JP4432067B2 - 衝突回避装置、及びロボット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
産業用ロボットは、動作中に人と接触すれば人体に傷害を与えるおそれがあるため、動作範囲を安全柵で囲んで人の立入りを防止することにより、安全対策がなされているが、このようなロボットを人の介護や家事等に利用する場合には、人とロボットが同一空間に共存しながらロボットを動作させる必要があるため、前記安全柵に代わる安全機構が必要となる。
【0003】
ロボットの安全機構として従来から考案されているものとしてトルクリミッタ等がある。
トルクリミッタは、ロボットのアクチュエータが過大なトルクを発生する際に、例えば磁力固定されている部材が磁着力を超えた場合に滑りが生じるような機構を用いて、過大なトルクがロボットに与えらることを防止するものであるが、該トルクの閾値を、ロボットが人体に傷害を与えたり器物を破損しない程度に設定すると、ロボットの可搬重量の上限も極端に低くなるので、介護用等のロボットとしては限られた用途にしか利用できないものとなる。
【0004】
また、ロボットが人と接触したことをセンサ等で検知してロボットのアクチュエータを停止させ、さらに該アクチュエータを逆転させような、電子制御による安全機構では、ロボットに人が接触した後、アクチュエータが停止、逆転されるまでに多少の時間が必要となるので、その間、人体は、ロボットと器物等との間に挟まれた状態でロボットから一定の押圧力を受けることとなり、人体の傷害を防止するための安全機構としては適当でない。
また、電子制御は、外部からの電磁波の影響等により誤作動を惹き起こされる可能性が高く、動作の確実性に欠ける点においても安全機構としては適当でない。
【0005】
また、衝突の際の負荷や加速度をロボットの通常の作業動作から予測して閾値を設定し、該閾値を越える動作をロボットが行った又は行うと予測された場合にロボットの動作を停止させるような、コンピュータプログラムによるロボットの動作管理を行う方法では、安全性を高めようとすると過敏反応が多くなってロボットの作業効率が悪くなり、作業効率を優先させると衝突を回避できる確実性が下がってしまうという問題がある。
【0006】
これらの問題を解決する安全機構として、以下のような力制限装置が考案されている(平成11年特願176910号)。
図13は、前記力制限装置の概要を説明するための図であるが、図に示すように、該力制限装置1は、ロボットのアーム2を構成する2つの部材A、Bのうち、一方の部材Aから力伝達軸3を通じて他方の部材Bに伝達される押圧力を制限するものであって、該力伝達軸3は、部材Aの端部に固定されるとともに、その先端が部材Bへ出し入れ自在に貫入され、該力伝達軸3の先端には磁性板4が力伝達軸3の軸方向に対して直角に固定されている。該磁性板4の他面には、異方性ダンパ6のピストン10が固定されており、磁性板4とダンパ本体9の間には、該ピストン10を内包する復帰用バネ7が介設されている。さらに、部材Bの蓋体8の内面には、前記磁性板4を磁着するための磁石5が固定されている。
【0007】
このように構成された力制限装置1の動作を説明するに、アーム2の軸方向に押圧力が負荷された場合には、該押圧力は、力伝達軸3を通じて磁性板4に伝達され、磁石5からの離反力となる。該離反力が磁石5の磁着力を超える場合には、磁性板4は磁石5から離反して、異方性ダンパ6のピストン10を縮退させる。これにより、前記押圧力が緩衝されるので、ロボットが過大な力を人体等に与えることを防止できる。一方、前記押圧力が消滅した後は、磁石5から離反した磁性板4は、復帰用バネ7により磁石5方向へ押し戻されて、磁石5に再び磁着される。したがって、押圧力が負荷されていた際に復帰用バネ7に蓄積されていたエネルギーを異方性ダンパ6により緩衝しながら、アーム2を元の状態に復帰させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記力制限装置1は、ロボットが軽量のワークを緩やかな動作で扱う場合には、その効果を十分に発揮することができるが、ワークを把持した状態でロボットに素早い動作を行わせたい場合には、力制限装置1が障害となる場合がある。詳細に説明するに、前記磁性板4には、ワークの重量と部材Aより先端側のロボットの重量に対して、動作の最大加減速時の慣性力が作用するので、人体に傷害を与えないことを考慮して前記磁石5の磁着力を設定した場合には、ワークの重量や加減速度が大きくなれば、正常なロボットの動作中に磁性板4が磁石5から離れてしまうことが起こり得る。
【0009】
したがって、ロボットの可搬重量の増加や動作速度の向上には、前記慣性力のうちアーム2の軸方向の成分が、磁石5の磁着力を超えることができないという制限がある。特に、鉛直方向の動作においては重力加速度も加わるため、ロボットに鉛直方向の動作も行わせる場合には、可搬重量や動作速度の上限は極めて制限され、その結果、軽量のワークを緩やかな動作で扱うようなロボット以外には、前記力制限装置1を用いることは難しいという問題がある。
【0010】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、ロボットの可搬重量や動作速度の上限を制限することなく、ロボットと人や器物等との衝突を確実に回避する手段を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に係る衝突回避装置は、ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置であって、内筒が外筒の一端側から軸方向に進退自在に設けられることにより、軸方向に伸縮自在なアームと、内筒を相対的に外筒へ縮退する方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に反して、外筒に対して内筒を伸長させた状態で固定し、制御信号に基づいて該固定を開放する固定手段と、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものである。
【0012】
これにより、ロボットが人体等と衝突した後、直ちに外筒と内筒との固定が開放され、該内筒が付勢手段の付勢力により外筒へ縮退して、前記ロボットの衝突を回避する。
【0013】
また、本発明(請求項2)は、請求項1記載の衝突回避装置において、前記アームの内筒は、案内レールを介して所定の間隔だけ離間されて同軸上に連結された2つの管状体を備えたものであり、前記アームの外筒は、該外筒の端部に固設され、前記内筒の離間部分に前記案内レールに沿って摺動自在な外筒カバーと、該外筒の内周面に設けられ、前記案内レールを摺動自在に支持する案内ブロックとを備えたものである。
【0014】
また、本発明(請求項3)は、請求項2記載の衝突回避装置において、前記付勢手段は、外筒の外側に位置する前記内筒の管状体と前記外筒の外筒カバーとの間に介設された弾性体である。
