JP4408582B2 - Inkjet head and inkjet recording apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェットヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装置)として用いるインクジェット記録装置において使用するインクジェットヘッドは、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する液室(加圧室、吐出室、圧力室、加圧液室等とも称される。)と、この液室内のインクを加圧する圧力発生手段(駆動手段、或いはエネルギー発生手段)とを備えて、圧力発生手段を駆動することで液室内インクを加圧してノズルからインク滴を吐出させるものである。
【0003】
従来、インクジェットヘッドとしては、圧電素子を用いて液室の壁面を形成する振動板を変形させてインク滴を吐出させるようにしたもの(特開平2−51734号公報参照)、或いは、発熱抵抗体を用いて液室内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるようにしたもの(特開昭61−59911号公報参照)、液室の壁面を形成する振動板と電極とを平行に配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることでインク滴を吐出させるようにしたもの(特開平6−71882号公報等参照)などが知られている。
【0004】
ところで、インクジェットヘッドは、液室、この液室にインクを供給する流体抵抗部、流体抵抗部を介して液室に供給するための共通インク液室、インク滴を吐出するためのノズル孔或いはノズル溝などの各種流路を形成する必要があり、例えば、液室などの流路を形成するための流路基板(液室基板)とノズルを有するノズル板などの部材を接合してヘッドが形成される。
【0005】
従来、インクジェットヘッドを構成する部材の接合には湿式の接着剤、フィルム接着剤などの接着剤接合が一般的であるが、この他、シリコン基板を液室基板やノズル板に用いた場合には直接接合や金属材料を介した共晶接合、あるいは金属材料を用いた場合には陽極接合なども行われている。
【0006】
ところで、一般的に2つの部材の接合を行う場合には、部品精度を保ち、信頼性の高い接合を実現しなければならないという要請がある。ところが、インクジェットヘッドにおいては、接合される部位はインクと接触する部位が多く、このインクとの接触は、接合剤自体を劣化させたり、接合界面に浸透し、剥離を生じさせたりと信頼性に関して大きな問題を引き起こすことになる。
【0007】
この場合、勿論、接合剤自体の劣化は、材料選定を十分に行うことで回避は可能であるが、界面の剥離に関しては、接合される材料が限定されていることもあり、その材料に対して十分な接合強度をもち、かつインクに対する劣化もしない材料を選定することは極めて困難であった。
【0008】
そこで、従来から様々な表面処理法、例えば、酸処理、ドライエッチ等による粗面化やUV洗浄、プラズマ処理などが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した各種表面処理を施した場合、確かに、特に初期強度という意味では、ある一定の効果が確認できるが、インク中に放置するといずれも界面へインクが侵入してしまい、剥離劣化する傾向が確認されており、接合信頼性が十分でないという課題がある。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、接合信頼性の高いインクジェットヘッド及び安定した画像品質が得られるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るインクジェットヘッドは、
インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通する液室と、この液室内のインクを加圧する圧力を発生する圧力発生手段とを備え、少なくとも接着剤で接合された2つの部材で液室が形成され、前記2つの部材の接合界面がインクに接するインクジェットヘッドにおいて、
2つの部材のうちの一方の部材は、ノズルが形成されたノズル板であり、
2つの部材のうちの他方の部材は、液室となる凹部と圧力発生手段により変形する振動板とが形成された液室部材であり、
液室部材は、ノズル板と接合する面にのみ窒化チタン膜が形成され、
接着剤を介してノズル板と液室部材の窒化チタン膜とが接合されている
構成としたものである。
【0012】
ここで、ノズル板の液室部材と接合する面にも窒化チタン膜が形成され、接着剤を介してノズル板の窒化チタン膜と液室部材の窒化チタン膜とが接合されている構成とできる。また、窒化チタン膜がスパッタにて形成されている構成とできる。
【0013】
また、接合される2つの部材の材質が、一方はニッケルであり、他方はシリコンであるものとすることができる。また、接着剤がエポキシ樹脂接着剤である構成とできる。
【0014】
さらに、上記本発明に係るインクジェットヘッドは、液室の壁面を形成する振動板と、この振動板に対向する電極とを有していることが好ましい。
【0015】
本発明に係るインクジェット記録装置は、インク滴を吐出させるインクジェットヘッドとして本発明に係るインクジェットヘッドを搭載したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機構部の側面説明図である。
【0017】
このインクジェット記録装置は、記録装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送される用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。
【0018】
印字機構部2は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ13にはインク滴を吐出する7個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側には記録ヘッド14に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着している。
【0019】
記録ヘッド14は、それぞれYインク、Mインク、Cインク、Bkインクの各インク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる。記録ヘッド14を構成する個々のインクジェットヘッドとしては、圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆるピエゾ型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるバブル型のもの、インク流路の壁面の少なくとも一部を形成する振動板とこれに対向する電極とを備え、静電力で振動板を変形変位させてインクを加圧する静電型のものなどを用いることができるが、ここでは、後述するように、静電型インクジェットヘッドを用いている。
【0020】
インクカートリッジ15は上方に大気と連通する大気口、下方には記録ヘッド14の個々のインクジェットヘッドへインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。このインクカートリッジ15からインクを記録ヘッド14の各インクジェットヘッド内に供給する。
【0021】
ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド12に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ17で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19との間にタイミングベルト20を張装し、このタイミングベルト20をキャリッジ13に固定しており、主走査モータ17の正逆回転によりキャリッジ13が往復駆動される。
