JP4410896B2 - Building units and unit buildings - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物ユニットおよびユニット式建物に係り、詳しくは、柱および梁で形成した骨組みを有する建物ユニット、および、これを用いたユニット式建物に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、工場で製造された複数の建物ユニットをトラックで建築現場まで運搬し、現場でこれらの建物ユニットをコンクリート製の基礎上で組み合わせてユニット式建物を形成することが知られている。このようなユニット式建物では、基礎とこの基礎の上部に設置された建物ユニットや、隣接する建物ユニット同士がそれぞれ互いに連結固定されている。
【0003】
基礎と建物ユニットとの連結は、基礎に円筒状のシース管等を埋め込んで形成した凹部と、建物ユニットに設けられかつ垂直下方向へ延びたアンカーボルトとを用いて行われている。つまり、基礎の凹部に、モルタル等を充填した後に建物ユニットのアンカーボルトを挿入することで、基礎と建物ユニットとを比較的容易に連結固定している。また、同階層での隣接する建物ユニット同士の連結も、各建物ユニットの隣接する角部上面に突設された位置決めピンと、隣接する角部に跨ってかつ位置決めピンに係合されるシアプレートとを用いることで容易に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなユニット式建物には、ガレージが一体的に形成されることがある。このガレージは、建物ユニットを利用して形成される場合もあるが、基礎と連続した鉄筋コンクリート(RC)または鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)で形成される場合が多い。
コンクリートでガレージを形成した場合、ガレージとこの上方に載置される建物ユニットとの連結は、従来の基礎と建物ユニットとの連結同様に、円筒状のシース管で形成した凹部およびアンカーボルトを用いることで行えばよい。
一方、ガレージとこのガレージに対して水平方向に隣接する建物ユニットとの連結は、従来の同階層での建物ユニット同士の連結と同様に、位置決めピンおよびシアプレートを用いて行うことが考えられる。
【0005】
しかし、ガレージと建物ユニットとの水平方向の連結を位置決めピンおよびシアプレートで行おうとすると、位置決めピンを現場でガレージに設ける必要があるから、作業が煩雑になりやすく、位置決めピンを正確な位置に突設するのは困難である。
このため、上述したようなガレージと建物ユニットとの水平方向の連結は、これらの上階層に設けられた上階建物ユニット同士の連結を介して間接的に行われている。
しかしながら、このような場合でもガレージとこれに隣接する建物ユニットとが直に連結されない分だけ、上階建物ユニット間の連結をより強固にする必要があるので、上階建物ユニット間でも位置決めピンとシアプレートとを用いた従来の連結に加え、さらに複雑な連結構造が必要になるという問題が生じる。
【0006】
本発明の目的は、建物ユニットとこれに対して水平方向に隣接するたとえばガレージのようなコンクリート製の構造体との連結を簡単な構造で容易かつ確実に行える建物ユニットおよびユニット式建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物ユニットは、後述する実施形態での符号を用いて説明すれば、柱11および梁12,13で形成した骨組み14を有する建物ユニット3Aであって、前記骨組みには、水平方向に隣接するコンクリート製の構造体4に連結固定されるアンカー部材32、または、水平方向に隣接するコンクリート製の構造体のアンカー部材に固定される固定部が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
この発明によれば、建物ユニットと、この建物ユニットの水平方向に隣接する構造体との連結固定は、建物ユニットおよび構造体のうちの一方に設けられたアンカー部材を他方に固定することで行われる。従って、ユニット式建物と一体にコンクリート製の構造体を形成した場合でも、建物ユニットと構造体との水平方向での連結を簡単な構造で確実に行える。また、アンカー部材および固定部は、従来の位置決めピンおよびシアプレートに比べて、それぞれの位置関係をさほど厳しく管理する必要がないから、容易に設けられ、ひいては連結作業も容易になる。
【0009】
また、前記アンカー部材は、前記骨組みに着脱可能に設けられていることが望ましい。
このような場合、アンカー部材は建物ユニットの骨組みに着脱可能に設けられているため、工場で製造した建物ユニットをトラックで建築現場まで搬送した後に、現場で建物ユニットにアンカー部材を取り付ければよく、搬送の際にアンカー部材が突出することがないので建物ユニットの搬送が容易になる。
【0010】
ここで、前記アンカー部材は、前記骨組みに螺入されて取り付けられていることが望ましい。
このような場合、アンカー部材は、建物ユニットの骨組みに螺入されて取り付けられるので、アンカー部材の骨組みへの着脱が容易になる。
【0011】
さらに、前記前記アンカー部材は、前記構造体に連結固定される連結固定部の表面が凹凸形状に形成された異形鋼棒であることが望ましい。
このような場合、アンカー部材は、連結固定部の表面が凹凸形状に形成された異形鋼棒であるから、構造体に設けられた固定部との食い付き性(アンカー効果)が増し、建物ユニットと構造体との連結強度がより向上する。
【0012】
一方、本発明のユニット式建物は、後述する実施形態での符号を用いて説明すれば、柱11および梁12,13で形成した骨組み14を有する建物ユニット3Aが複数組み合わされて構成されたユニット式建物1であって、前記建物ユニットと、この建物ユニットに対して水平方向に隣接したコンクリート製の構造体4とがアンカー部材32で連結されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な作用効果が期待される。つまり、コンクリート製の構造体とこの水平方向に隣接する建物ユニットとの連結を簡単な構造で確実に行え、これに加えて従来の基礎と建物ユニットの連結構造および建物ユニット同士の連結構造を利用すれば、ユニット式建物全体としても水平方向の連結を容易かつ確実に行える。
