JP4401018B2 - Support hardware to support concrete formwork - Google Patents
Support hardware to support concrete formwork Download PDFInfo
- Publication number
- JP4401018B2 JP4401018B2 JP2000366220A JP2000366220A JP4401018B2 JP 4401018 B2 JP4401018 B2 JP 4401018B2 JP 2000366220 A JP2000366220 A JP 2000366220A JP 2000366220 A JP2000366220 A JP 2000366220A JP 4401018 B2 JP4401018 B2 JP 4401018B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- holding
- upper chord
- separator
- holding member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
- Foundations (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設現場で組立施工されるコンクリート型枠を支持するための支持金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の基礎として、鉄筋をベースとしたコンクリート基礎が用いられている。このようなコンクリート基礎を施工するときには、先ず、地盤を掘削して根伐を形成し、必要に応じて根伐の底面に砕石、栗石を敷設し、敷き均しコンクリートを打設する。次に、図14に示すように、ベース筋111、主筋112、スターラップ113等の配筋を行う。そして、これら鉄筋の両側にコンクリート型枠を配置固定し、コンクリート型枠間に形成されるコンクリート打設空間にコンクリートを打設し、コンクリート基礎を構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コンクリート型枠としては、例えば図15に示すように、対称に相対峙して並設される型枠120が使用される。型枠120は、上部縦枠121と、下部の拡大底部枠122とからなる。型枠120間には、リブ123が設けられ、リブ123の両端部で型枠120の内壁面に接触して、型枠120間にコンクリートを打設するための間隔を形成している。
【0004】
しかし、上記従来の方法では、コンクリート型枠は、根伐底や栗石、または敷き均しコンクリートの上に直接配置されており、安定して設置することができないという問題があった。また、型枠120の間隔をリブ123によって確保しているのみであるため、コンクリート打設時に、コンクリート0の打設圧力により、リブ123が破損したり、移動したりすることがあり、これにより、型枠120間の間隔が一定に保たれなくなるという問題があった。
【0005】
また、上記のように、鉄筋を使用した基礎の場合、フーチングの主鉄筋や、立上り部の主鉄筋等、多量の鉄筋が必要とされていた。また、これらの鉄筋を、精度良く配金するためには熟練が必要とされ、手間がかかるという問題があった。
【0006】
上記施工方法の他、予めフーチングを設け、フーチングに配筋してある基礎筋を中心にして、フーチング上にコンクリート型枠を立設し、この型枠間にコンクリートを打設して基礎を構築する方法が知られている。
【0007】
このように、予め形成されたフーチング上に型枠を立設することにより、型枠を安定して設置することが可能となる。しかし、上記方法によれば、フーチングと立ち上がり部の成型を別々の工程で行うため、フーチングと立ち上がり部の間にコンクリートの打ち継ぎができてしまうという問題があった。また、フーチングの施工と立ち上がり部の施工が別々に行われるため、手間がかかるとともに、二つの施工期間に渡って設備や人員が必要とされるため、コストの低減が図れなくなるという問題があった。
【0008】
近年では、鉄筋を形鋼に代替した鉄骨構造の基礎が採用されている。鉄骨構造の基礎は、例えば、トラス,箱形鋼,H形鋼からなる鉄骨梁をベースとし、これら鉄骨の回りにコンクリート型枠を立設し、コンクリートを打設してコンクリート基礎を構築するものである。このように、鉄骨構造の基礎とすることにより、工数が減少され、効率的に施工を行うことが可能となる。
【0009】
このため、上記のような鉄骨をベースとした基礎を構築するときに、鉄骨に沿わせて、コンクリート型枠を確実に保持することを可能とする型枠の支持構造が望まれている。
【0010】
また、従来では、基礎鉄筋のかぶり厚さや、基礎巾を確保するために、スペーサドーナツや鋼製丸セパレータ或いは樹脂製のピーコンを受け座としたセパレーターを用いていた。
【0011】
スペーサドーナツは、鉄筋構造の基礎に用いられるものであり、次述するような鉄骨構造の基礎には使用できなかった。また、鋼製丸セパレーターを用いた場合、型枠解体後に、基礎側面部分から鋼製丸セパレータの受け座が露出するため、受け座の露出部分について防錆工事を行う必要があった。また、樹脂製のピーコンを受け座とするセパレーターを使用した場合、立ち上がり部の面からピーコンが露出しないように補修工事を行う必要があり、手間がかかっていた。このため、型枠解体後に補修工事等の要らないセパレーターが望まれている。
【0012】
本発明の目的は、鉄骨造の基礎を施工するときに使用されるコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、根伐底の状態にかかわらず、コンクリート型枠を安定して支持することが可能なコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、予めフーチングを構築しなくても、コンクリート型枠を精度良く配設することが可能なコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、鉄骨梁に簡単に取り付けることができるとともに、種々のコンクリート型枠に対応可能なコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、コンクリート型枠の設置状態を微調整することが可能なコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、型枠解体後に、セパレータ部分の防錆工事や補修工事が不要なコンクリート型枠の支持金物を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1に係る本発明によれば、上弦材と下弦材をウェブ材で連結して形成された鉄骨梁を二列に並設し、該二列に並設された鉄骨梁を挟んで立設されるコンクリート型枠を支持する支持金物であって、前記二列に並設された鉄骨梁の上方に位置するセパレーターと、前記二列に並設された鉄骨梁の下弦材にそれぞれ取り付けられる保持部材とを備え、前記保持部材には、前記鉄骨梁の下弦材に取り付けられる取付部と、該取付部よりも外側で前記コンクリート型枠を保持する保持部とが設けられ、前記セパレーターには、前記上弦材の一方に係合される係合片と、前記セパレーターの長手方向に移動可能に設けられ、前記上弦材の他方に止着されて係止される係止部とが設けられ、前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置するように形成されることにより解決される。
【0020】
上記課題は、請求項2に係る発明によれば、上弦材と下弦材をウェブ材で連結して形成された鉄骨梁を二列に並設し、該二列に並設された鉄骨梁を挟んで立設されるコンクリート型枠を支持する支持金物であって、前記二列に並設された鉄骨梁の上方に位置するセパレーターと、前記上弦材に取り付けられる保持部材とを備え、前記保持部材には、前記二列に並設された鉄骨梁の上弦材の間に位置するとともに前記上弦材に取り付けられる取付部と、該取付部に連続した首部と、該首部の両側で前記コンクリート型枠を保持する一対の保持部とが設けられ、前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置する、ことにより解決される。
【0021】
なお、前記取付部は、より具体的には、前記二列に並設された鉄骨梁の上弦材に掛け渡されるプレートと、前記首部先端に設けられ前記プレートに接合可能な係止片とを備え、前記プレートと前記係止片とが固着部材により固着された構成とされる。
【0022】
上記課題は、請求項5に係る発明によれば、上弦材と下弦材をウェブ材で連結して形成された鉄骨梁を挟んで立設されるコンクリート型枠を支持する支持金物であって、前記上弦材の上方に位置するセパレーターと、前記上弦材に取り付けられる保持部材とを備え、前記保持部材には、前記上弦材に取り付けられる取付部と、該取付部に連続する首部と、該首部の両側で前記コンクリート型枠を保持する一対の保持部とが設けられ、前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置する、ことにより解決される。
【0023】
なお、鉄骨梁を二列に並べたダブルラチスを挟んでコンクリート型枠を立設させるときに使用されるセパレータは、前記上弦材の一方に係合される係合片と、前記セパレーターの長手方向に移動可能に設けられ、前記上弦材の他方に止着されて係止される係止部とが設けられた構成とすると好適である。上記構成により、並列する上弦材においてセパレータを確実に固定することが可能となり、立設されたコンクリート型枠について、一定の間隔を開けて確実に保持することが可能となる。
【0024】
また、鉄骨梁をシングルで使用したシングルラチスを挟んでコンクリート型枠を立設させるときに使用されるセパレータについて、前記上弦材に係合される一対の係合片が設けられた構成とすると、上弦材において、セパレータを簡単且つ確実に固定することが可能となる。
【0027】
このように、本発明の支持金物は、剛性の高い鉄骨梁に用いられ、コンクリート型枠を鉄骨梁に沿わせて固定するものである。このとき、第1の保持部と第2の保持部と折曲部とで、コンクリート型枠を確実に保持するように構成されているので、コンクリート打設時にコンクリート型枠が動いたりすることなく、かぶり厚を一定に確保することが可能となる。
【0028】
また、コンクリート型枠は鉄骨梁において保持されるが、鉄骨梁は根伐底に水平に設置されるものであるため、鉄骨梁に保持されたコンクリート型枠の高さレベルは一定に保持される。このため、コンクリート型枠の天端に巾止め金物を確実に取り付けることができ、コンクリート打設時の型枠間の広がりを防止し施工精度を向上させることが可能となる。
【0029】
また、本発明の支持金物はセパレーターと保持部材とからなり、保持部材の取付部を鉄骨梁へ取り付けることにより保持部材を鉄骨梁へ装着することができるように構成されているので、支持金物の設置を、時間をかけることなく簡単に行うことが可能となる。
【0030】
また、本発明の支持金物を使用することにより、支持金物へコンクリート型枠を載置するだけで、コンクリート型枠を精度良く配設することが可能となる。このように、熟練を要することなく、また多くの時間をかけることなく、コンクリート型枠を精度良く設置することが可能となる。
【0031】
また、支持金物は鉄骨梁に後付けで取り付けられるものであるため、コンクリート型枠の種類に合わせた支持金物を使用することにより、どのようなコンクリート型枠を使用しても、コンクリート型枠を確実に保持することができる。さらに、支持金物側で、取付部や保持部の位置や角度等を調整するだけで、所望のかぶり厚さ、型枠の傾きとすることが可能となる。
【0032】
また、本発明の支持金物のセパレーターは、長尺部と、該長尺部の両端部に設けられたモルタル製の受け座とを備えた構成とされているので、基礎が構築された後、コンクリート型枠を解体したときに、受け座が、基礎の立ち上がり部側面と一体となる。このため、従来行っていたような防錆工事や補修工事が必要なくなり、施工効率性を向上させることが可能となる。
【0033】
また、前記受け座は前記長尺部の端部において移動可能に取り付けられているので、受け座の位置を変えるだけで、コンクリート型枠間の距離を簡単に調整することが可能となる。
【0034】
なお、前記保持部材の保持部は、前記鉄骨梁側から前記コンクリート型枠を保持する第1の保持部と、前記コンクリート型枠を外側から保持する第2の保持部とを備え、前記第2の保持部には前記コンクリート型枠側に傾倒可能な折曲部が設けられた構成とされているので、折曲部が折れ曲がることにより、折曲部によりコンクリート型枠のフランジ部が保持され、これにより、コンクリート型枠を確実に保持することが可能となる。
【0035】
また、保持部材に貫通孔を設けた構成とすることにより、打設されたコンクリートが保持部材に邪魔されずにスムーズに流通し、コンクリート型枠間にコンクリートを迅速に充填させることが可能となる。また、前記保持部材を縞鋼板から形成することにより、保持部材へのコンクリートの付着を良くすることが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本例の支持金物S1は、上弦材2と下弦材3をウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を二列に並設し、この二列に並設された鉄骨梁1を挟んで立設されるコンクリート型枠5を支持するものである。支持金物S1は、セパレーター10と保持部材20とから構成されている。
【0037】
保持部材20は、二列に並設された鉄骨梁1の下弦材3にそれぞれ取り付けられる。保持部材20には、鉄骨梁1の下弦材3に取り付けられる取付部21と、この取付部21よりも外側でコンクリート型枠5を保持する保持部22とが設けられている。
【0038】
