JP4414755B2 - ses−1の同定、およびその使用 - Google Patents

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Description

本発明は、ses−1または変異ses−1をコードする単離された核酸分子、これら核酸分子を含むベクター及びトランスジェニック生物、医薬製造およびモデル生物生産のためのこれら核酸分子の使用、ses−1活性を改変する物質、または、プレセニリン活性(例えばsel−12またはhop−1の活性)をそれぞれ増加させる物質を同定する方法におけるトランスジェニック生物の使用、ならびに対応するSES−1タンパク質および変異SES−1タンパク質、同様に、これらタンパク質が産生する抗体に関する。その上、本発明は、アルツハイマー病を治療するためのヒトプレセニリンの発現を増加させる物質の使用、およびこれら物質それ自体、ならびにこれら物質を含む医薬組成物に関する。
パーキンソン病に加えて、最もよく知られた神経変性疾患としてアルツハイマー病がある。アルツハイマー病の特徴は、神経タンパク質の凝集の発達(プラークと称される)であり、これは実質的に、アミロイドβ−ペプチド(Aβ4)と称されるサイズが4kDaの不溶性のペプチドから成る。ここ数年で行われた調査によれば、Aβ4の形成が、原因として病気の進行に関与することが示唆される。3つの遺伝子における優性変異が、病気の家族性形態(FAD,家族性アルツハイマー病)をもたらす。関連する遺伝子の一つが、アミロイド前駆体タンパク質(APP)をコードし、APPは3種のプロテアーゼでプロセシングされ、その結果として特にAβ4が形成されるということがわかっている。APPにおけるFAD変異により、生産されるAβ42(42個のアミノ酸長のAβ4変異体)の量が増加する。
アルツハイマー病が発症する家族の分子遺伝学的調査により、ヒト遺伝子プレセニリン1およびプレセニリン2が同定され(Rogaev et al.1995,Nature 376,775−778;Levy−Lahad,E.et al.1995,Science 269:973−977)これらが特定の変異により改変された場合、原因としてアルツハイマー病の発症に関与し、これはまた、病気の進行の際に、ノッチシグナル伝達経路において主要な役割を果たす。プレセニリンタンパク質はER−ゴルジに存在し、少なくとも6回膜貫通ドメインを有する。PS1およびPS2における変異が、Aβ4の形成に影響を及ぼし、おそらくアミロイド沈着が形成されることによりアルツハイマー病発症に関与するということがわかっている。プレセニリンファミリーのメンバーは、特に、マウス、キイロショウジョウバエ、アフリカツメガエル、および、線虫Caenorhabditis elegansで同定されている。ヒトにおいて変異プレセニリンはAPPのプロセシングに影響を与えるが、ヒトにおけるそれらの天然の機能は、詳細にはわかっていない;それらはAPPプロテアーゼ(γ−セクレターゼ)として機能する可能性があると仮定されている。ヒト細胞培養物で行われたその他の調査によれば、プレセニリンは、それらがリガンド結合により活性化された後の細胞内のノッチ様受容体のタンパク質分解において役割を果たすということが示されている。それゆえに、プレセニリンが、少なくとも2種の異なる膜タンパク質(APPおよびノッチ)のプロセシングに関与すると考えられる。目下、プレセニリンそれ自体がこのプロセシングにおいてプロテアーゼであるのかどうか、または、それらがこれら反応の補因子なのか、もしくは間接的にタンパク質分解に影響を与えるのかについて物議を醸している(Haass,C.et al.1999,Science 286(5441):916−919)。
上述のプレセニリン遺伝子を出発点として、分子レベルの病気のプロセスを明らかにし、アルツハイマー病を治療および予防するための医薬を開発するために集中的なリサーチが行われている。プレセニリン遺伝子の活性に影響を与える因子が探索されており、特に、この点において、プレセニリン変異体表現型のサプレッサーの探索が特に重視されている。サプレッサーは、プレセニリン機能の必要性を除去するその他の遺伝子における変異であってもよいし、または、プレセニリン変異体の欠陥が表現型の結果にいかなる影響も及ぼさないようにその他の遺伝子またはプレセニリンの活性を調節する物質であってもよい。
