JP4425777B2 - 無線通信システム、制御装置及び基地局並びに周波数配置方法 - Google Patents

無線通信システム、制御装置及び基地局並びに周波数配置方法 Download PDF

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Description

本発明は、地理的に重複して複数のセルラシステムが展開し、各システムが利用可能な全周波数帯域或いはその一部として、同一周波数帯域を利用する環境下において、システム間の相互干渉を回避しながら各システムの基地局が通信に用いる周波数帯域を配置する無線通信システム、制御装置及び基地局並びに周波数配置方法に関する。
セルラシステムは、無線通信サービスに対する需要の変化に伴い、第2世代移動通信方式、例えば、PDC(Personal Digital Cellular)等から第3世代移動通信方式、例えばW-CDMA(Wideband direct sequence Code Division Multiple Access)等に移行しつつある。さらに、将来は第4世代移動通信方式が導入され、無線通信サービスのさらなる高度化・多様化が予想される。同様に、セルラシステム以外の無線通信システムも多様化が進むと考えられる。
現在の無線通信システムでは、原則的に単一の無線通信システムに対して、所要の周波数及び周波数帯域が固定的に配置される。このような周波数配置により他の無線通信システムとの干渉を回避する。
しかし、無線通信システムの多様化に伴い、複数の無線通信システムに対して固定的に周波数を配置した場合には、周波数帯域の確保は困難となる。そこで、利用目的が異なる複数の無線通信システムにより、同一周波数帯域を共用する技術が必要となる。この共用技術により、市場や利用者の需要に応じた柔軟で効率的なシステム展開が可能になる。しかし、複数の無線通信システムにより周波数を共用するには、通信品質やシステム容量の劣化を軽減する干渉回避技術が必要である。
複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用する例を、図1を参照して説明する。図1は、2.4GHz帯域を使用するIEEE802.11b標準の無線LANとBluetoothとの間の相互干渉を示す図である。IEEE802.11b標準の無線LANシステムおよびBluetoothシステムは、ISM(Industrial, Scientific, and Medical)帯域の2400MHz〜2483.5MHzを利用する。
第1図(a)に示すように、無線LANシステムで用いられる周波数チャネルは2412MHz〜2484MHzの範囲で、5MHz間隔でオーバラップしながら配置される。一方、Bluetoothシステムで用いられる周波数チャネルは2402MHz〜2480MHzの範囲で、1MHz間隔でオーバラップせずに設定される。
また、図1(b)に示すように、無線LANシステムでは直接シーケンス・スペクトラム拡散(Direct Sequence Spread Spectrum : DSSS)方式で変調された1210μsec長の高速無線LANデータパケットを送信するのに対し、Bluetoothでは625μsec毎に送信周波数を79MHz帯域内でランダムに変化させる周波数ホッピング型スペクトラム拡散(Frequency Hopping Spread Spectrum : FHSS)方式で変調して信号を送信する。
このため、無線LANとBluetoothとが同時に利用された場合、1つの無線LANパケットを送信する間に2つのBluetoothデータスロットが送信される。このとき、Bluetoothがホッピングした周波数帯域が、無線LANが利用する周波数帯域と重なった場合には、両者の衝突が生じデータの欠損を招く。
このような無線通信システムにおける干渉及びデータの衝突を回避するための方策として、種々な方法が提案されている。現在、無線LANではデータの衝突を回避するために衝突回避型キャリアセンス多重接続(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance : CSMA/CA)方式が適用され、Bluetoothでは適応周波数ホッピング(Adaptive Frequency Hopping : AFH)方式が用いられる。
CSMA/CA方式では、キャリアセンスに加えて、送信端末から受信端末に向けてデータを送信する前にプリアンプルを送信し、受信端末から応答があった場合だけデータを送信することにより、他の送信端末による送信データとの衝突を回避する。一方、AFH方式では、衝突が生じる周波数帯を適応的に避けて周波数ホッピングを行うことにより、干渉を回避する。
複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用する場合の例として、OFDM/TDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing / Time Division Multiple Access)方式と互換性を有するGSM(Global System for Mobile Communications)方式に基づいて信号を送信する送信方法及び送信装置、高精度なチャネル推定を行う受信方法及び受信装置が示されている。
この例では、図2(a)に示されるOFDM方式及びGSM方式の周波数配置に対して、図2(b)に示すように、複数のサブキャリアをGSM周波数チャネルに対応する周波数帯域に配置し、生成されるOFDM / TDMAタイムスロットの整数倍を1又は整数個のGSMタイムスロットに一致させ、nを2以上の整数として、パイロットシンボルを(n−1)個おきの副搬送波に配置する。このようにすることにより、各無線通信システムのキャリアに応じた占有帯域を無線通信システム間で重複することなく利用する(例えば、特許文献1参照)。
また、周波数分割多重方式、時間分割多重方式、符号分割多重方式の3種類のアクセス制御を用いた無線通信システムが示されている。
この例では、全伝送帯域を複数の帯域に分割し、その分割された帯域を単位とする周波数分割によるアクセス、各分割された帯域における符号分割によるアクセス及び時間軸方向にタイムスロットを構成し、時間分割によるアクセスを用いる(例えば、特許文献2参照)。
ところで、セルラシステムでは、限られた無線周波数帯域を1無線通信システムのみで利用する場合においても、同一周波数チャネルによる干渉の影響を考慮して各基地局に対する周波数帯域の配置制御が必要である。
従来の周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access : FDMA)や時分割多重接続(Time Division Multiple Access : TDMA)の無線通信システムにおいて、各基地局に対して利用する周波数チャネルを固定的に配置する方式では、所要の通信品質を維持するために必要な希望波信号電力対干渉波信号電力比(Carrier to Interference power Ratio : CIR)の限界値が規定される。このCIRの場所的劣化率が予め定めた値以下になるように同一周波数チャネル及び隣接周波数チャネルの繰り返し利用距離が決定される。
この場合、隣接周波数チャネルの繰り返し利用距離を小さくすると、同一周波数チャネルを地理的に高密度に繰り返し利用できるため、基地局当りの周波数チャネルを増大させ、システム容量を増加させることができるが、異なる基地局で利用される同一周波数チャネルによる干渉により通信品質の劣化率は高くなる。一方、繰り返し利用距離を大きくすると、通信品質の劣化率は低く抑えることができるが、各基地局で利用できる周波数チャネル数は減少し、システム容量は小さくなる。
従来のFDMAやTDMAの無線通信システムでは、通信品質を保証するための繰り返し利用距離、あるいは干渉量のしきい値を予め定め、しきい値を満たす範囲で周波数チャネルの設計を行っている。
上述した固定周波数チャネル配置に対して、システム容量及び周波数の利用効率を向上させるために、動的な周波数割り当てを行うダイナミックチャネル割当(Dynamic Channel Assignment : DCA)がある。
DCAでは、ある基地局において、ある周波数チャネルの利用可否を、周波数繰り返し利用距離や、周辺の基地局による当核周波数の利用状況及び干渉量の測定結果に応じて判断し、利用可能とされた周波数チャネルを割り当てる。その結果、他の基地局との間における同一周波数チャネル干渉を回避しつつ各基地局のトラフィック状況を考慮した周波数利用が可能になる。
例えば、周波数繰り返し利用距離に応じたDCAの代表的な方法として、RP(Reuse Partitioning)法が挙げられる。RP法は、基地局と移動局との間の距離に応じて、利用可能な周波数チャネルを決定する方法である。図3に示すように、基地局と移動局との間の距離が小さい環境では同一周波数チャネルを近接した別の基地局で利用し、基地局と移動局との間の距離が大きな環境では同一周波数チャネルを遠方の基地局で利用する。
特開2000−68975号公報 特開2002−111631号公報
複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用する場合、相互干渉により、互いの無線通信システムの通信容量が低下する問題がある。
また、無線通信システムで利用可能な周波数帯域は、他の無線通信システムが利用する周波数帯域により制限され、無線通信システムにトラヒック集中が発生すると、他の無線通信システムにおける周波数帯域の確保が困難になり、トラヒックの偏在に対応できない問題がある。
そこで本発明においては、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、動的に周波数を配置することができる無線通信システム、制御装置、基地局及び周波数配置方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明に係る制御装置は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
さらに、周波数帯域決定手段は、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。
