JP4435906B2 - 移動通信システム、移動通信端末および移動通信方法 - Google Patents
移動通信システム、移動通信端末および移動通信方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は移動通信システムに係わり、特に音声データとともに所定の頻度で非音声データを伝送することを可能とした移動通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動通信システムでは、音声データはフレームに分割して伝送される。
図1はフレーム構成の説明図であって、1フレーム長が30ミリ秒である場合には、音声データは30ミリ秒毎に分割され、各フレームに配置されて伝送される。
【0003】
一方、同一チャンネル上で音声データ伝送の中断期間を利用して非音声データの伝送も行うシステムの1例として、AVM(Automatic Vehicle Monitoring)システムがある。
図2はAVMシステムの概略構成図であって、1つの基地局20とN台のタクシに搭載されたN個の移動局21n (1≦n≦N)で構成される。
【0004】
基地局20は、移動局21n に対して特に伝送すべきデータがない場合であっても特定のデータをフレーム内に配置して下り方向伝送周波数fd で常時送信を行う半複信方式を使用している。従って、各移動局21n は常時フレームタイミングを把握することが可能である。
移動局21n は、基地局20に対して伝送するデータが存在する場合に限り、把握したフレームタイミングを使用して上り方向伝送周波数fu で基地局20にデータを伝送する。
【0005】
上記のAVMシステムでは、いわゆる配車指令およびそれに対する応答等の音声データの他に、各タクシに搭載されたGPS(Grobal Positioning System )で検出されるタクシの位置データおよびタクシが空車、実車、迎車、あるいは回送のいずれの状態で運転されているかを示す動態データである非音声データも伝送される。
【0006】
基地局20が移動局21n から伝送されたデータを受信したときには、基地局20は応答信号(以下ACK)を下り方向伝送周波数fd で伝送する。データを伝送した移動局21n はACKを受信することによってデータが基地局20に伝送されたことを知るが、一定時間内にACKが受信されないときはデータを再送信する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のAVMシステムにあっては、基地局20から移動局21n に送信される音声データが存在している間は、基地局20は非音声データの送信を中止している。
従って、音声データが長大である場合は、移動局21n が基地局20に送信する非音声データに対して、基地局20は移動局21n にACKを送信することができないので、移動局21n による非音声データの送信が繰り返されるため伝送効率が低下することは回避できない。
【0008】
伝送効率の低下を防止するために、基地局20が移動局21n に音声データを送信している間は移動局21n の非音声データの送信を禁止する方法が提案されているが、基地局20における移動局21n の位置データおよび動態データの把握精度が低下する。
また、ある移動局21n が基地局20に音声データを送信している間は、基地局20が他の移動局に対して位置データの送信を禁止することによって、移動局の非音声データの送信の繰り返しを防止することが可能となるものの、基地局20における移動局21n の位置データおよび動態データの把握精度が低下する。
【0009】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、音声データの長さに係わらず所定の頻度で非音声データを伝送することの可能な移動通信システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る移動通信システムは、1つの基地局と複数の移動局のそれぞれが、基地局から移動局に、または移動局から基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する音声データ生成手段と、音声データ生成手段で生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期であって第2の所定周期を第1の所定周期で除した値として定義される圧縮率の逆数が整数とはならない第2の所定周期に圧縮する音声データ圧縮手段と、を具備する。
【0011】
本発明にあっては、狭帯域通信であるために圧縮後の音声データに制御ビットを付加した伝送フレーム長が、そのキャリアの伝送量に近い場合であっても効率よく音声データが伝送される。
第2の発明に係る移動通信システムは、下り方向通信周波数の占有周波数帯域幅10kHz以下の電波を常時発射する1つの基地局と、上り方向通信周波数の占有周波数帯域幅10kHz以下の電波を必要時発射する複数の移動局との間で使用される移動通信システムであって、
基地局と移動局のそれぞれが、
基地局から移動局に、または移動局から基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する音声データ生成手段と、音声データ生成手段で生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期に圧縮する音声データ圧縮手段と、音声データ圧縮手段で圧縮された圧縮音声データを伝送する音声データ伝送フレームおよび非音声データを伝送する非音声データ伝送フレームを生成する伝送フレーム生成手段と、伝送フレーム生成手段で生成された音声データ伝送フレームおよび非音声データ伝送フレームを送信する送信手段と、送信手段により、基地局から移動局に、または移動局から基地局に送信された音声データ伝送フレームおよび非音声データ伝送フレームを受信する受信手段と、受信手段で受信された音声データ伝送フレームから圧縮音声データを抽出し第1の所定周期に伸長する伸長手段と、を具備する。
【0012】
本発明にあっては、狭帯域通信であるために圧縮後の音声データに制御ビットを付加した伝送フレーム長が、そのキャリアの伝送量に近い場合であっても音声を圧縮した結果生じる空き時間を使用して非音声データが伝送される。
第3の発明に係る移動通信システムは、1つの基地局が、基地局から移動局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する基地局音声データ生成手段と、基地局音声データ生成手段で生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期に圧縮する基地局音声データ圧縮手段と、基地局音声データ圧縮手段で圧縮された圧縮音声データを含む予め定められた下り方向伝送フレーム長の下り方向伝送フレーム中に挿入して下り方向伝送フレームを生成する下り方向伝送フレーム生成手段と、を具備し、
複数の移動局のそれぞれが、移動局から基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する移動局音声データ生成手段と、移動局音声データ生成手段で生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期に圧縮する移動局音声データ圧縮手段と、移動局音声データ圧縮手段で圧縮された圧縮音声データを含む下り方向伝送フレーム長より短い予め定められた上り方向伝送フレーム中に挿入して上り方向伝送フレームを生成する上り方向伝送フレーム生成手段と、を具備する。
本発明に係る移動通信端末は、複数の移動局のそれぞれが、基地局から移動局に、または移動局から記基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する音声データ生成手段と、この音声データ生成手段で生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期であって、この第2の所定周期を前記第1の所定周期で除した値として定義される圧縮率の逆数が整数とはならない第2の所定周期に圧縮する音声データ圧縮手段と、を具備する。
本発明に係る移動通信方法は、複数の移動局のそれぞれが、基地局から移動局に、または移動局から基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する音声データ生成ステップと、この音声データ生成ステップで生成された音声データを第1の所定周期より短い第2の所定周期であって、この第2の所定周期を第1の所定周期で除した値として定義される圧縮率の逆数が整数とはならない第2の所定周期に圧縮する音声データ圧縮ステップと、を有する。
【0013】