【0015】
また、本発明(請求項4)は、請求項3記載の衝突回避装置において、前記外筒の外筒カバーの外面側、及び該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に、互いに対向する方向にくの字状に曲折された棒状の継ぎ具が各々設けられ、該継ぎ具間に、各端部が継ぎ具に沿って摺動自在となるように前記弾性体が架設されたことにより、前記アームが縮退した状態において、弾性体がアームの軸線に対して傾倒されて内筒の管状体の内部空間に収納されるものである。
【0016】
また、本発明(請求項5)は、請求項4記載の衝突回避装置において、前記継ぎ具は、前記外筒の外筒カバーの外面側、又は該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に対して傾動自在に設けられたものである。
【0017】
また、本発明(請求項6)は、請求項1記載の衝突回避装置において、前記固定手段は、電磁石である。
【0018】
また、本発明(請求項7)は、請求項2記載の衝突回避装置において、前記固定手段は、前記外筒の外筒カバー、又は該外筒の内側に位置する内筒の管状体に固設された電磁石であり、該管状体、又は該外筒カバーと磁着するものである。
【0019】
また、本発明(請求項8)は、ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置であって、アームを支持するためのベース盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第1の逆転トルク伝達盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第2の逆転トルク伝達盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられるとともに、前記アームを旋回自在に支持する駆動トルク伝達盤と、前記第1の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して時計方向の回転力を付勢する第1の付勢手段と、前記第2の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して反時計方向の回転力を付勢する第2の付勢手段と、前記第1の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、該連結を開放することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の連動を解除する第1の連結手段と、前記第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤との連結を開放することにより、その連動を解除する第2の連結手段と、前記ベース盤に前記駆動トルク伝達盤を固定し、制御信号に基づいて、該固定を開放する固定手段と、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、該衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、衝突直前の前記アームの旋回が時計方向であった場合は、前記第2の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を、衝突直前の前記アームの旋回が反時計方向であった場合は、前記第1の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものである。
【0020】
これにより、ロボットが人体等と衝突した後、直ちに駆動トルク伝達盤とベース盤及び第1の逆転トルク伝達盤若しくは第2の逆転トルク伝達盤との固定が開放され、第1の付勢手段又は第2の付勢手段の付勢力により、第1の逆転トルク伝達盤又は第2の逆転トルク伝達盤が駆動トルク伝達盤と連動して回転して、アームを旋回方向と逆方向に旋回させて前記衝突を回避する。
【0021】
また、本発明(請求項9)は、請求項8記載の衝突回避装置において、前記ベース盤は、前記アームの旋回軸の円周方向に渡って設けられた凹欠部を2箇所に有するものであり、前記第1の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の一方と遊嵌する突片を備えたものであり、前記第2の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の他方と遊嵌する突片を備えたものである。
【0022】
また、本発明(請求項10)は、請求項9記載の衝突回避装置において、前記付勢手段は、前記各凹欠部の立ち上がり面と各凹欠部に遊嵌された前記突片との間に介設された弾性体である。
【0023】
また、本発明(請求項11)は、請求項9又は10記載の衝突回避装置において、前記第1の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第1の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、前記第2の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第2の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第2の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、前記固定手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記ベース盤に形成された孔に嵌入することにより、駆動トルク伝達盤をベース盤に固定するものである。
【0024】
また、本発明(請求項12)は、請求項9乃至11のいずれかに記載の衝突回避装置において、前記検知手段は、ロボットのハンド部又はアームの周囲に渡って、該ハンド部又はアームの外面と一定の間隙を有するように弾性支持された複数の接触センサである。
【0025】
また、本発明(請求項13)は、請求項1乃至12のいずれかに記載の衝突回避装置を、少なくとも一以上備えてなるロボットである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る衝突回避装置について具体的に説明する。
