JP4420668B2 - Hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and process for producing the same, silicon atom-containing polymer and emulsion thereof - Google Patents

Hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and process for producing the same, silicon atom-containing polymer and emulsion thereof Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物およびその製造方法、珪素原子含有ポリマー並びにそのエマルジョンに関し、より詳細には、接着剤、シーリング材、塗料等の接着性、耐水性や耐候性を向上させる用途等に適した加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物およびその製造方法、前記加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を単量体成分とする珪素原子含有ポリマー並びにそのエマルジョンに関する。
背景技術
接着剤、シーリング材、塗料等に添加して、それらの接着性、耐水性や耐候性を向上させるために、従来、加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物が多く用いられている。このような化合物として、一般的に入手が容易な、例えば、γ−メタクリロイロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタクリロイロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン等に限定されている。
しかし、反応性の制御や、水中での安定性の制御等様々な利用方法に対処するには、上記の化合物のみでは限界がある。
発明の開示
本発明は、接着剤、シーリング材、コーティング剤(塗料等)などの接着性、耐水性や耐候性等の性能を向上させることが可能な加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物およびその製造方法、珪素原子含有ポリマー並びにそのエマルジョンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、多価(メタ)アクリレート系化合物又は多価アリル系化合物と、特定のアミノシラン化合物とを反応させて得た化合物などが、本発明の目的を達成し得ることを見出して本発明に到達した。また、(メタ)アクリロイル基およびイソシアネート基を有する化合物と、特定のアミノシラン化合物とを反応させて得た分子内に「−NH−CO−」結合を有する化合物などが、本発明の目的を達成し得ることを見出して本発明に到達した。
すなわち、本発明は、下記式(1)で表されることを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を要旨とする。

Figure 0004420668
[式(1)において、Wは多価の有機基を示す。m、nは、同一又は異なって、1以上の整数である。pは0又は1を示し、qは0又は1を示す。Rは「−NHCO−」又は「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」を示し、R4a、R4b、R4cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基である。Rは炭素−炭素不飽和結合を有する有機基である。Rは「−COO−」、「−RO−」、「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」を示し、Rは2価の有機基であり、Rは水素原子又は有機基である。p、qのうち少なくとも一方は1である。
Xは下記式(2a)〜(2d)で表される基を示す。但し、pが1で且つRが「−COO−」又は「−RO−」であるとともに、qが1で且つRが「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」である場合、Xは下記式(2c)ではない。
Figure 0004420668
式(2a)〜(2d)において、Rは2価の有機基を示す。R、Rは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基を示す。R10は2価の有機基である。R11は2価の有機基である。Yは「−Si(OR12a(R13a3−h基を有していてもよい有機基(R12a、R13aは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、hは1〜3の整数である)」を示す。Y、Yは、同一又は異なって、「−Si(OR12b(R13b3−i基を有していてもよい有機基(R12b、R13bは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、iは1〜3の整数である)」を示す。tは1〜3の整数を示す。]
本発明では、式(2a)におけるYとしては、下記式(3a)〜(3e)で表される基が好ましい。
Figure 0004420668
[式(3a)〜(3e)において、R14、R15、R16、R17は、同一又は異なって、水素原子、炭化水素基、カルボキシ−炭化水素基、置換オキシカルボニル基を示す。Zは水素原子、「−Si(OR12c(R13c3−j基を有していてもよい有機基(R12c、R13cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、jは1〜3の整数である)」を示す。R18は水素原子又は有機基である。R19は有機基である。R20は水素原子又は炭化水素基を示す。R21は2価の有機基を示す。Y、Yは、同一又は異なって、水素原子又は「−Si(OR12d(R13d3−k基を有していてもよい有機基(R12d、R13dは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、kは1〜3の整数である)」を示し、Y、Yのうち少なくともいずれか一方は水素原子ではない。]
本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物としては、下記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物を好適に用いることができる。
Figure 0004420668
[但し、LA1は分子末端に式(4a)で示される基と、他の分子末端に式(4b)で示される基を有する(メタ)アクリル系又はアリル系化合物の残基を示す。
Figure 0004420668
A2はカルボニル基又はメチレン基を示す。RA1はLA2がカルボニル基のとき水素原子又はメチル基、LA2がメチレン基のとき水素原子を示す。RA2は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。m、nは、同一又は異なって、1〜3の整数を示す。Xは、下記式(5a)〜(5g)で示される基を示す。]
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、Rは水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RA3は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。RA4は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。RA5は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基を示す。RA6は水素原子、カルボキシメチル基又はメチル基を示す。RA7は分子量500以下の有機基を示す。RA8は分子量3000以下の有機基を示す。RA9は水素原子、炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。RA10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。Zは水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は下記式(6)で示される基を示す。
Figure 0004420668
(RA13は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基、アリーレン基、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基を示す。RA14は水素原子若しくは炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RA15は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。tA’は1〜3の整数を示す。)
A1、VA2及びVA3は下記式(7a)、(7b)、(7c)又は(7d)で示される基を、それぞれ示す。VA4はVA3が式(7a)又は(7b)のとき式(7a)、(7b)、(7c)又は(7d)で示される基を示し、VA3が式(7c)のとき式(7a)、(7b)又は(7d)で示される基を示し、VA3が式(7d)のとき水素原子を示す。
Figure 0004420668
但し、上記式(7a)、(7b)、(7c)及び(7d)におけるRA5、RA6、RA7及びRA8は上記と同意義である。
また、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物としては、下記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を好適に用いることができる。
Figure 0004420668
但し、Lは下記式(8a)、(8b)、(8c)及び(8d)で示される基を示す。RB3は水素原子又はメチル基を示す。RB4は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。Rは水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。pは1〜3の整数を示す。RB5は下記式(9a)、(9b)又は(9c)を示す。RB6は分子量1000以下の2価の有機基を示す。RB7は下記式(10a)又は(10b)で示される基を示す。RB8は水素原子又は分子量500以下の有機基を示す。
Figure 0004420668
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(RB9は水素原子又はメチル基を示す。)
B1は分子量5,000以下の2価の有機基を示し、RB2はLが式(8a)又は(8b)のとき下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基を示し、Lが式(8c)のとき上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基を示し、Lが式(8d)のとき下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基を示す。
Figure 0004420668
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但し、RB10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。RB11は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基を示す。RB13は水素原子、カルボキシメチル基又はメチル基を示す。RB14は分子量500以下の有機基を示す。RB15は分子量3000以下の有機基を示す。RB16は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を示す。RB17は分子量500以下の2価の有機基を示す。
又、Zは水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は下記式(12)で示される基を示す。
Figure 0004420668
(RB19は炭素数1〜10個の側鎖が有ってもよいアルキレン基、アリーレン基、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基を示す。RB20は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RB21は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。tB’は1〜3の整数を示す。)
B1、VB2及びVB3は下記式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)で示される基を、それぞれ示す。VB4はVB3が式(13a)又は(13b)のとき式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)で示される基を示し、VB3が式(13c)のとき式(13a)、(13b)又は(13d)で示される基を示し、VB3が式(13d)のとき水素原子を示す。
Figure 0004420668
但し、上記式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)におけるRB11、RB13、RB14、RB15及びZは上記と同意義である。
本発明は、また、下記式(14)で示される多価(メタ)アクリレート系化合物又は多価アリル系化合物と、下記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15e)、(15f)又は(15g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、上記式(14)におけるLA1、LA2、RA1、RA2、m及びnは上記と同意義である。上記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15e)、(15f)及び(15g)におけるt、RA3、RA4、RA5、RA6、RA7、RA8、RA9、RA10、VA1、VA2、VA3、VA4及びZは上記と同意義である。
本発明は、また、上記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、且つイソシアネート基を有する化合物と、下記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLが上記式(8a)又は(8b)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)及び(16g)におけるR、RB4、RB10、t、RB11、RB13、RB14、RB15、VB1、VB2、VB3及びVB4は上記と同意義である。
本発明は、また、下記式(17)で示される化合物と、下記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLが上記式(8c)で示される基であるとともに、RB2が上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
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但し、上記式(17)におけるR、RB4、RB1及びtは上記と同意義である。又、上記式(18a)、(18b)及び(18c)におけるRB6及びRB7は上記と同意義であり、上記式(18c)におけるRB8は上記と同意義である。
本発明は、また、下記式(19)で示される化合物、および上記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物の反応により得られる下記式(20)で示される化合物と、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
但し、上記式(20)におけるRB22は上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基と同意義である。
本発明は、また、上記式(19)で示される化合物、および上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は下記式(21)で示される化合物の反応により得られる下記式(22)で示される化合物と、上記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
但し、上記式(21)におけるR、RB4、RB10及びtは上記と同意義である。上記式(22)におけるRB23は(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基と同意義である。
本発明は、また、下記式(23)で示される化合物と、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は(21)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法を要旨とする。
Figure 0004420668
但し、上記式(23)におけるRB24は分子量300以下の炭素−炭素不飽和結合を有する有機基を示す。
さらにまた、本発明は、前記加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を単量体成分とすることを特徴とする珪素原子含有ポリマーを要旨とする。
前記珪素原子含有ポリマーは、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体との共重合により得ることができる。本発明では、末端に加水分解性珪素基を含有する化合物の存在下、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とを共重合させて得られる珪素原子含有ポリマーが好ましく、さらには、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とをエマルジョン共重合させて得られる珪素原子含有ポリマーが好ましい。
更に、本発明は、前記珪素原子含有ポリマーを含んでいることを特徴とするエマルジョンを要旨とする。
更に、本発明は、前記エマルジョンを含有することを特徴とするエマルジョン型接着剤を要旨とする。
更に、本発明は、前記エマルジョンを含有することを特徴とするエマルジョン型コーティング剤を要旨とする。
発明を実施するための最良の形態
本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、前記式(1)で表される。前記式(1)において、Wは多価の有機基であり、R又はXで示される基、およびR又はRで示される基と結合可能な有機基であれば、特に制限されない。Wの多価の有機基としては、例えば、多価の炭化水素基(アルキレン基、アルケニレン基等の2価の脂肪族炭化水素基;シクロアルキレン基、シクロアルケニレン基等の2価の脂環式炭化水素基;アリーレン基等の2価の芳香族炭化水素基の他、これらの炭化水素基が複数個結合した2価の炭化水素基などや、アルカントルイル基等の3価の炭化水素基など)、「−C(=O)−」基、「−C(=O)−O−」基、「−C(=O)−NH−」基、「−O−C(=O)−O−」基、「−O−C(=O)−NH−」基、「−NH−C(=O)−NH−」基、「−C(=S)−」基、「−C(=S)−S−」基、「−C(=S)−NH−」基、「−S−C(=S)−S−」基、「−S−C(=S)−NH−」基、「−NH−C(=S)−NH−」基の他、前記多価の炭化水素基が、酸素原子、硫黄原子または窒素原子を介して(−O−、−S−、−NH−など)結合している多価の有機基などが挙げられる。また、Wの多価の有機基としては、前記例示の基が組み合わされていてもよい。さらには、Wの多価の有機基は、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基などの種々の置換基を有していてもよい。これらの置換基は、単数であってもよく、複数組み合わされていてもよい。
前記Wの多価の有機基において、2価の脂肪族炭化水素基としてのアルキレン基には、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基等の2価の脂肪族飽和炭化水素基が含まれ、アルケニレン基には、例えば、ビニル基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基、ヘキセニレン基等の2価の脂肪族不飽和炭化水素基が含まれる。また、2価の脂環式炭化水素基としてのシクロアルキレン基には、例えば、シクロヘキシレン基等の2価の脂環式飽和炭化水素基が含まれ、シクロアルケニレン基には、例えば、シクロヘキセニレン基等の2価の脂環式不飽和炭化水素基が含まれる。さらにまた、2価の芳香族炭化水素基としてのアリーレン基にはフェニレン基やナフチレン基等が挙げられる。このように、Wの多価の有機基は、飽和、不飽和のいずれの形態を有していてもよい。
また、m、nはそれぞれ1以上の整数である。m、nは同一であってもよく、異なっていてもよい。pは0又は1である。pが0の場合、−R−基は存在せず、R基が直接W基に結合していることを意味している。また、qは0又は1である。qもpと同様に、0の場合、−R−基は存在せず、X基が直接W基に結合していることを意味している。なお、p、qのうち少なくとも一方は1である。
は「−NHCO−」又は「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」を示し(これらの基はいずれも左端の原子がWと結合している)、R4a、R4b、R4cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基である。なお、Rの「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」基は、下記式(24)で表される基を意味している。
Figure 0004420668
4a、R4b、R4cの炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基や、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基などが挙げられる。R4a、R4b、R4cの脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等の炭素数1〜20程度(好ましくは1〜10、さらに好ましくは1〜6)のアルキル基を好適に用いることができる。また、R4a、R4b、R4cの脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロヘキシル基などの環を構成する炭素数が5〜10程度のシクロアルキル基や、多環式炭化水素環(例えば、ノルボルナンにおける炭化水素環等の橋かけ環など)を有する基などが挙げられる。
さらにまた、R4a、R4b、R4cの芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基などのアリール基などが挙げられる。なお、芳香族炭化水素基における芳香族性環としては、ベンゼン環や縮合炭素環(例えば、ナフタレン環等の2〜10個の4〜7員炭素環が縮合した縮合炭素環など)を用いることができる。また、R4a、R4b、R4cの芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基としては、例えば、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基等のフェニル−C1−6アルキル基など)が挙げられる。さらにまた、R4a、R4b、R4cの脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基には、例えば、シクロヘキシル−メチル基、シクロヘキシル−エチル基等のシクロアルキル−C1−6アルキル基などが含まれる。
4aは、水素原子や脂肪族炭化水素基(特にメチル基)が好適である。一方、R4b、R4cは、ともに水素原子であることが好ましい。
は炭素−炭素不飽和結合を有する有機基である。このような炭素−炭素不飽和結合を有する有機基において、炭素−炭素不飽和結合部位は末端であってもよく、内部であってもよい。また、炭素−炭素不飽和結合を有する有機基は、複数の炭素−炭素不飽和結合を有していてもよい。炭素−炭素不飽和結合を有する有機基において、有機基としては、炭素−炭素不飽和結合を有する炭化水素基、炭素−炭素不飽和結合を有する複素環基の他、炭素−炭素不飽和結合を有する炭化水素基が酸素原子、硫黄原子や窒素原子を介して他の炭化水素基と結合している炭素−炭素不飽和結合を有する有機基などが挙げられる。本発明では、炭素−炭素不飽和結合を有する有機基としては、少なくとも末端に(特に、末端のみに)炭素−炭素不飽和結合を有する炭化水素基や、内部のみに炭素−炭素不飽和結合を有する炭化水素基を好適に用いることができる。末端にのみ炭素−炭素不飽和結合を有する有機基としては、例えば、ビニル基;1−メチルビニル基(イソプロペニル基)、1−エチルビニル基、1−プロピルビニル基、1−イソプロピルビニル基、1−ブチルビニル基、1−ペンチルビニル基、1−ヘキシルビニル基、1−ヘプチルビニル基、1−オクチルビニル基等の1−アルキルビニル基;1−シクロヘキシルビニル基等の1−シクロアルキルビニル基;1−フェニルビニル基等の1−アリールビニル基などの末端に炭素−炭素二重結合を有する炭化水素基や、エチニル基などの末端に炭素−炭素三重結合を有する炭化水素基が挙げられる。また、内部のみに不飽和結合を有する炭化水素基としては、2−メチルビニル基、2−ジメチルビニル基、1,2−ジメチルビニル基、2−エチルビニル基、2−プロピルビニル基、2−イソプロピルビニル基、2−ブチルビニル基、2−ペンチルビニル基、2−ヘキシルビニル基、2−ヘプチルビニル基、2−オクチルビニル基等の2−アルキルビニル基;2−シクロヘキシルビニル基等の2−シクロアルキルビニル基;2−フェニルビニル基等の2−アリールビニル基などの内部に炭素−炭素二重結合を有する炭化水素基や、該内部に炭素−炭素二重結合を有する炭化水素基に対応する内部に炭素−炭素三重結合を有する炭化水素基が挙げられる。さらにまた、不飽和結合を有する炭化水素基には、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテン−4−イニル基等の不飽和結合を複数有する炭化水素基も含まれる。
は「−COO−」、「−RO−」、「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」である(これらの基はいずれも左端の原子がRと結合している)。Rは2価の有機基であり、Rは水素原子又は有機基である。Rの2価の有機基としては、特に制限されない。該Rの2価の有機基としては、分子量が1,000以下の有機基が好ましい。なお、Rの2価の有機基としては、例えば、前記Wの多価の有機基のうち2価の有機基として例示の2価の有機基(例えば、2価の炭化水素基等)を用いることができる。また、Rの有機基(1価の有機基)としては、特に制限されない。該Rの有機基としては、分子量500以下の有機基(1価の有機基)が好ましい。なお、Rの有機基としては、例えば、R4a、R4b、R4cの炭化水素基として例示の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基や、これらの炭化水素基が酸素原子、硫黄原子や窒素原子を介して(−O−、−S−、−NH−など)結合している有機基などを用いることができる。また、これらの有機基は、オキソ基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基等の置換基を有していてもよい。
Xは前記式(2a)〜(2d)で表される基であり、前記式(2a)〜(2d)において、Rの2価の有機基としては、2価の炭化水素基を好適に用いることができる。2価の炭化水素基としては、例えば、2価の脂肪族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基、2価の芳香族炭化水素基の他、これらの2価の炭化水素基が組み合わされた基(例えば、2価の脂肪族炭化水素−2価の芳香族炭化水素基、2価の脂肪族炭化水素−2価の芳香族炭化水素−2価の脂肪族炭化水素基など)などが含まれる。前記2価の脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基などのアルキレン基が挙げられ、また、2価の脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロヘキシレン基などのシクロアルキレン基が挙げられ、さらにまた、2価の芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニレン基、ナフチレン基などのアリーレン基が挙げられる。Rの2価の炭化水素基としては、アルキレン基(例えば、炭素数1〜10のアルキレン基など)又はアリーレン基を好適に用いることができる。なお、Rのアルキレン基やアリーレン基等の2価の炭化水素基は側鎖を有していてもよい。
、Rは、それぞれ、水素原子又は炭化水素基である。R、Rは同一であってもよく、異なっていてもよい。Rの炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基や、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基などが挙げられる。Rの脂肪族炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等の炭素数1〜20程度のアルキル基を好適に用いることができる。また、Rの脂環式炭化水素基としては、例えば、シクロヘキシル基などの環を構成する炭素数が5〜10程度のシクロアルキル基や、多環式炭化水素環(例えば、ノルボルナンにおける炭化水素環等の橋かけ環など)を有する基などが挙げられる。さらにまた、Rの芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基やナフチル基などのアリール基などが挙げられる。なお、芳香族炭化水素基における芳香族性環としては、ベンゼン環や縮合炭素環(例えば、ナフタレン環等の2〜10個の4〜7員炭素環が縮合した縮合炭素環など)を用いることができる。また、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基としては、例えば、アラルキル基(ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基等のフェニル−C1−6アルキル基など)が挙げられる。さらにまた、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基には、例えば、シクロヘキシル−メチル基、シクロヘキシル−エチル基等のシクロアルキル−C1−6アルキル基などが含まれる。Rとしては、水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を好適に用いることができる。
また、Rの炭化水素基としては、前記Rの炭化水素基と同様の炭化水素基(例えば、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基や、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基など)を用いることができる。Rとしては、水素原子、脂肪族炭化水素基(例えば、炭素数1〜10個のアルキル基)、アリール基又はアラルキル基を好適に用いることができる。
10は2価の有機基である。R10の2価の有機基としては、前記Rの2価の有機基と同様に、2価の炭化水素基を好適に用いることができる。R10に係る2価の炭化水素基としては、Rに係る2価の炭化水素基と同様の2価の炭化水素基(例えば、2価の脂肪族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基、2価の芳香族炭化水素基の他、これらの2価の炭化水素基が組み合わされた基など)を用いることができる。なお、R10のアルキレン基やアリーレン基等の2価の炭化水素基は側鎖を有していてもよい。R10の2価の炭化水素基としては、アルキレン基(例えば、炭素数1〜10のアルキレン基など)又はアリーレン基を好適に用いることができる。
11は2価の有機基である。R11の2価の有機基としては、前記RやR10の2価の有機基と同様に、2価の炭化水素基を好適に用いることができる。R11に係る2価の炭化水素基としては、RやR10に係る2価の炭化水素基と同様の2価の炭化水素基(例えば、2価の脂肪族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基、2価の芳香族炭化水素基の他、これらの2価の炭化水素基が組み合わされた基など)を用いることができる。なお、R11のアルキレン基やアリーレン基等の2価の炭化水素基は側鎖を有していてもよい。R11の2価の炭化水素基としては、アルキレン基(例えば、炭素数1〜10のアルキレン基など)又はアリーレン基を好適に用いることができる。
Yは「−Si(OR12a(R13a3−h基を有していてもよい有機基(R12a、R13aは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、hは1〜3の整数である)」である。R12aの炭化水素基は、前記Rの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。また、R13aの炭化水素基は、前記Rの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。
また、Y、Yは、「−Si(OR12b(R13b3−i基を有していてもよい有機基(R12b、R13bは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、iは1〜3の整数である)」であり、同一であっても異なっていてもよい。R12bの炭化水素基としては、R12aの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。また、R13bの炭化水素基としては、R13aの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。なお、Y、Yとしては、前記Yと同様の基を用いることができる。
前記式(2a)におけるYとしては、前記式(3a)〜(3e)で表される基を好適に用いることができる。前記式(3a)において、R14、R15、R16、R17は、水素原子、炭化水素基、カルボキシ−炭化水素基又は置換オキシカルボニル基であり、これらの基は同一であってもよく異なっていてもよい。炭化水素基としては、前記例示の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基や芳香族炭化水素基の他、アラルキル基などが挙げられる。カルボキシ−炭化水素基としては、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、カルボキシイソプロピル基、カルボキシブチル基、カルボキシイソブチル基、カルボキシペンチル基、カルボキシヘキシル基、カルボキシヘプチル基、カルボキシオクチル基等のカルボキシ−アルキル基が好適である。また、置換オキシカルボニル基には、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ノニルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基が挙げられる。該アルコキシカルボニル基におけるアルコキシ部位は、炭素数1〜20個のアルコキシ基が好適である。なお、R14、R15、R16、R17は、それぞれ、Zの種類に応じて適宜選択できる。
Zは水素原子、「−Si(OR12c(R13c3−j基を有していてもよい有機基(R12c、R13cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、jは1〜3の整数である)」である。Zの有機基としては、特に制限されないが、例えば、アシル基、カルボキシル基、置換オキシカルボニル基、カルバモイル基(N−置換カルバモイル基、無置換カルバモイル基など)、シアノ基の他、炭化水素基(アルキル基、シクロアルキル基、アリール基など)、アシルオキシ基、複素環基などが挙げられる。これらの有機基は置換基を有していてもよく、該置換基としては、例えば、アミノ基(置換アミノ基、無置換アミノ基など)、ヒドロキシル基、ニトロ基などが挙げられる。Zの有機基としてのアシル基としては、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基などの脂肪族アシル基;アセトアセチル基;シクロペンタンカルボニル基、シクロヘキサンカルボニル基などのシクロアルカンカルボニル基等の脂環式アシル基;ベンゾイル基、ナフトイル基などの芳香族アシル基などが挙げられる。また、置換オキシカルボニル基としては、カルボキシル基中の水素原子が分子量が500以下の有機基により置換された置換オキシカルボニル基(例えば、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基等)が挙げられる。前記アルコキシカルボニル基としては、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、デシルオキシカルボニル、ヘキサデシルオキシカルボニル基などが挙げられる。また、アリールオキシカルボニル基としては、例えば、フェニルオキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基などが挙げられ、シクロアルキルオキシカルボニル基としては、例えば、シクロヘキシルオキシカルボニル基が挙げられ、アラルキルオキシカルボニル基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基などが挙げられる。
また、Zにおいて、R12cの炭化水素基としては、R12aやR12bの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。R13cの炭化水素基としては、R13aやR13bの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。「−Si(OR12c(R13c3−j」基を有していてもよい有機基としては、前記例示等の有機基に、「−Si(OR12c(R13c3−j」基が結合している基が挙げられ、例えば、「−カルボニル−2価の炭化水素−Si(OR12c(R13c3−j」基や、「−カルボニル−オキシ−2価の炭化水素−Si(OR12c(R13c3−j」基などが挙げられる。なお、これらの基における2価の2価の炭化水素基としては、R、R10やR11の2価の炭化水素基と同様の2価の炭化水素基(例えば、2価の脂肪族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基、2価の芳香族炭化水素基の他、これらの2価の炭化水素基が組み合わされた基など)を用いることができ、アルキレン基(例えば、炭素数1〜10のアルキレン基など)又はアリーレン基を好適に用いることができる。なお、アルキレン基やアリーレン基等の2価の炭化水素基は側鎖を有していてもよい。
Zがアシル基、カルボキシル基、置換オキシカルボニル基、カルバモイル基や、「−Si(OR12c(R13c3−j」基を有する有機基などの場合、R14、R15は一方が水素原子で、他方が置換オキシカルボニル基の組み合わせで、且つR16、R17は一方が水素原子で、他方がカルボキシメチル基又はメチル基の組み合わせであってもよい。また、Zがシアノ基の場合、R14、R15、R16、R17は、すべて水素原子であってもよい。
前記式(3b)において、R18は水素原子又は有機基である。R18の有機基としては、分子量500以下の有機基を好適に用いることができる。
前記式(3c)において、R19は有機基である。R19の有機基としては、分子量3,000以下の有機基を好適に用いることができる。
なお、前記式(3b)や(3c)におけるR18やR19の有機基としては、例えば、R4a、R4b、R4cの炭化水素基として例示の脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基や、これらの炭化水素基が酸素原子、硫黄原子や窒素原子を介して(−O−、−S−、−NH−など)結合している有機基のうち、分子量が、それぞれ500以下、3,000以下のものを好適に用いることができる。また、これらの有機基は、オキソ基、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基等の置換基を有していてもよい。
前記式(3d)において、R20は水素原子又は炭化水素基である。R20の炭化水素基としては、例えば、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基や、芳香族炭化水素−脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素−脂肪族炭化水素基などが挙げられる。これらの炭化水素基としては、前記R4a、R4b、R4cの炭化水素基として例示の各種炭化水素基を用いることができる。R20としては、水素原子、炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基(炭素数6〜12個のアリール基等)又はアラルキル基を好適に用いることができる。
21は2価の有機基である。R21の2価の有機基としては、例えば、分子量500以下の2価の有機基を用いることができる。この分子量500以下の2価の有機基は、置換基を有していてもよく、有していなくてもよい。R21としては、例えば、2価の炭化水素基を好適に用いることができる。R21の2価の炭化水素基としては、R、R10やR11の2価の炭化水素基と同様の2価の炭化水素基(例えば、2価の脂肪族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基、2価の芳香族炭化水素基の他、これらの2価の炭化水素基が組み合わされた基など)を用いることができる。なお、R21のアルキレン基やアリーレン基等の2価の炭化水素基は側鎖を有していてもよい。R21の2価の炭化水素基としては、アルキレン基(例えば、炭素数1〜10のアルキレン基など)又はアリーレン基を好適に用いることができる。
、Yは、水素原子又は「−Si(OR12d(R13d3−k基を有していてもよい有機基(R12d、R13dは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、kは1〜3の整数である)」であり、且つY、Yのうち少なくともいずれか一方は水素原子ではない。また、Y、Yは、同一であってもよく、異なっていてもよい。R12dの炭化水素基としては、R12a、R12bやR12cの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。また、R13dの炭化水素基としては、R13a、R13bやR13cの炭化水素基と同様の炭化水素基を用いることができる。
やYにおける「−Si(OR12d(R13d3−k基を有していてもよい有機基」としては、前記式(3a)、(3b)、(3c)で表される基などが挙げられる。なお、YおよびYとしては、一方が前記式(3a)で表される基である場合、他方は前記式(3a)、(3b)、(3c)で表される基であることが好ましい。また、YおよびYとしては、一方が前記式(3b)で表される基である場合、他方は前記式(3a)、(3c)で表される基であることが好ましい。さらにまた、YおよびYとしては、一方が前記式(3c)で表される基である場合、他方は水素原子であることが好ましい。
なお、前記式(2b)におけるYやYとしては、前記式(3a)、(3b)、(3c)で表される基を好適に用いることができる。
本発明では、Xは、前記式(2a)又は(2b)で表される基であるとともに、Rが「−NHCO−」基で且つqが1である場合、pは0又は1のいずれであっても好ましい。すなわち、前記式(2a)又は(2b)で表されるXが、「−NHCO−」基で示されるRを介してWに結合している場合、Rは、Wに直接結合していても、Rを介してWに結合していても、好ましい。なお、この場合Rは、「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」であることが好ましい。
また、Xが、前記式(2a)又は(2b)で表される基であるとともに、Rが「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」基で且つqが1である場合、pは1で且つRが、「−COO−」または「−RO−(−CHO−等)」であることが好ましい。すなわち、前記式(2a)又は(2b)で表されるXが、「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」基で示されるRを介してWに結合している場合、Rは、「−COO−」または「−RO−(−CHO−等)」で示されるRを介してWに結合していることが好ましい。
さらにまた、Xが前記式(2c)で表される基である場合、qが1であり且つRが「−NHCO−」基であるとともに、pが1であり且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」であることが好ましい。すなわち、前記式(2c)で表されるXが、「−NHCO−」基で示されるRを介してWに結合している場合、Rは、「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」で示されるRを介してWに結合していることが好ましい。
また、Xは前記式(2d)で表される基である場合、qが0であるとともに、pが1であり且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」であることが好ましい。すなわち、前記式(2d)で表されるXは、Wに直接結合し、さらにRが、「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」で示されるRを介してWに結合していることが好ましい。
本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、このような組み合わせが好適である。
なお、本発明では、前記式(1)において、pが1で且つRが「−COO−」又は「−RO−」であるとともに、qが1で且つRが「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」である場合、Xは前記式(2c)ではない。すなわち、Xが前記式(2c)である場合、(1)少なくともRが「−NHCO−」基である、(2)少なくともRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」である、(3)少なくともpが0である、(4)少なくともqが0であることのうち、少なくともいずれか1つを満足することが条件となる。
前記式(1)において、Rが「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」基で且つqが1である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の調製方法は、特に制限されないが、その一例として、例えば、下記式(25)で表される化合物と、下記式(26a)〜(26d)で表される化合物とを反応(マイケル付加反応又はヒドロシリル化反応など)させる調製方法が挙げられる。
Figure 0004420668
[式(25)において、W、R、R、R4a、R4b、R4c、p、m、nは、上記と同意義である。]
Figure 0004420668
[式(26a)〜(26d)において、R、R、R、R10、R11、Y、Y、Y、tは、上記と同意義である。]
また、前記式(1)において、Rが「−NHCO−」基で且つqが1である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の調製方法は、特に制限されないが、その一例として、例えば、下記式(27)で表される化合物と、前記式(26a)〜(26c)で表される化合物とを反応させる調製方法などが挙げられる。
Figure 0004420668
[式(27)において、W、R、R、p、m、nは、上記と同意義である。]
さらにまた、前記式(1)において、Rが「−COO−」または「−RO−」基で且つpが1である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の調製方法は、特に制限されないが、その一例として、例えば、慣用のエステル化反応又はエーテル化反応を利用して調製する方法などが挙げられる。
また、前記式(1)において、Rが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」または「−RO−CONH−」基で且つpが1である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の調製方法は、特に制限されないが、その一例として、例えば、下記式(28)で表される化合物と、下記式(29a)〜(29c)で表される化合物とを反応させる調製方法などが挙げられる。
Figure 0004420668
[式(28)において、W、R、X、q、m、nは、上記と同意義である。]
Figure 0004420668
[式(29a)〜(29c)において、R、R、Rは、上記と同意義である。]
本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物としては、前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物を好適に用いることができる。前記式(1a)において、「LA1」は、前記式(1)における「W」に含まれる。「LA2−O−」は前記式(1)における「R」に含まれる。「CH=C(RA1)−」は前記式(1)における「R」に含まれる。「−O−C(=O)−CH(RA2)−CH−」は前記式(1)における「R」に含まれる。「X」は前記式(1)における「X」に含まれる。「m」は前記式(1)における「m」に含まれる。「n」は前記式(1)における「n」に含まれる。
また、前記式(5a)、(5b)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3a)である場合の式に含まれる。前記式(5c)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3b)である場合の式に含まれる。前記式(5d)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3c)である場合の式に含まれる。前記式(5e)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3d)である場合の式に含まれる。前記式(5f)は、前記式(2b)に含まれる。前記式(5g)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3e)である場合の式に含まれる。
従って、前記式(5a)〜(5g)における「R」は前記式(2a)〜(2d)の「R」に含まれる。「RA3」は前記式(2a)や(2b)の「R」に含まれる。「RA4」は前記式(2a)や(2b)の「R」に含まれる。「RA5」は前記式(3a)の「R14」又は「R15」に含まれる。「RA6」は前記式(3a)の「R16」又は「R17」に含まれる。「−C(=O)−Z」は前記式(3a)の「Z」に含まれる。「RA7」は前記式(3b)の「R18」に含まれる。「RA8」は前記式(3c)の「R19」に含まれる。「RA9」は前記式(3d)の「R20」に含まれる。「RA10」は前記式(2b)の「R10」に含まれる。「VA1」は前記式(2b)の「Y」に含まれる。「VA2」は前記式(2b)の「Y」に含まれる。「VA3」は前記式(3e)の「Y」又は「Y」に含まれる。「VA4」は前記式(3e)の「Y」又は「Y」に含まれる。
前記式(1a)おいて、LA1は分子末端に前記式(4a)で示される基と他の分子末端に前記式(4b)で示される基を有する(メタ)アクリル系又はアリル系化合物の残基である。すなわち、LA1は多価の有機基である。なお、LA1の骨格又は主鎖の末端に式(4a)で示される基を有していてもよく、側鎖の末端に式(4a)で示される基を有していてもよい。また、LA1の骨格又は主鎖の末端に式(4b)で示される基を有していてもよく、側鎖の末端に式(4b)で示される基を有していてもよい。
A2は「−CO−(カルボニル基)」又は「−CH−(メチレン基)」を示している。また、RA1は、LA2がカルボニル基のとき水素原子又はメチル基であり、LA2がメチレン基のとき水素原子である。すなわち、「CH=C(RA1)−LA2−O−」は、「CH=CH−C(=O)−O−」、「CH=C(CH)−C(=O)−O−」または「CH=CH−CH−O−」である。
A2は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基である。RA2の炭素数1〜10個のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル基等が挙げられる。また、RA2のアリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、ビフェニル基等が挙げられる。さらにまた、RA2のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル基等が挙げられる。
、nは、1〜3の整数である。m、nは、同一であってもよく、異なっていてもよい。m、nは、それぞれ、1、1が好ましい。
は、前記式(5a)〜(5g)で示される基である。Rのアルキル基としては、上記RA2で例示したアルキル基のうち炭素数が1〜6のアルキル基が挙げられる。RA3のアルキル基、アリール基及びアラルキル基としては、上記RA2で例示したアルキル基、アリール基及びアラルキル基が挙げられる。
A4としては、メチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜10個のアルキレン基や、フェニレン、ナフチレン基等のアリーレン基が挙げられる。RA4のアルキレン基やアリーレン基は側鎖を有していてもよい。
A5は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基を示す。RA5のアルコキシ−カルボニル基には、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、ブチルオキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ノニルオキシカルボニル基、デシルオキシカルボニル基、ウンデシルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基、トリデシルオキシカルボニル基、テトラデシルオキシカルボニル基、ペンタデシルオキシカルボニル基、ヘキサデシルオキシカルボニル基、ヘプタデシルオキシカルボニル基、オクタデシルオキシカルボニル基等のC1−20アルキル−オキシ−カルボニル基が含まれる。すなわち、RA5は水素原子又は「−COORA11(RA11は炭素数1〜20個のアルキル基を示す。)」で示される基である。
A6は水素原子、「−CHCOOH(カルボキシメチル基)」又はメチル基である。
A7は分子量500以下の有機基を示す。RA8は分子量3000以下の有機基を示す。RA7の有機基や、RA8の有機基としては、前記式(3b)のR18の有機基や(3c)のR19の有機基等として例示の有機基などから、分子量などを考慮して適宜選択することができる。
A9は水素原子、炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアラルキル基である。RA9の炭素数1〜12個のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル基等が挙げられる。RA9のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等が挙げられる。RA9のアリール基には、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、ビフェニル基等が含まれ、RA9のアラルキル基には、例えば、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル基等が含まれる。
A10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基である。RA10のアルキレン基やアリーレン基としては、前記RA4のアルキレン基やアリーレン基として例示のアルキレン基やアリーレン基が挙げられる。
は水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は前記式(6)で示される基である。Zの分子量500以下の有機基としては、例えば、ORA1 又はRA12等で示される有機基(RA12は分子量500以下の有機基)が含まれる。このような有機基としては、例えば、前記式(3a)のZの有機基等で例示の有機基のなかから分子量が500以下の有機基を適宜選択することができる。また、前記式(6)におけるRA13のアルキレン基や、アルキレンオキシ基中のアルキレン基部位としては、前記RA4のアルキレン基として例示のアルキレン基が挙げられる。RA13のアリーレン基や、アリーレンオキシ基中のアリーレン基部位としては、前記RA4のアリーレン基として例示のアリーレン基が挙げられる。RA14やRA15の炭素数1〜6個のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル基等が挙げられる。
前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物は、前記式(14)で示される多価(メタ)アクリレート系化合物又は多価アリル系化合物と、前記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15e)、(15f)又は(15g)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。なお、この化合物は、前記式(1)において、pが1で且つRが「−COO−」又は「−RO−」で表される基であり、Rがビニル基又は1−メチルビニル基であり、qが1で且つRが「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」で表される基であり、Xが前記式(2a)又は(2b)で示される基である化合物に相当する。
上記式(14)で示される多価(メタ)アクリレート系化合物としては、例えば、ブタンジオール、ヘキサンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリオール化合物を骨格とし、該骨格又は側鎖の分子末端に単数又は複数のアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を有する化合物などが挙げられる。具体的には、上記式(14)で示される多価(メタ)アクリレート系化合物としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、また、上記ポリオール化合物のポリグリシジルエーテルの(メタ)アクリル酸付加物として市販されている共栄化学社製、商品名:「エポキシエステル40EM」、「同70PA」、「同200PA」、「同80MF」、「同3002M」、「同30002A」等も使用可能である。
上記式(14)で示される多価アリル系化合物は、上記多価(メタ)アクリレート系化合物がその両末端等の少なくとも2つの末端が(メタ)アクリロイルオキシ基であるのに対して、1つの末端が(メタ)アクリロイル基であり、少なくともその他末端がアリル基である化合物が挙げられる。具体的には、上記式(14)で示される多価アリル系化合物としては、前記に具体例として例示の多価(メタ)アクリレート系化合物の少なくとも1つの末端を(メタ)アクリロイルオキシ基をアリル基とした化合物に相当する化合物が挙げられる。
上記式(15a)で示される化合物は、下記式(30)で示される化合物と下記式(31)で示される化合物とを反応することにより得ることができる。下記式(30)で示される化合物と下記式(31)で示される化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(30)において、R、RA3、RA4、tは、上記と同意義である。]
Figure 0004420668
[式(31)において、RA5、RA6、Zは、上記と同意義である。]
前記式(30)で示される化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノフェニルトリメトキシシラン等が挙げられる。前記式(30)で示される化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
前記式(31)で示される化合物としては、例えば、(メタ)アクリル化合物、ビニルケトン化合物、ビニルアルデヒド化合物、その他の化合物、マレイン酸ジエステル等が挙げられる。(メタ)アクリル化合物としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリレート、イソブトキシメチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルホルムアルデヒド、N,N−ジメチルアクリルアミド、t−オクチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N′−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン等の他、東亜合成化学工業社製の商品名:アロニックスM−102,M−111,M−114,M−117、日本化薬社製の商品名:カヤハード TC110S,R629,R644、大阪有機化学社製の商品名:ビスコート3700等が挙げられる。また、上記の化合物の他、アルコキシシリル基を有するγ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイロキシメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイロキシメチルジエトキシシラン、γ−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロイロキシメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
