JP4409865B2 - 核医学診断装置 - Google Patents

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    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/161Applications in the field of nuclear medicine, e.g. in vivo counting
    • G01T1/164Scintigraphy
    • G01T1/1641Static instruments for imaging the distribution of radioactivity in one or two dimensions using one or several scintillating elements; Radio-isotope cameras
    • G01T1/1648Ancillary equipment for scintillation cameras, e.g. reference markers, devices for removing motion artifacts, calibration devices

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体である生体内に投与された放射性医薬品(RI:ラジオアイソトープ)の臓器への集積もしくは沈着状態を、検出器により被検体外から検出して画像を得る核医学診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
核医学診断装置として、シングルフォトン核種を用いて放射性同位元素(RI)の崩壊時の1個のガンマ線の検出を行い、この検出データに基づいて二次的なガンマ線蓄積画像を得ることを特徴としたシングルファトンカメラがある。
【0003】
あるいは、ポジトロン核種を用いて陽電子が消滅する際に反対方向に一対のガンマ線が放出することを利用し、放出場所を特定することにより二次元的なガンマ線の蓄積画像を得ることを特徴としたポジトロンカメラがある。
【0004】
上記シングルフォトンカメラのうち、最近は体内のガンマ線分布を断層像として撮影可能なSPECT(Sigle Photon Emission Computed Tomography) 可能型が主として用いられている。
【0005】
[特許文献1]には、検出器を3つ持ち、少なくとも2つの検出器は直線動及び回転動する機構を備え、検出器相互の物理的干渉が最も少なくなるように検出器相互の角度を最適状態にしてSPECT収集する核医学診断装置が開示されている。
【0006】
[特許文献2]には、検出器本体が回転リングの内側に支持されていて、この検出器本体はパンタグラフ構造により回転リング内の被検体に対して接近および離間することが可能な核医学診断装置が開示されている。
【0007】
そして、2検出器タイプの場合は、たとえば心臓のSPECT収集の収集時間を短縮するために、一方の検出器を他方の検出器に対して90度状態になるように相対的に位置を変更し、180度分の投影データから再構成を行う。
【0008】
このように、[特許文献1]では3つの検出器を備え、[特許文献2]では1つから3つの検出器を備えた構成が開示されている。この他、1検出器タイプから4検出器を有する装置まであり、特に2検出器タイプが主流となっていて、検出方向等の条件から様々なカメラ姿勢の要求がある。
【0009】
【特許文献1】
特開平4−62492号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平11−211833号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来から実際に用いられる核医学診断装置あるいは、先に述べた[特許文献1]や[特許文献2]などに開示される発明では、以下に記す診察行為が不可能である。
【0012】
(1) 2検出器以上の複数検出器の場合に、検出器相互の相対角度を容易に変更設定できること。ただし、これらの相対角度の変更設定にあたって、単に、1つの固定リングに対して複数の回転リングを備える構造とすると、機構的に複雑となり重量が膨大となるので、この構造は採用できない。
【0013】
