JP4440516B2

JP4440516B2 - Pneumatic radial tire

Info

Publication number: JP4440516B2
Application number: JP2002116750A
Authority: JP
Inventors: 茂正高木
Original assignee: Fuji Seiko Co Ltd
Current assignee: Fuji Seiko Co Ltd
Priority date: 2002-04-18
Filing date: 2002-04-18
Publication date: 2010-03-24
Anticipated expiration: 2022-04-18
Also published as: JP2003312216A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、操縦安定性、振動乗心地性及び低騒音性等に優れると共に、耐久性を改善することができる空気入りラジアルタイヤに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、高速道路網の延長整備と、車両、特に乗用車の高速化、高性能化に伴い、これに適するタイヤとして、ボディプライをラジアル方向に配置するとともに、その外側にスチールコードからなるベルト層を配置したラジアルタイヤが多用されている。そして、さらなる高速、高性能対応としては、タイヤの扁平化が進み、扁平率５０％や４５％のものはかなり普及して、４０％や３０％のものまで見られるようになった。
【０００３】
このような扁平タイヤでは、扁平にすることで操縦安定性は高まっているが、更に高いレベルの操縦安定性が要求される。そのため、ビードコア近傍からタイヤ外径側にスチールコードもしくは有機繊維コードからなる角度つきインサートをビードフィラーに配置することは、従来から広く行われている。かかるインサートでは各方向のケース剛性が共に高くなり、つまりタイヤ半径方向の縦剛性、回転軸方向の横剛性、回転方向の前後剛性が増大することになる。しかもタイヤ半径方向外径側部分、内径側部分でそれらが等しく増大することになり、操縦安定性は高まるが振動乗心地性の悪化、車室内騒音の増加、転がり抵抗の増加をもたらすことになる。
【０００４】
ビードフィラー補強層の改良として、例えば特開２００１−２３３０２４号公報（第１従来構成）、特開昭６２−２３８１０４号公報（第２従来構成）、及び特開２００１−５５０２３号公報（第３従来構成）に開示されるような構成のものが知られている。
【０００５】
第１従来構成においては、ビードフィラーの厚さ方向の内側面に補強層が配置されている。この補強層は、スチールコードまたは有機繊維コードをタイヤ周方向に延在させてタイヤ径方向に所定幅を有するように形成されている。そして、この補強層のコードの径が、半径方向外方部分では半径方向内方部分より小さくなるように形成されている。
【０００６】
また、第２従来構成においては、ビードフィラーの厚さ方向の外側面あるいは中央部に補強層が配置されている。この補強層は、金属または非金属の線条コードでコイルスプリング状をなし、タイヤ周方向に所定間隔ずつ変位しながら連続するように形成されている。
【０００７】
さらに、第３従来構成においては、ビードフィラーの厚さ方向の中央部に補強層が配置され、その補強層の内端部がタイヤ周方向に沿ってビードコアの外周側に埋設されている。また、この補強層は、スチールコードまたは有機繊維コードをタイヤ径方向へ斜状に延在させてタイヤ径方向に所定幅を有するように形成されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、これらの従来の空気入りラジアルタイヤにおいては、次のような問題があった。
【０００９】
すなわち、第１従来構成では、補強層がビードフィラーの厚さ方向の内側面コア近傍から設けられている。コア近傍ではビードフィラーの厚みが厚く、補強層の効果が出難い。従って内側コア近傍の補強層効果は少なく、コストアップ、重量増のデメリットが大きい。
【００１０】
また、第２従来構成では、補強層がビードフィラーの厚さ方向の外側面に配置されている。この場合、タイヤが走行時急激な大負荷で、ビード部近傍がリムフランジ周りに曲げ変形を受ける場合に、曲げの中立軸より内側に位置することで圧縮変形されるために、補強層コードの圧縮変形での疲労破断を生じ易いおそれがあった。
【００１１】
さらに、この第２従来構成には、補強層をビードフィラーの厚さ方向の中央部に配置した構成も示されている。しかしながら、この構成では、補強層が線条コードでコイルスプリングを偏平にした状態に形成され、タイヤ周方向に所定間隔ずつ変位しながら連続するように延在されている。このため、補強層の内径側部分と外径側部分とで剛性が高くなって、その中間部分では剛性が低くなり、タイヤのサイドウォール部の剛性をビード部に向かって次第に高くなるように構成することはできなかった。従って、操縦安定性及び乗心地性に悪影響を与えるおそれがある。
【００１２】
しかも、第３従来構成では、ビードフィラーの厚さ方向の中央部に配置された補強層が、スチールコードまたは有機繊維コードをタイヤ径方向へ斜状に延長配置した構成になっている。このため、補強層の剛性が内径側部分から外径側部分に亘って一定になりタイヤ半径方向の縦剛性が全体に高まり操縦安定性は良くなるが、ゴツゴツ感が出て乗心地性は悪くなる。操縦安定性を良くするため剛性を上げれば上げるだけ、乗心地性が悪くなる。また屈曲部に補強層端部があり、そこからのセパレーションで耐久性に悪影響を与える恐れがある。この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、タイヤのサイドウォール部の剛性をビード部に向かって次第に高くなるように構成することができて、操縦安定性、振動乗心地性及び低騒音性等に優れるとともに、耐久性に秀でた空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、ビード部のビードフィラーの厚さ方向のほぼ中央部に対し、コードをタイヤ周方向に沿って巻回して中央補強層を配置し、その中央補強層の内径側部分の剛性を外径側部分よりも高くし、前記ビードフィラーの厚さ方向の外側面に外側補強層を配置したことを特徴とするものである。
【００１４】
従って、この請求項１に記載の発明によれば、タイヤのサイドウォール部の剛性をビード部に向かって次第に高くなるように形成することができる。また、ビードフィラーの厚さ方向の中央部に補強層が設けられているため、タイヤが大変形を受けても、曲げの中立軸が補強されており、また、中央部補強層に作用する外力がビードフィラーによって緩衝され、中央部補強層が座屈等によって損傷するのを防止できる。よって、操縦安定性、振動乗心地性及び低騒音性等の諸性能に優れるとともに、耐久性に秀でた空気入りラジアルタイヤを得ることができる。
【００１５】
特に、この請求項１に記載の発明によれば、中央補強層と外側補強層との相乗作用により、ビードフィラーを有効に補強することができて、ビード部付近のサイドウォール部の剛性を効果的に高めることができる。従って、タイヤ半径方向の縦剛性をそれほど高めることなく、タイヤ回転軸方向の横剛性、回転方向の前後剛性を高めることができて、乗心地性を落とすことなく操縦安定性が更に優れたものとなる。
【００１６】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、前記ビードフィラーの厚さ方向の内側面に前記外側補強層の外径側端部に対応する内面側位置近傍を内径側端部とした内側補強層を配置したことを特徴とするものである。好ましくは、内側補強層の内径側端部を外側補強層の外径側端部に対応する内面側位置より径方向内方の近傍に配置して、内圧によって内側補強層がタイヤ軸方向外方に押され、動き難い外側補強層の径方向外側端との間に剪断応力が発生して、ビードフィラーに亀裂が入るのを防止する。
【００１７】
従って、この請求項２に記載の発明によれば、中央補強層と外側補強層、内側補強層との相乗作用により、ビードフィラーを有効に補強することができて、ビード部からサイドウォール部付近のタイヤ横剛性、前後剛性を効果的に高めることができる。従って、操縦安定性を一層高めることが出来る。
【００１８】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は請求項２に記載の発明において、前記中央補強層の剛性変化を２段階にしたことを特徴とするものである。
【００１９】
従って、この請求項３に記載の発明によれば、サイドウォール部の剛性をビード部に向かって次第に高くなるように形成することができる。
【００２１】
請求項４に記載の発明は、請求項１〜請求項３のうちのいずれかに記載の発明において、前記中央補強層の高さがタイヤ最大断面幅位置高さとリムフランジの先端位置高さとの間に位置することを特徴とするものである。
【００２２】
