JP4414801B2 - 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置 - Google Patents

繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4414801B2
JP4414801B2 JP2004092299A JP2004092299A JP4414801B2 JP 4414801 B2 JP4414801 B2 JP 4414801B2 JP 2004092299 A JP2004092299 A JP 2004092299A JP 2004092299 A JP2004092299 A JP 2004092299A JP 4414801 B2 JP4414801 B2 JP 4414801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molding
cavity
matrix resin
fiber layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004092299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005271551A (ja
Inventor
勉 西田
恭介 八角
彰彦 北野
真明 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004092299A priority Critical patent/JP4414801B2/ja
Publication of JP2005271551A publication Critical patent/JP2005271551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4414801B2 publication Critical patent/JP4414801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C70/00Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts
    • B29C70/04Shaping composites, i.e. plastics material comprising reinforcements, fillers or preformed parts, e.g. inserts comprising reinforcements only, e.g. self-reinforcing plastics
    • B29C70/28Shaping operations therefor
    • B29C70/40Shaping or impregnating by compression not applied
    • B29C70/42Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C70/46Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles using matched moulds, e.g. for deforming sheet moulding compounds [SMC] or prepregs
    • B29C70/48Shaping or impregnating by compression not applied for producing articles of definite length, i.e. discrete articles using matched moulds, e.g. for deforming sheet moulding compounds [SMC] or prepregs and impregnating the reinforcements in the closed mould, e.g. resin transfer moulding [RTM], e.g. by vacuum

Description

本発明は、繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置に関し、特に、マトリックス樹脂の均一な含浸に好適な繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置に関するものである。
従来から繊維強化プラスチック(以下、FRPと称す)製の樹脂製品を成形するために種々の繊維強化プラスチックの成形方法が提案されている(特許文献1〜3参照)。
これらは、いずれも成形型内に強化繊維を配置し、成形型を密閉した状態でマトリックス樹脂である熱硬化性樹脂を型内に充填して強化繊維に均一に含浸させ、加熱硬化させることによりFRP製の樹脂製品を成形するようにしている。
特開2001−260238号公報 特開平08−323870号公報 特開平11−348059号公報
しかしながら、上記従来例においては、密閉した成形型内に配置した強化繊維に熱硬化性のマトリックス樹脂を充填・含浸させるものであるため、できるだけ速く充填させるために樹脂注入圧力を高圧とすることが有効であるが、成形型内に配置した強化繊維に偏りや配向の乱れを生じ、効果的に樹脂充填時間を短縮することが難しいものであった。