【0013】
ここで、前記アンカー部材は、前記建物ユニットの骨組みに設けられていることが望ましい。
このような場合、アンカー部材は建物ユニットに設けられているから、構造体を形成する際にアンカー部材を構造体に設けたり、コンクリート製の構造体の形成後に当該構造体にアンカー部材を設ける場合よりも、建築現場でのアンカー部材の取り付けが容易になる。
【0014】
また、前記構造体は、前記建物ユニットを所定位置に設置した後に打設されたコンクリートで形成されており、このコンクリートで前記アンカー部材が覆われていることが望ましい。
このような場合、構造体は、たとえば建物ユニットを基礎上に設置した後に打設されたコンクリートで形成されており、このコンクリートでアンカー部材を覆うため、コンクリートが固まると同時に、建物ユニットと構造体とが連結固定される。従って、構造体の形成と同時に固定部が構造体に容易に形成され、また、構造が簡単である。
【0015】
一方、前記構造体には、前記アンカー部材が挿入される凹部43が形成され、この凹部と前記アンカー部材との間には充填材43Aが充填されていてもよい。
このような場合、たとえば、構造体にシース管で凹部を設け、この凹部に充填材を充填し建物ユニットのアンカー部材を挿入することで、構造体と建物ユニットとが連結固定される。この際、建物ユニットの設置よりも構造体の形成の方が先に行われるから、この構造体を基礎等の他のコンクリート製の構造体と同時に形成すれば、コンクリートの打設作業が一度で済むうえ、すべての構造体を完成させた後に建物ユニットで建物を最後まで通して建てることができ、建築現場での作業性が良好になる。
【0016】
ここで、前記建物ユニットには、基礎2に固定される他のアンカー部材31が設けられ、前記基礎には、当該他のアンカー部材が挿入される凹部22が形成され、前記構造体の凹部および前記基礎の凹部のうちのいずれか一方の凹部は、他方の凹部へのアンカー部材の挿入方向に沿って延びたスリット状の開口22Aを備えていることが望ましい。
建物ユニットの基礎との対向面および構造体との対向面に、たとえば、それぞれ垂直方向および水平方向へ延びたアンカー部材を設け、これらのアンカー部材を基礎および構造体に形成された従来通りの円筒状の凹部に挿入しようとすると、水平方向および垂直方向で干渉しあってアンカー部材を凹部に挿入できない。
本発明では、基礎または構造体の凹部が、他方の凹部へのアンカー部材の挿入方向に沿って延びたスリット状の開口を備えているので、まず、スリット状の開口を備えた凹部にアンカー部材を挿入し、この状態で建物ユニットを所定位置までずらしながら他方の凹部にアンカー部材を挿入する。これにより、建物ユニットにそれぞれ二方向へ延びたアンカー部材を設けても、二方向での干渉が防止され、施工作業が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るユニット式建物1が示されている。ユニット式建物1の一階部分は、コンクリート製の基礎2上に水平方向に複数配列された建物ユニット3と、この建物ユニット3と略同じ大きさで基礎2に連続して設けられた構造体としてのコンクリート製のガレージ4とを備えている。また、ユニット式建物1の二階部分は、建物ユニット3およびガレージ4上に水平方向に建物ユニット5が複数配列されて形成されている。
【0018】
基礎2は、図2に示すように、フーチング2Aおよび立上部2Bから形成されている。基礎2のフーチング2Aは、いわゆるべた基礎とされてガレージ4の下方まで延設されている。
建物ユニット3,5は、図3にも示すように、四隅に立設された柱11の上端間および下端間をそれぞれ天井梁12および床梁13で連結した直方体状の骨組み14を備えている。
ガレージ4は、建物ユニット3のうちの建物ユニット3Aに対して水平方向に隣接して設けられ、上部には建物ユニット5のうちの建物ユニット5Aが載置されている。また、ガレージ4は、断面略コ字状に形成されてユニット式建物1の外周側に開口した状態になっている。
図2において、基礎2と建物ユニット3、建物ユニット3,5同士、建物ユニット3A,5Aとガレージ4がそれぞれ連結固定されている。
【0019】
基礎2と建物ユニット3との連結固定は、建物ユニット3の下面に設けられたアンカーボルト31と、基礎2の上面に開口して設けられた凹部21とを用いて行われている。
アンカーボルト31は、ガレージ4に固定される連結固定部31A(図5参照)の表面が凹凸形状に形成された異形鋼棒である。また、アンカーボルト31は、骨組み14の角部に設けられており、骨組み14に溶接等でナット(図示せず)を取り付け、このナットに一端を螺入することで骨組み14に対して着脱可能である。これにより、建物ユニット3を建築現場に運搬してからアンカーボルト31を建物ユニット3に取り付けることが可能である。
凹部21は、基礎2の打設時に円筒状のシース管(図示せず)を所定位置に埋め込むことで形成されている。この凹部21には、アンカーボルト31の他端(すなわち連結固定部31A)が挿入されており、凹部21とアンカーボルト31との間には、モルタル等の充填材21Aが充填されている。
【0020】
一階部分の隣接する建物ユニット3同士の連結固定は、図示は省略するが、従来と同様に、各建物ユニット3の隣接する角部上面に突設された位置決めピンと、隣接する角部に跨設されて位置決めピンに係合されるシアプレートとを用いて行われている。なお、二階部分の隣接する建物ユニット5同士の連結固定も、一階部分と同様に行われている。
【0021】
ガレージ4と建物ユニット3Aとの連結固定は、水平方向に延びたアンカーボルト32を用いて行われている。アンカーボルト32は、一端が建物ユニット3Aに螺入され、他端の連結固定部32Aがガレージ4の固定部41に連結固定されている。
ここで、ガレージ4は、建物ユニット3Aを基礎2上に設置した後に打設されたコンクリートで形成されており、このコンクリートでアンカーボルト32が覆われている。従って、打設されたコンクリートが固まることにより、固定部41がガレージ4と同時形成されるとともに、建物ユニット3Aとガレージ4とが連結固定されることになる。
【0022】
