JP4419082B2 - 通信システム - Google Patents
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Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、I2Cバス等の複雑なシリアル・バスに接続するデバイス数を減少させつつ、実質的に多数のデバイス間の通信を実現できる通信システムを提供することを目的としている。
請求項1記載の通信システムにあっては、マスタデバイス(子システム)と、該マスタデバイスに対してシリアルデータを送受信する複数のスレーブデバイス(孫システム)とから成る通信システムにおいて、前記マスタデバイスのデータ出力端(TXD)と、前記複数のスレーブデバイスの各データ入力端(RXD)とをパラレルに接続する第1の接続ライン(211−3)と、前記第1の接続ライン(211−3)とは別体に設けられ前記マスタデバイスのデータ入力端(RXD)と、前記複数のスレーブデバイスの各データ出力端(TXD)とをパラレルに接続する第2の接続ライン(211−2)と、前記マスタデバイスのビジー信号入力端と、前記複数のスレーブデバイスの各ビジー信号出力端とを接続し、接続された全てのスレーブデバイスが非ビジー状態(“1”)にあるときのみ前記マスタデバイスにて非ビジー値(“1”)を示すビジー信号(BUSY)が受信されるビジー信号ライン(211−5)と、前記マスタデバイスに設けられ、一のスレーブデバイスを特定するアドレス情報(430)と、前記マスタデバイスがデータを受信するか送信するかを指定する通信方向フラグ(432)とを含むステータス情報(401,411)を、前記マスタデバイスにて受信されるビジー信号(BUSY)が非ビジー値(“1”)を示すことを条件として、前記第1の接続ラインを介して出力開始するステータス情報送信手段(SP64,SP76)と、前記各スレーブデバイスに設けられ、前記第1の接続ライン(211−3)を介して出力されたステータス情報(401,411)を受信するステータス情報受信手段(266,図16のルーチンの起動)と、前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを送信する旨を指定する通信方向フラグ(432)が送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第1の接続ラインを介して前記一のスレーブデバイス宛のデータを、前記マスタデバイスにて受信されるビジー信号(BUSY)が非ビジー値を示すことを条件に送信開始するマスタ・データ送信手段(SP68)と、前記各スレーブデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを送信する旨を指定する通信方向フラグ(432)が送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第1の接続ライン(211−3)を介して送信される前記一のスレーブデバイス宛のデータを受信するスレーブ・データ受信手段(SP118)と、前記各スレーブデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを受信する旨を指定する通信方向フラグ(432)が送信され、かつ、前記アドレス情報(430)によって自機が指定されると、前記ステータス情報に続いて前記第2の接続ライン(211−2)を介して前記マスタデバイス宛のデータを送信するスレーブ・データ送信手段(SP126)と、前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを受信する旨を指定する通信方向フラグ(432)が送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第2の接続ライン(211−2)を介して前記マスタデバイス宛に送信されたデータを受信するマスタ・データ受信手段(SP80)と、前記各スレーブデバイスに設けられ、少なくとも、前記ステータス情報受信手段における前記ステータス情報の受信中、前記スレーブ・データ受信手段(SP118)における前記データの受信中、および、前記スレーブ・データ送信手段(SP126)における前記データの送信中であるか否かに応じて、前記ビジー信号ライン(211−5)に当該スレーブデバイスがビジー状態にあるか否かを示すビジー信号を出力するビジー信号出力手段とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の通信システムにおいて、前記ステータス情報送信手段(SP64,SP76)が出力するステータス情報(401,411)は、該ステータス情報(401,411)が出力される毎に所定の規則で変動する(「1」づつカウントアップされる)エラーチェックコード(434)を含むものであり、前記各スレーブデバイスに設けられ、前記アドレス情報(430)によって自機が指定されたか否かにかかわらず、前記エラーチェックコード(434)が正当か否かを検証するエラーチェックコード検証手段(SP104)をさらに有することを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載の通信システムにおいて、前記各スレーブデバイスから前記マスタデバイスに対して送信要求信号(TXREQ)を伝送する第3の接続ラインと、前記各スレーブデバイスに設けられ、前記マスタデバイスにデータ送信を行なう必要が生じた際に前記第3の接続ラインを介して前記送信要求信号(TXREQ)を出力する送信要求手段(SP36)と、前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報(411)に含めるべきアドレス情報(430)に係るスレーブデバイスとして、前記送信要求信号(TXREQ)を出力した一または複数のスレーブデバイスの中から一のスレーブデバイスを決定するスレーブデバイス決定手段(SP74)とをさらに有することを特徴とする。
1.1.操作パネル100の構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサの操作パネル100の全体構成を図1を参照し説明する。図において操作パネル100は、セクション101〜104の「4」セクションから構成されている。ここで、セクション101,102は入力チャンネルの音量等を調整するフェーダ等から構成されている。同様に、セクション104は出力チャンネルの音量等を調整するフェーダ等から構成されている。また、セクション103は、これら入出力チャンネルのうち選択された一のチャンネルにおける詳細なパラメータの設定等に用いられる。ここで、各入力チャンネルにおいて音量・音質調節された音声信号は、ステレオバス、MIXバス、CUEバス等のバスに出力される。
次に、本実施例のデジタルミキサの制御システムの全体構成を図3を参照し説明する。図おいて220は親システムであり、デジタルミキサ全体の監視および制御を行う。201−A,202−A,203−A,204−Aは子システムであり、各々セクション101〜104に関する監視および制御を統括するとともに、サブセクション101−A,102−A,103−A,104−Aに対する監視および制御を直接的に実行する。201−B,202−B,203−B,204−B,201−C,202−C,203−C,204−Cは孫システムであり、各子システム201−A〜204−Aの制御の下、サブセクション101−B,102−B,103−B,104−B,101−C,102−C,103−C,104−Cを監視および制御する。より具体的には、親システム220はI2Cに準拠するEバスのコネクタを2つ備えたシステム基板であり、各子システムはEバスのコネクタと、双方向シリアル通信を行うSバスのコネクタとを一つずつ備えたシステム基板であり、各孫システムはSバスのコネクタを1つ備えたシステム基板である。216,217はEバスのケーブルであり、親システム220および子システム201−A〜204−AのEバスコネクタに接続され、それらのシステム間で信号を伝送する。211〜214はSバスであり、各子システムと配下の孫システムのSバスコネクタに接続され、それらのシステム間で信号を伝送する。
次に、子システムの一般的構成を図4(a)を参照し説明する。図4(a)において242は表示器群であり、各種LED等から構成される。但し、本実施例にあっては、子システムによって直接的に制御されるサブセクション101−A,103−A等において特に表示器群242に該当するものはない。244は操作子群であり、サブセクション101−Aにおいては電動フェーダ124−1〜n、サブセクション103−Aにおいてはタッチスクリーン130を構成するタッチパネルがこれに該当する。246はシリアルI/O部であり、Sバスを介して配下の孫システムとの間で各種信号を入出力する。248はEバスI/O部であり、Eバスを介して親システムとの間で各種信号を入出力する。252はCPUであり、フラッシュメモリ254に格納されたプログラムに基づいて子システム内の各部を制御する。256はRAMであり、CPU252のワークメモリとして使用される。
2.1.Eバス・プロトコル
2.1.1.物理的構成
次に、親システム220および子システム201−A〜204−A間を接続するEバス216,217のプロトコルを説明する。まず、Eバス216の具体的構成を図5に示す。但し、図5においてはEバス216(I2Cバス)を構成する7本のワイヤーのうち、クロック信号SCLを伝送するSCLライン216aと、データ信号SDAを伝送するSDAライン216bとの2本の信号線のみを図示する。なお、図示していない残り5本の信号線はイニシャルクリアライン1本と、電源ライン4本である。親システム220のEバスI/O部222の内部において371,372はプルアップ用の抵抗器であり、SCLライン216aおよびSDAライン216bを各々所定の電圧Vpにプルアップする。