上記特許文献3においては、樹脂注入口と強化繊維間に樹脂透過率を調整する層を設けて、強化繊維層にかかる樹脂圧力を均一化し、強化繊維の繊維配向の乱れを防止するものであるが、透過率調整部材により樹脂の流入量を制限するものであるため、より一層注入圧力を上昇させる必要があり実用的とは言い難いものであった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、強化繊維の偏りや乱れを生ずることなく短時間で注入充填可能な繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置を提供することを目的とする。
本発明は、成形型の成形キャビティに配置した強化繊維層にマトリックス樹脂を含浸させて加熱硬化させる繊維強化プラスチックの成形方法であり、型開きした成形型の成形キャビティに挿入した袋状キャビティ内にマトリックス樹脂を注入し、型開き状態から型閉じ状態の間において、マトリックス樹脂を前記袋状キャビティに設けた無数の穴より成形キャビティ内の強化繊維層上に拡散するように展開させ、その後の型閉じにより展開したマトリックス樹脂を強化繊維層に含浸させるようにした。
したがって、本発明では、成形型の成形キャビティに配置した強化繊維層にマトリックス樹脂を含浸させて加熱硬化させる繊維強化プラスチックの成形方法であり、型開きした成形型の成形キャビティに挿入した袋状キャビティ内にマトリックス樹脂を注入し、型開き状態から型閉じ状態の間において、マトリックス樹脂を前記袋状キャビティに設けた無数の穴より成形キャビティ内の強化繊維層上に拡散するように展開させ、その後の型閉じにより展開したマトリックス樹脂を強化繊維層に含浸させるようにしたため、設定した充填量のマトリックス樹脂を強化繊維層に広く付着させた状態で、短時間に成形型内に注入できる。また、上型を閉じることで、袋状キャビティ内のマトリックス樹脂を成形キャビティ面全体に行き渡らせ、さらに、袋状キャビティの無数の小穴から強化繊維層全体において、概略強化繊維層の板厚厚み方向に含浸させることができ、成形時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明の繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置を各実施形態に基づいて説明する。
参考例1
図1〜図3は、繊維強化プラスチックの成形方法(型閉じ途中段階においてマトリックス樹脂を注入する、Resin Transfer Molding、RTM成形方法ともいう)および成形装置(RTM成形装置)の参考例1を示し、図1は繊維強化プラスチックの成形装置の断面図、図2は繊維強化プラスチックの成形工程を示す工程図、図3は樹脂注入時における注入樹脂の流動状態を示す部分断面図、図4は型閉め時の樹脂流動状態を示す部分断面図である。
図1において、RTM成形装置は、上型2および下型3からなる成形型1と、開閉弁4を経由させて樹脂注入口5から成形型1内にマトリックス樹脂を注入する樹脂注入装置6と、吸引口7から成形型1内の空気を吸引する吸引装置8とを備える。
前記成形型1は、型閉め時に成形キャビティを形成するよう上型2および下型3が形成されている。上下の成形型1には、型閉じ時に成形キャビティを加熱することで成形品を硬化させるよう機能する加熱・冷却配管からなる型温調配管9が複数配置されている。図示例のように、成形キャビティは、下型3側を窪ませるとともに上型2を突出させる状態で、上下型2、3間に設けられ、型開き時に、下型3のキャビティ面3Aに投入されるFRPの強化繊維層10を安定して保持するようにしている。また、この下型3のキャビティ面3Aは、下側3へ窪んでいることにより、注入されるマトリックス樹脂をキャビティ面3Aに溜めるようにも機能する。
下型3の成形キャビティ面3Aを構成する周囲には、成形キャビティ3Aとなる領域を取囲んで周上に所定深さのシール収容溝3Bを備える。シール収容溝3Bには、シール収容溝3Bの深さより大きい直径の密封シール11の下側部分が挿入され、密封シール11の上側部分はシール収容溝3Bの上部に突出された状態となっている。上型2には、型閉め時に前記密封シール11に当接して成形キャビティを密閉するシール面2Bが形成されている。
前記密封シール11は、例えば、一般的な丸棒状のゴムシールであり、RTM成形用として耐熱性があればよい。密封シール11の直径とシール収容溝3Bの深さとの関係は、例えば、密封シール11の直径を10mmとすれば、シール収容溝3Bの深さは5mmと、設定して、型閉じ時に、上下型2、3の型閉じまでのストロークが5mmとなった際に、密封シール11と上型2のシール面2Bとが接触して、成形キャビティを外気から遮断するよう構成する。
また、上型2には、シール面2Bの内側において成形キャビティ面2Aの外周部分に間隔をあけて開口させて複数の吸引口7が配置され、成形キャビティ面2Aの中央領域に開口させて樹脂注入口5が配置されている。前記樹脂注入口5は、成形キャビティ面2Aの中央領域に1個だけ設けてもよいが、複数個が等分布状態となるよう複数個の注入口5が成形キャビティ面2Aの周辺領域を避けて開口されるようにすることが望ましい。
以上の構成のRTM成形装置によるRTM成形工程について以下に説明する。
図1は、強化繊維層10のセット状態を示し、型開きした成形型1内の下型3へ強化繊維層10を投入する。この工程では、樹脂注入装置6との間の開閉弁4は閉じられ、空気吸引装置8の吸引作動は停止されている。投入する強化繊維層10は、予め決定した製品板厚に応じた厚さとされており、下型3のキャビティ面3Aに載置される。
