JP4396542B2 - キースイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、産業機械が設置される部屋の出入口などの壁面に取り付けられ、その出入口の扉が開かれたときには、産業機械等への電源供給を停止する扉ロックスイッチ等に使用される安全スイッチとしてのキースイッチに関する。
産業機械が設置された部屋や工場などの危険ゾーンでは、作業者が機械に巻き込まれて負傷するといったトラブルの発生を防止することを目的として、部屋や危険ゾーンの出入口の扉が完全に閉まっていないときには、機械の駆動をロックするシステムを設けることが要求される。
そのようなロックシステムとして安全スイッチであるキースイッチが提案されている。このキースイッチは、図45及び図46に示すように、危険ゾーンである部屋内に設置される産業機械に電気的に接続されるスイッチであり、スイッチ本体200と、このスイッチ本体200に並設された主ロック機構211及び補助ロック機構212から成るロック機構本体210とにより構成してある。
主ロック機構211は、周面に係止段部(図示せず)が形成され且つ操作キー220の進入・後退に応じて回動する駆動力ム110と、ロック位置またはアンロック位置に択一的に切り換わる切換部250と、この切換部250を切り換え操作するために切換部250に着脱自在に装着され切換部250のアンロック位置では切換部250から取り外し可能になる操作体260と、操作キー220が進入状態のときに、切換部250のロック位置への切り換えに連動して係止段部に係止し駆動力ム110を回動不能にして操作キー220の後退を阻止し、切換部250のアンロック位置への切り換えに連動して係止段部から脱離し駆動力ム110を回動可能にして操作キー220の後退を可能にするロック体240を有する操作部202とで構成してある。
また、補助ロック機構212は、切換部250がロック位置にある状態のときに外部から与えられるトリガによって動作する駆動部(電磁ソレノイド)270と、主回路の主スイッチ203に直列に接続された補助スイッチ280と、駆動部270の非動作時には切換部250をロック位置に保持して補助スイッチ280の閉作動状態を保持し、駆動部270の動作時には切換部250のアンロック位置への切り換えを可能にして補助スイッチ280を開作動にする作動体290とで構成してある。そして、補助ロック機構212の駆動部270が非動作状態で、主ロック機構211の切換部250がロック位置にあり、且つ操作キー220が進入状態にあることを条件に、主回路を閉路するようにしてある。
このような構成によると、例えば、扉が開放されて操作キー220が進入状態になく、作業者が産業機械の設置された危険ゾーンである部屋内に入っているにも拘わらず、誤って扉が閉まって操作キー220が進入状態になったとしても、補助ロック機構212の駆動部270を非動作状態にして主ロック機構211の切換部250をロック位置に切り換えない限り、主回路が開いた状態であり、産業機械に電源が供給されることはない。
従って、補助ロック機構212の駆動部270が非動作状態で、主ロック機構211の切換部250がロック位置にあり、かつ操作キー220が進入状態にあるときに限って主回路が閉路するために、作業者が危険ゾーンにいる状態で、扉の閉塞等により誤って産業機械に電源が供給されたり、作業者が危険ゾーンに閉じ込められたりすることを防止している。
上記したキースイッチにあっては、図46に示すように、補助ロック機構212の駆動部270と、補助スイッチ280と、主ロック機構211の切換部250とは、この順序に一直線上にスイッチ本体201に配置してある。
また、主ロック機構211の切換部250は、操作体260が挿入される操作体挿入部251と、この操作体挿入部251に挿入された操作体260を回動することにより回転する第1カム252a及びこの第1カム252aに連動する第2カム252bから成る操作カムと、操作カムに形成されたカム溝253と、このカム溝253に嵌挿した嵌挿ピン254と、付勢手段により操作キー220の後退方向に付勢され操作カムの回転に伴う嵌挿ピン253の動きに連動して付勢手段に抗してロック位置からアンロック位置に移動する移動体256とにより構成してある(特許文献1参照)。
特開2000−207979号公報
上記したキースイッチにおいては、補助ロック機構212の駆動部270と、補助スイッチ280と、主ロック機構211の切換部250とは、この順序に一直線上にスイッチ本体201に配置してあるために、スイッチ本体201を縦長にする必要があって、キースイッチの小型化を図ることができないという問題点があった。
また、主ロック機構211の切換部250は、操作体挿入部251に挿入された操作体260をロック方向またはアンロック方向に回動することにより回転する第1カム252a及び第2カム252bを備えており、これらが円板構成であるために、切換部250を大型化せざるを得ず、このこともキースイッチの小型化を妨げていた。
また、操作キー220が進入状態にないときには、ロック体240を拘束して切換部250のアンロック位置からロック位置への切り換えを阻止する拘束手段を剛体にする必要があり、この拘束手段としての移動体256、ロック体240に金属材料を使用しなければならないという問題点があった。
また、上記した補助ロック機構212を有する従来のキースイッチにあっては、切換部250の無いタイプにする場合、補助スイッチ280を別構成にする必要があって、切換部250の無いタイプとの間に互換性が無いものであった。