次に、SCLライン216aおよびSDAライン216bにおけるデータ転送時のタイミングチャートを図6に示す。Eバスシステムにおいては、バスが開放状態(“1”)の時のみにデータ転送を開始することができる。Eバスに接続されたデバイス(親システムまたは子システム)のうち、Eバスを介してデータを送信しようとするデバイスにおいては、各信号SCL,SDAの何れもが“1”である旨が確認された後、データ信号SDAとして“0”が出力される。これをスタートビット(Start Bit)という。このスタートビットにより、該デバイスによってEバスにデータが出力されようとしている旨が他のデバイスにおいて検出される。
(1)プロトコルの種類
先行技術文献の特開2002−251183号公報に開示されたEバスシステムは元々は電子楽器内部のデバイスの相互接続のために開発されたものであり、電子楽器内部にて各種スイッチ、JOGコントローラ、コンティニュアスコントローラ等の操作状態を入出力するための「標準プロトコル」、MIDI信号を入出力するための「MIDIプロトコル」、および各デバイスに対する初期化処理等のコマンドを送信する「共通プロトコル」が定められている。各デバイスは、ホスト系(本実施例においては親システム220)を除いて、標準プロトコルまたはMIDIプロトコルのうち何れか一方のパケットのみを入出力できるようになっている。
次に、共通プロトコルおよび標準プロトコルのパケットの構成を図7を参照し説明する。
まず、Eバスシステムを起動する際、親システム220から各子システム201−A〜204−Aに対して、「C01:Eバススタート」なるパケットが送信される。このパケットにおいては、送信先アドレスは各子システムのアドレスであり、送信元アドレスは親システムのアドレスである。そして、データ部380の第1データは01h(hは16進数)、第2および第3データは00hに設定される。このパケットが受信されると、各子システムにおいては、Eバスに係る入出力処理が準備される。ところで、このEバススタートを送信するにあたっては、「ゼネラルコール」という送信方法を採用することができる。これは、送信先アドレスを「0000000b」とすることにより、他のデバイスに対して一斉にパケットを送信する方法である。この「ゼネラルコール」を用いてEバススタートを送信すると、1回の送信によって全子システムを初期化することができる。
(3.1)子システムから親システムへのデータ送信
次に、子システムから親システムに対するデータ送信用のパケットについて説明する。これらのパケットにおいては、送信先アドレスは必ず親システム220であり、送信元アドレスは当該パケットを送信する子システムのアドレスである。まず、子システム(またはその配下の孫システム)において、何れかのスイッチがオフ状態に設定されると、その旨がC11:SW OFFというパケットによって、該子システムから親システム220に通知される。該パケットにおいて、第1データは「6xh」(但し、xは「0h〜Fh」の範囲のポート番号、以下同)であり、第2データは「00h」〜「FFh」の範囲のスイッチ番号である。また、第3データはダミーデータ「00h」である。
次に、親システムから子システムに対するデータ送信用のパケットについて説明する。これらのパケットにおいては、送信先アドレスは何れかの子システムであり、送信元アドレスは親システム220のアドレスである。まず、子システム(またはその配下の孫システム)に対して、LEDの点灯状態を指定する場合は、その旨がC21:LEDコントロールというパケットによって、親システム220から対応する子システムに通知される。該パケットにおいて、第1データは「6xh」であり、第2データは「00h」〜「FFh」の範囲のグループ番号である。ここで、「グループ」とは、輝度を同時に設定すべき一または複数のLEDの集合の意味である。また、第3データは当該グループに設定される輝度であり、「00h」〜「FFh」の範囲で指定される。ここで「00h」は消灯状態、「FFh」は最大輝度の点灯状態であり、両者の間の値によって中間輝度の点灯状態が表現される。
2.2.1.物理的構成
次に、子システムおよび配下の孫システム間を接続するSバス211〜214のプロトコルを説明する。まず、先に図3において述べたように子システム201−Aには二の孫システム201−B,201−Cが接続されているが、仮に孫システム201−Bのみが子システム201−Aに対して一対一に接続されていたと仮定した場合のバス構成を図8(a)に示す。図において子システム201−Aが出力する初期化信号/EXTICは、接続ライン211−1を介して、孫システム201−Bにリセット信号/RESETとして供給される。また、孫システム201−Bの出力データ信号TXDは、接続ライン211−2を介して、子システム201−Aに入力データ信号RXDとして供給される。逆に、子システム201−Aの出力データ信号TXDは、接続ライン211−3を介して、孫システム201−Bに入力データ信号RXDとして供給される。