本発明にあっては、半複信方式を適用する通信システムにおいて、下り方向伝送フレーム長を上り方向伝送フレーム長より長くすることにより下り方向伝送での非音声データの伝送効率が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図3は本発明に係る移動通信システムの基地局3の構成図であって、マイク301から入力された音声は、音声符号化部302でディジタル化されて送信制御部304に導かれる。なお基地局3のオペレータは移動局に送話する場合には送話スイッチ303をオンとした後に送話を開始する。
【0015】
音声符号部302から送られてくる音声データは周知の方法によって圧縮され、ホストコンピュータ305から送られてくる非音声データとともに、送信制御部304で所定の規則に従ってフレームに配置され、ディジタル変調部306でディジタル変調された後、送信部307で電力増幅されて、送信アンテナ308から移動局に送信される。
【0016】
移動局から伝送されたデータは、受信アンテナ309で受信され、受信部310で増幅された後、ディジタル復調部311で復調される。
そして受信制御部312において音声データは伸長され音声復号部313で復号された後、スピーカ314から出力される。また、非音声データはホストコンピュータ305に出力される。
【0017】
図4は本発明に係る移動通信システムの移動局4の構成図である。なお、移動局4は複数存在するが、各移動局は同一の構成を有するので、1つの移動局4の構成について説明する。
マイク401から入力された音声は、音声符号化部402でディジタル化されて制御部304に導かれる。なお移動局4のオペレータは基地局3に送話する場合には送話スイッチ403をオンとした後に送話を開始するものとする。
【0018】
音声符号部402から送られてくる音声データは制御部404で圧縮され、GPS受信部405および動態データ設定部406から送られてくる非音声データとともに、制御部404でフレーム配置された後、ディジタル復変調部407で変調され、送受信部408で電力増幅されて、アンテナ409を介して送信される。
【0019】
基地局3から送信されてくるデータはアンテナ409で受信され、送受信部408で増幅された後、ディジタル復変調部407で復調され制御部404に送られる。
音声データは、制御部404で伸長され音声復号部410で復号されて、スピーカ411から出力される。非音声データは、フレーム構成から元のデータに復元されてデータ表示部412によって表示される。
【0020】
なお、GPS受信部405は、GPS衛星413から送信されてくるGPSデータをGPSアンテナ414で受信してタクシの現在位置を非音声データとして制御部404に供給する。さらに、動態データ設定部406は、タクシの運行状況、即ちタクシが 空車、実車、迎車、あるいは回送のいずれの状態で運転されているかを非音声データとして制御部404に供給する。
【0021】
図5は、本発明に係る移動通信システムの第1の実施形態で使用される基地局3から移動局4に向かう通信、即ち下り方向通信で使用される伝送フレームの構成方法説明図であって、基地局3のマイク301から入力された音声は音声符号化部302においてディジタルデータ化される。
ディジタルデータ化された音声は送信制御部304において、所定時間長、例えば30ミリ秒長の音声フレームVS1、VS2・・・に区切られた後圧縮処理が施される。
【0022】
例えば、音声符号化部302における符号化速度が3200bps(ビット /秒)であるとすると、30ミリ秒の音声は96ビットのデータに変換される。そして、実際の基地局3から移動局4へ伝送する際の伝送フレーム長を20ミリ秒に設定すれば、60ミリ秒分の音声を40ミリ秒で伝送することが可能となり、残りの20ミリ秒を使用して非音声データを伝送することが可能となる。
【0023】
一方、チャンネル間の周波数間隔が6.25KHzのディジタル変調を使用する通信システムでは9600bps程度の伝送速度とすることが一般的であるが、この場合20ミリ秒相当の伝送フレームには192ビットが含まれる。
図6は第1の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビット、2ビットのフレーム番号、96ビットのデータ、および74ビットの誤り保護で構成される。
【0024】
同期ビットは、基地局3と移動局4の間で伝送フレームの同期をとるために使用され、予め定められたビットパターンを有する。
フレーム番号は、その伝送フレームがデータに音声データが挿入される音声伝送フレームであるか、データに非音声データが挿入される非音声伝送フレームであるかを区別するためのもので、フレーム番号が2進数で(00)(以下(00)2 と記す。)および(01)2 に設定されればその伝送フレームは音声伝送フレームであることを表し、フレーム番号が2進数で(10)2 に設定されればその伝送フレームは非音声伝送フレームであることを表す。そして、誤り保護は、伝送によって生じる誤りを検出あるいは訂正するために付加される。
【0025】
図7は、第1の実施形態において、移動局4から基地局3に向かう通信、即ち上り方向通信で使用される伝送フレームの構成方法説明図であって、移動局4のマイク401から入力された音声は音声符号化部402でVM1、VM2・・・・にフレーム分割されディジタルデータ化されて、制御部404に送られる。
ディジタルデータ化された音声は、制御部404で圧縮され、上り方向通信音声フレームのデータとして挿入される。
【0026】
圧縮により60ミリ秒の音声を20ミリ秒の伝送フレーム2個で伝送可能であるため、残りの1伝送フレームを非音声データ伝送フレームとして、音声を伝送している移動局およびそれ以外の移動局からの非音声データ(DX 、DY 、DZ ・・・)を基地局3に伝送するために使用する。
図8は第1の実施形態における上り方向通信伝送フレームの構成図であって、2ビットの立ち上がり、20ビットの同期ビット、96ビットのデータ、66ビットの誤り保護、2ビットの立ち下がり、および6ビットのガードから構成される。
【0027】
上り方向通信は、移動局4に基地局3に伝送すべき音声および非音声データが存在するときにだけ実行されるので、波形を成形するために2ビットの立ち上がりおよび立ち下がりが設けられる。
同期ビットは、基地局と移動局の間で同期をとるために使用され、ガードは移動局と基地局との距離の相違に起因する伝送データの重なりを防止するために使用される。
【0028】
なお、基地局は、下り方向通信伝送フレームに含まれるフレーム番号を使用して上り方向通信の伝送フレームが音声データ伝送フレームであるか、非音声データ伝送フレームであるかを判別しているため、上り方向通信の伝送フレームはフレーム番号を有しない。
なお、図7は下り方向通信では音声データが伝送されるフレーム番号が(01)2 であるときに、基地局が受信する伝送フレームが非音声データ伝送フレームであることを示している。
【0029】
図9は、第1の実施形態において基地局3の送信制御部304で実行される第1の基地局送信制御ルーチンのフローチャートであって、20ミリ秒ごとの割り込み処理として実行が開始される。
ステップ90において、フレーム番号Fが(10)2 であるかを判定する。なお、フレーム番号Fは図示しない初期化ルーチンによって電源投入時に初期値(00)2 に設定されるものとする。
【0030】
ステップ90において否定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 でないときは、ステップ91で音声符号化部302から出力され、送信制御部304で圧縮された音声データを伝送フレームに挿入し、ステップ92でフレーム番号Fをインクリメントしてこのルーチンを終了する。
ステップ90において肯定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 であるときは、ホストコンピュータ305から出力される非音声データを伝送フレームに挿入し、ステップ94でフレーム番号Fを(00)2 にリセットしてこのルーチンを終了する。
【0031】
図10は、第1の実施形態において基地局3の送信制御部304で実行される第1の基地局受信制御ルーチンのフローチャートであって、移動局から伝送される伝送フレームを受信するたびに実行される。
ステップ100で送信制御部304からフレーム番号Fを読み出し、ステップ101でフレーム番号Fが(01)2 であるかを判定する。
【0032】
ステップ101で否定判定されたとき、即ち基地局が受信した伝送フレームが音声データ伝送フレームであるときには、ステップ102でデータを音声復号部313に出力してこのルーチンを終了する。
ステップ101で肯定判定されたとき、即ち基地局が受信した伝送フレームが非音声データ伝送フレームであるときには、ステップ102でデータをホストコンピュータ305に出力してこのルーチンを終了する。