続いて、型閉じが開始され、図2(A)に示すように、下型3の密封シール11が上型2のシール面2Bに接する状態となった段階で型閉じ動作が停止される。この状態では、下型3キャビティ面3Aに載置された強化繊維層10の表面と上型2キャビティ面2Aとの間に、密封シール11がシール収容溝3Bから突出している寸法分(上記例では、5mm)だけ隙間が存在し、密封シール11と上型2シール面2Bとが接触することで、成形キャビティの空間と外気とが遮断される。
次いで、開閉弁4が開かれ、樹脂注入装置6より樹脂注入口5を通じて成形キャビティ内に予め繊維含有量から計算した所定量の熱硬化性樹脂12を射出する。成形キャビティ内に射出された熱硬化性樹脂12は、一部は強化繊維層10に浸透されるが、大部分は、図3において矢印で示すように、強化繊維層10の上側に沿って成形キャビティ内を拡がってゆく。熱硬化性樹脂12の射出が終了した時点で開閉弁4が閉じられる。
次いで、空気吸引装置8が作動され、図2(B)に示すように、成形型1内の成形キャビティ内の空気が吸引口7を経由して吸引されるとともに上型2を下型3に接近させる型閉じが再開される。この過程で、強化繊維層10の上に載った樹脂12は、強化繊維層10の表面と上型2の成形キャビティ面2Aとの間の隙間が小さくなることにより、強化繊維層10の表面と上型2の成形キャビティ面2Aとの間の空間に拡がってゆき、空間容積が注入樹脂量に相当する大きさまで薄く縮小された段階で、前記空間全体に行き渡る(展開される)。
この時の充填速度は、型締めしたキャビティ内に樹脂を注入する従来においては、図5に示すように、注入された樹脂12は、強化繊維層10の繊維間の隙間を通ってキャビティ全体に拡がってゆくため、樹脂12の拡がり速度が極端に遅いのに対して、本実施形態においては、注入樹脂12が強化繊維層10と上型2のキャビティ面2Aとの間の空間内で拡がって行くため、拡散に抵抗がなく短時間に空間全体に行き渡らせることができる。
引続く、型閉じ動作においては、成形キャビティ内空間が概略真空状態となっているため、図4に示すように、注入樹脂12は強制的に強化繊維層10の隙間内に押込まれ、含浸されてゆき、型閉じが完了した段階では、注入樹脂12が強化繊維層10全体に含浸している状態となる。
この時の含浸速度は、圧力により注入された樹脂12を強化繊維層10の繊維間の隙間に含浸させる従来の方法に対して、本実施形態においては、型閉じにより樹脂12を強化繊維層10の表面側から強化繊維層10内に板厚厚み方向に樹脂12を含浸させるものであるため、強化繊維10の偏りや乱れが生ずることなく、大幅に増加させることができる。すなわち、短時間に含浸を終了させることができる。
次いで、成形型1は型温調配管9に加熱媒体が流通されることにより、成形キャビティが加熱され、成形キャビティ内の熱硬化性樹脂12が硬化され、強化繊維層10と熱硬化性樹脂12との複合によるFRP化がなされる。
前記樹脂12の硬化が終わった段階で、図2(C)に示すように、成形型1は型開きされ、FRP製品Wが取出される。
なお、上記工程では、強化繊維層10に樹脂12の含浸が完了した段階で、成形型1が型温調配管9により加熱されるように説明しているが、成形型1の加熱は、型開きされた成形型1内へ予め強化繊維層10を投入する以前から開始してもよく、このようにすると、熱硬化性樹脂12の硬化時間を短縮することができる。
また、成形型1が金属製でなく、例えば、FRP製の成形型を利用する場合には、軽量であることから、型閉じ後に、閉じた成形型そのものを加熱炉に設定した時間だけ通過させることにより、熱硬化性樹脂の硬化をさせるようにしてもよい。
以上説明したRTM成形装置およびRTM成形方法によれば、従来のように、型締めしたキャビティ内に樹脂を注入するものでなく、投入した強化繊維層10と上型2の間に隙間が有る状態で樹脂12を射出するため、設定した充填量の樹脂12を短時間で成形型1内に注入できる。また、成形型1を閉じることで、強化繊維層10と上型2との隙間に有る樹脂12をキャビティ形状面2A全体に行き渡らせ、次の段階では、形状面2A全体において板厚厚み方向のみに樹脂12を含浸させることができる。このため、成形時間を大幅に短縮することができる。
参考例1においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)成形型1の成形キャビティに配置した強化繊維層10にマトリックス樹脂12を含浸させて加熱硬化させるレジントランスファモールディング成形方法であり、開いている状態の成形型1間に強化繊維層10とマトリックス樹脂12を投入し、型閉じに応じてマトリックス樹脂12を成形キャビティ内で強化繊維層10の表面に展開させ、その後の型閉じにより展開したマトリックス樹脂12を強化繊維層10に含浸させるようにしたため、強化繊維10の全体にマトリックス樹脂12を行き渡らせて展開され、さらに強化繊維層10全体において板厚厚み方向に含浸させることができ、均一な含浸が可能となる。したがって、成形時間を大幅に短縮することができる。
(イ)マトリックス樹脂12の展開時に、成形キャビティを外気と遮断し、負圧状態とするため、マトリックス樹脂12の成形キャビティ内への展開およびマトリックス樹脂12の強化繊維層10への含浸を迅速にできる
