JP4446940B2 - ループ制御ブリッジ装置およびそれを用いるループ検出時の制御方法 - Google Patents
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Description
STP(Spanning Tree Protocol)、によるポートのブロッキング(非特許文献1参照)や、その改良版であるRSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)や、MSTP(Multiple Spanning Tree Protocol)が既知である。
1つはループの経路にそのブリッジ装置が含まれる場合である。もう1つは、ループの経路にそのブリッジ装置が含まれず、そのブリッジ装置の外部で発生したループによる影響を受ける場合である。
後者のループは、ループに関連するポートは単数であり、そのポートに対して制御を行うことにより、ループによる影響を即座に削除もしくは削減可能である。
また、改良版であるRSTPやMSTPは、通常の切り替え時間を大幅に改善したが、最悪事はSTPと同じ時間が必要となるという問題があった。
またさらに、STPを動作させていないブリッジによりループが形成された場合に、STPおよびSTPに準拠するプロトコルにおいては、ループを解除できないという問題があった。
図1,図2により、本発明の動作を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブリッジ装置の構成例を示すブロック図である。ブリッジ装置100は複数の物理ポート101〜104を持ち、イーサネット(登録商標)フレームを送受信する。各物理ポートはイーサネット(登録商標)フレームを送受信するネットワークに接続されている。ブリッジ装置100はIEEE 802.1Qに準拠するVLANタグを持ったフレームを送受信してもよく、その場合は、VLAN IDによって識別される論理ポートを持つと考えることができる。
この場合は、ポート101だけであるので、ループに関連するポートは単数であると判断され、即座にポートを制御すべきであるため、ループによる影響を削除もしくは削減する手段(ポート制御部100E)により、ポート101に対して制御を行う(S209)。
ループ122が形成されたことから、ブリッジ装置100に実装されているループ検出・抽出部100Bにより、ループが検出され(S201)、ループに関連するポート情報である、ポート102とポート104が抽出される(S202)。
タイマー切れを受けて(S207)、ループに関連するポート情報からブリッジ装置100に実装されている制御ポート判断部100Dにより、制御すべきポートを1つ選択する(S208)。
例えば、ポート番号の小さいものを選択する場合、ポート102が選択される。
これにより、ループによる影響を削除もしくは削減することができる。特に本実施形態に係るブリッジ装置100では、ループ121のような、当該ブリッジ装置100ではループを解除することができないループに対して、他のネットワークへの影響を即座に解除、もしくは削減することができる点で効果が大きい。
図3−A,図4,図5により、本実施例の動作を説明する。
本実施例は、ブリッジ装置がループ形態判断部(3100Cまたは3200C)を有する場合の例であり、後に説明する実施例3は、管理装置がループ形態判断部3300Cを有する場合の例である。
ループ3021が形成されたことからブリッジ3100に実装されているループ検出・抽出部3100Bによりループが検出され(S401)、ループに関連するポート情報である、ポート3101が抽出される(S402)。
この場合は、ポート3101だけであるので、ループに関連するポートは単数であると判断され、即座にポートを制御すべきであるため、ブリッジ装置3100に実装されているループによる影響を削除もしくは削減する手段(ポート制御部3100E)により、ポート3101に対して制御を行う(S404)。
ループ3022が形成されたことから、ブリッジ装置3100,3200に実装されているループ検出・抽出部3100B,3200Bによりループが検出され(S401)、ループに関連するポート情報として、ブリッジ装置3100においてポート3104とポート3109、また、ブリッジ装置3200においてポート3201と3209が抽出される。
管理装置3300では、ブリッジ装置からのループ情報の受信を受けて(S411)、収集タイマー3300Fが起動される(S412)。予め定められた期間ループの検出を継続し(S413)、ループに関連するポート情報を抽出する(S414)。タイマー切れを受けて(S415)、ループに関連するポート情報から管理装置3300に実装されている選択手段(制御ポート判断部3300D)によって制御すべきポートを1つ選択する(S416)。
