JP4413056B2 - 評価対象の評価方法及び評価システム - Google Patents

評価対象の評価方法及び評価システム Download PDF

Info

Publication number
JP4413056B2
JP4413056B2 JP2004104833A JP2004104833A JP4413056B2 JP 4413056 B2 JP4413056 B2 JP 4413056B2 JP 2004104833 A JP2004104833 A JP 2004104833A JP 2004104833 A JP2004104833 A JP 2004104833A JP 4413056 B2 JP4413056 B2 JP 4413056B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaluation
business
question
answer
answers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004104833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005293027A (ja
Inventor
英孝 山本
浩徳 清水
忠利 南川
正義 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Mitsui Banking Corp
Original Assignee
Sumitomo Mitsui Banking Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Mitsui Banking Corp filed Critical Sumitomo Mitsui Banking Corp
Priority to JP2004104833A priority Critical patent/JP4413056B2/ja
Publication of JP2005293027A publication Critical patent/JP2005293027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4413056B2 publication Critical patent/JP4413056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、コンピュータシステムを利用して企業や人物、無体財産や技術などの評価対象を客観的に評価するための方法及びシステムに関する。
銀行等の金融機関が企業に資金の融資を行う場合、金融機関の担当者がその企業の信用度を審査して、融資するかどうかや融資の条件(金額、期間、金利等)を決定している。例えば、各種財務変数(売上高、有形固定資本等)やそれらを組み合わせた財務指標(売上高経常利益率、自己資本比率等)を用いて判別分析やロジスティック分析等の統計的手法により、対象企業のデフォルト可能性を判断している。
ここで、中小企業やベンチャー企業、個人(以下、「企業等」と省略する)においては、設立後間もないなどの事情により財務諸表が十分揃っていなかったり、評価の材料が事業計画書や保有技術の説明資料しかないなど、上記した統計的手法によって信用度を審査することが困難である。また、このような企業等は、担保となり得る不動産や有価証券などの資産を保有していない場合が多い。一方で、このような企業等の中には将来の発展が期待できる企業もあるため、金融機関にとって優良顧客となり得る可能性がある。
従って、金融機関は上記した事業計画書等を適確に評価してこれらの企業等にも積極的に融資を行い優良顧客を確保していく必要がある。
このような企業等への融資や投資を実行する際にその企業等を評価する方法として、例えば以下の特許文献1〜3が参考になる。
特開平10−91679号公報 特開2001−392446号公報 特開2002−163449号公報
しかしながら、上記した従来の評価手法は、何れも複数の項目(質問)に対する評価(回答)を単に数値化して集計するだけの単純なものに過ぎない。そのため、事業分野が異なったり、商品やサービスの成熟度・革新性等によっては、全く逆の評価結果となるおそれがある。
例えば、IT系のベンチャー企業について「参入している同業者が多いか」や「その事業が市場で認知されているか」という項目で「YES」を示す回答であれば、収益性が低いためその企業は否定的に評価されることになる。これに対して、同じベンチャー企業であっても、カフェレストランや通信販売であれば、需要者に認知されている方が事業リスクは低く、既存企業との住み分けも容易であり、さらにある程度の収益も見込めるため、「YES」の回答は必ずしも否定的な評価とはならない。
また、融資はデフォルトリスクを考慮する必要があるため、ローリスクローリターンで安全性・確実性を重視して評価することになるが、評価の目的が投資であれば多少のリスクはあってもハイリターンが期待できる場合には高く評価する必要がある。このように、評価する目的によっても質問に対する回答の評価の仕方を異ならせる必要がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、企業等の評価対象を異なる視点で多面的に評価することが可能な評価方法及び評価システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の主要な観点によれば、入力装置及びコンピュータプログラムを格納する記憶媒体を備えた金融機関のコンピュータシステムによって、取引先に融資若しくは投資を実行すべきか、及び融資若しくは投資を実行する条件を判断する目的(以下、「評価目的」と総称する)で当該取引先を評価する方法であって、前記コンピュータプログラムの回答取得手段が、前記入力装置から入力された回答者の回答であって、前記取引先を多面的に評価するためにこの取引先が属する事業分野における複数の事業ステップ毎に設定された複数の評価項目と、各評価項目を異なる視点で評価するために各事業ステップ毎の事業の発展性及び事業リスクを含む複数の評価視点と、に夫々関連付けられた質問に対する回答、を取得する回答取得工程と、前記コンピュータプログラムの数値化処理手段が、前記回答を、複数の事業ステップ毎の評価項目、評価目的若しくは取引先の属性の少なくとも何れかとの関係で設定された所定の数値化基準に従って数値化する数値化工程と、前記コンピュータプログラムの回答集計手段が、数値化された回答を、前記複数の事業ステップ毎の評価項目毎及び事業の発展性や事業リスクの評価視点毎に夫々集計する回答集計工程と、前記コンピュータプログラムの集計結果出力手段が、集計結果を事業の発展性及び事業リスクの何れかの評価視点に関連付けて複数の事業ステップ毎に出力する集計結果出力工程とを備えたことを特徴とする方法が提供される。
このような構成によれば、評価対象を評価するための質問を複数の評価項目及び複数の評価視点に関連付けるようにした。これにより、質問に対する回答を多面的・多角的に様々な視点で評価することができる。また、取得した回答を数値化して集計した結果を評価項目や評価視点に関連付けて評価依頼者等に提供するようにした。これにより、集計結果の総合的な評価と共に、評価項目や評価視点を参照した個別具体的な評価を合わせて行うことができるようになる。
