JP4442336B2 - 無線通信システム、送信装置および受信装置 - Google Patents

無線通信システム、送信装置および受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に複数の搬送波を同時に送受信する無線通信システム、送信装置および受信装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
無線通信システムにおける伝送品質を改善するための手法として、送信装置側もしくは受信装置側でハードウェア資源を多重化したダイバーシティ方式が知られている。このダイバーシティ方式の中で、受信装置側のアンテナを含めた復調系の回路全体を多重化したものは、検波後ダイバーシティ方式と呼ばれる(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この検波後ダイバーシティ方式では、送信装置側で同一信号を同時に送信するため、受信装置側で異なる複数の搬送波に対応するためのハードウェア資源を投入した割には、伝送レートが向上しないという問題がある。例えば、現状の技術では、IEEE(米国電気電子学会)の802標準化委員会のワーキンググループによるIEEE802.11a規格における無線伝送速度の最大値は54Mbps(ビット/秒)であり、有線による伝送速度と比べて十分とは言えない。
そこで、複数の無線信号を同時に送受信することによる伝送路の多重化を検討する。この場合、本来送信すべきデータを送信装置側で複数個に分割して、それら分割されたデータをそれぞれ異なる伝送路によって伝送する。例えば、同一周波数帯域の別チャネルや、別周波数帯域のチャネルの無線信号を同時に複数使うようにすれば、理論上、多重度に比例して性能向上を図ることができる。
特開平7−50627号公報(図1)
しかしながら、伝送路を多重化して通信を行う際、装置の配置や外部からの妨害要因などにより、ある周波数帯の通信品質が劣化し、その帯域での送受信の継続が困難になる場合がある。例えば、2.4GHz帯と5GHz帯によって送受信を行っている際に、2.4GHz帯における通信品質が劣化した場合、以降は5GHz帯のみによる送受信が行われることになる。このとき、多重化による効果が失われるだけでなく、場合によっては残る5GHz帯における通信品質も同時に劣化することが少なくない。従って、このように一部の伝送路において通信品質が劣化した場合に、他の伝送路を含めた総合的な通信性能を如何に保全するかが重要な課題となる。
そこで、本発明では、伝送路を多重化して通信している際、ある伝送路における通信品質が劣化した場合に全体の通信性能を担保することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の送信装置は、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、上記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段と、上記第1の送信手段によるデータ送信の成否を判別する送信判別手段と、上記受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、上記送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、上記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の成功回数を計数する成功カウント手段と、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させている間に上記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に重複して送信させている間に上記成功カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させるデータ分配手段とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、データ受信の成功頻度が高くなった場合に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項2記載の送信装置は、請求項1記載の送信装置において、上記データ分配手段が、データ送信の際に上記第1および第2の送信手段に分割して送信させたか否かを当該送信データに含ませるものである。これにより、データ送信が分割してなされたか否かを受信装置側に伝達させるという作用をもたらす。
また、本発明の請求項3記載の送信装置は、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、上記第1の送信手段によるデータ送信の成否を判別する送信判別手段と、上記送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させている間に上記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させるデータ分配手段と、上記データ分配手段が送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する計時手段とを具備し、上記データ分配手段が、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている間に上記計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させるものである。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、所定期間経過後に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項4記載の送信装置は、請求項3記載の送信装置において、上記データ分配手段が、データ送信の際に上記第1および第2の送信手段に分割して送信させたか否かを当該送信データに含ませるものである。これにより、データ送信が分割してなされたか否かを受信装置側に伝達させるという作用をもたらす。
また、本発明の請求項5記載の受信装置は、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段と、上記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、上記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は上記第1の受信手段に対して上記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2の受信手段による受信内容を合成し、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を含む場合にはそれ以降は上記第1の受信手段に対して上記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2の受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、送信装置側からの周波数切換指示によって元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項6記載の受信装置は、請求項5記載の受信装置において、上記データ合成手段が、上記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信された旨が含まれる場合には分割前のデータを復元し、上記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信されなかった旨が含まれる場合には上記第1および第2の受信手段による受信内容のそれぞれから本来のデータを復元するものである。これにより、データが分割送信されたか否かを判断してそれに応じてデータを復元させるという作用をもたらす。
また、本発明の請求項7記載の受信装置は、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段と、上記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、上記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する計時手段と、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は上記第1の受信手段に対して上記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2の受信手段による受信内容を合成し、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は上記第1の受信手段に対して上記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2の受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、所定期間経過後に元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項8記載の受信装置は、請求項7記載の受信装置において、上記データ合成手段が、上記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信された旨が含まれる場合には分割前のデータを復元し、上記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信されなかった旨が含まれる場合には上記第1および第2の受信手段による受信内容のそれぞれから本来のデータを復元するものである。これにより、データが分割送信されたか否かを判断してそれに応じてデータを復元させるという作用をもたらす。
また、本発明の請求項9記載の無線通信システムは、データ送信を行う送信装置と、上記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、上記送信装置が、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、上記第1の伝送路において上記受信装置からのレスポンスを受信するレスポンス受信手段と、上記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、上記レスポンス受信手段によるレスポンス受信の成否を判別するレスポンス受信判別手段と、上記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、上記レスポンス受信判別手段による判別結果に応じてレスポンス受信の成功回数を計数するレスポンス受信成功カウント手段と、送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に上記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させている間に上記レスポンス受信成功カウント手段が所定数を示した場合には上記受信装置に周波数切換指示を行うとともにそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させるデータ分配手段とを具備し、上記受信装置が、上記第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、上記第1のデータ受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、上記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、上記第1のデータ受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、上記第1のデータ受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記送信装置から上記周波数切換指示があった場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、データ受信の成功頻度が高くなった場合に分割通信に戻すことにより、また、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、送信装置側からの周波数切換指示によって元の状態に戻すことにより、通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項10記載の無線通信システムは、データ送信を行う送信装置と、上記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、上記送信装置が、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、上記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、上記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に上記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させるデータ分配手段と、上記データ分配手段が送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する送信計時手段とを具備し、上記データ分配手段は、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている間に上記送信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させ、上記受信装置が、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、上記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、上記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する受信計時手段と、上記第1のデータ受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、上記第1のデータ受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記受信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、所定期間経過後に分割通信に戻すことにより、また、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、所定期間経過後に元の状態に戻すことにより、通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項11記載の無線通信システムは、データ送信を行う送信装置と、上記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、上記送信装置が、