下弦材3にそれぞれ保持部材20が取り付けられると、保持部材20の保持部22にコンクリート型枠5がそれぞれ載置され、載置されたコンクリート型枠5の間にセパレーター10が位置して、コンクリート型枠5が支持される。
【0039】
本例の支持金物S2は、上弦材2と下弦材3をウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を挟んで立設されるコンクリート型枠5を支持するものである。支持金物S2は、セパレーター30と保持部材40とから構成されている。
【0040】
保持部材40には、鉄骨梁1の下弦材3に取り付けられる取付部41と、この取付部41の両側でコンクリート型枠5を保持する保持部42とが設けられている。下弦材3に保持部材40が取り付けられると、保持部材40の保持部42にコンクリート型枠5がそれぞれ載置され、載置されたコンクリート型枠5の間にセパレーター30が位置して、コンクリート型枠5が支持される。
【0041】
本例の支持金物S3は、上弦材2と下弦材3をウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を二列に並設し、この二列に並設された鉄骨梁1を挟んで立設されるコンクリート型枠5を支持するものである。支持金物S3は、セパレーター10と保持部材50とから構成されている。
【0042】
保持部材50には、二列に並設された鉄骨梁1の上弦材2の間に位置するとともに、上弦材2に取り付けられる取付部51と、取付部51に連続する首部53と、首部53の両側でコンクリート型枠5を保持する一対の保持部52とが設けられている。
【0043】
なお、支持金物S3の取付部51は、二列に並設された鉄骨梁1の上弦材2に掛け渡されるプレート51aと、首部53の先端部に設けられ、プレート51aに接合可能な係止片51bとから構成されている。そして、プレート51aと係止片51bとを固着部材51cにより連結することにより、プレート51aと係合片51bの間において上弦材2の周縁部が挟持され、これにより、上弦材2に保持部材50が装着される。
【0044】
このようにして、上弦材2に保持部材50が取り付けられると、保持部材50の保持部52にコンクリート型枠5がそれぞれ載置され、載置されたコンクリート型枠5の間にセパレーター10が位置して、コンクリート型枠5が支持される。
【0045】
支持金物S3を使用することにより、コンクリート型枠5を、鉄骨梁1の高さの中途位置よりも上方において保持することが可能となる。したがって、支持金物S3は、べた基礎の施工等に好適に用いられる。
【0046】
本例の支持金物S4は、上弦材2と下弦材3をウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を挟んで立設されるコンクリート型枠5を支持するものである。支持金物S4は、セパレーター30と保持部材60とから構成されている。
【0047】
保持部材60には、上弦材2に取り付けられる取付部61と、この取付部61に連続する首部63と、この首部63の両側でコンクリート型枠5を保持する一対の保持部62とが設けられている。
【0048】
支持金物S4は、取付部61を上弦材2に接合させ、固着部材としてのボルト61c及びナット61dにより取付部61と上弦材2とを連結させることにより、上弦材2に取り付けられる。そして、保持部材60の保持部62にコンクリート型枠5がそれぞれ載置され、載置されたコンクリート型枠5の間にセパレーター30が位置するように構成されている。
【0049】
支持金物S4を使用することにより、コンクリート型枠5を、鉄骨梁1の高さの中途位置よりも上方において保持することが可能となる。したがって、支持金物S4は、べた基礎の施工等に好適に用いられる。
【0050】
上記支持金物S1、支持金物S3において、セパレータ10は、上弦材2の一方に係合される係合片11と、セパレーター10の長手方向に移動可能に設けられ、上弦材2の他方に止着されて係止される係止部12とが設けられた構成とすると好適である。
【0051】
本例の係止部12は、係止片12aと蝶ねじ12bからなり、蝶ねじ12bを移動させることにより、係止片12aを上弦材2に押しつけて固定させるように構成されている。
【0052】
上記構成により、並列する上弦材2においてセパレータ10を確実に固定することが可能となり、立設されたコンクリート型枠5について、一定の間隔を開けて確実に保持することが可能となる。
【0053】
また、上記支持金物S2、支持金物S4において、セパレータ30は、上弦材2に係合される一対の係合片31が設けられた構成とされている。これにより、上弦材2において、セパレータ30を簡単且つ確実に固定することが可能となる。
【0054】
本例の支持金物S5は、支柱1aと、支柱1aの端部にフランジ部1b,1cを備え、H形またはI形に形成された鉄骨梁1を挟んで立設されるコンクリート型枠5を支持するものである。支持金物S5は、セパレーター70と保持部材80とから構成されている。
【0055】
セパレーター70は、鉄骨梁1の上側のフランジ部1bの上方に位置している。セパレーター70には、上側のフランジ部1bに係合される係合片71が設けられている。また、保持部材80は、下側のフランジ部1cにおいて、支柱1aを挟んで対称に取り付けられる。
【0056】
保持部材80には、鉄骨梁6の下側のフランジ部6cに、固着部材により取り付けられる取付部81と、取付部81よりも外側でコンクリート型枠5を保持する保持部82が設けられている。
【0057】
そして、保持部材80の保持部82に、コンクリート型枠5がそれぞれ載置され、このように載置されたコンクリート型枠5の間に、セパレーター70が位置するように構成されている。
【0058】
本例の支持金物S1〜S5を使用することにより、コンクリート型枠5を、根伐底に水平に設置された鉄骨梁1において保持することができるので、根伐底の状態に拘らず、また予めフーチングを作成したりすることなく、2枚のコンクリート型枠5を安定して設置し、天端の高さレベルを一定に保つとともに、隣接するコンクリート型枠を整合させて、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0059】
本例の支持金物S1〜S5において、保持部材20,40,50,60,80の保持部22,42,52,62,82は、鉄骨梁1側からコンクリート型枠5を保持する第1の保持部22a,42a,52a,62a,82aと、コンクリート型枠5を外側から保持する第2の保持部22b,42b,52b,62b,82bとを備え、第2の保持部22b,42b,52b,62b,82bには、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部22c,42c,52c,62c,82cが設けられている。
【0060】
従って、コンクリート型枠5を保持部22,42,52,62,82に載置したとき、折曲部22c,42c,52c,62c,82cをハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、第2の保持部22bの先端から、折曲部22cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部22cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5を係止することが可能となる。
【0061】
なお、保持部材20,40,50,60,80に、少なくとも一つの貫通孔22d,42d,52d,62d,82dを設けた構成とすることにより、打設されたコンクリートが保持部材に邪魔されずにスムーズに流通し、コンクリート型枠間にコンクリートを迅速に充填させることが可能となり好適である。また、保持部材20,40,50,60,80を縞鋼板から形成すると、保持部材へのコンクリートの付着を良くすることが可能となり好適である。
【0062】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0063】
図1乃至図13は本発明の支持金物S1〜S5を示すものであり、図1は支持金物S1の使用状態を示す説明図、図2は支持金物S1を構成するセパレーターの拡大図、図3は支持金物S1の保持部材の拡大図、図4は支持金物S2の使用状態を示す説明図、図5は支持金物S2のセパレーターの拡大図、図6は支持金物S2の保持部材の拡大図、図7は支持金物S3の使用状態を示す説明図、図8は支持金物S3の拡大図、図9は支持金物S4の使用状態を示す説明図、図10は支持金物S4の拡大図、図11は支持金物S5の使用状態を示す説明図、図12は支持金物S5の保持部材の拡大図、図13は折曲部でコンクリート型枠のフランジ部を保持した状態を示す説明図である。
【0064】
本発明に係る支持金物S1〜S5は、建築物のコンクリート基礎を形成するときに使用されるものであり、より具体的には、コンクリートを打設するためのコンクリート型枠5を支持するための支持金物である。
【0065】
コンクリート型枠5は、基礎を構築するためのコンクリートを固まらせるときに用いられる枠板であり、木材,合板,鋼板から形成されている。コンクリート型枠5には、コンクリート型枠5を安定して立設できるように、図13に示すように、フランジ部5aが設けられている。
【0066】
本例の支持金物S1〜S5は、図1に示すように、二列に並設された鉄骨梁1をベースとする基礎の施工に使用される支持金物S1と、図4に示すように、シングルの鉄骨梁1をベースとする基礎の施工に使用される支持金物S2と、図7に示すように、二列に並設された鉄骨梁1をベースとし、主にべた基礎を施工するときに使用される支持金物S3と、図9に示すように、シングルの鉄骨梁1をベースとし、主にべた基礎を施工するときに使用される支持金物S4と、図11に示すように、H形またはI形の鉄骨梁1をベースとする基礎の施工に使用される支持金物S5とがある。
【0067】
先ず、第1の実施例として、上弦材2と下弦材3とをウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を向かい合わせにして二列に並設し、このように二列に並設された鉄骨梁1をベースとした基礎の施工に用いられる支持金物S1について説明する。
【0068】
鉄骨梁1として、本例では、断面略L字状の上弦材2と下弦材3とを、ウェブ材としてのラチス4を介して組み立てたラチス形式の梁が使用される。上弦材2と下弦材3は、それぞれ外側に外角部が向くように配設される。これにより、下弦材3は、立設片3aが外側に位置するように配設される。
【0069】
上記鉄骨梁1は、捨てコンクリートに立設され、水平になるように調整されたベースプレート(図示せず)上に配設される。ベースプレート上では、隣接する鉄骨梁1は、ジョイントプレート(図示せず)により連結される。このように配設された鉄骨梁1を挟んでコンクリート型枠5が立設される。なお、図1の符号7は基礎筋である。
【0070】
コンクリート型枠5は、支持金物の保持部材により支持されて立設されるとともに、支持金物のセパレーターによって、対向するコンクリート型枠5の間に一定の距離が確保される。第1の実施例に係る支持金物S1は、図1で示すように、鉄骨梁1の上方に位置し、鉄骨梁1の上弦材2に係合されるセパレーター10と、鉄骨梁1の下弦材3に装着される一対の保持部材20とから構成されている。
【0071】
セパレーター10は、コンクリート型枠5の間隔を正確に保つものであり、長尺部10aと、この長尺部10aの両端部に設けられた受け座10bとから構成されている。
【0072】
本例のセパレーター10の受け座10bは、モルタルから形成されている。従って、基礎が構築された後、コンクリート型枠5を解体したときに、受け座10bが基礎の立ち上がり部側面と一体となり、従来行っていたような防錆工事や補修工事が必要なくなり、施工効率性を向上させることが可能となる。
【0073】
また、受け座10bは、長尺部10aの端部側に設けられたねじ部10dにおいて移動可能とされており、受け座10bを移動させることにより、コンクリート型枠5間の距離を調整することができるように構成されている。
【0074】
また、セパレーター10は、図2に示すように、一方の上弦材2に係合する係合片11と、セパレータ10の長手方向に摺動可能な係止部12とを備えている。係止部12は、係止片12aと、係止片12aを他方の上弦材2に押しつけて固定させる蝶ねじ12bとを備えている。蝶ねじ12bは、長尺部10a上に設けられたねじ部10cに螺合しており、ねじ部10c上を移動可能に構成されている。
【0075】
セパレーター10の係合片11は、セパレーター10の長尺部10aの中央部よりも、一方の端部側に近い位置に設けられており、対向する鉄骨梁1のうち、一方の鉄骨梁1の上弦材2に係合するように構成されている。
【0076】
係合片11が、一方の鉄骨梁1の上弦材2に係合されたら、次いで、他方の鉄骨梁1の上弦材2に係止片12aを係止させる。そして、蝶ねじ12bを回動させて、蝶ねじ12bを長尺部10aの端部側に向けて移動させる。蝶ねじ12bが移動することにより、蝶ねじ12bに押されて、係止片12aが長尺部10aの端部側に向けて移動する。
【0077】
係止片12aが上弦材2に接触したら、蝶ねじ12bをさらに回動させて、係止片12aを上弦材2に圧接させる。このようにして、一対の鉄骨梁1間において、セパレーター10が固定される。
【0078】
保持部材20は、図3に示すように、鉄骨梁1の下弦材3に取り付けられる取付部21と、コンクリート型枠5を保持する保持部22と、を備えている。取付部21と保持部22とは直交するように構成されている。
【0079】
取付部21は、保持部22に直交する面21aと、この面21aを折り曲げることにより形成される引掛部21bとから構成されている。面21aと引掛部21bとの間は、下弦材3の立設片3aの厚さよりも若干広めの幅が確保され、面21aと引掛部21bとの間に、立設片3aが位置することができるように構成されている。
【0080】