従って、この請求項４に記載の発明によれば、サイドウォール部の中央部の柔軟性を確保しつつ、ビードの剛性を高めることができ、操縦安定性及び乗心地性の向上に有効である。尚、タイヤ最大断面幅位置とは、ＪＡＴＭＡＹＥＡＲＢＯＯＫ(２００１)で定められているタイヤ総幅(タイヤを適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のタイヤ側面の模様または文字など、すべてを含むサイドウォール間の直線距離)から、タイヤ側面の模様、文字などを除いた幅で、その最大幅位置である。
【００２３】
請求項５に記載の発明は、請求項１〜請求項４のうちのいずれかに記載の発明において、前記中央補強層の剛性の高い部分の高さがリムフランジの先端位置とほぼ同じ高さ、あるいはリムフランジの先端位置よりも低いことを特徴とするものである。
【００２４】
従って、この請求項５に記載の発明によれば、ビードフィラーのリムフランジと対応する部分の剛性を確実に高めることができて、タイヤ横剛性、前後剛性を高めることができて操縦安定性が更に優れたものとなる。また、タイヤサイド部の柔軟性を確保でき、乗心地性が損なわれることを防止できる。
【００３０】
請求項６に記載の発明は、請求項１〜請求項５のうちのいずれかに記載の発明において、前記中央補強層の剛性の高い部分と低い部分とでコードの種類を変えたことを特徴とするものである。
【００３１】
従って、この請求項６に記載の発明によれば、コードの種類、例えば、材質のほか構造、径などの選定によって中央補強層の剛性変化を任意に設定でき、所要の操縦安定性及び乗心地性を得ることができる。
【００３２】
請求項７に記載の発明は、請求項６に記載の発明において、前記中央補強層の剛性の高い部分をスチールコードにより構成し、剛性の低い部分を有機繊維コードにより構成したことを特徴とするものである。
【００３３】
従って、この請求項７に記載の発明によれば、スチールコードと有機繊維コードとを使い分けることによって、中央補強層の剛性の高い部分と低い部分とを確実に形成することができる。
【００３８】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
以下に、この発明の第１実施形態を、図１〜図４に基づいて説明する。
【００３９】
図１に示すように、この実施形態の空気入りラジアルタイヤ２１は、トレッド部２２と、そのトレッド部２２の両側端からタイヤ径方向の内方に延びるサイド部を構成するサイドウォール部２３と、そのサイドウォール部２３の径方向内端に連なるビード部２４とから構成されている。また、このラジアルタイヤ２１は、扁平率が４５％である。そして、このラジアルタイヤ２１は両側のビード部２４において、車両のリム２５のリムフランジ２５ａ間に嵌合装着されるようになっている。
【００４０】
前記トレッド部２２は、ラジアル方向に延在するボディプライ２６の外側にスチールコードよりなる２枚のベルト２７及び１枚のキャップベルト２８を配置することによって補強されている。また、トレッド部２２の両側のショルダ部は、ベルト２７とボディプライ２６との間にゴム被覆されたナイロンコードよりなるショルダプライ２９を周方向に巻回添着することによって、さらに補強されている。
【００４１】
前記両ビード部２４にはビードコア３０が配置され、各ビードコア３０のタイヤ径方向の外周面には硬質ゴム等よりなる断面ほぼ三角形状のビードフィラー３１が配置され、このビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部にゴム被覆されたコードよりなる中央補強層３２が設けられている。そして、前記ボディプライ２６の両端部がビードコア３０及びビードフィラー３１に沿って折り返されて、中央補強層３２を設けたビードフィラー３１により、サイドウォール部２３の剛性がビード部２４に向かって次第に高くなるように設定されている。
【００４２】
図２〜図４に示すように、前記ビードフィラー３１は、厚さ方向のほぼ中央部において２枚のフィラー片３１ａ，３１ｂに分割したものが用意される。そして、これらのフィラー片３１ａ，３１ｂ間に前記ゴム被覆されたコードよりなる中央補強層３２を介装した状態で、両フィラー片３１ａ，３１ｂを接合することにより、中央補強層３２をビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に配置することができる。より詳細には、前記中央補強層３２は、図３に示すように、一方のフィラー片３１ａ，３１ｂの接合面側にコード３３が巻回添着され、その後、両フィラー片３１ａ，３１ｂが接合されることにより、ビードフィラー３１の厚さ方向中央に配置される。また、内径側部分３２ａ，中間部分３２ｃ及び外径側部分３２ｂの３種類のコード３３は、同時に巻回される。
【００４３】
前記中央補強層３２は、コード３３をタイヤ周方向に沿って巻回してタイヤ径方向に所定の幅を有するように形成されている。この場合、中央補強層３２のコード打ち込み数は、３〜２５本／２５ｍｍの範囲内の値となるように設定される。
【００４４】
そして、このコード３３の材質、構造、径または巻回ピッチ等を変えることによって、中央補強層３２の剛性が内径側部分ほど外径側部分よりも高くなるように設定されている。ここでは、中央補強層３２が内径側部分３２ａと中間部分３２ｃと外径側部分３２ｂとの３段階に区分されて、その３段階で剛性が変化するように構成されている。
【００４５】
この場合、剛性の高い内径側部分３２ａのコード３３としてはスチールコードが使用され、剛性の低い外径側部分３２ｂのコード３３としては有機繊維コードが使用されている。中間部分３２ｃとしては、スチールコードまたは有機繊維コードが使用されるが、今回は、図８に示すように、複数（図例では３本）のスチール素線を撚り合わせたスチールコード３３ａの外周にゴム被覆３３ｂを施したゴム被覆スチールコード３３を使用した。前記のように、スチールコードに換えて1本のスチール素線にゴム被覆して用いてもよい。
【００４６】
図１及び図２に示すように、前記中央補強層３２の高さＨ１は、タイヤ断面最大幅位置の高さＰ１とリムフランジ２５ａの先端位置の高さＰ２との間に位置するように設定されている。これにより、ラジアルタイヤ２１のサイドウォール部２３の剛性が、タイヤ最大幅位置の高さＰ１とリムフランジ２５ａの先端位置の高さＰ２との間の所定位置よりビード部２４にかけて、次第に高くなるように設定されている。
【００４７】
また、前記中央補強層３２の剛性の高い内径側部分３２ａの高さＨ２は、リムフランジ２５ａの先端位置高さＰ２とほぼ同じ高さか、あるいは低くなるように設定されている。これにより、ビードフィラー３１のリムフランジ２５ａと対応する部分の剛性が高められて、タイヤの横方向及び前後方向の剛性が高められている。
【００４８】
上述したように、サイドウォール部２３が中央補強層３２を有するビードフィラー３１により、ビード部２４に向かって剛性を次第に高くするように補強されている。このため、ラジアルタイヤ２１が急激な大荷重を受けた場合でも、ビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に配置された中央補強層３２により、その変形荷重が十分に受け止められる。従って、サイドウォール部剛性の変化が滑らかで、極端な変化点がないこと、また変形荷重を受け止められることによって、操縦安定性、振動乗心地性、低騒音性及び耐久性の面で優れた性能を発揮することができる。
【００４９】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
（１）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、ビード部２４のビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に対し、コード３３をタイヤ周方向に沿って巻回してタイヤ径方向に所定の幅を有するように形成した中央補強層３２が配置されている。また、この中央補強層３２は、コード３３の材質を変えること等により、その内径側部分３２ａの剛性が外径側部分３２ｂよりも高くなるように設定されている。
【００５０】
このため、タイヤ２１のサイドウォール部２３の剛性をビード部２４に向かって次第に高くなるように設定することができ、効果的にタイヤの横剛性、前後剛性を高めることができる。よって、操縦安定性、振動乗心地性及び低騒音性等の諸性能に優れた空気入りラジアルタイヤを得ることができる。また、大変形を受けた場合でも、中央補強層３２が曲げの中立軸にあり、かつ、その両側からフィラー片３１ａ，３１ｂによって保護されているため、座屈等による損傷を抑制でき、耐久性に優れたものとなる。
【００５１】
（２）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、ビードフィラー３１の厚さ方向ほぼ中央部で前記中央補強層３２の剛性変化が３段階となるように構成されている。中央補強層３２の剛性を３段階に変化させるという簡単な構成で、サイドウォール部２３の剛性をビード部２４に向かって次第に高くなるように設定することができる。従って、サイドウォール部２３の剛性変化がより滑らかで、極端な変化点がないこと、また中央部補強で変形荷重が受け止められやすいことで、操縦安定性、振動乗心地性、低騒音性等の諸性能に加え耐久性もより優れたものとなる。
【００５２】
