JP4431001B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびマグネットシステム - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置およびマグネットシステムに関する。
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象を利用して、被検体の断層画像を撮影できる装置として知られている。磁気共鳴イメージング装置は、医療用途、産業用途などのさまざまな分野において利用されている。
磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体の断層画像を撮影する際においては、まず、静磁場が形成された静磁場空間内に被検体を搬送し、被検体内のプロトン(proton)のスピンの方向を静磁場の方向へ整列させて磁化ベクトルを得た状態にする。その後、共鳴周波数の電磁波を照射することにより、核磁気共鳴現象を発生させて磁化ベクトルを変化させる。そして、磁気共鳴イメージング装置は、元の磁化ベクトルに戻るプロトンから発生する磁気共鳴信号を受信し、その受信した磁気共鳴信号に基づいて被検体の断層面の画像を生成する。
上記のような静磁場を形成するマグネットシステムとして、超伝導バルク体を用いたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。超伝導バルク体を用いたマグネットシステムは、超伝導コイルを用いた場合よりも少ないメンテナンスコストで必要な磁場強度を確保可能な利点があり、また、永久磁石を用いた場合よりも軽量であって、高く均一な磁場強度を確保可能な利点がある。
特開平11−248810号公報
超伝導バルク体を磁気共鳴イメージング装置に適用する場合においては、磁気共鳴イメージング装置を設置する場所で磁場発生装置を用いて超伝導バルク体を着磁するか、設置場所と異なる工場などにて超伝導バルク体を着磁することになる。
前者のように、設置場所で着磁する場合においては、冷却器や着磁コイルなどを含む煩雑な磁気発生装置を設置場所に搬出入し、その磁気発生装置を超伝導バルク体にセットする必要があるため、作業効率が悪く、超伝導バルク体を着磁することが困難な場合があった。そして、作業効率を向上させるために、予め着磁コイルを超伝導バルク体にセットした場合においては、着磁後には着磁コイルが不要になるためにコストアップになる場合があった。
また、後者のように、工場など、設置場所と異なる場所で超伝導バルク体を着磁する場合においては、着磁後の超伝導バルク体を冷却状態に維持する必要があるため、着磁された超伝導バルク体を設置場所に搬出入することが困難であった。
このように、従来においては、コストアップになる場合があって超伝導バルク体を容易に着磁することが難しく、作業効率を向上することが困難であった。
したがって、本発明の目的は、コストを低減して超伝導バルク体を着磁することが容易であり、作業効率を向上可能な磁気共鳴イメージング装置およびマグネットシステムを提供することにある。
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング装置は、磁場形成部により静磁場が形成された静磁場空間内の被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記磁場形成部は、着磁されることにより前記静磁場を形成する超伝導バルク体と、前記超伝導バルク体が前記静磁場を形成するように、前記超伝導バルク体を着磁させる着磁磁場を生成するコイル体とを有し、前記コイル体は、着磁後の前記超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。
上記の本発明の磁気共鳴イメージング装置によれば、コイル体は、静磁場を形成するように超伝導バルク体を着磁し、そして、その着磁後の超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。
上記目的の達成のために本発明のマグネットシステムは、静磁場空間内の被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置にて、前記静磁場空間に静磁場を形成するマグネットシステムであって、着磁されることにより前記静磁場を形成する超伝導バルク体と、前記超伝導バルク体が前記静磁場を形成するように、前記超伝導バルク体を着磁させる着磁磁場を生成するコイル体とを有し、前記コイル体は、着磁後の前記超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。
上記の本発明の磁気形成装置によれば、コイル体は、静磁場を形成するように超伝導バルク体を着磁し、そして、その着磁後の超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。
本発明によれば、コストを低減して超伝導バルク体を着磁することが容易であり、作業効率を向上可能な磁気共鳴イメージング装置およびマグネットシステムを提供することができる。