上記引掛部21bを下弦材3の立設片3aに引っ掛け、ハンマー等でたたき込むことにより、取付部21が下弦材3に固定される。このようにして、対向する鉄骨梁1の下弦材3に、それぞれ保持部材20が配設される。
【0081】
保持部材20の保持部22は、保持部材20を下弦材3に配設したときに、下弦材3側に位置する第1の保持部22aと、第1の保持部22aよりも外側に位置する第2の保持部22bとから構成されている。
【0082】
第1の保持部22aと第2の保持部22bの間には、コンクリート型枠5を配設可能となるように、コンクリート型枠5の厚さよりも大きめの間隔xが開けられている。また、第2の保持部22bの先端には、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部22cが設けられている。
【0083】
折曲部22cは、保持部22に配設されたコンクリート型枠5を、より確実に保持するためのものである。すなわち、保持部22にコンクリート型枠5が配設されたとき、第2の保持部22bの先端をハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、図13に示すように、第2の保持部22bの先端から、折曲部22cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部22cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5が係止される。
【0084】
本例の保持部材20には、コンクリートを流通させるための貫通孔22dが設けられている。貫通孔22dが設けられていることにより、打ち込まれたコンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0085】
なお、保持部材20は、鉄骨梁1に後付で取り付けられる部材であるため、コンクリート型枠5に合わせて、保持部22の間隔xや、第1の保持部22aや第2の保持部22bの高さ,大きさなどを調整することが可能である。
【0086】
或いは、予め異なる複数種類の保持部材20を用意しておき、施工に使用されるコンクリート型枠5に合わせて最も適した保持部材20を選択するようにしても良い。
【0087】
また、保持部材20の保持部22において、コンクリート型枠5と接する部分22eの角度を変えることにより、コンクリート型枠5を支持する角度を自由に変更することが可能となり、所望の形状の基礎を構築することが可能となる。
【0088】
このように、本例の支持金物S1によれば、支持金物側での調整が可能であるため、様々なタイプのコンクリート型枠に対応することができる。また、支持金物側を調整することにより、構築する基礎の形状を所望の形状に簡単に調整することが可能となる。
【0089】
保持部材20は、二列に並設された鉄骨梁1の下弦材3に、それぞれ複数個ずつ取り付けられる。そして、下弦材3に装着された保持部材20にコンクリート型枠5が載架される。このとき、コンクリート型枠5は、保持部材20の第1の保持部22a,第2の保持部22b,折曲部22cによって下端部を保持されており、また、コンクリート型枠5間の間隔は、セパレーター10により一定に保たれる。
【0090】
さらに、上記のように並設されたコンクリート型枠5の天端に、図1に示すように、巾止め金物6を取り付ける。巾止め金物6は、コンクリートの打設によりコンクリート型枠5間が拡がらないように、コンクリート型枠5の天端側に取り付けられ、コンクリート型枠5の間隔を保持するための保持具である。
【0091】
このようにして、コンクリート型枠5が、二列に並設された鉄骨梁1の両側に立設される。コンクリート型枠5は、水平に調整されたベースプレート上に立設された鉄骨梁1において保持されるので、高さレベルが一定に保たれる。
【0092】
また、コンクリート型枠5は、第1の保持部,第2の保持部,折曲部によって保持されているので、コンクリート打設時にぐらつくことなく、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0093】
コンクリート型枠5間には、コンクリートCが打設され、このように打設されたコンクリートCが硬化することにより、二列に並設された鉄骨梁1をベースとしたコンクリート基礎が完成する。
【0094】
本例では、支持金物S1により、鉄骨梁1にコンクリート型枠5が保持されるため、従来のように、予めフーチングを構築しなくても、コンクリート型枠5の高さレベルを一定に保ち、また隣接する型枠同士を整合させながら配設することが可能となる。
【0095】
このため、フーチングと立ち上がり部とを同時に構築することができる。このように、本例の支持金物S1を用いることにより、打ち継ぎがなく、しかも精度の良い基礎を、熟練を要することなく簡単に構築することが可能となる。
【0096】
次に、第2の実施例として、上弦材2と下弦材3とをウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1をシングルで使用し、シングルの鉄骨梁1の両側にコンクリート型枠5を立設させるための支持金物S2について説明する。
【0097】
鉄骨梁1として、本例では、断面略L字状の上弦材2と下弦材3とを、ウェブ材としてのラチス4を介して組み立てたラチス形式の梁が使用される。鉄骨梁1は、捨てコンクリートに立設され、水平になるように調整されたベースプレート(図示せず)上に配設される。ベースプレート上では、隣接する鉄骨梁1は、ジョイントプレート(図示せず)により連結される。このように配設された鉄骨梁1を挟んでコンクリート型枠5が立設される。
【0098】
第2の実施例に係る支持金物S2は、図4で示すように、鉄骨梁1の上方に位置し、鉄骨梁1の上弦材2に係合されるセパレーター30と、鉄骨梁1の下弦材3に装着される保持部材40とから構成されている。
【0099】
セパレーター30は、コンクリート型枠5の間隔を正確に保つものであり、長尺部30aと、この長尺部30aの両端部に設けられた受け座30bとから構成されている。
【0100】
セパレーター30の受け座30bは、モルタルから形成されている。従って、基礎が構築された後、コンクリート型枠5を解体したときに、受け座30bが基礎の立ち上がり部側面と一体となり、従来行っていたような防錆工事や補修工事が必要なくなり、施工効率性を向上させることが可能となる。
【0101】
また、受け座30bは、長尺部30aの端部側に設けられたねじ部30dにおいて移動可能とされており、受け座30bを移動させることにより、コンクリート型枠5間の距離を調整することができるように構成されている。
【0102】
また、セパレーター30には、図5に示すように、上弦材2を挟持する一対の係合片31が設けられている。本例では、断面略コ字形の部材をセパレーター30に取り付けることにより、係合片31が設けられるように構成されている。
【0103】
セパレーター30を上弦材2に取り付けるときは、係合片31の一方を上弦材2へ係合させ、さらに他方の係合片31の上部をハンマー等でたたき込むことにより、係合片31を上弦材2へ嵌合させる。
【0104】
なお、本例では、係合片31の先端に爪部31aが設けられているので、この爪部31aが上弦材2に引っ掛けられることにより、係合片31が上弦材2から脱落するのを防止することが可能となる。
【0105】
本例の保持部材40は、図6に示すように、鉄骨梁1の下弦材3に取り付けられる取付部41と、コンクリート型枠5を保持する保持部42と、を備えている。本例の保持部材40は、一枚の鋼板を折り曲げ、対向する各面に取付部41と保持部42を設けることにより形成されている。
【0106】
本例の保持部材40は、取付部41の部分が二重に形成されており、確実に下弦材3への取り付けが行われるように構成されている。また、取付部41の両側に位置する保持部42の部分は対向する面が重ならないように形成されている。このように、対向する面が重ならない部分を設けることにより、コンクリートを打設したときに、コンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0107】
取付部41は、取付部本体41aと、溝部41bから構成されている。溝部41bは、下弦材3の立設部3aの厚さよりも若干広めの幅が確保され、溝部41bに、立設片3aが位置することができるように構成されている。
【0108】
上記溝部41bに、下弦材3の立設片3aを位置させ、ハンマー等でたたき込むことにより、取付部41が下弦材3に固定される。このようにして、鉄骨梁1の下弦材3に、保持部材40が配設される。
【0109】
なお、本例では、2種類の溝部41bが設けられており、保持部材40を下弦材3に取り付けるとき、どちらの溝部を使用しても良いように構成されている。このとき、溝部の幅をそれぞれ異なるものとしておけば、立設片3aの厚さが異なる場合でも、別の保持部材を使用することなく対応することができ好適である。
【0110】
保持部材40の保持部42は、取付部41の両側に設けられている。保持部42は、保持部材40を下弦材3に配設したときに、下弦材3側に位置する第1の保持部42aと、第1の保持部42aよりも外側に位置する第2の保持部42bとから構成されている。
【0111】
第1の保持部42aと第2の保持部42bの間には、コンクリート型枠5を配設可能となるように、コンクリート型枠5の厚さよりも大きめの間隔xが開けられている。第2の保持部42bの先端には、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部42cが設けられている。
【0112】
折曲部42cは、保持部42に配設されたコンクリート型枠5を、より確実に保持するためのものである。すなわち、保持部42にコンクリート型枠5が配設されたとき、第2の保持部42bの先端をハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、図13に示すように、第2の保持部42bの先端から、折曲部42cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部42cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5が係止される。
【0113】
本例の保持部材42には、コンクリートを流通させるための貫通孔42dが設けられている。貫通孔42dが設けられていることにより、打ち込まれたコンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0114】
なお、保持部材40は、鉄骨梁1に後付で取り付けられる部材であるため、コンクリート型枠5に合わせて、保持部42の間隔xや、第1の保持部42aや第2の保持部42bの高さ,大きさなどを調整することが可能である。
【0115】
或いは、予め異なる複数種類の保持部材40を用意しておき、施工に使用されるコンクリート型枠5に合わせて最も適した保持部材40を選択するようにしても良い。
【0116】
また、保持部材40の保持部22において、コンクリート型枠5と接する部分42eの角度を変えることにより、コンクリート型枠5を支持する角度を自由に変更することが可能となり、所望の形状の基礎を構築することが可能となる。
【0117】
このように、本例の支持金物S2によれば、支持金物側での調整が可能であるため、様々なタイプのコンクリート型枠に対応することができる。また、支持金物側を調整することにより、構築する基礎の形状を所望の形状に簡単に調整することが可能となる。
【0118】
保持部材40は、鉄骨梁1の下弦材3に、複数個取り付けられる。そして、下弦材3に装着された保持部材22にコンクリート型枠5が載架される。このとき、コンクリート型枠5は、保持部材40の第1の保持部42a,第2の保持部42b,折曲部42cによって下端部を保持されており、また、コンクリート型枠5間の間隔は、セパレーター30により一定に保たれる。
【0119】
さらに、上記のように並設されたコンクリート型枠5の天端に、図1に示すように、巾止め金物6を取り付ける。巾止め金物6は、コンクリートの打設によりコンクリート型枠5間が拡がらないように、コンクリート型枠5の天端側に取り付けられ、コンクリート型枠5の間隔を保持するための保持具である。
【0120】
このようにして、コンクリート型枠5が、鉄骨梁1の両側に立設される。コンクリート型枠5は、水平に調整されたベースプレート上に立設された鉄骨梁1において保持されるので、高さレベルが一定に保たれる。
【0121】
また、コンクリート型枠5は、第1の保持部,第2の保持部,折曲部によって保持されているので、コンクリート打設時にぐらつくことなく、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0122】
コンクリート型枠5間には、コンクリートCが打設され、このように打設されたコンクリートCが硬化することにより、二列に並設された鉄骨梁1をベースとしたコンクリート基礎が完成する。
【0123】
本例では、支持金物S2を用いることにより、鉄骨梁1にコンクリート型枠5が保持されるため、従来のように、予めフーチングを構築しなくても、コンクリート型枠5の高さレベルを一定に保ち、また隣接する型枠同士を整合させながら配設することが可能となる。
【0124】
このため、フーチングと立ち上がり部とを同時に構築することができる。このように、本例の支持金物S2を用いることにより、打ち継ぎがなく、しかも精度の良い基礎を、熟練を要することなく簡単に構築することが可能となる。
【0125】
第3の実施例として、上弦材2と下弦材3とをウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1を向かい合わせにして二列に並設し、このように二列に並設された鉄骨梁1をベースとして、べた基礎を施工するときに用いられる支持金物S3について説明する。
【0126】
