JP4434254B2 - 電流検出装置ならびに空気調和装置 - Google Patents
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Description
置に関する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置1の構成を示す平面概略図である。図1の空気調和装置1は、熱交換器の表面にシリカゲル等の吸着剤を担持したデシカント式の外調機であって、室内空間に供給される空気に対して冷房除湿運転、あるいは暖房加湿運転を行う。
ケーシング2は、略直方体の形状を有しており、その内部には第1及び第2熱交換器3a,3bや圧縮機4、第1及び第2ファン6a,6b等が収納されている。図1において、ケーシング2の左側面板21aには、室外空気OAをケーシング2内部に吸い込むための第1吸込口22と、室内空気RAをケーシング2内部に吸い込むための第2吸込口23とが形成されている。一方、ケーシング2の右側面板21bには、排出空気EAを室外に排出するための第1吹出口24と、調湿後の空気SAを室内に供給するための第2吹出口25とが形成されている。尚、第2吹出口25には、室内に延びる配管が接続されており、調湿された後の空気SAはこの配管を通じて室内に供給される。
第1熱交換器3a及び第2熱交換器3bは、図3に示すように、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型の熱交換器であって、略長方形板状に形成されたアルミニウム製の多数のフィン31と、このフィン31を貫通する銅製の伝熱管32とを備えている。各フィン31及び伝熱管32の外表面には、各熱交換器3a,3bを通過する空気に含まれる水分を吸着させる吸着剤がディップ成形(浸漬成形)等によって担持されている。ここで、吸着剤としては、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、親水性または吸水性を有する有機高分子ポリマー系材料、カルボン酸基またはスルホン酸基を有するイオン交換樹脂系材料、感温性高分子等の機能性高分子材料等を使用することができる。
圧縮機4は、図2に示すように、四路切換弁12を介して第1熱交換器3a及び第2熱交換器3bに接続されている。圧縮機4は、蒸発器として機能する第1熱交換器3aまたは第2熱交換器3bからの冷媒を圧縮する。圧縮動作を行う圧縮機4は、圧縮機用モータ5により駆動される。
第1ファン6aは、図1に示すように、第1吹出口24に対応する位置に設けられており、排出空気EAを第1吹出口24を介してケーシング2外部(具体的には室外)に送り出す。第2ファン6bは、第2吹出口25に対応する位置に設けられており、調湿後の空気SAを第2吹出口25を介してケーシング2外部(具体的には室内)に送り出す。第1ファン6aは、第1ファンモータ7(図7)により回転駆動され、第2ファン6bは、第2ファンモータ装置8により回転駆動される。
電流検出装置9は、第2ファンモータ81に通電されるモータ電流Imを含むGND電流Ig(後述)を検出するためのものであって、図4に示すように、第2ファンモータ81供給用の電源(以下、モータ用電源という)を生成するモータ用電源装置10a及び第2モータドライバ82供給用の電源(以下、駆動用電源という)を生成する駆動用電源装置10bと共にプリント基板P1に実装されている。ここで、モータ用電源装置10a及び駆動用電源装置10bの種類としては、ドロッパー方式の電源やスイッチング電源等が挙げられる。また、プリント基板P1と第2ファンモータ装置8とは、プリント基板P1のインターフェースと第2ファンモータ装置8のインターフェースとの間の3本のハーネスL1,L2,L3により接続されている。これらの3本のハーネスL1〜L3のうち2本のハーネスL1,L2は、各電源装置10a,10bから出力される電源用のハーネスであって、残りの1本のハーネスL3は、第2ファンモータ装置8のGND用のハーネスである。
制御部11は、RAMやROM等のメモリとCPUとで構成されるマイクロコンピュータであって、図7に示すように、四路切換弁12や膨張弁13、圧縮機用ドライバ51、第1モータドライバ71と接続されており、接続された各機器の制御を行う。例えば、制御部11は、四路切換弁12の経路切換制御や、圧縮機用ドライバ51及び第1モータドライバ71の駆動制御等を行う。
(A)
本実施形態に係る電流検出装置9によると、電流検出部95が検出するGND電流Igに含まれる駆動電流Idは電流平準化部93により平準化されている。従って、駆動電流Idが変動する場合であっても、電流検出部95により検出されたモータ電流Imと平準化された駆動電流Idとの和に基づいて、精度の良いモータ電流Imを得ることができる。
特に、電流検出装置9における電流平準化部93は、抵抗R1及びコンデンサC1からなるいわゆるフィルタ回路で構成することができる。このように、電流検出装置9は、簡単な構成を有する電流平準化部93により、駆動電流Idを平準化することができる。
第2ファンモータ81及び第2モータドライバ82が第2ファンモータ装置8に内蔵されている場合、その第2ファンモータ装置8の構造上、第2ファンモータ81に通電されたモータ電流Imが流れる配線と第2モータドライバ82に通電された駆動電流Idが流れる配線とを、別々に設けることが困難である。しかし、このような場合において本実施形態に係る電流検出装置9を適用すると、駆動電流Idは電流平準化部93により平準化されるため、精度の良いモータ電流Imを得ることができる。
また、電流検出装置9は、空気調和装置1における第2ファンモータ81の電流検出用として用いることができる。このように、電流検出装置9が用いられた空気調和装置1によると、制御部11は、電流検出装置9により検出されたモータ電流Imと平準化された駆動電流Idとの和に基づいて、モータ電流Imを精度良く求めることができると共に、このモータ電流Imを用いて、例えば室内に送られる風量が一定となるような制御を行うことができる。
(a)
上記実施形態では、空気調和装置1が熱交換器を内部に備えるデシカント式外調機である場合を例に取り説明した。しかし、本発明に係る空気調和装置は、熱交換器が空気調和装置とは別に備えられるようなタイプのデシカント式空調機や、デシカント以外の方式が採用された空調機にも適用できる。
上記実施形態では、電流検出装置9の電流平準化部93が、抵抗R1とコンデンサC1とからなるフィルタで構成された場合について説明した。しかし、本発明に係る電流平準化部は、電流検出部95のシャント抵抗Rsにより電流検出が行われる前に駆動電流Idを平準化できるものであれば、どのような構成であってもよい。
上記実施形態では、電流検出装置9が第2ファンモータ装置8における第2ファンモータ81のモータ電流Imを検出する場合について説明したが、本発明に係る電流検出装置の用途は、これに限定されない。本発明に係る電流検出装置は、例えば、モータとドライバとがそれぞれ個別に設けられているが、モータ電流が流れるモータ電流用のGND配線と駆動電流が流れる駆動電流用のGND配線とが別々に設けられているのではなく、モータ電流と駆動用電流とが共に1つのGND配線上に流れてしまう場合にも適用できる。
上記実施形態では、室内に送られる調湿後の空気SAの風量制御を行うため、電流検出装置9が、第2ファンモータ81を通電したモータ電流Imを含むGND電流Igを検出し、制御部11がこのGND電流Igからモータ電流Imを算出して第2ファン6bの風量制御を行う場合について説明した。しかし、本発明に係る電流検出装置が電流検出を行う対象は、第2ファンモータ81でなくともよい。電流検出装置は、例えば第1ファンモータ7や圧縮機用モータ5の電流検出用として用いられても良い。
上記実施形態において、図8に示すように、モータ用電源装置10aの出力とGNDとの間に電圧検出部14を接続してもよい。電圧検出部14は、モータ用電源装置10aから出力される電源の電圧値を検出する。尚、電圧検出部14が検出した電圧値は、制御部11に取り込まれるとする。これにより、制御部11は、検出された電圧値と算出したモータ電流Imとを用いて、第2ファンモータ81のモータ電力を算出することができる。従って、制御部11は、このモータ電力を用いて、空気調和装置1に含まれる第2ファンモータ81やその他の機器の各種制御等を行うことができる。
上記実施形態において、図9に示すように、第2ファンモータ81の回転数を検出するための回転数検出部15を更に設けても良い。この回転数検出部15は、第2ファンモータ装置8に直接取り付けて第2ファンモータ81の回転数を検出するタイプのものや、第2ファンモータ81においてステータに対するロータの位置を検出するホール素子からの出力信号を用いて回転数を検出するタイプ、第2モータドライバ82が第2ファンモータ81に出力する駆動電圧に基づいてロータの位置を推定し、推定したロータの位置を用いて回転数を検出するタイプ等、どのようなタイプのものであってもよい。尚、上述したタイプのうち、回転数検出部15が第2ファンモータ装置8に直接取り付けるタイプ以外である場合は、回転数検出部15は、プリント基板P1上に実装されてもよいし、プリント基板P1とは異なる他の基板に実装されていてもよい。図9では、回転数検出部15がプリント基板P1とは別の他の基板に実装されている場合を示している。また、回転数検出部15が検出した第2ファンモータ81の回転数は、制御部11に取り込まれるとする。
2 ケーシング
3a 第1熱交換器
3b 第2熱交換器
4 圧縮機
5 圧縮機用モータ
6a 第1ファン
6b 第2ファン
7 第1ファンモータ
8 第2ファンモータ装置
9 電流検出装置
11 制御部
71 第1モータドライバ
81 第2ファンモータ
82 第2モータドライバ
91 モータ用電源配線
92 駆動用電源配線
93 電流平準化部
94 GND配線
95 電流検出部
R1 抵抗
C1 コンデンサ
Rs シャント抵抗
OP1 オペアンプ
Im モータ電流
Id 駆動電流
Ig GND電流
Claims (3)
- モータ(81)に通電されるモータ電流が流れる第3配線(91)と、
前記モータ(81)と共にモータ装置(8)に含まれ前記モータ(81)を駆動するためのモータ駆動部(82)、に通電される駆動電流が流れる第2配線(92)と、
前記第2配線(92)上を流れる前記駆動電流を平準化する電流平準化部(93)と、
前記モータ(81)に通電された後の前記モータ電流と前記電流平準化部(93)により平準化された後の前記駆動電流とが流れる第1配線(94)と、
前記第1配線(94)上を流れる前記モータ電流と平準化された前記駆動電流との和を検出する電流検出部(95)と、
を備える、電流検出装置(9)。 - 前記電流平準化部(93)は、前記第2配線(92)上に直列に接続された抵抗(R1)と、前記抵抗(R1)に対し並列に前記第2配線(92)に接続されたコンデンサ(C1)とを有する、
請求項1に記載の電流検出装置(9)。 - 請求項1または2に記載の電流検出装置(9)と、
前記モータ駆動部(82)と共に前記モータ装置(8)に含まれ、前記モータ電流が通電されるファンモータ(81)と、
前記ファンモータ(81)により回転駆動されるファン(6b)と、
前記電流検出装置(9)の前記電流検出部(95)により検出された前記モータ電流と平準化された前記駆動電流との和に基づいて前記モータ電流を算出し、算出された前記モータ電流に基づいて前記ファン(6b)から室内に送られる風量の制御を行う制御部(10)と、
を備える、空気調和装置(1)。
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