JP4413303B2 - motor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネットの磁気作用によってロータ本体に軸線方向の磁気付勢力を付与するモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体(例えばCD−ROM)を回転駆動するためのモータは、静止部材と、この静止部材に軸受手段を介して回転自在に支持されたロータとを備え、ロータにロータマグネットが装着され、このロータに対向して静止部材にステータが装着されている。ロータには、これと一体に回転するようにセンタリング部材が取り付けられ、記録媒体はこのセンタリング部材によってセンタリングされてロータに取り付けられる。
【0003】
このようなモータでは、低コスト化を図るために多孔質金属から形成され内部に潤滑油を保持してなる含油スリーブ軸受が、軸受手段として一般に使用されるが、含油スリーブ軸受はロータとの接触面を摺接面として使用するため、結果的にロータは静止部材に固定されることなく軸支持されることとなる。そのためロータは回転時に浮上力等の作用で軸線方向に振動が発生するが、このような振動は記録媒体への読み書きエラーの原因となる。それ故に、ロータマグネットの磁気的中心とステータの磁気的中心とを軸線方向に幾分ずらし、ロータマグネットとステータとの間に作用する磁気吸引力によってロータを磁気付勢し、この磁気付勢力を利用してロータ及び記録媒体の振動の発生を抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、記録媒体の回転数の高速化に伴い、回転中に発生するロータ及び記録媒体の軸線方向の振動も大きくなっている。このように振動が大きくなると、この振動を抑えるためのバイアス力も大きくする必要があり、その手段の一つとして磁気特性の優れた材料、現在では希土類系マグネット(例えばNd−Fe−B系マグネット)を用いることが考えられる。
【0005】
しかし、希土類マグネットを用いる場合、マグネット材料自体が高価であるので、マグネットの価格が高く、このようなマグネットを用いることはモータの高コスト化につながり、近年の低価格化の流れに充分対応することができない。尚、このような問題は、CD−ROM駆動用モータ以外の他の記録媒体(CD、MO、DVD等)駆動用モータにも存在し、更には一般的なDCモータ等にも存在する。本発明の目的は、ロータに所望の磁気付勢力を付与することができるモータを提供することである。さらに本発明の目的は、製造コストが安価なモータを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、静止部材と、この静止部材に対して回転自在であるロータと、前記静止部材と前記ロータとの間に介在された軸受手段と、前記ロータに装着されたロータマグネットと、前記ロータマグネットに対向して前記静止部材に装着されたステータとを具備するモータにおいて、前記ロータは、周側壁及びこの周側壁の一端部に設けられた端壁を有する磁性材製のカップ状ロータ本体を備えており、前記ロータマグネットは、前記ロータ本体の前記周側壁の内周面にリング状に取り付けられ、前記静止部材は、ベースハウジングと、このベースハウジングに一方の端部が装着され、内周部に軸受手段が配設される円筒状支持スリーブ壁とを備え、前記ロータは、前記端壁の略中心部に取り付けられた回転軸を備え、前記回転軸は前記軸受手段を介して前記支持スリーブ壁に回転自在に支持されており、前記ロータ本体の前記端壁と対向し、前記ロータに対して軸線方向に磁気付勢するための磁気付勢マグネットが、磁性材製の環状のホルダに固着され、該ホルダが小径取付部及び大径部とそれらを接続する接続支持部とを有し、前記小径取付部が前記支持スリーブ壁の他方の端部に装着されてなる、磁気付勢手段が装着されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に従えば、磁気付勢手段は、磁気付勢マグネットが、磁性材製の環状のホルダに固着され、該ホルダが前記支持スリーブ壁の他方の端部に装着されてなる。したがって、マグネットをロータ本体に近接して配置することができ、比較的小さいマグネットでもっても、また磁気特性が非常に優れてなくても、大きい軸線方向の磁気付勢力を得ることができる。
また、本発明では、前記ロータマグネットはフェライト系シート状ゴムマグネットから形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に従えば、ロータマグネットがフェライト系マグネットから形成されているので、このマグネットに関連して、所望の磁気特性を確保しながらその製造コストを一層低減することができる。
