JP4431817B2 - Eye drops containing tetrazole derivatives - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防腐効果に優れた眼圧降下剤を含有する点眼剤及びその眼圧降下剤が点眼基剤中に分子分散している点眼剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンジオテンシンII拮抗剤は、局所投与により眼圧を低下させることが知られており(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4等)、特に代表的な化合物としては、例えば下記のような化合物が知られている。
【0003】
【化3】
【0004】
また、特許文献5には、アンジオテンシンII拮抗剤の眼圧下降作用を増強するためにホウ酸類とエチレンジアミン四酢酸類を組み合わせて配合する局所投与用眼圧低下組成物が開示されている。
【0005】
一方、点眼剤は、眼という人体の鋭敏な器官に直接投与されるため、その配合成分の選択には特に注意を要する。点眼剤に使用される防腐剤は、食品、ドリンク剤、コンタクトレンズ保存液等に用いられる防腐剤(保存剤)と同列に扱うことはできず、例えば、眼刺激性、点眼投与後に生じる様々な副作用、さらに長期保存を可能にするための点眼剤の経時安定性などにも配慮しなければならない。
【0006】
従来より、点眼剤用の防腐剤としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、クロルヘキシジン、ソルビン酸塩類等が用いられている。これらの防腐剤のうち、とりわけ塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン等のカチオン系防腐剤は化学的に安定で、防腐効果に優れているため汎用されているが、下記一般式(I)の化学構造を有する化合物を含有する点眼剤に、カチオン系防腐剤を配合しても所望の保存効力が発揮されず、また、点眼剤が白濁することがある。
【0007】
また、下記一般式(I)の化学構造を有する化合物は、濃度によっては水溶液中で4乃至8量体の会合分子(ミセル)を形成する性質があり、ミクロの観点でとらえたとき、不均一な溶液となることがある。
【0008】
【化4】
【0009】
[式中、R1は、下記構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If):
【化5】
【0010】
を有する化合物を有する基を示す]
【0011】
【特許文献1】
欧州特許出願公開第795326号明細書
【0012】
【特許文献2】
欧州特許出願公開第631780号明細書
【0013】
【特許文献3】
国際公開第95/21609号パンフレット
【0014】
【特許文献4】
国際公開第91/15206号パンフレット
【0015】
【特許文献5】
特開2001−55329号公報
【0016】
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、一般式(I)の化学構造を有する化合物を含有する点眼剤にカチオン系防腐剤を配合する場合において、カチオン系防腐剤の防腐効果を増強し、かつ、点眼剤の白濁を防止できる添加剤が求められている。また、一般式(I)の化学構造を有する化合物が点眼基剤中で分子会合を起こさず、ミクロの観点でとらえたとき、均一性に優れた点眼剤とすることが求められている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために、点眼剤用の添加物について鋭意研究したところ、一般式(I)の化学構造を有する化合物及びカチオン系防腐剤を含有する点眼剤にトロメタモール[トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン]、リドカイン、ニコチン酸アミドなどの塩基性アミン化合物を配合すれば、かかる塩基性アミン化合物が当該点眼剤の防腐効果を顕著に増強させ、しかも、点眼剤が白濁しないことを見出し本発明に至った。
【0019】
すなわち、本発明は、(1)下記一般式(I)の化学構造を有する化合物又はその薬理上許容される塩若しくは誘導体(以下、これらを「本化合物」という)、カチオン系防腐剤および塩基性アミン化合物を含有する防腐効果に優れた点眼剤である。
【0020】
【化6】
【0021】
[式中、R1は、下記構造式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)又は(If):
【化7】
【0022】
を有する基を示す]
【0023】
上記点眼剤において、好適には、
(2)R1が、上記構造式(Ia)、(Ib)又は(Ic)を有する基である点眼剤、
(3)本化合物が、下記から選択される化合物である点眼剤:
・4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−プロピル−1−{4−[2−(テトラゾール−5−イル)フェニル]フェニル}メチルイミダゾール−5−カルボン酸、
・2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、
(4)カチオン系防腐剤が、第四級アンモニウム塩である点眼剤、
(5)第四級アンモニウム塩が、塩化ベンザルコニウムまたはセトリマイドである点眼剤、
(6)塩基性アミン化合物が、トロメタモール、リドカインおよびニコチン酸アミドから選ばれる少なくとも一種である点眼剤、
(7)更に、ホウ酸類を含有する点眼剤、
(8)更に、エチレンジアミン四酢酸類を含有する点眼剤。
【0024】
(9)更に、ホウ酸類およびエチレンジアミン四酢酸類を含有する点眼剤を挙げることができる。
【0025】
つぎに、本発明の点眼剤についてNMR分析を行ない、本化合物の各プロトンの化学シフトを測定したころ、各プロトンの化学シフトが、本化合物の水溶液に比べて高磁場側にシフトしていることが見出された。化学シフトが高磁場側にシフトすることは、本化合物の各プロトンの電子密度が変化していることを示し、点眼剤における本化合物の分子会合が解かされ、分子の状態に近い形で分散していることを意味するものである。また、本化合物の会合分子(ミセル)の粒子径を測定したところ、その平均粒子径は1/2以下に減少していた。すなわち、本発明のもう一つの特徴としては、本化合物を有効成分として含有する点眼剤であって、該有効成分が点眼基剤中に分子分散していることが挙げられる。
【0026】
本発明において、「カチオン系防腐剤」とは、水溶液中で正に荷電する防腐剤をいい、カチオン系防腐剤としては、例えば第四級アンモニウム塩、クロルヘキシジンなどを挙げることができ、より好ましくは第四級アンモニウム塩である。第四級アンモニウム塩としては、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、セトリマイドなどを挙げることができ、より好ましくは塩化ベンザルコニウム、セトリマイドである。点眼剤におけるカチオン系防腐剤の配合量は特に制限されないが、0.0001〜1.0%(w/v)の濃度であることが好ましく、より好ましくは0.001〜0.5%(w/v)である。
【0027】
上記カチオン系防腐剤は、一種を単独で用いることができ、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0028】
さらに、上記カチオン系防腐剤の他に汎用のソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、チメロサール等の防腐剤を組み合わせて使用することもできる。
【0029】
本発明において、「塩基性アミン化合物」とは、分子内にカルボン酸等の酸性基を有さず、分子全体として塩基性を有するアミンを示し、具体例としてはトロメタモール、リドカイン等の1級乃至3級アミン、ニコチン酸アミド等の塩基性複素環を有するアミンが挙げられる。これらの塩基性アミン化合物は、一種または二種以上を併用して配合することができる。点眼剤における塩基性アミン化合物の配合量は特に制限されないが、0.01〜15%(w/v)の濃度であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10%(w/v)である。
【0030】
本発明において、「ホウ酸類」とは、ホウ酸及びホウ酸と同等の物質を示し、ホウ酸類は、点眼剤の優れた緩衝剤として作用する。ホウ酸と同等の物質とは、水に溶解することによってホウ酸イオンを生じる化合物を示し、そのような化合物としては、例えば、無水ホウ酸(B2O3)、四ホウ酸(H2B4O7)、並びにホウ酸、無水ホウ酸及び四ホウ酸の薬理上許容される塩を挙げることができる。好適な例は、ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸ナトリウム十水和物であり、特に好適な例はホウ酸である。
【0031】
上記ホウ酸類は、一種を単独で用いることができ、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0032】
「エチレンジアミン四酢酸類」とは、エチレンジアミン四酢酸及びエチレンジアミン四酢酸と同等の物質を示し、エチレンジアミン四酢酸類は、点眼剤の優れた安定化剤として作用する。エチレンジアミン四酢酸と同等の物質とは、水に溶解することによってエチレンジアミン四酢酸イオンを生じる化合物を示し、そのような化合物としては、エチレンジアミン四酢酸の薬理上許容される塩を挙げることができる。好適な例としては、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム三水和物、及びエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム四水和物を挙げることができ、より好適な例は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物である。
【0033】
上記エチレンジアミン四酢酸は、一種を単独で用いることができ、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0034】
本発明において、「ホウ酸類」及び「エチレンジアミン四酢酸類」を組み合わせて配合すれば、本化合物を含有する点眼剤の眼圧下降作用を増強させることができる。
【0035】
本化合物は、特に制限されないが、好適には、
・4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−プロピル−1−{4−[2−(テトラゾール−5−イル)フェニル]フェニル}メチルイミダゾール−5−カルボン酸、
・2−エトキシ−1−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−7−カルボン酸、又はその薬理上許容される塩若しくは誘導体である。
【0036】
点眼剤における本化合物の配合量は特に制限されないが、0.01〜15%(w/v)の濃度であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10%(w/v)である。
【0037】
「薬理上許容される塩」とは、本化合物は塩基と反応させることにより塩にすることができるので、その塩を示す。そのような塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。好適には、アルカリ金属塩であり、更に好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩である。