以下より、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1は、マグネットシステム2と、操作コンソール3とを有する。
マグネットシステム2は、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、振動検知部15と、外部電磁波検知部16と、クレードル17とを有し、電磁波の漏洩および侵入を防止可能なスキャンルーム(図示なし)に配置されている。
一方、操作コンソール3は、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、着磁駆動部25と、補正駆動部26と、制御部31と、データ処理部41と、操作部42と、表示部43とを有し、スキャンルームに隣接する操作ルーム(図示なし)に配置されている。
以下より、各構成要素について、順次、説明する。
静磁場マグネット部12は、被検体が収容される静磁場空間11に静磁場を形成するために設けられている。
図2は、静磁場マグネット部12の構成を示す図である。
図2において、図2(a)は、静磁場マグネット部12の側面図である。一方、図2(b)は、一部を断面で示した正面図である。
図2に示すように、静磁場マグネット部12は、上マグネット部101aと下マグネット部101bと、サイドマグネット部102とを有する。
上マグネット部101aは、図2(a)に示すように、ヨーク201と、断熱容器211と、超伝導バルク体支持部212と、超伝導バルク体213と、着磁・補正兼用コイル部221とを有する。上マグネット部101aは、下マグネット部101bと静磁場空間11を挟むように対向して配置されている。上マグネット部101aは、下マグネット部101bと共に、一端にサイドマグネット部102が配置され支持されている。また、下マグネット部101bも上マグネット部101bと同様に構成されている。
ヨーク201は、たとえば、鉄を用いて円盤形状に形成されており、サイドマグネット部102のサイドヨークと、下マグネット部101bのヨークとに、磁気的に接続されている。
断熱容器211は、ヨーク201の静磁場空間側の面に配置され、超伝導バルク体支持部212と、超伝導バルク体213と、冷媒214とを収容空間に収容する。断熱容器211は、収容空間に超伝導バルク体支持部212と超伝導バルク体213とを収容するとに、たとえば、液体窒素などの冷媒214が注入され、外部からの熱を断熱して超伝導バルク体213が超伝導遷移温度以下の冷却状態になるように維持する。なお、断熱容器211に注入される冷媒214は、液体窒素のほか、必要な冷却温度に応じて、液体ヘリウムなどを用いることができ、パルス管冷凍機、GMサイクル冷凍機、ソルベーサイクル冷凍機、スターリング冷凍機などの冷却装置によって冷却される。
超伝導バルク体支持部212は、円盤形状に形成されており、超伝導バルク体213と共に断熱容器211の収容空間に収容され、超伝導バルク体213を支持する。
超伝導バルク体213は、たとえば、Y(イットリウム)−Ba(バリウム)−Cu(銅)−O(酸素)を主成分とするY系の酸化物超伝導体であり、たとえば、溶融法により円盤状に生成された成形体である。超伝導バルク体213は、その他に、前述のYを、Gd(ガドニウム)、Sm(サマニウム)、Ra(ランタン)、Nd(ネオジム)、Eu(ユーロピウム)、Eu(ユーロピウム)、Er(エルビウム)、Yb(イッテルビウム)で置換したものや、2種以上を組み合わせたものであってもよい。超伝導バルク体213は、超伝導バルク体支持部212と共に断熱容器211の収容空間に収容され、超伝導バルク体支持部212によって支持され、断熱容器211中で超伝導遷移温度以下に冷却される。超伝導バルク体213は、超伝導遷移温度以下での冷却状態にて、着磁・補正兼用コイル部221が形成する着磁磁場により着磁されて磁石になる。超伝導バルク体213の着磁は、上マグネット部101aと下マグネット部101bとのそれぞれについて実施され、上マグネット部101aと下マグネット部101bとが対向する方向に静磁場を形成する。なお、超伝導バルク体213は、上マグネット部101aと下マグネット部101bとのそれぞれのヨーク201と、サイドヨークとにより、磁気回路が構成されている。
着磁・補正兼用コイル部221は、円盤状の超伝導バルク体213の側部を囲うように巻かれている。着磁・補正兼用コイル部221は、超伝導バルク体213が静磁場を形成するように、超伝導バルク体213を着磁させる着磁磁場を生成すると共に、その着磁後の超伝導バルク体213により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。
着磁・補正兼用コイル部221は、着磁磁場を生成する際においては、操作コンソール3の着磁駆動部25から、たとえば、6000Aの電流が10秒間供給される。着磁・補正兼用コイル部221は、着磁駆動部25から電流が供給され、上マグネット部101aと下マグネット部101bとが対向する方向に着磁磁場を形成して、超伝導バルク体213を着磁して、静磁場を形成する。
