JP4401306B2 - Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid - Google Patents
Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid Download PDFInfo
- Publication number
- JP4401306B2 JP4401306B2 JP2005046163A JP2005046163A JP4401306B2 JP 4401306 B2 JP4401306 B2 JP 4401306B2 JP 2005046163 A JP2005046163 A JP 2005046163A JP 2005046163 A JP2005046163 A JP 2005046163A JP 4401306 B2 JP4401306 B2 JP 4401306B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swallowing
- food
- weight
- meal
- balance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は、たとえば咀嚼・嚥下障害者や咀嚼・嚥下困難者による誤嚥等を防止するため、食物に添加される嚥下補助剤、及び該嚥下補助剤の分析方法に関するものである。 The present invention relates to a swallowing aid added to food, for example, to prevent aspiration by persons with mastication / dysphagia or those with difficulty in chewing / swallowing, and a method for analyzing the swallowing aid.
近年、社会の高齢化に伴って、咀嚼または嚥下機能の低下した咀嚼・嚥下障害者や咀嚼・嚥下困難者等（以下、略して嚥下障害者と称す）が増加する傾向にある。また、それに伴い、嚥下障害者による食物の誤嚥事故等も増加している。そこで、そのような嚥下障害者による誤嚥事故を防止するため、食物の粘性等を高めるための嚥下補助剤を食物に添加することがある。このような嚥下補助剤としては、たとえば特許文献１に記載されているようなものが知られている。
In recent years, with the aging of society, the number of persons with mastication / dysphagia and those with difficulty in mastication / swallowing (hereinafter referred to simply as persons with dysphagia) tending to increase. Along with this, accidents such as food accidents caused by dysphagia have increased. Therefore, in order to prevent such accidents caused by dysphagia, a swallowing aid for increasing the viscosity of food may be added to food. As such a swallowing aid, for example, those described in
ここで、特許文献１に記載の嚥下補助剤について説明する。特許文献１の嚥下補助剤は、たとえばジェランガムやカラギナン等の水溶性多糖類を主成分とするとともに、該水溶性多糖類中のカリウムやカルシウム、ナトリウム等の濃度を調節し、より水和性を高めたものである。そして、水溶性多糖類中のカリウム等の適正濃度は、特許文献１の図中にも記載されているように、嚥下補助剤の水和時間と粘度とをパラメータとして決定されている。
Here, the swallowing aid described in
食品とは、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルといった五大栄養素からなる混合物である。そして、各食品によってその物性（五大栄養素の割合等）は様々であり、水やお茶等のように脂質の少ない食品（以下、食品ハイドロコロイドと称す）以外に、たとえば牛乳や豆乳などといったようなエマルジョン（乳濁液状のものであって、たとえば水に溶けない微細粒子が水に分散・浮遊したもの等）や、より脂質の多い食品（以下、食品コロイドと称す）等に分類することができる。 Food is a mixture of five major nutrients such as carbohydrates, proteins, lipids, vitamins and minerals. Each food has various physical properties (such as the proportions of the five major nutrients). In addition to foods with low lipids such as water and tea (hereinafter referred to as food hydrocolloids), for example, emulsions such as milk and soy milk (Emulsion, for example, fine particles insoluble in water dispersed or suspended in water, etc.), more lipid-rich food (hereinafter referred to as food colloid), and the like.
ここで、たとえばエマルジョンに特許文献１の嚥下補助剤を添加したとしても、特許文献１の嚥下補助剤は水和性のみを向上させたものにすぎないため、微細粒子等の影響により溶解に著しく時間がかかる。その上、溶解させるために食品を加熱する必要性が生じたり、溶解しきれない嚥下補助剤が塊となって残留し、必要な粘弾性を得ることができないといった事態を生じかねない。
Here, for example, even if the swallowing aid of
また、特許文献１では嚥下補助剤の嚥下特性を、溶解時に発現するであろう粘度のみをパラメータとして分析している。しかしながら、嚥下補助剤は、当然高分子化合物であるため非ニュートン粘性を備えている。そこで、たとえば溶媒となる水の温度や脂質の含有率等の測定条件が少しでも異なると、発現する粘度に大きな差が生じる事態がしばしば発生する。したがって、嚥下補助剤を溶解させる際の作業手順の違いにより、発現する粘度が著しく異なってしまう。そのため、嚥下障害者の食事を介護する食事介護者が変わる場合等にトラブルが引き起こりやすいという課題を有している。
In
さらに、食品を安全に嚥下するためには、嚥下時の食品が、適度な粘性は勿論のこと、適度な弾性及び粘弾性のバランス（以下、粘弾性バランスと称す）を備えていることが求められる。したがって、特許文献１の嚥下補助剤のように、粘度のみをパラメータとして分析することは不適当である。また、そのように嚥下特性を分析された嚥下補助剤を利用したところで、たとえば粘度は問題ないものの粘弾性バランスが十分に足りなかったため、咽頭を通過する際に食品が割れたり、咽頭に付着したりする。そのため、食塊（食品）が気管へ入ってしまったり、嘔吐感をもよおす等のトラブルを引き起こす危険が十分に考えられる。
Furthermore, in order to swallow food safely, it is required that the food at the time of swallowing has an appropriate balance between elasticity and viscoelasticity (hereinafter referred to as viscoelastic balance) as well as appropriate viscosity. It is done. Therefore, like the swallowing aid of
そこで、本発明は、上述したような問題に鑑みなされたものであって、食品毎に使い分け可能とするとともに、使い勝手が良く、生成される嚥下食の再現性に優れた嚥下補助剤、及びその分析方法を提供しようとするものである。 Therefore, the present invention has been made in view of the above-described problems, and can be used properly for each food, is easy to use, and is a swallowing aid that is excellent in the reproducibility of the generated swallowed food, and its It is intended to provide an analysis method.