線虫、特にCaenorhabditis elegansは、このような調査における好ましいモデル生物として頻繁に用いられてきた。線虫モデル、特にC.elegansモデルの利点は、特に、ハイスループット法(HTS;ハイスループットスクリーニング)に適していること、世代時間が短いために(2〜3日)速い遺伝分析が可能であること、および、C.elegansの神経系の分子および機能的特性の知識が詳細であることにある。C.elegansはマイクロタイタープレート上で維持できるために、この試験系を用いて、HTSにより10000またはそれ以上の物質を、生きた線虫において短い期間で試験することが可能である。
これまでのところ、sel−12、hop−1およびspe−4と指定される3種のプレセニリン遺伝子が線虫C.elegansで同定されている。spe−4は、最も分岐したファミリーメンバーである。spe−4における変異により、精子形成の際の細胞質分配において異常が生じる(L’Hernault,S.W.et al.1992,J
Cell Biol 119:55−68)。hop−1における変異は目に見える表現型を全く示さないが、その変異とsel−12の変異とを組み合わせると、合成的な致死性の表現型がもたらされる(Li,X.et al.1997,Proc Natl Acad Sci USA 94:12204−12209)。sel−12は、ヒトPS1およびPS2に最もよく似た遺伝子であり、C.elegansにおいて最もよく研究されたプレセニリン遺伝子でもある。特定のsel−12変異体は産卵異常を示し、さらに産卵口発達における形態学的変化も示すということがわかっている(Levitan,D.et al.1995,Nature 377:351−4)。sel−12はヒトプレセニリンと50%同一であり、sel−12変異体における産卵異常は、sel−12プロモーターからPS1またはPS2が遺伝子導入により発現させることにより相殺される(Baumeister et al.,1997,Genes and Function 1:149−159)。これは、PS1およびPS2が、sel−12と機能的に相同であることを示している。当初は、sel−12変異は、lin−12およびglp−1ノッチ受容体遺伝子における機能獲得型突然変異体の複数の産卵口の表現型のサプレッサーとして同定された。ノッチ受容体は、多くの多細胞生物における細胞運命の決定を制御する。加えて、sel−12変異体の表現型が、lin−12の弱い機能喪失型変異体の表現型と類似していることが示されている。要約すれば、哺乳動物など多数の生物におけるノッチシグナル伝達においてプレセニリンは重要な役割を果たすと言える。
そこで本発明の発明者等は、驚くべきことに、他の遺伝子における特定の変異(例えば図1で示される)、すなわち本発明者により初めて同定されたC.elegansのses−1遺伝子における変異が、欠陥、特にsel−12変異体の産卵異常を抑制することができることを見出した。これは、ses−1遺伝子における特定の変異により、例えば、特定のsel−12変異により生じる産卵異常が除去され、二重変異体(sel−12-;ses−1-)が再び正常な野生型表現型を示すようになることを意味する。より詳細な調査によれば、ses−1遺伝子におけるこれら変異により、sel−12変異体において、hop−1が活性化されるようになり、すなわちhop−1プレセニリンタンパク質が、欠陥sel−12プレセニリンタンパク質の機能に取って代わることが示された。
本発明の発明者により、C.elegansのゲノムにおいて新規のses−1遺伝子の位置決定がなされ、さらに、それを配列決定した。
その結果として、本発明はまず、SES−1タンパク質をコードする単離された核酸分子に関し、および、変異SES−1タンパク質をコードする他の核酸分子に関する。
これに加えて、本発明は、これら単離された核酸分子、またはそれらの断片を含むベクターに関する。
その上、本発明は、前記核酸分子によりコードされたSES−1タンパク質および変異SES−1タンパク質またはそれらの断片に関し、および、これらタンパク質を用いて生産された抗体に関する。
