JP4441552B2 - ダイヤモンドコンディショナ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハを研磨するためのCMP装置(ケミカル メカニカル ポリシングマシーン)で使用されるポリシングロスの、表面状態を整えるダイヤモンドコンディショナに関するものである。
半導体ウエハは、円柱状に結晶成長させたシリコンインゴットを所定の厚みでスライスして製造される。円板状にスライスされた該半導体ウエハは、STD、ILD、W、Cuプロセス等の加工工程に送られる。これらの工程において、該半導体ウエハはCMP装置により、化学的且つ機械的に研磨加工される。
CMP装置は、アルカリ液や酸性液、或いは、中性のキレート剤が入っている液等を使用して、半導体ウエハをエッチングして、ケミカル研磨を施す。さらに、微粒子シリカ等(遊離砥粒)を使用してメカニカル研磨を施す。この研磨精度は、半導体ウエハの品質に大きく影響する。
CMP装置は、チャック機構にチャックした半導体ウエハを、ポリシングクロス上に押し当てて研磨する。ポリシングクロスは、円板状のポリシングプレート上面に張設される。ポリシングプレートは、下面側の回転機構により回転される。チャック機構は、ポリシングプレートの上方で昇降するスピンドル軸の下端に固定されている。スピンドル軸は、ポリシングプレートと逆方向に回転する。チャック機構にチャックされた半導体ウエハは、スピンドル軸により回転されながら、ポリシングクロスに押し当てられる。研磨処理中、ポリシングクロス上には、アルカリ液等に微粒子シリカ等を混和させたスラリが滴下される。
CMP装置でポリシングクロスを長時間使用すると、ポリシング面の平坦度が低下すると共に、目詰まりが生じる。同時に、半導体ウエハの研磨精度や研磨効率が低下する。そこで、ポリシングクロスの表面状態を整えるコンディショナが使用される。コンディショナは円板状をしており、ポリシングクロス上に押し当てられるようにして回転する。コンディショナを支えるアームは、ポリシングクロス上でコンディショナを移動させる。この動作により、ポリシングクロス全面に万遍なくコンディショナが接触する。コンディショナはポリシングクロスの表面を削って新しい面を出すとともに、その表面粗さを最適化する。コンディショナには、効率の良いコンディショニング性能と耐久性が要求されている。これらの技術は下記の文献に記載されている(特許文献1〜4参照)。
特開平11−300601号公報 特開2001−341061号公報 特開2003−25230号公報 特開2003−94332号公報
上記の従来のコンディショナは、ポリシングクロスの研磨性能をさらに安定させると要求に対して十分なものではなく、寿命が短いという欠点があった。本発明は、実用性の高い、長寿命のダイヤモンドコンディショナを提供することを目的とする。
本発明は、以下の特徴を備えたものである。
[請求項1]
半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
円板状のコンディショナ基板と、
このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
前記外周の帯状部には、平均粒径45μm以上の粒度から、平均粒径250μm以下の粒度のダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部には、前記外周の帯状部と平均粒径が20%以上相違し、かつ、前記外周の帯状部よりも粒径が小さい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項2]
半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
円板状のコンディショナ基板と、
このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
前記外周の帯状部には、平均粒径45μm以上の粒度から、平均粒径250μm以下の粒度のダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部には、前記外周の帯状部と平均粒径が20%以上相違し、かつ、前記外周の帯状部よりも粒径が大きい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項3]
半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
円板状のコンディショナ基板と、
このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
前記外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項4]
半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
円板状のコンディショナ基板と、
このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
前記外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項5]
請求項3に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項6]
