JP4395800B2 - 電力管理システムおよび電力管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムの電力管理システムおよび電力管理方法に関する。
近年、コンピュータ単体の高性能化の進展により電力消費量が急速に伸び続けているため、複数のコンピュータで構成されるブレードサーバシステム等のコンピュータシステム全体の電力消費量が大幅に増加している。このため、個々のコンピュータに一定の性能を保証しつつ、コンピュータシステム全体の最大消費電力を抑えることが強く要請されている。
コンピュータ単体に一定の性能を保証しつつコンピュータシステム全体の消費電力を一定値以下に抑える技術の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された電力管理システムでは、各々が1つのコンピュータに相当するブレードを1つの筐体に複数格納して構成されるブレードサーバで消費される電力を、電源ボックスから供給可能な最大電力の範囲に収めるために、ブレード内のCPUの動作周波数を制限する。
具体的には、たとえば3台のブレードで構成されるブレードシステムにおいて、1台のブレードのCPUの動作周波数を最大値の100%、残り2台のブレードのCPUの動作周波数を最大値の50%にすれば、ブレードサーバ全体の消費電力が供給可能な最大電力の範囲に収まるという供給電力条件を設定し、各ブレードに設定された優先度に従って、システムの運用中に供給電力条件を満足するように1台のブレードのCPUの動作周波数が100%以下、残り2台のブレードのCPUの動作周波数が50%以下になるように制御する。またCPU動作周波数100%のブレードの稼動状況を監視し、50%以下の動作周波数で一定期間以上にわたって動作し続けていれば、そのブレードのCPUの動作周波数の上限を50%に変更し、その代わりに残り2つのブレードのうち50%動作周波数にすべき優先度が低い方のCPUの動作周波数の上限を50%から100%に変更する。
特開2005−202506号公報
コンピュータ単体に一定の性能を保証しつつコンピュータシステム全体の最大消費電力を抑えるために特許文献1に記載されるような技術が提案されているが、余剰電力の有効利用が図られていないという課題があった。その理由は、コンピュータから開放した電力を、実際に電力を必要としているか否かにかかわらずコンピュータの優先度に基づいて他のコンピュータに与えているため、追加の電力を必要とするコンピュータに電力が与えられず、追加の電力を必要としないコンピュータに電力が与えられる状況が発生するためである。
本発明の目的は、余剰電力の有効利用が図られていないという上述した課題を解決する電力管理システムおよび電力管理方法を提供することにある。
本発明の第1の電力管理システムは、複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、個々のコンピュータの消費電力がそのコンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、個々のコンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っているコンピュータの最大許容電力は削減し、電力が足りないコンピュータの最大許容電力は個々のコンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に増大させる制御手段とを備える。
本発明の第2の電力管理システムは、複数のコンピュータとこれら複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続された管理装置とから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、個々のコンピュータに、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を管理装置へ通知し、電力が足りなければ管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させるコンピュータ側制御手段とを備え、管理装置に、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々のコンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、削減した電力量の通知をコンピュータから受信したときに、記憶手段に記憶された通知元のコンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求をコンピュータから受信したときに、個々のコンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元のコンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元のコンピュータへ通知する管理装置側制御手段とを備える。
本発明の第3の電力管理システムは、ネットワークを通じて相互に通信可能に接続された複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、個々のコンピュータに、保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するように各々のコンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値とを保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、制御手段とを備え、制御手段は、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させる。