(2) Whole body収集診断(カメラを被検体の身長方向にスキャニングする診断で検出器は公転動作させない)を一方の検出器で実施し、他方の検出器では180度分のSRECT収集ができること。
【0014】
(3) 頭部検出の際に、頭頂部から顎部に向かって検出器を自転回転させ、被検体の身長方向に検出器をスキャニングして、被検体の任意の3次元位置を中心にして画像を収集する機能を持つこと。
【0015】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、より有効で、より幅の広い診断を可能にして有益性を高めた核医学診断装置を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために本発明は、被検体内に投与された放射性医薬品の臓器への集積または沈着状態を検出器により被検体外から検出して画像を得る核医学診断装置であって、被検体の体軸に沿って移動変位自在な基台と、この基台に取付けられ内径部内に被検体を挿通可能とした円形枠状で中心軸Oが被検体の体軸Tと略一致するよう構成されるリング体と、このリング体の周面に沿って設けられるガイドレールと、リング体の全周に亘って形成される太陽歯車と、ガイドレールに移動自在に嵌め込まれる軸受けブロックによって支持され太陽歯車に噛合する遊星歯車および遊星歯車を回転駆動する駆動源を支持し遊星歯車を回転駆動することでリング体の周面に沿って移動しリング体の接線方向に延設されるボールねじを有するアームベースと、アームベースのボールねじに螺合しボールねじを回転駆動することでリング体の接線方向に沿って進退自在なメインテーブルと、このメインテーブルに、前記被検体の体軸Tおよびリング体の中心軸Oと平行に取付けられ、メインテーブルの進退移動にともない前記被検体に対して接近−離間させられるとともに、前記被検体の体軸Tおよびリング体の中心軸Oと直交する方向に支軸を備えた自転駆動機構を介して被検体の体軸Tに沿う方向Mに回動自在に支持される前記検出器とを具備する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る核医学診断装置について、図面にもとづいて説明する。
図1〜図5は、第1の実施の形態として、核医学診断装置の基本構成を説明するために1検出器タイプとして示している。実際には、複数の検出器を備えることが可能であり、複数の検出器を備えた核医学診断装置については、第2の実施の形態として後述する。
【0018】
図1は核医学診断装置の斜視図、図2は同装置の正面図、図3は同装置の背面図、図4は同装置の側面図、図5は被検体に対する同装置の検出器支持部の構成を説明する図である。
【0019】
床面に複数の固定脚aを介して据付けられる基台1上には、それぞれが補強桟bで補強された一対の支持脚2が立設されている。これら支持脚2は互いに離間対向する位置に並行して設けられ、上端部にリング体3を支持している。
【0020】
なお、上記基台1は固定脚aを備えた据付け固定型となっているが、これは図面上の表現に過ぎない。本来、この種の核医学診断装置は被検体Pの体軸T方向に沿って移動しながら必要部位を検査するものであるから、実際には駆動機構を備えて敷設されたレール体に沿って移動自在な構成となっている。
【0021】
上記リング体3は、内径φ765mm、外径φ1080mmで、厚みが約200mm程度の円形枠状をなし、この中心軸Oの床面からの高さ寸法が約900mmの位置になるように支持される。
なお、リング体3の中心軸Oの位置は、図示しない寝台上の被検体Pの体軸Tの位置と略一致するように作られている。そして、リング体3の内径寸法の設定から、上記被検体Pは寝台上にいわゆる仰臥状態でリング体3内径部に挿通しての診断が可能となっている。
【0022】
上記リング体3にはガイド機構4が設けられる。このガイド機構4は、リング体3の正面側(前面側)に取付けられ、互いに直径が異なる第1の円形ガイドレール5aおよび第2の円形ガイドレール5bと、リング体3の裏面側(背面側)に取付けられる太陽歯車6とから構成される。
【0023】
上記第1・第2の円形ガイドレール5a,5bは、それぞれが複数の円弧状のレール片を連結してリング体3の中心軸Oを中心点とした真円状である。これら第1・第2の円形ガイドレール5a,5bには、それぞれ3個づつの軸受けブロック7a,7bが移動自在に嵌め込まれている。外径側にある第1の円形ガイドレール5aに嵌め込まれる軸受けブロック7aは、内径側にある第2の円形ガイドレール5bに嵌め込まれる軸受けブロック7bよりも大に形成される。