加えて、本発明は、SES−1タンパク質または変異SES−1タンパク質をコードする単離された核酸分子を含むトランスジェニック非ヒト生物に関する。特に、本発明は、ses−1の活性を減少させ、sel−12またはhop−1の活性をそれぞれ増加させるses−1対立遺伝子を示すトランスジェニックC.elegans生物に関する。この点において、トランスジェニック生物は、ゲノムが変異により改変され、その結果として変異ses−1遺伝子が示される、または、ses−1遺伝子が除去された生物と理解される。
最後に、本発明は、アルツハイマー病に向けられた医薬を製造するため、および、この病気をさらに調査するためのモデル系を作製するためのこれら核酸分子の使用に関する。
特に、本発明は、ses−1の活性を減少させる物質またはsel−12またはhop−1の活性をそれぞれ増加させる物質を同定および/または特徴付ける方法における、トランスジェニックC.elegansの使用に関する。
その上本発明はまた、アルツハイマー病を治療するためのヒトプレセニリン1または2の発現を増加させる物質の使用、および、これら物質それ自体、および、これら物質を含む医薬組成物に関する。
発明の詳細な説明
本発明は、C.elegansにおいて新規の遺伝子ses−1を同定することができたという事実に基づき、この遺伝子は、C.elegansプレセニリン遺伝子sel−12およびhop−1と相互作用し、それによりアルツハイマー病の進行において重要な役割を果たす。
従って、ses−1遺伝子の完全な欠失もまた含むses−1遺伝子における様々な変異は、sel−12変異が抑制されることにより引き起こされる特定の改変された表現型を生じる。ses−1変異体におけるこれらsel−12の欠陥の抑制は、hop−1発現を後半に目立って活性化すること、および、HOP−1タンパク質がおそらく欠陥SEL−12タンパク質の機能に取って代わることが可能なことにより達成される。
同定されたses−1遺伝子は、7個以下の予想のC2H2ジンクフィンガードメインと、核局在化シグナルとして作用する可能性のある2つの領域とを含む(図4)。
BLASTプログラムを用いてその配列とGenbankデータベースとを比較したところ、推定のSES−1タンパク質は、他の既知タンパク質のどれとも明白な類似性を示
さなかった。かろうじてジンクフィンガードメインも含む多種多様なタンパク質とわずかな類似性を示したに過ぎなかった。
その結果として、本発明は、SES−1タンパク質をコードする単離された核酸分子を提供する。
その上、本発明は、変異SES−1タンパク質をコードする単離された核酸分子を含む。特に、本発明は、図1で示される少なくとも1つの変異を含む変異SES−1タンパク質をコードする単離された核酸分子を提供する。
これに加えて、本発明の他の観点は、単離された核酸分子、特にDNA分子、例えばcDNA分子またはゲノムDNA分子、さらにRNA分子に関し、これらは、例えば、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列を有するC.elegansのSES−1タンパク質をコードし、特に、配列番号3、配列番号4、配列番号5、または配列番号6で示される核酸配列を示す核酸分子である。
本発明はまた、ヌクレオチド配列が、上述の核酸分子と、少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、特に好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも98%の配列類似性を示し、特にストリンジェントな条件下で上述の核酸分子とハイブリダイズする単離された核酸分子を含む。このようなハイブリダイゼーションは、好ましくは、低いストリンジェンシー条件で起こり;他の実施形態においては、高いストリンジェンシー条件下でも起こる。本明細書においては、低いストリンジェンシーの条件は、3×SSC中の、室温〜65℃でのハイブリダイゼーションを意味するものと理解され、高いストリンジェンシーの条件は、0.1×SSC中の、68℃でのハイブリダイゼーションを意味するものと理解される。SSCとは、0.15M塩化ナトリウム、0.015Mクエン酸三ナトリウム緩衝液の略語である。
配列番号3、配列番号4、配列番号5、または配列番号6で示される核酸配列に類似した核酸配列を有する本発明に係る核酸分子はまた、特に所定の核酸配列の対立遺伝子変異体を含み、この変異体は、特に上述の変異を含む。
本発明はまた、それぞれの場合において上述の核酸配列に相補的な核酸配列を含む核酸分子にも及ぶ。