本化合物において、薬理上許容される誘導体とは、一般式(I)の化学構造を有する化合物が水酸基及び/又はカルボキシル基を有する場合に、それらの基を修飾することにより誘導体にすることができるので、その誘導体を示し、そのような誘導体としては、「水酸基に基づくエステル」、「水酸基に基づくエーテル」、「カルボキシ基に基づくエステル」及び「カルボキシ基に基づくアミド」を挙げることができ、各々のエステル残基、エーテル残基又はアミド残基が「一般的保護基」又は「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」である化合物をいう。
【0038】
「一般的保護基」とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいう。
【0039】
「水酸基に基づくエステル」及び「水酸基に基づくエーテル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル、ヘナイコサノイルのようなアルカノイル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのような低級アルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「脂肪族アシル基」(好適には、炭素数1乃至6個の低級脂肪族アシル基である。);ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリ−ルカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリ−ルカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのような低級アルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリ−ルカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリ−ルカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコキシカルボニル化アリ−ルカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリ−ル化アリ−ルカルボニル基等の「芳香族アシル基」;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような1乃至2個のアリ−ル基で置換されたトリ低級アルキルシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲノ低級アルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような低級アルコキシ化エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのような低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基で置換された低級アルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」を挙げることができる。
【0040】
「カルボキシ基に基づくエステル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルのような「低級アルキル基」;ビニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−エチル−2−プロペニル、2−ブテニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−ペンテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルのような「低級アルケニル基」;エチニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−ペンチニル、1−メチル−2−ペンチニル、3−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニルのような「低級アルキニル基」;トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジブロモエチルのような「ハロゲノ低級アルキル」;2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチルのようなヒドロキシ「低級アルキル基」;アセチルメチルのような「低級脂肪族アシル」−「低級アルキル基」;前記「アラルキル基」;前記「シリル基」を挙げることができる。
【0041】
「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」とは、人体内で加水分解等の生物学的方法により開裂し、フリーの酸又はその塩を生成する保護基をいい、そのような誘導体か否かは、これをラットやマウスのような実験動物に静脈注射により投与し、その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はその薬理学的に許容される塩を検出できることにより決定でき、「水酸基に基づくエステル」及び「水酸基に基づくエーテル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、ホルミルオキシメチル、アセトキシメチル、ジメチルアミノアセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、ヘキサノイルオキシメチル、1−ホルミルオキシエチル、1−アセトキシエチル、1−プロピオニルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、1−バレリルオキシエチル、1−イソバレリルオキシエチル、1−ヘキサノイルオキシエチル、1−ホルミルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1−プロピオニルオキシプロピル、1−ブチリルオキシプロピル、1−ピバロイルオキシプロピル、1−バレリルオキシプロピル、1−イソバレリルオキシプロピル、1−ヘキサノイルオキシプロピル、1−アセトキシブチル、1−プロピオニルオキシブチル、1−ブチリルオキシブチル、1−ピバロイルオキシブチル、1−アセトキシペンチル、1−プロピオニルオキシペンチル、1−ブチリルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシヘキシルのような1−(「低級脂肪族アシル」オキシ)「低級アルキル基」、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシエチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシプロピル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシプロピル、1−シクロペンチルカルボニルオキシブチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシブチルのような1−(「シクロアルキル」カルボニルオキシ)「低級アルキル基」、ベンゾイルオキシメチルのような1−(「芳香族アシル」オキシ)「低級アルキル基」等の1−(アシルオキシ)「低級アルキル基」;メトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブトキシカルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニルオキシメチル、ヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ヘキシル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ヘキシルのような(低級アルコキシカルボニルオキシ)アルキル基;(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルのようなオキソジオキソレニルメチル基;等の「カルボニルオキシアルキル基」:フタリジル、ジメチルフタリジル、ジメトキシフタリジルのような「フタリジル基」:前記「低級脂肪族アシル基」:前記「芳香族アシル基」:「コハク酸のハーフエステル塩残基」:「燐酸エステル塩残基」:「アミノ酸等のエステル形成残基」:カルバモイル基:1乃至2個の低級アルキル基で置換されたカルバモイル基:及び、ピバロイルオキシメチルオキシカルボニルのような「1−(アシルオキシ)アルキルオキシカルボニル基」を挙げることができ、好適な例は「カルボニルオキシアルキル基」である。
【0042】
一方、「カルボキシ基に基づくエステル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、1,1−ジメチル−1−メトキシエチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、n−ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような低級アルコキシ低級アルキル基、2−メトキシエトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキシ低級アルキル基、フェノキシメチルのような「アリール」オキシ「低級アルキル基」、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲン化低級アルコキシ低級アルキル基等の「アルコキシ低級アルキル基」;メトキシカルボニルメチルのような「「低級アルコキシ」カルボニル「低級アルキル基」」;シアノメチル、2−シアノエチルのような「シアノ「低級アルキル基」;メチルチオメチル、エチルチオメチルのような「「低級アルキル」チオメチル基」;フェニルチオメチル、ナフチルチオメチルのような「「アリール」チオメチル基」;2−メタンスルホニルエチル、2−トリフルオロメタンスルホニルエチルのような「ハロゲンで置換されていてもよい「低級アルキル」スルホニル「低級アルキル基」」;2−ベンゼンスルホニルエチル、2−トルエンスルホニルエチルのような「「アリール」スルホニル「低級アルキル基」」;前記「1−(アシルオキシ)「低級アルキル基」」;前記「フタリジル基」;前記「低級アルキル基」;カルボキシメチルのような「カルボキシアルキル基」;及びフェニルアラニンのような「アミノ酸のアミド形成残基」を挙げることができる。
【0043】
本発明において、「分子分散」とは、本化合物を点眼液に調製したとき、水溶液に比べて各プロトンの化学シフトが高磁場側にシフトしている状態にあることを示す。より具体的には、本化合物のフェニル環部分に着目したとき、フェニル環のプロトンが0.01ppm以上、より好ましくは0.02ppm以上高磁場側にシフトしている状態をいう。詳細は後述の実施例にて示す。分子分散している状態は、本化合物を点眼液に調製したときの粒子径が、水溶液に比べて約1/2以下になっていることから確認でき、明らかに溶液中において分子の状態に近い形で分散していることを示すものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明の点眼剤は、添加物として、例えば緩衝剤、安定化剤、等張化剤、pH調節剤、可溶化剤、増粘剤、分散剤等を適宜配合して調製することができる。
【0045】
緩衝剤としては前述したホウ酸類をはじめ、リン酸類、酢酸類、炭酸類、クエン酸類等を挙げることができる。リン酸類、酢酸類、炭酸類、クエン類には、それぞれリン酸、酢酸、炭酸、クエン酸及びそれらと同等の物質が含まれる。リン酸、酢酸、炭酸、クエン酸と同等の物質とは、水に溶解することによってそれぞれリン酸イオン、酢酸イオン、炭酸イオン、クエン酸イオンを生じる化合物を示す。好適な例はホウ酸類であり、特に好適な例は、ホウ酸、無水ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸ナトリウム十水和物である。