（３）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２の剛性の高い内径側部分３２ａがスチールコードにより構成され、剛性の低い外径側部分３２ｂが有機繊維コードにより構成されている。このため、スチールコードと有機繊維コードとを使い分けることによって、中央補強層３２の剛性の高い内径側部分３２ａと剛性の低い外径側部分３２ｂとを容易に形成することができるとともに、それらの剛性の変化度合いを任意に設定できる。また、この第１実施形態においては、中央補強層３２の剛性を３段階に変化させているため、剛性変化勾配が連続的になり、操縦安定性、耐久性に好結果をもたらす。
【００５３】
（４）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２の高さＨ１がタイヤ最大断面幅位置の高さＰ１とリムフランジ２５ａの先端位置の高さＰ２との間に位置するように構成されている。このため、この所定位置よりビードコア３０にかけて次第に剛性を高くなるように設定することができる。また、サイドウォール部２３の中央部の柔軟性を充分に確保して、乗心地性に優れたタイヤとすることができる。
【００５４】
（５）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２の剛性の高い内径側部分３２ａの高さＨ２が、リムフランジ２５ａの先端位置の高さＰ２とほぼ同じ高さ、あるいはリムフランジ２５ａの先端位置の高さＰ２よりも低くなるように設定されている。このため、ビードフィラー３１のリムフランジ２５ａと対応する部分の剛性を確実に高めることができて、タイヤの横方向及び前後方向の剛性が高まり、操縦安定性を向上させることが出来る。また、リムフランジ２５ａから外径側のサイドウォール部２３の柔軟性を確保でき、乗り心地を向上できる。
【００５５】
（６）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２のコード打ち込み数が、３〜２５本／２５ｍｍの範囲内の値となるように設定される。このため、中央補強層３２におけるコード打ち込み数をこの範囲内で適宜に設定することにより、中央補強層３２の剛性の変化度合いや中央補強層３２の全体の剛性を適宜に設定でき、意図した操縦安定性や乗心地性のタイヤとすることが可能になる。
【００５６】
（第２実施形態）
次に、この発明の第２実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００５７】
さて、この第２実施形態においては、図５に示すように、ビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に設けられた中央補強層３２が、剛性の高い内径側部分３２ａと剛性の低い外径側部分３２ｂとの２段階に区分されている。そして、前記第１実施形態の場合と同様に、剛性の高い内径側部分３２ａのコード３３がスチールコードにより構成されるとともに、剛性の低い外径側部分３２ｂのコード３３が有機繊維コードにより構成されている。
【００５８】
従って、この第２実施形態によれば、前記第１実施形態における（１）及び（３）〜（６）に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
（７）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２の剛性変化が２段階となるように構成されているため、中央補強層３２として２種類のコード３３を使用すればよい。従って、製造が容易になる。
【００５９】
（第３実施形態）
次に、この発明の第３実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００６０】
さて、この第３実施形態においては、図６に示すように、ビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に中央補強層３２が配置されるとともに、外側面に外側補強層３６が配置されている。中央補強層３２は前記第１実施形態と同様に構成され、内径側部分３２ａから中間部分３２ｃ及び外径側部分３２ｂに移行するにつれて、剛性が次第に低くなるように設定されている。これに対して、外側補強層３６は中央補強層３２の内径側部分３２ａとほぼ同一高さ位置に対応配置され、スチールコードまたは有機繊維コードよりなるコード３７をタイヤ周方向に沿って巻回してタイヤ径方向に所定の幅を有するように形成されている。
【００６１】
従って、この第３実施形態によれば、前記第１実施形態における（１）〜（６）に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
（８）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２に加えて、ビードフィラー３１の厚さ方向の外側面に外側補強層３６が配置されている。このため、中央補強層３２と外側補強層３６との相乗作用により、ビードフィラー３１を有効に補強することができて、特にビード部２４からサイドウォール部２３にかけての剛性を効果的に高めることができる。従って、タイヤの横方向及び前後方向の剛性を一層高めることができ、操縦安定性の向上に一層有効である。
【００６２】
（第４実施形態）
次に、この発明の第４実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００６３】
さて、この第４実施形態においては、図７に示すように、ビードフィラー３１の厚さ方向のほぼ中央部に中央補強層３２が配置されるとともに、外側面及び内側面に外側補強層３６及び内側補強層３８が配置されている。中央補強層３２は前記第１実施形態と同様に構成されている。また、外側補強層３６も前記第３実施形態と同様に、中央補強層３２の内径側部分３２ａとほぼ同一高さ位置に対応配置されるが、内側補強層３８は外側補強層３６の外径側端部の高さに対応するビードフィラー内側面上の位置近傍を内径側端部とした位置に配置される。夫々の補強層は、スチールコードまたは有機繊維コードよりなるコード３７，３９により形成されている。
【００６４】
従って、この第４実施形態によれば、前記第１，３実施形態における（１）〜（６）及び（８）に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【００６５】
（９）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２に加えて、ビードフィラー３１の厚さ方向の両側面に外側補強層３６及び内側補強層３８が配置されている。このため、中央補強層３２と内外両側補強層３８，３６との相乗作用により、ビードフィラー３１を有効に補強することができて、サイドウォール部２３の剛性を一層効果的に高めることができる。また、大変形を受けても、曲げの中立軸である中央補強層と内外補強層の踏ん張りにより、各コードが座屈することが殆どなくなる。更に、内側補強層３８は外側補強層３６の外径側端部の高さに対応するビードフィラー内側面上の位置近傍を内径側端部とした位置に配置されており(コア近傍に補強層はない)、サイドウォール部２３の柔軟性が損なわれることなく、剛性バランスも維持され、不要な部分もなく軽量となっている。従って、軽くて、操縦安定性、耐久性と乗心地性とを高いレベルで実現できる。
【００６６】
（第５実施形態）
次に、この発明の第５実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００６７】
さて、この第５実施形態においては、図８及び図９に示すように、中央補強層３２に使用されるゴム被覆３３ｂを施したスチールコード３３ａに、波形の可伸張加工４０を施して構成されている。なお、図９においては、ゴム被覆３３ｂを除去して描いてある。このようなコード３３を使用して中央補強層３２を形成した場合には、極端な大変形を受け、万一圧縮側にコードが変形されても、スチールコードが保有する伸びで吸収して、座屈されることがない。
【００６８】
従って、この第５実施形態によれば、前記各実施形態における（１）〜（９）に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
（１０）この空気入りラジアルタイヤ２１においては、前記中央補強層３２がスチールコードに可伸張加工４０を施したコード３３によって構成されている。このため、タイヤが極端な大変形を受けた場合でも、スチールコードが保有する伸びで、圧縮側にコードが変形されても吸収して、座屈しコードが折れることはなく、高いレベルの耐久性を得ることが出来る。
【００６９】
（第６実施形態）
次に、この発明の第６実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００７０】
さて、この第６実施形態においては、図１０に示すように、中央補強層３２に使用されるコード３３が、有機繊維束よりなる芯線４１に有機繊維束よりなる細線４２を撚り合わせた構成になっている。このように構成されたコード３３では、前記第５実施形態のスチールコードに可伸張加工４０を施したコード３３と同様に、可伸張性能を有するものとすることが出来る。この場合、芯線４１としては、ナイロン等のように伸張し易いものを使用し、周囲に撚る細線４２は、アラミド等のように、高強力で伸張し難いものにするのが好ましい。比較的低強力で伸びやすいナイロン芯線の周りに高強力で伸びにくいアラミドが巻かれることで、結果として低伸張時は引張弾性率が小さく高伸張時は引張弾性率が大きく、高強力で、伸びやすく、軽いコードが出来上がる。