本明細書において、用語「単離された核酸分子」は、初発細胞または生産細胞から生じた性質が異なる核酸分子の主な量から実質的に精製された形態で存在する核酸分子を意味する。しかしながら、本発明に係る単離された核酸分子の調製物は、その他の成分、例えば塩、培地からの物質または生産細胞の残留成分、例えば様々なタンパク質を含んでいてもまったく問題がない。
本発明はまた、SES−1タンパク質または変異SES−1タンパク質をコードする本発明に係る核酸分子を含むベクターを含む。本発明はまた、本発明に係る核酸分子の断片を含むベクターを含む。この点において、該核酸分子は、発現のために用いられる生物で該核酸分子を発現させるプロモーターに連結される。この点において、既知のC.elegansプロモーターの一つ(http://chinook.uoregon.edu/promoters.html)が、特にC.elegansで発現させるために用いられる。
ベクターとしては、例えば、プラスミド、コスミド、バクミド、ウイルスまたはバクテリオファージが可能である。
他の観点は、上記核酸分子でコードされたポリペプチドまたはタンパク質、特に配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列を有するC.elegansのSES−1タンパク質、および、上述の変異SES−1タンパク質に関し、また、アミノ酸の置換、修飾、欠失、挿入または付加によりそれらから誘導され、かつ、上述のアミノ酸配列と、少なくとも75%、特に少なくとも80%、特に少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%、特に好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも98%の配列類似性を示すポリペプチドまたはタンパク質に関する。本発明はまた、融合タンパク質を含み、該融合タンパク質は、性質が異なるタンパク質または性質が異なるタンパク質セグメント(例えばマーカータンパク質または指標タンパク質)に融合した本発明に係るポリペプチド、タンパク質またはタンパク質断片を含む。本発明はまた、上述のタンパク質またはポリペプチドの断片を含む。
同様に、これらタンパク質を用いて得られ、モノクローナルまたはポリクローナルであり得る抗体も本発明に含まれる。
本発明はまた、トランスジェニック生物、特に微生物、例えば細菌、ウイルス、原生動物、菌類および酵母、藻類、植物または動物、ならびに、部分(例えば細胞)、ならびに、これらトランスジェニック生物からの繁殖のための物質(例えば種子)にも及び、該トランスジェニック生物は、必要に応じて染色体または染色体外に組み込まれる組換え核酸配列を含み、この組換え核酸配列は導入遺伝子としてSES−1タンパク質もしくは変異SES−1タンパク質またはそれらの断片をコードする本発明に係る核酸分子を含む。好ましい観点において、トランスジェニック生物はまた、上述の導入遺伝子でコードされたポリペプチドまたはタンパク質、すなわちC.elegansのSES−1タンパク質またはそれらから誘導されたポリペプチドもしくはタンパク質を発現し得る。
本発明の一つの観点によれば、トランスジェニックC.elegans生物は、ses−1の活性を減少させるか、増幅させるか、または除去するses−1対立遺伝子を示す。本発明はまた、ses−1遺伝子が完全に除去されたトランスジェニックC.elegans生物を含む。特に、本発明は、sel−12変異体における産卵異常表現型(Egl)を相殺するses−1対立遺伝子を示すトランスジェニックC.elegans生物に関する。加えて、本発明は、hop−1またはsel−12の活性を増加させるses−1対立遺伝子を示すトランスジェニックC.elegans生物に関する。
本発明はまた、神経疾患、特に神経変性疾患、特に好ましくはアルツハイマー病を治療するための医薬を製造するため、または、神経疾患、特に神経変性疾患のさらなる調査および解明のためのモデル生物を作製するための、本発明に係る核酸分子の使用を含む。
上述の医薬は、例えば、遺伝子治療剤として本発明に係る核酸分子自体を用いることにより、または、このような核酸分子を用いてモデル生物を構築し、このモデル生物を用いて見出された物質を製剤化することにより得ることができる。これに関するさらなる詳細については、読者は、例えば同出願人が所有する国際出願PCT/EP01/03214を参照することができる。
