JP4425770B2 - 移動体通信システム、移動体、およびモバイルルータ - Google Patents

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本発明は、移動体通信に関するものであり、特に、反射によるマルチパスの発生しやすいトンネル内や地下鉄などでの移動体通信システムに関するものである。
従来から、鉄道や地下鉄、自動車などの高速移動体通信システムにおいて、トンネル内で通信を可能にするための種々の技術が考えられている。たとえば、特許文献1(第1の従来技術)には、一定の起動を運行する移動体通信において、トンネル内などの電波の届かない状態では、基地局に設けたバッファに一時的に記憶したデータを用いて通信を継続する移動通信システムに関する技術が開示されている。
また、特許文献2(第2の従来技術)には、トンネル内に基地局からの信号を分配する複数の子局を配置することで、トンネル内でも通信を可能とする移動通信システムに関する技術が開示されている。
さらに、特許文献3(第3の従来技術)には、トンネルの両端にトンネル内部に延びるサービスエリアを確保するような基地局を配置することで、トンネル内でも通信を可能とする移動通信システムに関する技術が開示されている。
特開2001−45558号公報 特開2002−152118号公報 特許第3479832号公報
しかしながら、上記第1の従来技術では、バッファに一時的に記憶したデータを用いて通信を行なうようにしているので、VoIP(Voice Over Internet Protocol)のようにリアルタイム通信を行なうことができないという問題があった。
また、上記第1の従来技術は、セルラー方式を用いている。セルラー方式の基地局は、無線LANのアクセスポイントと比較して大きな装置であるため、バッファを設けることが可能である。しかしながら、セルラー方式の基地局は、無線LANのアクセスポイントと比較して基地局の設置を含めて装置コストが高いため、トンネル内部に基地局を設置するとシステム全体のコストが高くなってしまうという問題があった。
ここで、セルラー方式の基地局よりも簡易的な装置である無線LANシステムのアクセスポイント(AP:Access Point)を線路沿いに等間隔で配置し、モバイルIP(Mobile Internet Protocol)などの移動体管理機構を用いてIP通信を継続することを考える。無線LANシステムのアクセスポイントは、セルラー方式の基地局よりも簡易的な装置であるため、トンネル内部に基地局を複数設置しても、セルラー方式と比較してシステム全体のコストを抑えることができる。しかしながら、無線LANシステムでは、上記第2の従来技術のように、一つのアクセスポイントの信号を分配することはできない。
また、上記第3の従来技術のように、トンネルの両端にトンネル内部に延びるサービスエリアを確保するようなアクセスポイントを設けることも考えられる。しかしながら、たとえば、地下鉄のように、常にトンネル内部を移動する場合には、上記第3の従来技術も有効ではない。
このように、上記第1〜第3の従来技術を用いても、列車に無線LANシステムを導入したインターネットを使用した移動体IP通信を実現することは難しい。すなわち、上記第1〜第3の従来技術では、無線LANシステムによる移動体IP通信を実現するために、無線の反射によるマルチパスが発生するトンネル内において、データの転送レートの低下・リンク断などの通信品質を保つことはできないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トンネルや地下鉄など、反射によるマルチパスが発生しやすい環境において、無線LANシステムによる移動体IP通信を実現することができる移動体通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、予め定められた移動経路を移動する移動体が、前記移動経路に配置された複数のアクセスポイントと無線リンクを確立してネットワークに接続し、前記移動体内部に配置されたユーザ端末と前記ネットワークに接続されている通信相手とが、前記移動体が確立した無線リンクを用いて相互通信を行なう移動体通信システムにおいて、前記移動体は、アンテナと、このアンテナを用いて接続可能なアクセスポイントを検索し、検索したアクセスポイントとの無線リンクを確立する複数の無線インタフェース部と、前記アクセスポイントと無線リンクを確立した無線インタフェース部を選択して、通信に用いる無線インタフェース部を切り替えるアンテナ制御部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、各無線インタフェース部が、それぞれ独立して予め定められた移動経路に配置されている複数のアクセスポイントの中から接続可能なアクセスポイントを検索して無線リンクを確立し、アンテナ制御部が、無線インタフェース部によって確立された無線リンクの中から通信に使用する無線リンクを選択するようにしているので、トンネルや地下鉄など、反射によるマルチパスの発生しやすい環境において無線LANによる移動体通信システムを実現することができる。
以下に、本発明にかかる移動体通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1〜図3を用いてこの発明の実施の形態1を説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の移動体通信システムの構成の一例を示す概略図である。図1に示した移動体通信システムは、通信相手となる固定端末1と、高速移動体7内のユーザ端末9の位置などを管理するホームエージェント(以下、HAとする)4と、複数(この場合は2台)のモバイルIP通信のモバイルルータの機能を有するルータ3−1,3−2とがインターネットなどのネットワーク2によって接続されている。
ルータ3−1は、通信エリア6−1を通信可能エリアとするアクセスポイント(以下、APとする)5−1と、通信エリア6−2を通信可能エリアとするAP5−2とを収容している。ルータ3−2は、通信エリア6−3を通信可能エリアとするAP5−3を収容している。なお、ルータ3−1,3−2が収容するAP5−1〜5−3の台数は、これに限るものではない。
高速移動体7は、複数(この場合は3本)のアンテナ71−1〜71−3を備えており、高速移動体7内のユーザ端末9は、アンテナ71−1〜71−3、AP5−1〜5−3、ルータ3−1,3−2を介してネットワーク2に接続し、固定端末1と相互通信を行なう。相互通信は、VoIPなどのリアルタイム性が要求されるリアルタイム通信であっても、ファイル転送などのリアルタイム性が要求されることのない非リアルタイム通信であってもかまわない。なお、ユーザ端末9の通信相手を固定端末1としたが、これに限るものではなく、通信相手も移動端末であってもかまわない。
また、図1においては、高速移動体7の先頭が位置X1から位置X2の方向に移動した際に、通信エリア6−1〜6−3にアンテナ71−1〜71−3が位置するように配置されているが、これに限るものではなく、列車の車両毎に1本のアンテナを備えても、複数のアンテナを備えてもよい。もちろん、車両ごとではなく、複数車両に1本であってもかまわない。すなわち、アンテナの配置は、無線LANのAP5−1〜5−3の配置を考慮して、トンネル内や地下鉄のようなマルチパスの発生しやすい場合などで、無線LANのAP5−1〜5−3の出力を抑え通信エリア6−1〜6−3を狭くした環境においても、必ずアンテナ71−1〜71−3のいずれか1つが通信エリア6−1〜6−3に位置するように配置すればよい。
図2は、図1に示した高速移動体7の構成を示すブロック図である。図2では、この発明に関わる構成部分のみを示している。高速移動体7は、アンテナ71−1〜71−3と、アンテナ71−1〜71−3に対応して送受信処理を行う無線LANインタフェース部(以下、無線LANI/F部とする)72−1〜72−3と、アンテナ71−1〜71−3の中で通信に使用するアンテナを選択するとともに、アンテナ71−1〜71−3を制御するアンテナ制御部73と、アンテナ71−1〜71−3を用いてユーザ端末9が通信するためのインタフェース機能を有するユーザ端末インタフェース部(以下、ユーザ端末I/F部とする)74とを備えている。なお、アンテナ71−1および無線LANインタフェース部72−1、アンテナ71−2および無線LANインタフェース部72−2、アンテナ71−3および無線LANインタフェース部72−3が、それぞれ特許請求の範囲でいうところの無線インタフェース部である。
つぎに、図3のシーケンス図を参照して、この発明にかかる移動体通信システムの動作を説明する。無線LANI/F部72−1〜72−3は、アンテナ71−1〜71〜3を介してAP5−1〜5−3を検索する。AP5−1〜5−3は、使用するチャネル、周波数、ESSID(識別子)などの無線リンク確立に必要な情報を周期的に送信している。無線LANI/F部72−1〜72−3は、アンテナ71−1〜71−3を介してAP5−1〜5−3が送信する情報を受信したか否かによって、接続可能なAP5−1〜5−3を検索する。
ここで、高速移動体7の先頭が、先の図1に示した位置X1に位置したとする。高速移動体7の先頭が位置X1に移動すると、AP5−1の通信可能エリアである通信エリア6−1にアンテナ71−1がはいり、無線LANI/F部72−1はアンテナ71−1によってAP5−1を検出する。無線LANI/F部72−1は、アンテナ71−1によってAP5−1を検出したことをアンテナ制御部73に通知するとともに、アンテナ71−1を介してAP5−1と無線リンクを確立する。
高速移動体7の先頭が位置X1に位置するとき、アンテナ71−1のみが通信エリア6−1内に位置し、アンテナ71−2,71−3は、通信エリア6−1の外に位置する。したがって、アンテナ71−1に対応する無線LANI/F部72−1のみがAP5−1を検出して無線リンクを確立し、アンテナ制御部73にAP5−1を検出したことを通知する。
無線LANI/F部72−1からAP5−1を検出した通知を受けると、アンテナ制御部73は、アンテナ71−1を選択して無線LANI/F部72−1が確立した無線リンクをネットワーク2に接続するインタフェースに決定する。これにより、ユーザ端末9から送信されたユーザデータは、ユーザ端末I/F部74、アンテナ制御部73、無線LANI/F部72−1、およびアンテナ71−1を介してAP5−1に送信され、ルータ3−1によってネットワーク2を介して固定端末1に転送される。また、固定端末1からのユーザデータは、ネットワーク2を介してルータ3−1に転送され、ルータ3−1からAP5−1、アンテナ71−1、無線LANI/F部72−1、アンテナ制御部73、およびユーザ端末I/F部74を介してユーザ端末9に送信され、ユーザ端末9と固定端末1とがユーザデータの送受信を行なう。ユーザデータの送受信は、一般的なモバイルIPを用いる。
無線LANI/F部72−2,72−3は、アンテナ71−2,71−3を介してAP5−1〜5−3を検索している。高速移動体7の先頭が位置X1から位置X2の方向に移動しているので、アンテナ71−1に続いて、アンテナ71−2がAP5−1の通信エリア6−1にはいり、無線LANI/F部72−2は、アンテナ71−2によってAP5−1を検出する。
無線LANI/F部72−2は、アンテナ71−2によってAP5−1を検出したことをアンテナ制御部73に通知するとともに、アンテナ71−2を介してAP5−1と無線リンクを確立する。
アンテナ制御部73は、無線LANI/F部72−2がアンテナ71−2を介してAP5−1と無線リンクを確立したことを確認した後にアンテナ71−2を選択する。すなわち、アンテナ制御部73は、ネットワーク2に接続する無線リンクを、無線LANI/F部72−1が確立した無線リンクから無線LANI/F部72−2が確立した無線リンクに切替える。これにより、ユーザ端末9は、ユーザ端末I/F部74、アンテナ制御部73、無線LANI/F部72−2、およびアンテナ71−2を介してAP5−1に接続され、固定端末1とユーザデータの送受信を行なう。
高速移動体7の先頭が位置X1から位置X2の方向に移動しているので、アンテナ71−2に続いて、アンテナ71−3がAP5−1の通信エリア6−1にはいり、無線LANI/F部72−3は、アンテナ71−3によってAP5−1を検出する。
無線LANI/F部72−3は、アンテナ71−3によってAP5−1を検出したことをアンテナ制御部73に通知するとともに、アンテナ71−3を介してAP5−1と無線リンクを確立する。
アンテナ制御部73は、無線LANI/F部72−3がアンテナ71−3を介してAP5−1と無線リンクを確立したことを確認した後にアンテナ71−3を選択する。すなわち、アンテナ制御部73は、ネットワーク2に接続する無線リンクを、無線LANI/F部72−2が確立した無線リンクから無線LANI/F部72−3が確立した無線リンクに切替える。これにより、ユーザ端末9は、ユーザ端末I/F部74、アンテナ制御部73、無線LANI/F部72−3、およびアンテナ71−3を介してAP5−1に接続され、固定端末1とユーザデータの送受信を行なう。
一方、高速移動体7の先頭が位置X2に近づくと、アンテナ71−1がAP5−1の通信エリア6−1の外に位置するようになり、無線LANI/F部72−1は、アンテナ71−1を介して確立したAP5−1との無線リンクを切断して、接続可能なAP5−2,5−3の検索を開始する。
高速移動体7がさらに位置X2方向に移動すると、アンテナ71−1がAP5−2の通信エリア6−2に入り、無線LANI/F部72−1は、アンテナ71−1によってAP5−2を検出する。
無線LANI/F部72−2は、アンテナ71−1によってAP5−2を検出したことをアンテナ制御部73に通知するとともに、アンテナ71−1を介してAP5−2と無線リンクを確立する。
アンテナ制御部73は、無線LANI/F部72−1がアンテナ71−1を介してAP5−2と無線リンクを確立したことを確認した後にアンテナ71−1を選択する。すなわち、アンテナ制御部73は、ネットワーク2に接続する無線リンクを、無線LANI/F部72−3が確立した無線リンクから無線LANI/F部72−1が確立した無線リンクに切替える。
アンテナ制御部73は、現在通信に使用(選択)しているアンテナ71−1〜71−3と、接続しているAP5−1〜5−3を認識している。この場合は、無線LANI/F部72−3に対応するアンテナ71−3を使用してAP5−1に接続していることを認識している。無線LANI/F部72−1は、AP5−2と無線リンクを確立している。したがって、アンテナ制御部73は、無線LANI/F部72−1に対応するアンテナ71−1を選択すると、現在通信に使用しているAP5−1からAP5−2にアクセスポイントが変更されることを認識することができる。アンテナ制御部73は、アンテナ71−1を選択する場合、HA4にモバイルIPなどの位置登録を行なった後に、アンテナ71−1を選択してAP5−2に対してユーザデータの転送を開始する。このとき、アンテナ制御部73は、アンテナ71−1とアンテナ71−3とを選択し、アンテナ71−1を介してAP5−2にユーザデータを送信するとともに、アンテナ71−3を介してAP5−1にもユーザデータを送信して通信を継続するようにしてもよい。これにより、ユーザ端末9は、ユーザ端末I/F部74、アンテナ制御部73、無線LANI/F部72−1、およびアンテナ71−1を介してAP5−2に接続され、固定端末1とユーザデータの送受信を行なう。
このように無線LANI/F部72−1〜72−3は、アンテナ71−1〜71−3を用いてAP5−1〜5−3を検索して無線リンクを確立し、アンテナ制御部73は、無線リンクを確立した無線LANI/F部72−1〜72−3に対応するアンテナ71−1〜71−3を選択する動作を繰り返して、AP5−1〜5−3を介して高速移動体7内のユーザ端末9と通信相手となる固定端末1との通信を実現する。
以上説明したように、この実施の形態1では、予め定められた移動経路として、高速移動体7の移動方向に対して水平に無線LANのAP5−1〜5−3を配置しておく。高速移動体7は複数のアンテナ71−1〜71−3を備え、アンテナ71−1〜71−3に対応した無線LANI/F部72−1〜72−3がそれぞれ独立して無線LANシステムのAP5−1〜5−3を検索して、無線リンクを確立し、アンテナ制御部73が、確立した無線リンクを用いて高速移動体7内のユーザ端末9をネットワーク2に接続するようにしているため、トンネル内や地下鉄のようなマルチパスの発生しやすい場合にAP5−1〜5−3の出力を抑えて通信エリア6−1〜6−3を狭くしても、移動方向の先頭に位置するアンテナ71−1が無線リンクを確立したAP5−1に対して順次アンテナ71−2,71−3が無線リンクを確立して通信を継続することができ、転送レートの低下・リンク断など通信品質を保つことができる。すなわち、トンネルや地下鉄など、反射によるマルチパスの発生しやすい環境において無線LANによる移動体通信システムを実現することができる。
また、アンテナ71−1〜71−3が通信エリア6−1〜6−3に跨る場合、たとえば、アンテナ71−1が通信エリア6−2内に位置し、アンテナ71−2、71−3が通信エリア6−1内に位置する場合でも、アンテナ制御部73が、高速移動体7の先頭に位置するアンテナ71−1から後方に位置するアンテナ71−3まで、順番にアンテナ71−1〜71−3を選択するようにしているため、高速移動体7の先頭に位置するアンテナ71−1を用いて無線リンクを確立したAP5−1との接続を、高速移動体7の後方に位置するアンテナ71−3がAP5−1の通信エリア6−1から外れるまで継続することができ、トンネルや地下鉄など、反射によるマルチパスの発生しやすい環境において無線LANによる移動体通信システムを実現することができる。
なお、この実施の形態1では、無線LANI/F部72−1〜72−3からAP5−1〜5−3を検出した通知を受けると、アンテナ制御部73は、通知を受けた無線LANI/F部72−1〜72−3に対応したアンテナ71−1〜71−3を選択して、ネットワーク2に接続する無線リンクを切り替えるようにしたが、無線リンクの切り替えはこれに限るものではない。たとえば、アンテナ71−2がAP5−1の通信エリア6−1に入り無線LANI/F部72−2がAP5−1と無線リンクを確立した時にアンテナ71−2が通信エリア6−1内にあれば、無線LANI/F部72−1もAP5−1との無線リンクも確立されている。このように、複数のアンテナ(この場合は、アンテナ71−1とアンテナ71−2)が同一の通信エリア(この場合、通信エリア6−1)内に位置して、同一のAP(この場合は、AP5−1)とリンクを確立している場合、先にリンクを確立したアンテナ71−1が通信エリア6−1の外に出るまで、アンテナ制御部73は、アンテナ71−1を選択して通信を継続するようにしてもよい。この場合、無線LANI/F部72−1〜72−3は、無線リンクを確立するとともに、たとえば、受信電力対雑音電力比(SNR:Signal to Noise Ratio)などによって無線リンクの通信品質をアンテナ制御部73に通知し、アンテナ制御部73は、通信品質のよいアンテナ71−1〜71−3を選択するようにすればよい。
また、無線LANI/F部72−1がアンテナ71−1を用いてAP5−1〜5−3を検索したことをアンテナ制御部73に通知する際に、無線リンクの確立に必要な情報、たとえば、使用するチャネルや周波数、ESSIDなどのリンク確立情報を通知するようにしてもよい。高速移動体7は先の図1においては、位置X1から位置X2の方向へ移動しているので、先頭のアンテナ71−1から順に後方に配置されているアンテナ71−2、アンテナ71−3の順に、アンテナ71−1が無線リンクを確立したAP5−1の通信エリア6−1内に入ってAP5−1と無線リンクを確立する。このとき、アンテナ制御部73が、無線LANI/F部72−1から通知されたリンク確立情報を、無線LANI/F部72−1が用いるアンテナ71−1より後方に配置されているアンテナ71−2,71−3を使用して無線リンクを確立する無線LANI/F部72−2,72−3に通知しておき、無線LANI/F部72−2,72−3は通知されたリンク確立情報を用いて無線リンクを確立する。これにより、先頭のアンテナ71−1を用いて無線リンクを確立した後は、後方のアンテナ71−2,71−3を用いたAP5−1の検索、および無線リンクの確立の時間を短縮することができる。
実施の形態2.
図4を用いてこの発明にかかる実施の形態2を説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態2の移動体通信システムの構成の一例を示す概略図である。図4に示した移動体通信システムは、先の図1に示した実施の形態1の移動体通信システムのネットワーク2内に高速移動体7の通過する経路上に配置されたAP5−2,5−3を制御するエッジルータ10が追加されている。図1に示した実施の形態1の移動体通信システムと同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の移動体通信システムの動作を説明する。なお、高速移動体7がアンテナ71−1〜71−3を用いてAP5−1〜5−3を検索して無線リンクを確立する動作は、実施の形態1と同様の動作であるのでここではその説明を省略し、エッジルータ10に関わる動作のみを説明する。
高速移動体7は、通信エリア6−1から通信エリア6−3の方向に移動しており、高速移動体7に配置されているアンテナ71−1がAP5−3の通信エリア6−3に位置しており、アンテナ71−2,72−3がAP5−2の通信エリア6−2に位置しており、無線LANI/F部72−1はアンテナ71−1を介してAP5−3と無線リンクを確立し、無線LANI/F部72−2,72−3はアンテナ71−2,71−3を介してAP5−2と無線リンクを確立している。すなわち、高速移動体7は、通信エリア6−2と通信エリア6−3とに跨って位置しており、AP5−2またはAP5−3を用いてユーザ端末9と固定端末1とが通信可能となっている。
AP5−2を用いる場合には、ユーザ端末9は、アンテナ71−2またはアンテナ71−3を介してAP5−2に接続し、ルータ3−1およびエッジルータ10を介して固定端末1にユーザデータの送信し、AP5−3を用いる場合には、アンテナ71−1を介してAP5−3に接続し、ルータ3−2およびエッジルータ10を介して固定端末1にユーザデータを送信する。
一方、固定端末1から送信されたユーザデータを受けると、エッジルータ10は、AP5−2とAP5−3とを用いてルーティングを行う。具体的には、エッジルータ10は自装置が制御するAP5−2とAP5−3とに固定端末1からユーザ端末9宛のユーザデータを転送する静的設定にしたがって、AP5−2とAP5−3とにユーザデータを転送する。
または、図示していない高速移動体7の運行状況を管理する管理サーバから高速移動体7の位置情報に基づいて現在高速移動体7が通信エリア6−1〜通信エリア6−3のどの位置に位置しているかを判定して、AP5−2とAP5−3とにユーザデータを転送する。すなわち、動的な設定によってユーザデータを転送する。
または、モバイルIPによる通信ではHA4に登録されているユーザ端末9の位置登録にしたがってAP5−2とAP5−3とにユーザデータを転送する。この場合、HA4にエッジルータ10の機能を実装して、HA4からAP5−2とAP5−3とにバイキャストしてもよい。
このように、この実施の形態2では、ネットワーク2にAP5−2、5−3を配下として管理するエッジルータ10を備え、高速移動体7の無線LANインタフェース部72−1〜72−3が、それぞれ対応するアンテナ71−1〜71−3を用いて無線リンクを確立しているAP5−1〜5−3が異なる場合、エッジルータ10が配下のAP5−2とAP5−3とにユーザ端末9宛てのユーザデータを転送するようにしているので、トンネル内や地下鉄のようなマルチパスの発生しやすい場合にAP5−1〜5−3の出力を抑えて通信エリア6−1〜6−3を狭くしても、転送レートの低下・リンク断など通信品質を保つことができる。
なお、この実施の形態2では、エッジルータ10がAP5−2とAP5−3と制御する場合を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。エッジルータ10を階層的に配置してもよく、たとえば、ルータ3−1がエッジルータ10の機能を備えて、AP5−1とAP5−2とを制御するようにしてもかまわない。
実施の形態3.
図5〜図8を用いてこの発明にかかる実施の形態3を説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態3の移動体通信システムの構成の一例を示す概略図である。図5に示した移動体通信システムは、先の図1に示した実施の形態1の移動体通信システムの高速移動体7の代わりに、モバイルルータ75を備える高速移動体7aを備えている。図1に示した実施の形態1の移動体通信システムと同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図6は、図5に示した高速移動体7aの構成を示すブロック図である。図6に示した高速移動体7aは、先の図2に示した実施の形態1の高速移動体7のユーザ端末I/F部74の代わりにモバイルルータインタフェース部(以下、モバイルルータI/F部とする)76を備え、モバイルルータ75が追加されている。図2に示した実施の形態1の高速移動体7と同じ機能を持つ構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
モバイルルータI/F部76は、モバイルルータ75とのインタフェース機能を備えている。モバイルルータ75は、一般的なモバイルルータの機能に加え、アンテナ制御部73からアンテナ71−1〜71−3を用いて無線リンクを確立している(接続している)AP5−1〜5−3の情報に基づいて、アンテナ71−1〜71−3を管理する機能を備えている。具体的には、同一AP5−1〜5−3に接続しているアンテナ71−1〜71−3を1つのグループとした仮想インタフェースとして動的に管理する。
つぎに、図7のシーケンス図を参照して、この発明にかかる実施の形態3の移動体通信システムの動作を説明する。高速移動体7aは、図5に示したように、AP5−1の通信エリア6−1と、AP5−2の通信エリア6−2とに跨った位置に位置しており、アンテナ71−1とアンテナ71−2とが通信エリア6−2内に位置してAP5−2のサブネットに接続(無線リンクを確立)し、アンテナ71−3が通信エリア6−1内に位置してAP5−1のサブネットに接続(無線リンクを確立)する。
アンテナ制御部73は、アンテナ71−1およびアンテナ71−2を用いてAP5−2に接続し、アンテナ71−3を用いてAP5−1に接続したことをモバイルルータ75に通知する。また、アンテナ制御部73は、HA4にアンテナ71−1〜71−3の位置登録を行なう。
モバイルルータ75は、アンテナ制御部73からの通知によってアンテナ71−1〜71−3を介した接続状況を把握する。モバイルルータ75は、接続状況に基づいて仮想インタフェースを決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。
HA4は、位置登録によってアンテナ71−1〜71−3を介した接続状況を把握する。HA4は、位置登録に基づいて仮想インタフェースを決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。この場合、モバイルルータ75およびHA4は、AP5−1に接続しているアンテナ71−3を1つの仮想インタフェース8−2に決定し、AP5−2に接続しているアンテナ71−1とアンテナ71−2とを1つの仮想インタフェース8−1に決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。
ユーザ端末9から送信される固定端末1宛のユーザデータを送信する場合、すなわち、ネットワーク2にユーザデータを送信する場合、モバイルルータ75は、IPレイヤでは仮想インタフェース8−1または仮想インタフェース8−2を選択して送信処理を実行する。具体的には、モバイルルータ75は、仮想インタフェース8−1,8−2が収容している無線リンクの数から仮想インタフェース8−1,8−2ごとのデータ伝送処理性能を求め、データ転送処理性能に基づいて仮想インタフェース8−1,8−2を選択する。下位レイヤでは、仮想インタフェース8−1,8−2に含まれる無線リンクの一つまたは複数に対してデータの送信を行う。
下位レイヤにおいて仮想インタフェース8−1,8−2に含まれる無線リンクを選択する場合、モバイルルータ75は、送信パケット(ユーザデータ)の送信元アドレス、送信先アドレス、優先度、パケット長、上位プロトコルなどに基づいて選択する。モバイルルータ75は、自装置に静的に設定されたQoS制御情報に基づいて仮想インタフェースと無線リンクを選択する。QoS制御情報には、IPレイヤと下位レイヤとでそれぞれ仮想インタフェースと無線リンクの選択に必要な情報(たとえば、送信元アドレスに対応づけられた使用する仮想インタフェースの情報)が含まれており、予めモバイルルータ75に設定されているものとする。
高速移動体7aが移動して、図8に示すように、AP5−2の通信エリア6−2と、AP5−3の通信エリア6−3とに跨った位置に位置すると、無線LANI/F部72−1はアンテナ71−1を介してAP5−3のサブネットに接続(無線リンクを確立)し、無線LANI/F部72−3はアンテナ71−3を介してAP5−2のサブネットに接続(無線リンクを確立)する。アンテナ71−2はAP5−2の通信エリア6−2に位置しているので、無線リンクの変更はない。
アンテナ制御部73は、アンテナ71−1を用いてAP5−3に接続し、アンテナ71−2およびアンテナ71−3を介してAP5−2に接続したことをモバイルルータ75に通知するとともに、HA4にアンテナ71−1〜アンテナ71−3の位置登録を行なう。
モバイルルータ75は、アンテナ制御部73からの通知によってアンテナ71−1〜71−3を介した接続状況を把握する。モバイルルータ75は、接続状況に基づいて仮想インタフェースを決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。
HA4は、位置登録によってアンテナ71−1〜71−3を介した接続状況を把握する。HA4は、位置登録に基づいて仮想インタフェースを決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。この場合、モバイルルータ75およびHA4は、AP5−3に接続しているアンテナ71−1を1つの仮想インタフェース8−3に決定し、AP5−2に接続しているアンテナ71−2とアンテナ71−3とを1つの仮想インタフェース8−4に決定して、アンテナ71−1〜71−3を管理する。すなわち、モバイルルータ75およびHA4は、アンテナ制御部73からの通知または位置登録に基づいて、新たな接続状況を把握して仮想インタフェースと無線リンクの選択条件とを更新して、ユーザデータの転送を行なう。
このように、この実施の形態3では、モバイルルータが、AP5−1〜5−3と無線リンクを確立している無線LANインタフェース部72−1〜72−3に対応するアンテナ71−1〜71−3の中で、同一のAP5−1〜5−3と無線リンクを確立しているアンテナ71−1〜71−3を1つのグループとした仮想インタフェースとして管理し、ユーザ端末9からのQoS制御情報、および仮想インタフェース毎のデータ転送処理性能に基づいて、使用するアンテナ71−1〜71−3を選択してユーザデータを振り分けるようにしているので、ユーザデータの負荷分散を行なうことができ、トンネル内や地下鉄のようなマルチパスの発生しやすい場合にAP5−1〜5−3の出力を抑えて通信エリア6−1〜6−3を狭くしても、通信品質の低下を防止してリアルタイム性が要求されるデータの転送を行なうことができる。
なお、この実施の形態3では、モバイルルータ75インタフェースを備えるようにしたが、モバイルルータ75に無線LANI/F部72−1〜72−3、アンテナ制御部73を備えて、モバイルルータ75が高速移動体7aの通信インタフェースをすべて制御するようにしてもかまわない。
また、この実施の形態3では、アンテナ制御部73がアンテナ71−1〜71−3を用いて接続しているAP5−1〜5−3を通知し、この通知によってモバイルルータ75が仮想インタフェースを決定するようにしたが、ルータ3−1,3−2から受信するRouter Advertisementによって仮想インタフェースを決定するようにしてもよい。
また、この実施の形態3では、モバイルルータ75が、同一のAP5−1〜5−3と無線リンクを確立するために用いられているアンテナ71−1〜71−3を1つのグループとした仮想インタフェースとして管理するようにしたが、アンテナ71−1〜71−3を用いて確立された各無線リンクを、IPレイヤにおいて管理するようにしてもよい。すなわち、モバイルルータ75が、各無線リンクをIPレイヤによってネットワーク2に接続するインタフェースとして管理してもよい。この場合も、仮想インタフェース内でアンテナ71−1〜71−3を選択したときと同様に、アンテナ71−1〜71−3を介したAP5−1〜5−3への接続状況、およびユーザ端末9からのQoS制御情報に基づいてインタフェース内の無線リンクを選択すればよい。
以上のように、本発明にかかる移動体通信システムは、トンネル内や地下鉄などのマルチパスの発生しやすい場所における無線LAN通信に有用であり、特に、リアルタイム性が要求されるデータ通信に適している。
この発明にかかる実施の形態1の移動体通信システムの構成を示す概略図である。 図1に示した高速移動体の構成を示すブロック図である。 この発明にかかる実施の形態1の移動体通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。 この発明にかかる実施の形態2の移動体通信システムの構成の一例を示す概略図である。 この発明にかかる実施の形態3の移動体通信システムの構成の一例を示す概略図である。 図5に示した高速移動体の構成を示すブロック図である。 この発明にかかる実施の形態3の移動体通信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。 この発明にかかる実施の形態3の移動体通信システムの動作を説明するための図である。
符号の説明
1 固定端末
2 ネットワーク
3−1,3−2 ルータ
4 ホームエージェント
5−1,5−2,5−3 アクセスポイント
6−1,6−2,6−3 通信エリア
7,7a 高速移動体
9 ユーザ端末
10 エッジルータ
71−1,71−2,71−3 アンテナ
72−1,72−2,72−3 無線LANインタフェース部
73 アンテナ制御部
74 ユーザ端末インタフェース部
75 モバイルルータ
76 モバイルルータインタフェース部

Claims (13)

  1. 予め定められた移動経路を移動する移動体が、前記移動経路に配置された複数のアクセスポイントと無線リンクを確立してネットワークに接続し、前記移動体内部に配置されたユーザ端末と前記ネットワークに接続されている通信相手とが、前記移動体が確立した無線リンクを用いて相互通信を行なう移動体通信システムにおいて、
    前記移動体は、
    複数のアンテナを用いて接続可能なアクセスポイントを検索し、検索したアクセスポイントとの無線リンクを確立する複数の無線インタフェース部と、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立した無線インタフェース部を選択して、通信に用いる無線インタフェース部を切り替えるアンテナ制御部と、
    を備え
    前記各無線インタフェース部は、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立したときに、前記アクセスポイントと無線リンクを確立するために必要なリンク確立情報を前記アンテナ制御部に通知し、
    前記アンテナ制御部は、
    通知されたリンク確立情報を該リンク確立情報を通知した無線インタフェース部が有するアンテナの後方に配置されたアンテナを有する無線インタフェース部に通知することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 前記リンク確立情報は、
    使用するチャネル情報、周波数、および識別子を含むことを特徴とする請求項に記載の移動体通信システム。
  3. 前記アンテナ制御部は、
    前記移動体の先頭に配置されているアンテナを有する無線インタフェース部から順次移動体の後方に配置されているアンテナを有する無線インタフェース部に切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の移動体通信システム。
  4. 前記複数のアクセスポイントの一部またはすべてを配下とし、前記移動体の複数の無線インタフェース部が異なるアクセスポイントと無線リンクを確立している場合には、前記移動体と無線リンクを確立している配下のアクセスポイントに前記ユーザ端末宛てのユーザデータを転送するエッジルータ、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1、2または3に記載の移動体通信システム。
  5. 前記移動体は、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェース部の中で、同一のアクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェースを1つのグループとした仮想インタフェースとして管理するモバイルルータ、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜の何れか一つに記載の移動体通信システム。
  6. 前記モバイルルータは、
    前記ユーザ端末からのQoS制御情報、および前記仮想インタフェースごとのデータ転送処理性能に基づいて前記仮想インタフェースの中の無線インタフェース部を選択して、前記ユーザ端末からのユーザデータを無線インタフェース部に振り分けることを特徴とする請求項に記載の移動体通信システム。
  7. 予め定められた移動経路に配置された複数のアクセスポイントと無線リンクを確立してネットワークに接続する移動体において、
    複数のアンテナを用いて接続可能なアクセスポイントを検索し、検索したアクセスポイントとの無線リンクを確立する複数の無線インタフェース部と、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立した無線インタフェース部を選択して、通信に用いる無線インタフェース部を切り替えるアンテナ制御部と、
    を備え
    前記各無線インタフェース部は、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立したときに、前記アクセスポイントに接続するために必要なリンク確立情報を前記アンテナ制御部に通知し、
    前記アンテナ制御部は、
    通知されたリンク確立情報を該リンク確立情報を通知した無線インタフェース部が有するアンテナの後方に配置されたアンテナを有する無線インタフェース部に通知することを特徴とする移動体。
  8. 前記リンク確立情報は、
    使用するチャネル情報、周波数、および識別子を含むことを特徴とする請求項に記載の移動体。
  9. 前記アンテナ制御部は、
    前記移動体の先頭に配置されているアンテナを有する無線インタフェース部から順次移動体の後方に配置されているアンテナを有する無線インタフェース部に切り替えることを特徴とする請求項7または8に記載の移動体。
  10. 前記アクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェース部の中で、同一のアクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェースを1つのグループとした仮想インタフェースとして管理するモバイルルータ、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7、8または9の何れか一つに記載の移動体。
  11. 前記モバイルルータは、
    前記無線リンクを用いてネットワークに接続されている通信相手と相互通信を行なうユーザ端末からのQoS制御情報、および前記仮想インタフェースごとのデータ転送処理性能に基づいて前記仮想インタフェースの中の無線インタフェース部を選択して、前記ユーザ端末からのデータを無線インタフェース部に振り分けることを特徴とする請求項10に記載の移動体。
  12. 複数のアンテナを用いて予め定められた移動経路に配置されている複数のアクセスポイントの中から接続可能なアクセスポイントを検索し、検索したアクセスポイントとの無線リンクを確立する複数の無線インタフェース部と、前記アクセスポイントと無線リンクを確立した無線インタフェース部を選択して、通信に用いる無線インタフェース部を切り替えるアンテナ制御部とを備え、前記各無線インタフェース部が、前記アクセスポイントと無線リンクを確立したときに、前記アクセスポイントと無線リンクを確立するために必要なリンク確立情報を前記アンテナ制御部に通知し、前記アンテナ制御部が、通知されたリンク確立情報を該リンク確立情報を通知した無線インタフェース部が有するアンテナの後方に配置されたアンテナを有する無線インタフェース部に通知する、移動体内部に配置され、
    前記アクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェース部の中で、同一のアクセスポイントと無線リンクを確立している無線インタフェースを1つのグループとした仮想インタフェースとして管理することを特徴とするモバイルルータ。
  13. 前記無線リンクを用いてネットワークに接続されている通信相手と相互通信を行なうユーザ端末からのQoS制御情報、および前記仮想インタフェースごとのデータ転送処理性能に基づいて前記仮想インタフェースの中の無線インタフェース部を選択して、前記ユーザ端末からのユーザデータを無線インタフェース部に振り分けることを特徴とする請求項12に記載のモバイルルータ。
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