ビニルケトン化合物としては、例えば、ビニルアセトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等が、ビニルアルデヒド化合物としては、アクロレイン、メタクロレイン、クロトンアルデヒド等が、その他の化合物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、イタコン酸、クロトン酸、N−メチロールアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド等が挙げられる。また、上記化合物の他、その内部に弗素原子、硫黄原子又はリン原子を含む化合物も含まれる。弗素原子を含む化合物としては、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等が、リン原子を含む化合物としては、(メタ)アクリロイロキシエチルフェニルアシッドホスフェート等が挙げられる。
マレイン酸ジエステルとしては、例えば、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジ2−エチルヘキシル、マレイン酸ジオクチル等が挙げられる。
前記式(31)で示される化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
上記式(15b)で示される化合物は、前記式(30)で示される化合物とアクリロニトリルとを反応することにより得ることができる。前記式(30)で示される化合物とアクリロニトリルとの反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
上記式(15c)で示される化合物は、前記式(30)で示される化合物と下記式(32)で示される化合物とを反応することにより得ることができる。前記式(30)で示される化合物と下記式(32)で示される化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(32)において、RA7は、上記と同意義である。]
前記式(32)で示される化合物としては、例えば、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、ヒドロキシフェニルモノマレイミド、N−ラウレルマレイミド、ジエチルフェニルモノマレイミド、N−(2−クロロフェニル)マレイミド等が挙げられる。前記式(32)で示される化合物は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
上記式(15d)で示される化合物は、前記式(30)で示される化合物と「RA8NCO(式中、RA8は、上記と同意義である。)」で示されるモノイソシアネート系化合物とを反応することにより得ることができる。前記式(30)で示される化合物と「RA8NCO」で示されるモノイソシアネート系化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。「RA8NCO」で示されるモノイソシアネート系化合物としては、例えば、イソシアン酸エチル、イソシアン酸n−ヘキシル、イソシアン酸n−デシル、イソシアン酸p−トルエンスルホニル、イソシアン酸ベンジル、イソシアン酸2−メトキシフェニル等が挙げられる。
前記式(15e)で示される化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ナフチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−ナフチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−エチル−γ−アミノイソブチルトリメトキシシラン、N−メチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−メチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
前記式(15f)及び(15g)で示される化合物は、下記式(33)で示される化合物と、前記式(31)で示される化合物、アクリロニトリル、前記式(32)で示される化合物又は上記モノイソシアネート系化合物を反応することにより製造することができる。下記式(33)で示される化合物と、前記式(31)で示される化合物、アクリロニトリル、前記式(32)で示される化合物又は上記モノイソシアネート系化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(33)において、R、RA3、RA4、RA10、tは、上記と同意義である。]
前記式(33)で示される化合物としては、例えば、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルエチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、(アミノエチルアミノメチル)フェネチルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記式(14)で示される化合物と、上記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15e)、(15f)又は(15g)で示される化合物とを反応させて、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物を製造する方法としては、例えば、これらの化合物を20〜100℃の温度で反応する方法などが挙げられる。反応時間としては、例えば、1〜200時間程度の範囲から選択することができるが、200時間を超えて反応させても何ら問題はない。この際、場合によっては(必要に応じて)、重合禁止剤を存在させても良い。
また、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物としては、前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を好適に用いることができる。前記式(1b)において、「RB1」は、前記式(1)における「W」に含まれる。「RB2」は前記式(1)における「X」又は「−R−R」に含まれる。「L」は前記式(1)における「pが0の場合のR」、「pが1で且つRが特定の基である場合のR−(R)−」、「式(2d)で表されるX」等に含まれる。
また、前記式(11a)、(11b)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3a)である場合の式に含まれる。前記式(11c)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3b)である場合の式に含まれる。前記式(11d)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3c)である場合の式に含まれる。前記式(11e)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3d)である場合の式に含まれる。前記式(11f)は、前記式(2b)に含まれる。前記式(11g)は、前記式(2a)に含まれ、さらに詳細には式(2a)のYが前記式(3e)である場合の式に含まれる。前記式(11h)は、前記式(2c)に含まれる。
従って、前記式(11a)〜(11h)における「R」は前記式(2a)〜(2d)の「R」に含まれる。「RB4」は前記式(2a)や(2b)の「R」に含まれる。「RB10」は前記式(2a)や(2b)の「R」に含まれる。「RB11」は前記式(3a)の「R14」又は「R15」に含まれる。「RB13」は前記式(3a)の「R16」又は「R17」に含まれる。「−C(=O)−Z」は前記式(3a)の「Z」に含まれる。「RB14」は前記式(3b)の「R18」に含まれる。「RB15」は前記式(3c)の「R19」に含まれる。「RB16」は前記式(3d)の「R20」に含まれる。「RB17」は前記式(2b)の「R10」に含まれる。「VB1」は前記式(2b)の「Y」に含まれる。「VB2」は前記式(2b)の「Y」に含まれる。「VB3」は前記式(3e)の「Y」又は「Y」に含まれる。「VB4」は前記式(3e)の「Y」又は「Y」に含まれる。
前記式(1b)において、Lは上記式(8a)、(8b)、(8c)又は(8d)で示される基である。前記式(8a)におけるRB3は水素原子又はメチル基である。前記式(8c)におけるRB4は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基である。Rは水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基である。pは1〜3の整数である。また、前記式(8d)におけるRB5は前記式(9a)、(9b)又は(9c)であり、前記式(9a)〜(9c)におけるRB6は分子量1,000以下の2価の有機基であり、RB7は前記式(10a)又は(10b)で示される基である。前記式(9c)におけるRB8は水素原子又は分子量500以下の有機基(1価の有機基)である。又、前記式(10a)におけるRB9は水素原子又はメチル基を示す。
前記式(8c)におけるRB4のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル基等が挙げられる。RB4のアリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、ビフェニル等が挙げられる。RB4のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピル等が挙げられる。また、前記式(8c)におけるRのアルキル基としては、上記RB4で例示したアルキル基のうち炭素数が1〜6のアルキル基が挙げられる。
前記式(11a)〜(11h)で示される基におけるRのアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ヘキシル等の前記式(8c)におけるRのアルキル基と同様である。RB11は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基であり、該炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基としては、前記RA11として例示のアルコキシ−カルボニル基と同様のアルコキシ−カルボニル基を用いることができる。すなわち、RB11は水素原子又は「−COORB12(RB12は炭素数1〜20個のアルキル基を示す。)」で示される基である。また、RB13は水素原子、「−CHCOOH(カルボキシメチル基)」又はメチル基である。
B10のアルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜10個のアルキレン基、また、アリーレン基としては、フェニレン、ナフチレン、ビフェニルメタン基等が挙げられる。RB10のアルキレン基やアリーレン基は側鎖を有していてもよい。
B14は分子量500以下の有機基を示す。RB15は分子量3000以下の有機基を示す。RB14の有機基や、RB15の有機基としては、前記RA7の有機基や、RA8の有機基と同様に、前記式(3b)のR18の有機基や(3c)のR19の有機基等として例示の有機基などから、分子量などを考慮して適宜選択することができる。
B16は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、炭素数6〜12個のアリール基である。 RB16の炭素数1〜10個のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル基等が挙げられる。RB16の炭素数6〜12個のアリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、ビフェニル基等が挙げられる。
B17の分子量500以下の2価の有機基としては、前記RB10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を好適に用いることができる。
また、Zは水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は前記式(12)で示される基である。Zの分子量500以下の有機基としては、例えば、ORB18又はRB18等で示される有機基(RB18は分子量500以下の有機基)が含まれる。このような有機基としては、例えば、前記式(3a)のZの有機基等で例示の有機基のなかから分子量が500以下の有機基を適宜選択することができる。また、前記式(12)におけるRB19のアルキレン基や、アルキレンオキシ基中のアルキレン基部位としては、前記RB10のアルキレン基として例示のアルキレン基が挙げられる。RB19のアリーレン基や、アリーレンオキシ基中のアリーレン基部位としては、前記RB10のアリーレン基として例示のアリーレン基が挙げられる。RB20やRB21の炭素数1〜6個のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル基等が挙げられる。
前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物として、Lが上記式(8a)又は(8b)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、例えば、前記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、且つイソシアネート基を有する化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。以下、この反応による製造方法を、製造方法(B1)と称する場合がある。なお、この製造方法(B1)により得られる化合物は、前記式(1)において、pが0であり、Rがビニル基、1−メチルビニル基又はエチニル基であり、qが1で且つRが「−NHCO−」で表される基であり、Xが前記式(2a)又は(2b)で示される基である化合物に相当する。
また、前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物として、Lが上記式(8c)で示される基であるとともに、RB2が上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、例えば、前記式(17)で示される化合物と、前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。以下、この反応による製造方法を、製造方法(B2)と称する場合がある。なお、この製造方法(B2)により得られる化合物は、前記式(1)において、qが0であり、Xが前記式(2d)で示される基であり、pが1で且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」であり、Rがビニル基、1−メチルビニル基又はエチニル基である化合物に相当する。
また、前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物として、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、例えば、前記式(19)で示される化合物、および前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物の反応により得られる前記式(20)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。以下、この反応による製造方法を、製造方法(B3)と称する場合がある。なお、この製造方法(B3)により得られる化合物は、前記式(1)において、pが1で且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」で表される基であり、Rがビニル基又は1−メチルビニル基であり、qが1で且つRが「−NHCO−」で表される基であり、Xが前記式(2a)又は(2b)で示される基である化合物に相当する。
また、前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物として、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、例えば、前記式(19)で示される化合物、および前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は前記式(21)で示される化合物の反応により得られる前記式(22)で示される化合物と、前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。以下、この反応による製造方法を、製造方法(B4)と称する場合がある。なお、この製造方法(B4)により得られる化合物は、前記式(1)において、pが1で且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」で表される基であり、Rがビニル基又は1−メチルビニル基であり、qが1で且つRが「−NHCO−」で表される基であり、Xが前記式(2a)、(2b)又は(2c)で示される基である化合物に相当する。
また、前記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物として、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、例えば、前記式(23)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は(21)で示される化合物とを反応させることにより調製することができる。以下、この反応による製造方法を、製造方法(B5)と称する場合がある。なお、この製造方法(B5)により得られる化合物は、前記式(1)において、pが1で且つRが「−RS−CONH−」、「−RN(R)−CONH−」又は「−RO−CONH−」で表される基であり、Rがビニル基又は1−メチルビニル基であり、qが1で且つRが「−NHCO−」で表される基であり、Xが前記式(2a)、(2b)又は(2c)で示される基である化合物に相当する。
製造方法(B1)は、上記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、イソシアネート基を有する化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物を反応させて、前記式(1b)においてLが上記式(8a)又は(8b)で示される基であり、RB2が上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される基を有する化合物を製造することからなる。
前記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、イソシアネート基を有する化合物としては、例えば、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート等が挙げられ、これらは市販品を用いることができる。
前記式(16a)で示される化合物は、下記一般式(34)で示される化合物と、下記式(35)で示される化合物とを反応することにより得ることができる。下記式(34)で示される化合物と下記式(35)で示される化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(34)において、R、RB3、RB10、tは、上記と同意義である。]
Figure 0004420668
[式(35)において、RB11、RB13、Zは、上記と同意義である。]
前記式(34)で示される化合物としては、前記式(30)で示される化合物として例示の化合物が挙げられる。前記式(34)で示される化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
また、前記式(35)で示される化合物としては、前記式(31)で示される化合物として例示の化合物が挙げられる。前記式(35)で示される化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
上記式(16b)で示される化合物は、前記式(34)で示される化合物とアクリロニトリルとを反応することにより得ることができる。前記式(34)で示される化合物とアクリロニトリルとの反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
上記式(16c)で示される化合物は、前記式(34)で示される化合物と下記式(36)で示される化合物とを反応することにより得ることができる。前記式(34)で示される化合物と下記式(36)で示される化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(36)において、RB14は、上記と同意義である。]
前記式(36)で示される化合物としては、前記式(32)で示される化合物として例示の化合物が挙げられる。前記式(36)で示される化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
上記式(16d)で示される化合物は、前記式(34)で示される化合物と「RB15NCO(式中、RB15は、上記と同意義である。)」で示されるモノイソシアネート系化合物とを反応することにより得ることができる。前記式(34)で示される化合物と「RB15NCO」で示されるモノイソシアネート系化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。「RB15NCO」で示されるモノイソシアネート系化合物としては、前記「RA8NCO」で示されるモノイソシアネート系化合物として例示のモノイソシアネート系化合物が挙げられる。前記モノイソシアネート系化合物は、1種又は2種以上混合して使用できる。
前記式(16e)で示される化合物としては、前記式(15e)で示される化合物として例示の化合物が挙げられる。
前記式(16f)及び(16g)で示される化合物は、下記式(37)で示される化合物と、前記式(35)で示される化合物、アクリロニトリル、前記式(36)で示される化合物又は上記モノイソシアネート系化合物を反応することにより製造することができる。下記式(37)で示される化合物と、前記式(35)で示される化合物、アクリロニトリル、前記式(36)で示される化合物又は上記モノイソシアネート系化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
Figure 0004420668
[式(37)において、R、RB4、RB10、RB17、tは、上記と同意義である。]
前記式(37)で示される化合物としては、前記式(33)で示される化合物として例示の化合物が挙げられる。
上記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、イソシアネート基を有するで示される化合物と、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和化合物を製造する方法としては、例えば、これらの化合物を20〜50℃の温度で反応する方法などが挙げられる。反応時間としては、例えば、1〜200時間程度の範囲から選択することができるが、200時間を超えて反応させても何ら問題はない。この際、場合によっては(必要に応じて)、重合禁止剤を存在させても良い。
製造方法(B2)は、前記式(17)で示される化合物と、前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)においてLが上記式(8c)で示される基であり、RB2が上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基を有する化合物を製造することからなる。
前記式(17)で示される化合物としては、例えば、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルエチルジエトキシシラン等が挙げられる。
前記式(18a)で示される化合物としては、例えば、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシプロピルアクリレート、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、N−メチルロールアクリルアミド等のヒドロキシ基含有(メタ)アクリレート、アリルアルコール、アリルフェノール、オイゲノール、ヒドロキシスチレン、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、プロパルギルアルコール、2−メチル−3−ブチン−2−オール、ウンデシレン酸、アクリル酸、メタクリル酸、2−ブテン酸、フルフリルアルコール、9−デセノール−1、5−ヘキセン−1−オール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
前記式(18b)で示される化合物としては、例えば、フルフリルメルカプタン、アリルメルカプタン等が挙げられる。
前記式(18c)で示される化合物としては、例えば、アクリルアミド、アリルアミンや、アリルアミンと(メタ)アクリル化合物等のビニル基含有化合物との反応物等が挙げられる。前記アリルアミンとアクリル化合物等のビニル基含有化合物との反応物において、ビニル基含有化合物としては、アリルアミンによるマイケル付加反応が可能なビニル基を有する化合物であれば特に制限されない。具体的には、ビニル基含有化合物としては、(メタ)アクリル化合物やマレイン酸ジエステルなどを用いることができ、(メタ)アクリル化合物が好ましい。このような(メタ)アクリル化合物やマレイン酸ジエステルなどとしては、例えば、前記式(31)で示される化合物として例示の(メタ)アクリル化合物やマレイン酸ジエステルなどが挙げられる。
前記式(17)で示される化合物と、前記一般式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物との反応は、例えば、20〜100℃の温度で行うことができる。また、反応時間は、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
製造方法(B3)は、前記式(19)で示される化合物、および前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物の反応により得られる前記式(20)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)において、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することからなる。
前記式(19)で示される化合物は、ジイソシアネート化合物である。該ジイソシアネート化合物としては、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、芳香族ジイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、それらの具体例を挙げる。
脂肪族ジイソシアネート化合物:トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等。
脂環式ジイソシアネート化合物:1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート等。
芳香脂肪族ジイソシアネート化合物:1,3−若しくは1,4−キシリレンジイソシアネート又はそれらの混合物、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−若しくは1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン又はそれらの混合物等。
芳香族ジイソシアネート化合物:m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート等。
前記式(19)で示される化合物(ジイソシアネート化合物)と前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(20)で示される化合物を製造する方法としては、例えば、20〜100℃の温度で行うことができ、また反応時間としては、例えば、1〜100時間の範囲から選択することができる。
また、一般式(20)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和化合物を製造する方法としては、例えば、これらの化合物を20〜100℃の温度で反応する方法などが挙げられる。反応時間としては、例えば、1〜200時間程度の範囲から選択することができるが、200時間を超えて反応させても何ら問題はない。この際、場合によっては(必要に応じて)、重合禁止剤を存在させても良い。
製造方法(B4)は、前記式(19)で示される化合物、および前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は前記式(21)で示される化合物の反応により得られる前記式(22)で示される化合物と、前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)において、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することからなる。
上記一般式(21)で示される化合物としては、例えば、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
前記式(19)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は前記式(21)で示される化合物とを反応させて、前記式(22)で示される化合物を製造する方法としては、例えば、20〜100℃の温度で行うことができ、また反応時間としては、例えば、1〜200時間の範囲から選択することができる。
また、前記式(22)で示される化合物と、前記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和化合物を製造する方法としては、例えば、これらの化合物を20〜100℃の温度で反応する方法などが挙げられる。反応時間としては、例えば、1〜200時間程度の範囲から選択することができるが、200時間を超えて反応させても何ら問題はない。この際、場合によっては(必要に応じて)、重合禁止剤を存在させても良い。
製造方法(B5)は、前記式(23)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は(21)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)において、Lが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することからなる。
前記式(23)で示される化合物は、不飽和結合を有するモノイソシアネート化合物である。該不飽和結合を有するモノイソシアネート化合物としては、例えば、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート等が挙げられる。
前記式(23)で示される化合物と、前記式(16a)、(16b)、(16c)、(16d)、(16e)、(16f)、(16g)又は(21)で示される化合物とを反応させて、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和化合物を製造する方法としては、例えば、これらの化合物を20〜100℃の温度で反応する方法などが挙げられる。反応時間としては、例えば、1〜200時間程度の範囲から選択することができるが、200時間を超えて反応させても何ら問題はない。この際、場合によっては(必要に応じて)、重合禁止剤を存在させても良い。
このような前記式(1)で示される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物[例えば、前記式(1a)や(1b)で示される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物など]は、接着剤、シーリング材、被覆剤等に用いられている変成シリコーン樹脂、加水分解性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体や(シリル化)ウレタン(プレ)ポリマーの性能向上目的に用いることができる。すなわち、前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物からなる珪素原子含有ポリマーを用いることにより、接着剤、シーリング材、被覆剤(塗料などのコーティング剤)等の性能(例えば、強度、接着性、耐水性、耐候性など)を向上させることができる。本発明の珪素原子含有ポリマーは、前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を単量体成分とすることを特徴としている。
具体的には、例えば、(シリル化)ウレタン(プレ)ポリマーや末端に加水分解性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体等の強度、接着性、耐水性、耐候性等を向上するために、前記式(1a)で示される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物を、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体(例えば、(メタ)アクリレート等)と共重合(特にラジカル共重合)することにより上記目的を達成することができる。従って、前記珪素原子含有ポリマーとしては、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体との共重合により得られる珪素原子含有ポリマーを好適に用いることができる。
本発明の前記式(1)で示される化合物[例えば、前記式(1a)や(1b)で示される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物など]と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体との共重合(ラジカル共重合等)は、シリル化ウレタン(プレ)ポリマーや末端に加水分解性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体等の末端に加水分解性珪素基を有する化合物の存在下で行うことも可能である。すなわち、加水分解性珪素基含有ポリマーの調製は、接着剤、シーリング材、被覆剤(塗料などのコーティング剤)等のベースポリマーや該ベースポリマーを構成するモノマー成分などの存在下で行うことができる。具体的には、例えば、上記(シリル化)ウレタン(プレ)ポリマーの存在下における共重合(ラジカル共重合等)は、(シリル化)ウレタン(プレ)ポリマーを調製するためのポリオール成分等のイソシアネート反応性基含有化合物中で、本発明の前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物をエチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体(例えば、(メタ)アクリレート等)と共重合(ラジカル共重合等)した後、前記イソシアネート反応性基含有化合物(ポリオール成分など)をポリイソシアネート成分とウレタン化反応させてウレタン(プレ)ポリマーを調製しても良く、更に、前記ウレタン(プレ)ポリマーをシリル化反応させて、シリル化ウレタン(プレ)ポリマーを調製することもできる。
前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、末端に加水分解性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体と同様、(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とエマルジョン共重合することができる。このエマルジョン共重合においては、公知の末端に加水分解性珪素基を有するポリオキシアルキレン重合体を用いた場合のようにゲル化することなく、安定したエマルジョンを示し、その共重合物の塗布物は水中で白化しないという効果を示す。従って、本発明の珪素原子含有ポリマーは、前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とをエマルジョン共重合させて得られる珪素原子含有ポリマーを好適に用いることができる。なお、このエマルジョン共重合では、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物に由来する加水分解性珪素基は、一部又は全部が、加水分解によりシラノール基に変換される場合があり、さらには、このシラノール基同士が反応(架橋反応など)してシロキサン結合を形成している場合がある。このように、珪素原子含有ポリマーをエマルジョン共重合により調製した際には、すでに、珪素原子含有ポリマー同士が架橋していてもよい。
従って、本発明の珪素原子含有ポリマーは、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物に由来する加水分解性珪素基、該加水分解性珪素基の反応(加水分解反応など)によるシラノール基や、該シラノール基同士の反応(架橋反応など)によるシロキサン結合(−Si−O−Si−)などを有していてもよい。すなわち、珪素原子含有ポリマー中の珪素原子は、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物に由来する加水分解性珪素基における珪素原子、前記加水分解性珪素基に由来するシラノール基における珪素原子、前記シラノール基に由来するシロキサン結合における珪素原子のうち、少なくともいずれか1つの基又は結合における珪素原子である。なお、本発明の珪素原子含有ポリマーは、単量体成分としての加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物に由来する加水分解性珪素基を有していると、架橋を行うことができる。
前記エマルジョン共重合により調製された珪素原子含有ポリマーは、エマルジョンの形態で調製される。このような珪素原子含有ポリマーを含んでいるエマルジョンは、エマルジョン型接着剤、エマルジョン型シーリング材、エマルジョン型被覆材(エマルジョン型塗料などのエマルジョン型コーティング剤)の成分として利用することができる。すなわち、本発明のエマルジョン型接着剤やエマルジョン型コーティング剤等は、前記珪素原子含有ポリマーを含有するエマルジョンを含んでいる。
なお、本発明の珪素原子含有ポリマーを含有するエマルジョンは、エマルジョン共重合による珪素原子含有ポリマーを含有していてもよく、溶液重合等の他の重合方法により調製された珪素原子含有ポリマーを、必要に応じて乳化剤を用いて乳化した形態の珪素原子含有ポリマーを含有していてもよい。いずれにせよ、本発明のエマルジョンは、前記珪素原子含有ポリマーをエマルジョンの形態で含有していればよい。
その他、前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物は、紫外線硬化樹脂、SGA(secondary generation adhesive)等の接着性、耐水性、耐候性等の改良に、ラジカル重合を伴うモノマーとの反応に用いることができる。
なお、前記エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリレート類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、芳香族ビニル化合物、不飽和カルボン酸アミド類、オレフィン類、ジエン類、不飽和ニトリル類などが挙げられる。前記共重合性単量体は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
(メタ)アクリレート類としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−ヘプチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ヘプタデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート等のアルキル基の炭素数が1〜20個のアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキルエステル[(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステル];シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフラン(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、東亜合成社製の商品名「M−110」、同「M−111」、シェル化学社製の商品名「ベオバ9」、同「ベオバ10」、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸とポリオキシエチレングリコールやポリオキシプロピレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコールとのエステル(ポリオキシアルキレン構造を有する(メタ)アクリロイル化合物)等が挙げられる。
ビニルエステル類としては、例えば、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、オクチル酸ビニルなどの脂肪族カルボン酸のビニルエステル;安息香酸ビニルなどの芳香族カルボン酸ビニル等が挙げられる。
ビニルエーテル類としては、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、iso−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、sec−ブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、tert−アミルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル等が挙げられる。
芳香族ビニル化合物としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジンなどが挙げられる。不飽和カルボン酸アミド類には、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシブチルアクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類などが含まれる。オレフィン類としては、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンテンなどが挙げられる。ジエン類としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどが例示できる。また、不飽和ニトリル類としては、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げられる。
なお、珪素原子含有ポリマーを含有するエマルジョンにおいて、珪素原子含有ポリマーを調製する際のエマルジョン共重合としては、公知乃至慣用の乳化重合を利用することができる。該乳化重合に際しては、必要に応じて、乳化剤や重合開始剤等を用いることができる。また、水性の有機溶媒(例えば、メタノール、エタノールなどのアルコールやグリコールエーテル類など)が含まれていてもよい。
前記乳化剤としては、例えば、酸、アルカリ、界面活性剤(例えば、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤など)などの乳化剤や、樹脂エマルジョンなどが挙げられる。
また、重合開始剤(触媒)としては、公知乃至慣用の開始剤を用いることができる。エマルジョン共重合における重合開始剤としては、例えば、過酸化水素、ベンゾイルパーオキシド等の有機過酸化物、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アゾビスイソブチロニトリルなどが挙げられる。また、これらの開始剤は、酒石酸、ロンガリット、重亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸などの還元剤と組み合わせて、レドックス系開始剤として用いることもでき、このようなレドックス系開始剤としては、例えば、過酸化水素と酒石酸等の還元剤からなるレドックス系開始剤などが挙げられる。
なお、連鎖移動剤として、イソプロパノール、ドデシルメルカプタンなどの少量の有機溶剤を系内に添加してもよい。このような重合開始剤や連鎖移動剤は、系内に一括添加してもよく、間欠的又は連続的に添加してもよい。
前記式(1)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を、上記シリル化ウレタン樹脂の存在下、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体と共重合する場合に用いられるシリル化ウレタン樹脂は、望ましくは、ポリオール化合物(ポリオール成分)等のイソシアネート反応性基含有化合物とポリイソシアネート化合物(ポリイソシアネート成分)とを反応させてウレタンプレポリマーを製造し、このウレタンプレポリマーを、アミノシラン化合物と(メタ)アクリレートとをマイケル付加させて得られる合成物と、反応させることによって製造することができる。
上記ウレタンプレポリマーを製造する際に用いられるイソシアネート反応性基含有化合物としては、イソシアネート基に対して反応性を有する基を含有している化合物であれば特に制限されず、例えば、ウレタンプレポリマーを製造する際に通常用いられるポリオール化合物、ポリアミン化合物等のイソシアネート反応性基含有化合物を好適に用いることができる。該イソシアネート反応性基含有化合物としては、例えば、多価アルコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール、ポリアクリルポリオール、ヒマシ油などのポリオール化合物;ポリアミン化合物;ポリチオール化合物や、その他のイソシアネート基に対して反応性を有するイソシアネート反応性基含有化合物などが挙げられる。イソシアネート反応性基含有化合物は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
多価アルコールには、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−テトラメチレンジオール、1,3−テトラメチレンジオール、2−メチル−1,3−トリメチレンジオール、1,5−ペンタメチレンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレンジオール、3−メチル−1,5−ペンタメチレンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタメチレンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、シクロヘキサンジオール類(1,4−シクロヘキサンジオールなど)、ビスフェノール類(ビスフェノールAなど)、糖アルコール類(キシリトールやソルビトールなど)などが含まれる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリアルキレングリコールの他、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体などのモノマー成分として複数のアルキレンオキシドを含む(アルキレンオキサイド−他のアルキレンオキサイド)共重合体などが挙げられる。このようなポリエーテルポリオールとしては、例えば、アンモニア、エチレンジアミン、尿素、モノメチルジエタノールアミン、モノエチルジエタノールアミン等のアミン類の1種又は2種以上の存在下、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等を開環重合して得られるランダム又はブロック共重合体等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物;環状エステル(ラクトン)の開環重合物;多価アルコール、多価カルボン酸及び環状エステルの3種類の成分による反応物、ヒマシ油等の活性水素を2個以上有する活性水素化合物などを用いることができる。多価アルコールと多価カルボン酸との縮合重合物において、多価アルコールとしては、前記例示の多価アルコールを用いることができる。一方、多価カルボン酸としては、例えば、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、トリメリット酸等の芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。また、環状エステルの開環重合物において、環状エステルとしては、例えば、プロピオラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどが挙げられる。3種類の成分による反応物において、多価アルコール、多価カルボン酸、環状エステルとしては、前記例示のものなどを用いることができる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、多価アルコールとホスゲンとの反応物;環状炭酸エステル(アルキレンカーボネートなど)の開環重合物などが挙げられる。具体的には、多価アルコールとホスゲンとの反応物において、多価アルコールとしては、前記例示の多価アルコールを用いることができる。また、環状炭酸エステルの開環重合物において、アルキレンカーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカーボネート、ヘキサメチレンカーボネートなどが挙げられる。なお、ポリカーボネートポリオールは、分子内にカーボネート結合を有し、末端がヒドロキシル基である化合物であればよく、カーボネート結合とともにエステル結合を有していてもよい。
ポリオレフィンポリオールは、オレフィンを重合体又は共重合体の骨格(又は主鎖)の成分とし且つ分子内に(特に末端に)ヒドロキシル基を少なくとも2つ有するポリオールである。前記オレフィンとしては、末端に炭素−炭素二重結合を有するオレフィン(例えば、エチレン、プロピレン等のα−オレフィンなど)であってもよく、また末端以外の部位に炭素−炭素二重結合を有するオレフィン(例えば、イソブテンなど)であってもよく、さらにはジエン(例えば、ブタジエン、イソプレンなど)であってもよい。
ポリアクリルポリオールは、(メタ)アクリレートを重合体又は共重合体の骨格(又は主鎖)の成分とし且つ分子内に(特に末端に)ヒドロキシル基を少なくとも2つ有するポリオールである。(メタ)アクリレートとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル[例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルなどの(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステルなど]が好適に用いられる。
なお、ポリオレフィンポリオールやポリアクリルポリオールにおいて、分子内にヒドロキシル基を導入するために、オレフィンや(メタ)アクリレートの共重合成分として、ヒドロキシル基を有するα,β−不飽和化合物[例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルなど]を用いることができる。
なお、イソシアネート反応性基含有化合物としての、ポリアミン化合物やポリチオール化合物としては、例えば、前記例示のポリオール化合物に対応するポリアミン化合物やポリチオール化合物などが挙げられる。
なお、イソシアネート反応性基含有化合物の分子量(又は数平均分子量)は、通常、50〜25,000程度の範囲から選択することができる。
上記ウレタンプレポリマーを製造する際に用いられるポリイソシアネート化合物としては、ウレタンプレポリマーを製造する際に通常用いられるポリイソシアネート化合物であれば特に制限されない。該ポリイソシアネート化合物には、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートなどが含まれる。ポリイソシアネート化合物は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
ポリイソシアネート化合物としては、ジイソシアネート化合物を好適に用いることができる。ジイソシアネート化合物としては、脂肪族、脂環式、芳香脂肪族、芳香族ジイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、それらの具体例を挙げる。
脂肪族ジイソシアネート化合物:トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−又は2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等。
脂環式ジイソシアネート化合物:1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、4,4′−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート等。
芳香脂肪族ジイソシアネート化合物:1,3−若しくは1,4−キシリレンジイソシアネート又はそれらの混合物、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼン、1,3−若しくは1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン又はそれらの混合物等。
芳香族ジイソシアネート化合物:m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート、4,4′−トルイジンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート等。
なお、ジイソシアネート化合物を除くポリイソシアネート化合物としては、例えば、イソシアネート基を3つ以上有する脂肪族、脂環式、芳香脂肪族又は芳香族ポリイソシアネート化合物等が挙げられる。以下、それらの具体例を挙げる。
イソシアネート基を3つ以上有する脂肪族ポリイソシアネート化合物:リジンエステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシアネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネートウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネートヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等。
イソシアネート基を3つ以上有する脂環式ポリイソシアネート化合物:1,3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、3−イソシアネート−3,3,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン等。
イソシアネート基を3つ以上有する芳香脂肪族ポリイソシアネート化合物:1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等。
イソシアネート基を3つ以上有する芳香族ポリイソシアネート化合物:トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、4,4′−ジフェニルメタン−2,2′,5,5′−テトライソシアネート等。
なお、本発明では、ポリイソシアネート化合物としては、前記例示の脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートによる二量体や三量体、反応生成物又は重合物(例えば、ジフェニルメタンジイソシアネートの二量体や三量体、トリメチロールプロパンとトリレンジイソシアネートとの反応生成物、トリメチロールプロパンとヘキサメチレンジイソシアネートとの反応生成物、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、ポリエーテルポリイソシアネート、ポリエステルポリイソシアネートなど)なども用いることができる。また、ポリイソシアネート化合物とともに、ジイソチオシアネート系化合物(例えば、フェニルジイソチオシアネートなど)を併用することができる。
ポリオール化合物等のイソシアネート反応性基含有化合物とポリイソシアネート化合物とを反応させてウレタンプレポリマーを製造する方法は、通常のウレタンプレポリマーを製造する方法に準じて行うことができる。
アミノシラン化合物と(メタ)アクリレートとをマイケル付加させて得られる合成物を製造する際に用いられる(メタ)アクリレートとしては、上記の共重合時に用いられる(メタ)アクリレートの中から選択することができる。又、アミノシラン化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。アミノシラン化合物と(メタ)アクリレートとのマイケル付加反応は、例えば、20〜120℃の温度で行うことができ、また、その反応時間は、例えば、数時間〜数日間の範囲から選択することができる。
上記ウレタンプレポリマーと上記マイケル付加物との反応は、例えば、50〜150℃の温度で行うことができ、また、その反応時間は、例えば、20分間〜12時間の範囲から選択することができる。
このようにして得られたシリル化ウレタン樹脂の存在下、前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とを共重合する方法としては、特に制限されず、(メタ)アクリレートの(共)重合方法として通常行われて共重合方法を採用することができ、このような共重合方法としては、例えば、ラジカル重合(共重合)方法、アニオン重合(共重合)方法、カチオン重合(共重合)方法等、既知の重合(共重合)方法のいずれであってもよい。特に、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチル−4−トリメトキシシリルペントニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチル−4−メチルジメトキシシリルペントニトリル)等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、t−アルキルパーオキシエステル、アセチルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート等の過酸化物重合開始剤の存在下行う、ラジカル重合法が好適である。この際、ラウリルメルカプタン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、チオ−β−ナフトール、チオフェノール、n−ブチルメルカプタン、エチルチオグリコレート、イソプロピルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、γ−トリメトキシシリルプロピルジスルフィド等の連鎖移動剤の存在下に重合を行うことができる。重合反応は、20〜200℃、特に50〜150℃の温度で数時間〜数十時間行うことが好ましい。又、キシレン、トルエン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の溶媒の存在下に重合を行うことができる。
このようにして得られたシリル化ウレタン樹脂と(メタ)アクリレートとの共重合体は、例えば、接着剤、シーラント、塗料等に好適であるが、それら接着剤、シーラント、塗料等にするには、更に、硬化触媒、充填材、可塑剤、溶剤、脱水剤等の各種添加剤を目的性能に応じて添加混合すれば良い。
前記硬化触媒としては、例えば、有機錫化合物;金属錯体;アミン等の塩基性化合物;有機燐酸化合物;水(空気中の湿気)などが使用できる。硬化触媒は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。具体的には、有機錫化合物としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジマレエート、ジブチル錫フタレート、オクチル酸第一錫、ジブチル錫メトキシド、ジブチル錫ジアセチルアセテート、ジブチル錫ジバーサテート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイドとフタル酸ジエステルとの反応生成物、ジアルキル錫シリケート化合物、ポリ(ジアルキルスタノキサン)ジシリケート化合物、商品名「ネオスタンU−303(日東化成社製)」、商品名「ネオスタンU−700(日東化成社製)」、商品名「ネオスタンU−700ES(日東化成社製)」、商品名「SCAT−32A(三共有機合成社製)」等が挙げられる。
金属錯体としては、例えば、テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネート等のチタネート化合物類、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト、オクチル酸ビスマス、ビスマスバーサテート、ビスマストリス(2−エチルヘキサノエート)、ビスマストリスネオデカノエート等のカルボン酸金属塩、アルミニウムアセチルアセトナート錯体、バナジウムアセチルアセトナート錯体等の金属アセチルアセトナート錯体等が挙げられる。
塩基性化合物としては、例えば、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノシラン類、テトラメチルアンモニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩類、三共エアプロダクツ社製のDABCO(登録商標)シリーズ、DABCO BLシリーズ、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン等の複数の窒素を含む直鎖或いは環状の第三級アミン及び第四級アンモニウム塩等が挙げられる。
有機燐酸化合物としては、例えば、モノメチル燐酸、ジ−n−ブチル燐酸、燐酸トリフェニル等が挙げられる。
また、充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、各種処理炭酸カルシウム、フュームドシリカ、クレー、タルク、各種バルーンの他、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物等が挙げられる。なお、前記金属水酸化物は難燃剤としての機能を有している。
可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル等の脂肪族カルボン酸エステル等を用いることができる。
溶剤としては、例えば、上記シリコーン系樹脂と相溶性がよく水分含有率が500ppm以下であればいずれを用いても良い。
脱水剤としては、例えば、生石灰、酸化マグネシウム、オルト珪酸エステル、無水硫酸ナトリウム、ゼオライト、メチルシリケート、エチルシリケート、ビニルアルコキシシラン、各種アルキルアルコキシシラン(通称:シランカップリング剤)等が挙げられる。
なお、その他の添加剤としては、例えば、老化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、各種タッキファイアー、チタネートカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が挙げられる。これらの添加剤としては、公知乃至慣用のものを使用することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
