JP4433660B2 - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置およびその駆動方法に関し、特に、低消費電力で高精細な画像表示を実現することが可能で、例えば携帯電話や小型情報端末機器などの表示デバイスとして好適に用いられるアクティブマトリクス型液晶表示装置などの表示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクティブマトリクス型液晶表示装置は、陰極線管(CRT)に代わるディスプレイデバイスとして、各種情報処理機器の表示装置、またはポータブル型テレビジョンセットや壁掛け型テレビジョンセットなどに広く用いられている。特に、近年では、薄型化および軽量化が可能なディスプレイデバイスとして液晶表示装置が注目されており、いわゆるノートブック型パーソナルコンピュータのような携帯型の情報処理機器などに用いられている。
【0003】
このような液晶表示装置の中でも、特に、多結晶シリコン(以下、P−Siと略称する)を用いた薄膜トランジスタ(ThinFilm Transistor:以下、TFTと略称する)をスイッチング素子として画素部に設けると共に、同様な構造を有するTFTをスイッチング素子アレイ基板の周縁部にも設けて駆動回路を構成した駆動回路一体型のアクティブマトリクス型液晶表示装置に関する研究および開発が盛んに行われている。
【0004】
以下、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成およびその動作について説明する。
【0005】
図6は、従来の一般的な液晶表示装置における主要部の概略構成を示す等価回路図である。
【0006】
図6において、この液晶表示装置は、スイッチ素子アレイ基板100上の表示領域101に複数のデータ信号線102および複数の走査信号線103が互いに交差するように配線され、両配線102,103で囲まれる格子状の領域に画素部104が縦方向および横方向にマトリクス状に配設されて構成されている。
【0007】
各画素部104には画素電極105が設けられており、各画素電極105はそれぞれ、両配線102,103の交差部近傍に設けられ、制御端子(ゲート電極)が走査信号線103に接続された画素部スイッチ素子106を介してデータ信号線102と接続されている。
【0008】
スイッチ素子アレイ基板100は、所定の間隙を保持しつつ対向配置される対向基板(図示せず)との間に液晶層が挟持されて周囲が封止されており、対向基板上に設けられた対向電極107とスイッチ素子アレイ基板100上に設けられた画素電極105との間に液晶容量(液晶セル)108が構成される。
【0009】
また、液晶容量108と並列に、画素部スイッチ素子106の後段である画素電極105に一端が接続され、他端が電荷蓄積容量電極線(Cs線)109に接続された画素電荷蓄積容量(補助容量)110が設けられている。
【0010】
さらに、表示領域101の外側には、上記データ信号線102にデータ信号を供給するデータ信号線駆動回路111および走査信号線103に走査信号を供給する走査信号線駆動回路112が設けられている。
【0011】
一般に、データ信号線駆動回路111および走査信号線駆動回路112などの駆動回路としては、シフトレジスタ型の駆動回路などのような液晶駆動回路ICを液晶表示装置に外付けする構成のものが用いられる。また、例えばP−SiTFTを画素部スイッチ素子106として用いた場合には、駆動回路111,112をP−Si TFTにて同一基板(上記スイッチ素子アレイ基板100)上に直接形成する駆動回路一体型の液晶表示装置も提案されている。このP−SiTFTを、600度以下のプロセス温度にて形成することによって、一般的なガラス基板を用いて駆動回路一体型の液晶表示装置を作製することができる。
【0012】
上記構成により、従来の液晶表示装置の動作を説明する。
【0013】
まず、走査信号線駆動回路112によって、ある任意の走査信号線103が選択されると、その走査信号線103に画素部スイッチ素子106を導通状態とする走査信号が供給され、その走査信号線103に接続されている画素部スイッチ素子106が導通状態となる。
【0014】
このとき、データ信号線駆動回路111によって画像データに対応したデータ信号線102が選択されて、そのデータ信号線102にビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、データ信号線電荷蓄積容量(図示せず)に蓄えられる。ここで、データ信号線電荷蓄積容量とは、各データ信号線102と、各画素電極105、各走査信号線103、Cs線109および対向電極107との間(絶縁膜部分)に形成される容量である。
【0015】
選択された走査信号線103および選択されたデータ信号線102に接続されている画素部スイッチ素子106を介して、データ信号線102からデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷が画素電荷蓄積容量110に供給されて蓄積されると共に、その電圧がその画素部スイッチ素子106に接続された画素電極105に書き込まれる。この電圧が液晶セル(液晶容量)108に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、光が変調されることによって画像表示が行われる。
【0016】
データ信号線102は、水平走査期間中に、データ信号線駆動回路111によって左右何れか一方の端から他方の端へと順次選択される。また、走査信号線103については、ある任意の走査信号線103に接続された一列分の画素部に対してビデオ信号の書き込みが終了すると、次の走査信号線103が選択される。このようにして、走査信号線103が上から下またはその逆の方向で線順次に選択され、この走査選択が終端の走査信号線103にまで達すると、再び、最初の走査信号線103に戻って上記動作が繰り返される。このような線順次走査を繰り返して、液晶表示装置の画面全体の画像が選択されて表示され、垂直走査期間毎の画面1フレーム(または1フィールド)が形成される。
【0017】
以上のような液晶表示装置において、その最大の利点は、一般に、薄型・軽量であるという点である。この利点を活用して、液晶表示装置は、ノートブック型パーソナルコンピュータなどのような携帯情報処理装置のディスプレイデバイスとして搭載されるようになってきている。
【0018】
ところで、ノートブック型パーソナルコンピューターなどの携帯型情報処理装置は、携帯可能とする必要があるため、一般に、バッテリー駆動方式が採用されている。したがって、現状では、一回の充電によって継続使用可能な時間は、バッテリーの電力容量に依存しており、限界がある。そこで、一回の充電によって継続使用可能な時間を、より長くするための方法が、種々試みられている。そのためには、バッテリー自体の電力容量の増大を図ることは言うまでもなく、その一方で、液晶表示装置の低消費電力化が重要な課題となっている。
【0019】
特に、近年では、バッテリーに対しては携帯可能であることが要求されているので、その重量を増やすことなく、電力容量を増大させる必要がある。しかしながら、バッテリーの電力容量密度(容量/重量)の向上については、一般的に用いられているバッテリーにおいては、既に、技術的な限界に近づいており、これ以上の大幅な向上は、実際上、ほとんど望むことができない。したがって、もう一方の課題である、液晶表示装置の低消費電力化が、さらに重要となっている。
【0020】
液晶表示装置において低消費電力化を図るためには、主として、二つの方法が考えられる。
【0021】
第1の方法は、液晶表示装置が非発光素子であることにより必要とされる照明光において、その照明光を供給するために必要とされる電力を低減化することである。
【0022】
しかしながら、バックライトを用いた液晶表示装置においては、そのバックライトの発光効率および利用効率の向上については、ほとんど限界に近づいている。しかも、TFTを用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置においては、さらなる画面の高精細化および多画素化に伴って、さらに画素部開口率が低下する傾向にあるため、バックライトの観点から低消費電力化を図ることは困難であるという問題がある。
【0023】
液晶表示装置の低消費電力化を図るための第2の方法としては、液晶表示装置において、画面に画像を表示するために必要とされる駆動電力を低減することが考えられる。
【0024】
しかしながら、従来の液晶表示装置では、このような駆動電力量を大幅に低減することは、非常に困難である。そこで、従来から、十分な低消費電力化と良好な表示品位とを両立させるための研究開発が精力的に行われており、例えば、特開2001−312253号公報には、消費電力を低減する駆動方法が開示されている。
【0025】
この駆動方法では、各画素がマトリクス状に配置されてなる表示画面の各ラインを複数の走査信号線により線順次に選択して走査し、選択されたラインの画素にデータ信号線からデータ信号を供給して表示を行う表示装置の駆動方法において、上記画面を1回走査する走査期間よりも長く、かつ、全走査信号線を非走査状態とする休止期間(非走査期間)を設けて、上記走査期間と休止期間との和を1垂直期間とし、走査期間と休止期間とを垂直期間毎に繰り返す。例えば、走査期間を通常用いられている60Hz相当の時間に設定すると、それよりも長い休止期間が存在するために、垂直周波数が30Hzよりも低い周波数となる。この走査期間と休止期間とは、静止画や動画など、表示したい画像の動きの程度に応じて、適宜設定することができる。
【0026】