【００７１】
従って、この第６実施形態によれば、中央補強層にスチールコードを使用した場合より軽量であって、しかも前記各実施形態における（１）〜（１０）に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
【００７２】
（第７実施形態）
次に、この発明の第７実施形態を、前記第１実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【００７３】
さて、この第７実施形態においては、図１１に示すように、中央補強層３２に使用されるコード３３は、３本のストランド４３を撚り数を多く撚り合わせることによってハイエロンゲーションにしたコードに設定されている。各ストランド４３は３本のスチール素線４４を撚り合わせて形成されている。このように構成されたコード３３では、前記第５実施形態と同様に、スチールコードでありながら可伸張性能を有するものとなる。また、前記スチール素線４４を有機繊維束で構成してもよく、この場合でも、ある程度の可伸張性能を有する。
【００７４】
従って、この第７実施形態によれば、前記各実施形態における（１）〜（１０）に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
（変更例）
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【００７５】
・前記第１〜第５実施形態において、中央補強層３２の内径側部分３２ａ，中間部分３２ｃ及び外径側部分３２ｂ、あるいは内径側部分３２ａ及び外径側部分３２ｂのコード３３の径及び巻回ピッチを同一にして、材質を変更することにより剛性を変えるように構成すること。例えば、内径側部分３２ａにアラミドコードを用い、他の部分にポリエステルコードを用いること。このようにすれば、タイヤ２１の軽量化が可能になる。
【００７６】
・前記第１〜第４実施形態において、中央補強層３２の内径側部分３２ａ，中間部分３２ｃ及び外径側部分３２ｂ、あるいは内径側部分３２ａ及び外径側部分３２ｂのコード３３の径及び材質を同一にして、巻回ピッチを変更することにより剛性を変えるように構成すること。このように構成すれば、同一種類のコード３３を使用できるため、製造が容易になる。
【００７７】
・前記第１〜第４実施形態において、中央補強層３２の径方向において剛性の異なるコードを４種類以上用いて、剛性変化を４段階以上にすること。このようにすれば、剛性の変化勾配がさらに連続的になり、操縦安定性及び乗心地性がさらに向上する。
【００７８】
さらに、上記実施形態により把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果とともに記載する。
（ａ）前記中央補強層をスチールコードに可伸張加工を施したコードにより構成したことを特徴とする請求項１〜請求項１４のうちのいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
【００７９】
この構成によれば、極端な大変形を受けてもコードの保有する伸びで吸収するので、コードが座屈されることがなく、折れたり疲労破壊が少なく、高耐久性を得ることが出来る。もちろん、高い剛性が発揮され高い操縦安定性を得ることが出来る。
【００８０】
（ｂ）前記中央補強層の剛性の高い部分と低い部分とでコードの巻回ピッチを変えたことを特徴とする請求項１〜請求項１４、前記（ａ）のうちのいずれか一項に記載の空気入りラジアルタイヤ。
【００８１】
この構成によれば、同一種類のコード３３を使用できるため、製造が容易になる。
【００８２】
【発明の効果】
以上、各実施形態で例示したように、この発明においては、操縦安定性、振動乗心地性及び低騒音性等に優れ、耐久性に秀でた空気入りラジアルタイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施形態の空気入りラジアルタイヤを示す断面図。
【図２】図１のタイヤのビード部を拡大して示す断面図。
【図３】図２のビードフィラーを分解して示す断面図。
【図４】図３のビードフィラーにおける内側フィラーの部分側面図。
【図５】第２実施形態のビードフィラーを示す断面図。
【図６】第３実施形態のビードフィラーを示す断面図。
【図７】第４実施形態のビードフィラーを示す断面図。
【図８】第５実施形態の補強層を示す部分斜視図。
【図９】第５実施形態の補強層のコードを示す部分側面図。
【図１０】第６実施形態の補強層のコードを示す部分斜視図。
【図１１】第７実施形態の補強層のコードを示す断面図。
【符号の説明】
２１…空気入りラジアルタイヤ、２２…トレッド部、２３…サイドウォール部、２４…ビード部、２５…リム、２５ａ…リムフランジ、２６…ボディプライ、２７…ベルト、２９…ショルダプライ、３０…ビードコア、３１…ビードフィラー、３２…中央補強層、３２ａ…内径側部分、３２ｂ…外径側部分、３２ｃ…中間部分、３３…コード、３６…外側補強層、３８…内側補強層、Ｈ１…中央補強層の高さ、Ｈ２…剛性の高い内径側部分の高さ、Ｐ１…タイヤ最大断面幅位置の高さ、Ｐ２…リムフランジの先端位置の高さ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic radial tire that is excellent in handling stability, vibration ride comfort, low noise performance, and the like and can improve durability.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the extension of the expressway network and the speedup and performance of vehicles, especially passenger cars, the body ply is arranged in the radial direction as a suitable tire, and a belt layer made of steel cord is provided on the outside. Arranged radial tires are often used. As for higher speed and higher performance, flattening of tires has progressed, and those with flatness ratios of 50% and 45% have become quite widespread, and even those with 40% and 30% have been seen.
[0003]
In such a flat tire, the steering stability is increased by making it flat, but a higher level of steering stability is required. For this reason, it has been widely practiced to place an angled insert made of steel cord or organic fiber cord on the bead filler from the vicinity of the bead core to the tire outer diameter side. In such an insert, the case rigidity in each direction is increased, that is, the longitudinal rigidity in the tire radial direction, the lateral rigidity in the rotation axis direction, and the longitudinal rigidity in the rotation direction are increased. In addition, they increase equally at the outer diameter side and the inner diameter side in the tire radial direction, and the steering stability is improved, but the vibration riding comfort is deteriorated, the vehicle interior noise is increased, and the rolling resistance is increased. .
[0004]
As an improvement of the bead filler reinforcing layer, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-233024 (first conventional configuration), Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-238104 (second conventional configuration), and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-55023 (third conventional method). A configuration as disclosed in (Configuration) is known.
[0005]
In the first conventional configuration, a reinforcing layer is disposed on the inner surface in the thickness direction of the bead filler. The reinforcing layer is formed so that a steel cord or an organic fiber cord extends in the tire circumferential direction and has a predetermined width in the tire radial direction. And the diameter of the code | cord | chord of this reinforcement layer is formed so that it may become smaller in a radial direction outer part than a radial direction inner part.
[0006]
Moreover, in the 2nd conventional structure, the reinforcement layer is arrange | positioned at the outer side surface or center part of the thickness direction of the bead filler. This reinforcing layer is formed of a metal or non-metallic wire cord in a coil spring shape, and is formed to be continuous while being displaced by a predetermined interval in the tire circumferential direction.
[0007]
Furthermore, in the third conventional configuration, a reinforcing layer is disposed at the center in the thickness direction of the bead filler, and the inner end of the reinforcing layer is embedded on the outer peripheral side of the bead core along the tire circumferential direction. The reinforcing layer is formed so that a steel cord or an organic fiber cord extends obliquely in the tire radial direction and has a predetermined width in the tire radial direction.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, these conventional pneumatic radial tires have the following problems.
[0009]
That is, in the first conventional configuration, the reinforcing layer is provided from the vicinity of the inner side surface core in the thickness direction of the bead filler. In the vicinity of the core, the bead filler is thick and the effect of the reinforcing layer is difficult to obtain. Accordingly, the effect of the reinforcing layer in the vicinity of the inner core is small, and the demerits of cost increase and weight increase are great.
[0010]
In the second conventional configuration, the reinforcing layer is disposed on the outer surface in the thickness direction of the bead filler. In this case, when the tire is subjected to a sudden heavy load during running and the bead portion is subjected to bending deformation around the rim flange, it is compressed and deformed by being positioned inside the neutral axis of the bending. There was a risk of fatigue fracture due to compression deformation.
[0011]
Further, this second conventional configuration also shows a configuration in which the reinforcing layer is arranged at the center portion in the thickness direction of the bead filler. However, in this configuration, the reinforcing layer is formed in a state in which the coil spring is flattened by the wire cord, and extends so as to be displaced while being displaced by a predetermined interval in the tire circumferential direction. For this reason, the inner diameter side portion and the outer diameter side portion of the reinforcing layer are increased in rigidity, the intermediate portion is decreased in rigidity, and the rigidity of the sidewall portion of the tire is gradually increased toward the bead portion. I couldn't. Therefore, there is a risk of adversely affecting steering stability and riding comfort.
[0012]
In addition, in the third conventional configuration, the reinforcing layer disposed in the center portion of the bead filler in the thickness direction is configured such that the steel cord or the organic fiber cord is extended obliquely in the tire radial direction. For this reason, the rigidity of the reinforcing layer is constant from the inner diameter side portion to the outer diameter side portion, the longitudinal rigidity in the tire radial direction is increased as a whole, and the steering stability is improved, but the jerky feeling is given and the riding comfort is poor. Become. Riding comfort is only worsened by increasing the rigidity to improve steering stability. In addition, there is an end portion of the reinforcing layer at the bent portion, and separation from the end may adversely affect the durability. The present invention has been made paying attention to such problems existing in the prior art. The purpose of the tire is to be configured so that the rigidity of the sidewall portion of the tire gradually increases toward the bead portion, and it is excellent in handling stability, vibration riding comfort, low noise property, etc., and excellent in durability. The object is to provide a pneumatic radial tire.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 is arranged such that a cord is wound along the tire circumferential direction around a central portion of the bead filler in the thickness direction of the bead portion and a central reinforcing layer is disposed. However, the rigidity of the inner diameter side portion of the central reinforcing layer is made higher than that of the outer diameter side portion.An outer reinforcing layer is disposed on the outer surface in the thickness direction of the bead filler.It is characterized by that.
[0014]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, the rigidity of the sidewall portion of the tire can be gradually increased toward the bead portion. In addition, since a reinforcement layer is provided in the center of the bead filler in the thickness direction, the neutral axis of the bend is reinforced even if the tire undergoes a large deformation, and the external force acting on the center reinforcement layer Is buffered by the bead filler, and the central reinforcing layer can be prevented from being damaged by buckling or the like. Therefore, it is possible to obtain a pneumatic radial tire which is excellent in various performances such as steering stability, vibration riding comfort and low noise characteristics, and excellent in durability.
[0015]
  In particular, this claim 1According to the described invention, the bead filler can be effectively reinforced by the synergistic action of the central reinforcing layer and the outer reinforcing layer, and the rigidity of the sidewall portion in the vicinity of the bead portion can be effectively increased. Therefore, the lateral rigidity in the tire rotation axis direction and the longitudinal rigidity in the rotation direction can be increased without significantly increasing the longitudinal rigidity in the tire radial direction, and the steering stability is further improved without reducing the riding comfort. Become.
[0016]
  The invention described in claim 2In the invention of claim 1,An inner reinforcing layer having an inner diameter side end portion in the vicinity of the inner surface side position corresponding to the outer diameter side end portion of the outer reinforcing layer is arranged on the inner side surface in the thickness direction of the bead filler. Preferably, an inner diameter side end portion of the inner reinforcement layer is disposed in the vicinity of a radially inner side from an inner surface side position corresponding to the outer diameter side end portion of the outer reinforcement layer, and the inner reinforcement layer is disposed outward in the tire axial direction by internal pressure. The shear stress is generated between the outer reinforcing layer which is pressed and hardly moves, and the outer end of the outer reinforcing layer is prevented from being cracked.
[0017]
  So thisClaim 2According to the invention described in (4), the bead filler can be effectively reinforced by the synergistic action of the central reinforcing layer, the outer reinforcing layer, and the inner reinforcing layer, and the tire lateral rigidity in the vicinity of the sidewall portion from the bead portion. Stiffness can be effectively increased. Therefore, steering stability can be further improved.
[0018]
  Claim 3The invention described in claim 1Or claim 2In the invention described in item 2, the rigidity change of the central reinforcing layer is made in two stages.
[0019]
  So thisClaim 3According to the invention described in the above, the rigidity of the sidewall portion can be formed so as to gradually increase toward the bead portion..
[0021]
  Claim 4The invention described in claim 1Claim 3In the invention according to any one of the above, the height of the central reinforcing layer is located between the tire maximum cross-sectional width position height and the tip position height of the rim flange.
[0022]
  So thisClaim 4According to the invention described in (3), it is possible to increase the rigidity of the bead while ensuring the flexibility of the central portion of the sidewall portion, which is effective in improving the handling stability and the riding comfort. The tire maximum cross-sectional width position is the total tire width defined in JATMA YEAR BOOK (2001) (the tire is attached to the applicable rim, the specified air pressure is set, the pattern or characters on the tire side surface in an unloaded state, etc. This is the maximum width position of the width excluding the pattern on the tire side, characters, etc. from the straight line distance between the sidewalls including everything.
[0023]
  Claim 5The invention described in claim 1Claim 4The height of the rigid portion of the central reinforcing layer is substantially the same as the tip position of the rim flange or lower than the tip position of the rim flange. It is.