次に、子システムおよび孫システム間においては、両者の出力データ信号TXDおよび入力データ信号RXDによってパケットが送受信されることにより、データが伝送される。ここで、伝送されるパケットの形式を図9(a)〜(f)を参照し説明する。何れのパケットも「1バイト」を単位として送受信されるが、図9(a)に示すように子システムから孫システムに送信されるパケットにはメッシュを付して表示し、孫システムから子システムに送信されるパケットは無地にて表示する。
(1)子システムから孫システムへのデータ送信
次に、図10を参照し、子システムから孫システムに対してデータ送信を行う場合の動作を、子システムに「3」台の孫システムを接続した場合を例として説明する。なお、図10〜図12において、DATA1〜3、BUSY1〜3、TXREQ1〜3は、図8(b)における「3」台の孫システム201−B,201−C,201−Dが各々出力するデータ信号、ビジー信号および送信要求信号である。まず、各孫システムにおいては必要に応じて様々な処理が行われているが、これらの処理が終了すると、時刻t1〜t3の期間に各孫システムのビジー信号BUSY1〜3が“1”に立ち上がる。そして、全てのビジー信号BUSY1〜3が立ち上がったタイミングである時刻t3において、子システムに受信されるビジー信号BUSYが“1”になるため、全ての孫システムにおいてステータスバイトの受信が可能になった旨が子システムにおいて認識される。
次に、図11,図12を参照し、孫システムから子システムに対してデータ送信を行う場合の動作を説明する。まず、孫システム201−B,201−Dが監視および制御するサブセクションにおいて、例えば何らかの操作子の操作イベントが発生する。そして、孫システム201−B,201−Dにおいて、これらイベントを子システムを介して親システムに送信すべく、送信要求信号TXREQ1,3が図11の時刻t44,t45において“0”に立ち下がったとする。トータルの送信要求信号TXREQは、このうち最先の時刻t44において“0”に立ち下がることになる。
3.1.子システム:親システムからのデータ受信
次に、Eバス216,217を介して子システムが親システムからパケットを受信した場合の動作を説明する。子システムにおいてEバス216,217を介して「5バイト」パケットが受信されると、子システムにおいては図13(a)に示すデータ受信ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、受信したパケットは共通プロトコルのパケットであるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP4に進み、配下の孫システムに対して当該共通プロトコルのパケットのデータ部380が送信される。次に、処理がステップSP6に進むと、受信した共通プロトコルのデータ部380に応じた処理が実行される。すなわち、「C01:Eバススタート」が受信されたのであれば、子システム内部において必要な初期化処理が実行される。また、「C02:カテゴリID・サブアドレス・リクエスト」が受信されたのであれば、「C03:カテゴリID・サブアドレス・リプライ」のパケットが親システム220に返信される。
上記対孫送信サブルーチン(図15(a))のステップSP66においては子システムによってステータスバイトが孫システムに送信されたが、該ステータスバイトの受信が完了すると、各孫システムにおいて図16に示すステータスバイト受信イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP104に進むと、エラーチェックコード434が正常であるか否かが確認される。すなわち、今回受信したエラーチェックコード434は、当該Sバスにおいて過去に送信された最後のステータスバイトに用いたエラーチェックコードを「1」だけカウントアップした値に等しいか否かが確認される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP106に進み、所定のエラー処理が実行された後に本ルーチンの処理が終了する。
次に、孫システムにおいて親システムに対して送信すべきデータが発生した場合は、図14(a)に示すデータ発生イベントルーチンが起動される。孫システムが親システムに対して送信すべきデータには、標準プロトコルのパケットによって送信すべきデータと、共通プロトコルのパケットによって送信すべきデータとがある。例えば、該孫システムによって監視および制御されているスイッチ、ロータリーエンコーダ等の操作子が操作されると、その旨は標準プロトコルのパケットによって親システムに通知しなければならない。また、孫システムが当該孫システム自体の異常、または子システムの異常を検出した場合には、その旨を共通プロトコル(C04:その他)によって親システム220に報告しなければならない。