【0024】
図示している各軸受けブロック7a,7bは、仕様条件によってこれから取付けられる検出器支持部用として予め備えられるものである。ここでは、同一構成および同一数の図示しない軸受けブロックを備えた検出器支持部8が上記ガイド機構4を介してリング体3に取付けられている。
【0025】
上記検出器支持部8は検出器Kを支持している。なお説明すると、特に図5に示すように、リング体3の裏面側で、かつ全周に亘って段部Cが形成されていて、この段部Cの内径面に沿って内歯歯車(インターナルギヤ)からなる上記太陽歯車6が一体に設けられる。
【0026】
上記太陽歯車6には平歯車10が噛合していて、この平歯車10はモータ支持具11に支持される駆動源であるサーボモータ12の回転軸に連結される。上記モータ支持具11は略コ字状をなしていて、リング体3の内径部を跨いで、リング体3の正面側から裏面側に亘って折曲形成される。
【0027】
上記サーボモータ12が平歯車10を回転駆動すれば、太陽歯車6がリング体3の全周に亘って取付けられているところから、モータ支持具11に支持されるサーボモータ12と平歯車10が太陽歯車6の周方向に沿って移動するようになっている。すなわち、平歯車10は遊星歯車として機能し、検出器Kを支持する検出器支持部8がリング体3の中心軸Oを支点として、リング体3の全周方向に亘って公転移動することとなる。上記サーボモータ12は制御部(制御手段)13と電気的に接続され、駆動と停止の制御および回転速度の制御を受ける。
【0028】
さらに上記検出器支持部8は、支持アーム16を構成するアームベース17aとメインテーブル17bを備えるとともに、これらアームベース17aとメインテーブル17bとの間に介設される体向動調整機構15を備えている。
【0029】
上記アームベース17aは矩形平板状をなし、この裏面側に上記モータ支持具11が取付けられるとともに、上記軸受けブロック7a,7bが取付けられ、上記ガイド機構4に掛合される。このことにより、アームベース17aは上記リング体3の正面側に、リング体の周面一部を遮蔽し、かつリング体3の接線方向に沿う状態で取付けられている。アームベース17aの正面側には、体向動調整機構15を構成するボールねじ18および直動ガイド(LMガイドと呼ばれる)19が取付けられる。
【0030】
上記ボールねじ18は、アームベース17aに軸受け具を介して支持される。上記直動ガイド19は2条あって、ボールねじ18と所定間隔を存して並行に取付けられている。そして体向動調整機構15は、上記ボールねじ18の一端部に嵌着されるギヤ20と、このギヤ20に噛合するベベルギヤが嵌着される減速機21および、この減速機21と機械的に連結され上記制御部13によって正逆回転自在に制御されるサーボモータ22を備えている。
【0031】
上記メインテーブル17bは、正面視で略L字状に形成される板体であり、この略L字状の一辺部には、裏面側に上記ボールねじ18に螺合するめねじ部23aと、上記直動ガイド19に変位自在に嵌め込まれるブロック部23bを備えたブラケット23が取付けられる。
【0032】
このことから、体向動調整機構15を構成するサーボモータ22を駆動することにより、減速機21で回転数を落とされたベベルギヤがギヤ20を介してボールねじ18を回転駆動する。ボールねじ18に螺合するめねじ部23aと、直動ガイド19に嵌め込まれるブロック23bがブラケット23に取付けられ、このブラケット23はメインテーブル17bに一体に設けられるので、メインテーブル17bがボールねじ18と直動ガイド19に沿って移動変位する。
【0033】
上記メインテーブル17bのブラケット23が取付けられる辺部とは直交する方向の辺部先端には、略コ字状に折曲形成されるアームアングル24を介して上記検出器Kが取付けられる。図2に示すようにリング体3に対する正面視において、メインテーブル17bのブラケット23が取付けられる辺部とは直交する辺部と平行に検出器Kが取付けられ、かつ検出器Kの中心t位置が上記リング体3の中心軸O位置と同一に揃えられる。また、上記リング体3の中心軸O位置と被検体Pの体軸T位置とが一致しているので、図5に示す平面視において検出器Kの中心t位置と被検体Pの体軸T位置とが一致することになる。
【0034】