一方、ガレージ4と建物ユニット5Aとの連結固定は、基礎2と建物ユニット3との連結固定と同様に、シース管(図示せず)で形成した凹部42およびアンカーボルト51を用いることで行えばよい。
【0023】
本実施形態では、このようなユニット式建物1を以下のようにして建築する。
まず、建築現場で基礎2を打設し、養生する。この際、基礎2にシース管を埋設して凹部21を形成しておく。次に、工場で製造した建物ユニット3を建築現場に運搬し、一階部分の建物ユニット3を基礎2上に設置する。この際、建築現場で建物ユニット3にアンカーボルト31を取り付け、基礎2の凹部21に充填材21Aを充填した後にアンカーボルト31を挿入することで、基礎2と建物ユニット3とを連結固定する。また、一階部分の隣接する建物ユニット3同士を位置決めピンおよびシアプレートで連結固定する。
【0024】
一階部分の建物ユニット3を所定位置(基礎2上)に設置した後、建物ユニット3Aの側面に水平なアンカーボルト32を取り付ける。次いで、型枠を組んでこのアンカーボルト32を覆うようにしてコンクリートを打設し、これにより、ガレージ4を形成すると同時に、ガレージ4と建物ユニット3Aとの連結を行う。この際、基礎2と同様にシース管を埋設しておき、ガレージ4の上側に凹部42(二階部分の建物ユニット5用)を形成しておく。
【0025】
ガレージ4の養生後、工場から建物ユニット5を建築現場まで運搬して建物ユニット3およびガレージ4上に設置する。ガレージ4と建物ユニット5Aとの連結固定は、基礎2と建物ユニット3との連結固定と同様に、凹部42に充填材(図示せず)を充填してアンカーボルト51を挿入することで行う。また、二階部分の建物ユニット5同士の連結固定は、一階部分の建物ユニット3同士の連結固定と同様に、位置決めピンおよびシアプレートを用いて行えばよい。さらに、一階部分の建物ユニット3と二階部分の建物ユニット5との連結固定は、建物ユニット3同士の連結固定に用いた位置決めピンで建物ユニット5を位置決めした後に、各建物ユニット3,5を貫通するボルトおよびこれに螺合するナットで行えばよい。
【0026】
上述のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)コンクリート製のガレージ4と、このガレージ4の水平方向に隣接する建物ユニット3Aとの連結固定は、建物ユニット3Aに突設したアンカーボルト32をガレージ4の固定部41に埋設することで行われている。従って、ユニット式建物1と一体にコンクリート製のガレージ4を形成した場合でも、建物ユニット3Aとガレージ4との水平方向での連結を簡単な構造で確実にできる。また、アンカーボルト32はガレージ4の成形用に打設されたコンクリートで覆われればよいから、従来の位置決めピンおよびシアプレートとは異なって、その位置をさほど厳しく管理する必要がなく、容易に設けることができ、ひいては連結作業も容易にできる。
【0027】
(2)アンカーボルト32は建物ユニット3Aの骨組み14に着脱可能に設けられているため、工場で製造した建物ユニット3Aをトラックで建築現場まで搬送した後に、現場で建物ユニット3Aにアンカーボルト32を取り付ければよく、搬送の際にアンカーボルト32が突出することがないので、搬送を容易にできる。
【0028】
(3)アンカーボルト32は、建物ユニット3Aの骨組み14に螺入されて取り付けられているので、アンカーボルト32の骨組み14への着脱を容易にできる。
【0029】
(4)アンカーボルト32は、連結固定部32Aの表面が凹凸形状に形成された異形鋼棒であるから、ガレージ4に設けられた固定部41に対しての食い付き性(アンカー効果)、すなわち、打設されたコンクリートとの食い付き性が増し、建物ユニット3Aとガレージ4との連結強度をより向上させることができる。
【0030】
(5)ユニット式建物1において、建物ユニット3Aとガレージ4との水平方向の連結固定に加え、従来からある比較的容易な技術を利用して基礎2と建物ユニット3、ガレージ4と建物ユニット5A、建物ユニット3,5同士の連結も行っているため、ユニット式建物1全体としても水平方向および垂直方向の連結を容易かつ確実に行うことができる。
【0031】
(6)アンカーボルト32は建物ユニット3Aに設けられているから、ガレージ4を形成する際にアンカーボルト32を配筋などに溶接してガレージ4側に設けたり、コンクリート製のガレージ4の形成後に、このガレージ4にアンカーボルト32を設ける必要がなく、建築現場でのアンカーボルト32の取り付けを容易にできる。
【0032】
(7)ガレージ4は、建物ユニット3Aを基礎2上に設置した後に打設されたコンクリートで形成されており、このコンクリートでアンカーボルト32を覆っているため、コンクリートが固まると、ガレージ4および固定部41を同時に形成できるとともに、建物ユニット3Aとガレージ4との連結固定も同時に行え、建築現場での作業性を向上させることができる。
【0033】
(8)基礎2およびガレージ4の凹部21,42は、基礎2およびガレージ4の形成時にシース管を埋設しておくことで形成されているので、凹部21,42を容易に形成できる。
【0034】
[第2実施形態]
図4および図5には、第2実施形態に係るユニット式建物の要部が示されている。ここにおいて、本実施形態と前述の第1実施形態とは、基礎およびガレージとこのガレージに対して水平方向に隣接する建物ユニットとの連結固定構造が異なるのみで、その他の構成は同一であるから、同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0035】
図4および図5において、基礎2とガレージ4とは同時形成されており、これら基礎2およびガレージ4形成後に、各建物ユニット3,5が設置されている。
基礎2の上面には、建物ユニット3Aのアンカーボルト31が挿入される凹部22が形成されている。また、ガレージ4の建物ユニット3Aとの対向面には、建物ユニット3Aのアンカーボルト32が挿入される固定部としての凹部43が、ガレージ4上面と同様にシース管(図示せず)で形成されている。これら基礎2の凹部22およびガレージ4の凹部43は、基礎2およびガレージ4の形成時に同時形成されている。このうち、基礎2の凹部22は、凹部43へのアンカーボルト32の挿入方向に沿って延びたスリット状の開口22Bを備えている。
【0036】