例えば、ブリッジの識別子およびポート番号の小さいものを選択して、ここでは、ポート3104が選択されるとする。管理装置3300は、選択された制御すべきポートであるブリッジ装置3100のポート3104に対して、ループによる影響を削除もしくは削減するための制御指示をブリッジ装置3100に対して行う(S417)。
管理装置3300からブリッジ装置3100がポート制御指示を受けると(S405)、ブリッジ装置3100に実装されているループによる影響を削除もしくは削減する手段(ポート制御部3100E)により、指定されたポート3104に対して制御を行う(S404)。
図3−B,図6,図7により、本発明の動作を説明する。
前述の通り、先に説明した実施例2が、ブリッジ装置がループ形態判断部(3100Cまたは3200C)を有する場合の例であったのに対して、本実施例は、管理装置がループ形態判断部3300Cを有する場合の例である。
また、ブリッジ装置3100,3200および管理装置3300は、それぞれポート3109,3209,3309により中継網ネットワーク3319に接続されている。
各物理ポート3101〜3104,3201〜3204はイーサネット(登録商標)フレームを送受信するネットワーク3111〜3114,3211〜3214にそれぞれ接続されている。
図6,図7にあるように、ポート3100の先のネットワークにおいて、ループ3021が形成されたときの動作を以下に示す。
ループ3021が形成されたことから、ブリッジ3100に実装されているループ検出・抽出部3100Bにより、ループが検出され(S501)、ループに関連するポート情報である、ポート3101が抽出される(S502)。
各ブリッジが管理装置へ通信する手段は、SNMP(Simple Network Management Protocol)のトラップを用いてもよいし、他の手段でもよい。
この場合は、ブリッジ3100のポート3101だけであるので、ループに関連するポートは単数であると判断され、即座にポートを制御すべきであるため、選択された制御すべきポートであるブリッジ装置3100のポート3101に対して、管理装置3300は、ループによる影響を削除もしくは削減するための制御指示を、ブリッジ装置3100に対して行う(S517)。
管理装置3300からブリッジ装置3100がポート制御指示を受けると(S504)、ブリッジ装置3100に実装されているループによる影響を削除もしくは削減する手段(ポート制御部3100E)により、ポート3101に対して制御を行う(S505)。
ループ3022が形成されたことから、ブリッジ3100,3200に実装されているループ検出・抽出部3100B,3200Bにより、ループが検出され(S501)、ループに関連するポート情報として、ブリッジ装置3100においてポート3104とポート3109、また、ブリッジ装置3200においてポート3201とポート3209が抽出される(S502)。
管理装置3300では、ブリッジ装置3100,3200からのループ情報の受信を受けて(S510)、受信したループ情報により、ループに関連するポートが複数か単数かを判断する(S511)。
例えば、ブリッジの識別子およびポート番号の小さいものを選択して、ここではポート3104が選択されるとする。選択された制御すべきポートであるブリッジ装置3100のポート3104に対して、管理装置3300は、ループによる影響を削除もしくは削減するための制御指示をブリッジ装置3100に対して行う(S517)。
これにより、ループによる影響を削除もしくは削減することができる。特にループ3021のような、当該ブリッジではループを解除することができないループに対して、他のネットワークへの影響を即座に削除、もしくは削減することができる。
100A,3100A,3200A 転送処理部
100B,3100B,3200B ループ検出・抽出部
100C,3100C,3200C,3300C ループ形態判断部
100D,3300D 制御ポート判断部
100E,3100E,3200E ポート制御部
100F (ループ関連ポート)抽出タイマー
101〜104,3101〜3104,3109,3201〜3204,3209,3309 ポート
111〜114,3111〜3114,3211〜3214,3319 ネットワーク
121,122,3021,3022 ループ
3100D,3200D ループ情報伝達部
3300 管理装置
3300B ループ情報収集部
3300F (ループ関連ポート)収集タイマー
Claims (8)
- イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送する転送処理部を備えたブリッジ装置であって、
ループを検出し、ループに関連するポートを抽出するループ検出・抽出部と、
該ループ検出・抽出部が抽出したループに関連するポートの情報からループに関連するポートが複数か単数かを判断するループ形態判断部と、
ループに関連するポートの情報を抽出するための期間を設定するタイマーと、
前記ループ形態判断部においてループに関連するポートが単数であると判断された場合には即座に該ポートを制御すべきポートとして選択し、ループに関連するポートが複数であると判断された場合には前記タイマー時間内に抽出されたループに関連する複数のポートから制御すべきポートを選択する制御ポート判断部と、
該制御ポート判断部により選択されたポートのトラヒックに対して制御を行うポート制御部と
を有することを特徴とするブリッジ装置。 - イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送する転送処理部を備えた1つ以上のブリッジ装置と、ブリッジ装置を制御する管理装置から構成されるシステムであって、
前記ブリッジ装置は、少なくとも
ループを検出し、ループに関連するポートの情報を抽出するループ検出・抽出部と、
該ループ検出・抽出部が抽出したループに関連するポートの情報からループに関連するポートが複数か単数かを判断するループ形態判断部と、
該ループ形態判断部においてループに関連するポートが単数であると判断された場合には即座に該ポートを制御すべきポートとして選択し、ループに関連するポートが複数であると判断された場合には自ブリッジの識別情報と抽出されたループに関連するポートの情報をループ情報として前記管理装置に送信するループ情報伝達部と、
前記管理装置から受信するポート制御指示に基づいてポートを制御するポート制御部とを有し、
前記管理装置は、少なくとも
前記ブリッジ装置からループ情報を受信し、ループ情報を収集するループ情報収集部と、
ループ情報を収集するための期間を設定するタイマーと、
前記タイマー時間内に収集されたループ情報に含まれるループに関連する複数のポートから制御すべきポートを選択し、選択したポートを有するブリッジ装置に対して制御すべきポートの制御指示を送信する制御ポート判断部と
を有することを特徴とするシステム。 - イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送する転送処理部を備えた1つ以上のブリッジ装置と、ブリッジ装置を制御する管理装置から構成されるシステムであって、
前記ブリッジ装置は、少なくとも
ループを検出し、ループに関連するポートを抽出するループ検出・抽出部と、
自ブリッジの識別情報と該ループ検出・抽出部において抽出されたループに関連するポートの情報をループ情報として前記管理装置に送信するループ情報伝達部と、
前記管理装置から受信するポート制御指示に基づいてポートを制御するポート制御部とを有し、
前記管理装置は、少なくとも
前記ブリッジ装置からループ情報を受信し、ループ情報を収集するループ情報収集部と、
該ループ情報収集部が収集したループ情報に含まれるループに関連するポートの情報からループに関連するポートが複数か単数かを判断するループ形態判断部と、
ループ情報を収集するための期間を設定するタイマーと、
ループ形態判断部においてループに関連するポートが単数であると判断された場合には即座に該ポートを制御すべきポートとして選択し、ループに関連するポートが複数であると判断された場合にはタイマー時間内に収集されたループに関連するポートの中から制御すべきポートを選択し、選択したポートを有するブリッジ装置に対して制御すべきポートの制御指示を送信する制御ポート判断部と
を有することを特徴とするシステム。 - イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、 該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送するブリッジ装置におけるループ検出時の制御方法であって、
ループを検出した際に、
ループに関連する単数もしくは複数のポートを抽出するステップと、
抽出したループに関連するポートが単数である場合に即座に該ポートを制御すべきポートとして選択するステップと、
抽出したループに関連するポートが複数である場合にタイマーを起動するステップと、
タイマー起動中に引き続きループ検出を行うステップと、
タイマー起動中に検出したループに関連するポート情報を抽出するステップと、
タイマー切れを受けて、ループに関連するポートからポートを一つ選択するステップと、
それらのポートから制御すべきポートとして選択するステップと、
制御すべきポートとして選択したポートのトラヒックに対して制御を行い、ループによる影響を削除もしくは削減するステップを含む
ことを特徴とするループ検出時の制御方法。 - イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、
該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送する複数のブリッジ装置からなるブリッジネットワークと、それらを制御する管理装置からなる通信システムにおけるループ検出時の制御方法であって、
ブリッジ装置がループを検出した際に、
ループに関連する単数もしくは複数のポートを抽出するステップと、
抽出したループに関連するポートが単数である場合に該ポートを制御すべきポートとして選択するステップと、
抽出したループに関連するポートが複数である場合に自ブリッジの識別情報と抽出したループに関連するポートの情報をループ情報として管理装置に転送するステップと、
管理装置から制御指示および制御すべきポート情報を受信するステップと
制御すべきポートに対してループによる影響を削除もしくは削減するステップを含み、
管理装置において、
ブリッジ装置からループ情報を受信するステップと、
ループ情報の受信を受けてタイマーを起動するステップと、
ループ情報からループに関連するポート情報を抽出するステップと
タイマー切れを受けて収集したループ関連するポートから一つのポートを制御すべきポートとして選択するステップと、
選択したポートのトラヒックに対して制御するために、当該ブリッジに対して当該ポートの情報を含む制御指示を行うステップを含む
ことを特徴とするループ検出時の制御方法。 - イーサネット(登録商標)フレームを送受信する複数の物理ポートもしくは論理ポートを備え、
該ポートから受信したイーサネット(登録商標)フレームを他のポートに転送するブリッジ装置からなるブリッジネットワークと、それらを制御する管理装置からなる通信システムにおけるループ検出時の制御方法であって、
ブリッジ装置がループを検出した際に、
ループに関連する単数もしくは複数のポートを抽出するステップと、
自ブリッジの識別情報と抽出したループに関連するポートの情報をループ情報として管理装置に転送するステップと、
管理装置から制御指示および制御すべきポート情報を受信するステップと
制御すべきポートに対してループによる影響を削除もしくは削減するステップを含み、
管理装置において、
ブリッジ装置からループ情報を受信するステップと
ループ情報から抽出したループに関連するポートが単数である場合に即座に該ポートを制御すべきポートして選択するステップと、
抽出したループに関連するポートが複数である場合にタイマーを起動するステップと
タイマー起動中に継続してループ情報を受信するステップと、
ループ情報からループに関連するポート情報を抽出するステップと
タイマー切れを受けて収集したループに関連するポートから一つのポート制御すべきポートとして選択するステップと、
選択したポートのトラヒックに対して制御するために、当該ブリッジに対して当該ポートの情報を含む制御指示を行うステップを含む
ことを特徴とするループ検出時の制御方法。 - 請求項4〜6のいずれかに記載のループ検出時の制御方法において、
前記ポート制御方法は、
指定されたポートの入出力トラヒックを遮断するものであるか、
または、指定されたポートの入出力トラヒックの流量を予め設定した値に制限するものであるか、
または、指定されたポートの入出力トラヒックのうちマルチキャストフレーム,ブロードキャストフレームもしくは宛先アドレス未学習フレームのうちの一つもしくは二つもしくは全てを遮断、もしくは該ポートに流れる流量を予め設定した値に制限するものである
ことを特徴とするループ検出時の制御方法。 - 請求項4〜7のいずれかに記載のループ検出時の制御方法において、
前記ループ検出・抽出方法は、
送信ポートおよび送信ブリッジ装置の識別子の情報を含み、
宛先アドレスにマルチキャスト,ブロードキャストもしくは未知のユニキャストアドレスを持つループ検出フレームを
全物理ポートおよび論理ポートから定期的に送信し、
ループ検出フレームを受信した際に、
送信ブリッジ装置の識別子が自ブリッジ装置の識別子と一致し、再度同じ送信ポートから送信される転送条件である場合に、
ループを検出し、該ループに関連するポートとして、検出フレームの送信ポートおよび受信ポートを抽出するものであるか、
または、自ブリッジ装置の各ポートに入力されるマルチキャストフレームおよびブロードキャストフレームの帯域占有率を観測し、
該帯域占有率の値が予め設定する閾値を超過する場合にループを検出し、
該ループに関連するポートとして、
マルチキャストフレームおよびブロードキャストフレームの帯域占有率が閾値を超過したポートを抽出するものであるか、または自ブリッジ装置の各ポートに入出力されるフレームを観測し、
予め定められた時間保存し、予め定められた回数を超過して、同一のフレームが観測された場合に、ループとして検出し、
該ループに関連するポートとして、同一フレームが観測されたポートを抽出するものであるか、または、上記ループ検出・抽出方法のうち複数を組み合わせることによりループを検出し、
該ループに関連するポートを抽出するものである
ことを特徴とするループ検出時の制御方法。
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JP2005218885A JP4446940B2 (ja) | 2005-07-28 | 2005-07-28 | ループ制御ブリッジ装置およびそれを用いるループ検出時の制御方法 |
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