上記課題を達成するために、請求項１に記載された発明は、食物の粘性や弾性を調節するために、食物に添加される嚥下補助剤の嚥下特性を分析する方法であって、嚥下補助剤を添加された所定温度の嚥下食に対して圧力を所定の周波数で加えながら、嚥下食の粘性及び弾性を測定するとともに、粘性と弾性との比からなる粘弾性バランスを算出し、粘弾性バランスと嚥下食の変形率との関係、粘弾性バランスと周波数との関係、及び粘弾性バランスと嚥下食の温度との関係を求め、該三関係から嚥下補助剤の嚥下特性を分析することを特徴とした嚥下補助剤の分析方法である。
請求項２に記載された発明は、牛乳あるいは豆乳の粘性や弾性を調節するために牛乳あるいは豆乳に添加され、添加された嚥下食の嚥下特性を請求項１に記載の分析方法によって分析した場合に、下記ａ〜ｄを満たすことが可能であり、少なくとも、１５重量％以上２５重量％以下の海藻多糖類、５重量％以上１０重量％以下の種子多糖類、及び５重量％以上１０重量％以下のカリウム塩を含んでいるとともに、海藻多糖類及び種子多糖類からなる増粘多糖類を全体の２０重量％以上含んでおり、かつ、５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンを含んでいることを特徴とする牛乳あるいは豆乳用の嚥下補助剤である。
ａ．前記粘弾性バランスが０．１以上１．０以下であること
ｂ．嚥下食の変形率が０％から６０％の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
ｃ．周波数の差にかかわらず前記粘弾性バランスが一定であること
ｄ．嚥下食の温度が２０℃以上５０℃以下の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
請求項３に記載された発明は、お茶の粘性や弾性を調節するためにお茶に添加され、添加された嚥下食の嚥下特性を請求項１に記載の分析方法によって分析した場合に、下記ａ〜ｄを満たすことが可能であり、少なくとも、２５重量％以上４５重量％以下の微生物多糖類、及び１０重量％以下の種子多糖類を含んでいるとともに、微生物多糖類及び種子多糖類からなる増粘多糖類を全体の２０重量％以上含んでおり、かつ、５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンを含んでいることを特徴とするお茶用の嚥下補助剤である。
ａ．前記粘弾性バランスが０．１以上１．０以下であること
ｂ．嚥下食の変形率が０％から６０％の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
ｃ．周波数の差にかかわらず前記粘弾性バランスが一定であること
ｄ．嚥下食の温度が２０℃以上５０℃以下の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
In order to achieve the above object, the invention described in
The invention described in
a. B said viscoelastic balance is 0.1 to 1.0. C that deformation rate of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 0% to 60%. D It is the visco-elastic balance regardless the difference in frequency is constant. The viscoelastic balance at temperature of between 20 ° C. over 50 ° C. The following swallowing diet according to
a. B said viscoelastic balance is 0.1 to 1.0. C that deformation rate of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 0% to 60%. D It is the visco-elastic balance regardless the difference in frequency is constant. The temperature of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 20 ° C. or higher 50 ° C. or less
本発明の分析方法によれば、添加された嚥下食の粘弾性バランスと嚥下食の変形率との関係、粘弾性バランスと周波数との関係、及び粘弾性バランスと嚥下食の温度との関係とを調べることで、嚥下補助剤の嚥下特性を三次元的に解析するため、嚥下補助剤の適性（どのような種類の食物に添加すれば、より効果的であるのか）を容易に判断することができ、嚥下補助剤の使い分けを可能とする。したがって、嚥下障害者に安全な嚥下食を容易に提供することができる。
また、このような分析にて粘弾性バランスが０．１以上１．０以下であり、嚥下食の変形率が０％から６０％の範囲において粘弾性バランスが一定であり、周波数の差にかかわらず粘弾性バランスが一定であり、嚥下食の温度が２０℃以上５０℃以下の範囲において粘弾性バランスが一定である嚥下補助剤によれば、生成される嚥下食の再現性を高めることもできる。すなわち、食事介護者が変わった場合であっても、後任者が前任者と同様の特性を有する嚥下食を容易に生成することができるし、生成された嚥下食に、咽頭通過時に十分に変形可能な粘弾性バランスを備えることができるため、安全性の極めて高い嚥下食を生成可能とする上、食感の良い嚥下食を生成可能とする。
さらに、請求項２の嚥下補助剤を利用することにより、牛乳や豆乳といった食品エマルジョンを分散媒とした嚥下食をより容易に生成することができる。なお、上記分析にて所定結果を得たものであるため、嚥下時の安全性は保証されている上、生成される嚥下食の再現性にも優れている。また、該安全性を保持したまま、常用食と同様の温度の嚥下食を生成することができる。
加えて、請求項２の嚥下補助剤は、増粘多糖類及びデキストリンのみを原料としているため、より健康的な嚥下補助剤である。
さらにまた、請求項３の嚥下補助剤を利用することにより、たとえばお茶といった食品ハイドロコロイドを分散媒とした嚥下食をより容易に生成することができる。これも、上記分析にて所定結果を得たものであるため、安全性・再現性等に優れた嚥下食を生成可能としている。
加えて、請求項３の嚥下補助剤は、増粘多糖類及びデキストリンのみを原料としているため、より健康的な嚥下補助剤である。
またさらに、嚥下補助剤は、少なくとも、２重量％以上５重量％以下の微生物多糖類、及び２０重量％以上４５重量％以下の種子多糖類を含んでいるとともに、微生物多糖類及び種子多糖類からなる増粘多糖類を全体の２０重量％以上含んでなるものとすることが可能である。そのような嚥下補助剤を利用することにより、たとえばシチューといった食品コロイドを分散媒とした嚥下食をより容易に生成することができる。これも、上記分析にて所定結果を得たものであるため、安全性・再現性等に優れた嚥下食を生成可能としている。
According to the analysis method of the present invention, the relation between the viscoelastic balance of the added swallow meal and the deformation rate of the swallow meal, the relation between the viscoelastic balance and the frequency, and the relation between the viscoelastic balance and the temperature of the swallow meal. In order to analyze the swallowing characteristics of swallowing aids in a three-dimensional manner, it is easy to determine the suitability of swallowing aids (what kind of food should be added to be more effective) Can be used properly. Therefore, a safe swallowing meal can be easily provided to a dysphagic person.