さらに、分割帯域を分割する分割手段を備え、繰返し利用セル数決定手段は、分割された分割帯域の利用状況に基づいて、分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定するようにしてもよい。
さらに、分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段を備え、周波数帯域決定手段は、通信品質に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。
さらに、少なくとも1つの無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段を備え、周波数帯域決定手段は、利用状況に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。さらに、帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の制御装置は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段と、通信品質に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、分割帯域毎の通信品質に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
さらに、少なくとも1つの無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段を備え、周波数帯域決定手段は、利用状況に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。さらに、帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の制御装置は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段と、割り当てチャネル数の上限値に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定し、この割り当てチャネル数の上限値に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
また、本発明に係る他の制御装置は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段と、上限値に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定し、この割り当てチャネル数の上限値に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
また、本発明に係る無線通信システムは、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおいて、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、少なくとも1つの無線通信システムから該無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段と、利用状況に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
また、本発明に係る無線通信システムにおける周波数配置方法は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける周波数配置方法であり、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当てる周波数配置方法であって、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定するステップ、及び周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するステップを有する方法である。
このようにすることにより、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
さらに、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索するステップと、検索結果に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するステップとを有するようにしてもよい。
さらに、分割帯域を分割するステップと、分割された分割帯域の利用状況に基づいて、分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定するステップと、 を有するようにしてもよい。
また、本発明に係る基地局は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、少なくとも1つの基地局から該無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段と、利用状況に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
さらに、周波数帯域決定手段は、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。
さらに、分割帯域を分割する分割手段を備え、繰返し利用セル数決定手段は、分割された分割帯域の利用状況に基づいて、分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定するようにしてもよい。
さらに、少なくとも1つの基地局へ割り当てられた分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段を備え、周波数帯域決定手段は、通信品質に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するようにしてもよい。さらに、帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の基地局は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、少なくとも1つの基地局へ割り当てられた分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段と、通信品質に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、分割帯域毎の通信品質に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
さらに、帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の基地局は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段と、割り当てチャネル数の上限値に基づいて、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定し、この割り当てチャネル数の上限値に基づいて、周波数繰返し利用セル数を決定でき、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
また、本発明に係る他の基地局は、地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段と、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段と、上限値に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段とを備えるものである。
このように構成することにより、所定の指標と、予め決定された所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定し、この割り当てチャネル数の上限値に基づいて、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定することができる。
本発明の実施例によれば、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、動的に周波数を配置することができる無線通信システム、制御装置、基地局及び周波数配置方法を提供することができる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
一般的に、セルラシステムでは、セル内外のマルチユーザ干渉により伝送品質が劣化する。周波数チャネルの利用の可否は、セルラシステムにおける被干渉量を干渉量しきい値と比較することにより判定される。
FDMAシステムやTDMAシステムでは、システムパラメータ(変調方式や誤り訂正技術等)、周波数繰返し数及びトラヒックの種類等に応じて所要の品質を満たすための干渉量しきい値が決定される。一方、CDMAシステムでは、送信信号を拡散することにより拡散利得が得られるため干渉耐性が大きく、1セル周波数繰返しが可能である。しかし、トラヒック量、トラヒックの種類による可変拡散率及び送信電力制御により、干渉量しきい値は変化する。
そこで本発明の実施例では、干渉に対する特性が異なるCDMAシステムとFDMAシステムとが同一周波数帯域を重複して利用する場合について説明する。但し、干渉に対する特性が同等である2無線通信システム、例えば、FDMAシステムとTDMAシステムとが同一周波数帯域を重複して利用する場合、また、3無線通信システム以上が同一周波数を重複して使用する場合においても、本発明を適用できる。
次に、FDMAシステムとCDMAシステムとが、干渉回避技術を適用せず、同一周波数帯域を重複して利用する例を、図4を参照して説明する。
FDMAシステムから見た場合には、図4(a)に示すように、被干渉量が、干渉量しきい値(FDMAの許容干渉量)以上に増大すると、周波数チャネル割り当てが困難になる。特に、1セル周波数繰返しを行うCDMAシステムからの干渉は同一セル内だけでなく、隣接セルからも強く受ける。
一方、CDMAシステムから見た場合には、図4(b)に示すように、FDMAシステムからの干渉量が増大するとシステム容量が低下する。