【0046】
安定化剤としては、前述したエチレンジアミン四酢酸類をはじめ、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウム等を挙げることができる。好適な例はエチレンジアミン四酢酸類であり、特に好適な例は、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム三水和物、及びエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム四水和物である。
【0047】
ホウ酸類及びエチレンジアミン四酢酸類を組み合わせて配合すれば、点眼剤の眼圧下降作用を増強させることができるので、本発明の点眼剤に緩衝剤および安定化剤を添加する場合には、緩衝剤としてホウ酸類を、また、安定化剤としてエチレンジアミン四酢酸類を組み合わせて配合することが好ましい。
【0048】
等張化剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、ソルビトール、マンニトール等を挙げることができる。
【0049】
pH調節剤としては、例えば塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ホウ酸、ホウ砂、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
【0050】
可溶化剤としては、例えばポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、マクロゴール4000、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール等を挙げることができる。
【0051】
増粘剤、分散剤としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン等を挙げることができる。
【0052】
本発明の点眼剤は、pHを5.0〜9.0に設定し、また、浸透圧比を1.0付近に設定することが望ましい。点眼剤の投与量は症状、年令、剤型等によって適宜選択できるが、本化合物が0.01〜15%(w/v)の濃度のものを1日1〜数回点眼すればよい。
【0053】
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0054】
【実施例】
(1)製剤例
本発明に用いられる代表的な点眼剤処方を以下に示す。なお、化合物Aは、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−プロピル−1−{4−[2−(テトラゾール−5−イル)フェニル]フェニル}メチルイミダゾール−5−カルボン酸であり、以下の化学構造を有する。
【0055】
【化8】
【0056】
処方1(100ml中)
化合物A 4g
塩化ベンザルコニウム 0.01g
トロメタモール 2g
塩化ナトリウム 0.28g
リン酸二水素ナトリウム二水和物 適量
水酸化ナトリウム 適量
希塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0057】
本化合物の種類および添加物の混合比を適宜変更することにより、所望の点眼剤を得ることができる。
【0058】
処方2(100ml中)
化合物A 3g
塩化ベンザルコニウム 0.005g
トロメタモール 2g
ホウ酸 0.5g
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物 0.005g
塩化ナトリウム 0.2g
リン酸二水素ナトリウム二水和物 適量
水酸化ナトリウム 適量
希塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0059】
本化合物の種類および添加物の混合比を適宜変更することにより、所望の点眼剤を得ることができる。
【0060】
処方3(100ml中)
化合物A 3g
セトリマイド 0.005g
トロメタモール 2g
ホウ酸 0.5g
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水和物 0.005g
塩化ナトリウム 0.2g
リン酸二水素ナトリウム二水和物 適量
水酸化ナトリウム 適量
希塩酸 適量
滅菌精製水 適量
【0061】
本化合物の種類および添加物の混合比を適宜変更することにより、所望の点眼剤を得ることができる。
【0062】
(2)保存効力試験
本発明の点眼剤の防腐効果を調べるため、以下に示す保存効力試験を行った。
【0063】
[点眼剤の調製]
実施例1
2gのトロメタモール、エチレンジアミン四酢酸(適量)およびホウ砂(適量)を精製水75mLに溶解させた。この溶液に4gの化合物Aを加え溶解させた後、0.004gの塩化ベンザルコニウムを加えた。1mol/L水酸化ナトリウム溶液を用いてpHを7.0に調整した後、精製水を加え、全量を100mLとした。この溶液をMILLIPORE社製メンブランフィルター[親水性デュラポア(材質:親水性ポリビニリデンジフロライド)、0.22μm]を用いて無菌ろ過することにより、点眼剤を調製した。
【0064】
実施例2
塩化ベンザルコニウムに代えてセトリマイドを配合する点を除いては、実施例1と同様にして、点眼剤を調製した。
【0065】
実施例3
トロメタモールに代えてリドカインを配合する点を除いては、実施例1と同様にして、点眼剤を調製した。
【0066】
実施例4
トロメタモールに代えてニコチン酸アミドを配合する点を除いては、実施例1と同様にして、点眼剤を調製した。
【0067】
比較例1
トロメタモールを配合しない点を除いては、実施例1と同様にして、点眼剤を調製した。
【0068】
[試験方法]
保存効力試験は第十四改正日本薬局方に準拠して行なった。試験菌としてはE.coli、P.aeruginosa、S.aureus、A.nigerを用いて6時間後(細菌)、24時間後(細菌)、7日後(真菌)の生菌数を測定し、下記の計算式に従い菌の生存率を算出した。これらの結果を表1および表2に示す。
【0069】
菌の生存率(%)=測定時の生菌数/初期菌数×100
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
[安定性試験]
実施例1〜4の点眼剤を20℃、湿度40%で4ヶ月間保存したところ、外観、pH、化合物Aの残存率に変化はなく、また、点眼液中に分解物が発生することもなかった。また、低濃度(0.5%程度)の化合物Aおよびカチオン系防腐剤を含有する点眼液は白濁していたが、塩基性アミン化合物を配合することにより白濁が改善された。
【0073】
(3)NMRによる化学シフトの測定
[NMR測定用試料の調製]
実施例5
化合物A1gおよびトロメタモール2gを重水80mLに加えた。この溶液に1mol/L水酸化ナトリウム溶液(NaOD)を加え溶解させ、ついで1mol/L塩酸(DCl)を用いてpHを7.0に調整した後、重水を加え、全量を100mLとした。この溶液をMILLIPORE社製メンブランフィルターを用いて無菌ろ過することにより、試料溶液を調製した。
【0074】
比較例2
トロメタモールを配合しない点を除いては、実施例5と同様にして、比較試料溶液を調製した。
【0075】
実施例6
化合物A4gおよびトロメタモール2gを重水80mLに溶解させた。この溶液に1mol/L水酸化ナトリウム溶液(NaOD)を用いてpHを7.0に調整した後、重水を加え、全量を100mLとした。この溶液をMILLIPORE社製メンブランフィルターを用いて無菌ろ過することにより、試料溶液を調製した。
【0076】
比較例3
トロメタモールを配合しない点を除いては、実施例6と同様にして、比較試料溶液を調製した。
【0077】
実施例7
化合物A4g、トロメタモール2g、塩化ベンザルコニウム0.004g、エチレンジアミン四酢酸(適量)およびホウ砂(適量)を重水80mLに溶解させた。1mol/L水酸化ナトリウム溶液(NaOD)を用いてpHを7.0に調整した後、重水を加え、全量を100mLとした。この溶液をMILLIPORE社製メンブランフィルターを用いて無菌ろ過することにより、試料溶液を調製した。
【0078】
比較例4
トロメタモールを配合しない点を除いては、実施例7と同様にして、比較試料溶液を調製した。
【0079】
[試験方法]
NMR装置(JEOL製 ECP−500)を用いて1H−NMR スペクトルを測定した(測定温度35℃、内標HDO、溶媒D2O)。比較例2における化合物Aの各化学シフト(基準)に対する実施例5における化学シフトの変動値(単位:ppm)を表3および図1に示し、また、比較例3における化合物Aの各化学シフト(基準)に対する実施例6、実施例7および比較例4における化学シフトの変動値を表4および図2に示す。なお、表中および図中のa〜kは,下記構造式における化合物Aのa〜k位の各炭素に結合している水素の化学シフトの変動値を示す。
【0080】
【化9】
【0081】
【表3】
【0082】
【表4】
【0083】
(4)粒子径の測定
[測定方法]
実施例6および比較例3(但し、重水に代えて水を、また、NaODに代えてNaOHを使用)について、粒子径測定器[NICOMP:Submicron Particle Sizer Model 370]を用いて、波長514.5nm、測定温度23℃で化合物Aの粒子径を測定した(測定時間:10分)。
【0084】
[測定結果]
実施例6中の化合物Aの平均粒子径は、比較例3の平均粒子径の1/2以下に減少していた。
【0085】
【発明の効果】
表1および2の結果から明らかなように、化合物A及びカチオン系防腐剤(塩化ベンザルコニウム、セトリマイド)を含有する点眼剤に塩基性アミン化合物を配合すれば、当該点眼剤の細菌および真菌に対する抗菌作用が著しく増強される。したがって、一般式(I)の化学構造を有する化合物又はその薬理上許容される塩若しくは誘導体、カチオン系防腐剤および塩基性アミン化合物を含有する点眼剤は、細菌、真菌等の各種の菌に対して優れた保存効力を有する点眼剤である。表3および4、図1および2の結果より、本発明の点眼溶液においては、化合物Aの各プロトンの化学シフトが高磁場側にシフトし、また、そのミセルの平均粒子径も1/2以下に減少している。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、比較例2に対する実施例5の化学シフトの変動値を示す。
【図2】は、比較例3に対する実施例6、実施例7および比較例4の化学シフトの変動値を示す。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an eye drop containing an intraocular pressure-lowering agent having an excellent antiseptic effect and an eye drop in which the intraocular pressure-lowering agent is molecularly dispersed in an eye drop base.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, angiotensin II antagonists are known to reduce intraocular pressure by local administration (Patent Document 1, Patent Document 2, Patent Document 3, Patent Document 4 and the like). The following compounds are known.