特に、本発明は、ses−1の活性を改変する、特に減少または除去する物質を同定および/または特徴付ける方法における、本発明に係る核酸分子を含むトランスジェニックC.elegans生物の使用に関する。その上、本発明は、hop−1またはsel−12の活性を増加させる物質を同定および/または特徴付ける方法における、本発明に係る核酸分子を含むトランスジェニックC.elegans生物の使用に関する。
その上、本発明は、アルツハイマー病を治療および/または予防するための活性化合物
として用いることができる物質を同定および/または特徴付ける方法における、この同じトランスジェニックC.elegans生物の使用に関する。ヒト細胞との類似性を考慮し、さらに、C.elegansおよびヒトにおいて実証されたノッチシグナル経路およびプレセニリン機能の機能的類似性という背景において、FADプレセニリン変異体の機能不全は、ヒトにおけるses−1と相同または機能的に同等な遺伝子に変異を入れることにより同じような方法で相殺され得ると考えられる。それゆえに、本発明の内容において、ヒトses−1相同体または機能的に同等な遺伝子における欠陥により、FAD変異により影響を受けないプレセニリン遺伝子の発現が増加すると予想される。
それゆえに、本発明はまた、アルツハイマー病を治療するためのヒトプレセニリンの発現を増加させる物質の使用、および、これら物質それ自体に関する。特に、本発明に係る物質としては、ヒトプレセニリン遺伝子1またはプレセニリン遺伝子2を活性化し、ヒトプレセニリンタンパク質1またはヒトプレセニリンタンパク質2の発現を増加させる物質が挙げられる。また、本発明に係る物質としては、C.elegansにおいてses−1の活性を変化させる物質、および/または、sel−12またはhop−1プレセニリン活性を増加させる物質も挙げられる。本発明はまた、これら物質を含む医薬組成物も含む。
類似の様式において、本発明はまた、年齢依存性であり変異とは関連しない散発性のアルツハイマー病ケースの治療においても利点を有する可能性がある。この点において、発現の減少により、プレセニリン活性が増加することによりAβ4、特にAβ42の形成を減少させ、それにより、年代順に病気の発症を遅らせることができると予想される。
図面および配列表の簡単な説明
図1:ses−1変異である。
図2:hop−1特異的プローブとハイブリダイズしたノーザンブロットである。
図3:発見されたses−1のmRNAの5’末端である。
図4:SES−1タンパク質に関するドメイン構造の予想である。
配列番号1:長い形態のSES−1のアミノ酸配列である。
配列番号2:短い形態のSES−1のアミノ酸配列。
配列番号3:ATG〜停止の長い形態のSES−1タンパク質をコードするcDNA(yk64e9)。
配列番号4:ATG〜停止の短い形態のSES−1タンパク質をコードするcDNA(yk247e5)。
配列番号5:ATG〜停止の長い形態のSES−1タンパク質をコードするcDNA(yk64e9)、および、非コーディング3’末端領域である。
配列番号6:ATG〜停止の長い形態のSES−1タンパク質をコードするcDNA(yk64e9)、および、非コーディング3’末端領域である。
配列番号7:pBy1015の配列である;このセグメントは、ses−1ヌル変異体の欠陥を補足する。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。
ses−1変異体の単離
公開された方法(elegans.swmed.edu)に従ってEMSおよびUV/TMP変異誘発を行った。sel−12サプレッサーを同定するために、L4段階のsel−12変異体を突然変異誘発要因(例えばエチルメタンスルホネート)に晒し、再回復期の後、4または5のグループで、9cmのペトリ皿にプレーティングした。全ての試験
において、変異誘発後のF2段階で動物の産卵を分析した。Sel−12ヌル変異体は、通常は全く産卵しなかった。単離された動物のF3世代を再び試験し、両方の世代において成体動物あたり少なくとも5個の卵を産んだ動物を単離した。この方法において、ホモ接合型サプレッサー系を得た。バックグラウンド変異を除去するために、すべての変異を野生型動物と数回戻し交雑した。強力なサプレッサー変異により、sel−12ヌル変異体がホモ接合型であるにもかかわらず野生型動物の産卵行動に匹敵する動物の産卵行動を示した。このようなサプレッサー変異の一つをses−1変異と名付けた。一般的に、ses−1/ses−12二重変異体は、動物あたり約250−350個の卵を産む。