Further, in such an analysis, the viscoelastic balance is 0.1 or more and 1.0 or less, and the viscoelastic balance is constant in the range of deformation rate of swallowing meal from 0% to 60%, regardless of the difference in frequency. According to the swallowing aid having a constant viscoelastic balance and a constant viscoelastic balance in the range of 20 ° C. to 50 ° C. of the swallowing meal, the reproducibility of the generated swallowing meal can be improved. . That is, even if the dietary caregiver changes, the successor can easily generate a swallowing meal having the same characteristics as the predecessor, and the generated swallowing meal can be transformed sufficiently when passing through the pharynx Since it is possible to provide a viscoelastic balance, it is possible to generate a highly safe swallowed meal and to generate a swallowed meal with a good texture.
Furthermore, by using the swallowing aid of
In addition, the swallowing aid of
Furthermore, by using the swallowing aid of
In addition, the swallowing aid of
Furthermore, the swallowing aid contains at least 2% by weight to 5% by weight of microbial polysaccharide and 20% by weight to 45% by weight of seed polysaccharide, and from the microbial polysaccharide and seed polysaccharide. It is possible to comprise 20% by weight or more of the thickening polysaccharide. By using such a swallowing aid, a swallowing meal using a food colloid such as stew as a dispersion medium can be generated more easily. Since this also obtained the predetermined result in the above analysis, it is possible to generate a swallowing meal excellent in safety and reproducibility.
本発明に係る嚥下補助剤の分析方法は、主観的評価としての官能試験、及び客観的評価としての物理測定である動的粘弾性測定による分析である。以下、それぞれの評価方法について詳述する。 The method for analyzing a swallowing aid according to the present invention is an analysis based on a sensory test as a subjective evaluation and a dynamic viscoelasticity measurement which is a physical measurement as an objective evaluation. Hereinafter, each evaluation method will be described in detail.
［官能試験］
主観的評価とされる官能試験は、嚥下補助剤を添加された食品（以下、嚥下食と称す）が被験者の咽頭を通過する際、スムーズに通過するか否かを判定するものであって、以下のようにして行う。
まず、一定温度のもと、食品（以下、分散媒と称す）に対して嚥下補助剤を分散させ、平衡状態となるまで所定時間攪拌し、ゲル状態（本発明において、食品が、自重でくずれずに形を保っている状態をゲル状態とする）の嚥下食を生成する。その後、該嚥下食を所定量スプーン等にすくいとり、被験者に、舌の上に一度のせてから呑み込んでもらう。この時、０．５秒以内で完全に呑み込めるものを良と評価する。
[Sensory test]
The sensory test that is a subjective evaluation is to determine whether or not a food supplemented with a swallowing aid (hereinafter referred to as a swallowing meal) passes smoothly when passing through the pharynx of a subject, This is done as follows.
First, under a constant temperature, the swallowing aid is dispersed in food (hereinafter referred to as a dispersion medium), stirred for a predetermined time until it reaches an equilibrium state, and the gel state (in the present invention, the food is broken by its own weight). The swallowing meal is generated in a gel state). Then, a predetermined amount of the swallowed meal is scooped into a spoon or the like, and the subject puts it on the tongue once and swallows it. At this time, a product that can be completely swallowed within 0.5 seconds is evaluated as good.
［動的粘弾性測定］
客観的評価とされる動的粘弾性測定は、嚥下食の粘性・弾性等を測定するとともに、それらの値を基に嚥下食の嚥下特性（すなわち、嚥下食補助剤の嚥下特性）を三次元的に解析するものであって、以下のようにして行う。
まず、官能試験と同様、一定温度のもと、食品（以下、分散媒と称す）に対して嚥下補助剤を分散させ、平衡状態となるまで所定時間攪拌し、ゲル状態の嚥下食を生成する。その際、動的粘弾性測定装置を用いて、一定温度（２５℃）のもとで嚥下食の変形率を変化させてゆき、粘弾性バランスが急激に変化する変形率を求める。そして、粘弾性バランスが急激に変化する前の変形率に固定された状態における該嚥下食の粘性（Ｇ’’）、弾性（Ｇ’）及び粘弾性バランス（ｔａｎ−δ）を測定する。本発明において、ｔａｎ−δ＝Ｇ’’／Ｇ’とする。尚、本発明者により、嚥下に望ましいｔａｎ−δは０．１以上１．０以下、好ましくは０．５以上１．０以下、より好ましくは０．７以上０．８以下であることが明らかとなった。
[Dynamic viscoelasticity measurement]
Dynamic viscoelasticity measurement, which is an objective evaluation, measures the swallowing food's viscosity and elasticity, etc., and based on these values, the swallowing characteristics of the swallowing food (that is, the swallowing characteristics of the swallowing food aid) are three-dimensional. The analysis is performed as follows.
First, as in the sensory test, a swallowing aid is dispersed in food (hereinafter referred to as a dispersion medium) at a constant temperature and stirred for a predetermined time until it reaches an equilibrium state, thereby producing a swallowing meal in a gel state. . At that time, using a dynamic viscoelasticity measuring device, the deformation rate of swallowing meal is changed at a constant temperature (25 ° C.), and the deformation rate at which the viscoelastic balance changes rapidly is obtained. Then, the viscosity (G ″), elasticity (G ′), and viscoelastic balance (tan−δ) of the swallowing meal in a state in which the viscoelastic balance is fixed to the deformation rate before abrupt change is measured. In the present invention, tan−δ = G ″ / G ′. In addition, it is clear by the present inventor that tan-δ desirable for swallowing is 0.1 or more and 1.0 or less, preferably 0.5 or more and 1.0 or less, more preferably 0.7 or more and 0.8 or less. It became.