この駆動方法によれば、休止期間に全走査信号線が非走査状態となるため、データ信号の供給周波数を減少させることができる。したがって、アクティブマトリクス型の液晶表示装置など、明るさ、コントラスト、応答速度、階調性などといった基本的な表示品位を確保することができるマトリクス型表示装置において、データ信号の供給周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を、上記表示品位を犠牲にすることなく容易かつ大幅に削減できる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2001−312253号公報の駆動方法では、全走査信号線を非走査状態とする休止期間の間、各画素部に書き込まれた電荷(データ)を十分保持することができなければ、各画素で発生する明るさの変化が「ちらつき」として知覚される。このため、画素電荷蓄積容量を大きくすることにより電荷保持特性を高める必要がある。
【0028】
ここで、画素電荷蓄積容量とデータ信号線電荷蓄積容量との関係について説明する。
【0029】
走査信号線駆動回路によって、ある任意の走査信号線が選択されると、その走査信号線に接続されている画素部スイッチ素子が導通状態になる。
【0030】
このとき、データ信号線駆動回路によって画像データに対応したデータ信号線が選択されて、そのデータ信号線にビデオ信号の画像データに対応した電圧が印加され、データ信号線電荷蓄積容量に蓄えられる。ここで、データ信号線電荷蓄積容量とは、各データ信号線と、各画素電極、各走査信号線、Cs線および対向電極との間に形成される容量である。
【0031】
選択された走査信号線および選択状態のデータ信号線に接続されている画素部スイッチ素子を介して、データ信号線からデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷が画素電荷蓄積容量に供給されて蓄積されると共にその電圧が画素電極に書き込まれる。
【0032】
この際、画素電荷蓄積容量110に対してデータ信号線102の電荷蓄積容量が十分に大きい値でなければ、画素電極へのデータ書き込み時(電荷転送時)に、電圧低下が生じる。即ち、データ信号線102にビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加されてデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられ、データ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷が、選択されたデータ信号線から画素部スイッチ素子106を介して画素電荷蓄積容量110に供給されて蓄積されると共にその電圧が書き込まれる画素電極へのデータ書き込み時(電荷転送時)に、電圧低下が生じる。この問題を防ぐために、画素電荷蓄積容量を大きく設定した場合には、それに対応させて、データ信号線電荷蓄積容量を大きく設定する必要がある。
【0033】
ここで、静止画や動画など、表示したい画像の動きの程度に応じて、例えば、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成される通常駆動方法、および、上述したような1垂直期間が走査期間と走査期間よりも長い非走査期間(休止期間)とから構成される低フレーム周波数駆動方法を、適宜切り替えるアクティブマトリクス型液晶表示装置、または、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、かつ、データ信号の供給周波数に合わせて適宜フレーム周波数を切り替えるアクティブマトリクス型液晶表示装置においては、当然のことながら、低フレーム周波数駆動時に要求される電荷保持特性を満たすことができるように、画素電荷蓄積容量を大きく設定しておく必要がある。
【0034】
したがって、データ信号線電荷蓄積容量についても、画素電荷蓄積容量に対して大きく設定する必要があり、このデータ信号線電荷蓄積容量をサンプリング期間内に充分に充電することができるような駆動能力を有するサンプリング回路、および、そのサンプリング回路を駆動する駆動電流を供給するための電流増幅回路が必要となる。
【0035】
このため、上述したように、低フレーム周波数駆動によってデータ信号線の供給周波数を減少させても、大きく設定した画素電荷蓄積容量に対する電荷保持特性を満たすために駆動能力を向上させた分だけ、データ信号線駆動回路の消費電力を低減することができず、これにより、液晶表示装置の消費電力をさらに削減することが妨げられていた。
【0036】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、表示品位を低下させることなく、消費電力を充分に削減できる表示装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、走査信号が供給される複数の走査信号線と、データ信号が供給される複数のデータ信号線とが互いに交叉して配置され、両信号線の交叉部毎に画素部がそれぞれ配置され、該走査信号が該複数の走査信号線に供給され、該走査信号が供給された画素部毎に該データ信号を該データ信号線を介して供給することにより画面表示する表示装置において、第1容量可変信号に基づいて各画素部の画素電荷蓄積容量を制御する画素電荷蓄積容量可変回路と、第2容量可変信号に基づいて、データ信号線電荷蓄積容量として、該データ信号線との間に形成される容量と当該容量および、該データ信号線に接続される容量とに切り替え制御するデータ信号線電荷蓄積容量可変回路とを備え、該画素電荷蓄積容量可変回路および該データ信号線電荷蓄積容量可変回路は、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量が共に大きいかまたは、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量が共に小さいように設定制御されており、そのことにより上記目的が達成される。ここでは、走査信号が、複数の走査信号線に順次供給されるとは限らず、例えば、走査信号が複数の走査信号線に同時に供給される場合もあり、本願発明はその場合でも適用可能である。また、データ信号も、データ信号線を介して順次供給されるとは限らず、例えば、データ信号が複数のデータ信号線に同時に供給される場合もあり、本願発明はその場合でも適用可能である。
【0038】
また、好ましくは、本発明の表示装置において、走査信号線駆動回路から走査信号が供給される複数の走査信号線と、データ信号線駆動回路からデータ信号が供給される複数のデータ信号線とが互いに交叉して配置され、両信号線にて囲まれる格子状の領域毎に画素部が配置され、画素部は、両信号線の交叉部近傍に設けられた画素部スイッチ素子を介してデータ信号線に電気的に接続可能とされ、画素部スイッチ素子の制御端子は走査信号線に接続され、走査信号線に供給される走査信号によって画素部スイッチ素子が周期的に選択されて導通状態になり、前記データ信号線電荷蓄積容量に蓄積された電荷が該データ信号線から導通状態の画素部スイッチ素子を介して、該画素部の画素電極と対向電極との間に表示媒体が挟持された表示媒体容量に供給される。
【0039】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における画素電荷蓄積容量可変回路は、二つの画素電荷蓄積容量部と画素電荷蓄積容量用スイッチ素子とを有し、前記画素部スイッチ素子から該画素電荷蓄積容量用スイッチ素子を介して二つの画素電荷蓄積容量部の一方に電荷供給可能とされ、該画素部スイッチ素子に二つの画素電荷蓄積容量部の他方が接続され、該画素電荷蓄積容量用スイッチ素子の制御端子に第1容量可変信号線が接続されている。
【0040】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるデータ信号線電荷蓄積容量可変回路は、データ信号線電荷蓄積容量部とデータ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子とを有し、データ信号線からデータ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子を介してデータ信号線電荷蓄積容量部に電荷供給可能とされ、データ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子の制御端子に第2容量可変信号線が接続されている。
【0041】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における第1容量可変信号線および第2容量可変信号線は共通接続されており、第1容量可変信号および第2容量可変信号は、フレーム周波数に応じて出力電圧レベルが変化する同一の容量可変信号である。
【0042】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるデータ信号線駆動回路は、電流駆動能力の異なる複数のサンプリング回路を有し、データ信号線電荷蓄積容量に応じて複数のサンプリング回路から一つを選択する第1選択手段を有する。
【0043】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置において、データ信号線駆動回路として、電流駆動能力の異なる複数のデータ信号線駆動回路が設けられ、データ信号線荷蓄積容量に応じて複数のデータ信号線駆動回路から一つを選択する第2選択手段を有する。
【0044】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるデータ信号線電荷蓄積容量可変回路は表示領域外に設けられている。
【0045】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における画素電荷蓄積容量可変回路およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路は、フレーム周波数が高いときは、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく設定制御し、該フレーム周波数が低いときは、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する。
【0046】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における画素電極の一部は、前記画素部スイッチ素子および前記画素電荷蓄積容量可変回路の少なくとも一方上に電気絶縁層を介して形成され、表面が光反射性を有する膜から構成されている。
【0047】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における走査信号線駆動回路、前記データ信号線駆動回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路の少なくとも一つは、前記画素部スイッチ素子と同じ材料を用いて一体的に形成される。
【0048】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるスイッチ素子は薄膜トランジスタからなる。
【0049】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるスイッチ素子は多結晶シリコン薄膜トランジスタからなる。
【0050】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置におけるスイッチ素子は600度以下のプロセス温度で作製されている。
【0051】
本発明の表示装置の駆動方法は、請求項1〜14の何れかに記載の表示装置における駆動方法であって、表示画像の種類に応じて画面を書き換える周期を切替制御しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0052】
また、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、かつデータ信号の供給周波数に合わせてフレーム周波数を切替制御する。
【0053】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、画素電荷蓄積容量可変回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路によって、前記フレーム周波数が高いときには該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく、前記フレーム周波数が低いときには、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する。
【0054】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成される通常駆動方法と、1垂直期間が走査期間と該走査期間よりも長い休止期間とから構成される低フレーム周波数駆動方法とを切り替えて画面表示する。
【0055】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、画素電荷蓄積容量可変回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路によって、前記通常駆動方法による駆動時には、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく、前記低フレーム周波数駆動方法による駆動時には、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する。
【0056】
上記構成により、本発明の作用について説明する。
【0057】
本発明にあっては、画素部のそれぞれに画素電荷蓄積容量を可変制御する画素電荷蓄積容量可変回路が設けられ、データ信号線のそれぞれにデータ信号線電荷蓄積容量を可変制御するデータ信号線電荷蓄積容量可変回路が設けられている。
【0058】
まず、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、静止画や動画など、表示したい画像の動きの程度(データ信号の供給周波数)に応じてフレーム周波数を切り替える表示装置においては、高フレーム周波数駆動時には電荷保持期間が比較的短く、電荷保持特性はそれほど要求されないため、画素電荷蓄積容量を小さく設定することができる。また、高フレーム周波数駆動時には電荷書き込み期間も比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量を小さく設定することができるため、駆動能力が小さいサンプリング回路および電流増幅回路であっても、データ信号線駆動回路から画像データ(データ信号)を十分供給することができる。
【0059】
一方、低フレーム周波数駆動時には電荷保持期間が比較的長く、高い電荷保持特性が要求されるが、画素電荷蓄積容量を大きく設定することによって、フリッカによる「ちらつき」などの表示品位低下を防ぐことができる。また、低フレーム周波数駆動時には電荷書き込み期間も比較的長くなるため、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量を大きく設定しても、容易にデータ信号線駆動回路から画像データ(データ信号)を供給することができる。また、画素電荷蓄積容量に合わせてデータ信号線電荷蓄積容量を大きく設定しても、電荷書き込み期間も比較的長くなるため、画素電極へのデータ書き込み時(電荷転送時)に電圧低下を生じることなく、任意の画像データを書き込むことができる。
【0060】
したがって、サンプリング回路および電流増幅回路の駆動能力を必要最低限に抑えて、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。
【0061】
次に、通常駆動方法と、休止期間を設けた低フレーム周波駆動方法とを切り替える表示装置において、通常駆動時(高フレーム周波数駆動時)には、電荷保持期間が比較的短く、電荷保持特性はそれほど要求されないため、画素電荷蓄積容量を小さく設定することができる。また、通常駆動時(高フレーム周波数駆動時)には電荷書き込み期間も比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量を小さく設定することができるため、駆動能力が小さいサンプリング回路および電流増幅回路であっても、容易にデータ信号線駆動回路から画像データ(データ信号)を十分供給することができる。
【0062】
一方、低フレーム周波数駆動時には電荷保持期間が比較的長く、高い電荷保持特性が要求されるが、画素電荷蓄積容量を大きく設定することによって、フリッカによる「ちらつき」などの表示品位の低下を防ぐことができる。この場合、低フレーム周波数駆動時、休止期間を設けた分だけ電荷書き込み期間が比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量を大きく設定しても、駆動能力が大きいサンプリング回路および電流増幅回路を用いれば、容易にデータ信号線駆動回路から画像データ(データ信号)を十分供給することができる。
【0063】
したがって、サンプリング回路および電流増幅回路の駆動能力を必要最低限に抑えて、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を容易かつ大幅に削減することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の表示装置の各実施形態1〜3を液晶表示装置に適用した場合について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の表示装置として液晶表示装置の他に、他の表示媒体を用いた表示装置についても適用可能である。
(実施形態1)
図1は、本発明の液晶表示装置の実施形態1における概略構成を示す等価回路図である。
【0065】
図1において、この液晶表示装置1は、スイッチ素子アレイ基板2上の表示領域3に、複数の走査信号線4_nと複数のデータ信号線5_nとが互いにほぼ直交するように設けられ、走査信号線4_nとほぼ平行に電荷蓄積容量電極線6(Cs線6)と容量可変信号線7(第1容量可変信号線7aおよび第2容量可変信号線7b)とが設けられて構成されている。ここで、nは所定値以下の自然数である。
【0066】
走査信号線4_nおよびデータ信号線5_nにて囲まれる格子状の領域8(画素部)が1画素に対応しており、各画素部8にはそれぞれ画素を構成する画素電極9がそれぞれ設けられている。また、各画素電極9は、走査信号線4_nおよびデータ信号線5_nの交叉部近傍に設けられており、制御端子(ゲート電極)が走査信号線4_nに接続された画素部スイッチ素子10を介してデータ信号線5_nに接続されている。
【0067】
スイッチ素子アレイ基板2は、所定の間隙を保持しつつ対向配置される対向基板(図示せず)との間に表示媒体の液晶層が挟持されて周囲が封止されており、対向基板上に設けられた対向電極(図示せず)とスイッチ素子アレイ基板2上に設けられた画素電極9との間に表示媒体容量の液晶容量部11(液晶セル)が構成されている。
【0068】
この液晶容量部11と並列に、補助容量の画素電荷蓄積容量部12と、画素電荷蓄積容量用スイッチ素子14および補助容量の画素電荷蓄積容量部13の直列回路とが接続されており、これらにより画素電荷蓄積容量可変回路15が構成されている。
【0069】
画素電荷蓄積容量12は、一端が画素部スイッチ素子10(以下、第1スイッチ素子10という)の後段である画素電極9に接続され、他端がCs線6に接続されている。
【0070】
画素電荷蓄積容量用スイッチ素子14(以下、第2スイッチ素子14という)は、一端が第1スイッチ素子10の後段である画素電極9に接続され、他端が画素電荷蓄積容量部13に接続されており、その制御端子(ゲート電極)が容量可変信号線7に接続されている。
【0071】
画素電荷蓄積容量13は、一端が第2スイッチ素子14に接続され、他端がCs線6に接続されている。なお、図1中では、画素電極9自体は表されておらず、等価回路的に各液晶セルの液晶容量部11の図中上側の電極(端子)によって表されている。
【0072】
表示領域3の外側には、走査信号を各走査信号線4_nに順次供給する走査信号線駆動回路16と、データ信号を各データ信号線5_nに順次供給するデータ信号線駆動回路17と、容量可変信号線7に接続されると共に各データ信号線にそれぞれ接続された各データ信号線電荷蓄積容量可変回路18とが設けられている。
【0073】
走査信号線駆動回路16は、各走査信号線4_nに対して、選択期間と非選択期間とのそれぞれに対応した電圧(走査信号)を供給する。
【0074】
データ信号線駆動回路17は、三つのアナログスイッチ19によって外部から供給されるビデオ信号(R−DATA、G−DATA、B−DATA)のそれぞれを順次サンプリングしてデータ信号を各データ信号線5_nにそれぞれ出力し、ビデオ信号R、G、Bそれぞれに対応するデータ信号線5_nに供給するデータサンプリング回路20と、n型トランジスタおよびp型トランジスタからなるアナログスイッチ19をオン・オフ制御する駆動電流を供給する電流増幅回路21と、インバータ回路からなる電流増幅回路21に順次遅延した入力信号を供給するシフトレジスタ22とを有している。データ信号線5_nに供給されたデータ信号は、画像データとして、選択されている走査信号線4_n上の一列の各画素部8のそれぞれに供給される。
【0075】
データ信号線電荷蓄積容量可変回路18は、データ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子23(以下、第3スイッチ素子23という)と、データ信号線電荷蓄積容量部24(以下、Cline24という)とを有している。このCline24は、制御端子(ゲート電極)が容量可変信号線7に接続された第3スイッチ素子23を介してデータ信号線5_nと接続されている。
【0076】
容量可変信号線7は、全ての画素電荷蓄積容量可変回路15、およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18と共通に接続され、例えばフレーム周波数に応じて、その信号電圧レベルが異なる二つのレベルの何れかに切り替えられるようになっている。
【0077】
上記構成により、以下、本実施形態1の液晶表示装置1の動作について説明する。
【0078】
図2は、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、かつ、データ信号の供給周波数に合わせてフレーム周波数を適宜切り替える駆動方法を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置におけるタイミングチャートであり、(a)はフレーム周波数を60Hzに設定した場合、(b)はフレーム周波数を15Hzに設定した場合を示している。
【0079】
図2では、G(1)〜G(n)は、それぞれ、1列目〜n列目の走査信号線に供給される走査信号を示し、SMP(1)〜SMP(n)はそれぞれ、1列目〜n列目のデータ信号線に供給されるデータ信号をサンプリングするためのサンプリング信号を示している。
【0080】
まず、図2(a)に示すように、フレーム周波数60Hzでの駆動時には、容量可変信号線7に第2スイッチ素子14および第3スイッチ素子23を非選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。
【0081】
走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態となる。
【0082】
このとき、データ信号線駆動回路17によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、データ信号線5_nの電荷が液晶容量部11およびデータ信号線電荷蓄積容量部12に蓄えられる。ここでは、第3スイッチ素子23が非選択状態となっているため、データ信号線電荷蓄積容量とは、データ信号線電荷蓄積容量部24の容量を含まず、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線3、および対向電極との間に形成される容量だけである。
【0083】
選択されたデータ信号線5_nに接続されている第1スイッチ素子10を介して、データ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷がデータ信号線5_nから画素電荷蓄積容量部12に供給されて蓄積されると共にその電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、第2スイッチ素子14が非選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは画素電荷蓄積容量部12だけの容量(画素電荷蓄積容量部13の容量を含まず)である。
【0084】
この画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に応じて液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、それによって光が変調されて画像表示が実現される。液晶セル(液晶容量部11)は、次にその列の走査信号線4_nが選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持されて表示を行う。
【0085】
この場合、フレーム周波数が60Hzであり、電荷保持期間が比較的短いため、それほど高い電荷保持特性は要求されず、画素電荷蓄積容量を比較的小さく設定しても、表示品位に問題は生じない。また、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間についても比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量12ともに比較的小さく設定しているため、容易に任意の画像データ(データ信号)を供給して書き込むことができる。
【0086】
次に、図2(b)に示すように、フレーム周波数15Hzによる駆動時には、容量可変信号線7には、第2スイッチ素子14および第3スイッチ素子23を選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。
【0087】
走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態になる。
【0088】
このとき、データ信号線駆動回路17によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、データ信号線電荷蓄積容量に蓄えられる。ここでは、第3スイッチ素子23が選択状態となっているため、データ信号線電荷蓄積容量とは、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線6および対向電極との間に形成される容量の他に、データ信号線電荷蓄積容量部24(Cline24)の容量を含む。
【0089】
データ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷が、選択されたデータ信号線5_nから第1スイッチ素子10を介して画素電荷蓄積容量部12,13に供給されて蓄積されると共にその電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、第2スイッチ素子14が選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは、画素電荷蓄積容量部12,13の容量である。
【0090】
画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、それによって光が変調されて画像表示が実現される。液晶セル(液晶容量部11)は、次に、その列の走査信号線4_nが選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持して表示を行うことになる。
【0091】
この場合、フレーム周波数が15Hzであり、電荷保持期間が比較的長いため、高い電荷保持特性が要求される。しかしながら、画素電荷蓄積容量を比較的大きく設定しているため、フリッカによる「ちらつき」などのような表示品位の低下が生じることはない。また、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間についても比較的長くなるため、比較的大きく設定されているデータ信号線電荷蓄積容量(データ信号線電荷蓄積容量部24の容量を含む)および画素電荷蓄積容量部12,13に対しても、容易に任意の画像データ(データ信号)を供給することができる。さらに、画素電荷蓄積容量を大きく設定したことに合わせて、データ信号線電荷蓄積容量も大きく設定しているため、画素電極9への書き込み時(電荷転送時)に電圧低下が生じることなく、任意の画像データを確実に供給することができる。
【0092】
以上のように、本実施形態1の液晶表示装置1によれば、画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を可変制御することによって、データサンプリング回路20の電流増幅回路21の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。また、画素電荷蓄積容量が大きく設定されたときにはデータ信号線電荷蓄積容量も大きく設定され、画素電荷蓄積容量が小さく設定されたときにはデータ信号線電荷蓄積容量も小さく設定されることによって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路17の消費電力を容易かつ大幅に削減することができる。さらに、データ信号線5_nのそれぞれに設けられたデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を表示領域3の外に設けることによって、画素透過率(反射率)の低下、クロストークなどの表示品位の低下を招くことなく、データサンプリング回路20における電流増幅回路21の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。
【0093】
なお、本実施形態1および以下の実施形態2,3では、Cs線6および容量可変信号線7を走査信号線4_nに平行に設けているが、これらの構成は、様々に変形され得ることは言うまでもない。例えばCs線6として隣接する走査信号線4_nを用いてもよく、また、第2スイッチ素子14および第3スイッチ素子23に対して別々の容量可変信号線7を設けてもよい。
【0094】
また、画素電荷蓄積容量可変回路18において、二つの画素電荷蓄積容量12,13を設けているが、三つ以上の画素電荷蓄積容量を設けて、二つ以上の画素電荷蓄積容量を各スイッチ素子をそれぞれ介して第1スイッチ素子10と接続することによって、画素電荷蓄積容量を三種類以上の容量に可変制御できるようにしてもよい。
【0095】
さらに、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18において、データ信号線電荷蓄積容量部24を設けているが、二つ以上のデータ信号線電荷蓄積容量部を設け、二つ以上のデータ信号線電荷蓄積容量部を各スイッチ素子をそれぞれ介してデータ信号線5_nと接続することによって、データ信号線電荷蓄積容量を二種類以上の容量に可変制御できるようにしてもよい。
【0096】
さらに、本実施形態1および以下の実施形態2,3では、Cs線6と容量可変信号線7とを別に設けて、容量可変信号線7を介して第2スイッチ素子14および第3スイッチ素子24を制御しているが、Cs線6を容量可変信号線7としても用いるように構成することもできる。
(実施形態2)
図3は、本発明の液晶表示装置の実施形態2における概略構成を示す等価回路図である。なお、図1と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0097】
図3において、この液晶表示装置30において、そのデータ信号線駆動回路31のデータサンプリング回路32は、駆動能力が大きいアナログスイッチ33aと、駆動能力が小さいアナログスイッチ33bと、出力端がアナログスイッチ33aの制御端子に接続される大駆動能力の電流増幅回路34aと、出力端がアナログスイッチ33bの制御端子に接続される小駆動能力の電流増幅回路34bとを有している。
【0098】
容量可変信号線35からNOR論理回路を介して電流増幅回路34bに接続され、また、容量可変信号線35からインバータ回路さらにNOR論理回路を介して電流増幅回路34aに接続されており、本実施形態2では、容量可変信号線35からの容量可変信号によって駆動能力が大きな経路(アナログスイッチ33aと電流増幅回路34a)と駆動能力が小さな経路(アナログスイッチ33bと電流増幅回路34b)とを切り替えるようになっている。
【0099】
上記構成により、以下、本実施形態2の液晶表示装置30の動作について説明する。
【0100】
図4は、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成される通常駆動方法、および、1垂直期間が走査期間と、走査期間よりも長い非走査期間(休止期間)とから構成される低フレーム周波数駆動方法とを適宜切り替える駆動方法を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置におけるタイミングチャートであり、(a)はフレーム周波数を60Hzに設定した通常駆動方法の場合、(b)はフレーム周波数を15Hzに設定した低フレーム周波数駆動方法の場合を示している。
【0101】
まず、図4(a)に示すように、通常駆動方法(フレーム周波数60Hz)での駆動時に、容量可変信号線35には、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14、およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23を共に非選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。
【0102】
データ信号線駆動回路31では、駆動能力が小さい経路(アナログスイッチ33bおよび電流増幅回路34b)がアクティブ状態になっている。
【0103】
走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態になる。
【0104】
このとき、データ信号線駆動回路31によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、小さい容量のデータ信号線電荷蓄積容量(データ信号線電荷蓄積容量部24の容量を含まず)に蓄えられる。ここでは、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23が非選択状態となっているため、データ信号線電荷蓄積容量とは、データ信号線電荷蓄積容量部24の容量を含まず、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線6および対向電極との間に形成される容量だけである。
【0105】
選択されたデータ信号線5_nに接続されている第1スイッチ素子10を介して、データ信号線5_nから小容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷が小容量の画素電荷蓄積容量に供給されて蓄積されると共に、その電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14が非選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは、画素電荷蓄積容量部13の容量を含まず、画素電荷蓄積容量部12の容量だけである。
【0106】
画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、光が変調されることによって、画像表示が実現される。液晶セル(液晶容量部11)は、次に、その列の走査信号線4_nが選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持して表示を行うことになる。
【0107】
この場合、フレーム周波数が60Hzであり、電荷保持期間が比較的短いため、それほど高い電荷保持特性は要求されず、画素電荷蓄積容量部13の容量を含まず、画素電荷蓄積容量部12の容量だけで画素電荷蓄積容量を比較的小さく設定しても、表示品位に問題は生じない。また、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間についても比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量部12ともに容量を比較的小さく設定しているため、駆動能力が小さいデータサンプリング回路32(アナログスイッチ33bおよび電流増幅回路34b)であっても、容易に画像データ(データ信号)を十分に供給することができる。
【0108】
次に、図4(b)に示すように、低フレーム周波数駆動方法(フレーム周波数15Hz)での駆動時に、容量可変信号線35は画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14、およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23を選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。また、データ信号線駆動回路17は、駆動能力が大きい経路(アナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34a)がアクティブ状態になっている。
【0109】
ここで、走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態となる。
【0110】
このとき、データ信号線駆動回路17によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、大容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられる。ここでは、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23が選択状態となっているため、大容量のデータ信号線電荷蓄積容量とは、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線6および対向電極との間に形成される容量の他、データ信号線電荷蓄積容量24部の容量(Cline24)を含んでいる。
【0111】
選択されたデータ信号線5_nに接続されている第1スイッチ素子10を介して、大容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷がデータ信号線5_nから大容量の画素電荷蓄積容量に供給されて蓄積されると共に、その電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14が選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは、画素電荷蓄積容量12,13である。
【0112】
画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、光が変調されることによって、画像表示が実現される。液晶セル(液晶容量部11)は、次に、その列の走査信号線4_nが選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持して表示を行うことになる。
【0113】
この場合、フレーム周波数が15Hzであり、電荷保持期間が比較的長いため、高い電荷保持特性は要求される。しかしながら、画素電荷蓄積容量を比較的大きく設定しているため、フリッカによる「ちらつき」などのような表示品位の低下が生じることはない。また、休止期間を設ける低フレーム周波駆動方法であるため、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間はフレーム周波数60Hz駆動時と同じ期間となり、電荷書込期間についても比較的短くなるが、データサンプリング回路32内の駆動能力が大きいアナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34aによって、容易に画像データ(データ信号)を十分に供給することができる。
【0114】
以上のように、本実施形態2の液晶表示装置30によれば、画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を可変制御することによって、データサンプリング回路の電流駆動能力を必要最低限に抑えることができる。また、画素電荷蓄積容量を大きく設定したときにデータ信号線電荷蓄積容量も大きく設定し、画素電荷蓄積容量を小さく設定したときにデータ信号線電荷蓄積容量も小さく設定することによって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。さらに、データ信号線5_nのそれぞれに設けられたデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を表示領域3外に設けることによって、画素透過率(反射率)の低下、クロストーク等の表示品位の低下を招くことなく、データサンプリング回路32の電流駆動能力を必要最低限に抑えることができる。
【0115】
なお、本実施形態2において、データ信号線駆動回路17内のアナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34aと、アナログスイッチ33bおよび電流増幅回路34bとに対して別々の容量可変信号線35を設けてもよい。また、本実施形態2では、Cs線6と容量可変信号線35とを別に設けて、容量可変信号が入力される容量可変信号線35によりデータ信号線駆動回路31内のアナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34aによって構成される経路と、アナログスイッチ33bおよび電流増幅回路34bによって構成される経路とを切り替えているが、Cs線6を容量可変信号線35としても用いるように構成することもできる。
【0116】
さらに、本実施形態2および以下の実施形態3では、通常駆動方法と休止期間を設ける低フレーム周波数駆動方法とを切り替える駆動方法を行っているが、上記実施形態1と同様の駆動方法において、本実施形態2のように、容量可変信号が入力される容量可変信号線35によりデータ信号線駆動回路31内のアナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34aによって構成される経路と、アナログスイッチ33bおよび電流増幅回路34bによって構成される経路とを切り替えることを適用することもできる。
(実施形態3)
図5は、本発明の液晶表示装置の実施形態3における概略構成を示す等価回路図である。なお、図1および図3と同様の作用効果を奏する部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0117】
図5において、この液晶表示装置40には複数のデータ信号線駆動回路41,42が設けられている。これらのデータ信号線駆動回路41,42にはそれぞれ、駆動能力が大きなアナログスイッチ33aと電流増幅回路34aとを有するデータサンプリング回路43、および駆動能力が小さなアナログスイッチ33bと電流増幅回路34bとを有するデータサンプリング回路44がそれぞれ備えられている。データ信号線駆動回路41,42はそれぞれシフトレジスタ46が容量可変信号線45とそれぞれ接続されており、容量可変信号線45からの容量可変信号によってデータ信号線駆動回路41,42の何れかに切り替えられるようになっている。
【0118】
上記構成により、以下、本実施形態3の液晶表示装置40の動作について説明する。ここでは、上記図4に示すように、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成される通常駆動方法、および、1垂直期間が走査期間と、走査期間よりも長い非走査期間(休止期間)とから構成される低フレーム周波数駆動方法とを適宜切り替える駆動方法を用いた場合について説明する。
【0119】
まず、図4(a)に示すように、通常駆動方法(フレーム周波数60Hz)での駆動時に、容量可変信号線45には、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14、およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23を非選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。また、このとき、駆動能力が小さいデータ信号線駆動回路42がアクティブ状態になっている。
【0120】
ここで、走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態となる。
【0121】
このとき、選択されたデータ信号線駆動回路42によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、データ信号線電荷蓄積容量(データ信号線電荷蓄積容量部24の容量は含まず)に蓄えられる。ここでは、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23が非選択状態となっているため、データ信号線電荷蓄積容量とは、データ信号線電荷蓄積容量部24の容量は含まず、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線6および対向電極との間に形成される容量だけである。
【0122】
選択されたデータ信号線5_nに接続されている第1スイッチ素子10を介して、小容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷がデータ信号線5_nから小容量の画素電荷蓄積容量に供給されて蓄積されると共に、その電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14が非選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは、画素電荷蓄積容量部13の容量は含まず、画素電荷蓄積容量部12の容量だけである。
【0123】
画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、光が変調されることによって、画像表示が実現される。その液晶セル(液晶容量部11)は、次に、その列の走査信号線が選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持して表示を行うことになる。
【0124】
この場合、フレーム周波数が60Hzであり、電荷保持期間が比較的短いため、それほど高い電荷保持特性は要求されず、画素電荷蓄積容量を比較的小さく設定しても、表示品位に問題は生じない。また、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間についても比較的短くなるが、データ信号線電荷蓄積容量および画素電荷蓄積容量ともに比較的小さく設定しているため、電流駆動能力が小さいデータ信号線駆動回路42であっても、容易に画像データ(データ信号)を十分供給することができる。
【0125】
次に、図4(b)に示すように、低フレーム周波数駆動方法(フレーム周波数15Hz)での駆動時に、容量可変信号線45には、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14、およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23を選択状態とする任意の電圧レベルが印加されている。また、このとき、駆動能力が大きいデータ信号線駆動回路41(アナログスイッチ33aおよび電流増幅回路34a)がアクティブ状態になっている。
【0126】
走査信号線駆動回路16によって、ある任意の走査信号線4_nが選択されると、その走査信号線4_nに接続されている第1スイッチ素子10が導通状態となる。
【0127】
このとき、選択されたデータ信号線駆動回路41によって画像データに対応したデータ信号線5_nが選択されて、そのデータ信号線5_nにビデオ信号の画像データに対応した電圧(データ信号)が印加され、大容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられる。ここでは、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18を構成する第3スイッチ素子23が選択状態となっているため、大容量のデータ信号線電荷蓄積容量とは、各データ信号線5_nと、各画素電極9、各走査信号線4_n、Cs線6および対向電極との間に形成される容量の他に、データ信号線電荷蓄積容量部24の容量(Cline24)を含む。
【0128】
大容量のデータ信号線電荷蓄積容量に蓄えられた電荷がデータ信号線5_nから第1スイッチ素子10を介して画素電荷蓄積容量部12,13に供給されて蓄積されると共に、その電圧が画素電極9に書き込まれる。ここでは、画素電荷蓄積容量可変回路15を構成する第2スイッチ素子14が選択状態となっているため、画素電荷蓄積容量とは画素電荷蓄積容量12,13共に含む。
【0129】
画素電極9に書き込まれた電圧は、液晶セル(液晶容量部11)に印加され、その電位に対応して液晶層内で液晶分子の配向状態が変化し、光が変調されることによって、画像表示が実現される。液晶セル(液晶容量部11)は、次に、その列の走査信号線が選択されるまでの間、書き込まれた電圧を保持して表示を行うことになる。
【0130】
この場合、フレーム周波数が15Hzであり、電荷保持期間が比較的長いため、高い電荷保持特性は要求される。しかしながら、画素電荷蓄積容量を比較的大きく設定しているため、フリッカによる「ちらつき」などのような表示品位の低下が生じることはない。また、休止期間を設ける低フレーム周波駆動方法であるため、データ信号線5_nおよび画素電極9への電荷書込期間はフレーム周波数60Hz駆動時と同じ期間となり、電荷書込期間についても比較的短くなるが、駆動能力が大きいデータ信号線駆動回路41によって、その短い期間内に容易に任意の画像データ(データ信号)を十分に供給することができる。
【0131】
以上のように、本実施形態3の液晶表示装置40によれば、画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を可変制御することによって、データサンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。また、画素電荷蓄積容量が大きく設定したときにデータ信号線電荷蓄積容量も大きく設定され、画素電荷蓄積容量が小さく設定したときにデータ信号線電荷蓄積容量も小さく設定されることによって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。さらに、データ信号線5_nのそれぞれに設けられたデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18を表示領域3外に設けることによって、画素透過率(反射率)の低下、クロストークなどの表示品位の低下を招くことなく、データサンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。
【0132】
なお、本実施形態3において、データ信号線駆動回路41,42に対して別々の容量可変信号線45を設けてもよい。また、本実施形態3では、Cs線6と容量可変信号線45とを別に設けて、容量可変信号線45によりデータ信号線駆動回路41,42を切り替えているが、Cs線6を容量可変信号線45として用いるように構成することもできる。
【0133】
上記実施形態1〜3において、画素電極9の少なくとも一部を、表面が光反射性を有する膜を用いて構成し、少なくとも第1スイッチ素子10および画素電荷蓄積容量可変回路15の何れか一方の上に電気絶縁層を介して形成することによって、反射型または半透過型の画素電極としてもよい。このように、画素電極9を第1スイッチ素子10および画素電荷蓄積容量可変回路15の何れか一方の上に重なるように形成すれば、画素電極9の占有面積を、第1スイッチ素子10または画素電荷蓄積容量可変回路15の占有面積に影響されることなく、十分に広く取ることができる。また、反射型の画素電極とした場合には、バックライトなども不要となるため、さらに消費電力の低減化を図ることができ、携帯型の液晶表示装置として極めて好適である。
【0134】
また、画素電極9を反射電極として用いる場合には、偏光板を用いずに光変調を行うことが可能なゲスト−ホスト型液晶を液晶組成物として用いることが好ましい。この場合、液晶内に混入する色素を種々変更することによって、白黒表示以外に、カラーフィルタを用いずにカラー表示を実現することも可能となる。このように、ゲスト−ホスト型液晶を用いることによって、光の透過損失が大きい偏光板やカラーフィルターが不要となり、光利用効率を向上させることができる。
【0135】
また、上記実施形態1〜3において、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路は、シフトレジスタ型の駆動回路などのような液晶駆動回路ICを液晶表示装置に外付けしてもよい。また、例えばP−SiTFTを第1スイッチ素子10として用いた場合には、データ信号線駆動回路および走査信号線駆動回路をP−Si TFTにて同一基板(スイッチ素子アレイ基板)上に直接形成する、いわゆる駆動回路一体型液晶表示装置とすることも可能である。このP−SiTFTは、600度以下のプロセス温度にて形成することによって、一般的なガラス基板を用いて駆動回路一体型液晶表示装置を作製することができる。
【0136】
さらに、上記実施形態1〜3において、画素電荷蓄積容量可変回路15の第2スイッチ素子14およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路18の第3スイッチ素子23は、第1スイッチ素子10と同じプロセスにて、スイッチ素子アレイ基板上に作製することができる。また、データ信号線電荷蓄積容量可変回路18については、別に作製した回路を液晶表示装置に外付けすることも可能である。
【0137】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画素のそれぞれに画素電荷蓄積容量を可変制御する画素電荷蓄積容量可変回路を設け、データ信号線のそれぞれにデータ信号線電荷蓄積容量を可変制御するデータ信号線電荷蓄積容量可変回路を設けることによって、1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成されかつデータ信号の供給周波数に合わせてフレーム周波数を適宜切り替える表示装置において、サンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。したがって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。
【0138】
また、データ信号線駆動回路内に複数のサンプリング回路を設けて、データ信号線電荷蓄積容量に応じて、駆動能力の異なるサンプリング回路を切り替えることによって、通常駆動方法と、休止期間を設ける低フレーム周波駆動方法とを切り替える表示装置、または1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、かつデータ信号の供給周波数に合わせて適宜フレーム周波数を切り替える表示装置において、サンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。したがって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。
【0139】
さらに、駆動能力の異なるデータ信号線駆動回路を複数設けて、データ信号線電荷蓄積容量に応じて、駆動能力の異なるデータ信号線駆動回路を切り替えることによって、通常駆動方法と、休止期間を設ける低フレーム周波駆動方法とを切り替える表示装置、または1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成されかつデータ信号の供給周波数に合わせて適宜フレーム周波数を切り替える表示装置において、サンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。したがって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を、大幅に削減することができる。
【0140】
さらに、データ信号線電荷蓄積容量可変回路を表示領域外に設けることによって、画素透過率(反射率)の低下、クロストークなどの表示品位の低下を招くことなく、サンプリング回路の駆動能力を必要最低限に抑えることができる。したがって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。
【0141】
さらに、画素電荷蓄積容量を大きく設定したときにはデータ信号線電荷蓄積容量も大きく、画素電荷蓄積容量を小さく設定したときにはデータ信号線電荷蓄積容量も小さく設定することによって、明るさ、コントラスト、階調性などの基本的な表示品位をそれぞれ満たした状態で、フレーム周波数に正比例して増加するデータ信号線駆動回路の消費電力を大幅に削減することができる。
【0142】
さらに、少なくとも画素電極の一部を、表面が光反射性を有する膜にて構成し、画素部スイッチ素子および画素電荷蓄積容量可変回路の少なくとも何れか一方の上に電気絶縁層を介して形成することによって、バックライトを必要としない反射型表示装置、または周囲光が多いときには反射型として、周囲光が少ないときにはバックライトを点灯することなどにより透過型として併用することが可能な半透過型の表示装置として用いることができる。したがって、更なる低消費電力化を図ることができる。
【0143】
さらに、走査信号線駆動回路、データ信号線駆動回路およびデータ信号線電荷蓄積容量可変回路の少なくとも何れか一つを、画素部スイッチ素子と同じ材料を用いて一体的に作製することによって、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の実施形態1における概略構成を示す等価回路図である。
【図2】(a)および(b)は図1の液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の液晶表示装置の実施形態2における概略構成を示す等価回路図である。
【図4】(a)および(b)は図3および図5の液晶表示装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の液晶表示装置の実施形態3における概略構成を示す等価回路図である。
【図6】従来の一般的な液晶表示装置の主要部の構成を示す等価回路図である。
【符号の説明】
1,30,40 液晶表示装置
2 スイッチ素子アレイ基板
3 表示領域
4_n走査信号線
5_nデータ信号線
6 電荷蓄積容量電極線(Cs線)
7 容量可変信号線
8 画素部
9 画素電極
10 第1スイッチ素子
11 液晶セル(液晶容量部)
12,13 画素電荷蓄積容量
14 第2スイッチ素子
15 画素電荷蓄積容量可変回路
16 走査信号線駆動回路
17,31,41,42 データ信号線駆動回路
18 データ信号線電荷蓄積容量可変回路
19,33a,33b アナログスイッチ
20,32,43,44 データサンプリング回路
21,34a,334b 電流増幅回路
22,46 シフトレジスタ
23 第3スイッチ素子
24 データ信号線電荷蓄積補助容量(Cline)

Claims (19)

  1. 走査信号が供給される複数の走査信号線と、データ信号が供給される複数のデータ信号線とが互いに交叉して配置され、両信号線の交叉部毎に画素部がそれぞれ配置され、該走査信号が該複数の走査信号線に供給され、該走査信号が供給された画素部毎に該データ信号を該データ信号線を介して供給することにより画面表示する表示装置において、
    第1容量可変信号に基づいて各画素部の画素電荷蓄積容量を制御する画素電荷蓄積容量可変回路と、
    第2容量可変信号に基づいて、データ信号線電荷蓄積容量として、該データ信号線との間に形成される容量と、当該容量および、該データ信号線に接続される容量とに切り替え制御するデータ信号線電荷蓄積容量可変回路とを備え
    該画素電荷蓄積容量可変回路および該データ信号線電荷蓄積容量可変回路は、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量が共に大きいかまたは、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量が共に小さいように設定制御されている表示装置。
  2. 走査信号線駆動回路から走査信号が供給される複数の走査信号線と、データ信号線駆動回路からデータ信号が供給される複数のデータ信号線とが互いに交叉して配置され、両信号線にて囲まれる格子状の領域毎に画素部が配置され、
    該画素部は、該両信号線の交叉部近傍に設けられた画素部スイッチ素子を介して該データ信号線に電気的接続可能とされ、該画素部スイッチ素子の制御端子は該走査信号線に接続され、
    該走査信号線に供給される走査信号によって該画素部スイッチ素子が周期的に選択されて導通状態になり、前記データ信号線電荷蓄積容量に蓄積された電荷が該データ信号線から導通状態の画素部スイッチ素子を介して、該画素部の画素電極と対向電極との間に表示媒体が挟持された表示媒体容量に供給される請求項1記載の表示装置。
  3. 前記画素電荷蓄積容量可変回路は、二つの画素電荷蓄積容量部と画素電荷蓄積容量用スイッチ素子とを有し、前記画素部スイッチ素子から該画素電荷蓄積容量用スイッチ素子を介して該二つの画素電荷蓄積容量部の一方に電荷供給可能とされ、該画素部スイッチ素子に該二つの画素電荷蓄積容量部の他方が接続され、該画素電荷蓄積容量用スイッチ素子の制御端子に第1容量可変信号線が接続された請求項1記載の表示装置。
  4. 前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路は、データ信号線電荷蓄積容量部とデータ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子とを有し、前記データ信号線から該データ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子を介してデータ信号線電荷蓄積容量部に電荷供給可能とされ、該データ信号線電荷蓄積容量用スイッチ素子の制御端子に第2容量可変信号線が接続された請求項1または3記載の表示装置。
  5. 前記第1容量可変信号線および第2容量可変信号線は共通接続されており、前記第1容量可変信号および第2容量可変信号は、フレーム周波数に応じて出力電圧レベルが変化する同一の容量可変信号である請求項3または4記載の表示装置。
  6. 前記データ信号線駆動回路は、電流駆動能力の異なる複数のサンプリング回路を有し、前記データ信号線電荷蓄積容量に応じて該複数のサンプリング回路から一つを選択する第1選択手段を有する請求項2記載の表示装置。
  7. 前記データ信号線駆動回路として、電流駆動能力の異なる複数のデータ信号線駆動回路が設けられ、前記データ信号線荷蓄積容量に応じて該複数のデータ信号線駆動回路から一つを選択する第2選択手段を有する請求項2記載の表示装置。
  8. 前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路は表示領域外に設けられている請求項1記載の表示装置。
  9. 前記画素電荷蓄積容量可変回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路は、フレーム周波数が高いときは、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく設定制御し、前記フレーム周波数が低いときは、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する請求項1記載の表示装置。
  10. 前記画素電極の一部は、前記画素部スイッチ素子および前記画素電荷蓄積容量可変回路の少なくとも一方上に電気絶縁層を介して形成され、表面が光反射性を有する膜から構成されている請求項2記載の表示装置。
  11. 前記走査信号線駆動回路、前記データ信号線駆動回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路の少なくとも一つは、前記画素部スイッチ素子と同じ材料を用いて一体的に形成される請求項2記載の表示装置。
  12. 前記スイッチ素子は薄膜トランジスタからなる請求項1記載の表示装置。
  13. 前記スイッチ素子は多結晶シリコン薄膜トランジスタからなる請求項12記載の表示装置。
  14. 前記スイッチ素子は600度以下のプロセス温度で作製されている請求項1記載の表示装置。
  15. 請求項1〜14の何れかに記載の表示装置における駆動方法であって、表示画像の種類に応じて画面を書き換える周期を切替制御する表示装置の駆動方法。
  16. 1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成され、かつデータ信号の供給周波数に合わせてフレーム周波数を切替制御する請求項15記載の表示装置の駆動方法。
  17. 前記画素電荷蓄積容量可変回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路によって、前記フレーム周波数が高いときには該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく、前記フレーム周波数が低いときには、該画素電荷蓄積容量および該データ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する請求項16記載の表示装置の駆動方法。
  18. 1垂直期間が走査期間と垂直帰線期間とから構成される通常駆動方法と、1垂直期間が走査期間と該走査期間よりも長い休止期間とから構成される低フレーム周波数駆動方法とを切り替えて画面表示する請求項15記載の表示装置の駆動方法。
  19. 前記画素電荷蓄積容量可変回路および前記データ信号線電荷蓄積容量可変回路によって、前記通常駆動方法による駆動時には、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を小さく、前記低フレーム周波数駆動方法による駆動時には、該画素電荷蓄積容量およびデータ信号線電荷蓄積容量を大きく設定制御する請求項18記載の表示装置の駆動方法。
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