ses−1表現型
ses−1における変異は、sel−12変異体の産卵異常を完全に抑制する。立体顕微鏡検査によれば、sel−12産卵異常の3つの観点を区別することができる。全てのsel−12(ar171)動物の約75%が顕著な産卵口の隆起を示し、これは、隆起した産卵口の表現型(Pvl)として知られている。この欠陥の正確な理由は報告されていない。実質的に全てのsel−12(ar171)動物は、同等の野生型動物が有するより多くの卵を子宮に有しており、すなわち同等の野生型動物の一定の卵の数は約15であるのに対し、sel−12の場合の卵の数は〜60個である。これにより動物が膨張するが、すなわちこれはEgl表現型と説明される。卵は子宮に蓄積され、胚は子宮内で孵化し、母体で発生を続けるが、全てのケースの実質的に100%において、これらはこれに関連して成熟前に死亡する。表現型は、「bag−of−worms」表現型と名付けられた。非常に珍しいホモ接合型sel−12培養において野生型動物はほとんどめったに観察されない。ses−1変異は、このsel−12(ar171)表現型の全ての3つの観点を実質的に完全に抑制する。sel−12(ar171);ses−1動物は、野生型動物よりわずかに小さく、正常な動物よりも子宮中の卵は少ない(弱いEgl−構成的表現型)。これは、二重変異体における産卵が、わずかに過剰刺激されていることを示す。ses−1対立遺伝子動物はまた、説明された全てのその他のsel−12変異の産卵異常を抑制する。これは、ses−1変異が対立遺伝子特異的な方法で作用しないことを証明する。
ses−1遺伝子座のクローニング
ses−1を染色体X左腕においてマッピングした。これに関して、sel−12(ar171)ses−1系を、遺伝子マーカー変異を用いて位置付け、産卵欠陥(Egl)組換え動物を単離し、試験していくつのこれら動物がマーカー変異を受け入れたかを決定した。ses−1をより詳細にマッピングするために、系におけるses−1変異の存在/非存在をsel−12(ar171)産卵異常の抑制により調べた。これに関して、sel−12(ar171)ses−1の雌を、AB二重変異体系(AおよびBは、遺伝子地図上でsel−12の右に位置する2つの変異であり、Bは、2つのマーカーの右側にある)と交雑した。次に、Bのみの組換え体でありA変異を有さない組換え体を探した。この組換え法の結果として、全ての組換え体は、二重組換えを有する組換え体を除いて、sel−12(ar171)を含むはずである。一連の交雑実験により、ses−1は、dpy−23(e840)とlin−2(e678)との間、dpy−23(e840)からlon−2までの距離の約1/5にマッピングされた。すべての実験により、ses−1変異が機能の損失を引き起こすことが示された。これを実証するために、2つの自由な重複(free duplication)によりses−1変異を位置付けた。ses−1対立遺伝子by108およびby109変異は互いに補足しあわないが、両方とも染色体X左腕に2つの異なる遺伝子における変異を示す可能性があった。この理由として、当初、by108およびby109は、それぞれ独立してマッピングされた。マッピングを確かめるために、2つの重複、すなわちmnDp31およびmnDp32を、系sel−12(ar171)ses−1(by108)lon−2(e678)にトランスファーさせ、産卵について試験した。
X染色体上にses−1遺伝子の2つの変異コピーを有し、また染色体外アレイDNA上に野生型コピーを有する系sel−12(ar171)ses−1(by108)lon−2(e678);nDp31は、完全なses−1野生型表現型を有し、これは、試験された変異体が機能喪失型変異体であることを証明する。直線的にデータを挿入することにより、ses−1をdpy−23(e840)の左側へ約50kbに位置付け、その後、この染色体領域のコスミドを用いてトランスジェニック抑制を試験した。
ses−1欠陥の導入遺伝子レスキュー
導入遺伝子を、系sel−12(ar171)ses−1(by108)に注入し、トランスフェクトされたクローンの抗サプレッサー活性を試験した。形質転換マーカーとして、1μlあたり100ngのpRF4、1μlあたり20ngのpBY218と共に、すべてのクローンを濃度20ng/μlで注入した。コスミドF46H6の注入によりses−1表現型は、完全に相殺された(レスキューされた)。その後、ses−1遺伝子の同一性を明らかにするために、このコスミドからのF46H6サブクローン、精製された制限断片およびPCR産物を試験した。