[0024]
  So thisClaim 5According to the invention described in the above, the rigidity of the portion corresponding to the rim flange of the bead filler can be reliably increased, and the lateral rigidity of the tire and the longitudinal rigidity can be increased, so that the steering stability is further improved. . Moreover, the flexibility of the tire side portion can be ensured and the ride comfort can be prevented from being impaired.
[0030]
  Claim 6The invention described in claim 1Claim 5In the invention according to any one of the above, the middle reinforcement layer has a high rigidity portion and a low rigidity portion of the cord.typeIt is characterized by having changed.
[0031]
  So thisClaim 6According to the invention described inType, eg material, structure, diameter, etc.The rigidity change of the central reinforcing layer can be arbitrarily set by selecting the above, and the required handling stability and riding comfort can be obtained.
[0032]
  Claim 7The invention described inClaim 6In the invention described in item 1, the high-stiffness portion of the central reinforcing layer is made of a steel cord, and the low-rigidity portion is made of an organic fiber cord.
[0033]
  So thisClaim 7According to the invention described in (1), by using the steel cord and the organic fiber cord properly, it is possible to reliably form the high rigidity portion and the low rigidity portion of the central reinforcing layer.
[0038]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
Below, 1st Embodiment of this invention is described based on FIGS. 1-4.
[0039]
As shown in FIG. 1, the pneumatic radial tire 21 of this embodiment includes a tread portion 22, sidewall portions 23 that form side portions extending inward in the tire radial direction from both side ends of the tread portion 22, and The bead portion 24 is connected to the radially inner end of the sidewall portion 23. The radial tire 21 has a flatness ratio of 45%. The radial tire 21 is fitted and mounted between the rim flanges 25a of the rim 25 of the vehicle at the bead portions 24 on both sides.
[0040]
The tread portion 22 is reinforced by arranging two belts 27 made of steel cord and one cap belt 28 on the outside of the body ply 26 extending in the radial direction. Further, the shoulder portions on both sides of the tread portion 22 are further reinforced by winding and attaching a shoulder ply 29 made of a rubber-coated nylon cord between the belt 27 and the body ply 26 in the circumferential direction.
[0041]
The bead cores 30 are disposed on both the bead portions 24, and bead fillers 31 having a substantially triangular cross section made of hard rubber or the like are disposed on the outer circumferential surface of each bead core 30 in the tire radial direction. A central reinforcing layer 32 made of a rubber-coated cord is provided at the substantially central portion of the core. Then, both end portions of the body ply 26 are folded back along the bead core 30 and the bead filler 31, and the rigidity of the side wall portion 23 is gradually increased toward the bead portion 24 by the bead filler 31 provided with the central reinforcing layer 32. It is set to be.
[0042]
As shown in FIGS. 2 to 4, the bead filler 31 is prepared by dividing the bead filler 31 into two filler pieces 31 a and 31 b at a substantially central portion in the thickness direction. Then, the central reinforcing layer 32 is joined to the bead filler 31 by joining both the filler pieces 31a and 31b with the central reinforcing layer 32 made of the rubber-coated cord interposed between the filler pieces 31a and 31b. It can arrange | position to the approximate center part of the thickness direction. More specifically, as shown in FIG. 3, in the central reinforcing layer 32, a cord 33 is wound and attached to the joining surface side of one filler piece 31a, 31b, and then both filler pieces 31a, 31b are joined. Accordingly, the bead filler 31 is disposed at the center in the thickness direction. Further, the three types of cords 33 of the inner diameter side portion 32a, the intermediate portion 32c, and the outer diameter side portion 32b are wound at the same time.
[0043]
The central reinforcing layer 32 is formed so as to have a predetermined width in the tire radial direction by winding the cord 33 along the tire circumferential direction. In this case, the number of cords driven in the central reinforcing layer 32 is set to a value in the range of 3 to 25 pieces / 25 mm.
[0044]
Then, by changing the material, structure, diameter, winding pitch or the like of the cord 33, the rigidity of the central reinforcing layer 32 is set to be higher at the inner diameter side portion than at the outer diameter side portion. Here, the central reinforcing layer 32 is divided into three stages of an inner diameter side portion 32a, an intermediate portion 32c, and an outer diameter side portion 32b, and the rigidity is changed in the three stages.
[0045]
In this case, a steel cord is used as the cord 33 of the inner diameter side portion 32a having high rigidity, and an organic fiber cord is used as the cord 33 of the outer diameter side portion 32b having low rigidity. As the intermediate portion 32c, a steel cord or an organic fiber cord is used, but this time, as shown in FIG. 8, on the outer periphery of a steel cord 33a in which a plurality of (three in the illustrated example) steel strands are twisted together. A rubber-coated steel cord 33 provided with a rubber coating 33b was used. As described above, instead of the steel cord, one steel wire may be covered with rubber.
[0046]
As shown in FIGS. 1 and 2, the height H1 of the central reinforcing layer 32 is set so as to be located between the height P1 of the tire cross-section maximum width position and the height P2 of the tip position of the rim flange 25a. Has been. As a result, the rigidity of the sidewall portion 23 of the radial tire 21 gradually increases from the predetermined position between the height P1 of the tire maximum width position and the height P2 of the tip position of the rim flange 25a to the bead portion 24. Is set to
[0047]
The height H2 of the inner diameter side portion 32a having a high rigidity of the central reinforcing layer 32 is set to be substantially the same as or lower than the tip position height P2 of the rim flange 25a. Thereby, the rigidity of the part corresponding to the rim flange 25a of the bead filler 31 is increased, and the rigidity in the lateral direction and the front-rear direction of the tire is increased.
[0048]
As described above, the sidewall portion 23 is reinforced by the bead filler 31 having the central reinforcing layer 32 so as to gradually increase the rigidity toward the bead portion 24. For this reason, even when the radial tire 21 receives an abrupt large load, the deformation load is sufficiently received by the central reinforcing layer 32 disposed substantially at the center in the thickness direction of the bead filler 31. Therefore, it has excellent performance in terms of handling stability, vibration riding comfort, low noise and durability due to smooth changes in sidewall rigidity, no extreme changes, and the ability to receive deformation loads. Can be demonstrated.
[0049]
Therefore, according to this embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In this pneumatic radial tire 21, a cord 33 is wound along the tire circumferential direction around a substantially central portion in the thickness direction of the bead filler 31 of the bead portion 24 to have a predetermined width in the tire radial direction. A central reinforcing layer 32 is disposed so as to have it. The central reinforcing layer 32 is set so that the rigidity of the inner diameter side portion 32a is higher than that of the outer diameter side portion 32b by changing the material of the cord 33 or the like.
[0050]
For this reason, the rigidity of the sidewall part 23 of the tire 21 can be set so as to gradually increase toward the bead part 24, and the lateral rigidity and the longitudinal rigidity of the tire can be effectively increased. Therefore, it is possible to obtain a pneumatic radial tire excellent in various performances such as steering stability, vibration riding comfort and low noise. Even when subjected to large deformation, since the central reinforcing layer 32 is on the neutral axis of bending and is protected by the filler pieces 31a and 31b from both sides, damage due to buckling and the like can be suppressed, and durability It will be excellent.
[0051]
(2) The pneumatic radial tire 21 is configured such that the change in rigidity of the central reinforcing layer 32 is in three stages at substantially the center in the thickness direction of the bead filler 31. With a simple configuration in which the rigidity of the central reinforcing layer 32 is changed in three stages, the rigidity of the sidewall portion 23 can be set to gradually increase toward the bead portion 24. Therefore, the rigidity change of the sidewall portion 23 is smoother, there is no extreme change point, and the deformation load is easily received by the central portion reinforcement, so that the steering stability, the vibration riding comfort, the low noise property, etc. In addition to various performances, durability is also improved.
[0052]
(3) In this pneumatic radial tire 21, the inner diameter side portion 32 a having a high rigidity of the central reinforcing layer 32 is made of a steel cord, and the outer diameter side portion 32 b having a low rigidity is made of an organic fiber cord. Therefore, by properly using the steel cord and the organic fiber cord, it is possible to easily form the inner diameter side portion 32a having a high rigidity and the outer diameter side portion 32b having a low rigidity of the central reinforcing layer 32, and the rigidity thereof. The degree of change can be set arbitrarily. In the first embodiment, since the rigidity of the central reinforcing layer 32 is changed in three stages, the rigidity change gradient becomes continuous, resulting in good results in handling stability and durability.
[0053]
(4) In this pneumatic radial tire 21, the height H1 of the central reinforcing layer 32 is located between the height P1 of the tire maximum cross-sectional width position and the height P2 of the tip position of the rim flange 25a. It is configured. For this reason, the rigidity can be set to gradually increase from the predetermined position to the bead core 30. Moreover, the flexibility of the central portion of the sidewall portion 23 can be sufficiently ensured to provide a tire having excellent riding comfort.
[0054]
(5) In this pneumatic radial tire 21, the height H2 of the rigid inner diameter side portion 32a of the central reinforcing layer 32 is substantially the same as the height P2 of the tip position of the rim flange 25a, or the rim flange. It is set to be lower than the height P2 of the tip position of 25a. For this reason, the rigidity of the part corresponding to the rim flange 25a of the bead filler 31 can be reliably increased, the rigidity in the lateral direction and the front-rear direction of the tire is increased, and the steering stability can be improved. Further, the flexibility of the sidewall portion 23 on the outer diameter side from the rim flange 25a can be ensured, and the riding comfort can be improved.
[0055]
(6) In this pneumatic radial tire 21, the number of cords driven in the central reinforcing layer 32 is set to a value in the range of 3-25 / 25 mm. For this reason, by appropriately setting the number of cords driven in the central reinforcing layer 32 within this range, the degree of change in the rigidity of the central reinforcing layer 32 and the overall rigidity of the central reinforcing layer 32 can be appropriately set, and the intended operation It becomes possible to make the tire stable and comfortable to ride.
[0056]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0057]
In the second embodiment, as shown in FIG. 5, the central reinforcing layer 32 provided at the substantially central portion in the thickness direction of the bead filler 31 is provided with an inner diameter side portion 32 a having high rigidity and an outer portion having low rigidity. It is divided into two stages with the radial side portion 32b. As in the case of the first embodiment, the cord 33 of the inner diameter side portion 32a having high rigidity is made of steel cord, and the cord 33 of the outer diameter side portion 32b having low rigidity is made of organic fiber cord. ing.
[0058]
Therefore, according to the second embodiment, in addition to the effects described in (1) and (3) to (6) in the first embodiment, the following effects can be obtained.
(7) In this pneumatic radial tire 21, since the rigidity change of the central reinforcing layer 32 is configured in two stages, two types of cords 33 may be used as the central reinforcing layer 32. Therefore, manufacture becomes easy.
[0059]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0060]
Now, in the third embodiment, as shown in FIG. 6, the central reinforcing layer 32 is arranged at the substantially central portion in the thickness direction of the bead filler 31, and the outer reinforcing layer 36 is arranged on the outer surface. Yes. The central reinforcing layer 32 is configured in the same manner as in the first embodiment, and is set so that its rigidity gradually decreases as it moves from the inner diameter side portion 32a to the intermediate portion 32c and the outer diameter side portion 32b. On the other hand, the outer reinforcing layer 36 is disposed at substantially the same height as the inner diameter side portion 32a of the central reinforcing layer 32, and a cord 37 made of steel cord or organic fiber cord is wound around the tire circumferential direction. It is formed to have a predetermined width in the tire radial direction.
[0061]
Therefore, according to the third embodiment, in addition to the effects described in (1) to (6) in the first embodiment, the following effects can be obtained.
(8) In this pneumatic radial tire 21, in addition to the central reinforcing layer 32, an outer reinforcing layer 36 is disposed on the outer surface in the thickness direction of the bead filler 31. For this reason, the bead filler 31 can be effectively reinforced by the synergistic action of the central reinforcing layer 32 and the outer reinforcing layer 36, and in particular, the rigidity from the bead portion 24 to the sidewall portion 23 can be effectively increased. it can. Accordingly, the lateral and longitudinal rigidity of the tire can be further increased, which is more effective in improving steering stability.
[0062]
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0063]
In the fourth embodiment, as shown in FIG. 7, the central reinforcing layer 32 is disposed at substantially the center in the thickness direction of the bead filler 31, and the outer reinforcing layer 36 and the outer side surface and the inner side surface are arranged. An inner reinforcing layer 38 is disposed. The central reinforcing layer 32 is configured in the same manner as in the first embodiment. Further, the outer reinforcing layer 36 is also arranged corresponding to the almost same height position as the inner diameter side portion 32a of the central reinforcing layer 32 as in the third embodiment, but the inner reinforcing layer 38 has an outer diameter of the outer reinforcing layer 36. It arrange | positions in the position which made the position vicinity on the inner side surface of the bead filler corresponding to the height of a side edge part the inside diameter side edge part. Each reinforcing layer is formed of cords 37 and 39 made of steel cord or organic fiber cord.
[0064]
Therefore, according to the fourth embodiment, in addition to the effects described in (1) to (6) and (8) in the first and third embodiments, the following effects can be obtained.
[0065]
(9) In this pneumatic radial tire 21, in addition to the central reinforcing layer 32, an outer reinforcing layer 36 and an inner reinforcing layer 38 are disposed on both side surfaces in the thickness direction of the bead filler 31. For this reason, the bead filler 31 can be effectively reinforced by the synergistic action of the central reinforcing layer 32 and the inner and outer side reinforcing layers 38 and 36, and the rigidity of the sidewall portion 23 can be further effectively increased. Even when subjected to large deformation, each cord hardly buckles due to the tension of the central reinforcing layer and the inner and outer reinforcing layers which are neutral axes of bending. Further, the inner reinforcing layer 38 is disposed at a position where the vicinity of the position on the inner side surface of the bead filler corresponding to the height of the outer diameter side end portion of the outer reinforcing layer 36 is the inner diameter side end portion (the reinforcing layer in the vicinity of the core). However, the flexibility of the sidewall portion 23 is not impaired, the rigidity balance is maintained, and the unnecessary portion is light. Therefore, it is light and can realize steering stability, durability, and riding comfort at a high level.
[0066]
(Fifth embodiment)
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0067]
In the fifth embodiment, as shown in FIGS. 8 and 9, the steel cord 33a provided with the rubber coating 33b used for the central reinforcing layer 32 is provided with a corrugated stretchable process 40. ing. In FIG. 9, the rubber coating 33b is removed. When the central reinforcing layer 32 is formed using such a cord 33, even if the cord is subjected to extreme large deformation and the cord is deformed to the compression side, it is absorbed by the elongation held by the steel cord, No buckling.
[0068]
Therefore, according to the fifth embodiment, in addition to the effects described in (1) to (9) in the respective embodiments, the following effects can be obtained.
(10) In the pneumatic radial tire 21, the central reinforcing layer 32 is constituted by a cord 33 obtained by applying a stretchable process 40 to a steel cord. For this reason, even when the tire is subjected to extremely large deformation, the steel cord retains its elongation, absorbs even if the cord is deformed on the compression side, does not buckle and breaks the cord, and has a high level of durability Can be obtained.
[0069]
(Sixth embodiment)
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0070]
Now, in the sixth embodiment, as shown in FIG. 10, the cord 33 used for the central reinforcing layer 32 has a configuration in which a core wire 41 made of an organic fiber bundle is twisted with a fine wire 42 made of an organic fiber bundle. It has become. The cord 33 configured as described above can have a stretchable performance, similar to the cord 33 obtained by performing the stretchable process 40 on the steel cord of the fifth embodiment. In this case, it is preferable to use a core wire 41 that is easily stretched, such as nylon, and the thin wire 42 that is twisted around the core wire 41 is highly strong and difficult to stretch, such as aramid. Aramid is wound around the nylon core wire, which is relatively low strength and easy to stretch. As a result, the tensile modulus is small at low elongation and the tensile modulus is large at high elongation, high strength, and elongation. Easy and light code.
[0071]
Therefore, according to the sixth embodiment, it is lighter than the case where a steel cord is used for the central reinforcing layer, and has the same effects as those described in (1) to (10) in each of the above embodiments. Obtainable.
[0072]
(Seventh embodiment)
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described with a focus on differences from the first embodiment.
[0073]
In the seventh embodiment, as shown in FIG. 11, the cord 33 used for the central reinforcing layer 32 is a cord that is made into a high elongation by twisting the three strands 43 in a large number of twists. Is set. Each strand 43 is formed by twisting three steel strands 44. The cord 33 configured in this manner has a stretchable performance while being a steel cord, as in the fifth embodiment. Further, the steel wire 44 may be formed of an organic fiber bundle, and even in this case, it has a certain degree of stretchability.
[0074]
Therefore, according to the seventh embodiment, it is possible to obtain substantially the same effects as the effects described in (1) to (10) in the respective embodiments.
(Example of change)
In addition, this embodiment can also be changed and embodied as follows.
[0075]
In the first to fifth embodiments, the inner diameter side portion 32a, the intermediate portion 32c and the outer diameter side portion 32b of the central reinforcing layer 32, or the diameter and winding of the cord 33 of the inner diameter side portion 32a and the outer diameter side portion 32b Configure the pitch to be the same and change the stiffness by changing the material. For example, an aramid cord is used for the inner diameter side portion 32a and a polyester cord is used for the other portions. In this way, the weight of the tire 21 can be reduced.
[0076]
In the first to fourth embodiments, the diameter and material of the cord 33 of the inner diameter side portion 32a, the intermediate portion 32c and the outer diameter side portion 32b of the central reinforcing layer 32, or the inner diameter side portion 32a and the outer diameter side portion 32b. Make it the same and change the winding pitch to change the rigidity. If comprised in this way, since the code | cord | chord 33 of the same kind can be used, manufacture becomes easy.
[0077]
In the first to fourth embodiments, four or more types of cords having different rigidity in the radial direction of the central reinforcing layer 32 are used, and the change in rigidity is set to four or more stages. In this way, the gradient of change in rigidity becomes more continuous, and steering stability and riding comfort are further improved.
[0078]
Furthermore, technical ideas other than the claims grasped by the above embodiment will be described below together with their effects.
(A) The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 14, wherein the central reinforcing layer is formed of a cord obtained by subjecting a steel cord to a stretchable process.
[0079]
According to this configuration, even if it undergoes an extreme large deformation, it is absorbed by the elongation held by the cord, so that the cord is not buckled, and there is little breakage or fatigue failure, and high durability can be obtained. Of course, high rigidity is exhibited and high steering stability can be obtained.
[0080]
(B) The winding pitch of the cord is changed between a high rigidity portion and a low rigidity portion of the central reinforcing layer, according to any one of claims 1 to 14 and (a). The described pneumatic radial tire.
[0081]
According to this configuration, since the same type of cord 33 can be used, manufacturing is facilitated.
[0082]
【The invention's effect】
As described above in the embodiments, in the present invention, it is possible to provide a pneumatic radial tire that is excellent in handling stability, vibration riding comfort, low noise performance, and the like and excellent in durability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a pneumatic radial tire according to a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing a bead portion of the tire of FIG.
FIG. 3 is an exploded cross-sectional view of the bead filler of FIG.
4 is a partial side view of an inner filler in the bead filler of FIG. 3;
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a bead filler according to a second embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a bead filler according to a third embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a bead filler according to a fourth embodiment.
FIG. 8 is a partial perspective view showing a reinforcing layer of a fifth embodiment.
FIG. 9 is a partial side view showing a cord of a reinforcing layer according to a fifth embodiment.
FIG. 10 is a partial perspective view showing a cord of a reinforcing layer according to a sixth embodiment.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a cord of a reinforcing layer according to a seventh embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 21 ... Pneumatic radial tire, 22 ... Tread part, 23 ... Side wall part, 24 ... Bead part, 25 ... Rim, 25a ... Rim flange, 26 ... Body ply, 27 ... Belt, 29 ... Shoulder ply, 30 ... Bead core, DESCRIPTION OF SYMBOLS 31 ... Bead filler, 32 ... Central reinforcement layer, 32a ... Inner diameter side part, 32b ... Outer diameter side part, 32c ... Middle part, 33 ... Cord, 36 ... Outer reinforcement layer, 38 ... Inner reinforcement layer, H1 ... Central reinforcement layer , H2... Height of the inner diameter side portion having high rigidity, P1... Height of the tire maximum cross-sectional width position, P2... Height of the tip position of the rim flange.

Claims

In a pneumatic radial tire including a tread portion, a side portion, and a bead portion along the body ply, and the body ply being folded back along the bead portion including a bead core and a bead filler, the bead filler in the thickness direction of the bead portion is almost the same. The central reinforcement layer is arranged by winding the cord along the tire circumferential direction with respect to the central portion, and the rigidity of the inner diameter side portion of the central reinforcement layer is made higher than the outer diameter side portion ,
A pneumatic radial tire characterized in that an outer reinforcing layer is disposed on an outer surface in the thickness direction of the bead filler .

Claim 1, characterized in that a pre-Symbol inner reinforcing layer and the vicinity of the inner surface-side position and the inner diameter side end portion corresponding to the outer diameter side end portion of the outer reinforcing layer on the inner surface of the thickness direction of the bead filler Pneumatic radial tire described in 2 .

The pneumatic radial tire according to claim 1 or 2, wherein the rigidity change of the central reinforcing layer is made in two stages .

The outer diameter side end of the central reinforcing layer is located between the height of the tire maximum cross-sectional width position and the height of the tip position of the rim flange. The described pneumatic radial tire.

The position of the outer diameter side end of the rigid portion of the central reinforcing layer is substantially the same height as the tip position of the rim flange;
Alternatively, the radial radial tire according to any one of claims 1 to 4 , wherein the pneumatic radial tire is lower than a tip position of a rim flange .

The pneumatic radial tire according to any one of claims 1 to 5, wherein the type of cord is changed between a portion with high rigidity and a portion with low rigidity of the central reinforcing layer .

A portion having a high rigidity of the central reinforcing layer is constituted by a steel cord,
The pneumatic radial tire according to claim 6, wherein the portion having low rigidity is made of an organic fiber cord .