請求項3に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項7]
請求項4に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項8]
請求項4に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項9]
請求項1乃至8のいずれかに記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
前記粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着した帯状部よりも前記粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着した帯状部のほうが、半径方向の寸法が長いことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項10]
請求項1に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
コンディショナ基板の半径を100としたとき、外周の帯状部の幅は2以上30以下、内周の帯状部の幅は2以上50以下、中心円部の半径は20以上になるようにサイズを選定し、
前記外周の帯状部よりも前記内周の帯状部のほうが、半径方向の寸法が長いことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[請求項11]
請求項1乃至10に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
前記外周の帯状部には、最外周にテーパ面が存在し、このテーパ面にも、ダイヤモンド砥粒が接着され、
前記テーパ面には、他の面と比べて粒径の大きいダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
[構成例と効果]
以下の構成によればそれぞれ以下の効果がある。
〈構成1〉
半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、円板状のコンディショナ基板と、このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部を設けて、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着したので、ポリシングクロスの摩耗を抑えながら、その表面粗さを最適化できる。
〈構成2〉
構成1に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、コンディショナ基板の表面にリング状凹溝が形成されて、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
コンディショナを、一体型で堅牢な構造にすることができる。
〈構成3〉
構成1に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、上記ダイヤモンド砥粒接着部は、それぞれ環状のブロックにより構成され、コンディショナ基板上に形成された凹陥部に嵌め込まれ、ボルト止めまたは接着剤により固定されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
環状のブロックにより構成されたダイヤモンド砥粒接着部は、自由に容易に交換することができ、メンテナンス性が良い。
〈構成4〉
構成1または2に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、コンディショナ基板上には、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とが設けられ、外周の帯状部にはJIS規格で#400から#80の粒度、内周の帯状部には外周の帯状部よりも粒径が小さい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
外周の粒径の大きなダイヤモンド砥粒でポリシングクロスに速く新しい面を作り、内周の粒径の小さなダイヤモンド砥粒で細かく仕上げることができる。
〈構成5〉
構成1または2に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、コンディショナ基板上には、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とが設けられ、外周の帯状部にはJIS規格で#400から#80の粒度、内周の帯状部には外周の帯状部よりも粒径が大きい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
外周の粒径の小さなダイヤモンド砥粒で新しい面を作り、内周の粒径の大きなダイヤモンド砥粒で粗く仕上げることができる。従って、ポリシングクロスの摩耗を最小にしつつ、その表面粗さを十分に粗いものに調整できる。
〈構成6〉
構成1または2に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、コンディショナ基板上には、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とが設けられ、外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
