JP4404971B2 - Method for producing coated particles - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粒子の被覆方法に関し、より詳しくは、発塵が抑制された被覆粒子や着色被覆粒子を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種粒子は、粉塵の発生を抑制するため、保存安定性を向上させるため、表面物性を改善するため等、様々な目的で表面の被覆処理が行われる。その中でも、粉塵の発生抑制は、酵素、薬剤、農薬等アレルギー性のある物質を含有する粒子においては、その取り扱い上重要なことである。発塵を抑制することを目的とした被覆方法としては、例えば特開昭50−71583号公報等が挙げられる。すなわち、特開昭50−71583号公報には、高分子フィルム形成性の水溶性又は水分散性の被覆剤と可塑剤としてグリセリンを含む被覆用水溶液を、流動層で粒子表面に噴霧することにより、発塵性の低い被覆粒子を製造する方法が開示されている。しかしながら、この方法を用いる場合、水溶液中の被覆剤濃度は一般的に5〜10%程度であり、被覆剤を必要量粒子表面に被覆するには多量の水分が持ち込まれるため、乾燥操作が必要であり、ユーティリティコストがかかる。また、設備的には、処理能力に対して比較的大きな場所を占める流動層が必要であり、付帯設備として温風発生装置等が必要となるので高価な設備となる。操作面では、水溶液を大量に噴霧すると粒子の凝集等が生じるため、必要量を噴霧するのに時間がかかり、また、粒子表面の水分を十分除去するために噴霧終了後更に乾燥時間が必要であり、被覆に要する時間が長い。更にこの方法は、水に対する溶解性の高い粒子あるいは水の影響を受ける粒子には適さない。
【0003】
また、例えば数種の粒子を配合してなる洗剤組成物において特定種の粒子を強調するために、その粒子に美しい外観を付与するべく粒子を着色することが行われている。従来、着色粒子を製造する方法として、特開平2―258872号公報、特開平9―13089号公報等のものがある。即ち、特開平2―258872号公報には、押出造粒物に色素と水溶性水和性物質を含む水溶液を噴霧して漂白活性剤押出物を着色する方法が開示されている。しかしながら、色素を含む水溶液を造粒物表面に噴霧する場合、均一に着色するために多量の水分が必要となり、後工程として乾燥操作が必要となる。さらに、この方法は、水に対する溶解性の高い粒子あるいは水の影響を受ける粒子には適しない。特開平9―13089号には、液体状の結合剤の存在下に、色素及び/または顔料を粉状の漂白活性化剤に添加し、造粒することにより造粒物内部に分散させて、無水条件下で着色造粒物を製造する方法を開示している。しかしながら、この方法は、色素等を造粒物内部に分散させるため、上記特開平2―258872号公報の方法にて得られる着色粒子と同等の色調を得るためには、色素を増量する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようする課題】
従って、本発明の目的は、実質的に乾燥操作を伴うことなく、粒子表面を被覆し粉塵の発生が抑制された被覆粒子の製造方法を提供することにあり、更にかかる粒子に着色を施す方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱可塑性水溶性被覆剤と可塑剤により被覆された被覆粒子の製造方法であって、以下の工程(a)、(b)、(c)を含むことを特徴とする被覆粒子の製造方法を提供するものである。
工程(a):熱可塑性水溶性被覆剤と該被覆剤100重量部に対して1〜50重量部の可塑剤を溶融させて均一に分散させた被覆用流体を調製する工程
工程(b):工程(a)で得た被覆用流体を攪拌転動状態にある粒子に添加し、粒子表面を被覆する工程
工程(c):工程(b)で得た被覆粒子を冷却する工程。
【0006】
また、本発明は、染料により着色された着色粒子の製造方法であって、以下の工程(a)’、(b)’、(c)’を含むことを特徴とする着色粒子の製造方法を提供するものである。
工程(a)’:染料、熱可塑性水溶性被覆剤及び該被覆剤100重量部に対して1〜50重量部の極性溶媒を均一に分散させ被覆用流体を調製する工程
工程(b)’:工程(a)’で得た被覆用流体を粒子表面に被覆する工程
工程(c)’:工程(b)’で得た被覆粒子を冷却する工程
【0007】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の被覆粒子の製造方法に用いられる成分を説明する。
1)粒子
本発明に用いられる粒子は、特に限定されず、例えば、漂白剤、漂白助剤、洗剤粒子、界面活性剤、香料、酵素等の単体またはこれらを含む複合化された造粒物であり、これらの粒子は、公知の技術で得られるものであり、例えば、噴霧乾燥、転動造粒、押出造粒、粉砕等の方法にて得られるものである。
【0008】
本発明に好適に用いられる粒子は、酵素または漂白活性化剤を含有するものである。本発明に用いられる酵素としては特に限定されないが、例えば、ハイドロラーゼ類、オキシドレダクターゼ類、リアーゼ類、トランスフェラーゼ類及びイソメラーゼ類が挙げられ、特に好ましくはセルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、プルラナーゼ、エステラーゼ、ヘミセルラーゼ、パーオキシターゼ、フェノールオキシターゼ、プロトペクチナーゼ及びペクチナーゼ等が挙げられる。また、本発明に用いられる漂白活性化剤としては特に限定されないが、テトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム等、例えば特開平8−3593に記載のもの等が挙げられる。
【0009】
2)熱可塑性水溶性被覆剤
本発明に用いられる熱可塑性水溶性被覆剤は、特に限定されず、かかる被覆剤としては、例えば水溶性高分子、非イオン界面活性剤等が挙げられる。水溶性高分子としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェノールエーテル等が挙げられる。これらの熱可塑性水溶性被覆剤は、1種でも、2種以上を組み合わせてもよい。
【0010】
熱可塑性水溶性被覆剤の使用量は、被覆する粒子100重量部に対して0.5〜20重量部が好ましく、1〜10重量部がさらに好ましい。
【0011】
また、本発明に用いられる熱可塑性水溶性被覆剤は、その融点又は軟化点が35〜80℃のものが好ましく、45〜70℃のものがより好ましく、50〜65℃のものが特に好ましい。保存時に、バインダーの溶融もしくは軟化により物性劣化が起こらないために融点又は軟化点は35℃以上のものが好ましく、被覆される粒子の熱劣化を押さえる観点から80℃以下のものが好ましい。
【0012】
なお、ここでいう融点は、日本工業規格JIS−K0064(1192)記載の融点測定法で測定した値を示す。また、軟化点も上記JIS−K0064(1192)記載の融点測定法で測定した値を示す。
【0013】
3)可塑剤
本発明に用いられる可塑剤は、熱可塑性水溶性被覆剤に塑性を付与し得るものであれば特に限定されないが、例えば、グリセリン、グリコール類、アルコール、石鹸、ペトリオール、水等が挙げられる。その中でも、発塵性低減効果、操作性、コスト、安全性等の観点からグリセリンが特に好ましい。これらの可塑剤は1種でも2種以上組み合わせて使用してもよい。可塑剤は、熱可塑性水溶性被覆剤100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部の割合で用いられる。