(ウ)マトリックス樹脂12は、型閉じ途中における成形キャビティを外気と遮断し、負圧状態として注入するため、強化繊維層10と上型2キャビティ面2Aとの間の隙間へマトリックス樹脂12を射出でき、設定した充填量のマトリックス樹脂12を短時間で成形型内に注入できる。
第1実施形態
図6は、本発明を適用した繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法の第1実施形態を示し、図6(A)は繊維強化プラスチックの成形装置の断面図、図6(B)〜(D)は繊維強化プラスチックの成形工程を示す工程図である。本実施形態においては、成形型の型閉じを開始する前にマトリックス樹脂を注入することにより成形時間を短縮化するものである。なお、図1〜図5と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施形態の繊維強化プラスチックの成形装置は、参考例1繊維強化プラスチックの成形装置と殆ど同じであるが、マトリックス樹脂12の注入口5の成形キャビティ面2Aへの開口端に袋状キャビティ15を設置する構成を追加している。前記袋状キャビティ15は、FRP成形によく使用されるバギングフィルムを袋状にしたものであり、多数の小穴(例えば、直径2mm程度)を均等に分布(例えば、10mmピッチ)させて備える。この小穴の穴径、穴ピッチはマトリックス樹脂12の粘度に応じて変更してもよい。また、袋状キャビティ15の大きさは、マトリックス樹脂12の設定した注入量より大きく、成形型1内で潰れた時に概略成形キャビティ全体に広がる大きさとする。
前記袋状キャビティ15は、注入口5から成形キャビティにマトリックス樹脂12が注入されると、先ず袋状キャビティ15に溜まり、次いで袋状キャビティ15の無数の小穴から成形キャビティを構成する下型3のキャビティ面3A上に垂れるようにしている。
以上の構成の繊維強化プラスチックの成形装置による繊維強化プラスチックの成形工程について、以下に説明する。
図6(A)は、繊維強化層10のセット状態を示し、型開きした成形型1内の下型3へ強化繊維層10を投入し、下型3のキャビティ面3Aに載置する。次いで、開閉弁4が開かれ、樹脂注入装置6より樹脂注入口5を通じて成形キャビティ内に予め繊維含有量から計算した所定量の熱硬化性樹脂12を射出する。成形キャビティ内に射出された熱硬化性樹脂12は、袋状キャビティ15内に溜まり、袋状キャビティ15に設けた無数の小穴から下型上の強化繊維層10の上に垂れる。なお、このときに垂れるマトリックス樹脂12が成形型1の外にこぼれないよう使用するマトリックス樹脂12の粘度に応じて小穴の穴径、穴ピッチは予め実験により設定しておく。射出が終了した時点で、型閉じを開始する。
上型のシール面2Bが密封シール11に接触すると、空気吸引装置8が作動され、成形型1内の成形キャビティ内の空気が吸引口7を経由して吸引を開始する。この状態では、成形キャビティの空間と外気とが遮断され、下型キャビティ面3Aに載置された強化繊維層10の表面と上型2キャビティ面2Aとの間に、密封シール11がシール収容溝3Bから突出している寸法分(例えば、5mm)だけ隙間が存在する(図6(B)参照)。マトリックス樹脂12の入った袋状キャビティ15は、強化繊維層10と上型2の間隔が小さくなるに連れて成形キャビティ内で拡がり、強化繊維層10の表面と上型2キャビティ面2Aとの間隔が樹脂量の容積とほぼ同等になった時点で成形キャビティ全体の表面上にマトリックス樹脂12の入った袋状キャビティ15と袋状キャビティ15から流れ出たマトリックス樹脂12が行き渡る。
さらに、成形型1を閉じていくと、袋状キャビティ15は上型2に押されて潰れていき、内部のマトリックス樹脂12が袋状キャビティ15の無数の小穴を通じて排出され、また、成形キャビティ内が概略真空状態になっているため、マトリックス樹脂12が強化繊維層10に含浸し、完全に型閉じされた状態では、図6(C)に示すように、強化繊維層10全体に含浸している状態となる。
次いで、成形型1は型温調配管9に加熱媒体が流通されて成形キャビティが加熱され、成形キャビティ内の熱硬化性樹脂12が硬化され、強化繊維層10と熱硬化性樹脂12との複合によるFRP化がなされる。前記樹脂の硬化が終わった段階で、図6(D)に示すように、成形型1は型開きされ、FRP製品Wが取出される。FRP製品Wの表面若しくは上型2のキャビティ面2Aに残る潰れた袋状キャビティ15は、FRP成形で一般的に使用するバギングフィルムの材質でできているため、FRP製品W等から容易にはがせる。
以上説明した繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法によれば、注入口5と強化繊維層10の間に無数の小穴を有する袋状キャビティ15を設けることで、設定した充填量のマトリックス樹脂12を短時間で成形型1内に注入できる。そして、型閉じに応じて袋状キャビティ15内の樹脂12を成形キャビティ全体に行き渡らせ、さらに袋状キャビティ15の小穴から成形キャビティ面2A全体において強化繊維層10に概略板厚厚み方向のみに含浸させることができ、成形時間を大幅に短縮することができる。