実施例A1
(1)KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びイソアミルアクリレート:1モルを、40℃で2日間反応させて反応物(A1−1)を得た。
(2)前記反応物(A1−1):1モル、及びトリエチレングリコールジアクリレート:1モルを、50℃で7日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5a)で表され、且つ前記式(5a)におけるZがイソアミルオキシ基の化合物である反応物(A1−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A1−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(3)コンデンサー及び撹拌装置付きフラスコを温度制御できる湯煎中に浸し、前記フラスコ中に水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:32質量部、メチルメタクリレート:26質量部、及び反応物(A1−2):2質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、5時間掛けて滴下し、重合させて合成物(A1)を得た。
比較例A1
実施例1で用いたフラスコに、水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:32質量部、メチルメタクリレート:26質量部、及びKBM503(商品名:信越化学工業社製、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン):0.8質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、5時間掛けて滴下し、重合させて合成物(比A1)を得た。
比較例A2
実施例A1で用いたフラスコに、水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:32質量部、及びメチルメタクリレート:26質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、5時間掛けて滴下し、重合させて合成物(比A2)を得た。
実施例A2
(1)KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びN−シクロヘキシルマレイミド:1モルを、40℃で5日間反応させて反応物(A2−1)を得た。
(2)反応物(A2−1):1モル、及びネオペンチルグリコールジアクリレート:1モルを、40℃で10日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5c)で表される化合物である反応物(A2−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A2−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1160cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。このように、反応物(A2−2)の赤外線吸収スペクトル測定では、マレイイミド中の不飽和結合に由来する吸収(1150cm−1付近、690cm−1付近)が観測されず、消失していた。
(3)反応物(A1−2):2質量部の代りに、反応物(A2−2):1.5質量部を用いたこと以外は、実施例A1の(3)と同様に重合して、合成物(A2)を得た。
上記の実施例A1、実施例A2及び比較例A2で得られた各合成物は、安定したエマルジョン状態を有していたのに対して、比較例A1で得られた合成物はゲル状物質が多く混入していた。又、実施例A1、実施例A2及び比較例A2で得られた各合成物をアサダ木材に塗布し(乾燥後の厚み30μm)、60℃で1時間乾燥した後、23℃の水に2時間浸漬したところ、実施例A1及び実施例A2のものは、全く白化しなかったのに対して、比較例A2で得られたものは白化しており、しかも該比較例A2に係る合成物の塗膜を容易にアサダ木材から剥がすことができた。
この結果から、本発明の化合物である合成物(A1,A2)を用いることにより、耐水性に優れた塗膜を形成できるエマルジョンを安定に製造することができる。
実施例A3
(1)KBM573(商品名:信越化学工業社製、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及び2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート(共栄社化学社製、商品名:ライトエステルG−201P):1モルを、40℃で10日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1がメチル基、RA2が水素原子、Xが前記式(5e)で表される化合物である反応物(A3−1)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A3−1)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3040cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(2)数平均分子量10,000のポリオキシプロピレンジオール(プレミノール4010、商品名、旭硝子社製):1,000g、ディスモジュールH−s(商品名:住友バイエルウレタン社製、ヘキサメチレンジイソシアネート):34gの割合で、両化合物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で8時間反応させてウレタンプレポリマー(A3−2)を得た。
(3)窒素気流中で、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):171g、2−エチルヘキシルアクリレート:184gの割合で、両化合物を、35℃で7日間反応させて反応物(A3−3)を得た。
(4)ウレタンプレポリマー(A3−2):1,000g、反応物(A3−3):75gの割合で、両化合物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で1時間反応させて、イソシアネート基(NCO)を総てシリル化した液状のウレタン系樹脂(A3−4)を得た。
(ビニル重合体の合成例)
(5)ウレタン系樹脂(A3−4):500g中に、n−ブチルアクリレート:150g、ラウリルメルカプタン:2g、反応物(A3−1):10g、アゾビスイソブチロニトリル:2gの割合で用いた混合溶液を、100℃で2時間かけて滴下し、重合させて合成物(A3)を得た。
(6)合成物(A3):1,000g、炭酸カルシウム(NS400、商品名:白石工業社製):500g、及び処理炭酸カルシウム(白艶華CCR、商品名:白石工業社製):500gをプラネタリーミキサーに入れて減圧下100℃で加熱脱水した後、室温に冷却し、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):50g、KBM403(商品名:信越化学工業社製、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン):30g、及びスタンNo.918(商品名:三共有機合成社製、有機錫触媒):10gを混練して、ウレタン系樹脂組成物(A3−a)を得た。
比較例A3
(1)反応物(A3−1)の代りに、KBM503(商品名:信越化学工業社製、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン):6gを用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(比A3)を得た。
(2)合成物(A3)の代りに、合成物(比A3)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(比A3−a)を得た。
実施例A4
(1)ディスモジュールH−s(商品名:住友バイエルウレタン社製、ヘキサメチレンジイソシアネート):1モル、及びn−ブタノール:1モルを、40℃で1日間反応させて反応物(A4−1)を得た。
(2)反応物(A4−1):1モル、及びKBE603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン):1モルを、40℃で3日間反応させて反応物(A4−2)を得た。
(3)反応物(A4−2):1モル、及びD111(商品名:ナガセ化成社製、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシ−1−アリロキシプロパン):1モルを、45℃で7日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CH−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5f)又は(5g)で表される化合物である反応物(A4−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A4−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3360cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(4)反応物(A3−1)の代りに、反応物(A4−3)を用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(A4)を得た。
(5)合成物(A3)の代りに、合成物(A4)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(A4−a)を得た。
実施例A5
(1)KBM602(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン):1モル、アクリロニトリル:1モル、及び2−エチルヘキシルアクリレート:1モルを、50℃で8日間反応させて反応物(A5−1)を得た。
(2)反応物(A5−1):2.1モル、及びライトアクリレートTMP−A(商品名:共栄社化学社製、トリメチロールプロパントリアクリレート):1モルを、45℃で7日間反応させて、前記一般式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5f)又は(5g)で表される化合物である反応物(A5−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A5−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、2200cm−1付近(シアノ基のC−N三重結合)において吸収が観測された。
(3)反応物(A3−1)の代りに、反応物(A5−2)を用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(A5)を得た。
(4)合成物(A3)の代りに、合成物(A5)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(A5−a)を得た。
実施例A6
(1)KBM902(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン):1モル、及びアクリロニトリル:1モルを、40℃で8日間反応させて反応物(A6−1)を得た。
(2)反応物(A6−1):1モル、及び1,9−ノナンジアクリレート:1モルを、50℃で5日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5b)の化合物である反応物(A6−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A6−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、2150cm−1付近(シアノ基のC−N三重結合)において吸収が観測された。
(3)反応物(A3−1)の代りに、反応物(A6−2)を用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(A 6)を得た。
(4)合成物(A3)の代りに、合成物(A6)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(A6−a)を得た。
実施例A7
(1)イソホロンジイソシアネート(IPDI):1モル、及びエチレングリコールモノヘキシルエーテル:1モルを、50℃で14日間反応させて反応物(A7−1)を得た。
(2)KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及び反応物(A7−1):1モルを、40℃で10日間反応させて反応物(A7−2)を得た。
(3)反応物(A7−2):1モル、及び1,6−ヘキサンジオールジアクリレート:1モルを、50℃で14日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5d)で表される化合物である反応物(A7−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A7−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3370cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(4)反応物(A3−1)の代りに、反応物(A7−3)を用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(A7)を得た。
(5)合成物(A3)の代りに、合成物(A7)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(A7−a)を得た。
実施例A8
(1)KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びKBM5103(商品名:信越化学工業社製、γ−アクリロイキシプロピルトリメトキシシラン):1モルを、40℃で6日間反応させて反応物(A8−1)を得た。
(2)反応物(A8−1):1モル、及び1,9−ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート:1モルを、50℃で5日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5a)であり、且つ前記式(5a)におけるZが前記式(6)で表される化合物である反応物(A8−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(A8−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(3)反応物(A3−1)の代りに、反応物(A8−2)を用いたこと以外は、実施例A3の(5)と同様に重合して、合成物(A8)を得た。
(4)合成物(A3)の代りに、合成物(A8)を用いたこと以外は、実施例A3の(6)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(A8−a)を得た。
上記実施例A3〜A8及び比較例A3で得られたウレタン系樹脂組成物を用い、被着材としてアサダ/軟鋼製板を貼合わせ、23℃・相対湿度60%で7日間養生して、これらの剥離接着強さ(N/25mm)をJIS K 6854に準じて測定した。それらの結果を表1に示した。
Figure 0004420668
表1から明らかなように、本発明の化合物を原料として用いて調製したウレタン系樹脂組成物は、接着性に優れていることが判る。
従って、実施例A1〜A8に係る本発明の化合物は、従来の加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物に比べて、(メタ)アクリレートと容易にエマルジョン重合することができ、又、(メタ)アクリレートとのラジカル重合によって得られる共重合体を用いたウレタン系樹脂組成物は、接着強度が大きく、例えば、接着剤、シーリング剤、塗料等のコーティング剤(被覆剤)の原料として有効である。
実施例B1
窒素気流中で、KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びラウリルアクリレート:1モルを、40℃で7日間反応させて反応物(B1−1)を得た。
(2)ノルボルネンジイソシネート(NBDI):1モル、及び2−エチルヘキシルアルコール:1モルを、40℃で7日間反応させて反応物(B1−2)を得た。
(3)反応物(B1−1)と反応物(B1−2)とを当量、30℃で2日間反応させて反応物(B1−3)を得た。
(4)反応物(B1−3):1モル、及びNBDI:1モルを、30℃で2日間反応させて反応物(B1−4)を得た。
(5)反応物(B1−4)にアリルアルコール:1モルを加え、40℃で4日間反応させて、前記式(1b)Lが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)で表され、RB2が前記式(11f)又は(11g)で表される化合物である反応物(B1−5)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B1−5)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3340cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(6)コンデンサー及び撹拌装置付きフラスコを温度制御できる湯煎中に浸し、前記フラスコ中に水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:30質量部、メチルメタクリレート:28質量部、及び反応物(B1−5):2質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、6時間掛けて滴下し、重合させて合成物(B1)を得た。
比較例B1
実施例B1で用いたフラスコに、水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:32質量部、メチルメタクリレート:26質量部、及びKBM503(商品名:信越化学工業社製、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン):0.8質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、5時間掛けて滴下し、重合させて合成物(比B1)を得た。
比較例B2
実施例B1で用いたフラスコに、水:38質量部、アニオン型界面活性剤(アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、有効成分30質量%):2質量部、及びノニオン型界面活性剤(ポリ酸化エチレンノニルフェニルエーテル、HLB=18.0):2質量部を入れ、溶解させた。その後、フラスコ内の温度を70℃に上昇させ、n−ブチルアクリレート:32質量部、及びメチルメタクリレート:26質量部の混合物、並びに過硫酸アンモニウムの10質量%水溶液:1.5質量部を、5時間掛けて滴下し、重合させて合成物(比B2)を得た。
実施例B2
(1)窒素気流中で、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びアクリロニトリル:1モルを、40℃で5日間反応させて反応物(B2−1)を得た。
(2)窒素気流中で、ヘキサメチレンジイソシネート:1モル中に、反応物(B2−1):1モルを50℃で30分掛けて滴下した後、60℃で1日間反応させて反応物(B2−2)を得た。
(3)反応物(B2−2):1モル中に、アリルメルカプタン:0.5モルとオイゲノール:0.7モルとを加え、50℃で7日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)又は(9b)で表され、RB2が前記式(11b)の化合物である反応物(B2−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B2−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3320cm−1付近(尿素結合等のN−H)、2200cm−1付近(シアノ基のC−N三重結合)、3020cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(4)数平均分子量10,000のポリオキシプロピレンジオール(プレミノール4010、商品名、旭硝子社製):1,000g、ディスモジュールH−s(商品名:住友バイエルウレタン社製、ヘキサメチレンジイソシアネート):34gの割合で、両化合物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で9時間反応させてウレタンプレポリマー(B2−4)を得た。
(5)窒素気流中でKBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):222g、2−エチルヘキシルアクリレート:368gの割合で、両化合物を、35℃で7日間反応させて反応物(B2−5)を得た。
(6)ウレタンプレポリマー(B2−4):1,000g、反応物(B2−5):75gの割合で、両化合物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら90℃で1時間反応させて、イソシアネート基(NCO)を総てシリル化した液状のウレタン系樹脂(B2−6)を得た。
(ビニル重合体の合成例)
(7)ウレタン系樹脂(B2−6)500g中に、n−ブチルアクリレート:150g、ラウリルメルカプタン:2g、反応物(B2−3):10g、アゾビスイソブチロニトリル:2gの割合で用いた混合溶液を、100℃で2時間かけて滴下し、重合させて合成物(B2)を得た。
(8)合成物(B2):1,000g、炭酸カルシウム(NS400、商品名:白石工業社製):500g、及び処理炭酸カルシウム(白艶華CCR、商品名:白石工業社製):500gをプラネタリーミキサーに入れて減圧下100℃で加熱脱水した後、室温に冷却し、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):50g、KBM403(商品名:信越化学工業社製、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン):30g、及びスタンNo.918(商品名:三共有機合成社製、有機錫触媒):10gを混練して、ウレタン系樹脂組成物(B2−a)を得た。
比較例B3
(1)反応物(B2−3)の代りに、KBM503(商品名:信越化学工業社製、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン):6gを用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様にして、合成物(比B3)を得た。
(2)合成物(B2)の代りに、合成物(比B3)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(比B3−a)を得た。
比較例B4
(1)ウレタン系樹脂(B2−6)の代りに、ウレタン系樹脂(2−6)と変成シリコーン樹脂(鐘淵化学工業社製、商品名S−303)とを7:3(質量比)の割合で混合したものを用いたこと以外は、比較例B3の(1)と同様にして、合成物(比B4)を得た。
(2)合成物(比B3)の代りに、合成物(比B4)を用いたこと以外は、比較例B3の(2)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(比B4−a)を得た。
実施例B3
(1)窒素気流中で、KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びメチルアクリレート:1モルを、40℃で1日間反応させて反応物(B3−1)を得た。
(2)窒素気流下、ヘキサメチレンジイソシネート:1モル中に、イソノニルアルコール:1モルを50℃で30分掛けて滴下した後、60℃で1日間反応させて反応物(B3−2)を得た。
(3)反応物(B3−1):1モル中に、反応物(B3−2):1モルを加え、50℃で7日間反応させて反応物(B3−3)を得た。
(4)反応物(B3−3):1モルと、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンンジルイソシアネート(武田薬品工業社製、商品名:m−TMI):1モルとを23℃で2日間反応させて、前記式(1b)のLが一般式(8a)であり、RB2が前記式(11f)又は(11g)で表される化合物である反応物(B3−4)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B3−4)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3360cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3080cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(5)反応物(B1−5)の代りに、反応物(B3−4)を用いたこと以外は、実施例B1の(6)と同様に重合して、合成物(B3)を得た。
実施例B4
(1)窒素気流中でKBM902(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン):1モル、及び2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート(東亜合成化学社製、商品名:M−5700):1モルを、40℃で5日間反応させて反応物(B4−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(B4−1):1モル中に、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート(昭和電工社製、商品名:カレンズMOI):1モルを、50℃で30分掛けて滴下した後、60℃で1日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8a)であり、RB2が前記式(11a)で表される化合物である反応物(B4−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B4−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1160cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3350cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3030cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(3)反応物(B1−5)の代りに、反応物(B4−2)を用いたこと以外は、実施例B1の(6)と同様に重合して、合成物(B4)を得た。
実施例B5
(1)窒素気流中で、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びフェニルマレイミド:1モルを、40℃で2日間反応させて反応物(B5−1)を得た。
(2)窒素気流中で、ヘキサメチレンジイソシネート:1モル中に、反応物(B5−1):1モルを、50℃で30分掛けて滴下した後、60℃で1日間反応させて反応物(B5−2)を得た。
(3)ジェファーミンD−2000(商品名:サンテクノケミカル社製、平均分子量(数平均分子量)2,000のジアミン化合物):200gと、反応物(B5−2):52gとを混合し、50℃で2日間保った後、更に2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート(共栄社化学社製、商品名:ライトエステルG−201P):21gを加えて、40℃で5日間反応させて、一般式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9c)で表され、RB2が前記式(11c)で表される化合物である反応物(B5−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B5−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3050cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)、1100cm−1付近(エーテル結合のC−O−C)において吸収が観測された。
(4)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B5−3)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B5)を得た。
(5)合成物(B2)の代りに、合成物(B5)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B5−a)を得た。
実施例B6
(1)窒素気流中で、ジェファーミンD−400(商品名:サンテクノケミカル社製、平均分子量(数平均分子量)400のジアミン化合物):200gと、メチルアクリレート:86gとを混合して反応物(B6−1)を得た。
(2)反応物(B6−1)を50℃で3時間保った後、KBE9007(商品名:信越化学工業社製、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン):124g、及びm−TMI(商品名:武田薬品工業社製、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンンジルイソシアネート):100.5gを混合し、40℃で3時間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8c)であり、RB2が前記式(8d)で表される化合物である反応物(B6−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B6−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3340cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3060cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)、1100cm−1付近(エーテル結合のC−O−C)において吸収が観測された。
(3)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B6−2)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B6)を得た。
(4)合成物(B2)の代りに、合成物(B6)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B6−a)を得た。
実施例B7
(1)窒素気流中で、KBM573(商品名:信越化学工業社製、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びイソホロンジイソシネート(IPDI):1モルを、40℃で2日間反応させて反応物(B7−1)を得た。
(2)アリルアミン:1モル、及びn−ブチルアクリレート:1モルを、室温で1日間反応させ、更にIPDI:1モルを加え、40℃で2日間反応させて反応物(B7−2)を得た。
(3)P−400(商品名:旭電化工業社製、平均分子量(数平均分子量)400のポリエーテルポリオール):200gに、反応物(B7−1):238.5g、及び反応物(B7−2):204.6gを加えて、80℃で6時間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9c)で表され、RB2が前記式(11e)で表される化合物である反応物(B7−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B7−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3350cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(4)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B7−3)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B7)を得た。
(5)合成物(B2)の代りに、合成物(B7)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B7−a)を得た。
実施例B8
(1)窒素気流中で、IPDI(イソホロンジイソシアネート):1モル、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル:1モルを、40℃で6時間反応させて反応物(B8−1)を得た。
(2)窒素気流中で、KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モルに、マレイン酸ジメチル:1モルを加え、23℃で3時間反応させた後、反応物(B8−1):1モルを加え、50℃で2日間反応させて反応物(B8−2)を得た。
(3)IPDI(イソホロンジイソシアネート):1モルに、反応物(B8−2):1モルを加えた後、プロパルギルアルコール:1モルを加え、40℃で5日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)で表され、RB2が前記式(11f)又は(11g)で表される化合物である反応物(B8−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B8−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3340cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3280cm−1付近(プロパルギル基のC−C三重結合)において吸収が観測された。
(4)ウレタン系樹脂(B2−6)の代りに、ウレタン系樹脂(B2−6)と、変成シリコーン樹脂(鐘淵化学工業社製、商品名S−303)とを7:3(質量比)の割合で混合したものを用い、かつ反応物(B2−3)の代りに、反応物(B8−3)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B8)を得た。
(5)合成物(B2)の代りに、合成物(B8)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B8−a)を得た。
実施例B9
(1)KBM573(商品名:信越化学工業社製、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)の代りに、KBM803(商品名:信越化学工業社製、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン):1モルを用いたこと以外は、実施例B7の(1)〜(3)と同様にして、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9b)で表され、RB2が前記式(11h)で表される化合物である反応物(B9−1)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B9−1)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3350cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3050cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(2)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B9−1)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B9)を得た。
(3)合成物(B2)の代りに、合成物(B9)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B9−a)を得た。
実施例B10
(1)KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン)の代りに、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジn−プロポキシシラン:1モルを用いたこと以外は、実施例B1の(1)と同様にすると共に、その後は、実施例B1の(2)〜(5)と同様にして、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)で表され、RB2が前記式(11f)又は(11g)で表される化合物である反応物(B10−1)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B10−1)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3360cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(2)反応物(B1−5)の代りに、反応物(B10−1):20質量部を用いたこと以外は、実施例B1の(6)と同様に重合して、合成物(B10)を得た。
実施例B11
(1)窒素気流中で、KBM573(商品名:信越化学工業社製、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びm−TMI(商品名:武田薬品工業社製、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンンジルイソシアネート):1モルを、23℃で混合し、発熱が終了した後、50℃で1日間反応させて、前記式(1b)のLが前記(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9c)で表され、RB2が前記式(11e)で表される化合物である反応物(B11−1)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B11−1)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、3050cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(2)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B11−1)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B11)を得た。
(3)合成物(B2)の代りに、合成物(B11)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B11−a)を得た。
実施例B12
(1)窒素気流中で、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びKBM5103(商品名:信越化学工業社製、γ−アクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン):1モルを、40℃で6日間反応させて反応物(B12−1)を得た。
(2)反応物(B12−1):1モル、及びm−TMI(商品名:武田薬品工業社製、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンンジルイソシアネート):1モルを、40℃で5日間反応させて、前記式(1bのLが前記式(8a)で表され、RB2が前記式(11a)で表される化合物である反応物(B12−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B12−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1160cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3040cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(3)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B12−2)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B12)を得た。
(4)合成物(B2)の代りに、合成物(B12)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B12−a)を得た。このウレタン系樹脂組成物(B12−a)について、貯蔵安定試験を行ったが、50℃で1ヶ月間経過後も、粘度の変化はほとんどなかった。
実施例B13
(1)窒素気流中で、XDI(キシリレンジイソシアネート):1モル、及び2−エチルヘキシルアルコール:1モルを、40℃で7日間反応させて反応物(B13−1)を得た。
(2)反応物(B13−1):1モル、及びKBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モルを、30℃で3日間反応させて反応物(B13−2)を得た。
(3)反応物(B13−2):1モル、及びNBDI(ノルボルネンジイソシアネート):1モルを、80℃で5日間反応させて反応物(B13−3)を得た。
(4)反応物(B13−3):1モル、及びアリルアルコール:1モルを、40℃で7日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)で表され、RB2が前記式(11d)で表される化合物である反応物(B13−4)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B13−4)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3330cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(5)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B13−4)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B13)を得た。
(6)合成物(B2)の代りに、合成物(B13)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B13−a)を得た。このウレタン系樹脂組成物(B13−a)について、貯蔵安定試験を行ったが、50℃で1ヶ月間経過後も、粘度の変化はほとんどなかった。
実施例B14
(1)窒素気流下、ヘキサメチレンジイソシアネート:1モル中に、アリルアルコール:1モルを、50℃で30分間かけて滴下した後、60℃で3日間反応させて反応物(B14−1)を得た。
(2)反応物(B14−1):1モルと、N−(n−ブチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン:1モルとを混合し、50℃で2日間反応させて前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9a)で表され、RB2が前記式(11e)で表される化合物である反応物(B14−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B14−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3360cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(3)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B14−2)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B14)を得た。
(4)合成物(B2)の代りに、合成物(B14)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B14−a)を得た。
実施例B15
(1)アリルアミン:1モルと、n−ブチルアクリレート:1モルとを、窒素気流下で混合し、発熱が終了した後、40℃で2日間反応させて反応物(B15−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(B15−1):184gと、KBE9007(商品名:信越化学工業社製、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン):205gとを反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8c)で表され、RB2が前記式(9c)で表される化合物である反応物(B15−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B15−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3350cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(3)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B15−2)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B15)を得た。
(4)合成物(B2)の代りに、合成物(B15)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B15−a)を得た。
実施例B16
(1)窒素気流中で、XDI(m−キシリレンジイソシアネート):1モル、及びKBM803(商品名:信越化学工業社製、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン):1モルを、90℃で24時間反応させて反応物(B16−1)を得た。
(2)アリルアミン:1モルと、n−ブチルアクリレート:1モルとを、窒素気流下で混合し、発熱が終了した後、40℃で2日間反応させて反応物(B16−2)を得た。
(3)窒素気流下、反応物(B16−1):192gと、反応物(B16−2):95gとを反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8d)で表され且つ該式(8d)のRB5が前記式(9c)で表され、RB2が前記式(11h)で表される化合物である反応物(B16−3)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(B16−3)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(4)反応物(B2−3)の代りに、反応物(B16−3)を用いたこと以外は、実施例B2の(7)と同様に重合して、合成物(B16)を得た。
(5)合成物(B2)の代りに、合成物(B16)を用いたこと以外は、実施例B2の(8)と同様にして、ウレタン系樹脂組成物(B16−a)を得た。
上記の実施例B1、実施例B2、実施例B4、実施例B10及び比較例B2で得られた各合成物は、安定したエマルジョン状態を有していたのに対して、比較例B1で得られた合成物はゲル状物質が多く混入していた。又、実施例B1、実施例B3、実施例B4、実施例B10及び比較例B2で得られた各合成物をアサダ木材に塗布し(乾燥後の厚み30μm)、60℃で1時間乾燥した後、23℃の水に2時間浸漬したところ、実施例B1、実施例B3、実施例B4及び実施例B10のものは、全く白化しなかったのに対して、比較例B2で得られたものは白化しており、しかも該比較例B2に係る合成物の塗膜を容易にアサダ木材から剥がすことができた。
この結果から、本発明の化合物である合成物(B1など)を用いることにより、耐水性に優れた塗膜を形成できるエマルジョンを安定に製造することができる。
上記実施例B2、実施例B5〜B9、実施例B11〜B16及び比較例B3〜B4で得られたウレタン系樹脂組成物を用い、被着材としてアサダ/軟鋼製板を貼合わせ、23℃・相対湿度60%で7日間養生して、これらの剥離接着強さ(N/25mm)をJIS K 6854に準じて測定した。それらの結果を表2に示した。
Figure 0004420668
表2から明らかなように、本発明の化合物を原料として用いて調製したウレタン系樹脂組成物は、接着性に優れていることが判る。
実施例C1
(1)窒素気流下、KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及び2−エチルヘキシルアクリレート:2モルを、50℃で8日間反応させて反応物(C1−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(C1−1):1モル、及び1,4−ブタンジオールジアクリレート:1モルを、50℃で7日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2が共に水素原子、Xが前記式(5f)又は(5g)で表される化合物である反応物(C1−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(C1−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1170cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(アクリル系水性樹脂分散液の調製)
ガラス製ビーカーに、反応物(C1−2):11質量部、n−ブチルアクリレート:10質量部、n−ブチルメタクリレート:10質量部、メチルメタクリレート:19質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート:2質量部、及びアデカリアソープSE−10N(反応性アニオン系界面活性剤、旭電化工業社製):2質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(C1−3)を得た。
実施例C2
(1)窒素気流下、KBE603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン):1モル、及び2−エチルヘキシルアクリレート:2モルを、50℃で8日間反応させて反応物(C2−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(C2−1):1モル、及び2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート:1モルを、50℃で7日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2のうち一方が水素原子で他方がメチル基であり、Xが前記式(5f)又は(5g)で表される化合物である反応物(C2−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(C2−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(アクリル系水性樹脂分散液の調製)
ガラス製ビーカーに、反応物(C2−2):12質量部、n−ブチルアクリレート:10質量部、n−ブチルメタクリレート:8質量部、メチルメタクリレート:20質量部、及びアクリル酸:1質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部、及びアクアロンHS−10(反応性アニオン系界面活性剤、第一工業製薬社製):2質量部からなる混合液に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(C2−3)を得た。
実施例C3
(1)窒素気流下、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びn−ブチルアクリレート:1モルを、50℃で8日間反応させて反応物(C3−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(C3−1):1モル、及び2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート:1モルを、50℃で7日間反応させて、前記式(1a)のLA2が「−CO−」、RA1及びRA2のうち一方が水素原子で他方がメチル基であり、Xが前記式(5f)又は(5g)で表される化合物である反応物(C3−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(C3−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)において吸収が観測された。
(アクリル系水性樹脂分散液の調製)
ガラス製ビーカーに、反応物(C3−2):8質量部、n−ブチルアクリレート:10質量部、n−ブチルメタクリレート:10質量部、メチルメタクリレート:22質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート:2質量部、及びアデカリアソープSE−10N(反応性アニオン系界面活性剤、旭電化工業社製):2質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(C3−3)を得た。
実施例C4
(1)窒素気流下、KBM903(商品名:信越化学工業社製、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びメチルメタクリレート:1モルを、50℃で8日間反応させて反応物(C4−1)を得た。
(2)窒素気流下、反応物(C4−1):1モル中に、2−メタクリロイロキシエチルイソシアネート(昭和電工社製、商品名:カレンズMOI):1モルを、50℃で30分かけて滴下した後、60℃で1日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8a)で表され、RB2が前記式(11a)で表される化合物である反応物(C4−2)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(C4−2)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1160cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3340cm−1付近(尿素結合等のN−H)において吸収が観測された。
(アクリル系水性樹脂分散液の調製)
ガラス製ビーカーに、反応物(C4−2):6質量部、n−ブチルアクリレート:12質量部、n−ブチルメタクリレート:10質量部、メチルメタクリレート:22質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート:2質量部、及びアデカリアソープSE−10N(反応性アニオン系界面活性剤、旭電化工業社製):2質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(C4−3)を得た。
実施例C5
(1)窒素気流下、KBM603(商品名:信越化学工業社製、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン):1モル、及びメチルメタクリレート:1モルを、50℃で8日間反応させて反応物(C5−1)を得た。
(2)窒素気流下、ヘキサメチレンジイソシアネート:1モル中に、イソノニルアルコール:1モルを、50℃で30分かけて滴下した後、60℃で1日間反応させて、反応物(C5−2)を得た。
(3)反応物(C5−1):1モル中に、反応物(C5−2)を加え、50℃で7日間反応させて、反応物(C5−3)を得た。
(4)反応物(C5−3):1モルと、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート(武田薬品社製、商品名:m−TMI):1モルを、23℃で2日間反応させて、前記式(1b)のLが前記式(8a)で表され、RB2が前記式(11f)又は(11g)で表される化合物である反応物(C5−4)[本発明の化合物]を得た。なお、この反応物(C5−4)の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、1180cm−1付近(アルコキシシリル基のSi−O)、1730cm−1付近(カルボニル基のC=O)、3350cm−1付近(尿素結合等のN−H)、3050cm−1付近(芳香環のC−H)、1500cm−1付近(芳香環のC−C)において吸収が観測された。
(アクリル系水性樹脂分散液の調製)
ガラス製ビーカーに、反応物(C5−4):12質量部、n−ブチルアクリレート:10質量部、n−ブチルメタクリレート:10質量部、メチルメタクリレート:20質量部、及びアクリル酸:1質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部、及びアクアロンHS−10(反応性アニオン系界面活性剤、第一工業製薬社製):2質量部からなる混合液に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(C5−5)を得た。
比較例C1
(1)ガラス製ビーカーに、γ−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン:3.2質量部、n−ブチルアクリレート:13質量部、n−ブチルメタクリレート:14質量部、メチルメタクリレート:20質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート:2質量部、及びアデカリアソープSE−10N(反応性アニオン系界面活性剤、旭電化工業社製):2質量部を仕込み、均一溶液になるまで攪拌した。このモノマー混合液を、脱イオン交換水:16質量部に加え、高速攪拌機で攪拌し、モノマー乳化液を作製した。
環流冷却器、温度計及び攪拌機を備えた反応器に、脱イオン交換水:30質量部、及び炭酸水素ナトリウム:0.1質量部を仕込み、攪拌しながら75℃に昇温させた。同温度を保持させながら、過硫酸カリウム:0.2質量部を仕込んだ後、上記モノマー乳化液を2時間かけて均一滴下した。滴下終了後、さらに、1時間重合を進行させた後、冷却して、アクリル系水性樹脂分散液(比C1−1)を得た。
実施例C1〜C5、及び比較例C1で得られたアクリル系水性樹脂分散液の固形分100質量部に対して、それぞれ、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート:14質量部を配合して、水性組成物を得た。この水性組成物を剥離紙に塗布し、常温(23℃)下で7日間乾燥することにより、厚さ1mm程度の塗膜を作製した。この塗膜について、耐水性を、常温の水に7日間浸漬した後の透明度で、下記の評価基準により評価した。評価結果は、表3に示した。
評価基準
「○(優)」:白化していない。
「△(良)」:一部白化している。
「×(不良)」:完全に白化している。
Figure 0004420668
表3から明らかなように、本発明の化合物を原料として用いて調製したエマルジョンを用いると、塗料などのコーティング剤の耐水性や耐候性を向上させることができることが判る。
なお、前述で示されているように、各実施例における反応の確認及び反応生成物の同定は、赤外線吸収スペクトルやガスクロマトグラフィー等の測定により行った。例えば、赤外線吸収スペクトル測定では、各実施例に応じて、エステル結合、エーテル結合、チオカーバーメート基、ウレア基、カーバーメート基、アミド結合、炭素−炭素不飽和結合、アルコキシシリル基、カルボニル基などの特性吸収が観測された。
また、実施例C1で得られた反応物(C1−2)、およびアクリル系水性樹脂分散液(C1−3)を乾燥して得られる固形分の薄膜について、赤外線吸収スペクトル測定を行ったところ、第1図、第2図に示される赤外線吸収スペクトルデータが得られた。第1図は、反応物(C1−2)の赤外線吸収スペクトルデータである。第2図は、アクリル系水性樹脂分散液(C1−3)の固形分による薄膜の赤外線吸収スペクトルデータである。なお、アクリル系水性樹脂分散液(C1−3)中の添加物等の含有量は少量なので、アクリル系水性樹脂分散液(C1−3)の固形分による薄膜についての赤外線吸収スペクトルの測定では、添加物等による吸収は無視できる。
さらにまた、実施例C2で得られた反応物(C2−2)について、赤外線吸収スペクトル測定を行ったところ、第3図に示される赤外線吸収スペクトルデータが得られた。第3図は、反応物(C2−2)の赤外線吸収スペクトルデータである。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を用いると、接着剤、シーリング材、コーティング剤(塗料等)などの接着性、耐水性や耐候性等の性能を向上させることができる。特に、本発明のエマルジョンは、塗料等のコーティング剤に使用されるエマルジョンとして有用である。従って、本発明の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物、珪素原子含有ポリマーやそのエマルジョンは、接着剤、シーリング材、コーティング剤(塗料等)の成分として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例C1で得られた反応物(C1−2)の赤外線吸収スペクトルデータである。
第2図は、実施例C1で得られたアクリル系水性樹脂分散液(C1−3)の固形分による薄膜の赤外線吸収スペクトルデータである。
第3図は、実施例C2で得られた反応物(C2−2)の赤外線吸収スペクトルデータである。Technical field
The present invention relates to a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a method for producing the same, a silicon atom-containing polymer, and an emulsion thereof. The present invention relates to a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound suitable for use in improving the pH, a method for producing the same, a silicon atom-containing polymer containing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound as a monomer component, and an emulsion thereof.
