JP4444658B2 - ヘミシアニン赤色着色剤を含む液状の繊維柔軟剤配合物 - Google Patents

ヘミシアニン赤色着色剤を含む液状の繊維柔軟剤配合物 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、(美しさの目的のための)優れた深い暗赤色を示し、他の着色剤と非常に良く混合して、その中で異なる赤のシェードおよびティントを与え、同時に、それで処理される織物(ファブリック)に対して、たとえあるとしても非常に低い汚染力を示す或る赤色着色剤を含む、繊維柔軟剤組成物に関する。そのような先行技術の着色剤が、特に本発明の低汚染配合物で今や与えられるような類似の深くて暗いシェードで配合されるときに許容できない汚染レベルを示す傾向の故に、そのような深い暗赤色は、これまで繊維柔軟剤配合物において手に入れることができなかった。明白に、そして全く予期しなかったことに、その中に存在する着色剤は、処理される標的の織物自体の繊維との反応を妨げるように第4級アンモニウム塩柔軟剤と有利に相互作用し、それによりその上およびその中での汚染が妨げられる。そのような新規の赤の着色または淡彩の繊維柔軟剤配合物、およびあらゆる他の第4級アンモニウム塩を含有する赤の着色または淡彩の組成物が、本発明に包含される。
先行技術の議論
本明細書中に引用した全ての米国および外国特許は、参照することによって組み込まれる。
繊維柔軟剤は、美的理由およびブランドの独自性のための着色配合物として提供されてきた。白色および/または透明組成物も過去に商品化されているが、現代の消費者はしばしば、魅力的に着色された洗浄用などの製品を好む。
繊維柔軟剤組成物は、該分野で知られており、自動洗濯操作のすすぎサイクルで使用され、向上した手触りおよび帯電防止性を洗濯された織物に付与する。最初の米国の濃縮(活性6〜10%)すすぎサイクル繊維柔軟剤は、1960年代に紹介された。これらは、洗浄サイクルの最終すすぎ中に添加され、通常第4級種、主としてジ(水添)タロウジメチルアンモニウムクロリド(DHTDMAC)であったが、いくつかは、イミダゾリンまたはアミノアミド誘導体をベースとしていた。該製品は、本質的に、活性柔軟剤4〜6%、織物の直接芳香剤および粘度調整剤を含有する水溶液または水性懸濁液であった。
1990年に、超配合物(固形分17〜28%)、例えば「三重濃縮物」が、米国で紹介され、これらは、それらの低減した包装および輸送の故に市場で増加している。そのような配合物は、安定な低粘度製品を提供するために、成分配合、混合、粘度調節、および最終配合粘度の安定性における特定の配慮を要求する。例えば ”Formulation and Production of Concentrated Rinse Cycle Fabric Softeners”, Robert O. Keys, happi/1995年3月, 第95-97頁, および “Fabric Conditioning Agents”, George R. Whalley, happi/1995年2月, 第55-58頁を参照されたい。近年、特に欧州において、生態系での製品分解を促進するために、配合物は、DHTDMACを減らすか、またはこれを、例えばエステルクアット(ester quat) またはエステルアミンにより置き換えている。これらの配合物は、適切な粘度の市販品を提供するための特別な考察も要求する。
着色剤は、消費者に対する視覚的アピールおよび製品の独自性のために、液状の繊維柔軟剤組成物に一般に添加される。柔軟剤組成物により引き起こされる織物汚染は、永続的なものであり得るが、最初の汚染は、個々の選択サイクル中の潜在的および比較的低いレベルの変色の故に、消費者にとって常に明らかであるとは限らないことがある。そうして汚染は、実際には、1つの洗浄中よりもむしろ期間を通して標的織物に蓄積し得る。
繊維柔軟剤組成物中に用いられる着色剤は、好ましくは、柔軟剤化合物自体による色汚れまたは潜在的汚染が生ずる場合に、織物から容易に除去されるものである。そのような着色剤は、ありふれた織物、例えば綿およびポリエステルを汚染することについて、非常に低く、減少した傾向を示さなければならない。他の繊維柔軟剤成分および洗濯される織物自体との最小の錯化または反応しか示さない繊維柔軟剤中における高い色安定性の染料は、繊維柔軟剤組成物の用途において特に興味深い。これらの染料の中に、Miliken Chemical Co. から Liquitint(商標) 着色剤として入手でき、液状の織物柔軟組成物中へのそれらの組込みは、国際公開 WO 94/10285 中に言及されている或るポリマー結合着色剤、並びに液状の柔軟剤組成物に赤色を付与し、また特に深くて暗い赤のシェードを提供するレベルで存在するときに標的織物を汚染する傾向を有する直接染料、酸性染料、FD&C染料(例えば Red 40)、ロダミン、顔料などがある。現在まで、以下に言及するような高いL、cおよびh値で特に、深くて暗い赤のシェードを、織物柔軟組成物に与える赤色着色剤は、許容できない汚染レベルを示さずに産業で入手できなかった。
上で言及したように、美的に心地よい赤色を液状の繊維柔軟剤組成物に提供すること、その中で着色剤は、低pH(例えば約1〜4)のカチオン性化合物を含有する液状配合物中において安定で、非汚染性であり、組成物からの析出無しに高い色装填およびあざやかな着色が可能であることが望ましい。特に、上記の通常使用される赤色着色剤および染料に対して、液状の繊維柔軟剤組成物中において汚れ除去容易性の向上を提供する着色剤が望ましい。液状の繊維柔軟剤配合物中に伝統的に導入される赤色着色剤は、同時に上記の美的に望ましい深くて暗い赤のシェード、または代わりに他の着色剤と充分に混合して、ピンク色または赤みがかったシェードまたはティントを標的の液状組成物中に与える能力と共に、簡単に低汚染性を提供することはできない。そのような伝統的な着色剤(例えば酸性染料、顔料など)は、残念ながら、液状の繊維柔軟剤で普通の低pHカチオン性配合物中に組み込むことは困難であった。明らかに、そのような着色剤は、許容できないような高い汚染レベルを或る織物生地に対して示すことなく、望ましい色空間特性を達成することができない。そのような美的に有用で、非汚染性の着色剤を液状の繊維柔軟剤に供給することの必要性は、そのように残っている。
発明の説明
従って本発明の目的は、少なくとも1種の水溶性で非汚染性の赤色着色剤の使用によりあざやかに着色された液状の繊維柔軟剤組成物を提供することである。本発明の別の目的は、液状の繊維柔軟剤配合物中で他の着色剤と充分に混合し、その中でピンク色、オレンジ色、紫色の、または当然赤色の、あざやかに着色された異なるシェードを生み出すことを可能にし、一方で同時に、(例えば手動、タンブルロータリー、または他の種類の洗浄機による)標準的な洗濯手順の水すすぎ中にそれと接触する標的織物を本質的に汚染しない赤色着色剤を提供することである。本発明のさらなる目的は、標的生地に対して目に見える汚染を示さず、そうして標的の液状繊維柔軟剤組成物中にのみ赤色を与える液状の繊維柔軟剤配合物を提供することである。本発明のさらに別の目的は、カチオン性柔軟剤化合物の存在下で色を与えるが、認め得るほどに標的織物の繊維成分と反応しない赤色着色剤を提供することである。従って本発明は、少なくとも1種の繊維柔軟成分と、優れた高い色空間特性を提供し、同時に標的織物を汚染することについて低い傾向を示す少なくとも1種の赤色着色剤とを含む繊維柔軟剤組成物、および水性洗浄において織物をコンディショニングするためのそのような組成物の使用に向けられる。とりわけ本発明は、好ましくは求核性の反応性基を有するポリ(オキシアリレン)含有部分と反応してポリマー着色剤を提供する求電子性の反応性基を有するヘミシアニン着色剤を含む液状の繊維柔軟剤組成物に関する。
従って本発明は、少なくとも1種のカチオン性繊維柔軟剤化合物、および少なくとも1種の水溶性赤色ヘミシアニン誘導着色剤、好ましくはそのような着色剤のポリマー誘導体を、赤の色相を与えるための単独着色剤、またはあらゆる数の異なる色相を提供するための着色剤混合物中における成分のいずれかとして含む液状の繊維柔軟剤組成物を包含する。代わりに本発明は、少なくとも1種のカチオン性繊維柔軟剤化合物および少なくとも1種の赤色着色剤を含む液状の繊維柔軟剤組成物を包含し、その中で該液状の繊維柔軟剤組成物は、D65照明下で少なくとも30のL*値、少なくとも20のa*値、−20〜20の間のb*値、少なくとも20のC*値、並びに0〜30°および300°〜360°の間のh°のCIELAB値による色空間により特徴づけられる赤色を示し、該赤色の液状繊維柔軟剤は、汚染評価用のAATCCグレースケール(AATCC Gray Scale For Evaluatin Staining)に従い、100%テリーコットン織物生地との接触で少なくとも4の汚染レベルを示す。さらに本発明は、D65照明下で少なくとも30のL*値、少なくとも20のa*値、−20〜20の間のb*値、少なくとも20のC*値、並びに0〜30°および300°〜360°の間のh°のCIELAB値による色空間を示し、少なくとも3質量%の特殊な第4級アンモニウムカチオン性の繊維柔軟剤化合物(以下で列挙するような Accosoft(商標) 501 または 808 のいずれか)を含む液状組成物中に存在する場合、汚染評価用のAATCCグレースケールに従い、100%テリーコットン織物生地との接触で少なくとも4の汚染レベルを示す、赤色着色剤を包含する。最後に本発明は、ロータリー洗浄機中における標準的な洗濯法のすすぎサイクル中に織物を処理する方法を包含し、それは、a)上記のような液状の繊維柔軟剤組成物を供給する工程、(b)少なくとも1種の標的織物生地を前記ロータリー洗浄機中に供給する工程、およびc)前記の少なくとも1種の標的織物生地が前期のロータリー洗浄機中での標準的な洗濯プロセス中における洗浄段階に付された後の時点で、好ましくは前期プロセスのすすぎサイクル中で、前記の液状繊維柔軟剤を前記の標的織物に柔軟特性を付与するために充分な量で導入する工程を含む。
本発明の着色剤は、予期しなかったことに、低いpHを有する溶液、カチオン性繊維柔軟剤化合物中で非常に良く機能することが見出された。そのために、そのような着色剤は、深くて暗い赤の着色を標的の液状の繊維柔軟剤配合物中で可能にするための、上で描写した高度に望ましい色空間特性を提供することが見出された。さらに、本質的にポリマーであるそのような着色剤は、そのようなカチオン性柔軟剤化合物と組み合わされて使用される場合、非常に低い(ある場合には無い)織物汚染性しか、好ましくは示さない。そうして綿、ポリエステル、ポリ/綿ブレンド、ナイロンなどのような織物を、そのような赤色着色剤を含む液状の繊維柔軟剤組成物により(例えば標準的なロータリー洗濯手順のすすぎサイクル中に)処理することができ、それにより引き起こされる目に見える汚染を示さない。そのような着色剤は、そうして、そのような繊維柔軟剤組成物の要求されるカチオン性(例えば第4級アンモニウム)化合物と非常に適合性であり、単なる例としての標準的な芳香剤および保存料との適合性も示し、得られる混合物を錯化または不安定にしない。本発明の着色剤は、第4級アンモニウム化合物の存在(それにより付与される、特に1〜4の間の関連pH)に耐えることができ、そうして、主として至るところで言及されるような第4級アンモニウム化合物、繊維柔軟剤組成物を含むあらゆる液状媒体中、またより少ないが可能な程度で、或る洗浄溶液、帯電防止スプレーなどの中で使用することができる。最後に、本発明の着色剤は、エマルションまたは分散液ではなく真の溶液を生み出すので、それから作られる配合物は、外観上、均一(非透明)およびあざやかであり、伝統的な赤色着色剤(および他のもの)を含む他の着色剤と容易に混合して、異なる非汚染着色、シェード、ティントなど(例えばピンク色、オレンジ色、紫色など)を標的配合物中に形成することができる。
本発明の着色剤およびそれで作られる配合物は、長い貯蔵寿命で特に、優れた耐光性も示す。色空間値は、一般に、経時的におよび標準的な蛍光灯または白熱灯にさらされて変化せず、そうして望ましい色が長い期間保持される。
好ましくは言及したように、特定のヘミシアニン誘導着色剤は、本質的にポリマーであり、最も好ましくはその上にポリ(オキシアルキレン)側基を含む。そのようなポリ(オキシアルキレン)基は、ポリエチレンオキシ(EO)、ポリプロピレンオキシ(PO)およびポリブチレンオキシ(BO)基から選ばれるが、より長鎖のモノマーも使用することができる(例えば約18個までの炭素)。好ましくは、これらの部分は全てEO基であるが、EOとあらゆる他のものとの組み合わせも使用し得る。好ましくは約2〜約200モル、より好ましくは約2〜50モル、さらに好ましくは5〜25モル、最も好ましくは約20モルのアルキレンオキシ基が、それぞれ別のポリオキシアルキレン側基上に存在する。用語「ポリオキシアルキレン」は、少なくとも2つのアルキレンオキシ部分を含むあらゆる側基を包含することが意図される。
ヘミシアニン基礎化合物へのポリオキシアルキレン基の付加を、ポリ(オキシアルキレン化)アニリンアルデヒドとフィッシャー塩基との反応により達成することができ、可視スペクトルにおける色を生み出すのに必要な共役系、および望ましいポリマー種が形成される。そのような反応を、以下でより詳細に記載する。
好ましいヘミシアニンは、以下の式(I):
Figure 0004444658
〔式中、R1は、HまたはC1〜C20アルキルであり、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11は、同じまたは異なるものであり、H、C1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキシ、アミノ、ヒドロキシルおよびC1〜C20カルボキシルからなる群から選ばれ、R'は、C1〜C16アルキルであり、aは、0〜200であり、bは、0〜200であり、その中でa+b3、Xは、HまたはCOCH3であり、限定なしにOH-、Cl-、CH3COO-またはHSO4 -のようなあらゆる対イオンが存在し得る。〕
の表示により最も容易に理解される。好ましくは、但し必然ではなく、R1およびR6がメチルであり、残りの基が水素であり、さらにaが約20であり、bが0であり、XがCOCH3であり、対イオンがOH-であるような化合物が存在する。
以前、大いにヘミシアニン種の着色剤を使用することは、米国特許第4,877,411号(Hines ら)中のような、識別目的のために色が一時的に標的ヤーンに適用されることを可能にする不堅牢ヤーン着色剤、または米国特許第5,534,405号(Nishigaki ら)および同第6,066,432号(Yanaka)中で教示されているような、明らかに或る色相を完成写真に与えるためのフィルム発色の分野にしかなかった。それで処理される標的織物の目に見える着色または汚染を示さない有効に着色された液状配合物を提供する関連技術において、第4級アンモニウム化合物またはカチオン性繊維柔軟剤と組み合わせた、そのような種類の着色剤、ましてそのポリマー誘導体の液状配合物の教示は、提供されていない。
好ましくは、水溶性ポリマーヘミシアニン誘導着色剤は、周囲温度および圧力並びに相当の純度で本質的に液状である。しかしながら、(容易に水に溶解する)ペースト状またはワックス状着色剤も本発明に包含され、これを、特に粘度調整剤(例えば限定無しに塩化カルシウム)と組み合わせて繊維柔軟剤配合物に添加し、望ましい粘度レベル(充分な注入性を可能にする約10〜約1,500cpsの間)を与えることができる。周囲温度および圧力の用語は、約0.8〜約1.2気圧の圧力で約20〜約25℃を意味する。さらに、相当の純度は、溶媒、希釈剤、界面活性剤、および着色剤化合物を希釈し得るあらゆる他の化合物無しで着色剤が少なくとも90%であることを意味する。本発明の標的組成物は、少なくとも1種のカチオン性、好ましくは第4級アンモニウムの、繊維柔軟剤組成物化合物、および他の標準的な柔軟剤添加物、例えば樹脂、保存料、pH調整剤、泡抑制剤、帯電防止化合物、酵素、殺菌剤、殺真菌剤、安定剤などを、少なくとも上記のような着色剤に加えて含み得る。しかしながらこれらの添加化合物は、本発明の標的着色剤の液体状態の計算に入らず、本発明の組成物において、その製造についてのみ要求される。
そのような本発明の組成物は、あらゆる種類の織物柔軟配合物および化合物を含み得る。着色剤を除く本発明の適当な繊維柔軟剤組成物の配合は、米国特許第5,183,580号(Lew ら)、同第5,207,933号(Trinh ら)、同第5,204,010号(Klewsaat)、同第5,290,475号(Wixon)、同第5,130,035号(Dell'Armo ら)および同第5,089,148号(Van Blarcom ら)に開示されている。本発明の液状の繊維柔軟剤組成物は、全組成物の約3〜約50質量%、好ましくは15〜約35質量%のカチオン性織物柔軟化合物、好ましくは第4級アンモニウム化合物を含み得る。対イオンは、ハライド、例えばフルオリド、クロリド、ブロミドまたはヨードであり得る。他の対イオン、例えばメチルスルフェート、エチルスルフェート、ヒドロキシド、アセテート、ホルメート、スルフェート、カーボネートなどを使用し得る。好ましくは、対イオンはクロリドまたはメチルスルフェートであり、クロリドが、本発明の液状の織物コンディショニング組成物のために特に好ましい。一般に本発明の液状の繊維柔軟剤組成物は、17%〜50%の固形分(本質上、多量の脱イオン水または水道水のいずれかで希釈される)を含有し得る。本発明の特定の織物柔軟組成物を、米国特許第5,332,513号(Doms ら)に示されている配合により製造することができる。
カチオン性第4級アンモニウム塩の例は、以下のものを含むが、これらに限定されない:
(1)少なくとも2つのC8〜30、好ましくはC12〜22アルキル鎖を有する非環式第4級アンモニウム塩、例えばジタロウジメチルアンモニウムクロリド(Adogen(商標)、Sherex)、ジ(水添タロウ)ジメチルアンモニウムクロリド(Adogen 442(商標)、Sherex)、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(Arosurf TA-1000(商標)、Sherex)、ジココジメチルアンモニウムクロリド(Variquat K3000(商標)、Sherex)、メチルビス(タロウアミドエチル)-2-ヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェート(Accosoft(商標) 501、Stepan Chemical)など;
(2)イミダゾリニウム種の環式第4級アンモニウム塩、例えばジ(水添タロウ)ジメチルイミダゾリニウムクロリド、1-エチレン-ビス(2-タロウ-1-メチル)イミダゾリニウムクロリド(Varisoft 6112(商標)、Sherex)、メチル(1)タロウアミドエチル(2)タロウイミダゾリニウムメチルスルフェート(Accosoft(商標) 808、Stepan Company)など;
(3)ジアミド第4級アンモニウム塩、例えばメチル-ビス(水添タロウアミドエチル)-2-ヒドロキシエチルアンモニウムメチルスルフェート(Varisoft 110(商標)、Sherex)、メチル-ビス(タロウアミドエチル)-2-ヒドロキシプロピルアンモニウムメチルスルフェート(Varisoft 238(商標)、Sherex)など;
(4)生分解性第4級アンモニウム塩、例えばN,N-ジ(タロウオイル-オキシ-エチル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロリドおよびN,N-ジ(タロウオイル-オキシ-プロピル)-N,N-ジメチルアンモニウムクロリド。
織物コンディショニング組成物が生分解性第4級アンモニウム塩を使用する場合、組成物のpHは、2〜7、好ましくは3〜約5の間に調節される。生分解性アンモニウム塩は、米国特許第4,767,547号および同第4,789,491号でより多く記載されている。
式:
Figure 0004444658
〔式中、それぞれのRは、短鎖C1〜6、好ましくはC1〜3、アルキルまたはヒドロキシアルキル基、例えばメチル(最も好ましい)、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど、ベンジルまたはこれらの混合したものであり、それぞれのR2は、長鎖C10〜22ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビル置換基、好ましくはC15〜19アルキルおよび/またはアルキレン、最も好ましくはC15〜17直鎖アルキルおよび/またはアルキレンであり、対イオンX-は、あらゆる柔軟剤適合性アニオン、例えばクロリド、ブロミド、メチルスルフェート、ホルメート、スルフェート、ニトレートなどであり得る。〕
を有する種類の生分解性のカチオン性ジエステル化合物を使用することができる。これらのカチオン性ジエステルは、米国特許第4,137,180号でより詳細に記載されている。
本発明の織物柔軟組成物は、水キャリア、全組成物の5質量%までの有機溶媒、例えば低級アルコールを含み、これは、取扱い性、流動性および粘度を向上させる。全組成物の3〜約50質量%は、上記の活性柔軟化合物を含む。好ましくは繊維柔軟剤は非環式第4級アンモニウム塩であり、ジタロウジメチルアンモニウムクロリドが最も好ましい。これらの組成物中に含まれるものはまた、他の非カチオン性織物コンディショニング剤、例えば第3級脂肪アミン、ステアリン酸とアミノエチルエタノールアミンとの反応生成物、1分子あたり8〜30個の炭素原子および1つのカルボン酸の基を有するカルボン酸、多価アルコールのエステル、例えばソルビタンエステルまたはステアリン酸グリセリル、脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコール、アルキルフェノール、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化脂肪アミン、エトキシル化モノグリセリド、エトキシル化ジグリセリド、エトキシル化脂肪アミン、鉱油、およびポリオール、例えばポリエチレングリコールであり得る。さらに、pH調整剤を、本発明の織物柔軟組成物のpHを約7.0未満、好ましくは4〜約6.5の範囲に調整するために添加すべきである。所望により、あらゆる酸性物質、例えば塩酸、クエン酸、マレイン酸などを、この機能を果たすために使用することができる。
本発明の着色剤は、全組成物の約0.001〜約3.0質量%、好ましくは約0.003〜約1.0質量%、より好ましくは約0.01〜約0.1質量%、最も好ましくは約0.015〜約0.05質量%の量で添加される。他の添加物は、向上した柔軟性能、組成物安定性、粘度調整、分散性、汚れ落ちを与えるために、全組成物の約0.1〜約30質量%の量で存在し得る。これらの添加物は、シリコーン、優勢的にポリジメチルシロキサン、汚れ落ちポリマー、例えばポリエチレンオキシドおよびテレフタレート脂肪アミンのブロックコポリマー、両性界面活性剤、スメクタイトクレー、アニオン性石鹸、両性イオン界面活性剤および非イオン界面活性剤を含む。そのような界面活性剤および石鹸は、洗浄組成物において上記のものを反映する。さらにポリマー添加物、例えばガーゴム、ポリエチレンオキシドおよびシクロデキストリンが存在し得る。電解質も、粘度調整のために全組成物の約5質量%までの量で添加し得る。そのような電解質は、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、第IA族および第IIA族ハライド、並びにアルキレンポリアンモニウム塩を含む。
保存料、例えばグルタルアルデヒドおよびホルムアルデヒド、並びに乳化剤、乳白剤、防縮剤、しわ防止剤、織物クリスピング剤(fabric crisping agent)、スポッティング剤(spotting agent)、酸化防止剤、防食剤、光学増白剤、緩衝剤、香料、殺菌剤、殺細菌剤および細菌発育阻止剤も添加し得る。
本発明に包含される液状の織物柔軟組成物を、標準的な技術により調製することができる。例えば柔軟活性プレミックスを50〜80℃で調製し、これに、攪拌しながら熱水を添加する。次いで着色剤を、この混合物の調製後にいつでも添加することができるが、温度感受性化合物は、冷却運転期間中の一定の時間に添加しなければならない。好ましくは添加剤は、プレミックスの添加前に熱水に添加される。
そうして、そのような液状組成物を、標準的な家庭の洗濯操作のすすぎサイクル中で使用することができる。上記のように本発明の赤色着色剤は、予期しなかったことに、非常に深い暗赤色としてその中に存在する場合でさえ、標的配合物に有効な非汚染性を提供する。また赤色着色剤を、酸性染料、他のポリマー着色剤、顔料などを含む他の種類の着色剤と混合して、異なる色またはシェードを標的柔軟剤配合物中に生み出すことができる。
前もって言及したように色空間は、美的目的のために必要で望ましい暗い深赤色を付与するためにきわめて重要である。本発明の標的赤色着色剤のそのような望ましい色空間は、約495nm(赤みのオレンジ色)〜約550nm(赤みの紫色)と同程度に低い赤の可視域を有する波長整合で(一般に特殊な赤色は、完全な一致をもって描写することは困難であり、当業者が理解しているように、上記のようなブロードな領域(例えば495〜500nm)は、ほとんどであるが全てではない、赤みがかった色を包含するが、赤色自体は、約510〜520nmの間にある。)、等式:
Figure 0004444658
〔式中、E*は、カチオン性化合物および赤色着色剤を含む液状配合物、または赤色着色剤自体のいずれかの全色測定値を表す。〕
の個々の色成分を測定することにより数学的に定義される特性を提供する。L*、a*およびb*は色座標であり、その中でL*は、配合物または着色剤の明るさおよび暗さの尺度であり(0が最も黒く、100が最も白い)、a*は、配合物または着色剤の赤または緑の尺度であり、b*は、配合物または着色剤の黄または青の尺度である。h°として定義されるさらなる測定値は、0〜360度の範囲の角度による試料の色相を測定し、その中で最初の90度は、赤色、黄色およびオレンジ色を表し、次の90度は、黄色、黄緑色および緑色を表し、180〜270度は、緑色、シアンおよび青色を表し、270を超えるものは、青色、紫色、マゼンタ、紫色、すみれ色を表し、赤色に戻る。別の測定値、C*は、試料の彩度(飽和度)を定義するために用いられ、明度は、基軸からの距離により示される(例えばより高いC*測定値は、より明るい色を示す)。この試験手順のさらなる議論および説明は、Billmeyer, F.W. ら, Principles of Color Technology, 第2版, 第62-64頁 および第101-04頁、または Fundamentals of Color and Appearance, 第2部, 特に第2.12-2.14頁を参照されたい。これらの双方は、参照することにより完全に本明細書に組み込まれる。
そのような測定値は、標的の柔軟剤配合物中で可能な最も暗くて最も深い赤のシェードを与えるために、充分に高い明度および赤レベル、並びに適切な赤の色相角度および明るい彩度(そうして低い青および黄)を示さなければならない。当然、いたるところで言及されているように、最終配合物は、例としてピンク色、オレンジ色および/またはすみれ色のような赤の可視域内のこれらとは異なる色を示し得る(そうして、所望の着色剤と他の有効な着色剤との混合物として存在する)。しかしながら、そのように異なって着色された配合物は、これら他の色の非常に有効な暗くて深いシェードを他の標準的な着色剤との混合物中に与えるために、少なくとも1種の上で定義したヘミシアニン赤色着色剤をなお含むべきである。さらにそのようなポリマーヘミシアニンの非汚染性は、そのように異なって着色された繊維柔軟剤配合物で処理される標的織物に対する汚染の機会も減少させる。
従って好ましい赤色着色剤、そうして好ましい赤に着色された繊維柔軟剤配合物は、D65白熱灯源を使用して10度の観察透視で、反射率モードでの分光側色計により測定される場合、D65照明下で少なくとも30のL*値、少なくとも20のa*値、−20〜20の間のb*値、少なくとも20のC*値、並びに300°〜30°の間のh°のCIELAB値を示すべきである(L*値が高いほど、色はより明るく、a*値が高いほど、色はより赤く、b*値が低いほど、色の青さは少なく、C*が高いほど、色はより明るい)。最近接の技術は、そのような必要なレベルの色空間を示さないか、または非常に許容できない標的織物に対する汚染レベルを引き起こす標的の繊維柔軟剤配合物中の量で存在する場合にのみそのような高いレベルを示すことができる、赤色着色剤を教示している。そのように、本発明のヘミシアニンにより提供される特別な暗い深赤色は、予期できず、有利なものであり、これまで手に入れることができなかった色空間レベルを達成し、一方でまた、汚れについて非常に低い傾向しか示さない。再び、そのような特殊な着色剤の達成は、優れた鮮やかで深い色、並びに異なる色相およびシェードを標的の繊維柔軟剤(または他の低pHカチオン性化合物含有)配合物中に提供する目的のための他の着色剤との有効な混合物を提供する。
発明を実施するための形態
好ましい実施態様の説明
好ましい本発明の着色剤の一般的な製造方法は、以下のようなものである:
Figure 0004444658
このように初めに、アルデヒド反応性基、および結合基(ここでは窒素原子)により結合されているポリ(オキシアルキレン)基を有するアニリンが供給される(例えば米国特許第4,877,411号、実施例18に開示されている)。得られたアルデヒドアニリン化合物は、次いで(一般に言われるような)フィッシャー塩基(別名、2-メチレン-1,3,3-トリメチルインドリン)と反応し、所望の着色剤および水を発生させる必要な縮合反応を行う。代わりにポリ(オキシアルキレン)基のための結合基は、O若しくはSO2、または他の類似種であり得る。
次いで具体的に、本発明の好ましい着色剤は以下の方法により製造される。
実施例1
20gのアニリン(20EO)ジアセテートを、1Lの四つ口フラスコに装填し、攪拌しながら50℃に加熱した。それに、19.5gのDMFおよび1.4の無水酢酸を添加した。次いで温度を、40〜50℃の間で2時間を超えて維持した。この組成物に、17.4のPOCl3を、温度を上昇させない速度で添加した。添加が完了した後、温度を90℃に上昇させ、それで1時間半保持した。次いで得られた混合物を40℃に冷却し、次いで240gの水を、50℃未満の温度を維持する速度で添加した。混合物を再び40℃に放冷した後、次いでpHを4.5〜5.0の間のレベルに調節するために、50%のKOH(苛性アルカリ)を添加した(41.7g)。次いで反応を70度に加熱し、その時点で混合物を加熱からはずし、分液漏斗に注ぎ、相分離させた。次いでそれから生じた塩の層を排出し、ホルミル化工程の生成物層を残した。
次いで19gのフィッシャー塩基を、上記から得られた生成物に装填し、次いで混合物を50℃に加熱した。次いで酢酸(74g)を、60℃未満の温度を維持する速度で反応に添加し、その後に反応を70℃に加熱し、そこで2時間保持した。次いで反応混合物を、50℃に2時間を越えて冷却し、その後に吸光率を測定し、二成分の反応完了を確認した。次いで得られた混合物を、塩酸でpH4〜5に中和し、深赤色の液状着色剤を得た。
上記実施例からの着色剤を含む組成物
次いで実施例1の着色剤を、着色分析および汚染試験のために異なる繊維柔軟剤組成物中に導入した。そのような組成物は、以下のものを含んだ:
Figure 0004444658
実施例2〜49
次いで上記の実施例1の着色剤、並びに多くの比較着色剤、およびまた実施例1の着色剤と他の着色剤との混合物をそれぞれ、無色の配合物AおよびB(市販の濃縮液状すすぎサイクル繊維柔軟剤)の試料に個々に導入した。得られた組成物を、混合物を含む、言及した着色剤の量(全柔軟剤配合物の質量から測定)およびそれぞれに与えられたCIELAB値のある、以下の表形態中に列挙する。簡略化の目的のために、以下で添加した着色剤は、以下のリストに従う(これは、それぞれ添加された100あたりの部数によって列挙された混合物の成分を有し、A〜DおよびP〜Rは赤色またはピンク色を生じ、E〜GおよびS〜Uはオレンジ色を生じ、H〜JおよびV〜Xは紫色またはすみれ色を生ずる)。
A- 実施例1
B- 50.1部のAおよび49.9部の Liquitint(商標) Yellow LP(Milliken & Company)
C- 64.2部のAおよび35.8部の Liquitint(商標) Yellow LP
D- 89.6部のAおよび10.4部の Liquitint(商標) Yellow LP
E- 25.4部のAおよび74.6部の Liquitint(商標) Yellow LP
F- 34.7部のAおよび65.3部の Liquitint(商標) Yellow LP
G- 25.6部のAおよび74.4部の Liquitint(商標) Yellow LP
H- 81.7部のAおよび18.3部の Liquitint(商標) Violet LS(Milliken & Company)
I- 58.5部のAおよび41.5部の Liquitint(商標) Violet LS
J- 96.6部のAおよび3.4部の Liquitint(商標) Violet LS
K- Acid Red 52
L- Liquitint(商標) Pink(Milliken & Company)
M- Liquitint(商標) Crimson(Milliken & Company)
N- FD&C Red 40
O- Acid Red 1
P- 71.4部のNおよび28.6部の Acid Yellow 23
Q- 63.3部のOおよび36.7部の Acid Yellow 23
R- 90.2部のOおよび9.8部の Acid Yellow 23
S- 29.9部のKおよび70.1部の Acid Yellow 23
T- 36.3部のNおよび63.7部の Acid Yellow 23
U- 31.4部のNおよび68.6部の Acid Yellow 23
V- 84.7部のKおよび15.3部の Acid Blue 9
W- 70.4部のKおよび29.6部の Acid Blue 9
X- 98.5部のKおよび1.5部の Acid Blue 9
Figure 0004444658
Figure 0004444658
次いでこれら本発明の配合物および比較の配合物を、繊維柔軟剤配合物を濡れた衣服と長期間接触させる消費者の最悪の場合のシナリオを擬態することを予定した試験を通じて、様々な織物の種類について試験した。試験は、基本的に以下のようなものであった。
2つの多繊維ストリップ(それぞれ幅約6インチおよび長さ4インチであり、それぞれ個々の繊維ストリップは厚さ約4分の3インチであり、個々の繊維は、スパンアセテート、さらし木綿、スパンナイロン、スパン Dacron(商標) ポリエステルタイプ54、スパン Dacron(商標) アクリル、および梳毛ウールであり、当初は全て白色であった。)およびテリーコットンの1つのストリップ(先のマルチストリップと類似の厚さおよび長さ)を、試験配合物中に15分間浸した(沈めた)。次いで織物ストリップを、それぞれ個々にニップローラー(36psi)に通して、着色された生成物の均一な濡れたピックアップを生じさせ、次いで乾燥棚上において室温で一晩乾燥させた。次いでストリップをすすいで、あらゆる過剰の染色配合物をそこから取り除き、次いで400mLの水中に(室温で)6〜8時間浸した(水が濁りすぎて容器の底が見えなくなったとき、数回、水を取り替えた)。次いでストリップを再び空気乾燥し、個々の評価のための2人の別の人に対して、未着色生成物の対照ストリップに加えて処理ストリップの2セットを与えることにより、汚染評価用のAATCCグレースケールを使用して視覚的に評価した。次いで評価者は、対照と処理ストリップとを比較し、汚染レベルの個々の数値を割り当てた。1は汚染の最も高い度合いであり、5は、まったく最低(実質的に非汚染)である。評価4は、ほぼ汚染されないことを示し、一方3またはそれ以下は汚染が明らかであることを示し、2は、より大きな度合いの汚染を明示する。結果は以下のようなものであった:
Figure 0004444658
Figure 0004444658
このように、本発明の赤色着色剤のみを含み、そうして優れた高い赤の可視色空間特性を示す配合物は、広く並んだ異なる織物に対する、最も著しくはテリーコットンに対する低い汚染性に関して、比較の赤色着色剤よりも大きな多用性も示すことは明らかである。またそのようなヘミシアニン誘導着色剤を含む混合物も、優れた着色(例としてオレンジ色、赤色、ピンク色、紫色またはすみれ色)を示し、無数の異なる織物に対する低汚染性に関して、特に同様に着色された着色剤混合物と比べて大きな多用性も示す。
当然、本発明の多くの代わりの実施態様および変形があり、これらは請求項の意図および範囲内に含まれることが意図される。

Claims (10)

  1. カチオン性第4級アンモニウム化合物から選択される少なくとも1種の繊維柔軟成分および
    式(I):
    Figure 0004444658
    〔式中、R 1 は、HまたはC 1 〜C 20 アルキルであり、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、R 6 、R 7 、R 8 、R 9 、R 10 およびR 11 は、同じまたは異なるものであり、H、C 1 〜C 20 アルキル、C 1 〜C 20 アルコキシ、アミノ、ヒドロキシルおよびC 1 〜C 20 カルボキシルからなる群から選ばれ、R'は、C 1 〜C 16 アルキルであり、aは、0〜200であり、bは、0〜200であり、その中でa+b≧3、Xは、HまたはCOCH 3 であり、対イオンが存在し得る。〕
    で示される少なくとも1種の赤色ヘミシアニン誘導着色剤を含む液状の繊維柔軟剤組成物。
  2. 対イオンがOH - 、Cl - 、CH 3 COO - またはHSO 4 - である請求項1に記載の液状の繊維柔軟剤組成物
  3. 少なくとも1種の赤色ヘミシアニン誘導着色剤以外の、少なくとも1種の着色剤が存在する請求項1または2に記載の液状の繊維柔軟剤組成物。
  4. 式(I)の各ポリオキシアルキレン側基-(CH 2 CH 2 O) a -(CH 2 CHR'O) b -が2〜200のアルキレンオキシ基を有する請求項1〜3のいずれかに記載の液状の繊維柔軟剤組成物
  5. 式(I)の各ポリオキシアルキレン側基中のアルキレンオキシ基の数が2〜50である請求項4に記載の液状の繊維柔軟剤組成物
  6. 式(I)の各ポリオキシアルキレン側基中のアルキレンオキシ基の数が5〜25である請求項5に記載の液状の繊維柔軟剤組成物
  7. 式(I)の各ポリオキシアルキレン側基中のアルキレンオキシ基の数が20である請求項6に記載の液状の繊維柔軟剤組成物
  8. 式(I)中、R1およびR6がメチルであり、残りの基R2、R3、R4、R5、R7、R8、R9、R10およびR11が水素であり、さらにaが約20であり、bが0であり、XがCOCH3であり、対イオンがOH-である請求項1〜7のいずれかに記載の液状繊維柔軟剤組成物。
  9. (a)織物を供給する工程、および
    (b)該織物と請求項1〜のいずれかに記載の液状の繊維柔軟剤組成物とを接触させる工程
    を含む織物のコンディショニングの方法。
  10. 工程(b)が、標準的なロータリー洗濯機内において水すすぎサイクル中に行われる請求項9に記載の方法。
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