【0014】
上記成分を用いて、本発明の製造方法により被覆粒子を製造する。以下、本発明の製造方法について、工程毎に説明する。
【0015】
工程(a):被覆用流体調製工程
この工程は、熱可塑性水溶性被覆剤及び可塑剤を均一に混合し、被覆流体を調製する工程である。
【0016】
本工程で用いられる混合機としては、温度調整用のジャケット又はコイルを有する攪拌翼を備えた混合機であればよく、一般的な混合機が使用できる。
【0017】
また、本工程において各成分を混合する順序としては特に限定されず、任意に行うことができる。更に、各成分は、液体状、固体状、粉末状のいずれでもよく、最終的に均一に混合された流体、好ましくは液体となればよい。
【0018】
混合時の温度としては、熱可塑性水溶性被覆剤の融点以上であって、100℃以下であることが好ましく、90℃以下であることがさらに好ましい。この範囲において、良好な混合状態の被覆用流体を得られる傾向にある。
【0019】
工程(b):被覆工程
被覆工程は、工程(a)において得られる被覆用流体で粒子表面を被覆する工程である。
【0020】
被覆方法としては、工程(a)で得られる被覆用流体で粒子表面を被覆できれば、如何なる方法でもよいが、被覆用流体の粘度が比較的高いことから、粒子を攪拌転動させながら被覆用流体を噴霧供給することが好ましい。
【0021】
被覆用流体の使用量は任意であるが、好ましくは被覆される粒子100重量部に対して0.5〜20重量部であり、より好ましくは1〜10重量部である。この範囲において、良好な着色粒子を得られる傾向にあり好適である。
【0022】
この工程に用いられる攪拌転動装置としては、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))、ハイスピードミキサー(深江工業(株))、レディゲミキサー(レディゲ社)等が挙げられる。
【0023】
工程(c):冷却工程
冷却工程は、工程(b)において得られる被覆粒子を冷却する工程である。冷却により、被覆粒子の粘着性が下がり、粒子強度が上がるため、製品同士の合一、輸送中の変形を防ぐことができる。この工程で使用できる装置としては振動コンベア、流動層等が挙げられるが、工程(b)の被覆工程に例えばハイスピードミキサーのような攪拌転動装置を用いた場合は、ジャケット温度の切替えによっても行うことができる。冷却条件としては、熱可塑性水溶性被覆剤の融点以下に冷却することが好ましく、さらには粒子が熱劣化を生じない温度以下まで冷却することが好ましい。
【0024】
次に、本発明の着色粒子の製造方法に用いられる成分について説明するが、粒子と熱可塑性水溶性被覆剤については上記と同様であるので、それ以外の成分について説明する。
【0025】
4)染料
本発明に用いられる染料としては、特に限定されず、一般的に用いられるものが使用できるが、例えば、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染料等が挙げられる。なお、本発明で得られる着色粒子を、例えば洗剤組成物に用いる際に要求される衣類への非染着性を付与する場合には、上述の中でもアニオン性を呈する染料を使用することが好ましく、より好ましくはアントラキノン染料、カルボニウム染料(その中でもトリフェニルメタン染料、トリアリールメタン染料が好ましい)が好ましい。また、上記染料は、1種でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0026】
染料の使用量は、着色する粒子100重量部に対し、好ましくは0.001〜1重量部、より好ましくは0.01〜0.1重量部である。この範囲において、良好な発色性を呈し、着色粒子の色移りのない粒子を得られ、好適である。
【0027】
5)極性溶媒
本発明に用いられる極性溶媒としては、特に限定されず、一般的なものが使用できるが、その中でも、水、グリセリン、グリコール、アルコールが好ましく、操作性、安全性の面から、水又はグリセリンが特に好ましい。これらの極性溶媒は、1種でも2種以上組み合わせて使用してもよい。また、極性溶媒の添加量は、熱可塑性水溶性被覆剤100重量部に対して1〜50重量部であり、5〜30重量部が好ましい。この範囲において、均一な着色が発現し得る傾向にある。
【0028】
上記成分を用いて、本発明の製造方法により着色粒子を製造する方法について説明すると、工程(a)’の被覆用流体調製工程は、染料、熱可塑性水溶性被覆剤及び極性溶媒を均一に分散させて被覆流体を調製する工程である。本工程で用いられる混合機は前記工程(a)で例示したものが使用できる。また、本工程において各成分を混合する順序としては特に限定されないが、例えば、▲1▼極性溶媒に染料を添加溶解させた後、熱可塑性水溶性被覆剤に添加し分散混合する。▲2▼熱可塑性水溶性被覆剤に極性溶剤を添加混合した後、染料を添加し分散混合する。▲3▼熱可塑性水溶性被覆剤に染料を添加混合した後、極性溶媒を添加し分散混合する。▲4▼染料、熱可塑性水溶性被覆剤、極性溶媒全てを同時に添加して分散し混合することが考えられる。上述のいずれの方法でも、可能であるが、上記▲1▼の方法が、染料を極性溶媒に溶解し易くする観点から、好ましい。また、熱可塑性水溶性被覆剤は必ず溶融して添加する必要はなく、粉末状で添加して最終的に溶融させてもよい。従って、混合時の温度としては、熱可塑性水溶性被覆剤の融点以上であって、100℃以下であることが好ましく、90℃以下であることがさらに好ましい。この範囲において、良好な混合状態の被覆用流体を得られる傾向にある。なお、工程(b)’と工程(c)’は、前記した被覆方法と同様であるので、再述を省く。
【0029】
本発明の被覆粒子の製造方法の一例を詳述すると、熱可塑性水溶性被覆剤である平均分子量1,000〜20,000のポリエチレングリコールと、被覆剤100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部の可塑剤であるグリセリン、水、もしくはグリセリンと水との混合物とを混合し、ポリエチレングリコールの融点以上に加熱してポリエチレングリコールを溶融させ、可塑剤を均一に分散させ被覆用流体を調製する〔工程(a)〕。粒子を着色する場合は予め染料も仕込んでおく。次いで、該被覆用流体を、好ましくは前記ポリエチレングリコールの融点以上の温度で、攪拌転動状態にある酵素、漂白活性化剤などの粒子に添加し、粒子表面を均一に被覆する〔工程(b)〕。次いで、前記ポリエチレングリコールの融点以下に被覆粒子を冷却して目的とする被覆粒子を得る〔工程(b)〕。この冷却により被覆用流体が固化して皮膜が形成される。
【0030】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0031】
実施例1
被覆する粒子として、洗剤用酵素造粒物を使用した。造粒物の製造方法は、以下に示す通りである。
【0032】
<原料>
酵素粉末
微生物寄託番号が微工研菌寄第11418号のバチルス(Bacillus)属に属する菌より培養採取されたアルカリプロテアーゼの水溶液に、ドデシル硫酸ナトリウムと芒硝(硫酸ナトリウム)を添加して、並流式噴霧乾燥機で乾燥して得た平均粒子径50μmの粉末を用いた。ドデシル硫酸ナトリウムと芒硝の量は、乾燥品に対して夫々2重量%と23重量%である。また、乾燥品には培地由来の糖分が48重量%含まれている。乾燥酵素粉末の酵素活性は63APU/gであった。