また、本発明では、前記磁気付勢手段がフェライト系焼結マグネットを備えていることを特徴とする。したがって、磁気付勢力を付与するマグネットに関連しても製造コストを低減することができる。また、焼結マグネットは寸法精度、特に面精度等が高いものを容易に製造することができ、ロータ本体に対向するフェライト系焼結マグネットの吸引面の面精度を高くすることによって、磁気付勢手段とロータ本体との間に磁気的なうねりが生じ、これによってロータの振動をより効果的に抑えることができる。このような構成は、CD、CD−ROM、MO、DVD等の駆動用モータ、更には一般用のDCモータ等のモータにも適用することができる。
【0009】
また、本発明では、前記ロータは、前記端壁の略中心部に取り付けられた回転軸を備え、前記回転軸は前記軸受手段を介して前記支持スリーブ壁に回転自在に支持されていることを特徴とする。
【0010】
更に、本発明では、前記フェライト系焼結マグネットは軸線方向に単極着磁されていることを特徴とする。
【0011】
本発明に従えば、フェライト系焼結マグネットは軸線方向に単極着磁されているので、この焼結マグネットの周方向の磁力が実質上均一となり、周方向の磁気付勢力を一定にすることができる。また、単極着磁であるので、回転時のうず電流の発生がなく、従って鉄損が少なく、モータの駆動電流を小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従うモータの一実施形態について説明する。図1は、本発明に従うモータの一実施形態を示す断面図である。尚、以下の実施形態では、記録媒体としてのCD−ROMを回転駆動するためのモータに適用して示すが、その他の各種のモータにも適用することができる。
【0013】
図1を参照して、図示のモータは、静止部材2と、この静止部材2に対して回転自在であるロータ4とを備え、静止部材2とロータ4との間に軸受手段6が配設されている。静止部材2は円形プレート状のベースハウジング8を備えている。ベースハウジング8の略中央部には円形の開口が形成され、この開口に、支持スリーブ壁として機能する支持スリーブ部材10の一端部(基部側端部)が、例えばかしめの如き手段によって固定され、支持スリーブ壁10の他端側はベースハウジング8から実質上垂直上方に延びている。尚、この支持スリーブ部材10はベースハウジング8と一体的に形成することもできる。
【0014】
ロータ4はロータ本体14を備え、このロータ本体14の回転軸16が軸受手段6を介して支持スリーブ壁10に回転自在に支持されている。この実施形態では、軸受手段6は、ラジアルスリーブ軸受18とスラスト軸受片20との組み合わせから構成されている。ラジアルスリーブ軸受18は、多孔質で内部に潤滑油を含む含油スリーブ軸受から構成されている。このラジアルスリーブ軸受18は支持スリーブ部材10の内周面に装着され、回転軸16の外周面に接触してこの回転軸16に作用するラジアル方向の負荷を支持する。また、スラスト軸受片20は、耐摩耗性が大きくて滑り易い合成樹脂製(又はセラミック製)軸受片から構成されている。支持スリーブ部材10の一端部には閉塞キャップ22が、例えばかしめの如き手段によって固定され、この閉塞キャップ22の内面側にスラスト軸受片20が装着されている。このスラスト軸受片20は、回転軸16の一端面(円弧状に突出している先端面)に接触して回転軸16に作用するスラスト方向の負荷を支持する。この実施形態では、軸受手段6としてラジアルスリーブ軸受18とスラスト軸受片20との組み合わせを用いているが、このような構成に代えて、ロータを非接触で支持する、ラジアル流体動圧軸受とスラスト流体動圧軸受との組み合わせ等を採用することもできる。
【0015】
ロータ本体14は鉄等の磁性材から形成され、円筒状の周側壁24と、この周側壁24の一端部(図1において上端部)に設けられた端壁26とを有し、その他端面(図1において下端面)が開放されたカップ状である。端壁26の中央部には軸線方向(図1において上下方向)内方に突出する内環状突部28が設けられ、この内環状突部28が回転軸16の他端部(図1において上端部)に、例えば圧入の如き手段によって固定され、回転軸16はロータ本体14と一体的に回転駆動される。
【0016】
ロータ本体14の周側壁24の内周面には環状のロータマグネット30が装着され、このロータマグネット30に対向してその半径方内側にはステータ32が配設されている。ステータ32は、複数枚のコアプレートを積層することによって構成されるステータコア34と、このステータコア34に所要の通りに巻かれたコイル36から構成され、ステータコア34が支持スリーブ部材10の外周面に装着されている。ロータマグネット30及びそれに関連する構成については、後に詳述する。
【0017】