【0022】
一方、給紙カセット4にセットした用紙3を記録ヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリクションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ローラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転駆動される。
【0023】
そして、キャリッジ13の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙3を記録記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材29を設けている。この印写受け部材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ローラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部材35,36とを配設している。
【0024】
記録時には、キャリッジ13を移動させながら画像信号に応じて記録記録ヘッド14を駆動することにより、停止している用紙3にインクを吐出して1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙3を排紙する。
【0025】
また、キャリッジ13の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド14の吐出不良を回復するための回復装置37を配置している。回復装置37は、キャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ13は印字待機中にはこの回復装置37側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド14をキャッピングされ、吐出口部(ノズル孔)を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する(パージする)ことにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
【0026】
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド14の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
【0027】
次に、このインクジェット記録装置のヘッド14を構成するインクジェットヘッドについて図3乃至図5を参照して説明する。なお、図3は同インクジェットヘッドの分解斜視説明図、図4は同ヘッドの振動板長手方向に沿う断面説明図、図5は図4の要部拡大図、図6は同ヘッドの振動板短手方向に沿う要部拡大断面図、図7は同ヘッド14の透過状態で示す要部平面説明図である。
【0028】
ヘッドチップ40は、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン基板、SOI基板などのシリコン基板等を用いた第1部材である流路基板(流路形成部材)41と、この流路基板41の下側に設けたシリコン基板、パイレックスガラス基板、セラミックス基板等を用いた電極基板42と、流路基板41の上側に設けた第2部材であるノズル板43とを備え、複数のインク滴を吐出するノズル44、各ノズル44が連通する液室である加圧室46、各加圧室46にインク供給路を兼ねた流体抵抗部47を介して連通する共通液室流路48などを形成している。
【0029】
流路基板41には液室46及びこの液室46の壁面である底部をなす振動板50(第1の電極となる。)を形成する凹部を形成し、ノズル板43には流体抵抗部47を形成する溝を形成し、また流路基板41と電極基板42には共通液室流路48を形成する貫通部を形成している。
【0030】
ここで、流路基板41は、例えば単結晶シリコン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボロンを注入してエッチングストップ層となる高濃度ボロン層を形成し、電極基板42と接合した後、液室46となる凹部をKOH水溶液などのエッチング液を用いて異方性エッチングすることにより、このとき高濃度ボロン層がエッチングストップ層となって振動板50が高精度に形成される。また、多結晶シリコン基板で振動板50を形成する場合は、液室基板上に振動板となる多結晶シリコン薄膜を形成する方法、または、予め電極基板42を犠牲材料で平坦化し、その上に多結晶シリコン薄膜を成膜した後、犠牲材料を除去することで形成できる。
【0031】
なお、振動板50に別途電極膜を形成してもよいが、上述したように不純物の拡散などによって振動板が電極を兼ねるようにしている。また、振動板50の電極基板42側の面に絶縁膜を形成することもできる。この絶縁膜としてはSiO2等の酸化膜系絶縁膜、Si3N4等の窒化膜系絶縁膜などを用いることができる。絶縁膜の成膜は、振動板表面を熱酸化して酸化膜を形成したり、成膜手法を用いたりすることができる。
【0032】
また、電極基板42には酸化膜層42aを形成し、この酸化膜層42aの部分に凹部54を形成して、この凹部54底面に振動板50に対向する電極15(第2の電極となる。)を設け、振動板50と電極55との間にギャップ56を形成し、これらの振動板50と電極55とによって静電型アクチュエータ部を構成している。なお、電極55表面にはSiO2膜などの酸化膜系絶縁膜、Si3N4膜などの窒化膜系絶縁膜からなる電極保護膜57を成膜しているが、電極表面55に電極保護膜57を形成しないで、振動板50側に絶縁膜を形成することもできる。
【0033】
これらの流路基板41と電極基板42との接合は、接着剤による接合も可能であるが、より信頼性の高い物理的な接合、例えば電極基板42がシリコンで形成される場合、酸化膜を介した直接接合法を用いることができる。この直接接合は1000℃程度の高温化で実施する。また、電極基板42がガラスの場合、陽極接合を行うことができる。電極基板42をシリコンで形成して、陽極接合を行う場合には、電極基板42と流路基板41との間にパイレックスガラスを成膜し、この膜を介して陽極接合を行うこともできる。さらに、流路基板41と電極基板42にシリコン基板を使用して金等のバインダーを接合面に介在させた共晶接合で接合することもできる。
【0034】
また、電極基板42の電極55としては、通常半導体素子の形成プロセスで一般的に用いられるAl、Cr、Ni等の金属材料や、Ti、TiN、W等の高融点金属、または不純物により低抵抗化した多結晶シリコン材料などを用いることができる。電極基板42をシリコンウエハで形成する場合には、電極基板42と電極55との間には絶縁層(上述した酸化膜層42a)を形成する必要がある。電極基板42にガラス基板、セラミック基板等の絶縁性材料を用いる場合には電極55との間に絶縁層を形成する必要はない。
【0035】
また、電極基板42にシリコン基板を用いる場合、電極55としては、不純物拡散領域を用いることができる。この場合、拡散に用いる不純物は基板シリコンの導電型と反対の導電型を示す不純物を用い、拡散領域周辺にpn接合を形成し、電極55と電極基板42とを電気的に絶縁する。
【0036】
ノズル板43には、多数のノズル44を形成するとともに、共通液室流路47と液室46を連通するための流体抵抗部47を形成する溝部を形成している。ここでは、このノズル板43はNi電鋳工法で製作しているが、この他、例えば、SUS、或いは樹脂と金属層の複層構造のものなども用いることができる。このノズル板43は流路基板41に後述するように接着剤で接合する。