次に、子システムにおいて親システムに対して送信すべきデータが発生した場合は、図14(b)に示すデータ発生イベントルーチンが起動される。ここで、孫システムの場合と同様に、子システムが親システムに対して送信すべきデータには、標準プロトコルのパケットによって送信すべきデータと、共通プロトコルのパケットによって送信すべきデータとがある。例えば、該子システムによって監視および制御されている電動フェーダが操作されると、その旨は標準プロトコルのパケットによって親システムに通知しなければならない。また、子システムが配下の孫システムの異常を検出した場合、あるいは子システムが該子システム自体の異常を検出した場合には、その旨を共通プロトコル(C04:その他)によって親システム220に報告しなければならない。
次に、子システムにおいて受信している送信要求信号TXREQが“0”になると、CPU252に対して送信要求割込みが発生し、図15(b)に示す送信要求割込みルーチンが起動される。図において処理がステップSP72に進むと、アービトレーションパケット420のステータスバイト421がSバスを介して配下の孫システムに送信され、これに対して各孫システムが送信したリプライバイトのワイヤードアンド結果であるリプライバイト422が子システムにおいて受信される。
上述したように、子システムが出力するステータスバイトは、アービトレーションパケット420のものを除けば、特定の一の孫システムを通信相手として指定するものである。従って、通信相手として指定されなかった他の孫システムにおいては、該ステータスバイトに係るパケットを無視しても差し支えない。しかし、本実施例においては、各孫システムは自機が通信相手として指定されなかった場合には、子システムを監視することにより、装置全体としての信頼性を向上させている。ここで、再びステータスバイト受信イベントルーチン(図16)を参照しその詳細を説明する。
ところで、対孫送信サブルーチン(図15(a))のステップSP84、ステータスバイト受信イベントルーチン(図16)のステップSP106,SP114,SP122においては所定のエラー処理が実行される旨を述べたが、ここでエラー処理とは、発生したエラーの詳細を報告するように、共通プロトコルの「C04:その他」に属する第1〜第3データを作成し、これを親システム220に送信する処理である。ここで、子システムが孫システムの異常を検出した場合にその旨を親システムに報告する場合には通信経路上の障害は無いが、孫システムが子システムの異常を検出した場合には問題がある。すなわち、孫システムと親システム220の間には、エラーの詳細を直接的に報告する通信経路が設けられておらず、孫システムは障害を有する子システムを介して親システムにエラーの詳細を報告する共通プロトコルのパケットを送信しなければならないのである。
以上のように、本実施例においては、以下のような効果がある。
(1)孫システムがデータ部380の内容を生成し子システムがヘッダ部370を生成したEバス上のパケットは、子システムが全体を生成したパケットと全く同一の形式で親システム220に送信される。従って、親システム220においては、ある子システムからパケットを受信したとき、そのパケットは子システムが全体を生成したパケットであるのか、孫システムがデータ部380を生成し子システムが仲介したパケットであるのかを区別する必要がない。従って、本実施例によれば、親システム220が直接的に管理すべきEバス上のデバイスをきわめて少なくすることが可能になる。さらに、孫システムのCPU272にはI2C機能を有しない安価なCPUを使用することができるから、制御システム全体のコストダウンを図ることができる。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、各孫システム201−B〜201−Dの送信要求信号TXREQ1〜3は接続ライン211−6に供給され、これら送信要求信号TXREQ1〜3のワイヤードアンド結果が送信要求信号TXREQとして子システム201−Aに供給された(図8(a))。しかし、図17に示すように、これら送信要求信号TXREQ1〜3を独立した接続ライン211−11〜13によって子システム201−Aに供給してもよい。かかる構成によれば、子システム201−Aは、接続ライン211−11〜13のうち何れが“0”になったかに基づいて送信要求を行った孫システムを直ちに特定することができる。従って、孫システムから子システムに対してパケットを送信する場合に、アービトレーションパケットの送受信は全く不要になる。
Claims (3)