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、上記第1の伝送路において上記受信装置からのレスポンスを受信するレスポンス受信手段と、上記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、上記レスポンス受信手段によるレスポンス受信の成否を判別するレスポンス受信判別手段と、上記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、上記レスポンス受信判別手段による判別結果に応じてレスポンス受信の成功回数を計数するレスポンス受信成功カウント手段と、送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に上記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させている間に上記レスポンス受信成功カウント手段が所定数を示した場合には上記受信装置に周波数切換指示を行うとともにそれ以降は送信すべきデータを上記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させるデータ分配手段とを具備し、上記受信装置が、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、上記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、上記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する受信計時手段と、上記第1のデータ受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、上記第1のデータ受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に上記受信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は上記第1のデータ受信手段に対して上記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて上記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、データ受信の成功頻度が高くなった場合に分割通信に戻すことにより、また、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、所定期間経過後に元の状態に戻すことにより、通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項12記載の送信方法は、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、上記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段とを備える送信装置において、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、上記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、上記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に重複して送信させる状態に遷移させる手順と、上記受信手段によるデータ受信の成功回数を計数する手順と、上記データ受信の成功回数が所定数を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、データ受信の成功頻度が高くなった場合に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項13記載の送信方法は、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段とを備える送信装置において、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、上記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、上記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させる状態に遷移させる手順と、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する手順と、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間が所定期間を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順とを具備する。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、所定期間経過後に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項14記載の受信方法は、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を示すと、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順とを具備する。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、送信装置側からの周波数切換指示によって元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項15記載の受信方法は、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する手順と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間が所定期間を示すと、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順とを具備する。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、所定期間経過後に元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項16記載のプログラムは、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、上記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段とを備える送信装置において、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、上記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、上記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に重複して送信させる状態に遷移させる手順と、上記受信手段によるデータ受信の成功回数を計数する手順と、上記データ受信の成功回数が所定数を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、データ受信の成功頻度が高くなった場合に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項17記載のプログラムは、第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、上記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段とを備える送信装置において、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、上記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、上記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させる状態に遷移させる手順と、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する手順と、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間が所定期間を示すと、送信すべきデータを上記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、分割送信中にデータ送信の失敗頻度が高くなった場合に非分割通信に切り換え、所定期間経過後に分割通信に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項18記載のプログラムは、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を示すと、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、送信装置側からの周波数切換指示によって元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
また、本発明の請求項19記載のプログラムは、第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、上記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、上記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する手順と、上記第1の受信手段が上記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間が所定期間を示すと、上記第1の受信手段が上記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、第1および第2の受信手段によって互いに異なる伝送路によるデータを受信している状態でデータ受信の失敗頻度が高くなった場合には第1および第2の受信手段によって同一の伝送路によるデータを受信するように切り換え、所定期間経過後に元の状態に戻すことにより通信性能を担保するという作用をもたらす。
本発明によれば、伝送路を多重化して通信している際、ある伝送路における通信品質が劣化した場合に全体の通信性能を担保するという優れた効果を奏し得る。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。基地局21、端末局11および12はそれぞれ送受信装置であり、基地局21と端末局11および12との間では無線通信による送受信が行われる。基地局21は、後述のようにネットワークインターフェースを通じてネットワーク30に接続する。このネットワーク30としては、例えばインターネットやイントラネットを想定することができる。端末局11および12は、後述のように周辺インターフェースを通じてコンピュータ等に接続する。また、端末局11および12は、基地局21を経由してネットワーク30にアクセスする。
例えば、基地局21として2.4GHz帯および5GHz帯の2つの周波数帯の送受信を同時に行えるものとして、2.4GHz帯ではIEEE802.11bおよびg規格の送受信を行い、5GHz帯ではIEEE802.11a規格の送受信を行うものを想定する。このとき、端末局11も同様の構成を有するものとすれば、基地局21と端末局11との間では、2.4GHz帯および5GHz帯によりデータを分配して同時に送受信することができる。
一方、端末局12が1つの周波数帯による送受信を行うものであれば、基地局21と端末局12との間では、IEEE802.11bおよびg規格における2.4GHz帯による送受信か、IEEE802.11a規格における5GHz帯による送受信の何れか一方が行われる。
また、もし基地局21が1つの周波数帯による送受信を行うものであれば、2つの周波数帯の送受信を同時に行える端末局11との間でも、IEEE802.11bおよびg規格における2.4GHz帯による送受信か、IEEE802.11a規格における5GHz帯による送受信の何れか一方が行われる。
図2は、本発明の実施の形態におけるデータ送信の概要を示す図である。図2(a)はデータ送信の一方の方式であり、送信装置における送信対象のデータは、先頭からD1とD2、D3とD4、といった具合に順次分割される。そして、分割されたデータは例えばデータD1を伝送路Aで、データD2を伝送路Bでといった具合に複数の異なる伝送路に分配されて送信される。このような送信態様を分割送信という。
分配されたデータD1およびD2は、異なる伝送路AおよびBによりそれぞれ同時に送信される。各伝送路における変調モードは一致している必要はないが、送信に要する時間長が略一致するようにデータ分割の際のビット数を設定することが望ましい。データD1およびD2が送信された後には、データD3およびD4が伝送路AおよびBによりそれぞれ同時に送信される。各伝送路における通信状態が許す限り、このような伝送路AおよびBによる同時送信が順次行われる。
一方、図2(b)はデータ送信のもう一方の方式であり、送信装置における送信対象のデータは分割されずに順次送信される。このときの伝送路は単数でも複数もよく、複数の伝送路が用いられる場合には同一のデータが重複して送信される。そして、受信装置側では、ダイバーシティ受信が行われ、復調された信号が合成等されて安定した信号受信が行われる。
なお、この図2では、伝送路AおよびBという2つの伝送路による例が示されているが、使用する伝送路の数は適宜設定することができる。また、伝送路AおよびBの具体的な周波数については特に制約はないが、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)における使用を想定すると、例えば、2.4GHz帯および5GHz帯を使用することが考えられる。IEEE802.11規格では2.4GHz帯の使用が規定されている。また、その拡張規格であるIEEE802.11a規格では、5GHz帯が使用され、変調方式としてOFDM方式が採用されている。従って、IEEE802.11a規格によるOFDM方式を5GHz帯および2.4GHz帯の両者で同時に用いることにより高い伝送レートを実現することが可能である。
一方、他の拡張規格であるIEEE802.11bおよびg規格では、2.4GHz帯においてDSSS(直接スペクトラム拡散)方式が採用されている。従って、5GHz帯でOFDM方式を使用して、2.4GHz帯ではDSSS方式を使用することにより、IEEE802.11a、bおよびg規格の互換性を維持しながら高い伝送レートを実現することが可能である。
本発明において異なる伝送路により同時に通信を行う際、異なる周波数帯を用いてもよく、同一周波数帯の異なるチャネルを用いてもよく、また、同一のチャネルにおける異なる伝達関数を有する伝搬路を用いてもよいが、この実施の形態では、一例として、異なる周波数帯を用いて同時に送受信を行うことを想定して構成および動作について説明する。