この実施形態では、図1に示す通り、ロータマグネット30及びステータ32はロータ本体14内の下部空間に配置され、ロータ本体14内の上部空間にはバランス手段37及び磁気付勢手段35が配置され、磁気付勢手段35はフェライト系焼結マグネット38を備えている。バランス手段37は、下方が開放されたリング状のケース本体40を備え、このケース本体40がロータ本体14の周側壁24と端壁26との角部に装着され、上記上部空間の外周部に配置されている。ケース本体40の開口には、これを覆うようにカバー42が装着され、ケース本体40及びカバー42によって規定される環状移動空間内に、バランス体としての複数個の鋼球44が移動自在に配設されている。このようなバランス手段37では、ロータ4が回転して危険速度を超える、即ちバランス体の回転振れによって生じる振動とモータの一次振動周波数とが共振する所定速度を超えると、バランス体は移動空間内における、重量アンバランスが生じている部位と対向する部位に移動し、このように移動することによってロータ4の高速回転中の重量アンバランスを解消する。
【0018】
このバランス手段37に関連して、カバー42の下面とロータマグネット30の上端面とが当接するように構成され、このように構成することによって、ロータマグネット30のステータ32に対する軸線方向の位置決めを正確に且つ容易に行うことができるとともに、ケース本体40とカバー42とを接合するにあたり、接着剤の使用を省略することができる。また、バランス手段37のケース本体40とこれに装着されるカバー42は、実質上閉塞した環状移動空間を規定するので、ラジアルスリーブ軸受18から潤滑油等が飛散しても、飛散した潤滑油等の環状移動空間内への流入を防止することができ、重量アンバランスの補正精度を高精度に維持することができる。
【0019】
一方、磁気付与手段35のフェライト系焼結マグネット38は、上記上部空間の内周部に配置されている。この実施形態では、磁気付与手段35は更に環状のホルダ46を含み、このホルダ46が支持スリーブ部材10の他端部(先端部)に装着されている。このホルダ46は鉄等の磁性材から形成され、下端側に設けられた小径取付部48と、上端側に設けられた大径部50と、小径取付部48及び大径部50を接続する接続支持部52とを有し、小径取付部48が支持スリーブ部材10の外周面に装着されている。この実施形態では、上記焼結マグネット38はリング状マグネットから形成され、上記大径部50の内側にて接続支持部52の上面に(即ち、ロータ本体14の端壁26に対向する面)に取り付けられている。このように構成することによって、ロータ本体14の端壁26の内側に近接してこの上記焼結マグネット38を配置することができ、このマグネット38による軸線方向(図1において上下方向)の磁気付勢力を大きくすることができる。
【0020】
磁気付勢手段35のマグネットをフェライト系焼結マグネット38から構成することによって、次の通りの効果が得られる。フェライト系マグネットは一般的に製造コストが安価であり、従ってこのような材料から形成することによって、磁気付勢手段35のマグネットを安価に製造することができ、モータの製造コストの低減を図ることができる。また、焼結マグネットは一般的に比較的容易に高精度に形成することができ、高い面精度を得ることができる。磁気付勢手段35のマグネットの、ロータ本体14の端壁26と対向する端面の面精度が悪いと、マグネットのこの端面と上記端壁26との間隔が不均一となり、ロータ4の回転時に磁気的うねりが生じ、ロータ4の回転振れの原因となる。これに対し、焼結マグネット38から形成すると、このマグネット38の上記端面とロータ本体14の端壁26との間隔が実質上均一となり、これによって上述したような磁気的うねりの発生もほとんどなく、ロータ4を安定して回転することができる。
【0021】
フェライト系焼結マグネット38は、また、軸線方向(図1において上下方向)に単極着磁することが望ましい。即ち、この焼結マグネット38の一端部(図1において上端部)が例えばN極(又はS極)に、またその他端部(図1において下端部)がS極(又はN極)になるように着磁するのが望ましい。このように着磁することによって、フェライト系焼結マグネット38の周方向の磁力が実質上均一となり、ロータ本体14に周方向に均一な磁気付勢力を付与することができる。また、単極着磁することによって、ロータ本体14を所定方向に回転駆動してもうず電流が発生せず、従って鉄損が少なく、モータの駆動電流、即ちコイル36に送給する電流が小さくても大きい駆動トルクが得られ、これによってモータの消費電力を少なくすることができる。
【0022】
尚、この形態では、フェライト系焼結マグネット38をリング状の単一のものから形成しているが、必ずしもこのように形成する必要はなく、弧状のセグメントに形成し、これらセグメントを複数設けてリング状となるようにしてもよく、この場合も、フェライト系焼結マグネットの各セグメントを上記軸線方向に単極着磁するのが望ましい。