そして、ｔａｎ−δと嚥下食の変形率との関係を求める。一般的に、嚥下食が咽頭を通過する際、嚥下食は第変形して一瞬の間に咽頭を通過する。その変形率が６０％程度となる状態に固定して測定することで、咽頭通過時の粘弾性バランスや粘性及び弾性の値の正確な知見が得られる。したがって、該ｔａｎ−δと嚥下食の変形率との関係において、変形率５０％〜６０％程度まで、ｔａｎ−δの値が上記範囲内で略一定である（第一の所定範囲内の値である）こと、つまり、咽頭通過時における嚥下食の粘弾性バランスが生成時におけるそれから変化しないことが望まれる。そして、該条件を満たすものを良と評価する。 Then, the relationship between tan-δ and the deformation rate of swallowing meal is obtained. Generally, when a swallowing meal passes through the pharynx, the swallowing meal deforms and passes through the pharynx in an instant. By fixing and measuring the deformation rate at about 60%, accurate knowledge of viscoelastic balance and viscosity and elasticity values at the time of passage through the pharynx can be obtained. Therefore, in the relationship between the tan-δ and the deformation rate of the swallowing meal, the value of tan-δ is substantially constant within the above range up to a deformation rate of about 50% to 60% (a value within the first predetermined range). That is, it is desirable that the viscoelastic balance of the swallowing meal when passing through the pharynx does not change from that at the time of generation. And what satisfies this condition is evaluated as good.
次に、ｔａｎ−δ及びＧ’と、Ｇ’等の測定時における周波数の関係を求める。該周波数とは、嚥下食生成時に動的粘弾性測定装置において加えられる周波数である。そして、通常の使用時では、周波数の違いは攪拌方法やスピード（以下、嚥下食の生成方法と称す）の違いとして表れる。したがって、周波数の差にかかわらず、ｔａｎ−δ及びＧ’の値が略一定であること（第二の所定範囲内の値である）が望まれる。なぜなら、嚥下食を三次元的にとらえることになるため、嚥下食を生成する食事介護者が異なっていたとしても同様の粘弾性バランス等を発現した嚥下食を容易に生成可能（すなわち、嚥下食の再現性の向上）であるということを意味するからである。そして、そのような結果が出た場合に、良と評価する。 Next, the relationship between tan-δ and G ′ and the frequency at the time of measuring G ′ or the like is obtained. The frequency is a frequency applied in the dynamic viscoelasticity measuring apparatus when a swallowing meal is generated. During normal use, the difference in frequency appears as a difference in stirring method and speed (hereinafter referred to as a swallowing food generation method). Therefore, it is desirable that the values of tan−δ and G ′ are substantially constant (the values are within the second predetermined range) regardless of the frequency difference. Because swallowing meals are captured in three dimensions, it is possible to easily generate swallowing meals that exhibit the same viscoelastic balance even if the dietary caregivers that produce swallowing meals are different (ie, swallowing meals). This means that the reproducibility is improved). When such a result is obtained, it is evaluated as good.
さらに、ｔａｎ−δの温度依存性を調べるべく、ｔａｎ−δと嚥下食の温度との関係を求める。従来では、約１０℃あたりが医学的に嚥下反射によいとされ、嚥下食の温度を１０℃あたりに設定し、低温摂取させていた。しかしながら、嚥下障害者にとって低温摂取は不快感を有するものであり、近年、常用食と同じような暖かい状態（約２０℃〜５０℃程度）での摂取が望まれている。そこで、ｔａｎ−δと嚥下食の温度との関係を求め、ｔａｎ−δの値が、後述する食品ハイドロコロイド用及び食品コロイド用では約５０℃程度まで、エマルジョン用では約３０℃程度まで上記範囲内で略一定となる（第三の所定範囲内の値である）ものを良と評価する。
以上のように、動的粘弾性測定は、嚥下食すなわち嚥下補助剤の嚥下特性を三次元的に解析するように行われる。そして、このように嚥下補助剤の嚥下特性を三次元的に解析することで、嚥下障害者に極めて安全な嚥下食を提供することができる。また、このように分析された嚥下補助剤を用いれば、生成する嚥下食の再現性を高めることもできる。すなわち、食事介護者が変わった場合であっても、後任者が前任者と同様の特性を有する嚥下食を容易に生成することができる。
Furthermore, in order to investigate the temperature dependence of tan-δ, the relationship between tan-δ and the temperature of swallowing meal is obtained. Conventionally, about 10 ° C. is considered medically good for swallowing reflex, and the temperature of swallowing food is set at about 10 ° C., and is taken at a low temperature. However, low-temperature intake has a sense of discomfort for dysphagia patients, and in recent years, intake in a warm state (about 20 ° C. to 50 ° C.) similar to regular foods is desired. Therefore, the relationship between tan-δ and the temperature of swallowing food is determined, and the value of tan-δ is within the above range up to about 50 ° C. for food hydrocolloids and food colloids described later, and about 30 ° C. for emulsions. A value that is substantially constant (a value within the third predetermined range) is evaluated as good.
As described above, the dynamic viscoelasticity measurement is performed so as to three-dimensionally analyze the swallowing food, that is, the swallowing characteristics of the swallowing aid. Then, by analyzing the swallowing characteristics of the swallowing auxiliary agent three-dimensionally in this way, it is possible to provide an extremely safe swallowing meal for dysphagia patients. Moreover, if the swallowing aid analyzed in this way is used, the reproducibility of the swallowing meal to be generated can be improved. In other words, even if the dietary caregiver changes, it is possible to easily generate a swallowing meal in which the successor has the same characteristics as the predecessor.