【0033】
図11は、第1の実施形態において、第1の基地局送信制御ルーチンおよび第1の基地局受信制御ルーチンに対応して移動局4で実行される第1の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートであって、第1の基地局送信制御ルーチンに同期して実行される。
ステップ110で制御部404を受信状態に設定した後、ステップ111で移動局の送話スイッチ403がオンとなっているか、即ち移動局のオペレータが送話スイッチ403をオンとしているかを判定する。
【0034】
ステップ111で肯定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオンとなっているときは、ステップ112で音声データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
ステップ111で否定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオフとなっているときは、ステップ113で非音声データの送信条件が確立しているかを判定する。
【0035】
ステップ113で肯定判定されたとき、即ち移動局から基地局へ伝送すべき非音声データが存在するときは、ステップ114でGPS受信部405で受信されたGPSデータおよび動態データ設定部406に収集された動態データを1伝送フレームに挿入し、ステップ115で非音声データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
【0036】
ステップ113で否定判定されたとき、即ち移動局から基地局へ伝送すべき非音声データが存在しないときは、ステップ116で移動局受信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
図12は第1の移動局送受信制御ルーチンのステップ112で実行される移動局音声データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ120で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において音声データを伝送する先頭のフレーム番号(10)2 となるまで待機し、フレーム番号Fが(10)2 となればステップ121で制御部404を送信状態とする。
【0037】
次に、ステップ122で音声符号化部402から出力される音声データを2伝送フレーム分送信し、ステップ123で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
図13は第1の移動局送受信制御ルーチンのステップ115で実行される移動局非音声データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ130で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機し、フレーム番号Fが(01)2 となればステップ131で制御部404を送信状態とする。
【0038】
次に、ステップ132でDSP受信部405および動態データ設定部406から出力される非音声データを1伝送フレーム送信し、ステップ133で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
図14は第1の移動局送受信制御ルーチンのステップ116で実行される第1の移動局受信ルーチンのフローチャートであって、ステップ140で受信された伝送フレームのフレーム番号Fが(10)2 であるかを判定する。
【0039】
ステップ140で否定判定されたとき、即ち伝送フレームが音声データ伝送フレームであるときは、ステップ141でデータを音声復号部410に出力してこのルーチンを終了する。なお、音声復号部410に出力されたデータは、音声復号部410で伸長され、音声に復号されて、スピーカ411から出力される。
ステップ140で肯定判定されたとき、即ち伝送フレームが非音声データ伝送フレームであるときは、ステップ142でデータを表示部412に出力してこのルーチンを終了する。
【0040】
第1の実施形態においては、音声が少なく、下り方向通信の非音声データが多量に存在する場合であっても、3つの伝送フレームのうち2つを占める音声データ伝送フレームでは音声データしか伝送できないため、非音声データの伝送容量が不足するおそれがある。
そこで、下り方向通信における音声データが少ないときには音声フレームで非音声データを伝送することを許容して、下り方向通信の非音声データの伝送容量を増加することも可能である。
【0041】
図15は第2の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビットおよび2ビットのフレーム番号の後に1ビットの音声/非音声判別ビット(Vビット)を設ける。その後に、96ビットのデータフレームと73ビットの誤り保護フレームを設ける。
そして音声データ伝送フレームで音声データを伝送するときはVビットを “1" に設定し、音声データ伝送フレームで非音声データを伝送するときはVビットを “0" に設定する。
【0042】
図16は第2の実施形態において基地局3の送信制御部304で実行される第2の基地局送信制御ルーチンのフローチャートであって、20ミリ秒ごとの割り込み処理により実行される。
ステップ160において、フレーム番号Fが(10)2 であるかを判定する。なお、フレーム番号Fは図示しない初期化ルーチンによって電源投入時に初期値(00)2 に設定されるものとする。
【0043】
ステップ160において否定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 でないときは、ステップ161でフレーム番号Fをインクリメントした後、ステップ162で基地局の送話スイッチ303がオンとなっているかを判定する。ステップ162で肯定判定されたとき、即ち基地局3から移動局4に対して音声を伝送するときは、ステップ163でVビットを “1" に設定し、ステップ164で音声符号化部302から出力され、送信制御部304で圧縮された音声データを音声データ伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。
【0044】
ステップ160において肯定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 であるときは、ステップ115でフレーム番号Fを(00)2 にリセットしてステップ166に進む。ステップ162で否定判定されたとき、即ち基地局3から移動局へ伝送すべき音声データが存在しないときもステップ166に進む。
ステップ166ではVビットを “0" に設定し、ホストコンピュータ305から出力される非音声データを伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。
【0045】
即ち、フレーム番号が(10)2 であるときは非音声データ伝送フレームに非音声データが挿入され、フレーム番号が(10)2 以外であるときは音声データ伝送フレームに非音声データが挿入される。
図17は、第2の実施形態において使用される第2の移動局受信ルーチンのフローチャートであって、ステップ170で受信された伝送フレームのフレーム番号Fが(10)2 であるかを判定する。
【0046】
ステップ170で否定判定されたとき、即ち伝送フレームが音声データ伝送フレームであるときは、ステップ171でVビットが “1" であるかを判定する。
ステップ171で肯定判定されたとき、即ち音声フレームで音声データが伝送されたときは、ステップ172でデータを音声復号部410に出力してこのルーチンを終了する。なお、音声復号部410に出力されたデータは、音声復号部410で伸長され、音声に復号されて、スピーカ411から出力される。
【0047】
逆に、ステップ170で肯定判定されたとき、即ち伝送フレームが非音声フレームであるとき、およびステップ171で否定判定されたとき、即ち音声データ伝送フレームで非音声データが伝送されたときは、ステップ173でデータを表示部412に出力してこのルーチンを終了する。
なお、第2の実施形態で使用される基地局受信制御ルーチン、移動局送受信制御ルーチン、移動局音声データ送信ルーチン、および移動局非音声データ送信ルーチンは第1の実施形態と同一のものを使用する。
【0048】
第2の実施形態においては下り方向通信において音声データ伝送フレームで非音声データを伝送することを許容している。上り方向通信においても音声データ伝送フレームでの非音声データの伝送を許容すると、ある移動局で音声データがないとして音声データ伝送フレームでの非音声データの伝送を許容しても、他の移動局で音声データがある場合には非音声データと音声データの衝突が発生して通信効率が低下してしまう。