本発明の第1の電力管理方法は、複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理方法であって、a)個々のコンピュータの消費電力がそのコンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するステップと、b)個々のコンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っているコンピュータの最大許容電力は削減し、電力が足りないコンピュータの最大許容電力は個々のコンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に増大させるステップとを含む。
本発明の第1の管理装置は、複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続された管理装置であって、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々のコンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、削減した電力量の通知をコンピュータから受信したときに、記憶手段に記憶された通知元のコンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求をコンピュータから受信したときに、個々のコンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元のコンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元のコンピュータへ通知する制御手段とを備える。
本発明の第1のコンピュータは、管理装置とネットワークを通じて通信可能に接続されたコンピュータであって、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を管理装置へ通知し、電力が足りなければ管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段とを備える。
本発明の第2のコンピュータは、他のコンピュータとネットワークを通じて相互に通信可能に接続されたコンピュータであって、保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するようにコンピュータシステムを構成する各々のコンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値とを保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、制御手段とを備え、制御手段は、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させる。
本発明の第1のプログラムは、複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続され、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々のコンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段を備えた管理装置を構成するコンピュータを、削減した電力量の通知をコンピュータから受信したときに、記憶手段に記憶された通知元のコンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求をコンピュータから受信したときに、個々のコンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元のコンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元のコンピュータへ通知する制御手段として機能させる。
本発明の第2のプログラムは、管理装置とネットワークを通じて通信可能に接続され、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段を備えたコンピュータを、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を管理装置へ通知し、電力が足りなければ管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段として機能させる。
本発明の第3のプログラムは、他のコンピュータとネットワークを通じて相互に通信可能に接続され、保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するようにコンピュータシステムを構成する各々のコンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値とを保持する記憶手段を備えたコンピュータを、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段として機能させる。
本発明によれば、複数のコンピュータで構成されたコンピュータシステムにおいて余剰電力の有効利用を図ることができる。
『第1の実施の形態』
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に係る電力管理システムは、コンピュータシステムを構成する複数のコンピュータC1〜Cnのそれぞれに設けられた電力調節手段WC1〜WCnと、制御手段CONTとから構成される。