また、着磁後においては、着磁・補正兼用コイル部221は、超伝導バルク体213が形成する静磁場が静磁場空間11の外部へ漏洩しないように補正磁場を生成する。ここでは、着磁・補正兼用コイル部221は、着磁によって形成された静磁場の方向に対して、逆方向の磁場を発生する。また、着磁・補正兼用コイル部221は、振動検知部15が検知したマグネットシステム2の振動の結果に基づいて、マグネットシステム2の振動が少なくなるように補正磁場を生成する。また、着磁・補正兼用コイル部221は、外部電磁波検知部16が静磁場空間外からの外部電磁波を検知した結果に基づいて、その外部電磁波をキャンセルするように補正磁場を生成する。ここでは、着磁・補正兼用コイル部221は、たとえば、振動と外部電磁波との少なくとも一方による静磁場の変動分をキャンセルするように、その変動分の磁気と逆位相となるような磁場を発生する。着磁・補正兼用コイル部221は、上記のような補正磁場を生成する際においては、操作コンソール3の補正駆動部26から、たとえば、1〜2Aの電流が供給される。
サイドマグネット部102は、上マグネット部101aと下マグネット部101bとの一端部に配置されており、上マグネット部101aと下マグネット部101bとを支持している。サイドマグネット部102は、サイドヨークを備え、サイドヨークが、上マグネット部101aのヨークと下マグネット部101bのヨークとに磁気的に接続されている。
勾配コイル部13は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に3次元の位置情報を持たせるために、静磁場空間11に勾配磁場を形成する。勾配コイル部13は、スライス選択勾配磁場、読み取り勾配磁場、位相エンコード勾配磁場の3種類の勾配磁場を形成するために勾配コイルを3系統有する。
RFコイル部14は、たとえば、被検体40の撮影領域である頭部全体を囲むように配置されており、送信用と受信用とを兼用するように構成されている。RFコイル部14は、静磁場空間11内の被検体に電磁波であるRF信号を送信して高周波磁場を形成し、被検体40の撮影領域におけるプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部14は、その励起されたプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。なお、RFコイル部14は、送信用コイルと受信用コイルが独立するように設けてもよい。
振動検知部15は、振動センサにより構成されており、マグネットシステム2の振動を検知する。振動検知部15は、静磁場マグネット部12の上マグネット部101aにおいて、サイドマグネット部102が配置されている一端部に対して反対側の他端部に配置されている。また、振動検知部15は、検知したマグネットシステム2の振動の結果を、操作コンソール3の制御部31に出力する。
外部電磁波検知部16は、電磁波センサにより構成されており、静磁場空間外からの外部電磁波を検知する。外部電磁波検知部16は、たとえば、マグネットシステム2が配置されるスキャンルームの壁面に設けられている。また、外部電磁波検知部16は、検知した外部電磁波の結果を、操作コンソール3の制御部31に出力する。
クレードル17は、被検体40を載置するテーブルであり、静磁場マグネット部12により静磁場が形成される静磁場空間11内に被検体40を搬出入する。
RF駆動部22は、ゲート変調器(図示なし)とRF電力増幅器(図示なし)とRF発振器(図示なし)とを有し、RFコイル部14を駆動させて静磁場空間11内に高周波磁場を形成する。RF駆動部22は、制御部31からの指示に基づいて、RF発振器からのRF信号を、ゲート変調器を用いて所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調する。そして、ゲート変調器により変調されたRF信号を、RF電力増幅器により増幅した後、RFコイル部14に出力する。
勾配駆動部23は、制御部31の指示に基づいて勾配コイル部13を駆動させて、静磁場空間11内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、勾配コイル部13の3系統の勾配コイルに対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集するために、位相検波器(図示なし)とアナログ/デジタル変換器(図示なし)とを有する。データ収集部24は、RFコイル部14からの磁気共鳴信号を、RF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として、位相検波器によって位相検波し、アナログ/デジタル変換器に出力する。そして、位相検波器により位相検波されたアナログ信号である磁気共鳴信号を、アナログ/デジタル変換器によってデジタル信号に変換して、データ処理部41に出力する。
着磁駆動部25は、着磁・補正兼用コイル部221に接続されており、着磁・補正兼用コイル部221が着磁磁場を生成する際においては、たとえば、6000Aの電流を10秒間供給する。
補正駆動部26は、着磁・補正兼用コイル部221に接続されており、着磁・補正兼用コイル部221が補正磁場を生成する際においては、制御部31からの指令に基づいて、たとえば、1〜2Aの電流を供給して着磁・補正兼用コイル部221を駆動する。たとえば、補正駆動部26は、静磁場空間11の外部へ漏洩する漏洩磁場の測定結果に基づいて、静磁場が静磁場空間の外部へ漏洩しないように着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる。具体的には、補正駆動部26は、着磁によって形成された静磁場の方向に対して逆方向の磁場を発生するように着磁・補正兼用コイル部221を駆動する。また、たとえば、補正駆動部26は、振動検知部15が検知する振動の結果に基づいてマグネットシステム2の振動の影響が少なくなるように、着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる。また、たとえば、補正駆動部26は、外部電磁波検知部16が静磁場空間外からの外部電磁波を検知した結果に基づいて、その外部電磁波の影響をキャンセルするように、着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる。ここでは、補正駆動部26は、振動と外部電磁波との少なくとも一方による静磁場の変動分をキャンセルするために、その変動分の磁気と逆位相となる磁場を発生するように、着磁・補正兼用コイル部221を駆動する。
制御部31は、コンピュータにより構成されている。制御部31は、操作部42からデータ処理部41を介して送られる指令に基づいて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24と搬出入部27との各部を制御する。また、制御部31は、所望の画像を得るために、操作部42からの指令に基づいてデータ処理部41を制御する。また、制御部31は、データ処理部41からの指令に基づいて、着磁・補正兼用コイル部221が所定の補正磁場を生成するように、補正駆動部26を制御する。
データ処理部41は、コンピュータにより構成されている。データ処理部41は、制御部31に接続されており、操作部42に入力された操作信号を処理し、制御部31に送信する。また、データ処理部41は、データ収集部24に接続されており、データ収集部24から出力される磁気共鳴信号に対して各種の画像処理をして、画像データを生成する。
また、データ処理部41は、静磁場空間11の外部へ漏洩する漏洩磁場の測定結果を解析する。そして、データ処理部41は、その解析結果に基づいて、静磁場が静磁場空間の外部へ漏洩しないように着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる制御信号を生成し、制御部31を介してその制御信号を補正駆動部26に出力する。
そして、データ処理部41は、振動検知部15が検知する振動の結果を解析する。そして、データ処理部41は、その解析結果に基づいてマグネットシステム2の振動が少なくなるように、着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる制御信号を生成し、制御部31を介してその制御信号を補正駆動部26に出力する。
また、データ処理部41は、外部電磁波検知部16が静磁場空間外からの外部電磁波を検知した結果を解析する。そして、データ処理部41は、その解析結果に基づいて、外部電磁波をキャンセルするように、着磁・補正兼用コイル部221に補正磁場を生成させる制御信号を生成し、制御部31を介してその制御信号を補正駆動部26に出力する。
操作部42は、キーボードやマウスなどの操作デバイスにより構成されており、オペレータの操作に応じた操作信号をデータ処理部41に出力する。
表示部43は、グラフィックディスプレイなどの表示デバイスにより構成されており、データ処理部41が生成する被検体の断層画像や各種情報を表示する。
なお、上記の本実施形態における磁気共鳴イメージング装置1は、本発明の磁気共鳴イメージング装置に相当する。また、本実施形態のマグネットシステム2は、本発明の磁場形成部およびマグネットシステムに相当する。また、本実施形態の振動検知部15は、本発明の振動検知部に相当する。また、本実施形態の外部電磁波検知部16は、本発明の外部電磁波検知部に相当する。また、本実施形態の超伝導バルク体213は、本発明の超伝導バルク体に相当する。また、本実施形態の着磁・補正兼用コイル部221は、本発明のコイル体に相当する。
以下より、上記の本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1の動作について説明する。
図3は、超伝導バルク体213を着磁する際の動作を示すフロー図である。
図3に示すように、超伝導バルク体213を着磁する際においては、まず、超伝導バルク体213を冷却する(S11)。
具体的には、断熱容器211が超伝導バルク体213を収容する空間に、たとえば、液体窒素などの冷媒214を注入し、超伝導バルク体213を超伝導遷移温度以下の冷却状態にする。
つぎに、着磁・補正兼用コイル部221を用いて着磁磁場を形成し、超伝導遷移温度以下の冷却状態にある超伝導バルク体213を着磁する(S21)。