一方、本発明に係る嚥下補助剤は、分散媒の物性により、牛乳や豆乳等といったエマルジョン用、お茶等の食品ハイドロコロイド用、及びシチュー等といった食品コロイド用の三種類に分類して生成した。以下、各嚥下補助剤の一実施例について、それぞれ説明する。 On the other hand, the swallowing aid according to the present invention was classified into three types according to the physical properties of the dispersion medium, and was produced for emulsions such as milk and soy milk, for food hydrocolloids such as tea, and for food colloids such as stew. Hereinafter, one example of each swallowing aid will be described.
［エマルジョン用嚥下補助剤］
エマルジョン用嚥下補助剤は、１５重量％以上２５重量％以下のアルギン酸等に代表される海藻多糖類（増粘多糖類）、５重量％以上１０重量％以下のタマリンドガム等に代表される種子多糖類（増粘多糖類）、５重量％以上１０％重量％以下のクエン酸カリウム（カリウム塩）、及び５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンからなる。
[Emulsion swallowing aid]
The swallowing aid for emulsion is a seed polymorph such as a seaweed polysaccharide (thickening polysaccharide) typified by 15% by weight to 25% by weight alginic acid and the like, a tamarind gum typified by 5% by weight to 10% by weight and the like. It consists of 5% by weight or more and 10% by weight or less potassium citrate (potassium salt) and 55% by weight or more and 75% by weight or less dextrin.
海藻多糖類及び種子多糖類を含有させる第一の目的は、分散媒内において両者がとる三次元網目構造を、分散媒との相互作用により補強させることにある。一般的に、増粘多糖類は、分散媒に溶解された際、増粘多糖類分子のからみあった三次元網目構造をとる。そして、この網目構造の粗密（すなわち、嚥下補助剤における増粘多糖類の種類・濃度）によって、嚥下補助剤の大まかな粘性、弾性、及び粘弾性バランスが決定される。尚、発明者によって、嚥下補助剤において増粘多糖類の重量％が約２０％を越えないと均質な三次元網目構造をとることができず、分散媒への溶解後、平衡状態に到達するまでの時間が急激にかかるようになることが明らかとなった。
また、海藻多糖類及び種子多糖類を含有させる第二の目的は、保水力を高め、離水を防止することにある。
The first purpose of containing the seaweed polysaccharide and the seed polysaccharide is to reinforce the three-dimensional network structure taken by both in the dispersion medium by interaction with the dispersion medium. Generally, a thickening polysaccharide takes a three-dimensional network structure entangled with a thickening polysaccharide molecule when dissolved in a dispersion medium. The rough viscosity, elasticity, and viscoelastic balance of the swallowing aid are determined by the density of the network structure (that is, the type and concentration of the thickening polysaccharide in the swallowing aid). In addition, if the weight percent of the thickening polysaccharide does not exceed about 20% in the swallowing aid by the inventor, a homogeneous three-dimensional network structure cannot be taken, and an equilibrium state is reached after dissolution in the dispersion medium. It became clear that it took time until.
Moreover, the 2nd objective to contain seaweed polysaccharide and seed polysaccharide is to raise water retention power and to prevent water separation.
一方、クエン酸カリウムを含有させる目的は、増粘多糖類が形成する三次元網目構造に対する陽イオン補強作用、及び陰イオン阻害作用にある。これら陽イオン及び陰イオンの含有量やイオンの大きさは、嚥下食の食感（たとえば、滑らかさ）等に影響を与える。 On the other hand, the purpose of containing potassium citrate is to provide a cation reinforcing action and an anion inhibiting action on the three-dimensional network structure formed by the thickening polysaccharide. The content of these cations and anions and the size of the ions affect the texture (eg, smoothness) of swallowing food.
上記エマルジョン用嚥下補助剤は、約３０℃〜約６０℃のエマルジョンに溶解することができる。尚、エマルジョンを７５℃以上に加熱した場合、エマルジョン表面に皮膜が形成されるため、たとえ嚥下補助剤が溶解・分散したとしても適当な粘弾性バランス等を得ることはできない。そして、該エマルジョン用嚥下補助剤に対して上述の如き動的粘弾性測定を行ったところ、図１（ａ）〜（ｃ）に表されているような結果を得た。また、上述の如き官能試験を行った結果、良との評価を得た。 The emulsion swallowing aid can be dissolved in an emulsion of about 30 ° C to about 60 ° C. When the emulsion is heated to 75 ° C. or higher, a film is formed on the surface of the emulsion. Therefore, even if the swallowing aid is dissolved and dispersed, an appropriate viscoelastic balance cannot be obtained. And when the above-mentioned dynamic viscoelasticity measurement was performed with respect to the said swallowing adjuvant for emulsions, the result as represented to Fig.1 (a)-(c) was obtained. In addition, as a result of performing the sensory test as described above, it was evaluated as good.
図１（ａ）は、ｔａｎ−δと嚥下食の変形率との関係を表したものである。図１（ａ）から明らかなように、嚥下食の変形率約６０％まで、ｔａｎ−δの値は上記所望される範囲内で略一定となっており、良との評価を得た。つまり、嚥下食の変形率が６０％となるまで、嚥下食の粘弾性バランスが変化しないため、生成時の粘弾性バランスのまま咽頭を通過させることができる。したがって、生成時は望ましい粘弾性バランスを備えていたものの、咽頭通過時に変形した際、粘弾性バランスが崩れ、急に嚥下食が分裂する原因となったり、嘔吐感等をもよおさせてしまうといった事態を解消することができる。 FIG. 1A shows the relationship between tan-δ and the deformation rate of swallowing food. As is clear from FIG. 1 (a), the value of tan-δ is substantially constant within the above desired range up to a deformation rate of swallowing meal of about 60%. That is, since the viscoelastic balance of the swallowing meal does not change until the deformation rate of the swallowing meal reaches 60%, the pharynx can be passed through with the viscoelastic balance at the time of generation. Therefore, although it had a desirable viscoelastic balance at the time of generation, when it deforms when passing through the pharynx, the viscoelastic balance is lost, causing swallowing food to break up suddenly, causing vomiting feeling, etc. Such a situation can be solved.