本実施形態においては、参考例1における効果(ア)、(イ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)マトリックス樹脂12は、型開きした成形キャビティに挿入した袋状キャビティ15内に注入し、袋状キャビティ15に設けた無数の穴より成形キャビティ内の強化繊維層10上に拡散させるため、設定した充填量のマトリックス樹脂12を強化繊維層10に広く付着させた状態で、短時間に成形型1内に注入できる。また、上型2を閉じることで、袋状キャビティ15内のマトリックス樹脂12を成形キャビティ面2A全体に行き渡らせ、さらに、袋状キャビティ15の無数の小穴から強化繊維層10全体において、概略強化繊維層10の板厚厚み方向に含浸させることができ、成形時間を大幅に短縮することができる。
参考例2
図7は、繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法の参考例2を示し、図7(A)は繊維強化プラスチックの成形装置の断面図、図7(B)〜(D)は繊維強化プラスチックの成形工程を示す工程図である。本参考例2においては、成形型の型閉じを開始前にマトリックス樹脂をノズルにより注入することにより成形時間を短縮化するものである。なお、図1〜図6と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
参考例2繊維強化プラスチックの成形装置は、参考例1繊維強化プラスチックの成形装置と殆ど同じであるが、上型2に設けていた樹脂注入口5は省略され、代わりにマトリックス樹脂12を注入するためのノズル16を別途設けている。ノズル16はマトリックス樹脂12の射出口を複数個備え、下型3の成形キャビティ面3A上を横移動可能な構造としている。
以上の構成の繊維強化プラスチックの成形装置による繊維強化プラスチックの成形工程について、以下に説明する。
図7(A)は、繊維強化層10のセット状態を示し、型開きした成形型1内の下型3へ強化繊維層10を投入し、下型3のキャビティ面3Aに載置する。次いで、樹脂射出口を設けたノズル16を下型3の上に移動させ、ノズル16から予め強化繊維含有量から計算した所定量の熱硬化性樹脂12を繊維強化層10の上に射出する。このときノズル16を横移動制御して、マトリックス樹脂12が強化繊維層10のほぼ全域にかかるようにする。マトリックス樹脂12は強化繊維層10の表面に付着し、付着しきれなかったマトリックス樹脂12は強化繊維層10の上面中央部が低くなっていることから、ここに溜まる。
マトリックス樹脂12を射出し終わった時点でノズル16を型外に退避させ、型閉じを開始し、並行して空気吸引装置8を作動し、成形型1内の成形キャビティ内の空気を吸引口7を経由して吸引開始する。
上型2のシール面2Bが密封シール11に接触すると、成形キャビティの空間と外気とが遮断され、下型3キャビティ面3Aに載置された強化繊維層10の表面と上型2キャビティ面2Aとの間に、密封シール11がシール収容溝3Bから突出している寸法分(例えば、5mm)だけ隙間が存在する(図7(B)参照)。マトリックス樹脂12は、強化繊維層10と上型2の間隔が小さくなるに連れて成形キャビティ内で再び拡がり、強化繊維層10の表面と上型2キャビティ面2Aとの間隔が樹脂量の容積とほぼ同等になった時点で成形キャビティ全体の表面上にマトリックス樹脂12が行き渡る。
さらに、成形型1を閉じていくと、参考例1と同様に、成形キャビティ内が概略真空状態になっているため、マトリックス樹脂12が繊維層10に含浸し、完全に型閉じされた状態では、図7(C)に示すように、強化繊維層10全体に含浸している状態となる。
以下参考例1と同様に、成形型1の成形キャビティが加熱され、成形キャビティ内の熱硬化性樹脂12が硬化され、強化繊維層10と熱硬化性樹脂12との複合によるFRP化がなされる。前記樹脂12の硬化が終わった段階で、図7(D)に示すように、成形型1は型開きされ、FRP製品Wが取出される。
以上説明した繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法によれば、注入ノズル16よりマトリックス樹脂12を強化繊維層10の上に射出することで設定した充填量のマトリックス樹脂12を短時間で型1内に注入することができる。そして、型閉じにより強化繊維層10と上型2成形キャビティ面2Aとの隙間に有るマトリックス樹脂12を成形キャビティ全体に拡げ、成形キャビティ全体において強化繊維層10の板厚厚み方向に含浸させることができ、成形時間を大幅に短縮することができる。
参考例2においては、参考例1における効果(ア)、(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(オ)マトリックス樹脂12は、型開きした成形型1に投入された強化繊維層10の上面に付着するよう注入ノズル16により注入するため、設定した充填量のマトリックス樹脂12を強化繊維層10の全面に付着させた状態で、短時間で成形型1内に注入できる。このため、成形時間を大幅に短縮することができる。
参考例3
図8は、繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法の参考例3を示し、図8(A)は繊維強化プラスチックの成形装置の断面図、図8(B)〜(D)は繊維強化プラスチックの成形工程を示す工程図である。本参考例3においては、成形型への強化繊維層の投入前にマトリックス樹脂をノズルにより注入することにより成形時間を短縮化するものである。なお、図1〜図7と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