Background art
In order to improve adhesiveness, water resistance and weather resistance by adding to adhesives, sealants, paints, etc., many compounds having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond have been used in the past. Yes. Examples of such compounds that are generally easily available include γ-methacryloyloxypropylmethyldimethoxysilane, γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, γ-methacryloyloxypropylmethyldiethoxysilane, and γ-methacrylate. It is limited to leuoxypropyltriethoxysilane, vinyltriethoxysilane, vinyltris (β-methoxyethoxy) silane and the like.
However, in order to cope with various utilization methods such as control of reactivity and control of stability in water, there is a limit to the above compounds alone.
Disclosure of the invention
The present invention relates to a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound capable of improving performance such as adhesiveness, water resistance, weather resistance, etc., such as an adhesive, a sealing material, and a coating agent (paint, etc.), and a method for producing the same Another object of the present invention is to provide a silicon atom-containing polymer and an emulsion thereof.
In order to achieve the above object, as a result of intensive research, the present inventors have found that a compound obtained by reacting a polyvalent (meth) acrylate compound or a polyvalent allyl compound with a specific aminosilane compound, etc. The present inventors have found that the object of the present invention can be achieved, and have reached the present invention. In addition, a compound having a “—NH—CO—” bond in a molecule obtained by reacting a compound having a (meth) acryloyl group and an isocyanate group with a specific aminosilane compound achieves the object of the present invention. The present invention has been reached by finding that it can be obtained.
That is, the gist of the present invention is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the following formula (1).
Figure 0004420668
[In Formula (1), W shows a polyvalent organic group. m and n are the same or different and are integers of 1 or more. p represents 0 or 1, and q represents 0 or 1. R1Is “—NHCO—” or “—OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c)-"And R4a, R4b, R4cAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R2Is an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond. R3Are "-COO-", "-R5O- "," -R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O-CONH- "and R5Is a divalent organic group, R6Is a hydrogen atom or an organic group. At least one of p and q is 1.
X represents a group represented by the following formulas (2a) to (2d). Where p is 1 and R3Is "-COO-" or "-R5O- ", q is 1 and R1Is "-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c)-", X is not the following formula (2c).
Figure 0004420668
In the formulas (2a) to (2d), R7Represents a divalent organic group. R8, R9Are the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R10Is a divalent organic group. R11Is a divalent organic group. Y is “-Si (OR12a)h(R13a)3-hAn organic group (R12a, R13aAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and h is an integer of 1 to 3). Y1, Y2Are the same or different and represent "-Si (OR12b)i(R13b)3-iAn organic group (R12b, R13bAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and i is an integer of 1 to 3). t shows the integer of 1-3. ]
In the present invention, Y in the formula (2a) is preferably a group represented by the following formulas (3a) to (3e).
Figure 0004420668
[In the formulas (3a) to (3e), R14, R15, R16, R17Are the same or different and each represents a hydrogen atom, a hydrocarbon group, a carboxy-hydrocarbon group, or a substituted oxycarbonyl group. Z is a hydrogen atom, “—Si (OR12c)j(R13c)3-jAn organic group (R12c, R13cAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and j is an integer of 1 to 3). R18Is a hydrogen atom or an organic group. R19Is an organic group. R20Represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R21Represents a divalent organic group. Y3, Y4Are the same or different and represent a hydrogen atom or “—Si (OR12d)k(R13d)3-kAn organic group (R12d, R13dAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and k is an integer of 1 to 3) ”, Y3, Y4At least one of them is not a hydrogen atom. ]
As the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention, a compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the following formula (1a) can be preferably used.
Figure 0004420668
[However, LA1Represents a residue of a (meth) acrylic or allylic compound having a group represented by the formula (4a) at the molecular terminal and a group represented by the formula (4b) at the other molecular terminal.
Figure 0004420668
LA2Represents a carbonyl group or a methylene group. RA1Is LA2When is a carbonyl group, a hydrogen atom or a methyl group, LA2When is a methylene group, it represents a hydrogen atom. RA2Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. mA, NAAre the same or different and represent an integer of 1 to 3. XARepresents a group represented by the following formulas (5a) to (5g). ]
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, RARepresents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. RA3Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. RA4Represents an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. RA5Represents a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms. RA6Represents a hydrogen atom, a carboxymethyl group or a methyl group. RA7Represents an organic group having a molecular weight of 500 or less. RA8Represents an organic group having a molecular weight of 3000 or less. RA9Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group. RA10Represents an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. ZARepresents a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the following formula (6).
Figure 0004420668
(RA13Represents an alkylene group, an arylene group, an alkyleneoxy group or an aryleneoxy group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. RA14Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. RA15Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. tA 'Represents an integer of 1 to 3. )
VA1, VA2And VA3Represents a group represented by the following formula (7a), (7b), (7c) or (7d), respectively. VA4Is VA3Represents a group represented by the formula (7a), (7b), (7c) or (7d) when V is the formula (7a) or (7b), and VA3Is a group represented by the formula (7a), (7b) or (7d),A3Represents a hydrogen atom when in formula (7d).
Figure 0004420668
However, R in the above formulas (7a), (7b), (7c) and (7d)A5, RA6, RA7And RA8Is as defined above.
In addition, as the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention, a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the following formula (1b) can be suitably used.
Figure 0004420668
However, LBRepresents a group represented by the following formulas (8a), (8b), (8c) and (8d). RB3Represents a hydrogen atom or a methyl group. RB4Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. RBRepresents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. pBRepresents an integer of 1 to 3. RB5Represents the following formula (9a), (9b) or (9c). RB6Represents a divalent organic group having a molecular weight of 1000 or less. RB7Represents a group represented by the following formula (10a) or (10b). RB8Represents a hydrogen atom or an organic group having a molecular weight of 500 or less.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
(RB9Represents a hydrogen atom or a methyl group. )
RB1Represents a divalent organic group having a molecular weight of 5,000 or less, and RB2Is LBIs a group represented by the following formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) , LBIs a group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c),BIs a group represented by the following formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h).
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, RB10Represents an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. RB11Represents a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms. RB13Represents a hydrogen atom, a carboxymethyl group or a methyl group. RB14Represents an organic group having a molecular weight of 500 or less. RB15Represents an organic group having a molecular weight of 3000 or less. RB16Represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, or an aryl group having 6 to 12 carbon atoms. RB17Represents a divalent organic group having a molecular weight of 500 or less.
ZBRepresents a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the following formula (12).
Figure 0004420668
(RB19Represents an alkylene group, an arylene group, an alkyleneoxy group or an aryleneoxy group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. RB20Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. RB21Represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. tB 'Represents an integer of 1 to 3. )
VB1, VB2And VB3Represents a group represented by the following formula (13a), (13b), (13c) or (13d), respectively. VB4Is VB3Represents a group represented by the formula (13a), (13b), (13c) or (13d) when V is the formula (13a) or (13b), and VB3Represents a group represented by the formula (13a), (13b) or (13d) when V is the formula (13c), and VB3Represents a hydrogen atom when in formula (13d).
Figure 0004420668
However, R in the above formula (13a), (13b), (13c) or (13d)B11, RB13, RB14, RB15And ZBIs as defined above.
The present invention also includes a polyvalent (meth) acrylate compound or a polyvalent allyl compound represented by the following formula (14), and the following formulas (15a), (15b), (15c), (15d), (15e) ), (15f) or a compound represented by (15g) to produce a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1a). The gist is a method for producing a group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, L in the above formula (14)A1, LA2, RA1, RA2, MAAnd nAIs as defined above. T in the above formulas (15a), (15b), (15c), (15d), (15e), (15f) and (15g)A, RA3, RA4, RA5, RA6, RA7, RA8, RA9, RA10, VA1, VA2, VA3, VA4And ZAIs as defined above.
The present invention also includes a compound having a group represented by the above formula (8a) or (8b) and having an isocyanate group, and the following formulas (16a), (16b), (16c), (16d), ( 16e), (16f) or a compound represented by (16g) is reacted with the compound represented by the above formula (1b) and LBIs a group represented by the above formula (8a) or (8b), and RB2Producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f) or (11g) The gist of the present invention is a process for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, R in the above formulas (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) and (16g)B, RB4, RB10, TB, RB11, RB13, RB14, RB15, VB1, VB2, VB3And VB4Is as defined above.
In the present invention, the compound represented by the following formula (17) is reacted with the compound represented by the following formula (18a), (18b) or (18c), and is represented by the above formula (1b), and LBIs a group represented by the above formula (8c), and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, wherein the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound is a group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c) The method is summarized.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, R in the above formula (17)B, RB4, RB1And tBIs as defined above. R in the above formulas (18a), (18b) and (18c)B6And RB7Is as defined above, and R in the above formula (18c)B8Is as defined above.
The present invention also provides a compound represented by the following formula (20) obtained by a reaction of a compound represented by the following formula (19) and a compound represented by the above formula (18a), (18b) or (18c), A compound represented by the above formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) or (16g) is reacted to be represented by the above formula (1b) and LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f) or (11g) The gist of the present invention is a process for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
However, R in the above formula (20)B22Is the same as the group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c).
The present invention also provides a compound represented by the above formula (19) and the above formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or the following formula ( The compound represented by the following formula (22) obtained by the reaction of the compound represented by 21) is reacted with the compound represented by the above formula (18a), (18b) or (18c), and the above formula (1b) And LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) The gist of the present invention is a process for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
However, R in the above formula (21)B, RB4, RB10And tBIs as defined above. R in the above formula (22)B23Is synonymous with the group represented by (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h).
The present invention also provides a compound represented by the following formula (23) and the above formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or (21). And a compound represented by the above formula (1b), and LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) The gist of the present invention is a process for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
However, R in the above formula (23)B24Represents an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond having a molecular weight of 300 or less.
Furthermore, the gist of the present invention is a silicon atom-containing polymer comprising the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound as a monomer component.
The silicon atom-containing polymer can be obtained by copolymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond. In the present invention, a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond are copolymerized in the presence of a compound containing a hydrolyzable silicon group at the terminal. The obtained silicon atom-containing polymer is preferable, and further, a silicon atom-containing polymer obtained by emulsion copolymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond. Is preferred.
Furthermore, the gist of the present invention is an emulsion characterized by containing the silicon atom-containing polymer.
Furthermore, the gist of the present invention is an emulsion-type adhesive comprising the emulsion.
Furthermore, the gist of the present invention is an emulsion type coating agent containing the emulsion.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention is represented by the formula (1). In the formula (1), W is a polyvalent organic group, R1Or a group represented by X, and R3Or R2If it is an organic group which can couple | bond with group shown by, it will not restrict | limit in particular. Examples of the polyvalent organic group for W include polyvalent hydrocarbon groups (divalent aliphatic hydrocarbon groups such as alkylene groups and alkenylene groups; divalent alicyclic groups such as cycloalkylene groups and cycloalkenylene groups). Hydrocarbon group: In addition to divalent aromatic hydrocarbon groups such as arylene groups, divalent hydrocarbon groups in which a plurality of these hydrocarbon groups are bonded, trivalent hydrocarbon groups such as alkanetoluyl groups, etc. ), “—C (═O) —” group, “—C (═O) —O—” group, “—C (═O) —NH—” group, “—O—C (═O) —O”. -"Group," -O-C (= O) -NH- "group," -NH-C (= O) -NH- "group," -C (= S)-"group," -C (= S) -S- "group," -C (= S) -NH- "group," -S-C (= S) -S- "group," -S-C (= S) -NH- "group , “—NH—C (═S) —NH—” group Other, the polyvalent hydrocarbon group, an oxygen atom, through a sulfur atom or a nitrogen atom (-O -, - S -, - NH-, etc.) multivalent organic groups bonded and the like. Moreover, as the polyvalent organic group of W, the groups exemplified above may be combined. Furthermore, the polyvalent organic group of W may have various substituents such as a hydroxyl group, an amino group, and a carboxyl group. These substituents may be singular or a plurality may be combined.
In the polyvalent organic group of W, the alkylene group as the divalent aliphatic hydrocarbon group includes, for example, a methylene group, an ethylene group, a trimethylene group, a propylene group, a tetramethylene group, a pentamethylene group, and a hexamethylene group. Divalent aliphatic saturated hydrocarbon groups such as heptamethylene group and octamethylene group, and the alkenylene group includes, for example, divalent fats such as vinyl group, propenylene group, butenylene group, pentenylene group and hexenylene group Group unsaturated hydrocarbon groups are included. In addition, the cycloalkylene group as the divalent alicyclic hydrocarbon group includes, for example, a divalent alicyclic saturated hydrocarbon group such as a cyclohexylene group, and the cycloalkenylene group includes, for example, a cyclohexenyl group. A divalent alicyclic unsaturated hydrocarbon group such as a len group is included. Furthermore, examples of the arylene group as the divalent aromatic hydrocarbon group include a phenylene group and a naphthylene group. Thus, the polyvalent organic group of W may have either a saturated or unsaturated form.
M and n are each an integer of 1 or more. m and n may be the same or different. p is 0 or 1. If p is 0, -R3The group is absent and R2It means that the group is directly bonded to the W group. Q is 0 or 1. When q is 0 as in p, -R1-Means that there is no group and the X group is directly bonded to the W group. Note that at least one of p and q is 1.
R1Is “—NHCO—” or “—OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c)-"(All of these groups have the leftmost atom bonded to W) and R4a, R4b, R4cAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R1"-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4cThe “)-” group means a group represented by the following formula (24).
Figure 0004420668
R4a, R4b, R4cExamples of the hydrocarbon group include, for example, an aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, and an alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon. Groups and the like. R4a, R4b, R4cAs the aliphatic hydrocarbon group, for example, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, butyl group, isobutyl group, t-butyl group, s-butyl group, n-pentyl group, hexyl group, heptyl group, About 1 to 20 carbon atoms such as octyl group, 2-ethylhexyl group, nonyl group, decyl group, undecyl group, dodecyl group, tridecyl group, tetradecyl group, pentadecyl group, hexadecyl group, heptadecyl group, octadecyl group, etc. An alkyl group of 10, more preferably 1 to 6) can be suitably used. R4a, R4b, R4cExamples of the alicyclic hydrocarbon group include a cycloalkyl group having about 5 to 10 carbon atoms constituting a ring such as a cyclohexyl group and a polycyclic hydrocarbon ring (for example, a bridge such as a hydrocarbon ring in norbornane). And a group having a ring or the like.
Furthermore, R4a, R4b, R4cExamples of the aromatic hydrocarbon group include aryl groups such as phenyl group, tolyl group, xylyl group, naphthyl group, and biphenyl group. In addition, as an aromatic ring in an aromatic hydrocarbon group, a benzene ring or a condensed carbocyclic ring (for example, a condensed carbocyclic ring in which 2 to 10 4 to 7-membered carbon rings such as a naphthalene ring are condensed) is used. Can do. R4a, R4b, R4cAs the aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, for example, aralkyl group (phenyl-C such as benzyl group, phenethyl group, 3-phenylpropyl group, etc.)1-6Alkyl group). Furthermore, R4a, R4b, R4cExamples of the alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group include cycloalkyl-C such as cyclohexyl-methyl group and cyclohexyl-ethyl group.1-6Alkyl groups and the like are included.
R4aIs preferably a hydrogen atom or an aliphatic hydrocarbon group (particularly a methyl group). On the other hand, R4b, R4cAre preferably hydrogen atoms.
R2Is an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond. In the organic group having such a carbon-carbon unsaturated bond, the carbon-carbon unsaturated bond site may be a terminal or an inside. The organic group having a carbon-carbon unsaturated bond may have a plurality of carbon-carbon unsaturated bonds. In the organic group having a carbon-carbon unsaturated bond, examples of the organic group include a hydrocarbon group having a carbon-carbon unsaturated bond, a heterocyclic group having a carbon-carbon unsaturated bond, and a carbon-carbon unsaturated bond. Examples thereof include an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond in which the hydrocarbon group possessed is bonded to another hydrocarbon group via an oxygen atom, a sulfur atom or a nitrogen atom. In the present invention, as an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond, a hydrocarbon group having a carbon-carbon unsaturated bond at least at the terminal (particularly only at the terminal), or a carbon-carbon unsaturated bond only inside. The hydrocarbon group it has can be used suitably. Examples of the organic group having a carbon-carbon unsaturated bond only at the terminal include a vinyl group; 1-methylvinyl group (isopropenyl group), 1-ethylvinyl group, 1-propylvinyl group, 1-isopropylvinyl group, 1 1-alkyl vinyl groups such as butyl vinyl group, 1-pentyl vinyl group, 1-hexyl vinyl group, 1-heptyl vinyl group and 1-octyl vinyl group; 1-cycloalkyl vinyl groups such as 1-cyclohexyl vinyl group; 1 -A hydrocarbon group having a carbon-carbon double bond at the end, such as a 1-arylvinyl group such as a phenylvinyl group, or a hydrocarbon group having a carbon-carbon triple bond at the end, such as an ethynyl group. The hydrocarbon group having an unsaturated bond only inside is 2-methylvinyl group, 2-dimethylvinyl group, 1,2-dimethylvinyl group, 2-ethylvinyl group, 2-propylvinyl group, 2-isopropyl. 2-alkylvinyl groups such as vinyl group, 2-butylvinyl group, 2-pentylvinyl group, 2-hexylvinyl group, 2-heptylvinyl group and 2-octylvinyl group; 2-cycloalkyl such as 2-cyclohexylvinyl group Vinyl group; an interior corresponding to a hydrocarbon group having a carbon-carbon double bond inside, such as a 2-arylvinyl group such as a 2-phenylvinyl group, or a hydrocarbon group having a carbon-carbon double bond inside the vinyl group Include hydrocarbon groups having a carbon-carbon triple bond. Furthermore, the hydrocarbon group having an unsaturated bond includes a hydrocarbon group having a plurality of unsaturated bonds such as a 1,3-butadienyl group and a 2-pentene-4-ynyl group.
R3Are "-COO-", "-R5O- "," -R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O—CONH— ”(in these groups, the leftmost atom is R2Combined with). R5Is a divalent organic group, R6Is a hydrogen atom or an organic group. R5The divalent organic group is not particularly limited. R5As the divalent organic group, an organic group having a molecular weight of 1,000 or less is preferable. R5As the divalent organic group, for example, the divalent organic group exemplified as the divalent organic group among the polyvalent organic groups of W (for example, a divalent hydrocarbon group) can be used. . R6The organic group (monovalent organic group) is not particularly limited. R6As the organic group, an organic group having a molecular weight of 500 or less (monovalent organic group) is preferable. R6Examples of the organic group include R4a, R4b, R4cAs examples of the hydrocarbon group, an aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, An organic group in which these hydrocarbon groups are bonded via an oxygen atom, a sulfur atom, or a nitrogen atom (-O-, -S-, -NH-, etc.) can be used. These organic groups may have a substituent such as an oxo group, a hydroxyl group, an amino group, or a carboxyl group.
X is a group represented by the formulas (2a) to (2d), and in the formulas (2a) to (2d), R7As the divalent organic group, a divalent hydrocarbon group can be preferably used. Examples of the divalent hydrocarbon group include a divalent aliphatic hydrocarbon group, a divalent alicyclic hydrocarbon group, a divalent aromatic hydrocarbon group, and these divalent hydrocarbon groups. Combined groups (for example, divalent aliphatic hydrocarbon-2 divalent aromatic hydrocarbon group, divalent aliphatic hydrocarbon-2 divalent aromatic hydrocarbon-2 divalent aliphatic hydrocarbon group, etc.) Etc. are included. Examples of the divalent aliphatic hydrocarbon group include alkylene groups such as a methylene group, an ethylene group, a trimethylene group, a propylene group, a tetramethylene group, a pentamethylene group, a hexamethylene group, a heptamethylene group, and an octamethylene group. Examples of the divalent alicyclic hydrocarbon group include a cycloalkylene group such as a cyclohexylene group, and examples of the divalent aromatic hydrocarbon group include a phenylene group, And an arylene group such as a naphthylene group. R7As the divalent hydrocarbon group, an alkylene group (for example, an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms) or an arylene group can be suitably used. R7The divalent hydrocarbon group such as an alkylene group or an arylene group may have a side chain.
R8, R9Are each a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R8, R9May be the same or different. R8Examples of the hydrocarbon group include, for example, an aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, and an alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon. Groups and the like. R8As the aliphatic hydrocarbon group, for example, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, butyl group, isobutyl group, t-butyl group, s-butyl group, n-pentyl group, hexyl group, heptyl group, Preferred are alkyl groups having about 1 to 20 carbon atoms such as octyl group, 2-ethylhexyl group, nonyl group, decyl group, undecyl group, dodecyl group, tridecyl group, tetradecyl group, pentadecyl group, hexadecyl group, heptadecyl group, octadecyl group, etc. Can be used. R8Examples of the alicyclic hydrocarbon group include a cycloalkyl group having about 5 to 10 carbon atoms constituting a ring such as a cyclohexyl group and a polycyclic hydrocarbon ring (for example, a bridge such as a hydrocarbon ring in norbornane). And a group having a ring or the like. Furthermore, R8Examples of the aromatic hydrocarbon group include aryl groups such as a phenyl group and a naphthyl group. In addition, as an aromatic ring in an aromatic hydrocarbon group, a benzene ring or a condensed carbocyclic ring (for example, a condensed carbocyclic ring in which 2 to 10 4 to 7-membered carbon rings such as a naphthalene ring are condensed) is used. Can do. Examples of the aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group include aralkyl groups (phenyl-C such as benzyl group, phenethyl group, phenylpropyl group, etc.).1-6Alkyl group). Furthermore, the alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group includes, for example, cycloalkyl-C such as cyclohexyl-methyl group and cyclohexyl-ethyl group.1-6Alkyl groups and the like are included. R8As, a hydrogen atom or a C1-C6 alkyl group can be used conveniently.
R9As the hydrocarbon group,8Hydrocarbon groups similar to the hydrocarbon groups of (for example, aliphatic hydrocarbon groups, alicyclic hydrocarbon groups, aromatic hydrocarbon groups, aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon groups, alicyclic hydrocarbons- Aliphatic hydrocarbon groups and the like. R9As for, a hydrogen atom, an aliphatic hydrocarbon group (for example, a C1-C10 alkyl group), an aryl group, or an aralkyl group can be used conveniently.
R10Is a divalent organic group. R10As the divalent organic group,7Similarly to the divalent organic group, a divalent hydrocarbon group can be preferably used. R10As the divalent hydrocarbon group related to7A divalent hydrocarbon group similar to the divalent hydrocarbon group according to (for example, a divalent aliphatic hydrocarbon group, a divalent alicyclic hydrocarbon group, a divalent aromatic hydrocarbon group, A group in which these divalent hydrocarbon groups are combined) can be used. R10The divalent hydrocarbon group such as an alkylene group or an arylene group may have a side chain. R10As the divalent hydrocarbon group, an alkylene group (for example, an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms) or an arylene group can be suitably used.
R11Is a divalent organic group. R11As the divalent organic group,7Or R10Similarly to the divalent organic group, a divalent hydrocarbon group can be preferably used. R11As the divalent hydrocarbon group related to7Or R10A divalent hydrocarbon group similar to the divalent hydrocarbon group according to (for example, a divalent aliphatic hydrocarbon group, a divalent alicyclic hydrocarbon group, a divalent aromatic hydrocarbon group, A group in which these divalent hydrocarbon groups are combined) can be used. R11The divalent hydrocarbon group such as an alkylene group or an arylene group may have a side chain. R11As the divalent hydrocarbon group, an alkylene group (for example, an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms) or an arylene group can be suitably used.
Y is “-Si (OR12a)h(R13a)3-hAn organic group (R12a, R13aAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and h is an integer of 1 to 3). R12aThe hydrocarbon group is R8A hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. R13aThe hydrocarbon group is R9A hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used.
Y1, Y2Is "-Si (OR12b)i(R13b)3-iAn organic group (R12b, R13bAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and i is an integer of 1 to 3), which may be the same or different. R12bAs the hydrocarbon group of R, R12aA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. R13bAs the hydrocarbon group of R, R13aA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. Y1, Y2As, a group similar to Y can be used.