F46H6サブフラグメントの単離
様々な制限酵素でF46H6を切断した。サブフラグメントをQiaquickゲルエクストラクションキットを用いて精製した。21.5kbのNcoI断片および0.2kbのBamHI断片(プラスミドpBY1015中)を直接注入し、(両方の)表現型をレスキューした。最小のレスキューを示す断片は、4kbの配列に減少された。このセグメントは、多数のジンクフィンガーを有するタンパク質をコードする1つの遺伝子のみを含む。
ses−1の構造
ses−1の2つのcDNAを同定したところ、1.9kbおよび2.1kbの配列であった。2つのcDNAは、同一のDNA配列およびエキソン−イントロン境界を含み、ただし以下の点において異なる:大きいほうのクローンは追加のイントロンを有するが、小さいほうのクローンは6塩基だけ長い5’末端を有する(これについては図3を参照)。
配列決定されたcDNAは、データベースで予想された遺伝子とはいくつかの位置で異なる。第一の点で、見出された5’末端は、コンピューター分析で予想されたものより相当に短い。第二の点で、コスミドF46H6およびC07A12(隣のコスミド)における領域の、インターネットで公開された両方のcDNAとゲノム配列との間で配列の差異が見出された(図3)。
加えて、ses−1は、SL1リーダー配列にトランススプライシングされる。SL1特異的産物を配列決定した。リーダー配列が、2つの予想されたcDNAの5’末端の5’に隣接して連結されることがわかった。ノーザンブロット実験において、長いほうのcDNAの場合、全てのC.elegans発生段階で検出することができるバンドだけが見出された。短いほうのcDNAは、人工物であってもよく、あるいは、少量の検出不可能な量でしか出現しない可能性があるが、それでも生物活性をよく示し得る。
細胞内の位置
ses−1融合遺伝子をバキュロウイルスSF9細胞系で発現させ、免疫染色で位置を同定した。ses−1は、細胞核に位置しており、これは、その予想された転写因子としての役割に一致する。
発現
ノーザンブロット分析によれば、ses−1転写物が、全ての発生段階で発現されることが示された(図2)。
ses−1ヌル表現型
by131は、ses−1機能を全く示すことができない変異体である(遺伝子全体の欠失)。しかしながら、この欠失はまた、隣の遺伝子も欠失している。by135は、説明されたようにリーディングフレームシフトを起こし、それゆえに、最も強力なses−1変異体であるだろう。ses−1(by135)およびby131動物を調査した。両方の系は、形態学的に、かつそれらの産卵行動に基づき、両方とも野生型の表現型である。2種の動物の子孫の数は、野生型よりいくらか少ない。両方の対立遺伝子は、全ての対立遺伝子のsel−12表現型を完全に抑制し、さらに野生型の子孫数を有するsel−12対立遺伝子をもたらす。それゆえに、ses−1は、sel−12の特異的なサプレッサーであると結論付けることができる。sel−12変異体またはsel−12、hop−1二重変異体の全ての欠陥は、lin−12およびglp−1ノッチシグナル伝達経路におけるこれらプレセニリンの効果による可能性がある。
ses−1は核で発現される遺伝子であり、転写因子として作用し得るために、ses−1変異が、lin−12/glp−1ノッチシグナル伝達経路のその他の遺伝子の転写を改変させられるかどうかを決定するために調査した。発生段階特異的RNAを野生型および様々なses−1変異体系から単離し、ノーザンブロットで分析した。サンプルをhop−1のcDNAとハイブリダイズさせることにより試験した。hop−1は、野生型動物の卵中で強く発現されるが、L1幼生段階ではほとんど検出不可能である。発現は、L2段階から成体段階にかけてゆっくり増加し、成体動物においてピークに達する。sel−12(ar171)動物において、hop−1の発現は、大体において同一であった。sel−12(ar171)ses−1(by135)動物およびses−1(by135)動物において、発現は、一つの段階において顕著に異なった:L1段階でhop−1を検出することが可能であることは明らかである。L1段階におけるhop−1発現はまた、ses−1対立遺伝子by108およびby136においてかなり多かった。これは、ses−1変異体は、hop−1発現を著しく抑制することによってsel−12欠陥の抑制を達成し、HOP−1タンパク質は、おそらく欠陥SEL−12の機能を担う可能性があることを意味する。
ses−1変異である。 hop−1特異的プローブとハイブリダイズさせたノーザンブロットである。 発見されたses−1のmRNAの5’末端である。 SES−1タンパク質に関するドメイン構造の予想である。

Claims (14)

  1. hop−1の発現を抑制するか、および/またはその除去がhop−1の発現の増加をもたらすタンパク質をコードする単離された核酸分子であって、該核酸分子は配列番号3、配列番号4、配列番号5または配列番号6で示されるヌクレオチド配列を有する、核酸分子。
  2. DNA分子またはRNA分子である、請求項1に記載の単離された核酸分子。
  3. DNA分子がcDNA分子またはゲノム分子である、請求項2に記載の単離された核酸分子。
  4. タンパク質が、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列と同一であるアミノ酸配列を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の単離された核酸分子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の単離された核酸分子の変異体であって、以下の変異:
    a) 配列番号1の少なくとも494位から前方のアミノ酸を欠失している、C末端部が短縮されるようにコードされたタンパク質を生じさせる変異;
    b) 配列番号3の核酸の+1784位におけるGからAへの変換;および
    c) 配列番号1のコードされたタンパク質の595位でCの代わりにYが存在するようにする変異;
    の1またはそれ以上を含み、該変異はsel−12変異体の産卵異常を修復する、核酸分子。
  6. 変異が:
    a)配列番号1のコードされたタンパク質の209、388、465または494位において翻訳停止が導かれる変異;
    b)配列番号3の核酸の+1393位におけるCからTへの変換;
    c)配列番号3の+1481位におけるヌクレオチドCAAからAACへの転換を生じさせる変異;
    d)配列番号3の核酸の+1784位におけるGからAへの変換;
    e)配列番号3の+549位におけるAの除去;または
    f)配列番号3の核酸の+1163位におけるTからAへの変換;
    である、請求項に記載の単離された核酸分子。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の単離された核酸分子を含むベクター。
  8. 線虫C.elegansの細胞における発現のためのプロモーターを含む、請求項に記載のベクター。
  9. プラスミド、コスミド、バクミド、ウイルスまたはバクテリオファージである、請求項またはに記載のベクター。
  10. hop−1の発現を抑制するか、および/またはその除去がhop−1の発現の増加をもたらす単離されたタンパク質であって、配列番号1または配列番号2で示されるアミノ酸配列を有するか、または配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6または配列番号7の配列の1つを有する核酸によりコードされる、単離されたタンパク質。
  11. 請求項1〜のいずれか一項に記載の核酸分子を含むトランスジェニック非ヒト生物。
  12. C.elegansである、請求項11に記載のトランスジェニック非ヒト生物。
  13. 神経変性疾患を治療するための医薬を製造するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離された核酸分子の使用。
  14. 神経変性疾患の調査および解明のための非ヒトモデル生物をトランスジェニック方法により作製するための、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離された核酸分子の使用。
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