JP4421062B2 - インピーダンス測定方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インピーダンスの測定に関し、特にベクトル比測定器を用いたインピーダンス測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インピーダンスを測定する一つの方法として、従来からベクトル比測定器を用いた測定方法が採用されている。図3には、かかるベクトル比測定器を用いて供試インピーダンスZを測定する測定装置の回路構成例が示されている。ここで、ベクトル比測定器は、振幅と位相情報を含んだ2つの入力信号の比を演算し、出力として入力信号の比を、例えば
(Acosθ+jAsinθ)
あるいは
Aexp(jθ)
の形で得るものである。尚、Aは絶対値、θは位相である。
【0003】
図3を参照して供試インピーダンス202のインピーダンスZを測定する原理及び動作を説明する。交流信号源201から電圧Vの信号が、供試インピーダンス202とインピーダンス値rをもつ既知インピーダンス204との直列回路に印加され、この直列回路には電流Iが流れる。ここで、既知インピーダンス204は電流検出用のインピーダンスであり、通常は|Z|>> rとされる。
【0004】
共試インピーダンス202と既知インピーダンス204の直列回路には、例えば、抵抗R1とR2の直列回路で構成され、伝達係数K1を有するシグナルコンディショナ206が並列に接続されている。これは交流信号源201の出力電圧Vが、例えば200Vや300V等の高電圧であった場合、この電圧をそのままベクトル比測定器に印加したのでは測定レンジをオーバーしてしまうため、ここにシグナルコンディショナが必要となるからである。
【0005】
供試インピーダンス202と既知インピーダンス204の直列回路に印加される電圧Vは、このシグナルコンディショナ206により適切なレベルに調節されてベクトル比測定器208の一方の入力端子Aに入力される。このようにシグナルコンディショナ206はベクトル比測定器208への入力電圧を適切に調節する電圧調整器として機能する。
【0006】
一方、既知インピーダンス204の両端に発生した電圧は、シグナルコンディショナ206と同様な構成で、伝達係数K2を有するシグナルコンディショナ207を通してベクトル比測定器208の他方の入力端子Bに入力される。
【0007】
さて、ベクトル比測定器208の入力A側の伝達係数をK3、入力B側の伝達係数K4とすると、入力端子A、Bに加わる電圧Ea、Ebは、それぞれ次式で表わされる。
Ea=V・K1・K3
Eb=r・I・K2・K4
【0008】
ベクトル比測定器208では上記電圧EaとEbの比を求めて出力するが、この比をA・exp(jθ)とすると、次式が得られる。
(V・K1・K3 / r・I・K2・K4)= A・exp(jθ)
ここで、上述のように、Aはベクトル比測定器の示す振幅値、θは同じく位相値を示す。尚、上式の右辺のA・exp(jθ)は、(Acosθ+jAsinθ)と表しても同様である。
【0009】
今、左辺のV/Iに注目して上式を変形すると次式が得られる。
V/I= A・(r・K2・K4 / K1・K3)exp(jθ)
上記電圧と電流の比V/Iはインピーダンス(=Z+r)であるから、結局、供試インピーダンスZは、次式に従って計算される。
Z = A・(r・K2・K4/K1・K3)exp(jθ) − r
このようにしてベクトル比測定器を用いる事により供試インピーダンスZを算出できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図3に示すような従来の供試インピーダンス測定装置、方法では、供試インピーダンスZを求める式中にシグナルコンディショナ206、207及びベクトル比測定器208の伝達係数K1、K2、K3、K4が入っている。これら伝達係数は、ベクトル測定器208の入力が許容範囲レベルを超えたとき、あるいは信号電圧が小さ過ぎるレベルのときに、上記入力信号を分圧(減衰)したり、増幅したりして適切なレベルに調節するためのものである。
【0011】
このように、供試インピーダンスZを求める式中にシグナルコンディショナ206、207の伝達係数K1、K2が入っており、これら伝達係数は種々環境で周波数特性に変化があるために問題が生ずる。例えば、シグナルコンディショナが分圧器として機能する場合には、浮遊容量の影響で周波数特性すなわち伝達係数K1が劣化する。また、シグナルコンディショナ207が増幅器として機能する場合には、使用する増幅器の特性により伝達特性K2が劣化する。
【0012】
上述の如く、上記2つのシグナルコンディショナの伝達係数には周波数特性等の誤差があるため、2つの入力端子AとBの入力信号の比をとると、その比には誤差が生じる。この誤差は、伝達係数K1については抵抗R1、R2それぞれにキャパシタを並列接続することにより分割器の周波数特性は補償できるが、この場合には部品点数や調整工数が増加するという問題点がある。
【0013】
また、伝達係数K2についても周波数特性が良好な増幅器を用いれば良いが、そのようにするとコストがアップするという問題点が生じる。
【0014】
更に、同様にベクトル比測定器の振幅及び周波数特性の精度によりその測定精度は決定してしまう。
【0015】
本発明は、上述のような問題点を解決するために為されたものであり、シグナルコンディショナの周波数特性上の影響とベクトル比測定の影響を取り除き、廉価で安定且つ高精度なインピーダンス測定を可能とするインピーダンス測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明によるインピーダンス測定方法及び装置は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0017】
(1)少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求め、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を測定するインピーダンス測定方法において、
前記直列回路に予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを挿入/非挿入することにより、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させ、該電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定方法。
【0018】
(2)前記既知インピーダンスの前記直列回路への挿入/非挿入は、前記既知インピーダンスに並列に接続されたスイッチのオン/オフにより行なう上記(1)のインピーダンス測定方法。
【0019】
(3)少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求め、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を測定するインピーダンス測定方法において、
前記供試インピーダンスに予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入することにより、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させ、該電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定方法。
【0020】
(4)前記供試インピーダンス対して前記既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入する方法は、前記既知インピーダンスに直列に接続されたスイッチのオン/オフにより行なう上記(3)のインピーダンス測定方法。
【0021】
(5)前記対応電圧及び対応電流は、前記印加電圧及び前記インピーダンスに流れる電流を増幅または減衰させて所定レベルに調節する上記(1)又は上記(3)のインピーダンス測定方法。
【0022】
(6)前記電流変化に連動して前記印加電圧を変化させて前記信号源の内部インピーダンスに起因する前記対応電圧の変化を補償する上記(1)又は上記(3)のインピーダンス測定方法。
【0023】
(7)少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求める手段と、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比を求める手段とを有し、得られたベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定装置において、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段と、前記電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス算出手段とを備え、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段は、予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを前記直列回路に挿入/ 非挿入する手段であるインピーダンス測定装置。
【0024】
(8)前記既知インピーダンスに並列に接続されたスイッチを有し、このスイッチのオン/ オフにより前記既知インピーダンスの前記直列回路への挿入/非挿入を行なう上記(7)のインピーダンス測定装置。
【0025】
(9)少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求める手段と、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比を求める手段とを有し、得られたベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定装置において、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段と、前記電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス算出手段とを備え、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段は、予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを前記供試インピーダンスに並列に挿入/非挿入する手段であるインピーダンス測定装置。
【0026】
(10)前記既知インピーダンスに直列に接続されたスイッチを有し、このスイッチのオン/オフにより前記供試インピーダンスに対して前記既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入する上記(9)のインピーダンス測定装置。
【0027】
(11)前記印加電圧及び前記インピーダンスに流れる電流を増幅または減衰させて前記対応電圧及び対応電流を所定レベルに調節するシグナルコンディショナを備える上記(7)又は上記(9)のインピーダンス測定装置。
【0028】
(12)前記電流変化に連動して前記印加電圧を変化させて信号源の内部インピーダンスに起因する前記対応電圧の変化を補償する手段を有する上記(7)又は上記(9)のインピーダンス測定装置。
【0029】
(13)前記電流検出手段は、抵抗またはカレントトランスである上記(7)又は上記(9)のインピーダンス測定装置。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるインピーダンス測定方法及び装置の好適実施形態例を添付図を参照して説明する。図1は本発明によるインピーダンス測定装置の第1の実施形態例を示す回路図である。
【0033】
図1において、信号源1からは電圧Vが、インピーダンスZをもつ供試インピーダンス2、既知のインピーダンス値Roを有するインピーダンス3及びインピーダンス値rを有するインピーダンス4の直列回路に印加されており、この直列回路には電流Iが流れる。また、インピーダンス3には、このインピーダンス3を短絡させるためのスイッチ5が並列に接続されている。
【0034】
この直列回路の両端電圧Vは、図3のシグナルコンディショナ206と同様な機能をもつシグナルコンディショナ6により予め定められた電圧レベルに増幅又は減衰機能を介して調整され、ベクトル比測定器8の入力端子Aに入力される。
【0035】
一方、インピーダンス3とインピーダンス4の接続点に生じた電圧(=r・I)は伝達係数K2を有するシグナルコンディショナ7を経由してベクトル比測定器8の入力Bに印加される。このシグナルコンディショナ7は、上述のように、信号の減衰だけでなく必要に応じて信号を増幅することにより上記接続点に生じた電圧(=rI)が小さい場合に、SN比が悪化するのを防ぐことができる。図3と同様に、このベクトル比測定器8の入力端子A、B側の伝達係数はそれぞれK3、K4である。
【0036】
さて、本実施形態では、インピーダンス3と並列にスイッチ5を接続し、このスイッチ5をオン/オフすることにより供試インピーダンスZに流れる電流を変化させ、それに応じたベクトル比測定器8の測定値を得て供試インピーダンスZを算出している点に大きな特徴がある。以下、その動作、原理を詳細に説明する。
【0037】
今、供試インピーダンス2、インピーダンス3及びインピーダンス4の直列回路を考えると、電圧Vと電流Iを用いて次式(1)が得られる。
V/I=Z+Ro+r (1)
【0038】
また、入力端子A、Bに加わる電圧をそれぞれEa、Ebとすると、次式(2)、(3)が得られる。
Ea=V・K1・K3 (2)
Eb=r・I・K2・K4 (3)
ベクトル比測定器8では、EaとEbの比を測定し、A・exp(jθ)の形で出力(表示)するので、次式が得られる。(尚、右辺は(Acosθ+jAsinθ)と表わしてもよい)
(V・K1・K3 / r・I・K2・K4)= A・exp(jθ) (4)
ここで、前述の如く、Aはベクトル比測定器の示す振幅値、θは同じく位相値を示す。
【0039】
今、左辺のV/Iに式(1)を代入すると、スイッチ5のオフ、オンに応じて次のような関係式(5)、(6)が得られる。
【0040】
(a)スイッチ5がオフのとき(つまり、インピーダンス3のインピーダンスがRoのとき):
(Z+Ro+r)(K1・K3/r・K2・K4)= A1・exp(jθ1) (5)
但し、A1、θ1は、この場合のベクトル比測定器の示す振幅及び位相である。
【0041】
(b)スイッチ5がオンのとき(つまり、インピーダンス3のインピーダンスが0のとき):
(Z+r)(K1・K3/r・K2・K4)= A2・exp(jθ2) (6)
但し、A2、θ2はこの場合のベクトル比測定器の示す振幅及び位相である。
式(5)を式(6)で除すことにより次式(7)が得られる。
(Z+r+Ro)/(Z+r)=(A1/A2)・exp(j(θ1−θ2)) (7)
この式(7)をZについて解くと、
Z=Ro/{(A1/A2) ・exp(j(θ1−θ2))−1}−r (8)
が得られる。
【0042】
式(8)において、Ro、r、A1、A2、θ1、θ2は既知であるので、この式(8)によれば、供試インピーダンスZを容易に算出できる。更に、式(8)中には係数K1〜K4が含まれていないため、シグナルコンディショナ6や7及びベクトル比測定器8の測定レンジ間の誤差や、測定周波数を変更した場合の誤差は無視できるようになる。
【0043】
また、本発明は既知インピーダンス値を切り換えて測定するが、この既知インピーダンス値は小さい値が用いられているので、測定電圧、電流の変化分は小さいので測定電圧、電流のレンジ切り換えの必要がない。従って同一レンジ内で測定を行えるため測定器のレンジ間誤差が発生しないというメリットもある。
【0044】
上述実施形態において、本発明は種々の変更、拡張が考えられる。例えば、供試インピーダンスZに流れる電流を変化させるためにスイッチ5を用いたが、インピーダンス3を取付け/取外し、または直列回路への挿入/短絡を可能とする手段であれば、スイッチに限らず他の任意の手段を用いることができることは明らかである。また、インピーダンスの挿入、非挿入等に限らず、供試インピーダンスを含む直列回路に流れる電流を変化させることができる手段であれば、任意の手段が用いることができ、その手段は限定されないことも当業者であれば明らかである。
【0045】
図2は本発明によるインピーダンス測定装置の第2の実施形態例を示す回路図である。
【0046】
図1に示す第1の実施形態例は、図3に示す従来例の供試インピーダンス測定装置・方法に比べて測定系(シグナルコンディショナ等)の伝達特性の影響をキャンセルでき廉価で安定且つ高精度なインピーダンス測定が可能となるが、これを実現するためには図1中の既知インピーダンスRoの値は供試インピーダンスZに比べて充分小さくする必要がある。このため、供試インピーダンスZが1オーム程度以下の場合には既知インピーダンスRoはその百分の1程度、即ち10ミリオーム程度以下にする必要がある。ところが、このような低いインピーダンス値を有する抵抗器を直列に挿入/非挿入することは線材のインピーダンス等の影響を考えると現実的には困難である。また、測定周波数が高くなると抵抗器自体の持つインダクタンス成分も問題となり、測定に誤差を生じるようになる。
【0047】
そこで、以下で述べる第2の実施形態例では供試インピーダンスが1オーム以下の低いインピーダンス値であっても安定且つ高精度なインピーダンス測定が可能となるインピーダンス測定方法及び装置を示す。
【0048】
図2において、インピーダンスZをもつ供試インピーダンス102(Roなる値を有する既知インピーダンス103とスイッチ105の直列回路が並列に接続されている)とインピーダンス値rを有するインピーダンス104の直列回路に信号源101から電圧Vsが印加されており、この回路には図示したような電流Iが流れる。供試インピーダンス102はスイッチ105をオンすることにより既知インピーダンス103と並列に接続される。
【0049】
供試インピーダンス102の両端電圧Vsは、図3のシグナルコンディショナ206と同様な機能をもつシグナルコンディショナ106により予め定められた電圧レベルに増幅又は減衰機能を介して調整され、ベクトル比測定器8の入力端子Aに入力される。説明の都合上、このシグナルコンディショナ106のインピーダンス値は、供試インピーダンス102のインピーダンス値に比べて非常に大きい値とする。尚、このシグナルコンディショナ106は、供試インピーダンス102のインピーダンス値が小さい場合は、そこに発生する電圧も低いので実質的には必要ない。
【0050】
一方、インピーダンス104の両端に生じた電圧(=r・I)は伝達係数K2を有するシグナルコンディショナ7を経由してベクトル比測定器108の入力Bに印加される。このシグナルコンディショナ107は上述のように、信号の減衰だけでなく必要に応じて信号を増幅することにより上記接続点に生じた電圧(=r・I)が小さい場合に、SN比が悪化するのを防ぐことができる。図3と同様に、このベクトル比測定器108の入力端子A、B側の伝達係数はそれぞれK3、K4である。
【0051】
さて、本実施形態では、インピーダンス103と直列にスイッチ105を接続し、このスイッチ105をオン/オフすることにより供試インピーダンスZに流れる電流を変化させ、それに応じたベクトル比測定器108の測定値を得て供試インピーダンスZを算出している点に大きな特徴がある。以下、その動作、原理を詳細に説明する。
【0052】
(イ)スイッチ105がオンの場合:
今、スイッチ105をオンした場合を考える。前述したように、シグナルコンディショナ106の値は供試インピーダンス102に比べて非常に大きいと仮定している。このため、供試インピーダンス102と既知インピーダンス103の並列回路にインピーダンス104が直列に接続された回路となるので、電圧Vsと電流Iを用いて次式(11)が得られる。
Vs/I=1/{(1/Z)+(1/Ro)} (11)
ここで入力端子A、Bに加わる電圧をそれぞれEa、Ebとすると、次式(12)、(13)が得られる。
Ea=Vs・K1・K3 (12)
Eb=r・I・K2・K4 (13)
【0053】
ベクトル比測定器108では、EaとEbの比(=Ea/Eb)を測定し、それをベクトルの形A・exp(jθ)で出力(表示)するので、次式が得られる。
ここで、Aはベクトル比測定器の示す振幅値、θは同じく位相値を示す。(尚、右辺は(Acosθ+jAsinθ)と表わしてもよい)
Figure 0004421062
【0054】
(ロ)スイッチ105がオフの場合:
次に、スイッチ105をオフすると次のような式(15)が得られる。
Figure 0004421062
式(14)を式(15)で除すことにより次式(16)が得られる。
1/{1+(Z/Ro)}=(A1/A2)・expj(θ2−θ1) (16)
この式(16)をZについて解くと、
Z=[{1−(A1/A2)expj(θ1−θ2)}/
(A1/A2)expj(θ1−θ2)]・Ro (17)
が得られる。
【0055】
式(17)において、A1、A2、θ1、θ2、Roは既知であるので、この式(17)によれば、供試インピーダンスZを容易に算出できる。また、式(17)中には係数K1〜K4が含まれていないため、シグナルコンディショナ106や107及びベクトル比測定器108の測定レンジ間の誤差や、測定周波数を変更した場合の誤差は無視できるようになる。更に、式(17)中には電流検出のためのインピーダンスrは現れてこない。このため、r自体に周波数特性や位相特性の変化があったとしても測定結果に悪影響を及ぼさないという利点がある。
【0056】
また、本発明は供試インピーダンス102に対して既知インピーダンス103をスイッチ105を用いて並列に挿入/非挿入して測定するが、この既知インピーダンス値は供試インピーダンス値に対して充分大きい値が用いられている。このため、スイッチ105のオン/オフによる供試インピーダンス両端電圧の変化分は小さいので測定電圧、電流のレンジ切り換えの必要がない。従って同一レンジ内で測定を行えるため、測定器のレンジを切り換える必要がないため、測定時にレンジ間誤差が発生しないというメリットもある。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、種々の変更、拡張が考えられる。
【0058】
例えば、第1の実施形態と同様に、供試インピーダンスZに流れる電流を変化させるためにスイッチ105を用いたが、インピーダンス103の取付け/取外し、または並列回路への挿入/短絡を可能とする手段であれば、スイッチに限らず他の任意の手段を用いることができることは明らかである。また、インピーダンスの挿入、非挿入等に限らず、供試インピーダンスを含む回路に流れる電流を変化させることができる手段であれば、任意の手段が用いることができ、その手段は限定されないことも当業者であれば明らかである。
【0059】
また、上記の実施形態例では、電流検出用にインピーダンス値rをもつインピーダンスを用いているが、これはCT(カレントトランス)等の電流検出手段を用いてもよいことは勿論である。
【0060】
更に、本発明では次のような特徴的な構成も採用されている。すなわち、図1に示す実施形態では、スイッチ5をオン/オフした場合、信号源1の内部インピーダンスに起因して供試インピーダンス2、インピーダンス3及び4の直列回路の両端電圧(=信号源の端子電圧)が変動するため、測定レンジの上限または下限の近傍で測定している場合には、測定レンジを切り換える必要が生じる。
【0061】
そこで、本発明では、スイッチ5のオン/オフに連動して信号源1の出力を変化させるように構成することができる。或いは、より一般的ではあるが、スイッチ5のオン/オフに連動して上記直列回路の両端電圧の変化を補償する手段を設けることもできる。すなわち、供試インピーダンスZに流れる電流を変化させるタイミングに応じて、信号源1の出力を変化させたり、上記直列回路の両端電圧の変化の補償手段を設けるようにすることもできることは当然である。
【0062】
尚、この事は図2の第2の実施例に対しても同様に適用できることは当然である。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるインピーダンス測定方法及び装置は、供試インピーダンスに流れる電流を変化させるため、例えば、既知インピーダンスをスイッチでオン/オフして挿入/非挿入させたとき、あるいはそれと等価であるが既知インピーダンスを挿入/非挿入したときのベクトル比を測定し、演算により供試インピーダンス値を測定しているため、ベクトル比測定器への入力レベルを適切に調節するためのシグナルコンディショナの伝達係数が浮遊容量の影響で変化したり、増幅機能時の伝達特性の劣化がなくなり、廉価で安定且つ高精度なインピーダンス測定が可能となる。
【0064】
より具体的には、第1の実施形態例では、既知インピーダンスの値は通常小さいために測定時の測定値変化を小さい範囲に抑制できる。更に、インピーダンス測定時にレンジを切り換えないで済むのでシグナルコンディショナ及び測定器の誤差を無視できるようになる。
【0065】
また、第2の実施形態例では、既知インピーダンスの値は通常充分大きいために測定時の測定値変化を小さい範囲に抑制できる。更に、インピーダンス測定時にレンジを切り換えないで済むのでシグナルコンディショナ及び測定器の誤差を無視できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインピーダンス測定方法・装置の第1の実施形態例を示す回路図である。
【図2】本発明によるインピーダンス測定方法・装置の第2の実施形態例を示す回路図である。
【図3】従来のインピーダンス測定装置の回路図である。
【符号の説明】
1、101、201 信号源
2、102、202 供試インピーダンス
3、103、203 既知インピーダンス
4、104、204 インピーダンス
5、105、205 スイッチ
6、7 シグナルコンディショナ
106、107 シグナルコンディショナ
206、207 シグナルコンディショナ
8、108、208 ベクトル比測定器

Claims (13)

  1. 少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求め、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を測定するインピーダンス測定方法において、
    前記直列回路に予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを挿入/非挿入することにより、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させ、該電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出することを特徴とするインピーダンス測定方法。
  2. 前記既知インピーダンスの前記直列回路への挿入/非挿入は、前記既知インピーダンスに並列に接続されたスイッチのオン/オフにより行なうことを特徴とする請求項1に記載のインピーダンス測定方法。
  3. 少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求め、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を測定するインピーダンス測定方法において、
    前記供試インピーダンスに予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入することにより、前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させ、該電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出することを特徴とするインピーダンス測定方法。
  4. 前記供試インピーダンス対して前記既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入する方法は、前記既知インピーダンスに直列に接続されたスイッチのオン/オフにより行なうことを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定方法。
  5. 前記対応電圧及び対応電流は、前記印加電圧及び前記インピーダンスに流れる電流を増幅または減衰させて所定レベルに調節することを特徴とする請求項1又は3のいずれかに記載のインピーダンス測定方法。
  6. 前記電流変化に連動して前記印加電圧を変化させて前記信号源の内部インピーダンスに起因する前記対応電圧の変化を補償することを特徴とする請求項1又は3のいずれかに記載のインピーダンス測定方法。
  7. 少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求める手段と、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比を求める手段とを有し、得られたベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定装置において、
    前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段と、前記電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス算出手段とを備え、
    前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段は、予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを前記直列回路に挿入/ 非挿入する手段であることを特徴とするインピーダンス測定装置。
  8. 前記既知インピーダンスに並列に接続されたスイッチを有し、このスイッチのオン/ オフにより前記既知インピーダンスの前記直列回路への挿入/非挿入を行なうことを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  9. 少なくとも供試インピーダンスを含む回路と、それと直列に接続され前記供試インピーダンスに流れる電流を検出する検出回路との直列回路に対し、信号源から信号を印加して、その印加電圧に対応する印加電圧と前記供試インピーダンスに流れる電流に対応する対応電流とを求める手段と、得られた対応電圧と対応電流のベクトル比を求める手段とを有し、得られたベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス測定装置において、
    前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段と、前記電流変化の前後で得られた前記ベクトル比に基づいて前記供試インピーダンスの値を算出するインピーダンス算出手段とを備え、
    前記供試インピーダンスに流れる電流を変化させる手段は、予め定められたインピーダンス値をもつ既知インピーダンスを前記供試インピーダンスに並列に挿入/非挿入する手段であることを特徴とするインピーダンス測定装置。
  10. 前記既知インピーダンスに直列に接続されたスイッチを有し、このスイッチのオン/オフにより前記供試インピーダンスに対して前記既知インピーダンスを並列に挿入/非挿入することを特徴とする請求項に記載のインピーダンス測定装置。
  11. 前記印加電圧及び前記インピーダンスに流れる電流を増幅または減衰させて前記対応電圧及び対応電流を所定レベルに調節するシグナルコンディショナを備えることを特徴とする請求項7又は9のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  12. 前記電流変化に連動して前記印加電圧を変化させて信号源の内部インピーダンスに起因する前記対応電圧の変化を補償する手段を有することを特徴とする請求項7又は9のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
  13. 前記電流検出手段は、抵抗またはカレントトランスであることを特徴とする請求項7又は9のいずれかに記載のインピーダンス測定装置。
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