上記鉄骨梁1は、断面略L字状の上弦材2と下弦材3とを、ウェブ材としてのラチス4を介して組み立てたラチス形式の梁であり、上弦材2と下弦材3は、それぞれ外側に外角部が向くように配設される。これにより、下弦材3は、立設片3aが外側に位置するように配設される。
【0127】
上記鉄骨梁1は、捨てコンクリートに立設され、水平になるように調整されたベースプレート(図示せず)上に配設される。ベースプレート上では、隣接する鉄骨梁1は、ジョイントプレート(図示せず)により連結される。このように配設された鉄骨梁1を挟んでコンクリート型枠5が立設される。なお、図7の符号7は基礎筋である。
【0128】
第3の実施例に係る支持金物S3は、図7に示すように、鉄骨梁1の高さの中間位置から上方に向けて、コンクリート型枠5を支持することができるように構成されている。
【0129】
第3の実施例に係る支持金物S3は、図7に示すように、鉄骨梁1の上方に位置し、鉄骨梁1の上弦材2に係合されるセパレーター10と、上弦材2に取り付けられる保持部材50とから構成されている。
【0130】
セパレーター10は、コンクリート型枠5の間隔を正確に保つものであり、長尺部10aと、この長尺部10aの両端部に設けられた受け座10bとから構成されている。また、セパレーター10は、一方の上弦材2に係合する係合片11と、セパレータ10の長手方向に摺動可能な係止部12とを備えている。本例では、第1の実施例におけるセパレーター10と同様の構成のものが使用される。
【0131】
保持部材50は、図8に示すように、二列に並設された鉄骨梁1の上弦材2の間に位置し、上弦材2に係止される取付部51と、取付部51に連続して設けられている首部53と、首部53の両側でコンクリート型枠5を保持する一対の保持部52と、を備えている。
【0132】
取付部51は、二列に並設された鉄骨梁1の上弦材2に掛け渡されるプレート51aと、首部53の先端に形成され、プレート51aに接合可能な係止片51bとから構成されている。プレート51aと係止片51bとは、固着部材としてのボルト51c及びナット51dにより連結される。
【0133】
係止片51bは、図8に示すように、上弦材2の間の隙間よりも長めになるように形成され、両端部が上弦材2に接合するように構成されているので、プレート51aと係止片51bとを固着部材で連結させたときに、プレート51aと係止片51bとで上弦材2の縁部が挟持される。これにより、保持部材50は上弦材2において、脱落しないように確実に固定される。
【0134】
なお、係止部51について、上記のように、プレート51a,ボルト51c,ナット51dを使用しない構成としても良い。例えば、首部53の先端に、上弦材2の縁部に嵌合可能な溝部が設けられた係止片を形成した構成とする。
【0135】
上記係止片を上弦材に取り付けるときは、先ず、上弦材2の間において、上弦材に対して保持部材50が斜めになるようにして位置させ、溝部と上弦材2の縁部の位置を合わせた後、保持部材50を回転させながら、溝部へ上弦材2の縁部を嵌入させる。
【0136】
このような構成とすることにより、プレートや固着部材等の部品が必要でなくなり、部品点数が削減されるとともに、保持部材50を隙間で回転させるだけの簡単な動作で、保持部材50を上弦材2へ固定させることが可能となる。
【0137】
保持部材50の保持部52は、保持部材50を上弦材2に配設したときに、首部53の両側に位置するように構成されている。保持部52は、鉄骨梁1側に位置する第1の保持部52aと、第1の保持部52aよりも外側に位置する第2の保持部52bとから構成されている。
【0138】
第1の保持部52aと第2の保持部52bの間には、コンクリート型枠5を配設可能となるように、コンクリート型枠5の厚さよりも大きめの間隔xが開けられている。また、第2の保持部52bの先端には、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部52cが設けられている。
【0139】
折曲部52cは、保持部52に配設されたコンクリート型枠5を、より確実に保持するためのものである。すなわち、保持部52にコンクリート型枠5が配設されたとき、第2の保持部52bの先端をハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、図13に示すように、第2の保持部52bの先端から、折曲部52cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部52cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5が係止される。
【0140】
本例の保持部材52には、コンクリートを流通させるための貫通孔52dが設けられている。貫通孔52dが設けられていることにより、打ち込まれたコンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0141】
なお、保持部材50は、鉄骨梁1に後付で取り付けられる部材であるため、コンクリート型枠5に合わせて、保持部52の間隔xや、第1の保持部52aや第2の保持部52bの高さ,大きさなどを調整することが可能である。
【0142】
或いは、予め異なる複数種類の保持部材50を用意しておき、施工に使用されるコンクリート型枠5に合わせて最も適した保持部材50を選択するようにしても良い。
【0143】
また、保持部材50の保持部52において、コンクリート型枠5と接する部分52eの角度を変えることにより、コンクリート型枠5を支持する角度を自由に変更することが可能となり、所望の形状の基礎を構築することが可能となる。
【0144】
このように、本例の支持金物S3によれば、支持金物側での調整が可能であるため、様々なタイプのコンクリート型枠に対応することができる。また、支持金物側を調整することにより、構築する基礎の形状を所望の形状に簡単に調整することが可能となる。
【0145】
保持部材50は、二列に並設された鉄骨梁1の上弦材2に、複数個取り付けられる。そして、上弦材2に装着された保持部材50にコンクリート型枠5が載架される。このとき、コンクリート型枠5は、保持部材50の第1の保持部52a,第2の保持部52b,折曲部52cによって下端部を保持されており、また、コンクリート型枠5間の間隔は、セパレーター10により一定に保たれる。
【0146】
さらに、上記のように並設されたコンクリート型枠5の天端に、図7に示すように、巾止め金物6を取り付ける。巾止め金物6は、コンクリートの打設によりコンクリート型枠5間が拡がらないように、コンクリート型枠5の天端側に取り付けられ、コンクリート型枠5の間隔を保持するための保持具である。
【0147】
このようにして、コンクリート型枠5が、二列に並設された鉄骨梁1の両側に立設される。コンクリート型枠5は、水平に調整されたベースプレート上に立設された鉄骨梁1において保持されるので、高さレベルが一定に保たれる。
【0148】
また、コンクリート型枠5は、第1の保持部,第2の保持部,折曲部によって保持されているので、コンクリート打設時にぐらつくことなく、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0149】
コンクリート型枠5間には、コンクリートCが打設され、このように打設されたコンクリートCが硬化することにより、鉄骨梁1をベースとしたコンクリート基礎が完成する。
【0150】
次に、第4の実施例として、上弦材2と下弦材3とをウェブ材4で連結して形成された鉄骨梁1をシングルで使用し、シングルの鉄骨梁1をベースとして、べた基礎を施工するときに用いられる支持金物S4について説明する。
【0151】
鉄骨梁1として、本例では、断面略L字状の上弦材2と下弦材3とを、ウェブ材としてのラチス4を介して組み立てたラチス形式の梁が使用される。鉄骨梁1は、捨てコンクリートに立設され、水平になるように調整されたベースプレート(図示せず)上に配設される。ベースプレート上では、隣接する鉄骨梁1は、ジョイントプレート(図示せず)により連結される。このように配設された鉄骨梁1を挟んでコンクリート型枠5が立設される。なお、図9の符号7は基礎筋である。
【0152】
第4の実施例に係る支持金物S4は、図9に示すように、鉄骨梁1の高さの中間位置から上方に向けて、コンクリート型枠5を支持することができるように構成されている。
【0153】
第4の実施例に係る支持金物S4は、図9に示すように、鉄骨梁1の上方に位置し、鉄骨梁1の上弦材2に係合されるセパレーター30と、上弦材2に取り付けられる保持部材60とから構成されている。
【0154】
セパレーター30は、コンクリート型枠5の間隔を正確に保つものであり、長尺部30aと、この長尺部30aの両端部に設けられた受け座30bとから構成され、上弦材2を挟持する一対の係合片31が設けられている。本例では、第2の実施例におけるセパレーター30と同様の構成のものが使用される。
【0155】
保持部材60は、図10に示すように、鉄骨梁1の上弦材2に取り付けられる取付部61と、係止部61に連続して設けられている首部63と、首部63の両側でコンクリート型枠5を保持する一対の保持部62と、を備えている。
【0156】
取付部61は、首部63の先端に設けられており、上弦材2に接合可能に形成されている。取付部61は固着部材としてのボルト61c及びナット61dにより、上弦材2に連結されるように構成されている。
【0157】
保持部材60の保持部62は、保持部材60を上弦材2に配設したときに、首部63の両側に位置するように構成されている。保持部62は、鉄骨梁1側に位置する第1の保持部62aと、第1の保持部62aよりも外側に位置する第2の保持部62bとから構成されている。
【0158】
第1の保持部62aと第2の保持部62bの間には、コンクリート型枠5を配設可能となるように、コンクリート型枠5の厚さよりも大きめの間隔xが開けられている。また、第2の保持部62bの先端には、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部62cが設けられている。
【0159】
折曲部62cは、保持部62に配設されたコンクリート型枠5を、より確実に保持するためのものである。すなわち、保持部62にコンクリート型枠5が配設されたとき、第2の保持部62bの先端をハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、図13に示すように、第2の保持部62bの先端から、折曲部62cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部62cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5が係止される。
【0160】
本例の保持部材62には、コンクリートを流通させるための貫通孔62dが設けられている。貫通孔62dが設けられていることにより、打ち込まれたコンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0161】
なお、保持部材60は、鉄骨梁1に後付で取り付けられる部材であるため、コンクリート型枠5に合わせて、保持部62の間隔xや、第1の保持部62aや第2の保持部62bの高さ,大きさなどを調整することが可能である。
【0162】
或いは、予め異なる複数種類の保持部材60を用意しておき、施工に使用されるコンクリート型枠5に合わせて最も適した保持部材60を選択するようにしても良い。
【0163】
また、保持部材60の保持部62において、コンクリート型枠5と接する部分62eの角度を変えることにより、コンクリート型枠5を支持する角度を自由に変更することが可能となり、所望の形状の基礎を構築することが可能となる。
【0164】
このように、本例の支持金物S4によれば、支持金物側での調整が可能であるため、様々なタイプのコンクリート型枠に対応することができる。また、支持金物側を調整することにより、構築する基礎の形状を所望の形状に簡単に調整することが可能となる。
【0165】
保持部材60は、鉄骨梁1の上弦材2に、複数個取り付けられる。そして、上弦材2に装着された保持部材60にコンクリート型枠5が載架される。このとき、コンクリート型枠5は、保持部材60の第1の保持部62a,第2の保持部62b,折曲部62cによって下端部を保持されており、また、コンクリート型枠5間の間隔は、セパレーター10により一定に保たれる。
【0166】
さらに、上記のように並設されたコンクリート型枠5の天端に、図9に示すように、巾止め金物6を取り付ける。巾止め金物6は、コンクリートの打設によりコンクリート型枠5間が拡がらないように、コンクリート型枠5の天端側に取り付けられ、コンクリート型枠5の間隔を保持するための保持具である。
【0167】
このようにして、コンクリート型枠5が、鉄骨梁1の両側に立設される。コンクリート型枠5は、水平に調整されたベースプレート上に立設された鉄骨梁1において保持されるので、高さレベルが一定に保たれる。
【0168】
また、コンクリート型枠5は、第1の保持部,第2の保持部,折曲部によって保持されているので、コンクリート打設時にぐらつくことなく、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0169】
コンクリート型枠5間には、コンクリートCが打設され、このように打設されたコンクリートCが硬化することにより、鉄骨梁1をベースとしたコンクリート基礎が完成する。
【0170】
次に、第5の実施例として、支柱1aと、支柱1aの端部にフランジ部1b,1cを備え、I形に形成された鉄骨梁1をベースとした基礎を施工するときに用いられる支持金物S5について説明する。
【0171】
鉄骨梁1は、捨てコンクリートに立設され、水平になるように調整されたベースプレート(図示せず)上に配設される。ベースプレート上では、隣接する鉄骨梁1は、ジョイントプレート(図示せず)により連結される。このように配設された鉄骨梁1を挟んでコンクリート型枠5が立設される。
【0172】
第5の実施例に係る支持金物S5は、図11で示すように、鉄骨梁1の上方に位置し、鉄骨梁1の上弦材2に係合されるセパレーター70と、鉄骨梁1の下側のフランジ部1cに装着される一対の保持部材80とから構成されている。
【0173】
セパレーター70は、コンクリート型枠5の間隔を正確に保つものであり、長尺部70aと、この長尺部70aの両端部に設けられた受け座70bとから構成されている。
【0174】
本例のセパレーター70の受け座70bは、モルタルから形成されている。従って、基礎が構築された後、コンクリート型枠5を解体したときに、受け座70bが基礎の立ち上がり部側面と一体となり、従来行っていたような防錆工事や補修工事が必要なくなり、施工効率性を向上させることが可能となる。
【0175】
また、受け座70bは、長尺部70aの端部側に設けられたねじ部(図示せず)において移動可能とされており、受け座70bを移動させることにより、コンクリート型枠5間の距離を調整することができるように構成されている。
【0176】
また、セパレーター70には、図11に示すように、鉄骨梁1の上側のフランジ部1bに係合される係合片71が設けられている。係合片71は、本例のように1つだけ設ける構成の他、一対の係合片71を設け、上側のフランジ部1bの両側に係合片71を係合させた構成としても良い。
【0177】
保持部材80は、図12に示すように、鉄骨梁1の下側のフランジ部1cに取り付けられる取付部81と、コンクリート型枠5を保持する保持部82と、を備えている。取付部81と保持部82は連続して形成されている。
【0178】
取付部81は、下側のフランジ部1cの裏面に接合する面81aと、この面81aの端部側に形成され、フランジ部1cの周縁部に係合する係合部81bとから構成されている。取付部81とフランジ部1cとは、ボルト81c及びナット81dにより連結されている。
【0179】
保持部材80の保持部82は、保持部材80をフランジ部1cに配設したときに、鉄骨梁1側に位置する第1の保持部82aと、第1の保持部82aよりも外側に位置する第2の保持部82bとから構成されている。
【0180】
第1の保持部82aと第2の保持部82bの間には、コンクリート型枠5を配設可能となるように、コンクリート型枠5の厚さよりも大きめの間隔xが開けられている。また、第2の保持部82bの先端には、コンクリート型枠5側に傾倒可能な折曲部82cが設けられている。
【0181】
折曲部82cは、保持部82に配設されたコンクリート型枠5を、より確実に保持するためのものである。すなわち、保持部82にコンクリート型枠5が配設されたとき、第2の保持部82bの先端をハンマー等でコンクリート型枠5側に向けてたたくことにより、図13に示すように、第2の保持部82bの先端から、折曲部82cがコンクリート型枠5側へ折れ曲がり、折れ曲がった折曲部82cによりコンクリート型枠5のフランジ部5aが押さえ込まれて、コンクリート型枠5が係止される。
【0182】
本例の保持部材82には、コンクリートを流通させるための貫通孔82dが設けられている。貫通孔82dが設けられていることにより、打ち込まれたコンクリートを均等に行き渡らせることが可能となる。
【0183】
なお、保持部材80は、鉄骨梁1に後付で取り付けられる部材であるため、コンクリート型枠5に合わせて、保持部82の間隔xや、第1の保持部82aや第2の保持部82bの高さ,大きさなどを調整することが可能である。
【0184】
或いは、予め異なる複数種類の保持部材80を用意しておき、施工に使用されるコンクリート型枠5に合わせて最も適した保持部材80を選択するようにしても良い。
【0185】
また、保持部材80の保持部82において、コンクリート型枠5と接する部分82eの角度を変えることにより、コンクリート型枠5を支持する角度を自由に変更することが可能となり、所望の形状の基礎を構築することが可能となる。
【0186】
このように、本例の支持金物S5によれば、支持金物側での調整が可能であるため、様々なタイプのコンクリート型枠に対応することができる。また、支持金物側を調整することにより、構築する基礎の形状を所望の形状に簡単に調整することが可能となる。
【0187】
保持部材80は、下側のフランジ部1cにおいて、鉄骨梁1の支柱1aを挟んで対向して取り付けられる。保持部材80は、フランジ部1cのそれぞれの側において複数個ずつ取り付けられる。そして、フランジ部1cに装着された保持部材82にコンクリート型枠5が載架される。このとき、コンクリート型枠5は、保持部材80の第1の保持部82a,第2の保持部82b,折曲部82cによって下端部を保持されており、また、コンクリート型枠5間の間隔は、セパレーター10により一定に保たれる。
【0188】
さらに、上記のように並設されたコンクリート型枠5の天端に、図11に示すように、巾止め金物6を取り付ける。巾止め金物6は、コンクリートの打設によりコンクリート型枠5間が拡がらないように、コンクリート型枠5の天端側に取り付けられ、コンクリート型枠5の間隔を保持するための保持具である。
【0189】
このようにして、コンクリート型枠5が、I形の鉄骨梁1の両側に立設される。コンクリート型枠5は、水平に調整されたベースプレート上に立設された鉄骨梁1において保持されるので、高さレベルが一定に保たれる。
【0190】
また、コンクリート型枠5は、第1の保持部,第2の保持部,折曲部によって保持されているので、コンクリート打設時にぐらつくことなく、精度の良い基礎を構築することが可能となる。
【0191】
コンクリート型枠5間には、コンクリートCが打設され、このように打設されたコンクリートCが硬化することにより、鉄骨梁1をベースとしたコンクリート基礎が完成する。
【0192】
本例では、支持金物S5により、鉄骨梁1にコンクリート型枠5が保持されるため、従来のように、予めフーチングを構築しなくても、コンクリート型枠5の高さレベルを一定に保ち、また隣接する型枠同士を整合させながら配設することが可能となる。
【0193】
このため、フーチングと立ち上がり部とを同時に構築することができる。このように、本例の支持金物S5を用いることにより、打ち継ぎがなく、しかも精度の良い基礎を、熟練を要することなく簡単に構築することが可能となる。
【0194】
なお、上記第1の実施例乃至第5の実施例において、保持部材20,40,50,60,80を縞鋼板から形成すると、保持部材へのコンクリートの付きを良くすることが可能となり好適である。
【0195】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る支持金物は、剛性の高い鉄骨梁に用いられ、コンクリート型枠を鉄骨梁に沿わせて固定するものである。このとき、第1の保持部と第2の保持部と折曲部とでコンクリート型枠を確実に保持するように構成されているので、コンクリート打設時にコンクリート型枠が動いたりすることなく、コンクリートのかぶり厚を一定に確保することが可能となる。
【0196】
また、コンクリート型枠は鉄骨梁において保持されるが、鉄骨梁は根伐底に水平に設置されるものであるため、鉄骨梁に保持されたコンクリート型枠の高さレベルは一定に保持される。このため、コンクリート型枠の天端に巾止め金物を確実に取り付けることができ、コンクリート打設時の型枠間の広がりを防止し施工精度を向上させることが可能となる。
【0197】
また、本発明の支持金物はセパレーターと保持部材とからなり、保持部材の取付部を鉄骨梁へ取り付けることにより保持部材を鉄骨梁へ装着することができるように構成されているので、支持金物の設置を、時間をかけることなく簡単に行うことが可能となる。
【0198】
また、本発明の支持金物を使用することにより、支持金物へコンクリート型枠を載置するだけで、コンクリート型枠を精度良く配設することが可能となる。このように、熟練を要することなく、また多くの時間をかけることなく、コンクリート型枠を精度良く設置することが可能となる。
【0199】
また、支持金物は鉄骨梁に後付けで取り付けられるものであるため、コンクリート型枠の種類に合わせた支持金物を使用することにより、どのようなコンクリート型枠を使用しても、コンクリート型枠を確実に保持することができる。さらに、支持金物側で、取付部や保持部の位置や角度等を調整するだけで、所望のかぶり厚さ、型枠の傾きとすることが可能となる。
【0200】
また、本発明のセパレーターの受け座は、モルタルから形成されている。従って、基礎が構築された後、コンクリート型枠を解体したときに、受け座が基礎の立ち上がり部側面と一体となり、従来行っていたような防錆工事や補修工事が必要なくなり、施工効率性を向上させることが可能となる。
【0201】
また、前記受け座は前記長尺部の端部において移動可能に取り付けられているので、受け座の位置を変えるだけで、コンクリート型枠間の距離を簡単に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支持金物S1の使用状態を示す説明図である。
【図2】支持金物S1のセパレーターの拡大図である。
【図3】支持金物S1の保持部材の拡大図である。
【図4】支持金物S2の使用状態を示す説明図である。
【図5】支持金物S2のセパレーターの拡大図である。
【図6】支持金物S2の保持部材の拡大図である。
【図7】支持金物S3の使用状態を示す説明図である。
【図8】支持金物S3の拡大図である。
【図9】支持金物S4の使用状態を示す説明図である。
【図10】支持金物S3の拡大図である。
【図11】支持金物S5の使用状態を示す説明図である。
【図12】支持金物S4の保持部材の拡大図である。
【図13】折曲部でコンクリート型枠のフランジ部を保持した状態を示す説明図である。
【図14】従来例を示す説明図である。
【図15】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄骨梁
2 上弦材
3 下弦材
4 ウェブ材
5 コンクリート型枠
5a フランジ部
6 巾止め金物
7 基礎筋
10,30,70 セパレーター
11,31,71 係合片
12 係止部
12a 係止片
12b 蝶ねじ
20,40,50,60,80 保持部材
21,41,51,61,81 取付部
22,42,52,62,82 保持部
22a,42a,52a,62a,82a 第1の保持部
22b,42b,52b,62b,82b 第2の保持部
22c,42c,52c,62c,82c 折曲部
22d,42d,52d,62d,82d 貫通孔
C コンクリート
S1,S2,S3,S4,S5 支持金物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a support hardware for supporting a concrete formwork assembled and constructed at a concrete placing site.
[0002]
[Prior art]
A concrete foundation based on steel bars is used as the foundation of the building. When constructing such a concrete foundation, first, the ground is excavated to form root cutting, and if necessary, crushed stones and chestnuts are laid on the bottom surface of the root cutting, and then leveled concrete is placed. Next, as shown in FIG. 14, the reinforcement of the
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As the concrete formwork, for example, as shown in FIG. 15, a
[0004]
However, the conventional method has a problem that the concrete formwork is disposed directly on the bottom of the root, the chestnut, or the leveling concrete, and cannot be stably installed. Moreover, since the space | interval of the
[0005]
In addition, as described above, in the case of a foundation using a reinforcing bar, a large amount of reinforcing bars such as a main reinforcing bar for a footing and a main reinforcing bar for a rising portion are required. Moreover, in order to distribute these rebars with high accuracy, skill is required, and there is a problem that it takes time and effort.
[0006]
In addition to the above construction method, a footing is provided in advance, a concrete formwork is erected on the footing, centering on the foundation reinforcement placed in the footing, and the foundation is constructed by placing concrete between the formwork How to do is known.
[0007]
In this way, by standing the mold on the preformed footing, the mold can be stably installed. However, according to the above method, since the footing and the rising portion are molded in separate steps, there is a problem in that the concrete can be joined between the footing and the rising portion. In addition, the construction of the footing and the construction of the rising part are performed separately, which is troublesome and requires equipment and personnel over two construction periods, resulting in a problem that the cost cannot be reduced. .
[0008]
In recent years, the foundation of the steel structure which replaced the reinforcing bar with the shape steel is adopted. The foundation of the steel structure is based on, for example, a steel beam made of truss, box-shaped steel, and H-shaped steel. A concrete form is set up around these steel frames, and concrete is placed to construct a concrete foundation. It is. Thus, by using it as the foundation of a steel structure, man-hours are reduced and it becomes possible to perform construction efficiently.
[0009]
For this reason, when constructing a foundation based on a steel frame as described above, there is a demand for a formwork support structure that can securely hold the concrete formwork along the steel frame.
[0010]
Conventionally, a spacer donut, a steel round separator, or a separator with a resin pearcon as a seat has been used to secure the cover thickness of the foundation rebar and the foundation width.
[0011]
The spacer donut is used for the foundation of a reinforcing bar structure, and cannot be used for the foundation of a steel structure as described below. In addition, when a steel round separator is used, the steel seats of the steel round separator are exposed from the side of the foundation after the mold is dismantled, so that it is necessary to perform rust prevention work on the exposed portions of the seats. Also, when using a separator made of resin-made pearcon, it was necessary to perform repair work so that the peekon was not exposed from the surface of the rising part, which was troublesome. For this reason, a separator that does not require repair work after dismantling the formwork is desired.
[0012]
An object of the present invention is to provide a supporting metal support for a concrete mold used when constructing a steel structure foundation.
[0013]
Another object of the present invention is to provide a support for a concrete mold that can stably support the concrete mold regardless of the state of the bottom of the bottom.
[0014]
Another object of the present invention is to provide a supporting metal support for a concrete mold capable of arranging a concrete mold with high accuracy without constructing a footing in advance.
[0015]
Another object of the present invention is to provide a support metal fixture for a concrete mold that can be easily attached to a steel beam and can be used for various concrete molds.
[0016]
Another object of the present invention is to provide a concrete mold supporting metal capable of finely adjusting the installation state of the concrete mold.
[0017]
Still another object of the present invention is to provide a support for a concrete mold that does not require a rust prevention work or a repair work for the separator after the mold is disassembled.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the steel beam formed by connecting the upper chord material and the lower chord material with the web material is arranged in two rows in parallel, and the steel beam arranged in parallel in the two rows A support metal that supports a concrete form erected on both sides of the separator, the separator positioned above the steel beams arranged in two rows, and the lower chord material of the steel beams arranged in two rows A holding member attached to each of the lower chord members of the steel beam, and a holding portion for holding the concrete formwork outside the attaching portion. The separator includes an engagement piece that is engaged with one of the upper chord members, and a locking portion that is provided so as to be movable in the longitudinal direction of the separator and is fixed to the other of the upper chord members. Is provided, This is solved by placing the concrete molds on the holding parts of the holding members and forming the separators between the placed concrete molds.
[0020]
The
[0021]
More specifically, the mounting portion includes a plate that is stretched over the upper chord material of the steel beam arranged in parallel in the two rows, and a locking piece that is provided at the tip of the neck portion and can be joined to the plate. And the plate and the locking piece are fixed by a fixing member.
[0022]
According to the invention according to
[0023]
In addition, the separator used when the concrete formwork is erected with the double lattice in which the steel beams are arranged in two rows, the engagement piece engaged with one of the upper chord members, and the longitudinal direction of the separator It is preferable to have a structure provided with a locking portion that is provided so as to be movable and is fixed to the other of the upper chord members. With the above configuration, it is possible to reliably fix the separator on the parallel upper chord material, and it is possible to reliably hold the standing concrete form with a certain interval.
[0024]
In addition, with respect to the separator used when the concrete formwork is erected with a single lattice using a steel beam as a single piece, with a configuration provided with a pair of engagement pieces to be engaged with the upper chord material, In the upper chord material, the separator can be easily and reliably fixed.
[0027]
As described above, the support hardware of the present invention is used for a highly rigid steel beam, and fixes a concrete mold along the steel beam. At this time, the first holding part, the second holding part, and the bent part are configured to securely hold the concrete formwork, so that the concrete formwork does not move when placing concrete. It is possible to ensure a constant cover thickness.
[0028]
In addition, although the concrete formwork is held in the steel beam, the height level of the concrete formwork held in the steel beam is kept constant because the steel beam is installed horizontally on the bottom of the bottom. . For this reason, it is possible to securely attach the width stop hardware to the top end of the concrete mold, and prevent the spread between the molds at the time of placing the concrete and improve the construction accuracy.
[0029]
In addition, the support hardware of the present invention includes a separator and a holding member, and is configured so that the holding member can be attached to the steel beam by attaching the attachment portion of the holding member to the steel beam. Installation can be easily performed without taking time.
[0030]
Further, by using the support metal of the present invention, it is possible to arrange the concrete mold with high accuracy simply by placing the concrete mold on the support metal. In this way, the concrete formwork can be accurately installed without requiring skill and without taking much time.
[0031]
In addition, since the support hardware is attached to the steel beam retrofitting, the concrete formwork can be reliably secured regardless of the concrete formwork used by using the support hardware that matches the type of concrete formwork. Can be held in. Furthermore, it is possible to obtain the desired cover thickness and the inclination of the formwork only by adjusting the position and angle of the mounting portion and the holding portion on the support hardware side.
[0032]
Moreover, since the separator of the support hardware of the present invention is configured to include a long portion and a mortar seat provided at both ends of the long portion, after the foundation is constructed, When the concrete formwork is dismantled, the receiving seat is integrated with the side of the rising portion of the foundation. For this reason, the rust prevention work and repair work which were performed conventionally become unnecessary, and it becomes possible to improve construction efficiency.
[0033]
In addition, since the receiving seat is movably attached at the end of the elongated portion, it is possible to easily adjust the distance between the concrete molds by simply changing the position of the receiving seat.
[0034]
The holding portion of the holding member includes a first holding portion that holds the concrete formwork from the steel beam side, and a second holding portion that holds the concrete formwork from the outside. Since the holding part is configured to be provided with a bendable portion that can be tilted toward the concrete mold side, the bent part is bent, whereby the flange part of the concrete formwork is held by the bent part, Thereby, it becomes possible to hold | maintain a concrete formwork reliably.
[0035]
Further, by adopting a structure in which the through hole is provided in the holding member, the placed concrete can smoothly flow without being disturbed by the holding member, and the concrete can be quickly filled between the concrete molds. . Further, by forming the holding member from a striped steel plate, it is possible to improve the adhesion of concrete to the holding member.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Supporting hardware S of this example 1 Is a concrete structure in which
[0037]
The holding
[0038]
When the holding
[0039]
Supporting hardware S of this example 2 Is for supporting a
[0040]
The holding
[0041]
Supporting hardware S of this example 3 Is a concrete structure in which
[0042]
The holding
[0043]
Supporting hardware S 3 The mounting
[0044]
In this way, when the holding
[0045]
Support hardware S 3 It becomes possible to hold | maintain the
[0046]
Supporting hardware S of this example 4 Is for supporting a
[0047]
The holding
[0048]
Support hardware S 4 Is attached to the
[0049]
Support hardware S 4 It becomes possible to hold | maintain the
[0050]
Supporting hardware S 1 , Support hardware S 3 The
[0051]
The locking
[0052]
With the above configuration, the
[0053]
Also, the support hardware S 2 , Support hardware S 4 The
[0054]
Supporting hardware S of this example 5 Is provided with
[0055]
The
[0056]
The holding
[0057]
The
[0058]
Supporting hardware S of this example 1 ~ S 5 Since the
[0059]
Supporting hardware S of this example 1 ~ S 5 , The holding
[0060]
Therefore, when the
[0061]
The holding
[0062]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The members, arrangements, and the like described below are not intended to limit the present invention and can be variously modified within the scope of the gist of the present invention.
[0063]
1 to 13 show the support metal S of the present invention. 1 ~ S 5 FIG. 1 shows the support hardware S. 1 FIG. 2 is an explanatory view showing the usage state of the support metal S 1 FIG. 3 is an enlarged view of the separator constituting the
[0064]
Supporting hardware S according to the present invention 1 ~ S 5 Is used when forming a concrete foundation of a building, and more specifically, is a support hardware for supporting a
[0065]
The
[0066]
Supporting hardware S of this example 1 ~ S 5 As shown in FIG. 1, the supporting hardware S used for the construction of the foundation based on the
[0067]
First, as a first embodiment, the
[0068]
In this example, a lattice-type beam in which an
[0069]
The
[0070]
The
[0071]
The
[0072]
The
[0073]
The receiving
[0074]
Further, as shown in FIG. 2, the
[0075]
The
[0076]
When the engaging
[0077]
When the locking
[0078]
As shown in FIG. 3, the holding
[0079]
The
[0080]
The attaching
[0081]
When the holding
[0082]
A gap x larger than the thickness of the
[0083]
The
[0084]
In the holding
[0085]
In addition, since the holding
[0086]
Alternatively, a plurality of different types of holding
[0087]
In addition, by changing the angle of the
[0088]
Thus, the support hardware S of this example 1 According to the above, since adjustment on the support hardware side is possible, it is possible to cope with various types of concrete molds. Further, by adjusting the support hardware side, the shape of the foundation to be constructed can be easily adjusted to a desired shape.
[0089]
A plurality of holding
[0090]
Further, as shown in FIG. 1, a
[0091]
In this way, the
[0092]
Moreover, since the
[0093]
Concrete C is placed between the
[0094]
In this example, the support hardware S 1 Thus, since the
[0095]
For this reason, a footing and a rising part can be constructed simultaneously. Thus, the support hardware S of this example 1 By using, it is possible to easily construct a foundation having no joints and high accuracy without requiring skill.
[0096]
Next, as a second embodiment, the
[0097]
In this example, a lattice-type beam in which an
[0098]
Supporting hardware S according to the
[0099]
The
[0100]
The receiving seat 30b of the
[0101]
Further, the receiving seat 30b is movable at a
[0102]
Further, as shown in FIG. 5, the
[0103]
When the
[0104]
In this example, since the
[0105]
As shown in FIG. 6, the holding
[0106]
The holding
[0107]
The
[0108]
The mounting
[0109]
In this example, two types of
[0110]
The holding
[0111]
An interval x larger than the thickness of the
[0112]
The
[0113]
The holding
[0114]
In addition, since the holding
[0115]
Alternatively, a plurality of different types of holding
[0116]
Further, by changing the angle of the
[0117]
Thus, the support hardware S of this example 2 According to the above, since adjustment on the support hardware side is possible, it is possible to cope with various types of concrete molds. Further, by adjusting the support hardware side, the shape of the foundation to be constructed can be easily adjusted to a desired shape.
[0118]
A plurality of holding
[0119]
Further, as shown in FIG. 1, a
[0120]
In this way, the
[0121]
Moreover, since the
[0122]
Concrete C is placed between the
[0123]
In this example, the support hardware S 2 Since the
[0124]
For this reason, a footing and a rising part can be constructed simultaneously. Thus, the support hardware S of this example 2 By using, it is possible to easily construct a foundation having no joints and high accuracy without requiring skill.
[0125]
As a third embodiment, the
[0126]
The
[0127]
The
[0128]
Supporting hardware S according to the third embodiment 3 As shown in FIG. 7, the
[0129]
Supporting hardware S according to the
[0130]
The
[0131]
As shown in FIG. 8, the holding
[0132]
The mounting
[0133]
As shown in FIG. 8, the
[0134]
In addition, about the latching | locking
[0135]
When attaching the locking piece to the upper chord material, first, between the
[0136]
By adopting such a configuration, parts such as a plate and a fixing member are not necessary, the number of parts is reduced, and the holding
[0137]
The holding
[0138]
An interval x larger than the thickness of the
[0139]
The
[0140]
The holding
[0141]
In addition, since the holding
[0142]
Alternatively, a plurality of different types of holding
[0143]
In addition, by changing the angle of the
[0144]
Thus, the support hardware S of this example 3 According to the above, since adjustment on the support hardware side is possible, it is possible to cope with various types of concrete molds. Further, by adjusting the support hardware side, the shape of the foundation to be constructed can be easily adjusted to a desired shape.
[0145]
A plurality of holding
[0146]
Furthermore, as shown in FIG. 7, the width
[0147]
In this way, the
[0148]
Moreover, since the
[0149]
Concrete C is placed between the
[0150]
Next, as a fourth embodiment, a
[0151]
In this example, a lattice-type beam in which an
[0152]
Support hardware S according to the fourth embodiment 4 As shown in FIG. 9, the
[0153]
Support hardware S according to the fourth embodiment 4 As shown in FIG. 9, this is composed of a
[0154]
The
[0155]
As shown in FIG. 10, the holding
[0156]
The
[0157]
The holding
[0158]
An interval x larger than the thickness of the
[0159]
The
[0160]
The holding
[0161]
In addition, since the holding
[0162]
Alternatively, a plurality of different types of holding
[0163]
Further, by changing the angle of the
[0164]
Thus, the support hardware S of this example 4 According to the above, since adjustment on the support hardware side is possible, it is possible to cope with various types of concrete molds. Further, by adjusting the support hardware side, the shape of the foundation to be constructed can be easily adjusted to a desired shape.
[0165]
A plurality of holding
[0166]
Further, as shown in FIG. 9, a width
[0167]
In this way, the
[0168]
Moreover, since the
[0169]
Concrete C is placed between the
[0170]
Next, as a fifth embodiment, a
[0171]
The
[0172]
Supporting hardware S according to the fifth embodiment 5 As shown in FIG. 11, a pair of
[0173]
The
[0174]
The receiving seat 70b of the
[0175]
Further, the receiving seat 70b is movable at a screw portion (not shown) provided on the end side of the long portion 70a, and the distance between the
[0176]
Further, as shown in FIG. 11, the
[0177]
As shown in FIG. 12, the holding
[0178]
The
[0179]
The holding portion 82 of the holding
[0180]
A gap x larger than the thickness of the
[0181]
The
[0182]
The holding member 82 of this example is used for distributing concrete. Through
[0183]
Since the holding
[0184]
Alternatively, a plurality of different types of holding
[0185]
In addition, by changing the angle of the
[0186]
Thus, the support hardware S of this example 5 According to the above, since adjustment on the support hardware side is possible, it is possible to cope with various types of concrete molds. Further, by adjusting the support hardware side, the shape of the foundation to be constructed can be easily adjusted to a desired shape.
[0187]
The holding
[0188]
Furthermore, as shown in FIG. 11, the width
[0189]
In this way, the
[0190]
Moreover, since the
[0191]
Concrete C is placed between the
[0192]
In this example, the support hardware S 5 Thus, since the
[0193]
For this reason, a footing and a rising part can be constructed simultaneously. Thus, the support hardware S of this example 5 By using, it is possible to easily construct a foundation having no joints and high accuracy without requiring skill.