[0003]
[Chemical 3]
[0004]
Patent Document 5 discloses an intraocular pressure-reducing composition for topical administration, which is a combination of boric acids and ethylenediaminetetraacetic acid in order to enhance the intraocular pressure lowering action of an angiotensin II antagonist.
[0005]
On the other hand, since eye drops are directly administered to the sensitive organ of the human body called the eye, special attention must be paid to the selection of the ingredients. Preservatives used in eye drops cannot be treated in the same way as preservatives (preservatives) used in foods, drinks, contact lens preservatives, etc. Side effects and stability over time of eye drops to enable long-term storage must also be considered.
[0006]
Conventionally, benzalkonium chloride, benzethonium chloride, paraoxybenzoates, chlorobutanol, chlorhexidine, sorbates, and the like have been used as preservatives for eye drops. Among these preservatives, cationic preservatives such as benzalkonium chloride and chlorhexidine are widely used because they are chemically stable and have an excellent antiseptic effect, but have a chemical structure represented by the following general formula (I). Even if a cationic preservative is added to the eye drop containing the compound having, the desired preservative effect is not exhibited, and the eye drop may become cloudy.
[0007]
In addition, the compound having the chemical structure of the following general formula (I) has a property of forming a 4- to 8-mer associated molecule (micelle) in an aqueous solution depending on the concentration, and is not uniform when viewed from a microscopic viewpoint. Solution.
[0008]
[Formula 4]
[0009]
[Wherein R 1 Is the following structural formula (Ia), (Ib), (Ic), (Id), (Ie) or (If):
[Chemical formula 5]
[0010]
Represents a group having a compound having
[0011]
[Patent Document 1]
European Patent Application Publication No. 7953326
[0012]
[Patent Document 2]
European Patent Application No. 631780
[0013]
[Patent Document 3]
International Publication No. 95/21609 Pamphlet
[0014]
[Patent Document 4]
International Publication No. 91/15206 Pamphlet
[0015]
[Patent Document 5]
JP 2001-55329 A
[0016]
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, when a cationic preservative is added to an eye drop containing a compound having the chemical structure of the general formula (I), an addition that enhances the antiseptic effect of the cationic preservative and prevents the eye drop from becoming clouded There is a need for agents. Moreover, when the compound having the chemical structure of the general formula (I) does not cause molecular association in the eye drop base and is viewed from a micro viewpoint, it is required to make the eye drop excellent in uniformity.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have conducted intensive research on additives for eye drops. As a result, trometamol [in addition to a compound having a chemical structure of the general formula (I) and a cationic preservative [ When a basic amine compound such as tris (hydroxymethyl) aminomethane], lidocaine or nicotinamide is added, the basic amine compound significantly enhances the antiseptic effect of the eye drop, and the eye drop does not become cloudy. As a result, the present invention was reached.
[0019]
That is, the present invention relates to (1) a compound having a chemical structure of the following general formula (I) or a pharmacologically acceptable salt or derivative thereof (hereinafter referred to as “the present compound”), a cationic preservative and a basic It is an eye drop excellent in antiseptic effect containing an amine compound.
[0020]
[Chemical 6]
[0021]
[Wherein R 1 Is the following structural formula (Ia), (Ib), (Ic), (Id), (Ie) or (If):
[Chemical 7]
[0022]
Represents a group having
[0023]
In the eye drop, preferably,
(2) R 1 Wherein the ophthalmic solution is a group having the structural formula (Ia), (Ib) or (Ic),
(3) Eye drops wherein the compound is a compound selected from the following:
4- (1-hydroxy-1-methylethyl) -2-propyl-1- {4- [2- (tetrazol-5-yl) phenyl] phenyl} methylimidazole-5-carboxylic acid,
2-ethoxy-1- [2 ′-(1H-tetrazol-5-yl) biphenyl-4-yl] methyl} -1H-benzimidazole-7-carboxylic acid,
(4) eye drops wherein the cationic preservative is a quaternary ammonium salt,
(5) An eye drop wherein the quaternary ammonium salt is benzalkonium chloride or cetrimide,
(6) an eye drop wherein the basic amine compound is at least one selected from trometamol, lidocaine and nicotinamide;
(7) Furthermore, eye drops containing boric acids,
(8) An ophthalmic solution further containing ethylenediaminetetraacetic acid.
[0024]
(9) Further, eye drops containing boric acids and ethylenediaminetetraacetic acids can be mentioned.
[0025]
Next, when the eye drop of the present invention was subjected to NMR analysis and the chemical shift of each proton of this compound was measured, the chemical shift of each proton was shifted to the higher magnetic field side than the aqueous solution of this compound. Was found. The shift of the chemical shift toward the high magnetic field indicates that the electron density of each proton in the compound has changed, and the molecular association of the compound in the eye drops is broken and dispersed in a form close to the molecular state. It means that Moreover, when the particle diameter of the association molecule (micelle) of this compound was measured, the average particle diameter was reduced to 1/2 or less. That is, another feature of the present invention is an eye drop containing the present compound as an active ingredient, wherein the active ingredient is molecularly dispersed in the eye drop base.
[0026]
In the present invention, the “cationic preservative” refers to a preservative that is positively charged in an aqueous solution. Examples of the cationic preservative include quaternary ammonium salts and chlorhexidine, and more preferably. Quaternary ammonium salt. Examples of the quaternary ammonium salt include benzalkonium chloride, benzethonium chloride, cetylpyridinium chloride, cetrimide, and the like, and benzalkonium chloride and cetrimide are more preferable. The compounding amount of the cationic preservative in the eye drop is not particularly limited, but it is preferably a concentration of 0.0001 to 1.0% (w / v), more preferably 0.001 to 0.5% (w / V).
[0027]
The said cationic preservative can be used individually by 1 type, and can also be used in combination of 2 or more type.
[0028]
In addition to the above cationic preservatives, general-purpose sorbic acid, potassium sorbate, paraoxybenzoic acid esters, chlorobutanol, benzyl alcohol, thimerosal and other preservatives can be used in combination.
[0029]
In the present invention, the “basic amine compound” refers to an amine that does not have an acidic group such as carboxylic acid in the molecule and has basicity as a whole molecule, and specific examples include primary to primary amines such as trometamol and lidocaine. Examples thereof include amines having a basic heterocyclic ring such as tertiary amines and nicotinamide. These basic amine compounds can be used alone or in combination of two or more. The blending amount of the basic amine compound in the eye drop is not particularly limited, but is preferably 0.01 to 15% (w / v), more preferably 0.1 to 10% (w / v). is there.