従って、FDMAシステムに対しては被干渉量を干渉量しきい値以下になるようにし、CDMAシステムに対しては十分なシステム容量を確保できるように、各無線通信システム間の干渉を考慮し周波数配置を行うことが必要になる。
次に、本発明の実施例にかかる無線通信システムの構成を、図5を参照して説明する。本実施例にかかる無線通信システムは、周波数繰り返し利用セル数を適応的に制御するものである。
各無線通信システムは複数の移動局と、複数の基地局と、それらを統括する制御局(制御装置)とにより構成される。例えば、図5において、CDMAシステムは複数の移動局1〜5、複数の基地局21〜23、制御局30により構成され、FDMAシステムは複数の移動局6〜11、複数の基地局24〜26、制御局31により構成される。
また、各無線通信システムの制御局30及び31は、CDMAシステムとFDMAシステムとを統合して制御するシステム間共通制御局40に接続される。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける基地局及びシステム間共通制御局の構成を、図6を参照して説明する。基地局21〜26は同様の構成であるため、基地局21について説明し、基地局22〜26についての説明は省略する。
本実施例に係る無線通信システムにおける基地局21は、制御局30と接続された基地局情報通知部21−1と、基地局情報通知部21−1及び制御局30と接続された周波数チャネル割当部21−2、基地局情報通知部21−1と接続された通信品質測定部21−3とを備える。
周波数チャネル割当部21−2は、制御局30により決定された周波数配置に基づいて、基地局21のセルに在圏する移動局1及び2に対して、通信に用いる周波数チャネルを割り当てる。通信品質測定部21−3は、CDMAシステムが利用可能な周波数帯域における通信品質を測定する。基地局情報通知部21−1は、周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質の測定結果を制御局30へ通知する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30は、基地局21〜N(Nは正の整数)と接続され、基地局21〜Nが送信した周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質の測定結果の情報を、システム間共通制御部40へ通知する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおけるシステム間共通制御局40は、制御局30に接続された帯域利用状況収集部40−1及び通信品質状況収集部40−3と、帯域利用状況収集部40−1及び通信品質状況収集部40−3に接続された共通制御部40−5と、共通制御部40−5に接続された共通データテーブル40−2及び通信品質状況管理テーブル40−4とを備える。
帯域利用状況収集部40−1は、制御局30からの送信信号から周波数チャネルの割り当て結果を収集し、共通制御部40−5に入力する。通信品質状況収集部40−3は、制御局30からの送信信号から通信品質の測定結果を収集し、共通制御部40−5に入力する。
共通制御部40−5は、入力された周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質の測定結果を共通データテーブル40−2及び通信品質状況管理テーブル40−4に反映する。共通データテーブル40−2は周波数チャネルの割り当て結果をセル毎に記憶する。通信品質状況管理テーブル40−4は通信品質の測定結果を周波数帯域毎に記憶する。この場合、共通制御部40−5は、入力された基地局21の周波数チャネルの割り当て結果を、共通データテーブル40−2が備えるCDMAシステムの基地局21に関する共通データテーブルに反映する。また、共通制御部40−5は、入力された基地局21の通信品質の測定結果を、通信品質状況管理テーブル40−4が備えるCDMAシステムの基地局21に関する通信品質状況管理テーブルに反映する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の構成を、図7を参照して説明する。
制御局30は、システム間共通制御局40の共通制御部40−5と接続された共通データテーブル参照部30−1及び通信品質状況管理テーブル参照部30−2と、共通データテーブル参照部30−1及び通信品質状況管理テーブル参照部30−2と接続された周波数繰返し数制御部30−3と、周波数繰返し数制御部30−3と接続された周波数帯域決定部30−4とを備える。また、周波数繰返し数制御部30−3は、共通データテーブル参照部30−1、通信品質状況管理テーブル参照部30−2及び周波数帯域決定部30−4と接続された周波数繰返し数決定部30−31と、周波数繰返し数決定部30−31及び周波数帯域決定部30−4と接続された重複利用回避部30−32とを備える。
共通データテーブル参照部30−1は、システム間共通制御局40の共通データテーブル40−2を参照して、各無線通信システムの基地局毎の周波数配置を抽出する。通信品質状況管理テーブル参照部30−2は、システム間共通制御局40の通信品質状況管理テーブル40−4を参照して、各無線通信システムの周波数帯域毎の通信品質を抽出する。
周波数繰返し数決定部30−31は、共通データテーブル参照部30−1及び通信品質状況管理テーブル参照部30−2により抽出された基地局毎の周波数配置及び周波数帯域毎の通信品質に基づき、各システムのトラヒック、所要通信品質を考慮して周波数帯域毎の最適周波数繰返し数を決定する。重複利用回避部30−32は、同一セルにおける同一周波数帯域の重複利用を回避するように制御する。
周波数帯域決定部30−4は、周波数繰返し数決定部30−31及び重複利用回避部30−32からの出力信号に基づき、当該制御局30が統括する各基地局21に対して、周波数配置を決定する。決定された周波数配置は各基地局21、22、23へ通知され、各基地局において周波数制御が行われる。
また、決定された周波数配置はシステム間共通制御局40へも通知され、共通制御部40−5は、共通データテーブル40−2の更新を行う。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローについて、図8を参照して説明する。
本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローは、動的周波数配置法を適用した方法である。
移動局、例えば移動局1及び2が発信要求を送信することにより、基地局21は呼の受付を行う。基地局21により呼の受付が行われると、基地局21に接続された制御局30の共通データテーブル参照部30−1は、システム間共通制御局40の共通データテーブル40−2を参照して、自基地局21の周辺に設置された基地局、例えば基地局22〜26における帯域利用状況を参照する(ステップS81)。
次に、制御局30の通信品質状況管理テーブル参照部30−2は、システム間共通制御局40の通信品質状況管理テーブル40−4を参照して、各無線通信システム、例えばFDMAシステムの通信品質状況を参照する(ステップS82)。
次に、制御局30の周波数繰返し数制御部30−3により、最適な周波数繰返し利用セル数の算出が行われる。この周波数繰返し数制御部30−3では、周波数繰返し数決定部30−31により、帯域利用状況及び通信品質状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数の算出が行われ、重複利用回避部30−32により、同一セルに同一周波数帯域を重複利用しないように制御される(ステップS83)。
次に、周波数帯域決定部30−4において、各無線通信システム及び各基地局の周波数配置の決定が行われ、決定された周波数配置は各無線通信システム、各基地局に通知されるとともに、システム間共通制御局40に通知される(ステップS84)。例えば、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、各基地局へ配置する分割帯域を決定する。システム間共通制御局40は、受信した周波数配置を共通データテーブル40−2に反映する(ステップS85)。制御局30から周波数配置を受信した基地局は、各呼に周波数チャネルを割り当てる。
次に、本実施例にかかる無線通信システムの構成について、図9を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、例えばCDMAシステムから構成される無線システム100と、例えばFDMAシステムから構成される無線システム200と、無線システム100及び200の帯域使用状況及び通信品質状況を管理するシステム間共通制御局300とを備える。
無線通信システム100と無線通信システム200は、同様の構成であるため無線システム100について説明し、無線通信システム200の説明は省略する。
無線通信システム100は、基地局100−1〜100−3と、基地局100−1〜100−3に接続された制御局100−4とを備える。制御局100−4は、各基地局のチャネル数決定部100−41と、各基地局のチャネル数決定部100−41に接続されたシステム全体チャネル数決定部100−42と、システム全体チャネル数決定部100−42に接続された周波数繰返し数制御部100−43と、周波数繰返し数制御部100−43及び基地局100−1〜100−3に接続された周波数帯域決定部100−44とを備える。
各基地局のチャネル数決定部100−41は、各基地局100−1〜100−3の所要チャネル数を決定する。システム全体チャネル数決定部100−42は、無線通信システム100全体の所要チャネル数と使用可能帯域とを決定する。最適周波数繰返し数制御部100−43は、制御局100−4が管轄する基地局、例えば基地局100−1〜100−3における周波数繰返し数を決定する。
周波数帯域決定部100−44は、各基地局100−1〜100−3に周波数を配置する。例えば、自無線通信システムに割り当てられた周波数帯域を分割し、その各分割帯域のうち、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、各基地局へ配置する分割帯域を決定する。
また、制御局100−4に、分割帯域を分割する分割部(図示なし)を備え、周波数繰返し数制御部100−43は分割された分割帯域の利用状況に基づいて、分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定するようにしてもよい。
システム間共通制御局300は、システム全体チャネル数決定部100−42及び200−42に接続された帯域利用状況収集部300−1と、最適周波数繰返し数制御部100−43及び200−43に接続された通信品質状況収集部300−3と、帯域利用状況収集部300−1及び通信品質状況収集部300−3に接続された共通制御部300−5と、共通制御部300−5に接続された共通データテーブル300−2及び通信品質状況管理テーブル300−4とを備える。
帯域利用状況収集部300−1は、制御局100−4及び200−4からの送信信号から周波数チャネルの割り当て結果を収集し、共通制御部300−5に入力する。
通信品質状況収集部300−3は、制御局100−4及び200−4からの送信信号から制御局100−4及び200−4が管轄する基地局100−1〜100−3及び基地局200−1〜200−2の干渉状況等の通信品質を収集し、共通制御部300−5に入力する。
共通制御部300−5は、入力された周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質を共通データテーブル300−2及び通信品質状況管理テーブル300−4に反映する。また、無線通信システム100及び200の要求に応じて、帯域利用状況及び通信品質を送信する。
このように構成することにより、周波数繰り返し利用セル数を適応的に制御することができる。
次に、本実施例における無線通信システムにおける周波数配置方法について、図10を参照して説明する。
無線通信システム100及び無線通信システム200には、同一の周波数帯域が割り当てられている。本実施例に係る無線通信システムでは、周波数繰返し利用セル数を適応的に制御することにより、無線通信システム毎に異なる周波数帯域を用いて信号を伝送する。
図10(a)に示すように、無線通信システム100は、例えばCDMAシステムにより構成され、割り当てられた周波数帯域(システム割当帯域)をF、F、F、F、Fに分割する。また、無線通信システム200は、例えばFDMAシステムにより構成され、割り当てられた周波数帯域(システム割当帯域)をFA−a、FA−b、・・・、FA−g、・・・、FE−a、FE−b、・・・、FE−gに分割する。
一般的に、1つの無線通信システムがある周波数帯域を占有する場合には、図10(b)に示すように、耐干渉性の強いCDMAでは1セル周波数繰り返し利用が可能である。一方、FDMAでは同一周波数による干渉を低減するために同一周波数チャネルを例えば3セル毎の周波数繰返し利用を行う固定周波数配置が行われる。
複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用する環境において、無線通信システム毎の周波数帯域毎に周波数繰返し利用セル数を適応的に制御する。この場合、システム容量とシステム毎の通信品質のトレードオフを考慮することにより、複数の無線通信システムの共存及び周波数の有効利用を実現できる。
本実施例においては、無線通信システム200に対して、所要システム容量を確保できる限り周波数繰返し利用セル数を増大する。例えば、分割されたシステム割り当て帯域FB−a、FB−b、・・・、FB−g、・・・、FE−a、FE−b、・・・、FE−gについて周波数繰返し利用数を3セルから7セルに可変制御する。その結果、F〜Fの周波数帯域では無線通信システム200のマルチセルにおける干渉を低減できる。
FDMAシステムでは干渉量が干渉しきい値以下であれば、通信品質を一定に保つことができる。このため、周波数繰返し利用セル数を増加させることにより、干渉しきい値に対して十分なマージンを確保できる。従って、通信品質を維持しながら無線通信システム100からの干渉を許容することができる。
さらに、図10(c)に示すように、例えば、無線通信システム100において、F、F、F、Fを1セルではなく4セル毎の周波数繰返し利用を行う。このようにすることにより、F〜Fの周波数帯域に2つのシステムを共存させることができる。
但し、上述した繰返し利用数制御の結果、特定のセルにおける周波数配置は、例えば、無線通信システム100にはFが割り当てられ、一方、無線通信システム200にはFB−b、FC−b、FD−b、FE−bと割り当てられる場合がある。この場合、システム1のFとシステム2のFB−bとは互いに強い干渉を及ぼす。このため、同一セルで、同一周波数帯域を配置しないように制御する。例えば、図11において、あるセルに対して、4セル繰返し利用によりシステム1にFが割り当てられている場合、このセルに対してシステム2にはFB−a、・・・、FB−gを除いた周波数、例えばFC−b、FD−b、FE−bが割り当てられ、FB−a、・・・、FB−gは、このセル以外のセルに割り当てられる。
一方、周波数帯域Fは、無線通信システム100による1セル周波数繰返しに利用し、無線通信システム200には配置しないようにすることにより、無線通信システム100による高品質伝送を確保することができる。
上述した周波数配置の結果、特定のセルで利用される周波数帯域を図15に示す。あるセルに対して、図12(a)に示すように、システム1には、周波数帯域F及びFが割り当てられる。また、システム2には、図12(b)に示すように、FC−a、・・・、FC−gを除いた周波数、例えばFB−a、FD−a、FE−aが割り当てられる。従って、システム1とシステム2とを併せた周波数配置は、図12(c)に示すように、F、F、FB−a、FD−a、FE−aとなる。
次に、システム間共通制御局40が保持する共通データテーブル40−2について、図13を参照して説明する。
共通データテーブル40−2は、システム毎、基地局毎に周波数帯域の利用状況に関するデータを保持している。例えば、あるセル(セル1)について説明する。無線通信システム100(システム1)は周波数割当帯域(チャネル番号)F、F、・・・・(A、B、・・・)を有し、無線通信システム200(システム2)は周波数割当帯域(チャネル番号)Fについて周波数割当帯域FA−a、FA−b、・・・FE−f、FE−g(a、b、・・・)を有し、同様に、周波数割当帯域Fについて、周波数割当帯域FA−a、FA−b、・・・FE−f、FE−g(a、b、・・・)を有する。
無線通信システム100の周波数割当帯域Fと無線通信システム200の周波数割当帯域FA−a、FA−bの共通番号として、A−A−a、A−A−bと、Aが共通する場合には、使用状況を“塞“とすることにより、無線通信システム100と無線通信システム200とが重複する周波数帯域を配置しないようにする。同様に、無線通信システム100の周波数割当帯域Fについて、無線通信システム200の周波数割当帯域FB−a、FB−bとなる場合にも共通番号として、B−B−a、B−B−bと、Bが共通し、使用状況を“塞“とする。
それ以外の場合、例えば、無線通信システム100の周波数割当帯域Fに対して、無線通信システム200の周波数割当帯域FB−a、FB−bである場合、共通番号として、A−B−a、A−B−bと、無線通信システム100と無線通信システム200の配置された周波数帯域が重複しない場合には、周波数帯域の使用状況に従って、“塞”又は“空”が記載される。
また、システム間共通制御局40の共通制御部40−5は、基地局における周波数配置の変更、基地局による移動局との通信への周波数チャネル割当が実施される度に、この共通データテーブル40−2の内容を更新する。
このような共通データテーブル40−2を備えることにより、2つの無線通信システムが、同一周波数を同一セルで利用しないようにする或いは同一周波数による干渉を生じないようにすることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る無線通信システムの構成を、図14を参照して説明する。本実施例に係る無線通信システムは、図5を参照して説明した第1の実施例に係る無線通信システムにおけるシステム間共通制御局40の機能を、同一周波数帯域を重複して使用する複数システムの制御局のうち少なくとも1無線通信システムの制御局に備えたものである。
本実施例では、第1の実施例に係る無線通信システムにおいて、CDMAシステムの制御局に、システム間共通制御局40の機能を備えた場合について説明する。
CDMAシステムは、複数の移動局1〜5と、複数の基地局21〜23と、制御局32により構成され、FDMAシステムは複数の移動局6〜11、複数の基地局24〜26、制御局31により構成される。また、制御局32は、制御局31と接続されている。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける制御局32の構成を、図15を参照して説明する。なお、制御局31及び基地局21〜26については、第1の実施例において説明した制御局及び基地局と同様の構成であるためその説明を省略する。
本実施例にかかる無線通信システムにおける制御局32は、帯域利用状況収集部32−5と、帯域利用状況収集部32−5に接続された共通データテーブル32−1と、通信品質状況収集部32−6と、通信品質状況収集部32−6に接続された通信品質状況管理テーブル32−2と、共通データテーブル32−1及び通信品質状況管理テーブル32−2と接続された周波数繰返し数制御部32−3と、周波数繰返し数32−3と接続された周波数帯域決定部32−4とを備える。
また、周波数繰返し数制御部32−3は、共通データテーブル32−1及び通信品質状況管理テーブル32−2と接続された周波数繰返し数決定部32−31と、周波数繰返し数決定部32−31と接続された重複利用回避部32−32と、周波数繰返し数決定部32−31及び重複利用回避部32−32と接続された周波数帯域決定部32−4とを備える。
帯域利用状況収集部32−5は、FDMAシステムの制御局31から周波数チャネルの割り当て結果を収集し、共通データテーブル32−1に反映する。また、通信品質状況収集部30−6は、通信品質の測定結果を収集し、通信品質状況管理テーブル32−2に反映する。
共通データテーブル32−1は、他の無線通信システムの制御局と接続され、周波数チャネルの割り当て結果をセル毎に記憶する。例えば、FDMAシステムの制御局30の共通データテーブル参照部30−1に接続される。通信品質状況管理テーブル32−2は、他の無線通信システムの制御局と接続され、通信品質の測定結果を周波数帯域毎に記憶する。例えば、FDMAシステムの制御局30の通信品質状況管理テーブル参照部30−2に接続される。
周波数繰返し数決定部32−31は、共通データテーブル32−1及び通信品質状況管理テーブル32−2から基地局毎の周波数配置及び周波数帯域毎の通信品質に基づき、各システムのトラヒック、所要通信品質を考慮して周波数帯域毎の最適周波数繰返し数を決定する。重複利用回避部32−32は、同一セルにおける同一周波数帯域の重複利用を回避するように制御する。
周波数帯域決定部32−4は、周波数繰返し数決定部32−31及び重複利用回避部32−32からの出力信号に基づき、当該制御局32が統括する各基地局21に対して、周波数配置を決定する。決定された周波数配置は各基地局21、22、23へ通知され、各基地局において周波数制御が行われる。また、決定された周波数配置は、共通データテーブル32−1に反映される。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局32の周波数配置フローについて説明する。
本実施例に係る無線通信システムにおける制御局32の周波数配置フローは、図8を参照して説明した第1の実施例に係る無線通信システムにおける制御局32の周波数配置フローと同様であるため、図8を参照して説明する。
移動局、例えば移動局1及び2が発信要求を送信することにより、基地局21は呼の受付を行う。基地局21により呼の受付が行われると、基地局21に接続された制御局32の周波数繰返し数制御部32−3は共通データテーブル32−1を参照して、自基地局21の周辺に設置された基地局、例えば基地局22〜26における帯域利用状況を参照する(ステップS81)。
次に、制御局32の周波数繰返し数制御部32−3は、通信品質状況管理テーブル32−2を参照して、各無線通信システム、例えばFDMAシステムの通信品質状況を参照する(ステップS82)。
次に、制御局32の周波数繰返し数制御部32−3により、最適な周波数繰返し利用セル数の算出が行われる。この周波数繰返し数制御部32−3では、周波数繰返し数決定部32−31により、帯域利用状況及び通信品質状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数の算出が行われ、重複利用回避部32−32により、同一セルに同一周波数帯域を重複利用しないように制御される(ステップS83)。
次に、周波数帯域決定部32−4において、各無線通信システム及び各基地局の周波数配置の決定が行われ、決定された周波数配置は各無線通信システム、各基地局に通知される(ステップS84)。例えば、同一セル内と隣接セル内において、他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、各基地局へ配置する分割帯域を決定する。制御局32は、周波数配置を共通データテーブル32−1に反映する(ステップS85)。制御局32から周波数配置を受信した基地局は、各呼に周波数チャネルを割り当てる。
次に、本実施例にかかる無線通信システムの構成について、図16を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、例えばCDMAシステムから構成される無線システム100と、例えばFDMAシステムから構成される無線システム200とを備える。
無線通信システム200は、第1の実施例に係る無線通信システムにおいて説明した無線システムと同様の構成であるため、その説明を省略する。
無線通信システム100は、第1の実施例に係る無線通信システム100と、制御部100−4に、システム全体チャネル数決定部100−42に接続された共通データテーブル100−45と、最適周波数繰返し数制御部100−43に接続された通信品質状況管理テーブルを備える点で異なる。
共通データテーブル100−45及び通信品質状況管理テーブル100−46は、周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質を記憶する。
このように、制御局に、周波数チャネルの割り当て結果及び通信品質を記憶する機能を備えたことにより、既存の制御部の改良により、周波数繰り返し利用セル数を適応的に制御することができる。
本実施例では、制御部32が共通データテーブル32−1及び通信品質状況管理テーブルを備え、周波数繰返し数制御部32−3が共通データテーブル32−1及び通信品質状況管理テーブル32−2を参照して帯域利用状況情報及び通信品質情報を収集し、これらの情報に基づいて周波数繰返し利用セル数を算出する場合について説明したが、制御部32に共通データテーブル32−1及び帯域利用状況収集部32−5を備えず、周波数繰返し数制御部32−3が通信品質状況管理テーブル32−2のみを参照して通信品質を収集し、この情報に基づいて周波数繰返し利用セル数を算出するようにしても良い。
次に、本発明の第3の実施例に係る無線通信システムの構成を、図17を参照して説明する。本実施例に係る無線通信システムは、図14を参照して説明した第2の実施例に係る無線通信システムにおける制御局32の機能を、同一周波数帯域を重複して使用する複数システムの基地局に備えたものである。
CDMAシステムは、複数の移動局1〜5と、複数の基地局21〜23により構成され、FDMAシステムは複数の移動局6〜11、複数の基地局24〜26、により構成される。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける基地局21の構成を、図18を参照して説明する。なお、基地局22〜26については、基地局21と同様の構成であるためその説明を省略する。
本実施例にかかる無線通信システムにおける基地局21は、帯域利用状況収集部21−8と、基地局情報通知部21−5と、帯域利用状況収集部21−8及び基地局情報通知部21−5と接続された共通データテーブル21−1と、通信品質状況収集部21−9と、通信品質測定部21−6と、通信品質状況収集部21−9及び通信品質測定部21−6と接続された通信品質状況管理テーブル21−2と、共通データテーブル21−1及び通信品質状況管理テーブル21−2と接続された周波数繰返し数制御部21−3と、周波数繰返し数制御部21−3と接続された周波数帯域決定部21−4と、周波数帯域決定部21−4と接続された周波数チャネル割当部21−7とを備える。
また、周波数繰返し数制御部21−3は、共通データテーブル21−1及び通信品質状況管理テーブル21−2と接続された周波数繰返し数決定部21−31と、周波数繰返し数決定部21−31と接続された重複利用回避部21−32と、周波数繰返し数決定部21−31及び重複利用回避部21−32と接続された周波数帯域決定部21−4とを備える。
帯域利用状況収集部21−8は、自基地局21の周辺に設置された基地局、例えば基地局22における帯域利用状況を収集し、収集した帯域利用状況を共通データテーブル21−1に反映する。また、通信品質状況収集部21−9は、自基地局21の周辺に設置された基地局、例えば基地局22に割り当てられた分割帯域毎の通信品質を収集し、収集した通信品質を通信品質状況管理テーブルに反映する。
周波数繰返し数決定部21−31は、共通データテーブル21−1及び通信品質状況管理テーブル21−2から基地局毎の周波数配置及び周波数帯域毎の通信品質に基づき、各システムのトラヒック、所要通信品質を考慮して周波数帯域毎の最適周波数繰返し数を決定する。重複利用回避部21−32は、同一セルにおける同一周波数帯域の重複利用を回避するように制御する。
周波数帯域決定部21−4は、周波数繰返し数決定部21−31及び重複利用回避部21−32からの出力信号に基づき、自基地局21に対して、周波数配置を決定する。周波数チャネル割当部21−7は、決定された周波数配置に基づき周波数を割り当てる。
また、決定された周波数配置は、基地局情報通知部21−5により、共通データテーブル21−1に反映される。また、通信品質測定部21−6は、通信品質の測定を行い、その結果を通信品質状況管理テーブル21−2に反映する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける基地局21の周波数配置フローについて、図19を参照して説明する。
移動局、例えば移動局1及び2が発信要求を送信することにより、基地局21は呼の受付を行う。基地局21により呼の受付が行われると、基地局21の周波数繰返し数制御部21−3は共通データテーブル21−1を参照して、自基地局21の周辺に設置された基地局、例えば基地局22における帯域利用状況を参照する(ステップS91)。
次に、周波数繰返し数制御部21−3は、通信品質状況管理テーブル21−2を参照して、各無線通信システム、例えばFDMAシステムの通信品質状況を参照する(ステップS92)。
次に、周波数繰返し数制御部21−3により、最適な周波数繰返し利用セル数の算出が行われる。この周波数繰返し数制御部21−3では、周波数繰返し数決定部21−31により、帯域利用状況及び通信品質状況に基づいて、周波数繰返し利用セル数の算出が行われ、重複利用回避部21−32により、同一セルに同一周波数帯域を重複利用しないように制御される(ステップS93)。
次に、周波数帯域決定部21−4において、自基地局21の周波数配置の決定が行われる。(ステップS94)。例えば、同一セル内と隣接セル内において、他のシステムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、自基地局へ配置する分割帯域を決定する。基地局情報通知部21−5は、決定された分割帯域を共通データテーブル21−1に反映する(ステップS95)。基地局の周波数チャネル割当部21−7は、各呼に周波数チャネルを割り当てる。
このように構成することにより、基地局は、自律的に周波数繰り返し利用セル数を制御することができる。
本実施例では、周波数繰返し数制御部21−3が、共通データテーブル21−1及び通信品質状況管理テーブル21−2を参照して帯域利用状況情報及び通信品質情報を収集し、これらの情報に基づいて周波数繰返し利用セル数を算出する場合について説明したが、制御部21に共通データテーブル21−1及び帯域利用状況収集部21−8を備えず、周波数繰返し数制御部21−3が通信品質状況管理テーブル21−2のみを参照して通信品質を収集し、この情報に基づいて周波数繰返し利用セル数を算出するようにしても良い。
次に、本発明の第4の実施例に係る無線通信システムの構成を、図20を参照して説明する。本実施例に係る無線通信システムは、図14を参照して説明した第2の実施例に係る無線通信システムにおいて、制御局32と制御局31との接続が無いものである。
このようにすることにより、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局は、図15を参照して説明した第2の実施例に係る無線通信システムにおける制御局32において、共通データテーブル32−1及び帯域利用状況収集部32−5を備える必要が無い。周波数繰返し数制御部30−3は、通信品質状況収集部32−6により収集された通信品質に基づいて、周波数繰返し利用セル数を算出する。
このように、制御局に、通信品質を記憶する機能を備えたことにより、既存の制御部の改良により、周波数繰り返し利用セル数を適応的に制御することができる。
なお、各実施例において説明した各基地局のセルの大きさについて、図5、図14、図17、図20では、同一に記載されているが、この大きさは適宜変更可能である。
次に、本発明の第5の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用し、地理的に混在して展開される場合に、重複利用可能な無線局数または割り当てチャネル数の上限値を設定し、上限値に基づいてチャネルの割り当て処理を行う。また、重複利用の上限値を決定する場合に上限指標を観測し、上限指標のしきい値と差分量を算出し、算出した差分量に基づき、上限値の変化量を動的に決定する。このようにすることにより、地理的に重複して展開する複数の無線通信システムが同一周波数帯域を利用する場合に、システム間の相互干渉を回避するためにトラヒックや品質に応じて割り当てを制限でき周波数を有効に利用することができる。
本実施例にかかる無線通信システム、基地局およびシステム間共通制御局の構成は、図5および図6を参照して説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
次に、本実施例にかかる制御局30について、図21を参照して説明する。
本実施例にかかる制御局30は、図7を参照して説明した制御局に、割り当てチャネル数上限値決定部30−5と、割り当てチャネル数上限値決定部30−5および周波数繰返し数決定部30−31と接続されたチャネル数決定部30−6とを備える。
割り当てチャネル数上限値決定部30−5は、重複利用可能である割り当てチャネル数の上限値を決定する。または、重複利用可能である無線局数の上限値を決定する。
チャネル数決定部30−6は、決定された上限値に基づいて、各基地局の所要チャネル数および自無線通信システム全体の所要チャネル数と使用可能帯域とを決定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムの構成について、図22を参照して説明する。本実施例にかかる無線通信システム100は、図9を参照して説明した無線通信システムにおいて、各基地局のチャネル数決定部100−41および200−41と接続された割り当てチャネル数上限値決定部100−45および200−45を備える。
割り当てチャネル数上限値決定部100−45および200−45は、重複利用可能である割り当てチャネル数の上限値を決定する。または、重複利用可能である無線局数の上限値を決定する。
各基地局のチャネル数決定部100−41および200−41は、決定された上限値に基づいて、各基地局の所要チャネル数を決定し、システム全体チャネル数決定部100−42および200−42は、決定された上限値に基づいて、自無線通信システム全体の所要チャネル数と使用可能帯域とを決定する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローについて、図23を参照して説明する。
本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローは、図19を参照して説明した周波数配置方法において、ステップS92とステップ93との間に、割り当てチャネル数上限値の決定を行うステップS96を有する。
この割り当てチャネル数上限値の決定を行う処理について、図24を参照して説明する。割り当てチャネル数上限値の決定を行う処理は、上述した割り当てチャネル数上限値決定部30−5において行われる。
割り当てチャネル数上限値決定部30−5において、重複周波数帯域を利用する無線局数または割当チャネル数の上限値を決定する処理で使用する指標としては、各無線通信システムのサービス品質、例えば、呼損率やパケット誤り率、システムの周波数チャネル毎の伝送品質(周波数チャネル毎の受信SIRやビット誤り率)、各システムのトラヒック量などを用いることができる。
本実施例では、重複周波数帯域を利用する無線局数の上限値を決定するための指標として、周波数帯域毎の伝送品質、例えば、周波数チャネル毎の受信SIRとした場合について説明する。
最初に、周波数チャネル毎に重複利用の上限指標xを算出する。例えば、重複利用の上限指標xとして受信SIRを算出する(ステップS2702)。次に、算出した重複利用の上限指標(重複利用上限の決定指標)xと決定された指標のしきい値(決定指標しきい値)Xとを比較する(ステップS2704)。例えば、算出された受信SIRと受信SIRのしきい値とを比較する。
重複利用上限の決定指標xが決定指標しきい値Xより大きい場合、すなわち重複利用上限の決定指標x>決定指標しきい値Xである場合(ステップS2704:YES)、重複利用可能な無線局数または割当チャネル数の上限値(重複利用上限値)Lを減少させるべきと判断し、上限変化量ΔL(X−x)を決定する(S2706)。例えば、受信SIRとしきい値Xとの差分量に応じて上限変化量ΔL(X−x)を決定する。次に、重複利用上限値LをステップS2706で決定した上限変化量ΔL(X−x)減少させる(ステップS2708)。
一方、重複利用上限の決定指標xが決定指標しきい値Xより小さい場合、すなわち重複利用上限の決定指標x<決定指標しきい値Xである場合(ステップS2704:NO)、重複利用上限値Lを増加させるべきと判断し、上限変化量ΔL´(X−x)を決定する(S2710)。例えば、受信SIRとしきい値Xとの差分量に応じて上限変化量ΔL´(X−x)を決定する。次に、重複利用可能な無線局数または割当チャネル数の上限値LをステップS2610で決定した上限変化量ΔL´(X−x)増加させる(ステップS2712)。
次に、ステップS2708またはステップS2712において更新された重複利用上限値Lおよび当該周波数帯域を利用する無線局数または割り当てチャネル数nに基づいて、当該周波数帯域内の無線チャネルを無線局に割り当てることができるか否かを判定する(ステップS2714)。
当該周波数帯域を利用する無線局数nが重複利用上限値L(x)より小さい場合、すなわち当該周波数帯域を利用する無線局数n<重複利用上限値L(x)である場合(ステップS2714:YES)、当該周波数帯域内の無線チャネルを無線局に割り当てることができると判断し、その判断結果および重複利用上限値Lを示す信号をチャネル数決定部30−6に入力する(ステップS2716)。
一方、当該周波数帯域を利用する無線局数nが重複利用上限値L(x)より大きい場合、すなわち当該周波数帯域を利用する無線局数n>重複利用上限値L(x)である場合(ステップS2714:NO)、当該周波数帯域内の無線チャネルを無線局に割り当てることができないと判断し、その判断結果および重複利用上限値Lを示す信号をチャネル数決定部30−6に入力する(ステップS2718)。
チャネル数決定部30−6は、決定された重複利用上限値Lに基づいて、各基地局の所要チャネル数および自無線通信システム全体の所要チャネル数と使用可能帯域とを決定する。
上述したように、ステップS2714における判定結果に基づいて、発生した呼に対する無線チャネルの割当処理が行われる。
次に、重複周波数帯域を利用する無線局数または割当チャネル数の上限値の更新例について、図25を参照して説明する。上限指標xと上限指標のしきい値Xの差分に応じて、上限変化量が設定され、上限指標xの変動に追従して、重複利用の上限値が設定される。その結果、上限指標xが上限指標のしきい値Xを十分満たしている場合には、重複利用可能な無線局数または割当チャネル数を大幅に増大でき、より柔軟な重複利用制御が可能となる。
また、極めて柔軟な周波数配置制御が可能となり、無線通信における周波数利用効率を高めることができる。さらに、トラヒック変動や無線環境の変動に応じた柔軟な周波数帯域配置制御が実現でき、地理的に不均一なトラヒック分布に対しても、効率的な周波数帯域配置を実現できる。
次に、周波数帯域の重複利用例について、図26を参照して説明する。例えば、システム周波数帯域を3分割し、分割された周波数帯域毎に独立に重複利用の上限値を更新するようにした場合、周波数帯域毎に独立な制御が行われるため、各周波数帯域に対して上限指標を反映した周波数の重複利用が行われる。
また、割り当てチャネル数上限値決定部30−5は、各無線通信システムによりカバーされるエリアおよび重複して利用される周波数帯のうちの少なくとも一方を細分化し、この細分化された単位で、適応的に上限指標xおよび割り当てチャネル数の上限値のうち少なくとも一方を決定するようにしてもよい。
本実施例においては、システム間共通制御局と、制御局とを備える無線通信システムについて説明したが、第2の実施例において説明したように、システム間共通制御局の機能を同一周波数帯域を重複して使用する複数システムのうち少なくとも1無線通信システムの制御局に備えるようにしてもよい。
さらに、第3の実施例において説明したように、システム間共通制御局の機能を備える制御局の機能を、同一周波数帯域を重複して使用する複数システムの基地局に備えるようにしてもよい。
さらに、第4の実施例において説明したように、制御局に通信品質を記憶する機能を備えるようにし、制御局と制御局との接続が無いようにしてもよい。
本実施例によれば、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、トラヒック変動や無線環境の変動に応じた適応的な周波数の重複利用制御が可能となり、無線通信における周波数利用効率を高めることができる。
また、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、各システム、各無線基地局における周波数帯域利用状況及びシステム毎のトラヒックに応じた所要チャネル数及びシステム間の干渉を考慮し、異なるシステムが適応的に同一周波数帯域を重複利用することができ、システム容量の増大を実現でき、同一周波数帯域における複数システムの共存を実現できる、また、トラヒック量や無線環境の急激な時間変動、地理的なトラヒック偏在に対して適応的に重複利用可能な無線局数の上限を設定することができ、周波数利用効率およびシステム容量を改善することができる。
次に、本発明の第6の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、第5の実施例で説明した無線通信システムにおいて、割り当てチャネル数の上限値を決定する処理を、周波数繰り返し数の決定後に行うようにしたものである。
本実施例にかかる無線通信システム、基地局およびシステム間共通制御局の構成は、図5および図6を参照して説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
次に、本実施例にかかる制御局30について、図27を参照して説明する。
本実施例にかかる制御局30は、図7を参照して説明した制御局に、周波数繰り返し数決定部30−31および周波数帯域決定部30−4と接続された割り当てチャネル数上限値決定部30−5とを備える。
割り当てチャネル数上限値決定部30−5は、重複利用可能である割り当てチャネル数の上限値を決定する。または、重複利用可能である無線局数の上限値を決定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムの構成について、図28を参照して説明する。本実施例にかかる無線通信システム100は、図9を参照して説明した無線通信システムにおいて、最適周波数繰り返し数制御部100−43および200−43と、周波数帯域決定部100−44および200−44と接続された割り当てチャネル数上限値決定部100−45および200−45を備える。
割り当てチャネル数上限値決定部100−45および200−45は、重複利用可能である割り当てチャネル数の上限値を決定する。または、重複利用可能である無線局数の上限値を決定する。
周波数帯域決定部100−44および200−44は、決定された上限値に基づいて、各基地局の所要チャネル数を決定する。
次に、本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローについて、図29を参照して説明する。
本実施例に係る無線通信システムにおける制御局30の周波数配置フローは、図19を参照して説明した周波数配置方法において、ステップS93とステップ94との間に、割り当てチャネル数上限値の決定を行うステップS97を有する。
この割り当てチャネル数上限値の決定を行う処理については、第5の実施例において説明した処理と同様であるため、その説明を省略する。
また、第5の実施例と同様に、割り当てチャネル数上限値決定部30−5は、各無線通信システムによりカバーされるエリアおよび重複して利用される周波数帯のうちの少なくとも一方を細分化し、この細分化された単位で、適応的に上限指標xおよび割り当てチャネル数の上限値のうち少なくとも一方を決定するようにしてもよい。
本実施例においては、システム間共通制御局と、制御局とを備える無線通信システムについて説明したが、第2の実施例において説明したように、システム間共通制御局の機能を同一周波数帯域を重複して使用する複数システムのうち少なくとも1無線通信システムの制御局に備えるようにしてもよい。
さらに、第3の実施例において説明したように、システム間共通制御局の機能を備える制御局の機能を、同一周波数帯域を重複して使用する複数システムの基地局に備えるようにしてもよい。
さらに、第4の実施例において説明したように、制御局に通信品質を記憶する機能を備えるようにし、制御局と制御局との接続が無いようにしてもよい。
本実施例によれば、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、トラヒック変動や無線環境の変動に応じた適応的な周波数の重複利用制御が可能となり、無線通信における周波数利用効率を高めることができる。
また、同一周波数帯域を利用する複数の無線通信システムに対し、各システム、各無線基地局における周波数帯域利用状況及びシステム毎のトラヒックに応じた所要チャネル数及びシステム間の干渉を考慮し、異なるシステムが適応的に同一周波数帯域を重複利用することができ、システム容量の増大を実現でき、同一周波数帯域における複数システムの共存を実現できる、また、トラヒック量や無線環境の急激な時間変動、地理的なトラヒック偏在に対して適応的に重複利用可能な無線局数の上限を設定することができ、周波数利用効率およびシステム容量を改善することができる。
本発明にかかる無線通信システムは、複数の無線通信システムが、利用可能な全周波数帯域或いはその一部として、同一周波数帯域を利用する無線システムに適用できる。
2.4GHz帯域を利用するIEEE802.11b標準の無線LANとBluetoothとの間の相互干渉例を示す説明図であり、(a)はIEEE802.11bシステムとBluetoothシステムの周波数配置図、(b)は2.4GHz帯域の同一な周波数を使用するIEEE802.11bシステムとBluetoothシステムとの間の相互干渉を示す説明図である。 OFDM/TDMA方式およびGSM方式の共通時間/周波数スロットを示す説明図であり、(a)はOFDM/TDMA方式及びGSM方式の周波数配置を示す説明図であり、(b)はOFDM/TDMA方式及びGSM方式に共通な時間/周波数スロットを示す説明図である。 リユースパーティショニングによる自律分散型ダイナミックチャネル割当法を示す説明図である。 本発明の実施例で用いるシステムの特性を示す説明図であり、(a)はFDMAシステムから見たシステム共存の問題点を説明するための説明図であり、(b)はCDMAシステムから見たシステム共存の問題点を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施例で想定する無線通信システムの構成例を説明するための構成図である。 本発明の第1の実施例にかかる無線通信システムにおける基地局の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第1の実施例にかかる無線通信システムにおける制御局の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施例にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法を説明するための説明図である。 本発明の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法によるある周波数帯域の基地局への割当例を示す説明図である。 本発明の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法によるセル毎の周波数配置例を示す説明図である。 本発明の実施例にかかる無線通信システムにおけるシステム間共通制御局の共通データテーブルを示す説明図である。 本発明の第2の実施例で想定する無線通信システムの構成例を説明するための構成図である。 本発明の第2の実施例にかかる無線通信システムにおける基地局及び制御局の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第2の実施例にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施例で想定する無線通信システムの構成例を説明するための構成図である。 本発明の第3の実施例にかかる無線通信システムにおける基地局の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の第3の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施例で想定する無線通信システムの構成例を説明するための構成図である。 本発明の第5の実施例にかかる無線通信システムにおける制御局の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施例にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施例にかかる周波数配置方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施例にかかる周波数配置方法における重複利用の上限値の更新例を示す説明図である。 本発明の第5の実施例にかかる周波数配置方法による細分化された周波数毎の周波数重複利用例を示す説明図である。 本発明の第6の実施例にかかる無線通信システムにおける制御局の構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施例にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施例にかかる無線通信システムにおける周波数配置方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1〜11 移動局
21〜26、100−1〜100−3、200−1〜200−3 基地局
30、31、100−4、200−4 制御局
40、300 システム間共通制御局
100、200 無線通信システム

Claims (25)

  1. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置において:
    前記周波数帯域決定手段は、同一セル内と隣接セル内において、前記他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、前記各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置において:
    前記分割帯域を分割する分割手段;
    を備え、
    繰返し利用セル数決定手段は、前記分割された分割帯域の利用状況に基づいて、前記分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定することを特徴とする制御装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか1項に記載の制御装置において:
    前記分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段;
    を備え、
    前記周波数帯域決定手段は、前記通信品質に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することを特徴とする制御装置。
  5. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    前記分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段;
    前記通信品質に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする制御装置。
  6. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    所定の指標と、予め決定された前記所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段;
    前記割り当てチャネル数の上限値に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする制御装置。
  7. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける制御装置において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    所定の指標と、予め決定された前記所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段;
    前記上限値に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする制御装置。
  8. 請求項6または7に記載の制御装置において:
    前記割り当てチャネル数決定手段は、各無線通信システムによりカバーされるエリアおよび重複して利用される周波数帯のうちの少なくとも一方を細分化し、前記細分化された単位で、適応的に前記所定の指標および前記割り当てチャネル数の上限値のうち少なくとも一方を決定することを特徴とする制御装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御装置において:
    前記割り当てチャネル数決定手段は、前記所定の指標として、各無線通信システムのサービス品質、各無線通信システムの周波数チャネル毎の伝送品質および各無線通信システムのトラヒック量のうち、少なくとも1つを用いることを特徴とする制御装置。
  10. 請求項1乃至9いずれか1項に記載の制御装置において:
    少なくとも1つの無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段;
    を備え、
    前記周波数帯域決定手段は、前記利用状況に基づいて、前記各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することを特徴とする制御装置。
  11. 請求項10に記載の制御装置において:
    前記帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集することを特徴とする制御装置。
  12. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおいて:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    少なくとも1つの無線通信システムから該無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段;
    前記利用状況に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  13. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける周波数配置方法であり、他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当てる周波数配置方法であって:
    少なくとも1つの他の無線通信システムに割り当てられた周波数帯域の利用状況に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定するステップ;及び
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するステップ;
    を有することを特徴とする周波数配置方法。
  14. 請求項13に記載の周波数配置方法において、
    同一セル内と隣接セル内において、前記他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索するステップ;
    前記検索結果に基づいて、前記各基地局へ割り当てる分割帯域を決定するステップ;
    を有することを特徴とする周波数配置方法。
  15. 請求項13又は14に記載の周波数配置方法において、
    前記分割帯域を分割するステップ;
    前記分割された分割帯域の利用状況に基づいて、前記分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定するステップ;
    を有することを特徴とする周波数配置方法。
  16. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    少なくとも1つの基地局から該無線通信システムによる周波数帯域の利用状況を収集する帯域利用状況収集手段;
    前記利用状況に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする基地局。
  17. 請求項16に記載の基地局において:
    前記周波数帯域決定手段は、同一セル内と隣接セル内において、前記他の無線通信システムが割り当てていない周波数帯域を検索し、その検索結果に基づいて、割り当てる分割帯域を決定することを特徴とする基地局。
  18. 請求項16又は17に記載の基地局において:
    前記分割帯域を分割する分割手段;
    を備え、
    繰返し利用セル数決定手段は、前記分割された分割帯域の利用状況に基づいて、前記分割された分割帯域毎の周波数繰返し利用セル数を決定することを特徴とする基地局。
  19. 請求項16乃至18のいずれか1項に記載の基地局において:
    少なくとも1つの基地局へ割り当てられた分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段;
    を備え、
    前記周波数帯域決定手段は、前記通信品質に基づいて、前記各基地局へ割り当てる分割帯域を決定することを特徴とする基地局。
  20. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    少なくとも1つの基地局へ割り当てられた分割帯域毎の通信品質を収集する通信品質収集手段;
    前記通信品質に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、自基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする基地局。
  21. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    所定の指標と、予め決定された前記所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段;
    前記割り当てチャネル数の上限値に基づいて、前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    前記周波数繰返し利用セル数に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする基地局。
  22. 地理的に混在して展開される複数の無線通信システムにおける基地局において:
    他の無線通信システムと周波数帯域の一部を重複して利用し、当該制御装置に制御される複数の基地局は、自無線通信システムの割り当て周波数帯域を分割した各分割帯域に個別の周波数チャネルを割り当て、
    前記分割帯域毎に割り当てる周波数チャネルの繰返し利用数を示す周波数繰返し利用セル数を決定する繰返し利用セル数決定手段;
    所定の指標と、予め決定された前記所定の指標のしきい値との差分量に基づいて、重複して利用できる割り当てチャネル数の上限値を決定する割り当てチャネル数決定手段;
    前記上限値に基づいて、各基地局へ割り当てる分割帯域を決定する周波数帯域決定手段;
    を備えることを特徴とする基地局。
  23. 請求項21または22に記載の基地局において:
    前記割り当てチャネル数決定手段は、各無線通信システムによりカバーされるエリアおよび重複して利用される周波数帯のうちの少なくとも一方を細分化し、前記細分化された単位で、適応的に前記所定の指標および前記割り当てチャネル数の上限値のうち少なくとも一方を決定することを特徴とする基地局。
  24. 請求項21乃至23のいずれか1項に記載の基地局において:
    前記割り当てチャネル数決定手段は、前記所定の指標として、各無線通信システムのサービス品質、各無線通信システムの周波数チャネル毎の伝送品質および各無線通信システムのトラヒック量のうち、少なくとも1つを用いることを特徴とする基地局。
  25. 請求項16乃至24のいずれか1項に記載の基地局において:
    前記帯域利用状況収集手段は、少なくとも1つの無線通信システムで周波数配置が行われるたびに周波数帯域の利用状況を収集することを特徴とする基地局。
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