ここでは、着磁駆動部25から着磁・補正兼用コイル部221に、たとえば、6000Aの電流を10秒間供給し、上マグネット部101aと下マグネット部101bとが対向する方向に着磁磁場を形成する。このようにして、超伝導遷移温度以下の冷却状態にある超伝導バルク体213に超伝導現象を発生させて着磁を行い、静磁場を形成する。
つぎに、着磁後の超伝導バルク体213により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を着磁・補正兼用コイル部221が生成する(S31)。
図4は、超伝導バルク体213が形成する静磁場が静磁場空間11の外部へ漏洩しないように、着磁・補正兼用コイル部221が補正磁場を形成する手順を示すフロー図である。
図4に示すように、まず、静磁場空間からの漏洩磁場の強度を測定する(S101)。
つぎに、その漏洩磁場の強度の結果に基づいて、補正磁場を形成するために着磁・補正兼用コイル部221に供給する電流値を算出する(S102)。ここでは、着磁・補正兼用コイル部211への電流値と、着磁・補正兼用コイル部211が発生する磁場強度との関係を示すルックアップテーブルを予め算出して記憶しておき、そのルックアップテーブルを用いて、漏洩磁場がキャンセルされるように、着磁・補正兼用コイル部221への第1の電流値I1を求める。
図5は、振動検知部15が検知したマグネットシステム2の振動の結果に基づいて、マグネットシステム2の振動が少なくなるように着磁・補正兼用コイル部221が補正磁場を生成する手順を示すフロー図である。
図5に示すように、まず、振動検知部15がマグネットシステム2の振動を検知する(S201)。
つぎに、その振動検知部15が検知したマグネットシステム2の振動の結果に基づいて、補正磁場を形成するために着磁・補正兼用コイル部221に供給する電流値を算出する(S202)。ここでは、振動による静磁場の変動分をキャンセルするために、その変動分の磁気と逆位相となるような磁場を発生するように、着磁・補正兼用コイル部221への第2の電流値I2を求める。
図6は、外部電磁波検知部16が静磁場空間外からの外部電磁波を検知した結果に基づいて、その外部電磁波をキャンセルするように補正磁場を生成する手順を示すフロー図である。
図6に示すように、まず、外部電磁波検知部16が静磁場空間外からの外部電磁波を検知する(S301)。
つぎに、その外部電磁波検知部16が検知した外部電磁波の結果に基づいて、補正磁場を形成するために着磁・補正兼用コイル部221に供給する電流値を算出する(S302)。ここでは、外部電磁波による静磁場の変動分をキャンセルするために、その変動分の磁気と逆位相となるような磁場を発生するように、着磁・補正兼用コイル部221への第3の電流値I3を求める。
そして、漏洩磁場をキャンセルするための第1の電流値I1と、振動による静磁場の変動分をキャンセルするための第2の電流値I2と、外部電磁波による静磁場の変動分をキャンセルするための第3の電流値I3とのそれぞれの値に基づいて、第1から第3の電流値を重み付け加算し、着磁・補正兼用コイル部221に供給する電流値Iを算出する。そして、その算出した電流値になるように着磁・補正兼用コイル部221に電流を供給し、補正磁場を形成する。
そして、被検体をクレードル17に載置後、着磁後の超伝導バルク体213により静磁場が形成され、着磁・補正兼用コイル部221が生成する補正磁場により静磁場が均一にされた静磁場空間11に、クレードル17に載置された被検体を搬入する。
そして、パルスシーケンスなどの撮影情報をオペレータが操作部42に入力する。そして、入力された撮影情報に基づいて、制御部31がRF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とを制御し、RFコイル部14と勾配コイル部13とを駆動してスキャンを実施する。そして、被検体40からの磁気共鳴信号をRFコイル部14が受信する。
その後、RFコイル部14が受信した磁気共鳴信号をデータ収集部24が収集してデータ処理部41に出力し、データ処理部41がその磁気共鳴信号に対して画像処理し、被検体の断層面の画像を生成する。そして、データ処理部41が生成した被検体の断層面の画像を表示部43が表示する。
以上のように、本実施形態においては、着磁・補正兼用コイル部221が、静磁場を形成するように超伝導バルク体を着磁し、そして、その着磁後の超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する。このため、冷却器や着磁コイルなどを含む煩雑な磁気発生装置を設置場所に搬出入し、その磁気発生装置を超伝導バルク体にセットする必要がなくなるために、作業効率を向上でき、超伝導バルク体を着磁することが容易になる。また、着磁・補正兼用コイル部221は、着磁磁場を形成後、補正磁場を形成するコイルとして利用し、コイルを有効的に用いているためコストを低減することができる。したがって、本実施形態によれば、コストを低減して超伝導バルク体を着磁することが容易であり、作業効率を向上することができる。
なお、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