図3は、本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の構成を示す図である。これら基地局21、端末局11または12は何れも、2つの伝送路を同時に使用して通信を行う送信装置または受信装置としての機能を有する。すなわち、送信部として2.4GHz帯送信部120および5GHz帯送信部220を備えるとともに、受信部として2.4GHz帯または5GHz帯の受信部110および210を備える。これにより、2.4GHz帯および5GHz帯においてそれぞれ異なるデータを同時に送受信することができ、また、2.4GHz帯または5GHz帯の何れかにおいて送信されたデータをダイバシティ受信することができる。
アンテナ101および201は、2.4GHz帯または5GHz帯の高周波信号を送受信するために用いられる。切替器102および202は、それぞれアンテナ101および201について送信部120と受信部110との間または送信部220と受信210との間で送受信の切り換えを行うものである。
2.4GHz帯送信部120は2.4GHz帯における高周波信号を送信するために符号化および変調を行うものであり、5GHz帯送信部220は5GHz帯における高周波信号を送信するために符号化および変調するものである。一方、2.4GHz帯または5GHz帯の受信部110および210は、それぞれ2.4GHz帯または5GHz帯の何れか一方における高周波信号を受信して復調および復号するものである。すなわち、送信部120および220は互いに異なる伝送路による送信を行うが、受信部110および210は互いに異なる伝送路における受信のみならず同一の伝送路における受信も必要に応じて行うことができる。2.4GHz帯および5GHz帯の送信部120および220の出力部には、それぞれパワーアンプ103および203が接続されている。このパワーアンプ103および203は、送信信号を増幅してそれぞれアンテナ101および201に供給する。
基地局21、端末局11または12は、通信制御部300をさらに有する。この通信制御部300は主として論理層の処理を行うものであり、論理層制御部301と、メモリ302と、物理層インターフェース303とを含む。論理層制御部301は、論理層として例えばデータリンク層におけるMAC(メディアアクセス制御)副層のフレームを処理する。メモリ302は、論理層制御部301による処理に必要な作業データ等を保持するものである。物理層インターフェース303は、受信部110および210ならびに送信部120および220により実現される物理層との間のやりとりを行うインターフェースである。
また、基地局21、端末局11または12は、周辺インターフェース400をさらに有する。基地局21の場合は、周辺インターフェース400としてホストインターフェースが使用され、このホストインターフェースのポート409にはコンピュータ等のホスト機器が接続される。一方、端末局11または12の場合は、周辺インターフェース400としてネットワークインターフェースが使用され、このネットワークインターフェースのポート409にはインターネット等を利用するためのモデム等が接続される。
図4は、本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の受信部110の構成を示す図である。この受信部110は、アンテナ101により受信した2.4GHz帯または5GHz帯の高周波信号を中間信号に変換して復調および復号するものである。OFDM方式を想定すると、この受信部110は、ダウンコンバータ111と、直交復調器112と、離散フーリエ変換器113と、差動復号器114と、デマップ回路115と、誤り訂正回路116とを有する。
ダウンコンバータ111は、2.4GHz帯または5GHz帯の高周波信号を所定の中間周波数帯の中間信号に変換する。このダウンコンバータ111は受信周波数に応じた局部発信器を備え、通信制御部300からの指示によって受信周波数を選択することができる。直交復調器112は、ダウンコンバータ111により変換された中間信号を直交検波して、中間信号と同相の同相信号(I信号)および中間信号の直交成分である直交信号(Q信号)からなるベースバンド信号を抽出する。離散フーリエ変換器113は、直交復調器112により抽出されたベースバンド信号をガード期間を除いた有効シンボル期間でフーリエ変換して各副搬送波毎に複素データを復調する。
差動復号器114は、離散フーリエ変換器113により復調された複素データを差動復号するものであり、例えばPSK方式において利用される。デマップ回路115は、差動復号器114により復号された複素データをデマップしてデータシンボルを取り出す。誤り訂正回路116は、ビタビ復号等によりデータの訂正を行う。このようにして得られたデータは通信制御部300の物理層インターフェース303に出力される。
なお、ここでは受信部110について説明したが、受信部210も同様の構成により、アンテナ201によって受信した2.4GHz帯または5GHz帯の高周波信号を中間信号に変換して復調および復号する。
図5は、本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の送信部220の構成を示す図である。この送信部220は、物理層インターフェース303からのデータを符号化および変調して高周波信号に変換してアンテナ201に向けて出力するものである。OFDM方式を想定すると、この送信部220は、誤り訂正符号化回路221と、マップ回路222と、差動符号化器223と、逆離散フーリエ変換器224と、直交変調器225と、アップコンバータ226とを有する。
誤り訂正符号化回路221は、ビットレートに応じて畳み込み符号等で符号化する。マップ回路222は、誤り訂正符号化回路221により誤り符号化されたデータを複素データシンボルにマッピングする。差動符号化器223は、マップ回路222によりマッピングされた複素データシンボルを差動符号化して各副搬送波毎に複素データを割り当てる。
逆離散フーリエ変換器224は、差動符号化器223により差動符号化された複素データを逆フーリエ変換により変調して、ベースバンド信号(I信号およびQ信号)を出力する。直交変調器225は、ベースバンド信号を直交変調して所定の中間周波数帯の中間信号を生成する。アップコンバータ226は、直交変調器225により生成された中間信号を5GHz帯の高周波信号に変換してアンテナ201に向けて出力する。
なお、ここでは5GHz帯送信部220について説明したが、2.4GHz帯送信部120も同様の構成により、物理層インターフェース303からのデータを符号化および変調して2.4GHz帯の高周波信号に変換してアンテナ101に向けて出力する。
図6は、本発明の実施の形態におけるデータパケットのフレーム構成を示す図である。このデータパケットは、端末局または基地局からデータを送信する際に用いられるものであり、物理層ヘッダ610と、MACヘッダ620と、ペイロード630とからなる。物理層ヘッダ610は、物理層として例えばPLCP(物理層コンバージェンスプロトコル)副層における情報を伝達するPLCPフレームのヘッダであり、伝送速度、変調方式やPLCPフレームの長さ等を示すフィールドを含む。MACヘッダ620は、MAC副層における情報を伝達するMACフレームのヘッダであり、フレームの種類やフレームの送受信アドレス等を示すフィールドを含む。ペイロード630は、MACフレームのペイロードであり、データ631およびCRC632を含む。
本発明の実施の形態では、データパケットにおけるMACヘッダ620に分割621、順序622、指示623、および、CRC624の各フィールドを含んでいる。分割621は、このフレームが送信された際、各伝送路にデータが分割されたか否かを示すフィールドである。例えば、「0」の場合にはデータ分割されずに送信部120および220で同一のデータが送信されていることを示し、「1」の場合にはデータ分割されて送信部120および220で異なるデータが送信されていることを示す。これにより、受信装置は、受信部110および210において受信したデータを分割受信すべきかダイバーシティ受信すべきかを判断することができる。
順序622は、分割送信の際、同時に送信されたデータ同士の順序関係を示すフィールドであり、例えば同時に2つのデータに分割されるものとすると、「0」の場合に前半データであることを示し、「1」の場合に後半データであることを示す。
指示623は、送信装置側から受信装置側に対して、次回のパケット送信から元の周波数に切り換える旨を伝えるものである。例えば、2.4GHz帯および5GHz帯によって分割受信していた際に2.4GHz帯において通信状態が劣化したために5GHz帯のダイバシティ受信に移行していたとすると、この指示623が「1」のパケットを受け取った受信装置側は、次回のパケットから再び2.4GHz帯および5GHz帯の両周波数帯を受信する。
CRC624は、MACヘッダ620におけるデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
フレーム送信の際、通信制御部300が、これら分割621、順序622および指示623を生成してMACヘッダ620に付加する。一方、フレーム受信側では、通信制御部300が、これら分割621および順序622に従ってデータを合成する。また、フレーム受信側の通信制御部300が、指示623に従って受信部110または210における受信周波数の切り換えを行う。
図7は、本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットのフレーム構成を示す図である。このレスポンスパケットは、データを受信した端末局または基地局からデータ送信元の端末局または基地局に返送されるものであり、物理層ヘッダ640と、MACヘッダ650と、ペイロード660とからなる。物理層ヘッダ640がPLCP副層における情報を伝達するPLCPフレームのヘッダであり、MACヘッダ650がMAC副層における情報を伝達するMACフレームのヘッダである点は、図6におけるデータパケットの物理層ヘッダ610およびMACヘッダ620と同様である。
本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットでは、ペイロード660において状態661およびCRC662の各フィールドを含んでいる。状態661は、分配されたデータの受信状態を示すフィールドである。また、CRC662はMACヘッダ650およびペイロード660におけるデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
状態661は、分割されて同時に送信されたデータに関する受信状態を全て含む。従って、例えば2.4GHz帯におけるレスポンスパケットであっても2.4GHz帯のみならず5GHz帯の受信状態も含む。そのため、状態661は、分割されたデータの数に応じた情報を含み、データが2つに分配されて送信された場合には例えば1ビット目で前半部の受信状態を示し、2ビットで後半部の受信状態を示すものとすることができる。すなわち、前半部の受信に成功した場合には1ビット目が「0」、前半部の受信に失敗した場合には1ビット目が「1」となる。同様に、後半部の受信に成功した場合には2ビット目が「0」、後半部の受信に失敗した場合には2ビット目が「1」となる。
このレスポンスパケットの状態661は、データを受信した端末局または基地局の通信制御部300により生成される。このレスポンスパケットはデータ送信元の端末局または基地局に返送されて、データ送信元の端末局または基地局の通信制御部300において状態661が判別される。
次に、本発明の実施の形態による無線通信システムの実現例について図面を参照して説明する。
図8は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第1の方式例を示す図である。このデータ送信制御機能は、データバッファ332に保持されたデータを分配するデータ分配部331と、送信部120によるデータ送信の分配を制御する分配制御部A310と、送信部220によるデータ送信の分配を制御する分配制御部B320とからなる。
分配制御部A310は、キャリアセンス部A311と、レスポンス判別部A312と、失敗カウンタA313と、成功カウンタA314と、データ出力部A315とからなる。また、分配制御部B320は、キャリアセンス部B321と、レスポンス判別部B322と、失敗カウンタB323と、成功カウンタB324と、データ出力部B325とからなる。
キャリアセンス部A311は、2.4GHz帯における空き状況をデータ出力部A315、レスポンス判別部A312およびデータ分配部331に報告する。また、キャリアセンス部B321は、5GHz帯における空き状況をデータ出力部B325、レスポンス判別部B322およびデータ分配部331に報告する。キャリアセンス部A311またはB321により何れかの周波数帯が空いていないと報告された場合、データ出力部A315およびB325はデータを出力しない。このような伝送路へのアクセス制御方式として、例えばIEEE802.11規格で採用されているCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避)方式を用いることができる。
レスポンス判別部A312は、前回のデータ送信に対するレスポンスを受信部110により受けて、その判別結果である状態661をデータ分配部331、失敗カウンタA313および成功カウンタA314に供給する。同様に、レスポンス判別部B322は、前回のデータ送信に対するレスポンスを受信部210により受けて、その判別結果をデータ分配部331、失敗カウンタB323および成功カウンタB324に供給する。
データ分配部331は、データバッファ332からのデータを後述のように順次、データ出力部A315およびデータ出力部B325に分配していく。但し、次のように失敗カウンタA313、B323、成功カウンタA314またはB324の状態に応じて、送信部120および220でデータを分割するか否かを制御する。また、フレーム送信の際、データ分配部331は、分割621、順序622および指示623を生成してMACヘッダ620に付加する。
失敗カウンタA313およびB323は、それぞれ送信部120および220によるデータの送信に連続して失敗した際の連続回数をカウントする。一方、成功カウンタA314およびB324は、データ送信に対するレスポンスの受信についてそれぞれ受信部110および210で連続して成功した際の連続回数をカウントする。データ分配部331は、失敗カウンタA313およびB323の何れかの値が所定回数N(Nは整数)以上を示した場合、それ以降は送信部120および220でデータを分割せずに送信部120および220で同じデータを重複して送信するよう制御する。すなわち、分割送信モードから非分割送信モードに移行する。
一方、データ分配部331は、非分割送信モードにおいてその非分割送信の原因となった伝送路における成功カウンタA314またはB324の値が所定回数M(Mは整数)以上を示した場合、それ以降は送信部120および220でデータを分割するよう制御する。すなわち、非分割送信モードから分割送信モードに移行する。
なお、本発明の実施の形態において、所定回数NおよびMは、例えば数回から十数回程度を想定することができる。
図9は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第1の方式例を示す図である。このデータ受信制御機能は、受信したデータを合成してデータバッファ372に保持させるデータ合成部371と、受信部110において受信したデータの合成を制御する合成制御部A350と、受信部210において受信したデータの合成を制御する合成制御部B360とからなる。