各コンピュータC1〜Cnに設けられた電力調節手段WC1〜WCnは、各コンピュータC1〜Cnの最大電力がそのコンピュータに設定された最大許容電力WMAX1〜WMAXnを超えないように調整する手段である。電力調整手段WC1〜WCnは、一例としてコンピュータC1〜Cnに含まれるプロセッサの最大動作周波数を変更してコンピュータ全体の電力が最大許容電力WMAX1〜WMAXnの範囲に収まるように調節する手段で実現することができる。
制御手段CONTは、コンピュータC1〜Cnの電力の過不足状態を監視する機能と、電力が余っているコンピュータの最大許容電力は削減することにより、余剰電力を増加させ、電力が足りないコンピュータが発生した場合には、コンピュータC1〜Cnに設定された最大許容電力WMAX1〜WMAXnの総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値WGMAXを超えないことを条件に、不足分だけそのコンピュータの最大許容電力を増大させる機能とを有する。ここで、電力上限設定値WGMAXから最大許容電力WMAX1〜WMAXnの総和を差し引いた残りの電力が、コンピュータシステム全体の余剰電力となる。
コンピュータC1で余った電力を余剰電力として回収し、追加の電力が必要となったコンピュータCnに対して分配している様子が図1に模式的に付記されている。余った電力を余剰電力として回収する点は特許文献1に記載の技術と類似するが、回収した電力を余剰電力として管理しておき、電力の不足状態が検出されたコンピュータCnに余剰電力から追加の電力を提供する点が、電力の不足状態を調べずに優先度に基づいて電力を提供する特許文献1に記載の技術と相違する。これによって、複数のコンピュータで構成されたコンピュータシステムにおいて余剰電力の有効利用を図ることができる。
制御手段CONTの有する機能は、後述する第2の実施の形態のように1台のコンピュータに集約しても良いし、後述する第3の実施の形態のように複数のコンピュータに分散させても良い。
また、余った電力をコンピュータC1〜Cnから回収する際、各コンピュータについて予め定められた電力保証値が少なくとも残るようにすれば、各コンピュータに一定の性能を保証することができる。但し、余剰電力のより一層の有効利用を図るためには、第2および第3の実施の形態のように、電力保証値を割り込んでも余剰電力を回収し、再度電力が必要となった場合に他のコンピュータの電力を削っても電力保証値まで追加を保証する構成が望ましい。
『第2の実施の形態』
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態に係るコンピュータシステムは、複数のサーバコンピュータ(以下、単にサーバと称す)101−1〜101−nと管理装置201とがLANなどのネットワーク301を通じて相互に通信可能に接続されている。
管理装置201は、複数のサーバコンピュータ101−1〜101−n及びその集合であるサーバグループ102の電力を管理する装置であり、制御装置211、記憶装置212、ユーザインタフェース213および通信装置214を備えている。
記憶装置212は、電力上限設定値221と、電力保証値テーブル222と、確保電力テーブル223とを記憶する。記憶装置212は、制御装置211およびユーザインタフェース213から参照および更新される。
電力上限設定値221は、サーバグループ102全体で最大限使用可能な電力の値WGMAXを示す。
電力保証値テーブル222は、各サーバ101−1〜101−nのそれぞれに対して割り当てを保証する最低電力の値を保持するテーブルである。電力保証値テーブル222には、図3に示されるように、各サーバ101−1〜101−nを一意に識別するためのサーバ識別子に対応して、そのサーバの電力保証値WMIN1〜WMINnが記憶されている。ここで、各サーバの電力保証値WMIN1〜WMINnの総和は、電力上限設定値221以下でなければならないという制限がある。
確保電力テーブル223は、各サーバ101−1〜101−nのそれぞれに対して現在割り当てられている確保電力(最大許容電力)の値を保持するテーブルである。確保電力テーブル223には、図4に示されるように、各サーバ101−1〜101−nを一意に識別するためのサーバ識別子に対応して、そのサーバに対して現在割り当てられている確保電力WMAX1〜WMAXnが記憶されている。ここで、各サーバの確保電力WMAX1〜WMAXnは、電力上限設定値221の範囲内において割り当てられるものであるため、確保電力WMAX1〜WMAXnの総和は電力上限設定値221以下になる。また、電力上限設定値221から確保電力WMAX1〜WMAXnの総和を差し引いた残りの電力は、何れのサーバにも未だ割り当てられていない電力であり、サーバグループ102全体の余剰電力として管理される。
ユーザインタフェース213は、入力装置231および表示装置232から構成される利用者入出力装置からの操作に応答して、記憶装置212に記憶されている電力上限設定値221、電力保証値テーブル222および確保電力テーブル223の内容を表示装置232に表示し、また電力上限設定値221および電力保証値テーブル222の設定変更を行う。ここで、電力上限設定値221および電力保証値テーブル222の設定変更に際して、ユーザインタフェース213は、各サーバの電力保証値の総和が電力上限設定値以下となるように入力を制限する。
通信装置214は、管理装置201と複数のサーバ101−1〜101−nとの間でネットワーク301を通じて通信するための装置である。管理装置201とサーバ101−1〜101−nとの間で授受される主要な通信データのフォーマット例を図5に示す。
図5を参照すると、電力要求通信データ311は、追加の電力が必要になったサーバ101−1〜101−nから管理装置201へ送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ312と、通信種別が電力要求であることを識別するための識別子313と、追加で要求する電力量314とから構成される。
電力要求応答通信データ321は、電力要求通信データ311に対する応答として管理装置201からサーバ101−1〜101−nへ送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ322と、通信種別が電力要求応答であることを識別するための識別子323と、追加で確保を許可された電力量324とから構成される。ここで、確保許可電力量324が値0のときは、当該電力要求応答通信データ321は電力要求を拒否する拒否応答となり、0以外の値のときは許可応答になる。
電力開放通知通信データ331は、電力の一部を開放するサーバ101−1〜101−nから管理装置201へ送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ332と、通信種別が電力開放通知であることを識別するための識別子333と、開放する電力量334とから構成される。
電力削減要求通信データ341は、余剰電力を強制的に確保するために管理装置201からサーバ101−1〜101−nへ送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ342と、通信種別が電力削減要求であることを識別するための識別子343と、強制的に削減する電力量344とから構成される。
制御装置211は、管理装置201の主たる制御を司る装置であり、記憶装置212および通信装置214に接続されている。制御装置211は、通信装置214を通じて何れかのサーバ101−1〜101−nから電力開放通知通信データ331を受信すると、確保電力テーブル223に記録されている当該サーバの現在の確保電力を電力開放量334だけ削減する処理を行う。この削減処理により、サーバグループ102全体の余剰電力が電力開放量334だけ増加する。また制御装置211は、通信装置214を通じて何れかのサーバ101−1〜101−nから電力要求通信データ311を受信すると、余剰電力に余裕があれば余剰電力から電力を分配し、余剰電力に余裕がなければ、追加の電力を要求するサーバの現在の確保電力がそのサーバの電力保証値より少ないことを条件に、必要に応じて、電力保証値以上の電力を確保している他のサーバに対して電力削減要求通信データ341を送信することにより電力保証値を超える電力の全部または一部を余剰電力として回収した後に、追加の電力を要求するサーバに電力を分配する処理を行う。
他方、サーバ101−1は、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113、ディスクドライブ114、制御装置115、電力調節装置116、記憶装置117および通信装置118を備えている。ここで、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114は、コンピュータに一般的に備わるコンポーネントである。他方、制御装置115、電力調節装置116、記憶装置117および通信装置118は、サーバ101−1の電力を管理するために設けられている。また、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114のそれぞれには、実電力を測定するための電力センサ111a〜114aが取り付けられている。
記憶装置117には、確保電力値121、電力制限値テーブル122、性能対電力テーブル123および一時保存テーブル124が記憶されている。記憶装置117は、電力調節装置116から参照が可能であり、制御装置115から参照および更新が可能である。
確保電力値121は、自サーバ101−1に現在割り当てられている確保電力(最大許容電力)の値を示す。
電力制限値テーブル122は、電力調節可能なコンポーネントに対して現在設定されている電力制限値を記憶するテーブルである。本実施の形態の場合、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114の4つのコンポーネントが電力調節可能なコンポーネントである。図6に示されるように、電力制限値テーブル122には、電力調整可能な各コンポーネントを一意に識別するための識別子に対応してその電力制限値WCPU、WMEM、WCIP、WDISKが保持されている。
性能対電力テーブル123は、電力調節可能なコンポーネントの最大電力を或る値に抑えるためにはそのコンポーネントの性能をどのように調整すべきかという、性能と電力との関係を記述したテーブルである。一般に、プロセッサ111、メモリ116およびチップセット113は、その動作周波数を上げれば消費電力が増大させ、下げれば消費電力が低減するため、最大動作周波数を制限することによって最大消費電力を調整することができる。なお、一般に動作周波数が高いほど高い電圧を必要とするため、最大動作周波数を変更する場合、必要に応じて電圧を調整する必要がある。また、ディスクドライブ114はディスクの回転数を変えることで最大消費電力を調整することができる。さらに、本実施の形態では電力調節可能なコンポーネントに挙げていないが、通信カードなどのコンポーネントの場合、I/Oアクセスの帯域を狭めたり、拡大することで、その消費電力を調整することができる。性能対電力テーブル123は、電力調節可能な各コンポーネントに対応して設けられ、対応するコンポーネントにおける性能と電力との関係を記述している。
性能対電力テーブル123の一例が図7に示されている。この例はプロセッサ111用のテーブルであり、最大動作周波数を100Mヘルツ、80Mヘルツ、60Mヘルツ、…に抑えた場合、最大消費電力は50W、40W、30W、…に抑えられるという、プロセッサ111の最大周波数と最大電力との対応関係が記述されている。