As Y in the formula (2a), groups represented by the formulas (3a) to (3e) can be suitably used. In the formula (3a), R14, R15, R16, R17Is a hydrogen atom, a hydrocarbon group, a carboxy-hydrocarbon group or a substituted oxycarbonyl group, and these groups may be the same or different. Examples of the hydrocarbon group include the above-exemplified aliphatic hydrocarbon group, alicyclic hydrocarbon group, aromatic hydrocarbon group, aralkyl group, and the like. Examples of the carboxy-hydrocarbon group include carboxymethyl group, carboxyethyl group, carboxypropyl group, carboxyisopropyl group, carboxybutyl group, carboxyisobutyl group, carboxypentyl group, carboxyhexyl group, carboxyheptyl group, carboxyoctyl group and the like. -Alkyl groups are preferred. The substituted oxycarbonyl group includes a methoxycarbonyl group, an ethoxycarbonyl group, a propoxycarbonyl group, an isopropoxycarbonyl group, a butoxycarbonyl group, a pentyloxycarbonyl group, a hexyloxycarbonyl group, a heptyloxycarbonyl group, an octyloxycarbonyl group, Examples include alkoxycarbonyl groups such as nonyloxycarbonyl group and decyloxycarbonyl group. The alkoxy moiety in the alkoxycarbonyl group is preferably an alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms. R14, R15, R16, R17Can be appropriately selected depending on the type of Z.
Z is a hydrogen atom, “—Si (OR12c)j(R13c)3-jAn organic group (R12c, R13cAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and j is an integer of 1 to 3). The organic group for Z is not particularly limited. For example, an acyl group, a carboxyl group, a substituted oxycarbonyl group, a carbamoyl group (N-substituted carbamoyl group, unsubstituted carbamoyl group, etc.), a cyano group, a hydrocarbon group ( Alkyl group, cycloalkyl group, aryl group, etc.), acyloxy group, heterocyclic group and the like. These organic groups may have a substituent, and examples of the substituent include an amino group (such as a substituted amino group and an unsubstituted amino group), a hydroxyl group, and a nitro group. Examples of the acyl group as the organic group of Z include, for example, formyl group, acetyl group, propionyl group, butyryl group, isobutyryl group, valeryl group, pivaloyl group, hexanoyl group, octanoyl group, decanoyl group, lauroyl group, myristoyl group, palmitoyl Groups, aliphatic acyl groups such as stearoyl groups; acetoacetyl groups; alicyclic acyl groups such as cycloalkanecarbonyl groups such as cyclopentanecarbonyl groups and cyclohexanecarbonyl groups; aromatic acyl groups such as benzoyl groups and naphthoyl groups Can be mentioned. The substituted oxycarbonyl group includes a substituted oxycarbonyl group in which a hydrogen atom in a carboxyl group is substituted with an organic group having a molecular weight of 500 or less (for example, an alkoxycarbonyl group, a cycloalkyloxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an aralkyl group). Oxycarbonyl group, etc.). Examples of the alkoxycarbonyl group include methoxycarbonyl, ethoxycarbonyl, isopropoxycarbonyl, butoxycarbonyl, t-butoxycarbonyl, hexyloxycarbonyl, decyloxycarbonyl, hexadecyloxycarbonyl group and the like. Examples of the aryloxycarbonyl group include a phenyloxycarbonyl group and a naphthyloxycarbonyl group. Examples of the cycloalkyloxycarbonyl group include a cyclohexyloxycarbonyl group. Examples of the aralkyloxycarbonyl group include For example, a benzyloxycarbonyl group etc. are mentioned.
In Z, R12cAs the hydrocarbon group of R, R12aOr R12bA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. R13cAs the hydrocarbon group of R, R13aOr R13bA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. "-Si (OR12c)j(R13c)3-jExamples of the organic group that may have a group include “—Si (OR12c)j(R13c)3-jA group to which a group is bonded, such as “-carbonyl-2valent hydrocarbon-Si (OR12c)j(R13c)3-jOr “-carbonyl-oxy-2valent hydrocarbon-Si (OR12c)j(R13c)3-jGroup. The divalent divalent hydrocarbon group in these groups is R7, R10Or R11A divalent hydrocarbon group similar to the divalent hydrocarbon group (for example, a divalent aliphatic hydrocarbon group, a divalent alicyclic hydrocarbon group, a divalent aromatic hydrocarbon group, And the like, and an alkylene group (for example, an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms) or an arylene group can be suitably used. Note that a divalent hydrocarbon group such as an alkylene group or an arylene group may have a side chain.
Z is an acyl group, a carboxyl group, a substituted oxycarbonyl group, a carbamoyl group, or “—Si (OR12c)j(R13c)3-jIn the case of an organic group having a group, R14, R15One is a hydrogen atom, the other is a combination of substituted oxycarbonyl groups, and R16, R17One may be a hydrogen atom and the other may be a carboxymethyl group or a combination of methyl groups. When Z is a cyano group, R14, R15, R16, R17May be all hydrogen atoms.
In the formula (3b), R18Is a hydrogen atom or an organic group. R18As the organic group, an organic group having a molecular weight of 500 or less can be suitably used.
In the formula (3c), R19Is an organic group. R19As the organic group, an organic group having a molecular weight of 3,000 or less can be suitably used.
R in the above formulas (3b) and (3c)18Or R19Examples of the organic group include R4a, R4b, R4cAs examples of the hydrocarbon group, an aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, Among organic groups in which these hydrocarbon groups are bonded via oxygen, sulfur or nitrogen atoms (-O-, -S-, -NH-, etc.), the molecular weight is 500 or less and 3,000, respectively. The following can be used suitably. These organic groups may have a substituent such as an oxo group, a hydroxyl group, an amino group, or a carboxyl group.
In the formula (3d), R20Is a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R20Examples of the hydrocarbon group include, for example, an aliphatic hydrocarbon group, an alicyclic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon group, an aromatic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon group, and an alicyclic hydrocarbon-aliphatic hydrocarbon. Groups and the like. These hydrocarbon groups include the above R4a, R4b, R4cAs the hydrocarbon group, various exemplified hydrocarbon groups can be used. R20As for, a hydrogen atom, a C1-C12 alkyl group, a cycloalkyl group, an aryl group (C6-C12 aryl group etc.), or an aralkyl group can be used conveniently.
R21Is a divalent organic group. R21As the divalent organic group, for example, a divalent organic group having a molecular weight of 500 or less can be used. This divalent organic group having a molecular weight of 500 or less may or may not have a substituent. R21For example, a divalent hydrocarbon group can be preferably used. R21As the divalent hydrocarbon group of R, R7, R10Or R11A divalent hydrocarbon group similar to the divalent hydrocarbon group (for example, a divalent aliphatic hydrocarbon group, a divalent alicyclic hydrocarbon group, a divalent aromatic hydrocarbon group, Or a group in which a divalent hydrocarbon group is combined. R21The divalent hydrocarbon group such as an alkylene group or an arylene group may have a side chain. R21As the divalent hydrocarbon group, an alkylene group (for example, an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms) or an arylene group can be suitably used.
Y3, Y4Is a hydrogen atom or “—Si (OR12d)k(R13d)3-kAn organic group (R12d, R13dAre the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group, k is an integer of 1 to 3) ", and Y3, Y4At least one of them is not a hydrogen atom. Y3, Y4May be the same or different. R12dAs the hydrocarbon group of R, R12a, R12bOr R12cA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used. R13dAs the hydrocarbon group of R, R13a, R13bOr R13cA hydrocarbon group similar to the hydrocarbon group can be used.
Y3Or Y4"-Si (OR12d)k(R13d)3-kExamples of the “organic group optionally having a group” include groups represented by the above formulas (3a), (3b), and (3c). Y3And Y4As for, when one is a group represented by the formula (3a), the other is preferably a group represented by the formula (3a), (3b), (3c). Y3And Y4As, when one is a group represented by the formula (3b), the other is preferably a group represented by the formulas (3a) and (3c). Furthermore, Y3And Y4As, when one is a group represented by the formula (3c), the other is preferably a hydrogen atom.
In the above formula (2b), Y1Or Y2As for, group represented by said Formula (3a), (3b), (3c) can be used conveniently.
In the present invention, X is a group represented by the formula (2a) or (2b), and R1Is a “—NHCO—” group and q is 1, p is preferably either 0 or 1. That is, X represented by the formula (2a) or (2b) is R represented by a “—NHCO—” group.1R is bound to W via2Is directly bound to W, but R3Even if it couple | bonds with W through this, it is preferable. In this case, R3"-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O-CONH- "is preferable.
X is a group represented by the formula (2a) or (2b), and R1Is "-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c) — ”Group and q is 1, p is 1 and R3Is "-COO-" or "-R5O-(-CH2O-etc.) "Is preferable. That is, X represented by the formula (2a) or (2b) is represented by “—OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4cR) represented by the group “-”1R is bound to W via2Is "-COO-" or "-R5O-(-CH2O-etc) "3It is preferable to couple | bond with W via.
Furthermore, when X is a group represented by the formula (2c), q is 1 and R1Is a “—NHCO—” group, p is 1 and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O-CONH- "is preferable. That is, X represented by the formula (2c) is R represented by a “—NHCO—” group.1R is bound to W via2"-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5R represented by "O-CONH-"3It is preferable to couple | bond with W via.
When X is a group represented by the formula (2d), q is 0, p is 1, and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O-CONH- "is preferable. That is, X represented by the formula (2d) is directly bonded to W, and R2Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5R represented by "O-CONH-"3It is preferable to couple | bond with W via.
Such a combination is suitable for the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention.
In the present invention, in the formula (1), p is 1 and R3Is "-COO-" or "-R5O- ", q is 1 and R1Is "-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c)-", X is not the formula (2c). That is, when X is the formula (2c), (1) at least R1Is a “—NHCO—” group, (2) at least R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5It is a condition that at least any one of (3) at least p is 0 and (4) at least q is 0 is “O—CONH—”.
In the formula (1), R1Is "-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4cThe method for preparing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in which q is 1 and q is 1, is not particularly limited, but as an example, for example, a compound represented by the following formula (25), Examples thereof include a preparation method in which the compounds represented by the formulas (26a) to (26d) are reacted (Michael addition reaction or hydrosilylation reaction).
Figure 0004420668
[In Formula (25), W, R2, R3, R4a, R4b, R4c, P, m, and n are as defined above. ]
Figure 0004420668
[In the formulas (26a) to (26d), R7, R8, R9, R10, R11, Y, Y1, Y2, T are as defined above. ]
In the formula (1), R1The method for preparing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in which is a “—NHCO—” group and q is 1, is not particularly limited, but as an example, for example, a compound represented by the following formula (27) And a preparation method of reacting the compounds represented by the formulas (26a) to (26c).
Figure 0004420668
[In Formula (27), W, R2, R3, P, m, and n are as defined above. ]
Furthermore, in the formula (1), R3Is "-COO-" or "-R5The method for preparing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound having an “O—” group and p of 1 is not particularly limited. For example, a conventional esterification reaction or etherification reaction is used. The method of preparation etc. are mentioned.
In the formula (1), R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5The method for preparing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound having an “O—CONH—” group and p of 1 is not particularly limited. As an example, for example, a compound represented by the following formula (28): And a preparation method in which the compounds represented by the following formulas (29a) to (29c) are reacted.
Figure 0004420668
[In formula (28), W, R1, X, q, m, and n are as defined above. ]
Figure 0004420668
[In the formulas (29a) to (29c), R2, R5, R6Is as defined above. ]
As the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention, a compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the formula (1a) can be preferably used. In the formula (1a), “LA1"Is included in" W "in the formula (1). "LA2—O— ”represents“ R ”in the formula (1).3"include. “CH2= C (RA1) − ”Represents“ R ”in the formula (1).2"include. “—O—C (═O) —CH (RA2) -CH2“−” Means “R” in the formula (1).1"include. "XA"Is included in" X "in the formula (1). "MA"Is included in" m "in the formula (1). "NA"Is included in" n "in the formula (1).
The formulas (5a) and (5b) are included in the formula (2a), and more specifically, are included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3a). The formula (5c) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3b). The formula (5d) is included in the formula (2a), and more specifically, included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3c). The formula (5e) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3d). The formula (5f) is included in the formula (2b). The formula (5g) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3e).
Therefore, “R” in the above formulas (5a) to (5g).A"" In the formulas (2a) to (2d).8"include. "RA3Is the “R” in the above formula (2a) or (2b).9"include. "RA4Is the “R” in the above formula (2a) or (2b).7"include. "RA5Is “R” in the formula (3a).14Or “R15"include. "RA6Is “R” in the formula (3a).16Or “R17"include. "-C (= O) -ZA"Is included in" Z "of the formula (3a). "RA7Is “R” in the above formula (3b).18"include. "RA8Is “R” in the above formula (3c).19"include. "RA9Is “R” in the above formula (3d).20"include. "RA10Is “R” in the formula (2b).10"include. "VA1Is “Y” in the formula (2b).1"include. "VA2Is “Y” in the formula (2b).2"include. "VA3Is “Y” in the formula (3e).3Or “Y4"include. "VA4Is “Y” in the formula (3e).3Or “Y4"include.
In the formula (1a), LA1Is a residue of a (meth) acrylic or allylic compound having a group represented by the formula (4a) at the molecular end and a group represented by the formula (4b) at the other molecular end. That is, LA1Is a polyvalent organic group. LA1May have a group represented by the formula (4a) at the end of the skeleton or the main chain, and may have a group represented by the formula (4a) at the end of the side chain. LA1May have a group represented by the formula (4b) at the end of the skeleton or the main chain, and may have a group represented by the formula (4b) at the end of the side chain.
LA2Is “—CO— (carbonyl group)” or “—CH2-(Methylene group) ". RA1LA2When is a carbonyl group, it is a hydrogen atom or a methyl group, and LA2When is a methylene group, it is a hydrogen atom. That is, “CH2= C (RA1-LA2-O- "means" CH2= CH-C (= O) -O- "," CH2= C (CH3) -C (= O) -O- "or" CH2= CH-CH2-O- ".
RA2Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. RA2Examples of the alkyl group having 1 to 10 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl, n-heptyl, and n. -Octyl, 2-ethylhexyl, n-nonyl, n-decyl group, etc. are mentioned. RA2Examples of the aryl group include phenyl, tolyl, xylyl, naphthyl, and biphenyl groups. Furthermore, RA2Examples of the aralkyl group include benzyl, phenethyl, and 3-phenylpropyl group.
mA, NAIs an integer from 1 to 3. mA, NAMay be the same or different. mA, NAAre preferably 1, 1 respectively.
XAIs a group represented by the above formulas (5a) to (5g). RAAs the alkyl group,A2Among the alkyl groups exemplified in the above, an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms can be mentioned. RA3As the alkyl group, aryl group and aralkyl group,A2And the alkyl group, aryl group and aralkyl group exemplified in the above.
RA4Examples thereof include alkylene groups having 1 to 10 carbon atoms such as methylene, ethylene, propylene, trimethylene, tetramethylene and hexamethylene groups, and arylene groups such as phenylene and naphthylene groups. RA4These alkylene groups and arylene groups may have a side chain.
RA5Represents a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms. RA5Examples of the alkoxy-carbonyl group include, for example, methoxycarbonyl group, ethoxycarbonyl group, propyloxycarbonyl group, isopropyloxycarbonyl group, butyloxycarbonyl group, pentyloxycarbonyl group, hexyloxycarbonyl group, heptyloxycarbonyl group, octyloxy Carbonyl group, nonyloxycarbonyl group, decyloxycarbonyl group, undecyloxycarbonyl group, dodecyloxycarbonyl group, tridecyloxycarbonyl group, tetradecyloxycarbonyl group, pentadecyloxycarbonyl group, hexadecyloxycarbonyl group, heptadecyl C such as oxycarbonyl group, octadecyloxycarbonyl group, etc.1-20Alkyl-oxy-carbonyl groups are included. That is, RA5Is a hydrogen atom or “-COORA11(RA11Represents an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. ) ”.
RA6Is a hydrogen atom, “—CH2COOH (carboxymethyl group) "or methyl group.
RA7Represents an organic group having a molecular weight of 500 or less. RA8Represents an organic group having a molecular weight of 3000 or less. RA7Organic groups and RA8As the organic group, R in the above formula (3b) is used.18Organic group and R of (3c)19The organic group and the like can be appropriately selected from the exemplified organic groups in consideration of the molecular weight and the like.
RA9Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, a cycloalkyl group, an aryl group or an aralkyl group. RA9Examples of the alkyl group having 1 to 12 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl, n-heptyl, and n. -Octyl, 2-ethylhexyl, n-nonyl, n-decyl, n-undecyl, n-dodecyl group etc. are mentioned. RA9Examples of the cycloalkyl group include cyclopentyl, cyclohexyl, cycloheptyl, and cyclooctyl groups. RA9Examples of the aryl group include phenyl, tolyl, xylyl, naphthyl, and biphenyl groups, and RA9Examples of the aralkyl group include benzyl, phenethyl, and 3-phenylpropyl group.
RA10Is an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. RA10As the alkylene group and arylene group,A4Examples of the alkylene group and arylene group include the exemplified alkylene group and arylene group.
ZAIs a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the formula (6). ZAAs the organic group having a molecular weight of 500 or less, for example, ORA1 2Or RA12An organic group (RA12Includes an organic group having a molecular weight of 500 or less. As such an organic group, for example, an organic group having a molecular weight of 500 or less can be appropriately selected from the organic groups exemplified as Z in the formula (3a). Further, R in the formula (6)A13As the alkylene group and the alkylene group moiety in the alkyleneoxy group,A4Examples of the alkylene group include exemplified alkylene groups. RA13As the arylene group or the arylene group site in the aryleneoxy group, RA4Examples of the arylene group include exemplified arylene groups. RA14Or RA15Examples of the alkyl group having 1 to 6 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl group and the like.
The compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the formula (1a) is a polyvalent (meth) acrylate compound or a polyvalent allyl compound represented by the formula (14), It can be prepared by reacting a compound represented by the formula (15a), (15b), (15c), (15d), (15e), (15f) or (15g). This compound is represented by the formula (1), wherein p is 1 and R3Is "-COO-" or "-R5O— ”, R2Is a vinyl group or 1-methylvinyl group, q is 1 and R1Is "-OCOC (R4a) H-C (R4b) (R4c)-”And X corresponds to a compound represented by the formula (2a) or (2b).
Examples of the polyvalent (meth) acrylate compound represented by the above formula (14) include butanediol, hexanediol, ethylene glycol, propylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, tripropylene glycol, glycerin, neopentyl glycol, Examples include compounds having a polyol compound such as methylolpropane, pentaerythritol, dipentaerythritol, polyethylene glycol, polypropylene glycol, etc. and having one or more acryloyloxy groups or methacryloyloxy groups at the molecular ends of the backbone or side chains. . Specifically, examples of the polyvalent (meth) acrylate compound represented by the above formula (14) include ethylene glycol di (meth) acrylate, triethylene glycol di (meth) acrylate, and neopentyl glycol di (meth). Acrylate, trimethylolpropane tri (meth) acrylate, pentaerythritol tri (meth) acrylate, dipentaerythritol hexa (meth) acrylate, 1,6-hexanediol di (meth) acrylate, etc. Product name: “Epoxyester 40EM”, “70PA”, “200PA”, “80MF”, “3002M”, manufactured by Kyoei Chemical Co., Ltd., which is commercially available as a (meth) acrylic acid adduct of polyglycidyl ether Also used "30002A" etc. It is a function.
The polyvalent allyl compound represented by the above formula (14) has one polyvalent (meth) acrylate compound, whereas at least two ends such as both ends thereof are (meth) acryloyloxy groups. Examples thereof include compounds in which the terminal is a (meth) acryloyl group and at least the other terminal is an allyl group. Specifically, as the polyvalent allyl compound represented by the above formula (14), at least one terminal of the polyvalent (meth) acrylate compound exemplified above as a specific example is an allyl (meth) acryloyloxy group. Examples thereof include compounds corresponding to the base compound.
The compound represented by the above formula (15a) can be obtained by reacting a compound represented by the following formula (30) with a compound represented by the following formula (31). The reaction of the compound represented by the following formula (30) and the compound represented by the following formula (31) can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In formula (30), RA, RA3, RA4, TAIs as defined above. ]
Figure 0004420668
[In formula (31), RA5, RA6, ZAIs as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (30) include γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, γ-aminopropylmethyldiethoxysilane, γ-aminopropyltrimethoxysilane, γ-aminopropyltriethoxysilane, aminophenyltri And methoxysilane. The compounds represented by the formula (30) can be used alone or in combination.
Examples of the compound represented by the formula (31) include (meth) acrylic compounds, vinyl ketone compounds, vinyl aldehyde compounds, other compounds, maleic acid diesters, and the like. Examples of (meth) acrylic compounds include methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, propyl (meth) acrylate, isopropyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, isobutyl (meth) acrylate, t-butyl ( (Meth) acrylate, pentyl (meth) acrylate, amyl (meth) acrylate, isoamyl (meth) acrylate, hexyl (meth) acrylate, heptyl (meth) acrylate, octyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, nonyl ( (Meth) acrylate, decyl (meth) acrylate, isodecyl (meth) acrylate, undecyl (meth) acrylate, dodecyl (meth) acrylate, lauryl (meth) acrylate, octadecyl ( Acrylate), stearyl (meth) acrylate, tetrahydrofurfuryl (meth) acrylate, butoxyethyl (meth) acrylate, ethoxydiethylene glycol (meth) acrylate, benzyl (meth) acrylate, cyclohexyl (meth) acrylate, phenoxyethyl (meth) acrylate , Polyethylene glycol (meth) acrylate, polypropylene glycol (meth) acrylate, methoxyethylene glycol (meth) acrylate, ethoxyethylene glycol (meth) acrylate, methoxypolyethylene glycol (meth) acrylate, methoxypolypropylene glycol (meth) acrylate, dicyclopenta Dienyl (meth) acrylate, dicyclopentanyl (meth) acrylate, disi Lopentenyl (meth) acrylate, tricyclodecanyl (meth) acrylate, bornyl (meth) acrylate, isobornyl (meth) acrylate, diacetone (meth) acrylate, isobutoxymethyl (meth) acrylate, N-vinylpyrrolidone, N-vinylcaprolactam N-vinylformaldehyde, N, N-dimethylacrylamide, t-octylacrylamide, dimethylaminoethyl (meth) acrylate, diethylaminoethyl (meth) acrylate, 7-amino-3,7-dimethyloctyl (meth) acrylate, N, In addition to N-dimethyl (meth) acrylamide, N, N′-dimethylaminopropyl (meth) acrylamide, acryloylmorpholine, etc., trade name: Aronix M-102 manufactured by Toa Gosei Chemical Industry Co., Ltd. , M-111, M-114, M-117, Nippon Kayaku Co., Ltd. trade name: Kayahard TC110S, R629, R644, Osaka Organic Chemical Co., Ltd. trade name: Biscote 3700, and the like. In addition to the above compounds, γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane having an alkoxysilyl group, γ-methacryloyloxypropyltriethoxysilane, γ-methacryloyloxymethyldimethoxysilane, γ-methacryloyloxymethyldiethoxy Examples include silane, γ-acryloyloxypropyltrimethoxysilane, and γ-acryloyloxymethyldimethoxysilane.
Examples of the vinyl ketone compound include vinyl acetone, vinyl ethyl ketone, and vinyl butyl ketone, examples of the vinyl aldehyde compound include acrolein, methacrolein, and crotonaldehyde, and examples of other compounds include maleic anhydride, itaconic anhydride, Itaconic acid, crotonic acid, N-methylolacrylamide, diacetone acrylamide, N- [3- (dimethylamino) propyl] methacrylamide, N, N-dimethylacrylamide, N, N-diethylacrylamide, Nt-octylacrylamide, N-isopropylacrylamide etc. are mentioned. In addition to the above compounds, compounds containing a fluorine atom, a sulfur atom or a phosphorus atom are also included. Examples of the compound containing a fluorine atom include perfluorooctylethyl (meth) acrylate and trifluoroethyl (meth) acrylate, and examples of the compound containing a phosphorus atom include (meth) acryloyloxyethyl phenyl acid phosphate.
Examples of maleic acid diesters include dimethyl maleate, diethyl maleate, dibutyl maleate, di-2-ethylhexyl maleate, dioctyl maleate, and the like.
The compounds represented by the formula (31) can be used alone or in combination.
The compound represented by the above formula (15b) can be obtained by reacting the compound represented by the above formula (30) with acrylonitrile. The reaction of the compound represented by the formula (30) and acrylonitrile can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
The compound represented by the above formula (15c) can be obtained by reacting the compound represented by the above formula (30) with the compound represented by the following formula (32). The reaction of the compound represented by the formula (30) and the compound represented by the following formula (32) can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In Formula (32), RA7Is as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (32) include N-phenylmaleimide, N-cyclohexylmaleimide, hydroxyphenylmonomaleimide, N-laurelmaleimide, diethylphenylmonomaleimide, N- (2-chlorophenyl) maleimide and the like. It is done. The compounds represented by the formula (32) can be used alone or in combination of two or more.
The compound represented by the above formula (15d) is a compound represented by the above formula (30) and “R”.A8NCO (where RA8Is as defined above. ) "Can be obtained by reacting with a monoisocyanate compound. The compound represented by the formula (30) and “RA8The reaction with the monoisocyanate compound represented by “NCO” can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example. "RA8Examples of the monoisocyanate compound represented by “NCO” include ethyl isocyanate, n-hexyl isocyanate, n-decyl isocyanate, p-toluenesulfonyl isocyanate, benzyl isocyanate, 2-methoxyphenyl isocyanate, and the like. It is done.
Examples of the compound represented by the formula (15e) include γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, γ-aminopropylmethyldiethoxysilane, γ-aminopropyltrimethoxysilane, γ-aminopropyltriethoxysilane, and N-phenyl. -Γ-aminopropyltrimethoxysilane, N-naphthyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane, N- (n-butyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane, N-phenyl-γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N -Naphtyl-γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N- (n-butyl) -γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N-ethyl-γ-aminoisobutyltrimethoxysilane, N-methyl-γ-aminopropylmethyldimethoxysilane N-methyl-γ-amino B pills trimethoxysilane and the like.
The compounds represented by the formulas (15f) and (15g) include a compound represented by the following formula (33), a compound represented by the formula (31), acrylonitrile, a compound represented by the formula (32), or the above mono It can be produced by reacting an isocyanate compound. The reaction of the compound represented by the following formula (33) with the compound represented by the formula (31), acrylonitrile, the compound represented by the formula (32) or the monoisocyanate compound is, for example, 20 to 100 ° C. Can be done at temperature. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In formula (33), RA, RA3, RA4, RA10, TAIs as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (33) include N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane, N-β (aminoethyl) -γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N-β ( Aminoethyl) -γ-aminopropyltriethoxysilane, N-β (aminoethyl) -γ-aminopropylethyldiethoxysilane, γ-aminopropyldimethylmethoxysilane, (aminoethylaminomethyl) phenethyltrimethoxysilane, N- (6-Aminohexyl) -3-aminopropyltrimethoxysilane, N- (2-aminoethyl) -11-aminoundecyltrimethoxysilane and the like.
Reacting the compound represented by the above formula (14) with the compound represented by the above formula (15a), (15b), (15c), (15d), (15e), (15f) or (15g), Examples of the method for producing the compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond of the present invention include a method of reacting these compounds at a temperature of 20 to 100 ° C. The reaction time can be selected from a range of about 1 to 200 hours, for example, but there is no problem even if the reaction is continued for more than 200 hours. In this case, a polymerization inhibitor may be present in some cases (if necessary).
Moreover, as a hydrolysable silicon group containing unsaturated organic compound of this invention, the hydrolysable silicon group containing unsaturated organic compound represented by the said Formula (1b) can be used conveniently. In the formula (1b), “RB1"Is included in" W "in the formula (1). "RB2Is “X” or “—R” in the formula (1).3-R2"include. "LB"In the above formula (1)" R when p is 0. "2", P is 1 and R3R when is a specific group2-(R3)-"," X represented by Formula (2d) ", and the like.
In addition, the expressions (11a) and (11b) are included in the expression (2a), and more specifically, included in the expression when Y in the expression (2a) is the expression (3a). The formula (11c) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3b). The formula (11d) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3c). The formula (11e) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3d). The formula (11f) is included in the formula (2b). The formula (11g) is included in the formula (2a), and more specifically, is included in the formula when Y in the formula (2a) is the formula (3e). The formula (11h) is included in the formula (2c).
Therefore, “R” in the above formulas (11a) to (11h)B"" In the formulas (2a) to (2d).8"include. "RB4Is the “R” in the above formula (2a) or (2b).9"include. "RB10Is the “R” in the above formula (2a) or (2b).7"include. "RB11Is “R” in the formula (3a).14Or “R15"include. "RB13Is “R” in the formula (3a).16Or “R17"include. "-C (= O) -ZB"Is included in" Z "of the formula (3a). "RB14Is “R” in the above formula (3b).18"include. "RB15Is “R” in the above formula (3c).19"include. "RB16Is “R” in the above formula (3d).20"include. "RB17Is “R” in the formula (2b).10"include. "VB1Is “Y” in the formula (2b).1"include. "VB2Is “Y” in the formula (2b).2"include. "VB3Is “Y” in the formula (3e).3Or “Y4"include. "VB4Is “Y” in the formula (3e).3Or “Y4"include.
In the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8a), (8b), (8c) or (8d). R in the formula (8a)B3Is a hydrogen atom or a methyl group. R in the formula (8c)B4Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. RBIs a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. pBIs an integer from 1 to 3. Further, R in the formula (8d)B5Is the formula (9a), (9b) or (9c), and R in the formulas (9a) to (9c)B6Is a divalent organic group having a molecular weight of 1,000 or less, and RB7Is a group represented by the formula (10a) or (10b). R in the formula (9c)B8Is a hydrogen atom or an organic group (monovalent organic group) having a molecular weight of 500 or less. Further, R in the formula (10a)B9Represents a hydrogen atom or a methyl group.
R in the formula (8c)B4Examples of the alkyl group include, for example, methyl, ethyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl, n-heptyl, n-octyl, 2-ethylhexyl, n- Nonyl, n-decyl group, etc. are mentioned. RB4Examples of the aryl group include phenyl, tolyl, xylyl, naphthyl, and biphenyl. RB4Examples of the aralkyl group include benzyl, phenethyl, 3-phenylpropyl and the like. Further, R in the formula (8c)BAs the alkyl group,B4Among the alkyl groups exemplified in the above, an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms can be mentioned.
R in the groups represented by the formulas (11a) to (11h)BAs the alkyl group, for example, R in the above formula (8c) such as methyl, ethyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, n-hexyl, etc.BIt is the same as the alkyl group. RB11Is a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms, and examples of the alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms include the RA11An alkoxy-carbonyl group similar to the exemplified alkoxy-carbonyl group can be used. That is, RB11Is a hydrogen atom or “-COORB12(RB12Represents an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. ) ”. RB13Is a hydrogen atom, “—CH2COOH (carboxymethyl group) "or methyl group.
RB10Examples of the alkylene group include alkylene groups having 1 to 10 carbon atoms such as methylene, ethylene, propylene, trimethylene, tetramethylene, and hexamethylene groups. Examples of the arylene group include phenylene, naphthylene, and biphenylmethane groups. . RB10These alkylene groups and arylene groups may have a side chain.
RB14Represents an organic group having a molecular weight of 500 or less. RB15Represents an organic group having a molecular weight of 3000 or less. RB14Organic groups and RB15As the organic group,A7Organic groups and RA8In the same manner as in the organic group, R in the formula (3b)18Organic group and R of (3c)19The organic group and the like can be appropriately selected from the exemplified organic groups in consideration of the molecular weight and the like.
RB16Are a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, and an aryl group having 6 to 12 carbon atoms. RB16Examples of the alkyl group having 1 to 10 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl, n-heptyl, and n. -Octyl, 2-ethylhexyl, n-nonyl, n-decyl group, etc. are mentioned. RB16Examples of the aryl group having 6 to 12 carbon atoms include phenyl, tolyl, xylyl, naphthyl, and biphenyl group.
RB17As the divalent organic group having a molecular weight of 500 or less,B10Is preferably an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms.
ZBIs a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the formula (12). ZBAs the organic group having a molecular weight of 500 or less, for example, ORB18Or RB18An organic group (RB18Includes an organic group having a molecular weight of 500 or less. As such an organic group, for example, an organic group having a molecular weight of 500 or less can be appropriately selected from the organic groups exemplified as Z in the formula (3a). Further, R in the formula (12)B19As the alkylene group and the alkylene group moiety in the alkyleneoxy group,B10Examples of the alkylene group include exemplified alkylene groups. RB19As the arylene group or the arylene group site in the aryleneoxy group, RB10Examples of the arylene group include exemplified arylene groups. RB20Or RB21Examples of the alkyl group having 1 to 6 carbon atoms include methyl, ethyl, propyl, isopropyl, n-butyl, isobutyl, s-butyl, t-butyl, n-pentyl, n-hexyl group and the like.
As the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8a) or (8b), and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound that is a group represented by the formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f) or (11g), A compound having a group represented by the formula (8a) or (8b) and having an isocyanate group, and the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) Alternatively, it can be prepared by reacting with a compound represented by (16 g). Hereinafter, the production method by this reaction may be referred to as a production method (B1). In addition, the compound obtained by this manufacturing method (B1) has p of 0 in the formula (1), and R2Is a vinyl group, 1-methylvinyl group or ethynyl group, q is 1 and R1Is a group represented by “—NHCO—”, and X corresponds to a compound represented by the formula (2a) or (2b).
In addition, as the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8c), and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound which is a group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c), for example, a compound represented by the above formula (17) and the above formula (18a) , (18b) or (18c) can be prepared by reacting. Hereinafter, the production method by this reaction may be referred to as production method (B2). In addition, in the compound obtained by this production method (B2), in the formula (1), q is 0, X is a group represented by the formula (2d), p is 1, and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O-CONH- "and R2Corresponds to a compound in which is a vinyl group, 1-methylvinyl group or ethynyl group.
In addition, as the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound that is a group represented by the formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f) or (11g), A compound represented by the formula (19), a compound represented by the formula (20) obtained by the reaction of the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c), the formula (16a), It can be prepared by reacting a compound represented by (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) or (16g). Hereinafter, the production method by this reaction may be referred to as a production method (B3). In addition, the compound obtained by this manufacturing method (B3) has the above formula (1), p is 1 and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O—CONH— ”and R2Is a vinyl group or 1-methylvinyl group, q is 1 and R1Is a group represented by “—NHCO—”, and X corresponds to a compound represented by the formula (2a) or (2b).