ブロッキーなダイヤモンド砥粒はシャープなダイヤモンド砥粒と比べて、エッジの先鋭度が低い。また、前者は後者に比べて機械的に破損し脱落し難い。従って、表面の荒れたポリシングクロスを、最初にブロッキーなダイヤモンド砥粒で削り、その後シャープなダイヤモンド砥粒で仕上げる。これで、コンディショナの耐久性が向上する。
〈構成7〉
構成6に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
シャープなダイヤモンド砥粒を粒径の大きなものにして、耐久性を向上させた。
〈構成8〉
構成6に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
内周の粒径の小さなダイヤモンド砥粒で細かく仕上げることができる。
中心円部の半径が20に満たないと、中心部の周速が遅いので、十分なコンディショニングができない。外周の帯状部の幅と内周の帯状部とは、外周の帯状部でポリシングクロスに新しい面を作り、内周の帯状部で仕上げをする分担に応じて選定するとよい。
〈構成10〉
構成9に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、外周の帯状部よりも内周の帯状部のほうが、半径方向の寸法が長いことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
ポリシングクロスの仕上げ機能を十分に発揮させるために、内周の帯状部のほうが幅が広いほうが好ましい。
〈構成11〉
構成1乃至9に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、外周の帯状部には、最外周にテーパ面が存在し、このテー面にも、ダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
コンディショナ基板がポリシングクロスに押しつけられたときに、テーバ面が最初にポリシングクロスに接する。従って、ここにダイヤモンド砥粒を接着したので研磨効率が上がる。
〈構成12〉
構成11に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、テー面には、他の面と比べて粒径の大きいダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
この部分に最も機械的ストレスがかかるので、強度の高い粒径の大きいダイヤモンド砥粒を接着した。
〈構成13〉
構成1乃至9に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、リング状凹溝により隔てられた、各帯状部の上面と側面にダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
これにより、溝の縁までダイヤモンド砥粒を強く固定することができる。また、基板面を広く有効に使用できる。
〈構成14〉
半導体ウエハを研磨するCMP装置におけるポリシングクロスのコンディショナであって、円板状のコンディショナ基板と、該コンディショナ基板の表面に一体に膨出させて外周辺に形成した環状に連なる短円弧状のダイヤモンド砥粒接着部と、該環状に連なる短円弧状の複数のダイヤモンド砥粒接着部の内側に渦巻き状に形成した短円弧状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、該複数のダイヤモンド砥粒接着部の上面と側面の上方とに接着層を介して接着する複数種類のダイヤモンド砥粒とを備え、上記複数のダイヤモンド砥粒接着部には相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、夫々のダイヤモンド砥粒を接着後のコンディショナの表面を同一平面状にしたことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
以下、本発明のダイヤモンドコンディショナの実施例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施例1のダイヤモンドコンディショナの平面図である。
図2は、実施例1のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。
図3は、実施例2のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。
図4は、実施例3のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。
図5は、実施例4のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。
図5は、実施例5のダイヤモンド砥粒接着部の配設例を説明する平面図である。
図6は、ダイヤモンドコンディショナを使用したCMP研磨装置例の斜視図である。
図8と図9は、上記のダイヤモンドコンディショナの作用効果を実証する説明図である。