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、小型化が可能になるキースイッチを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明に係るキースイッチは、主スイッチと、操作キーの進入・後退に応じて作動して前記主スイッチを開閉作動する主スイッチ操作部と、前記主スイッチにほぼ並設した状態で取り付けた補助スイッチと、前記主スイッチ及び前記補助スイッチの閉動作状態の保持及びこの保持の解除を行うロック・アンロック作動手段と、外部から与えられるトリガによって動作して前記補助スイッチを操作する補助スイッチ駆動手段とを有するキースイッチであって、前記ロック・アンロック作動手段が、前記補助スイッチ駆動手段と前記補助スイッチとの間に抜き差し可能な状態で配置してあり、前記ロック・アンロック作動手段は、前記主スイッチの閉動作状態を保持する移動方向であるロック方向及びこの保持を解除するアンロック方向に移動可能であって、このロック・アンロック方向に沿う横スライド部と前記ロック・アンロック方向に交叉する方向に沿う縦スライド部とからなるスライド部材と、前記スライド部材を前記ロック・アンロック方向に移動操作する移動操作手段と、前記補助スイッチ駆動手段の可動部を前記補助スイッチのスイッチ操作体に連結し且つ前記スライド部材を作動させる連結手段と、前記スライド部材に連動して前記主スイッチの閉動作状態の保持及びこの保持の解除を行使するロック部材と、から構成され、前記移動操作手段がトラップキーであり、前記トラップキーの回動操作により、前記スライド部材の移動を行うようにしたことを特徴とする。
かかる構成により、ロック・アンロック作動手段は、補助スイッチ駆動手段と補助スイッチとの間に配置してあるために、スペースの有効利用になって、キースイッチの小型化に寄与することができる。
また、かかる構成により、補助スイッチ駆動手段の非動作時であって、ロック・アンロック作動手段におけるスライド部材が横スライド部においてロック部材に対してアンロック方向に移動して、操作部に操作キーが進入することで主スイッチを閉作動する。この状態で、スライド部材をロック方向に移動させることで、補助スイッチが閉作動の状態で、ロック部材で主スイッチの閉作動状態を保持する。また、スライド部材をアンロック方向に移動させることで、ロック部材による主スイッチの閉作動状態の保持を解除すると共に、ロック部材が縦スライド部側に位置する。この状態で、補助スイッチ駆動手段を動作させることで、補助スイッチを開動作させるし、操作部から操作キーを引き抜くことで主スイッチを開作動させることができる。
さらに、上記したキースイッチの動作において、ロック・アンロック作動手段が、ロック・アンロック方向に沿う横スライド部とロック・アンロック方向に交叉する方向に沿う縦スライド部とを組み合わせたスライド部材を有して構成するために、連結手段に対してスライド部材が交叉して移動するようになって、キースイッチの厚さ方向に連結手段とスライド部材とを重ねて配置することが可能になり、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になる。
また、本発明に係るキースイッチは、上記した本発明に係るキースイッチにおいて、スライド部材が、横方向スライド部と縦方向スライド部を略L字形状に組み合わせ形成したスライド孔を有すると共に、連結手段が、可動部を前記スイッチ操作体に連結し且つスライド孔に摺動可能に挿入させてスライド部材を作動させる突起部を有する連結部材であり、連結部材をスライド部材に重ねることで、突起部を前記スライド孔に摺動可能に挿入するようにしたことを特徴とする。
かかる構成により、キースイッチの厚さ方向に連結部材とスライド部材とを重ねて配置することにより、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になる。
また、本発明に係るキースイッチは、上記した本発明に係るキースイッチにおいて、ロック・アンロック方向は、スイッチ操作体の移動方向に対して交叉する方向であって、この交叉方向にスライド部材は移動可能であり、連結部材の移動方向に交叉していることを特徴とする。
かかる構成により、キースイッチの厚さ方向に連結部材とスライド部材とを重ねて配置することにより、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になる。
また、本発明に係るキースイッチは、上記した本発明に係るキースイッチにおいて、補助スイッチ駆動手段はトリガにより励磁される電磁ソレノイドであり、可動部は電磁ソレノイドの可動プランジャであり、補助スイッチは、電磁ソレノイドの作動を確認するモニタスイッチであり、連結部材が、両端部に係合部を有子且つ突起部を有する連結ピースであって、一方の係合部を可動プランジャに係合すると共に、他方の係合部をスイッチ操作体に係合して可動プランジャをスイッチ操作体に連結するようにしたことを特徴とする。
かかる構成により、電磁ソレノイドの非動作時であって、ロック・アンロック作動手段におけるスライド部材がアンロック方向に移動して、突起部がスライド孔の横スライド部に位置した状態で、操作部に操作キーが進入することで主スイッチを閉作動する。この状態で、スライド部材をロック方向に移動させることで、モニタスイッチが閉作動の状態で、ロック部材で主スイッチの閉作動状態を保持する。また、スライド部材をアンロック方向に移動させることで、ロック部材による主スイッチの閉作動状態の保持を解除すると共に、突起部がスライド孔の縦スライド部側に位置する。この状態で、電磁ソレノイドを動作させることで、モニタスイッチを開動作させるし、操作部から操作キーを引き抜くことで主スイッチを開作動させることができる。
上記したキースイッチの動作において、突起部がスライド孔の横スライド部及び縦スライド部を移動する構成であるために、この突起部を有する連結ピースに対してスライド部材は交叉して移動するようになって、キースイッチの厚さ方向に連結ピースとスライド部材とを重ねて配置することができ、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になる。
しかも、ロック・アンロック作動手段が、連結ピースとスライド部材とロック部材との組み合わせで構成してあり、連結ピースには突起部を設け、スライド部材には突起部が挿入されるスライド孔を設ける構成であって、構成が簡単で、しかも強度をあまり必要としないで済むために、プラスチック製品での製作で事足りてコストが安価になる。
また、本発明に係るキースイッチは、上記した本発明に係るキースイッチにおいて、前記トラップキーには、ピースロック部材が設けられ、前記スライド部材には、ピースロック挿入凹部設けられ記ピースロック部材前記ピースロック挿入凹部に挿入されることで構成してあり、前記トラップキーの回動操作により前記スライド部材の移動を行うようにしたことを特徴とする。
かかる構成により、トラップドキーによりピースロック部材を回動操作することで、ロック片部及びピースロック挿入凹部を介してスライドの移動を行うことができる。
なお、メカニカルロックタイプのキースイッチの場合には、主スイッチ操作部に操作キーが進入することで主スイッチを閉作動した状態で、補助スイッチ駆動手段の非動作時では、復帰ばねのばね力で連結部材及び突起部を介してスライド部材が押し上げられて、このスライド部材がロック方向に揺動し、補助スイッチが閉作動の状態で、ロック部材で主スイッチの閉作動状態を保持する。そして、補助スイッチ駆動手段を動作させることで、スライド部材をアンロック方向に移動させ、ロック部材による主スイッチの閉作動状態の保持を解除すると共に、補助スイッチを開動作させ、操作部から操作キーを引き抜くことで主スイッチを開作動させる。
また、ソレノイドロックタイプのキースイッチの場合には、主スイッチ操作部に操作キーが進入することで主スイッチを閉作動した状態で、補助スイッチ駆動手段の動作時では、復帰ばねのばね力に抗して連結部材及び突起部を介してスライド部材を押し上げて、このスライド部材をロック方向に揺動させ、補助スイッチが閉作動の状態で、ロック部材で主スイッチの閉作動状態を保持する。そして、補助スイッチ駆動手段を非動作させることで、復帰ばねのばね力でスライド部材をアンロック方向に移動させ、ロック部材による主スイッチの閉作動状態の保持を解除すると共に、補助スイッチを開動作させ、操作部から操作キーを引き抜くことで主スイッチを開作動させる。
本発明に係るキースイッチによれば、ロック・アンロック作動手段は、補助スイッチ駆動手段と補助スイッチとの間に配置してあるために、スペースの有効利用になって、キースイッチの小型化に寄与することができる。
また、本発明に係るキースイッチによれば、ロック・アンロック作動手段において、キースイッチの厚さ方向に連結部材とスライド部材とを重ねて配置することにより、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になる。
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明に係るキースイッチの、操作キーを挿入した状態を正面から見た斜視図、図2は同キースイッチを背面から見た斜視図、図3は本発明に係るキースイッチにおいて、蓋体及びヘッドカバーを外した状態の正面図、図4は図3のD−D線に沿う断面図である。なお、説明上、操作キーBの挿抜方向を前後方向Xとし、この前後方向Xを元に上下方向Y、左右方向Zを図示のように設定する。
本発明の実施の形態のキースイッチAはスイッチケース1を備えており、このスイッチケース1は、図1及び図2に示すように、その前面が解放されたボックス形状のケース本体1Aと、このケース本体1Aの前面開口部1Cを覆う蓋体1Bと、ヘッドカバー3とで構成してある。
そして、図5に示すように、ケース本体1Aの上部の片側(右側)にはヘッドユニット装着部2が形成してある。このヘッドユニット装着部2には、主スイッチ操作部であるヘッドユニットFが装着してあり、ヘッドユニット装着部2にヘッドカバー3を取付けることで、ヘッドユニットFがヘッドカバー3で覆われようになる。
ヘッドカバー3は、図1及び図2に示すように、その前面部3a(及び頂面部3d)には操作キーBを挿入するキー挿入口8(9)が形成してある。
ヘッドユニットFは、図6に示すように、操作キーBの挿抜に応じて支軸(カムシャフト45)回りに回動するカム体10と、このカム体10がカムシャフト45により回転可能に取付けられるベース部材11と、カム体10を操作キー引抜き正常位置(初期回動位置)に保持する一対のヘッドロック部材12と、これらのヘッドロック部材12をカム体10にそれぞれ押圧するように付勢する一対のばね部材12Aと、ヘッドプランジャ40とで構成してある。
カム体10は、図8及び図9に示すように、その中央部に支承孔10Aを有しており、また、その周部に、前後の凹部13、14と、これらの凹部13、14に挟まれた凸形状のキー係合部15と、このキー係合部15に隣り合うキー係合部15Aと、側面ほぼU字形状のカム部16とを有している。
そして、前方の凹部13では、その後辺部が受動用受圧部13aであり、且つ前辺部が復帰用受圧部13bである。同様に、後方の凹部14では、その後辺部が受動用受圧部14aであり、且つ前辺部が復帰用受圧部14bである。また、図6及び図7に示すように、キー係合部15の頂部には、左右のヘッドロック溝部17が形成してある。
また、カム部16は、図8及び図9に示すように、カム体10の周部の下半分(キー係合部15とは反対側)に形成されたカム溝部18を有しており、このカム溝部18の底面部が、側面ほぼU字形状のカム面19にしてある。そして、カム溝部18の両側壁部18a、18bにはカム面19に倣うプランジャガイド孔部16Aが形成してある。
ヘッドプランジャ40は、図8及び図9に示すように、その上端部に摺動ピン41を備えている。また、ヘッドプランジャ40の上端部にはカム摺接部42が形成してあり、ヘッドプランジャ40の下部は、このヘッドプランジャ40の大径軸部40Aより小径な小径軸部43にしてあり、この小径軸部43の端部(ヘッドプランジャ40の下端部)には係合部44が設けてある。そして、大径軸部40Aと小径軸部43との段部43Aは、後述するロック部材58が係合する部位である。
そして、ヘッドプランジャ40は、図8に示すように、その上端部の摺動ピン41をカム体10のプランジャガイド孔部16Aに挿入してカム体10に連結してあり、ヘッドプランジャ40の上端部のカム摺接部42が図9に示すようにカム体10のカム面19に摺接するようにしてある。
そして、図6及び図7に示すように、カム体10の支承孔10A(図8を参照)とベース部材11の軸支承部22の支承孔部23とにカムシャフト45が挿入してあって、このカムシャフト45を中心にカム体10が回転するようにしてある。そして、図6に示すように、ベース部材11の両ヘッドロック部材取付部25(図7参照)にはヘッドロック部材12が左右方向Yに移動可能に取付けてある。
そして、上記のように組み立てられたヘッドユニットFはヘッドユニット装着部2に装着してある。この場合、左右のヘッドロック部材12の外端部にばね部材12Aを配置し、これらのばね部材12Aを圧縮した状態で、ヘッドユニット装着部2に装着してあり、ヘッドロック部材12はばね部材12Aの反発力によりベース部材11の中心側に押されている。
そして、図5に示すように、ヘッドユニット装着部2の前、後面部2a、2bの一対のピン孔部6とベース部材11のピン孔部31とに固定ピン55が挿入してある。
そして、ヘッドユニット装着部2には、図1及び図2に示すように、その前後を合わせてヘッドカバー3が被せてあり、ヘッドカバー3はヘッドユニット装着部2に固定してある。したがって、キー挿入口8はキースイッチAの前面部に、キー挿入口9は上面部にそれぞれ位置することになる。
また、本体ケース1A内には、図3及び図4に示すように、工作機械の主スイッチとしての電源回路開閉用スイッチ50が設けてある。この電源回路開閉用スイッチ50は、スイッチ操作体51と、このスイッチ操作体51の作動で開閉作動を行う開閉接点部52a、52b、52cを備えている。そして、図9に示すように、スイッチ操作体51の上端部の係合溝部51aには、ヘッドプランジャ40の下端部の係合部44が係合している。
また、本体ケース1Aには、図3に示す電源回路開閉用スイッチ50に並べて補助スイッチとしてのロック確認用のモニタスイッチ90が配置してあり、このモニタスイッチ90は、スイッチ操作体91と、このスイッチ操作体91の作動で開閉作動を行う開閉接点部90a、90b、90cと復帰ばね(図示せず)とを備えている。
また、本体ケース1Aには、ヘッドユニットFに並べて、モニタスイッチ90を作動する補助スイッチ駆動手段としての電磁ソレノイド59が配置してあって、電磁ソレノイド59の軸線イとモニタスイッチ90の軸線ロとは、図3において上下方向で一致させてあって、これらの軸線方向が電磁ソレノイド59の可動プランジャ59Aの作動方向(電源回路開閉用スイッチ50のスイッチ操作体51の作動方向)になっている。そして、電磁ソレノイド59の可動プランジャ59Aの先端部には係合部59Bが設けてあり、モニタスイッチ90のスイッチ操作体91の先端部には係合部91Bが設けてある。そして、モニタスイッチ90は電源回路開閉用スイッチ50に直列に接続してあって、電源回路(図示せず)に接続してある。
また、本体ケース1Aには、電磁ソレノイド59とモニタスイッチ90との間に位置させてロック・アンロック作動手段Gが配置してあり、このロック・アンロック作動手段Gは、図3に示すように、電磁ソレノイド59の可動プランジャ59Aと電源回路開閉用スイッチ50のスイッチ操作体51とを連結する連結手段を構成する連結部材である連結ピース60と、スライド部材64と、ロック部材58と、図19、図20に示すトラップドキーTにより回動操作されるピースロック部材73を有する移動操作手段であるトラップドキー機構74とで大略構成してある。
連結ピース60は、図10乃至図13に示すように、その上部にプランジャ係合溝部61を、下部にスイッチ操作体係合溝部62をそれぞれ有しており、また、連結ピース60には、プランジャ係合溝部61の背面側に位置させて連結ピース60の軸線に対して直交する突起部63が突設してある。
また、スライド部材64は、図14及び図15に示すように、その左側にスライド孔65を、中間部にピースロック挿入凹部66を、さらに、その右側にピン挿入孔部67をそれぞれ有しており、スライド孔65は、正面L字形状を呈していて、図14において左右方向(後述するロック・アンロック方向ハ)に沿う横スライド部65aと、この横スライド部65aに直交する縦スライド部65bとで構成してある。また、スライド部材64の裏側にはスライド孔部65側に位置させてガイド用凹部64Aが形成してある。
ロック部材58は、図16乃至図18に示すように、その右側部に、図9に示すヘッドプランジャ40の小径軸部43が挿入可能なプランジャ小径軸挿入部69Aと、ヘッドプランジャ40の大径軸部40Aが挿入可能なプランジャ大径軸挿入部69Bとからなるプランジャ挿入部69が形成してあり、また、ロック部材58には、プランジャ挿入部69とは反対側に、直角に屈曲するアーム部70が突設してあり、このアーム部70の先端部には挿入ピン部71が突設してある。
また、本体ケース1Aには、図3に示すように、電源回路開閉用スイッチ50とモニタスイッチ90との間に位置させて、揺動支点となる支点ピン部1Gが配置してある。
そして、図3に示すように、スライド部材64は、電源回路開閉用スイッチ50とモニタスイッチ90との間に位置していて、可動プランジャ59Aの作動方向(電源回路開閉用スイッチ50のスイッチ操作体51の作動方向)とは直交する方向であるロック・アンロック方向ハに向けて摺動可能であり、ガイド用凹部64Aが、本体ケース1Aに設けたガイド部(図示せず)に摺接している。
また、連結ピース60は、そのプランジャ係合溝部61に、電磁ソレノイド59の可動プランジャ59Aの係合部59Bを係脱可能に係合しており、また、図10で示すスイッチ操作体係合溝部62に、モニタスイッチ90のスイッチ操作体91の係合部91Bを係脱可能に係合して可動プランジャ59Aにスイッチ操作体91を連結している。そして、図10で示す連結ピース60の突起部63がスライド部材64のスライド孔部65に挿入してある。したがって、スライド部材64に対して連結ピース60は直交し、且つ重なり合っている。
また、図3に示すように、スライド部材64に並べてロック部材58が配置してあって、このロック部材58のアーム部70の先端部の挿入ピン部71がスライド部材64のピン挿入孔部67に挿入してある。そして、そのプランジャ挿入部69内にヘッドプランジャ40が挿入してある。
また、図19に示すように、トラップドキー機構74は、ホルダ75と、このホルダ75に回転可能に保持された保持軸76と、この保持軸76の端部にねじ部材(図示せず)で固着されたピースロック部材73とを有しており、このピースロック部材73には挿入部73Aが設けてある。また、ホルダ75は、中心部に円孔74Bを形成した頭部74Aを有する。
そして、保持軸76の先端部76Aは、ホルダ75の円孔74B内に位置して、保持軸76の先端部76Aと円孔74Bとの間には、トラップドキーTが挿入される円環形状のキー挿入部77が形成してあり、保持軸76の先端部76Aの周部に、トラップドキーTの係合ピン78が係脱可能に係合する係止溝部78を形成してある。そして、図1に示すように、トラップドキー機構74は、ケース本体1Aの前面開口部1Cを覆う蓋体1Bに装着してある。
そして、ケース本体1Aの前面開口部1Cにはスイッチカバー(図示せず)が装着してあり、このスイッチカバーがロック部材58を抑えていて、ロック部材58の飛び出しを防止している。また、ケース本体1Aには、スイッチカバーに重ねて蓋体1Bが装着してあって、トラップドキー機構74のピースロック部材73がスイッチカバーに設けた開口部(図示せず)を貫通していて、ピースロック部材73の挿入部73Aがスライド部材64のピースロック挿入凹部66に挿入してある。
操作キーBは、図44に示されるように二つに分岐した分岐部80と、これらの分岐部80を連結する連結部81を有すると共に、操作キーBをキー挿入口8に挿入した際に、カム体10のカム外形の一部が係合する矩形の係合孔82を有している。
次に、以上の構成を有するキースイッチAの動作を、当該キースイッチAを、工作機械を外囲した保護フェンスの扉における安全スイッチとして使用した場合について、図6、図8、図9、図14、図20乃至図31に基づいて説明する。なお、扉には操作キーBが取付けられ、保護フェンスの支柱にはキースイッチAが取付けられる。
先ず、扉を開放している状態においては、キースイッチAから操作キーBは引き抜かれており、キースイッチAにおいては、図6に示すように、カム体10のキー係合部15のヘッドロック溝部17に、ばね部材12Aの付勢力によりヘッドロック部材12のカムロック部34が係脱可能に係合していて、カム体10が操作キー引抜き正常位置に保持されている。
この状態では、図8及び図9に示すように、ヘッドプランジャ40のカム摺接部42がカム面19の平坦部19aに接していて、ヘッドプランジャ40及びスイッチ操作体51の上方への移動が制限されている。
この場合、図20に示すように、トラップドキー機構74において、キー挿入部77にはトラップドキーTが挿入されておらず、このために、ピースロック部材73がアンロック位置にあって、このピースロック部材73の挿入部73Aが、図20において左上方向にあり、この挿入部73Aが挿入されたスライド部材64は、図20においてアンロック方向(左方向)に移動していて、図14に仮想線で示すように、連結ピース60の突起部63がスライド部材64のスライド孔65の横スライド部65aの右端に位置している。このために、モニタスイッチ90においては、連結ピース60に連結されたスイッチ操作体91が、復帰ばねのばね力に抗して押し下げられていて、開作動状態になっている。
また、図20に示すように、電源回路開閉用スイッチ50は開作動状態であり、電源回路が遮断されている。したがって、扉の開放状態においては、工作機械等が駆動されることがない。
また、スライド部材64の左方向への移動により連結ピース60は、図4において上下方向には移動できない状態であり、また、ロック部材58のアンロック方向(左方向)の移動により、このロック部材58のプランジャ挿入部70におけるプランジャ大径軸挿入部69B内にヘッドプランジャ40の大径軸部40Aが挿入してあり、ロック部材58は段部43Aに衝合していない。
次に扉を閉じると、操作キーBがキー挿入口8に挿入されることになり、この操作キーBの挿入によって、この操作キーBの分岐部80の先端がヘッドロック部材12の内面部に当接して、両ヘッドロック部材12がばね部材12Aのばね力に抗して移動して、ヘッドロック部材12のカムロック部34がカム体10のヘッドロック溝部17より外れてロックが解除されカム体10が回動可能になる。
操作キーBの更なる押し込みにより、この操作キーBの分岐部80を連結する連結部81がカム体10の凹部13の受動用受圧部13aを押すことで、カム体10が回動し、このカム体10が、摺動ピン41を介してヘッドプランジャ40を持ち上げ、スイッチ操作体51を上方へ移動させる。
スイッチ操作体51の上方への移動により、図22及び図23に示すように、電源回路開閉用スイッチ50が閉作動状態になる。また、上記したように、ヘッドプランジャ40が持ち上げられることで、ヘッドプランジャ40の段部43Aがロック部材58の上面より上になる。
この状態で、図24及び図25に示すように、キー挿入部77にトラップドキーTを挿入して押し込み、このトラップドキーTを、図24において時計回り方向に回転し、ピースロック部材73をロック位置に移動させることで、ピースロック部材73を回転させて挿入部73Aを介してスライド部材64を、図24においてロック方向(右方向)に移動する。このスライド部材64のロック方向(右方向)への移動により、図14において連結ピース60の突起部63がスライド部材64のスライド孔65の左端に位置して、連結ピース60は、図14において上下方向に移動できる状態になる。
このために、モニタスイッチ90においては、連結ピース60に連結されたスイッチ操作体91が、復帰ばねのばね力で押し上げられて、閉作動状態になると共に、スライド部材64に連動してロック部材58はロック方向(右方向)に移動されて、このロック部材58のプランジャ挿入部70におけるプランジャ小径軸挿入部69A内にヘッドプランジャ40の小径軸部43が挿入され、ロック部材58が段部43Aに衝合してヘッドプランジャ40がロックされる。このために、カム体10の回動が阻止され、スイッチ操作体51の下方への移動が規制される。
このように、ヘッドプランジャ40をロックしたロック状態においては、操作キーBを引き抜こうとしても、スイッチ操作体51及びヘッドプランジャ40が移動できないので、カム体10が回動することができず、カム体10に係合している操作キーBを引き抜くことができず、扉を開放することができない。すなわち、ロックがかかった状態になるし、電源回路開閉用スイッチ50が閉作動状態になると共に、モニタスイッチ90も閉作動状態になって、工作機械等の電源回路がオンして工作機械が駆動可能状態になる。
一方、作業時に、工作機械の扉を開ける際には、先ず、外部の操作部で機械停止操作がなされ、機械が作動停止したことの信号が工作機械に付設される回転検出器から検出され、図26及び図27に示すように、電磁ソレノイド59に通電される。この電磁ソレノイド59への通電により可動プランジャ59Aが下降して連結ピース60を下げる。このために、連結ピース60の突起部63がスライド部材64のスライド孔65の縦スライド部65bから外れるためにスライド部材64のロック・アンロック方向(左右方向)ハの移動が可能になるし、モニタスイッチ90においては、連結ピース60に連結されたスイッチ操作体91が、復帰ばねのばね力に抗して押し下げられていて、開作動状態になって電源回路が遮断され工作機械が停止状態になる。
次に、トラップドキーTを、図28において反時計回り方向に回転し、ピースロック部材73をアンロック位置に回転させることで、挿入部73Aを介してスライド部材64を、図28においてアンロック方向に移動する。このスライド部材64のアンロック方向への移動により、このロック部材58のプランジャ挿入部70におけるプランジャ小径軸挿入部69A内からヘッドプランジャ40の小径軸部43が外れて、ロック部材58の段部43Aへの衝合が解除されてヘッドプランジャ40のロックが解除される。この状態で、キー挿入部77からトラップドキーTを引き抜く。
工作機械の扉を開けるべく扉を引くと、操作キーBの連結部81がカム体10の凹部13の復帰用受圧部13bに引っ掛かり、カム体10が反時計回り方向に回動する。このために、カム部16のカム面19がヘッドプランジャ40の上端のカム摺接部42に摺動することでヘッドプランジャ40が押し込まれる。したがって、スイッチ操作体51が下方へ移動し、図30及び図31に示すように、電源回路開閉用スイッチ50が開作動状態の状態になる。
扉が開放されて、操作キーBが引き抜かれると、キースイッチAにおいては、カム体10のヘッドロック溝部17に、ばね部材12Aの付勢力によりヘッドロック部材12のカムロック部34が係脱可能に係合して、カム体10が操作キー引抜き正常位置に保持される。
このように、上記したキースイッチAは、電磁ソレノイド59が励磁解除(非動作)状態で、ロック・アンロック作動手段Gによりロック状態にあり、かつ操作キーBが進入状態にあるときに限って主回路である電源回路が閉路するのである。
そのため、扉が開いて操作キーBが進入状態にないときに、作業者が部屋内に入っているにも拘わらず、誤って扉が閉まって操作キーBが進入状態になったとしても、そのときにトラップドキーTを取り外していれば、トラップドキーTを再びキー挿入部77に挿入し、電磁ソレノイド59を励磁解除(非動作)してトラップドキーTをロック方向に回動しない限りは、主回路が閉路して産業機械に電源が供給されることはない。
また、トラップドキーTは取り外していればアンロック位置であり、ロック部材58が解放状態であるため、扉が閉じたとしてもロック状態(扉が開かない状態)にならず、再び扉を開くことができ、作業者が部屋内に閉じこめられることを防止できる。
上記したように、本発明の実施例によれば、ロック・アンロック作動手段Gは、電磁ソレノイド59とモニタスイッチ90との間に配置してあるために、スペースの有効利用になって、キースイッチAの小型化に寄与することができる。
また、本発明の実施例によれば、キースイッチAの厚さ方向に連結ピース60とスライド部材64とを重ねて配置することにより、スイッチケース1の厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチAの小型化が可能になる。
しかも、ロック・アンロック作動手段Gが、連結ピース60とスライド部材64とロック部材58との組み合わせで構成してあり、連結ピース60には突起部63を設け、スライド部材64には突起部63が挿入されるスライド孔65を設ける構成であって、構成が簡単で、しかも強度をあまり必要としないですむために、プラスチック製品での製作で事足りコストが安価になる。
また、本発明のキースイッチAは、メカニカルロックタイプのキースイッチA−1及びソレノイドロックタイプのキースイッチA−2と互換性を有している。
本発明のキースイッチAをメカニカルロックタイプのキースイッチA−1にする場合には、電磁ソレノイド59とモニタスイッチ90をそのまま使用し、トラップドキー機構74を除き、上記したブロックタイプのスライド部材64に替えてレバータイプのスライド部材100を用いることにより行われる。他の構成は、上記した本発明の実施例における構成と同じであるために、同じ符号を付して説明を省略する。
すなわち、このスライド部材100は、図33乃至図35に示すように、レバー部101の先端部にスライド部102を一体に形成し、このスライド部102は、その左側にスライド孔103を、その右側にピン挿入孔部104をそれぞれ有しており、また、スライド部102の裏側にはガイド用凹部104が形成してある。また、レバー部101の基端部にはピン挿入孔部105が設けてある。
そして、図36に示すように、スライド部材100は、そのレバー部101のピン挿入孔部105に本体ケース1Aに設けられた支点ピン部1Gを挿入し、ガイド用凹部104にガイド部(図示せず)に摺接させて本体ケース1Aに取付けてある。
また、図32及び図36に示すように、電磁ソレノイド59の可動プランジャ59Aとモニタスイッチ50のスイッチ操作体51とを連結した連結ピース60の突起部63がスライド部102のスライド孔103に挿入してある。したがって、スライド部102に対して連結ピース60は直交し且つ重なり合っている。また、図32及び図36に示すように、ロック部材58の挿入ピン部72がスライド部102のピン挿入孔部104に挿入してある。
したがって、図36及び図37に示すように、主スイッチ操作部であるヘッドユニットFに操作キーBが進入することでカム体10が回転し、このカム体10の回転に連動してヘッドプランジャ40を介して電源回路開閉用スイッチ50を閉作動した状態で、且つ電磁ソレノイド59が非励磁である場合には、モニタスイッチ90が内蔵する復帰ばねのばね力より、このモニタスイッチ90のスイッチ操作体91が押し上げられてモニタスイッチ90が閉作動し、この状態では、連結ピース60が、図36において上方向に移動して突起部63がスライド部102を押し上げる。このために、スライド部材100は、本体ケース1Aの揺動支点ピン部1Gを支点として、図36において時計回り方向に揺動してロック部材58をロック方向に押し込み、このロック部材58のプランジャ挿入部70におけるプランジャ小径軸挿入部69A内にヘッドプランジャ40の小径軸部43が挿入し、ロック部材58が段部43Aに衝合してロックを行う。
この状態から、図38及び図39に示すように、電磁ソレノイド59を励磁することにより、復帰ばねのばね力に抗して連結ピース60を介してスイッチ操作体91を押し下げて、モニタスイッチ59を開作動し、この状態では、連結ピース60を図38において下方向に移動させて突起部63でスライド部102を押し下げる。このために、スライド部材100は、本体ケース1Aの支点ピン部1Gを揺動支点として、図38において反時計回り方向に揺動してロック部材58をアンロック方向に移動させ、このロック部材58のプランジャ小径軸挿入部69Aをヘッドプランジャ40の小径軸部43より外し、ロック部材58の段部43Aへの衝合を解除してアンロックを行う。そして、ヘッドユニットFから操作キーを抜き出すことでカム体10が逆回転し、ヘッドプランジャ40を引き上げて電源回路開閉用スイッチ50を開作動する。
本発明のキースイッチAをソレノイドロックタイプのキースイッチA−2にする場合には、モニタスイッチ90の復帰ばね(図示せず)を除き、電磁ソレノイド59に復帰ばね(図示せず)に付加し、トラップドキー機構74を無くし、上記したブロックタイプのスライド部材64に替えてレバータイプのスライド部材100を用いることにより行われる。他の構成は、上記した本発明の実施例における構成と同じであるために、同じ符号を付して説明を省略する。
すなわち、このスライド部材100は、上記したメカニカルロックタイプのキースイッチの場合と同様にスイッチ本体1Aに組み込まれる。また、連結ピース60の突起部63がスライド部102のスライド孔103に挿入してある。したがって、スライド部102に対して連結ピース60は直交し、且つ重なり合っている。また、ロック部材58の挿入ピン部72がスライド部102のピン挿入孔部104に挿入してある。
したがって、図40及び図41に示すように、電磁ソレノイド59が非励磁の場合、この電磁ソレノイド59が内蔵する復帰ばねのばね力で連結ピース60を介してスイッチ操作体91を押し下げて、モニタスイッチ90を開作動させており、この状態では、連結ピース60を突起部63でスライド部102を押し下げる。このために、スライド部材100は、本体ケース1Aの支点ピン部1Gを揺動支点として、図40において反時計回り方向に揺動してロック部材58をアンロック方向に移動させ、このロック部材58のプランジャ小径軸挿入部69Aをヘッドプランジャ40の小径軸部43より外し、ロック部材58の段部43Aへの衝合を解除してアンロックが行われている。
この状態から、ヘッドユニットFに操作キーBが進入することでカム体10が回転し、このカム体10の回転に連動してヘッドプランジャ40を介して電源回路開閉用スイッチ50を閉作動する。そして、電磁ソレノイド59が励磁されると、電磁ソレノイド59が内蔵する復帰ばねのばね力に抗してモニタスイッチ90のスイッチ操作体91が押し上げられてモニタスイッチ90が閉作動し、この状態では、連結ピース60が、図42において上方向に移動して突起部63がスライド部102を押し上げる。このために、スライド部材100は、本体ケース1Aの支点ピン部1Gを揺動支点として、図42において時計回り方向に揺動してロック部材58をロック方向に押し込み、このロック部材58のプランジャ挿入部70におけるプランジャ小径軸挿入部69A内にヘッドプランジャ40の小径軸部43が挿入し、ロック部材58が段部43Aに衝合してロックを行う。
本発明に係るキースイッチによれば、ロック・アンロック作動手段は、補助スイッチ駆動手段と補助スイッチとの間に配置してあるために、スペースの有効利用になって、キースイッチの小型化に寄与することができるし、また、ロック・アンロック作動手段において、キースイッチの厚さ方向に連結部材とスライド部材とを重ねて配置することにより、スイッチケースの厚さ方向のスペースを有効利用することができて、キースイッチの小型化が可能になるという効果を有しており、扉ロックスイッチ等に使用される安全スイッチ等に有用である。
本発明に係るキースイッチの、操作キーを挿入した状態を正面から見た斜視図である。 同キースイッチを背面から見た斜視図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、蓋体及びヘッドカバーを外した状態の正面図である。 図3のD−D線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチのヘッドユニット装着部の斜視図である。 ヘッドユニットを正面上部から見た斜視図である。 同ヘッドユニットにおいて、ヘッドロック部材及びばね部材を除いた状態の斜視図である。 カム体にヘッドプランジャを連結した状態の斜視図である。 ヘッドユニットにおけるカム体と電源回路開閉用スイッチとの連結状態を示す斜視図である。 本発明に係るキースイッチにおけるロック・アンロック作動手段の斜視図である。 同ロック・アンロック作動手段における連結ピースの平面図である。 同連結ピースの側面図である。 図12のE方向からの矢視図である。 同ロック・アンロック作動手段におけるスライド部材の正面図である。 図14のH方向からの矢視図である。 同ロック・アンロック作動手段におけるロック部材の平面図である。 図16のI方向からの矢視図である。 図16のJ方向からの矢視図である。 トラップドキー機構の斜視図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー抜き、電磁ソレノイド非励磁、トラップドキー抜きの状態を示す作動説明図である。 図20のK−K線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド非励磁、トラップドキー抜きの状態を示す作動説明図である。 図22のL−L線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド非励磁、トラップドキー入りで回動状態を示す作動説明図である。 図24のM−M線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド励磁、トラップドキー入りの状態を示す作動説明図である。 図26のN−N線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド励磁、トラップドキー抜きの状態を示す作動説明図である。 図28のO−O線に沿う断面図である。 本発明に係るキースイッチにおいて、操作キー抜き、電磁ソレノイド励磁、トラップドキー抜きの状態を示す作動説明図である。 図30のP−P線に沿う断面図である。 レバータイプのスライド部材を用いたロック・アンロック作動手段の斜視図である。 レバータイプのスライド部材の正面図である。 図33のQ方向からの矢視図である。 図33のR方向からの矢視図である。 メカニカルロック機構を有するキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド非励磁でロックの状態を示す作動説明図である。 図36のS−S線に沿う断面図である。 メカニカルロック機構を有するキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド励磁でアンロックの状態を示す作動説明図である。 図38のU−U線に沿う断面図である。 ソレノイドロック機構を有するキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド非励磁でアンロックの状態を示す作動説明図である。 図40のW1−W1線に沿う断面図である。 ソレノイドロック機構を有するキースイッチにおいて、操作キー入り、電磁ソレノイド励磁でロックの状態を示す作動説明図である。 図42のW2−W2線に沿う断面図である。 操作キーの斜視図である。 従来のキースイッチの斜視図である。 従来のキースイッチにおいて、蓋体及びヘッドカバーを外した状態の正面図である。
符号の説明
A キースイッチ
B 操作キー
F ヘッドユニット(主スイッチ操作部)
G ロック・アンロック作動手段
T トラップドキー
1 スイッチケース
1A ケース本体
1B 蓋体
1G 支点ピン部(揺動支点)
2 ヘッドユニット装着部
3 ヘッドカバー
10 カム体
11 ベース部材
12 ヘッドロック部材
40 ヘッドプランジャ
41 摺動ピン
42 カム摺接部
43 小径軸部
43A 段部
50 電源回路開閉用スイッチ(主スイッチ)
51 スイッチ操作体
59 電磁ソレノイド(補助スイッチ駆動手段)
58 ロック部材
59A 可動プランジャ
59B 係合部
60 連結ピース(連結部材)(連結手段)
61 プランジャ係合溝部
62 スイッチ操作体係合溝部
63 突起部
64 スライド部材
64A ガイド用凹部
65 スライド孔
65a 横スライド部
65b 縦スライド部
66 ピースロック挿入凹部
67 ピン挿入孔部
69 プランジャ挿入部
69A プランジャ小径軸挿入部
69B プランジャ大径軸挿入部
70 アーム部
71 挿入ピン部
73 ピースロック部材
73A 挿入部
74 トラップドキー機構(移動操作手段)
90 モニタスイッチ(補助スイッチ)
91 スイッチ操作体
91B 係合部
100 スライド部材
101 レバー部
102 スライド部
103 スライド孔
104 ピン挿入孔部
105 支点ピン挿入孔部

Claims (5)

  1. 主スイッチと、操作キーの進入・後退に応じて作動して前記主スイッチを開閉作動する主スイッチ操作部と、前記主スイッチにほぼ並設した状態で取り付けた補助スイッチと、前記主スイッチ及び前記補助スイッチの閉動作状態の保持及びこの保持の解除を行うロック・アンロック作動手段と、外部から与えられるトリガによって動作して前記補助スイッチを操作する補助スイッチ駆動手段とを有するキースイッチであって、
    前記ロック・アンロック作動手段が、前記補助スイッチ駆動手段と前記補助スイッチとの間に抜き差し可能な状態で配置してあり、
    前記ロック・アンロック作動手段は、前記主スイッチの閉動作状態を保持する移動方向であるロック方向及びこの保持を解除するアンロック方向に移動可能であって、このロック・アンロック方向に沿う横スライド部と前記ロック・アンロック方向に交叉する方向に沿う縦スライド部とからなるスライド部材と、前記スライド部材を前記ロック・アンロック方向に移動操作する移動操作手段と、前記補助スイッチ駆動手段の可動部を前記補助スイッチのスイッチ操作体に連結し且つ前記スライド部材を作動させる連結手段と、前記スライド部材に連動して前記主スイッチの閉動作状態の保持及びこの保持の解除を行使するロック部材と、から構成され、
    前記移動操作手段がトラップキーであり、前記トラップキーの回動操作により、前記スライド部材の移動を行うようにしたことを特徴とするキースイッチ。
  2. 前記スライド部材が、前記横方向スライド部と前記縦方向スライド部を略L字形状に組み合わせ形成したスライド孔を有すると共に、前記連結手段が、前記可動部を前記スイッチ操作体に連結し且つ前記スライド孔に摺動可能に挿入させて前記スライド部材を作動させる前記突起部を有する連結部材であり、この連結部材を前記スライド部材に重ねることで、前記突起部を前記スライド孔に摺動可能に挿入するようにしたことを特徴とする請求項に記載のキースイッチ。
  3. 前記ロック・アンロック方向は、前記スイッチ操作体の移動方向に対して交叉する方向であって、この交叉方向に前記スライド部材は移動可能であり、前記連結部材の移動方向に交叉していることを特徴とする請求項に記載のキースイッチ。
  4. 前記補助スイッチ駆動手段は前記トリガにより励磁される電磁ソレノイドであり、前記可動部は前記電磁ソレノイドの可動プランジャであり、前記補助スイッチは、前記電磁ソレノイドの作動を確認するモニタスイッチであり、前記連結部材が、両端部に係合部を有し且つ前記突起部を有する連結ピースであって、前記一方の係合部を前記可動プランジャに係合すると共に、前記他方の係合部を前記スイッチ操作体に係合して前記可動プランジャを前記スイッチ操作体に連結するようにしたことを特徴とする請求項に記載のキースイッチ。
  5. 前記トラップキーには、ピースロック部材が設けられ、前記スライド部材には、ピースロック挿入凹部設けられ記ピースロック部材前記ピースロック挿入凹部に挿入されることで構成してあり、前記トラップキーの回動操作により前記スライド部材の移動を行うようにしたことを特徴とする請求項に記載のキースイッチ。
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