図1は、衝突回避装置100の構成を示す断面図であるが、図に示すように、前記衝突回避装置100は、ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置であって、内筒12が外筒11の一端側から軸方向に進退自在に設けられることにより、軸方向に伸縮自在なアーム101と、内筒12を相対的に外筒11へ縮退する方向に付勢するコイルバネ(付勢手段)102と、コイルバネ102の付勢力に反して、外筒11に対して内筒12を伸長させた状態で固定し、制御信号に基づいて該固定を開放する電磁石(固定手段)103と、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する外界センサ(検知手段)104と、衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、電磁石103の固定を開放させるための制御信号を出力する制御回路(図示せず)とを備えたものであり、図2に示すように、ロボットのハンド部900を支持するアームとして用いられる。
【0027】
前記外筒11は、図1から図3に示すように、内筒12を内挿可能な円筒状のものであって、内筒12が進退する側の開口部には、周縁の4箇所に径方向の切欠部が設けられた外筒カバー13が固定されるようになっている。一方、外筒11の反対側の開口部には、ロボットのハンド部900と連結されるためのフランジが設けられている。
【0028】
前記内筒12は、図1及び図4に示すように、2つの円管状の管状体14a、14bと、該管状体14a、14bに所定の間隙を設けて同軸上に連結する直動案内レール15とを備えてなる。
【0029】
前記管状体14aは、外筒11に内挿可能な円管状のものであり、外筒11側に位置する端部は電磁石103が磁着可能な磁性材質の部材で閉塞されており、反対側の端部は開口されている。一方、前記管状体14bは、管状体14aの外径と略同一の円管状のものであり、外筒11側の端部は開口されており、反対側の端部は閉塞され、かつ、ロボットの関節部と連結されるためのフランジが該端部の外周縁に設けられている。
【0030】
前記直動案内レール15は、捻り及び曲げに対する剛性を有するレールであり、前記2つの部材14a、14bの外側周面間に均等な間隔で4本架設されることにより、該部材14a、14bが、互いに開口端部を対向させた状態で所定の間隔だけ離間されて同軸上に連結される。この際、部材14a、14b間の所定の間隔は、ロボットのハンド部900が衝突の際にアーム101の軸方向に縮退する距離及び前記外筒カバー13の厚みに基づいて設定される。また、前記各直動案内レール15は、前記外筒カバー13の各切欠部から外筒11の内部に貫入され、該外筒11の内側周面に固設された各直動案内ブロック16が、直動案内レール15の両側に設けられた案内溝に嵌合して、該直動案内レール15を軸方向にのみ摺動自在に支持されている。
これにより、内筒12の部材14aが外筒11に内包された状態で、内筒12の管状体14bが、直動案内レール15及び直動案内ブロック16により、外筒11に対して進退自在に設けられて、アーム101が軸方向に伸縮自在なものとなる。
【0031】
前記コイルバネ102は引張りバネであり、前記外筒カバー13と前記内筒12の管状体14bとの間に介設されている。以下、詳細に説明するに、図1及び図4に示すように、外筒カバー13の外面側、及び外筒11の外側に位置する内筒12の管状体14bの内平面の、アーム101の軸を挟む対向位置に、その先端部分に貫通穴を有するコイルバネ用ポスト21が各々2ヶ所に設けられ、外筒カバー13、又は内筒12の管状体14bのコイルバネ用ポスト21間に、互いに対向する方向にくの字状に曲折され、その両端部が環状に成形された棒状の継ぎ具22が、該環状の両端部をコイルバネ用ポスト21の貫通穴に挿通して、外筒カバー13、又は内筒12の管状体14bの面に対して傾動自在に架設され、対向する継ぎ具22間に、コイルバネ102が、その各端部が継ぎ具22のくの字形状に沿って摺動自在となるように架設されている。
これにより、アーム101が縮退した状態において、コイルバネ101がアーム101の軸線に対して傾倒され、内筒12の管状体14bの内部空間に収納されるものとなる。
なお、コイルバネ102に代えてゴムその他の弾性体を用いることとしてもよい。
【0032】
前記電磁石103は、外筒11の外筒カバー13の内面側にボルト31により固定されたものであり、該電磁石103に、内筒12の部材14aが覆い被さり、該部材14aの端部の内平面が磁着されて、外筒11と内筒12とが伸長された状態で固定される。電磁石103による磁着力は、コイルバネ102による引張り力に対抗し、さらに、外筒11、ロボットのハンド部900、及びワークの重量に対する、慣性力及び重力加速度にも対抗して、外筒11と内筒12とを伸長した状態に維持できるものである。
なお、前記電磁石103を外筒カバー13に固定する代わりに、内筒12の部材14aの端部内平面に固定し、該電磁石103が外筒カバー13と磁着するようにしてもよい。
【0033】
前記外界センサ104は、図5に示すようなテープ状スイッチ(接触センサ)41から構成されており、詳細には、上部に凸状の突起が設けられたテープ状の外被42の内部空間に、電極間絶縁体43を両端に介して下部電極板44及び上部電極板45が対向して配置されたもので、通常は、上部電極板45が弧状に反って下部電極板44と電気的に解離し、テープ状スイッチ41はオフとなっている。これに、外部から外被42の突起に荷重が加わることにより、上部電極板45が下方に向かって湾曲して下部電極板44と接触し、テープ状スイッチ41がオンとなる。荷重がなくなれば、上部電極板45は再び元の状態に復帰して、再びオフとなる。
【0034】
前記テープ状スイッチ41を、例えば図6に示すように、ロボットのアーム101の外周面から一定の距離だけ離間させて8方向に設けることにより、該アーム101と人体等との接触を検知する。テープ状スイッチ41を設けるべき位置は、ロボットの形状等により適宜設定するが、ロボットのハンド部、アーム、関節部等のうち、人体と接触する可能性のある面には設けることが好ましい。
【0035】
ここで、テープ状スイッチ41をアーム101等の外周面から一定距離だけ離間させているのは、テープ状スイッチ41がロボットと人体等との接触を検知してから衝突回避装置100が作動するまでの時間内に、ロボットがさらに動作することを考慮して設けられたものであり、ロボットの最大運動速度を参照して求める。また、人体との接触により人体に痛みや傷害を与えることがないように、テープ状スイッチ41を、図に示すように、バネにより弾性を有するように支持することが好ましい。なお、弾性を有するように支持できれば、バネ以外であっても、例えばアーム101全体を弾性を有するゴム状のカバーで覆い、該カバーの表面にテープ状スイッチ41を設けるようにしてもよい。
このように構成された衝突回避装置100は、ロボットのハンド部900が、アーム101の軸方向に対して外方へ拡大する方向に動作することにより人体等に衝突した場合に作動する。
【0036】
一方、図7に示すように、衝突回避装置200は、ロボットのベース部901上であって、ロボットのアームを旋回させるための減速機との間に介設されたものであり、該ベース部901上に固定されたアームを支持するためのベース盤201と、ベース盤201に対して、サーボモータの回転軸と同一軸上で回転自在となるように設けられた第1の逆転トルク伝達盤202と、第1の逆転トルク伝達盤202と同様に、ベース盤201に対して、回転自在となるように設けられた第2の逆転トルク伝達盤203と、ベース盤201に対して、サーボモータの回転軸と同一軸上で回転自在となるように設けられ、かつ減速機を介してロボットのアームを旋回自在に支持する駆動トルク伝達盤204とを備えてなる。
【0037】
さらに、図7及び図11に示すように、前記駆動トルク伝達盤204には、第1の逆転トルク伝達盤202と駆動トルク伝達盤204とを連結する第1の逆転トルク発生用ソレノイド(第1の連結手段)207と、第2の逆転トルク伝達盤203と駆動トルク伝達盤204とを連結する第2の逆転トルク発生用ソレノイド(第2の連結手段)208と、ベース盤201に駆動トルク伝達盤204を固定する駆動トルク発生用ソレノイド(固定手段)209とが設けられている。
【0038】
また、図には示していないが、前記衝突回避装置200は、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する外界センサ104と、該衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、衝突直前のロボットのアームの旋回が時計方向であった場合は、前記第2逆転トルク発生用ソレノイド208の連結及び前記駆動トルク発生用ソレノイド209の固定を開放させるための制御信号を、衝突直前のロボットのアームの旋回が反時計方向であった場合は、前記第1逆転トルク発生用ソレノイド207の連結及び前記駆動トルク発生用ソレノイド209の固定を開放させるための制御信号を出力する制御回路とを備えている。
なお、本衝突回避装置200で用いる外界センサ104は、前記衝突センサ100の外界センサ104を共用することとしている。
【0039】
図8に示すように、前記ベース盤201はドーナツ状の円盤であり、ロボットのアームを旋回させるためのサーボモータの回転軸の円周方向に渡って、該ベース盤201の厚み方向に凹欠部17a、17bが各々対向位置に設けられ、さらにベース盤201の内周縁から径方向の一定幅に渡り、該凹欠部17a、17bの底面と同一面となるように円周状の切欠部17cが設けられている。凹欠部17a、17bの隣合う立上がり面170a、170bには、それぞれ第1のコイルバネ(第1の付勢手段)205又は第2のコイルバネ(第2の付勢手段)206を装填するための孔171a、171bが円周接線方向に形成されている。また、ベース盤201の凹欠されていない部分、即ち軸方向に扇状に突出した部分の上面には、前記駆動トルク発生用ソレノイド209のピン先が嵌入されるための孔18が各々軸方向に形成されており、前記切欠部17cには、ベース盤201を前記ベース部901に固定するためのピンを挿通させる貫通穴17dが、一定間隔で円周状に形成されている。
【0040】
図9に示すように、前記第1の逆転トルク伝達盤202は、前記ベース盤201の切欠部17cと遊嵌するリング状部材23の外側周面の一部から、前記凹欠部17aと遊嵌する扇状突片24が径方向に突設されてなるものである。該リング状部材23は、図に示すように、内リング23aと外リング23bがボールベアリング23cにより回転自在に連結されてなるものであり、その軸方向の厚みは、前記ベース盤201の厚みの約半分である。一方、前記扇状突片24の厚みは、前記ベース盤201の厚みと略同一のものであり、その下面はリング状部材23の下面と同一面となっており、したがって、扇状突片24の上面側はリング状部材23の上面から突出したものとなっている。また、扇状突片24の上面には、前記第1の逆転トルク発生用ソレノイド207のピン先が嵌入するための孔25が軸方向に形成されている。
【0041】
図10に示すように、前記第2の逆転トルク伝達盤203は、前記ベース盤201の切欠部17cと遊嵌するリング状部材32の外側周面の一部から、前記凹欠部17bと遊嵌する扇状突片33が径方向に突設されてなるものである。該リング状部材32は、図に示すように、内リング32aと外リング32bがボールベアリング32cにより回転自在に連結されてなるものであり、その軸方向の厚みは、前記ベース盤201の厚みの約半分である。一方、前記扇状突片33の厚みは、前記ベース盤201の厚みと略同一のものであり、その上面はリング状部材32の上面と同一面となっており、したがって、扇状突片33の下面側はリング状部材32の下面から突出したものとなっている。また、扇状突片33の上面には、前記第2の逆転トルク発生用ソレノイド208のピン先が嵌入するための孔34が軸方向に向かって形成されている。
【0042】
図11に示すように、駆動トルク伝達盤204は、ベース盤201と平面形状が略同一のドーナツ状の円盤であり、その上面側には、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208、駆動トルク発生用ソレノイド209が各々設けられている。また、駆動トルク伝達盤204の内周縁近傍には、駆動トルク伝達盤204上に減速機を固定するためのピンを挿通させる貫通穴が、一定間隔で円周状に設けられている。
【0043】
前記ベース盤201、第1の逆転トルク伝達盤202、第2の逆転トルク伝達盤203、及び駆動トルク伝達盤203は、図7に示すように三層に重ねられ、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208、及び駆動トルク発生用ソレノイド209により、以下のように連結又は固定されている。
図12に示すように、駆動トルク発生用ソレノイド209は、前記ベース盤201の孔18にピンを嵌入して、ベース盤201に駆動トルク伝達盤204を固定できるような、駆動トルク伝達盤204上の位置に設けられて、駆動トルク伝達盤204をベース盤201に固定している。
【0044】
第1の逆転トルク発生用ソレノイド207は、駆動トルク伝達用ソレノイド209によりベース盤201に固定された駆動トルク伝達盤204において、前記第1の逆転トルク伝達盤202を、ベース盤201の立上がり面170aに設けられた第1のコイルバネ205を圧縮することにより該コイルバネ205から時計方向の付勢力を受ける位置で、該逆転トルク伝達盤202の孔25にピンを嵌入して逆転トルク伝達盤202と駆動トルク伝達盤204とを連結できるような、駆動トルク伝達盤204上の位置に設けられている。これにより、第1の逆転トルク伝達盤202は、時計方向の回転力が付勢された状態で支持され、ベース盤201の凹欠部17aの、立上がり面17aと反対側の立上がり面と、第1の逆転トルク伝達盤202の突片24との間が、第1の逆転トルク伝達盤202が時計方向に回転するための空間となる。
なお、第1のコイルバネ205により時計方向に与えられる付勢力は、ロボットが通常の動作でアームを旋回させる駆動トルクと同程度に相当するものであることが好ましい。
【0045】
第2の逆転トルク発生用ソレノイド208も、図には示していないが前述と同様に、前記第2の逆転トルク伝達盤203を、ベース盤201の立上がり面170bに設けられた第2のコイルバネ206を圧縮することにより該コイルバネ206から反時計方向の付勢力を受けるような位置で、該逆転トルク伝達盤203の孔34にピンを嵌入して逆転トルク伝達盤203と駆動トルク伝達盤204とを連結できるような、駆動トルク伝達盤204上の位置に設けられている。これにより、第2の逆転トルク伝達盤203は、反時計方向の回転力が付勢された状態で支持される。
なお、第2のコイルバネ205により反時計方向に与えられる付勢力も同様に、ロボットが通常の動作でアームを旋回させる駆動トルクと同程度に相当するものであることが好ましい。
【0046】
前記第1の逆転トルク発生用ソレノイド207、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208、及び駆動トルク発生用ソレノイド209は、周知のプッシュ・プル・ソレノイドであって、コイルバネ及び電磁石等によりピンを軸方向に進退させるものである。
【0047】
図7に示された第1の逆転トルク発生用ソレノイド207を例に、さらに詳細に説明するに、駆動トルク伝達盤204には、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207を設けるべき位置に貫通穴46が軸方向に形成されており、該駆動トルク伝達盤204の上面側に設けられた第1の逆転トルク発生用ソレノイド207は、ピン91を該貫通穴46に貫通させた状態で、駆動トルク伝達盤204の下面から出没させる。通常、即ちオフの状態では、該ピン91は、コイルバネ92に付勢されて駆動トルク伝達盤204の下面から突出し、第1の逆転トルク伝達盤201の孔25に嵌入している。これにより、第1の逆転トルク伝達盤202と駆動トルク伝達盤204とが連結される。一方、オンの状態では、ピン91は、ソレノイド本体93に内蔵された電磁石によりコイルバネ92の付勢力に反して駆動トルク伝達盤204の下面に没入する。これにより、第1の逆転トルク伝達盤202と駆動トルク伝達盤204との連結が開放される。
【0048】
前記第2の逆転トルク発生用ソレノイド208及び駆動トルク発生用ソレノイド209も、前述した第1の逆転トルク発生用ソレノイド207と同様の動作で、それぞれ第1の逆転トルク伝達盤202と駆動トルク伝達盤204とを連結し、又はベース盤201に駆動トルク伝達盤204を固定し、かつ該連結又は固定を開放する。
【0049】
なお、人体へ痛みや傷害を極力与えないようにするには、前記第1の逆転トルク発生用ソレノイド207、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208、及び駆動トルク発生用ソレノイド209による駆動トルク伝達盤204と、ベース盤201、第1の逆転トルク伝達盤202、又は第2の逆転トルク伝達盤203との連結又は固定の開放は、外界センサ104からの衝突信号に基づいて、ロボットが人体等と衝突した後、直ちに行われることが好ましい。
一般に、前述したようなプッシュ・プル・ソレノイドによるピンの吸引力(ニュートン)及び吸引に要する時間は、プッシュ・プル・ソレノイドに印可する電気量(ワット)に比例するので、ピンのストローク等を考慮して、前記各プッシュ・プル・ソレノイドに印可すべき電気量を設定する。
【0050】
以下、ハンド部900を支持するアームに衝突回避装置100が、ベース部9に衝突回避装置200が各々設けられたロボットによる衝突回避時の動作を説明する。
外界センサ104は、ロボットの動作中は常時ロボットの衝突の有無を検知しており、衝突がない場合は外界センサ104のすべてのテープ状スイッチ41に負荷がないので、常にオフの状態にある。衝突により外界センサ104のいずれか又は複数のテープ状スイッチ41に負荷が加われば、オンの状態となって、外界センサ104は衝突有りと検知して衝突信号を出力する。
【0051】
制御回路は、外界センサ104から衝突信号を受けて、ロボットのハンド部900を支持するアーム101が関節を軸として回動した際に衝突したのか、ロボットのアーム等がベース部9上で旋回した際に衝突が生じたのかを判別し、前者であれば衝突回避装置100を、後者であれば衝突回避装置200を、双方であれば衝突回避装置100及び衝突回避装置200を作動させる。
【0052】
ここで、衝突回避装置100、衝突回避装置200の一方又は双方を作動させる場合には、制御回路は、まずサーボモータ等のロボットのアクチュエータをすべて停止させる。これにより、ロボットの衝突回避装置100、200が作動したときのロボットの動作状態が維持され、ロボットの衝突が回避された後、該衝突の原因を究明してロボットの制御上の問題点を解決し、再発を防止することが期待できる。
【0053】
衝突回避装置100を作動させる場合には、制御回路は、前記電磁石103への電力を断つための制御信号を出力し、これを受けて、該電磁石103の磁着力が消失する。磁着力を失った内筒12は、コイルバネ102により引っ張られて、外筒カバー13に内筒の管状体14bが当接するまで縮退する。このとき、コイルバネ102は、その両端部が継ぎ具22に沿って各々摺動しコイルバネ用ポスト21近傍に至るか、継ぎ具22が傾動することにより、アーム101の軸線に対して傾倒された状態となって、その軸方向の収納幅が小さくなり、内筒12の管状体14bの内部空間に収納される。
このように、衝突後、直ちにアーム101が縮退されることにより、ハンド部900の衝突が回避される。
【0054】
衝突回避装置200を作動させる場合には、制御回路は、まず、ロボットのアーム等の旋回動作が時計方向であるか反時計方向であるかを判別する。時計方向である場合には、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207及び駆動トルク発生用ソレノイド209を作動させるための制御信号を出力する。これを受け、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207は、駆動トルク伝達盤204と第1の逆転トルク伝達盤202とを連結していたピンを、駆動トルク発生用ソレノイド209は、駆動トルク伝達盤204をベース盤201に固定していたピンを没入させて、該連結又は固定を開放する。したがって、駆動トルク伝達盤204は、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208により、第2の逆転トルク伝達盤203とのみ連結された状態となり、同時に、コイルバネ206の反時計方向の付勢力により、第2の逆転トルク伝達盤203が反時計方向に回転するのと連動して、該駆動トルク伝達盤204が支持するロボットのアーム等とともに反時計方向へ回転する。
このように、時計方向へ旋回している際に衝突した後、直ちにロボットのアーム等が反時計方向へ回転することにより、ロボットの衝突が回避される。
【0055】
一方、反時計方向である場合は、制御回路は、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208及び駆動トルク発生用ソレノイド209を作動させるための制御信号を出力する。これを受け、第2の逆転トルク発生用ソレノイド208は、駆動トルク伝達盤204と第2の逆転トルク伝達盤203とを連結していたピンを、駆動トルク発生用ソレノイド209は、駆動トルク伝達盤204をベース盤201に固定していたピンを没入させて、該連結又は固定を開放する。したがって、駆動トルク伝達盤204は、第1の逆転トルク発生用ソレノイド207により、第1の逆転トルク伝達盤202とのみ連結された状態となり、同時に、コイルバネ205の時計方向の付勢力により、第1の逆転トルク伝達盤202が時計方向に回転するのと連動して、該駆動トルク伝達盤204が支持するロボットのアーム等とともに時計方向へ回転する。
このように、反時計方向へ旋回している際に衝突した後、直ちにロボットのアーム等が時計方向へ回転することにより、ロボットの衝突が回避される。
【0056】
なお、本実施の形態においては、衝突回避装置100のアーム101を構成する外筒11にロボットのハンド部900を設けるものとしているが、外筒11と内筒12との位置関係は相対的なものであり、本実施の形態とは逆に内筒12に該ハンド部900を設けるようにアーム101を構成してもよい。
【0057】
また、外筒11と内筒12とを伸長した状態で固定する手段として、外筒カバー13に固定された電磁石103を用いたが、該電磁石103を設けるべき位置はこれに限定されるものではなく、例えば内筒12の部材14aの内平面に固定して、外筒カバー13と磁着するようにしてもよい。さらに、外筒と内筒とを伸長した状態で固定する手段として、電磁石103に代えて、例えば、外筒11と内筒12とが伸長した状態において、内筒12の部材14aの外平面(閉塞端部)と当設するように、外筒11の内周面に出没自在に設けられたピンを用いることもできる。
【0058】
また、本実施の形態の衝突回避装置200では、旋回方向と逆方向の回転トルクを与える付勢手段として、ベース盤201の立上がり面170a、170bと第1の逆転トルク伝達盤202又は第2の逆転トルク伝達盤203との間に介設された圧縮バネである第1のコイルバネ205及び第2のコイルバネ206を用いたが、これに代えて、例えば前記立上がり面170a、170bと反対側の立上がり面に引張りバネを設けたり、バネに代えてゴムその他の弾性体を用いることもできる。
【0059】
また、ベース盤201、第1の逆転トルク伝達盤202、又は第2の逆転トルク伝達盤203と駆動トルク伝達盤204とを連結又は固定する連結手段又は固定手段として、プッシュ・プル・ソレノイドを用いたが、これに代えて油圧又は空気圧でピンを進退させるシリンダを用いることもできる。
【0060】
また、本実施の形態では、ロボットのベース部9に衝突回避装置200を設けるものとしているが、該ベース部以外のロボットの関節部(回動駆動部)にも衝突回避装置200を設け、該衝突回避装置200をハンド部900の動作時における衝突の際に作動させるようにロボットの安全機構を構成することもできる。
【0061】
また、本実施の形態に係る衝突回避装置100、200が作動した後、再びロボットを動作させるためには、作動した衝突回避装置100、200を最初の状態に復帰させる必要があり、本実施の形態では、衝突原因の究明とコストの観点から該復帰は手動によるものとしているが、適当な復帰機構を設けて機械的に行うものとしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明(請求項1)に係る衝突回避装置によれば、内筒が外筒の一端側から軸方向に進退自在に設けられることにより、軸方向に伸縮自在なアームと、内筒を相対的に外筒へ縮退する方向に付勢する付勢手段と、付勢手段の付勢力に反して、外筒に対して内筒を伸長させた状態で固定し、制御信号に基づいて該固定を開放する固定手段と、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものとしたので、ロボットの可搬重量や動作速度の上限を制限することなく、ロボットと人や器物等との衝突を確実に回避することができる。
【0063】
また、本発明(請求項2)によれば、前記アームの内筒は、案内レールを介して所定の間隔だけ離間されて同軸上に連結された2つの管状体を備えたものであり、前記アームの外筒は、該外筒の端部に固設され、前記内筒の離間部分に前記案内レールに沿って摺動自在な外筒カバーと、該外筒の内周面に設けられ、前記案内レールを摺動自在に支持する案内ブロックとを備えたものとしたので、ロボットに必要とされる剛性を維持しながら、衝突を回避するためのアームの縮退動作を簡易な構造で確実に行うものとすることができる。
【0064】
また、本発明(請求項3)によれば、前記付勢手段は、外筒の外側に位置する前記内筒の管状体と前記外筒の外筒カバーとの間に介設された弾性体としたので、内筒を縮退させるための付勢力を簡易な構造で確実に与えることができる。
【0065】
また、本発明(請求項4)によれば、前記外筒の外筒カバーの外面側、及び該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に、互いに対向する方向にくの字状に曲折された棒状の継ぎ具が各々設けられ、該継ぎ具間に、各端部が継ぎ具に沿って摺動自在となるように前記弾性体が架設されたことにより、前記アームが縮退した状態において、弾性体がアームの軸線に対して傾倒されて内筒の管状体の内部空間に収納されるものとしたので、アームの長さに対する伸縮のストロークを大きくすることでき、アームをコンパクトに設計することができる。
【0066】
また、本発明(請求項5)によれば、前記継ぎ具は、前記外筒の外筒カバーの外面側、又は該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に対して傾動自在に設けられたものとしたので、弾性体の傾倒方向の自由度が増し、弾性体をより確実に収納させることができる。
【0067】
また、本発明(請求項6)によれば、前記固定手段を電磁石としたので、外筒と内筒の固定及び開放を、簡易かつ迅速に行うことができる。
【0068】
また、本発明(請求項7)によれば、前記固定手段は、前記外筒の外筒カバー、又は該外筒の内側に位置する内筒の管状体に固設された電磁石であり、該管状体、又は該外筒カバーと磁着するものとしたので、外筒と内筒の固定及び開放を簡易な構造のものとすることができる。
【0069】
また、本発明(請求項8)に係る衝突回避装置によれば、アームを支持するためのベース盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第1の逆転トルク伝達盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第2の逆転トルク伝達盤と、ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられるとともに、前記アームを旋回自在に支持する駆動トルク伝達盤と、前記第1の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して時計方向の回転力を付勢する第1の付勢手段と、前記第2の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して反時計方向の回転力を付勢する第2の付勢手段と、前記第1の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、該連結を開放することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の連動を解除する第1の連結手段と、前記第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤との連結を開放することにより、その連動を解除する第2の連結手段と、前記ベース盤に前記駆動トルク伝達盤を固定し、制御信号に基づいて、該固定を開放する固定手段と、ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、該衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、衝突直前の前記アームの旋回が時計方向であった場合は、前記第2の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を、衝突直前の前記アームの旋回が反時計方向であった場合は、前記第1の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものとしたので、ロボットの可搬重量や動作速度の上限を制限することなく、ロボットと人や器物等との衝突を確実に回避することができる。
【0070】
また、本発明(請求項9)によれば、前記ベース盤は、前記アームの旋回軸の円周方向に渡って設けられた凹欠部を2箇所に有するものであり、前記第1の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の一方と遊嵌する突片を備えたものであり、前記第2の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の他方と遊嵌する突片を備えたものとしたので、ベース盤、第1の逆転トルク伝達盤、及び第2の逆転トルク伝達盤を一体的かつコンパクトな構成のものとすることができる。
【0071】
また、本発明(請求項10)によれば、前記付勢手段は、前記各凹欠部の立ち上がり面と各凹欠部に遊嵌された前記突片との間に介設された弾性体としたので、第1の逆転トルク伝達盤及び第2の逆転トルク伝達盤を回転させるための付勢力を簡易な構造で確実に与えることができる。
【0072】
また、本発明(請求項11)によれば、前記第1の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第1の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、前記第2の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第2の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第2の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、前記固定手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記ベース盤に形成された孔に嵌入することにより、駆動トルク伝達盤をベース盤に固定するものとしたので、各連結手段又は固定手段による連結又は固定、及びそれらの開放を、簡易な構造で迅速に行うものとすることができる。
【0073】
また、本発明(請求項12)によれば、前記検知手段は、ロボットのハンド部又はアームの周囲に渡って、該ハンド部又はアームの外面と一定の間隙を有するように弾性支持された複数の接触センサとしたので、ロボットと人体等との衝突を、簡易な構造で確実に検知することができる。
【0074】
また、本発明(請求項13)によれば、ロボットに請求項1乃至12のいずれかに記載の衝突回避装置を、少なくとも一以上備えたので、ロボットの安全機構を確実なものとすることができ、人体等に傷害を与えることなく、ロボットと人が空間を共有して作業することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝突回避装置100の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るロボットの概要を示す正面図である。
【図3】外筒11近傍の構成を示す部分拡大図である。
【図4】内筒12近傍の構成を示す部分拡大図である。
【図5】外界センサ104の構成を示す部分拡大図である。
【図6】テープ状スイッチ41の構成を示す概略斜視図である。
【図7】衝突回避装置200の構成を示す断面図である。
【図8】ベース盤201の構成を示す概略斜視図である。
【図9】第1の逆転トルク伝達盤202の構成を示す概略斜視図である。
【図10】第2の逆転トルク伝達盤203の構成を示す概略斜視図である。
【図11】駆動トルク伝達盤204の構成を示す概略斜視図である。
【図12】駆動トルク伝達盤204の一部破断面を有する平面図である。
【図13】従来の力制限装置1の構成を示す一部破断面を有する正面図である。
【符号の説明】
100、200 衝突回避装置
101 アーム
102 コイルバネ
103 電磁石
104 外界センサ
11 外筒
12 内筒
13 外筒カバー
14a、14b 管状体
15 直動案内レール
16 直動案内ブロック
17a、17b 凹欠部
170a、170b 立上がり面
201 ベース盤
202 第1の逆転トルク伝達盤
203 第2の逆転トルク伝達盤
204 駆動トルク伝達盤
205 第1のコイルバネ
206 第2のコイルバネ
207 第1の逆転トルク発生用ソレノイド
208 第2の逆転トルク発生用ソレノイド
209 駆動トルク発生用ソレノイド
21 コイルバネ用ポスト
22 継ぎ具
24、33 突片
41 テープ状スイッチ
91 ピン

Claims (13)

  1. ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置であって、
    内筒が外筒の一端側から軸方向に進退自在に設けられることにより、軸方向に伸縮自在なアームと、
    内筒を相対的に外筒へ縮退する方向に付勢する付勢手段と、
    付勢手段の付勢力に反して、外筒に対して内筒を伸長させた状態で固定し、制御信号に基づいて該固定を開放する固定手段と、
    ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、
    衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものであることを特徴とする衝突回避装置。
  2. 前記アームの内筒は、案内レールを介して所定の間隔だけ離間されて同軸上に連結された2つの管状体を備えたものであり、
    前記アームの外筒は、該外筒の端部に固設され、前記内筒の離間部分に前記案内レールに沿って摺動自在な外筒カバーと、該外筒の内周面に設けられ、前記案内レールを摺動自在に支持する案内ブロックとを備えたものであることを特徴とする請求項1記載の衝突回避装置。
  3. 前記付勢手段は、外筒の外側に位置する前記内筒の管状体と前記外筒の外筒カバーとの間に介設された弾性体であることを特徴とする請求項2記載の衝突回避装置。
  4. 前記外筒の外筒カバーの外面側、及び該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に、互いに対向する方向にくの字状に曲折された棒状の継ぎ具が各々設けられ、該継ぎ具間に、各端部が継ぎ具に沿って摺動自在となるように前記弾性体が架設されたことにより、前記アームが縮退した状態において、弾性体がアームの軸線に対して傾倒されて内筒の管状体の内部空間に収納されることを特徴とする請求項3記載の衝突回避装置。
  5. 前記継ぎ具は、前記外筒の外筒カバーの外面側、又は該外筒の外側に位置する前記内筒の管状体に対して傾動自在に設けられたものであることを特徴とする請求項4記載の衝突回避装置。
  6. 前記固定手段は、電磁石であることを特徴とする請求項1に記載の衝突回避装置。
  7. 前記固定手段は、前記外筒の外筒カバー、又は該外筒の内側に位置する内筒の管状体に固設された電磁石であり、該管状体、又は該外筒カバーと磁着することを特徴とする請求項2記載の衝突回避装置。
  8. ロボットの衝突を回避するための衝突回避装置であって、
    アームを支持するためのベース盤と、
    ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第1の逆転トルク伝達盤と、
    ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられた第2の逆転トルク伝達盤と、
    ベース盤に対して、前記アームの旋回軸上に回転自在となるように設けられるとともに、前記アームを旋回自在に支持する駆動トルク伝達盤と、
    前記第1の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して時計方向の回転力を付勢する第1の付勢手段と、
    前記第2の逆転トルク伝達盤に、前記ベース盤に対して反時計方向の回転力を付勢する第2の付勢手段と、
    前記第1の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、該連結を開放することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤の連動を解除する第1の連結手段と、
    前記第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤とを連結することにより、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤の回転運動を連動させるとともに、制御信号に基づいて、第2の逆転トルク伝達盤と前記駆動トルク伝達盤との連結を開放することにより、その連動を解除する第2の連結手段と、
    前記ベース盤に前記駆動トルク伝達盤を固定し、制御信号に基づいて、該固定を開放する固定手段と、
    ロボットの衝突を検知して衝突信号を出力する検知手段と、
    該衝突信号に基づいて、ロボットの動作を停止させるとともに、衝突直前の前記アームの旋回が時計方向であった場合は、前記第2の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を、衝突直前の前記アームの旋回が反時計方向であった場合は、前記第1の連結手段の連結及び前記固定手段の固定を開放させるための制御信号を出力する制御手段とを備えたものであることを特徴とする衝突回避装置。
  9. 前記ベース盤は、前記アームの旋回軸の円周方向に渡って設けられた凹欠部を2箇所に有するものであり、
    前記第1の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の一方と遊嵌する突片を備えたものであり、
    前記第2の逆転トルク伝達盤は、前記凹欠部の他方と遊嵌する突片を備えたものであることを特徴とする請求項8記載の衝突回避装置。
  10. 前記付勢手段は、前記各凹欠部の立ち上がり面と各凹欠部に遊嵌された前記突片との間に介設された弾性体であることを特徴とする請求項9記載の衝突回避装置。
  11. 前記第1の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第1の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第1の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、
    前記第2の連結手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記第2の逆転トルク伝達盤に形成された孔に嵌入することにより、第2の逆転トルク伝達盤と駆動トルク伝達盤とを連結するものであり、
    前記固定手段は、前記駆動トルク伝達盤から出没自在なピンを備え、該ピンを前記ベース盤に形成された孔に嵌入することにより、駆動トルク伝達盤をベース盤に固定するものであることを特徴とする請求項9又は10記載の衝突回避装置。
  12. 前記検知手段は、ロボットのハンド部又はアームの周囲に渡って、該ハンド部又はアームの外面と一定の間隙を有するように弾性支持された複数の接触センサであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の衝突回避装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の衝突回避装置を、少なくとも一以上備えてなるものであることを特徴とするロボット。
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