In addition, as the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) Is, for example, the compound represented by the formula (19) and the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or the formula (21) It can be prepared by reacting the compound represented by the formula (22) obtained by the reaction of the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c) with the compound represented by the formula (18a). Hereinafter, the production method by this reaction may be referred to as a production method (B4). In addition, the compound obtained by this production method (B4) has the above formula (1), p is 1 and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O—CONH— ”and R2Is a vinyl group or 1-methylvinyl group, q is 1 and R1Corresponds to a compound represented by “—NHCO—” and X is a group represented by the formula (2a), (2b) or (2c).
In addition, as the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1b), LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) Is, for example, the compound represented by the formula (23) and the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g), or (21). It can be prepared by reacting with a compound. Hereinafter, the production method by this reaction may be referred to as a production method (B5). In addition, the compound obtained by this manufacturing method (B5) is the above formula (1), p is 1 and R3Is "-R5S-CONH- "," -R5N (R6) -CONH- "or" -R5O—CONH— ”and R2Is a vinyl group or 1-methylvinyl group, q is 1 and R1Corresponds to a compound represented by “—NHCO—” and X is a group represented by the formula (2a), (2b) or (2c).
The production method (B1) has a group represented by the above formula (8a) or (8b) and an isocyanate group, and the above formulas (16a), (16b), (16c), (16d), ( 16e), (16f) or a compound represented by (16g) is reacted with L in the above formula (1b).BIs a group represented by the above formula (8a) or (8b), and RB2Comprises preparing a compound having a group represented by the above formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) or (16g).
Examples of the compound having an isocyanate group having the group represented by the formula (8a) or (8b) include m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzyl isocyanate, 2-methacryloyloxyethyl isocyanate and the like. These are commercially available products.
The compound represented by the formula (16a) can be obtained by reacting a compound represented by the following general formula (34) with a compound represented by the following formula (35). The reaction of the compound represented by the following formula (34) and the compound represented by the following formula (35) can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In formula (34), RB, RB3, RB10, TBIs as defined above. ]
Figure 0004420668
[In formula (35), RB11, RB13, ZBIs as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (34) include compounds exemplified as the compound represented by the formula (30). The compounds represented by the formula (34) can be used alone or in combination.
Examples of the compound represented by the formula (35) include compounds exemplified as the compound represented by the formula (31). The compound represented by the formula (35) can be used alone or in combination.
The compound represented by the above formula (16b) can be obtained by reacting the compound represented by the above formula (34) with acrylonitrile. The reaction between the compound represented by the formula (34) and acrylonitrile can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
The compound represented by the above formula (16c) can be obtained by reacting the compound represented by the above formula (34) with the compound represented by the following formula (36). The reaction of the compound represented by the formula (34) and the compound represented by the following formula (36) can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In Formula (36), RB14Is as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (36) include compounds exemplified as the compound represented by the formula (32). The compounds represented by the formula (36) can be used alone or in combination of two or more.
The compound represented by the above formula (16d) is a compound represented by the above formula (34) and “R”.B15NCO (where RB15Is as defined above. ) "Can be obtained by reacting with a monoisocyanate compound. The compound represented by the formula (34) and “R”B15The reaction with the monoisocyanate compound represented by “NCO” can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example. "RB15Examples of the monoisocyanate compound represented by “NCO” include the above “R”.A8Examples of the monoisocyanate compound represented by “NCO” include the exemplified monoisocyanate compounds. The monoisocyanate compounds can be used alone or in combination.
Examples of the compound represented by the formula (16e) include compounds exemplified as the compound represented by the formula (15e).
The compounds represented by the formulas (16f) and (16g) include a compound represented by the following formula (37), a compound represented by the formula (35), acrylonitrile, a compound represented by the formula (36), or the above mono It can be produced by reacting an isocyanate compound. The reaction of the compound represented by the following formula (37) with the compound represented by the above formula (35), acrylonitrile, the compound represented by the above formula (36) or the above monoisocyanate compound is, for example, 20 to 100 ° C. Can be done at temperature. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
Figure 0004420668
[In formula (37), RB, RB4, RB10, RB17, TBIs as defined above. ]
Examples of the compound represented by the formula (37) include compounds exemplified as the compound represented by the formula (33).
A compound having a group represented by the above formula (8a) or (8b) and having an isocyanate group, and the above formulas (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), ( As a method for producing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated compound of the present invention by reacting the compound represented by 16f) or (16g), for example, these compounds are reacted at a temperature of 20 to 50 ° C. The method etc. are mentioned. The reaction time can be selected from a range of about 1 to 200 hours, for example, but there is no problem even if the reaction is continued for more than 200 hours. In this case, a polymerization inhibitor may be present in some cases (if necessary).
In the production method (B2), the compound represented by the formula (17) is reacted with the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c), and L in the formula (1b)BIs a group represented by the above formula (8c), and RB2Comprises preparing a compound having a group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c).
Examples of the compound represented by the formula (17) include γ-isocyanatopropyltrimethoxysilane, γ-isocyanatopropyltriethoxysilane, γ-isocyanatopropylmethyldimethoxysilane, γ-isocyanatopropylethyldiethoxysilane, and the like. .
Examples of the compound represented by the formula (18a) include 4-hydroxybutyl acrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, 2-acryloyloxypropyl acrylate, methacrylic acid-2-hydroxyethyl, and methacrylic acid. Hydroxy group-containing (meth) acrylates such as 2-hydroxypropyl and N-methylolacrylamide, allyl alcohol, allylphenol, eugenol, hydroxystyrene, 3-methyl-1-butyn-3-ol, 3-methyl-1- Pentyn-3-ol, 3,5-dimethyl-1-hexyn-3-ol, propargyl alcohol, 2-methyl-3-butyn-2-ol, undecylenic acid, acrylic acid, methacrylic acid, 2-butenoic acid, ful Furyl alcohol 9-decenol-1,5-hexen-1-ol, 2-hydroxyethyl vinyl ether, 4-hydroxybutyl vinyl ether, diethylene glycol monobutyl ether.
Examples of the compound represented by the formula (18b) include furfuryl mercaptan and allyl mercaptan.
Examples of the compound represented by the formula (18c) include acrylamide, allylamine, and a reaction product of an allylamine and a vinyl group-containing compound such as a (meth) acryl compound. In the reaction product of the allylamine and a vinyl group-containing compound such as an acrylic compound, the vinyl group-containing compound is not particularly limited as long as it is a compound having a vinyl group capable of Michael addition reaction with allylamine. Specifically, as the vinyl group-containing compound, a (meth) acrylic compound or a maleic acid diester can be used, and a (meth) acrylic compound is preferable. Examples of such (meth) acrylic compound and maleic acid diester include (meth) acrylic compound and maleic acid diester exemplified as the compound represented by the formula (31).
The reaction of the compound represented by the formula (17) and the compound represented by the general formula (18a), (18b) or (18c) can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example. Moreover, reaction time can be selected from the range of 1 to 200 hours, for example.
The production method (B3) includes a compound represented by the formula (19) and a compound represented by the formula (20) obtained by the reaction of the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c). In the formula (1b), the compound represented by the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) or (16g) is reacted with LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f) or (11g) Consists of.
The compound represented by the formula (19) is a diisocyanate compound. Examples of the diisocyanate compound include aliphatic, alicyclic, araliphatic, and aromatic diisocyanate compounds. Specific examples thereof will be given below.
Aliphatic diisocyanate compounds: trimethylene diisocyanate, tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, pentamethylene diisocyanate, 1,2-propylene diisocyanate, 1,2-butylene diisocyanate, 2,3-butylene diisocyanate, 1,3-butylene diisocyanate, 2 4,4- or 2,2,4-trimethylhexamethylene diisocyanate, 2,6-diisocyanate methyl caproate, and the like.
Alicyclic diisocyanate compounds: 1,3-cyclopentene diisocyanate, 1,4-cyclohexane diisocyanate, 1,3-cyclohexane diisocyanate, 3-isocyanate methyl-3,5,5-trimethylcyclohexyl isocyanate, 4,4'-methylenebis (cyclohexyl) Isocyanate), methyl-2,4-cyclohexane diisocyanate, methyl-2,6-cyclohexane diisocyanate, 1,3-bis (isocyanatomethyl) cyclohexane, 1,4-bis (isocyanatomethyl) cyclohexane, isophorone diisocyanate and the like.
Aroaliphatic diisocyanate compounds: 1,3- or 1,4-xylylene diisocyanate or mixtures thereof, ω, ω'-diisocyanate-1,4-diethylbenzene, 1,3- or 1,4-bis (1-isocyanate) -1-methylethyl) benzene or a mixture thereof.
Aromatic diisocyanate compounds: m-phenylene diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, 4,4'-diphenyl diisocyanate, 1,5-naphthalene diisocyanate, 4,4'-diphenylmethane diisocyanate, 2,4- or 2,6-tolylene diisocyanate 4,4'-toluidine diisocyanate, 4,4'-diphenyl ether diisocyanate, and the like.
A method for producing a compound represented by the formula (20) by reacting the compound represented by the formula (19) (diisocyanate compound) with the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c). Can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example, and the reaction time can be selected from a range of 1 to 100 hours, for example.
Further, the compound represented by the general formula (20) is reacted with the compound represented by the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f) or (16g). Examples of the method for producing the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated compound of the present invention include a method of reacting these compounds at a temperature of 20 to 100 ° C. The reaction time can be selected from a range of about 1 to 200 hours, for example, but there is no problem even if the reaction is continued for more than 200 hours. In this case, a polymerization inhibitor may be present in some cases (if necessary).
The production method (B4) includes the compound represented by the formula (19) and the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or the formula The compound represented by the formula (22) obtained by the reaction of the compound represented by the formula (21) is reacted with the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c), and the formula (1b) ), LBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) Consisting of manufacturing.
Examples of the compound represented by the general formula (21) include γ-mercaptopropylmethyldimethoxysilane, γ-mercaptopropylmethyldiethoxysilane, γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, and γ-mercaptopropyltriethoxysilane. It is done.
The compound represented by the formula (19) and the compound represented by the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or the formula (21). Can be performed at a temperature of 20 to 100 ° C., for example, and the reaction time is, for example, in the range of 1 to 200 hours. You can choose from.
Further, the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated compound of the present invention is produced by reacting the compound represented by the formula (22) with the compound represented by the formula (18a), (18b) or (18c). Examples of the method include a method of reacting these compounds at a temperature of 20 to 100 ° C. The reaction time can be selected from a range of about 1 to 200 hours, for example, but there is no problem even if the reaction is continued for more than 200 hours. In this case, a polymerization inhibitor may be present in some cases (if necessary).
The production method (B5) includes the compound represented by the formula (23) and the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or (21 In the formula (1b), L is reacted with a compound represented byBIs a group represented by the above formula (8d) and RB2Is a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, which is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c), (11d), (11e), (11f), (11g) or (11h) Consisting of manufacturing.
The compound represented by the formula (23) is a monoisocyanate compound having an unsaturated bond. Examples of the monoisocyanate compound having an unsaturated bond include m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzyl isocyanate, 2-methacryloyloxyethyl isocyanate, and the like.
A compound represented by the formula (23) and a compound represented by the formula (16a), (16b), (16c), (16d), (16e), (16f), (16g) or (21) As a method of making it react and manufacturing the hydrolyzable silicon group containing unsaturated compound of this invention, the method etc. which react these compounds at the temperature of 20-100 degreeC are mentioned, for example. The reaction time can be selected from a range of about 1 to 200 hours, for example, but there is no problem even if the reaction is continued for more than 200 hours. In this case, a polymerization inhibitor may be present in some cases (if necessary).
Such a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1) [for example, a compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the formula (1a) or (1b) Etc.] is used for the purpose of improving the performance of modified silicone resins, polyoxyalkylene polymers having hydrolyzable silicon groups, and (silylated) urethane (pre) polymers used in adhesives, sealants, coatings, etc. be able to. That is, by using a silicon atom-containing polymer composed of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1), performance of adhesives, sealing materials, coating agents (coating agents such as paints), etc. (For example, strength, adhesiveness, water resistance, weather resistance, etc.) can be improved. The silicon atom-containing polymer of the present invention is characterized by using a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1) as a monomer component.
Specifically, for example, in order to improve the strength, adhesion, water resistance, weather resistance, etc. of (silylated) urethane (pre) polymer and polyoxyalkylene polymer having a hydrolyzable silicon group at the terminal, A compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the formula (1a) is copolymerized with a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond (for example, (meth) acrylate). In particular, the above object can be achieved by radical copolymerization. Therefore, as the silicon atom-containing polymer, a silicon atom-containing polymer obtained by copolymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond is preferably used. be able to.
The compound represented by the formula (1) of the present invention [for example, the compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the formula (1a) or (1b)] and an ethylenically unsaturated bond Copolymerization with a copolymerizable monomer having a hydroxyl group (such as radical copolymerization) is performed by hydrolyzing silicon at the end of a silylated urethane (pre) polymer or a polyoxyalkylene polymer having a hydrolyzable silicon group at the end. It is also possible to carry out in the presence of a compound having a group. That is, the hydrolyzable silicon group-containing polymer can be prepared in the presence of a base polymer such as an adhesive, a sealing material, and a coating agent (a coating agent such as a paint) and a monomer component constituting the base polymer. . Specifically, for example, the copolymerization (radical copolymerization, etc.) in the presence of the above (silylated) urethane (pre) polymer is an isocyanate such as a polyol component for preparing a (silylated) urethane (pre) polymer. In the reactive group-containing compound, the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1a) of the present invention is converted into a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond (for example, (meth) Acrylate etc.) and copolymerization (radical copolymerization, etc.), and then the urethane-reactive polymer may be prepared by urethanating the isocyanate-reactive group-containing compound (polyol component, etc.) with the polyisocyanate component. The urethane (pre) polymer can be silylated to prepare a silylated urethane (pre) polymer.
The hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1) has an ethylenically unsaturated bond such as (meth) acrylate as in the polyoxyalkylene polymer having a hydrolyzable silicon group at the terminal. It can be emulsion copolymerized with the copolymerizable monomer. In this emulsion copolymerization, a stable emulsion is shown without gelation as in the case of using a polyoxyalkylene polymer having a hydrolyzable silicon group at a known end, and the coated product of the copolymer is Shows the effect of not whitening in water. Therefore, the silicon atom-containing polymer of the present invention is an emulsion copolymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1) and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond. A silicon atom-containing polymer obtained by making it possible to be used preferably. In this emulsion copolymerization, a part or all of the hydrolyzable silicon group derived from the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound may be converted into a silanol group by hydrolysis. In some cases, silanol groups react with each other (such as a crosslinking reaction) to form a siloxane bond. Thus, when the silicon atom-containing polymer is prepared by emulsion copolymerization, the silicon atom-containing polymers may already be cross-linked.
Therefore, the silicon atom-containing polymer of the present invention includes a hydrolyzable silicon group derived from a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, a silanol group produced by a reaction (such as a hydrolysis reaction) of the hydrolyzable silicon group, It may have a siloxane bond (—Si—O—Si—) due to a reaction between silanol groups (such as a crosslinking reaction). That is, the silicon atom in the silicon atom-containing polymer is a silicon atom in a hydrolyzable silicon group derived from a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, a silicon atom in a silanol group derived from the hydrolyzable silicon group, It is a silicon atom in at least any one group or bond among silicon atoms in a siloxane bond derived from a silanol group. The silicon atom-containing polymer of the present invention can be crosslinked when it has a hydrolyzable silicon group derived from a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound as a monomer component.
The silicon atom-containing polymer prepared by the emulsion copolymerization is prepared in the form of an emulsion. An emulsion containing such a silicon atom-containing polymer can be used as a component of an emulsion-type adhesive, an emulsion-type sealing material, and an emulsion-type coating material (emulsion-type coating agent such as an emulsion-type paint). That is, the emulsion type adhesive and the emulsion type coating agent of the present invention contain an emulsion containing the silicon atom-containing polymer.
The emulsion containing the silicon atom-containing polymer of the present invention may contain a silicon atom-containing polymer by emulsion copolymerization, and requires a silicon atom-containing polymer prepared by another polymerization method such as solution polymerization. Depending on the case, the polymer may contain a silicon atom-containing polymer emulsified with an emulsifier. In any case, the emulsion of the present invention only needs to contain the silicon atom-containing polymer in the form of an emulsion.
In addition, the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the above formula (1) is used for radical polymerization to improve adhesiveness, water resistance, weather resistance, etc., such as UV curable resin and secondary generation adhesive (SGA). It can be used for the reaction with monomers involving
Examples of the copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond include (meth) acrylates, vinyl esters, vinyl ethers, aromatic vinyl compounds, unsaturated carboxylic acid amides, olefins, and dienes. And unsaturated nitriles. The copolymerizable monomers can be used alone or in combination of two or more.
Examples of (meth) acrylates include methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, n-propyl (meth) acrylate, isopropyl (meth) acrylate, n-butyl (meth) acrylate, isobutyl (meth) acrylate, sec-butyl (meth) acrylate, tert-butyl (meth) acrylate, n-pentyl (meth) acrylate, n-hexyl (meth) acrylate, n-heptyl (meth) acrylate, n-octyl (meth) acrylate, 2- Ethylhexyl (meth) acrylate, nonyl (meth) acrylate, decyl (meth) acrylate, undecyl (meth) acrylate, dodecyl (meth) acrylate, tridecyl (meth) acrylate, tetradecyl (meth) acrylate, pen Alkyl esters of acrylic acid or methacrylic acid having 1 to 20 carbon atoms such as decyl (meth) acrylate, hexadecyl (meth) acrylate, heptadecyl (meth) acrylate, octadecyl (meth) acrylate, etc. [(meth) acrylic acid C1-20Alkyl ester]; cyclohexyl (meth) acrylate, benzyl (meth) acrylate, phenyl (meth) acrylate, isobornyl (meth) acrylate, dimethylaminoethyl (meth) acrylate, tert-butylaminoethyl (meth) acrylate, cyclohexylaminoethyl ( (Meth) acrylate, glycidyl (meth) acrylate, tetrahydrofuran (meth) acrylate, allyl (meth) acrylate, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate, hydroxypropyl (meth) acrylate, 2-hydroxy-3-phenoxypropyl (meth) acrylate , Trimethylolpropane tri (meth) acrylate, trade names “M-110” and “M-111” manufactured by Toa Gosei Co., Ltd. "Beova 10", trifluoroethyl (meth) acrylate, ester of (meth) acrylic acid and polyoxyalkylene glycol such as polyoxyethylene glycol or polyoxypropylene glycol ((meth) acryloyl having polyoxyalkylene structure) Compound) and the like.
Examples of vinyl esters include aliphatic carboxylic acids such as vinyl acetate, vinyl formate, vinyl propionate, vinyl butyrate, vinyl caproate, vinyl caprylate, vinyl caprate, vinyl laurate, vinyl stearate, and vinyl octylate. And vinyl esters of aromatic carboxylic acid such as vinyl benzoate.
Examples of vinyl ethers include alkyl vinyl ethers such as methyl vinyl ether, ethyl vinyl ether, n-propyl vinyl ether, iso-propyl vinyl ether, n-butyl vinyl ether, sec-butyl vinyl ether, tert-butyl vinyl ether, tert-amyl vinyl ether, and the like. .
Examples of the aromatic vinyl compound include styrene, vinyl toluene, α-methyl styrene, N-vinyl pyrrolidone, vinyl pyridine and the like. Unsaturated carboxylic acid amides include (meth) acrylamides such as (meth) acrylamide, N-methylolacrylamide, N-methoxymethylacrylamide, and N-methoxybutylacrylamide. Examples of olefins include ethylene, propylene, butylene, isobutylene, and pentene. Examples of dienes include butadiene, isoprene, chloroprene and the like. Moreover, (meth) acrylonitrile etc. are mentioned as unsaturated nitriles.
In the emulsion containing a silicon atom-containing polymer, known or conventional emulsion polymerization can be used as emulsion copolymerization when preparing the silicon atom-containing polymer. In the emulsion polymerization, an emulsifier, a polymerization initiator, or the like can be used as necessary. In addition, an aqueous organic solvent (for example, alcohols such as methanol and ethanol, glycol ethers, and the like) may be included.
Examples of the emulsifier include emulsifiers such as acids, alkalis, and surfactants (eg, nonionic surfactants, anionic surfactants, and cationic surfactants), and resin emulsions.
Moreover, as a polymerization initiator (catalyst), a well-known thru | or usual initiator can be used. Examples of the polymerization initiator in emulsion copolymerization include organic peroxides such as hydrogen peroxide and benzoyl peroxide, ammonium persulfate, potassium persulfate, sodium persulfate, and azobisisobutyronitrile. These initiators can also be used as redox initiators in combination with reducing agents such as tartaric acid, Rongalite, sodium bisulfite, and ascorbic acid. Examples of such redox initiators include peroxides. Examples thereof include a redox initiator composed of a reducing agent such as hydrogen and tartaric acid.
As a chain transfer agent, a small amount of an organic solvent such as isopropanol or dodecyl mercaptan may be added to the system. Such polymerization initiators and chain transfer agents may be added all at once in the system, or may be added intermittently or continuously.
Used when the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1) is copolymerized with a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond in the presence of the silylated urethane resin. The silylated urethane resin is preferably produced by reacting an isocyanate-reactive group-containing compound such as a polyol compound (polyol component) with a polyisocyanate compound (polyisocyanate component) to produce a urethane prepolymer. It can be produced by reacting with a synthetic product obtained by Michael addition of an aminosilane compound and (meth) acrylate.
The isocyanate-reactive group-containing compound used in producing the urethane prepolymer is not particularly limited as long as it is a compound containing a group having reactivity with an isocyanate group. Isocyanate-reactive group-containing compounds such as polyol compounds and polyamine compounds that are usually used in production can be suitably used. Examples of the isocyanate-reactive group-containing compound include polyol compounds such as polyhydric alcohols, polyether polyols, polyester polyols, polycarbonate polyols, polyolefin polyols, polyacrylic polyols, and castor oil; polyamine compounds; polythiol compounds and other isocyanates. Examples thereof include isocyanate-reactive group-containing compounds that are reactive toward groups. The isocyanate-reactive group-containing compound can be used alone or in combination of two or more.
Examples of the polyhydric alcohol include ethylene glycol, diethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, trimethylene glycol, 1,4-tetramethylene diol, 1,3-tetramethylene diol, and 2-methyl-1,3-trimethylene. Diol, 1,5-pentamethylenediol, neopentyl glycol, 1,6-hexamethylenediol, 3-methyl-1,5-pentamethylenediol, 2,4-diethyl-1,5-pentamethylenediol, glycerin, Examples include trimethylolpropane, trimethylolethane, cyclohexanediols (such as 1,4-cyclohexanediol), bisphenols (such as bisphenol A), and sugar alcohols (such as xylitol and sorbitol).
Examples of polyether polyols include polyalkylene glycols such as polyethylene glycol, polypropylene glycol, and polytetramethylene glycol, and a plurality of alkylene oxides as monomer components such as ethylene oxide-propylene oxide copolymers (alkylene oxide-others). Alkylene oxide) copolymer. Examples of such polyether polyols include ethylene oxide, propylene oxide, butylene oxide, and styrene oxide in the presence of one or more amines such as ammonia, ethylenediamine, urea, monomethyldiethanolamine, and monoethyldiethanolamine. And a random or block copolymer obtained by ring-opening polymerization.
Examples of the polyester polyol include a condensation polymerization product of a polyhydric alcohol and a polycarboxylic acid; a ring-opening polymerization product of a cyclic ester (lactone); a reaction with three components of a polyhydric alcohol, a polycarboxylic acid, and a cyclic ester. Active hydrogen compounds having two or more active hydrogens, such as natural products and castor oil. In the polycondensation product of a polyhydric alcohol and a polycarboxylic acid, the polyhydric alcohols exemplified above can be used as the polyhydric alcohol. On the other hand, examples of polycarboxylic acids include aliphatic dicarboxylic acids such as malonic acid, maleic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, and dodecanedioic acid; 1,4-cyclohexane And alicyclic dicarboxylic acids such as dicarboxylic acids; aromatic dicarboxylic acids such as terephthalic acid, isophthalic acid, orthophthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, paraphenylene dicarboxylic acid, trimellitic acid, and the like. In the ring-opening polymer of cyclic ester, examples of the cyclic ester include propiolactone, β-methyl-δ-valerolactone, and ε-caprolactone. In the reaction product of the three types of components, those exemplified above can be used as the polyhydric alcohol, polycarboxylic acid, and cyclic ester.
Examples of the polycarbonate polyol include a reaction product of a polyhydric alcohol and phosgene; a ring-opening polymer of a cyclic carbonate (such as alkylene carbonate). Specifically, in the reaction product of polyhydric alcohol and phosgene, the polyhydric alcohol exemplified above can be used as the polyhydric alcohol. In the ring-opening polymer of cyclic carbonate, examples of the alkylene carbonate include ethylene carbonate, trimethylene carbonate, tetramethylene carbonate, hexamethylene carbonate, and the like. In addition, the polycarbonate polyol should just be a compound which has a carbonate bond in a molecule | numerator, and the terminal is a hydroxyl group, and may have an ester bond with a carbonate bond.
The polyolefin polyol is a polyol having an olefin as a component of the skeleton (or main chain) of the polymer or copolymer and having at least two hydroxyl groups in the molecule (particularly at the terminal). The olefin may be an olefin having a carbon-carbon double bond at the terminal (for example, an α-olefin such as ethylene or propylene), or an olefin having a carbon-carbon double bond at a position other than the terminal. (For example, isobutene and the like) and diene (for example, butadiene, isoprene and the like) may be used.
The polyacrylic polyol is a polyol having (meth) acrylate as a component of the polymer (or copolymer) skeleton (or main chain) and having at least two hydroxyl groups in the molecule (particularly at the terminal). (Meth) acrylate includes (meth) acrylic acid alkyl ester [for example, methyl (meth) acrylate, ethyl (meth) acrylate, propyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, (meth) acrylic acid (Meth) acrylic acid C such as hexyl, octyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, decyl (meth) acrylate, dodecyl (meth) acrylate, octadecyl (meth) acrylate1-20Alkyl esters and the like] are preferably used.
In addition, in polyolefin polyol and polyacryl polyol, in order to introduce a hydroxyl group into the molecule, an α, β-unsaturated compound having a hydroxyl group [for example, (meth) as a copolymer component of olefin or (meth) acrylate 2-hydroxyethyl acrylate, hydroxyalkyl (meth) acrylate such as 3-hydroxypropyl (meth) acrylate, etc.] can be used.
Examples of the polyamine compound and polythiol compound as the isocyanate-reactive group-containing compound include polyamine compounds and polythiol compounds corresponding to the polyol compounds exemplified above.
In addition, the molecular weight (or number average molecular weight) of an isocyanate reactive group containing compound can be normally selected from the range of about 50-25,000.
The polyisocyanate compound used for producing the urethane prepolymer is not particularly limited as long as it is a polyisocyanate compound usually used for producing a urethane prepolymer. Examples of the polyisocyanate compound include aliphatic polyisocyanate, alicyclic polyisocyanate, aromatic polyisocyanate, and araliphatic polyisocyanate. A polyisocyanate compound can be used individually or in combination of 2 or more types.
As the polyisocyanate compound, a diisocyanate compound can be suitably used. Examples of the diisocyanate compound include aliphatic, alicyclic, araliphatic, and aromatic diisocyanate compounds. Specific examples thereof will be given below.
Aliphatic diisocyanate compounds: trimethylene diisocyanate, tetramethylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, pentamethylene diisocyanate, 1,2-propylene diisocyanate, 1,2-butylene diisocyanate, 2,3-butylene diisocyanate, 1,3-butylene diisocyanate, 2 4,4- or 2,2,4-trimethylhexamethylene diisocyanate, 2,6-diisocyanate methyl caproate, and the like.
Alicyclic diisocyanate compounds: 1,3-cyclopentene diisocyanate, 1,4-cyclohexane diisocyanate, 1,3-cyclohexane diisocyanate, 3-isocyanate methyl-3,5,5-trimethylcyclohexyl isocyanate, 4,4'-methylenebis (cyclohexyl) Isocyanate), methyl-2,4-cyclohexane diisocyanate, methyl-2,6-cyclohexane diisocyanate, 1,3-bis (isocyanatomethyl) cyclohexane, 1,4-bis (isocyanatomethyl) cyclohexane, isophorone diisocyanate and the like.
Aroaliphatic diisocyanate compounds: 1,3- or 1,4-xylylene diisocyanate or mixtures thereof, ω, ω'-diisocyanate-1,4-diethylbenzene, 1,3- or 1,4-bis (1-isocyanate) -1-methylethyl) benzene or a mixture thereof.
Aromatic diisocyanate compounds: m-phenylene diisocyanate, p-phenylene diisocyanate, 4,4'-diphenyl diisocyanate, 1,5-naphthalene diisocyanate, 4,4'-diphenylmethane diisocyanate, 2,4- or 2,6-tolylene diisocyanate 4,4'-toluidine diisocyanate, 4,4'-diphenyl ether diisocyanate, and the like.
In addition, as a polyisocyanate compound except a diisocyanate compound, the aliphatic, alicyclic, araliphatic or aromatic polyisocyanate compound etc. which have 3 or more of isocyanate groups are mentioned, for example. Specific examples thereof will be given below.
Aliphatic polyisocyanate compound having three or more isocyanate groups: lysine ester triisocyanate, 1,4,8-triisocyanate octane, 1,6,11-triisocyanate undecane, 1,8-diisocyanate-4-isocyanate methyloctane, 1,3,6-triisocyanate hexane, 2,5,7-trimethyl-1,8-diisocyanate-5-isocyanate methyloctane, and the like.
Alicyclic polyisocyanate compound having three or more isocyanate groups: 1,3,5-triisocyanatecyclohexane, 1,3,5-trimethylisocyanatecyclohexane, 3-isocyanate-3,3,5-trimethylcyclohexylisocyanate, 2- (3-isocyanatopropyl) -2,5-di (isocyanatomethyl) -bicyclo [2,2,1] heptane, 2- (3-isocyanatopropyl) -2,6-di (isocyanatomethyl) -bicyclo [2, 2,1] heptane, 5- (2-isocyanatoethyl) -2-isocyanatomethyl-3- (3-isocyanatopropyl) -bicyclo [2,2,1] heptane, 6- (2-isocyanatoethyl) -2- Isocyanatomethyl-3- (3-isocyanatopropyl)- Cyclo [2,2,1] heptane, 5- (2-isocyanatoethyl) -2-isocyanatomethyl-2- (3-isocyanatopropyl) -bicyclo [2,2,1] heptane, 6- (2-isocyanatoethyl) ) -2- (3-isocyanatopropyl) -bicyclo [2,2,1] heptane and the like.
An araliphatic polyisocyanate compound having three or more isocyanate groups: 1,3,5-triisocyanate methylbenzene and the like.
Aromatic polyisocyanate compound having three or more isocyanate groups: triphenylmethane-4,4 ′, 4 ″ -triisocyanate, 1,3,5-triisocyanatebenzene, 2,4,6-triisocyanate toluene, 4, 4'-diphenylmethane-2,2 ', 5,5'-tetraisocyanate and the like.
In the present invention, as the polyisocyanate compound, the exemplified aliphatic polyisocyanate, alicyclic polyisocyanate, aromatic polyisocyanate, dimer or trimer by araliphatic polyisocyanate, reaction product or polymerization Products (for example, diphenylmethane diisocyanate dimers and trimers, reaction products of trimethylolpropane and tolylene diisocyanate, reaction products of trimethylolpropane and hexamethylene diisocyanate, polymethylene polyphenyl isocyanate, polyether poly Isocyanate, polyester polyisocyanate, etc.) can also be used. A diisothiocyanate compound (for example, phenyl diisothiocyanate) can be used in combination with the polyisocyanate compound.
The method for producing a urethane prepolymer by reacting an isocyanate-reactive group-containing compound such as a polyol compound with a polyisocyanate compound can be carried out in accordance with the usual method for producing a urethane prepolymer.
The (meth) acrylate used for producing a compound obtained by Michael addition of an aminosilane compound and (meth) acrylate can be selected from the (meth) acrylates used in the above copolymerization. . Examples of the aminosilane compound include γ-aminopropyltrimethoxysilane, γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N-phenyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane, N-phenyl-γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, N -(N-butyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane, N- (n-butyl) -γ-aminopropylmethyldimethoxysilane, and the like. The Michael addition reaction between an aminosilane compound and (meth) acrylate can be performed at a temperature of 20 to 120 ° C., for example, and the reaction time can be selected from a range of several hours to several days, for example. .
The reaction of the urethane prepolymer and the Michael adduct can be performed at a temperature of 50 to 150 ° C., for example, and the reaction time can be selected from a range of 20 minutes to 12 hours, for example. .
In the presence of the silylated urethane resin thus obtained, a copolymer having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1a) and an ethylenically unsaturated bond such as (meth) acrylate. The method for copolymerizing with the polymerizable monomer is not particularly limited, and a copolymerization method which is usually performed as a (co) polymerization method of (meth) acrylate can be adopted. For example, any of known polymerization (copolymerization) methods such as a radical polymerization (copolymerization) method, an anionic polymerization (copolymerization) method, and a cationic polymerization (copolymerization) method may be used. In particular, 2,2'-azobisisobutyronitrile, 2,2'-azobis (2-methylbutyronitrile), 2,2'-azobis (2,4-dimethylvaleronitrile), 2,2'- Azo compounds such as azobis (2-methyl-4-trimethoxysilylpentonitrile), 2,2′-azobis (2-methyl-4-methyldimethoxysilylpentonitrile), benzoyl peroxide, t-alkylperoxyester, A radical polymerization method performed in the presence of a peroxide polymerization initiator such as acetyl peroxide or diisopropyl peroxycarbonate is preferred. In this case, lauryl mercaptan, γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, γ-mercaptopropylmethyldimethoxysilane, thio-β-naphthol, thiophenol, n-butyl mercaptan, ethylthioglycolate, isopropyl mercaptan, t-butyl mercaptan, γ Polymerization can be carried out in the presence of a chain transfer agent such as trimethoxysilylpropyl disulfide. The polymerization reaction is preferably performed at a temperature of 20 to 200 ° C., particularly 50 to 150 ° C. for several hours to several tens of hours. The polymerization can be carried out in the presence of a solvent such as xylene, toluene, acetone, methyl ethyl ketone, ethyl acetate, butyl acetate.