【0023】
回転軸16の他端部(上端部)は、ロータ本体14の端壁26を貫通して外側に突出しており、この突出端部にセンタリング手段56が装着されている。センタリング手段56は、先端部がテーパ状に形成されたセンタリング部材58を備えている。このセンタリング部材58の先端面には環状凹部が設けられ、この環状凹部内にリング状吸着マグネット60が装着されている。また、センタリング部材58の外周部には、ロータ本体14の端壁26に向けて延びる弾性保持部62が設けられている。更に、ロータ本体14の端壁26の外周部には、例えば弾性ゴムから形成されるリング状支持部材64が装着されている。
【0024】
このモータには、図示していないが、記録媒体としてのCD−ROMが着脱自在に装着される。CD−ROMの中央部には円形開口が形成されており、この円形開口内にセンタリング手段56が位置付けられることによって、装着するCD−ROMのセンタリングが行われる。センタリングされたCD−ROMは支持部材64上に載置され、その内周部は弾性保持部62によって弾性的に保持され、更に、クランプ部材(図示せず)が吸着マグネット60に磁気的に吸着されることによって、クランプ部材とロータ本体14の端壁26との間にクランプされ、ロータ本体14と一体的に回転駆動する。
【0025】
このようなモータでは、コイル36に駆動電流を供給すると、ステータコア34が磁化され、ステータコア34とロータマグネット30との相互磁気作用によってロータ4及びこれに装着されたCD−ROM(図示せず)が所定方向に回転駆動される。このとき、ロータ本体14の端壁26に対向してフェライト系焼結マグネット38が位置するので、この焼結マグネット38は上記端壁26を磁気的に吸引し、この吸引力によってロータ本体14には軸線方向下方への磁気付勢力が付与され、かかる磁気付勢力によってロータ4の上下方向の振動、びびり等の発生が抑えられる。
【0026】
次いで、ロータマグネット30及びそれに関連する構成について説明する。このロータマグネット30はシート状ゴムマグネットから形成することが重要である。シート状ゴムマグネットは一般的に製造コストが安価であり、従ってこのようなマグネットから形成することによって、ロータマグネット30を安価に製造することができ、モータの製造コストの低減を図ることができる。このロータマグネット30は、フェライト系ゴムマグネットから形成するのが望ましく、このように構成することによって、更にその製造コストを安価にすることができ、モータの更なるコストダウンを図ることができる。
【0027】
シート状ゴムマグネットは、ロータ本体14の周側壁24の内周面にリング状となるように例えば接着剤を用いて取り付けられ、このように取り付けた後、N極及びS極が周方向に交互に配置されるように着磁され、このようにしてロータマグネット30が形成される。
【0028】
このようなモータでは、磁気付勢力を付与するための焼結マグネット38が設けられているので、ロータマグネット30の軸線方向の磁気中心とステータ32の軸線方向の磁気中心とを上記軸線方向にずらして磁気付勢力を付与する必要はないが、より大きな軸線方向の磁気付勢力を得るために上述した軸中心を軸線方向に相互に幾分ずらすようにしてもよい。
【0029】
以上、本発明に従うモータの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1のモータによれば、磁気付勢手段をロータ本体に近接して配置することができ、比較的小さいマグネットでもっても、また磁気特性が非常に優れてなくても大きい磁気付勢力を得ることができる。
【0031】
また、本発明の請求項2のモータによれば、ロータマグネットに関連して、所望の磁気特性を確保しながらその製造コストを一層低減することができる。
【0032】
また、本発明の請求項3のモータによれば、磁気付勢手段のマグネットに関連しても製造コストを低減することができる。更に、磁気付勢手段のマグネットを焼結マグネットから形成することによって、その面精度を高めてロータの振動をより効果的に抑えることができる。
【0033】
更に、本発明の請求項4のモータによれば、周方向の磁気付勢力を実質上均一にしてロータを安定して回転駆動することができる。また、回転時のうず電流の発生がなく、モータの駆動電流を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従うモータの一実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 静止部材
4 ロータ
6 軸受手段
8 ベースハウジング
10 支持スリーブ部材
14 ロータ本体
16 回転軸
24 周側壁
26 端壁
30 ロータマグネット
32 ステータ
35 磁気付勢手段
37 バランス手段
38 フェライト系焼結マグネット
46 ホルダ
56 センタリング手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a motor that applies a magnetic biasing force in an axial direction to a rotor body by a magnetic action of a magnet.
[0002]
[Prior art]
A motor for rotationally driving a recording medium (for example, a CD-ROM) includes a stationary member and a rotor that is rotatably supported by the stationary member via bearing means, and a rotor magnet is attached to the rotor. A stator is mounted on the stationary member so as to face the rotor. A centering member is attached to the rotor so as to rotate integrally therewith, and the recording medium is centered by the centering member and attached to the rotor.
[0003]
In such a motor, an oil-impregnated sleeve bearing formed of a porous metal and retaining lubricating oil is generally used as a bearing means in order to reduce the cost. However, the oil-impregnated sleeve bearing is in contact with the rotor. Since the surface is used as a sliding surface, the rotor is axially supported without being fixed to the stationary member. For this reason, the rotor vibrates in the axial direction due to the action of levitation force or the like during rotation, but such vibration causes a read / write error to the recording medium. Therefore, the magnetic center of the rotor magnet and the magnetic center of the stator are slightly shifted in the axial direction, and the rotor is magnetically biased by the magnetic attractive force acting between the rotor magnet and the stator. This is used to suppress the vibration of the rotor and the recording medium.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, with an increase in the rotational speed of a recording medium, the vibration in the axial direction of the rotor and the recording medium generated during the rotation has also increased. When the vibration becomes large in this way, it is necessary to increase the bias force for suppressing the vibration. As one of the means, a material having excellent magnetic characteristics, currently a rare earth magnet (for example, Nd-Fe-B magnet) Can be considered.
[0005]
However, when a rare earth magnet is used, the magnet material itself is expensive, so the price of the magnet is high, and the use of such a magnet leads to an increase in the cost of the motor, and sufficiently corresponds to the recent trend of lower prices. I can't. Such a problem also exists in motors for driving other recording media (CD, MO, DVD, etc.) other than the CD-ROM driving motor, and also in general DC motors. An object of the present invention is to provide a motor capable of imparting a desired magnetic biasing force in Russia over data. A further object of the present invention is to provide a motor that is inexpensive to manufacture.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a stationary member, a rotor that is rotatable with respect to the stationary member, bearing means interposed between the stationary member and the rotor, a rotor magnet mounted on the rotor, and the rotor In the motor comprising a stator mounted on the stationary member so as to face the magnet, the rotor includes a cup-shaped rotor body made of a magnetic material having a peripheral side wall and an end wall provided at one end of the peripheral side wall. The rotor magnet is attached to the inner peripheral surface of the peripheral side wall of the rotor body in a ring shape, and the stationary member has a base housing and one end mounted on the base housing. A cylindrical support sleeve wall in which bearing means is disposed, and the rotor includes a rotating shaft attached to a substantially central portion of the end wall, and the rotating shaft is supported by the bearing hand. A magnetic biasing magnet that is rotatably supported by the support sleeve wall via the shaft and faces the end wall of the rotor body and magnetically biases the rotor in the axial direction is made of a magnetic material. The holder has a small-diameter mounting portion, a large-diameter portion, and a connection support portion for connecting them, and the small-diameter mounting portion is attached to the other end of the support sleeve wall. The magnetic biasing means is mounted.
[0007]
According to the present invention, the magnetic urging means includes a magnetic urging magnet fixed to an annular holder made of a magnetic material, and the holder attached to the other end of the support sleeve wall. Therefore, the magnet can be arranged close to the rotor body, and a large magnetic biasing force in the axial direction can be obtained even with a relatively small magnet or even if the magnetic characteristics are not very excellent.
In the present invention, the rotor magnet is formed of a ferrite sheet-like rubber magnet.
[0008]
According to the present invention, since the rotor magnet is formed of a ferrite-based magnet, the manufacturing cost can be further reduced while securing desired magnetic characteristics in relation to the magnet.
In the present invention, the magnetic urging means includes a ferrite sintered magnet. Therefore , the manufacturing cost can be reduced even in relation to the magnet that applies the magnetic biasing force. In addition, sintered magnets with high dimensional accuracy, especially surface accuracy, can be easily manufactured. By increasing the surface accuracy of the attraction surface of the ferrite-based sintered magnet facing the rotor body, magnetic energization can be achieved. Magnetic undulation occurs between the means and the rotor body, which can more effectively suppress the vibration of the rotor. Such a configuration can be applied to a drive motor such as a CD, CD-ROM, MO, and DVD, and a motor such as a general DC motor.
[0009]
Further, in the present invention, before Symbol rotor includes a rotary shaft which is mounted in a substantially central portion of said end wall, said rotary shaft is rotatably supported to the support sleeve wall via the bearing means Tei Rukoto It is characterized by.
[0010]
Further, in the present invention, the ferrite sintered magnet is characterized in that it is single-pole magnetized in the axial direction.
[0011]
According to the present invention, since the ferrite-based sintered magnet is unipolarly magnetized in the axial direction, the magnetic force in the circumferential direction of the sintered magnet is substantially uniform, and the magnetic biasing force in the circumferential direction is made constant. Can do. Further, since it is unipolar magnetization, no eddy current is generated at the time of rotation, so that iron loss is small and the driving current of the motor can be reduced.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a motor according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a motor according to the present invention. In the following embodiments, a CD-ROM as a recording medium is applied to a motor for rotationally driving, but the present invention can also be applied to other various motors.
[0013]
Referring to FIG. 1, the illustrated motor includes a
[0014]
The rotor 4 includes a
[0015]
The
[0016]
An
[0017]
In this embodiment, as shown in FIG. 1, the
[0018]
In relation to the balancing means 37, the lower surface of the
[0019]
On the other hand, the ferrite-based
[0020]
By configuring the magnet of the magnetic biasing means 35 from the
[0021]
It is desirable that the ferrite-based
[0022]
In this embodiment, the ferrite-based
[0023]
The other end portion (upper end portion) of the
[0024]
Although not shown, a CD-ROM as a recording medium is detachably mounted on this motor. A circular opening is formed in the center of the CD-ROM, and the centering means 56 is positioned in the circular opening, whereby the CD-ROM to be mounted is centered. The centered CD-ROM is placed on a
[0025]
In such a motor, when a drive current is supplied to the
[0026]
Next, the
[0027]
Alternately sheet rubber magnet is mounted have use, for example, adhesive such that the ring on the inner peripheral surface of the
[0028]
In such a motor, since the
[0029]
Although one embodiment of the motor according to the present invention has been described above, the present invention is not limited to this embodiment, and various modifications and corrections can be made without departing from the scope of the present invention.
[0030]
【The invention's effect】
According to the motor of the first aspect of the present invention, the magnetic urging means can be arranged close to the rotor body, and even if it is a relatively small magnet or a magnetic characteristic is not very excellent, a large magnetism can be obtained. A biasing force can be obtained.
[0031]
According to the motor of the second aspect of the present invention, it is possible to further reduce the manufacturing cost while ensuring desired magnetic characteristics in relation to the rotor magnet.
[0032]
Further, according to the motor of the third aspect of the present invention, the manufacturing cost can be reduced even in connection with the magnet of the magnetic biasing means. Furthermore, by forming the magnet of the magnetic biasing means from a sintered magnet, the surface accuracy can be increased and the vibration of the rotor can be suppressed more effectively.
[0033]
Furthermore, according to the motor of the fourth aspect of the present invention, the magnetic biasing force in the circumferential direction can be made substantially uniform, and the rotor can be driven to rotate stably. Further, no eddy current is generated during rotation, and the motor drive current can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a motor according to the present invention.
[Explanation of symbols]
2 Static member 4 Rotor 6 Bearing means 8
Claims (5)
前記ロータは、周側壁及びこの周側壁の一端部に設けられた端壁を有する磁性材製のカップ状ロータ本体を備えており、
前記ロータマグネットは、前記ロータ本体の前記周側壁の内周面にリング状に取り付けられ、
前記静止部材は、ベースハウジングと、このベースハウジングに一方の端部が装着され、内周部に軸受手段が配設される円筒状支持スリーブ壁とを備え、
前記ロータは、前記端壁の略中心部に取り付けられた回転軸を備え、前記回転軸は前記軸受手段を介して前記支持スリーブ壁に回転自在に支持されており、
前記ロータ本体の前記端壁と対向し、前記ロータに対して軸線方向に磁気付勢するための磁気付勢マグネットが、磁性材製の環状のホルダに固着され、該ホルダが小径取付部及び大径部とそれらを接続する接続支持部とを有し、前記小径取付部が前記支持スリーブ壁の他方の端部に装着されてなる、磁気付勢手段が装着されていることを特徴とするモータ。A stationary member, a rotor rotatable with respect to the stationary member, bearing means interposed between the stationary member and the rotor, a rotor magnet mounted on the rotor, and the rotor magnet facing the rotor magnet. A motor having a stator attached to the stationary member.
The rotor includes a cup-shaped rotor body made of a magnetic material having a peripheral side wall and an end wall provided at one end of the peripheral side wall,
The rotor magnet is attached to the inner peripheral surface of the peripheral side wall of the rotor body in a ring shape,
The stationary member includes a base housing, and a cylindrical support sleeve wall having one end mounted on the base housing and bearing means disposed on the inner periphery.
The rotor includes a rotation shaft attached to a substantially central portion of the end wall, and the rotation shaft is rotatably supported by the support sleeve wall via the bearing means,
The rotor faces the end wall of the body, the magnetic biasing magnet for magnetically biasing the axial direction with respect to the rotor, is fixed to an annular holder made of a magnetic material, the holder is small mounting portion and the large A motor comprising a magnetic biasing means having a diameter part and a connection support part for connecting them, wherein the small diameter attachment part is attached to the other end of the support sleeve wall .
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