【0049】
図18は第3の実施形態における伝送フレームの構成方法図であって、上記課題を解決するものである。即ち、上り方向通信において通常は音声データ伝送フレームで非音声データの伝送を許容しておき、いずれかの移動局で音声を伝送する必要が生じた場合、即ちいずれかの移動局の送話スイッチ403がオンとされた場合には、移動局が基地局に伝送する非音声データ伝送フレームによって音声伝送開始要求信号(Dvs)を伝送する。
【0050】
Dvs信号を受信した基地局は、音声伝送開始処理を実行し、下り方向伝送フレームの音声/非音声制御ビット(Dvビット)を “1" とする。
Dvs信号を送信した移動局がDvビットが “1" であることを確認すると音声伝送が許可されたものとして、その移動局は、音声データ伝送フレームでの非音声データの伝送を中止して、音声データ伝送フレームでの音声データの伝送を開始する。
【0051】
なお、Dvビットを受信した他の移動局は音声フレームでの非音声データの伝送を中止するが、音声を伝送することはできない。
音声伝送を要求した移動局で音声の伝送が終了したとき、即ち送話スイッチ403がオフとされたときには、その移動局は基地局に非音声データ伝送フレームによって音声伝送終了信号(Dve)を伝送する。
【0052】
Dve信号を受信した基地局は、音声伝送終了処理を実行し、下り方向伝送フレームのDvビットを “0" に戻す。
“0" に設定されたDvビットを受信した移動局は、音声データ伝送フレームを使用しての非音声データの伝送を再開する。
なお、音声伝送中であっても、非音声データ伝送フレームにおいては位置データDpを送信することは可能である。
【0053】
図19は第3の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビットおよび2ビットのフレーム番号の後に1ビットのVビットと、1ビットのDvビットを設ける。その後に、96ビットのデータと72ビットの誤り保護を設ける。そして移動局が音声データ伝送フレームによる音声データの伝送することを許可するときはDvビットを “1" に設定する。なお、通常はDvビットは “0" であり、音声データ伝送フレームによる音声データの伝送は許可されない。
【0054】
図20は基地局のホストコンピュータ305で実行される第1の伝送制御ルーチンのフローチャートであって、ステップ200において移動局から音声伝送開始要求信号(Dvs)を受信しているかを判定する。そして、肯定判定された場合、即ちDvsを受信している場合は、ステップ201でDvビットを “1" に設定してこのルーチンを終了する。
【0055】
ステップ200で否定判定された場合、即ちDvsを受信していない場合は、ステップ202で音声伝送終了信号(Dve)を受信しているかを判定する。
ステップ202で肯定判定された場合、即ちDveを受信している場合は、ステップ203でDvビットを "0" に設定してこのルーチンを終了する。
ステップ202で否定判定された場合、即ちDveを受信していない場合は、直接このルーチンを終了してDvビットの設定は維持される。従って、Dvsを受信後Dveを受信するまでの間はDvビットが "1" に維持される。
【0056】
なお、Dvビットは図示しない初期化ルーチンにおいて “0" の初期化されているものとする。
図21は、第3の実施形態において移動局で実行される第2の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
ステップ2100で制御部404を受信状態に設定した後、ステップ2101で移動局の送話スイッチ403がオンとなっているか、即ち移動局のオペレータが送話スイッチ403をオンとしているかを判定する。
【0057】
ステップ2101で肯定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオンとなっているときは、ステップ2102で基地局から受信したDvビットが “1" であるかを判定する。ステップ2102で肯定判定されたとき、即ちDvビットが “1" であるときは、ステップ2103で音声データ送信ルーチンを実行して音声データ伝送フレームで音声データを伝送してこのルーチンを終了する。
【0058】
ステップ2102で否定判定されたとき、即ち基地局から音声伝送が許可されていないときはステップ2104でDvsの送信を準備してステップ2107に進む。
ステップ2101で否定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオフとなっているときは、ステップ2105で基地局から受信したDvビットが “0" であるかを判定する。ステップ2105で否定判定されたとき、即ち基地局による音声伝送許可が継続しているときは、ステップ2106で移動局からのDveの送信を準備してステップ2107に進む。逆に、ステップ2105で肯定判定されたとき、即ち基地局により音声伝送が許可されていないときは直接ステップ2107に進む。
【0059】
ステップ2107では非音声データの伝送条件が確立したかを判定する。ステップ2107で肯定判定されたとき、即ち移動局から基地局へ伝送すべき非音声データが存在するときは、ステップ2108で、DvsまたはDve、GPS受信部405で受信されたGPSデータおよび動態データ設定部406に収集された動態データを非音声データ伝送フレームに挿入し、ステップ2109で非音声データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
【0060】
ステップ2107で否定判定されたとき、即ち移動局から基地局へ伝送すべき非音声データが存在しないときは、ステップ2110で移動局受信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
なお、ステップ2103で実行される移動局音声データ送信ルーチンは図12に、ステップ2109で実行される移動局非音声データ送信ルーチンは図13に、またステップ2110で実行される移動局受信ルーチンは図14に示されている。
【0061】
また、基地局で実行される基地局送信制御ルーチンは第2の実施形態で使用されるものと、基地局受信ルーチンは第1の実施形態で使用されるものと同一である。
以上の実施形態においては、移動局の数が増加して移動局の位置情報の伝送頻度が増加した場合には、音声の伝送により位置情報の伝送ができない事態も発生する。
【0062】
第4の実施形態は、移動局の数が増加しても基地局から移動局へ伝送すべき非音声データおよび音声データ、ならびに移動局から基地局へ伝送すべき音声データはそれほど増加しないことを考慮したものであって、基地局で複数の受信キャリアを処理するとともに、移動局を受信キャリア数に対応したグループに分割する。
【0063】
図22は、受信キャリア数を2とした場合の基地局3’の構成図であって、受信アンテナ309、受信部310、ディジタル復調部311、受信制御部312、音声複合部、およびスピーカ314で構成される2つの受信キャリアIおよびIIを有する。
図23は、第4の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビット、2ビットのフレーム番号の後に、キャリアI用の各1ビットのVビットとDvビットが、続いてキャリアII用の各1ビットのVビットとDvビットが配置される。その後に、96ビットのデータと70ビットの誤り保護が配置される。
【0064】
即ち、第4の実施形態においてキャリアIの上り方向通信周波数をfu1に、キャリアIIの上り方向通信周波数をfu2に設定すれば、キャリアIおよびIIで独立に制御することができるので、移動局の数が増加しても上り方向通信の非音声データの伝送容量を増加することができる。
図24は第5の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビット、2ビットのフレーム番号の後に、キャリアI用の1ビットのVビットと16ビットの移動局指定ビットが、続いてキャリアII用の1ビットのVビットと16ビットの移動局指定ビットが配置される。その後に、96ビットのデータと40ビットの誤り保護が配置される。
【0065】
即ち、第5の実施形態においては基地局が音声データを伝送する移動局を指定することが可能となる。
既に説明したように、移動局から基地局へ伝送される非音声データとしては、GPSで検出される位置データおよび車両の運行状態を示す動態データがある。そして、動態データと位置データとを比較すると、動態データは位置データより伝送頻度は低いものの重要度は高い。しかし、第1から第5の実施形態においては、動態データは位置データとともに同一の伝送フレームに格納されて、非音声フレームまたは非音声データの伝送が許容されたときの音声フレームを利用して移動局から基地局に伝送される。