本実施形態では、このようなユニット式建物1を以下のようにして建築する。
まず、建築現場で基礎2およびガレージ4を打設し、養生する。この際、基礎2およびガレージ4に凹部22,43をそれぞれ形成しておく。次いで、工場で製造した建物ユニット3,5を建築現場に運搬して所定位置に配置し、ユニット式建物1を形成する。
このとき、建物ユニット3Aを基礎2上に設置する際には、基礎2およびガレージ4の凹部22,43にモルタル等の充填材22A,43Aを充填し(図5参照)、建物ユニット3Aを基礎2およびガレージ4に対して図4中に示す位置に上方から吊り込む。次いで、アンカーボルト31を基礎2の凹部22の図5中右端に挿入し(図中の二点鎖線)、この状態から建物ユニット3Aを開口22Bのスリットに沿ってガレージ4側までずらしながら、アンカーボルト32をガレージ4の凹部43に挿入する。そして、充填材22A,43Aが固まることで建物ユニット3Aと基礎2およびガレージ4との連結固定が完了する。なお、二階部分の建物ユニット5Aの設置および連結固定は、前述した第1実施形態と同様に行えばよい。また、凹部43には、内部の充填材43Aが流出するのを防止する適宜な流出防止手段を設けることが望ましい。
【0037】
上述のような本実施形態によれば、コンクリート製のガレージ4と、このガレージ4の水平方向に隣接する建物ユニット3Aとの連結は、建物ユニット3Aに突設したアンカーボルト32をガレージ4の凹部43に挿入することで行われている。従って、ユニット式建物1と一体にコンクリート製のガレージ4を形成した場合でも、建物ユニット3Aとガレージ4との水平方向での連結を簡単な構造で確実に行うことができる。また、アンカーボルト32と凹部43との間に隙間があっても充填材43Aを充填することでその隙間を埋めればよいから、従来の位置決めピンおよびシアプレートとは異なって、それらの互いの位置をさほど厳しく管理する必要がなく、容易に設けることができ、ひいては連結作業も容易にでき、前述の第1実施形態の効果(1)と同様な効果を得ることができる。また、他の同様な構成により、前述の第1実施形態の効果(2)〜(6),(8)と同様な効果を得ることができる。
さらに、これらの効果(1)〜(6),(8)に加えて、次のような効果がある。
【0038】
(9)本実施形態では、建物ユニット3Aの設置よりもガレージ4の形成の方が先に行われ、このガレージ4の形成を基礎2と同時に行っているので、コンクリートの打設作業が一度で済むうえ、基礎2およびガレージ4の成形後に建物ユニット3,5の両方を工場から建築現場に一度に運んでユニット式建物1を最後まで通して建てることができ、建築現場での作業性を良好にできる。
【0039】
(10)基礎2の凹部22に凹部43へのアンカーボルト32の挿入方向に沿って延びたスリット状の開口22Bを設けたので、まず、アンカーボルト31を基礎2の凹部22に挿入し、この状態で建物ユニット3Aを開口22Bのスリットに沿ってガレージ4側までずらしていくことで、アンカーボルト32をガレージ4の凹部43に挿入できる。これにより、建物ユニット3Aに垂直方向および水平方向に延びたアンカーボルト31,32を設けても、各アンカーボルト31,32を凹部22,43に挿入でき、二方向で互いに干渉することなく、建物ユニット3Aと基礎2およびガレージ4とを連結固定できる。
【0040】
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。
たとえば、第2実施形態では、凹部43に充填材43Aを充填してからアンカーボルト32を挿入したが、凹部43にアンカーボルト32を挿入してから充填材を充填してもよい。このような場合、図6に示すように、ガレージ4に外部と凹部43とを連通する充填材注入孔61を形成し、建物ユニット3Aのアンカーボルト32の基端側にウレタンゴム製等の弾性を有するシール部材62を設けておけばよい。これにより、凹部43にアンカーボルト32を挿入することで、シール部材62で凹部43の開口部を塞ぐことができ、この状態で、充填材注入孔61から凹部43内に充填材を注入すれば、凹部43から充填材が流出することなく充填され、この充填材が硬化することで建物ユニット3Aとガレージ4との連結を行うことができる。
【0041】
前記各実施形態において、基礎2およびガレージ4の凹部21,42,43は、シース管を用いて形成されているが、シース管は用いられなくともよく、適宜な部材を用いて凹部を形成してもよい。
【0042】
前記各実施形態では、アンカーボルト32は、建物ユニット3Aの骨組み14に螺入されて取り付けられているが、たとえば、溶接等でアンカーボルトの取り付けを行ってもよい。
【0043】
前記各実施形態では、建物ユニット3Aにアンカーボルト32を設け、ガレージ4に固定部41または凹部42を設けたが、建物ユニット3Aに固定部または凹部を設け、ガレージ4にアンカーボルトを設けてもよい。
【0044】
前記各実施形態では、コンクリートで形成された構造体として、ガレージ4を挙げているが、本発明に係る構造体はこれに限定されるものではなく、たとえば、図7または図8に示すような傾斜地用基礎71または基礎81であってもよい。
【0045】
図7において、傾斜地用基礎71は、傾斜地72上に形成されたユニット式建物73の基礎であり、傾斜地72の傾斜に対応して階段状に形成され、その上部に建物ユニット74が設置されている。建物ユニット74は、その下面が傾斜地用基礎71の水平部71A上に設置され、その側面の下部が傾斜地用基礎71の垂直部71Bに当接して設置されている。このような傾斜地用基礎71と建物ユニット74との連結固定も、建物ユニット74の側面下部に水平方向へ延びるアンカー部材75を設け、このアンカー部材75を連結固定する固定部76を傾斜地用基礎71の垂直部71Bに設けることで行えばよい。
【0046】
図8において、基礎81は、建物ユニット82で形成した地下室83を有するユニット式建物84の基礎であり、全体クランク状に形成されている。建物ユニット82は、その下面が基礎81の地下水平部81A上に設置され、その側面が基礎81の垂直部81Bに当接して設置されている。このような基礎81と建物ユニット82との連結固定も、建物ユニット82の側面に水平方向へ延びるアンカー部材85を設け、このアンカー部材85を連結固定する固定部86を基礎81の垂直部81Aに設けることで行ってもよい。なお、図8中の符号87は、建物ユニット82を配置した後に打設される擁壁部であり、建物ユニット82側にアンカー部材(図示せず)を予め設けておくことで、建物ユニット82と擁壁部87とを連結してもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明の建物ユニットおよびユニット式建物によれば、以下のような効果がある。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、建物ユニットと、この建物ユニットの水平方向に隣接する構造体との連結固定は、建物ユニットおよび構造体のうちの一方に設けられたアンカー部材を他方に固定することで行われる。従って、ユニット式建物と一体にコンクリート製の構造体を形成した場合でも、建物ユニットと構造体との水平方向での連結を簡単な構造で確実にできる。また、アンカー部材および固定部は、従来の位置決めピンおよびシアプレートに比べて、それぞれの位置関係をさほど厳しく管理する必要がないから、容易に設けることができ、ひいては連結作業も容易にできるという効果がある。
【0048】
請求項2に記載の発明によれば、アンカー部材は建物ユニットの骨組みに着脱可能に設けられているため、工場で製造した建物ユニットをトラックで建築現場まで搬送した後に、現場で建物ユニットにアンカー部材を取り付ければよく、搬送の際にアンカー部材が突出することがないので建物ユニットの搬送を容易にできるという効果がある。
【0049】
請求項3に記載の発明によれば、アンカー部材は、建物ユニットの骨組みに螺入されて取り付けられるので、アンカー部材の骨組みへの着脱が容易にできるという効果がある。
【0050】
請求項4に記載の発明によれば、アンカー部材は、連結固定部の表面が凹凸形状に形成された異形鋼棒であるから、構造体に設けられた固定部との食い付き性(アンカー効果)が増し、建物ユニットと構造体との連結強度をより向上させることができるという効果がある。
【0051】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様な作用効果が期待できる。つまり、コンクリート製の構造体とこの水平方向に隣接する建物ユニットとの連結が簡単な構造で確実にでき、これに加えて従来の基礎と建物ユニットの連結構造および建物ユニット同士の連結構造を利用すれば、ユニット式建物全体としても水平方向の連結が容易かつ確実にできるという効果がある。
【0052】
請求項6に記載の発明によれば、アンカー部材は建物ユニットに設けられているから、構造体を形成する際にアンカー部材を構造体に設けたり、コンクリート製の構造体の形成後に当該構造体にアンカー部材を設ける場合よりも、建築現場でのアンカー部材の取り付けが容易にできるという効果がある。
【0053】
請求項7に記載の発明によれば、構造体は、たとえば建物ユニットを基礎上に設置した後に打設されたコンクリートで形成されており、このコンクリートでアンカー部材を覆うため、コンクリートが固まると同時に、建物ユニットと構造体とが連結固定される。従って、構造体の形成と同時に固定部を構造体に容易に形成でき、また、構造を簡単にできるという効果がある。
【0054】
請求項8に記載の発明によれば、たとえば、構造体にシース管で凹部を設け、この凹部に充填材を充填し建物ユニットのアンカー部材を挿入することで、構造体と建物ユニットとが連結固定される。この際、建物ユニットの設置よりも構造体の形成の方が先に行われるから、この構造体を基礎等の他のコンクリート製の構造体と同時に形成すれば、コンクリートの打設作業が一度で済むうえ、すべての構造体を完成させた後に建物ユニットで建物を最後まで通して建てることができ、建築現場での作業性を良好にできるという効果がある。
【0055】
請求項9に記載の発明によれば、基礎または構造体の凹部が、他方の凹部へのアンカー部材の挿入方向に沿って延びたスリット状の開口を備えているので、まず、スリット状の開口を備えた凹部にアンカー部材を挿入し、この状態で建物ユニットを所定位置までずらしながら他方の凹部にアンカー部材を挿入する。これにより、建物ユニットにそれぞれ二方向へ延びたアンカー部材を設けても、二方向での干渉を防止でき、施工作業を容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るユニット式建物を示す全体斜視図である。
【図2】前記実施形態の要部を模式的に示す側面図である。
【図3】前記実施形態の建物ユニットを示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るユニット式建物を示す分解斜視図である。
【図5】前記実施形態の要部を示す拡大断面図である。
【図6】第2実施形態の変形例の要部を示す側面図である。
【図7】前記各実施形態の他の変形例を示す模式図である。
【図8】前記各実施形態のさらに他の変形例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
2 基礎
3A 建物ユニット
4 構造体であるガレージ
11 柱
12,13 梁である天井梁および床梁
14 骨組み
22 基礎の凹部
22B 開口
31 他のアンカー部材であるアンカーボルト
32 アンカー部材であるアンカーボルト
41 固定部
43 構造体の凹部
43A 充填材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a building unit and a unit type building, and more particularly to a building unit having a framework formed of columns and beams, and a unit type building using the same.
[0002]
[Background]