参考例3繊維強化プラスチックの成形装置は、参考例1繊維強化プラスチックの成形装置と殆ど同じであるが、上型2に設けていた樹脂注入口5は省略され、代わりにマトリックス樹脂12を注入するためのノズル17を別途設けている。図示例では、マトリックス樹脂12の射出口を1ヵ所としたが、複数の射出口や1ヶ所の射出口を持つノズル17を複数個持つものでもよい。
以上の構成の繊維強化プラスチックの成形装置による繊維強化プラスチックの成形工程について、以下に説明する。
図8(A)は、繊維強化層セット状態を示し、型開きした成形型1内の下型3へ、先ず、予め繊維含有量から計算した所定量の熱硬化性樹脂12を射出する。この時下型3キャビティ面3Aのほぼ全体にマトリックス樹脂12を載せるよう、上記ノズル17を成形キャビティ面3Aの形状に合わせた構造に構成する。マトリックス樹脂12は下型3キャビティ面3Aに付着し、付着しきれなかったマトリックス樹脂12は下型3キャビティ面3Aの中央部が低くなっていることから、ここに溜まる。マトリックス樹脂12を射出し終わった時点でノズル17を型外に退避させ、次いで、マトリックス樹脂12の上に製品板厚に応じた強化繊維層10を投入する。この時型1内の空気の吸引を完全に行うために、強化繊維層10の最上層にはピールプライ18(剥離層)等を重ねておくことが好ましい。投入された強化繊維層10は下型3キャビティ面3Aの中央に溜まったマトリックス樹脂12に浮いた状態となる。
型閉じを開始し、並行して空気吸引装置8を作動し、成形型1内の成形キャビティ内の空気を吸引口7を経由して吸引開始する。上型2キャビティ面2Aと強化繊維層10の上面とが接触し、強化繊維層10の下面と下型3キャビティ面3Aとの間で溜まったマトリックス樹脂12が拡げられてゆく。上型2のシール面2Bが密封シール11に接触すると、成形キャビティの空間と外気とが遮断され、下型3キャビティ面3Aと強化繊維層10の下表面との間に、密封シール11がシール収容溝3Bから突出している寸法分(例えば、5mm)だけ隙間が存在する(図8(B)参照)。マトリックス樹脂12は、強化繊維層10と下型3の間隔が小さくなるに連れて成形キャビティ内で拡がり、強化繊維層10の表面と下型3キャビティ面3Aとの間隔が樹脂量の容積とほぼ同等になった時点で成形キャビティ全体の表面上にマトリックス樹脂12が行き渡る。
さらに、成形型1を閉じていくと、成形キャビティ内が概略真空状態になっているため、マトリックス樹脂12が繊維層10に下面から含浸し、完全に型閉じされた状態では、図8(C)に示すように、強化繊維層10全体に含浸している状態となる。
以下参考例1と同様に、成形型1の成形キャビティが加熱され、成形キャビティ内の熱硬化性樹脂12が硬化され、強化繊維層10と熱硬化性樹脂12との複合によるFRP化がなされる。前記樹脂12の硬化が終わった段階で、図8(D)に示すように、成形型1は型開きされ、FRP製品Wが取出される。
以上説明した繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プラスチックの成形方法によれば、強化繊維層10を配置する前に注入ノズル17よりマトリックス樹脂12を下型3キャビティ面3Aの上に射出することで設定した充填量のマトリックス樹脂12を短時間で型内に注入することができる。そして、強化繊維層10をマトリックス樹脂12の上に載せ上型2を閉じることで強化繊維層10と下型3キャビティ面3Aとの隙間に有るマトリックス樹脂12を成形キャビティ面3A全体に行き渡らせ、さらに成形キャビティ面3A全体において強化繊維層10の板厚厚み方向に含浸させることができ、成形時間を大幅に短縮することができる。
参考例3においては、参考例1における効果(ア)、(イ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(カ)マトリックス樹脂12は、強化繊維層10の投入前の型開きした成形型1の下型3キャビティ面3Aに付着するよう注入ノズル17により注入するため、設定した充填量のマトリックス樹脂12を下型3キャビティ面3Aの全面に付着させた状態で、短時間で成形型1内に注入でき、下面からマトリックス樹脂12を強化繊維層10に含浸でき、より均一な含浸ができる。したがって、成形時間を大幅に短縮することができる。
なお、上記実施形態において、型閉じ過程で成形キャビティを外気と遮断するものとして、シール収容溝3Bを密封シール11の径より浅くしているものについて説明したが、図示はしないが、ガスケットが下型から設定した量だけ弾性的に突出するものであってもよい。
本発明の参考例1を示す繊維強化プラスチックの成形装置の断面図。 同じく繊維強化プラスチックの成形工程を(A)〜(C)に分けて示す工程図。 樹脂注入時における注入樹脂の流動状態を示す部分断面図。 型閉め時の樹脂流動状態を示す部分断面図。 従来における樹脂流動状態を示す部分断面図。 本発明の第1実施形態を示す繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強 化プラスチックの成形方法を(A)〜(D)に分けて示す断面図。 本発明の参考例2を示す繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プ ラスチックの成形方法を(A)〜(D)に分けて示す断面図。 本発明の参考例3を示す繊維強化プラスチックの成形装置および繊維強化プ ラスチックの成形方法を(A)〜(D)に分けて示す断面図。
符号の説明
1 成形型
2 上型
3 下型
4 開閉弁
5 注入口
6 樹脂注入装置
7 吸引口
8 吸引装置
9 型温調配管
10 強化繊維層
11 密封シール
12 マトリックス樹脂、熱硬化性樹脂
15 袋状キャビティ
16、17 ノズル

Claims (4)

  1. 成形型の成形キャビティに配置した強化繊維層にマトリックス樹脂を含浸させて加熱硬化させる繊維強化プラスチックの成形方法であり、
    型開きした成形型の成形キャビティに挿入した袋状キャビティ内にマトリックス樹脂を注入し、
    型開き状態から型閉じ状態の間において、マトリックス樹脂を前記袋状キャビティに設けた無数の穴より成形キャビティ内の強化繊維層上に拡散するように展開させ、
    その後の型閉じにより展開したマトリックス樹脂を強化繊維層に含浸させることを特徴とする繊維強化プラスチックの成形方法。
  2. 前記マトリックス樹脂の展開時に、成形キャビティを外気と遮断し、負圧状態とすることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチックの成形方法。
  3. 前記マトリックス樹脂は、型閉じ途中における成形型の成形キャビティを外気と遮断し、負圧状態として注入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の繊維強化プラスチックの成形方法。
  4. 成形型の成形キャビティに配置した強化繊維層にマトリックス樹脂を含浸させて加熱硬化させる繊維強化プラスチックの成形装置であり、
    前記成形型の成形キャビティに挿入され、無数の穴を備えて、型開き状態においてマトリックス樹脂の注入を受け、型開き状態から型閉じ状態の間において無数の穴より成形キャビティ内の強化繊維層上にマトリックス樹脂を拡散させる袋状キャビティと、
    型開きした成形型の成形キャビティ内の袋状キャビティ内にマトリックス樹脂を注入する手段と、
    型閉じ途中から成形キャビティを外気と遮断する手段と、
    外気遮断中に成形キャビティ内を負圧状態とする手段と、を備えることを特徴とする繊維強化プラスチックの成形装置
JP2004092299A 2004-03-26 2004-03-26 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置 Expired - Lifetime JP4414801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004092299A JP4414801B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004092299A JP4414801B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005271551A JP2005271551A (ja) 2005-10-06
JP4414801B2 true JP4414801B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=35171687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004092299A Expired - Lifetime JP4414801B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4414801B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9457503B2 (en) 2012-08-28 2016-10-04 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus for producing molded article of fiber-reinforced plastic

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005053690A1 (de) * 2005-11-10 2007-05-31 Airbus Deutschland Gmbh Werkzeug, Anordnung und Verfahren zum Herstellen eines Bauteils, Bauteil
RU2443555C2 (ru) * 2006-09-29 2012-02-27 Торэй Индастриз, Инк. Формовочно-литьевое устройство и способ производства преформ и армированных волокном пластмасс с помощью формовочно-литьевого устройства
US8192080B2 (en) * 2007-01-23 2012-06-05 Tsi Technologies Llc Microwire-controlled autoclave and method
KR100831289B1 (ko) * 2007-02-08 2008-05-22 주식회사 한국몰드 강화플라스틱 성형용 금형장치 및 강화플라스틱의 성형방법
JP5557997B2 (ja) * 2008-11-19 2014-07-23 三菱重工業株式会社 繊維強化複合材の製造方法、及び繊維強化複合材の製造装置