たとえば、上記の実施形態においては、補正磁場を形成する際に、静磁場が静磁場空間の外部への漏洩防止と、マグネットシステムの振動による影響と、外部電磁波の影響とのすべてをキャンセルするように補正磁場を生成しているが、いずれか1つのみであってもよい。
図1は、本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。 図2は、本発明にかかる実施形態における静磁場マグネット部の構成を示す図である。 図3は、本発明にかかる実施形態において、超伝導バルク体を着磁する際の動作を示すフロー図である。 図4は、本発明にかかる実施形態において、超伝導バルク体が形成する静磁場が静磁場空間の外部へ漏洩しないように、着磁・補正兼用コイル部が補正磁場を形成する手順を示すフロー図である。 図5は、本発明にかかる実施形態において、マグネットシステムの振動が少なくなるように着磁・補正兼用コイル部が補正磁場を生成する手順を示すフロー図である。 図6は、本発明にかかる実施形態において、外部電磁波をキャンセルするように補正磁場を生成する手順を示すフロー図である。
符号の説明
1:磁気共鳴イメージング装置(磁気共鳴イメージング装置)
2:マグネットシステム(磁場形成部,マグネットシステム)
3:操作コンソール
11:静磁場空間
12:静磁場マグネット部
13:勾配コイル部
14:RFコイル部
15:振動検知部(振動検知部)
16:外部電磁波検知部(外部電磁波検知部)
17:クレードル
22:RF駆動部
23:勾配駆動部
24:データ収集部
25:着磁駆動部
26:補正駆動部
31:制御部
41:データ処理部
42:操作部
43:表示部
101a:上マグネット部
101b:下マグネット部
102:サイドマグネット部
201:ヨーク
211:断熱容器
212:超伝導バルク体支持部
213:超伝導バルク体(超伝導バルク体)
221:着磁・補正兼用コイル部(コイル体)

Claims (8)

  1. 磁場形成部により静磁場が形成された静磁場空間内の被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記磁場形成部は、
    着磁されることにより前記静磁場を形成する超伝導バルク体と、
    前記超伝導バルク体が前記静磁場を形成するように、前記超伝導バルク体を着磁させる着磁磁場を生成するコイル体と
    を有し、
    前記コイル体は、着磁後の前記超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記コイル体は、前記静磁場が前記静磁場空間の外部へ漏洩しないように前記補正磁場を生成する
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記磁場形成部の振動を検知する振動検知部
    を備え、
    前記コイル体は、前記振動検知部が検知する振動の結果に基づいて前記磁場形成部の振動の影響が少なくなるように、前記補正磁場を生成する
    請求項1または2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記静磁場空間外からの外部電磁波を検知する外部電磁波検知部
    を備え、
    前記コイル体は、前記外部電磁波検知部が検知した外部電磁波の結果に基づいて、前記外部電磁波の影響をキャンセルするように前記補正磁場を生成する
    請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 静磁場空間内の被検体からの磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する磁気共鳴イメージング装置にて、前記静磁場空間に静磁場を形成するマグネットシステムであって、
    着磁されることにより前記静磁場を形成する超伝導バルク体と、
    前記超伝導バルク体が前記静磁場を形成するように、前記超伝導バルク体を着磁させる着磁磁場を生成するコイル体と
    を有し、
    前記コイル体は、着磁後の前記超伝導バルク体により形成される静磁場が均一になるように補正する補正磁場を生成する
    マグネットシステム。
  6. 前記コイル体は、前記静磁場が前記静磁場空間の外部へ漏洩しないように前記補正磁場を生成する
    請求項5に記載のマグネットシステム。
  7. 当該マグネットシステムの振動を検知する振動検知部
    を備え、
    前記コイル体は、前記振動検知部が検知する振動の結果に基づいて当該マグネットシステムの振動の影響が少なくなるように、前記補正磁場を生成する
    請求項5または6に記載のマグネットシステム。
  8. 前記静磁場空間外からの外部電磁波を検知する外部電磁波検知部
    を備え、
    前記コイル体は、前記外部電磁波検知部が検知した外部電磁波の結果に基づいて、前記外部電磁波の影響をキャンセルするように前記補正磁場を生成する
    請求項5から7のいずれかに記載のマグネットシステム。
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