JP4437136B2 - インクジェット記録要素 - Google Patents
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Description
Si(OR)aZb
(ただし、Rは、水素、または炭素原子が1〜約20個の置換されたもしくは置換されていないアルキル基、または炭素原子が約6〜約20個の置換されたもしくは置換されていないアリール基であり;
Zは、炭素原子が1〜約20個のアルキル基、または炭素原子が約6〜約20個のアリール基であり、Zのうちの少なくとも1つは、第一級、第二級、第三級、第四級窒素原子のいずれかを少なくとも1つ含み;
aは、1〜3の整数であり;
bは、1〜3の整数であるが;
a+b=4であることを条件とする)
を有する化合物に由来する有機シランまたは加水分解された有機シランを含み、
さらに、有機シラン・シェル材料の量は、比R(コア粒子のシェルを作るのに使った有機シランのマイクロモル数/コア粒子の全表面積(単位はm 2 ))が10よりも大きくなるような量であることを条件とする、
コア-シェル粒子を含有する記録要素によって実現される。
Si(OR)aZb
(ただし、Rは、水素、または炭素原子が1〜約20個の置換されたもしくは置換されていないアルキル基、または炭素原子が約6〜約20個の置換されたもしくは置換されていないアリール基であり;
Zは、炭素原子が1〜約20個のアルキル基、または炭素原子が約6〜約20個のアリール基であり、Zのうちの少なくとも1つは、第一級、第二級、第三級、第四級窒素原子のいずれかを少なくとも1つ含んでおり;
aは、1〜3の整数であり;
bは、1〜3の整数であるが;
a+b=4であることを条件とする)
で表わされる有機シランまたは加水分解可能な有機シランである。
例1
色素の安定性評価試験
調べた色素は、マゼンタ色のインクジェット色素のナトリウム塩であり、以下に示す構造を持っていた。所定の基板上での色素の安定性を評価するため、量を測定したインクジェット色素および固体粒子か、固体粒子の水性コロイド分散液(一般に固体が約10〜20重量%)を、量がわかっている水に添加し、色素の濃度が約10-5Mで、固体粒子の濃度が約5%になるようにした。この色素が含まれた分散液を注意深く撹拌した後、ガラス基板の表面に1000〜2000回転/秒の速度でスピン・コーティングした。スピン・コーティングによって得られたコーティングを、テスト期間を通じて蛍光灯(約0.5キロルクス)を点灯したままにして周囲温度で放置した。褪色時間は、肉眼で観察したときにマゼンタ色が実質的に完全に消失するのに必要な時間を記録して評価した。その時間は、光学濃度が約1.0の初期状態から出発して元の値の約3%未満に低下するのに要した時間に対応する。
シリカとコア-シェルを含む分散液中の粒子の体積加重粒径の中央値を、リーズ&ノースロップ社のマイクロトラック(商標)超微粒子分析装置(UPA)モデル150を用い、動的光散乱法で測定した。分析により、指定したサイズよりも小さい粒子の体積の割合を示す百分位数データが得られた。百分位数が50という数値は、粒径の中央値であることが知られており、それをこの明細書では粒径の中央値と呼ぶ。
シリカ粒子のコロイド分散液は、オンデオ・ナルコ・ケミカル社から入手した。ナルコ(商標)1115は、粒径の中央値が4nm、pHが10.5、比重が1.10g/ml、表面積が750m2/g、固体含有量が15重量%であった。ナルコ(商標)1140は、粒径の中央値が15nm、pHが9.7、比重が1.29g/ml、表面積が200m2/g、固体含有量が40重量%であった。ナルコ(商標)1060は、粒径の中央値が60nm、pHが8.5、比重が1.39g/ml、表面積が50m2/g、固体含有量が50重量%であった。ナルコ(商標)2329は、粒径の中央値が75nm、pHが約9.5、比重が1.29g/ml、表面積が40m2/g、固体含有量が40重量%であった。実質的に同じ2つのナルコ(商標)TX11005サンプルを用いた。どちらのサンプルも粒径の中央値が約110nm、pHが約8.5、表面積が約26m2/gであった。一方のサンプルは固体含有量が30.6重量%であり、他方のサンプルは固体含有量が41重量%であった。
・シラン-1(3-アミノプロピルトリメトキシシラン):R=Me、X=Y=OMe、Z=CH2CH2CH2NH2
・シラン-2(3-アミノプロピルトリエトキシシラン):R=Et、X=Y=OEt、Z=CH2CH2CH2NH2
・シラン-3(3-ウレイドプロピルトリメトキシシラン;97重量%):R=Me、X=Y=OMe、Z=(CH2)3NHCONH2
・シラン-4(N-(2-アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン;95重量%):R=Y=Me、X=OMe、Z=(CH2)3NH(CH2)2NH2
66.7gのナルコ(商標)1115(固体が15%)に0.83g(3.7ミリモル)のシラン-2を添加し、この混合物を激しく揺すった。次に、この混合物に0.32mlの氷酢酸を添加し、再び激しく揺すった。得られた分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが12.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
1.65g(7.5ミリモル)のシラン-2と0.68mlの氷酢酸を用いてコア-シェル分散液を作った以外は、C-1と同様にして分散液C-2を調製した。この分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが6.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
3.29g(14.9ミリモル)のシラン-2と1.29mlの氷酢酸を用いてコア-シェル分散液を作った以外は、C-1と同様にして分散液C-3を調製した。この分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが3.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
25.0gのナルコ(商標)1140(固体が40%)に0.83g(3.7ミリモル)のシラン-2を添加し、この混合物を激しく揺すった。次に、この混合物に0.32mlの氷酢酸を添加し、再び激しく揺すった。得られた分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが12.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
1.65g(7.5ミリモル)のシラン-2と0.68mlの氷酢酸を用いてコア-シェル分散液を作った以外は、C-4と同様にして分散液C-5を調製した。この分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが6.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
3.29g(14.9ミリモル)のシラン-2と1.29mlの氷酢酸を用いてコア-シェル分散液を作った以外は、C-4と同様にして分散液C-6を調製した。この分散液はネバネバした液体であり、その中にはシラン-2に対してシリカが3.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
20.0gのナルコ(商標)1060(固体が50%)に20.0gの蒸留水と0.83g(3.7ミリモル)のシラン-2を添加し、この混合物を激しく揺すった。次に、この混合物に0.32mlの氷酢酸を添加し、再び激しく揺すった。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが12.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
1.65g(7.5ミリモル)のシラン-2と0.68mlの氷酢酸を用い、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた以外は、C-7と同様にして分散液I-1を調製した。この分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが6.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
3.29g(14.9ミリモル)のシラン-2と1.29mlの氷酢酸を用い、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた以外は、C-7と同様にして分散液I-2を調製した。この分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが3.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
24.4gのナルコ(商標)TX11005(固体が41%)に0.83g(3.7ミリモル)のシラン-2を添加し、この混合物を激しく揺すった。次に、この混合物に0.32mlの氷酢酸を添加し、再び激しく揺すった。このようにして、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが12.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
1.65g(7.5ミリモル)のシラン-2と0.68mlの氷酢酸を用い、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた以外は、I-3と同様にして分散液I-4を調製した。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが6.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
3.29g(14.9ミリモル)のシラン-2と1.29mlの氷酢酸を用い、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた以外は、I-3と同様にして分散液I-5を調製した。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-2に対してシリカが3.0の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
0.291gの氷酢酸を添加することにより、0.526g(2.5ミリモル)のシラン-4を加水分解した。その加水分解されたシラン-4を5.0gのコロイドシリカ(ナルコ(商標)TX11005;固体が30.6%)に添加し、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-4に対してシリカが2.9の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
0.582gの氷酢酸を添加することにより、1.053g(5.0ミリモル)のシラン-4を加水分解した。その加水分解されたシラン-4を5.0gのコロイドシリカ(ナルコ(商標)TX11005;固体が30.6%)に添加し、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-4に対してシリカが1.5の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
0.270gの氷酢酸を添加することにより、0.515g(2.2ミリモル)のシラン-3を加水分解した。その加水分解されたシラン-3を5.0gのコロイドシリカ(ナルコ(商標)TX11005;固体が30.6%)に添加し、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-3に対してシリカが2.9の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
0.540gの氷酢酸を添加することにより、1.031g(4.5ミリモル)のシラン-3を加水分解した。その加水分解されたシラン-3を5.0gのコロイドシリカ(ナルコ(商標)TX11005;固体が30.6%)に添加し、コア-シェル粒子が形成されている間にコロイドシリカの表面電荷を負から正に変えた。得られた分散液はネバネバしていないコロイド状分散液であり、その中にはシラン-3に対してシリカが1.5の重量比で含まれていた。次にこの分散液でコーティングし、上記のようにしてテストした。結果は以下の表1に示してある。
R =(コア粒子のシェルを作るのに使った有機シランのマイクロモル数)/(コア粒子の全表面積)
ただし(コア粒子のシェルを作るのに使った有機シランのマイクロモル数)=(有機シランの重量(g))×106/(有機シランの分子量)であり、(コア粒子の全表面積)=(コア粒子の重量(g))×(コア粒子の比表面積(m2/g))である。このようにして計算した値Rは、単位がマイクロモル/m2であり、コア粒子の表面が表面改質有機シラン剤によって被覆される程度に正比例する。
要素1(本発明)
有機シランで改質したコア-シェル分散液を以下のようにして調製した。200.0gのナルコ(商標)2329(固体が40%)に、シラン-1と氷酢酸が1:1のモル比になった混合物40.0gを非常にゆっくりと添加し、この混合物を激しく撹拌した。この分散液に含まれるコア-シェル粒子のRの値は52であった。この分散液に、脱イオン石灰で処理したゼラチンと、ゼラチン硬化剤であるビス(ビニル)スルホニルメタンと、界面活性剤であるZonyl(商標)FSN(E.I.デュポン・ドゥ・ヌムール社)とを添加することにより、25重量%の固体と、シリカ/ゼラチン/ゼラチン硬化剤/界面活性剤が87.0:10.0:1.4:1.5の比になったコア-シェルとを含むコーティング溶液を調製した。ポリエチレンでコーティングした紙基材をあらかじめコロナ放電処理したものを、40℃に加熱したコーティング・ブロックの上に置いた。間隙が203μmのコーティング・ブレードを用い、コーティング溶液からなる層をこの支持体の上にコーティングした。その後、このコーティングをコーティング・ブロックの上に放置して乾燥させ、記録要素を得た。この記録要素のインクジェット受容層の厚さは約30μmであり、被覆率は約46g/m2であった。
有機シランで改質したコア-シェル分散液を以下のようにして調製した。200.0gのナルコ(商標)TX11005(固体が30.6%)に、シラン-1と氷酢酸が1:1のモル比になった混合物36.0gを非常にゆっくりと添加し、この混合物を激しく撹拌した。この分散液に含まれるコア-シェル粒子のRの値94であった。それ以外は、要素1と同様にして本発明の要素2を調製した。
要素1のコア-シェル分散液(Rの値は52)にポリ(ビニルアルコール)Airvol(商標)203(エア・プロダクツ社)と界面活性剤Zonyl(商標)FSN(E.I.デュポン・ドゥ・ヌムール社)を組み合わせることにより、24.6重量%の固体と、シリカ/ポリ(ビニルアルコール)/界面活性剤が88.3:10.2:1.5の比になったコア-シェルとを含むコーティング溶液を調製した。ポリエチレンでコーティングした紙基材にポリ(ビニルアルコール)Airvol(商標)203/ホウ砂が25/75の割合になった混合物からなる下塗り層を720mg/m2の割合であらかじめコーティングしたものを、40℃に加熱したコーティング・ブロックの上に置いた。間隙が203μmのコーティング・ブレードを用い、コーティング溶液からなる層を、下塗りをしたこの支持体の上にコーティングした。その後、このコーティングをコーティング・ブロックの上に放置して乾燥させ、記録要素を得た。この記録要素のインクジェット受容層の厚さは約30μmであり、被覆率は約31g/m2であった。
要素3のコア-シェル・シリカ分散液の代わりに要素2の有機シラン改質コア-シェル分散液(Rの値は94)を用いた以外は、要素3と同様にして本発明の要素4を調製した。
要素1のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)2329(固体が40%)を用いた以外は、要素1と同様にして比較例の要素5を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
要素2のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)TX11005(固体が30.6%)を用いた以外は、要素2と同様にして比較例の要素6を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
要素3のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)2329(固体が40%)を用いた以外は、要素3と同様にして比較例の要素7を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
要素4のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)TX11005(固体が30.6%)を用いた以外は、要素4と同様にして比較例の要素8を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
要素9(本発明)
有機シランで改質したコア-シェル分散液を以下のようにして調製した。400.0gのナルコ(商標)TX11005(固体が41%)に、シラン-2と氷酢酸が1:2のモル比になった混合物60.0gを非常にゆっくりと添加し、この混合物を激しく撹拌した。この分散液に含まれるコア-シェル粒子のRの値42であった。この分散液に、脱イオン石灰で処理したゼラチンと、ゼラチン硬化剤であるビス(ビニル)スルホニルメタンと、界面活性剤であるZonyl(商標)FSNとを添加することにより、25重量%の固体と、シリカ/ゼラチン/ゼラチン硬化剤/界面活性剤が87.1:10.0:1.4:1.5の比になったコア-シェルとを含むコーティング溶液を調製した。ポリエチレンでコーティングした紙基材をあらかじめコロナ放電処理したものを、40℃に加熱したコーティング・ブロックの上に置いた。間隙が203μmのコーティング・ブレードを用い、コーティング溶液からなる層をこの支持体の上にコーティングした。コーティング溶液を適用させた直後、コーティング・ブロックを12℃に冷却した。10分後、コーティングしたこの支持体をコーティング・ブロックから外して周囲温度で数時間放置し、最終的に炉の中で37℃にて30分間にわたって乾燥させ、記録要素を得た。この記録要素のインクジェット受容層の厚さは約28μmであり、被覆率は約31g/m2であった。
有機シランで改質したコア-シェル分散液を以下のようにして調製した。400.0gのナルコ(商標)TX11005(固体が41%)に、シラン-2と氷酢酸が1:2のモル比になった混合物40.0gを非常にゆっくりと添加し、この混合物を激しく撹拌した。この分散液に含まれるコア-シェル粒子のRの値28であった。それ以外は、要素9と同様にして本発明の要素10を調製した。
要素9のコア-シェル分散液(Rの値は42)にポリ(ビニルアルコール)Airvol(商標)203(エア・プロダクツ社)と界面活性剤Zonyl(商標)FSNを混合することにより、24.6重量%の固体と、シリカ/ポリ(ビニルアルコール)/界面活性剤が88.3:10.2:1.5の比になったコア-シェルとを含むコーティング溶液を調製した。ポリエチレンでコーティングした紙基材にポリ(ビニルアルコール)Airvol(商標)203/ホウ砂が25/75の割合になった混合物からなる下塗り層を720mg/m2の割合であらかじめコーティングしたものを、40℃に加熱したコーティング・ブロックの上に置いた。間隙が203μmのコーティング・ブレードを用い、コーティング溶液からなる層を、下塗りをしたこの支持体の上にコーティングした。その後、このコーティングをコーティング・ブロックの上に放置して乾燥させ、記録要素を得た。この記録要素のインクジェット受容層の厚さは約27μmであり、被覆率は約43g/m2であった。
要素11のコア-シェル・シリカ分散液の代わりに要素10のコア-シェル分散液(Rの値は28)を用いた以外は、要素11と同様にして本発明の要素12を調製した。
要素9のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)TX11005(固体が41%)を用いた以外は、要素9と同様にして比較例の要素13を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
要素11のコア-シェル・シリカ分散液の代わりにコロイドシリカとしてナルコ(商標)TX11005(固体が41%)を用いた以外は、要素11と同様にして比較例の要素14を調製した。この分散液に含まれるシェルなしシリカ粒子のRの値は0であった。
Claims (1)
- 画像受容層を上に有する支持体を含んで成る記録要素であって、コアが、無機または有機粒子を含み、そしてシェルが、式:
Si(OR)aZb
(ただし、Rは、水素、または炭素原子が1〜20個の置換されたもしくは置換されていないアルキル基、または炭素原子が6〜20個の置換されたもしくは置換されていないアリール基であり;
Zは、炭素原子が1〜20個のアルキル基、または炭素原子が6〜20個のアリール基であり、Zのうちの少なくとも1つは、第一級、第二級、第三級、第四級窒素原子のいずれかを少なくとも1つ含み;
aは、1〜3の整数であり;
bは、1〜3の整数であるが;
a+b=4であることを条件とする)
を有する化合物に由来する有機シランまたは加水分解された有機シランを含み、
さらに、有機シラン・シェル材料の量は、比R(コア粒子のシェルを作るのに使った有機シランのマイクロモル数/コア粒子の全表面積(単位はm 2 ))が10よりも大きくなるような量であることを条件とする、
コア-シェル粒子を含有する記録要素。
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