The copolymer of silylated urethane resin and (meth) acrylate thus obtained is suitable for, for example, adhesives, sealants, paints, etc., but to make them adhesives, sealants, paints, etc. Furthermore, various additives such as a curing catalyst, a filler, a plasticizer, a solvent, and a dehydrating agent may be added and mixed depending on the target performance.
Examples of the curing catalyst include organic tin compounds; metal complexes; basic compounds such as amines; organic phosphoric acid compounds; water (humidity in the air). A curing catalyst can be used individually or in combination of 2 or more types. Specifically, as the organic tin compound, for example, dibutyltin dilaurate, dioctyltin dimaleate, dibutyltin phthalate, stannous octylate, dibutyltin methoxide, dibutyltin diacetylacetate, dibutyltin diversate, dibutyltin oxide, dibutyltin Reaction product of oxide and phthalic acid diester, dialkyl tin silicate compound, poly (dialkylstannoxane) disilicate compound, trade name “Neostan U-303 (manufactured by Nitto Kasei)”, trade name “Neostan U-700 (Nitto) Kasei) ”, trade name“ Neostan U-700ES (manufactured by Nitto Kasei) ”, trade name“ SCAT-32A (manufactured by Sansha Co., Ltd.) ”and the like.
Examples of the metal complex include titanate compounds such as tetrabutyl titanate, tetraisopropyl titanate, triethanolamine titanate, lead octylate, lead naphthenate, nickel naphthenate, cobalt naphthenate, bismuth octylate, bismuth versatate, bismuth. Examples thereof include carboxylic acid metal salts such as tris (2-ethylhexanoate) and bismuth trisneodecanoate, metal acetylacetonate complexes such as aluminum acetylacetonate complex and vanadium acetylacetonate complex.
Examples of basic compounds include aminosilanes such as γ-aminopropyltrimethoxysilane and γ-aminopropyltriethoxysilane, quaternary ammonium salts such as tetramethylammonium chloride and benzalkonium chloride, and Sankyo Air Products Co., Ltd. DABCO® series, DABCO BL series, 1,8-diazabicyclo [5.4.0] undec-7-ene, and other nitrogen-containing linear or cyclic tertiary amines and quaternary ammonium Examples include salts.
Examples of the organic phosphoric acid compound include monomethyl phosphoric acid, di-n-butyl phosphoric acid, and triphenyl phosphate.
Examples of the filler include calcium carbonate, various treated calcium carbonates, fumed silica, clay, talc, various balloons, and metal hydroxides such as aluminum hydroxide and magnesium hydroxide. The metal hydroxide has a function as a flame retardant.
Examples of the plasticizer include phthalates such as dioctyl phthalate and dibutyl phthalate, and aliphatic carboxylic acid esters such as dioctyl adipate and dibutyl sebacate.
Any solvent may be used as long as it is compatible with the silicone resin and has a water content of 500 ppm or less.
Examples of the dehydrating agent include quick lime, magnesium oxide, orthosilicate ester, anhydrous sodium sulfate, zeolite, methyl silicate, ethyl silicate, vinyl alkoxy silane, various alkyl alkoxy silanes (common name: silane coupling agent), and the like.
Examples of other additives include anti-aging agents, ultraviolet absorbers, pigments, various tackifiers, titanate coupling agents, and aluminum coupling agents. As these additives, known or commonly used additives can be used.
Hereinafter, the present invention will be described in more detail based on examples, but the present invention is not limited to these examples.
Example A1
(1) KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and isoamyl acrylate: 1 mol are reacted at 40 ° C. for 2 days to produce a reaction product (A1-1). Obtained.
(2) The reaction product (A1-1): 1 mol and triethylene glycol diacrylate: 1 mol are reacted at 50 ° C. for 7 days to obtain L of the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAIs represented by the formula (5a), and Z in the formula (5a)AThe reaction product (A1-2) [the compound of the present invention] in which is a compound of an isoamyloxy group was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (A1-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(3) A condenser and a flask equipped with a stirrer are immersed in a temperature-controllable hot water bath, and water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass in the flask And nonionic surfactant (polyethylene oxide nonylphenyl ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass was added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., a mixture of n-butyl acrylate: 32 parts by mass, methyl methacrylate: 26 parts by mass, and reactant (A1-2): 2 parts by mass, and 10 parts by mass of ammonium persulfate. % Aqueous solution: 1.5 parts by mass were dropped over 5 hours and polymerized to obtain a composite (A1).
Comparative Example A1
In the flask used in Example 1, water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass, and nonionic surfactant (polyethylene nonylphenyl oxide) Ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass were added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., n-butyl acrylate: 32 parts by mass, methyl methacrylate: 26 parts by mass, and KBM503 (trade name: γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.). ): 0.8 parts by mass of the mixture, and 10 parts by mass of ammonium persulfate aqueous solution: 1.5 parts by mass were dropped over 5 hours and polymerized to obtain a composite (ratio A1).
Comparative Example A2
In the flask used in Example A1, water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass, and nonionic surfactant (polyethylene nonylphenyl oxide) Ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass were added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., and a mixture of n-butyl acrylate: 32 parts by mass and methyl methacrylate: 26 parts by mass, and a 10% by mass aqueous solution of ammonium persulfate: 1.5 parts by mass was added for 5 hours. The resultant was dropped and polymerized to obtain a composite (ratio A2).
Example A2
(1) KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and N-cyclohexylmaleimide: 1 mol are reacted at 40 ° C. for 5 days to obtain a reaction product (A2-1 )
(2) Reactant (A2-1): 1 mol and neopentyl glycol diacrylate: 1 mol are reacted at 40 ° C. for 10 days to obtain L of the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (A2-2) [a compound of the present invention], which is a compound represented by the above formula (5c), was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (A2-2) was measured, it was 1160 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group). Thus, in the infrared absorption spectrum measurement of the reactant (A2-2), the absorption (1150 cm) derived from the unsaturated bond in maleimide.-1Near, 690cm-1Nearby) was not observed and disappeared.
(3) Reactant (A1-2): Polymerized in the same manner as (3) of Example A1 except that instead of 2 parts by mass, reactant (A2-2): 1.5 parts by mass was used. Thus, a synthesized product (A2) was obtained.
Each of the composites obtained in Example A1, Example A2 and Comparative Example A2 had a stable emulsion state, whereas the composite obtained in Comparative Example A1 had a gel-like substance. A lot was mixed. Further, each composite obtained in Example A1, Example A2 and Comparative Example A2 was applied to Asada wood (thickness after drying: 30 μm), dried at 60 ° C. for 1 hour, and then in 23 ° C. water for 2 hours. When soaked, the samples of Example A1 and Example A2 were not whitened at all, whereas those obtained in Comparative Example A2 were whitened, and the composite according to Comparative Example A2 was applied. The membrane could be easily peeled from the Asada wood.
From this result, the emulsion which can form the coating film excellent in water resistance can be stably manufactured by using the compound (A1, A2) which is a compound of this invention.
Example A3
(1) KBM573 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-phenyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and 2-hydroxy-3-acryloyloxypropyl methacrylate (trade name, manufactured by Kyoeisha Chemical Co., Ltd.) : Light ester G-201P): 1 mol is reacted at 40 ° C. for 10 days to give L of formula (1a)A2Is "-CO-", RA1Is a methyl group, RA2Is a hydrogen atom, XAA reaction product (A3-1) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (5e) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (A3-1) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3040cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(2) Polyoxypropylene diol having a number average molecular weight of 10,000 (preminol 4010, trade name, manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.): 1,000 g, dismodule H-s (trade name: manufactured by Sumitomo Bayer Urethane Co., Ltd., hexamethylene diisocyanate): Both compounds were reacted at 90 ° C. for 8 hours with stirring in a nitrogen atmosphere at a ratio of 34 g to obtain a urethane prepolymer (A3-2).
(3) In a nitrogen stream, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 171 g, 2-ethylhexyl acrylate: 184 g at a rate of 35 ° C. for 7 days. To give a reaction product (A3-3).
(4) Urethane prepolymer (A3-2): 1,000 g, reaction product (A3-3): 75 g, both compounds were reacted at 90 ° C. for 1 hour with stirring in a nitrogen atmosphere to give isocyanate. A liquid urethane resin (A3-4) in which all the groups (NCO) were silylated was obtained.
(Synthesis example of vinyl polymer)
(5) Urethane resin (A3-4): In 500 g, n-butyl acrylate: 150 g, lauryl mercaptan: 2 g, reactant (A3-1): 10 g, azobisisobutyronitrile: 2 g The mixed solution was added dropwise at 100 ° C. over 2 hours and polymerized to obtain a composite (A3).
(6) Planetary compound (A3): 1,000 g, calcium carbonate (NS400, trade name: manufactured by Shiroishi Kogyo Co., Ltd.): 500 g, and treated calcium carbonate (Shiraka Hana CCR, trade name: manufactured by Shiroishi Kogyo Co., Ltd.): 500 g After dehydrating at 100 ° C. under reduced pressure in a mixer, the mixture was cooled to room temperature, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 50 g, KBM403 (trade name: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) Manufactured by γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane): 30 g; 918 (trade name: manufactured by Sansha Co., Ltd., organotin catalyst): 10 g was kneaded to obtain a urethane resin composition (A3-a).
Comparative Example A3
(1) Instead of the reactant (A3-1), KBM503 (trade name: γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 6 of Example A3 except that 6 g was used. ) To obtain a synthesized product (ratio A3).
(2) A urethane-based resin composition (ratio A3-a) was obtained in the same manner as in (6) of Example A3 except that the synthesized product (ratio A3) was used instead of the synthesized product (A3). It was.
Example A4
(1) Dismodule H-s (trade name: manufactured by Sumitomo Bayer Urethane Co., Ltd., hexamethylene diisocyanate): 1 mol and n-butanol: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 1 day to obtain a reaction product (A4-1) Got.
(2) Reaction product (A4-1): 1 mol, and KBE603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltriethoxysilane): 1 mol at 40 ° C. The reaction product was reacted for 3 days to obtain a reaction product (A4-2).
(3) Reaction product (A4-2): 1 mol, and D111 (trade name: manufactured by Nagase Kasei Co., Ltd., 2-hydroxy-3-acryloyloxy-1-allyloxypropane): 1 mol are reacted at 45 ° C. for 7 days. Let L in the formula (1a)A2Is "-CH2-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (A4-3) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (5f) or (5g) was obtained. In addition, it was 1170 cm when the infrared absorption spectrum of this reaction material (A4-3) was measured.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3360 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(4) Polymerization was performed in the same manner as in Example A3 (5) except that the reaction product (A4-3) was used instead of the reaction product (A3-1) to obtain a composite product (A4). .
(5) A urethane-based resin composition (A4-a) was obtained in the same manner as (6) of Example A3 except that the composite (A4) was used instead of the composite (A3).
Example A5
(1) KBM602 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropylmethyldimethoxysilane): 1 mol, acrylonitrile: 1 mol, and 2-ethylhexyl acrylate: 1 mol A reaction product (A5-1) was obtained by reacting at 8 ° C. for 8 days.
(2) Reaction product (A5-1): 2.1 mol, and light acrylate TMP-A (trade name: manufactured by Kyoeisha Chemical Co., Ltd., trimethylolpropane triacrylate): 1 mol were reacted at 45 ° C. for 7 days. , L in the general formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (A5-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the above formula (5f) or (5g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (A5-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 2200cm-1Absorption was observed in the vicinity (CN triple bond of cyano group).
(3) A polymer (A5) was obtained by polymerization in the same manner as in Example A3 (5) except that the reactant (A5-2) was used instead of the reactant (A3-1). .
(4) A urethane-based resin composition (A5-a) was obtained in the same manner as in (6) of Example A3, except that the composite (A5) was used instead of the composite (A3).
Example A6
(1) KBM902 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropylmethyldimethoxysilane): 1 mol and acrylonitrile: 1 mol are reacted at 40 ° C. for 8 days to obtain a reaction product (A6-1). It was.
(2) Reactant (A6-1): 1 mol and 1,9-nonane diacrylate: 1 mol are reacted at 50 ° C. for 5 days to obtain L of the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (A6-2) [a compound of the present invention] in which is a compound of the formula (5b) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (A6-2) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 2150cm-1Absorption was observed in the vicinity (CN triple bond of cyano group).
(3) Polymerization is performed in the same manner as in (5) of Example A3 except that the reaction product (A6-2) is used instead of the reaction product (A3-1) to obtain a composite product (A6). It was.
(4) A urethane-based resin composition (A6-a) was obtained in the same manner as (6) of Example A3 except that the composite (A6) was used instead of the composite (A3).
Example A7
(1) Isophorone diisocyanate (IPDI): 1 mol and ethylene glycol monohexyl ether: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 14 days to obtain a reaction product (A7-1).
(2) KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and reactant (A7-1): 1 mol are reacted at 40 ° C. for 10 days to obtain a reactant ( A7-2) was obtained.
(3) Reactant (A7-2): 1 mol and 1,6-hexanediol diacrylate: 1 mol are reacted at 50 ° C. for 14 days to obtain L of the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (A7-3) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (5d) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (A7-3) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3370 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(4) Polymerization was performed in the same manner as in Example A3 (5) except that the reaction product (A7-3) was used instead of the reaction product (A3-1) to obtain a composite product (A7). .
(5) A urethane-based resin composition (A7-a) was obtained in the same manner as in (6) of Example A3 except that the composite (A7) was used instead of the composite (A3).
Example A8
(1) KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and KBM5103 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-acryloxypropyltrimethoxysilane): 1 Mole was reacted at 40 ° C. for 6 days to obtain a reaction product (A8-1).
(2) Reactant (A8-1): 1 mol and 1,9-dimethylol tricyclodecane diacrylate: 1 mol are reacted at 50 ° C. for 5 days to obtain L of the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAIs the formula (5a), and Z in the formula (5a)AA reaction product (A8-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (6) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (A8-2) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(3) A polymer (A8) was obtained by polymerization in the same manner as in Example A3 (5) except that the reactant (A8-2) was used instead of the reactant (A3-1). .
(4) A urethane-based resin composition (A8-a) was obtained in the same manner as in (6) of Example A3, except that the composite (A8) was used instead of the composite (A3).
Using the urethane resin compositions obtained in Examples A3 to A8 and Comparative Example A3, asada / mild steel plates were bonded together as the adherend, and cured for 7 days at 23 ° C. and 60% relative humidity. The peel adhesion strength (N / 25 mm) was measured according to JIS K 6854. The results are shown in Table 1.
Figure 0004420668
As is clear from Table 1, it can be seen that the urethane resin composition prepared using the compound of the present invention as a raw material is excellent in adhesiveness.
Therefore, the compounds of the present invention according to Examples A1 to A8 can be easily emulsion polymerized with (meth) acrylate as compared with the conventional compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond, Urethane resin composition using a copolymer obtained by radical polymerization with (meth) acrylate has high adhesive strength, for example, as a raw material for coating agents (coating agents) such as adhesives, sealing agents and paints. It is valid.
Example B1
In a nitrogen stream, KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and lauryl acrylate: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 7 days. To obtain a reaction product (B1-1).
(2) Norbornene diisocyanate (NBDI): 1 mol and 2-ethylhexyl alcohol: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 7 days to obtain a reaction product (B1-2).
(3) The reactant (B1-1) and the reactant (B1-2) were reacted in an equivalent amount at 30 ° C. for 2 days to obtain a reactant (B1-3).
(4) Reaction product (B1-4): 1 mol and NBDI: 1 mol were reacted at 30 ° C. for 2 days to obtain a reaction product (B1-4).
(5) Allyl alcohol: 1 mol is added to the reaction product (B1-4) and reacted at 40 ° C. for 4 days.BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a), and RB2A reaction product (B1-5) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11f) or (11g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B1-5) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3340 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(6) A condenser and a flask equipped with a stirrer are immersed in a temperature-controlled water bath, and water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass in the flask And nonionic surfactant (polyethylene oxide nonylphenyl ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass was added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., a mixture of n-butyl acrylate: 30 parts by mass, methyl methacrylate: 28 parts by mass, and reactant (B1-5): 2 parts by mass, and 10 parts by mass of ammonium persulfate. % Aqueous solution: 1.5 parts by mass was dropped over 6 hours and polymerized to obtain a composite (B1).
Comparative Example B1
In the flask used in Example B1, water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass, and nonionic surfactant (polyethylene nonylphenyl oxide) Ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass were added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., n-butyl acrylate: 32 parts by mass, methyl methacrylate: 26 parts by mass, and KBM503 (trade name: γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.). ): 0.8 parts by mass of the mixture and 10 parts by mass of ammonium persulfate aqueous solution: 1.5 parts by mass were dropped over 5 hours and polymerized to obtain a composite (ratio B1).
Comparative Example B2
In the flask used in Example B1, water: 38 parts by mass, anionic surfactant (sodium alkyldiphenyl ether disulfonate, active ingredient 30% by mass): 2 parts by mass, and nonionic surfactant (polyethylene nonylphenyl oxide) Ether, HLB = 18.0): 2 parts by mass were added and dissolved. Thereafter, the temperature in the flask was raised to 70 ° C., and a mixture of n-butyl acrylate: 32 parts by mass and methyl methacrylate: 26 parts by mass, and a 10% by mass aqueous solution of ammonium persulfate: 1.5 parts by mass was added for 5 hours. The resultant was dropped and polymerized to obtain a composite (ratio B2).
Example B2
(1) In nitrogen stream, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and acrylonitrile: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 5 days to obtain a reaction product (B2 -1) was obtained.
(2) In a nitrogen stream, hexamethylene diisocyanate: 1 mol of reactant (B2-1) was added dropwise at 50 ° C. over 30 minutes and then reacted at 60 ° C. for 1 day. A product (B2-2) was obtained.
(3) Reaction product (B2-2): 1 mol of allyl mercaptan: 0.5 mol and eugenol: 0.7 mol are added and reacted at 50 ° C. for 7 days.BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a) or (9b), and RB2The reaction product (B2-3) [the compound of the present invention] in which is a compound of the formula (11b) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B2-3) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3320cm-1Near (N—H such as urea bond), 2200cm-1Near (CN triple bond of cyano group), 3020 cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(4) Polyoxypropylene diol having a number average molecular weight of 10,000 (preminol 4010, trade name, manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.): 1,000 g, dismodule H-s (trade name: manufactured by Sumitomo Bayer Urethane Co., Ltd., hexamethylene diisocyanate): Both compounds were reacted at 90 ° C. for 9 hours under stirring in a nitrogen atmosphere at a ratio of 34 g to obtain a urethane prepolymer (B2-4).
(5) KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 222 g, 2-ethylhexyl acrylate: 368 g in a nitrogen stream. And reacted at 35 ° C. for 7 days to obtain a reaction product (B2-5).
(6) Urethane prepolymer (B2-4): 1,000 g, reaction product (B2-5): 75 g, both compounds were reacted at 90 ° C. for 1 hour with stirring in a nitrogen atmosphere to give isocyanate. A liquid urethane resin (B2-6) in which all the groups (NCO) were silylated was obtained.
(Synthesis example of vinyl polymer)
(7) In 500 g of urethane-based resin (B2-6), n-butyl acrylate: 150 g, lauryl mercaptan: 2 g, reactant (B2-3): 10 g, azobisisobutyronitrile: 2 g were used. The mixed solution was added dropwise at 100 ° C. over 2 hours and polymerized to obtain a composite (B2).
(8) Compound (B2): 1,000 g, calcium carbonate (NS400, trade name: manufactured by Shiroishi Kogyo Co., Ltd.): 500 g, and treated calcium carbonate (Shiraka Hana CCR, trade name: manufactured by Shiroishi Kogyo Co., Ltd.): 500 g of planetary After dehydrating at 100 ° C. under reduced pressure in a mixer, the mixture was cooled to room temperature, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 50 g, KBM403 (trade name: Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) Manufactured by γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane): 30 g; 918 (trade name: Sankin Co., Ltd., organotin catalyst): 10 g was kneaded to obtain a urethane resin composition (B2-a).
Comparative Example B3
(1) Instead of the reactant (B2-3), KBM503 (trade name: γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 6 g of Example B2 except that 6 g was used. ) To obtain a synthesized product (ratio B3).
(2) A urethane-based resin composition (ratio B3-a) is obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the synthesized product (ratio B3) is used instead of the synthesized product (B2). It was.
Comparative Example B4
(1) Instead of urethane resin (B2-6), urethane resin (2-6) and modified silicone resin (trade name S-303, manufactured by Kaneka Chemical Co., Ltd.) 7: 3 (mass ratio) A composite (ratio B4) was obtained in the same manner as in (1) of Comparative Example B3, except that the mixture in the ratio was used.
(2) Instead of the synthetic product (ratio B3), the urethane resin composition (ratio B4-a) was used in the same manner as (2) of Comparative Example B3 except that the synthetic product (ratio B4) was used. Obtained.
Example B3
(1) In nitrogen stream, KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and methyl acrylate: 1 mol at 40 ° C. The reaction product was reacted for 1 day to obtain a reaction product (B3-1).
(2) Under a nitrogen stream, hexamethylene diisocyanate: 1 mol of isononyl alcohol: 1 mol was added dropwise at 50 ° C over 30 minutes, and then reacted at 60 ° C for 1 day to obtain a reaction product (B3-2 )
(3) Reaction product (B3-1): 1 mol of the reaction product (B3-2) was added to 1 mol and reacted at 50 ° C. for 7 days to obtain a reaction product (B3-3).
(4) Reaction product (B3-3): 1 mol and m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzil isocyanate (manufactured by Takeda Pharmaceutical Company Limited, trade name: m-TMI): 1 mol Reaction for 2 days to give L of formula (1b)BIs the general formula (8a) and RB2A reaction product (B3-4) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11f) or (11g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B3-4) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3360 cm-1Near (N—H such as urea bond), 3080 cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(5) Polymerization was performed in the same manner as in (6) of Example B1 except that the reaction product (B3-4) was used instead of the reaction product (B1-5) to obtain a composite product (B3). .
Example B4
(1) In a nitrogen stream, KBM902 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropylmethyldimethoxysilane): 1 mol, and 2-hydroxy-3-phenoxypropyl acrylate (manufactured by Toagosei Co., Ltd., product name: M-5700): 1 mol was reacted at 40 ° C. for 5 days to obtain a reaction product (B4-1).
(2) Reactant (B4-1): 1 mole of 2-methacryloyloxyethyl isocyanate (manufactured by Showa Denko KK, trade name: Karenz MOI): 1 mole under nitrogen flow for 30 minutes at 50 ° C. And then reacted at 60 ° C. for 1 day to obtain L of the formula (1b).BIs the above formula (8a) and RB2Obtained a reaction product (B4-2) [a compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11a). In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B4-2) was measured, it was 1160 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3350cm-1Near (N—H such as urea bond), 3030cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(3) Polymerization was performed in the same manner as in (6) of Example B1 except that the reaction product (B4-2) was used instead of the reaction product (B1-5) to obtain a composite product (B4). .
Example B5
(1) In a nitrogen stream, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and phenylmaleimide: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 2 days to obtain a reaction product ( B5-1) was obtained.
(2) In a nitrogen stream, hexamethylene diisocyanate: 1 mol of reactant (B5-1) was added dropwise at 50 ° C over 30 minutes, and then reacted at 60 ° C for 1 day. A reaction product (B5-2) was obtained.
(3) Jeffamine D-2000 (trade name: manufactured by Sun Techno Chemical Co., diamine compound having an average molecular weight (number average molecular weight) of 2,000): 200 g and reaction product (B5-2): 52 g are mixed, and 50 After keeping at 2 ° C. for 2 days, further 21 g of 2-hydroxy-3-acryloyloxypropyl methacrylate (manufactured by Kyoeisha Chemical Co., Ltd., trade name: Light Ester G-201P) was added and reacted at 40 ° C. for 5 days L in the general formula (1b)BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9c), and RB2A reaction product (B5-3) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11c) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B5-3) was measured, it was 1170 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3050cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Near (CC of aromatic ring), 1100cm-1Absorption was observed in the vicinity (C—O—C of an ether bond).
(4) Polymerization was conducted in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B5-3) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B5). .
(5) A urethane-based resin composition (B5-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B5) was used instead of the composite (B2).
Example B6
(1) In a nitrogen stream, Jeffamine D-400 (trade name: manufactured by Sun Techno Chemical Co., diamine compound having an average molecular weight (number average molecular weight) of 400): 200 g and methyl acrylate: 86 g are mixed and reacted ( B6-1) was obtained.
(2) After maintaining the reaction product (B6-1) at 50 ° C. for 3 hours, KBE9007 (trade name: γ-isocyanatopropyltriethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 124 g, and m-TMI (trade name: Takeda Pharmaceutical Co., Ltd., m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzil isocyanate): 100.5 g was mixed and reacted at 40 ° C. for 3 hours to obtain L of the above formula (1b).BIs the formula (8c), and RB2A reaction product (B6-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (8d) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B6-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3340 cm-1Near (N—H such as urea bond), 3060 cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Near (CC of aromatic ring), 1100cm-1Absorption was observed in the vicinity (C—O—C of an ether bond).
(3) Polymerization was conducted in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B6-2) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B6). .
(4) A urethane-based resin composition (B6-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B6) was used instead of the composite (B2).
Example B7
(1) In a nitrogen stream, KBM573 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-phenyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and isophorone diisocyanate (IPDI): 1 mol, 40 ° C. And reacted for 2 days to obtain a reaction product (B7-1).
(2) Allylamine: 1 mol and n-butyl acrylate: 1 mol are reacted at room temperature for 1 day, and IPDI: 1 mol is further added and reacted at 40 ° C. for 2 days to obtain a reaction product (B7-2). It was.
(3) P-400 (trade name: manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd., polyether polyol having an average molecular weight (number average molecular weight) of 400): 200 g, reactant (B7-1): 238.5 g, and reactant (B7 -2): 204.6 g was added and reacted at 80 ° C. for 6 hours. L in the formula (1b)BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9c), and RB2A reaction product (B7-3) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11e) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B7-3) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3350cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(4) Polymerization was performed in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B7-3) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B7). .
(5) A urethane-based resin composition (B7-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B7) was used instead of the composite (B2).
Example B8
(1) In a nitrogen stream, IPDI (isophorone diisocyanate): 1 mol and propylene glycol monomethyl ether: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 6 hours to obtain a reaction product (B8-1).
(2) In a nitrogen stream, KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol of dimethyl maleate: 1 mol After reacting at 3 ° C. for 3 hours, 1 mol of the reactant (B8-1) was added and reacted at 50 ° C. for 2 days to obtain a reactant (B8-2).
(3) IPDI (isophorone diisocyanate): 1 mol of reactant (B8-2) is added to 1 mol, and then 1 mol of propargyl alcohol is added and reacted at 40 ° C. for 5 days. LBIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a), and RB2A reaction product (B8-3) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11f) or (11g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B8-3) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3340 cm-1Near (N—H such as urea bond), 3280 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C—C triple bond of propargyl group).
(4) Instead of urethane resin (B2-6), urethane resin (B2-6) and modified silicone resin (manufactured by Kaneka Chemical Industry Co., Ltd., trade name S-303) are 7: 3 (mass ratio). ) And polymerized in the same manner as in Example B2 (7) except that the reactant (B8-3) was used instead of the reactant (B2-3). A composite (B8) was obtained.
(5) A urethane resin composition (B8-a) was obtained in the same manner as (8) of Example B2 except that the composite (B8) was used instead of the composite (B2).
Example B9
(1) Instead of KBM573 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-phenyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane), KBM803 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-mercaptopropyltrimethoxysilane): Except that 1 mol was used, L in the above formula (1b) was obtained in the same manner as in (1) to (3) of Example B7.BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9b), and RB2A reaction product (B9-1) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11h) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B9-1) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3350cm-1Near (N—H such as urea bond), 3050cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(2) Polymerization was conducted in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B9-1) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B9). .
(3) A urethane-based resin composition (B9-a) was obtained in the same manner as (8) of Example B2 except that the composite (B9) was used instead of the composite (B2).
Example B10
(1) Instead of KBM603 (trade name: N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.), N-β (aminoethyl) -γ-aminopropylmethyldi-n- Propoxysilane: The same as (1) of Example B1 except that 1 mol was used, and thereafter, in the same manner as (2) to (5) of Example B1, the formula (1b) LBIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a), and RB2A reaction product (B10-1) [compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11f) or (11g), was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B10-1) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3360 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(2) Instead of the reaction product (B1-5), the reaction product (B10-1) was polymerized in the same manner as in (6) of Example B1 except that 20 parts by mass was used, and the product (B10 )
Example B11
(1) In a nitrogen stream, KBM573 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-phenyl-γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and m-TMI (trade name: manufactured by Takeda Pharmaceutical Company Limited, m -Isopropenyl-α, α-dimethylbenzil isocyanate): 1 mol was mixed at 23 ° C., and after the heat generation was completed, the mixture was reacted at 50 ° C. for 1 day to obtain L of formula (1b)BIs represented by the above (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9c), and RB2Obtained a reaction product (B11-1) [compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11e). In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B11-1) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si-O of alkoxysilyl group), 3050cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(2) Polymerization was conducted in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B11-1) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B11). .
(3) A urethane-based resin composition (B11-a) was obtained in the same manner as (8) of Example B2 except that the composite (B11) was used instead of the composite (B2).
Example B12
(1) In a nitrogen stream, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and KBM5103 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-acryloyloxypropyltri) Methoxysilane): 1 mol was reacted at 40 ° C. for 6 days to obtain a reaction product (B12-1).
(2) Reaction product (B12-1): 1 mol, and m-TMI (trade name: Takeda Pharmaceutical Company Limited, m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzil isocyanate): 1 mol, 40 ° C. Reaction for 5 days to give the above formula (L of 1bBIs represented by the formula (8a), and RB2The reaction product (B12-2) [the compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11a), was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B12-2) was measured, it was 1160 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3040cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(3) Polymerization was performed in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B12-2) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B12). .
(4) A urethane-based resin composition (B12-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B12) was used instead of the composite (B2). This urethane resin composition (B12-a) was subjected to a storage stability test, but there was almost no change in viscosity even after 1 month at 50 ° C.
Example B13
(1) In a nitrogen stream, XDI (xylylene diisocyanate): 1 mol and 2-ethylhexyl alcohol: 1 mol were reacted at 40 ° C. for 7 days to obtain a reaction product (B13-1).
(2) Reactant (B13-1): 1 mol and KBM903 (trade name: γ-aminopropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 1 mol are reacted at 30 ° C. for 3 days to obtain a reaction product ( B13-2) was obtained.
(3) Reaction product (B13-2): 1 mol and NBDI (norbornene diisocyanate): 1 mol were reacted at 80 ° C. for 5 days to obtain a reaction product (B13-3).
(4) Reactant (B13-3): 1 mol and allyl alcohol: 1 mol are reacted at 40 ° C. for 7 days to obtain L of the formula (1b)BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a), and RB2A reaction product (B13-4) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11d) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B13-4) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3330cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(5) Polymerization was performed in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B13-4) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B13). .
(6) A urethane-based resin composition (B13-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B13) was used instead of the composite (B2). This urethane-based resin composition (B13-a) was subjected to a storage stability test, but there was almost no change in viscosity even after 1 month at 50 ° C.
Example B14
(1) In a nitrogen stream, 1 mole of allyl alcohol is added dropwise to 1 mole of hexamethylene diisocyanate in 1 mole at 50 ° C. over 30 minutes, and then reacted at 60 ° C. for 3 days to obtain a reaction product (B14-1). Obtained.
(2) Reactant (B14-1): 1 mol and N- (n-butyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane: 1 mol are mixed and reacted at 50 ° C. for 2 days to obtain the above formula (1b). L)BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9a), and RB2The reaction product (B14-2) [the compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11e), was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B14-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3360 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(3) Polymerization was performed in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B14-2) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B14). .
(4) A urethane-based resin composition (B14-a) was obtained in the same manner as (8) of Example B2 except that the composite (B14) was used instead of the composite (B2).
Example B15
(1) Allylamine: 1 mol and n-butyl acrylate: 1 mol were mixed in a nitrogen stream. After heat generation was completed, the reaction was carried out at 40 ° C. for 2 days to obtain a reaction product (B15-1). .
(2) Reactant (B15-1): 184 g and KBE9007 (trade name: γ-isocyanatopropyltriethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 205 g are reacted in a nitrogen stream to formula (1b) LBIs represented by the formula (8c), and RB2A reaction product (B15-2) [a compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (9c), was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (B15-2) was measured, 1170 cm-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3350cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(3) A compound (B15) was obtained by polymerization in the same manner as in Example B2 (7) except that the reactant (B15-2) was used instead of the reactant (B2-3). .
(4) A urethane-based resin composition (B15-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B15) was used instead of the composite (B2).
Example B16
(1) In a nitrogen stream, XDI (m-xylylene diisocyanate): 1 mol and KBM803 (trade name: γ-mercaptopropyltrimethoxysilane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.): 1 mol at 90 ° C. for 24 hours The reaction product (B16-1) was obtained by reaction.
(2) Allylamine: 1 mol and n-butyl acrylate: 1 mol were mixed in a nitrogen stream. After the heat generation was completed, the reaction was performed at 40 ° C. for 2 days to obtain a reaction product (B16-2). .
(3) Under a nitrogen stream, the reaction product (B16-1): 192 g and the reaction product (B16-2): 95 g are reacted to give L in the formula (1b).BIs represented by the formula (8d) and R in the formula (8d)B5Is represented by the formula (9c), and RB2Obtained a reaction product (B16-3) [compound of the present invention], which is a compound represented by the formula (11h). In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (B16-3) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(4) Polymerization was performed in the same manner as in (7) of Example B2 except that the reaction product (B16-3) was used instead of the reaction product (B2-3) to obtain a composite product (B16). .
(5) A urethane-based resin composition (B16-a) was obtained in the same manner as in (8) of Example B2 except that the composite (B16) was used instead of the composite (B2).
Each composite obtained in Example B1, Example B2, Example B4, Example B10 and Comparative Example B2 had a stable emulsion state, whereas it was obtained in Comparative Example B1. The synthesized product was mixed with a lot of gel material. Also, each composite obtained in Example B1, Example B3, Example B4, Example B10 and Comparative Example B2 was applied to Asada wood (thickness after drying 30 μm) and dried at 60 ° C. for 1 hour. When immersed in water at 23 ° C. for 2 hours, those of Example B1, Example B3, Example B4 and Example B10 were not whitened at all, whereas those obtained in Comparative Example B2 It was whitened and the coating film of the composite according to Comparative Example B2 could be easily peeled off from Asada wood.