合成制御部A350は、データ判別部A351と、レスポンス出力部A352と、失敗カウンタA353とからなる。また、合成制御部B360は、データ判別部B361と、レスポンス出力部B362と、失敗カウンタB363とからなる。ここで、データ判別部A351は、受信部110におけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ合成部371、レスポンス出力部A352および失敗カウンタA353に供給する。また、データ判別部B361は、受信部210におけるデータ受信状態を判別して、その結果をデータ合成部371、レスポンス出力部B362および失敗カウンタB363に供給する。
レスポンス出力部A352は、データ判別部A351およびB361によるデータ受信状態の判別結果として状態661を含むレスポンスを送信部120に出力する。また、レスポンス出力部B362は、データ判別部A351およびB361によるデータ受信状態の判別結果を併せたレスポンスを送信部220に出力する。すなわち、各レスポンスには、全ての受信部におけるデータ受信状態の判別結果が含まれることになる。
データ合成部371は、データ判別部A351およびB361からのデータを分割621および順序622に従って合成して、データバッファ372に保存する。このとき、両データが送信装置側で分割されて送信されたものであれば、データ合成部371は両データを連続データとして扱い、そのまま接合する。一方、両データが送信装置側で分割されずに送信されたものであれば、データ合成部371は両データを同一データとして扱い、両データの正常な部分を合成等することにより安定したデータを再現する。このデータの分割または非分割の分類は、上述のように、送信装置側からのデータパケットに含まれる。
失敗カウンタA353およびB363は、それぞれ受信部110および210においてデータ受信に連続して失敗した際の連続回数をカウントする。データ合成部371は、失敗カウンタA353およびB363の何れかの値が所定回数N(Nは整数)以上を示した場合、その失敗した伝送路(例えば、2.4GHz帯)の受信をしていた系列において、それ以降は失敗した伝送路の受信を中止し、失敗しなかった伝送路(例えば、5GHz帯)の受信をするよう受信周波数の切換えを行う。これにより、異なる伝送路により分割して送信されたデータを受信する分割受信モードから、同一の伝送路のデータを受信するダイバーシティ受信モードに移行する。
また、送信装置側から受信周波数の切換指示があると、データ合成部371は、上述の受信周波数の切換えを解除して、元の伝送路の受信を再開する。すなわち、ダイバーシティ受信モードから分割受信モードに移行する。この受信周波数の切換指示は、上述のように、送信装置側からのデータパケットに含まれる。
図10は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の第1の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。ここでは、基地局から端末局に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとする。また、基地局における送信部120による処理を「基地局A」、基地局における送信部220による処理を「基地局B」、端末局における受信部110による処理を「端末局A」、また、端末局における受信部210による処理を「端末局B」として表している。
まず、基地局はデータをデータD1−1とデータD1−2に分配して、データD1−1を2.4GHz帯で、データD1−2を5GHz帯で、両者を同時に送信(130、230)する。端末局はこれらデータD1−1およびデータD1−2の受信に成功したものとする。端末局Aおよび端末局Bの右側に記載された「OK」または「NG」がデータの受信状態としてそれぞれ「成功」または「失敗」を示している。端末局は2.4GHz帯および5GHz帯における受信状態をレスポンスとして2.4GHz帯および5GHz帯の両者により同時に基地局に返送(140、240)する。基地局はこれらレスポンス140および240の受信に成功したものとする。基地局Aおよび基地局Bの左側に記載された「OK」または「NG」がレスポンスの受信状態としてそれぞれ「成功」または「失敗」を示している。
続いて基地局はデータをデータD2−1とデータD2−2に分配して、データD2−1を2.4GHz帯で、データD2−2を5GHz帯で、両者を同時に送信(131、231)する。端末局はデータD2−2の受信に成功したが、データD2−1の受信には失敗したものとする。端末局は2.4GHz帯および5GHz帯における受信状態をレスポンスとして2.4GHz帯および5GHz帯の両者により同時に基地局に返送(141、241)する。基地局はこれらレスポンス141および241の受信に成功したものとする。
これらレスポンス141および241によりデータD2−1が受信できなかったことが判明するため、基地局はデータD2−1を2.4GHz帯で、データD2−2を5GHz帯で、両者を同時に再送(132、232)する。端末局はデータD2−1およびD2−2の何れの受信にも失敗したものとする。端末局は2.4GHz帯および5GHz帯における受信状態をレスポンスとして2.4GHz帯および5GHz帯の両者により同時に基地局に返送(142、242)する。ここで、基地局はレスポンス242の受信に成功したがレスポンス142の受信には失敗したものとする。
レスポンス242には5GHz帯における受信状態だけでなく2.4GHz帯における受信状態も含まれているため、基地局はデータD2−1およびD2−2の何れも送信できなかったことを認識し、再度データD2−1およびD2−2の送信を試みる。
このような再送を繰り返し、データD2−1およびD2−2を再送(133、233)した結果、端末局Aが2.4GHz帯において所定回数N(Nは整数)回連続して受信に失敗すると、端末局Aはレスポンス143を返信するとともに以降の受信周波数を2.4GHz帯から5GHz帯に変更する。
また、基地局は2.4GHz帯において所定回数N回連続して送信に失敗したことをレスポンス143または243から知ると、以降の送信において分割送信から非分割送信に切り換える。但し、これまでの段階でデータD2−2については送信に成功しているため、次の送信においてはデータD2−1を2.4GHz帯および5GHz帯により送信(134、234)する。これにより、端末局Aが5GHz帯によってデータD2−1の受信に成功し、端末局Bは5GHz帯によるデータD2−1の受信に失敗する。これらの結果として、レスポンス144が2.4GHz帯により、レスポンス244が5GHz帯により、それぞれ返信される。
次の送信からはデータD3が2.4GHz帯および5GHz帯により重複して送信(135、235)される。このデータD3のヘッダ情報には「非分割」である旨が記される。これにより、端末局は受信部110および210によって5GHz帯の信号をダイバシティ受信することになる。その結果として、端末局は2.4GHz帯および5GHz帯によりレスポンスを返信(145、245)する。
この間、基地局Aでは端末局Aからのレスポンスを受信しており、所定回数M(Mは整数)回連続してレスポンスの受信に成功すると、基地局は次のデータD6の送信(138、238)の際にヘッダ情報として周波数切換指示を含ませる。そして、基地局は次のデータをD7−1(139)およびD7−2(239)に分割して送信する。これらデータをD7−1およびD7−2のヘッダ情報(分割621)には「分割」されている旨が記される。
データD6(138、238)のヘッダ情報における周波数切換指示に対し、端末局Aは次のデータD7−1(139)から受信周波数を2.4GHz帯に戻す。このとき、データD7−1(139)およびD7−2(239)のヘッダ情報には「分割」されている旨が記されているため、端末局は分割受信を行うことになる。
図11は、本発明の実施の形態における第1の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。ここでは、基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、基地局側の分配制御部A310に着目する。
分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は失敗カウンタA313をゼロにリセットする(ステップS811)。そして、レスポンス判別部A312は2.4GHz帯におけるデータ送信に対するレスポンスを端末局側から受けてその送信が成功したか否かを判別し(ステップS812)、送信に失敗したときには失敗カウンタA313を1つ増加させる(ステップS813)。一方、送信に成功したときには失敗カウンタA313を再びゼロにリセットする(ステップS811)。
このようにしてデータ送信を繰り返すうちに失敗カウンタA313が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS814)、基地局は非分割送信モードに切り換える(ステップS815)。但し、この場合においても、基地局は2.4GHz帯および5GHz帯によるデータ送信およびレスポンス受信を継続する。
非分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は成功カウンタA314をゼロにリセットする(ステップS821)。そして、レスポンス判別部A312は5GHz帯におけるデータ送信に対する2.4GHz帯によるレスポンスを端末局側から受けてその送信が成功したか否かを判別し(ステップS822)、レスポンス受信に成功したときには成功カウンタA314を1つ増加させる(ステップS823)。一方、レスポンス受信に失敗したときには成功カウンタA314を再びゼロにリセットする(ステップS821)。
このようにしてレスポンス受信を繰り返すうちに成功カウンタA314が所定回数M(Mは整数)以上を示すと(ステップS824)、基地局から端末局に対して一方の受信周波数を2.4GHz帯に戻すよう周波数切換指示がされる(ステップS825)。この周波数切換指示は、送信周波数を切り換える直前のデータ送信におけるヘッダ情報(指示623)によって行われる。そして、その次のデータ送信からは、基地局は分割送信モードに切り換えて動作を行う(ステップS826)。
なお、ここでは、分配制御部A310に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、分配制御部B320においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
図12は、本発明の実施の形態における第1の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。ここでは、基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、端末局側の合成制御部A350に着目する。
分割受信モードの動作に入ると、合成制御部A350は失敗カウンタA353をゼロにリセットする(ステップS831)。そして、データ判別部A351は2.4GHz帯におけるデータ送信を基地局側から受けてその受信が成功したか否かを判別し(ステップS832)、受信に失敗したときには失敗カウンタA353を1つ増加させる(ステップS833)。一方、受信に成功したときには失敗カウンタA353を再びゼロにリセットする(ステップS831)。
このようにしてデータ受信を繰り返すうちに失敗カウンタA353が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS834)、端末局はそれまで2.4GHz帯を受信していた受信部の受信周波数を5GHz帯に切り換える(ステップS835)。すなわち、受信部110および210ともに、5GHz帯を受信するようになる。また、以降の基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「非分割」である旨が記されるため、端末局はダイバーシティ受信を行うようになる。
ダイバーシティ受信を行っている間、端末局は基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報を監視し、周波数切換指示がされているかを調べる(ステップS841)。周波数切換指示を受けると、端末局はそれまで5GHz帯を受信していた受信部の受信周波数を2.4GHz帯に切り換える(ステップS842)。また、以降の基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「分割」である旨が記されるため、端末局は分割受信を行うようになる。
なお、ここでは、合成制御部A350に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、合成制御部B360においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
このように、本発明の実施の形態における第1の方式例においては、基地局における失敗カウンタA313およびB323によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には基地局が分割送信から非分割送信に切り換える。また、端末局における失敗カウンタA353およびB363によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には端末局が2.4GHz帯における受信を止めて5GHz帯に切り換える。これにより、基地局および端末局は、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態から、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態へと遷移するタイミングを、それぞれ独立して生成することができる。
また、この第1の方式例においては、基地局における成功カウンタA314およびB324によってレスポンス受信における成功回数を計数し、所定回数連続して成功した場合には基地局が非分割送信から分割送信に切り換える。また、その際、基地局は前もって端末局に対して周波数切換を指示する。これにより、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態から、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態へと遷移するタイミングを、基地局は独立して生成することができ、また、端末局はそのタイミングを基地局から取得することができる。
なお、この第1の方式例では、基地局から端末局に対してデータを送信するものと想定したが、これは逆に端末局から基地局に対してデータを送信するものと想定しても構わない。
図13は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第2の方式例を示す図である。このデータ送信制御機能は、データバッファ332に保持されたデータを分配するデータ分配部333と、復帰タイマ334と、送信部120によるデータ送信の分配を制御する分配制御部A310と、送信部220によるデータ送信の分配を制御する分配制御部B320とからなる。
分配制御部A310は、キャリアセンス部A311と、レスポンス判別部A312と、失敗カウンタA313と、データ出力部A315とからなる。また、分配制御部B320は、キャリアセンス部B321と、レスポンス判別部B322と、失敗カウンタB323と、データ出力部B325とからなる。すなわち、この第2の方式例における分配制御部A310およびB320は、上述の第1の方式例における成功カウンタA314およびB324を除いた構成を備える。
データ分配部333は、データバッファ332からのデータを順次、データ出力部A315およびデータ出力部B325に分配していく。但し、次のように失敗カウンタA313、B323または復帰タイマ334の状態に応じて、送信部120および220でデータを分割するか否かを制御する。
データ分配部333は、失敗カウンタA313およびB323の何れかの値が所定回数N(Nは整数)以上を示した場合、それ以降はその失敗カウンタA313またはB323に対応する送信部120または220による送信を中止し、もう一方の送信部120または220でデータ分割をせずに送信するよう制御する。すなわち、分割送信モードから非分割送信モードに移行する。
一方、データ分配部333は、非分割送信モードに入ると復帰タイマ334を起動する。この復帰タイマ334がタイムアップすると、それ以降は送信部120および220でデータを分割するよう制御する。すなわち、非分割送信モードから分割送信モードに移行する。この復帰タイマ334は、実時間を計時するようにしてもよく、また、データ送信からレスポンス受信までを単位とする回数を計数するようにしてもよい。回数を基準とした場合には数回程度を想定することができる。また、実時間を基準とした場合には数百マイクロ秒乃至数秒程度を想定することができる。
図14は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第2の方式例を示す図である。このデータ受信制御機能は、受信したデータを合成してデータバッファ372に保持させるデータ合成部373と、復帰タイマ374と、受信部110において受信したデータの合成を制御する合成制御部A350と、受信部210において受信したデータの合成を制御する合成制御部B360とからなる。
合成制御部A350は、データ判別部A351と、レスポンス出力部A352と、失敗カウンタA353とからなる。また、合成制御部B360は、データ判別部B361と、レスポンス出力部B362と、失敗カウンタB363とからなる。データ合成部373は、データ判別部A351およびB361からのデータを合成してデータバッファ372に保存する。これらの構成は上述の第1の方式例と同様である。
データ合成部373は、失敗カウンタA353およびB363の何れかの値が所定回数N(Nは整数)以上を示した場合、その失敗した伝送路(例えば、2.4GHz帯)の受信をしていた系列において、それ以降は失敗した伝送路の受信を中止し、失敗しなかった伝送路(例えば、5GHz帯)の受信をするよう受信周波数の切換えを行う。これにより、異なる伝送路により分割して送信されたデータを受信する分割受信モードから、同一の伝送路のデータを受信するダイバーシティ受信モードに移行する。
一方、データ合成部373は、ダイバーシティ受信モードに入ると復帰タイマ374を起動する。この復帰タイマ374がタイムアップすると、それ以降は上述の受信周波数の切換えを解除して、元の伝送路の受信を再開する。すなわち、ダイバーシティ受信モードから分割受信モードに移行する。
なお、この図14の復帰タイマ374は、図13の復帰タイマ334と同様に、実時間を計時するようにしてもよく、また、データ送信からレスポンス受信までを単位とする回数を計数するようにしてもよい。
図15は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の第2の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。基地局と端末局との関係は第1の方式例の場合と同様である。
基地局は第1の方式例の場合と同様に、データをデータD1−1とデータD1−2に分配して、データD1−1を2.4GHz帯で、データD1−2を5GHz帯で、両者を同時に送信(150、250)する。また、端末局も第1の方式例の場合と同様に、2.4GHz帯および5GHz帯における受信状態をレスポンスとして2.4GHz帯および5GHz帯の両者により同時に基地局に返送(160、260)する。
そして、これらデータ送信およびレスポンス返信を繰り返した後、データD2−1およびD2−2を再送(153、253)した結果、端末局Aが2.4GHz帯において所定回数N(Nは整数)回連続して受信に失敗すると、端末局Aはレスポンス163を返信するとともに以降の受信周波数を2.4GHz帯から5GHz帯に変更する。また、このとき、端末局Aは2.4GHz帯へ復帰するための復帰タイマ374を起動する。これ以降、端末局は送信されたデータD2−1、D3、D4(254、255、256)のダイバーシティ受信を行い、端末局Bはレスポンスを送信(264、265、266)するが、端末局Aはレスポンスの送信(164、165、166)を中止する。
一方、基地局は2.4GHz帯において所定回数N回連続して送信に失敗したことをレスポンス163または263から知ると、以降の送信において分割送信から非分割送信に切り換える。また、このとき、基地局Aは2.4GHz帯へ復帰するための復帰タイマ334を起動する。これ以降、基地局BはデータD2−1、D3、D4(254、255、256)を送信するが、基地局Aは2.4GHz帯におけるデータ送信(154、155、156)を中止する。
非分割送信モードにおいて、基地局Aにおける復帰タイマ334がタイムアップすると、基地局Aは2.4GHz帯におけるデータ送信(157)を再開する。そして、基地局は次のデータをD5−1(157)およびD5−2(257)に分割して送信する。これらデータD5−1およびD5−2のヘッダ情報(分割621)には「分割」されている旨が記される。
また、ダイバーシティ受信モードにおいて、端末局Aにおける復帰タイマ374がタイムアップすると、端末局Aは以降の受信周波数を5GHz帯から2.4GHz帯に変更する。このとき、データD5−1(157)およびD5−2(257)のヘッダ情報には「分割」されている旨が記されているため、端末局は分割受信を行うことになる。
図16は、本発明の実施の形態における第2の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。第1の方式例と同様に基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、基地局側の分配制御部A310に着目する。
分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は失敗カウンタA313をゼロにリセットする(ステップS851)。そして、レスポンス判別部A312は2.4GHz帯におけるデータ送信に対するレスポンスを端末局側から受けてその送信が成功したか否かを判別し(ステップS852)、送信に失敗したときには失敗カウンタA313を1つ増加させる(ステップS853)。一方、送信に成功したときには失敗カウンタA313を再びゼロにリセットする(ステップS851)。
このようにしてデータ送信を繰り返すうちに失敗カウンタA313が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS854)、基地局は2.4GHz帯によるデータ送信およびレスポンス受信を中止して(ステップS855)、非分割送信モードに切り換える(ステップS856)。
非分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は復帰タイマ334を起動する(ステップS861)。そして、この復帰タイマ334がタイムアップすると(ステップS862)、基地局は2.4GHz帯によるデータ送信およびレスポンス受信を再開して(ステップS863)、分割送信モードに切り換えて動作を行う(ステップS864)。
なお、ここでは、分配制御部A310に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、分配制御部B320においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
図17は、本発明の実施の形態における第2の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。第1の方式例と同様に基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、端末局側の合成制御部A350に着目する。
分割受信モードの動作に入ると、合成制御部A350は失敗カウンタA353をゼロにリセットする(ステップS871)。そして、データ判別部A351は2.4GHz帯におけるデータ送信を基地局側から受けてその受信が成功したか否かを判別し(ステップS872)、受信に失敗したときには失敗カウンタA353を1つ増加させる(ステップS873)。一方、受信に成功したときには失敗カウンタA353を再びゼロにリセットする(ステップS871)。
このようにしてデータ受信を繰り返すうちに失敗カウンタA353が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS874)、端末局はそれまで2.4GHz帯を受信していた受信部110の受信周波数を5GHz帯に切り換える(ステップS875)。すなわち、受信部110および210ともに、5GHz帯を受信するようになる。また、以降の基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「非分割」である旨が記されるため、端末局はダイバーシティ受信を行うようになる。このダイバーシティ受信を行っている間、2.4GHz帯によるレスポンス送信を中止する(ステップS876)。
ダイバーシティ受信モードの動作に入ると、合成制御部A350は復帰タイマ374を起動する(ステップS881)。そして、この復帰タイマ374がタイムアップすると(ステップS882)、基地局は5GHz帯に切り換えていた受信部110の受信周波数を2.4GHz帯に切り換えるとともに(ステップS883)、2.4GHz帯によるレスポンス送信を再開する(ステップS884)。また、以降の基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「分割」である旨が記されるため、端末局は分割受信を行うようになる。
なお、ここでは、合成制御部A350に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、合成制御部B360においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
このように、本発明の実施の形態における第2の方式例においては、第1の方式例と同様に、基地局における失敗カウンタA313およびB323によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には基地局が分割送信から非分割送信に切り換える。また、端末局における失敗カウンタA353およびB363によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には端末局が2.4GHz帯における受信を止めて5GHz帯に切り換える。これにより、基地局および端末局は、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態から、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態へと遷移するタイミングを、それぞれ独立して生成することができる。
また、この第2の方式例においては、基地局における復帰タイマ334のタイムアップにより基地局が非分割送信から分割送信に切り換える。また、端末局における復帰タイマ374のタイムアップにより端末局が5GHz帯に切り換えていた受信周波数を2.4GHz帯に戻す。これにより、基地局および端末局は、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態から、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態へと遷移するタイミングを、それぞれ独立して生成することができる。
この第2の方式例では、分割送受信を行っていない間は、基地局による2.4GHz帯におけるデータ送信およびレスポンス受信、ならびに端末局による2.4GHz帯におけるレスポンス送信が行われないため、第1の方式例と比較して消費電力を低く抑えることができる。但し、伝送路へのアクセス制御方式として上述のCSMA/CA方式を用いた場合、分割送受信を行っていない間に、それまで使用していたチャネルを他の無線通信装置に奪われるおそれがある。
なお、この第2の方式例では、基地局から端末局に対してデータを送信するものと想定したが、これは逆に端末局から基地局に対してデータを送信するものと想定しても構わない。
図18は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第3の方式例を示す図である。このデータ送信制御機能は、データバッファ332に保持されたデータを分配するデータ分配部335と、送信部120によるデータ送信の分配を制御する分配制御部A310と、送信部220によるデータ送信の分配を制御する分配制御部B320とからなる。これらの構成は上述の第1の方式例と同様であり、基本的動作も第1の方式例と同様である。
図19は、本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第3の方式例を示す図である。このデータ受信制御機能は、受信したデータを合成してデータバッファ372に保持させるデータ合成部375と、復帰タイマ374と、受信部110において受信したデータの合成を制御する合成制御部A350と、受信部210において受信したデータの合成を制御する合成制御部B360とからなる。これらの構成は上述の第2の方式例と同様であり、基本的動作も第2の方式例と同様である。
図20は、本発明の実施の形態における端末局および基地局の第3の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。基地局と端末局との関係は第1または第2の方式例の場合と同様である。
基地局は第1または第2の方式例の場合と同様に、データをデータD1−1とデータD1−2に分配して、データD1−1を2.4GHz帯で、データD1−2を5GHz帯で、両者を同時に送信(170、270)する。また、端末局も第1または第2の方式例の場合と同様に、2.4GHz帯および5GHz帯における受信状態をレスポンスとして2.4GHz帯および5GHz帯の両者により同時に基地局に返送(180、280)する。
そして、これらデータ送信およびレスポンス返信を繰り返した後、データD2−1およびD2−2を再送(173、273)した結果、端末局Aが2.4GHz帯において所定回数N(Nは整数)回連続して受信に失敗すると、端末局Aはレスポンス183を返信するとともに以降の受信周波数を2.4GHz帯から5GHz帯に変更する。また、このとき、端末局Aは2.4GHz帯へ復帰するための復帰タイマ374を起動する。これ以降、端末局は送信されたデータD2−1およびD3(274、275)のダイバーシティ受信を行い、端末局Bはレスポンスを送信(284、285)するが、端末局Aはレスポンスの送信(184、185)を中止する。
一方、基地局は2.4GHz帯において所定回数N回連続して送信に失敗したことをレスポンス163または263から知ると、以降の送信において分割送信から非分割送信に切り換え、2.4GHz帯および5GHz帯において同一データを送信(174、274)するようになる。
ダイバーシティ受信モードにおいて、端末局Aにおける復帰タイマ374がタイムアップすると、端末局Aは以降の受信周波数を5GHz帯から2.4GHz帯に変更する。但し、この時点ではデータD4(176、276)のヘッダ情報には「非分割」である旨が記されているため、端末局は2.4GHz帯および5GHz帯において同一データを受信する。
また、復帰タイマ374のタイムアップにより、端末局Aは2.4GHz帯によるレスポンス送信(186)を行うようになり、基地局Aはこのレスポンスを受信する。そして、所定回数M(Mは整数)回連続してレスポンスの受信に成功すると、基地局は次のデータをD7−1(179)およびD7−2(279)に分割して送信する。これらデータをD7−1およびD7−2のヘッダ情報(分割621)には「分割」されている旨が記される。これにより、端末局は分割受信を行うことになる。
図21は、本発明の実施の形態における第3の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。第1または第2の方式例と同様に基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、基地局側の分配制御部A310に着目する。
分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は失敗カウンタA313をゼロにリセットする(ステップS911)。そして、レスポンス判別部A312は2.4GHz帯におけるデータ送信に対するレスポンスを端末局側から受けてその送信が成功したか否かを判別し(ステップS912)、送信に失敗したときには失敗カウンタA313を1つ増加させる(ステップS913)。一方、送信に成功したときには失敗カウンタA313を再びゼロにリセットする(ステップS911)。
このようにしてデータ送信を繰り返すうちに失敗カウンタA313が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS914)、基地局は非分割送信モードに切り換える(ステップS915)。
非分割送信モードの動作に入ると、分配制御部A310は成功カウンタA314をゼロにリセットする(ステップS921)。非分割送信モードの動作に入った当初は端末局からの2.4GHz帯によるレスポンス送信がなくなるが(図22のステップS936)、その後、端末局からの2.4GHz帯によるレスポンス送信が再開されると(図22のステップS944)、そのレスポンスを端末局側から受けてその送信が成功したか否かを判別し(ステップS922)、レスポンス受信に成功したときには成功カウンタA314を1つ増加させる(ステップS923)。一方、レスポンス受信に失敗したときには成功カウンタA314を再びゼロにリセットする(ステップS921)。
このようにしてレスポンス受信を繰り返すうちに成功カウンタA314が所定回数M(Mは整数)以上を示すと(ステップS924)、基地局は分割送信モードに切り換えて動作を行う(ステップS925)。
なお、ここでは、分配制御部A310に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、分配制御部B320においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
図22は、本発明の実施の形態における第3の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。第1または第2の方式例と同様に基地局(送信装置)から端末局(受信装置)に対して2.4GHz帯および5GHz帯を使用してデータを送信するものとし、端末局側の合成制御部A350に着目する。
分割受信モードの動作に入ると、合成制御部A350は失敗カウンタA353をゼロにリセットする(ステップS931)。そして、データ判別部A351は2.4GHz帯におけるデータ送信を基地局側から受けてその受信が成功したか否かを判別し(ステップS932)、受信に失敗したときには失敗カウンタA353を1つ増加させる(ステップS933)。一方、受信に成功したときには失敗カウンタA353を再びゼロにリセットする(ステップS931)。
このようにしてデータ受信を繰り返すうちに失敗カウンタA353が所定回数N(Nは整数)以上を示すと(ステップS934)、端末局はそれまで2.4GHz帯を受信していた受信部110の受信周波数を5GHz帯に切り換える(ステップS935)。すなわち、受信部110および210ともに、5GHz帯を受信するようになる。また、以降の基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「非分割」である旨が記されるため、端末局はダイバーシティ受信を行うようになる。このダイバーシティ受信を行っている間、2.4GHz帯によるレスポンス送信を中止する(ステップS936)。
ダイバーシティ受信モードの動作に入ると、合成制御部A350は復帰タイマ374を起動する(ステップS941)。そして、この復帰タイマ374がタイムアップすると(ステップS942)、基地局は5GHz帯に切り換えていた受信部110の受信周波数を2.4GHz帯に切り換えるとともに(ステップS943)、2.4GHz帯によるレスポンス送信を再開する(ステップS944)。
その後、基地局において成功カウンタA314が所定回数以上を示すと(図21のステップS924)、基地局からのデータ送信におけるヘッダ情報には「分割」である旨が記されるようになるため(ステップS945)、これにより端末局は分割受信を行うようになる。
なお、ここでは、合成制御部A350に着目して2.4GHz帯に関する処理について説明したが、合成制御部B360においても同様の手順で5GHz帯に関する処理が行われる。
このように、本発明の実施の形態における第3の方式例においては、第1または第2の方式例と同様に、基地局における失敗カウンタA313およびB323によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には基地局が分割送信から非分割送信に切り換える。また、端末局における失敗カウンタA353およびB363によってデータ送信における失敗回数を計数し、所定回数連続して失敗した場合には端末局が2.4GHz帯における受信を止めて5GHz帯に切り換える。これにより、基地局および端末局は、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態から、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態へと遷移するタイミングを、それぞれ独立して生成することができる。
また、この第3の方式例においては、端末局における復帰タイマ374のタイムアップにより端末局が5GHz帯に切り換えていた受信周波数を2.4GHz帯に戻す。また、基地局における成功カウンタA314およびB324によってレスポンス受信における成功回数を計数し、所定回数連続して成功した場合には基地局が非分割送信から分割送信に切り換える。これにより、端末局はダイバーシティ受信の終了タイミングを独立して生成することができ、また、分割受信の開始タイミングを基地局から取得することができる。また、基地局は分割送信の開始タイミングを端末局から取得することができる。
この第3の方式例では、分割送受信を行っていない間は、基地局による2.4GHz帯におけるレスポンス受信、ならびに端末局による2.4GHz帯におけるレスポンス送信が行われないため、第1の方式例と比較して消費電力を低く抑えることができる。また、第2の方式例と比較すると、基地局による2.4GHz帯におけるデータ送信が行われるため消費電力の低減の度合いは少ないが、第2の方式例のようなチャネルを奪われるおそれを回避することができる。
なお、この第3の方式例では、基地局から端末局に対してデータを送信するものと想定したが、これは逆に端末局から基地局に対してデータを送信するものと想定しても構わない。
このように、本発明の実施の形態によれば、基地局および端末局の間において、一方が分割送信したデータをもう一方で分割受信するという状態と、一方が非分割送信したデータをもう一方でダイバーシティ受信するという状態とを適宜切り換えることにより、伝送路を多重化して通信している際に全体の通信性能を担保することができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
すなわち、請求項1は本発明の実施の形態における第1または第3の方式例に対応するものであり、第1および第2の送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、受信手段は例えば受信部110または210に対応する。また、送信判別手段および受信判別手段は例えばレスポンス判別部A312またはB322に対応する。また、失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA313またはB323に対応する。また、成功カウント手段は例えば成功カウンタA314またはB324に対応する。また、データ分配手段は例えばデータ分配部331または335に対応する。
また、請求項3は本発明の実施の形態における第2の方式例に対応するものであり、第1および第2の送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、送信判別手段は例えばレスポンス判別部A312またはB322に対応する。また、失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA313またはB323に対応する。また、データ分配手段は例えばデータ分配部331に対応する。また、計時手段は例えば復帰タイマ334に対応する。
また、請求項5は本発明の実施の形態における第1の方式例に対応するものであり、第1および第2の受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、受信判別手段は例えばデータ判別部A351またはB361に対応する。また、失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA353またはB363に対応する。また、データ合成手段は例えばデータ合成部371に対応する。
また、請求項7は本発明の実施の形態における第2または第3の方式例に対応するものであり、第1および第2の受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、受信判別手段は例えばデータ判別部A351またはB361に対応する。また、失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA353またはB363に対応する。また、計時手段は例えば復帰タイマ374に対応する。また、データ合成手段は例えばデータ合成部373または375に対応する。
また、請求項9は本発明の実施の形態における第1の方式例に対応するものであり、第1および第2のデータ送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、レスポンス受信手段は例えば受信部110または210に対応する。また、データ送信判別手段およびレスポンス受信判別手段は例えばレスポンス判別部A312またはB322に対応する。また、データ送信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA313またはB323に対応する。また、レスポンス受信成功カウント手段は例えば成功カウンタA314またはB324に対応する。また、データ分配手段は例えばデータ分配部331に対応する。第1および第2のデータ受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、データ受信判別手段は例えばデータ判別部A351またはB361に対応する。また、データ受信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA353またはB363に対応する。また、データ合成手段は例えばデータ合成部371に対応する。
また、請求項10は本発明の実施の形態における第2の方式例に対応するものであり、第1および第2のデータ送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、データ送信判別手段は例えばレスポンス判別部A312またはB322に対応する。また、データ送信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA313またはB323に対応する。また、データ分配手段は例えばデータ分配部333に対応する。また、送信計時手段は例えば復帰タイマ334に対応する。第1および第2のデータ受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、データ受信判別手段は例えばデータ判別部A351またはB361に対応する。また、データ受信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA353またはB363に対応する。また、受信計時手段は例えば復帰タイマ374に対応する。また、データ合成手段は例えばデータ合成部373に対応する。
また、請求項11は本発明の実施の形態における第3の方式例に対応するものであり、第1および第2のデータ送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、レスポンス受信手段は例えば受信部110または210に対応する。また、データ送信判別手段およびレスポンス受信判別手段は例えばレスポンス判別部A312またはB322に対応する。また、データ送信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA313またはB323に対応する。また、レスポンス受信成功カウント手段は例えば成功カウンタA314またはB324に対応する。また、データ分配手段は例えばデータ分配部335に対応する。第1および第2のデータ受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、データ受信判別手段は例えばデータ判別部A351またはB361に対応する。また、データ受信失敗カウント手段は例えば失敗カウンタA353またはB363に対応する。また、受信計時手段は例えば復帰タイマ374に対応する。また、データ合成手段は例えばデータ合成部375に対応する。
また、請求項12または16は本発明の実施の形態における第1または第3の方式例に対応するものであり、第1および第2の送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、受信手段は例えば受信部110または210に対応する。また、送信すべきデータを第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS826またはS925に対応する。また、第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順は例えばステップS813またはS913に対応する。また、データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを第1および第2の送信手段に重複して送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS814乃至S815またはS914乃至S915に対応する。また、受信手段によるデータ受信の成功回数を計数する手順は例えばステップS823またはS923に対応する。また、データ受信の成功回数が所定数を示すと、送信すべきデータを第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS824乃至S826またはS924乃至S925に対応する。
また、請求項13または17は本発明の実施の形態における第2の方式例に対応するものであり、第1および第2の送信手段は例えば送信部120および220に対応する。また、送信すべきデータを第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS864に対応する。また、第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順は例えばステップS853に対応する。また、データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS854乃至S856に対応する。また、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する手順は例えばステップS861乃至S862に対応する。また、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間が所定期間を示すと、送信すべきデータを第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順は例えばステップS862乃至S864に対応する。
また、請求項14または18は本発明の実施の形態における第1の方式例に対応するものであり、第1および第2の受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、第1の受信手段が第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS842に対応する。また、第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順は例えばステップS833に対応する。また、第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、第1の受信手段が第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS834乃至S835に対応する。また、第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を示すと、第1の受信手段が第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS841乃至S842に対応する。
また、請求項15または19は本発明の実施の形態における第2または第3の方式例に対応するものであり、第1および第2の受信手段は例えば受信部110および210に対応する。また、第1の受信手段が第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS883またはS943に対応する。また、第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順は例えばステップS873またはS933に対応する。また、第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、第1の受信手段が第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS874乃至S875またはS934乃至S935に対応する。また、第1の受信手段が第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する手順は例えばステップS881乃至S882またはS941乃至S942に対応する。また、第1の受信手段が第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間が所定期間を示すと、第1の受信手段が第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順は例えばステップS882乃至S883またはS942乃至S943に対応する。
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
本発明の活用例として、例えば基地局および端末局の間において伝送路を多重化して無線通信を行う際に本発明を適用することができる。
本発明の実施の形態における無線通信システムの一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータ送信の概要を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の受信部110の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局21、端末局11または12の送信部220の構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデータパケットのフレーム構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるレスポンスパケットのフレーム構成を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第1の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第1の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の第1の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の実施の形態における第1の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における第1の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第2の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第2の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の第2の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の実施の形態における第2の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における第2の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ送信制御機能の第3の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における通信制御部300によるデータ受信制御機能の第3の方式例を示す図である。 本発明の実施の形態における端末局および基地局の第3の方式例による動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の実施の形態における第3の方式例による分配制御部A310の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における第3の方式例による合成制御部A350の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
11、12 端末局
21 基地局
30 ネットワーク
101、201 アンテナ
102、202 切替器
103、203 パワーアンプ
110、210 受信部
111 ダウンコンバータ
112 直交復調器
113 離散フーリエ変換器
114 差動復号器
115 デマップ回路
116 訂正回路
120、220 送信部
221 訂正符号化回路
222 マップ回路
223 差動符号化器
224 逆離散フーリエ変換器
225 直交変調器
226 アップコンバータ
300 通信制御部
301 論理層制御部
302 メモリ
303 物理層インターフェース
331、333、335 データ分配部
332 データバッファ
334、374 復帰タイマ
371、373、375 データ合成部
372 データバッファ
400 周辺インターフェース
310、320 分配制御部
311、321 キャリアセンス部
312、322 レスポンス判別部
313、323、353、363 失敗カウンタ
314、324 成功カウンタ
315、325 データ出力部
350、360 合成制御部
351、361 データ判別部
352、362 レスポンス出力部

Claims (19)

  1. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、
    前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、
    前記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の成否を判別する送信判別手段と、
    前記受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、
    前記送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、
    前記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の成功回数を計数する成功カウント手段と、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させている間に前記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に重複して送信させている間に前記成功カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させるデータ分配手段と
    を具備することを特徴とする送信装置。
  2. 前記データ分配手段は、データ送信の際に前記第1および第2の送信手段に分割して送信させたか否かを当該送信データに含ませる
    ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、
    前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の成否を判別する送信判別手段と、
    前記送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させている間に前記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させるデータ分配手段と、
    前記データ分配手段が送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する計時手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている間に前記計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる
    ことを特徴とする送信装置。
  4. 前記データ分配手段は、データ送信の際に前記第1および第2の送信手段に分割して送信させたか否かを当該送信データに含ませる
    ことを特徴とする請求項3記載の送信装置。
  5. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、
    前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、
    前記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は前記第1の受信手段に対して前記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2の受信手段による受信内容を合成し、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を含む場合にはそれ以降は前記第1の受信手段に対して前記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2の受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段と
    を具備することを特徴とする受信装置。
  6. 前記データ合成手段は、前記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信された旨が含まれる場合には分割前のデータを復元し、前記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信されなかった旨が含まれる場合には前記第1および第2の受信手段による受信内容のそれぞれから本来のデータを復元する
    ことを特徴とする請求項5記載の送信装置。
  7. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、
    前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別する受信判別手段と、
    前記受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数する失敗カウント手段と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する計時手段と、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は前記第1の受信手段に対して前記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2の受信手段による受信内容を合成し、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は前記第1の受信手段に対して前記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2の受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段と
    を具備することを特徴とする受信装置。
  8. 前記データ合成手段は、前記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信された旨が含まれる場合には分割前のデータを復元し、前記第1および第2の受信手段による受信内容において分割送信されなかった旨が含まれる場合には前記第1および第2の受信手段による受信内容のそれぞれから本来のデータを復元する
    ことを特徴とする請求項7記載の送信装置。
  9. データ送信を行う送信装置と、前記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記送信装置は、
    第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、
    前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、
    前記第1の伝送路において前記受信装置からのレスポンスを受信するレスポンス受信手段と、
    前記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、
    前記レスポンス受信手段によるレスポンス受信の成否を判別するレスポンス受信判別手段と、
    前記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、
    前記レスポンス受信判別手段による判別結果に応じてレスポンス受信の成功回数を計数するレスポンス受信成功カウント手段と、
    送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に前記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させている間に前記レスポンス受信成功カウント手段が所定数を示した場合には前記受信装置に周波数切換指示を行うとともにそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させるデータ分配手段とを具備し、
    前記受信装置は、
    前記第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、
    前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、
    前記第1のデータ受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、
    前記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、
    前記第1のデータ受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、前記第1のデータ受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記送信装置から前記周波数切換指示があった場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  10. データ送信を行う送信装置と、前記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記送信装置は、
    第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、
    前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、
    前記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、
    前記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、
    送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に前記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させるデータ分配手段と、
    前記データ分配手段が送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する送信計時手段とを具備し、
    前記データ分配手段は、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている間に前記送信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させ、
    前記受信装置は、
    第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、
    前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、
    前記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する受信計時手段と、
    前記第1のデータ受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、前記第1のデータ受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記受信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  11. データ送信を行う送信装置と、前記送信装置からの送信データを受信してその受信結果を含むレスポンス送信を行う受信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記送信装置は、
    第1の伝送路においてデータ送信を行う第1のデータ送信手段と、
    前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2のデータ送信手段と、
    前記第1の伝送路において前記受信装置からのレスポンスを受信するレスポンス受信手段と、
    前記第1のデータ送信手段によるデータ送信の成否を判別するデータ送信判別手段と、
    前記レスポンス受信手段によるレスポンス受信の成否を判別するレスポンス受信判別手段と、
    前記データ送信判別手段による判別結果に応じてデータ送信の失敗回数を計数するデータ送信失敗カウント手段と、
    前記レスポンス受信判別手段による判別結果に応じてレスポンス受信の成功回数を計数するレスポンス受信成功カウント手段と、
    送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させている間に前記データ送信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させ、送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に重複して送信させている間に前記レスポンス受信成功カウント手段が所定数を示した場合には前記受信装置に周波数切換指示を行うとともにそれ以降は送信すべきデータを前記第1および第2のデータ送信手段に分割して送信させるデータ分配手段とを具備し、
    前記受信装置は、
    第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1のデータ受信手段と、
    前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2のデータ受信手段と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の成否を判別するデータ受信判別手段と、
    前記データ受信判別手段による判別結果に応じてデータ受信の失敗回数を計数するデータ受信失敗カウント手段と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する受信計時手段と、
    前記第1のデータ受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記データ受信失敗カウント手段が所定数を示した場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第2の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成し、前記第1のデータ受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている間に前記受信計時手段が所定期間を計時した場合にはそれ以降は前記第1のデータ受信手段に対して前記第1の伝送路においてデータ受信を行わせて前記第1および第2のデータ受信手段による受信内容を合成するデータ合成手段とを具備する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  12. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、前記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段とを備える送信装置において、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、
    前記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に重複して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記受信手段によるデータ受信の成功回数を計数する手順と、
    前記データ受信の成功回数が所定数を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と
    を具備することを特徴とする送信方法。
  13. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段とを備える送信装置において、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、
    前記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させる状態に遷移させる手順と、
    送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する手順と、
    送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間が所定期間を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と
    を具備することを特徴とする送信方法。
  14. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を示すと、前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と
    を具備することを特徴とする受信方法。
  15. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する手順と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間が所定期間を示すと、前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と
    を具備することを特徴とする受信方法。
  16. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段と、前記第1の伝送路においてデータ受信を行う受信手段とを備える送信装置において、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、
    前記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に重複して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記受信手段によるデータ受信の成功回数を計数する手順と、
    前記データ受信の成功回数が所定数を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 第1の伝送路においてデータ送信を行う第1の送信手段と、前記第1の伝送路とは異なる第2の伝送路においてデータ送信を行う第2の送信手段とを備える送信装置において、
    送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と、
    前記第1の送信手段によるデータ送信の失敗回数を計数する手順と、
    前記データ送信の失敗回数が所定数を示すと、送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させる状態に遷移させる手順と、
    送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間を計時する手順と、
    送信すべきデータを分割せずに第2の送信手段より送信させている期間が所定期間を示すと、送信すべきデータを前記第1および第2の送信手段に分割して送信させる状態に遷移させる手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1および第2の受信手段による受信内容が周波数切換指示を示すと、前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 第1および第2の何れかの伝送路においてデータ受信を行う第1の受信手段と、前記第2の伝送路においてデータ受信を行う第2の受信手段とを備える受信装置において、
    前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数を計数する手順と、
    前記第1の受信手段によるデータ受信の失敗回数が所定数を示すと、前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間を計時する手順と、
    前記第1の受信手段が前記第2の伝送路においてデータ受信を行っている期間が所定期間を示すと、前記第1の受信手段が前記第1の伝送路においてデータ受信を行う状態に遷移させる手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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