【0033】
核物質
平均粒子径が610μmで、500μm以下の粒子が11%、700μm以上の粒子が9%の塩化ナトリウムを用いた。
【0034】
バインダー
ポリエチレングリコール(花王(株):KPEG6000(分子量6000))を用いた。
【0035】
<配合>
酵素粉末20重量%、核物質50重量%、芒硝10重量%、酸化チタン10重量%、バインダー10重量%。
【0036】
<造粒操作>
攪拌転動装置(深江工業(株):ハイスピードミキサーFS−10型)に上記原料(合計6kg)を全て投入し、ジャケットに85℃の温水を流しながら、攪拌翼先端速度を5m/秒で混合攪拌した。内容物の温度が65℃迄上昇した時、ミキサーから排出し、直ちに流動層に移して30℃になる迄冷却した。得られた造粒物を篩にかけ、350〜1000μmの粒子を被覆する粒子として用いた。
【0037】
工程(a):可塑剤にグリセリン、熱可塑性水溶性被覆剤にポリエチレングリコール(花王(株):KPEG6000(分子量6000))を使用して、以下の操作を行った。70℃で溶融状態にあるポリエチレングリコール100gにグリセリン10gを添加し攪拌分散させ、被覆用流体を得た。この被覆用流体を固化させないように70℃に保った。
【0038】
工程(b):攪拌転動装置(深江工業(株):ハイスピードミキサーLFS−GS−2J型)に酵素粒子を490g仕込み、アジテーター回転数520rpm、チョッパー回転数1660rpm、ジャケット温度60℃に設定して、品温が60℃になるまで昇温した。次いで、工程(a)で調製した被覆用流体11.25gを1分間で添加し、その後9分間攪拌転動して粒子の被覆を行った。
【0039】
工程(c):粒子表面の被覆終了後、ジャケットの温水を水道水に切替え、45℃まで冷却し装置より抜き出した。
【0040】
〔評価〕
得られた被覆粒子から発生する粉塵量と粉塵中の活性酵素量を下記の方法で測定した。結果は表1に示すように、粉塵量も粉塵中の活性酵素量も非常に低い値であった。
【0041】
<粉塵量の測定>
エルトリエーション法により行った。即ち、管径34.5mm、管長2000mmのガラス管の下部に仕切フィルターを介してサンプル60gを仕込み、下部から空気を1.3m/sの流速で供給して粒子を流動化させ、40分間に捕捉フィルターに捕収された粉塵量を定量した。
【0042】
<粉塵中の活性酵素量の測定>
アンソン−ヘモグロビン法により測定した。即ち、0.5mlのヘモグロビン基質と0.15mlの2mM−塩化カルシウム溶液を混合し、30℃で5分間インキュベートした。次いで、エルトリエーション法で得られた粉塵を生理食塩水5mlに溶解したサンプルを100μl添加し、30℃で10分間反応させた後、5%トリクロロ酢酸水溶液を1.25ml加え反応を停止させた。反応終了液を遠心分離して上澄み0.5mlを分取した。アルカリ性銅溶液2.5mlを添加し40℃で10分間攪拌した後、フェノール試薬を0.25ml添加して40℃で20分間攪拌混合して発色させた。得られた発色液の660nmにおける吸光度を測定し、以下の換算式を用いて粉塵中の活性蛋白量を計算した。
【0043】
【数1】

Figure 0004404971
【0044】
ここで、aは検量線の傾き、ΔODはブランクとの吸光度差であり、比活性を200APU/mgと仮定した。
【0045】
実施例2
工程(a)において、可塑剤に水を使用した以外は、実施例1と同様な操作で粒子の被覆を行い、同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0046】
実施例3
工程(a)において、可塑剤に水とグリセリンの混合溶液(水:グリセリン=1:4、重量比)を使用した以外は、実施例1と同様な操作で粒子の被覆を行い、同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0047】
比較例1
工程(a)において、可塑剤を用いずに被覆用流体を調製した以外は、実施例1と同様な操作で粒子の被覆を行い、同様の評価を行った。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 0004404971
【0049】
実施例4
着色する粒子として、洗剤用酵素造粒物を使用した。造粒物の製造方法は、以下に示す通りである。
【0050】
<原料>
酵素粉末
微生物寄託番号が微工研菌寄第1138号のバチルス(Bacillus)属に属する菌より培養採取されたアルカリセルラーゼの水溶液に塩化カルシウムと芒硝を添加して、並流式噴霧乾燥機で乾燥して得た平均粒子径50μmの粉末を用いた。塩化カルシウムと芒硝の量は、乾燥品に対して夫々0.5重量%と48重量%である。
【0051】
核物質
平均粒子径が610μmで、500μm以下の粒子が11%、700μm以上の粒子が9%の塩化ナトリウムを用いた。
【0052】
バインダー
ポリエチレングリコール(花王(株):KPEG6000(分子量6000))を用いた。
【0053】
<配合>
酵素粉末35重量%、核物質45重量%、バインダー15重量%、酸化チタン5重量%。
【0054】
<造粒操作>
攪拌転動装置(深江工業(株):ハイスピードミキサーFS−10型)に上記原料(合計6kg)を全て投入し、ジャケットに85℃の温水を流しながら、攪拌翼先端速度を5m/秒で混合攪拌した。内容物の温度が65℃迄上昇した時、ミキサーから排出し、直ちに流動層に移して30℃になる迄冷却した。
【0055】
得られた造粒物を篩にかけ、350〜1000μmの粒子を着色する粒子として用いた。
【0056】
工程(a):極性溶媒に水、染料にトリフェニルメタン染料(保土ヶ谷化学(株):青色1号)、熱可塑性水溶性被覆剤にポリエチレングリコール( 花王(株):KPEG6000(分子量6000)) を使用して、以下の操作を行った。水10gに、トリフェニルメタン染料2.5gを添加して混合溶解した。次いでこの水溶液を70℃で溶融させたポリエチレングリコール100gに添加し攪拌分散させ、被覆用流体を固化しないように70℃に保った。
【0057】
工程(b):攪拌転動装置(深江工業(株):ハイスピードミキサーLFS−GS−2J型)に酵素粒子を490g仕込み、主軸回転数520rpm、解砕羽根回転数1660rpm、ジャケット温度60℃に設定して、品温が60℃になるまで昇温した。次いで、工程(a)で調製した被覆用流体11.25gを1分間で添加し、その後9分間攪拌転動して粒子の被覆を行った。
【0058】
工程(c):粒子の被覆終了後、ジャケットの温水を水道水に切替え、45℃まで冷却し装置より抜き出した。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0059】
実施例5
着色する粒子として、漂白活性化剤造粒物を使用した。造粒物の製造方法は以下に示す通りである。
下記式(1)
【0060】
【化1】
Figure 0004404971
【0061】
で表わされる漂白活性化剤を2.7kg、ポリエチレングリコール(花王(株):KPEG6000(分子量6000))を0.6kg、アルキル硫酸ソーダ(花王(株):エマール10P(アルキル基の炭素数12))を1.7kg、合計5kgを攪拌転動装置(深江工業(株):ハイスピードミキサーFS−GC−10型)に仕込み、ジャケット温度を80℃、主軸回転数200rpm、解砕羽根の回転数1500rpmで混合・昇温し、粉体の温度が70℃になった時点で混合物を抜き出した。
