JP4399407B2 - 乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラム - Google Patents

乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラム Download PDF

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この発明は、IPパケットの送受を用いた新たな真性乱数の生成を行う乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラムに関するものである。
従来、IPパケットの送受信を用いた新たな真性乱数の生成に関しては、非特許文献1、2、更には特許文献1に記載のものが知られている。まず、非特許文献1に記載されたものにあっては、クライアントからサーバへのFTPもしくはHTTP転送要求に対し、サーバはクライアントへ向けてFTPもしくはHTTPパケットを返信し、クライアントは各パケットの到着時刻の計測を幾度か繰り返し、前後する重複のない2つの到着時刻のビット列について、差があるビットのみを抽出して乱数を得る手法である。しかしながら、上記非特許文献1で示される手法により得られた乱数は、必ずしも良質な乱数性能を有するとは限らない旨が、非特許文献2において指摘されている。すなわち、現実的に利用できるような良質な乱数を得るには、何らかの工夫を加える必要があると思料される。
また,非特許文献2と特許文献1に記載の手法は、非特許文献1に開示の手法の乱数性能を改良するもので、クライアントからサーバへパケットを送信し、これに対しサーバから返信されるパケットの到着時刻を計測して、クライアント−サーバ間の応答時間を用いるもので、予測アルゴリズムを用いて過去の応答時間から未来の応答時間を予測し、実測値との差を乱数として利用するものである。しかしながら、この手法にあっては、乱数性能の改善はなされるが、乱数抽出毎にクライアント−サーバ間をパケットが往復する必要があるため、パケット転送負荷が大きく、また一方で、予測アルゴリズム中に高次元の連立方程式を解く過程が含まれるなど、応答時間計測後のクライアント側での処理が重たいという問題がある。
「IPパケットの到着時刻を用いた乱数生成」SCIS’99予稿集、pp.491-496,電子情報通信学会、1999年1月 「パケット往復時間の予測誤差を使った乱数生成法」情報処理学会論文誌、Vol.44,pp2170-2177,Aug.2003 特開2004−206025号公報
しかしながら、上記非特許文献2と特許文献1に記載の手法にあっては、相変わらず、クライアントからサーバへのパケット送信と返送パケットの受信を幾度か繰り返す必要があるもので、ランダム化の改善はなされるが、クライアント側にパケット送信負荷がかかる点は改善されない。
発明が解決しようとする課題は、大きな桁数の乱数生成においては、クライアント側にパケット送信負荷がかかる点であり、本発明ではこの課題を解決して、クライアント側のパケット送信負荷軽減を図り、しかも、乱数性が高く、大きな桁数の乱数生成にあっても生成時間の改善を図ることの可能な乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラムを提供することを目的とする。並びに、到着時刻計測から乱数抽出までの計算負荷を少なくし、クライアント側処理の負荷軽減と高速化の改善を図ることが可能な乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る乱数生成システムは、ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータと、ネットワークを介して前記第1のコンピュータに対してパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットの到達時刻情報を取得する到達時刻情報取得手段と、この到達時刻情報取得手段が取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成する乱数生成手段とを備える第2のコンピュータとを具備することを特徴とする。
本発明に係る乱数生成システムでは、前記到達時刻情報取得手段が、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うことを特徴とする。
本発明に係る乱数生成システムでは、前記乱数生成手段は、前記到達時刻情報取得手段が各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数生成を行うことを特徴とする。
本発明に係る乱数生成システムでは、パケットの送受信のプロトコルとしてUDPを採用すると共に2を法とする和算を採用し、これに応じて、到達時刻情報取得手段は、奇数回の到達時刻情報を取得することを特徴とする。
本発明に係る乱数生成方法は、ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータと、ネットワークを介して前記第1のコンピュータに対してパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットを取り込む第2のコンピュータを使用し、前記第2のコンピュータにおいて各パケットの到達時刻情報を取得し、この取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成することを特徴とする。
本発明に係る乱数生成方法は、到達時刻情報取得の際には、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うことを特徴とする。
本発明に係る乱数生成方法では、前記到達時刻情報取得にて各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数生成を行うことを特徴とする。
本発明に係る乱数生成方法では、パケットの送受信のプロトコルとして、UDPを採用すると共に2を法とする和算を採用し、これに応じて、到達時刻情報取得においては、奇数回の到達時刻情報を取得することを特徴とする。
本発明に係る乱数生成プログラムは、ネットワークを介してパケット送信要求を受け取るとこれに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータに対して、ネットワークを介して接続され、乱数生成を実行する第2のコンピュータを、前記第1のコンピュータへパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットの到達時刻情報を取得する到達時刻情報取得手段と、この到達時刻情報取得手段が取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成する乱数生成手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係る乱数生成プログラムは、第2のコンピュータを前記到達時刻情報取得手段として、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うように機能させることを特徴とする。
本発明に係る乱数生成プログラムは、第2のコンピュータを前記乱数生成手段として、前記到達時刻情報取得の処理にて各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成するように機能させることを特徴とする。
本発明に係る乱数生成プログラムは、パケットの送受信のプロトコルとして、UDPを採用し、第2のコンピュータを乱数生成手段が2を法とする和算を行うように機能させ、第2のコンピュータを到達時刻情報取得手段として、奇数回の到達時刻情報を取得するように機能させることを特徴とする。
本発明では、ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータを用いることにより、返送パケットを得るためにパケット送信を行って返送を待つ処理を何度も繰り返して行う必要がなく、負荷の軽減を図ることができる。また、パケットの送受信のプロトコルとして、UDPを採用した場合には、パケットの抜けが生じることから到着時刻にゆらぎが生じ、良好な乱数生成がなされる。
本発明では、パケット送信負荷軽減を図り、しかも、乱数性が高く、大きな桁数の乱数生成にあっても生成時間の改善を図るという目的を、ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータに対して、一度の送信要求を行い順次送られてくるパケットの到着時刻を観測するという簡単な手法により実現したものである。以下、添付図面を参照して本発明に係る乱数生成システム、乱数生成方法及び乱数生成プログラムの実施例を説明する。
図1に、第1の実施例に係る乱数生成システムの構成図を示す。このシステムでは、ネットワーク3に、第1のコンピュータ1と第2のコンピュータ2とが接続されている。図2に示されるように、第1のコンピュータ1(サーバ)は、ネットワーク3を介してパケット送信要求を第2のコンピュータ2(クライアント)から受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行するものである。
第2のコンピュータ2には、到達時刻情報取得手段21と乱数生成手段22とが具備されている。到達時刻情報取得手段21は、ネットワーク3を介して上記第1のコンピュータ1に対してパケット送信要求を行い、上記第1のコンピュータ1から複数回返送される各パケットの到達時刻情報を取得するものである。乱数生成手段22は、到達時刻情報取得手段21が取得した複数の到達時刻情報を用いて乱数を生成するものである。ネットワーク3を介して上記第1のコンピュータ1と第2のコンピュータ2が通信を行う場合のプロトコルとして、ここでは、UDP(User Data Protocol)を用いている。
第1のコンピュータ1は、図3に示されるフローチャートに対応するプログラムを実行することによって、パケットの返送を行う。即ち、パケットの送信要求を待っており(S1)、パケットの送信要求の到来を検出すると、ステップS1においてYESへ分岐して、所定長(例えば、8ビット)のパケット(ヘッダのみ)を返送して、返送パケット数のカウンタRの値を1とし(S2)、更に次の同形(上記と同じ長さで、ヘッダのみ)のパケットを返送し(S3)、返送パケット数のカウンタRの値を1インクリメントする(S4)。
次に、返送パケット数のカウンタRが、予め定められた数RMAXを超えたかを検出し(S5)、NOであるときには、ステップS3へ戻って次のパケットを返送する。このようにステップS3〜S5を繰り返すうちに、カウンタRの値が予め定められた数RMAXを超えて、ステップS5においてYESへ分岐し、パケット送信を終了する。このように、第1のコンピュータ1は、1つのパケットの送信要求に対して予め定められた数RMAXのパケットを次々に送信する。
一方、第2のコンピュータ2は、図4に示されるフローチャートに対応するプログラム(乱数生成プログラム)を実行することにより、到達時刻情報取得手段21及び乱数生成手段22として処理を行う。乱数生成プログラムの起動があると、初期化を行い、ta,tai,i、Nをゼロとして(S10)、第1のコンピュータ1へ向けてパケット送信要求のパケットを送信し(S11)、第1のコンピュータ1から返送されるパケットの着信を待つ(S12)。
第1のコンピュータ1から返送されたパケットの着信があると、gettimeofday関数を用いて当該パケットの着信時刻をマイクロ秒の範囲まで検出して、例えば下位1ビットを取得すると共に、iに1を加える(S13)。この着信時刻(Ti)を用いて次の式(1)に示される演算式の演算を行って、着信時刻(Ti)の下位ビット情報taiを得る(S14)。なお、式(1)においてmod2は、「2」による割り算の剰余を示すものである。仮に2ビット抽出の場合は,式(1−2)に示される演算式の演算を行ってtaiを得る。また、nビット抽出の場合は、式(1−3)に示される演算式の演算を行ってtaiを得る。これらにおいて、modMは、Mによる割り算の剰余を示すものである。
Figure 0004399407
次に、iが予め設定された数mとなったかにより、所定数mのパケットが到着したかを検出し(S15)、所定数mのパケットが到着していなければ、ステップS12へ戻って次のパケット到着を待ち(S12)、ステップS12からS15のループを繰り返す。このようにしてパケット到着が繰り返されることにより、所定数mのパケットが到着して、ステップS15においてYESへ分岐し、次の式(2)に示される演算式の演算を行い乱数ビットtaを得て乱数ビットとして例えば、最下位側から所定のビット位置へ出力する(S16)。このように、本実施例では、所定数mのパケットに関する各着信時刻を用いて1つの乱数ビットを生成する処理を行っている。図2の例は、mが3の例であり、3つのパケット毎に各着信時刻(T1,T2,T3)を用いて1つの乱数ビットtaを生成している。なお、式(2)において、Σは、1ビット抽出の場合にあっては、法2の和算もしくは排他的論理和を意味するものであり、2ビット抽出の場合にあっては、法4の和算を意味するものであり、更に、nビット抽出の場合にあっては、法2の和算を意味するものである。
Figure 0004399407
上記ステップS16に次いで、取得すべき乱数のビット数のカウント値Nを1インクリメントし(S17)、カウント値Nが、取得すべき乱数のビット数NTとなったかを検出し(S18)、乱数のビット数NTとなっていなければ、ta,tai,iをゼロとして(S19)、ステップS12へ戻ってステップS12からS19のループを繰り返す。このとき、ステップS16の処理によって、順次最下位側から最上位側へ向けて所定のビット位置へ乱数ビットtaが埋め込まれてゆく。このようにして、ステップS16において乱数ビットの出力が繰り返されるうちに、カウント値Nが、取得すべき乱数のビット数NTに到達し、ビット数NTの乱数ビットを並べた乱数が生成される(S20)。なお、本実施例では通信プロトコルにUDPを用いているため、第1のコンピュータ1が返送を行うパケットの数RMAXは、取得すべき乱数のビット数NTにマージンを加えた値となっている。
図5に、本乱数生成システムの実施例において、実際に使用した機器構成を示す。サーバ(Server)が第1のコンピュータ1に相当し、クライアント(ClientPC)が第2のコンピュータ2に相当し、IPネットワークがネットワーク3に相当している。ここにおいて用いたOSは、Fedora Core 3である。
上記図5に示したシステムにおいて、特に着信時刻(Ti)の下位1ビットを抽出した場合では、乱数は約(83333/m)bit/secで生成される。mが2倍となると生成時間も2倍となる(mは、上述の式(2)におけるmである)。図6に、本実施例により生成された乱数列の検定結果を示す。この検定結果は、NISTによる検定によるものであり、現在15項目ある項目の1つでも不合格であれば、不合格としてある。乱数列の長さは、推奨値である1,000,000,000bitである。
上記図6に示した検定結果は、着信時刻(Ti)の下位1ビットを抽出した場合なので、mの値が偶数である場合と奇数である場合において大きく異なっている。これは、mの値が偶数と奇数とでは、実際に乱数に用いられている要素が異なってくることに起因している。即ち、図2に示されているように、順次に到着するパケットの到着時間間隔をdtiとすると、Σ(Ti)は次の式(3)の通りに表すことができ、mが偶数の場合におけるmTi(mod2)については、次の式(4)が成り立つ。尚、式(3)は、到着時刻の1ビット抽出の場合では、法2の和算もしくは排他的論理和を意味し、2ビット抽出の場合では、法4の和算を意味し、nビット抽出の場合では法2の和算を意味する。
Figure 0004399407
このため、mが偶数の場合には、式(3)における右辺の第1項である(mT1)が用いられることがないのに対し、mが奇数の場合には、式(3)における右辺の第1項である(mT1)が用いられる。このように、mの値が偶数か奇数であるかによって、実際に乱数に用いられている要素が異なっていることが理解できる。
そしてmの値が偶数であれば、式(3)における右辺の第1項である(mT1)が用いられることがないことから、時間間隔(dt)だけの項が残る。係る場合において、dt(単位は、マイクロ秒)について出現率を調べると、出現率の高いものについては図7に示される如くの結果が得られた。即ち、時間間隔(dt)は、特定の値に集中しており、この図7に示した試行では時間間隔(dt)が奇数に偏っていることが分かる。この例の如く、式(3)において残っている時間間隔(dt)を用いて、乱数生成を行っても、時間間隔(dt)は偏ったものであるため、乱数性が良好とならないことが予測される。
なお、実施例においては、到着したパケットの到着時刻を順に採用したが、所定数毎(一定数毎或いは異なる数毎)に到着時刻をサンプリングして、これを用いても良い。また、マイクロ秒の最下位ビットを採用したが、これに限定されず、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うようにしても良い。更に、乱数ビットtaを、最下位側から最上位側のビット位置へ出力するようにしたが、最上位側から最下位側のビット位置へ出力するようにしたり、乱数ビットtaが得られる毎に、先の値を最上位側へ或いは最下位側へビットシフトを行い、空いたビット位置に新規乱数ビットtaを埋め込むようにするなど様々な手法を採用することができる。また、通信プロトコルとしてUDPを用いることにより、パケットの抜け落ちが生じることがあり、良好な乱数生成を可能としているが、若干の性能低下を許容し、TCP/IPなどのプロトコルを用いることも可能である。更に、乱数ビットtaを得るための演算は、式(1)及び式(2)に限らないことは勿論である。
本発明に係る乱数生成システムの実施例構成を示すブロック図。 本発明に係る乱数生成システムの実施例におけるパケット送信・返送手順を示す図。 本発明に係る乱数生成システムの実施例におけるパケット第1のコンピュータによる動作を示すフローチャート。 本発明に係る乱数生成システムの実施例におけるパケット第2のコンピュータによる動作を示すフローチャート。 本発明に係る乱数生成システムの実験に用いた実施例構成を示すブロック図。 本発明に係る乱数生成システムの実験に用いた実施例において生成された乱数列の検定結果を示す図。 本発明に係る乱数生成システムの実験に用いた実施例において得られたパケット到着時間間隔の出現率を示す図。
符号の説明
1 第1のコンピュータ
2 第2のコンピュータ
3 ネットワーク
21 到達時刻情報取得手段
22 乱数生成手段

Claims (12)

  1. ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータと、
    ネットワークを介して前記第1のコンピュータに対してパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットの到達時刻情報を取得する到達時刻情報取得手段と、この到達時刻情報取得手段が取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成する乱数生成手段とを備える第2のコンピュータと
    を具備することを特徴とする乱数生成システム。
  2. 前記到達時刻情報取得手段は、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うことを特徴とする請求項1に記載の乱数生成システム。
  3. 前記乱数生成手段は、前記到達時刻情報取得手段が各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数生成を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乱数生成システム。
  4. パケットの送受信のプロトコルとしてUDPを採用すると共に2を法とする和算を採用し、これに応じて、到達時刻情報取得手段は、奇数回の到達時刻情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乱数生成システム。
  5. ネットワークを介してパケット送信要求を受け取ると、これに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータと、ネットワークを介して前記第1のコンピュータに対してパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットを取り込む第2のコンピュータを使用し、
    前記第2のコンピュータにおいて各パケットの到達時刻情報を取得し、
    この取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成することを特徴とする乱数生成方法。
  6. 到達時刻情報取得の際には、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うことを特徴とする請求項5に記載の乱数生成方法。
  7. 前記乱数生成においては、前記到達時刻情報取得にて各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数生成を行うことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の乱数生成方法。
  8. パケットの送受信のプロトコルとして、UDPを採用すると共に2を法とする和算を採用し、これに応じて、到達時刻情報取得においては、奇数回の到達時刻情報を取得することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の乱数生成方法。
  9. ネットワークを介してパケット送信要求を受け取るとこれに応答するパケット送信を複数回実行する第1のコンピュータに対して、ネットワークを介して接続され、乱数生成を実行する第2のコンピュータを、
    前記第1のコンピュータへパケット送信要求を行い、前記第1のコンピュータから複数回返送される各パケットの到達時刻情報を取得する到達時刻情報取得手段と、
    この到達時刻情報取得手段が取得した複数の到達時刻情報について順次に時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成する乱数生成手段と
    として機能させるための乱数生成プログラム。
  10. 第2のコンピュータを前記到達時刻情報取得手段として、各パケットの到達時刻に関してマイクロ秒の範囲まで時刻情報を検出し、検出した時刻情報中の下位側ビットから所要ビットの抽出を行うように機能させることを特徴とする請求項9に記載の乱数生成プログラム。
  11. 第2のコンピュータを前記乱数生成手段として、前記到達時刻情報取得の処理にて各パケットに対応して取得した時刻情報中の下位側ビットから所要ビット抽出し、抽出したビットについて整数Mによる割り算の剰余を得て乱数ビットとし、この乱数ビットの和算による乱数ビットを求める場合に、2 (n:整数)を法とする和算を行うことにより和算による乱数ビットを求め、和算された乱数ビットを順次所定ビット位置に配置して所定ビット長の乱数を生成するように機能させることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の乱数生成プログラム。
  12. パケットの送受信のプロトコルとして、UDPを採用し、第2のコンピュータを乱数生成手段が2を法とする和算を行うように機能させ、第2のコンピュータを到達時刻情報取得手段として、奇数回の到達時刻情報を取得するように機能させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の乱数生成プログラム。
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