Conventionally, it is known that a plurality of building units manufactured in a factory are transported to a construction site by a truck, and these building units are combined on a concrete base on the site to form a unit type building. In such a unit type building, the foundation, the building unit installed on the upper part of this foundation, and adjacent building units are connected and fixed to each other.
[0003]
The foundation and the building unit are connected using a recess formed by embedding a cylindrical sheath tube or the like in the foundation, and an anchor bolt provided in the building unit and extending vertically downward. That is, the foundation and the building unit are connected and fixed relatively easily by inserting the anchor bolts of the building unit after filling the concave portion of the foundation with mortar or the like. In addition, the connection between adjacent building units in the same level is also performed by positioning pins protruding on the upper surfaces of adjacent corner portions of each building unit, and shear plates straddling the adjacent corner portions and engaged with the positioning pins. It is easily done by using.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, a garage may be integrally formed in the unit type building as described above. Although this garage may be formed using a building unit, it is often formed of reinforced concrete (RC) or steel reinforced concrete (SRC) continuous with the foundation.
When the garage is formed of concrete, the connection between the garage and the building unit placed above the garage is similar to the conventional connection between the foundation and the building unit, using a recess formed by a cylindrical sheath tube and an anchor bolt. You can do that.
On the other hand, it is conceivable that the garage and the building units adjacent to the garage in the horizontal direction are connected using positioning pins and shear plates in the same manner as the conventional connection between the building units at the same level.
[0005]
However, if the garage and the building unit are to be connected in the horizontal direction using the positioning pin and the shear plate, it is necessary to install the positioning pin in the garage at the site. It is difficult to project.
For this reason, the horizontal connection between the garage and the building unit as described above is indirectly performed through the connection between the upper floor building units provided in the upper layers.
However, even in such a case, it is necessary to further strengthen the connection between the upper-floor building units to the extent that the garage and the building unit adjacent to the garage are not directly connected. In addition to the conventional connection using a plate, there arises a problem that a more complicated connection structure is required.
[0006]
An object of the present invention is to provide a building unit and a unit type building that can easily and reliably connect a building unit and a concrete structure such as a garage adjacent to the building unit in a horizontal direction with a simple structure. There is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
If it demonstrates using the code | symbol in embodiment mentioned later, the building unit of this invention is 3A of building units which have the
[0008]
According to the present invention, the connecting and fixing of the building unit and the structure adjacent to the building unit in the horizontal direction is performed by fixing the anchor member provided on one of the building unit and the structure to the other. Is called. Therefore, even when a concrete structure is integrally formed with the unit type building, the building unit and the structure can be reliably connected in a horizontal direction with a simple structure. In addition, the anchor member and the fixing portion need not be managed so strictly as compared with the conventional positioning pin and the shear plate, so that the anchor member and the fixing portion are easily provided, and the connecting work is also facilitated.
[0009]
Moreover, it is desirable that the anchor member is detachably provided on the framework.
In such a case, since the anchor member is detachably provided on the framework of the building unit, after transporting the building unit manufactured in the factory to the building site by truck, the anchor member may be attached to the building unit on the site, Since the anchor member does not protrude during transport, the building unit can be transported easily.
[0010]
Here, it is preferable that the anchor member is screwed into the frame.
In such a case, the anchor member is screwed and attached to the framework of the building unit, so that the anchor member can be easily attached to and detached from the framework.
[0011]
Furthermore, it is desirable that the anchor member is a deformed steel bar in which a surface of a connection fixing portion connected and fixed to the structure is formed in an uneven shape.
In such a case, since the anchor member is a deformed steel rod having a concave and convex surface formed on the surface of the connecting and fixing portion, the biting property (anchor effect) with the fixing portion provided in the structure is increased, and the building unit The connection strength between the structure and the structure is further improved.
[0012]
On the other hand, the unit-type building of the present invention is a unit constituted by combining a plurality of
According to this invention, the same effect as that of the invention of the first aspect is expected. In other words, the concrete structure and the horizontally adjacent building unit can be connected with a simple structure, and in addition to this, the conventional foundation-building unit connection structure and the connection structure between building units are used. In this way, the horizontal connection can be easily and reliably performed as a whole unit type building.
[0013]
Here, it is desirable that the anchor member is provided on a framework of the building unit.
In such a case, since the anchor member is provided in the building unit, when the structure is formed, the anchor member is provided in the structure, or after the formation of the concrete structure, the anchor member is provided in the structure. It becomes easier to attach the anchor member at the construction site.
[0014]
The structure is preferably made of concrete cast after the building unit is installed at a predetermined position, and the anchor member is preferably covered with the concrete.
In such a case, the structure is formed of, for example, concrete placed after the building unit is installed on the foundation, and the anchor member is covered with this concrete. And fixed together. Therefore, the fixing portion is easily formed on the structure simultaneously with the formation of the structure, and the structure is simple.
[0015]
On the other hand, a
In such a case, for example, the structure body and the building unit are connected and fixed by providing a concave portion with a sheath tube in the structure body, filling the concave portion with a filler, and inserting an anchor member of the building unit. At this time, since the formation of the structure is performed before the installation of the building unit, if this structure is formed at the same time as other concrete structures such as foundations, the concrete can be placed once. In addition, after all the structures have been completed, the building can be built to the end with the building unit, and workability at the construction site is improved.
[0016]
Here, the building unit is provided with another
For example, an anchor member extending in the vertical direction and the horizontal direction is provided on the surface facing the foundation of the building unit and the surface facing the structure, respectively, and the conventional cylinder formed on the foundation and the structure is provided with these anchor members. If an attempt is made to insert into the concave portion, the anchor member cannot be inserted into the concave portion due to interference in the horizontal and vertical directions.
In the present invention, since the recess of the foundation or structure has a slit-like opening extending along the insertion direction of the anchor member into the other recess, first, the anchor member is provided in the recess having the slit-like opening. In this state, the anchor unit is inserted into the other recess while shifting the building unit to a predetermined position. As a result, even if the building unit is provided with anchor members extending in two directions, interference in the two directions is prevented, and the construction work is facilitated.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, each embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[First Embodiment]
FIG. 1 shows a
[0018]
As shown in FIG. 2, the
As shown also in FIG. 3, the
The
In FIG. 2, the
[0019]
The
The
The
[0020]
The connection and fixing between the
[0021]
The
Here, the
[0022]
On the other hand, the
[0023]
In this embodiment, such a
First, the
[0024]
After the
[0025]
After curing the
[0026]
The first embodiment as described above has the following effects.
(1) The
[0027]
(2) Since the
[0028]
(3) Since the
[0029]
(4) Since the
[0030]
(5) In the
[0031]
(6) Since the
[0032]
(7) The
[0033]
(8) Since the
[0034]
[Second Embodiment]
The principal part of the unit type building which concerns on 2nd Embodiment is shown by FIG. 4 and FIG. Here, the present embodiment and the first embodiment described above are the same except for the connection and fixing structure between the foundation and the garage and the building unit horizontally adjacent to the garage, and the other configurations are the same. The same reference numerals are given and their descriptions are omitted.
[0035]
4 and 5, the
On the upper surface of the
[0036]
In this embodiment, such a
First, the
At this time, when the
[0037]
According to the present embodiment as described above, the
Furthermore, in addition to these effects (1) to (6) and (8), the following effects are obtained.
[0038]
(9) In this embodiment, since the formation of the
[0039]
(10) Since the slit-
[0040]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and modifications and improvements as long as the object of the present invention can be achieved are included in the present invention.
For example, in the second embodiment, the
[0041]
In each of the above embodiments, the
[0042]
In each of the embodiments described above, the
[0043]
In each of the above-described embodiments, the
[0044]
In each said embodiment, although the
[0045]
In FIG. 7, an
[0046]
In FIG. 8, a
[0047]
【The invention's effect】
The building unit and unit type building of the present invention have the following effects.
That is, according to the first aspect of the present invention, the connecting and fixing of the building unit and the structure adjacent to the horizontal direction of the building unit is performed by using an anchor member provided on one of the building unit and the structure. It is done by fixing to the other. Therefore, even when a concrete structure is formed integrally with the unit type building, the horizontal connection between the building unit and the structure can be ensured with a simple structure. In addition, the anchor member and the fixing portion do not need to be managed so strictly as compared with the conventional positioning pin and the shear plate, so that the anchor member and the fixing portion can be easily provided, and thus can be easily connected. There is.
[0048]
According to the second aspect of the present invention, since the anchor member is detachably provided on the framework of the building unit, the building unit manufactured at the factory is transported to the building site by truck and then anchored to the building unit at the site. What is necessary is just to attach a member, and since an anchor member does not protrude in the case of conveyance, there exists an effect that conveyance of a building unit can be made easy.
[0049]
According to invention of
[0050]
According to the fourth aspect of the present invention, the anchor member is a deformed steel bar whose surface of the connecting and fixing portion is formed in an uneven shape, so that the anchor member is bite with the fixing portion provided in the structure (anchor effect). ) Is increased, and the connection strength between the building unit and the structure can be further improved.
[0051]
According to the invention described in
[0052]
According to the invention described in claim 6, since the anchor member is provided in the building unit, the anchor member is provided in the structure when the structure is formed, or the structure is formed after the concrete structure is formed. There is an effect that the anchor member can be easily attached at the construction site, compared with the case where the anchor member is provided on the construction site.
[0053]
According to the seventh aspect of the present invention, the structure is formed of, for example, concrete placed after the building unit is placed on the foundation, and the concrete is solidified to cover the anchor member with the concrete. The building unit and the structure are connected and fixed. Therefore, the fixing portion can be easily formed on the structure simultaneously with the formation of the structure, and the structure can be simplified.
[0054]
According to the eighth aspect of the present invention, for example, the structure is connected to the building unit by providing the structure with a recess with a sheath tube, filling the recess with a filler, and inserting the anchor member of the building unit. Fixed. At this time, since the formation of the structure is performed before the installation of the building unit, if this structure is formed at the same time as other concrete structures such as foundations, the concrete can be placed once. In addition, after all the structures have been completed, the building can be built through the building unit to the end, and the workability at the construction site can be improved.
[0055]
According to the ninth aspect of the present invention, since the recess of the foundation or the structure includes the slit-shaped opening extending along the insertion direction of the anchor member into the other recess, first, the slit-shaped opening The anchor member is inserted into the recess provided with, and the anchor member is inserted into the other recess while shifting the building unit to a predetermined position in this state. Thereby, even if an anchor member extending in two directions is provided on each building unit, interference in two directions can be prevented and construction work can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view showing a unit type building according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view schematically showing a main part of the embodiment.
FIG. 3 is a perspective view showing the building unit of the embodiment.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a unit building according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged sectional view showing a main part of the embodiment.
FIG. 6 is a side view showing a main part of a modified example of the second embodiment.
FIG. 7 is a schematic diagram showing another modification of each of the embodiments.
FIG. 8 is a schematic diagram showing still another modified example of each of the embodiments.
[Explanation of symbols]
1 unit building
2 Basics
3A building unit
4 Garage as a structure
11 pillars
12, 13 ceiling beam and floor beam
14 Skeleton
22 Recessed foundation
22B opening
31 Anchor bolt as another anchor member
32 Anchor bolt as an anchor member
41 Fixed part
43 Concavity of structure
43A Filler
Claims (9)
前記骨組みには、水平方向に隣接するコンクリート製の構造体に連結固定されるアンカー部材、または、水平方向に隣接するコンクリート製の構造体のアンカー部材に固定される固定部が設けられていることを特徴とする建物ユニット。A building unit having a framework formed of columns and beams,
The frame is provided with an anchor member connected and fixed to a concrete structure adjacent in the horizontal direction, or a fixing portion fixed to an anchor member of a concrete structure adjacent in the horizontal direction. A building unit characterized by
前記建物ユニットと、この建物ユニットに対して水平方向に隣接したコンクリート製の構造体とがアンカー部材で連結されていることを特徴とするユニット式建物。A unit type building composed of a combination of a plurality of building units having a framework formed of columns and beams,
A unit type building, wherein the building unit and a concrete structure adjacent to the building unit in the horizontal direction are connected by an anchor member.
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