JP4446565B2 - Scooter type front fork structure - Google Patents

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JP4446565B2 JP2000203836A JP2000203836A JP4446565B2 JP 4446565 B2 JP4446565 B2 JP 4446565B2 JP 2000203836 A JP2000203836 A JP 2000203836A JP 2000203836 A JP2000203836 A JP 2000203836A JP 4446565 B2 JP4446565 B2 JP 4446565B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スクータ型車両のフロントフォーク廻り構造、特に、メインスイッチや収納部が配置された構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から自動二輪車にあっては、車両が大型化して重量が重いものでは、フロントフォークパイプが設けられたものがある。これは、車体フレームのヘッドパイプに、ハンドルの操向軸が回転自在に挿通され、この操向軸のヘッドパイプから突出した上端部にクラウンハンドルを介して左右のフロントフォークパイプが連結されると共に、操向軸のヘッドパイプから下方に突出した下端部にアンダーブラケットを介して左右のフロントフォークパイプが連結されている。そして、このフロントフォークパイプの下端部に前輪が支持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、フロントフォークパイプが回動するものであるため、この部分に回動しない収納部やメインスイッチを配置するのは難しかった。
【0004】
そこで、この発明は、スクータ型車両のフロントフォーク廻りに収納部やメインスイッチを効果的に配置できる構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、メインスイッチと、収納部と、車体フレームの前部に設けられたヘッドパイプと、前記ヘッドパイプに回転自在に支持された操向軸と、前記操向軸の上端部および下端部と連結された左右一対のフロントフォークパイプと、を有し、前記フロントフォークパイプは、アウターチューブと、前記アウターチューブの上方に位置するインナーチューブと、を含み、車体側面視で、前記メインスイッチおよび前記収納部は前記インナーチューブの可動範囲と重なり、車体平面視で、前記インナーチューブの回動範囲の内側にメインスイッチ又は収納部の一方を配置し、該メインスイッチ又は収納部の他方を、前記インナーチューブの回動範囲の外側に配置したスクータ型車両のフロントフォーク廻り構造としたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0007】
図1乃至図50には、この発明の実施の形態を示す。この発明の実施の形態では、発明箇所を含む自動二輪車であるスクータ型車両の全体について説明する。
【0008】
まず構成について説明すると、この実施の形態のスクーター型車両は、概略的には、ハンドル1とシート2の間等に低床な足載せ部81bを有し、この足載せ部81bにエンジン4が車体フレーム5(以下「フレーム5」という)に固定されて配設され、このエンジン4の後端部にピボット軸7を介してリヤアーム8が上下揺動自在に配置され、このリヤアーム8の後端部に後輪10が支持され、更に、エンジン4とリヤアーム8との間にリヤクッション9が介装されている。
【0009】
また、骨格であるフレーム5は、図11及び図12等に示すように、前端部に筒状のヘッドパイプ5aが設けられ、このヘッドパイプ5aから後方に向けて上フレーム5bと、下フレーム5hとが延長されている。
【0010】
この上フレーム5bは、ヘッドパイプ5aから後方で、斜め下方に向けて左右一対延長されると共に、図8等に示すように、これら一対の上フレーム5bの後端部に2枚の板金をもなか状に接合してなる箱状部5cを介して、上フレーム5bより径の細い後パイプ5dが後方で、斜め上方に向けて延長されている。さらに、これら一対の後パイプ5dに車幅方向に沿うクロスメンバ5eが架設され、又、その後パイプ5dにはバックステー5fの前端部がブラケット5gを介して固定され、このバックステー5fの後端部が後パイプ5dの後部側に直接固定されている。
【0011】
また、下フレーム5hも左右一対に設けられ、ヘッドパイプ5aから斜め下方に向けて延長され、この下フレーム5hと前記上フレーム5bとが補強フレーム5jで接続されている。
【0012】
そして、このフレーム5のヘッドパイプ5aには、ハンドル1の操向軸11が挿通されて回転自在に支持されている。そして、この操向軸11の前記ヘッドパイプ5aから突出した上端部11aが、クラウンハンドル13を介して左右のフロントフォークパイプ14,14に連結されると共に、この操向軸11の前記ヘッドパイプ5aから突出した下端部11bが、アンダーブラケット16を介して左右のフロントフォークパイプ14,14に連結されている(図11、図12参照)。
【0013】
そして、そのクラウンハンドル13にハンドル1が取り付けられている。このハンドル1はハンドルカバー6で覆われ、このハンドルカバー6内にグリップウオーマ17の配線18及びカプラ19が配設されている(図14参照)。
【0014】
また、前記フロントフォークパイプ14は、テレスコピック式で、上部のインナーチューブ14aが下部のアウターチューブ14bに軸方向にスライド自在に挿入されると共に、このインナーチューブ14aが図示省略のスプリングにより上方に付勢され、そのアウターチューブ14bの下端部に前輪20が支持されている。
【0015】
一方、エンジン4の上部は、そのクランクケース4aを前記上フレーム5bと後パイプ5dの間の箱状部5c、バックステー5fの下端部のブラケット5gに、ボルト止めされている。また、前記一対の下フレーム5hの後端部は扁平に押し潰されると共に、この後端部に板状のブラケット5mがそれぞれ固定され、このブラケット5mにエンジン4のクランクケース4aの前下部が取り付けられている。このブラケット5mには、サイドスタンド162が回動自在に配設されている。
【0016】
そして、このエンジン4の上側には、フレーム5に支持された状態で、燃料タンク27と、この燃料タンク27の後ろ側に位置する荷物収納箱29とが配置され、更に、これらの上側にシート2が前端のヒンジ32を中心に回動自在に設けられている。
【0017】
一方、前記フレーム5のヘッドパイプ5aの前方には、図7等に示すように、エアクリーナ34がヘッドパイプ5aに固定されて配設され、このエアクリーナ34と前記エンジン4とが吸気ダクト35を介して連結されている。
【0018】
詳しくは、そのエアクリーナ34は、ヘッドパイプ5aに固定され、フロントフォークパイプ14が図12中二点鎖線に示すように回動した場合でも、干渉しないような位置及び形状に構成されている。また、このエアクリーナ34から延長された吸気ダクト35は、後述する車体カバーのセンタートンネル部92内に挿通され、気化器38を介してエンジン4に接続されている。
【0019】
そして、そのエアクリーナ34の前側には、インナーパネル40及びスクリーン41等が配設されている。
【0020】
このインナーパネル40は、図15に示すように、下部に略V字状に突出するV字状部40aが形成され、このV字状部40aの下縁部には、左右に3ヶ所ずつ計6ヶ所にナット42が設けられている。なお、片側の3ヶ所は省略されている。これらナット42は、ゴム製で、内部に雌ねじ部が形成され、インナーパネル40の孔に嵌合されており、このナット42にネジ43が螺合されることにより、スクリーン41が取り付けられるようになっている。
【0021】
また、このインナーパネル40には、V字状部40aの最下部の略中央部に、下側が二股に分かれる排水溝40bが形成されている。そして、V字状部40aの下側には、車体側に取り付けられる複数の取付孔40cが形成されると共に、V字状部40aの上側には、スクリーン41の裏面側に当接する突部40dが2ヶ所形成されている。さらに、そのインナーパネル40の上端部には、後述するメーターカバー44と係合される、略U字状に折曲された係合片部40fが2ヶ所形成されている。
【0022】
一方、前記スクリーン41は、透明な合成樹脂製で、下部側は前記インナーパネル40と略適合した形状に形成され、インナーパネル40のV字状部40aの上縁部40g付近と対応した位置には、図15中二点鎖線で囲まれたグラデーション印刷部41aが設けられ、これより下側の前記V字状部40aに対応した部分には、不透明な黒印刷部41bが設けられている。さらに、このスクリーン41の下縁部には、前記ナット42と対応した位置に、前記ネジ43が挿通される挿通孔41cがV字の左右に3ヶ所づつ計6ヶ所(片側3ヶ所は見えない)形成されている。
【0023】
そして、このスクリーン41は、図16に示すように、ネジ43がナット42に螺合されることにより、インナーパネル40に取り付けられ、このインナーパネル40が車体側に取り付けられることにより、スクリーン41も一体となって配設されるようになっている。スクリーン41をインナーパネル40に取り付けた状態では、図17に示すように、インナーパネル40の突部40dがスポンジ50を介してスクリーン41の裏面に当接し、この両者の間には、隙間が開いている。また、スクリーン41の黒印刷部41bにより、インナーパネル40のV字状部40aが覆われ、このV字状部40aに付着した埃や排水溝40b等が外部から見えないようになっている。
【0024】
このインナーパネル40の車体側への取付けは、最下端の取付孔40cが、図18に示すように、カウリング45にネジ46にて取り付けられ、このカウリング45は、ネジ47とナット48により、フレーム5から延長されたステー49に取り付けられている。他の取付孔40cも図示していないがフレーム5から延長されたステー等に取り付けられることにより、インナーパネル40とスクリーン41が車体側に確実に固定されるようになっている。さらに、そのインナーパネル40の上部の係合片部40fは、図19に示すように、メーターカバー44の被係合部44a内に係合されている。
【0025】
そして、そのスクリーン41の下部側からヘッドランプ53の上側に掛けて車体外表面を形成するモールディング54が配設され、このモールディング54の上縁部により、このスクリーン41をインナーパネル40に取り付けるネジ43が覆われている。
【0026】
このモールディング54の取付けは、図18に示すように、モールディング54の下部中央部に係合突部54aが形成され、この係合突部54aがカウリング45の挿入孔45aに挿入されている。また、このモールディング54の上部両端部側は、図20に示すように、ネジ55によりレッグシールド56に取り付けられている。
【0027】
このようなものにあっては、エアクリーナ34,メータ52のバルブ等の各種部品のメンテナンスを行う場合には、モールディング54のネジ55を2点外し、係合突部54aを抜くことにより、このモールディング54を外す。これにより、インナーパネル40の取付部(ネジ43等)が現れ、このネジ43等を外すことにより、インナーパネル40とスクリーン41が一体となった部品を外すことで、整備開口が現れ、各種のメンテナンスを簡単に行うことができる。
【0028】
また、スクリーン41とインナーパネル40とで一体で脱着できることにより、スクリーン41自体の取付点を増やすことができるため、剛性が確保されて、下方へ長くスクリーン41を延ばせるようになり大型化が図られると共に、成形性が向上し、デザイン的に良好とすることができる。
【0029】
さらに、インナーパネル40には、スクリーン41側に排水溝40bが形成され、この排水溝40bは、上方から流れてきた水を、中央部から両側に案内してヘッドランプ53の開口側に流すように形成されているため、水が両ヘッドランプ53の間の中央部分を流れることなく、外観品質を確保することができる。しかも、排水溝40bを形成することで、インナーパネル40の剛性を向上させることができる。
【0030】
さらにまた、インナーパネル40には、スクリーン41の裏面に当接する一対の突部40dを、インナーパネル40の上下方向の中間部に形成したため、インナーパネル40とスクリーン41との隙間の下方に小物が入り込むのを防止することができると共に剛性向上を図ることができる。
【0031】
そのモールディング54には、図10及び図21に示すように、上部にミラー用開口54bが形成され、この開口54bにバックミラー59の支柱59aが遊挿され、この開口54bの周縁部と支柱59aとの間に柔軟性を有するミラーブーツ60が設けられている。
【0032】
これにより、バックミラー59はフレーム5に確実に支持されると共に、製造,組付け誤差等によりミラー用開口54bとバックミラー支柱59aとの位置関係がズレたとしても、ミラーブーツ60によりそのズレを吸収することができる。
【0033】
また、そのモールディング54には、図3に示すように、中央部下部に下方に延びる延長部54cが形成され、この延長部54cが、2灯式ヘッドランプ53の中央部に位置することにより、この延長部54cで両ヘッドランプ53の間を覆うようにしている。そして、ヘッドランプ53の上側をモールディング54で、下側をカウリング45で覆うようにしているため、カウリング45とモールディング54との色調を変えることができ、デザイン性(商品性)を向上させることができると共に、そのモールディング54のみを外すことで、ヘッドランプ53のエーミング調整部位の視認性が向上し、整備性等を向上させることができる。
【0034】
一方、車両のフロント部には、前記のようにフロントフォークパイプ14が設けられており、図6,図22及び図23に示すように、このフロントフォークパイプ14のインナーチューブ14aとヘッドパイプ5aとの間にメインスイッチ63が設けられていると共に、インナーチューブ14aの回動範囲の外側に収納部64が配置されている。
【0035】
詳しくは、メインスイッチ63は、図6,図23及び図24に示すように、レッグシールド56のスイッチ用開口56aから頭部63aが露出しており、メインスイッチ本体63bがフレーム5(ヘッドパイプ5a)から延長された図示省略のステーに取り付けられて車両前後方向に沿って略水平状態で支持されている。そして、このメインスイッチ63はインナーチューブ14aの回動範囲の内側に配置され、このインナーチューブ14aとの干渉が防止されるようになっている。
【0036】
また、収納部64は、図6,図23及び図25(a)に示すように、ボックス形状の収納部本体64aとこの収納部本体64aの間口64bを開閉する蓋体64cとを有している。その収納部本体64aは、レッグシールド56と一体に形成され、車両前後方向に沿って略水平に形成されており、図23に示すように、間口64bの寸法L1が奥側の寸法L2より広く形成されている。換言すれば、インナーチューブ14aの回動範囲との関係から、間口64bの寸法L1を奥側の寸法L2より広く形成することにより、収納部本体64aの収容容積を最大限広くすることができる。
【0037】
さらに、蓋体64cは、図25(a)に示すように、下部に設けられたヒンジ64dにより回動自在に設けられると共に、上部に設けられたロックノブ64eを回動させることにより、蓋体64cのロック及びロック解除されるようになっている。
【0038】
このようなものにあっては、回動するインナーチューブ14aが車両フロント部に設けられたものにおいて、このインナーチューブ14aとの干渉を防止しつつ、収納部64及びメインスイッチ63の配置を行うことができ、収納部64を設けることで車両全体における収納スペースを拡大することができる。
【0039】
また、収納部64をインナーチューブ14aの回動範囲の外側に配置すれば、インナーチューブ14aとの干渉を回避しつつ、収納部64の間口64bを広くできると共に、収納容積を拡大させることができる。
【0040】
なお、この実施の形態では、収納部64をインナーチューブ14aの回動範囲の外側に、メインスイッチ63をヘッドパイプ5aとインナーチューブ14aとの間に配置しているが、この逆の位置関係とすることもできる。また、収納部64を両インナーチューブ14aの回動範囲の外側に2ヶ所配置することもできるまた、車両フロント部のフレーム5には、図11及び図12等に示すように、側方に突出するようにカウルステー67が配設されている。
【0041】
すなわち、図11及び図12に示すように、ヘッドパイプ5aにステー68が固定され、このステー68にブラケット69を介して車幅方向(左右方向)に延長された左右延長パイプ70が固定されている。この左右延長パイプ70の左右両端部側に、ループ形状を呈する前記カウルステー67の上端部67aが接合されていると共に、このカウルステー67の下端部67bがブラケット71を介して下フレーム5hに固定されている。そして、その一対のカウルステー67の上下方向の中間部には、前方に湾曲して略水平に架設された前側水平パイプ72が接合されると共に、後方に湾曲して略水平に架設された後側水平パイプ73が接合されている。
【0042】
それらカウルステー67は、フロントフォークパイプ14のインナーチューブ14aの回動範囲の外側に配置されると共に、前側,後側水平パイプ72,73は、そのインナーチューブ14aの回動範囲の外側を取り囲むように配置されている。
【0043】
そして、これらカウルステー67及び、前側,後側水平パイプ72,73には、各種部品(エアクリーナ34やヘッドランプ53等)が取り付けられると共に、そのカウルステー67には、カウリング45が取り付けられると共に、図27(a)に示すように、レッグシールド56の足載せ部56cが取り付けられている。
【0044】
詳しくは、図27(a)に示すように、カウルステー67にブラケット75が固定され、このブラケット75にボルト76・ナット77によりレッグシールド56の足載せ部56cが取り付けられ、この足載せ部56cには、足載せマット78が敷設されている。なお、図27(a)中符号79は、足載せ部56cの下側側方を覆うサイドパネルである。
【0045】
そのレッグシールド56の足載せ部56cは、フートボード81の足載せ部81aと連続しており、連続する両足載せ部56c,81aに跨って前記足載せマット78が敷設されている。
【0046】
このようにカウルステー67をフロントフォークパイプ14の外側に配置することにより、このカウルステー67にて最適な位置で、足載せ部56cの荷重を負担することができると共に、カウリング45を良好に支持することができる。従って、フレーム5から長いステーを延長したりする必要がないため、フレーム5全体としてのコンパクト化や軽量化を図ることができる。
【0047】
また、車体フロント部分では、フロントフォークパイプ14が回動するようになっているため、この各種部品を支持するのに苦慮しているが、これらフロントフォークパイプ14の外側の干渉しない位置にカウルステー67や各パイプ70,72,73等を設けることにより、このカウルステー67等に各種部品を簡単に支持することができる。
【0048】
さらに、図6に示すように、スクリーン41の下側には、運転者と対面するカバー部材であるメータカバー44及びレッグシールド56が配設されている。そして、そのメーターカバー44には、左右に2ヶ所、空気導入孔83が設けられていると共に、レッグシールド56の上部の車幅方向中央部にも空気導入孔84が設けられている。
【0049】
詳しくは、このレッグシールド56には、その空気導入孔84が形成された部分に図25(b)に示すように、凹部56dが形成され、この凹部56dの底面部に複数のルーバからなる空気導入孔84が形成されている。また、この凹部56dの底面部には、取付スクリュー85が配置され、フレーム5側から延長されたステー86のナット87に、その取付スクリュー85が螺合されることにより、凹部56dの底面部がステー86に取り付けられている。
【0050】
このようなものにあっては、車両走行時には、図13に示すように、車体前部から矢印に示すようにインナーパネル40やモールディング54内に入った走向風が、それらの空気導入孔83,84から矢印に示すようにスクリーン41の裏面側に導入される。これにより、整流効果を発揮させることができ、特にスクリーン41が大型化した場合でも、スクリーン41の内側の負圧の増大を防止でき、風切り音と風の巻込みを防止することができる。
【0051】
また、レッグシールド56に凹部56dを形成し、この凹部56dに空気導入孔84及び取付スクリュー85を配置することにより、従来のように別々に配置されていないことから、レッグシールド56の表面の凹部及び孔の数を減少させることができ、外観品質を向上させることができる。
【0052】
一方、前記フートボード81は、図26に示すように、略水平方向に沿う足載せ部81aと、この足載せ部81aの内側端部から上方に延長された縦壁部81bとを有している。この左右一対の縦壁部81b,81bは、上方に延びるに従って多少外側に広がるように傾斜している。そして、この縦壁部81bの上側に、ブーメランカバー89、サイドカバー90及びアッパーカバー91が配設されることにより、複数の上下に分割されたカバー部材により上方に膨出するセンタートンネル部92が形成されている。このセンタートンネル部92は、図26に示すように、下部側の幅H1より、上部側の幅H2の方が広く形成されている。なお、図26中符号160はインナーフェンダである。
【0053】
そして、そのセンタートンネル部92内には、エンジン4が配置されていると共に、上部にフレーム5の上フレーム5bが挿通されている。
【0054】
また、フートボード81の足載せ部81aの下側の空間には、下フレーム5hや、図示省略のリカバリータンク、水パイプ等が配置されている。
【0055】
このようにセンタートンネル部92の上部側の幅H2を広く、下部側の幅H1を狭く形成することにより、このトンネル部92内には、上部側の体積が大きなエンジン4の場合でも、有効に配置できると共に、足載せスペースH3を確保した上で、車幅を狭く抑えることにより足付き性及びデザイン性を良好とすることができる。しかも、センタートンネル部92の上部の幅広の部分を、足で抑えることによりグリップ性を向上させることができる。
【0056】
さらに、このセンタートンネル部92内には、前述の気化器38及び吸気ダクト35等が配設されると共に、その気化器38が配設された位置では、上側と下側に上フレーム5bと下フレーム5hとが挿通されて配設されている。このセンタートンネル部92は複数のカバーが分割されて形成されているため、任意のカバーを容易に外すことができ、整備性を向上させることができる。また、気化器38の上下に上フレーム5b及び下フレーム5hを配設することにより、気化器38廻りの剛性を向上させることができる。
【0057】
しかも、カウリング45と別体にパネル80を配設することにより、車体後方から見て右側のパネル80を外すことにより、ラジエタ155から延長された吸水パイプ155aの吸水キャップ155bが露出するため、簡単に冷却水の補充等を行うことができる。
【0058】
また、図13に示すように、そのフートボード81はシート2の下方位置まで延長される一方、このシート2の下側近傍には、シート下サイドカバー95が配設されている。そして、このシート下サイドカバー95とフートボード81との間には、略水平方向に延びて略くの字状(いわゆるブーメラン形状)に折曲された外観部品であるブーメランカバー89が配設されている。
【0059】
このブーメランカバー89は、合成樹脂製で、フートボード81等に取り付けられて配設されている。すなわち、図27(b)に示すように、ブーメランカバー89には、ピン部89aが形成され、このピン部89aがフートボード81の嵌合孔81cに嵌合されている。他の部分においても複数ヶ所ピン部89aが形成されて嵌合されている。また、そのフートボード81の端部とサイドカバー90の端部とがビス96により取り付けられている。さらに、図28に示すように、フートボード81がフレーム5にネジ97により固定されると共に、このフートボード81にブーメランカバー89がグロメット98を介して取り付けられている。さらに、図29に示すように、ブーメランカバー89に係合突部89bが形成され、この係合突部89bが、シート下サイドカバー95に形成された係合孔95aに挿入されて係合されている。他の複数ヶ所においても同様な嵌合構造が採用されている。さらにまた、図30に示すように、ブーメランカバー89がビス99によりシート下サイドカバー95に取り付けられている。
【0060】
このようなものにあっては、フートボード81とシート下サイドカバー95との間に、略水平方向に延びて略くの字状に折曲されたブーメランカバー89を配設することにより、このブーメランカバー89の色や材質等を変えることにより、このブーメランカバー89がアクセントとなり、デザイン的な自由度を向上させることができる。
【0061】
また、このブーメランカバー89にて、フートボード81の上端縁部や、シート下サイドカバー95の下縁部を覆うことにより、これらとの合わせ精度を向上させることができると共に、フートボード81とシート下サイドカバー95との合わせ部分の取付部を覆うことができ、外観品質を向上させることができる。
【0062】
しかも、そのブーメランカバー89を外すことにより、内部に配置された装備品のメンテナンスを簡単に行うことができる。
【0063】
なお、この実施の形態では、「外観部品」として、ブーメランカバー89を用いているが、これに限らず、フレーム5の一部で構成することもできる。
【0064】
また、図1に示すように、その「カバー部材」としてのフートボード81の後端部及びブーメランカバー89の後部下端部には、それぞれ円弧の一部を形成する切欠き部81d,89cが形成されている。そして、その切欠き部81d,89cからエンジン4のクランクケース4aの側面部が外部に露出しており、このクランクケース4aの側面部と、切欠き部81d,89cの表面とが略面一となっている。
【0065】
そのエンジン4は、前述のように、フレーム5に固定されて配設され、このエンジン4のクランクケース4aが運転者が着座するシート2の下方に位置している。そして、このクランクケース4a内に配設されたクランク軸4cは、図7に示すように、車体ホイールベースのほぼ中心に配置されている。
【0066】
このように、エンジン4を覆うフートボード81及びブーメランカバー89に切欠き部81d,89cを形成し、この切欠き部81d,89cを介してクランクケース4a側面部を外部に露出させることにより、車両停車時における運転者の足付き性の向上を図ることができる。
【0067】
すなわち、エンジン4をフレーム5側に固定すると、運転者の着座位置の下方にエンジン4が配置され、エンジン4の内でもクランクケース4aの部分がエンジン4の最大幅部となる。従って、このエンジン4のクランクケース4aの側方全体をフートボード81及びブーメランカバー89で覆うと車幅が広くなってしまい、運転者の足付き性が悪化する。そこで、フートボード81及びブーメランカバー89の一部に切欠き部81d,89cを設けてクランクケース4aを露出させることにより、エンジン4のクランクケース4aの幅とフートボード81及びブーメランカバー89の幅とを、略同じに設定することができるため、運転者の足を付く部分の車体幅を狭くすることができ、足付き性を向上させることができると共に、デザイン性も良好とすることができる。
【0068】
また、このようにエンジン4のクランクケース4aを切欠き部81d,89cから車外に露出させることにより、走行風等をクランクケース4aに直接当てることができ、冷却性能を向上させることができる。
【0069】
前記シート2の下側に収納ボックス29及び燃料タンク27がフレーム5に支持されて配設され、この収納ボックス29の前側に前記燃料タンク27が配置されている。そして、この燃料タンク27の上面27aより収納ボックス29の上面開口部29aが低い位置に配置されている。
【0070】
そのシート2は、図10等に示すように、前端部に設けられたヒンジ部2aを中心に回動自在に設けられて、収納ボックス29が開閉自在に設けられ、運転者が着座する運転者着座部2b及び同乗者が着座する同乗者着座部2cを有している。また、このシート2の後端部側には、収納ボックス29の閉状態を維持するロック装置が設けられている。このシート2の後端は後輪軸112より前に設定されており、これにより、同乗者の着座位置が前側となり、車体の動きに連動し易くなり、運転者との密着性が向上する。
【0071】
このように燃料タンク27の上面27aは、収納ボックス29の上面開口部29aより高い位置に配置されているため、容量を確保することができる。
【0072】
つまり、シート2の全長が長く、運転者着座部2bより前方に延長されたものでは、シート2の前側は着座部としてあまり使用されていないため、この位置に燃料タンク27を配設することにより、シート高も少し高くクッション厚も薄くて良いため、収納ボックス29の上面開口部29aよりも高い位置まで燃料タンク27の上面27aを位置させることができることから、燃料タンク27の容量を確保することができる。
【0073】
また、収納ボックス29の上面開口部29aは、低い位置に設定されているため、荷物の出し入れを簡単に行うことができると共に、この収納ボックス29は、燃料タンク27の後ろ側で、シート2の幅広の運転者着座部2bの位置に配置されているため、この収納ボックス29も幅広にでき、収納容積を確保することができる。
【0074】
さらに、乗員着座部2bの下方に配置された収納ボックス29の上面開口部29aを低い位置に設定することで、シート2の運転者着座部2bの着座面を低い位置に設定しつつ、シート2のクッション厚を確保できるため、足付き性及びクッション性を良好とすることができる。
【0075】
また、この収納ボックス29は、図31及び図32に示すように、前部側にヘルメット101が横置で(ヘルメット101の長手方向が車幅方向に沿って)、且つ、逆さまに収納されるヘルメット収納部29bが形成されている。このヘルメット収納部29bの位置は、シート2の一番広い位置に対応して形成されていると共に、このヘルメット収納部29bの底部は、エンジン4と後輪10の間の谷部に入り込むような位置に形成されている。
【0076】
また、収納ボックス29の後部側には、底面部にホイールハウス部29cが形成され、このホイールハウス部29cは、上下動する後輪10が干渉しないように車幅方向中央部が上方に膨出している。
【0077】
してみれば、シート2は、乗降性を考慮して、前方に行く程、幅が狭く形成され、後方に行く程、幅が広く形成されており、この広がった部分に、ヘルメット収納部29bを形成することにより、ヘルメット101を横置きに収納することができる。よって、この収納ボックス29は、シート形状を巧みに利用することにより、収納スペースを確保しつつ車両前後長を短くすることができる。
【0078】
さらに、その収納ボックス29は、図32に示すように、上面開口部29aが略四角形状を呈し、この四角形の各開口コーナ部29dの曲率半径が大きく形成され、この上面開口部29aより下側の下側コーナ部29eはその開口コーナ部29dより曲率半径が小さく、上面開口部29aの面積より下方の方が面積が拡大されている。
【0079】
これにより、その上面開口部29aを覆うシート2の運転席着座部2bの幅を狭くできるため、足付き性が向上すると共に、収納ボックス29の内部が広がっているため収納性が向上し、更に、上面開口部29aが狭く、この開口周縁部のシール長さも短くなることから、シール性の向上を図ることができる。
【0080】
さらにまた、この収納ボックス29は、底面部に形成されたホイールハウス部29cが後輪10の逃げとなるため、収納ボックス29の位置を低くできることから、この点でも足付き性を向上させることができる。また、このホイールハウス部29cの両脇の凹んだ凹部29fに、U字ロック103や図示していないツール等を収納することができるため、収納性も向上させることができる。
【0081】
しかも、この収納ボックス29の側面部には、アラームイモビライザー104が取り付けられる取付部29gが形成されている。この取付部29gは、そのイモビライザー104に略適合した形状が、内側に凹まされて形成されている。従って、ユーザーはアラームイモビライザー104を何処に取り付けたらよいか考える必要なく、その取付部29gにアラームイモビライザー104を取り付けることにより、ユーザーの取付け作業性を向上させることができる。
【0082】
また、その収納ボックス29の後側壁29hには、DCアウトレット105が配設され、収納ボックス29内に携帯電話等の電子機器を収納して充電ができるようになっている。このDCアウトレット105の位置は、ホイールハウス部29cの横の、収納ボックス29の下側コーナ部29e近傍で、ホイールハウス部29c上面より下方位置に設定されている。
【0083】
そして、このDCアウトレット105は、エンジン運転中に作動する充電系統中に配設され、このDCアウトレット105へは、走行中以外の電流の流れが遮断されるような回路構成となっている。
【0084】
また、このDCアウトレット105とホイールハウス部29cを中心として反対側には、収納ボックス29内を照明する照明装置106が配設されている。この照明装置106もホイールハウス部29c上面より下方位置に配置されている。
【0085】
このようにすれば、収納ボックス29内の側壁にDCアウトレット105を配設することにより、電気部品を収納ボックス29に収納し、防水及びロック状態、つまり、車外からの影響がない状態で、当該電気部品の充電を走行中に行うことができる。
【0086】
また、ホイールハウス部29cの上面より下方に、DCアウトレット105及び照明装置106を配置することにより、収納ボックス29内に収納されるバッグ107等の邪魔にならないようにすることができる(図31参照)。
【0087】
さらに、DCアウトレット105は、収納ボックス29内の後側壁29hの下側コーナ部29e近傍に設けられているため、角部スペースを有効に使って充電を行うことができる。
【0088】
さらにまた、DCアウトレット105と照明装置106とをホイールハウス部29cを挟んで左右に振り分けることにより、片側に両者を配設する場合と比較すると、スペース的に有利であると共に、操作性が良好であり、又、DCアウトレット105に接続された電気部品により照明が遮られないため、照明性能も確保することができる。
【0089】
また、この収納ボックス29には、後端部の上部に、バッテリ収納部29iが形成され、このバッテリ収納部29iに収納されたバッテリ30上面の略前半分がシート2の後端部側で覆われ、バッテリ30上面の略後半分がテールカバー31で覆われている。
【0090】
なお、前記燃料タンク27は、上面27aにフューエルキャップ27bが配設され、このフューエルキャップ27bが、シート2に設けられた開閉蓋2eにて覆われている。給油する場合には、この開閉蓋2eを開いてフューエルキャップ27bを外して給油するようにしている。
【0091】
また、車両の後端部には、図4及び図33に示すように、ライセンスプレート等が取り付けられるライセンスブラケット33が配設され、このライセンスブラケット33には、ライセンスプレートを照らすライセンスランプ28が配設されている。このライセンスランプ28は、ライセンスブラケット33にバルブ28が取り付けられると共に、このバルブ28の車両後側にこのバルブ28を覆うレンズ28aが配設され、このレンズ28aの車両後側に、このレンズ28aを覆うライセンスランプカバー36が配設されている。このライセンスランプカバー36は、図33に示すように、ビス37によりライセンスブラケット33に取り付けられ、このライセンスランプカバー36に形成された押え突起36aにより、レンズ28bが押さえられて保持されている。これにより、レンズ28bの取付工数が削減されることとなる。
【0092】
一方、このエンジン4は水冷式で、この両側には、左右に足載せ部56cが設けられ、この両足載せ部56cの足載せ面の下方で、前記前輪20とエンジン4との間にラジエタ155が配置されている。このラジエタ155は、図34乃至図36に示すように、扁平な直方体形状を呈し、その長手方向を車幅方向に沿って配設され、中央部が後方に位置するように湾曲し、且つ、斜め上方を向くように若干後傾して下フレーム5hに取付ステー156を介して固定されている。この取付ステー156は、下フレーム5hから斜め前方の下方に延び、この取付ステー156の上側にラジエタ155が取り付けられて支持されている。
【0093】
これにより、ラジエタ155の下側には、取付ステー156が配置されていることから、この取付ステー156によりラジエタ155が保護されることとなる。
【0094】
また、このラジエタ155の上側(前側)には、このラジエタ155に風を導く導風板157が配設される一方、このラジエタ155の下側(後側)には、ラジエタ155に外気を導くためのファン158が配設され、このファン158の下側には、シュラウド159が配設されている。
【0095】
そのラジエタ155の前側には、インナーフェンダ160が配設され、このインナーフェンダ160にラジエタ155に風を導く導風ルーバ160aが形成されている。この導風ルーバ160aは、羽根の向きが略水平に配置されているため、前輪20により泥水が跳ね上げられたとしても、そのルーバ160aにより遮られて、ラジエタ155側へ浸入するのを抑制することができる。
【0096】
そして、ラジエタ155を通過した空気は、シュラウド159を通り、インナーフェンダ160の底面部160bに設けられた風抜き開口160cを介して車外に排出される。
【0097】
また、前記エンジン4は、水冷式の4サイクルエンジンであり、ピストンからの駆動力がクランク軸4c、前記乾式Vベルト変速機を介してクラッチ機構に伝達され、このクラッチ機構からの駆動力が歯車減速機構を介して前記リヤアーム8内に設けられた二次伝動装置109に伝達されるようになっている。
【0098】
詳しくは、リヤアーム8は、図37に示すように、その二次伝動装置109が設けられた左側分割部110と右側分割部111とに2分割され、これら分割部110,111から互いに取付ボス部110a,111aが延長されて当接され、図38に示すように三点(A,B,C)止めにより固定されている。この取付ボス部110a,111aは、後輪10とエンジン4のドライブ軸4bとの間の空間に配置されている。
【0099】
そして、前記リヤクッション9は、図39に示すように、後端部9aがその左側分割部110と右側分割部111の間に挟まれるようにしてボルト114により回動自在に取り付けられると共に、このリヤクッション9の前端部9bがエンジン4側にボルト117により回動自在に取り付けられて配設されている。
【0100】
そして、両分割部110,111の前端部110b,111bがそれぞれ分割されたピボット軸7を介してクランクケース4aに連結されると共に、両分割部110,111の後端部110c,111cが後輪軸112に連結されている。
【0101】
また、二次伝動装置109は、図37に示すように、出力軸113に第1スプロケット109aが固定され、この第1スプロケット109aが第1サイレントチェーン109bを介して第2スプロケット109cに連結されて第1段階の減速が行われ、この第2スプロケット109cと同軸上で一体に回転し、この第2スプロケット109cより外側に配置された第3スプロケット109dが第2サイレントチェーン109eを介して第4スプロケット109fに連結されて第2段階の減速が行われるようになっている。
【0102】
この二次伝動装置109は、二段掛けの前部側109gが、二段掛けの後部側109hより車幅方向において内側に位置している。
【0103】
そして、この左側分割部110は右ケース半体110dと左ケース半体110eをもなか合せにして構成され、液密構造に形成されており、内部にはオイルが貯留されている。
【0104】
このように、二次伝動装置109は、二段掛けドライブチェーン式の前部側109gが後部側109hより車幅方向において内側に位置しているため、前部側109gを内側に位置させることで、この外側に位置するメインスタンド115のフートバー115aの逃げを形成できる(図40,図41及び図42参照)。従って、メインスタンド115のフートバー115aを従来より、車幅方向の中心寄りに配置できるため、適正なコーナリング姿勢が取れるバンク角を確保することができる。
【0105】
また、後部側109hを外側に位置させることで、この後部側109と後輪10との間に位置するディスクブレーキ137のブレーキディスク140等の配置を簡単に行うことができる。
【0106】
一方、右側分割部111は、図5及び図38に示すように、側面視において、略S字状に折曲され、下縁部11dに上方に凹む、メインスタンド115の逃げ部11eが形成され、又、上縁部111fが後端部111c側に向かうに従って徐々に低くなるように形成されている。
【0107】
また、その右側分割部111は、平面視において、図43に示すように、前端部111b側が内側に位置し、後端部111c側に向かうに従って徐々に広がるように形成されている。
【0108】
これによれば、右側分割部111は、側面視において、図5に示すように、下縁部111dに上方に凹む、メインスタンド115の逃げ部111eが形成されているため、走行時に右側分割部111が揺動した場合等においても、メインスタンド115の逃げ量を確保することができると共に、上縁部111fが後端部111c側に向かうに従って徐々に低くなるように形成されているため、その右側分割部111の外側を斜め上方に向かって延びるマフラー118に対する逃げ量を確保することができ、各部品の干渉を防止して効果的に配置することができる。
【0109】
また、その右側分割部111は、平面視において、図43に示すように、前端部111b側が内側に位置し、後端部111c側に向かうに従って徐々に広がるように形成されているため、後方に向かうに従って斜め上方に延びるマフラー118は、右側分割部111の内側に位置する前端部111b側の外側を通り、そして、後端部111c側の上側を通ることから、マフラー118の配置をより簡単に行うことができる。
【0110】
さらに、この右側分割部111は、滑らかな曲線で捻られるような形状を呈していると共に、複数のリブ111gが長手方向に沿って形成されているため、剛性を向上させることができる。
【0111】
さらにまた、その右側分割部111には、図38に示すように、ピボット軸7の上側に、弾性部材であるバンプストッパー111iが配設されている。これによれば、リヤクッション9の引っ張り力に抗して、右側分割部111がピボット軸7を介して上方に大きく回動した場合には、そのバンプストッパー111iがフレーム5の剛性の高いエンジン懸架部に当接し、上方への回動を停止させるようにしている。
【0112】
しかも、左右の分割部110,111は、前端部110b,111b側において間隔が接近しており、この前端部110b,111b側に取付ボス部110a,111aが設けられているため、これらの取付ボス部110a,111aの長さを短くできる。
【0113】
また、それら取付ボス部110a,111aに一体成形された泥よけ部110f,111hにより、リヤクッション9の泥よけ機能が発揮される。しかも、この取付ボス部110a,111aを上下方向に幅の広い形状とすると共に、3点で締め付けることにより、剛性を確保することができると同時に、ピボット軸7近傍で締め付けることにより、このピボット軸7に設けられたベアリング部分の与圧の安定化を図ることができる。
【0114】
一方、図37に示すように、固定式の後輪軸112に後輪10がベアリング138を介して回転自在に配設され、この後輪10のホイールキャスト141に、クラッチハブ139がボルト139aにて固定され、その二次伝動装置109とクラッチハブ139とはスプライン部により結合され、二次伝動装置109からの駆動力がそのクラッチハブ139を介して後輪10に伝達されるようになっている。
【0115】
また、その後輪10のホイールキャスト141にブレーキディスク140がボルト140aにより固定されている。
【0116】
さらに、左側分割部110には、ディスクブレーキ140のキャリパ143が配設され、このキャリパ143のパッドにより、ブレーキディスク140を挟持して制動力を働かせるようにしている。
【0117】
このキャリパ143は、左側分割部110の外側の左ケース半体110eに、図44,図45に示すように、ボルト144にて2ヶ所で取り付けられ、この内の一箇所のボルト144を外すことにより、他方のボルト144を中心に回転するように構成されると共に、このキャリパ143が後輪10のリム部10aより車幅方向において外側に配置されている。
【0118】
これにより、キャリパ143を回動させても後輪10に当たることがないため、このキャリパ143を所定量回動させることができることから、キャリパ143のパッド交換等のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、ブレーキディスク140の径が多少大きくなっても、キャリパ143と後輪10のリム部10aとの干渉を抑制することができる。さらに、キャリパ143を外側の左ケース半体110eに取り付けているため、取り外しに便利である。
【0119】
また、ディスクブレーキ137と後輪10を挟んで反対側には、固定式の後輪軸112が貫通された状態で取付プレート145が配設され、この取付プレート145にABSセンサ145aが取り付けられると共に、この取付プレート145の回動を阻止する回止め部材145bがリヤアーム8の右側分割部111との間に架設されている。
【0120】
一方、前記メインスタンド115は、図46等に示すように、ブラケット119を介して「固定部」としてのエンジン4に回動自在に配設されている。すなわち、図41に示すように、そのブラケット119は左右に一対設けられ、図46に示すように、ネジ120によりエンジン4に固定され、このブラケット119に回動軸121にてメインスタンド115の一対の脚部115bが回動自在に配設され、図41,図42等に示すように、この両脚部115bが連結バー115cで連結されている。そして、この一方の脚部115bに前記フートバー115aが略垂直に固定されると共に、このメインスタンド115とブラケット119との間には、図1に示すように、スプリング122が配設されている。
【0121】
そして、そのブラケット119には、図46に示すように、ローラ状の第1ストッパ部123が回転自在に配設され、この第1ストッパ部123は、メインスタンド115を跳ね上げて上方に回動させることにより、このメインスタンド115が図46中二点鎖線に示すように、所定に回動位置に来た時に、このメインスタンド115に第1ストッパ部123が当接して当該回動を停止させるように構成されている。
【0122】
なお、この第1ストッパ部123はメインスタンド115側に配設することもできる。
また、メインスタンド115には、第2ストッパ部124が配設されており、「揺動部」としての左側分割部110が所定量下方に回動されたときに、この左側分割部110に第2ストッパ部124が当接するように構成されている。
【0123】
これによれば、走行開始時にメインスタンド115を跳ね上げると、図46中二点鎖線に示すように、第1ストッパ部123にメインスタンド115が当接し、緩衝された状態でメインスタンド115の回動が停止され、このメインスタンド115が左側分割部110に衝突するのを防止することができる。従って、メインスタンド115の跳上げられた回動位置をより左側分割部110に接近させることができ、バンク角を大きく設定することができる。
【0124】
そして、走行中においては、左側分割部110がエンジン4側に対して揺動し、下方に所定量揺動した時には、メインスタンド115の第2ストッパ部124に左側分割部110が当接して、メインスタンド115と左側分割部110との間の衝突が和らげられる。
【0125】
ちなみに、メインスタンド115を跳ね上げたときに、メインスタンド115と左側分割部110との間に設けられたストッパ部で緩衝を行おうとすると、走行中でもストッパ部が常にメインスタンド115又は左側分割部110に対して当接状態にあり、左側分割部110は常に揺動しているため、ストッパ部の当接部分が摺動することにより、摩耗してしまう。これに対して、この発明のように、メインスタンド115を跳ね上げるときは、ブラケット119側の第1ストッパ部123で緩衝を行うことで、走行中においては、左側分割部110が所定量下方に回動したときのみ第2ストッパ124で緩衝を行うようにしている。従って、メインスタンド115と左側分割部110との衝撃を緩衝できると共に、第2ストッパ部124等の摩耗を防止でき、しかも、バンク角を大きく取ることができる。
【0126】
また、第2ストッパ部124をメインスタンド115に配設し、左側分割部110にその第2ストッパ部124の当接面を設けることにより、簡単に構造設定を行うことができる。すなわち、左側分割部110に第2ストッパ部124を設けようとすれば、型物の部品を加工しなければならず大変であると共に、その第2ストッパ部124が当接する当接面を棒状のメインスタンド115に設定しなければならず、位置設定が大変である。
【0127】
これに対して、メインスタンド115への第2ストッパ部124の取付けは、溶接等により簡単に行うことができると共に、左側分割部110への当接面の設定は、この左側分割部110がある程度広範な面を有しているため、比較的容易に設定することができる。
【0128】
また、これらメインスタンド115及びブラケット119が図41及び図42に示すように、リヤクッション9の周囲に配置されているため、それらにより、リヤクッション9が保護されることとなる。
【0129】
ところで、シート2は、図5に示すように、運転者及び同乗者が着座できるようになっており、このシート2の下が「カバー部材」としてのシート下サイドカバー95等で前端部から後端部まで連続的に覆われ、そして、このカバー95の下にマフラー118が配置されている。このマフラー118は、後方に向かうに従って斜め上方に延長されており、このマフラー118の下に「車軸」である後輪軸112が露出されると共に、このマフラー118の前にタンデムフートレスト127が配置されている。
【0130】
そのマフラー118は、以下のようにしてフレーム5のバックステー5fに支持されている。すなわち、図5及び図47に示すように、そのバックステー5fにフレーム側ブラケット128が取り付けられる一方、マフラー118の長手方向の中間部にマフラー側ブラケット129が取り付けられている。そのマフラー側ブラケット129には、ボス部材129aが設けられ、このボス部材129aにボルト131が挿入され、このボルト131がフレーム側ブラケット128のスライドナット132に螺合されて、マフラー118が弾性的に支持されている。
【0131】
そのスライドナット132は、フレーム側ブラケット128にナット保持部材133を介して保持され、このナット保持部材133に対して長孔134を介して車両前後方向にスライド自在に保持されている。このマフラー118の取付け部の下方には後輪軸112が配設されている。
【0132】
このようにすれば、中間ステーを廃止できるため、部品点数や取付工数を削減できると共に、マフラー118をバックステー5fに接近させることができてマフラー118を高い位置に設定することができる。また、スライドナット132を設けることにより、マフラー118の取付時に車両前後方向の位置調整をし易い。さらに、スライドナット132は予めフレーム側ブラケット128とナット保持部材133との間に保持されているため、取付時にボルト131を螺合させ易い。
【0133】
また、前記タンデムフートレスト127は、略棒状を呈し、箱状ブラケット5iに折畳み自在に配設され、不使用時に折り畳むことによりブーメランカバー89に沿って収納されるようになっている。
【0134】
このようにマフラー118の前方にタンデムフートレスト127を設置することで、同乗者の乗車姿勢に自由度を持たせることができる。
【0135】
さらに、そのマフラー118が取り付けられたバックステー5fの上側の後パイプ5dには、図8に示すように、取付ステー135がボルト止めされ、この取付ステー135に複数の電気部品136が配設されている。そして、これら電気部品136はシート下サイドカバー95で覆われている。
【0136】
ところで、図48乃至図50に示すように、前記エンジン4には乾式Vベルト変速機が内蔵されたVベルト室165が設けられ、このVベルト室165から外気導入ダクト166が延長され、この外気導入ダクト166の先端部にエレメント167が露出されて配設され、このエレメント167の前面がフートボード81の縦壁部81bに対面している。
【0137】
詳しくは、そのVベルト室165は、車両後方から見て右側(一方側)に配置され、このVベルト室165から前記外気導入ダクト166が車両の左側(他方側)に向けて延長され、燃料タンク27と収納ボックス29との間に挿通されている。この外気導入ダクト166が、車両左側に配置された後パイプ5dに固定されたエレメント67に接続されている。このエレメント67には、ウレタンフォーム168が配設されると共に、このエレメント67の下側には、遮蔽部材169がエンジン4に固定され、この遮蔽部材169の遮蔽板169aにてエレメント67への下方からの泥水等に浸入を防止するようにしている。そして、フートボード縦壁部81bがビス170にてエレメント67に取り付けられることにより、そのウレタンフォーム168が圧縮されている(図50参照)。
【0138】
これによれば、外気が外気導入ダクト166を介してVベルト室165内に流入し、乾式Vベルト変速機構が冷却されることとなる。
【0139】
そして、このように外気導入ダクト166の先端部にエレメント167が露出されて配設され、このエレメント167の前面がフートボード縦壁部81bに対面しているため、従来のように、別室を設けることなく、このフートボード縦壁部81bにて防水を行うことができると共に、メンテナンス時等にフートボード81を外す場合に、エレメント167や外気導入ダクト166を一緒に外す必要がなく、作業性が良好である。
【0140】
また、Vベルト室165は車両の右側に配置され、このVベルト室165から外気導入ダクト166を車両の左側に向けて延長して、この外気導入ダクト166のエレメント167を右側に配置したため、外気導入ダクト166のダクト長を長くすることができ、ダクト166内に水が浸入したとしても拡散されることから、Vベルト室165への水の浸入を抑制することができる。
【0141】
図51には、この発明の実施の形態2を示す。
【0142】
この実施の形態2は、主ブレーキであるディスクブレーキ137と反対側、つまり、後輪10の後方から見て右側にパーキングブレーキであるドラムブレーキ146が配設され、主ブレーキとパーキングブレーキとが左右に振り分けられている。
【0143】
そのディスクブレーキ137側には、ブレーキディスク140を後輪10のホイールキャスト141にボルト142止めすることにより、このブレーキディスク140にてクラッチハブ139が外側から押さえられて外れが防止されている。
【0144】
これにより、クラッチハブ139を別途ボルトにて固定することなく、クラッチハブ139の配設作業を良好に行うことができる。
【0145】
また、このドラムブレーキ146は、ブレーキプレート147に後輪軸112が貫通されると共にリヤアーム8の右側分割部111にボルト148により固定され、このブレーキプレート147にカムレバー149が回動自在に取り付けられ、このカムレバー149が回動されることにより、カム150が回動されるようになっている。このカム150の回動により、一対のブレーキシュー151がアンカピン152を中心に開閉され、これらブレーキシュー151がブレーキドラム153に圧接されることにより、制動力が働くように構成されている。また、そのブレーキプレート147には、ABSセンサ154が取り付けられている。
【0146】
このように、主ブレーキを油圧式のディスクブレーキ137とすることにより、ブレーキの利きが良く。また、パーキングブレーキを機械式のドラムブレーキ146とすることにより、長時間ブレーキを掛けた状態でも安定した制動力を得ることができる。
【0147】
しかも、それらディスクブレーキ137とドラムブレーキ146とを後輪の左右に振り分けることにより、スペースの少ない部分に有効に両ブレーキを配設することができる。
【0148】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明によれば、フロントフォークパイプのインナーチューブが上方まで延長され、このインナーチューブが回動するものにおいて、このインナーチューブとの干渉を防止しつつ、収納部及びメインスイッチの配置を行うことができる。
【0149】
また、収納部をインナーチューブの回動範囲の外側に配置すれば、インナーチューブとの干渉を回避しつつ、収納部の間口を広くできると共に、収納容積を拡大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すスクータ型車両の側面図である。
【図2】 同実施の形態1を示す要部平面図であって一部断面で示したものである。
【図3】 同実施の形態1を示すスクータ型車両の正面図である。
【図4】 同実施の形態1を示すスクータ型車両の背面図である。
【図5】 同実施の形態1を示すマフラー等が見える側の後方側の側面図である。
【図6】 同実施の形態1を示す座席側から見たフロント部分の図である。
【図7】 同実施の形態1の外装を外した状態の右側面図である。
【図8】 同実施の形態1の外装を外した状態の左側面図である。
【図9】 同実施の形態1の外装を外した状態の平面図である。
【図10】 同実施の形態1の外装部及び車体フレーム等を示す側面図である。
【図11】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体フレーム等を示す側面図である。
【図12】 同実施の形態1の車両フロント部分の平面図である。
【図13】 同実施の形態1の外装部の側面図である。
【図14】 同実施の形態1のハンドル部分の平面図である。
【図15】 同実施の形態1のインナーパネルとスクリーンとを示す分解斜視図である。
【図16】 同実施の形態1の図3のB7−B7矢視の断面図である。
【図17】 同実施の形態1の図15のB1−B1矢視の断面図である。
【図18】 同実施の形態1の図3のB0−B0矢視の断面図である。
【図19】 同実施の形態1の図6のC3−C3矢視の断面図である。
【図20】 同実施の形態1の図3のB8−B8矢視の断面図である。
【図21】 同実施の形態1の図10のAF−AF矢視の断面図である。
【図22】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体フレーム、メインスイッチ、収納部等を示す側面説明図である。
【図23】 同実施の形態1の車両フロント部分の車体フレーム、メインスイッチ、収納部等を示す平面説明図である。
【図24】 同実施の形態1の図6のC6−C6矢視の断面図である。
【図25】 同実施の形態1の図6の断面図で、(a)は図6のC5−C5矢視の断面図、(b)は図6のC7−C7矢視の断面図である。
【図26】 同実施の形態の図13のA1−A1矢視の外装の断面図である。
【図27】 同実施の形態1の断面図で、(a)は図10のA2−A2矢視の断面図、(b)は図10のAQ−AQ矢視の断面図である。
【図28】 同実施の形態1の図10のAY−AY矢視の断面図である。
【図29】 同実施の形態1の図10のAV−AV矢視の断面図である。
【図30】 同実施の形態1の図10のAW−AW矢視の断面図である。
【図31】 同実施の形態1の収納ボックスの一部を破断した側面図である。
【図32】 同実施の形態1の収納ボックスの平面図である。
【図33】 同実施の形態1の図4のD1−D1矢視の断面図である。
【図34】 同実施の形態1のラジエタ及びファン等を示す概略側面図である。
【図35】 同実施の形態1のインナーフェンダ及びラジエタ等を示す概略正面図である。
【図36】 同実施の形態1のインナーフェンダ及びラジエタ等を示す概略平面図である。
【図37】 同実施の形態1のリヤアームを示す水平断面図である。
【図38】 同実施の形態1の後輪を外した状態のマフラー、リヤアーム、エンジン等を示す側面図である。
【図39】 同実施の形態1のリヤクッションの取付状態を示す断面図である。
【図40】 同実施の形態1の左側分割部、メインスタンド等を示す側面図である。
【図41】 同実施の形態1のメインスタンドを跳ね上げた状態を後方から見た図である。
【図42】 同実施の形態1の左側分割部、メインスタンド及びリヤクッション等を示す側面図である。
【図43】 同実施の形態1の右側分割部及びマフラー等を示す平面図である。
【図44】 同実施の形態1の後輪ディスクブレーキ部の側面図である。
【図45】 同実施の形態1の後輪軸部分の要部断面図である。
【図46】 同実施の形態1のメインスタンド等を示す側面図である。
【図47】 同実施の形態1のマフラーの取り付け状態を示す図で、(a)は要部断面図、(b)はスライドナット及びナット保持部材を示す正面図である。
【図48】 同実施の形態1のVベルト室への吸気構造を示す概略平面図である。
【図49】 同実施の形態1のVベルト室への吸気構造を示す側面図概略平面図のである。
【図50】 同実施の形態1の同吸気構造のエレメント等を後方から見た図である。
【図51】 この発明の実施の形態2を示す図45に相当する断面図である。
【符号の説明】
5 車体フレーム
5a ヘッドパイプ
11 操向軸
11a 操向軸の上端部
11b 操向軸の下端部
14 フロントフォークパイプ
14a インナーチューブ
14b アウターチューブ
63 メインスイッチ
64 収納部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure around a front fork of a scooter type vehicle, and more particularly to a structure in which a main switch and a storage portion are arranged.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, some motorcycles are provided with a front fork pipe when the vehicle is large and heavy. This is because the steering shaft of the steering wheel is rotatably inserted into the head pipe of the vehicle body frame, and the left and right front fork pipes are connected to the upper end of the steering shaft from the head pipe via the crown handle. The left and right front fork pipes are connected to the lower end portion projecting downward from the head pipe of the steering shaft via an under bracket. A front wheel is supported at the lower end of the front fork pipe.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional apparatus, since the front fork pipe rotates, it is difficult to arrange a storage section and a main switch that do not rotate in this part.
[0004]
Therefore, an object of the present invention is to provide a structure that can effectively arrange a storage portion and a main switch around a front fork of a scooter type vehicle.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve this object, the invention described in claim 1Main switch, storage portion, head pipe provided at the front of the body frame, a steering shaft rotatably supported by the head pipe, and an upper end portion and a lower end portion of the steering shaft are connected A pair of left and right front fork pipes, and the front fork pipe includes an outer tube and an inner tube positioned above the outer tube. One of the main switch and the storage portion is disposed inside the rotation range of the inner tube in a plan view of the vehicle body, overlapping with the movable range of the inner tube, and the other of the main switch or the storage portion is connected to the rotation of the inner tube. Placed outside the range of motionIt features a structure around the front fork of a scooter type vehicle.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0007]
  1 to 50 show an embodiment of the present invention.1Indicates. In the embodiment of the present invention, an entire scooter type vehicle that is a motorcycle including an invention portion will be described.
[0008]
First, the configuration will be described. The scooter type vehicle of this embodiment generally has a low-floor footrest 81b between the handle 1 and the seat 2, and the engine 4 is attached to the footrest 81b. A rear arm 8 is disposed on a rear end portion of the engine 4 via a pivot shaft 7 so as to be swingable up and down. The rear end of the rear arm 8 is fixed to a vehicle body frame 5 (hereinafter referred to as “frame 5”). The rear wheel 10 is supported by the portion, and a rear cushion 9 is interposed between the engine 4 and the rear arm 8.
[0009]
Further, as shown in FIGS. 11 and 12, etc., the frame 5 as a skeleton is provided with a cylindrical head pipe 5a at a front end portion, and an upper frame 5b and a lower frame 5h from the head pipe 5a toward the rear. And have been extended.
[0010]
The upper frame 5b is extended rearward and rearwardly from the head pipe 5a diagonally downward, and has two sheets of metal at the rear end of the pair of upper frames 5b as shown in FIG. A rear pipe 5d having a diameter smaller than that of the upper frame 5b is extended rearward and obliquely upward via a box-shaped portion 5c joined in a shape. Further, a cross member 5e extending in the vehicle width direction is installed on the pair of rear pipes 5d, and then the front end portion of the back stay 5f is fixed to the pipe 5d via a bracket 5g. The rear end of the back stay 5f The part is directly fixed to the rear side of the rear pipe 5d.
[0011]
A pair of left and right lower frames 5h are also provided, extending obliquely downward from the head pipe 5a, and the lower frame 5h and the upper frame 5b are connected by a reinforcing frame 5j.
[0012]
  The steering shaft 11 of the handle 1 is inserted into the head pipe 5a of the frame 5 and is rotatably supported. The upper end portion 11a of the steering shaft 11 protruding from the head pipe 5a is connected to the left and right front fork pipes 14 and 14 via the crown handle 13, and the head pipe 5a of the steering shaft 11 A lower end portion 11b protruding from the left and right front fork pipes 14 and 14 is connected via an under bracket 16 (FIG. 11)., FIG.reference).
[0013]
The handle 1 is attached to the crown handle 13. The handle 1 is covered with a handle cover 6, and the wiring 18 and the coupler 19 of the grip warmer 17 are disposed in the handle cover 6 (see FIG. 14).
[0014]
The front fork pipe 14 is telescopic, and the upper inner tube 14a is inserted into the lower outer tube 14b so as to be slidable in the axial direction, and the inner tube 14a is biased upward by a spring (not shown). The front wheel 20 is supported at the lower end of the outer tube 14b.
[0015]
On the other hand, the crankcase 4a is bolted to the upper portion of the engine 4 to a box-shaped portion 5c between the upper frame 5b and the rear pipe 5d and a bracket 5g at the lower end of the backstay 5f. Further, the rear end portions of the pair of lower frames 5h are flattened and flat plate brackets 5m are fixed to the rear end portions, and the front lower portion of the crankcase 4a of the engine 4 is attached to the brackets 5m. It has been. A side stand 162 is rotatably disposed on the bracket 5m.
[0016]
A fuel tank 27 and a luggage storage box 29 located behind the fuel tank 27 are disposed on the upper side of the engine 4 while being supported by the frame 5. 2 is provided to be rotatable around a hinge 32 at the front end.
[0017]
On the other hand, as shown in FIG. 7 and the like, an air cleaner 34 is fixed to the head pipe 5a and is disposed in front of the head pipe 5a of the frame 5. The air cleaner 34 and the engine 4 are connected via an intake duct 35. Are connected.
[0018]
Specifically, the air cleaner 34 is fixed to the head pipe 5a, and is configured in a position and shape so as not to interfere even when the front fork pipe 14 rotates as shown by a two-dot chain line in FIG. An intake duct 35 extended from the air cleaner 34 is inserted into a center tunnel portion 92 of a vehicle body cover, which will be described later, and is connected to the engine 4 via a carburetor 38.
[0019]
An inner panel 40, a screen 41, and the like are disposed on the front side of the air cleaner 34.
[0020]
As shown in FIG. 15, the inner panel 40 is formed with a V-shaped portion 40a projecting in a substantially V-shape at the lower portion, and three lower left and right corners at the lower edge portion of the V-shaped portion 40a. Nuts 42 are provided at six locations. Three places on one side are omitted. These nuts 42 are made of rubber, have internal thread portions formed therein, and are fitted into holes in the inner panel 40, and screws 41 are screwed into the nuts 42 so that the screen 41 is attached. It has become.
[0021]
Further, the inner panel 40 is formed with a drainage groove 40b whose lower side is divided into two forks at a substantially central portion at the bottom of the V-shaped portion 40a. A plurality of attachment holes 40c attached to the vehicle body side are formed below the V-shaped portion 40a, and a protrusion 40d that contacts the back side of the screen 41 is formed above the V-shaped portion 40a. Are formed in two places. Further, at the upper end portion of the inner panel 40, two engagement piece portions 40f that are engaged with a meter cover 44, which will be described later, and are bent in a substantially U shape are formed.
[0022]
On the other hand, the screen 41 is made of a transparent synthetic resin, and the lower side is formed in a shape substantially matched with the inner panel 40, and is located at a position corresponding to the vicinity of the upper edge portion 40g of the V-shaped portion 40a of the inner panel 40. In FIG. 15, a gradation printing portion 41a surrounded by a two-dot chain line is provided, and an opaque black printing portion 41b is provided at a portion corresponding to the V-shaped portion 40a below the gradation printing portion 41a. Furthermore, at the lower edge of the screen 41, there are six insertion holes 41c through which the screw 43 is inserted at positions corresponding to the nuts 42, three on the left and right sides of the V-shape (three on one side are not visible). ) Is formed.
[0023]
As shown in FIG. 16, the screen 41 is attached to the inner panel 40 by screwing a screw 43 to the nut 42, and the screen 41 is also attached by attaching the inner panel 40 to the vehicle body side. It is arranged in one piece. In the state where the screen 41 is attached to the inner panel 40, as shown in FIG. 17, the protrusion 40d of the inner panel 40 abuts against the back surface of the screen 41 via the sponge 50, and there is a gap between the two. ing. Further, the black printed portion 41b of the screen 41 covers the V-shaped portion 40a of the inner panel 40 so that dust, drainage grooves 40b and the like attached to the V-shaped portion 40a cannot be seen from the outside.
[0024]
As shown in FIG. 18, the inner panel 40 is mounted on the vehicle body side with a lowermost mounting hole 40c attached to a cowling 45 with screws 46. The cowling 45 is attached to the frame by screws 47 and nuts 48. A stay 49 extended from 5 is attached. Although not shown, the other attachment holes 40c are attached to a stay or the like extended from the frame 5, so that the inner panel 40 and the screen 41 are securely fixed to the vehicle body side. Furthermore, the engaging piece 40f on the upper portion of the inner panel 40 is engaged in the engaged portion 44a of the meter cover 44 as shown in FIG.
[0025]
A molding 54 is provided that hangs from the lower side of the screen 41 to the upper side of the headlamp 53 to form the outer surface of the vehicle body. A screw 43 that attaches the screen 41 to the inner panel 40 by the upper edge of the molding 54. Is covered.
[0026]
As shown in FIG. 18, the molding 54 is attached with an engagement protrusion 54 a formed at the lower center of the molding 54, and the engagement protrusion 54 a is inserted into the insertion hole 45 a of the cowling 45. Further, the upper end portions of the molding 54 are attached to the leg shield 56 with screws 55 as shown in FIG.
[0027]
In such a case, when various parts such as the air cleaner 34 and the valve of the meter 52 are to be maintained, the screws 55 of the molding 54 are removed at two points, and the engaging protrusion 54a is removed to remove the molding. 54 is removed. As a result, a mounting portion (screw 43 or the like) of the inner panel 40 appears, and by removing the screw 43 or the like, by removing a part in which the inner panel 40 and the screen 41 are integrated, a maintenance opening appears, and various types of Maintenance can be performed easily.
[0028]
In addition, since the screen 41 and the inner panel 40 can be integrally attached and detached, the attachment points of the screen 41 itself can be increased, so that rigidity is ensured and the screen 41 can be extended longer and the size can be increased. At the same time, the moldability is improved and the design can be improved.
[0029]
Further, the inner panel 40 is formed with a drainage groove 40b on the screen 41 side, and this drainage groove 40b guides the water flowing from the upper side to both sides from the central part to flow toward the opening side of the headlamp 53. Therefore, the appearance quality can be ensured without water flowing through the central portion between the headlamps 53. And the rigidity of the inner panel 40 can be improved by forming the drainage groove 40b.
[0030]
Furthermore, since the inner panel 40 has a pair of protrusions 40d that are in contact with the back surface of the screen 41 at the intermediate portion in the vertical direction of the inner panel 40, there are small items below the gap between the inner panel 40 and the screen 41. Intrusion can be prevented and rigidity can be improved.
[0031]
10 and 21, a mirror opening 54b is formed in the upper portion of the molding 54, and a post 59a of the rearview mirror 59 is loosely inserted into the opening 54b. A mirror boot 60 having flexibility is provided therebetween.
[0032]
As a result, the rearview mirror 59 is securely supported by the frame 5, and even if the positional relationship between the mirror opening 54b and the rearview mirror support 59a is displaced due to manufacturing, assembly errors, etc., the displacement is prevented by the mirror boot 60. Can be absorbed.
[0033]
Further, as shown in FIG. 3, the molding 54 is formed with an extension portion 54 c that extends downward at the lower center portion, and the extension portion 54 c is located at the center portion of the two-lamp headlamp 53. The extension 54c covers between the headlamps 53. Since the upper side of the headlamp 53 is covered with the molding 54 and the lower side is covered with the cowling 45, the color tone of the cowling 45 and the molding 54 can be changed, and the design (productivity) can be improved. In addition, by removing only the molding 54, the visibility of the aiming adjustment portion of the headlamp 53 can be improved, and maintainability and the like can be improved.
[0034]
On the other hand, the front fork pipe 14 is provided at the front portion of the vehicle as described above. As shown in FIGS. 6, 22 and 23, the inner tube 14a and the head pipe 5a of the front fork pipe 14 are provided. A main switch 63 is provided therebetween, and a storage portion 64 is disposed outside the rotation range of the inner tube 14a.
[0035]
Specifically, as shown in FIGS. 6, 23 and 24, the main switch 63 has a head 63a exposed from the switch opening 56a of the leg shield 56, and the main switch main body 63b is attached to the frame 5 (head pipe 5a). ), And is supported in a substantially horizontal state along the vehicle longitudinal direction. And this main switch 63 is arrange | positioned inside the rotation range of the inner tube 14a, and interference with this inner tube 14a is prevented.
[0036]
As shown in FIGS. 6, 23, and 25A, the storage portion 64 includes a box-shaped storage portion main body 64a and a lid body 64c that opens and closes the opening 64b of the storage portion main body 64a. Yes. The storage portion main body 64a is formed integrally with the leg shield 56, and is formed substantially horizontally along the vehicle front-rear direction. As shown in FIG. 23, the dimension L1 of the frontage 64b is wider than the dimension L2 on the back side. Is formed. In other words, from the relationship with the rotation range of the inner tube 14a, the storage volume of the storage portion main body 64a can be maximized by forming the dimension L1 of the frontage 64b wider than the rear dimension L2.
[0037]
Furthermore, as shown in FIG. 25 (a), the lid 64c is rotatably provided by a hinge 64d provided at the lower portion, and the lid 64c is rotated by rotating a lock knob 64e provided at the upper portion. Can be locked and unlocked.
[0038]
In such a case, in the case where the rotating inner tube 14a is provided at the vehicle front portion, the storage portion 64 and the main switch 63 are arranged while preventing interference with the inner tube 14a. The storage space in the entire vehicle can be expanded by providing the storage portion 64.
[0039]
Further, if the storage portion 64 is disposed outside the rotation range of the inner tube 14a, the opening 64b of the storage portion 64 can be widened and the storage volume can be increased while avoiding interference with the inner tube 14a. .
[0040]
  In this embodiment, the storage portion 64 is disposed outside the rotation range of the inner tube 14a, and the main switch 63 is disposed between the head pipe 5a and the inner tube 14a. You can also In addition, the storage portion 64 can be disposed at two locations outside the rotation range of the inner tubes 14a..Further, as shown in FIGS. 11 and 12, etc., a cowl stay 67 is disposed on the frame 5 of the vehicle front portion so as to protrude sideways.
[0041]
That is, as shown in FIGS. 11 and 12, a stay 68 is fixed to the head pipe 5a, and a left / right extension pipe 70 extended in the vehicle width direction (left / right direction) via a bracket 69 is fixed to the stay 68. Yes. The upper end 67a of the cowl stay 67 having a loop shape is joined to the left and right ends of the left and right extension pipe 70, and the lower end 67b of the cowl stay 67 is fixed to the lower frame 5h via the bracket 71. Yes. A front horizontal pipe 72 that curves forward and extends substantially horizontally is joined to an intermediate portion of the pair of cowl stays 67 in the vertical direction, and a rear side that curves rearward and extends substantially horizontally A horizontal pipe 73 is joined.
[0042]
The cowl stays 67 are arranged outside the rotation range of the inner tube 14a of the front fork pipe 14, and the front and rear horizontal pipes 72 and 73 surround the outside of the rotation range of the inner tube 14a. Has been placed.
[0043]
Various parts (air cleaner 34, headlamp 53, etc.) are attached to the cowl stay 67 and the front and rear horizontal pipes 72, 73, and a cowling 45 is attached to the cowl stay 67, as shown in FIG. As shown to (a), the footrest part 56c of the leg shield 56 is attached.
[0044]
Specifically, as shown in FIG. 27A, a bracket 75 is fixed to the cowl stay 67, and a footrest portion 56c of a leg shield 56 is attached to the bracket 75 by a bolt 76 and a nut 77, and the footrest portion 56c is attached to the footrest portion 56c. The footrest mat 78 is laid. In addition, the code | symbol 79 in Fig.27 (a) is a side panel which covers the lower side of the footrest part 56c.
[0045]
The footrest portion 56c of the leg shield 56 is continuous with the footrest portion 81a of the footboard 81, and the footrest mat 78 is laid across the continuous footrest portions 56c and 81a.
[0046]
By disposing the cowl stay 67 on the outside of the front fork pipe 14 in this way, the cowl stay 67 can bear the load of the footrest portion 56c at an optimal position and can support the cowling 45 well. Can do. Accordingly, since it is not necessary to extend a long stay from the frame 5, it is possible to reduce the size and weight of the frame 5 as a whole.
[0047]
Further, since the front fork pipe 14 is configured to rotate at the front part of the vehicle body, it is difficult to support these various parts. However, the cowl stay 67 is positioned at a position outside the front fork pipe 14 so as not to interfere. In addition, by providing the pipes 70, 72, 73 and the like, various parts can be easily supported on the cowl stay 67 and the like.
[0048]
Further, as shown in FIG. 6, a meter cover 44 and a leg shield 56 which are cover members facing the driver are disposed below the screen 41. The meter cover 44 is provided with two air introduction holes 83 on the left and right sides, and is provided with an air introduction hole 84 at the center of the leg shield 56 in the vehicle width direction.
[0049]
Specifically, as shown in FIG. 25 (b), the leg shield 56 is formed with a concave portion 56d in the portion where the air introduction hole 84 is formed, and the bottom surface portion of the concave portion 56d is made of a plurality of louvers. An introduction hole 84 is formed. The mounting screw 85 is disposed on the bottom surface of the recess 56d, and the mounting screw 85 is screwed into the nut 87 of the stay 86 extended from the frame 5 side, so that the bottom surface of the recess 56d is fixed. It is attached to the stay 86.
[0050]
In such a case, when the vehicle travels, as shown in FIG. 13, the traveling wind that has entered the inner panel 40 and the molding 54 as indicated by the arrow from the front of the vehicle body is generated in the air introduction holes 83, As shown by an arrow from 84, it is introduced to the back side of the screen 41. Thereby, a rectification effect can be exhibited, and even when the screen 41 is enlarged, an increase in the negative pressure inside the screen 41 can be prevented, and wind noise and wind can be prevented.
[0051]
Moreover, since the recessed part 56d is formed in the leg shield 56, and the air introduction hole 84 and the mounting screw 85 are disposed in the recessed part 56d, the recessed part on the surface of the leg shield 56 is not disposed separately as in the prior art. In addition, the number of holes can be reduced, and the appearance quality can be improved.
[0052]
On the other hand, as shown in FIG. 26, the foot board 81 includes a footrest portion 81a extending substantially in the horizontal direction and a vertical wall portion 81b extending upward from the inner end portion of the footrest portion 81a. Yes. The pair of left and right vertical wall portions 81b, 81b are inclined so as to spread somewhat outward as they extend upward. Further, the boomerang cover 89, the side cover 90, and the upper cover 91 are arranged on the upper side of the vertical wall portion 81b, so that the center tunnel portion 92 bulging upward by a plurality of vertically divided cover members is formed. Is formed. As shown in FIG. 26, the center tunnel portion 92 is formed such that the upper side width H2 is wider than the lower side width H1. In FIG. 26, reference numeral 160 denotes an inner fender.
[0053]
The engine 4 is disposed in the center tunnel portion 92, and the upper frame 5b of the frame 5 is inserted through the upper portion thereof.
[0054]
A lower frame 5h, a recovery tank (not shown), a water pipe, and the like are disposed in a space below the footrest 81a of the footboard 81.
[0055]
Thus, by forming the width H2 on the upper side of the center tunnel portion 92 wide and the width H1 on the lower side narrow, the tunnel portion 92 can be effectively used even in the case of the engine 4 having a large volume on the upper side. While being able to arrange | position, after securing the footrest space H3, it can make legability and a design property favorable by restraining a vehicle width narrowly. In addition, the grip performance can be improved by holding the wide portion of the upper portion of the center tunnel portion 92 with a foot.
[0056]
Further, in the center tunnel portion 92, the above-described carburetor 38, the intake duct 35, and the like are disposed. At the position where the carburetor 38 is disposed, the upper frame 5b and the lower frame are disposed on the upper side and the lower side. A frame 5h is inserted and arranged. Since the center tunnel portion 92 is formed by dividing a plurality of covers, any cover can be easily removed, and maintainability can be improved. Further, by arranging the upper frame 5b and the lower frame 5h above and below the vaporizer 38, the rigidity around the vaporizer 38 can be improved.
[0057]
In addition, by disposing the panel 80 separately from the cowling 45, the water absorption cap 155b of the water absorption pipe 155a extended from the radiator 155 is exposed by removing the right panel 80 when viewed from the rear of the vehicle body. The cooling water can be replenished.
[0058]
Further, as shown in FIG. 13, the foot board 81 extends to a position below the seat 2, while a seat lower side cover 95 is disposed near the lower side of the seat 2. A boomerang cover 89, which is an external part that extends in a substantially horizontal direction and is bent into a substantially U-shape (so-called boomerang shape), is disposed between the lower seat side cover 95 and the footboard 81. ing.
[0059]
The boomerang cover 89 is made of synthetic resin and is attached to the foot board 81 or the like. That is, as shown in FIG. 27 (b), the boomerang cover 89 is formed with a pin portion 89 a, and the pin portion 89 a is fitted in the fitting hole 81 c of the foot board 81. Also in other portions, a plurality of pin portions 89a are formed and fitted. Further, the end portion of the foot board 81 and the end portion of the side cover 90 are attached by screws 96. Further, as shown in FIG. 28, the foot board 81 is fixed to the frame 5 with screws 97, and a boomerang cover 89 is attached to the foot board 81 via a grommet 98. Furthermore, as shown in FIG. 29, an engagement projection 89b is formed on the boomerang cover 89, and this engagement projection 89b is inserted into and engaged with an engagement hole 95a formed in the seat lower side cover 95. ing. A similar fitting structure is also adopted at other plural places. Furthermore, as shown in FIG. 30, a boomerang cover 89 is attached to the under-seat side cover 95 with screws 99.
[0060]
In such a case, a boomerang cover 89 that extends in a substantially horizontal direction and is bent in a substantially U shape is disposed between the foot board 81 and the under-seat side cover 95, thereby By changing the color and material of the boomerang cover 89, the boomerang cover 89 becomes an accent, and the degree of freedom in design can be improved.
[0061]
In addition, the boomerang cover 89 covers the upper edge of the footboard 81 and the lower edge of the lower seat side cover 95, thereby improving the alignment accuracy with the footboard 81 and the seat. The attachment part of the mating part with the lower side cover 95 can be covered, and the appearance quality can be improved.
[0062]
In addition, by removing the boomerang cover 89, it is possible to easily perform maintenance of the equipment arranged inside.
[0063]
In this embodiment, the boomerang cover 89 is used as the “appearance part”. However, the present invention is not limited to this, and may be configured by a part of the frame 5.
[0064]
Further, as shown in FIG. 1, notches 81d and 89c forming part of arcs are formed at the rear end portion of the foot board 81 as the “cover member” and the rear lower end portion of the boomerang cover 89, respectively. Has been. The side surface of the crankcase 4a of the engine 4 is exposed to the outside from the notches 81d and 89c, and the side surface of the crankcase 4a and the surfaces of the notches 81d and 89c are substantially flush with each other. It has become.
[0065]
As described above, the engine 4 is fixed to the frame 5 and the crankcase 4a of the engine 4 is positioned below the seat 2 on which the driver is seated. The crankshaft 4c disposed in the crankcase 4a is disposed substantially at the center of the vehicle body wheel base as shown in FIG.
[0066]
In this way, the notches 81d and 89c are formed in the footboard 81 and the boomerang cover 89 that cover the engine 4, and the side surface of the crankcase 4a is exposed to the outside through the notches 81d and 89c. It is possible to improve the driver's legibility when the vehicle is stopped.
[0067]
That is, when the engine 4 is fixed to the frame 5 side, the engine 4 is disposed below the driver's seating position, and the crankcase 4 a portion of the engine 4 is the maximum width portion of the engine 4. Therefore, if the entire side of the crankcase 4a of the engine 4 is covered with the footboard 81 and the boomerang cover 89, the vehicle width becomes wide, and the driver's footing property deteriorates. Therefore, notches 81d and 89c are provided in a part of the footboard 81 and the boomerang cover 89 to expose the crankcase 4a, thereby allowing the width of the crankcase 4a of the engine 4 and the width of the footboard 81 and the boomerang cover 89 to be increased. Can be set substantially the same, the vehicle body width of the portion where the driver's foot is attached can be narrowed, the footability can be improved, and the design can be improved.
[0068]
Further, by exposing the crankcase 4a of the engine 4 to the outside of the vehicle from the notches 81d and 89c in this way, it is possible to directly apply the traveling wind or the like to the crankcase 4a and improve the cooling performance.
[0069]
A storage box 29 and a fuel tank 27 are supported by the frame 5 below the seat 2, and the fuel tank 27 is disposed on the front side of the storage box 29. And the upper surface opening part 29a of the storage box 29 is arrange | positioned in the position lower than the upper surface 27a of this fuel tank 27. FIG.
[0070]
As shown in FIG. 10 and the like, the seat 2 is provided so as to be rotatable about a hinge portion 2a provided at the front end portion, and a storage box 29 is provided to be openable and closable. It has a seating portion 2b and a passenger seating portion 2c on which the passenger sits. Further, a locking device that maintains the closed state of the storage box 29 is provided on the rear end side of the seat 2. The rear end of the seat 2 is set in front of the rear wheel shaft 112, so that the seating position of the passenger is on the front side, and it is easy to be interlocked with the movement of the vehicle body, and the close contact with the driver is improved.
[0071]
Thus, since the upper surface 27a of the fuel tank 27 is disposed at a position higher than the upper surface opening 29a of the storage box 29, the capacity can be ensured.
[0072]
That is, in the case where the total length of the seat 2 is long and extends forward from the driver seating portion 2b, the front side of the seat 2 is not used as a seating portion so that the fuel tank 27 is disposed at this position. Since the seat height may be slightly higher and the cushion thickness may be thinner, the upper surface 27a of the fuel tank 27 can be positioned up to a position higher than the upper surface opening 29a of the storage box 29, so that the capacity of the fuel tank 27 is ensured. Can do.
[0073]
Further, since the upper surface opening 29a of the storage box 29 is set at a low position, it is possible to easily take in and out the luggage, and the storage box 29 is located behind the fuel tank 27 on the seat 2 side. Since it is arranged at the position of the wide driver seat 2b, the storage box 29 can also be widened to ensure a storage capacity.
[0074]
Furthermore, by setting the upper surface opening 29a of the storage box 29 disposed below the passenger seating portion 2b to a low position, the seating surface of the driver seating portion 2b of the seat 2 is set to a low position, and the seat 2 Since the cushion thickness can be ensured, it is possible to improve the footing and cushioning properties.
[0075]
Further, as shown in FIGS. 31 and 32, the storage box 29 stores the helmet 101 horizontally on the front side (the longitudinal direction of the helmet 101 is along the vehicle width direction) and upside down. A helmet storage portion 29b is formed. The position of the helmet storage portion 29b is formed corresponding to the widest position of the seat 2, and the bottom portion of the helmet storage portion 29b enters the valley between the engine 4 and the rear wheel 10. Formed in position.
[0076]
In addition, a wheel house portion 29c is formed on the bottom surface of the rear portion of the storage box 29. The wheel house portion 29c bulges upward in the vehicle width direction so that the rear wheel 10 that moves up and down does not interfere. ing.
[0077]
In view of this, the seat 2 is formed so that the width becomes narrower as it goes forward, and the width becomes wider as it goes backward. By forming the helmet 101, the helmet 101 can be stored horizontally. Therefore, the storage box 29 can shorten the vehicle front-rear length while securing a storage space by skillfully utilizing the seat shape.
[0078]
Further, as shown in FIG. 32, the storage box 29 has a substantially rectangular upper surface opening 29a, and each of the rectangular opening corners 29d has a large radius of curvature, and is lower than the upper surface opening 29a. The lower corner portion 29e has a smaller radius of curvature than the opening corner portion 29d, and the area below the upper opening 29a is enlarged.
[0079]
As a result, the width of the driver seat seating portion 2b of the seat 2 that covers the upper surface opening 29a can be narrowed, so that the legging property is improved and the inside of the storage box 29 is expanded, so that the storage property is improved. Since the top opening 29a is narrow and the sealing length of the peripheral edge of the opening is shortened, the sealing performance can be improved.
[0080]
Furthermore, the storage box 29 has a wheel house portion 29c formed on the bottom surface that serves as a relief for the rear wheel 10, so that the position of the storage box 29 can be lowered. it can. In addition, since the U-shaped lock 103, a tool (not shown), and the like can be stored in the concave portions 29f on both sides of the wheel house portion 29c, the storage performance can be improved.
[0081]
Moreover, an attachment portion 29g to which the alarm immobilizer 104 is attached is formed on the side surface portion of the storage box 29. The attachment portion 29g is formed by being recessed inward in a shape that is substantially adapted to the immobilizer 104. Therefore, it is not necessary for the user to consider where the alarm immobilizer 104 should be attached, and by attaching the alarm immobilizer 104 to the attachment portion 29g, the user's installation workability can be improved.
[0082]
A DC outlet 105 is disposed on the rear side wall 29h of the storage box 29 so that an electronic device such as a mobile phone can be stored in the storage box 29 for charging. The position of the DC outlet 105 is set to a position below the upper surface of the wheel house portion 29c in the vicinity of the lower corner portion 29e of the storage box 29 on the side of the wheel house portion 29c.
[0083]
The DC outlet 105 is disposed in a charging system that operates during engine operation, and the DC outlet 105 has a circuit configuration in which a current flow other than during traveling is interrupted.
[0084]
In addition, an illuminating device 106 that illuminates the inside of the storage box 29 is disposed on the opposite side of the DC outlet 105 and the wheel house portion 29c. The lighting device 106 is also disposed at a position below the upper surface of the wheel house portion 29c.
[0085]
In this way, by arranging the DC outlet 105 on the side wall in the storage box 29, the electrical components are stored in the storage box 29, and in the waterproof and locked state, that is, in the state where there is no influence from outside the vehicle, Electric parts can be charged while traveling.
[0086]
Further, by arranging the DC outlet 105 and the lighting device 106 below the upper surface of the wheel house portion 29c, it is possible to prevent the bag 107 and the like stored in the storage box 29 from getting in the way (see FIG. 31). ).
[0087]
Furthermore, since the DC outlet 105 is provided in the vicinity of the lower corner portion 29e of the rear side wall 29h in the storage box 29, charging can be performed by effectively using the corner space.
[0088]
Furthermore, by distributing the DC outlet 105 and the lighting device 106 to the left and right across the wheel house portion 29c, it is advantageous in terms of space and has good operability compared to the case where both are arranged on one side. In addition, since the illumination is not obstructed by the electrical components connected to the DC outlet 105, the illumination performance can be ensured.
[0089]
Further, the storage box 29 is formed with a battery storage portion 29i in the upper part of the rear end portion, and the substantially front half of the upper surface of the battery 30 stored in the battery storage portion 29i is covered by the rear end portion side of the seat 2. The rear half of the upper surface of the battery 30 is covered with a tail cover 31.
[0090]
The fuel tank 27 is provided with a fuel cap 27b on an upper surface 27a, and the fuel cap 27b is covered with an opening / closing lid 2e provided on the seat 2. When refueling, the opening / closing lid 2e is opened, the fuel cap 27b is removed, and refueling is performed.
[0091]
Further, as shown in FIGS. 4 and 33, a license bracket 33 to which a license plate or the like is attached is disposed at the rear end of the vehicle, and a license lamp 28 for illuminating the license plate is arranged on the license bracket 33. It is installed. In the license lamp 28, a bulb 28 is attached to the license bracket 33, and a lens 28a covering the bulb 28 is disposed on the rear side of the bulb 28. The lens 28a is disposed on the rear side of the lens 28a. A covering license lamp cover 36 is provided. As shown in FIG. 33, the license lamp cover 36 is attached to the license bracket 33 by screws 37, and the lens 28b is pressed and held by a pressing projection 36a formed on the license lamp cover 36. Thereby, the attachment man-hour of the lens 28b will be reduced.
[0092]
On the other hand, the engine 4 is water-cooled, and on both sides thereof, footrests 56c are provided on the left and right sides. A radiator 155 is disposed between the front wheel 20 and the engine 4 below the footrest surface of the both footrests 56c. Is arranged. As shown in FIGS. 34 to 36, the radiator 155 has a flat rectangular parallelepiped shape, is disposed so that its longitudinal direction is along the vehicle width direction, and the center portion is located rearward, and It is tilted slightly rearward so as to face obliquely upward, and is fixed to the lower frame 5h via an attachment stay 156. The mounting stay 156 extends obliquely forward and downward from the lower frame 5h, and a radiator 155 is mounted and supported on the upper side of the mounting stay 156.
[0093]
As a result, the mounting stay 156 is disposed below the radiator 155, so that the radiator 155 is protected by the mounting stay 156.
[0094]
An air guide plate 157 for guiding wind to the radiator 155 is disposed on the upper side (front side) of the radiator 155, while outside air is guided to the radiator 155 on the lower side (rear side) of the radiator 155. A fan 158 is disposed, and a shroud 159 is disposed below the fan 158.
[0095]
An inner fender 160 is disposed on the front side of the radiator 155, and a wind guide louver 160 a that guides wind to the radiator 155 is formed in the inner fender 160. Since the wind guide louver 160a is arranged substantially horizontally in the direction of its blades, even if muddy water is splashed by the front wheel 20, the louver 160a is blocked by the louver 160a and suppresses intrusion to the radiator 155 side. be able to.
[0096]
The air that has passed through the radiator 155 passes through the shroud 159 and is discharged out of the vehicle through the air vent opening 160 c provided in the bottom surface portion 160 b of the inner fender 160.
[0097]
The engine 4 is a water-cooled four-cycle engine, and the driving force from the piston is transmitted to the clutch mechanism via the crankshaft 4c and the dry V-belt transmission, and the driving force from the clutch mechanism is a gear. The power is transmitted to a secondary transmission 109 provided in the rear arm 8 through a speed reduction mechanism.
[0098]
Specifically, as shown in FIG. 37, the rear arm 8 is divided into a left divided portion 110 and a right divided portion 111 provided with the secondary transmission 109, and the divided boss portions are mutually attached from the divided portions 110 and 111. 110a and 111a are extended and brought into contact with each other, and are fixed by three-point (A, B, C) stops as shown in FIG. The mounting boss portions 110 a and 111 a are disposed in a space between the rear wheel 10 and the drive shaft 4 b of the engine 4.
[0099]
As shown in FIG. 39, the rear cushion 9 is rotatably attached by a bolt 114 so that the rear end portion 9a is sandwiched between the left divided portion 110 and the right divided portion 111. A front end portion 9b of the rear cushion 9 is rotatably attached to the engine 4 side by a bolt 117.
[0100]
The front end portions 110b and 111b of both the divided portions 110 and 111 are connected to the crankcase 4a via the divided pivot shafts 7, and the rear end portions 110c and 111c of the both divided portions 110 and 111 are connected to the rear wheel shaft. 112.
[0101]
In the secondary transmission 109, as shown in FIG. 37, the first sprocket 109a is fixed to the output shaft 113, and the first sprocket 109a is connected to the second sprocket 109c via the first silent chain 109b. The first stage of deceleration is performed, and the third sprocket 109d rotates coaxially and integrally with the second sprocket 109c, and the third sprocket 109d arranged outside the second sprocket 109c passes through the second silent chain 109e. The second stage of deceleration is performed by being connected to 109f.
[0102]
In the secondary transmission 109, the two-stage front portion 109 g is positioned on the inner side in the vehicle width direction than the two-step rear portion 109 h.
[0103]
The left-side divided part 110 is configured by combining the right case half 110d and the left case half 110e, and is formed in a liquid-tight structure, in which oil is stored.
[0104]
As described above, the secondary transmission 109 is configured such that the front side 109g is positioned on the inner side because the front side 109g of the two-stage drive chain type is positioned on the inner side in the vehicle width direction than the rear side 109h. The relief of the foot bar 115a of the main stand 115 located on the outside can be formed (see FIGS. 40, 41, and 42). Therefore, since the foot bar 115a of the main stand 115 can be disposed closer to the center in the vehicle width direction than in the prior art, a bank angle at which an appropriate cornering posture can be secured can be secured.
[0105]
Further, by positioning the rear side 109h on the outside, it is possible to easily arrange the brake disc 140 and the like of the disc brake 137 positioned between the rear side 109 and the rear wheel 10.
[0106]
On the other hand, as shown in FIGS. 5 and 38, the right-side split part 111 is bent into a substantially S shape in a side view, and a relief part 11e of the main stand 115 is formed in the lower edge part 11d. Further, the upper edge portion 111f is formed so as to be gradually lowered toward the rear end portion 111c.
[0107]
Further, as shown in FIG. 43, the right-side divided portion 111 is formed so that the front end portion 111b side is located on the inner side and gradually expands toward the rear end portion 111c side as shown in FIG.
[0108]
According to this, as shown in FIG. 5, the right-side divided portion 111 is formed with the relief portion 111 e of the main stand 115 that is recessed upward in the lower edge portion 111 d as shown in FIG. 5. Even when the 111 swings, the escape amount of the main stand 115 can be secured, and the upper edge portion 111f is formed so as to gradually become lower toward the rear end portion 111c side. It is possible to secure an escape amount with respect to the muffler 118 extending obliquely upward on the outer side of the right-side divided portion 111, and it is possible to effectively arrange the components while preventing interference of each component.
[0109]
Further, as shown in FIG. 43, the right-side split portion 111 is formed so that the front end portion 111b side is located on the inner side and gradually expands toward the rear end portion 111c side, as shown in FIG. The muffler 118 that extends obliquely upward as it goes is passed through the outside on the front end portion 111b side that is located inside the right-side split portion 111, and passes through the upper side on the rear end portion 111c side, so that the arrangement of the muffler 118 can be simplified It can be carried out.
[0110]
Further, the right-side divided portion 111 has a shape that can be twisted with a smooth curve, and a plurality of ribs 111g are formed along the longitudinal direction, so that the rigidity can be improved.
[0111]
Furthermore, as shown in FIG. 38, a bump stopper 111i, which is an elastic member, is disposed on the right split portion 111 above the pivot shaft 7. According to this, when the right split portion 111 is largely rotated upward via the pivot shaft 7 against the pulling force of the rear cushion 9, the bump stopper 111 i is used for the engine suspension with high rigidity of the frame 5. It abuts on the part and stops turning upward.
[0112]
In addition, the left and right divided portions 110 and 111 are close to each other on the front end portions 110b and 111b side, and the mounting boss portions 110a and 111a are provided on the front end portions 110b and 111b side. The lengths of the portions 110a and 111a can be shortened.
[0113]
Moreover, the mudguard function of the rear cushion 9 is exhibited by the mudguard parts 110f and 111h formed integrally with the mounting boss parts 110a and 111a. In addition, the mounting boss portions 110a and 111a have a wide shape in the vertical direction and can be secured by tightening at three points, and at the same time, by tightening near the pivot shaft 7, the pivot shaft can be secured. It is possible to stabilize the pressurization of the bearing portion provided in 7.
[0114]
On the other hand, as shown in FIG. 37, a rear wheel 10 is rotatably disposed on a fixed rear wheel shaft 112 via a bearing 138, and a clutch hub 139 is attached to a wheel cast 141 of the rear wheel 10 by a bolt 139a. The secondary transmission 109 and the clutch hub 139 are fixed to each other by a spline portion, and the driving force from the secondary transmission 109 is transmitted to the rear wheel 10 via the clutch hub 139. .
[0115]
Further, the brake disc 140 is fixed to the wheel cast 141 of the rear wheel 10 by bolts 140a.
[0116]
Further, the caliper 143 of the disc brake 140 is disposed in the left split portion 110, and the brake disc 140 is sandwiched by the pad of the caliper 143 so as to exert a braking force.
[0117]
As shown in FIGS. 44 and 45, the caliper 143 is attached to the left case half 110e outside the left-side divided portion 110 at two locations with bolts 144, and one of the bolts 144 is removed. Thus, the caliper 143 is arranged outside the rim portion 10a of the rear wheel 10 in the vehicle width direction.
[0118]
As a result, even if the caliper 143 is rotated, the caliper 143 can be rotated by a predetermined amount because the caliper 143 can be rotated by a predetermined amount. Therefore, maintenance such as pad replacement of the caliper 143 can be easily performed. Further, even if the diameter of the brake disc 140 is slightly increased, interference between the caliper 143 and the rim portion 10a of the rear wheel 10 can be suppressed. Further, since the caliper 143 is attached to the outer left case half 110e, it is convenient for removal.
[0119]
A mounting plate 145 is disposed on the opposite side of the disc brake 137 and the rear wheel 10 with the fixed rear wheel shaft 112 being penetrated, and an ABS sensor 145a is mounted on the mounting plate 145. A rotation stop member 145 b that prevents the mounting plate 145 from rotating is provided between the right arm portion 111 of the rear arm 8.
[0120]
On the other hand, as shown in FIG. 46 and the like, the main stand 115 is rotatably disposed on the engine 4 as a “fixed portion” via a bracket 119. That is, as shown in FIG. 41, a pair of brackets 119 are provided on the left and right sides, and as shown in FIG. 46, the brackets 119 are fixed to the engine 4 by screws 120. The leg portions 115b are rotatably arranged, and both the leg portions 115b are connected by a connecting bar 115c as shown in FIGS. The foot bar 115a is fixed substantially vertically to the one leg 115b, and a spring 122 is disposed between the main stand 115 and the bracket 119 as shown in FIG.
[0121]
As shown in FIG. 46, a roller-shaped first stopper portion 123 is rotatably disposed on the bracket 119, and the first stopper portion 123 flips up the main stand 115 and rotates upward. As a result, when the main stand 115 reaches a predetermined rotation position as shown by a two-dot chain line in FIG. 46, the first stopper portion 123 comes into contact with the main stand 115 to stop the rotation. It is configured as follows.
[0122]
The first stopper portion 123 can also be disposed on the main stand 115 side.
The main stand 115 is provided with a second stopper portion 124. When the left split portion 110 as the “swinging portion” is turned downward by a predetermined amount, the left split portion 110 is 2 It is comprised so that the stopper part 124 may contact | abut.
[0123]
According to this, when the main stand 115 is flipped up at the start of traveling, the main stand 115 comes into contact with the first stopper portion 123 as shown in a two-dot chain line in FIG. The movement is stopped, and the main stand 115 can be prevented from colliding with the left side dividing section 110. Accordingly, the pivoted position of the main stand 115 can be moved closer to the left dividing portion 110, and the bank angle can be set large.
[0124]
During traveling, when the left split portion 110 swings with respect to the engine 4 side and swings downward by a predetermined amount, the left split portion 110 comes into contact with the second stopper portion 124 of the main stand 115, The collision between the main stand 115 and the left-side split part 110 is alleviated.
[0125]
By the way, when the main stand 115 is flipped up, if the stopper portion provided between the main stand 115 and the left-side divided portion 110 is used for buffering, the stopper portion is always kept in the main stand 115 or the left-side divided portion 110 even during traveling. Since the left split portion 110 is constantly swinging, the contact portion of the stopper portion slides and wears. On the other hand, when the main stand 115 is flipped up as in the present invention, a buffer is provided by the first stopper portion 123 on the bracket 119 side so that the left-side divided portion 110 is lowered by a predetermined amount during traveling. The buffering is performed by the second stopper 124 only when it is rotated. Therefore, the impact between the main stand 115 and the left divided portion 110 can be buffered, the wear of the second stopper portion 124 and the like can be prevented, and the bank angle can be increased.
[0126]
Further, the second stopper portion 124 is disposed on the main stand 115, and the left split portion 110 is provided with the contact surface of the second stopper portion 124, whereby the structure can be easily set. That is, if it is going to provide the 2nd stopper part 124 in the left division | segmentation part 110, while the component of a mold must be processed, the contact surface with which the 2nd stopper part 124 contact | abuts is rod-shaped. The main stand 115 must be set, and the position setting is difficult.
[0127]
On the other hand, the second stopper portion 124 can be easily attached to the main stand 115 by welding or the like, and the left-side divided portion 110 is set to some extent for setting the contact surface to the left-side divided portion 110. Since it has a wide range, it can be set relatively easily.
[0128]
Further, since the main stand 115 and the bracket 119 are disposed around the rear cushion 9 as shown in FIGS. 41 and 42, the rear cushion 9 is protected by them.
[0129]
By the way, as shown in FIG. 5, the seat 2 can be seated by a driver and a passenger, and the lower portion of the seat 2 is a rear cover 95 or the like as a “cover member” and is rearward from the front end portion. The muffler 118 is disposed under the cover 95 and continuously covered to the end. The muffler 118 extends obliquely upward as it goes rearward. The rear wheel shaft 112 that is an “axle” is exposed under the muffler 118, and a tandem footrest 127 is disposed in front of the muffler 118. Yes.
[0130]
The muffler 118 is supported by the back stay 5f of the frame 5 as follows. That is, as shown in FIGS. 5 and 47, the frame side bracket 128 is attached to the backstay 5f, while the muffler side bracket 129 is attached to the middle portion of the muffler 118 in the longitudinal direction. The muffler side bracket 129 is provided with a boss member 129a, and a bolt 131 is inserted into the boss member 129a. The bolt 131 is screwed into the slide nut 132 of the frame side bracket 128, and the muffler 118 is elastically moved. It is supported.
[0131]
The slide nut 132 is held by the frame side bracket 128 via a nut holding member 133, and is held by the nut holding member 133 so as to be slidable in the vehicle front-rear direction via a long hole 134. A rear wheel shaft 112 is disposed below the attachment portion of the muffler 118.
[0132]
In this way, since the intermediate stay can be eliminated, the number of parts and the number of mounting steps can be reduced, and the muffler 118 can be brought close to the back stay 5f, so that the muffler 118 can be set at a high position. Further, by providing the slide nut 132, it is easy to adjust the position in the vehicle longitudinal direction when the muffler 118 is attached. Further, since the slide nut 132 is held in advance between the frame side bracket 128 and the nut holding member 133, it is easy to screw the bolt 131 at the time of attachment.
[0133]
The tandem footrest 127 has a substantially rod shape and is foldably disposed on the box-shaped bracket 5i. The tandem footrest 127 is accommodated along the boomerang cover 89 by being folded when not in use.
[0134]
In this way, by installing the tandem footrest 127 in front of the muffler 118, it is possible to give the passenger a degree of freedom in the riding posture.
[0135]
Further, as shown in FIG. 8, a mounting stay 135 is bolted to the rear pipe 5d on the upper side of the back stay 5f to which the muffler 118 is attached, and a plurality of electrical components 136 are disposed on the mounting stay 135. ing. These electrical components 136 are covered with a lower seat side cover 95.
[0136]
As shown in FIGS. 48 to 50, the engine 4 is provided with a V-belt chamber 165 in which a dry V-belt transmission is built, and an outside air introduction duct 166 is extended from the V-belt chamber 165. The element 167 is disposed so as to be exposed at the distal end portion of the introduction duct 166, and the front surface of the element 167 faces the vertical wall portion 81 b of the foot board 81.
[0137]
Specifically, the V-belt chamber 165 is arranged on the right side (one side) when viewed from the rear of the vehicle, and the outside air introduction duct 166 is extended from the V-belt chamber 165 toward the left side (the other side) of the vehicle. It is inserted between the tank 27 and the storage box 29. This outside air introduction duct 166 is connected to an element 67 fixed to the rear pipe 5d disposed on the left side of the vehicle. The element 67 is provided with a urethane foam 168, and a shielding member 169 is fixed to the engine 4 below the element 67. The shielding member 169 has a shielding plate 169a below the element 67. To prevent intrusion into mud water. The footboard vertical wall 81b is attached to the element 67 with a screw 170, whereby the urethane foam 168 is compressed (see FIG. 50).
[0138]
According to this, outside air flows into the V belt chamber 165 through the outside air introduction duct 166, and the dry V belt transmission mechanism is cooled.
[0139]
The element 167 is thus exposed and arranged at the tip of the outside air introduction duct 166, and the front surface of the element 167 faces the footboard vertical wall 81b. The footboard vertical wall portion 81b can be waterproofed, and when the footboard 81 is removed during maintenance or the like, it is not necessary to remove the element 167 and the outside air introduction duct 166 together. It is good.
[0140]
The V-belt chamber 165 is disposed on the right side of the vehicle, the outside air introduction duct 166 is extended from the V-belt chamber 165 toward the left side of the vehicle, and the element 167 of the outside air introduction duct 166 is disposed on the right side. The duct length of the introduction duct 166 can be increased, and even if water enters the duct 166, it is diffused, so that the intrusion of water into the V-belt chamber 165 can be suppressed.
[0141]
FIG. 51 shows a second embodiment of the present invention.
[0142]
In the second embodiment, a drum brake 146 that is a parking brake is disposed on the opposite side to the disc brake 137 that is the main brake, that is, on the right side when viewed from the rear of the rear wheel 10, and the main brake and the parking brake are left and right. It is distributed to.
[0143]
On the side of the disc brake 137, the brake disc 140 is fastened to the wheel cast 141 of the rear wheel 10 by bolts 142, whereby the clutch hub 139 is pressed from the outside by the brake disc 140 to prevent disengagement.
[0144]
As a result, it is possible to satisfactorily arrange the clutch hub 139 without fixing the clutch hub 139 with a separate bolt.
[0145]
The drum brake 146 has the rear wheel shaft 112 penetrated through the brake plate 147 and is fixed to the right split portion 111 of the rear arm 8 by a bolt 148. A cam lever 149 is rotatably attached to the brake plate 147. When the cam lever 149 is rotated, the cam 150 is rotated. By the rotation of the cam 150, the pair of brake shoes 151 are opened / closed around the anchor pin 152, and the brake shoes 151 are pressed against the brake drum 153 so that a braking force is applied. An ABS sensor 154 is attached to the brake plate 147.
[0146]
In this way, the main brake is the hydraulic disc brake 137, so that the brake is more effective. Further, by using the parking brake as the mechanical drum brake 146, a stable braking force can be obtained even when the brake is applied for a long time.
[0147]
In addition, by distributing the disc brake 137 and the drum brake 146 to the left and right of the rear wheel, both brakes can be effectively arranged in a portion with little space.
[0148]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the inner tube of the front fork pipe is extended upward, and the inner tube rotates to prevent interference with the inner tube. Meanwhile, the storage unit and the main switch can be arranged.
[0149]
Further, if the storage portion is arranged outside the rotation range of the inner tube, the frontage of the storage portion can be widened and the storage volume can be increased while avoiding interference with the inner tube.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a scooter type vehicle showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of an essential part showing the first embodiment and is a partial cross-sectional view.
FIG. 3 is a front view of the scooter type vehicle showing the first embodiment.
FIG. 4 is a rear view of the scooter type vehicle showing the first embodiment.
5 is a side view of the rear side where the muffler and the like showing the first embodiment can be seen. FIG.
FIG. 6 is a diagram of a front portion as viewed from the seat side showing the first embodiment.
7 is a right side view of the first embodiment with the exterior removed. FIG.
FIG. 8 is a left side view of the first embodiment with the exterior removed.
FIG. 9 is a plan view of the first embodiment with the exterior removed.
10 is a side view showing an exterior part, a vehicle body frame, and the like according to the first embodiment. FIG.
FIG. 11 is a side view showing the vehicle body frame and the like of the vehicle front portion according to the first embodiment.
FIG. 12 is a plan view of the vehicle front portion according to the first embodiment.
FIG. 13 is a side view of the exterior part of the first embodiment.
14 is a plan view of a handle portion according to the first embodiment. FIG.
15 is an exploded perspective view showing the inner panel and the screen of Embodiment 1. FIG.
16 is a cross-sectional view taken along arrow B7-B7 in FIG. 3 of Embodiment 1. FIG.
17 is a cross-sectional view taken along arrow B1-B1 in FIG. 15 of the first embodiment. FIG.
18 is a cross-sectional view taken along arrow B0-B0 in FIG. 3 of the first embodiment. FIG.
19 is a cross-sectional view taken along arrow C3-C3 in FIG. 6 of Embodiment 1. FIG.
20 is a cross-sectional view taken along arrow B8-B8 in FIG. 3 of the first embodiment. FIG.
21 is a cross-sectional view taken along the line AF-AF in FIG. 10 according to the first embodiment.
22 is an explanatory side view showing a vehicle body frame, a main switch, a storage portion, and the like of the vehicle front portion according to the first embodiment. FIG.
23 is an explanatory plan view showing a vehicle body frame, a main switch, a storage portion and the like of the vehicle front portion according to the first embodiment. FIG.
24 is a cross-sectional view taken along the line C6-C6 in FIG. 6 of the first embodiment.
25 is a cross-sectional view of FIG. 6 according to the first embodiment, where (a) is a cross-sectional view taken along arrow C5-C5 in FIG. 6, and (b) is a cross-sectional view taken along arrow C7-C7 in FIG. .
26 is a cross-sectional view of the exterior of the same embodiment as viewed in the direction of arrows A1-A1 in FIG. 13;
27 is a cross-sectional view of the first embodiment, where (a) is a cross-sectional view taken along arrow A2-A2 in FIG. 10, and (b) is a cross-sectional view taken along arrow AQ-AQ in FIG.
28 is a cross-sectional view taken along arrow AY-AY in FIG. 10 of the first embodiment.
29 is a cross-sectional view taken along the arrow AV-AV in FIG. 10 of the first embodiment. FIG.
30 is a cross-sectional view taken along arrow AW-AW in FIG. 10 of the first embodiment.
FIG. 31 is a side view in which a part of the storage box of the first embodiment is broken.
FIG. 32 is a plan view of the storage box according to the first embodiment.
33 is a cross-sectional view taken along arrow D1-D1 in FIG. 4 of Embodiment 1. FIG.
34 is a schematic side view showing the radiator, the fan, and the like according to the first embodiment. FIG.
FIG. 35 is a schematic front view showing the inner fender, the radiator, and the like of the first embodiment.
FIG. 36 is a schematic plan view showing the inner fender, the radiator, and the like according to the first embodiment.
FIG. 37 is a horizontal sectional view showing the rear arm of the first embodiment.
38 is a side view showing the muffler, rear arm, engine, etc. with the rear wheel of the first embodiment removed. FIG.
FIG. 39 is a cross-sectional view showing a mounting state of the rear cushion according to the first embodiment.
FIG. 40 is a side view showing the left split portion, the main stand, and the like according to the first embodiment.
41 is a view of a state in which the main stand of the first embodiment is flipped up as viewed from the rear. FIG.
42 is a side view showing the left-side split portion, main stand, rear cushion, and the like according to the first embodiment. FIG.
43 is a plan view showing the right-side split portion, the muffler, and the like according to the first embodiment. FIG.
44 is a side view of the rear wheel disc brake portion of the first embodiment. FIG.
45 is a cross-sectional view of the principal part of the rear wheel shaft portion of the first embodiment. FIG.
46 is a side view showing the main stand and the like of the first embodiment. FIG.
47A and 47B are views showing a mounting state of the muffler according to the first embodiment, where FIG. 47A is a cross-sectional view of a main part, and FIG. 47B is a front view showing a slide nut and a nut holding member.
48 is a schematic plan view showing an intake structure for a V-belt chamber according to the first embodiment. FIG.
FIG. 49 is a schematic side view showing a side view of the intake structure for the V-belt chamber according to the first embodiment.
50 is a view of elements of the intake structure of the first embodiment as viewed from the rear. FIG.
FIG. 51 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 45, showing a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
5 Body frame
5a Headpipe
11 Steering axis
11a Upper end of steering shaft
11b Lower end of steering shaft
14 Front fork pipe
14a Inner tube
14b outer tube
63 Main switch
64 compartment

Claims (1)

メインスイッチと、
収納部と、
車体フレームの前部に設けられたヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプに回転自在に支持された操向軸と、
前記操向軸の上端部および下端部と連結された左右一対のフロントフォークパイプと、を有し、
前記フロントフォークパイプは、
アウターチューブと、
前記アウターチューブの上方に位置するインナーチューブと、を含み、
車体側面視で、前記メインスイッチおよび前記収納部は前記インナーチューブの可動範囲と重なり、
車体平面視で、前記インナーチューブの回動範囲の内側にメインスイッチ又は収納部の一方を配置し、該メインスイッチ又は収納部の他方を、前記インナーチューブの回動範囲の外側に配置したことを特徴とするスクータ型車両のフロントフォーク廻り構造。
The main switch,
A storage section;
A head pipe provided at the front of the body frame;
A steering shaft rotatably supported by the head pipe;
A pair of left and right front fork pipes connected to the upper and lower ends of the steering shaft,
The front fork pipe is
An outer tube,
An inner tube located above the outer tube,
In the side view of the vehicle body, the main switch and the storage portion overlap with the movable range of the inner tube,
In the vehicle body plan view, one of the main switch or the storage portion is arranged inside the rotation range of the inner tube, and the other of the main switch or the storage portion is arranged outside the rotation range of the inner tube. The structure around the front fork of the scooter type vehicle.
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