- マスタデバイスと、該マスタデバイスに対してシリアルデータを送受信する複数のスレーブデバイスとから成る通信システムにおいて、
前記マスタデバイスのデータ出力端と、前記複数のスレーブデバイスの各データ入力端とをパラレルに接続する第1の接続ラインと、
前記第1の接続ラインとは別体に設けられ前記マスタデバイスのデータ入力端と、前記複数のスレーブデバイスの各データ出力端とをパラレルに接続する第2の接続ラインと、
前記マスタデバイスのビジー信号入力端と、前記複数のスレーブデバイスの各ビジー信号出力端とを接続し、接続された全てのスレーブデバイスが非ビジー状態にあるときのみ前記マスタデバイスにて非ビジー値を示すビジー信号が受信されるビジー信号ラインと、
前記マスタデバイスに設けられ、一のスレーブデバイスを特定するアドレス情報と、前記マスタデバイスがデータを受信するか送信するかを指定する通信方向フラグとを含むステータス情報を、前記マスタデバイスにて受信されるビジー信号が非ビジー値を示すことを条件として、前記第1の接続ラインを介して出力開始するステータス情報送信手段と、
前記各スレーブデバイスに設けられ、前記第1の接続ラインを介して出力されたステータス情報を受信するステータス情報受信手段と、
前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを送信する旨を指定する通信方向フラグが送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第1の接続ラインを介して前記一のスレーブデバイス宛のデータを、前記マスタデバイスにて受信されるビジー信号が非ビジー値を示すことを条件に送信開始するマスタ・データ送信手段と、
前記各スレーブデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを送信する旨を指定する通信方向フラグが送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第1の接続ラインを介して送信される前記一のスレーブデバイス宛のデータを受信するスレーブ・データ受信手段と、
前記各スレーブデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを受信する旨を指定する通信方向フラグが送信され、かつ、前記アドレス情報によって自機が指定されると、前記ステータス情報に続いて前記第2の接続ラインを介して前記マスタデバイス宛のデータを送信するスレーブ・データ送信手段と、
前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報送信手段によって前記マスタデバイスがデータを受信する旨を指定する通信方向フラグが送信された場合に、前記ステータス情報に続いて前記第2の接続ラインを介して前記マスタデバイス宛に送信されたデータを受信するマスタ・データ受信手段と、
前記各スレーブデバイスに設けられ、少なくとも、前記ステータス情報受信手段における前記ステータス情報の受信中、前記スレーブ・データ受信手段における前記データの受信中、および、前記スレーブ・データ送信手段における前記データの送信中であるか否かに応じて、前記ビジー信号ラインに当該スレーブデバイスがビジー状態にあるか否かを示すビジー信号を出力するビジー信号出力手段と
を有することを特徴とする通信システム。 - 前記ステータス情報送信手段が出力するステータス情報は、該ステータス情報が出力される毎に所定の規則で変動するエラーチェックコードを含むものであり、
前記各スレーブデバイスに設けられ、前記アドレス情報によって自機が指定されたか否かにかかわらず、前記エラーチェックコードが正当か否かを検証するエラーチェックコード検証手段
をさらに有することを特徴とする請求項1記載の通信システム。 - 前記各スレーブデバイスから前記マスタデバイスに対して送信要求信号を伝送する第3の接続ラインと、
前記各スレーブデバイスに設けられ、前記マスタデバイスにデータ送信を行なう必要が生じた際に前記第3の接続ラインを介して前記送信要求信号を出力する送信要求手段と、
前記マスタデバイスに設けられ、前記ステータス情報に含めるべきアドレス情報に係るスレーブデバイスとして、前記送信要求信号を出力した一または複数のスレーブデバイスの中から一のスレーブデバイスを決定するスレーブデバイス決定手段と
をさらに有することを特徴とする請求項1または2記載の通信システム。
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JP2020036130A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 帝人株式会社 | 通信システム |
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