[0030]
In the present invention, “boric acid” refers to boric acid and a substance equivalent to boric acid, and boric acid acts as an excellent buffer for eye drops. The substance equivalent to boric acid refers to a compound that generates borate ions when dissolved in water. Examples of such a compound include boric anhydride (B 2 O Three ), Tetraboric acid (H 2 B Four O 7 ), And pharmacologically acceptable salts of boric acid, boric anhydride and tetraboric acid. Preferred examples are boric acid, anhydrous boric acid, borax and sodium borate decahydrate, with a particularly preferred example being boric acid.
[0031]
The said boric acids can be used individually by 1 type, and can also be used in combination of 2 or more type.
[0032]
“Ethylenediaminetetraacetic acid” refers to a substance equivalent to ethylenediaminetetraacetic acid and ethylenediaminetetraacetic acid, and ethylenediaminetetraacetic acid acts as an excellent stabilizer for eye drops. The substance equivalent to ethylenediaminetetraacetic acid refers to a compound that generates ethylenediaminetetraacetic acid ions when dissolved in water, and examples of such a compound include pharmacologically acceptable salts of ethylenediaminetetraacetic acid. Suitable examples include ethylenediaminetetraacetic acid, disodium ethylenediaminetetraacetic acid dihydrate, trisodium ethylenediaminetetraacetic acid trihydrate, and tetrasodium ethylenediaminetetraacetic acid tetrahydrate, more preferred examples Is ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt dihydrate.
[0033]
The said ethylenediaminetetraacetic acid can be used individually by 1 type, and can also be used in combination of 2 or more type.
[0034]
In the present invention, the combination of “boric acids” and “ethylenediaminetetraacetic acids” can enhance the intraocular pressure lowering action of eye drops containing this compound.
[0035]
The compound is not particularly limited, but preferably,
4- (1-hydroxy-1-methylethyl) -2-propyl-1- {4- [2- (tetrazol-5-yl) phenyl] phenyl} methylimidazole-5-carboxylic acid,
2-ethoxy-1- [2 ′-(1H-tetrazol-5-yl) biphenyl-4-yl] methyl} -1H-benzimidazole-7-carboxylic acid, or a pharmacologically acceptable salt or derivative thereof is there.
[0036]
Although the compounding quantity of this compound in an eye drop is not restrict | limited in particular, It is preferable that it is a density | concentration of 0.01-15% (w / v), More preferably, it is 0.1-10% (w / v).
[0037]
The “pharmacologically acceptable salt” refers to a salt of the present compound because it can be converted into a salt by reacting with a base. Examples of such salts include alkali metal salts such as sodium salt, potassium salt and lithium salt, alkaline earth metal salts such as calcium salt and magnesium salt, metal salts such as aluminum salt and iron salt; Inorganic salt, t-octylamine salt, dibenzylamine salt, morpholine salt, glucosamine salt, phenylglycine alkyl ester salt, ethylenediamine salt, N-methylglucamine salt, guanidine salt, diethylamine salt, triethylamine salt, dicyclohexylamine salt, Amines such as organic salts such as N, N'-dibenzylethylenediamine salt, chloroprocaine salt, procaine salt, diethanolamine salt, N-benzylphenethylamine salt, piperazine salt, tetramethylammonium salt, tris (hydroxymethyl) aminomethane salt salt; And amino acid salts such as glycine salt, lysine salt, arginine salt, ornithine salt, glutamate, and aspartate. Preferred are alkali metal salts, and more preferred are sodium salts and potassium salts.
In the present compound, a pharmacologically acceptable derivative is a derivative having a hydroxyl group and / or a carboxyl group when the compound having the chemical structure of the general formula (I) has a hydroxyl group and / or a carboxyl group. Therefore, derivatives thereof are shown, and examples of such derivatives include “ester based on hydroxyl group”, “ether based on hydroxyl group”, “ester based on carboxy group” and “amide based on carboxy group”, respectively. In which the ester residue, ether residue or amide residue is a “general protecting group” or “protecting group cleavable by biological methods such as hydrolysis in vivo”.
[0038]
“General protecting group” refers to a protecting group that can be cleaved by a chemical method such as hydrogenolysis, hydrolysis, electrolysis, or photolysis.
[0039]
As the “general protecting group” for “ester based on hydroxyl group” and “ether based on hydroxyl group”, preferably formyl, acetyl, propionyl, butyryl, isobutyryl, pentanoyl, pivaloyl, valeryl, isovaleryl, octanoyl, nonanoyl Decanoyl, 3-methylnonanoyl, 8-methylnonanoyl, 3-ethyloctanoyl, 3,7-dimethyloctanoyl, undecanoyl, dodecanoyl, tridecanoyl, tetradecanoyl, pentadecanoyl, hexadecanoyl, 1-methylpentadecanoyl, 14-methylpentadecanoyl, 13,13-dimethyltetradecanoyl, heptadecanoyl, 15-methylhexadecanoyl, octadecanoyl, 1-methylheptadecanoyl, nonadecanoyl, icosanoyl, Alkanoyl group such as niacosanoyl, halogenated alkylcarbonyl group such as chloroacetyl, dichloroacetyl, trichloroacetyl, trifluoroacetyl, lower alkoxyalkylcarbonyl group such as methoxyacetyl, acryloyl, propioroyl, methacryloyl, crotonoyl, isocrotonoyl, ( E) An “aliphatic acyl group” such as an unsaturated alkylcarbonyl group such as 2-methyl-2-butenoyl (preferably a lower aliphatic acyl group having 1 to 6 carbon atoms); benzoyl, arylcarbonyl groups such as α-naphthoyl and β-naphthoyl, halogenated arylcarbonyl groups such as 2-bromobenzoyl and 4-chlorobenzoyl, 2,4,6-trimethylbenzoyl and 4-toluoyl Lower alkylated a -Lcarbonyl group, lower alkoxylated arylcarbonyl group such as 4-anisoyl, 4-nitrobenzoyl, nitrated arylcarbonyl group such as 2-nitrobenzoyl, 2- (methoxycarbonyl) benzoyl “Aromatic acyl groups” such as lower alkoxycarbonylated arylcarbonyl groups, arylated arylcarbonyl groups such as 4-phenylbenzoyl; methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, propoxycarbonyl, butoxycarbonyl, s-butoxy A lower alkoxycarbonyl group such as carbonyl, t-butoxycarbonyl, isobutoxycarbonyl, a halogen such as 2,2,2-trichloroethoxycarbonyl, 2-trimethylsilylethoxycarbonyl, or a lower alkyl substituted with a tri-lower alkylsilyl group. "Alkoxycarbonyl group" such as a alkoxycarbonyl group; tetrahydropyran-2-yl, 3-bromotetrahydropyran-2-yl, 4-methoxytetrahydropyran-4-yl, tetrahydrothiopyran-2-yl, 4-methoxy “Tetrahydropyranyl or tetrahydrothiopyranyl group” such as tetrahydrothiopyran-4-yl; “tetrahydrofuranyl or tetrahydrothiofuranyl group” such as tetrahydrofuran-2-yl, tetrahydrothiofuran-2-yl; trimethylsilyl , Tri-lower alkylsilyl groups such as triethylsilyl, isopropyldimethylsilyl, t-butyldimethylsilyl, methyldiisopropylsilyl, methyldi-t-butylsilyl, triisopropylsilyl, diphenylmethylsilyl, diphenyl “Silyl group” such as tri-lower alkylsilyl group substituted with 1 to 2 aryl groups such as butylsilyl, diphenylisopropylsilyl, phenyldiisopropylsilyl; methoxymethyl, 1,1-dimethyl-1-methoxymethyl , Lower alkoxymethyl groups such as ethoxymethyl, propoxymethyl, isopropoxymethyl, butoxymethyl, t-butoxymethyl, lower alkoxylated lower alkoxymethyl groups such as 2-methoxyethoxymethyl, 2,2,2-trichloroethoxy “Alkoxymethyl groups” such as halogeno lower alkoxymethyl such as methyl, bis (2-chloroethoxy) methyl; lower alkoxylated ethyl groups such as 1-ethoxyethyl, 1- (isopropoxy) ethyl, 2,2, Halogen such as 2-trichloroethyl A “substituted ethyl group” such as an ethyl group; 1 to 3 aryls such as benzyl, α-naphthylmethyl, β-naphthylmethyl, diphenylmethyl, triphenylmethyl, α-naphthyldiphenylmethyl, 9-anthrylmethyl; A lower alkyl group substituted with an alkyl group, 4-methylbenzyl, 2,4,6-trimethylbenzyl, 3,4,5-trimethylbenzyl, 4-methoxybenzyl, 4-methoxyphenyldiphenylmethyl, 2-nitrobenzyl, 1 to 3 aryls in which the aryl ring is substituted with lower alkyl such as 4-nitrobenzyl, 4-chlorobenzyl, 4-bromobenzyl, 4-cyanobenzyl, lower alkoxy, nitro, halogen, cyano group "Aralkyl groups" such as lower alkyl groups substituted with ruthel groups; vinyloxycarbonyl, allyloxycal An “alkenyloxycarbonyl group” such as nyl; 1 to 1 such as benzyloxycarbonyl, 4-methoxybenzyloxycarbonyl, 3,4-dimethoxybenzyloxycarbonyl, 2-nitrobenzyloxycarbonyl, 4-nitrobenzyloxycarbonyl An “aralkyloxycarbonyl group” in which the aryl ring may be substituted with two lower alkoxy or nitro groups can be mentioned.