【0037】
なお、ノズル板43と流路基板41との液室位置合わせを行うために、仮接合用の紫外線硬化型接着剤か瞬間接着剤を流路基板41の角に塗布して仮接合を行った後、本接合用の接着剤を加熱硬化する。この本接合用の接着剤としては、後述するように接合面に窒化チタン膜を成膜しているので、常温〜100℃の低温での硬化が可能なるもので十分である。
【0038】
そして、ヘッドチップ40の電極55は外部に延設して接続部(電極パッド部)55aとし、これにヘッド駆動回路であるドライバIC60をワイヤボンドによって搭載したFPCケーブル61を異方性導電膜などを介して接続している。このとき、電極基板42とノズル板43との間(ギャップ56入口)は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用いたギャップ封止剤62にて気密封止し、ギャップ56内に湿気が侵入して振動板50が変位しなくなるのを防止している。
【0039】
さらに、ヘッドチップ全体をフレーム部材65上に接着剤で接合している。このフレーム部材65にはヘッドチップ40の共通液室流路48に外部からインクを供給するためのインク供給穴66を形成しており、またFPCケーブル61等はフレーム部材65に形成した穴部67に収納される。
【0040】
このフレーム部材65とノズル板43との間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用いたギャップ封止剤68にて封止し、撥水性を有するノズル板43表面のインクが電極基板42やFPCケーブル61等に回り込むことを防止している。
【0041】
そして、このヘッド14のフレーム部材65にはインクカートリッジ15とのジョイント部材70が連結されて、フレーム部材65に熱融着したフィルタ71を介してインクカートリッジ15からインク供給穴66を通じて共通液室流路48にインクが供給される。
【0042】
このインクジェットヘッドにおいては、振動板50を共通電極とし、電極55を個別電極として、振動板50と電極55との間に駆動電圧を印加することによって、振動板50と電極55との間に発生する静電力によって振動板50が電極55側に変形変位し、この状態から振動板50と電極55間の電荷を放電させることによって振動板50が復帰変形して、液室46の内容積(体積)及び圧力が変化することによって、ノズル44からインク滴が吐出される。
【0043】
すなわち、個別電極とする電極55にパルス電圧を印加すると、共通電極となる振動板50との間に電位差が生じて、個別電極55と振動板50の間に静電力が生じる。この結果、振動板50は印加した電圧の大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧を立ち下げることで、振動板50の変位が復元して、その復元力により液室46内の圧力が高くなり、ノズル44からインク滴が吐出される。
【0044】
そこで、このインクジェット記録装置におけるインクジェットヘッドの内のヘッドチップ40とフレーム65の接合、流路基板41とノズル板43の接合の詳細について図7以降をも参照して説明する。なお、以下の説明では、流体抵抗部47はノズル板43の溝部と流路基板41とで画成されるものであるが、便宜上、ノズル板43の溝部を流体抵抗部47と称する。
【0045】
先ず、ノズル板43を電鋳で製作する場合の製造工程の一例について図7を参照して説明する。まず、同図(a)に示すように、ガラス基板面に導電膜を形成した、或いは導体基板等からなる電鋳支持基板81上に、1層目のドライフィルムレジスト(或いは厚膜レジスト)82を成膜した後、パターン露光を行って同図(b)に示すように流体抵抗部47に対応する部分に露光部83を形成する。
【0046】
次いで、同図(c)に示すように、2層目のドライフィルムレジスト(或いは厚膜レジスト)84を成膜した後、パターン露光を行って同図(d)に示すように1層目及び2層目のドライフィルムレジスト82,84を通じてノズル孔44に対応する部分に露光部85を形成する。その後、同図(e)に示すように現像を行って未露光部分を除去して露光部83,85を残す。
【0047】
そして、Ni電鋳を行って、同図(f)に示すように電鋳支持基板81上に電鋳めっき膜86を成膜した後、電鋳めっき86を電鋳支持基板81から剥離し、露光部83、85を除去することによって、同図(g)に示すようにノズル孔44及び流体抵抗部47を有するノズル板43を得る。
【0048】
次に、ノズル板43を電鋳で製作する場合の製造工程の他の例について図8を参照して説明する。まず、同図(a)に示すように、ガラス基板面に導電膜を形成した、或いは導体基板等からなる電鋳支持基板91上に、ノズル孔44に対応する位置にレジストパターン92を成膜した後、同図(b)に示すように、Ni電鋳を行って電鋳めっき膜93を成膜する。
【0049】
次いで、同図(c)に示すように、電鋳めっき膜93上にノズル孔44に対応する位置及び流体抵抗部47に対応する位置にドライフィルムレジスト(或いは厚膜レジスト)のレジストパターン94、95を形成した後、再度Ni電鋳を行って電鋳めっき膜93上にめっき膜を重ねて、同図(d)に示すようにノズル板43の厚みを有する電鋳めっき膜96を形成する。
【0050】
そして、同図(e)に示すように電鋳支持基板91から剥離した後、レジストパターン92、94、95を剥離して、同図(f)に示すように、ノズル孔44及び流体抵抗部47を有するノズル板43を得る。
【0051】
次に、第1部材であるヘッドチップ(以下「液室部材」という。)40と第2部材であるフレーム65との接着剤接合についてその接着工程とともに図9を参照して説明する。
フレーム65と液室部材40の接合には一般的に樹脂接着剤を用いる。樹脂接着剤は、簡便に使用でき、かつエポキシ樹脂などの耐インク性の高い材料を選定することで、材料としての高い信頼性も得ることができる。しかしながら、インクにはアルコール系の溶剤成分が含まれることが一般的であり、このため樹脂接着剤と金属等の接合界面に、長期の浸漬によってインクが侵入し、界面剥離を引き起こし、接合としての信頼性を大きく低下させることが確認されている。
【0052】
そこで、図5(a)に示すようなフレーム65と液室部材40とを接合する場合に、同図(b)に示すようにフレーム65の接合面及び液室部材40の接合面(電極基板42の裏面)に窒化チタン膜101、101を形成する。そして、同図(c)に示すように例えばフレーム65の接合面(正確には窒化チタン膜65の表面に接着剤102を塗布し、同図(d)に示すようにフレーム65と液室部材40とを位置あわせして重ね合わせ、接着剤102を硬化させて同図(e)に示すようにフレーム65と液室部材40とを接合する。
【0053】
このように2つの接合部材の一方もしくは両方の接合面に図5のような窒化チタン膜を形成して接着剤接合することにより、インク浸漬に対する接着剤−接合部材間界面の接合強度劣化が改善され、剛体同士の薄層接合が可能になり、噴射特性バラツキが少なく、かつ信頼性も高いヘッドを実現できる。
【0054】
窒化チタンは液状樹脂材料に対しぬれ性が高く、均一な塗布が可能な上に、硬化後の接合界面強度もインク浸漬での劣化がほとんど認められない。また、シリコンや一般の金属に対しても被着性が高く、窒化チタン膜を一層形成することでインクへの浸漬接合強度が大きくなり、接合信頼性が向上する。
【0055】
本発明者は、次のような実験を行ってシリコン同士の接合強度を評価したところ、シリコン同士ではインク浸漬により30%程度の強度低下が見られたが、窒化チタン膜を形成したものでは2%程度の低下しか認められなかった。
【0056】
この実験条件は以下のとおりである。
浸漬ビヒクル(染料無しインク)組成
エチレングリコール 10重量%
グリセリン 5重量%
2−ピロリドン 2重量%
2−エチル1,3−ヘキサンジオール 2重量%
アニオン系界面活性剤 1重量%
水 80重量%
浸漬条件 50℃加温 250時間
接着剤 常温エポキシ接着剤 DP460(住友3M:商品名)
窒化チタン膜 TiNターゲット スパッタ膜 2000Å
測定 引っ張り強度測定 接合面積 約1cm2
【0057】
ここで、液室部材40について説明すると、前述したように液室部材40を構成する流路基板41及び電極基板42はシリコン基板で形成している。シリコン基板を用いることで、液室などのインク流路や電極形成用溝など微細な加工を高精度に行うことができるうえ、シリコンに対する窒化チタン膜の製膜は一般的な半導体製造工程で実施することができるので、量産性も高く、低コスト化を図れる。
【0058】
また、窒化チタン膜101はスパッタにより形成することが好ましい。スパッタには、ターゲットとして窒化チタンを用いる場合と、チタンを用いて窒素雰囲気中で製膜する場合があるが、いずれでも良い。窒化チタンの製膜は、半導体の製造工程では一般的であり、バッチ処理に向いており、量産性が高く、ヘッドの低コスト化を図れる。また、窒化チタン膜101の膜厚は、接合強度と量産性のバランスから300〜3000Å程度にすることが好ましい。
【0059】
このように窒化チタン膜を接合面に形成して接着剤接合を行うことによって、接合する2つの部材の線熱膨張係数が大きく異なり、かつどちらもヤング率の高い剛体同士を加熱接合した場合であっても、残留応力が低減して接合界面の剥離も防止することができる。
【0060】
これを図10を参照して説明すると、線熱膨張係数が大きく異なり、かつどちらもヤング率の高い剛体同士であるフレーム105と液室部材106とを接合する場合、同図(a)に示すようにフレーム105の接合面に窒化チタン膜を成膜しないでそのまま接着剤107を塗布し、同図(b)に示すように位置合わせをして、接着剤107を硬化させるために加熱すると、同図(c)に示すようにフレーム105と液室部材106にのびが生じた状態で同図(d)に示すように接着剤107が硬化し、その後、常温まで降温すると、線熱膨張係数の値がフレーム>液室部材である場合、同図(e)に示すように反りが発生し、同図(h)に示すように端部に応力が集中して接合界面からの剥離が発生し易くなる。
【0061】
この対応策として常温に近い温度で硬化できる接着剤(2液エポキシ接着剤など)を使用することにより、この応力集中は回避することは可能であるが、このような常温硬化型の接着剤は一般的に加熱硬化型の接着剤に比べ、インクなどの溶剤を含む水溶液に対して金属やシリコンとの接合界面にインクが浸透しやすい傾向がある。
【0062】
そこで、窒化チタン膜を形成することによって、このような両部材の接合に対してより大きな効果をもたらし、剛体同士の常温接合が可能になって、残留応力の少ないヘッドを実現することができる。
【0063】
例えば、液室部材40を上述したようにシリコンで形成し、フレーム部材65をステンレスなどで形成した場合、シリコンの線熱膨張係数は、約0.33*10-5/℃であり、ステンレスの線熱膨張係数は1.7*10-5/℃で、約5倍異なる。このような2つの部材を、一般的な接着剤の接合温度125℃(常温+100℃)で接合すると、仮に、ヘッド長を40mmと設定するならば、約55μmののび量の差が生じる。これは残留応力に換算すると、極めて大きく、剥離もしくはヘッド破損の原因となる。これに対して、上述したように窒化チタン膜101を成膜して接合することで、常温に近い温度での接合が可能になり、残留応力の少ないヘッドが得られる。
【0065】
次に、第1部材であるノズル板43と第2部材である液室部材40の接着剤接合について図11以降をも参照して説明する。
ここでも、図11に示すように、ノズル板43の接合面及び液室部材40の流路基板41の接合面に窒化チタン膜101を成膜し、この窒化チタン膜101を介してノズル板43と流路基板41とを接着剤102で接合している。
【0066】
ノズル板43と液室部材(流路基板41)は張り合わせによって液室46を形成することから、両部材は剛性の高い部材を利用することが必須になる。すなわち、ここに柔らかい部材を使用することは、液室46内の圧力損失を生じさせ、噴射効率を著しく低下させることになる。したがって、ノズル板43と流路基板41の接合は必ず剛体同士の薄膜樹脂接着となり、接着部に残留応力が残りやすく、剥離の原因となりやすい。また、ノズル板43と流路基板41は双方ともインク流路の微細加工がされており、その接合領域も数十μmと極めて微細な幅となる。しかもこの部位はインクに直接接触するため、浸漬接合強度に対しては最も厳しい部位となる。
【0067】
そこで、上述したように、ノズル板43の接合面及び流路基板41の接合面に窒化チタン膜101を成膜して接着剤102で接合することによって、接着剤と部材との接合強度が向上して、インク浸漬によって接合界面にインクが侵入することがなく、接合信頼性が向上して、安定したインク滴噴射特性が得られる。
【0068】
例えば、ノズル板43をニッケル、液室部材40をシリコン基板で形成した場合、シリコンの線熱膨張係数は約0.33*10-5/℃であり、ニッケルの線熱膨張係数は1/3*10-5/℃で、約4倍異なる。このような2つの部材を、一般的な接着剤の接合温度125℃(常温+100℃)で接合すると、仮にヘッド長を40mmと設定するならば、約39μmののび量の差が生じる。これは残留応力に換算すると、極めて大きく、剥離もしくはヘッド破損の原因となる。これに対して、上述したように窒化チタン膜101を成膜して接合することで、常温に近い温度での接合が可能になり、残留応力の少ないヘッドが得られる。
【0069】
また、ここで、ノズル板43をニッケルとすることは、前述したような工法で、安定してノズル板を生産することができ、量産性の高いヘッド形成に有利であり、また液室46などのインク流路をシリコンで形成することも微細パターン形成性に優れ、有効である。
【0070】
さらに、図12に示すように、ノズル板43及び流路基板41並びに電極基板42の接液面の略全面を覆うように窒化チタン膜101を成膜することで、窒化チタン膜形成時にマスク等を必要とせず、スパッタ等で容易に窒化チタン膜101を形成でき、極めて生産性が向上して、ヘッドの低コスト化を図れる。加えて、窒化チタン膜101は耐インク性にも優れており、インクに触れる面をすべて窒化チタン膜101とすることで、シリコンや金属の溶出を防ぐことができ、インク種に左右されないヘッドが得られる。
【0071】
特に、振動板50は膜厚が2〜3μmと極めて薄く、溶出による膜減りはインクの噴射特性に大きな影響を与える。また、膜減りの程度がひどくなると、振動板50にピンホールができ、インクリークによるショートが発生し、ヘッド自体を破壊する可能性もある。そこで、窒化チタン膜101を接液面の全面に形成することで、この膜が耐インク層となり、ヘッドの信頼性を大きく向上することができる。
【0072】
上述したようにノズル板43と流路基板41とを窒化チタン膜101を介して接着剤102で接合することは、特に静電型インクジェットヘッドの場合により効果的である。
【0073】
すなわち、前述したように液室の剛性を上げるため、剛体のノズル板と液室部材を用いて、図13(a)に示すように接着剤102のみで加熱接合にて貼り合わせるとヘッド全体にそりを発生させる。このそりは、前述したようにノズルプ板43と液室部材40(流路基板41)の接合面の剥離の原因となる。
【0074】
このとき、静電型以外のインクジェットヘッドであれば、ノズル板43にたとえ応力が残っていても、決して剥がれさえしなければ、使用することは可能であり、実際には極めて困難ではあるが、同図(a)のような状態で半永久的に保つことができればそれはさほど大きな問題とはならない。
【0075】
これに対して、静電型インクジェットヘッドでは、同図(b)に示すように電極基板42と流路基板41の接合がパターン形成された面の直接接合や陽極接合といった比較的強度の低い接合法でしか行えないため、ノズル板43の接合部を強固に形成しても、残留応力が電極基板42と流路基板41の接合面に集中して、接合界面からの剥離を発生させてしまうことになる。そのため、ノズル板と流路基板との接合部の強度をいかに上げようとも、残留応力自体をかなり抑えなければ、結局信頼性の高いヘッドを得ることが困難となる。
【0076】
そこで、図11に示すように常温での残留応力の少ない接合を実現することで、静電型インクジェットヘッドの信頼性が極めて向上する。
【0077】
上述したようなインクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置においては、残留応力が低減して接合信頼性が向上し、インク滴吐出特性のバラツキが少なくなって安定したインク滴吐出を行うことができ、高品質画像を記録することができる。
【0078】
なお、上記各実施形態においては、静電型インクジェットヘッドの振動板と電極の平面形状を矩形とした例で説明したが、平面形状を台形、三角形とすることもできる。また、上記各実施形態ではインクジェットヘッドは振動板と液室とを流路基板として同一部材から形成しているが、振動板と液室形成部材とを別部材で形成して接合することもできる。
【0079】
また、本発明を適用する液滴吐出ヘッドは流路基板中に形成したノズル、液室、流体抵抗部、共通流路液室の形状、配置、形成方法は適切に変更することができる。例えば、上記実施形態においては、ノズルは振動板の変位方向にインク滴が吐出するように形成したサイドシュータ方式のヘッドであるが、ノズルを振動板の変位方向と交差する方向にインク滴が吐出するように形成したエッジシュータ方式のヘッドでもよい。
【0080】
さらに、上記各実施形態においては、インクジェットヘッドが静電型インクジェットヘッドである例で説明しているが、圧電素子を用いたピエゾ型インクジェットヘッド、或いは発熱抵抗体を用いたバブル型インクジェットヘッドなど、その他の方式のインクジェットにも適用することができる。なお、インク滴を吐出するものに限らず、液体レジストなどの液滴を吐出する液滴吐出ヘッドにも本発明を適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェットヘッドによれば、液室部材は、ノズル板と接合する面にのみ窒化チタン膜が形成され、接着剤を介してノズル板と液室部材の窒化チタン膜とが接合されている構成としたので、接着剤と部材の接合性が向上し、インク浸漬によってこの界面にインクが侵入することもなく、信頼性が向上する。
【0082】
ここで、窒化チタン膜がスパッタにて形成されていることで、バッチ処理が可能で量産性に優れ、信頼性の高いヘッドを低コストで得られる。
【0084】
この場合、窒化チタン膜がノズル板及び液室部材の少なくともいずれか一方の全面を覆うように形成されていることで、マスクを用いずにスパッタ等で容易に膜形成でき、高い量産性が可能となり、また、窒化チタン膜の耐インク性によって液室全体をインクから保護し、振動板等へのインクによるダメ−ジを防ぎ、信頼性をより高めることができる。
【0087】
また、接合される2つの部材の材質が、一方はニッケルであり、他方はシリコンであるものとすることで、2つの部材ともに窒化チタン膜との密着性が高く、高い信頼性が得られるとともに、どちらも電鋳、異方性エッチング等で微細加工を容易に形成でき、量産性が向上する。
【0088】
さらに、上記本発明に係るインクジェットヘッドによれば、液室の壁面を形成する振動板と、この振動板に対向する電極とを有するヘッド内残留応力に対してより弱い静電型ヘッドであっても、部材表面に窒化チタン膜を形成することにより、残留応力の少ない常温近傍での接合が可能となり、接着剤と部材の接合性が良く、インク浸漬によってこの界面にインクが侵入することもない、高い信頼性が得られる。
【0089】
本発明に係るインクジェット記録装置によれば、インク滴を吐出させるインクジェットヘッドとして本発明に係るインクジェットヘッドを搭載したので、インク滴吐出特性のバラツキが少なく、画像品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の概略斜視説明図
【図2】同機構部の側面説明図
【図3】同記録装置のヘッドの分解斜視説明図
【図4】同ヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図5】図4の要部拡大説明図
【図6】同ヘッドの振動板短手方向の断面説明図
【図7】ノズル板の製造工程の一例を説明する説明図
【図8】ノズル板の製造工程の他の例を説明する説明図
【図9】ヘッドチップとフレームとの接着剤接合を接合工程とともに説明する説明図
【図10】本発明との比較例の接着剤接合を接合工程とともに説明する説明図
【図11】ノズル板とヘッドチップとの接着剤接合を説明する要部拡大説明図
【図12】ノズル板とヘッドチップとの接着剤接合の他の例を説明する要部拡大説明図
【図13】本発明との比較例の接着剤接合を説明する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…ヘッド、24…搬送ローラ、33…排紙ローラ、40…インクジェットヘッド、41…流路基板、42…電極基板、43…ノズル板、44…ノズル、46…液室、47…流体抵抗部、48…共通流路液室、50…振動板、55…電極、101…窒化チタン膜、102…接着剤。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an inkjet head and an inkjet recording apparatus.
[0002]
[Prior art]
For example, an ink jet head used in an ink jet recording apparatus used as an image recording apparatus (image forming apparatus) such as a printer, a facsimile, a copying apparatus, or a plotter has a nozzle for ejecting ink droplets and a liquid chamber (pressurization) that communicates with the nozzle. Chamber, discharge chamber, pressure chamber, pressurized liquid chamber, etc.) and pressure generating means (driving means or energy generating means) for pressurizing ink in the liquid chamber. When driven, the ink in the liquid chamber is pressurized and ink droplets are ejected from the nozzles.
[0003]
Conventionally, as an inkjet head, a piezoelectric plate is used to deform a diaphragm that forms the wall surface of a liquid chamber to eject ink droplets (see Japanese Patent Laid-Open No. 2-51734), or a heating resistor Ink droplets are ejected at a pressure generated by generating bubbles by heating ink in the liquid chamber using a liquid crystal (see JP-A-61-59911), and a diaphragm that forms the wall surface of the liquid chamber; An ink droplet is ejected by arranging an electrode in parallel and deforming the diaphragm by an electrostatic force generated between the diaphragm and the electrode (see JP-A-6-71882, etc.) Are known.
[0004]
By the way, the ink jet head has a liquid chamber, a fluid resistance portion for supplying ink to the liquid chamber, a common ink liquid chamber for supplying the liquid chamber via the fluid resistance portion, a nozzle hole or a nozzle for discharging ink droplets. Various flow paths such as grooves need to be formed. For example, a head is formed by joining a flow path substrate (liquid chamber substrate) for forming a flow path such as a liquid chamber and a member such as a nozzle plate having nozzles. Is done.
[0005]
Conventionally, adhesive bonding such as wet adhesives and film adhesives is generally used for bonding the members constituting the inkjet head, but in addition, when a silicon substrate is used for a liquid chamber substrate or a nozzle plate Direct bonding, eutectic bonding via a metal material, or anodic bonding when a metal material is used is also performed.
[0006]
By the way, when joining two members generally, there exists a request | requirement that components precision must be maintained and highly reliable joining must be implement | achieved. However, in an inkjet head, there are many parts that are in contact with the ink, and the contact with the ink deteriorates the bonding agent itself, penetrates the bonding interface, and causes peeling. It will cause a big problem.
[0007]
In this case, of course, deterioration of the bonding agent itself can be avoided by sufficiently selecting the material, but regarding the peeling of the interface, the material to be bonded may be limited. Therefore, it has been extremely difficult to select a material that has sufficient bonding strength and does not deteriorate with respect to ink.
[0008]
Therefore, various surface treatment methods such as acid treatment, roughening by dry etching, UV cleaning, plasma treatment and the like have been conventionally performed.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the various surface treatments described above are performed, a certain effect can be confirmed, particularly in terms of the initial strength, but if left in the ink, the ink penetrates into the interface and peels off. The tendency has been confirmed, and there is a problem that the bonding reliability is not sufficient.
[0010]
SUMMARY An advantage of some aspects of the invention is that it provides an inkjet head with high bonding reliability and an inkjet recording apparatus capable of obtaining stable image quality.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an ink jet head according to the present invention includes:
A nozzle that ejects ink droplets; a liquid chamber that communicates with the nozzle; and a pressure generating means that generates pressure to pressurize the ink in the liquid chamber. The liquid chamber is composed of at least two members joined by an adhesive. Formed,SaidIn an inkjet head in which the bonding interface between two members is in contact with ink,
One of the two members is a nozzle plate on which a nozzle is formed,
The other member of the two members is a liquid chamber member in which a recess serving as a liquid chamber and a diaphragm deformed by the pressure generating means are formed.
The liquid chamber member is only on the surface that joins the nozzle plate.Titanium nitride film is formed,
The nozzle plate and the titanium nitride film of the liquid chamber member are bonded via an adhesive.
It is a configuration.
[0012]
here,A titanium nitride film is also formed on the surface of the nozzle plate that is bonded to the liquid chamber member, and the titanium nitride film of the nozzle plate and the titanium nitride film of the liquid chamber member are bonded via an adhesive.A titanium nitride film is formed by sputtering.Can be configured.
[0013]
Also,One of the materials of the two members to be joined may be nickel and the other may be silicon.Further, the adhesive may be an epoxy resin adhesive.
[0014]
Furthermore, the inkjet head according to the present invention preferably includes a diaphragm that forms the wall surface of the liquid chamber and an electrode that faces the diaphragm.
[0015]
The ink jet recording apparatus according to the present invention is equipped with the ink jet head according to the present invention as an ink jet head for ejecting ink droplets.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic perspective view of a mechanism portion of an ink jet recording apparatus according to the present invention, and FIG. 2 is a side view of the mechanism portion.
[0017]
The ink jet recording apparatus includes a carriage that is movable in the main scanning direction inside the recording apparatus
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
Here, the
[0022]
On the other hand, in order to convey the
[0023]
A
[0024]
At the time of recording, the recording and
[0025]
Further, a
[0026]
When a discharge failure occurs, the discharge port (nozzle) of the
[0027]
Next, an ink jet head constituting the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Here, for example, when a single crystal silicon substrate is used as the
[0031]
Although an electrode film may be separately formed on the
[0032]
Further, an
[0033]
The
[0034]
Further, the
[0035]
Further, when a silicon substrate is used for the
[0036]
In the
[0037]
In addition, in order to align the liquid chamber between the
[0038]
The
[0039]
Further, the entire head chip is bonded onto the
[0040]
The gap between the
[0041]
A
[0042]
In this ink jet head, the
[0043]
That is, when a pulse voltage is applied to the
[0044]
Therefore, details of joining of the
[0045]
First, an example of a manufacturing process when the
[0046]
Next, as shown in FIG. 4C, after forming a second dry film resist (or thick film resist) 84, pattern exposure is performed, and as shown in FIG. An exposed
[0047]
And after performing Ni electroforming and forming the
[0048]
Next, another example of the manufacturing process when the
[0049]
Next, as shown in FIG. 4C, a dry film resist (or thick film resist) resist
[0050]
Then, after peeling from the
[0051]
Next, adhesive bonding between the head chip 40 (hereinafter referred to as “liquid chamber member”) 40 as the first member and the
A resin adhesive is generally used for joining the
[0052]
Therefore, when the
[0053]
In this way, by forming a titanium nitride film as shown in FIG. 5 on one or both joining surfaces of two joining members and performing adhesive bonding, deterioration of the bonding strength at the interface between the adhesive and the bonding member against ink immersion is improved. In addition, a thin layer joining between rigid bodies is possible, and a head with little variation in jetting characteristics and high reliability can be realized.
[0054]
Titanium nitride has high wettability with respect to the liquid resin material, can be applied uniformly, and the bonding interface strength after curing hardly shows deterioration due to ink immersion. In addition, it is highly adherent to silicon and general metals, and by forming a single titanium nitride film, the strength of immersion bonding to ink is increased, and the bonding reliability is improved.
[0055]
The present inventor conducted the following experiment to evaluate the bonding strength between the silicons. As a result, the silicon was found to have a strength reduction of about 30% due to ink immersion. Only a decrease of about% was observed.
[0056]
The experimental conditions are as follows.
Immersion vehicle (dyeless ink) composition
10% by weight of ethylene glycol
2-
2-
80% by weight of water
Adhesive Room temperature epoxy adhesive DP460 (Sumitomo 3M: Trade name)
Titanium nitride film TiN target Sputtered film 2000mm
Measurement Tensile strength measurement Bonding area approx. 1cm2
[0057]
Here, the
[0058]
The
[0059]
By forming a titanium nitride film on the bonding surface in this way and performing adhesive bonding, the linear thermal expansion coefficients of the two members to be bonded differ greatly, and both are rigidly bonded with high Young's modulus. Even if it exists, residual stress can reduce and peeling of a joining interface can also be prevented.
[0060]
This will be described with reference to FIG. 10. When the
[0061]
As a countermeasure, this stress concentration can be avoided by using an adhesive that can be cured at a temperature close to room temperature (such as a two-part epoxy adhesive). In general, compared with a thermosetting adhesive, ink tends to penetrate into the bonding interface with metal or silicon in an aqueous solution containing a solvent such as ink.
[0062]
Therefore, by forming a titanium nitride film, it is possible to achieve a greater effect on the joining of both of these members, enabling room-temperature joining of rigid bodies, and realizing a head with little residual stress.
[0063]
For example, when the
[0065]
Next, the adhesive bonding between the
Also here, as shown in FIG. 11, a
[0066]
Since the
[0067]
Therefore, as described above, the bonding strength between the adhesive and the member is improved by forming the
[0068]
For example, when the
[0069]
Also, here, the nickel of the
[0070]
Further, as shown in FIG. 12, a
[0071]
In particular, the
[0072]
As described above, joining the
[0073]
That is, as described above, in order to increase the rigidity of the liquid chamber,Le boardAnd the liquid chamber member, as shown in FIG. 13A, when the adhesive 102 is bonded together by heat bonding, warpage occurs in the entire head. As described above, this warp causes peeling of the joint surface between the
[0074]
At this time, if it is an ink jet head other than the electrostatic type, even if stress remains in the
[0075]
On the other hand, in the electrostatic ink jet head, as shown in FIG. 5B, the bonding of the
[0076]
Therefore, as shown in FIG. 11, the reliability of the electrostatic ink jet head is greatly improved by realizing the bonding with less residual stress at room temperature.
[0077]
In an ink jet recording apparatus equipped with an ink jet head as described above, residual stress is reduced, bonding reliability is improved, variation in ink droplet ejection characteristics is reduced, and stable ink droplet ejection can be performed. A quality image can be recorded.
[0078]
In each of the above embodiments, the example in which the planar shape of the diaphragm and the electrode of the electrostatic ink jet head is rectangular has been described, but the planar shape may be a trapezoid or a triangle. In each of the above embodiments, the ink jet head is formed from the same member using the vibration plate and the liquid chamber as the flow path substrate. However, the vibration plate and the liquid chamber forming member may be formed from different members and joined. .
[0079]
Moreover, the shape, arrangement | positioning, and formation method of the nozzle, liquid chamber, fluid resistance part, and common channel liquid chamber which were formed in the flow-path board | substrate to the droplet discharge head to which this invention is applied can be changed appropriately. For example, in the above embodiment, the nozzle is a side shooter type head formed such that ink droplets are ejected in the direction of displacement of the diaphragm, but ink droplets are ejected in a direction intersecting the direction of displacement of the diaphragm. An edge shooter type head formed as described above may be used.
[0080]
Further, in each of the above embodiments, the example in which the ink jet head is an electrostatic ink jet head has been described. However, a piezoelectric ink jet head using a piezoelectric element, a bubble ink jet head using a heating resistor, etc. The present invention can also be applied to other types of inkjet. The present invention can be applied not only to ejecting ink droplets but also to a droplet ejection head that ejects droplets such as a liquid resist.
[0081]
【The invention's effect】
As described above, according to the inkjet head according to the present invention,The liquid chamber member is only on the surface that joins the nozzle plate.Titanium nitride film is formedThe nozzle plate and the titanium nitride film of the liquid chamber member are bonded via an adhesive.Since the configuration is adopted, the bonding property between the adhesive and the member is improved, and the ink does not enter the interface due to the ink immersion, and the reliability is improved.
[0082]
here,Since the titanium nitride film is formed by sputtering, batch processing is possible, mass production is excellent, and a highly reliable head can be obtained at low cost.
[0084]
In this case, the titanium nitride film is the nozzle plateas well asLiquid chamberAt least one ofSince it is formed so as to cover the entire surface, it can be easily formed by sputtering without using a mask, enabling high mass productivity, and the entire liquid chamber is protected from ink by the ink resistance of the titanium nitride film. In addition, it is possible to prevent damage to the diaphragm and the like by ink and to further improve the reliability.
[0087]
In addition, since the material of the two members to be joined is one of nickel and the other is silicon, both the two members have high adhesion to the titanium nitride film, and high reliability is obtained. In both cases, microfabrication can be easily formed by electroforming, anisotropic etching, etc., and mass productivity is improved.
[0088]
Furthermore, according to the ink jet head according to the present invention, the electrostatic head is weaker against the residual stress in the head having a vibration plate that forms the wall surface of the liquid chamber and an electrode facing the vibration plate. However, by forming a titanium nitride film on the surface of the member, it becomes possible to bond at a room temperature with little residual stress, and the bonding property between the adhesive and the member is good, and ink does not penetrate into this interface due to ink immersion. High reliability can be obtained.
[0089]
According to the ink jet recording apparatus of the present invention, since the ink jet head according to the present invention is mounted as an ink jet head for ejecting ink droplets, variation in ink droplet ejection characteristics is small, and image quality is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective explanatory view of a mechanism portion of an ink jet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory side view of the mechanism part.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the head of the recording apparatus.
FIG. 4 is a cross-sectional explanatory view of the head in the longitudinal direction of the diaphragm.
5 is an enlarged explanatory view of the main part of FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional explanatory view of the head in the lateral direction of the diaphragm.
FIG. 7 is an explanatory diagram illustrating an example of a nozzle plate manufacturing process.
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining another example of the nozzle plate manufacturing process.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining adhesive bonding between a head chip and a frame together with a bonding process.
FIG. 10 is an explanatory view for explaining adhesive bonding of a comparative example with the present invention together with a bonding process.
FIG. 11 is an enlarged explanatory view of a main part for explaining adhesive bonding between a nozzle plate and a head chip.
FIG. 12 is an enlarged explanatory view of a main part for explaining another example of adhesive bonding between a nozzle plate and a head chip.
FIG. 13 is an explanatory diagram illustrating adhesive bonding in a comparative example with the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記2つの部材のうちの一方の部材は、前記ノズルが形成されたノズル板であり、
前記2つの部材のうちの他方の部材は、液室となる凹部と前記圧力発生手段により変形する振動板とが形成された液室部材であり、
前記液室部材は、前記ノズル板と接合する面にのみ窒化チタン膜が形成され、
前記接着剤を介して前記ノズル板と前記液室部材の前記窒化チタン膜とが接合されている
ことを特徴とするインクジェットヘッド。A nozzle that ejects ink droplets; a liquid chamber that communicates with the nozzle; and a pressure generator that generates pressure to pressurize the ink in the liquid chamber. is formed, in the ink jet head joint interface of the two members are in contact with the ink,
One of the two members is a nozzle plate on which the nozzle is formed,
The other member of the two members is a liquid chamber member in which a recess serving as a liquid chamber and a diaphragm deformed by the pressure generating means are formed.
The liquid chamber member is formed with a titanium nitride film only on the surface to be joined with the nozzle plate ,
The ink jet head, wherein the nozzle plate and the titanium nitride film of the liquid chamber member are bonded via the adhesive .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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