From this result, the emulsion which can form the coating film excellent in water resistance can be stably manufactured by using the compound (B1 etc.) which is a compound of this invention.
Using the urethane resin compositions obtained in Example B2, Examples B5 to B9, Examples B11 to B16 and Comparative Examples B3 to B4, an Asada / mild steel plate was bonded as an adherend, and 23 ° C. After curing for 7 days at a relative humidity of 60%, the peel adhesion strength (N / 25 mm) was measured according to JIS K 6854. The results are shown in Table 2.
Figure 0004420668
As is clear from Table 2, it can be seen that the urethane resin composition prepared using the compound of the present invention as a raw material is excellent in adhesiveness.
Example C1
(1) Under nitrogen flow, KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and 2-ethylhexyl acrylate: 2 mol, 50 ° C. And reacted for 8 days to obtain a reaction product (C1-1).
(2) Reactant (C1-1): 1 mol and 1,4-butanediol diacrylate: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 7 days under a nitrogen stream, and L in the formula (1a)A2Is "-CO-", RA1And RA2Are both hydrogen atoms, XAA reaction product (C1-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the above formula (5f) or (5g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (C1-2) was measured, it was 1170 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(Preparation of acrylic aqueous resin dispersion)
In a glass beaker, reactant (C1-2): 11 parts by mass, n-butyl acrylate: 10 parts by mass, n-butyl methacrylate: 10 parts by mass, methyl methacrylate: 19 parts by mass, 2-hydroxyethyl methacrylate: 2 parts by mass Part and Adekaria soap SE-10N (reactive anionic surfactant, manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.): 2 parts by mass were charged and stirred until a uniform solution was obtained. This monomer mixture was added to 16 parts by mass of deionized water and stirred with a high speed stirrer to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of dropping, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (C1-3).
Example C2
(1) Under nitrogen flow, KBE603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltriethoxysilane): 1 mol, and 2-ethylhexyl acrylate: 2 mol, 50 ° C. And reacted for 8 days to obtain a reaction product (C2-1).
(2) Reactant (C2-1): 1 mol and 2-hydroxy-3-acryloyloxypropyl methacrylate: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 7 days under a nitrogen stream, and the formula (1a) LA2Is "-CO-", RA1And RA2One of which is a hydrogen atom and the other is a methyl group,AA reaction product (C2-2) [compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (5f) or (5g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (C2-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(Preparation of acrylic aqueous resin dispersion)
In a glass beaker, reactant (C2-2): 12 parts by mass, n-butyl acrylate: 10 parts by mass, n-butyl methacrylate: 8 parts by mass, methyl methacrylate: 20 parts by mass, and acrylic acid: 1 part by mass The mixture was charged and stirred until a homogeneous solution was obtained. This monomer mixture is added to a mixture of deionized water: 16 parts by mass and Aqualon HS-10 (reactive anionic surfactant, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.): 2 parts by mass. Stirring to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of dropping, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (C2-3).
Example C3
(1) In a nitrogen stream, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and n-butyl acrylate: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 8 days. (C3-1) was obtained.
(2) Reactant (C3-1): 1 mol and 2-hydroxy-3-acryloyloxypropyl methacrylate: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 7 days under a nitrogen stream, and the formula (1a) LA2Is "-CO-", RA1And RA2One of which is a hydrogen atom and the other is a methyl group,AA reaction product (C3-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (5f) or (5g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (C3-2) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Absorption was observed in the vicinity (C = O of the carbonyl group).
(Preparation of acrylic aqueous resin dispersion)
In a glass beaker, reactant (C3-2): 8 parts by mass, n-butyl acrylate: 10 parts by mass, n-butyl methacrylate: 10 parts by mass, methyl methacrylate: 22 parts by mass, 2-hydroxyethyl methacrylate: 2 parts by mass Part and Adekaria soap SE-10N (reactive anionic surfactant, manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.): 2 parts by mass were charged and stirred until a uniform solution was obtained. This monomer mixture was added to 16 parts by mass of deionized water and stirred with a high speed stirrer to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of dropping, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (C3-3).
Example C4
(1) Under nitrogen flow, KBM903 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol and methyl methacrylate: 1 mol were reacted at 50 ° C. for 8 days to obtain a reaction product (C4 -1) was obtained.
(2) Reactant (C4-1): 1 mole of 2-methacryloyloxyethyl isocyanate (manufactured by Showa Denko KK, trade name: Karenz MOI) in a nitrogen stream at 50 ° C. over 30 minutes. And then reacted at 60 ° C. for 1 day to obtain L of the formula (1b).BIs represented by the formula (8a), and RB2A reaction product (C4-2) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11a) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction product (C4-2) was measured, it was 1160 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3340 cm-1Absorption was observed in the vicinity (N—H such as urea bond).
(Preparation of acrylic aqueous resin dispersion)
In a glass beaker, reactant (C4-2): 6 parts by mass, n-butyl acrylate: 12 parts by mass, n-butyl methacrylate: 10 parts by mass, methyl methacrylate: 22 parts by mass, 2-hydroxyethyl methacrylate: 2 parts by mass Part and Adekaria soap SE-10N (reactive anionic surfactant, manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.): 2 parts by mass were charged and stirred until a uniform solution was obtained. This monomer mixture was added to 16 parts by mass of deionized water and stirred with a high speed stirrer to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of the dropwise addition, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (C4-3).
Example C5
(1) In a nitrogen stream, KBM603 (trade name: manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd., N-β (aminoethyl) -γ-aminopropyltrimethoxysilane): 1 mol, and methyl methacrylate: 1 mol, at 50 ° C., 8 The reaction product was reacted for a day to obtain a reaction product (C5-1).
(2) In a nitrogen stream, 1 mole of isononyl alcohol was added dropwise to 1 mole of hexamethylene diisocyanate over 1 hour at 50 ° C., and then reacted at 60 ° C. for 1 day to obtain a reaction product (C5-2 )
(3) Reaction product (C5-1): The reaction product (C5-2) was added to 1 mol and reacted at 50 ° C. for 7 days to obtain a reaction product (C5-3).
(4) Reaction product (C5-3): 1 mol and m-isopropenyl-α, α-dimethylbenzyl isocyanate (manufactured by Takeda Pharmaceutical, trade name: m-TMI): 1 mol, at 23 ° C. for 2 days By reacting L of the formula (1b)BIs represented by the formula (8a), and RB2A reaction product (C5-4) [a compound of the present invention] in which is a compound represented by the formula (11f) or (11g) was obtained. In addition, when the infrared absorption spectrum of this reaction material (C5-4) was measured, it was 1180 cm.-1Near (Si—O of alkoxysilyl group), 1730 cm-1Near (C = O of carbonyl group), 3350cm-1Near (N—H such as urea bond), 3050cm-1Near (C-H of aromatic ring), 1500cm-1Absorption was observed in the vicinity (CC of the aromatic ring).
(Preparation of acrylic aqueous resin dispersion)
In a glass beaker, reactant (C5-4): 12 parts by mass, n-butyl acrylate: 10 parts by mass, n-butyl methacrylate: 10 parts by mass, methyl methacrylate: 20 parts by mass, and acrylic acid: 1 part by mass The mixture was charged and stirred until a homogeneous solution was obtained. This monomer mixture is added to a mixture of deionized water: 16 parts by mass and Aqualon HS-10 (reactive anionic surfactant, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.): 2 parts by mass. Stirring to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of dropping, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (C5-5).
Comparative Example C1
(1) In a glass beaker, γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane: 3.2 parts by mass, n-butyl acrylate: 13 parts by mass, n-butyl methacrylate: 14 parts by mass, methyl methacrylate: 20 parts by mass, 2 -Hydroxyethyl methacrylate: 2 parts by mass, and Adekaria soap SE-10N (reactive anionic surfactant, manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd.): 2 parts by mass were charged and stirred until a uniform solution was obtained. This monomer mixture was added to 16 parts by mass of deionized water and stirred with a high speed stirrer to prepare a monomer emulsion.
A reactor equipped with a reflux condenser, a thermometer and a stirrer was charged with 30 parts by mass of deionized water and 0.1 part by mass of sodium hydrogen carbonate, and the temperature was raised to 75 ° C. while stirring. While maintaining the same temperature, 0.2 parts by mass of potassium persulfate was charged, and then the monomer emulsion was uniformly added dropwise over 2 hours. After completion of the dropwise addition, the polymerization was further allowed to proceed for 1 hour, followed by cooling to obtain an acrylic aqueous resin dispersion (ratio C1-1).
2,2,4-trimethyl-1,3-pentanediol monoisobutyrate with respect to 100 parts by mass of the solid content of the acrylic aqueous resin dispersions obtained in Examples C1 to C5 and Comparative Example C1, respectively. : 14 mass parts was mix | blended and the aqueous composition was obtained. This aqueous composition was applied to release paper and dried at room temperature (23 ° C.) for 7 days to prepare a coating film having a thickness of about 1 mm. About this coating film, water resistance was evaluated by the following evaluation criteria by the transparency after being immersed in normal temperature water for 7 days. The evaluation results are shown in Table 3.
Evaluation criteria
“○ (excellent)”: not whitened.
“△ (good)”: partially whitened.
“× (defect)”: completely whitened.
Figure 0004420668
As is apparent from Table 3, it can be seen that the use of an emulsion prepared using the compound of the present invention as a raw material can improve the water resistance and weather resistance of coating agents such as paints.
As described above, the confirmation of the reaction and the identification of the reaction product in each example were performed by measurement using an infrared absorption spectrum, gas chromatography, or the like. For example, in infrared absorption spectrum measurement, an ester bond, an ether bond, a thiocarbamate group, a urea group, a carbamate group, an amide bond, a carbon-carbon unsaturated bond, an alkoxysilyl group, a carbonyl group, etc., depending on each example. The characteristic absorption of was observed.
In addition, when the infrared thin film thin film obtained by drying the reactant (C1-2) obtained in Example C1 and the acrylic aqueous resin dispersion (C1-3) was subjected to infrared absorption spectrum measurement, The infrared absorption spectrum data shown in FIGS. 1 and 2 were obtained. FIG. 1 shows infrared absorption spectrum data of the reaction product (C1-2). FIG. 2 shows infrared absorption spectrum data of the thin film based on the solid content of the acrylic aqueous resin dispersion (C1-3). In addition, since the content of additives and the like in the acrylic aqueous resin dispersion (C1-3) is small, in the measurement of the infrared absorption spectrum of the thin film due to the solid content of the acrylic aqueous resin dispersion (C1-3), Absorption due to additives is negligible.
Furthermore, when the infrared absorption spectrum measurement was performed about the reaction material (C2-2) obtained in Example C2, the infrared absorption spectrum data shown by FIG. 3 was obtained. FIG. 3 shows infrared absorption spectrum data of the reaction product (C2-2).
Industrial applicability
As described above, when the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound of the present invention is used, performance such as adhesiveness, sealing material, coating agent (paint, etc.), water resistance, weather resistance, etc. is improved. be able to. In particular, the emulsion of the present invention is useful as an emulsion used for coating agents such as paints. Therefore, the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, silicon atom-containing polymer and emulsion thereof of the present invention are useful as components of adhesives, sealing materials, coating agents (paints, etc.).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is infrared absorption spectrum data of the reaction product (C1-2) obtained in Example C1.
FIG. 2 shows infrared absorption spectrum data of the thin film by the solid content of the acrylic aqueous resin dispersion (C1-3) obtained in Example C1.
FIG. 3 is infrared absorption spectrum data of the reaction product (C2-2) obtained in Example C2.

Claims (16)

下記式(1)で表されることを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物。
Figure 0004420668
[式(1)において、Wは多価の有機基を示す。m、nは、同一又は異なって、1以上の整数である。pは0又は1を示し、qは0又は1を示す。R1は「−NHCO−」又は「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4C)−」を示し、R4a、R4b、R4Cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基である。R2は炭素−炭素不飽和結合を有する有機基である。R3は「−COO−」、「−R5O−」、「−R5S−CONH−」、「−R5N(R6)−CONH−」又は「−R5O−CONH−」を示し、R5は2価の有機基であり、R6は水素原子又は有機基である。p、qのうち少なくとも一方は1である。
Xは下記式(2a)〜(2d)で表される基を示す。但し、pが1で且つR3が「−COO−」又は「−R5O−」であるとともに、qが1で且つR1が「−OCOC(R4a)H−C(R4b)(R4c)−」である場合、Xは下記式(2c)ではない。
Figure 0004420668
式(2a)〜(2d)において、R7は2価の有機基を示す。R8、R9は、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基を示す。R10は2価の有機基である。R11は2価の有機基である。Yは「−Si(OR12ah(R13a3-h基を有していてもよい有機基(R12a、R13aは、同一、又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、hは1〜3の整数である)」を示す。Y1、Y2は、同一又は異なって、「−Si(OR12bi(R13b3-i基を有していてもよい有機基(R12b、R13bは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、iは1〜3の整数である)」を示す。tは1〜3の整数を示す。
また、式(2a)又は(2b)におけるY、Y 1 、Y 2 が、下記式(3a)〜(3e)で表される基である。
Figure 0004420668
式(3a)〜(3e)において、R14、R15、R16、R17は、同一又は異なって、水素原子、炭化水素基、カルボキシ−炭化水素基、置換オキシカルボニル基を示す。Zは水素原子、「−Si(OR12cj(R13c3-j基を有していてもよい有機基(R12c、R13cは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、jは1〜3の整数である)」を示す。R18は水素原子又は有機基である。R19は有機基である。R20は水素原子又は炭化水素基を示す。R21は2価の有機基を示す。Y3、Y4は、同一又は異なって、水素原子又は「−Si(OR12dk(R13d3-k基を有していてもよい有機基(R12d、R13dは、同一又は異なって、水素原子又は炭化水素基であり、kは1〜3の整数である)」を示し、Y3、Y4のうち少なくとも一方は水素原子ではない。
ただし、R 1 が「−OCOC(R 4a )H−C(R 4b )(R 4c )−」であり、R 3 が「−COO−」である場合、Xが式(2a)又は(2b)で表される基を示す化合物のうち、Y、Y 1 、Y 2 が、式(3a)〜(3c)および(3e)で表される基である。なお、この場合、式(3a)で表され、且つ式(3a)におけるZが置換オキシカルボニル基である時は、該Zの置換オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基である。
また、R 1 が「−NHCO−」であり、R 3 が「−COO−」である場合、Xが式(2a)又は(2b)で表される基を示す化合物のうち、Y、Y 1 、Y 2 が、式(3a)〜(3b)および(3d)〜(3e)で表される基である。なお、この場合、式(3d)で表される基R 20 は、炭化水素基である。
A hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the following formula (1):
Figure 0004420668
[In Formula (1), W shows a polyvalent organic group. m and n are the same or different and are integers of 1 or more. p represents 0 or 1, and q represents 0 or 1. R 1 represents “—NHCO—” or “—OCOC (R 4a ) H—C (R 4b ) (R 4C ) —”, and R 4a , R 4b and R 4C are the same or different and represent a hydrogen atom or It is a hydrocarbon group. R 2 is an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond. R 3 is "-COO -", "- R 5 O -,""- R 5 S-CONH -," "- R 5 N (R 6) -CONH- " or "-R 5 O-CONH-" R 5 is a divalent organic group, and R 6 is a hydrogen atom or an organic group. At least one of p and q is 1.
X represents a group represented by the following formulas (2a) to (2d). However, p is 1 and R 3 is “—COO—” or “—R 5 O—”, and q is 1 and R 1 is “—OCOC (R 4a ) HC—R ( b 4 b ) ( When R 4c ) — ”, X is not the following formula (2c).
Figure 0004420668
In formulas (2a) to (2d), R 7 represents a divalent organic group. R 8 and R 9 are the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R 10 is a divalent organic group. R 11 is a divalent organic group. Y represents “—Si (OR 12a ) h (R 13a ) 3-h group which may have an organic group (R 12a and R 13a are the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group; h is an integer of 1 to 3) ". Y 1 and Y 2 may be the same or different, and “-Si (OR 12b ) i (R 13b ) 3-i group may have an organic group (R 12b and R 13b are the same or different; It is a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and i is an integer of 1 to 3). t shows the integer of 1-3.
Moreover, Y 1 , Y 1 , Y 2 in the formula (2a) or (2b) are groups represented by the following formulas (3a) to (3e).
Figure 0004420668
In the formulas (3a) to (3e), R 14 , R 15 , R 16 and R 17 are the same or different and each represents a hydrogen atom, a hydrocarbon group, a carboxy-hydrocarbon group, or a substituted oxycarbonyl group. Z is a hydrogen atom, an organic group optionally having a “—Si (OR 12c ) j (R 13c ) 3-j group (R 12c and R 13c are the same or different and each represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group; And j is an integer of 1 to 3) ". R 18 is a hydrogen atom or an organic group. R 19 is an organic group. R 20 represents a hydrogen atom or a hydrocarbon group. R 21 represents a divalent organic group. Y 3 and Y 4 are the same or different and each represents a hydrogen atom or an organic group (R 12d and R 13d which may have a —Si (OR 12d ) k (R 13d ) 3-k group, Differently, it is a hydrogen atom or a hydrocarbon group, and k is an integer of 1 to 3) ”, and at least one of Y 3 and Y 4 is not a hydrogen atom.
However, R 1 is "-OCOC (R 4a) H-C (R 4b) (R 4c) - " is, if R 3 is "-COO-", X has the formula (2a) or (2b) Y, Y 1 , Y 2 are groups represented by formulas (3a) to (3c) and (3e). In this case, when represented by the formula (3a) and Z in the formula (3a) is a substituted oxycarbonyl group, the substituted oxycarbonyl group of Z represents an alkoxycarbonyl group, a cycloalkyloxycarbonyl group, an aryl An oxycarbonyl group and an aralkyloxycarbonyl group;
In addition, when R 1 is “—NHCO—” and R 3 is “—COO—”, among compounds in which X represents a group represented by the formula (2a) or (2b), Y, Y 1 Y 2 is a group represented by the formulas (3a) to (3b) and (3d) to (3e). In this case, the group R 20 represented by the formula (3d) is a hydrocarbon group. ]
下記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和二重結合を有する化合物である請求項1記載の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物。
Figure 0004420668
[但し、LA1は分子末端に式(4a)で示される基と、他の分子末端に式(4b)で示される基を有する(メタ)アクリル系又はアリル系化合物の残基を示す。
Figure 0004420668
A2はカルボニル基又はメチレン基を示す。RA1はLA2がカルボニル基のとき水素原子又はメチル基、LA2がメチレン基のとき水素原子を示す。RA2は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。mA、nAは、同一又は異なって、1〜3の整数を示す。XAは、下記式(5a)〜(5d)、(5f)〜(5g)で示される基を示す。]
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、RAは水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RA3は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。RA4は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。RA5は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基を示す。RA6は水素原子、カルボキシメチル基又はメチル基を示す。RA7は分子量500以下の有機基を示す。RA8は分子量3000以下の有機基を示す。R A10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。ZAは水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は下記式(6)で示される基を示す。
Figure 0004420668
(RA13は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基、アリーレン基、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基を示す。RA14は水素原子若しくは炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RA15は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示す。tA'は1〜3の整数を示す。)
A1、VA2及びVA3は、下記式(7a)、(7b)、(7c)及び(7d)で示される基を、それぞれ示す。VA4はVAが式(7a)又は(7b)のとき式(7a)、(7b)、(7c)又は(7d)で示される基を示し、VA3が式(7c)のとき式(7a)、(7b)又は(7d)で示される基を示し、VA3が式(7d)のとき水素原子を示す。
Figure 0004420668
但し、上記式(7a)、(7b)、(7c)又は(7d)におけるRA5、RA6、RA7及びRA8は上記と同意義である。
また、前記式(5a)において、「−C(=O)−Z A 」が置換オキシカルボニル基である場合、該「−C(=O)−Z A 」の置換オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基である。
The hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound according to claim 1, which is a compound having a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated double bond represented by the following formula (1a).
Figure 0004420668
[However, L A1 represents a residue of a (meth) acrylic or allylic compound having a group represented by the formula (4a) at the molecular end and a group represented by the formula (4b) at the other molecular terminal.
Figure 0004420668
L A2 represents a carbonyl group or a methylene group. R A1 represents a hydrogen atom or a methyl group when L A2 is a carbonyl group, and represents a hydrogen atom when L A2 is a methylene group. R A2 represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group, or an aralkyl group. m A and n A are the same or different and represent an integer of 1 to 3. X A represents a group represented by the following formulas (5a) to (5d), (5f) to (5g). ]
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, RA represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. R A3 represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group, or an aralkyl group. R A4 represents an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. R A5 represents a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms. R A6 represents a hydrogen atom, a carboxymethyl group or a methyl group. R A7 represents an organic group having a molecular weight of 500 or less. R A8 represents an organic group having a molecular weight of 3000 or less . R A10 represents an alkylene group or an arylene group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. Z A represents a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the following formula (6).
Figure 0004420668
(R A13 represents an alkylene group, arylene group, alkyleneoxy group or aryleneoxy group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. R A14 represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. R A15 represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, t A ′ represents an integer of 1 to 3)
V A1 , V A2 and V A3 represent groups represented by the following formulas (7a), (7b), (7c) and (7d), respectively. V A4 represents a group represented by the formula (7a), (7b), (7c) or (7d) when V A is the formula (7a) or (7b), and V A3 is a formula (7 7a) represents a group represented by (7b) or (7d), and represents a hydrogen atom when V A3 is represented by formula (7d).
Figure 0004420668
However, R A5 , R A6 , R A7 and R A8 in the above formula (7a), (7b), (7c) or (7d) have the same meaning as above.
In the formula (5a), when “—C (═O) —Z A ” is a substituted oxycarbonyl group, the substituted oxycarbonyl group of “—C (═O) —Z A ” A cycloalkyloxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, and an aralkyloxycarbonyl group.
下記式(1b)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物である請求項記載の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物。
Figure 0004420668
但し、LBは下記式(8a)、(8b)、(8c)及び(8d)で示される基を示す。RB3は水素原子又はメチル基を示す。RB4は水素原子、炭素数1〜10個のアルキル基、アリール基又はアラルキル基を示す。RBは水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。pBは1〜3の整数を示す。RB5は下記式(9a)、(9b)又は(9c)を示す.RB6は分子量1000以下の2価の有機基を示す。RB7は下記式(10a)又は(10b)で示される基を示す。RB8は水素原子又は分子量500以下の有機基を示す。
Figure 0004420668
(RB9は水素原子又はメチル基を示す。)
B1は分子量5,000以下の2価の有機基を示し、RB2はLBが式(8a)又は(8b)のとき下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基を示し、LBが式(8d)のとき下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基を示す.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、RB10は炭素数1〜10個の側鎖があってもよいアルキレン基又はアリーレン基を示す。RB11は水素原子又は炭素数1〜20個のアルコキシ−カルボニル基を示す。RB13は水素原子、カルボキシメチル基又はメチル基を示す。RB14は分子量500以下の有機基を示す。R B16、炭素数1〜10個のアルキル基又は炭素数6〜12個のアリール基を示す。RB17は分子量500以下の2価の有機基を示す。
又、ZBは水素原子、アミノ基、分子量500以下の有機基又は下記式(12)で示される基を示す。
Figure 0004420668
(RB19は炭素数1〜10個の側鎖が有ってもよいアルキレン基、アリーレン基、アルキレンオキシ基又はアリーレンオキシ基を示す。RB20は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。RB21は水素原子又は炭素数1〜6個のアルキル基を示す。tB'は1〜3の整数を示す。)
B1、VB2及びVB3は下記式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)で示される基を、それぞれ示す。VB4はVB3が式(13a)又は(13b)のとき式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)で示される基を示し、VB3が式(13c)のとき(13a)、(13b)又は(13d)で示される基を示し、VB3が式(13d)のとき水素原子を示す。
Figure 0004420668
但し、上記式(13a)、(13b)、(13c)又は(13d)におけるRB11、RB13、RB14、RB15及びZBは上記と同意義である。
Formula (1b) represented by a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in a claim 1 hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compounds described in.
Figure 0004420668
However, L B is formula (8a), a group represented by (8b), (8c) and (8d). R B3 represents a hydrogen atom or a methyl group. R B4 represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, an aryl group or an aralkyl group. R B represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. p B represents an integer of 1 to 3. R B5 represents the following formula (9a), (9b) or (9c). R B6 represents a divalent organic group having a molecular weight of 1000 or less. R B7 represents a group represented by the following formula (10a) or (10b). R B8 represents a hydrogen atom or an organic group having a molecular weight of 500 or less.
Figure 0004420668
(R B9 represents a hydrogen atom or a methyl group.)
R B1 represents a molecular weight of 5,000 or less of a divalent organic group, R B2 is the L B formula when the formula (8a) or (8b) (11a), ( 11b), (11c), (11e) , (11f), a group represented by (11g) or (11h), L B is the following formula when the formula (8d) (11a), ( 11b), (11c), (11e), (11f), The group shown by (11g) or (11h) is shown.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, RB10 shows the alkylene group or arylene group which may have a C1-C10 side chain. R B11 represents a hydrogen atom or an alkoxy-carbonyl group having 1 to 20 carbon atoms. R B13 represents a hydrogen atom, a carboxymethyl group or a methyl group. R B14 represents an organic group having a molecular weight of 500 or less . R B16 represents the carbon number 1-10 alkyl or number 6-12 aryl group having a carbon. R B17 represents a divalent organic group having a molecular weight of 500 or less.
Z B represents a hydrogen atom, an amino group, an organic group having a molecular weight of 500 or less, or a group represented by the following formula (12).
Figure 0004420668
(R B19 represents an alkylene group, an arylene group, an alkyleneoxy group or an aryleneoxy group which may have a side chain having 1 to 10 carbon atoms. R B20 is a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms. R B21 represents a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 6 carbon atoms, and t B ′ represents an integer of 1 to 3.)
V B1 , V B2 and V B3 each represent a group represented by the following formula (13a), (13b), (13c) or (13d). V B4 represents a group represented by the formula (13a), (13b), (13c) or (13d) when V B3 is the formula (13a) or (13b), and V B3 is a group represented by the formula (13c) (13a). ), (13b) or (13d), and a hydrogen atom when V B3 is represented by formula (13d).
Figure 0004420668
However, R B11 , R B13 , R B14 , R B15 and Z B in the above formula (13a), (13b), (13c) or (13d) have the same meaning as described above.
下記式(14)で示される多価(メタ)アクリレート系化合物又は多価アリル系化合物と、下記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15f)又は(15g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1a)で表される加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、上記式(14)におけるLA1、LA2、RA1、RA2、mA及びnAは上記と同意義である。上記式(15a)、(15b)、(15c)、(15d)、(15f)及び(15g)におけるtA、RA3、RA4、RA5、RA6、RA7、RA8 、R A10、VA1、VA2、VA3、VA4及びZAは上記と同意義である。
また、前記式(15a)において、「−C(=O)−Z A 」が置換オキシカルボニル基である場合、該「−C(=O)−Z A 」の置換オキシカルボニル基は、アルコキシカルボニル基、シクロアルキルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基である。
In the following formula (15a), (15b), (15c), (15d) , ( 15f) or (15g) with the polyvalent (meth) acrylate compound or polyvalent allyl compound represented by the following formula (14) A process for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound represented by the formula (1a) by reacting with the compound shown.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, L A1 , L A2 , R A1 , R A2 , m A and n A in the above formula (14) are as defined above. In the above formulas (15a), (15b), (15c), (15d) , ( 15f) and (15g), t A , R A3 , R A4 , R A5 , R A6 , R A7 , R A8 , R A10 , V A1 , V A2 , V A3 , V A4 and Z A are as defined above.
In the formula (15a), when “—C (═O) —Z A ” is a substituted oxycarbonyl group, the substituted oxycarbonyl group of the “—C (═O) —Z A ” A cycloalkyloxycarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, and an aralkyloxycarbonyl group.
上記式(8a)又は(8b)で示される基を有し、且つイソシアネート基を有する化合物と、下記式(16a)、(16b)、(16c)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLBが上記式(8a)又は(8b)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
但し、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16e)、(16f)及び(16g)におけるRB、RB4、RB10、tB、RB11、RB13、RB14 B16 、R B17 、VB1、VB2、VB3及びVB4は上記と同意義である。
A compound having a group represented by the formula (8a) or (8b) and having an isocyanate group, and the following formulas (16a), (16b), (16c) , ( 16e), (16f) or (16g) and in compound represented by is reacted, the formula represented by (1b), and with L B is a group represented by the formula (8a) or (8b), R B2 is the formula (11a), ( 11b), (11c) , ( 11e), (11f) or a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated, characterized by producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound which is a group represented by (11g) A method for producing an organic compound.
Figure 0004420668
Figure 0004420668
Figure 0004420668
However, in the above formulas (16a), (16b), (16c) , ( 16e), (16f) and (16g), R B , R B4 , R B10 , t B , R B11 , R B13 , R B14 , R B16 , R B17 , V B1 , V B2 , V B3 and V B4 are as defined above.
下記式(17)で示される化合物と、下記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLBが上記式(8c)で示される基であるとともに、RB2が上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
但し、上記式(17)におけるRB、RB4、RB1及びtBは上記と同意義である。又、上記式(18a)、(18b)及び(18c)におけるRB6及びRB7は上記と同意義であり、上記式(18c)におけるRB8は上記と同意義である。
A compound represented by the following formula (17), the following equation (18a), (18b) or a compound represented by (18c) is reacted, represented by the formula (1b), and L B is the formula ( And a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in which R B2 is a group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c). A method for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
However, R B , R B4 , R B1 and t B in the above formula (17) are as defined above. In the above formulas (18a), (18b) and (18c), R B6 and R B7 have the same meaning as above, and R B8 in the above formula (18c) has the same meaning as above.
下記式(19)で示される化合物、および上記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物の反応により得られる下記式(20)で示される化合物と、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16e)、(16f)又は(16g)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLBが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)又は(11g)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
但し、上記式(20)におけるRB22は上記式(9a)、(9b)又は(9c)で示される基を同意義である。
A compound represented by the following formula (19), a compound represented by the following formula (20) obtained by a reaction of the compound represented by the above formula (18a), (18b) or (18c), and the above formula (16a), (16b), represented by (16c), (16e), (16f) or by reacting a compound represented by (16g), represented by the formula (1b), and L B is the formula (8d) A hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound in which R B2 is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c) , ( 11e), (11f) or (11g). A method for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, characterized by comprising:
Figure 0004420668
However, R B22 in the above formula (20) has the same meaning as the group represented by the above formula (9a), (9b) or (9c).
上記式(19)で示される化合物、及び上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16e)、(16f)、(16g)又は下記式(21)で示される化合物の反応により得られる下記式(22)で示される化合物と、上記式(18a)、(18b)又は(18c)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLBが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
但し、上記式(21)におけるRB、RB4、RB10及びtBは上記と同意義である。上記式(22)におけるRB23は(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基と同意義である。
Obtained by reaction of the compound represented by the above formula (19) and the compound represented by the above formula (16a), (16b), (16c) , ( 16e), (16f), (16g) or the following formula (21) a compound represented by the following formula (22) to be the above formula (18a), (18b) or by reacting a compound represented by (18c), is represented by the formula (1b), and L B is the formula Hydrolysis which is a group represented by (8d) and R B2 is a group represented by the above formula (11a), (11b), (11c) , ( 11e), (11f), (11g) or (11h) A method for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, comprising producing a decomposable silicon group-containing unsaturated organic compound.
Figure 0004420668
However, R B , R B4 , R B10 and t B in the above formula (21) are as defined above. R B23 in the above formula (22) has the same meaning as the group represented by (11a), (11b), (11c) , ( 11e), (11f), (11g) or (11h).
下記式(23)で示される化合物と、上記式(16a)、(16b)、(16c)、(16e)、(16f)、(16g)又は(21)で示される化合物とを反応させて、前記式(1b)で表され、且つLBが上記式(8d)で示される基であるとともに、RB2が上記式(11a)、(11b)、(11c)、(11e)、(11f)、(11g)又は(11h)で示される基である加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を製造することを特徴とする加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物の製造方法。
Figure 0004420668
但し、上記式(23)におけるRB24は分子量300以下の炭素−炭素不飽和結合を有する有機基を示す。
A compound represented by the following formula (23) is reacted with a compound represented by the above formula (16a), (16b), (16c) , ( 16e), (16f), (16g) or (21), represented by the formula (1b), and with L B is a group represented by the formula (8d), R B2 is the formula (11a), (11b), (11c), (11e), (11f) A method for producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound, comprising producing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound which is a group represented by (11g) or (11h).
Figure 0004420668
However, R B24 in the formula (23) is a molecular weight of 300 or less carbon - an organic group having a carbon-carbon unsaturated bond.
請求項1乃至のいずれか一項に記載の加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物を単量体成分とすることを特徴とする珪素原子含有ポリマー。A silicon atom-containing polymer comprising the hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound according to any one of claims 1 to 9 as a monomer component. 加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体との共重合により得られる請求項10記載の珪素原子含有ポリマー。The silicon atom-containing polymer according to claim 10, obtained by copolymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond. 末端に加水分解性珪素基を含有する化合物の存在下、加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とを共重合させて得られる請求項11記載の珪素原子含有ポリマー。Claims obtained by copolymerizing a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond in the presence of a compound containing a hydrolyzable silicon group at the terminal. 11. The silicon atom-containing polymer according to 11 . 加水分解性珪素基含有不飽和有機化合物と、エチレン性不飽和結合を有する共重合性単量体とをエマルジョン重合させて得られる請求項10乃至12のいずれか一項に記載の珪素原子含有ポリマー。The silicon atom-containing polymer according to any one of claims 10 to 12 , obtained by emulsion polymerization of a hydrolyzable silicon group-containing unsaturated organic compound and a copolymerizable monomer having an ethylenically unsaturated bond. . 請求項10乃至13のいずれか一項に記載の珪素原子含有ポリマーを含んでいることを特徴とするエマルジョン。An emulsion comprising the silicon atom-containing polymer according to any one of claims 10 to 13 . 請求項14記載のエマルジョンを含有することを特徴とするエマルジョン型接着剤。An emulsion adhesive comprising the emulsion according to claim 14 . 請求項14記載のエマルジョンを含有することを特徴とするエマルジョン型コーティング剤。An emulsion-type coating agent comprising the emulsion according to claim 14 .
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