【0066】
しかし、移動局から基地局への音声の伝送量が多い場合には、非音声データは非音声フレームでしか伝送されないため、動態データの更新速度が低下することは避けることができない。
第6の実施形態は上記課題を解決するためのもので、非音声フレームでは動態データの伝送だけを行うようにしている。
【0067】
図25は第6の実施形態で使用される第3の移動局送受信ルーチンのフローチャートであって、ステップ2500で制御部404を受信状態に設定した後、ステップ2501で移動局の送話スイッチ403がオンとなっているか、即ち移動局のオペレータが送話スイッチ403を操作しているかを判定する。
ステップ2501で肯定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオンとなっているときは、ステップ2502で基地局から受信したDvビットが “1" であるかを判定する。ステップ2502で肯定判定されたとき、即ち音声データの伝送が許可されているときは、ステップ2503で音声データ送信ルーチンを実行し、音声データ伝送フレームにより音声データを送信してこのルーチンを終了する。
【0068】
ステップ2502で否定判定されたとき、即ち基地局により音声伝送が許可されていないときはステップ2504でDvsの送信を準備してステップ2107に進む。
ステップ2501で否定判定されたとき、即ち送話スイッチ403がオフとなっているときは、ステップ2505で基地局から受信したDvビットが “0" であるかを判定する。ステップ2505で否定判定されたとき、即ち基地局による音声伝送許可が継続しているときは、ステップ2506で移動局からのDveの送信を準備してステップ2507に進む。逆に、ステップ2505で肯定判定されたとき、即ち基地局により音声伝送が許可されていないときは直接ステップ2507に進む。
【0069】
ステップ2507では位置データおよびDvsの伝送条件が確立したかを判定する。ステップ2507で肯定判定されたとき、即ちGPSによる位置の計測およびDvsまたはDveの送信準備が完了しているときは、ステップ2508で、DvsまたはDve、GPS受信部405で受信されたGPSデータに収集された位置データを非音声データ伝送フレームに挿入し、ステップ2509で移動局位置データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
【0070】
ステップ2507で否定判定されたとき、即ち移動局から基地局へ伝送すべき位置データの準備が完了していないときは、ステップ2510で動態データに変化があるかを判定する。
ステップ2510で肯定判定されたとき、即ち動態データに変化があるときにはステップ2511で移動局動態データ送信ルーチンを終了して、このルーチンを終了する。
【0071】
逆に、ステップ2510で否定判定されたとき、即ち動態データに変化がないときはステップ2512で移動局受信ルーチンを実行して、このルーチンを終了する。
図26は第1の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ260で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機する。フレーム番号Fが(01)2 となればDvビットが “0" となるまでステップ261で待機し、Dvビットが “0" となればステップ262で制御部404を送信状態とする。
【0072】
次に、ステップ263でGPS受信部405から出力される位置データを1伝送フレーム送信し、ステップ264で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
図27は第1の移動局動態データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ270で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機し、フレーム番号Fが(01)2 となればステップ271で制御部404を送信状態とする。
【0073】
次に、ステップ272で動態データ設定部406から出力される動態データを1伝送フレーム送信し、ステップ273で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
第6の実施形態にあっては動態データの更新頻度は確保されるものの、逆に位置データの更新頻度が過度に抑制されるおそれがある。
【0074】
第7の実施形態は位置データの更新頻度もある程度確保するために、基地局で移動局が伝送する非音声データを位置データとするか動態データとするかを指定できるようにしている。
図28は第7の実施形態の下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビット、2ビットのフレーム番号の後に、1ビットの音声/非音声制御ビットと16ビットの移動局指定ビットが配置される。その後に、1ビットのP/Sビットが、さらに96ビットのデータと46ビットの誤り保護が配置される。
【0075】
P/Sビットが “1" であるときは移動局は位置データを、 “0" であるときは移動局は動態データを伝送する。
図29は第7の実施形態において使用される第3の基地局送信制御ルーチンのフローチャートであって、ステップ2900において、フレーム番号Fが(10)2 であるかを判定する。なお、フレーム番号Fは図示しない初期化ルーチンによって電源投入時に初期値(00)2 に設定されるものとする。
【0076】
ステップ2900において否定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 でないときは、ステップ2901でフレーム番号Fをインクリメントした後、ステップ2902で基地局の送話スイッチ303がオンとなっているかを判定する。
ステップ2902で肯定判定されたとき、即ち基地局3から移動局4に対して音声を伝送するときは、ステップ2903で “1" に設定されたVビット、 “1" に設定されたP/Sビット、および圧縮された音声データを伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。
【0077】
ステップ2902で否定判定されたとき、即ち基地局3から移動局4に対して非音声データを伝送するときは、ステップ2904で “0" に設定されたVビット、 “1" に設定されたP/Sビット、および非音声データを伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。
ステップ2900において肯定判定されたとき、即ちフレーム番号Fが(10)2 であるときは、ステップ2905でフレーム番号Fを(00)2 にリセットしてステップ2906に進む。
【0078】
ステップ2906でDvビットが “1" であるかを判定し、肯定判定されたときはステップ2907でインデックスIが “0" であるかを判定する。なお、インデックスIは図示しない初期化ルーチンによって電源投入時に初期値 “0" に設定されるものとする。
ステップ2907で肯定判定されたとき、即ちインデックスIが “0" であるときは、ステップ2908でインデックスIを “1" に設定し、ステップ2909で “0" に設定されたVビット、 “0" に設定されたP/Sビット、および非音声データを伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。なお、ステップ2906で否定判定されたとき、即ちDvビットが “0" であるときは直接ステップ2909が実行される。
【0079】
ステップ2907で否定判定されたとき、即ちインデックスIが “1" であるときは、ステップ2910でインデックスIを “0" に設定し、ステップ2911で “0" に設定されたVビット、 “0" に設定されたP/Sビット、および非音声データを伝送フレームに挿入してこのルーチンを終了する。
図30は第7の実施形態において使用される第2の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ3000で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機する。フレーム番号Fが(01)2 となればP/Sビットが “1" となるまでステップ3001で待機する。そして、P/Sビットが “1" となればDvビットが “0" となるまでステップ3002で待機し、Dvビットが “0" となればステップ3003で制御部404を送信状態とする。
【0080】
次に、ステップ3004でDSP受信部405から出力される位置データを1伝送フレーム送信し、ステップ3005で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
図31は第7の実施形態において使用される第2の移動局動態データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ3100で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機し、フレーム番号Fが(01)2 となればP/Sビットが “0" となるまでステップ3101で待機する。P/Sビットが “0" となれば、ステップ3102で制御部404を送信状態とする。
【0081】
次に、ステップ3103で動態データ設定部406から出力される動態データを1伝送フレーム送信し、ステップ3104で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
第8の実施形態は、基地局が特定の移動局の位置データを他の移動局の位置データより優先して取得したい場合に適用するものであって、図28に示す下り伝送フレームの移動局指定ビットで優先的に位置データを取得したい移動局を指定する。
【0082】
図32は第8の実施形態で使用される第2の伝送制御ルーチンのフローチャートであって、基地局のホストコンピュータ305で実行される。
ステップ320において移動局から音声伝送開始要求信号(Dvs)を受信しているかを判定する。そして、肯定判定された場合、即ちDvsを受信している場合は、ステップ321でDvビットを “1" に設定してステップ324に進む。
【0083】
ステップ320で否定判定された場合、即ちDvsを受信していない場合は、ステップ322で音声伝送終了信号(Dve)を受信しているかを判定する。
ステップ322で肯定判定された場合、即ちDveを受信している場合は、ステップ203でDvビットを "0" に設定してステップ324に進む。
ステップ322で否定判定された場合、即ちDveを受信していない場合は、直接ステップ324に進むためDvビットの設定は維持される。従って、Dvsを受信後Dveを受信するまでの間はDvビットが "1" に維持される。なお、Dvビットは図示しない初期化ルーチンにおいて "0" の初期化されているものとする。
【0084】
ステップ324において、予め定められた時間以上位置データの更新がなされていない、または配車を指示するために特定の移動局の最新位置を知りたい等の理由で特定移動局の位置データを更新する必要があるかを判定する。
ステップ324で否定判定されたとき、即ち特定移動局の位置データを更新する必要のないときは直接このルーチンを終了する。
【0085】
ステップ324で肯定判定されたとき、即ち特定移動局の位置データを更新する必要があるときは、ステップ325でDvビットが “1" であるかを判定する。
ステップ325で肯定判定されたとき、即ち音声フレームを音声伝送に使用しているときは非音声フレームの移動局指定を位置データの更新が必要な特定移動局に設定して、このルーチンを終了する。
【0086】
逆に、ステップ325で否定判定されたとき、即ち音声フレームを音声伝送に使用していないときは非音声フレームおよび音声フレームの移動局指定を位置データの更新が必要な特定移動局に設定して、このルーチンを終了する。
上記第1から第8の実施形態においては、基地局は上り方向通信で実際に音声を伝送している移動局を識別できない。このため、ほぼ同時に複数の移動局が音声伝送を要求し、基地局によって音声伝送が許可されていない移動局の音声伝送がごく短時間に終了した場合には、基地局によって音声伝送が許可された移動局の音声伝送が強制的に終了させられるおそれがある。
【0087】
第9の実施形態は上記課題を解決するためのものであって、上り方向通信伝送フレーム中に音声データを伝送している移動局の識別番号を含めるようにしている。
図33は第9の実施形態における上り方向通信伝送フレームの構成図であって、2ビットの立ち上がり、20ビットの同期ビット、および96ビットのデータの後に16ビットの自局識別番号を設定する。さらに、その後に50ビットの誤り保護、2ビットの立ち下がり、および6ビットのガードから構成される。
【0088】
図34は第9の実施形態において使用される第3の伝送制御ルーチンであって、基地局3のホストコンピュータ305で実行される。
まずステップ340で移動局から音声伝送開始要求信号(Dvs)を受信しているかを判定する。そして、肯定判定された場合、即ちDvsを受信している場合は、ステップ341でDvビットを “1" に設定してこのルーチンを終了する。
【0089】
ステップ340で否定判定された場合、即ちDvsを受信していない場合は、ステップ342で音声伝送終了信号(Dve)を受信しているかを判定する。
ステップ342で肯定判定された場合、即ちDveを受信している場合は、ステップ343でDvビットを “0" に設定してこのルーチンを終了する。
ステップ342で否定判定された場合、即ちDveを受信していない場合は、ステップ344で上り方向音声フレームに含まれる自局識別番号を抽出し、ステップ345で抽出した自局識別番号が基地局が音声データの伝送を許可した特定移動局の識別番号と一致しているかを判定する。
【0090】
ステップ345で否定判定されたとき、即ち自局識別番号と特定移動局の識別番号が相違するときはステップ346で不一致回数を示すインデックスCをデクレメントする。そして、ステップ347でインデックスCが “0" であるかを判定し、否定判定されたときは再度このルーチンを実行するために直接このルーチンを終了する。逆に肯定判定されたときには、予め定められた所定回数(例えば3回)このルーチンを実行しても特定移動局から音声データを受信できなかったものとして警報を発生して、このルーチンを終了する。
【0091】
ステップ345で肯定判定されたとき、即ち自局識別番号と特定移動局の識別番号が一致したときは、ステップ349で適宜の基地局表示装置(図示せず)に識別番号を表示してこのルーチンを終了する。
上記の実施形態においては各移動局は自律的に位置データを伝送するタイミングを判断しているため、移動局が多数存在する場合は伝送効率の低下が顕著となる。
【0092】
第10の実施形態は上記課題を解決するためのものであって、基地局に位置データを伝送すべき移動局を指定するポーリング機能を付加する。
図35は第10の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビットおよび2ビットのフレーム番号に続いて、上り制御ビットおよび下り伝送用ビットを配置する。そして、最後尾に55ビットの誤り保護を配置する。
【0093】
ここで、上り制御ビットは2ビットのPSVビットと16ビットの移動局指定で、下り伝送用ビットは1ビットの音声/非音声判別ビット(Vビット)と96ビットのデータで構成される。
なお、基地局は、PSVビットが(00)2 に設定されたときは位置データの伝送を、(01)2 に設定されたときは動態データの伝送を、(10)2 に設定されたときは音声データの伝送を指定した移動局に要求するものとする。
【0094】
また、音声/非音声判別ビットは音声フレームで音声データを伝送するときは “1" に、非音声データを伝送するときは “0" に設定される。
図36は第10の実施形態で使用される第4の基地局送信制御ルーチンのフローチャートであって、基地局の送信制御部304で実行される。
ステップ3600でフレーム番号が(10)2 であるかを判定する。
【0095】
ステップ3600で否定判定されたとき、即ち伝送するフレームが音声フレームであるときはステップ3601でフレーム番号をインクリメントした後、ステップ3602で基地局3の送話スイッチ303がオンとなっているかを判定する。
ステップ3602で肯定判定されたとき、即ち基地局から音声を伝送するときは、ステップ3603でVビットを “1" に設定し、ステップ3604でデータとして音声データを挿入してステップ3607に進む。
【0096】
ステップ3602で否定判定されたとき、即ち基地局から伝送すべき音声データが存在しないときは、ステップ3605でVビットを “0" に設定し、ステップ3606でデータとして非音声データを挿入してステップ3607に進む。
ステップ3607では特定の移動局に音声の伝送を指示する必要があるかを判定し、否定判定されたとき、即ち特定の移動局に音声の伝送を指示する必要がないときは、ステップ3608でPSVビットを(00)2 に設定し、ステップ3609で移動局を指定することによって、特定移動局に対して位置データの送信を要求して、ステップ3612に進む。