図１（ｂ）は、ｔａｎ−δ及びＧ’と、嚥下食生成時の周波数との関係を表したものである。図１（ｂ）から明らかなように、周波数が異なっていたとしてもｔａｎ−δ及びＧ’は略一定となっており、良との評価を得た。したがって、食事介護者による嚥下食の生成方法が異なっていても、常に一定の品質・特性を備えた嚥下食を提供することができ、非常に使い勝手が良い。 FIG. 1B shows the relationship between tan-δ and G ′ and the frequency at the time of swallowing food generation. As is clear from FIG. 1B, tan-δ and G ′ are substantially constant even when the frequencies are different, and the evaluation is good. Therefore, even if the method of generating swallowing meals by the meal caregiver is different, it is possible to provide swallowing meal always having a certain quality and characteristics, which is very convenient.
図１（ｃ）は、ｔａｎ−δと嚥下食の温度との関係を表したものである。図１（ｃ）から明らかなように、嚥下食を約６０℃程度まで加熱したところで、粘弾性バランスは略一定値となり、良との評価を得た。そのため、たとえ嚥下食を常用食程度の温度まで加熱したとしても、加熱により嚥下食の弾性が失われ、気管へ飛び込みやすくなったり、咽頭に付着しやすくなったりするといった事態も生じない。したがって、嚥下障害者に、安全且つ不快感のもよおさない食事を提供することができる。 FIG.1 (c) represents the relationship between tan-delta and the temperature of swallowing food. As is clear from FIG. 1 (c), when the swallow meal was heated to about 60 ° C., the viscoelastic balance became a substantially constant value, and the evaluation was good. Therefore, even if the swallowed meal is heated to a temperature comparable to that of a regular meal, the elasticity of the swallowed meal is lost due to the heating, and it does not occur that the swallowed meal tends to jump into the trachea or adhere to the pharynx. Therefore, a safe and uncomfortable meal can be provided to the dysphagia person.
［食品ハイドロコロイド用嚥下補助剤］
食品ハイドロコロイド用嚥下補助剤は、２５重量％以上４５重量％以下のキサンタンガム等に代表される微生物多糖類（増粘多糖類）、０重量％以上１０重量％以下のタマリンドガム等に代表される種子多糖類、及び５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンからなる。
そして、該食品ハイドロコロイド用嚥下補助剤に対して上述の如き動的粘弾性測定を行ったところ、図２（ａ）〜（ｃ）に表されているように、上述したエマルジョン用嚥下補助剤と近似する結果を得た。また、上述の如き官能試験を行った結果、良との評価を得た。
[Food hydrocolloid swallowing aid]
A swallowing aid for food hydrocolloids is a microbial polysaccharide (thickening polysaccharide) typified by xanthan gum of 25 wt% to 45 wt%, a seed typified by tamarind gum of 0 wt% to 10 wt% It consists of polysaccharides and dextrin of 55 wt% or more and 75 wt% or less.
And when the above-mentioned dynamic viscoelasticity measurement was performed with respect to the swallowing aid for food hydrocolloids, as shown in FIGS. 2 (a) to (c), the above-described swallowing aid for emulsion and Approximate results were obtained. In addition, as a result of performing the sensory test as described above, it was evaluated as good.
［食品コロイド用嚥下補助剤］
食品コロイド用嚥下補助剤は、２重量％以上５重量％以下のキサンタンガム等に代表される微生物多糖類、２０重量％以上４５重量％以下のタマリンドシードガム等に代表される種子多糖類、及び５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンからなる。
そして、該食品コロイド用嚥下補助剤に対して上述の如き動的粘弾性測定を行ったところ、図３（ａ）〜（ｃ）に表されているように、上述したエマルジョン用嚥下補助剤と近似する結果を得た。また、上述の如き官能試験を行った結果、良との評価を得た。
[Food colloid swallowing aid]
The swallowing aid for food colloid includes microbial polysaccharides typified by 2 to 5% by weight of xanthan gum, seed polysaccharides typified by 20 to 45% by weight of tamarind seed gum, and 55 It consists of dextrin of not less than 75% by weight.
And when the dynamic viscoelasticity measurement as described above was performed on the swallowing aid for food colloid, as shown in FIGS. 3 (a) to (c), the swallowing aid for emulsion described above and Approximate results were obtained. In addition, as a result of performing the sensory test as described above, it was evaluated as good.
以上、上述の如く生成される各嚥下補助剤は、それぞれ対応する分散媒において、非常に良好な粘弾性バランスを発現するとともに、該粘弾性バランスと嚥下食の変形率との関係、粘弾性バランス等と周波数との関係、及び粘弾性バランスと嚥下食の温度との関係において上述したような非常に好ましい結果を得ることができる。 As described above, each swallowing aid produced as described above exhibits a very good viscoelastic balance in the corresponding dispersion medium, and the relationship between the viscoelastic balance and the deformation rate of swallowing food, the viscoelastic balance. Very favorable results as described above can be obtained in the relationship between the frequency and the like, and the relationship between the viscoelastic balance and the temperature of the swallowing meal.