【0062】
次いで、得られた混合物を押出造粒機(不二パウダル(株):ペレッターダブルEXD−100型)により、孔径800μmのスクリーンを通して押し出して圧密化した。得られた押出物を振動冷却機(不二パウダル(株):バイブロ/フロードライヤーVDF /6000型)で冷却した後、整粒機(不二パウダル(株)、ナイフカッターFL−200型)にて解砕した。得られた解砕物を分級機((株)ダルトン:円型振動篩502型)により分級し、粒子径350〜1400μm(重量平均粒子径900μm)のものを漂白活性化剤造粒物製品とした。
【0063】
工程(a)〜(c)の操作は、工程(a)において極性溶媒にグリセリンを用いた以外は実施例4と同様な操作を行った。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0064】
実施例6
工程(a)において、極性溶媒にグリセリンを用いたこと以外は、実施例4と同様な操作で着色を行った。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0065】
実施例7
工程(a)において、極性溶媒に水とグリセリン水溶液を用いたこと以外は、実施例4と同様な操作で着色を行った(水:グリセリン=1:4)。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0066】
実施例8
工程(a)において、染料にアントラキノン染料(三井東圧(株): Acid Blue 112)を用いたことと、極性溶媒にグリセリンを用いた以外は、実施例4と同様な操作で着色を行った。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0067】
実施例9
工程(a)において、染料にフタロシアニン染料(日本化薬(株):Kayacion Turquoise E-Na )を用いたことと、極性溶媒にグリセリンを用いた以外は、実施例4と同様な操作で着色を行った。得られた粒子は、均一かつ鮮やかな青色を呈する着色粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0068】
比較例2
工程(a)において、極性溶媒を用いなかった以外は、実施例4と同様な操作で着色を行った。得られた粒子は、不均一で殆ど着色されていない粒子であった。また、実施例1と同じ方法で粉塵量の測定を行った。結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
Figure 0004404971
【0070】
【発明の効果】
本発明の製造方法によれば、実質的に乾燥を行うことなく、発塵が抑制された被覆粒子や着色被覆粒子を得ることができる。特に着色粒子の場合は、均一かつ鮮明な着色粒子を得ることができる。また、被覆操作に水を殆ど使用しないため、粒子中の有効成分を失活させることなく被覆粒子もしくは着色粒子を得ることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a particle coating method, and more particularly to a method for obtaining coated particles and colored coated particles in which dust generation is suppressed.
[0002]
[Prior art]
Various particles are subjected to surface coating treatment for various purposes, such as to suppress generation of dust, improve storage stability, and improve surface physical properties. Among them, the suppression of dust generation is important for handling particles that contain allergenic substances such as enzymes, drugs, and agricultural chemicals. As a coating method for the purpose of suppressing dust generation, for example, JP-A-50-71583 and the like can be mentioned. That is, in JP-A-50-71583, a water-soluble or water-dispersible coating agent capable of forming a polymer film and a coating aqueous solution containing glycerin as a plasticizer are sprayed onto the particle surface in a fluidized bed. A method for producing coated particles with low dusting properties is disclosed. However, when this method is used, the concentration of the coating agent in the aqueous solution is generally about 5 to 10%, and a large amount of moisture is brought in to coat the particle surface with the required amount of the coating agent. And there is a utility cost. In addition, in terms of equipment, a fluidized bed that occupies a relatively large space with respect to the processing capacity is required, and a hot air generator or the like is required as ancillary equipment, resulting in expensive equipment. In terms of operation, when a large amount of aqueous solution is sprayed, particles agglomerate, etc., so it takes time to spray the required amount, and further drying time is required after spraying to sufficiently remove the moisture on the particle surface. Yes, the time required for coating is long. Further, this method is not suitable for particles having high solubility in water or particles affected by water.
[0003]
For example, in order to emphasize specific types of particles in a detergent composition containing several types of particles, the particles are colored to give the particles a beautiful appearance. Conventional methods for producing colored particles include those disclosed in JP-A-2-258882 and JP-A-9-13089. That is, JP-A-2-258882 discloses a method of coloring a bleaching activator extrudate by spraying an extruded granule with an aqueous solution containing a pigment and a water-soluble hydratable substance. However, when an aqueous solution containing a pigment is sprayed on the surface of the granulated product, a large amount of water is required for uniform coloring, and a drying operation is required as a subsequent step. Further, this method is not suitable for particles having high solubility in water or particles affected by water. In JP-A-9-13089, in the presence of a liquid binder, a dye and / or pigment is added to a powdery bleach activator and granulated to disperse within the granulated product. A method for producing a colored granule under anhydrous conditions is disclosed. However, since this method disperses the dye and the like inside the granulated product, it is necessary to increase the amount of the dye in order to obtain the same color tone as that of the colored particles obtained by the method described in JP-A-2-258882. is there.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for producing coated particles in which the particle surface is coated and the generation of dust is suppressed without substantially involving a drying operation, and further, a method for coloring such particles. Is to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a method for producing a coated particle coated with a thermoplastic water-soluble coating agent and a plasticizer, comprising the following steps (a), (b) and (c): A manufacturing method is provided.
Step (a): Step (b) of preparing a coating fluid in which 1 to 50 parts by weight of a thermoplastic water-soluble coating agent and 100 parts by weight of the coating agent are melted and uniformly dispersed. Step (c) of adding the coating fluid obtained in the step (a) to the particles in the state of stirring and rolling to coat the particle surface: Step of cooling the coated particles obtained in the step (b).
[0006]
The present invention also provides a method for producing colored particles colored with a dye, comprising the following steps (a) ′, (b) ′, and (c) ′. It is to provide.
Step (a) ′: Step (b) ′ for preparing a coating fluid by uniformly dispersing 1 to 50 parts by weight of a polar solvent with respect to 100 parts by weight of a dye, a thermoplastic water-soluble coating agent, and the coating agent. Step (c) ′ for coating the particle surface with the coating fluid obtained in step (a) ′: Step for cooling the coated particles obtained in step (b) ′
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, components used in the method for producing coated particles of the present invention will be described.
1) Particles The particles used in the present invention are not particularly limited, and for example, bleaching agents, bleaching assistants, detergent particles, surfactants, fragrances, enzymes, etc., or complex granulated products containing these. These particles are obtained by a known technique, and are obtained, for example, by a method such as spray drying, rolling granulation, extrusion granulation, or pulverization.
[0008]
The particles preferably used in the present invention contain an enzyme or a bleach activator. The enzyme used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include hydrolases, oxidoreductases, lyases, transferases, and isomerases, and particularly preferably cellulase, protease, lipase, amylase, pullulanase, esterase, Examples include hemicellulase, peroxidase, phenol oxidase, protopectinase and pectinase. The bleaching activator used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include tetraacetylethylenediamine, pentaacetylglucose, sodium dodecanoyloxybenzenesulfonate, and the like, for example, those described in JP-A-8-3593.
[0009]
2) Thermoplastic water-soluble coating agent The thermoplastic water-soluble coating agent used in the present invention is not particularly limited, and examples of such a coating agent include water-soluble polymers and nonionic surfactants. Examples of the water-soluble polymer include polyethylene glycol and polypropylene glycol. Examples of the nonionic surfactant include polyoxyethylene alkyl ether and polyoxyethylene phenol ether. These thermoplastic water-soluble coating agents may be used alone or in combination of two or more.
[0010]
The amount of the thermoplastic water-soluble coating agent used is preferably 0.5 to 20 parts by weight and more preferably 1 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the particles to be coated.
[0011]
The thermoplastic water-soluble coating material used in the present invention preferably has a melting point or softening point of 35 to 80 ° C, more preferably 45 to 70 ° C, and particularly preferably 50 to 65 ° C. In order to prevent deterioration of physical properties due to melting or softening of the binder during storage, the melting point or softening point is preferably 35 ° C. or higher, and preferably 80 ° C. or lower from the viewpoint of suppressing thermal deterioration of the coated particles.
[0012]
In addition, melting | fusing point here shows the value measured by the melting | fusing point measuring method of Japanese Industrial Standards JIS-K0064 (1192). Moreover, a softening point also shows the value measured by the melting | fusing point measuring method of the said JIS-K0064 (1192).
[0013]
3) Plasticizer The plasticizer used in the present invention is not particularly limited as long as it can impart plasticity to the thermoplastic water-soluble coating material. For example, glycerin, glycols, alcohol, soap, petriol, water, etc. Is mentioned. Among these, glycerin is particularly preferable from the viewpoint of dust generation reduction effect, operability, cost, safety and the like. These plasticizers may be used alone or in combination of two or more. The plasticizer is used in a ratio of 1 to 50 parts by weight, preferably 5 to 30 parts by weight, based on 100 parts by weight of the thermoplastic water-soluble coating agent.
[0014]
Using the above components, coated particles are produced by the production method of the present invention. Hereinafter, the manufacturing method of this invention is demonstrated for every process.
[0015]
Step (a): Coating fluid preparation step This step is a step of preparing a coating fluid by uniformly mixing a thermoplastic water-soluble coating agent and a plasticizer.
[0016]
The mixer used in this step may be a mixer provided with a stirring blade having a temperature adjusting jacket or coil, and a general mixer can be used.
[0017]
Moreover, it does not specifically limit as an order which mixes each component in this process, It can carry out arbitrarily. Furthermore, each component may be in the form of a liquid, a solid, or a powder, and may be a fluid that is finally uniformly mixed, preferably a liquid.
[0018]
The temperature at the time of mixing is not lower than the melting point of the thermoplastic water-soluble coating agent, preferably not higher than 100 ° C., more preferably not higher than 90 ° C. Within this range, there is a tendency to obtain a coating fluid in a well-mixed state.
[0019]
Step (b): Coating step The coating step is a step of coating the particle surface with the coating fluid obtained in step (a).
[0020]
As a coating method, any method may be used as long as the particle surface can be coated with the coating fluid obtained in step (a). However, since the viscosity of the coating fluid is relatively high, the coating fluid is stirred while rolling the particles. Is preferably supplied by spraying.
[0021]
The amount of the coating fluid used is arbitrary, but it is preferably 0.5 to 20 parts by weight, more preferably 1 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the particles to be coated. Within this range, it is preferable because good colored particles tend to be obtained.
[0022]
Examples of the stirring and rolling device used in this step include a Henschel mixer (Mitsui Miike Chemical Co., Ltd.), a high-speed mixer (Fukae Kogyo Co., Ltd.), a Redige mixer (Redige Corporation), and the like.
[0023]
Step (c): Cooling Step The cooling step is a step for cooling the coated particles obtained in step (b). By cooling, the adhesiveness of the coated particles decreases and the particle strength increases, so that unity between products and deformation during transportation can be prevented. Examples of devices that can be used in this process include vibrating conveyors, fluidized beds, and the like. However, when a stirring and rolling device such as a high-speed mixer is used for the coating step in step (b), the jacket temperature can be switched. It can be carried out. As cooling conditions, it is preferable to cool below the melting point of the thermoplastic water-soluble coating agent, and it is preferable to cool to a temperature at which the particles do not undergo thermal degradation.
[0024]
Next, the components used in the method for producing colored particles of the present invention will be described. Since the particles and the thermoplastic water-soluble coating agent are the same as described above, the other components will be described.
[0025]
4) Dye The dye used in the present invention is not particularly limited, and those generally used can be used. Examples thereof include azo dyes, anthraquinone dyes, indigoid dyes, phthalocyanine dyes, and carbonium dyes. In addition, when imparting the non-dyeing property to clothing required when the colored particles obtained in the present invention are used in, for example, a detergent composition, it is preferable to use an anionic dye among the above. More preferred are anthraquinone dyes and carbonium dyes (among them, triphenylmethane dyes and triarylmethane dyes are preferred). The above dyes may be used alone or in combination of two or more.
[0026]
The amount of the dye used is preferably 0.001 to 1 part by weight and more preferably 0.01 to 0.1 part by weight with respect to 100 parts by weight of the particles to be colored. In this range, particles exhibiting good color developability and having no color transfer of the colored particles can be obtained, which is preferable.
[0027]
5) Polar solvent The polar solvent used in the present invention is not particularly limited, and general solvents can be used. Among them, water, glycerin, glycol and alcohol are preferable, from the viewpoint of operability and safety, Water or glycerin is particularly preferred. These polar solvents may be used alone or in combination of two or more. Moreover, the addition amount of a polar solvent is 1-50 weight part with respect to 100 weight part of thermoplastic water-soluble coating agents, and 5-30 weight part is preferable. Within this range, uniform coloring tends to be exhibited.
[0028]
The method for producing colored particles by the production method of the present invention using the above components will be described. The coating fluid preparation step in step (a) ′ is a uniform dispersion of a dye, a thermoplastic water-soluble coating agent and a polar solvent. And a coating fluid is prepared. The mixer used at this process can use what was illustrated by the said process (a). The order of mixing the components in this step is not particularly limited. For example, (1) after adding and dissolving a dye in a polar solvent, it is added to a thermoplastic water-soluble coating agent and dispersed and mixed. (2) A polar solvent is added to and mixed with the thermoplastic water-soluble coating agent, and then a dye is added and dispersed and mixed. (3) A dye is added to and mixed with the thermoplastic water-soluble coating agent, and then a polar solvent is added and dispersed and mixed. (4) It is conceivable to add, disperse and mix all of the dye, the thermoplastic water-soluble coating agent and the polar solvent at the same time. Any of the above methods is possible, but the method (1) is preferable from the viewpoint of facilitating dissolution of the dye in a polar solvent. The thermoplastic water-soluble coating agent does not necessarily need to be melted and added, but may be added in powder form and finally melted. Therefore, the mixing temperature is not lower than the melting point of the thermoplastic water-soluble coating agent, preferably not higher than 100 ° C., more preferably not higher than 90 ° C. Within this range, there is a tendency to obtain a coating fluid in a well-mixed state. Since step (b) ′ and step (c) ′ are the same as the above-described coating method, re-description is omitted.
[0029]
An example of the method for producing the coated particles of the present invention will be described in detail. Polyethylene glycol having an average molecular weight of 1,000 to 20,000, which is a thermoplastic water-soluble coating agent, and 1 to 50 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the coating agent. , Preferably 5-30 parts by weight of plasticizer glycerin, water, or a mixture of glycerin and water is mixed and heated above the melting point of polyethylene glycol to melt the polyethylene glycol and uniformly disperse the plasticizer A coating fluid is prepared [step (a)]. When coloring the particles, a dye is also charged in advance. Next, the coating fluid is added to the particles of enzyme, bleach activator and the like which are in the state of stirring and rolling, preferably at a temperature equal to or higher than the melting point of the polyethylene glycol, to uniformly coat the particle surface [step (b) )]]. Next, the coated particles are cooled below the melting point of the polyethylene glycol to obtain the desired coated particles [step (b)]. By this cooling, the coating fluid is solidified to form a film.
[0030]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention, this invention is not limited to a following example.
[0031]
Example 1
As the particles to be coated, an enzyme granule for detergent was used. The manufacturing method of a granulated material is as showing below.
[0032]
<Raw material>
Add sodium dodecyl sulfate and sodium sulfate (sodium sulfate) to an aqueous solution of alkaline protease cultured and collected from a bacterium belonging to the genus Bacillus with the enzyme powder microorganism deposit number of Microtechnical Laboratories No. 11418. A powder having an average particle size of 50 μm obtained by drying with a spray dryer was used. The amount of sodium dodecyl sulfate and mirabilite is 2% by weight and 23% by weight, respectively, with respect to the dried product. In addition, the dried product contains 48% by weight of sugar derived from the medium. The enzyme activity of the dry enzyme powder was 63 APU / g.
[0033]
Sodium chloride having an average particle size of 610 μm, 11% of particles of 500 μm or less, and 9% of particles of 700 μm or more was used.
[0034]
Binder polyethylene glycol (Kao Corporation: KPEG 6000 (molecular weight 6000)) was used.
[0035]
<Combination>
20% by weight of enzyme powder, 50% by weight of nuclear material, 10% by weight of sodium sulfate, 10% by weight of titanium oxide, and 10% by weight of binder.
[0036]
<Granulation operation>
All the above raw materials (6 kg in total) were put into a stirring and rolling device (Fukae Kogyo Co., Ltd .: High Speed Mixer FS-10), and the tip speed of the stirring blade was 5 m / sec while flowing 85 ° C. warm water through the jacket. The mixture was stirred. When the temperature of the contents rose to 65 ° C, it was discharged from the mixer, immediately transferred to a fluidized bed and cooled to 30 ° C. The obtained granulated product was sieved and used as particles covering 350 to 1000 μm particles.
[0037]
Step (a): The following operations were performed using glycerin as a plasticizer and polyethylene glycol (Kao Corporation: KPEG6000 (molecular weight 6000)) as a thermoplastic water-soluble coating agent. 10 g of glycerin was added to 100 g of polyethylene glycol in a molten state at 70 ° C., and dispersed by stirring to obtain a coating fluid. The coating fluid was kept at 70 ° C. so as not to solidify.
[0038]
Step (b): 490 g of enzyme particles are charged in a stirring and rolling device (Fukae Kogyo Co., Ltd .: High Speed Mixer LFS-GS-2J type), an agitator rotation speed of 520 rpm, a chopper rotation speed of 1660 rpm, and a jacket temperature of 60 ° C. The temperature was raised until the product temperature reached 60 ° C. Next, 11.25 g of the coating fluid prepared in step (a) was added in 1 minute, and then the mixture was stirred and rolled for 9 minutes to coat the particles.
[0039]
Step (c): After the coating of the particle surface was completed, the warm water in the jacket was switched to tap water, cooled to 45 ° C. and extracted from the apparatus.
[0040]
[Evaluation]
The amount of dust generated from the obtained coated particles and the amount of active enzyme in the dust were measured by the following method. As a result, as shown in Table 1, the amount of dust and the amount of active enzyme in the dust were very low values.
[0041]
<Measurement of dust amount>
This was carried out by the elutriation method. That is, 60 g of a sample is charged through a partition filter in a lower part of a glass tube having a tube diameter of 34.5 mm and a tube length of 2000 mm, and air is supplied from the lower part at a flow rate of 1.3 m / s to fluidize the particles for 40 minutes. The amount of dust collected on the capture filter was quantified.
[0042]
<Measurement of amount of active enzyme in dust>
It was measured by the Anson-hemoglobin method. That is, 0.5 ml of hemoglobin substrate and 0.15 ml of 2 mM calcium chloride solution were mixed and incubated at 30 ° C. for 5 minutes. Next, 100 μl of a sample obtained by dissolving the dust obtained by the elutriation method in 5 ml of physiological saline was added and reacted at 30 ° C. for 10 minutes, and then 1.25 ml of 5% trichloroacetic acid aqueous solution was added to stop the reaction. The reaction-terminated liquid was centrifuged and 0.5 ml of the supernatant was collected. After adding 2.5 ml of an alkaline copper solution and stirring at 40 ° C. for 10 minutes, 0.25 ml of a phenol reagent was added and stirring and mixing was performed at 40 ° C. for 20 minutes to develop a color. The absorbance at 660 nm of the resulting color developing solution was measured, and the amount of active protein in the dust was calculated using the following conversion formula.
[0043]
[Expression 1]
Figure 0004404971
[0044]
Here, a is the slope of the calibration curve, ΔOD is the absorbance difference from the blank, and the specific activity was assumed to be 200 APU / mg.
[0045]
Example 2
In the step (a), particles were coated in the same manner as in Example 1 except that water was used as the plasticizer, and the same evaluation was performed. The results are shown in Table 1.
[0046]
Example 3
In the step (a), particles were coated in the same manner as in Example 1 except that a mixed solution of water and glycerin (water: glycerin = 1: 4, weight ratio) was used as the plasticizer. Went. The results are shown in Table 1.
[0047]
Comparative Example 1
In the step (a), particles were coated in the same manner as in Example 1 except that a coating fluid was prepared without using a plasticizer, and the same evaluation was performed. The results are shown in Table 1.
[0048]
[Table 1]
Figure 0004404971
[0049]
Example 4
As the particles to be colored, an enzyme granule for detergent was used. The manufacturing method of a granulated material is as showing below.
[0050]
<Raw material>
Calcium chloride and mirabilite are added to an alkaline cellulase aqueous solution cultured and collected from bacteria belonging to the genus Bacillus with an enzyme powder microorganism deposit number of Bacillus No. 1138, which is dried by a cocurrent flow spray dryer. A powder having an average particle diameter of 50 μm was used. The amounts of calcium chloride and mirabilite are 0.5% by weight and 48% by weight, respectively, with respect to the dried product.
[0051]
Sodium chloride having an average particle size of 610 μm, 11% of particles of 500 μm or less, and 9% of particles of 700 μm or more was used.
[0052]
Binder polyethylene glycol (Kao Corporation: KPEG 6000 (molecular weight 6000)) was used.
[0053]
<Combination>
Enzyme powder 35% by weight, core material 45% by weight, binder 15% by weight, titanium oxide 5% by weight.
[0054]
<Granulation operation>
All the above raw materials (6 kg in total) were put into a stirring and rolling device (Fukae Kogyo Co., Ltd .: High Speed Mixer FS-10), and the tip speed of the stirring blade was 5 m / sec while flowing 85 ° C hot water through the jacket. The mixture was stirred. When the temperature of the contents rose to 65 ° C, it was discharged from the mixer, immediately transferred to a fluidized bed and cooled to 30 ° C.
[0055]
The obtained granulated product was sieved and used as particles for coloring 350 to 1000 μm particles.
[0056]
Step (a): Water as a polar solvent, triphenylmethane dye (Hodogaya Chemical Co., Ltd .: Blue No. 1) as a dye, and polyethylene glycol (Kao Co., Ltd .: KPEG 6000 (molecular weight 6000)) as a thermoplastic water-soluble coating agent. In use, the following operations were performed. To 10 g of water, 2.5 g of triphenylmethane dye was added and mixed and dissolved. Next, this aqueous solution was added to 100 g of polyethylene glycol melted at 70 ° C., and dispersed by stirring, and kept at 70 ° C. so as not to solidify the coating fluid.
[0057]
Step (b): Stirring and rolling device (Fukae Kogyo Co., Ltd .: High-speed mixer LFS-GS-2J type) is charged with 490 g of enzyme particles, the spindle speed is 520 rpm, the crushing blade speed is 1660 rpm, and the jacket temperature is 60 ° C. The temperature was raised until the product temperature reached 60 ° C. Next, 11.25 g of the coating fluid prepared in step (a) was added in 1 minute, and then the mixture was stirred and rolled for 9 minutes to coat the particles.
[0058]
Step (c): After finishing the coating of the particles, the hot water in the jacket was switched to tap water, cooled to 45 ° C. and extracted from the apparatus. The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0059]
Example 5
As the particles to be colored, bleach activator granules were used. The manufacturing method of a granulated material is as showing below.
Following formula (1)
[0060]
[Chemical 1]
Figure 0004404971
[0061]
2.7 kg of a bleach activator represented by the formula: 0.6 kg of polyethylene glycol (Kao Corp .: KPEG 6000 (molecular weight 6000)), sodium alkyl sulfate (Kao Corp .: Emar 10P (alkyl group having 12 carbon atoms) 1.7 kg, a total of 5 kg is charged into a stirring and rolling device (Fukae Kogyo Co., Ltd .: High Speed Mixer FS-GC-10), jacket temperature is 80 ° C., spindle speed is 200 rpm, and crushing blade speed is Mixing and heating were performed at 1500 rpm, and the mixture was extracted when the temperature of the powder reached 70 ° C.
[0062]
Next, the obtained mixture was extruded through a screen having a pore diameter of 800 μm and consolidated by an extrusion granulator (Fuji Paudal Co., Ltd .: Peretta Double EXD-100 type). After the obtained extrudate was cooled with a vibration cooler (Fuji Paudal Co., Ltd .: Vibro / Flow Dryer VDF / 6000 type), it was placed in a granulator (Fuji Paudal Co., Ltd., knife cutter FL-200 type). It was crushed. The obtained crushed material was classified by a classifier (Dalton Co., Ltd .: circular vibrating sieve 502 type), and a product having a particle diameter of 350 to 1400 μm (weight average particle diameter 900 μm) was used as a bleach activator granulated product. .
[0063]
The operations in steps (a) to (c) were the same as those in Example 4 except that glycerin was used as the polar solvent in step (a). The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0064]
Example 6
In the step (a), coloring was performed in the same manner as in Example 4 except that glycerin was used as the polar solvent. The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0065]
Example 7
In the step (a), coloring was performed in the same manner as in Example 4 except that water and a glycerin aqueous solution were used as polar solvents (water: glycerin = 1: 4). The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0066]
Example 8
In step (a), coloring was performed in the same manner as in Example 4 except that an anthraquinone dye (Mitsui Toatsu Co., Ltd .: Acid Blue 112) was used as the dye and glycerin was used as the polar solvent. . The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0067]
Example 9
In step (a), coloring was performed in the same manner as in Example 4 except that a phthalocyanine dye (Nippon Kayaku Co., Ltd .: Kayacion Turquoise E-Na) was used as the dye and glycerin was used as the polar solvent. went. The obtained particles were colored particles exhibiting a uniform and vivid blue color. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0068]
Comparative Example 2
In the step (a), coloring was performed in the same manner as in Example 4 except that no polar solvent was used. The obtained particles were non-uniform and hardly colored. Further, the amount of dust was measured by the same method as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0069]
[Table 2]
Figure 0004404971
[0070]
【The invention's effect】
According to the production method of the present invention, coated particles and colored coated particles in which dust generation is suppressed can be obtained without substantially drying. Particularly in the case of colored particles, uniform and clear colored particles can be obtained. Further, since almost no water is used for the coating operation, coated particles or colored particles can be obtained without deactivating active ingredients in the particles.

Claims (2)

熱可塑性水溶性被覆剤と可塑剤により被覆された被覆酵素粒子の製造方法であって、以下の工程(a)、(b)、(c)を含むことを特徴とする被覆酵素粒子の製造方法。
工程(a):熱可塑性水溶性被覆剤と該被覆剤100重量部に対して1〜50重量部のグリセリンを溶融させて均一に分散させた被覆用流体を調製する工程
工程(b):工程(a)で得た被覆用流体を攪拌転動状態にある酵素を含有する粒子に添加し、粒子表面を被覆する工程
工程(c):工程(b)で得た被覆粒子を冷却する工程
A method for producing a thermoplastic water-soluble coating agent and coating the enzyme particle coated with a plasticizer, the following steps (a), (b), the manufacturing method of the coated enzyme particles characterized in that it comprises (c) .
Step (a): a thermoplastic water-soluble coating agent and said the glycerin 1 to 50 parts by weight relative to the coating agent 100 parts by weight is melted to prepare a coating fluid were uniformly dispersed. Step (b): was added coating fluid obtained in step (a) the particles containing enzyme in a stirred tumbling condition, process step of coating the particle surfaces (c): cooling the resulting coated particles in step (b) Process
染料により着色された着色酵素粒子の製造方法であって、以下の工程(a)’、(b)’、(c)’を含むことを特徴とする着色酵素粒子の製造方法。
工程(a)’:染料、熱可塑性水溶性被覆剤及び該被覆剤100重量部に対して1〜50重量部のグリセリンを均一に分散させ被覆用流体を調製する工程であって、前記染料、前記被覆剤及び前記グリセリンの混合を、前記被覆剤の融点以上の加熱下に行う工程
工程(b)’:工程(a)’で得た被覆用流体で酵素を含有する粒子表面被覆する工程
工程(c)’:工程(b)’で得た被覆粒子を冷却する工程
A method of manufacturing a colored enzyme particles are colored by a dye, the following steps (a) ', (b) ', the production method of the colored enzyme particles characterized in that it comprises (c) '.
Step (a) ': dyes, comprising the steps of preparing the thermoplastic water-soluble coating agent and coating fluid uniformly dispersing glycerin 1 to 50 parts by weight relative to the coating 100 parts by weight, the dye Step of mixing the coating agent and the glycerin under heating at a temperature equal to or higher than the melting point of the coating agent Step (b) ': particles containing an enzyme in the coating fluid obtained in step (a)' Step (c) ′ for coating the surface: Step for cooling the coated particles obtained in step (b) ′
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