図6に示したCMP研磨装置(ケミカルメカニカルポリシングマシーン)は、半導体ウエハWをポリシングクロスCを用いて研磨する。ダイヤモンドコンディショナ1は、このポリシングクロスCをコンディショニングする。半導体ウエハWの研磨プロセスには、ILD、STI、Cuプロセスがある。CMP研磨装置には、夫々のプロセス毎に、異なる研磨条件が要求される。
図6の(a)に示すように、CMP研磨装置は、回転軸Aにより、該回転軸Aの上端に設けられたポリシングプレートBを回転駆動する。該ポリシングプレートB上には、ポリシングクロスCが張設されている。ポリシングプレートBの上方には、回転軸Aと逆方向に回転する昇降自在のスピンドル軸Dが配置されている。スピンドル軸Dの下端に設けられたチャック機構Eには、半導体ウエハWがチャックされている。ポリシングくクロスCの上面に、アルカリ液等に微粒子シリカ等を混和させたスラリを滴下させながら、半導体ウエハWとポリシングプレートBとを回転させる。こうして、半導体ウエハWをCMP研磨加工する。
ポリシングクロスCは、長時間CMP研磨加工を続けると、ポリシング面の平坦度が低下する。さらに、目詰まりが起きる。これは、半導体ウエハWの研磨精度や研磨効率の低下を生じさせる。その為、ポリシングプレートBの側方からポリシングクロスCの上方に突出し、進退可能なアームFを設ける。該アームFの先端に回転軸を設け、該回転軸の下端にコンディショナ1を固定する。そして、少なくともポリシングプレートBの外周から中心付近までの範囲を進退させながら、コンディショナ1を回転させる。こうして、コンディショナ1でポリシングクロスCのコンディションを整えている。
なお、図6の(b)に示すように、コンディショナ1は、僅かに傾斜した状態でポリシングクロスCに押し当てられて矢印10の方向に移動する。最初に、コンディショナ1の進行方向(矢印10の方向)にみて前方の外周縁部が、ポリシングクロスに接する。その後、コンディショナ1の外周部がポリシングクロスに接する。コンディショナ1の外周部がポリシングクロスの新しい面を出す処理に寄与する。続いてコンディショナ1の内周部がポリシングクロスに接する。ここで仕上げ処理をする。コンディショナ1の進行方向にみて後方の部分は仕上げ処理に寄与する。
図1の平面図と図2の縦断面図に示すように、コンディショナ基板2は、リング状凹溝3を2ヵ所に刻設した円盤状をしている。これは、例えば、ステンレススチール等の金属、又は、アルミナセラミック等により形成されている。また、硬質プラスチックにより構成することもできる。
複数のダイヤモンド砥粒接着部4は、コンディショナ基板2の表面に、リング状凹溝3を隔てて同心状に形成されている。この図の例では、リング状凹溝3を2ヵ所に刻設した。これにより、中央辺に位置する円形状ダイヤモンド砥粒接着部4Aと、その外側の帯状のダイヤモンド砥粒接着部4Bと、最も外側の帯状のダイヤモンド砥粒接着部4Cが形成されている。
尚、図1の実施例では、リング状凹溝3を2ヵ所に刻設している。しかし、1ヵ所にしても、3ヵ所にしても構わない。1ヵ所の場合はダイヤモンド砥粒接着部が2になる。3ヵ所の場合はダイヤモンド砥粒接着部が4つになる。なお、あとで説明するように、中心部の円状の部分には、ダイヤモンド砥粒を接着しなくても構わない。ダイヤモンドコンディショナをポリシングクロスに押しつけてコンディショニングを開始すると、その押しつけ力で全体が若干湾曲する。即ち、ダイヤモンドコンディショナは押しつけ力により弾性変形する。まったく溝の無い円板よりも、環状溝のある円板のほうが、押しつけ力によりで弾性変形し易い。2本のリング状凹溝はダイヤモンド砥粒群の粒径の変化する境界部分である。ここで円板を折れ曲がらせる。こうすると、内周部分がポリシングクロスの仕上がり面粗さを決める効果を高めることができる。
複数種類のダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cは、人工ダイヤモンドの砥粒である。各ダイヤモンド砥粒接着部4A、4B、4Cのダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cは、それぞれ、例えば、粒度が相違する。また、例えば、粒度は同じでもそれぞれ硬度が異なる。まり、例えば、一方は粒子の形状が丸味を有し、他方は粒子が鋭い角部を有する。このように、夫々種類を相違させる。粒子の形状が丸味を有するものをブロッキーなものと呼び、粒子が鋭い角部を有するものをシャープなものと呼ぶ。同一の粒度でブロッキーなものからシャープなものまで、例えば、ダイヤモンド・イノベーション・インターナショナル社のカタログに記載したものを選別するとよい。
夫々のダイヤモンド砥粒接着部4の上面と、側面の上方に、接着層5を介してダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cが接着されている。図2等に示すように、最外周に位置するダイヤモンド砥粒接着部4の外周縁部にはテーパー面が形成されている。このテーパー面の上方にも接着層5を介してダイヤモンド砥粒6Cが接着されている。
この実施例では、夫々のダイヤモンド砥粒接着部4A、4B、4Cの上面に夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cを接着しても、接着した後のダイヤモンドコンディショナ1の表面が同一平面状にあるように調整されている。このために、この例では基板2の表面の高さが調整されている。なお、実際には、高さの差が0.5mm程度までは十分に許容できる。従って、ダイヤモンドコンディショナ1の表面がほぼ平坦面を形成すればよい。夫々のダイヤモンド砥粒の外径の差が約0,5mmを越えなければ、基板の高さ調整の必要はない。さらに、リング状凹溝は、必ずしも基板上をカッティングして形成する必要はない。夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cを一定の間隔を開けて環状に接着すると、自動的にその間に凹溝ができる。これもリング状凹溝と呼ぶことができる。
以下に、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着する意義を説明する。
(例1) まず、最初の例は、外周の帯状部に、ブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部に、シャープなダイヤモンド砥粒が接着されている。中央辺に位置する円形状部分は回転速度が遅くてポリシング効果が小さいので、ダイヤモンド砥粒を接着しなくても構わない。次の例は、外周の帯状部にJIS規格で#400以上#80以下の粒度、内周の帯状部には外周の帯状部よりも粒径が大きい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されている。#400を越えるとポリシング効果が小さ過ぎる。また,#80以下では仕上がり後の面粗さが粗く成りすぎるから、この範囲が適する。なお、JIS規格で#400から#80の粒度は、平均粒径が約45μmから約250μmのものになる。好ましくは、平均粒径が20%以上相違するとよい。平均粒径が20%未満の差では、全て同一の種類のダイヤモンド砥粒を使用したものと比較して、効果の差が十分に現れない。
コンディショナの面に固定したダイヤモンド砥粒の粒径に着目すると、粒径が大きいほど、仕上がり後のポリシングクロスの表面粗さが粗くなる。砥粒の粒径が大きいほどポリシングクロスを切削する速度が速い。砥粒の粒径が大きいほど、ポリシングクロスの仕上がり後の面粗さが粗くなる。但し、ダイヤモンド砥粒がほぼ同様の条件で製造されたものであることが前提条件である。
ダイヤモンド砥粒の表面状態に着目すると、表面先鋭度が高い、シャープなものほど切れ味がよい。例えば、不純物が多いダイヤモンド砥粒は表面に不規則な凹凸が多く、表面先鋭度が高い。同じ粒径の砥粒であっても、表面先鋭度が低いブロッキーなものより、表面先鋭度が高いもののほうが、ポリシングクロスを切削する速度が速い。表面先鋭度が高いもののほうが、仕上がり後のポリシングクロスの表面粗さが粗くなる。また、ダイヤモンド砥粒6の硬度の硬質なものは研磨能力が高くなり、軟質のものは研磨能力が低くなる。
ポリシングクロスの表面をコンディショニングするときは、まず、粗れた面を一定量だけ切削して新しい面を出し、その後、目的とする表面粗さに仕上げる。従来は、全面に均一に同質のダイヤモンド砥粒を固定した一枚の円板を使用した。しかし、例えば、粒径が大きいダイヤモンド砥粒のみで粗れた面を仕上げまで切削すると、新しい面を出すときにポリシングクロスを削り過ぎて、ポリシングクロスの消耗が激しくなる。即ち、仕上げ処理をする前にポリシングクロスを削りすぎてしまう。
そこで、表面の荒れたポリシングクロスを、最初に外周のブロッキーなダイヤモンド砥粒で削り、その後内周のシャープなダイヤモンド砥粒で仕上げる。また、あるいは、外周の粒径の小さいダイヤモンド砥粒で、始めにポリシングクロスの新しい面を作り、その後、内周の粒径の大きなダイヤモンドで仕上げ処理をする。これにより、コンディショナの耐久性が向上する。いずれの場合も、ポリシングクロスの摩耗を最小にしつつ、その仕上がり時の表面粗さを十分に粗いものに調整できる。
コンディショナ基板2の外周の帯状部に接着されたダイヤモンド砥粒は、ポリシングクロスに高速で接し、かつ、高い圧力で接する。また、コンディショナ基板2の外周付近は内周付近よりもポリシングクロス面に垂直な方向の振動が激しい。従って、ダイヤモンド砥粒が機械的に破損し脱落し易い。しかしながら、粒径の小さいダイヤモンド砥粒やブロッキーなダイヤモンド砥粒は、粒径の大きいダイヤモンド砥粒やシヤープなダイヤモンド砥粒に比べて機械的強度が強い。また、ポリシングクロスを削るときの機械的な抵抗も小さい。従って、耐久性が高い。基板全体の強度も平均化されて、全体として耐久性が良くなるという効果がある。
例えば、CMP研磨装置における、ILDプロセスでは、半導体ウエハWの研磨レートが高いことが要求される。ポリシングクロスCの表面粗さを粗くすれば、半導体ウエハWの研磨レートが高くなる。粒径の大きなダイヤモンド砥粒やシャープなダイヤモンド砥粒は、機械的な負荷が大きいから脱落しやすく摩耗も激しい。従って、CMP研磨装置の加工後の半導体ウエハWにスクラッチが発生する原因になる。
そこで、上記のように、基板の外周の帯状部に粒径の小さいダイヤモンド砥粒やブロッキーなダイヤモンド砥粒を配置した。例えば、ブロッキーなダイヤモンド砥粒として、MBG680(ダイヤモンド・イノベーション・インターナショナル社製、平均粒径X=160μm)使用した。また、シャープなダイヤモンド砥粒として、MBG620(同、平均粒径X=160μm)を使用した。
以上により、半導体ウエハWのスクラッチは、基板全面にMBG620(ダイヤモンド・イノベーション・インターナショナル社製)を使用した場合に比べて圧倒的に少ないという結果を得た。内周の帯状部にシャープなダイヤモンド砥粒MBG620を使用すると、仕上がり後のポリシングクロスCの表面粗さはいずれも同程度になった。
なお、外周の帯状部でポリシングクロスに新しい面を作るとき、削りすぎを調整する必要がある。このため、外周の帯状部よりも内周の帯状部のほうが、半径方向の寸法が長くなるように、帯状部の幅を選定するとよい。さらに具体的には、コンディショナ基板の半径を100としたとき、外周の帯状部の幅は2以上30以下、内周の帯状部の幅は2以上50以下、中心円部の半径は20以上になるようにサイズを選定することが好ましい。外周の帯状部の幅が2以下では、外周の帯状部を設けた意味が無くなる。外周の帯状部の幅が30を越えると内周の帯状部の有効幅が狭く成りすぎる。内周の帯状部の幅が2未満では、内周の帯状部を設けた意味が無くなる。内周の帯状部の幅が50を越えると、有効な外周の帯状部が設けられない。中心円部の半径は外周と内周の帯状部を決めた残りの部分で、自動的に定まる。
(例2) また、CMP研磨装置における、STIプロセスでは、半導体ウエハWのスクラッチがさらに少ないことが要求される。しかも、より寿命の長いコンディショナが要求されている。そこで、従来技術では、ダイヤモンド砥粒として、MBG620に代えてより小さい粒径のMBG680を使用することが考えられる。しかしながら、MBG680だけを使用したコンディショナは、研磨速度が遅いという欠点がある。
そこで、外周の帯状部に小さい粒径のダイヤモンド砥粒(平均粒径X=90μm)を使用し、内周の帯状部に大きい粒径のダイヤモンド砥粒(X=160μm)を使用した。これにより、コンディショナの外周の帯状部の機械強度が増して、スクラッチが減少した。また、内周の帯状部の大きい粒径のダイヤモンド砥粒により、ポリシングクロスCの表面粗さを十分に粗くできるから、ボリシングクロスによる半導体ウエハWの研磨速度も速くなる。しかも、処理速度全体が向上し、コンディショナの寿命が約2倍になるという効果があった。
(例3) 一方、CMP研磨装置のCuプロセスでは、ディシィング、エロージョンが問題になる。ポリシングクロスCの表面粗さが細かいほどディシィング、エロージョンが少ないことが知られている。ところが、例えば、細かいダイヤモンド砥粒(例、平均粒径X=10μm)を使用すると、ディシィング、エロージョンは少ないが、ダイヤモンドコンディショナの寿命が極端に短くなるという問題がある。
そこで、この例では、外周の帯状部には大きな粒径のダイヤモンド砥粒(例、平均粒径X=40μm)を使用し、内周の帯状部には小さな粒径のダイヤモンド砥粒(例、平均粒径X=10μm)を使用する。これらの高さをほぼ揃えて接着することが好ましい。この構成により、細かいダイヤモンド砥粒(例、平均粒径X=10μm)のみを使用したときと比較して、ディシィング、エロージョンはほぼ同等程度に少なくできた。また、ダイヤモンドコンディショナの寿命は約2倍になった。
なお、実用上、外周の帯状部にJIS規格で#400から#80の粒度、内周の帯状部には外周の帯状部よりも粒径が小さい粒度のダイヤモンド砥粒を接着することが好ましい。この理由は例1と同様である。#400を越えるとポリシング効果が小さ過ぎる。また,#80以下では仕上がり後の面粗さが粗く成りすぎるから、この範囲が適する。好ましくは、平均粒径が20%以上相違するとよい。平均粒径が20%未満の差では、全て同一の種類のダイヤモンド砥粒を使用したものと比較して、効果の差が十分に現れない。例えば、中央辺の円形状のダイヤモンド砥粒接着部には♯200のダイヤモンド砥粒6を使用する。内周の帯状部のダイヤモンド砥粒接着部4には♯120のダイヤモンド砥粒を使用する。外周の帯状部の環状のダイヤモンド砥粒接着部4には♯80のダイヤモンド砥粒6を使用する。これにより、目的とする性能を得ることができた。
また、図2等に示すように、夫々のダイヤモンド砥粒接着部4の上面と、側面の上方に、接着層5を介してダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cが接着されている。最外周に位置するダイヤモンド砥粒接着部4の外周縁部にはテーパー面が形成されている。このテーパー面の上方にも接着層5を介してダイヤモンド砥粒6Cが接着されている。図6の(b)を用いて説明したように、ダイヤモンドコンディショナ1の外周縁、外周縁がエッジとなり、ポリシングクロスCの表面を研磨する。さらに、帯状部の外周縁のエッジでも、円形状のダイヤモンド砥粒接着部の外周縁のエッジでも研削できる。即ち、基板2全面を効率よく利用して研磨ができる。
図3に示すように、ダイヤモンド砥粒接着部4D、4E、4Fは、それぞれ環状のブロックにより構成されている、コンディショナ基板2上には凹陥部3D、3E、3Fが形成されている。ダイヤモンド砥粒接着部4D、4E、4Fは、これらの凹陥部3D、3E、3Fに嵌め込まれている。両者は、ボルト止めまたは接着剤により固定されている。このように、環状のブロックにより構成されたダイヤモンド砥粒接着部4D、4E、4Fは、自由に容易に交換することができるから、メンテナンス性が良いという特徴を持つ。
実施例1では、各ダイヤモンド砥粒接着部4A、4B、4Cに接着したダイヤモンド砥粒6A、6B、6Cの粒度を異なるものにした。そして、その粒の大きさの相違を、ダイヤモンド砥粒接着部4A、4B、4Cの高さを調整することにより吸収して、コンディショナ1の表面を平坦にした。図4に示した実施例3では、接着剤の接着層5の厚みを調整して、コンディショナ1の表面を平坦にした。
実施例2では、各ダイヤモンド砥粒接着部4D、4E、4Fに接着したダイヤモンド砥粒6D、6E、6Fの粒度を異なるものにした。そして、その粒の大きさの相違を、ブロック状のダイヤモンド砥粒接着部4D、4E、4Fの高さを調整することにより吸収して、コンディショナ1の表面を平坦にした。図5に示した実施例4では、接着剤の接着層5の厚みを調整して、コンディショナ1の表面を平坦にした。
実施例5では、図6に示すように、円板状のコンディショナ基板2の表面に複数の短円弧状のダイヤモンド砥粒接着部4G、4Hが配設されている。これらのダイヤモンド砥粒接着部4は、コンディショナ基板2の表面に、それぞれ一体に膨出するように形成されている。また、コンディショナ基板2の外周辺では、ダイヤモンド砥粒接着部4Gが環状に連なるように配設されている。さらに、コンディショナ基板2の内側では、ダイヤモンド砥粒接着部4Hが渦巻き状に配設されている。
ここで、外周辺に位置するダイヤモンド砥粒接着部4Gに接着するダイヤモンド砥粒と、内側に位置するダイヤモンド砥粒接着部4Hに接着するダイヤモンド砥粒とは、夫々相違する種類のものにする。これで、上記の実施例と同様の機能を発揮することができる。
図8は、表示面粗さと研磨時間との関係を示す説明図である。図8のグラフの縦軸は表面粗さRa、横軸は研磨時間(hr)を示す。右側の数値は、外周の帯状部と内周の帯状部のダイヤモンド砥粒の粒径をJIS表示したものである。例えば、SD100-SD60というのは、外周の帯状部は#100、内周の帯状部は#60のダイヤモンド砥粒を使用したことを意味する。SD100(外側のみ)というのは、内周の帯状部にダイヤモンド砥粒が接着されていないことを示す。図8のグラフは、ポリシングクロスの仕上がり後の表面粗さは、内周の帯状部のダイヤモンド砥粒の粒径により決まることを実証したものである。図9は、ポリシングクロスの研磨速度の変化を示す説明図である。図8のグラフの縦軸は研磨速度(μm/hr)、横軸は研磨時間(hr)を示す。右側の数値は図8と同一である。図9のグラフは、ポリシングクロスの研磨速度も、内周の帯状部のダイヤモンド砥粒の粒径により決まることを実証したものである。
実施例1のダイヤモンドコンディショナの平面図である。 実施例1のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。 実施例2のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。 実施例3のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。 実施例4のダイヤモンドコンディショナの主要部断面図である。 実施例5のダイヤモンド砥粒接着部の配設例を説明する平面図である。 ダイヤモンドコンディショナを使用したCMP研磨装置例の斜視図である。 表示面粗さと研磨時間との関係を示す説明図である。 ポリシングクロスの研磨速度の変化を示す説明図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
C ポリシングクロス
1 ダイヤモンドコンディショナ
2 コンディショナ基板
3 リング状凹溝
4 ダイヤモンド砥粒接着部
5 接着層
6 ダイヤモンド砥粒

Claims (11)

  1. 半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
    円板状のコンディショナ基板と、
    このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
    これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
    各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
    ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
    前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
    前記外周の帯状部には、平均粒径45μm以上の粒度から、平均粒径250μm以下の粒度のダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部には、前記外周の帯状部と平均粒径が20%以上相違し、かつ、前記外周の帯状部よりも粒径が小さい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  2. 半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
    円板状のコンディショナ基板と、
    このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
    これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
    各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
    ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
    前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
    前記外周の帯状部には、平均粒径45μm以上の粒度から、平均粒径250μm以下の粒度のダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部には、前記外周の帯状部と平均粒径が20%以上相違し、かつ、前記外周の帯状部よりも粒径が大きい粒度のダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  3. 半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
    円板状のコンディショナ基板と、
    このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
    これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
    各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
    ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
    前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
    前記外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  4. 半導体ウエハを研磨するためのCMP装置で使用されるポリシングクロスの、表面状態を整えるコンディショナであって、
    円板状のコンディショナ基板と、
    このコンディショナ基板上に設けられ、リング状凹溝により隔てられた、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部と、
    これらのダイヤモンド砥粒接着部表面に接着層を介して接着されたダイヤモンド砥粒とを備え、
    各ダイヤモンド砥粒接着部には、夫々相違する種類のダイヤモンド砥粒を接着し、
    ダイヤモンド砥粒接着後のコンディショナの表面が、ほぼ平坦面を形成するように調整され、
    前記コンディショナ基板の表面に、互いにリング状凹溝により隔てられた、外周の帯状部と内周の帯状部と中心円部とからなる、同心帯状の複数のダイヤモンド砥粒接着部が形成され、
    前記外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、前記内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  5. 請求項3に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  6. 請求項3に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    外周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  7. 請求項4に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  8. 請求項4に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    外周の帯状部にはシャープなダイヤモンド砥粒が接着され、内周の帯状部にはブロッキーなダイヤモンド砥粒が接着され、外周の帯状部には内周の帯状部よりも粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着したことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    前記粒径の大きなダイヤモンド砥粒を接着した帯状部よりも前記粒径の小さなダイヤモンド砥粒を接着した帯状部のほうが、半径方向の寸法が長いことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  10. 請求項1に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    コンディショナ基板の半径を100としたとき、外周の帯状部の幅は2以上30以下、内周の帯状部の幅は2以上50以下、中心円部の半径は20以上になるようにサイズを選定し、
    前記外周の帯状部よりも前記内周の帯状部のほうが、半径方向の寸法が長いことを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
  11. 請求項1乃至10に記載のダイヤモンドコンディショナにおいて、
    前記外周の帯状部には、最外周にテーパ面が存在し、このテーパ面にも、ダイヤモンド砥粒が接着され、
    前記テーパ面には、他の面と比べて粒径の大きいダイヤモンド砥粒が接着されていることを特徴とするダイヤモンドコンディショナ。
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