つまり、嚥下食の変形率との関係から明らかであるように、咽頭通過時の変形に耐えうることができるため、非常にスムーズで安全な嚥下を可能とする。また、粘弾性バランス等と周波数との関係から明らかなであるように、嚥下食をどのような周波数にて生成したところで略一定の粘弾性バランス及び弾性を発現し得る。したがって、望ましい嚥下食の再現性が高い上、非常に容易に望ましい嚥下食を生成することができる。さらに、粘弾性バランスと嚥下食の温度との関係から明らかであるように、嚥下食を常温食程度まで加熱したところで略一定の粘弾性バランスを発現し得る。したがって、嚥下障害者に不快感をもよおさせることのない上、嚥下容易で安全な嚥下食を提供することができる。 In other words, as is clear from the relationship with the deformation rate of swallowing meal, it can withstand deformation when passing through the pharynx, thus enabling very smooth and safe swallowing. In addition, as is clear from the relationship between the viscoelastic balance and the like and the frequency, a substantially constant viscoelastic balance and elasticity can be exhibited when the swallowing meal is generated at any frequency. Therefore, the reproducibility of the desired swallow meal is high, and the desired swallow meal can be generated very easily. Furthermore, as is clear from the relationship between the viscoelastic balance and the temperature of the swallow meal, a substantially constant viscoelastic balance can be exhibited when the swallow meal is heated to about a room temperature meal. Therefore, it is possible to provide a swallowing food that is easy to swallow and safe without causing discomfort to the dysphagia person.
また、嚥下補助剤の嚥下特性を、上述の如く三次元的に解析するため、その特性を一定に保ちやすい。また、嚥下補助剤の適性（すなわち、どの分散媒に対してより有効であるか）を判断することも可能とするため、各分散媒に対してより適切な嚥下補助剤を添加することができ、ひいては嚥下時のトラブルの防止等にもつながる。 Moreover, since the swallowing characteristics of the swallowing aid are analyzed three-dimensionally as described above, it is easy to keep the characteristics constant. In addition, since it is possible to determine the suitability of swallowing aids (ie, for which dispersion medium is more effective), more appropriate swallowing aids can be added to each dispersion medium. As a result, it also leads to prevention of problems during swallowing.
本発明に係る嚥下補助剤の構成は、上記実施の形態の態様に何ら限定されるものではなく、海藻多糖類、種子多糖類、微生物多糖類、及びカリウム塩等の種類を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。 The configuration of the swallowing aid according to the present invention is not limited to the aspect of the above embodiment, and the types of seaweed polysaccharides, seed polysaccharides, microbial polysaccharides, potassium salts, and the like are the gist of the present invention. As long as it does not deviate from the above, it can be appropriately changed.
たとえば、上記実施の形態では、カリウム塩としてクエン酸カリウムを用いているが、炭酸カリウムやリン酸カリウムを用いても何ら問題はない。また、海藻多糖類や種子多糖類、微生物多糖類として、上記代表例以外のものを使用することも当然可能である。 For example, in the above embodiment, potassium citrate is used as the potassium salt, but there is no problem even if potassium carbonate or potassium phosphate is used. Of course, other than the above representative examples can be used as seaweed polysaccharides, seed polysaccharides, and microbial polysaccharides.
Claims (3)
嚥下補助剤を添加された所定温度の嚥下食に対して圧力を所定の周波数で加えながら、嚥下食の粘性及び弾性を測定するとともに、粘性と弾性との比からなる粘弾性バランスを算出し、粘弾性バランスと嚥下食の変形率との関係、粘弾性バランスと周波数との関係、及び粘弾性バランスと嚥下食の温度との関係を求め、該三関係から嚥下補助剤の嚥下特性を分析することを特徴とした嚥下補助剤の分析方法。 A method for analyzing the swallowing characteristics of swallowing aids added to food to adjust the viscosity and elasticity of food,
While measuring the viscosity and elasticity of the swallow meal while applying pressure to the swallow meal at the predetermined temperature to which the swallowing aid is added, calculate the viscoelastic balance consisting of the ratio of viscosity to elasticity, The relationship between the viscoelastic balance and the deformation rate of the swallowing meal, the relationship between the viscoelastic balance and the frequency, and the relationship between the viscoelastic balance and the temperature of the swallowing meal are obtained, and the swallowing characteristics of the swallowing aid are analyzed from the three relationships. A method for analyzing a swallowing aid.
少なくとも、１５重量％以上２５重量％以下の海藻多糖類、５重量％以上１０重量％以下の種子多糖類、及び５重量％以上１０重量％以下のカリウム塩を含んでいるとともに、海藻多糖類及び種子多糖類からなる増粘多糖類を全体の２０重量％以上含んでおり、かつ、５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンを含んでいることを特徴とする牛乳あるいは豆乳用の嚥下補助剤。
ａ．前記粘弾性バランスが０．１以上１．０以下であること
ｂ．嚥下食の変形率が０％から６０％の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
ｃ．周波数の差にかかわらず前記粘弾性バランスが一定であること
ｄ．嚥下食の温度が２０℃以上５０℃以下の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること When the swallowing characteristics of the swallowed food added to the milk or soymilk to adjust the viscosity or elasticity of the milk or soymilk are analyzed by the analysis method according to claim 1, the following a to d are satisfied. Is possible,
At least 15% by weight to 25% by weight seaweed polysaccharide, 5% by weight to 10% by weight seed polysaccharide, and 5% by weight to 10% by weight potassium salt, A swallowing aid for milk or soy milk , comprising 20% by weight or more of a thickening polysaccharide consisting of seed polysaccharides and 55% to 75% by weight of dextrin .
a. B said viscoelastic balance is 0.1 to 1.0. C that deformation rate of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 0% to 60%. D It is the visco-elastic balance regardless the difference in frequency is constant. The temperature of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 20 ° C. or higher 50 ° C. or less
少なくとも、２５重量％以上４５重量％以下の微生物多糖類、及び１０重量％以下の種子多糖類を含んでいるとともに、微生物多糖類及び種子多糖類からなる増粘多糖類を全体の２０重量％以上含んでおり、かつ、５５重量％以上７５重量％以下のデキストリンを含んでいることを特徴とするお茶用の嚥下補助剤。
ａ．前記粘弾性バランスが０．１以上１．０以下であること
ｂ．嚥下食の変形率が０％から６０％の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること
ｃ．周波数の差にかかわらず前記粘弾性バランスが一定であること
ｄ．嚥下食の温度が２０℃以上５０℃以下の範囲において前記粘弾性バランスが一定であること When the swallowing properties of the swallowed food added to the tea to adjust the viscosity and elasticity of the tea are analyzed by the analysis method according to claim 1, it is possible to satisfy the following a to d:
At least 25% by weight to 45% by weight of microbial polysaccharide and 10% by weight or less of seed polysaccharide, and 20% by weight or more of thickening polysaccharide composed of microbial polysaccharide and seed polysaccharide A swallowing aid for tea , characterized by containing dextrin in an amount of 55 wt% to 75 wt% .