[0040]
The “general protecting group” for “ester based on carboxy group” is preferably methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, tert-butyl, n-pentyl, isopentyl. 2-methylbutyl, neopentyl, 1-ethylpropyl, n-hexyl, isohexyl, 4-methylpentyl, 3-methylpentyl, 2-methylpentyl, 1-methylpentyl, 3,3-dimethylbutyl, 2,2-dimethyl “Lower alkyl groups” such as butyl, 1,1-dimethylbutyl, 1,2-dimethylbutyl, 1,3-dimethylbutyl, 2,3-dimethylbutyl, 2-ethylbutyl; vinyl, 2-propenyl, 1- Methyl-2-propenyl, 2-methyl-2-propenyl, 2-ethyl-2-propenyl, 2-butenyl, 1- Methyl-2-butenyl, 2-methyl-2-butenyl, 1-ethyl-2-butenyl, 3-butenyl, 1-methyl-3-butenyl, 2-methyl-3-butenyl, 1-ethyl-3-butenyl, 2-pentenyl, 1-methyl-2-pentenyl, 2-methyl-2-pentenyl, 3-pentenyl, 1-methyl-3-pentenyl, 2-methyl-3-pentenyl, 4-pentenyl, 1-methyl-4- “Lower alkenyl groups” such as pentenyl, 2-methyl-4-pentenyl, 2-hexenyl, 3-hexenyl, 4-hexenyl, 5-hexenyl; ethynyl, 2-propynyl, 1-methyl-2-propynyl, 2- Butynyl, 1-methyl-2-butynyl, 1-ethyl-2-butynyl, 3-butynyl, 1-methyl-3-butynyl, 2-methyl-3-butynyl, 1-ethyl Ru-3-butynyl, 2-pentynyl, 1-methyl-2-pentynyl, 3-pentynyl, 1-methyl-3-pentynyl, 2-methyl-3-pentynyl, 4-pentynyl, 1-methyl-4-pentynyl, “Lower alkynyl groups” such as 2-methyl-4-pentynyl, 2-hexynyl, 3-hexynyl, 4-hexynyl, 5-hexynyl; trifluoromethyl, trichloromethyl, difluoromethyl, dichloromethyl, dibromomethyl, fluoromethyl "Halogeno lower alkyl" such as 2,2,2-trichloroethyl, 2,2,2-trifluoroethyl, 2-bromoethyl, 2-chloroethyl, 2-fluoroethyl, 2,2-dibromoethyl; Hydroxyethyl, 2,3-dihydroxypropyl, 3-hydroxypropyl, 3,4-dihy Examples include hydroxy “lower alkyl group” such as loxybutyl and 4-hydroxybutyl; “lower aliphatic acyl” such as acetylmethyl— “lower alkyl group”; “aralkyl group”; and “silyl group”. .
[0041]
“Protecting group that can be cleaved in vivo by a biological method such as hydrolysis” means a protecting group that is cleaved by a biological method such as hydrolysis in the human body to produce a free acid or a salt thereof. Whether it is such a derivative or not, it is administered intravenously to a laboratory animal such as a rat or mouse, and then the body fluid of the animal is examined to determine the original compound or a pharmacologically acceptable salt thereof. As the “protecting group that can be cleaved by biological methods such as hydrolysis in vivo” such as “ester based on hydroxyl group” and “ether based on hydroxyl group”, preferably, Formyloxymethyl, acetoxymethyl, dimethylaminoacetoxymethyl, propionyloxymethyl, butyryloxymethyl, pivaloyloxymethyl, valeryloxymethyl, isovale Loxymethyl, hexanoyloxymethyl, 1-formyloxyethyl, 1-acetoxyethyl, 1-propionyloxyethyl, 1-butyryloxyethyl, 1-pivaloyloxyethyl, 1-valeryloxyethyl, 1-isovale Ryloxyethyl, 1-hexanoyloxyethyl, 1-formyloxypropyl, 1-acetoxypropyl, 1-propionyloxypropyl, 1-butyryloxypropyl, 1-pivaloyloxypropyl, 1-valeryloxypropyl, 1-isovaleryloxypropyl, 1-hexanoyloxypropyl, 1-acetoxybutyl, 1-propionyloxybutyl, 1-butyryloxybutyl, 1-pivaloyloxybutyl, 1-acetoxypentyl, 1-propionyloxy Pentyl, 1-buty 1-("lower aliphatic acyl" oxy) "lower alkyl group" such as ruoxypentyl, 1-pivaloyloxypentyl, 1-pivaloyloxyhexyl, cyclopentylcarbonyloxymethyl, cyclohexylcarbonyloxymethyl, 1 1-("cycloalkyl" such as cyclopentylcarbonyloxyethyl, 1-cyclohexylcarbonyloxyethyl, 1-cyclopentylcarbonyloxypropyl, 1-cyclohexylcarbonyloxypropyl, 1-cyclopentylcarbonyloxybutyl, 1-cyclohexylcarbonyloxybutyl 1- (acyloxy) "lower alkyl group" such as carbonyloxy) "lower alkyl group", 1-("aromatic acyl" oxy) "lower alkyl group" such as benzoyloxymethyl; Sicarbonyloxymethyl, ethoxycarbonyloxymethyl, propoxycarbonyloxymethyl, isopropoxycarbonyloxymethyl, butoxycarbonyloxymethyl, isobutoxycarbonyloxymethyl, pentyloxycarbonyloxymethyl, hexyloxycarbonyloxymethyl, cyclohexyloxycarbonyloxymethyl, Cyclohexyloxycarbonyloxy (cyclohexyl) methyl, 1- (methoxycarbonyloxy) ethyl, 1- (ethoxycarbonyloxy) ethyl, 1- (propoxycarbonyloxy) ethyl, 1- (isopropoxycarbonyloxy) ethyl, 1- (butoxy Carbonyloxy) ethyl, 1- (isobutoxycarbonyloxy) ethyl, 1- (t-butoxycarbonyloxy) Ethyl, 1- (pentyloxycarbonyloxy) ethyl, 1- (hexyloxycarbonyloxy) ethyl, 1- (cyclopentyloxycarbonyloxy) ethyl, 1- (cyclopentyloxycarbonyloxy) propyl, 1- (cyclohexyloxycarbonyloxy) Propyl, 1- (cyclopentyloxycarbonyloxy) butyl, 1- (cyclohexyloxycarbonyloxy) butyl, 1- (cyclohexyloxycarbonyloxy) ethyl, 1- (ethoxycarbonyloxy) propyl, 1- (methoxycarbonyloxy) propyl, 1- (ethoxycarbonyloxy) propyl, 1- (propoxycarbonyloxy) propyl, 1- (isopropoxycarbonyloxy) propyl, 1- (butoxycarbonyloxy) Propyl, 1- (isobutoxycarbonyloxy) propyl, 1- (pentyloxycarbonyloxy) propyl, 1- (hexyloxycarbonyloxy) propyl, 1- (methoxycarbonyloxy) butyl, 1- (ethoxycarbonyloxy) butyl, 1- (propoxycarbonyloxy) butyl, 1- (isopropoxycarbonyloxy) butyl, 1- (butoxycarbonyloxy) butyl, 1- (isobutoxycarbonyloxy) butyl, 1- (methoxycarbonyloxy) pentyl, 1- ( (Lower alkoxycarbonyloxy) alkyl groups such as ethoxycarbonyloxy) pentyl, 1- (methoxycarbonyloxy) hexyl, 1- (ethoxycarbonyloxy) hexyl; (5-phenyl-2-oxo-1,3-dioxy) Soren-4-yl) methyl, [5- (4-methylphenyl) -2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl] methyl, [5- (4-methoxyphenyl) -2-oxo-1, 3-Dioxolen-4-yl] methyl, [5- (4-fluorophenyl) -2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl] methyl, [5- (4-chlorophenyl) -2-oxo-1 , 3-Dioxolen-4-yl] methyl, (2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl) methyl, (5-methyl-2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl) methyl, ( 5-ethyl-2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl) methyl, (5-propyl-2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl) methyl, (5-isopropyl-2-oxo- 1,3-dioxolene- “Carbonyloxyalkyl groups” such as: -yl) methyl, oxodioxolenylmethyl groups such as (5-butyl-2-oxo-1,3-dioxolen-4-yl) methyl; phthalidyl, dimethylphthalidyl “Phthalidyl group” such as dimethoxyphthalidyl: “lower aliphatic acyl group”: “aromatic acyl group”: “half-ester salt residue of succinic acid”: “phosphate ester residue”: “amino acid” An ester-forming residue such as: a carbamoyl group: a carbamoyl group substituted with 1 to 2 lower alkyl groups: and a “1- (acyloxy) alkyloxycarbonyl group” such as pivaloyloxymethyloxycarbonyl A preferred example is a “carbonyloxyalkyl group”.
[0042]
On the other hand, the “protecting group that can be cleaved by biological methods such as hydrolysis in vivo” in “ester based on carboxy group” is preferably methoxyethyl, 1-ethoxyethyl, 1-methyl. -1-methoxyethyl, 1- (isopropoxy) ethyl, 2-methoxyethyl, 2-ethoxyethyl, 1,1-dimethyl-1-methoxyethyl, ethoxymethyl, n-propoxymethyl, isopropoxymethyl, n-butoxy Methyl, lower alkoxy lower alkyl groups such as t-butoxymethyl, lower alkoxylated lower alkoxy lower alkyl groups such as 2-methoxyethoxymethyl, “aryl” oxy “lower alkyl groups” such as phenoxymethyl, 2,2 , Halogens such as 2-trichloroethoxymethyl and bis (2-chloroethoxy) methyl A “lower alkoxy group” such as methoxycarbonylmethyl; a “cyano“ lower alkyl group ”such as cyanomethyl, 2-cyanoethyl; “Lower alkyl” thiomethyl groups such as methylthiomethyl and ethylthiomethyl; ““ aryl ”thiomethyl groups” such as phenylthiomethyl and naphthylthiomethyl; 2-methanesulfonylethyl and 2-trifluoromethanesulfonylethyl A “lower alkyl” sulfonyl “lower alkyl group” optionally substituted with halogen ”;“ “aryl” sulfonyl “lower alkyl group” ”such as 2-benzenesulfonylethyl and 2-toluenesulfonylethyl; 1- (acyloxy) "lower Alkyl group ","; it can be cited, and "amide forming residues of amino acids such as phenylalanine;" the "phthalidyl group"; the "lower alkyl group"; carboxy "carboxyalkyl group such as methyl."
[0043]
In the present invention, “molecular dispersion” indicates that when the present compound is prepared as an ophthalmic solution, the chemical shift of each proton is shifted to the high magnetic field side as compared with the aqueous solution. More specifically, when attention is paid to the phenyl ring portion of the present compound, it means a state in which the proton of the phenyl ring is shifted to the high magnetic field side by 0.01 ppm or more, more preferably 0.02 ppm or more. Details will be described in Examples described later. The state of molecular dispersion can be confirmed from the fact that the particle size when this compound is prepared as an ophthalmic solution is about ½ or less than that of an aqueous solution, which is clearly close to the molecular state in the solution. It shows that it is dispersed in the form.
[0044]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The eye drop of the present invention can be prepared by appropriately blending, for example, a buffer, a stabilizer, an isotonic agent, a pH adjuster, a solubilizer, a thickener, a dispersant and the like as additives.
[0045]
Examples of the buffer include the aforementioned boric acids, phosphoric acids, acetic acids, carbonic acids, citric acids and the like. Phosphoric acid, acetic acid, carbonic acid, and citric acid include phosphoric acid, acetic acid, carbonic acid, citric acid, and equivalent substances, respectively. Substances equivalent to phosphoric acid, acetic acid, carbonic acid, and citric acid are compounds that generate phosphate ions, acetate ions, carbonate ions, and citrate ions by dissolving in water. Preferable examples are boric acids, and particularly preferable examples are boric acid, anhydrous boric acid, borax, and sodium borate decahydrate.
[0046]
Examples of the stabilizer include the above-mentioned ethylenediaminetetraacetic acids, dibutylhydroxytoluene, sodium hydrogensulfite and the like. Preferred examples are ethylenediaminetetraacetic acids, and particularly preferred examples are ethylenediaminetetraacetic acid, ethylenediaminetetraacetic acid disodium dihydrate, ethylenediaminetetraacetic acid trisodium trihydrate, and ethylenediaminetetraacetic acid tetrasodium tetrahydrate. It is a thing.
[0047]
When boric acids and ethylenediaminetetraacetic acids are combined and added, the ocular pressure lowering effect of the eye drops can be enhanced. Therefore, when adding a buffer and a stabilizer to the eye drops of the present invention, the buffer It is preferable to add boric acids as a combination and ethylenediaminetetraacetic acid as a stabilizer.
[0048]
Examples of isotonic agents include glycerin, propylene glycol, sodium chloride, potassium chloride, sorbitol, mannitol and the like.
[0049]
Examples of the pH adjuster include hydrochloric acid, citric acid, phosphoric acid, acetic acid, sodium hydroxide, potassium hydroxide, boric acid, borax, sodium carbonate, sodium hydrogen carbonate and the like.
[0050]
Examples of the solubilizer include polysorbate 80, polyoxyethylene hydrogenated castor oil 60, macrogol 4000, polyethylene glycol, propylene glycol and the like.
[0051]
Examples of thickeners and dispersants include cellulose polymers such as hydroxypropylmethylcellulose and hydroxypropylcellulose, sodium alginate, polyvinyl alcohol, carboxyvinyl polymer, and polyvinylpyrrolidone.
[0052]
In the eye drop of the present invention, it is desirable that the pH is set to 5.0 to 9.0 and the osmotic pressure ratio is set to around 1.0. The dosage of the eye drop can be appropriately selected depending on the symptom, age, dosage form, etc., but it may be instilled once or several times a day when the present compound has a concentration of 0.01 to 15% (w / v).
[0053]
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but these examples are for better understanding of the present invention and do not limit the scope of the present invention.
[0054]
【Example】
(1) Formulation example
A typical eye drop formulation used in the present invention is shown below. Compound A is 4- (1-hydroxy-1-methylethyl) -2-propyl-1- {4- [2- (tetrazol-5-yl) phenyl] phenyl} methylimidazole-5-carboxylic acid. Yes, it has the following chemical structure:
[0055]
[Chemical 8]
[0056]
Formula 1 (in 100ml)
Compound A 4g
Benzalkonium chloride 0.01g
Trometamol 2g
Sodium chloride 0.28g
Sodium dihydrogen phosphate dihydrate
Sodium hydroxide
Dilute hydrochloric acid
Sterilized purified water
[0057]
Desired eye drops can be obtained by appropriately changing the kind of the compound and the mixing ratio of the additives.
[0058]
Formula 2 (in 100ml)
Compound A 3g
Benzalkonium chloride 0.005g
Trometamol 2g
Boric acid 0.5g
Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt dihydrate 0.005g
Sodium chloride 0.2g
Sodium dihydrogen phosphate dihydrate
Sodium hydroxide
Dilute hydrochloric acid
Sterilized purified water
[0059]
Desired eye drops can be obtained by appropriately changing the kind of the compound and the mixing ratio of the additives.
[0060]
Formula 3 (in 100ml)
Compound A 3g
Setrimide 0.005g
Trometamol 2g
Boric acid 0.5g
Ethylenediaminetetraacetic acid disodium salt dihydrate 0.005g
Sodium chloride 0.2g
Sodium dihydrogen phosphate dihydrate
Sodium hydroxide
Dilute hydrochloric acid
Sterilized purified water
[0061]
Desired eye drops can be obtained by appropriately changing the type of the compound and the mixing ratio of the additives.
[0062]
(2) Preservation efficacy test
In order to examine the antiseptic effect of the eye drop of the present invention, the following preservation efficacy test was performed.
[0063]
[Preparation of eye drops]
Example 1
2 g of trometamol, ethylenediaminetetraacetic acid (appropriate amount) and borax (appropriate amount) were dissolved in 75 mL of purified water. After 4 g of Compound A was added to this solution and dissolved, 0.004 g of benzalkonium chloride was added. After adjusting pH to 7.0 using a 1 mol / L sodium hydroxide solution, purified water was added to make the total volume 100 mL. An eye drop was prepared by subjecting this solution to aseptic filtration using a membrane filter [hydrophilic durapore (material: hydrophilic polyvinylidene difluoride), 0.22 μm] manufactured by MILLIPORE.
[0064]
Example 2
An eye drop was prepared in the same manner as in Example 1 except that cetrimide was added instead of benzalkonium chloride.
[0065]
Example 3
An eye drop was prepared in the same manner as in Example 1 except that lidocaine was added instead of trometamol.
[0066]
Example 4
An eye drop was prepared in the same manner as in Example 1 except that nicotinamide was added instead of trometamol.
[0067]
Comparative Example 1
An eye drop was prepared in the same manner as in Example 1 except that trometamol was not blended.
[0068]
[Test method]
The preservation efficacy test was conducted in accordance with the 14th revised Japanese Pharmacopoeia. Using E.coli, P.aeruginosa, S.aureus, A.niger as test bacteria, the number of viable cells was measured after 6 hours (bacteria), 24 hours (bacteria), and 7 days (fungi). The survival rate of the bacteria was calculated according to the following formula. These results are shown in Tables 1 and 2.
[0069]
Bacterial survival rate (%) = number of viable bacteria at the time of measurement / initial number of bacteria × 100
[0070]
[Table 1]
[0071]
[Table 2]
[0072]
[Stability test]
When the eye drops of Examples 1 to 4 were stored at 20 ° C. and a humidity of 40% for 4 months, there was no change in the appearance, pH, and the residual ratio of Compound A, and decomposition products may be generated in the eye drops. There wasn't. In addition, the ophthalmic solution containing a low concentration (about 0.5%) of Compound A and a cationic preservative was cloudy, but the cloudiness was improved by adding a basic amine compound.
[0073]
(3) Measurement of chemical shift by NMR
[Preparation of NMR measurement sample]
Example 5
1 g of compound A and 2 g of trometamol were added to 80 mL of heavy water. To this solution was added 1 mol / L sodium hydroxide solution (NaOD) and dissolved, and then the pH was adjusted to 7.0 using 1 mol / L hydrochloric acid (DCl), and then heavy water was added to make the total volume 100 mL. A sample solution was prepared by subjecting this solution to aseptic filtration using a membrane filter manufactured by MILLIPORE.
[0074]
Comparative Example 2
A comparative sample solution was prepared in the same manner as in Example 5 except that trometamol was not blended.
[0075]
Example 6
4 g of compound A and 2 g of trometamol were dissolved in 80 mL of heavy water. The solution was adjusted to pH 7.0 with 1 mol / L sodium hydroxide solution (NaOD), and then heavy water was added to make the total volume 100 mL. A sample solution was prepared by subjecting this solution to aseptic filtration using a membrane filter manufactured by MILLIPORE.
[0076]
Comparative Example 3
A comparative sample solution was prepared in the same manner as in Example 6 except that trometamol was not blended.
[0077]
Example 7
4 g of compound A, 2 g of trometamol, 0.004 g of benzalkonium chloride, ethylenediaminetetraacetic acid (appropriate amount) and borax (appropriate amount) were dissolved in 80 mL of heavy water. After adjusting pH to 7.0 using 1 mol / L sodium hydroxide solution (NaOD), heavy water was added to make the total volume 100 mL. A sample solution was prepared by subjecting this solution to aseptic filtration using a membrane filter manufactured by MILLIPORE.
[0078]
Comparative Example 4
A comparative sample solution was prepared in the same manner as in Example 7 except that trometamol was not blended.
[0079]
[Test method]
Using an NMR apparatus (ECP-500 manufactured by JEOL) 1 H-NMR spectrum was measured (measurement temperature 35 ° C., internal standard HDO, solvent D 2 O). A variation value (unit: ppm) of the chemical shift in Example 5 with respect to each chemical shift (reference) of Compound A in Comparative Example 2 is shown in Table 3 and FIG. 1, and each chemical shift of Compound A in Comparative Example 3 ( The variation values of the chemical shifts in Example 6, Example 7, and Comparative Example 4 with respect to the reference) are shown in Table 4 and FIG. In the table and the drawings, a to k represent fluctuation values of chemical shifts of hydrogen bonded to carbons at positions a to k of compound A in the following structural formula.
[0080]
[Chemical 9]
[0081]
[Table 3]
[0082]
[Table 4]
[0083]
(4) Measurement of particle size
[Measuring method]
For Example 6 and Comparative Example 3 (however, water was used instead of heavy water and NaOH was used instead of NaOD), a particle size measuring device [NICOMP: Submicron Particle Sizer Model 370] was used, and the wavelength was 514.5 nm. The particle size of Compound A was measured at a measurement temperature of 23 ° C. (measurement time: 10 minutes).
[0084]
[Measurement result]
The average particle size of Compound A in Example 6 was reduced to 1/2 or less of the average particle size of Comparative Example 3.
[0085]
【The invention's effect】
As is apparent from the results of Tables 1 and 2, if a basic amine compound is added to an eye drop containing Compound A and a cationic preservative (benzalkonium chloride, cetrimide), the eye drop against bacteria and fungi The antibacterial action is remarkably enhanced. Therefore, eye drops containing a compound having the chemical structure of the general formula (I) or a pharmacologically acceptable salt or derivative thereof, a cationic preservative and a basic amine compound are effective against various bacteria such as bacteria and fungi. It is an eye drop with excellent storage efficacy. From the results of Tables 3 and 4 and FIGS. 1 and 2, in the ophthalmic solution of the present invention, the chemical shift of each proton of compound A is shifted to the high magnetic field side, and the average particle size of the micelle is also ½ or less. Has decreased.
[Brief description of the drawings]
1 shows the variation value of the chemical shift of Example 5 relative to Comparative Example 2. FIG.
FIG. 2 shows chemical shift variation values of Example 6, Example 7, and Comparative Example 4 with respect to Comparative Example 3.
Claims (8)
カチオン系防腐剤が第四級アンモニウム塩またはクロルヘキシジンであり、
塩基性アミン化合物がトロメタモール、リドカインおよびニコチン酸アミドから選ばれる少なくとも1種である点眼剤。
The cationic preservative is a quaternary ammonium salt or chlorhexidine,
An eye drop wherein the basic amine compound is at least one selected from trometamol, lidocaine and nicotinamide .
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