US20100127288A1 (en) * 2008-11-25 2010-05-27 Visera Technologies Company Limited Light-emitting diode devices and methods for fabricating the same
JP5198336B2 (ja) * 2009-03-25 2013-05-15 トヨタ自動車株式会社 樹脂注入成形方法
JP4825899B2 (ja) 2009-06-22 2011-11-30 トヨタ自動車株式会社 繊維強化樹脂の製造方法、繊維強化樹脂の製造装置
WO2011043253A1 (ja) * 2009-10-09 2011-04-14 東レ株式会社 繊維強化プラスチックの製造方法および装置
JP5553206B2 (ja) * 2010-02-22 2014-07-16 東レ株式会社 Rtm成形方法
US9011747B2 (en) * 2011-06-16 2015-04-21 Toray Industries, Inc. Method for manufacturing fiber-reinforced plastic
GB2562718B (en) * 2017-05-15 2021-12-22 Mclaren Automotive Ltd Multi-stage resin delivery
FR3068640B1 (fr) * 2017-07-07 2019-08-02 Safran Aircraft Engines Procede et outillage de fabrication d'une piece par injection de resine dans une preforme en fibres tissees

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9457503B2 (en) 2012-08-28 2016-10-04 Honda Motor Co., Ltd. Apparatus for producing molded article of fiber-reinforced plastic

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005271551A (ja) 2005-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4414801B2 (ja) 繊維強化プラスチックの成形方法および成形装置
CN104736311B (zh) 用于通过高压树脂传递模塑来由塑料制造复合材料构件的方法和所属的高压树脂传递模塑模具
JP5812438B2 (ja) Frpの製造方法
US7866969B2 (en) Manufacture of composites by a flexible injection process using a double or multiple cavity mold
EP2346674B1 (en) Reusable infusion bag
US20130175740A1 (en) Method for producing fiber-reinforced plastic
JP2009542461A (ja) 航空宇宙のための繊維複合材部品の製造方法
JPH09193209A (ja) 中空ファンブレードを成形するための方法及び装置
JP2009028939A (ja) Rtm成形方法
US20140027957A1 (en) Device for manufacturing a composite part including a bell and associated method
CN110914046B (zh) 多阶段树脂输送
CN108501406B (zh) 纤维强化复合材料的制造方法
KR101278528B1 (ko) 점증 압력 수지 이송 성형에 의한 중공 복합재료 구조재 및 그 제조 방법
JP2006205546A (ja) Rtm成形の脱型装置
JP4292971B2 (ja) Frpの製造方法および製造装置
WO2014115668A1 (ja) 中空成形品の成形方法および繊維強化プラスチックの製造方法
JP6750735B2 (ja) 複合材料の成形方法および複合材料の成形装置
CN103692662A (zh) 真空模腔柱塞高压浸渍模塑方法及装置
CN104159725A (zh) 一种用于通过复合材料制造模压部件的设备和方法
EP1446278B1 (en) A mould tool and method for resin transfer moulding
JP6451345B2 (ja) 複合材料の成形方法および成形装置
US11046028B2 (en) Method for molding composite material
US20070290401A1 (en) Process for making a composite structure
JP6048967B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形体の製造方法及び製造装置、並びにエレベータの壁
KR101626664B1 (ko) 섬유강화플라스틱 제품의 성형방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4414801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4