上記インテーブル17bに対してアームアングル24は直付けであり互いに固定されているが、検出器Kはアームアングル24に対して自転駆動機構25を介して取付けられ、自転駆動機構25の支軸26を支点として自転回転動できるようになっている。図1と図5に示すように、支軸26が被検体Pの体軸Tおよびリング体3の中心軸Oと直交する方向に設けられているので、この自転駆動機構25による検出器Kの回動方向は、上記被検体Pの体軸Tに沿う方向となる。
【0035】
すなわち、上記検出器Kの両側部に支軸26が突設され、アームアングル24の両側部に設けられる軸受け具27に支持される。一方の支軸26のみアームアングル24から突出していて、この突出端に詳細を省略するウォームとウォームギヤおよび駆動源などを備えている。上記駆動源でウォームギヤを駆動することにより支軸26が回動し、この支軸26を中心として検出器Kが所定角度回動されるようになっている。
【0036】
上記検出器Kは、シンチレーション検出器、半導体検出器もしくはコリメータからなる検出器である。ここでは、CdTeあるいはCdZnTe等の複数の半導体検出素子が2次元状に配列されていて、たとえば50cm×38cmといった大視野を確保している。
【0037】
アレイ構造のガンマ線が入射している前面側にはコリメータが設けられて、検出ガンマ線を特定方向だけに制限している。すなわち、半導体検出素子アレイ構造の検出器Kであることにより、従来のアンガー型の検出器と比較して小型化と軽量化が得られる。
【0038】
このようにして構成される核医学診断装置であり、基台1が図示しないレール体に沿って移動自在であるところから、被検体Pをリング体3の内径部に挿通させ、被検体Pの検出すべき部位に検出器Kが対向するよう基台1を移動する。
【0039】
被検体1の検出すべき部位に検出器Kが概略対向する位置に到達したら基台1の移動を停止し、ついで遊星歯車10の駆動源であるサーボモータ12を駆動する。検出器Kを支持する検出器支持部8はリング体3の周方向に沿って移動し、検出器Kを被検体Pの検出すべき部位に正しく対向する角度に調整する。
【0040】
つぎに、体向動調整機構15を作動する。サーボモータ22を駆動してボールねじ18を回転駆動することにより、支持アーム16を構成するメインテーブル17bがリング体3の接線方向に沿って移動し、このメインテーブル17bに支持される検出器Kが直線的に移動する。検出器Kは被検体Pに対して接近もしくは離間する。
【0041】
なお、検出器Kは中心t位置がリング体3の中心軸O位置と同一となるように検出器Kの取付け位置が設定されているうえに、リング体3の中心軸O位置が被検体Kの体軸Tと一致するように、被検体Kをリング体3に挿通させているので、検出器Kの中心t位置が被検体Kの体軸Tと対向する。
【0042】
被検体Pの検出すべき部位と検出器Kとの間隔が最適状態となったところで、体向動調整機構15を停止させる。そのあと、必要に応じて検出器Kの自転駆動機構25を駆動し、図1に示すように検出器Kの支軸26を中心に、被検体Kを被検体Pの体軸Tに沿う方向Mに回動変位させ、被検体Pの検出すべき部位に対する面角度を調整する。それから、検出器Kの検出作用を開始して、被検体Pの検出部位の画像を得る。
【0043】
ここでは単独の検出器Kであるが、リング体3とガイド機構4および検出器支持部8を備えたうえに、体向動調整機構15および検出器Kの自転駆動機構25を備えたので、被検体Pに対する任意の3次元位置中心に検出器Kを回転させることが可能となる。
【0044】
たとえば、被検体Pの頭部に対する診断について説明すると、基台1の駆動機構と、検出器支持部8のサーボモータ12と、体向動調整機構15のサーボモータ22および自転駆動機構25の駆動源を同時に駆動調整することにより、頭部の脳内の所定位置を中心にして、後頭部もしくは頭頂部から顔面を通り、かつ顎部に至る検出が可能となり、被検体Pの縦方向のSPECT収集が実現する。
【0045】
なお、上述の実施の形態によれば、検出器Kを支持する支持アーム16を、検出器Kに対して片持ちアーム状とした。これは、検出器Kが半導体式ガンマカメラとなり、軽量化されたために可能となった。
【0046】
そして、支持アーム16を片持ち式とすることで、複数の検出器Kとそれを保持する支持アーム16をレイアウトするのに、検出器支持部8相互の干渉を最小限に留めることができる。
【0047】
上記体向動調整機構15として、減速機21にベベルギヤを嵌着してボールねじ18の軸方向と直角方向にサーボモータ22をレイアウトしている。すなわち、ボールねじ18の軸芯の延長上に減速機21やモータ22がレイアウトされずにすみ、装置の外形寸法が大きくなるのを防いでいる。
【0048】
図6〜図10は、第2の実施の形態として、2検出器タイプの核医学診断装置の基本構成を説明する。
【0049】
図6は核医学診断装置の正面図、図7は同装置の背面図、図8は同装置の側面図、図9は被検体に対する検出状態を説明する同装置の側面図、図10は同じく被検体に対する検出状態を説明する同装置の平面図である。
【0050】
被検体Pは搬送用車30を備えた寝台S上に載せられて、核医学診断装置Aが配置される部屋に搬送されてくる。この部屋には、左右一対のレール体31が敷設されていて、被検体Pを載せた搬送用寝台Sはレール体31相互間の所定位置に搬入され、かつ停止機構によりその位置が固定保持される。
【0051】
核医学診断装置Aを構成する移動基台34は、上記レール体31上に転動する複数の車輪32と、これら車輪32を回転駆動する駆動機構33を備えている。上記駆動機構33は運転指示にもとづいて駆動され、移動基台34を任意の位置に移動させる。
【0052】
移動基台34上に左右一対の支持脚35が立設されている。これら支持脚35は互いに離間対向する位置に並行して設けられ、互いの支持脚35は上述したリング体3を支持している。上記リング体3の中心軸Oの床面からの高さ寸法も変更がないところから、リング体3の中心軸Oに一致する位置に被検体Pの体軸Tがあるように、寝台S上に被検体Pを支持している。
【0053】
上記リング体3に設けられるガイド機構4は、リング体3の正面側に取付けられ互いに直径の異なる第1の円形ガイドレール5aおよび第2の円形ガイドレール5bと、リング体3の裏面側に取付けられる太陽歯車6とからなる、先に説明したものと同一の構成である。
【0054】
このようなリング体3に対して、ここではそれぞれに検出器Kを支持する2組の検出器支持部8が取付けられている。この検出器支持部8は先に説明したものと全く同一の構成であり、それぞれの検出器支持部8は独立してリング体3のガイド機構4に沿って移動変位自在である。
【0055】
さらに、検出器支持部8は検出器Kを直線的に進退移動して被検体Pに対して接近−離間させる体向動調整機構15を備えるとともに、検出器Kを被検体Pに対して自転回転動させる自転駆動機構25を備えていることも変りがない。
【0056】
このようにして構成される核医学診断装置であって、ここでは一方の検出器支持部8が被検体Pの上面部に検出器Kを対向させており、他方の検出器支持部8が被検体Pの側面部に検出器Kを対向させた状態となっている。何れの検出器Kも、その中心t位置が被検体Pの体軸Tに対して一致した状態で検出が行われ、被検体Pに対して90度の位相差をもったSPECT収集が可能となる。
【0057】
各検出器支持部8を同時に、同方向に、かつ同速度で移動するよう制御することにより、各検出器Kが被検体Pに対して90度の位相差を保持した状態で多数方向からの検出が可能になり、より有効なSPECT撮影が行える。
【0058】
そして、いわゆるWhole−body収集診断ができる。これは、一方の検出器Kを被検体Pの体軸方向に沿ってスキャニングし、かつリング体3の周方向への移動のない診断方法であって、他方の検出器Kで180度分のSPECT収集ができることを言う。
【0059】
また、一方の検出器KでWhole−body収集診断しながら、他方の検出器支持部8を作動させてSPECT収集するなど、複数の診断を同時期になすことができ、診療の効率化向上を図れるとともに、被検体(患者)Pへの負担の軽減化を図れる。
【0060】
さらに、それぞれの検出器支持部8と体向動調整機構15および検出器Kの自転駆動機構25を個々に制御することにより、被検体Pに対して任意の3次元位置を中心に同期制御運転できる。
【0061】
また、一方の検出器支持部8のみリング体3に沿って変位させながら検出器Kを作用させ、他方の検出器支持部8は停止状態を保持しつつ検出器Kを作用させることもできる。当然、必要に応じて停止側の検出器支持部8の検出器Kの作用を停止することも可能である。
【0062】
なお、上記リング体3を支持する支柱35に昇降機構を追加構成し、かつリング体3の支持部分に新たにリング体回動機構を介設することにより、リング体3中心軸の高さ位置調整と、その傾斜および回転方向の調整ができる。
【0063】
すなわち、これまで説明したような被検体Pの仰臥位診断時の床面水平姿勢から、被検体Pを座位姿勢にした状態での診断および被検体Pを立位姿勢にした状態での診断も可能となる。特に座位診断を可能とすることで、心臓に対する肺の横隔膜による圧迫が低減し、より鮮明な画像が得られる。
【0064】
そして、個々の検出器支持部8と、体向動調整機構15および検出器回転動機構25を駆動すれば、座位診断や立位診断時における三次元的なスタティック撮影やSPECT撮影およびコインシデンス撮影を行うことができる。
【0065】
以上は、2検出器タイプの核医学診断装置として説明したがこれに限定されるものではなく、3検出器タイプの核医学診断装置としても構成でき、各機構の簡素化を図ることにより4検出器タイプであっても可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の検出器を備え検出器相互の相対角度を容易に変更設定でき、いわゆるWhole body収集診断を一方の検出器で実施し他方の検出器では180度分のSRECT収集ができ、被検体に対する任意の3次元位置を中心にして画像を収集する機能を有し、より有効で、より幅の広い診断を可能にして有益性を高めた核医学診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る、核医学診断装置の基本構成を説明するため1検出器タイプの斜視図。
【図2】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の正面図。
【図3】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の背面図。
【図4】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の側面図。
【図5】 同実施の形態に係る、検出器支持部の平面図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係る、核医学診断装置の正面図。
【図7】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の背面図。
【図8】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の側面図。
【図9】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の被検体に対する検査状態を説明する側面図。
【図10】 同実施の形態に係る、核医学診断装置の被検体に対する検査状態を説明する平面図。
【符号の説明】
K…検出器、34…移動基台、3…リング体、5a,5b…(第1、第2の円形)ガイドレール、6…太陽歯車、7a,7b…軸受けブロック、10…遊星歯車、12…サーボモータ(駆動源)、18…ボールねじ、17a…アームベース、17b…メインテーブル。

Claims (1)

  1. 被検体内に投与された放射性医薬品の臓器への集積または沈着状態を、シンチレーション検出器あるいは半導体検出器を有する検出器により、被検体外から検出して画像を得る核医学診断装置であって、
    被検体の体軸Tに沿って移動変位自在な基台と、
    この基台に取付けられ、内径部内に前記被検体を挿通可能とした円形枠状で、中心軸Oが被検体の体軸Tと略一致するよう構成されるリング体と、
    このリング体の周面に沿って設けられるガイドレールと、
    前記リング体の全周に亘って形成される太陽歯車と、
    前記ガイドレールに移動自在に嵌め込まれる軸受けブロックによって支持され、前記太陽歯車に噛合する遊星歯車および、この遊星歯車を回転駆動する駆動源を支持し、前記遊星歯車を回転駆動することで前記リング体の周面に沿って移動し、かつ前記リング体の接線方向に延設されるボールねじを有するアームベースと、
    このアームベースのボールねじに螺合し、ボールねじを回転駆動することで前記リング体の接線方向に沿って進退自在なメインテーブルと、
    このメインテーブルに、前記被検体の体軸Tおよびリング体の中心軸Oと平行に取付けられ、メインテーブルの進退移動にともない前記被検体に対して接近−離間させられるとともに、前記被検体の体軸Tおよびリング体の中心軸Oと直交する方向に支軸を備えた自転駆動機構を介して被検体の体軸Tに沿う方向Mに回動自在に支持される前記検出器とを具備することを特徴とする核医学診断装置。
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