また、本発明の第2の主要な観点によれば、入力装置及びコンピュータプログラムを格納する記憶媒体を備えたコンピュータで構成されこのコンピュータプログラムを実行することによって、金融機関の取引先に融資若しくは投資を実行すべきか、及び融資若しくは投資を実行する条件を判断する目的(以下、「評価目的」と総称する)で当該取引先を評価するシステムであって、前記入力装置から入力された回答者の回答であって、前記取引先を多面的に評価するためにこの取引先が属する事業分野における複数の事業ステップ毎に設定された複数の評価項目と、各評価項目を異なる視点で評価するために各事業ステップ毎の事業の発展性及び事業リスクを含む複数の評価視点と、に夫々関連付けられた質問に対する回答、に対する回答を取得する回答取得手段と、前記回答を、複数の事業ステップ毎の評価項目、評価目的若しくは取引先の属性の少なくとも何れかとの関係で設定された所定の数値化基準に従って数値化する数値化手段と、数値化された前記回答を、前記複数の事業ステップ毎の評価項目毎及び事業の発展性や事業リスクの評価視点毎に夫々集計する回答集計手段と、集計結果を事業の発展性及び事業リスクの何れかの評価視点に関連付けて複数の事業ステップ毎に出力する集計結果出力手段とを備えたことを特徴とする評価システムが提供される。
このような構成によれば、上記した第1の主要な観点における評価方法を好適に実施できる評価システムを得ることができる。
以上のように、本発明によれば、企業等の評価対象を異なる視点で多面的に評価することが可能な評価方法及び評価システムを得ることができる。
なお、この発明の他の特徴と顕著な効果は、次の発明を実施するための最良の形態の項の記載と添付した図面とを参照することで、より明確に理解される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(本実施形態の全体イメージ)
図1は本発明の一実施形態の全体イメージを示す図である。この図で符号1で示す評価システムは、金融機関2の融資審査部門3や投資家(ベンチャーキャピタル)4から評価対象(取引先企業6aや投資先企業6b)の評価依頼を受付けて評価する評価機関5のサーバに設置されている。金融機関2の融資審査部門3や投資家4は、取得した評価結果を参考にして取引先企業6aや投資先企業6bに融資・投資を行うか、行う場合の条件(期間・利子等)を最終的に決定する。この評価システム1は金融機関2内に設置しても良い。また、金融機関2が取引先企業6aに投資を行う場合には金融機関2が投資家4となる。以下においては、取引先企業6a及び投資先企業6bを「取引先企業6」と総称する。また取引先企業6として、保有する技術シーズを利用した製品を製造・販売する予定の技術系ベンチャー企業(製造業)を例に取り、これらの企業から提供される事業計画や技術説明書などの情報に基いて、融資や投資を行うかを評価する場合を説明する。
(評価項目の説明)
ここで、図2を参照して、製造業における評価項目の設定例を説明する。ここで評価項目とは、評価対象を多面的に評価するための判断要素である。この図に示す例では、製造業の事業の発展段階に応じて、技術性・事業性などの事業ステップ1、市場性などの事業ステップ2及び成長性などの事業ステップ3が設定されており、各項目毎に細分化されたリスクがさらに設定されている。具体的には、例えば事業ステップ1については、その企業が保有する技術(特許やノウハウなどの無体財産も含む)をどの分野に応用するかの選択や、材料の調達や販路の確保などの製品化できる可能性・実現性の観点で評価項目が細分化されている。後述するように、この細分化された評価項目毎の複数の質問が予め作成されている。
本実施形態は、このように設定されている各評価項目を異なる視点で評価する評価視点も加味して評価対象を評価する点に特徴を有している。評価視点としては、評価結果の客観性や多面性、多用途性を向上させるため、肯定的な側面と否定的な側面のように、同じ事実(回答)であっても正反対に評価するような視点が好ましい。本実施形態では、取引先企業に融資/投資する場合の事業リスクと事業の発展性(ポテンシャル≒リターンの期待値)の視点で回答を評価・分析するようにしている。
(評価システムの概略構成)
次に、図3の機能ブロック図を参照して、本実施形態に係る評価システム1の概略構成を説明する。
評価システム1は、CPU10、RAM11、入出力装置12及び通信デバイス13が接続されたバス14に、データ格納部15とプログラム格納部16とを備えて構成されている。以下に説明する各構成要素は、実際には前記評価機関5のサーバ(コンピュータシステム)の記憶媒体に確保された一定の領域及びこの領域にインストールされたプログラムであり、前記CPU10によってRAM11上に呼び出されて実行されることで、サーバのOS(オペレーションシステム)と協働してこの発明の機能を奏するようになっている。
まず、データ格納部15は、各質問に対する回答を数値化する基準を格納する回答数値化基準テーブル17、評価対象の属性及び前記複数の評価項目に夫々関連付けられた複数の質問を格納する質問テーブル18、回答が修正された場合に修正前後の回答を当該質問に関連付けて登録する回答履歴格納部19、前記評価目的や評価項目毎に設定された分析基準を格納する分析基準テーブル20、及び前記回答を回答者の識別情報に関連付けて格納する回答者情報格納部21を備えている。
ここで、回答数値化基準テーブル17は、本実施形態では、複数の評価項目(図2に示した3段階の評価項目若しくはそれを細分化した評価項目)と、各評価項目に関連付けられた質問に対する回答を数値化する基準との関係を定義している。
具体的には、例えば製造業の評価においては、図4及び図5に示すように、質問に対する回答が「1:肯定(そう思う)」「3:否定(そうは思わない)」「2:中間(どちらとも言えない)」の3段階で数字を入力する方式の場合でも、入力された数字をそのまま評価に利用するのではなく、評価項目毎に異なる係数を乗算したり、所定値を加算若しくは減算して調整する。なお、この図5に示すのは、事業ステップ1の中の「製品化の可能性」を評価するための質問である。
例えば、「1−1 基本技術が多くの分野の商品に使われている」という質問について、「1:そう思う」という回答は、事業ステップ1に関連付けられた質問であるので、仕入れルートは比較的容易で、材料コストも安く済むと考えられる。そのため、入力された数字「1」をそのまま利用する。これは、事業化のリスクを小さくする方向で評価される。
一方、同じ質問・回答であっても、事業ステップ2に関連して集計・評価する場合には、市場で他社と競合すると考えられるので、入力された1を4から減算して「3」に置換する。すなわち、この質問及び回答だけでも、この取引先企業6は事業化は容易であるが多くの売上は見込めない、という評価が得られる。このように、同一の質問・回答について、異なる観点で多面的に評価することが可能になる。また、回答者の知識・経験・能力等に依存することなく、客観的に適確な数値を得ることができるので、評価の精度がより向上する。