a. B said viscoelastic balance is 0.1 to 1.0. C that deformation rate of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 0% to 60%. D It is the visco-elastic balance regardless the difference in frequency is constant. The temperature of swallowing food is the viscoelastic balance is constant in the range of 20 ° C. or higher 50 ° C. or less
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005046163A JP4401306B2 (en) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005046163A JP4401306B2 (en) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006234444A JP2006234444A (en) | 2006-09-07 |
| JP4401306B2 true JP4401306B2 (en) | 2010-01-20 |
Family
ID=37042279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005046163A Expired - Fee Related JP4401306B2 (en) | 2005-02-22 | 2005-02-22 | Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4401306B2 (en) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG192260A1 (en) | 2011-03-01 | 2013-09-30 | Nestec Sa | Extensional viscosity to promote safe swallowing of food boluses |
| AU2012351533B2 (en) * | 2011-12-15 | 2016-09-22 | Société des Produits Nestlé S.A. | Extensional viscosity to promote safe swallowing of food boluses |
| US20210000896A1 (en) * | 2018-03-21 | 2021-01-07 | Cargill, Incorporated | Seaweed-based powder |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4248653B2 (en) * | 1998-12-28 | 2009-04-02 | ライオン株式会社 | Easily swallowing assist composition, food composition and pharmaceutical composition using the same |
| JP2002300854A (en) * | 2001-04-06 | 2002-10-15 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | Gelatinous composition and method for producing the same |
| JP4352205B2 (en) * | 2001-10-18 | 2009-10-28 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | Swallowing food composition and evaluation method thereof |
| JP2003144526A (en) * | 2001-11-16 | 2003-05-20 | Toshihiro Morita | Wafer paper and preparing method of wafer paper |
| JP2004002320A (en) * | 2002-03-04 | 2004-01-08 | Medorekkusu:Kk | Liquid matrix causing in-vivo phase transition and liquid oral preparation |
| JP3835544B2 (en) * | 2002-09-10 | 2006-10-18 | 明治乳業株式会社 | Dried jelly |
| JP4168378B2 (en) * | 2002-11-11 | 2008-10-22 | 太陽化学株式会社 | Swallowing aid for elderly people and swallowing aid food containing the same |
| JP2004350680A (en) * | 2003-05-01 | 2004-12-16 | Sanei Gen Ffi Inc | Gelling agent composition and gelatinous composition for food suitable for person with ingestion/swallowing difficulty |
-
2005
- 2005-02-22 JP JP2005046163A patent/JP4401306B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2006234444A (en) | 2006-09-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Funami | Next target for food hydrocolloid studies: Texture design of foods using hydrocolloid technology | |
| Stieger et al. | Microstructure, texture and oral processing: New ways to reduce sugar and salt in foods | |
| Hayakawa et al. | Characterization of eating difficulty by sensory evaluation of hydrocolloid gels | |
| Bayarri et al. | Comparing λ-carrageenan and an inulin blend as fat replacers in carboxymethyl cellulose dairy desserts. Rheological and sensory aspects | |
| Stribiţcaia et al. | Tribology and rheology of bead-layered hydrogels: Influence of bead size on sensory perception | |
| Raheem et al. | Texture-modified food for dysphagic patients: A comprehensive review | |
| JP2000041594A (en) | Liquid additive for thickening | |
| Bhandari | Food materials science and engineering | |
| Vernon-Carter | Viscoelastic properties and overall sensory acceptability of reduced-fat Petit-Suisse cheese made by replacing milk fat with complex coacervate | |
| JP6630877B2 (en) | Food composition | |
| Santagiuliana et al. | Mechanical properties affect detectability of perceived texture contrast in heterogeneous food gels | |
| Arancibia et al. | Impact of structural differences on perceived sweetness in semisolid dairy matrices | |
| Campbell et al. | A comparison of the lubrication behavior of whey protein model foods using tribology in linear and elliptical movement | |
| JP2014236700A (en) | Food product, production method thereof, and eating and deglutition adjuvant | |
| JP4352205B2 (en) | Swallowing food composition and evaluation method thereof | |
| JP4044128B1 (en) | Thickener for protein-containing liquid composition | |
| JP4401306B2 (en) | Swallowing aid and method for analyzing swallowing aid | |
| Shao et al. | Regulation mechanism of myofibrillar protein emulsification mode by adding psyllium (Plantago ovata) husk | |
| Wang et al. | Textural and structural properties of a κ‐carrageenan–konjac gum mixed gel: effects of κ‐carrageenan concentration, mixing ratio, sucrose and Ca2+ concentrations and its application in milk pudding | |
| Yang et al. | Role of flaxseed gum and whey protein microparticles in formulating low-fat model mayonnaises | |
| JP6200698B2 (en) | Swallowing test meal | |
| Salinas et al. | Rheological properties of bread dough formulated with wheat flour–organic calcium salts–FOS-enriched inulin systems | |
| JP2011105702A (en) | Training composition for chewing and swallowing action | |
| JP6453547B2 (en) | Hydration jelly drink for people with difficulty in chewing and swallowing | |
| Janssen et al. | Differential saliva-induced breakdown of starch filled protein gels in relation to sensory perception |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081113 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090331 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090529 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090929 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091027 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151106 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |