JP4432081B2 - 直流電力ケーブル異常検出装置 - Google Patents

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この発明は、直流電力が供給される電力ケーブルの劣化を検出する直流電力ケーブル異常検出装置に関するものである。
鉄道車両に直流電力を供給する直流き電線において、駅構内、トンネル内、陸橋の下、地中等では、き電線を裸線のまま架設することができず、そのためき電線を絶縁被覆したき電ケーブル(直流電力ケーブル)が配設されている場合がある。
上記直流電力ケーブルは、設置状況によっては経年的に絶縁被覆に劣化が進行し、絶縁被覆が劣化して高抵抗地絡が発生する可能性がある。ここで、高抵抗地絡とは、接地抵抗が大きい地絡のことであり、流れる電流が負荷電流程度であるため、変電所の保護装置等では検知できない。このため、絶縁被覆の劣化は検知(検出)されないままさらに進行し、絶縁破壊を起して地絡が発生する。地絡が発生すると、鉄道車両の運行停止を招くと共に、き電ケーブルの焼損や近接する他のケーブルの焼損、電気設備の損傷、他への波及が大きく重大故障につながり、復旧に多大な労力とコストを要する。従って、直流電力ケーブルの地絡を防止するために、絶縁被覆の点検が必要であり、従来は、巡回等による直流電力ケーブルの目視点検がなされてきた。
ところで、上記従来の目視による直流電力ケーブルの点検では、絶縁被覆の劣化状態が十分把握できないという問題があった。また、巡回による定期的、又は不定期的な点検では、直流電力ケーブルを常には監視することができず、絶縁被覆の劣化に対する即時の対応処置が取れないことや点検のための人員の確保等、種々の問題があった。
この発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、直流電力ケーブルの絶縁被覆を継続的に監視し、その劣化を容易かつ確実に検出することが可能な直流電力ケーブル異常検出装置を提供することにある。また、直流電力ケーブルの異常を管理者に知らせることが可能であり、管理者が直ちにそのケーブルの地絡防止措置を施すことができる直流電力ケーブル異常検出装置を提供することもこの発明の目的である。
そこで、請求項1の直流電力ケーブル異常検出装置は、電線2と、電線2を被覆する絶縁被覆3と、この絶縁被覆3の周囲に配置された導体部4とを備えた直流電力ケーブル1の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部4と接地との間に接続された抵抗部12と、この抵抗部12に生じる電圧を検出する電圧検出器13と、この電圧検出器13の出力電圧が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部16とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電圧検出器13の出力が低レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1の異常を外部に知らせる警報手段7を設け、また、電圧検出器13の出力が高レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段8を設けたことを特徴としている。
請求項2の直流電力ケーブル異常検出装置は、電線2と、電線2を被覆する絶縁被覆3と、この絶縁被覆3の周囲に配置された導体部4とを備えた直流電力ケーブル1の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部4と接地との間に接続されたコンデンサ部17と、このコンデンサ部17に生じる電圧を検出する電圧検出器13と、この電圧検出器13の出力電圧が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部16とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電圧検出器13の出力が低レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1の異常を外部に知らせる警報手段7を設け、また、電圧検出器13の出力が高レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段8を設けたことを特徴としている。
請求項3の直流電力ケーブル異常検出装置は、電線2と、電線2を被覆する絶縁被覆3と、この絶縁被覆3の周囲に配置された導体部4とを備えた直流電力ケーブル1の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部4と接地との間に接続された抵抗部18と、この抵抗部18に流れる接地電流を検出する電流検出器19と、この電流検出器19の出力が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部16とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電圧流検出器19の出力が低レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1の異常を外部に知らせる警報手段7を設け、また、電流検出器19の出力が高レベル以上であるときに信号出力部16からの出力信号により上記直流電力ケーブル1への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段8を設けたことを特徴としている。
請求項の直流電力ケーブル異常検出装置では、上記信号出力部16の出力情報を、通信手段10により管理場所等に設置された端末器11に送信するように構成したことを特徴としている。
請求項1の直流電力ケーブル異常検出装置によれば、直流電力ケーブルの絶縁被覆に劣化が生じた場合、導体部及び抵抗部を通って故障電流がアースに流れる。そして、この抵抗部に生じる電圧が電圧検出器によって検出され、この検出された電圧が予め設定された設定レベル以上であれば、信号出力部から異常信号が出力される。このため、信号出力部から異常信号が出力されれば、抵抗部に生じる電圧が設定レベルに達しており、絶縁被覆に劣化が生じているかまたは劣化が生じようとしていることが分る。すなわち、巡廻による点検を行うことなく、直流電力ケーブルを常時監視することができ、直流電力ケーブルの劣化または劣化の予兆を知ることができる。このため、その後の対応処置を的確に行うことができ、鉄道車両の安定した走行を可能とする。また、抵抗部によって、静電シールドである導体部に流れる故障電流が抑制され、これによっても直流電力ケーブルの焼損を防止することができる。
請求項2の直流電力ケーブル異常検出装置によれば、直流電力ケーブルの絶縁被覆に劣化が生じた場合、導体部及びコンデンサ部を通って故障電流がアースに流れる。そして、このコンデンサ部に生じる電圧が電圧検出器によって検出され、この検出された電圧が予め設定された設定レベル以上であれば、信号出力部から異常信号が出力される。このため、信号出力部から異常信号が出力されれば、コンデンサ部に生じる電圧が設定レベルに達しており、絶縁被覆に劣化が生じているかまたは劣化が生じようとしていることが分る。すなわち、上記請求項1の直流電力ケーブル異常検出装置と同様、巡廻による点検を行うことなく、直流電力ケーブルを常時監視することができ、直流電力ケーブルの劣化または劣化の予兆を知ることができる。
請求項3の直流電力ケーブル異常検出装置によれば、直流電力ケーブルの絶縁被覆に劣化が生じた場合、導体部及び抵抗部を通って故障電流がアースに流れる。そして、この抵抗部に流れる電流が電流検出器によって検出され、この検出された電流が予め設定された設定レベル以上であれば、信号出力部から異常信号が出力される。このため、信号出力部から異常信号が出力されれば、抵抗部に流れる電流が設定レベルに達しており、絶縁被覆に劣化が生じているかまたは劣化が生じようとしていることが分る。すなわち、上記請求項1及び請求項2の直流電力ケーブル異常検出装置と同様、巡廻による点検を行うことなく、直流電力ケーブルを常時監視することができ、直流電力ケーブルの劣化または劣化の予兆を知ることができる。
上記各直流電力ケーブル異常検出装置によれば、第1の設定電圧レベルを低レベルに設定することによって、劣化の進行が進んでいない状態において、このままの状態を継続すれば劣化が進行して絶縁破壊を招くおそれがあることを検知することができる。このため、直流電力ケーブルの絶縁劣化の予兆を早期に検知して、地絡事故を未然に阻止することができる。また、第2の設定電圧レベルを高レベルに設定することによって、静電シールドである導体部の急激な電位上昇を検知することができる。すなわち、静電シールドの急激な電位上昇を検知して、ケーブルへの電力供給を停止し、ケーブルの焼損や設備の損傷等の復旧に多大な労力とコストがかかる重大な故障を防止することができる。
具体的には、上記各直流電力ケーブル異常検出装置によれば、警報手段にて、直流電力ケーブルの異常を外部に知らせることができるので、この直流電力ケーブルの管理者等はその異常を直ちに知ることができる。これにより、すみやかに対応処置をとることができ、ケーブルの焼損や電気設備の損傷、他の波及事故を防ぎ、鉄道車両の運行停止を防ぐことができる。
また、具体的には、上記各直流電力ケーブル異常検出装置によれば、遮断指示手段にて、直流電力ケーブルへの電力供給の遮断を指示する信号を出力するので、異常時には、直流電力ケーブルへの電力供給が直ちに遮断され、絶縁被覆の劣化の進行を防止でき、絶縁被覆の破壊を回避することができる。
請求項の直流電力ケーブル異常検出装置によれば、信号出力部の出力情報を、通信回線により管理場所等に設置された端末器に送信することができるので、使用する端末器等によってどの場所または区間の直流電力ケーブルに異常があるかを知ることができる。これにより、すみやかに対応処置(ケーブルの交換等)をとることができ、直流電力ケーブルの地絡事故等を阻止して、鉄道車両を安定して走行させることができる。
次に、この発明の直流電力ケーブル異常検出装置の具体的な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は直流電力ケーブル異常検出装置の全体構成図を示している。直流電力ケーブル1は、電線(き電線)2と、電線2を被覆する絶縁被覆(第1絶縁被覆)3と、絶縁被覆3の周囲に配設される導体部(静電シールド)4と、導体部4を被覆する絶縁被覆(第2絶縁被覆)5とを備える。直流電力ケーブル1は、例えば、駅構内、トンネル内、陸橋の下、あるいは地中等に配設される。また、導体部4は、例えば銅テープを絶縁被覆3に巻設することによって形成される遮蔽層にて構成できる。なお、この直流電力ケーブル1には、直流変電所よりき電用の直流電圧1500Vが印加される。
そして、直流電力ケーブル異常検出装置は、直流電力ケーブル1の異常を検出する異常検出手段6と、異常検出手段6にて異常が検出された際に警報等を発する警報手段7と、直流電力ケーブル1への電力供給を遮断する遮断指示手段8と、直流電力ケーブル1の異常部位を検出する監視手段9と、異常である旨を管理者等に知らせる通信手段10等を備える。
異常検出手段6は、図2に示すように、第1抵抗R1と第2抵抗R2からなる抵抗部12と、抵抗部12に生じる電圧を検出する電圧検出器13と、直流電力ケーブル1が正常か異常かの判定を行う判別回路14と、上記警報手段7等に信号を出力する出力回路15とを備える。この場合、判別回路14と出力回路15とで信号出力部16を構成する。そして、抵抗部12の第1抵抗R1と第2抵抗R2とは直列に接続され、抵抗部12の一端(第1抵抗R1の一端)が導体部4に接続され、抵抗部12の他端(第2抵抗R2の他端)が接地されている。この抵抗部12の抵抗値は、絶縁被覆3の抵抗値(例えば1000MΩ)に対して極めて小(例えば10kΩから100kΩ)とされる。
そして、直流電力ケーブル1の絶縁被覆3に劣化が生じた場合、静電シールド4及び抵抗部12をとおして故障電流がアースに流れる。この際、静電シールド4に加わる電圧は、第1抵抗R1、第2抵抗R2で分圧され、電圧検出器13は第2抵抗R2の両端に生じる電圧を検出する。また、判別回路14は、予め設定された電圧レベル(設定電圧レベル)と電圧検出器13にて検出された電圧とを比較して、この検出した電圧が設定電圧レベル以上となったときに、異常であると判断(判別)して異常信号を出力回路15に出力する。出力回路15からの出力信号は上記警報手段7に出力される。この警報手段7としては、出力信号が入力した際に、警報音を鳴らしたり、異常である旨を表示部にて表示したりすることができる。これによって、管理場所等にいる管理者に異常であることを知らせることができる。
ところで、上記判別回路14における設定電圧レベルとして複数のレベルを設定することができる。例えば、劣化の進行がそれほど進んでいない状態において、このままの状態を継続すれば劣化が進行して絶縁破壊を招くおそれがある低レベルに、第1の設定電圧レベルを設定し、静電シールド4の急激な電位上昇を検知するような高レベルに、第2の設定電圧レベルを設定する。この場合、低レベルでは警報を発信し、高レベルでは遮断指示手段8から図示省略のき電用遮断器を開放する信号を出力し、直流電力ケーブル1への電力供給を遮断するようにすることにより、劣化を2段階で検知し確実に故障や事故を防ぐことができる。なお、この実施の形態では、図1に示すように、遮断指示手段8は、警報手段7を介して異常検出手段6からの信号が入力されることになっているが、警報手段7を介さずに、異常検出手段6から直接的に信号が入力されるものであってもよい。
ところで、直流電力ケーブル1及び異常検出手段6は複数箇所に配置されており、各異常検出手段6には監視手段9が接続されている。ここで、監視手段9とは、異常検出手段6からの出力情報を受け、どこの場所の直流電力ケーブル1に異常があるかを識別するものであり、直流電力ケーブル1の異常及び設置場所の情報を出力する。この出力情報(例えば、メッセージ情報)は通信手段(通信回線)10を介して、管理場所等に設置された端末器11に送信される。通信手段(通信回線)10は、インターネット、携帯電話網、専用回線等を利用でき、有線、無線を問わず種々のものを利用することができる。また、端末器11としては、パソコン(パーソナル・コンピュータ)、携帯電話、この装置専用の受信装置等の種々のものを利用することができる。このように、監視手段9からは種々の複数の送信先に情報を送ることができる。
上記直流電力ケーブル異常検出装置では、直流電力ケーブル1の絶縁被覆3に劣化が生じて、静電シールド4及び抵抗部12をとおして故障電流がアースに流れた場合において、電圧検出器13にて検出された第2抵抗R2の両端に生じる電圧と、判別回路14にて設定されている設定電圧レベルとが比較され、第2抵抗R2の両端に生じる電圧が、判別回路14にて設定されている設定電圧レベル以上となったときに、異常であると判断して異常信号を警報手段7や監視手段9に出力する。そして、警報手段7が異常信号を受けると、管理場所等にいる管理者に異常が発生していることを知らせることができる。また、監視手段9が異常信号を受けると、通信回路10を介して、管理場所等に配置された端末器11に、異常が発生している直流電力ケーブル1の配置場所等の出力情報が送信される。このため端末器11により管理者等は、どの場所またはどの区間の直流電力ケーブル1に異常があるかを知ることができる。これによって、管理者等は、すみやかにその後の対応処置(例えば夜間におけるケーブル1の交換等)をとることができ、直流電力ケーブル1の地絡事故を阻止し、鉄道車両を安定して走行させることができる。
さらに、電圧検出器13にて異常発生を検出する際の基準となる設定レベルを複数設定することができるので、複数段階で劣化を検知することができる。例えば低レベルでは警報を発することにより、劣化があまり進んでいない早期の状態において、このままの状態を継続すれば劣化が進行して絶縁破壊を招くおそれがあることを検知することができる。すなわち、直流電力ケーブル1の絶縁劣化の予兆を早期に検知して、地絡事故を未然に阻止することができる。また、高レベルでは、静電シールド4の急激な電位上昇を検知して、直流電力ケーブル1への電力供給を停止することにより、直流電力ケーブル1の焼損や設備の損傷等の復旧に多大な労力とコストがかかる重大な故障及び波及事故を防止することができる。このように、判別回路14での設定電圧レベルを複数設定し、複数段階で劣化を検知することにより、故障や事故を確実に防止することができる。さらに、抵抗部12によって静電シールド4に流れる故障電流が抑制され、これによっても直流電力ケーブル1の焼損を防止できる効果がある。
したがって、上記直流電力ケーブル異常検出装置では、直流電力ケーブル1を常時監視して、直流電力ケーブル1の劣化または劣化の予兆を容易に早期に知ることができ、また、異常のある直流電力ケーブル1の設置場所や区間を特定することも可能で、対応処置をすみやかにとることができる。このため、故障を未然に阻止でき、労力及びコストを大幅に低減できる。また、この装置を使用することにより、直流電力ケーブルとして静電シールド4を有する汎用の交流用高圧ケーブル(6600V等)を用いることができ、ケーブル敷設の際のコスト低減にも寄与することができる。
次に図3は他の実施形態の異常検出手段6を示している。この場合の異常検出手段6は、上記図2に示す異常検出手段6と相違して、コンデンサ部17を使用している。このコンデンサ部17は、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2とを直列に接続することによって構成し、その一端(第1コンデンサC1の一端)を直流電力ケーブル1の静電シールド4に接続し、その他端(第2コンデンサC2の他端)を接地している。そして、第2コンデンサC2の端子電圧を電圧検出器13にて検出するものである。
この場合も、異常検出手段6は、判別回路14と出力回路15とからなる信号出力部16等を備え、判別回路14にて、予め設定された電圧レベル(設定電圧レベル)と電圧検出器13にて検出された電圧とを比較して、この検出した電圧が設定電圧レベル以上となったときに、異常であると判断して異常信号を出力回路15に出力する。また、この判別回路14においても設定電圧レベルを複数設定することができる。なお、この実施形態の他の構成は上記図1で示した異常検出装置と同様である。このため、この実施形態の装置であっても、直流電力ケーブル1の焼損や設備の損傷等の故障を防止することができる等の図1で示した異常検出装置と同様の作用効果を発揮する。
また、図4は別の実施形態の異常検出手段6を示している。この場合の異常検出手段6は、抵抗R3からなる抵抗部18を備え、この抵抗部18の抵抗R3の一端を直流電力ケーブル1の静電シールド4に接続し、その他端を接地し、ホールCT等のCT(カレントトランスフォーマー)を介してこの抵抗R3を流れる接地電流を電流検出器19にて検出するようにしている。この場合も、判別回路14と出力回路15とからなる信号出力部16等を備えるものであって、判別回路14にて、予め設定された電流レベル(設定電流レベル)と電流検出器19にて検出された電流とを比較して、この検出した電流が設定電流レベル以上となったときに、異常であると判断して異常信号を出力回路15に出力する。また、この判別回路14においても設定電流レベルを複数設定することができる。なお、この実施形態の他の構成は上記図1で示した異常検出装置と同様である。このため、この実施形態の装置であっても、直流電力ケーブル1の焼損や設備の損傷等の故障を防止することができる等の図1又は図3で示した異常検出装置と同様の作用効果を発揮する。
以上にこの発明の直流電力ケーブル異常検出装置の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、直流電気鉄道のき電ケーブル以外の直流電力ケーブルの異常検出に適用可能である。また、図2及び図3に示す判別回路14における設定電圧レベルや、図4に示す判別回路14における設定電流レベルとして、上記実施形態のように、複数レベルを設定するのが好ましいが、一レベルのみの設定であってもよい。また、設定レベルは任意に変えることができる。また、電圧検出器13は、抵抗部12またはコンデンサ部17に生じる電圧の単位時間あたりの電圧増加分を出力し、判別回路14は、電圧増加分が設定レベル以上のとき異常信号を出力するようにしてもよい。同様に、電流検出器19は、抵抗R3を流れる電流の単位時間あたりの電流増加分を出力し、判別回路14は、電流増加分が設定レベル以上のとき異常信号を出力するようにしてもよい。さらに、図2に示す異常検出手段6における抵抗部12の各抵抗R1、R2の抵抗値としては、この抵抗部12の全体の抵抗値が絶縁被覆3の抵抗値に対して極めて小(例えば10kΩ〜100kΩ)となるものであれば、任意に設定することができ、第1抵抗R1の抵抗値と第2抵抗R2の抵抗値が同じであっても、相違するものであってもよい。また、抵抗器の数の増減も可能であり、抵抗器の種類としても種々選択できる。また、図3に示す異常検出手段6におけるコンデンサ部17の第1コンデンサC1及びコンデンサC2の容量も任意に変更でき、コンデンサ部17のコンデンサの数の増減も可能であり、コンデンサ部17のコンデンサの種類としても種々選択できる。さらに、図4に示す異常検出手段6における抵抗部18の抵抗値も任意に変更することができ、抵抗部18の抵抗器の増加も可能である。また、異常検出手段6として、抵抗とコンデンサを並列接続した構成を、導体部4と接地との間に接続し両端の電圧を検出するようにしてもよい。
この発明の直流電力ケーブル異常検出装置の実施形態を示す構成図である。 上記直流電力ケーブル異常検出装置の異常検出手段を示す回路図である。 この発明の直流電力ケーブル異常検出装置の他の実施形態の異常検出手段を示す回路図である。 この発明の直流電力ケーブル異常検出装置の別の実施形態の異常検出手段を示す回路図である。
符号の説明
1・・直流電力ケーブル、2・・電線、3・・絶縁被覆、4・・導体部、7・・警報手段、8・・遮断指示手段、10・・通信手段、11・・端末器、12・・抵抗部、13・・電圧検出器、16・・信号出力部、17・・コンデンサ部、18・・抵抗部、19・・電流検出器

Claims (4)

  1. 電線(2)と、電線(2)を被覆する絶縁被覆(3)と、この絶縁被覆(3)の周囲に配置された導体部(4)とを備えた直流電力ケーブル(1)の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部(4)と接地との間に接続された抵抗部(12)と、この抵抗部(12)に生じる電圧を検出する電圧検出器(13)と、この電圧検出器(13)の出力電圧が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部(16)とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電圧検出器(13)の出力が低レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)の異常を外部に知らせる警報手段(7)を設け、また、電圧検出器(13)の出力が高レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段(8)を設けたことを特徴とする直流電力ケーブル異常検出装置。
  2. 電線(2)と、電線(2)を被覆する絶縁被覆(3)と、この絶縁被覆(3)の周囲に配置された導体部(4)とを備えた直流電力ケーブル(1)の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部(4)と接地との間に接続されたコンデンサ部(17)と、このコンデンサ部(17)に生じる電圧を検出する電圧検出器(13)と、この電圧検出器(13)の出力電圧が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部(16)とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電圧検出器(13)の出力が低レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)の異常を外部に知らせる警報手段(7)を設け、また、電圧検出器(13)の出力が高レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段(8)を設けたことを特徴とする直流電力ケーブル異常検出装置。
  3. 電線(2)と、電線(2)を被覆する絶縁被覆(3)と、この絶縁被覆(3)の周囲に配置された導体部(4)とを備えた直流電力ケーブル(1)の異常を検出する直流電力ケーブル異常検出装置であって、上記導体部(4)と接地との間に接続された抵抗部(18)と、この抵抗部(18)に流れる接地電流を検出する電流検出器(19)と、この電流検出器(19)の出力が予め設定された設定レベル以上である場合に異常信号を出力する信号出力部(16)とを具備して成り、上記設定レベルは、低レベルと高レベルとに設定し、電流検出器(19)の出力が低レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)の異常を外部に知らせる警報手段(7)を設け、また、電流検出器(19)の出力が高レベル以上であるときに信号出力部(16)からの出力信号により上記直流電力ケーブル(1)への電力供給の遮断を指示する信号を出力する遮断指示手段(8)を設けたことを特徴とする直流電力ケーブル異常検出装置。
  4. 上記信号出力部(16)の出力情報を、通信手段(10)により管理場所等に設置された端末器(11)に送信するように構成したことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかの直流電力ケーブル異常検出装置。
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