なお、評価目的(融資か投資か等)や、評価対象である企業の属性(業種、設立後の経過年数、経営者の職歴等)との関係で回答数値化の基準を定義しても良い。例えば、評価目的が融資の可否判断である場合はリスクを重視した数値化の基準を設定し、評価目的が投資可否である場合にはその企業の発展性(ポテンシャル、将来の収益)を重視した基準を設定することができる。また、個々の質問毎や評価対象毎に、特定業種に限って評価(集計)の対象としたり、対象外とすることもできる。これにより、質問内容が評価対象企業の属性に合致せず、回答者が無理やり回答した場合等であっても、その回答を評価対象から除外することができるので評価の精度が向上する。
前記質問テーブル18に格納される質問は、図2に示す細分化された複数の評価項目を評価できるように夫々作成されている。製造業については、具体的には図5に示すような質問が作成される。この図の例では、各質問について複数の評価視点毎に評価の対象に含めるか(回答者に回答させるか)が設定されている。例えば、「1−1−2 関連する技術者が増え、技術が実用化レベルになった」という質問は、事業ステップ1に関する観点のポテンシャル視点(回答α)では評価の対象に含めるが、リスク視点(回答β)での評価や、他の事業ステップに関係する観点では対象外とする。なお、このような質問リストは、評価対象企業の業種などの属性毎に作成しておくことが好ましい。これにより、当該業種にマッチした質問を抽出したりマッチしない質問を除外することがより容易になる。
また、各質問を評価目的(投資か融資か等)に関連付けて格納しても良い。この場合は、前記回答の数値化基準と連動させ、質問の回答を数値化する基準に評価目的は考慮しないか又は係数等を小さくすることが好ましい。
分析基準テーブル20に格納される分析基準は、リスクが大きくても市場のポテンシャルが大きいと総合的には良い評価が得られるように設定されている。また、逆に、評価項目毎のリスク(R)の集計結果やリスク(R)及びポテンシャル(P)を合算した値が所定値未満である場合には、融資・投資とも行わない最低基準も設定されている。
次に、図3に示すプログラム格納部16は、メインプログラムの他、前記金融機関2や投資家4から前記評価目的や取引先企業6の属性(業種等)を取得して評価依頼を受付ける評価依頼受付部22(評価対象基礎情報取得手段及び評価目的取得手段)、回答者からの質問の回答を取得して前記回答履歴格納部19に登録する回答受付部23(回答取得手段)、前記回答数値化基準テーブル17から各質問に適用すべき数値化基準を検索して数値化する回答数値化処理部24、数値化された回答を前記複数の評価項目毎及び複数の評価視点毎に集計する回答集計部25、集計結果を複数の評価視点の少なくとも何れかに関連付けて出力する集計結果出力部26、及び複数の評価項目毎及び複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値に基づいて前記集計結果を分析して出力する集計結果分析・出力部27を備えている。なお、回答数値化処理部24及び回答集計部25が請求項21等の回答集計手段に対応する。
ここで、回答受付部23は、本実施形態では、前記評価依頼受付部22が取得した評価対象企業の属性に基づいて前記質問テーブル18からこの属性に関連付けられた特定の質問を検索して質問リストを生成する質問リスト生成部28(質問検索手段)を備えている。また、この回答受付部23は、回答集計後に回答者が1又は2以上の質問について回答を修正した場合に修正前後の回答を取得して前記回答履歴格納部19に登録する機能も備えている。
回答集計部25は、前記質問テーブル18を参照して前記取得した評価目的や評価対象企業の属性に合致しない質問を特定し、この質問に対する回答を除外して集計するものである。また、この回答集計部25は、各質問の肯定的な評価点(α)と否定的な評価点(β)とを夫々算出して集計するものである。
集計結果出力部26は、前記複数の評価項目毎及び複数の評価視点毎の集計結果を相互に比較可能に表示した集計結果出力インタフェースを生成するものである。また、この集計結果出力部26は、前記回答受付部23が取得した回答の数値が予め設定された各質問に対する回答の閾値を超えている場合に、その回答及び質問を前記集計結果と共に出力する機能も備えている。
この画面上で、ユーザ(金融機関2の融資審査担当者等)が、ハイパーリンクが設定されている文字をクリックすると、図7の評価結果グラフや図8の評価項目別回答表示画面に夫々遷移する。図8の表示画面の各質問カテゴリー(細分化されたリスク評価項目。図2参照)の文字にも夫々ハイパーリンクが設定され、これをクリックすることで各カテゴリーに該当する複数の質問とそれに対する回答が前記質問テーブル18や回答履歴格納部19から抽出されて図9に示す質問/回答表示画面が生成される。
集計結果分析・出力部27は、前記分析基準テーブル20に格納された所定の分析基準に基づいて前記集計結果を分析し、分析結果を当該評価項目及び評価視点に関連付けて出力するものである。この集計結果分析・出力部27は、後述するように評価項目毎の集計結果に分析基準を夫々適用して分析する他、例えば図6に示すようなリスク(R)とポテンシャル(P)との合算値の比率のみに基づいて融資や投資の可否やそれらの条件を分析することもできる。この場合の合算値の比率は、以下の何れかの式、若しくはこれらの式を組み合わせて算出することができる。
式1:各事業ステップ毎のポテンシャルP1〜P3の合算値/各事業ステップ毎のリスクR1〜R3の合算値
=(P1+P2+P3)/(R1+R2+R3)
式2:各事業ステップ毎のポテンシャルP1〜P3を相互に乗算した合算値/各事業ステップ毎のリスクR1〜R3相互に乗算した合算値
=(P2×P3+P3×P1+P1×P2)/(R2×R3+R3×R1+R1×R2)
式1は、単純和の比であり、式2は図7に示す三角形の面積比となる。式2による場合は、リスクとポテンシャルとの比率を視覚的に表示できると共に、評価項目同士の相乗効果を評価する有益な情報となり得る。
また、本実施形態の評価システム1は、所定周期で各質問に対する回答の数値を集計して平均値を算出し、各質問の平均値と前記分析結果とに基づいて各質問が前記評価項目若しくは評価視点との関連で適切かどうかを判定する質問適格性判定・出力部29と、所定周期で各回答の数値の標準偏差を演算し、この標準偏差から外れた回答の回答者を前記回答者情報格納手段から検索して出力する回答者適格性判定・出力部30(回答者検索手段)とを備えている。
(評価フロー)
以下、このシステム1の詳細な機能を実際の動作と共に、図10を参照して説明する。
まず、前記評価依頼受付部22が、金融機関2から評価目的(融資)と評価対象である取引先企業の属性情報を取得して評価依頼を受付けると(ステップS1)、取得した属性情報に基いて前記質問リスト生成部28が前記質問テーブル18から該当する質問を検索する(ステップS2)。この検索された質問を前記質問リスト生成部28が複数の評価項目に従ってソートして質問リストを生成する(ステップS3)。生成された質問リストは、前記回答受付部23によって所定の回答者の端末に送信(提示)される(ステップS4)。回答者は、別途取得した取引先企業の事業計画書等を参照しながら、端末の質問リストに回答を入力していく。