[0194]
In addition, in the said 1st Example thru | or 5th Example, if the holding
[0195]
【The invention's effect】
As described above, the support hardware according to the present invention is used for a highly rigid steel beam, and fixes a concrete mold along the steel beam. At this time, because the concrete formwork is configured to be securely held by the first holding part, the second holding part, and the bent part, the concrete formwork does not move at the time of placing the concrete, It becomes possible to ensure a constant cover thickness of the concrete.
[0196]
In addition, although the concrete formwork is held in the steel beam, the height level of the concrete formwork held in the steel beam is kept constant because the steel beam is installed horizontally on the bottom of the bottom. . For this reason, it is possible to securely attach the width stop hardware to the top end of the concrete mold, and prevent the spread between the molds at the time of placing the concrete and improve the construction accuracy.
[0197]
In addition, the support hardware of the present invention includes a separator and a holding member, and is configured so that the holding member can be attached to the steel beam by attaching the attachment portion of the holding member to the steel beam. Installation can be easily performed without taking time.
[0198]
Further, by using the support metal of the present invention, it is possible to arrange the concrete mold with high accuracy simply by placing the concrete mold on the support metal. In this way, the concrete formwork can be accurately installed without requiring skill and without taking much time.
[0199]
In addition, since the support hardware is attached to the steel beam retrofitting, the concrete formwork can be reliably secured regardless of the concrete formwork used by using the support hardware that matches the type of concrete formwork. Can be held in. Furthermore, it is possible to obtain the desired cover thickness and the inclination of the formwork only by adjusting the position and angle of the mounting portion and the holding portion on the support hardware side.
[0200]
Moreover, the receiving seat of the separator of this invention is formed from mortar. Therefore, when the concrete formwork is dismantled after the foundation is constructed, the receiving seat is integrated with the side of the rising part of the foundation, eliminating the need for rust prevention and repair work as was done in the past, and improving construction efficiency. It becomes possible to improve.
[0201]
In addition, since the receiving seat is movably attached at the end of the elongated portion, it is possible to easily adjust the distance between the concrete molds by simply changing the position of the receiving seat.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 Supporting hardware S 1 It is explanatory drawing which shows the use condition of.
[Fig. 2] Supporting hardware S 1 It is an enlarged view of the separator.
[Fig. 3] Supporting hardware S 1 It is an enlarged view of the holding member.
[Fig. 4] Supporting hardware S 2 It is explanatory drawing which shows the use condition of.
[Fig. 5] Supporting hardware S 2 It is an enlarged view of the separator.
[Fig. 6] Supporting hardware S 2 It is an enlarged view of the holding member.
[Fig. 7] Supporting hardware S 3 It is explanatory drawing which shows the use condition of.
[Fig. 8] Supporting hardware S 3 FIG.
[Fig. 9] Supporting hardware S 4 It is explanatory drawing which shows the use condition of.
[Fig. 10] Supporting hardware S 3 FIG.
FIG. 11: Support hardware S 5 It is explanatory drawing which shows the use condition of.
[Fig. 12] Supporting hardware S 4 It is an enlarged view of the holding member.
FIG. 13 is an explanatory view showing a state in which the flange portion of the concrete mold is held at the bent portion.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a conventional example.
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 Steel beam
2 Upper chord material
3 Lower chord material
4 Web material
5 Concrete formwork
5a Flange
6 Stopper hardware
7 Basic muscles
10, 30, 70 Separator
11, 31, 71 engagement piece
12 Locking part
12a Locking piece
12b thumbscrew
20, 40, 50, 60, 80 Holding member
21, 41, 51, 61, 81 Mounting part
22,42,52,62,82 holding part
22a, 42a, 52a, 62a, 82a 1st holding | maintenance part
22b, 42b, 52b, 62b, 82b 2nd holding | maintenance part
22c, 42c, 52c, 62c, 82c
22d, 42d, 52d, 62d, 82d Through hole
C concrete
S 1 , S 2 , S 3 , S 4 , S 5 Support hardware
Claims (11)
前記二列に並設された鉄骨梁の上方に位置するセパレーターと、前記二列に並設された鉄骨梁の下弦材にそれぞれ取り付けられる保持部材とを備え、
前記保持部材には、前記鉄骨梁の下弦材に取り付けられる取付部と、該取付部よりも外側で前記コンクリート型枠を保持する保持部とが設けられ、
前記セパレーターには、前記上弦材の一方に係合される係合片と、前記セパレーターの長手方向に移動可能に設けられ、前記上弦材の他方に止着されて係止される係止部とが設けられ、
前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置することを特徴とするコンクリート型枠を支持する支持金物。Support metal fittings that support steel molds that are formed by connecting steel beams formed by connecting upper chord material and lower chord material with a web material in two rows, and sandwiching the steel beams arranged in two rows. Because
A separator located above the steel beams arranged in two rows, and holding members respectively attached to lower chord members of the steel beams arranged in two rows,
The holding member is provided with a mounting portion that is attached to the lower chord material of the steel beam, and a holding portion that holds the concrete formwork outside the mounting portion,
The separator includes an engagement piece that is engaged with one of the upper chord members, and a locking portion that is provided so as to be movable in the longitudinal direction of the separator and is fixed to the other of the upper chord members. Is provided,
A supporting metal for supporting a concrete mold, wherein the concrete mold is placed on a holding portion of the holding member, and the separator is positioned between the placed concrete molds.
前記二列に並設された鉄骨梁の上方に位置するセパレーターと、前記上弦材に取り付けられる保持部材とを備え、
前記保持部材には、前記二列に並設された鉄骨梁の上弦材の間に位置するとともに前記上弦材に取り付けられる取付部と、該取付部に連続した首部と、該首部の両側で前記コンクリート型枠を保持する一対の保持部とが設けられ、
前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置することを特徴とするコンクリート型枠を支持する支持金物。Support metal fittings that support steel molds that are formed by connecting steel beams formed by connecting upper chord material and lower chord material with a web material in two rows, and sandwiching the steel beams arranged in two rows. Because
A separator located above the steel beam arranged in two rows, and a holding member attached to the upper chord material,
The holding member includes an attachment portion that is located between the upper chord members of the steel beams arranged in parallel in the two rows and is attached to the upper chord member, a neck portion that is continuous with the attachment portion, and the both sides of the neck portion. A pair of holding parts for holding the concrete formwork,
A supporting metal for supporting a concrete mold, wherein the concrete mold is placed on a holding portion of the holding member, and the separator is positioned between the placed concrete molds.
前記プレートと前記係止片とが固着部材により固着されたことを特徴とする請求項2記載のコンクリート型枠を支持する支持金物。The attachment portion is provided on the upper chord material of the steel beam arranged in the two rows and provided on the upper chord material of the steel beam arranged in the two rows, and at the tip of the neck portion. A locking piece to be joined,
The supporting metal for supporting the concrete formwork according to claim 2, wherein the plate and the locking piece are fixed by a fixing member.
前記上弦材の上方に位置するセパレーターと、前記上弦材に取り付けられる保持部材とを備え、
前記保持部材には、前記上弦材に取り付けられる取付部と、該取付部に連続する首部と、該首部の両側で前記コンクリート型枠を保持する一対の保持部とが設けられ、
前記保持部材の保持部に前記コンクリート型枠がそれぞれ載置され、該載置されたコンクリート型枠の間に前記セパレーターが位置することを特徴とするコンクリート型枠を支持する支持金物。A support hardware for supporting a concrete formwork that is erected with a steel beam formed by connecting an upper chord material and a lower chord material with a web material,
A separator located above the upper chord material, and a holding member attached to the upper chord material,
The holding member is provided with an attachment portion attached to the upper chord material, a neck portion continuing to the attachment portion, and a pair of holding portions for holding the concrete formwork on both sides of the neck portion,
A supporting metal for supporting a concrete mold, wherein the concrete mold is placed on a holding portion of the holding member, and the separator is positioned between the placed concrete molds.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000366220A JP4401018B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Support hardware to support concrete formwork |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000366220A JP4401018B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Support hardware to support concrete formwork |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002167964A JP2002167964A (en) | 2002-06-11 |
JP4401018B2 true JP4401018B2 (en) | 2010-01-20 |
Family
ID=18836875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000366220A Expired - Fee Related JP4401018B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Support hardware to support concrete formwork |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4401018B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101809064B1 (en) * | 2017-07-24 | 2017-12-14 | 주식회사 아이에스중공업 | Non-foundation flooring system for building |
JP7349874B2 (en) * | 2019-10-10 | 2023-09-25 | 鹿島建設株式会社 | formwork support structure |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000366220A patent/JP4401018B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002167964A (en) | 2002-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6134861A (en) | Foundation construction method | |
US20030029130A1 (en) | Bracket assembly for installation of concrete forms for building foundations | |
US8844224B2 (en) | Utility dowel bracket | |
KR200442545Y1 (en) | Height adjusting form | |
US20070266659A1 (en) | Perimeter foundation panel, and method of use | |
JP2018123537A (en) | Method of constructing mat foundation, tubular formwork and mat foundation structure | |
JP4401018B2 (en) | Support hardware to support concrete formwork | |
JP6644600B2 (en) | Integrated foundation and integrated foundation method | |
JP3763575B2 (en) | Underground beam construction frame and underground beam construction method using the same | |
JPH0827818A (en) | Vertical wall construction of concrete retaining wall and construction method thereof | |
KR20210068958A (en) | Basic column rod fixing system for pricast concrete column | |
JP2006322154A (en) | Foundation construction method of building | |
KR100778139B1 (en) | Frame for length adjustment in horizontal prop of mold | |
KR101898158B1 (en) | Cast Frame Using Steel production side gutter | |
KR20180012535A (en) | Angle adjustment tie | |
JP2000179152A (en) | Form assembling structure of concrete foundation, and foundation-form assembling construction method | |
JP2002201798A (en) | Support for concrete form, and supporting structure for the same | |
JPH07292683A (en) | Anchor frame and foundation construction method using the frame | |
KR200285372Y1 (en) | Horizontal Adjustable Underpinning for Wall Foam Panel | |
JP3025638B2 (en) | Formwork equipment for fabric foundation | |
JP2003082852A (en) | Form holding fixture | |
KR20090003182U (en) | The support of a mold | |
KR200285374Y1 (en) | Horizontal Adjustable Underpinning for Wall Foam Panel | |
KR20070017085A (en) | A Aluminum Handrail | |
JPH09287287A (en) | Assembling method for concrete form, level adjusting member, form fixing tool, and positioning tool for level adjusting member |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090805 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091020 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091027 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151106 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |