JP4434254B2 - 電流検出装置ならびに空気調和装置 - Google Patents

電流検出装置ならびに空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4434254B2
JP4434254B2 JP2007275504A JP2007275504A JP4434254B2 JP 4434254 B2 JP4434254 B2 JP 4434254B2 JP 2007275504 A JP2007275504 A JP 2007275504A JP 2007275504 A JP2007275504 A JP 2007275504A JP 4434254 B2 JP4434254 B2 JP 4434254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
current
wiring
fan
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007275504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009106077A (ja
Inventor
基伸 池田
雅文 橋本
達 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007275504A priority Critical patent/JP4434254B2/ja
Priority to EP08843286.9A priority patent/EP2209204B1/en
Priority to US12/738,328 priority patent/US8400083B2/en
Priority to CN2008801124818A priority patent/CN101849349B/zh
Priority to PCT/JP2008/068993 priority patent/WO2009054352A1/ja
Publication of JP2009106077A publication Critical patent/JP2009106077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434254B2 publication Critical patent/JP4434254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、電流検出装置に関する。また、本発明は、電流検出装置を備えた空気調和装
置に関する。
空気調和装置は、圧縮機やファン等の各種機器を備えている。これらの機器の動力源としては、モータが良く用いられる。モータは、複数のスイッチング素子からなるモータ駆動部(以下、ドライバと言う)と接続され、ドライバ内の各スイッチング素子がオン及びオフを行うことで出力される駆動電圧により、回転することができる。
また、圧縮機やファン等の各種機器を適切な状態で動作させるために、モータの回転数を制御する場合がある。このようなモータの回転数制御には、モータに通電されるモータ電流が良く用いられる。ここで、モータ電流を検出する方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、電流検出用素子としてのシャント抵抗をモータ電流が流れる配線上に直列に接続し、シャント抵抗の両端電圧に基づいてモータ電流を検出するする技術が知られている。
特開2005−192358号公報
ところで、モータとドライバとが個別に設けられる場合以外に、モータとドライバとがモータ装置中に内蔵されている場合がある。しかしながら、このようなモータ装置において、モータ部分に流れるモータ電流を検出するために特許文献1に係る技術を適用した場合、そのモータ装置の構成上、シャント抵抗が直列に接続された配線上には、モータ電流に加えてドライバを流れる駆動電流が流れてしまうため、精度の良いモータ電流を得ることは困難となってしまう。
そこで、本発明は、精度の良いモータ電流が得られる電流検出装置と、これを備えた空気調和装置との提供を目的とする。
発明1に係る電流検出装置は、第3配線と、第2配線と、電流平準化部と、第1配線と、電流検出部とを備える。第3配線には、モータに通電されるモータ電流が流れる。第2配線には、モータ駆動部に通電される駆動電流が流れる。モータ駆動部は、モータと共にモータ装置に含まれており、モータを駆動するためのものである。電流平準化部は、第2配線上を流れる駆動電流を平準化する。第1配線には、モータに通電された後のモータ電流と電流平準化部により平準化された後の駆動電流とが流れる。電流検出部は、第1配線上を流れるモータ電流と平準化された駆動電流との和を検出する。
この電流検出装置では、モータ及びモータ駆動部がモータ装置に内蔵されている場合において、モータ電流が流れる第3配線と、駆動電流が流れる第2配線とが別々に設けられており、第2配線上を流れる駆動電流のみが電流平準化部によって平準化される。そして、第1配線上には、モータ電流と、平準化された駆動電流とが流れ、電流検出部は、この電流の和を検出する。つまり、モータ及びモータ駆動部がモータ装置に内蔵されている場合において、駆動電流が変動する場合であっても、この駆動電流は、第2配線上にて電流平準化部により平準化された後、第1配線上に流れ、モータ電流と合流する。これにより、電流検出部により検出されたモータ電流と平準化された駆動電流との和に基づいて、精度の良いモータ電流を求めることができる。
発明2に係る電流検出装置は、発明1に係る電流検出装置であって、電流平準化部は、抵抗とコンデンサとを有する。抵抗は、第2配線上に直列に接続されている。コンデンサは、抵抗に対し並列に第2配線に接続されている。
この電流検出装置における電流検出部は、抵抗及びコンデンサからなるいわゆるフィルタ回路で構成されている。このように、電流検出装置は、簡単な構成を有する電流平準化部により、駆動電流を平準化することができる。
発明に係る空気調和装置は、電流検出装置と、ファンモータと、ファンと、制御部とを備える。電流検出装置は、発明1または2に係る電流検出装置である。ファンモータは、モータ駆動部と共にモータ装置に含まれ、モータ電流が通電される。ファンは、ファンモータにより回転駆動される。制御部は、電流検出装置の電流検出部により検出されたモータ電流と平準化された駆動電流との和に基づいてモータ電流を算出する。そして、制御部は、算出されたモータ電流に基づいて、ファンから室内に送られる風量の制御を行う。
この空気調和装置によると、電流検出装置により検出されたモータ電流と平準化された駆動電流との和に基づいてモータ電流を精度良く求めることができると共に、このモータ電流を用いて、例えば室内に送られる風量が一定となるような制御を行うことができる。
発明1に係る電流検出装置によると、モータ及びモータ駆動部がモータ装置に内蔵されている場合において、駆動電流が変動する場合であっても、モータ電流と平準化された駆動電流との和に基づいて精度の良いモータ電流を得ることができる。
発明2に係る電流検出装置によると、簡単な構成を有する電流平準化部により、駆動電流は平準化される。
発明に係る空気調和装置によると、電流検出装置の電流検出部により検出されたモータ電流と駆動電流との和に基づいてモータ電流を精度良く求めることができると共に、このモータ電流を用いて、例えば室内に送られる風量が一定となるような制御を行うことができる。
以下、本発明に係る電流検出装置及びこれを備えた空気調和装置について、図面を用いて説明する。
(1)構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置1の構成を示す平面概略図である。図1の空気調和装置1は、熱交換器の表面にシリカゲル等の吸着剤を担持したデシカント式の外調機であって、室内空間に供給される空気に対して冷房除湿運転、あるいは暖房加湿運転を行う。
このような空気調和装置1は、図1〜図4及び図7に示すように、主として、ケーシング2、第1及び第2熱交換器3a,3b、圧縮機4、圧縮機用モータ5、第1及び第2ファン6a,6b、第1ファンモータ7、第2ファンモータ装置8、電流検出装置9、及び制御部11を備える。そして、第1熱交換器3a、第2熱交換器3b及び圧縮機4は、図2に示すような冷媒回路を構成している。
(1−1)ケーシング
ケーシング2は、略直方体の形状を有しており、その内部には第1及び第2熱交換器3a,3bや圧縮機4、第1及び第2ファン6a,6b等が収納されている。図1において、ケーシング2の左側面板21aには、室外空気OAをケーシング2内部に吸い込むための第1吸込口22と、室内空気RAをケーシング2内部に吸い込むための第2吸込口23とが形成されている。一方、ケーシング2の右側面板21bには、排出空気EAを室外に排出するための第1吹出口24と、調湿後の空気SAを室内に供給するための第2吹出口25とが形成されている。尚、第2吹出口25には、室内に延びる配管が接続されており、調湿された後の空気SAはこの配管を通じて室内に供給される。
また、ケーシング2の内部には、ケーシング2の内部を仕切る仕切板26が設けられている。この仕切板26により、ケーシング2の内部は、空気室S1と機械室S2とに分けられている。空気室S1には、第1及び第2熱交換器3a,3bや、各熱交換器3a,3bの仕切部材が配置されており、機械室S2には、第1及び第2熱交換器3a,3bを除く他の機器(具体的には、圧縮機4や第1及び第2ファン6a,6b等)が配置されている。
(1−2)熱交換器
第1熱交換器3a及び第2熱交換器3bは、図3に示すように、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器であって、略長方形板状に形成されたアルミニウム製の多数のフィン31と、このフィン31を貫通する銅製の伝熱管32とを備えている。各フィン31及び伝熱管32の外表面には、各熱交換器3a,3bを通過する空気に含まれる水分を吸着させる吸着剤がディップ成形(浸漬成形)等によって担持されている。ここで、吸着剤としては、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、親水性または吸水性を有する有機高分子ポリマー系材料、カルボン酸基またはスルホン酸基を有するイオン交換樹脂系材料、感温性高分子等の機能性高分子材料等を使用することができる。
このような第1及び第2熱交換器3a,3bは、図2に示すように、膨張弁13を介して互いに接続されている。例えば、第1熱交換器3aは、第2吸込口23から吸い込まれた室内空気RAと熱交換を行い、第2熱交換器3bは、第1吸込口22から吸い込まれた室外空気OAと熱交換を行う。熱交換後の室内空気RAは、排出空気EAとして室外に排出され、熱交換後の室外空気OAは、調湿後の空気SAとして室内に供給される。
尚、上記第1及び第2熱交換器3a,3bは、第1熱交換器3aが凝縮器、第2熱交換器3bが蒸発器として機能する第1状態と、第1熱交換器3aが蒸発器、第2熱交換器3bが凝縮器として機能する第2状態とのいずれかを採り得るように、制御部11により制御される。第1状態においては、第1熱交換器3aが凝縮器として機能する際に吸着剤から水分を脱離させる吸着剤の再生動作、第2熱交換器3bが蒸発器として機能する際に吸着剤に水分を吸着させる吸着動作が行われる。また、第2状態においては、第1熱交換器3aが蒸発器として機能する際に吸着剤に水分を吸着させる吸着動作、第2熱交換器3bが凝縮器として機能する際に吸着剤から水分を脱離させる吸着剤の再生動作が行われる。このように、吸着動作と再生動作とが交互に行われると共に、各熱交換器3a,3bを通過して室内外へ供給される空気EA,SAの流路が切り換わることで、吸着剤における水分の吸着と放出(即ち脱離)とを継続して行うことができる。従って、空気調和装置1は、除湿性能或いは加湿性能を維持しつつ各種運転を行うことができる。
ここで、各熱交換器3a,3bを通過して室内外へ供給される空気EA,SAの流路切換は、図示しない切換ダンパにより行われる。切換ダンパは、室外空気OAや室内空気RAが第1熱交換器3a及び第2熱交換器3bのいずれかを通過した後第1吹出口24または第1吹出口25から吹き出されるように、空気の流路を切り換えるものである。
(1−3)圧縮機及び圧縮機用モータ
圧縮機4は、図2に示すように、四路切換弁12を介して第1熱交換器3a及び第2熱交換器3bに接続されている。圧縮機4は、蒸発器として機能する第1熱交換器3aまたは第2熱交換器3bからの冷媒を圧縮する。圧縮動作を行う圧縮機4は、圧縮機用モータ5により駆動される。
圧縮機用モータ5は、圧縮機4と接続されている。このような圧縮機用モータ5は、例えばブラシレスDCモータであって、圧縮機用モータ5用のドライバ51(図7)により回転駆動される。
(1−4)ファン及びファンモータ
第1ファン6aは、図1に示すように、第1吹出口24に対応する位置に設けられており、排出空気EAを第1吹出口24を介してケーシング2外部(具体的には室外)に送り出す。第2ファン6bは、第2吹出口25に対応する位置に設けられており、調湿後の空気SAを第2吹出口25を介してケーシング2外部(具体的には室内)に送り出す。第1ファン6aは、第1ファンモータ7(図7)により回転駆動され、第2ファン6bは、第2ファンモータ装置8により回転駆動される。
第1ファンモータ7は、第1ファン6aと接続されている。第1ファンモータ7は、圧縮機用モータ5と同様、例えばブラシレスDCモータであって、第1ファンモータ7用の第1モータドライバ71により回転制御される。第2ファンモータ装置8は、第2ファン6bと接続されており、図4及び図7に示すように、第2ファンモータ81と第2モータドライバ(モータ駆動部に相当)82とを含む装置である。第2ファンモータ81は、例えばブラシレスDCモータであって、具体的には複数の磁極を有する永久磁石からなるロータと、駆動コイルを有するステータとを有している。第2モータドライバ82は、第2ファンモータ81を回転駆動させるためのものであって、第2ファンモータ81の駆動コイルに電流を通電させるためのスイッチング素子を含む。このような構成を有する第2モータドライバ82は、ステータに対するロータの位置に応じた駆動電圧を第2ファンモータ81に出力する。
(1−5)電流検出装置
電流検出装置9は、第2ファンモータ81に通電されるモータ電流Imを含むGND電流Ig(後述)を検出するためのものであって、図4に示すように、第2ファンモータ81供給用の電源(以下、モータ用電源という)を生成するモータ用電源装置10a及び第2モータドライバ82供給用の電源(以下、駆動用電源という)を生成する駆動用電源装置10bと共にプリント基板P1に実装されている。ここで、モータ用電源装置10a及び駆動用電源装置10bの種類としては、ドロッパー方式の電源やスイッチング電源等が挙げられる。また、プリント基板P1と第2ファンモータ装置8とは、プリント基板P1のインターフェースと第2ファンモータ装置8のインターフェースとの間の3本のハーネスL1,L2,L3により接続されている。これらの3本のハーネスL1〜L3のうち2本のハーネスL1,L2は、各電源装置10a,10bから出力される電源用のハーネスであって、残りの1本のハーネスL3は、第2ファンモータ装置8のGND用のハーネスである。
以下に、本実施形態に係る電流検出装置9の構成について、主に図4を用いて説明する。電流検出装置9は、モータ用電源配線91、駆動用電源配線92(第2配線に相当)、電流平準化部93、GND配線(第1配線に相当)94及び電流検出部95を備える。
モータ用電源配線91は、モータ用電源装置10aの出力とプリント基板P1のインターフェースとを繋ぐ配線であって、モータ用電源装置10aから出力されたモータ用電源が印加される。そして、このモータ用電源は、ハーネスL1を介して第2ファンモータ装置8の第2ファンモータ81に印加される。従って、モータ用電源配線91上には、第2ファンモータ81に通電されるモータ電流Imが流れる。
駆動用電源配線92は、駆動用電源装置10bの出力とプリント基板P1のインターフェースとを繋ぐ配線であって、駆動用電源装置10bから出力された駆動用電源が印加される。そして、この駆動用電源は、ハーネスL2を介して第2ファンモータ装置8の第2モータドライバ82に印加される。従って、駆動用電源配線92上には、第2モータドライバ82に通電される駆動電流Idが流れる。
電流平準化部93は、駆動用電源配線92上を流れる駆動電流Idを平準化するためのものであって、抵抗R1とコンデンサC1とからなるフィルタ回路で構成されている。抵抗R1は、駆動用電源配線92上に直列に接続されており、コンデンサC1は、抵抗R1に対し並列に駆動用電源配線92に接続されている。より具体的には、コンデンサC1の一端q1は、駆動用電源配線92のうち抵抗R1よりも駆動電流Id下流側に接続され、他端q2は、GND配線94に接続されている。
ここで、抵抗R1の抵抗値及びコンデンサC1の容量値は、例えば以下のようにして決定される。先ず、電流平準化部93が備えられていない場合における駆動電流Id'において、駆動電流Id'が特に変化するために平準化させるべき部分の周波数fを測定しておく(図5)。そして、この周波数fが、抵抗R1とコンデンサC1との時定数とほぼ等しくなるように、抵抗R1の抵抗値及びコンデンサC1の容量値を求める。このようにして決定された抵抗R1及びコンデンサC1で構成されるフィルタ回路により、駆動電流Id'は図6に示すように平準化される。
GND配線94は、各種電源装置10a,10bのGNDとプリント基板P1のインターフェースとを繋ぐ配線であって、ハーネスL3を介して第2ファンモータ装置8のGNDと接続されている。従って、GND配線94上には、モータ電流Imと平準化された駆動電流Idとが足された電流(以下、GND電流Igという)が流れる。
電流検出部95は、GND配線94上を流れるGND電流Ig、即ちモータ電流Im及び平準化された駆動電流Idの和を検出する。このような電流検出部95は、主として、シャント抵抗RsやオペアンプOP1等で構成されている。シャント抵抗Rsは、GND配線94に直列に接続されている。より具体的には、シャント抵抗Rsは、GND配線94上のうち、電流平準化部93におけるコンデンサC1の他端q2よりもGND電流Ig下流側に接続されている。オペアンプOP1の2つの入力端子は、それぞれシャント抵抗Rsの両端部に接続されており、出力端子は、制御部11に接続されている。オペアンプOP1は、入力端子から入力された電圧を所定のゲインにより増幅させると、これを制御部11に出力する。
(1−6)制御部
制御部11は、RAMやROM等のメモリとCPUとで構成されるマイクロコンピュータであって、図7に示すように、四路切換弁12や膨張弁13、圧縮機用ドライバ51、第1モータドライバ71と接続されており、接続された各機器の制御を行う。例えば、制御部11は、四路切換弁12の経路切換制御や、圧縮機用ドライバ51及び第1モータドライバ71の駆動制御等を行う。
特に、本実施形態に係る制御部11は、第2ファンモータ装置8及び電流検出装置9とも接続されており、これらの機器の制御を行う。具体的には、制御部11は、電流検出装置9の電流検出部95により検出されたGND電流Igを取り込むと、これをA/D変換する。次いで、制御部11は、A/D変換された後のGND電流Igからモータ電流Imを算出し、このモータ電流Imに基づいて第2モータドライバ82の回転数制御を行うことで、第2ファン6bから室内に送られる風量の制御を行う。ここで、風量制御の内容としては、室内への風量が一定となるような風量制御が挙げられる。
ここで、GND電流Igからモータ電流Imを判断する方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。駆動電流Idが平準化されると、その値は0Aに近くなる。すると、図6に示すように、平準化された駆動電流Idを含むGND電流Igには、その値が0Aに近くなる区間が生じる(図6のGND電流Igの区間A)。これは、モータ電流Imが周期的に第2ファンモータ81に通電されるのに対し、平準化された駆動電流Idは、ほぼ一定の状態(即ち、0Aに近い状態)を保っていることに起因する。そのため、GND電流Igには、区間Aのように、第2ファンモータ81にはモータ電流Imが通電されず駆動電流Idのみが含まれている区間が生じる。そこで、制御部11は、この区間Aのように、0Aに近い値を保っている区間のGND電流Igを駆動電流Idとして決定し、図6の区間Bのように、モータ電流Imと平準化された駆動電流Idとが含まれている区間のGND電流Igの値から駆動電流Idを減算することで、モータ電流Imを求める。
上述したように、制御部11がGND電流Igから算出したモータ電流Imを用いて第2ファンモータ81の回転数制御を行い、室内への風量制御を行うことにより、例えば第2吹出口25から室内に延びる配管の長さや室内の広さにより変化する気圧等の影響を受けやすい風量を、ほぼ一定に保つことができる。
(2)効果
(A)
本実施形態に係る電流検出装置9によると、電流検出部95が検出するGND電流Igに含まれる駆動電流Idは電流平準化部93により平準化されている。従って、駆動電流Idが変動する場合であっても、電流検出部95により検出されたモータ電流Imと平準化された駆動電流Idとの和に基づいて、精度の良いモータ電流Imを得ることができる。
(B)
特に、電流検出装置9における電流平準化部93は、抵抗R1及びコンデンサC1からなるいわゆるフィルタ回路で構成することができる。このように、電流検出装置9は、簡単な構成を有する電流平準化部93により、駆動電流Idを平準化することができる。
(C)
第2ファンモータ81及び第2モータドライバ82が第2ファンモータ装置8に内蔵されている場合、その第2ファンモータ装置8の構造上、第2ファンモータ81に通電されたモータ電流Imが流れる配線と第2モータドライバ82に通電された駆動電流Idが流れる配線とを、別々に設けることが困難である。しかし、このような場合において本実施形態に係る電流検出装置9を適用すると、駆動電流Idは電流平準化部93により平準化されるため、精度の良いモータ電流Imを得ることができる。
(D)
また、電流検出装置9は、空気調和装置1における第2ファンモータ81の電流検出用として用いることができる。このように、電流検出装置9が用いられた空気調和装置1によると、制御部11は、電流検出装置9により検出されたモータ電流Imと平準化された駆動電流Idとの和に基づいて、モータ電流Imを精度良く求めることができると共に、このモータ電流Imを用いて、例えば室内に送られる風量が一定となるような制御を行うことができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記実施形態では、空気調和装置1が熱交換器を内部に備えるデシカント式外調機である場合を例に取り説明した。しかし、本発明に係る空気調和装置は、熱交換器が空気調和装置とは別に備えられるようなタイプのデシカント式空調機や、デシカント以外の方式が採用された空調機にも適用できる。
(b)
上記実施形態では、電流検出装置9の電流平準化部93が、抵抗R1とコンデンサC1とからなるフィルタで構成された場合について説明した。しかし、本発明に係る電流平準化部は、電流検出部95のシャント抵抗Rsにより電流検出が行われる前に駆動電流Idを平準化できるものであれば、どのような構成であってもよい。
(c)
上記実施形態では、電流検出装置9が第2ファンモータ装置8における第2ファンモータ81のモータ電流Imを検出する場合について説明したが、本発明に係る電流検出装置の用途は、これに限定されない。本発明に係る電流検出装置は、例えば、モータとドライバとがそれぞれ個別に設けられているが、モータ電流が流れるモータ電流用のGND配線と駆動電流が流れる駆動電流用のGND配線とが別々に設けられているのではなく、モータ電流と駆動用電流とが共に1つのGND配線上に流れてしまう場合にも適用できる。
(d)
上記実施形態では、室内に送られる調湿後の空気SAの風量制御を行うため、電流検出装置9が、第2ファンモータ81を通電したモータ電流Imを含むGND電流Igを検出し、制御部11がこのGND電流Igからモータ電流Imを算出して第2ファン6bの風量制御を行う場合について説明した。しかし、本発明に係る電流検出装置が電流検出を行う対象は、第2ファンモータ81でなくともよい。電流検出装置は、例えば第1ファンモータ7や圧縮機用モータ5の電流検出用として用いられても良い。
また、第1ファンモータ7は、第2ファンモータ81と同様に、第1モータドライバ71と共にファンモータ装置に含まれていてもよい。
(e)
上記実施形態において、図8に示すように、モータ用電源装置10aの出力とGNDとの間に電圧検出部14を接続してもよい。電圧検出部14は、モータ用電源装置10aから出力される電源の電圧値を検出する。尚、電圧検出部14が検出した電圧値は、制御部11に取り込まれるとする。これにより、制御部11は、検出された電圧値と算出したモータ電流Imとを用いて、第2ファンモータ81のモータ電力を算出することができる。従って、制御部11は、このモータ電力を用いて、空気調和装置1に含まれる第2ファンモータ81やその他の機器の各種制御等を行うことができる。
(f)
上記実施形態において、図9に示すように、第2ファンモータ81の回転数を検出するための回転数検出部15を更に設けても良い。この回転数検出部15は、第2ファンモータ装置8に直接取り付けて第2ファンモータ81の回転数を検出するタイプのものや、第2ファンモータ81においてステータに対するロータの位置を検出するホール素子からの出力信号を用いて回転数を検出するタイプ、第2モータドライバ82が第2ファンモータ81に出力する駆動電圧に基づいてロータの位置を推定し、推定したロータの位置を用いて回転数を検出するタイプ等、どのようなタイプのものであってもよい。尚、上述したタイプのうち、回転数検出部15が第2ファンモータ装置8に直接取り付けるタイプ以外である場合は、回転数検出部15は、プリント基板P1上に実装されてもよいし、プリント基板P1とは異なる他の基板に実装されていてもよい。図9では、回転数検出部15がプリント基板P1とは別の他の基板に実装されている場合を示している。また、回転数検出部15が検出した第2ファンモータ81の回転数は、制御部11に取り込まれるとする。
これにより、制御部11は、検出された第2ファンモータ81の回転数と算出したモータ電流Imとを用いて、第2ファンモータ81のモータトルクを算出することができる。従って、制御部11は、このモータトルクを用いて空気調和装置1に含まれる第2ファンモータ81やその他の機器の各種制御等を行うことができる。
本発明に係る電流検出装置は、駆動電流が変動する場合であっても、モータ電流が、電流検出部により検出されたモータ電流と平準化された駆動電流との和に基づいて精度良く求められるという効果を有し、空気調和装置に適用することができる。
本実施形態に係る空気調和装置の構成を示す平面概略図。 本実施形態に空気調和装置の冷媒回路図。 空気調和装置が備えている第1及び第2熱交換器の斜視図。 本実施形態に係る電流検出装置が実装されたプリント基板内部の回路構成と、このプリント基板に接続された第2ファンモータ装置の概略構成とを示す図。 電流平準化部が設けられていない場合の、駆動電流Id、モータ電流Im及びGND電流Igの経時的変化を示すグラフ。 本実施形態に係る電流検出装置の電流平準化部を用いて駆動電流を平準化した場合の、駆動電流Id、モータ電流Im及びGND電流Igの時的変化を示すグラフ。 本実施形態に係る空気調和装置の構成を模式的に示すブロック図。 その他の実施形態(e)に係る電流検出装置が実装されたプリント基板内部の回路構成と、このプリント基板に接続された第2ファンモータ装置の概略構成とを示す図。 その他の実施形態(f)に係る電流検出装置が実装されたプリント基板内部の回路構成と、このプリント基板に接続された第2ファンモータ装置の概略構成とを示す図。
1 空気調和装置
2 ケーシング
3a 第1熱交換器
3b 第2熱交換器
4 圧縮機
5 圧縮機用モータ
6a 第1ファン
6b 第2ファン
7 第1ファンモータ
8 第2ファンモータ装置
9 電流検出装置
11 制御部
71 第1モータドライバ
81 第2ファンモータ
82 第2モータドライバ
91 モータ用電源配線
92 駆動用電源配線
93 電流平準化部
94 GND配線
95 電流検出部
R1 抵抗
C1 コンデンサ
Rs シャント抵抗
OP1 オペアンプ
Im モータ電流
Id 駆動電流
Ig GND電流

Claims (3)

  1. モータ(81)に通電されるモータ電流が流れる第3配線(91)と、
    前記モータ(81)と共にモータ装置(8)に含まれ前記モータ(81)を駆動するためのモータ駆動部(82)に通電される駆動電流が流れる第2配線(92)と、
    前記第2配線(92)上を流れる前記駆動電流を平準化する電流平準化部(93)と、
    前記モータ(81)に通電された後の前記モータ電流と前記電流平準化部(93)により平準化された後の前記駆動電流とが流れる第1配線(94)と、
    前記第1配線(94)上を流れる前記モータ電流と平準化された前記駆動電流との和を検出する電流検出部(95)と、
    を備える、電流検出装置(9)。
  2. 前記電流平準化部(93)は、前記第2配線(92)上に直列に接続された抵抗(R1)と、前記抵抗(R1)に対し並列に前記第2配線(92)に接続されたコンデンサ(C1)とを有する、
    請求項1に記載の電流検出装置(9)。
  3. 請求項1または2に記載の電流検出装置(9)と、
    前記モータ駆動部(82)と共に前記モータ装置(8)に含まれ、前記モータ電流が通電されるファンモータ(81)と、
    前記ファンモータ(81)により回転駆動されるファン(6b)と、
    前記電流検出装置(9)の前記電流検出部(95)により検出された前記モータ電流と平準化された前記駆動電流との和に基づいて前記モータ電流を算出し、算出された前記モータ電流に基づいて前記ファン(6b)から室内に送られる風量の制御を行う制御部(10)と、
    を備える、空気調和装置(1)。
JP2007275504A 2007-10-23 2007-10-23 電流検出装置ならびに空気調和装置 Active JP4434254B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275504A JP4434254B2 (ja) 2007-10-23 2007-10-23 電流検出装置ならびに空気調和装置
EP08843286.9A EP2209204B1 (en) 2007-10-23 2008-10-21 Current detecting device, air conditioning apparatus, correction constant calculating system and correction constant calculating method
US12/738,328 US8400083B2 (en) 2007-10-23 2008-10-21 Current detecting device, air conditioning apparatus, correction constant calculating system and correction constant calculating method
CN2008801124818A CN101849349B (zh) 2007-10-23 2008-10-21 电流检测装置、空气调节装置、修正常数计算系统及修正常数计算方法
PCT/JP2008/068993 WO2009054352A1 (ja) 2007-10-23 2008-10-21 電流検出装置、空気調和装置、補正定数算出システムならびに補正定数算出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007275504A JP4434254B2 (ja) 2007-10-23 2007-10-23 電流検出装置ならびに空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009106077A JP2009106077A (ja) 2009-05-14
JP4434254B2 true JP4434254B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=40707229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007275504A Active JP4434254B2 (ja) 2007-10-23 2007-10-23 電流検出装置ならびに空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4434254B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2557095B1 (en) * 2010-04-07 2016-10-05 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for producing water absorbent polyacrylic acid (salt) resin powder, and water absorbent polyacrylic acid (salt) resin powder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009106077A (ja) 2009-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4412392B2 (ja) モータ電流検出装置ならびに空気調和装置
JP2007010216A (ja) 換気装置
JP5533973B2 (ja) 調湿換気装置
WO2007004557A1 (ja) 換気装置
US20140230475A1 (en) Humidity control apparatus
WO2007004559A1 (ja) 調湿装置
US8400083B2 (en) Current detecting device, air conditioning apparatus, correction constant calculating system and correction constant calculating method
JP5292768B2 (ja) 調湿装置
JP4301341B2 (ja) モータ電流算出装置ならびに空気調和装置
US9228753B2 (en) Ventilation system
JP4434254B2 (ja) 電流検出装置ならびに空気調和装置
JP4458156B2 (ja) 信号補正装置ならびに空気調和装置
JP2009109134A (ja) 換気装置
JP5309849B2 (ja) 調湿装置
JP2009195065A (ja) 電力算出装置、空気調和装置ならびに電力算出方法
JP2017203592A (ja) 調湿装置
JP2009109139A (ja) 調湿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4434254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3