回答受付部23は、回答者が入力した各質問に対する回答を取得すると(ステップS5)、前記回答数値化処理部24が評価目的に基づいて回答数値化基準テーブル17から該当する基準を検索して全ての回答を数値化する(ステップS6)。また、前記回答受付部23が数値化された全ての回答を回答者IDに関連付けて回答履歴格納部19に登録する(ステップS7)。
ついで、回答集計部25が起動し、前記複数の評価項目毎・複数の評価視点毎に回答を集計する(ステップS8)。この集計結果だけでも取引先企業の評価に有益な情報であるが、本実施形態では続いて集計結果の分析を行う(ステップS9)。この分析処理については、後述する。
ここで、集計した回答の中に、所定の閾値を超えた回答がある場合には(ステップS10のYes)、前記集計結果出力部26が該当する回答に対応する質問を全て抽出してメモリに登録する(ステップS11)。これにより、総合評価的な集計結果からでは特定できない「リスクが大きいと評価される質問及び回答」を依頼者である金融機関2に提示することができる。
最後に、集計結果出力部26が集計結果・分析結果及び前記抽出した特定の質問を表示する評価結果出力画面(図6参照)を生成して金融機関2に送信する。
(集計結果の分析フロー)
次に、図11及び図12を参照して、前記ステップ9の分析工程を詳細に説明する。以下の処理工程は、主として前記集計結果分析・出力部27が分析基準テーブル20に格納された基準に従って実行するものである。
(融資可否の分析フロー)
まず、図11のフローチャートを参照して、製造業への融資可否と融資可能な期間を分析する工程を説明する。ここでは、評価目的が融資であるため、リスク側面の集計結果(図6の「リスク係数(R)」)が参照される。すなわち、数値が小さいほど評価は向上する。
まず、事業ステップ1におけるリスク(R1)を分析する(ステップS9−1)。具体的には、評価対象の取引先企業の「商品が出荷できるか」の観点で評価する。このR1の値が4以上である場合は、「商品の出荷は困難である」ため(ステップS9−2)、融資の採上げ不可と判定する(ステップS9−3)。一方、R1が4未満であれば、「商品の出荷が可能である」ため、次の工程に進む。図6の例では、R1は3.72であるため、次のステップへ進むことができる。
次の工程では、事業ステップ2におけるリスク(R2)を分析する(ステップS9−4)。具体的には、「商品が順調に売れるか」の観点で評価する。ここでも、R2が4以上であると融資の採上げは不可と判定する(ステップS9−3)。また、R2が3未満であれば、「商品は順調に売れる」と評価した上で次の工程に進む。図6の例では、R2は2.96であるため、次のステップへ進むことができる。
次の事業化ステップ3におけるリスク(R3)の分析工程(ステップS9−5)では、「事業を拡大できるか」の観点で集計結果を評価・分析する。R3が3未満の場合には、事業の拡大に支障はないと判定し(ステップS9−8)、3年以上の長期融資が可能と分析する(ステップS9−9)。また、R3が3以上の場合は、事業の拡大は困難と判定し(ステップS9−10)、2年以内の融資であれば可能、と分析する(ステップS9−11)。ここで、R3が3以上の場合に融資採上げ不可と判断しないのは、上記2つの分析ステップにおいて事業化及び事業の継続は可能と判断されているため、事業の拡大(発展性)は見込めなくてもデフォルトのリスクは小さいと考えられるからである。図6の例では、R3は2.81であるため、3年以上の長期融資が可能と分析されることになる。
一方、前記ステップS9−4で、R2が3以上4未満の場合には、「商品は売れるが順調ではない」と評価した上で(ステップS9−6)、次の分析工程(ステップS9−7)に進む。ここでも、R3が3以上か3未満かを基準に分析する。R3が3未満であれば、少なくとも事業の維持は可能と判断し(ステップS9−12)、2年以内の融資であれば可能、と分析する(ステップS9−13)。また、R3が3以上の場合は、「事業の維持も困難」と判断し(ステップS9−14)、1年以内の短期融資に限って許容する分析結果を出力する(ステップS9−15)。
(投資可否の分析フロー)
次に、図12のフローチャートを参照して、投資先企業への投資可否と投資形態を分析する工程を説明する。前記融資の判断では、リスクの大きさで融資期間を変更するようにしたが、以下の投資判断では、ポテンシャルの大きさを重視しつつ、リスクの値があまりにも大きい場合の最低基準を設定するという方法を取っている。具体的には、ポテンシャル側面の集計結果(図6の「ポテンシャル(P)」)と、前記リスク側面の集計結果(同「リスク係数(R)」)とを並行して参照する。ポテンシャルPは数値が大きいほど評価は向上し、リスク係数Rは数値が小さいほど評価が向上する。ただ、投資という性質上、リスク係数Rは上記融資の場合よりも最低基準を高めに設定して緩やかに評価している。
この分析工程では、まず、事業ステップ1におけるポテンシャル(P1)及びリスク(R1)の分析を行う(ステップS9−20)。具体的には、「株式公開が展望できる事業シーズであるか」の観点で集計結果を分析する。P1が3未満で、かつR1が4.5以上の場合は、株式公開は困難であり、リスクが大きい割に大きなリターンも望めないため、投資不可と分析する(ステップS9−21、S9−22)。P1が3以上若しくはR1が4.5未満の場合は、株式公開が展望できるか若しくは事業リスクが大きくないため、次の分析工程に進む。図6の例では、P1が3.89、R1が3.72であるため、次の工程に進むことができる。
次の、事業ステップ2におけるポテンシャル(P2)及びリスク(R2)の分析工程では、「早期に事業化できるか」の観点で集計結果を分析する(ステップS9−23)。ここでは、P2が3以上で、かつR2が4.5未満である場合は、「早期に事業化できる」と評価して次の分析工程に進む。図6の例では、P2が3.60、R2が2.96であるため、次の工程に進むことができる。
次の、事業ステップ3におけるポテンシャル(P3)及びリスク(R3)の分析工程では、「事業を拡大できるか」の観点で集計結果を分析する(ステップS9−24)。ここでは、P3が3以上である場合は、ローリスクでハイリターンが期待できる有望投資先と評価して(ステップS9−25)、リードVC(ベンチャーキャピタル)を狙って多額の投資(例えば1億円以上)を行うべきと分析する(ステップS9−26)。また、P3が3未満である場合は、ミドルリスク・ミドルリターンの堅実な投資先と評価して(ステップS9−27)、通常投資(例えば、投資金額数千万円)が可能という分析結果を出力する(ステップS9−28)。なお、この段階では、事業の継続性のリスクは少ないためポテンシャルのみで評価することが有効である。図6の例では、P3が3.78であるため、有望投資先と評価される。
一方、前記ステップS9−23において、P2が3未満で、かつR2が4.5未満である場合は、「事業化に支障がある」と評価した上で次の分析工程に進む(ステップS9−29、S9−30)。この工程でも、P3が3以上か3未満かを基準に分析するが、分析の観点は「事業拡大まで耐えられるか」となる。P3が3以上であれば、リスクは高いがハイリターンもわずかながら期待できると評価し(ステップS9−31)、ポートフォリオ内で分散投資が有効(例えば、投資金額数百万円)、と分析する(ステップS9−32)。例えば、このような投資先の大半が欠損しても数社が公開に至れば採算が合う、という考え方である。また、P3が3未満若しくはR3が4.5以上である場合は、ハイリスクを受容するに足るほどのハイリターンは期待できないと評価し(ステップS9−33)、投資不可と分析する(ステップS9−34)。さらに、前記ステップS9−23においてR2が4.5以上である場合もリスクが大き過ぎるため、投資不可という分析結果を出力する(ステップS9−22)。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上記実施形態においては、金融機関における投資/融資の可否の判断に適用した例を説明したが、例えば、社員や入社希望者の人物評価や、オークションなどにおける物品の評価にも好適に適用できる。例えば、人事評価においては、「特定分野の専門的知識・経験が豊富」という質問で「YES」の回答に対して、「専門性が高い」という肯定的評価と「視野が狭い傾向がある」という否定的評価とを与えることができる。
また、評価目的、評価項目、評価視点、評価対象の属性、質問内容なども上記した例に限られず、評価対象や評価する状況等に応じて適宜変更可能である。
本発明の実施形態の全体イメージを示す図。 製造業の評価における評価項目の設定例を示す図。 実施形態に係る評価システムの概略構成を示すブロック図。 回答数値化基準テーブルの例を示す図。 質問の例を示す図。 評価結果出力画面の例を示す図。 評価結果グラフの出力画面の例を示す図。 評価項目別回答表示画面の例を示す図。 質問と回答の例を示す図。 評価対象の評価工程を示すフローチャート。 融資可否の判断における回答集計結果の分析工程を示すフローチャート。 投資可否の判断における回答集計結果の分析工程を示すフローチャート。
符号の説明
1…評価システム
2…金融機関
3…融資審査部門
4…投資家
5…評価機関
6…取引先企業
6a…取引先企業
6b…投資先企業
10…CPU
11…RAM
12…入出力装置
13…通信デバイス
14…バス
15…データ格納部
16…プログラム格納部
17…回答数値化基準テーブル
18…質問テーブル
19…回答履歴格納部
20…分析基準テーブル
21…回答者情報格納部
22…評価依頼受付部
23…回答受付部
24…回答数値化処理部
25…回答集計部
26…集計結果出力部
27…集計結果分析・出力部
28…質問リスト生成部
29…質問適格性判定・出力部
30…回答者適格性判定・出力部

Claims (22)

  1. 入力装置と、コンピュータプログラム及びデータを格納する記憶媒体を備えた金融機関のコンピュータシステム、取引先に融資若しくは投資を実行すべきか、及び融資若しくは投資を実行する条件を判断する目的(以下、「評価目的」と総称する)で当該取引先を評価する方法であって、
    前記記億媒体は、前記データとして、
    前記複数の事業ステップ毎の評価項目及び/若しくは質問と各質問に対する回答を数値化する基準との関係と、取引先を評価する目的若しくは取引先の属性と各質問に対する回答を数値化する基準との関係とを定義する回答数値化基準テーブルと、
    評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に集計された集計結果が複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値に対して大きいか小さいかと取引先に融資若しくは投資を実行すべきか否かとの関係と、評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に集計された集計結果が複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値に対して大きいか小さいかと融資若しくは投資を実行する条件(融資可能年数等)との関係を定義する分析基準テーブルとを格納し、
    前記コンピュータプログラムを前記記憶媒体から読み込むことにより処理を実行する前記コンピュータシステムが、前記入力装置から入力された回答者の複数の回答を取得する回答取得工程であって、それぞれの回答を得るための質問(前記評価目的を直接問うものではないこと)が、前記取引先を多面的に評価するために取引先が属する事業分野における複数の事業ステップ毎に設定された複数の評価項目と、各評価項目を異なる視点で評価するために各事業ステップ毎の事業ポテンシャル及び事業リスクを含む複数の評価視点とに夫々関連付けられているものである、前記回答取得工程と、
    前記コンピュータシステムが、回答を、前記複数の事業ステップ毎の評価項目、前記評価目的若しくは前記取引先の属性の少なくとも何れかに基づいて、前記回答数値化基準テーブルから前記複数の事業ステップ毎の評価項目、前記評価目的若しくは前記取引先の属性の少なくとも何れかに合致する数値化基準を検索し、検索された前記数値化基準に従って、前記質問に関連付けられた評価項目・評価視点のそれぞれに対応する複数の値に数値化する数値化工程と、
    前記コンピュータシステムが、前記回答の数値化されたを、前記複数の事業ステップ毎の評価項目毎、及び事業ポテンシャルや事業リスクの評価視点毎、に夫々集計する回答集計工程と、
    前記コンピュータシステムが、前記集計結果を事業ポテンシャル及び事業リスクの何れかの評価視点に関連付けて複数の事業ステップ毎の評価項目毎に出力する集計結果出力工程と、
    前記コンピュータシステムが、前記集計結果を、分析テーブルで設定された複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の各基準値と順次比較し、各基準値よりも大きいか小さいかに基づき、前記分析テーブルから、前記比較結果に関連付けて予め前記コンピュータシステムに格納されていた当該取引先に融資若しくは投資を実行すべきか否かとの分析結果、及び取引先に融資若しくは投資を実行すべきと分析した場合には、融資若しくは投資を実行する条件(融資可能年数等)を取り出して出力する分析結果出力工程と
    を備えたことを特徴とする方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記回答取得工程は、前記コンピュータシステムが、取引先の事業のポテンシャルや事業リスクを肯定的に評価する視点と否定的に評価する視点、及び前記複数の事業ステップ毎の評価項目、に夫々関連付けられた質問に対する回答を取得するものであり、
    前記数値化工程は、前記コンピュータシステムが、1の回答について、前記肯定的評価の視点と否定的評価の視点、及び前記複数の事業ステップ毎に設定された数値化基準に従って夫々数値化するものである
    ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1記載の方法において
    の方法は、さらに、前記コンピュータシステムが、入力装置から入力された評価目的若しくは取引先の属性を取得する評価対象基礎情報取得工程を備え、
    前記数値化工程は、前記コンピュータシステムが、前記回答数値化基準テーブルから、前記取得した評価目的若しくは取引先の属性に合致する数値化基準を検索して各回答を数値化するものである
    ことを特徴とする方法。
  4. 請求項1記載の方法において、
    前記コンピュータシステムは、複数の質問を評価目的に関連付けて定義した質問テーブルを備え、
    この方法は、さらに、このコンピュータシステムが、入力装置から入力された前記取引先を評価する目的を取得する評価目的取得工程を実行するものであり、
    前記回答集計工程は、前記コンピュータシステムが、前記質問テーブルを参照して、前記取得した評価目的に合致しない質問を特定し、この質問に対する回答を除外して集計するものである
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項1記載の方法において、
    前記記憶媒体は、前記データとして、取引先の属性毎に前記複数の評価項目及び複数の評価視点に夫々関連付けられた複数の質問からなる質問リストを登録した属性別質問テーブルを格納し
    前記回答取得工程は、前記コンピュータシステムが、入力装置から入力された取引先の属性を取得して評価の申込を受付けた場合に、前記属性別質問テーブルから該当する質問リストを検索する質問リスト検索工程を備えた
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項1記載の方法において、
    前記記憶媒体は、前記データとして、取引先の属性及び/若しくは評価目的と前記複数の評価項目と前記複数の評価視点とに夫々関連付けられた複数の質問を格納する質問テーブルを格納し
    この方法は、さらに、
    このコンピュータシステムが、入力装置に入力された前記取引先の属性若しくは取引先を評価する目的の情報を取得する評価対象基礎情報取得工程と、
    このコンピュータシステムが、取得した取引先の属性若しくは評価目的の情報に基づいて、前記質問テーブルから特定の質問を検索して、若しくは特定の質問を除外して質問リストを生成する質問リスト生成工程と
    を備えたことを特徴とする方法。
  7. 請求項記載の方法において、
    さらに、前記コンピュータシステムが、所定周期で各質問に対する回答の数値を集計して平均値を算出し、各質問の平均値と前記分析結果とに基づいて各質問が前記評価項目若しくは評価視点との関連で適切かどうかを判定する質問適格性判定工程を備えたことを特徴とする方法。
  8. 請求項1記載の方法において、
    前記集計結果出力工程は、前記コンピュータシステムが、前記複数の評価項目毎及び複数の評価視点毎の集計結果、若しくはこの複数の評価項目の集計値を評価視点毎に夫々集計して合算した評価視点毎の合算値を、相互に比較可能に表示した集計結果出力インタフェースを生成することを特徴とする方法。
  9. 請求項1記載の方法において、
    前記集計結果出力工程は、前記コンピュータシステムが、数値化された各質問に対する回答の閾値と前記数値化工程で数値化された回答の数値とを比較し、前記閾値を超えている回答及びその質問を前記集計結果と共に出力するものであることを特徴とする方法。
  10. 請求項1記載の方法において、
    前記回答取得工程は、入力装置から入力された1又は2以上の質問について修正後の回答を取得した場合に、前記コンピュータシステムが、修正前後の回答を当該質問に関連付けて前記記憶媒体に登録する回答登録工程を備えたことを特徴とする方法。
  11. 請求項1記載の方法において、
    前記記憶媒体が、前記回答取得工程で取得した回答を回答者の識別情報に関連付けて格納する回答者情報格納部を備え、
    本方法はさらに、このコンピュータシステムが、所定周期で各回答の数値の標準偏差を演算し、この標準偏差から外れた回答の回答者を前記回答者情報格納部から検索して出力する回答者検索工程を備えた
    ことを特徴とする方法。
  12. 入力装置及びコンピュータプログラム及びデータを格納する記憶媒体を備えたコンピュータで構成され、このコンピュータプログラムを実行することによって、金融機関の取引先に融資若しくは投資を実行すべきか、及び融資若しくは投資を実行する条件を判断する目的(以下、「評価目的」と総称する)で当該取引先を評価するシステムであって、
    前記記億媒体に、前記データとして、
    前記複数の事業ステップ毎の評価項目及び/若しくは質問と各質問に対する回答を数値化する基準との関係、又は取引先を評価する目的若しくは取引先の属性と各質問に対する回答を数値化する基準との関係とを定義する回答数値化基準テーブルと、
    評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に集計された集計結果が複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値に対して大きいか小さいかと取引先に融資若しくは投資を実行すべきか否かとの関係と、評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に集計された集計結果が複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値に対して大きいか小さいかと融資若しくは投資を実行する条件(融資可能年数等)との関係を定義する分析基準テーブルとが格納され、
    前記入力装置から入力された回答者の回答であって、前記取引先を多面的に評価するためにこの取引先が属する事業分野における複数の事業ステップ毎に設定された複数の評価項目と、各評価項目を異なる視点で評価するために各事業ステップ毎の事業のポテンシャル及び事業リスクを含む複数の評価視点と、に夫々関連付けられた質問に対する回答、に対する回答を取得する回答取得手段と、
    前記回答を、前記複数の事業ステップ毎の評価項目、前記評価目的若しくは前記取引先の属性の少なくとも何れかに基づいて、前記回答数値化基準テーブルから前記複数の事業ステップ毎の評価項目、前記評価目的若しくは前記取引先の属性の少なくとも何れかに合致する数値化基準を検索し、検索された前記数値化基準に従って数値化する数値化手段と、
    数値化された前記回答を、前記複数の事業ステップ毎の評価項目毎、及び事業のポテンシャルや事業リスクの評価視点毎、に夫々集計する回答集計手段と、
    集計結果を事業のポテンシャル及び事業リスクの何れかの評価視点に関連付けて複数の事業ステップ毎に出力する集計結果出力手段と、
    前記集計結果を、分析テーブルで設定された複数の評価項目毎及び/若しくは複数の評価視点毎に予め設定された所定の基準値(融資若しくは投資を実行するかの値)と順次比較し、各基準値よりも大きいか小さいかに基づき、前記分析テーブルから、前記比較結果に関連付けて予め前記コンピュータシステムに格納されていた当該取引先に融資若しくは投資を実行すべきか否かとの分析結果、及び取引先に融資若しくは投資を実行すべきと分析した場合には、融資若しくは投資を実行する条件(融資可能年数等)を取り出して出力する分析結果出力手段と
    を備えたことを特徴とする評価システム。
  13. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    前記回答取得手段は、取引先の事業のポテンシャルや事業リスクを肯定的に評価する視点と否定的に評価する視点、及び前記複数の事業ステップ毎の評価項目、に夫々関連付けられた質問に対する回答を取得するものであり、
    前記数値化処理手段は、1の回答について、前記肯定的評価の視点と否定的評価の視点、及び前記複数の事業ステップ毎に設定された数値化基準に従って夫々数値化するものである
    ことを特徴とするシステム。
  14. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに
    記入力装置から入力された評価目的若しくは取引先の属性を取得する評価対象基礎情報取得手段と、を備え、
    前記数値化処理手段は、前記回答数値化基準テーブルから、前記取得した評価目的若しくは取引先の属性に合致する数値化基準を検索して各回答を数値化するものである
    ことを特徴とするシステム。
  15. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに、
    複数の質問を評価目的に関連付けて定義した質問テーブルと、
    前記入力装置から入力された前記取引先を評価する目的を取得する評価目的取得手段と、を備え、
    前記回答集計手段は、前記質問テーブルを参照して、前記取得した評価目的に合致しない質問を特定し、この質問に対する回答を除外して集計するものである
    ことを特徴とするシステム。
  16. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに、
    前記取引先の属性毎に前記複数の評価項目及び複数の評価視点に夫々関連付けられた複数の質問からなる質問リストを格納する属性別質問テーブルと、
    入力装置から入力された取引先の属性を取得して評価の申込を受付けた場合に、前記属性別質問テーブルから該当する質問リストを検索する質問リスト検索手段と
    を備えたことを特徴とするシステム。
  17. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに、
    前記入力装置から入力された前記取引先の属性若しくは取引先を評価する目的の情報を取得する評価対象基礎情報取得手段と、
    取引先の属性及び/若しくは評価目的と前記複数の評価項目と前記複数の評価視点とに夫々関連付けられた複数の質問を格納する質問テーブルと、
    取得した取引先の属性若しくは評価目的の情報に基づいて、前記質問テーブルから特定の質問を検索して、若しくは特定の質問を除外して質問リストを生成する質問リスト生成手段と
    を備えたことを特徴とするシステム。
  18. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに、所定周期で各質問に対する回答の数値を集計して平均値を算出し、各質問の平均値と前記分析結果とに基づいて各質問が前記評価項目若しくは評価視点との関連で適切かどうかを判定する質問適格性判定手段を備えたことを特徴とするシステム。
  19. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    前記集計結果出力手段は、前記複数の評価項目毎及び複数の評価視点毎の集計結果、若しくはこの複数の評価項目の集計値を評価視点毎に夫々集計して合算した評価視点毎の合算値を、相互に比較可能に表示した集計結果出力インタフェースを生成することを特徴とするシステム。
  20. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    前記集計結果出力手段は、数値化された各質問に対する回答の閾値と前記数値化処理手段で数値化された回答の数値とを比較し、前記閾値を超えている回答及びその質問を前記集計結果と共に出力するものであることを特徴とするシステム。
  21. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    前記回答取得手段は、入力装置から入力された1又は2以上の質問について修正後の回答を取得した場合に、修正前後の回答を当該質問に関連付けて前記記憶媒体に格納するものであることを特徴とするシステム。
  22. 請求項12記載の評価システムにおいて、
    さらに、前記記憶媒体は、
    前記回答取得手段が取得した回答を回答者の識別情報に関連付けて格納する回答者情報格納手段を備えており
    所定周期で各回答の数値の標準偏差を演算し、この標準偏差から外れた回答の回答者を前記回答者情報格納手段から検索して出力する回答者検索手段と
    を備えたことを特徴とするシステム。
JP2004104833A 2004-03-31 2004-03-31 評価対象の評価方法及び評価システム Expired - Lifetime JP4413056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104833A JP4413056B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 評価対象の評価方法及び評価システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004104833A JP4413056B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 評価対象の評価方法及び評価システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005293027A JP2005293027A (ja) 2005-10-20
JP4413056B2 true JP4413056B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=35325918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004104833A Expired - Lifetime JP4413056B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 評価対象の評価方法及び評価システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4413056B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100776193B1 (ko) 2006-06-20 2007-11-16 연세대학교 산학협력단 거절자 추론을 반영한 기술평가방법
KR101286944B1 (ko) 2012-01-20 2013-07-23 주식회사 유누스 역량 평가 방법 및 역량평가 프로그램이 기록된 기록매체
CN109872026A (zh) * 2018-12-14 2019-06-11 深圳壹账通智能科技有限公司 评测结果生成方法、装置、设备及计算机可读存储介质
KR102542035B1 (ko) * 2020-09-28 2023-06-12 김경호 특허기술 인증 평가 시스템 및 그 시스템의 동작 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005293027A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dahooie et al. A novel dynamic credit risk evaluation method using data envelopment analysis with common weights and combination of multi-attribute decision-making methods
Nimtrakoon The relationship between intellectual capital, firms’ market value and financial performance: Empirical evidence from the ASEAN
Forsman Business development success in SMEs: a case study approach
Kallberg et al. The value of private sector business credit information sharing: the US case
Leonidou Barriers to export management: an organizational and internationalization analysis
Ariff et al. Intellectual capital and market performance: The case of multinational R&D firms in the US
Faed et al. Intelligent customer complaint handling utilising principal component and data envelopment analysis (PDA)
Ramanathan et al. A SERVQUAL approach to identifying the influences of service quality on leasing market segment in the German financial sector
Fritz et al. The role of trust in European food chains: theory and empirical findings
Amirzadeh et al. Prioritizing service quality factors in Iranian Islamic banking using a fuzzy approach
Kim et al. Exploring the effect of strategic positioning on firm performance in the e-business context
Amsi et al. Effect of microfinance credit on SMEs financial performance in Kenya
Kounetas et al. Promoting energy efficiency policies over the information barrier
Naeini et al. A hybrid model of competitive advantage based on Bourdieu capital theory and competitive intelligence using fuzzy Delphi and ism-gray Dematel (study of Iranian food industry)
Gu et al. An approach to evaluating the spontaneous and contagious credit risk for supply chain enterprises based on fuzzy preference relations
Soumya et al. Modern Data Mining Approach to Handle Multivariate Data and to Implement Best Saving Services for Potential Investor
Gandhi et al. Developing a scale to measure employee service quality in Indian SMEs
Yaghoubi et al. The impact of knowledge management on customer relationship management
Tran et al. Identify factors affecting business efficiency of small and medium enterprises (SMEs): Evidence from Vietnam
Na’ami et al. Investigating factor structure of social responsibility, customer satisfaction, organizational reputation and performance in enterprises (case study: Bank Shahr)
Masood et al. Which resources matter the most to firm performance? An experimental study
Šebjan et al. Factors influencing attitudes towards the use of CRM’s analytical tools in organizations
JP4413056B2 (ja) 評価対象の評価方法及び評価システム
Zavertiaeva Portfolio forming decisions: the role of intellectual capital
Odetayo et al. Influence of microfinance bank products accessibility on small scale enterprises performance

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061020

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070115

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091019

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4413056

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250