【0097】
ステップ3607で肯定判定されたとき、即ち特定の移動局に音声の伝送を指示する必要があるときは、ステップ3610でPSVビットを(10)2 に設定し、ステップ3609で移動局を指定することによって、特定移動局に対して音声データの送信を要求して、ステップ3612に進む。
ステップ3600で肯定判定されたとき、即ち伝送するフレームが非音声フレームであるときは、ステップ3613でフレーム番号を(00)2 にリセットし、ステップ3614でVビットを “1" に設定した後、ステップ3615でデータとして非音声データを挿入する。そして、ステップ3616でPSVビットを(01)2 に設定し、ステップ3617で移動局指定の全ビットを零として移動局指定を解除してステップ3612に進む。
【0098】
ステップ3612で上記処理により設定されたフレームを伝送してこのルーチンを終了する。
図37は第10の実施形態で使用される第4の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートであって、ステップ3707の処理を除いて図25に示す第3の移動局送受信制御ルーチンと同一であるので説明を省略する。
【0099】
ステップ3707ではPSVビットが(00)2 であり、かつ移動局指定の識別番号が自局の識別番号と一致するかを判定する。
図38は第10の実施形態で使用される第3の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートであって、ステップ380で基地局3から伝送されたフレーム番号Fが、上り方向通信において非音声データを伝送するフレーム番号(01)2 となるまで待機し、フレーム番号Fが(01)2 となればステップ381で制御部404を送信状態とする。
【0100】
次に、ステップ382でGPS受信部405から出力される位置データを1伝送フレーム送信し、ステップ383で制御部404を受信状態に戻してこのルーチンを終了する。
第10の実施形態において、基地局で指定された特定の移動局が基地局からの指定を受信し損ねた場合には、その移動局の位置データの更新が遅れるおそれがある。そこで第11の実施形態では、前回位置データを伝送してから予め定められた時間経過したときは基地局からのポーリング指定がなくても位置データを伝送する。
【0101】
図39は第11の実施形態で使用される第5の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートであって、図37に示す第4の移動局送受信制御ルーチンのステップ3711およびステップ3712に代えて、ステップ390から395が実行される。
即ち、ステップ3710で動態変化があったかを判定し、否定判定されたとき、即ち動態変化がないときはステップ390で位置データを伝送すべき状態になったか、例えば前回位置データを伝送してから予め定められた所定時間が経過したかを判定する。
【0102】
ステップ390で否定判定されたとき、即ち前回位置データを伝送してから所定時間が経過していないときは、ステップ391で移動局受信ルーチン(図14)を実行してこのルーチンを終了する。
ステップ390で肯定判定されたとき、即ち前回位置データを伝送してから所定時間が経過したときは、ステップ392でGPSから位置データを読み取り、ステップ393で移動局位置データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
【0103】
ステップ3710で肯定判定されたとき、即ち動態変化があったときは、ステップ394で動態データ設定部406から動態データを読み出し、ステップ395で移動局動態データ送信ルーチンを実行してこのルーチンを終了する。
上記第5の移動局送受信制御ルーチンのステップ390では、位置データを伝送すべき状態になったことを前回位置データを伝送してから予め定められた所定時間経過したかとしているが、前回位置データを伝送した位置から予め定められた所定距離走行したか、あるいは前回位置データを伝送した位置から予め定められた所定直線距離移動したかとしてもよい。
【0104】
上記実施形態においては、下り方向伝送フレーム長と上り方向伝送フレーム長とを同一としている。しかし、基地局から常時伝送波を放射している半複信式システムにあっては、移動局においてはいったん同期がとれた後は同期状態を維持し易い。そこで、同期ビットのビット数を変更せずに下り方向伝送フレーム長を上り方向伝送フレーム長より長く設定し、1つの伝送フレーム中に音声データと非音声データを挿入して伝送効率を向上することが可能である。
【0105】
図40は第12の実施形態における伝送フレームの構成方法の説明図であって、上から原音声データ、圧縮後の音声データ、非音声データ、および下り方向伝送フレームを示す。
即ち、原音声データは例えば長さ30ミリ秒の原音声データに分割し、周知の圧縮方法により長さ20ミリ秒の音声データとなる。これに、10ミリ秒の非音声データを付加して30ミリ秒のデータを作成して、1つの下り方向伝送フレームとして伝送する。
【0106】
図41は第12の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図であって、20ビットの同期ビットおよび2ビットのフレーム番号に続いて、上り制御ビットおよび下り伝送用ビットを配置する。そして、最後尾に85ビットの誤り保護を配置する。
ここで、上り制御ビットは2ビットのPSVビットと16ビットの移動局指定で構成される。また、下り伝送用ビットは1ビットの音声/非音声判別ビット(Vビット)、96ビットの音声データ、および66ビットの非音声データで構成される。
【0107】
第1ないし11の実施形態では60ミリ秒で96ビットの非音声データしか伝送できないのに対し、第12の実施形態では60ミリ秒で66×2=132ビットの非音声データを伝送することが可能となる。
さらに、誤り保護のために多くにビットを割り当てることができるので、誤り訂正能力の低下を防止することも可能となる。
【0108】
【発明の効果】
第1の発明に係る移動通信システムによれば、狭帯域通信システムであって、圧縮後の音声データに制御ビットを付加した伝送フレーム長がチャンネル伝送量に近い場合であっても、音声データを効率良く伝送することが可能となる。
第2の発明に係る移動通信システムによれば、狭帯域通信システムであって、圧縮後の音声データに制御ビットを付加した伝送フレーム長がチャンネル伝送量に近い場合であっても、音声データを圧縮したことにより生じる空き時間を使用して非音声データを伝送することが可能となる。
【0109】
第3の発明に係る移動通信システムによれば、下り方向通信において非音声データを効率良く伝送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フレーム構成の説明図である。
【図2】AVMシシテムの概略構成図である。
【図3】本発明に係る移動通信システムの基地局の構成図である。
【図4】本発明に係る移動通信システムの移動局の構成図である。
【図5】第1の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成方法説明図である。
【図6】第1の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図7】第1の実施形態における上り方向通信伝送フレームの構成方法説明図である。
【図8】第1の実施形態で使用される上り方向通信のフレーム構成図である。
【図9】第1の基地局送信制御ルーチンのフローチャートである。
【図10】第1の基地局受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図11】第1の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図12】移動局音声データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図13】移動局非音声データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図14】第1の移動局受信ルーチンのフローチャートである。
【図15】第2の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図16】第2の基地局送信制御ルーチンのフローチャートである。
【図17】第2の移動局受信ルーチンのフローチャートである。
【図18】第3の実施形態における伝送フレームの構成方法説明図である。
【図19】第3の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図20】第1の伝送制御ルーチンのフローチャートである。
【図21】第2の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図22】受信キャリア数を2とした場合の基地局の構成図である。
【図23】第4の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図24】第5の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図25】第3の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図26】第1の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図27】第1の移動局動態データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図28】第7の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図29】第3の基地局送信制御ルーチンのフローチャートである。
【図30】第2の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図31】第2の移動局動態データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図32】第2の伝送制御ルーチンのフローチャートである。
【図33】第9の実施形態における上り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図34】第3の伝送制御ルーチンのフローチャートである。
【図35】第10の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【図36】第4の伝送制御ルーチンのフローチャートである。
【図37】第4の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図38】第3の移動局位置データ送信ルーチンのフローチャートである。
【図39】第5の移動局送受信制御ルーチンのフローチャートである。
【図40】第12の実施形態における伝送フレームの構成方法説明図である。
【図41】第12の実施形態における下り方向通信伝送フレームの構成図である。
【符号の説明】
3…基地局
301…マイク
302…音声符号化部
303…送話スイッチ
304…送信制御部
305…ホストコンピュータ
306…ディジタル変調部
307…送信部
308…送信アンテナ
309…受信アンテナ
310…受信部
311…ディジタル復調部
312…受信制御部
313…音声復号部
314…スピーカ
4…移動局
401…マイク
402…音声符号化部
403…送話スイッチ
404…制御部
405…GPS受信部
406…動態データ設定部
407…ディジタル復変調部
408…送受信部
409…送受信アンテナ
410…音声復号部
411…スピーカ
412…データ表示部
413…GPS衛星
414…GPSアンテナ
Claims (11)
- 下り方向通信周波数の電波を常時発射する1つの基地局と、第1の上り方向通信周波数の電波を必要時発射する所定の組に属する複数の移動局および第1の上り方向通信周波数とは異なる周波数の第2の上り方向通信周波数の電波を必要時発射する前記所定の組とは異なる他の組に属する複数の移動局との間で使用される移動通信システムであって、
前記基地局と前記移動局のそれぞれが、
前記基地局から前記移動局に、または前記移動局から前記基地局に伝送すべき音声を第1の所定周期ごとに符号化して音声データを生成する音声データ生成手段と、
前記音声データ生成手段で生成された音声データを前記第1の所定周期より短い第2の所定周期に圧縮する音声データ圧縮手段と、
前記音声データ圧縮手段で圧縮された圧縮音声データを伝送する音声データ伝送フレームおよび非音声データを伝送する非音声データ伝送フレームを生成するとともに、前記音声データ圧縮手段で圧縮された圧縮音声データが存在しないときは、音声データ伝送フレームに非音声データを挿入する伝送フレーム生成手段と、
前記伝送フレーム生成手段で生成された音声データ伝送フレームおよび非音声データ伝送フレームを送信する送信手段と、
前記送信手段により、前記基地局から前記移動局に、または前記移動局から前記基地局に送信された音声データ伝送フレームおよび非音声データ伝送フレームを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された音声データ伝送フレームから圧縮音声データを抽出し、第1の所定周期に伸長する伸長手段と、を具備し、
前記移動局の前記伝送フレーム生成手段が、
前記所定の組に属する移動局の送話スイッチがオフとなっていると判断し、かつ、前記基地局から前記所定の組に属する移動局への非音声データの伝送条件が確立していると判断したときに、前記所定の組に属する移動局に対して、音声データ伝送フレームに非音声データを挿入すべき旨を指令し、前記所定の組に属する移動局の送話スイッチがオンとなっていると判断し、かつ、基地局から前記所定の組に属する移動局への音声データの伝送が許可されていると判断したときに、前記所定の組に属する移動局に対して、音声データ伝送フレームに圧縮音声データを挿入すべき旨を指令する所定の組移動局伝送データ指令手段と、
前記他の組に属する移動局の送話スイッチがオフとなっていると判断し、かつ、前記基地局から前記他の組に属する移動局への非音声データの伝送条件が確立していると判断したときに、前記他の組に属する移動局に対して、音声データ伝送フレームに非音声データを挿入すべき旨を指令し、前記他の組に属する移動局の送話スイッチがオンとなっていると判断し、かつ、基地局から前記他の組に属する移動局への音声データの伝送が許可されていると判断したときに、前記他の組に属する移動局に対して、音声データ伝送フレームに圧縮音声データを挿入すべき旨を指令する他の組移動局伝送データ指令手段と、をさらに具備することを特徴とする移動通信システム。 - 前記基地局の前記伝送フレーム生成手段が、
音声データ伝送フレームに圧縮音声データあるいは非音声データを挿入すべき移動局を指定する移動局指定手段をさらに具備する請求項1に記載の移動通信システム。 - 非音声データが、移動局の現在位置を表す現在位置データと移動局の状態を表す状態データとを含む請求項1または2に記載の移動通信システム。
- 前記伝送フレーム生成手段が、
状態データを非音声データ伝送フレームにのみ挿入する状態データ挿入手段をさらに具備する請求項1または2に記載の移動通信システム。 - 前記基地局の前記伝送フレーム生成手段が、
前記移動局が、非音声データ伝送フレームに挿入すべき非音声データとして現在位置データまたは状態データのいずれか一方を指定する非音声データ指定手段をさらに具備する請求項4に記載の移動通信システム。 - 前記基地局の前記伝送フレーム生成手段が、
特定の移動局に対して音声データ伝送フレームまたは非音声データ伝送フレームの少なくとも一方を使用して現在位置データの伝送を要求する現在位置データ要求手段をさらに具備する請求項1から5のいずれか1項に記載の移動通信システム。 - 前記移動局の伝送フレーム生成手段が、
音声データ伝送フレームで音声データを伝送しているときに、自局の識別番号を非音声データとして非音声データ伝送フレームに挿入する識別番号挿入手段をさらに具備し、
前記基地局が、
前記受信手段で受信した非音声データ伝送フレームから移動局の識別番号を抽出する移動局識別番号抽出手段をさらに具備する請求項1から6のいずれか1項に記載の移動通信システム。 - 前記基地局の伝送フレーム生成手段が、
音声データあるいは非音声データの伝送を要求する移動局、および伝送するデータの種類を指定するポーリング手段をさらに具備する請求項1から7のいずれか1項に記載の移動通信システム。 - 前記移動局の伝送フレーム生成手段が、
現在位置データの伝送が必要であると判断したときに自律的に現在位置データを伝送する自律的現在位置データ伝送手段をさらに具備する請求項8に記載の移動通信システム。 - 前記自律的現在位置データ伝送手段が、
前回現在位置データを伝送した後、予め定められた走行距離または予め定められた直線距離移動したときに現在位置データの伝送が必要であると判断する請求項9に記載の移動通信システム。 - 前記自律的現在位置データ伝送手段が、
前回現在位置データを伝送した後、予め定められた時間経過したときに現在位置データの伝送が必要であると判断する請求項9に記載の移動通信システム。
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