一時保存テーブル124は、電力調節可能なコンポーネントに対する定期的な監視処理で使用されるテーブルである。図8を参照すると、一時保存テーブル124には、電力調節可能な各コンポーネント毎に、コンポーネント識別子と、監視処理によって判定された新たな電力制限値と、新たな電力制限値と現在の電力制限値との差である過不足電力とが記憶される。
電力調節装置116は、性能対電力テーブル123を参照して、電力調節可能なコンポーネントの最大電力が電力制限値テーブル122に設定された電力制限値を超えないように各コンポーネントの性能を調整する。具体的には、前述したように、プロセッサ111、メモリ112およびチップセット113については、例えばその最大動作周波数を調整し、ディスクドライブ114については、例えばその回転数を調整する。
通信装置118は、自サーバ101−1と管理装置201との間で、図5に例示したような通信データをネットワーク301を通じて通信するための装置である。
制御装置115は、自サーバ101−1の電力管理を行う装置であり、電力センサ111a〜114a、電力調節装置116、通信装置118および記憶装置117に接続されている。制御装置115は、自サーバ101−1の最大消費電力が確保電力値121を超えないように電力調節装置116を用いて各コンポーネント111〜114の最大電力を調整する機能を有する。また制御装置115は、電力センサ111a〜114aで測定された実電力に基づいて各コンポーネント111〜114の電力の過不足状態を判定し、電力が余っている場合には、電力開放通知通信データ331を用いて自サーバ101−1で確保している電力の一部を管理装置201に開放する機能と、逆に電力が不足する場合には、電力要求通信データ311を用いて管理装置201に対して追加の電力を要求する機能とを有する。さらに管理装置201から電力削減要求通信データ341を受信した場合には、確保電力の一部を削減する機能を有する。
他のサーバ101−2〜101−nは、サーバ101−1と同じ構成と機能を有する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、個々のサーバ101−1〜101−nの最大消費電力をそのサーバに設定された確保電力値121を超えないように制御する動作について説明する。
今、サーバ101−1の確保電力値121の値をWMAX1、サーバ101−1を構成するコンポーネントのうち、電力調節可能なコンポーネント111〜114の最大電力の総和をWS、通信装置118等の電力調整不可能な他のコンポーネントの最大電力の総和をWOとすると、サーバ101−1の最大電力はWS+WOであり、WOは制御不可能なので、WS+WO<WMAX1にするためには、WS<(WMAX1−WO)となるようにコンポーネント111〜114の最大消費電力を制限すれば良い。このため、制御装置115は、プロセッサ111の最大許容電力WCPU、メモリ112の最大許容電力WMEM、チップセット113の最大許容電力WCIP、ディスクドライブ114の最大許容電力WDISKの総和が、(WMAX1−WO)以下になるように、WCPU、WMEM、WCIP、WDISKを決定する。ここで、(WMAX1−WO)以下の電力をWCPU、WMEM、WCIP、WDISKにどのように配分するかを決定する方法としては、例えば、(WMAX1−WO)の値域毎にWCPU、WMEM、WCIP、WDISKの最適な割当量を事前に設定したテーブルを記憶装置117に記憶しておき、そのテーブルを参照して決定する方法がある。また、最も性能が高いと思われる割当量の組み合わせを適宜推定して求めるようにしても良い。
制御装置115は、図6に示されるように、決定したWCPU、WMEM、WCIP、WDISKを記憶装置117の電力制限値テーブル122に記憶し、電力調節装置116に対して調整を指示する。電力調節装置116は、各コンポーネント111〜114毎に、電力制限値テーブル122から電力制限値を読み出し、その電力制限値に対応する性能情報を性能対電力テーブル123から読み出し、この読み出した性能情報に合致するようにコンポーネントの性能を調整する。例えばプロセッサ111の場合、電力制限値WCPUに対応する最大動作周波数を図7に示される性能対電力テーブル123から取得し、プロセッサ111の動作周波数が前記取得した最大動作周波数になるように調整する。テーブル中に完全に一致する電力制限値がない場合には、前後の値から補間計算によって決定すれば良い。
以上の制御の結果、サーバ101−1の最大消費電力は、確保電力値121の範囲に収まる。サーバ101−1以外の他のサーバ101−2〜101−nについても同様に、それらのサーバの最大消費電力が、それらのサーバに対して確保電力値121として与えられている最大許容電力WMAX2〜WMAXnの範囲に抑えられる。そして、各サーバ101−1〜101−nの確保電力値の総和は以下で説明するように電力上限設定値221を超えないように制御されるため、サーバグループ102全体の最大消費電力が電力上限設置値221の範囲に抑えられることになる。
次に、運用中のサーバ101−1〜101−nの実電力を監視し、その監視結果に基づいて各サーバの一部の電力の開放あるいはサーバへの電力の追加を動的に行う動作について説明する。
サーバ101−1の制御装置115は定期的に図9に示される監視処理を実行する。まず、電力調節対象コンポーネントの1つのコンポーネント、例えばプロセッサ111に注目する(S101)。次に、プロセッサ111の実消費電力を電力センサ111aから取得する(S102)。ここで、実消費電力は瞬間的な電力であっても良いし、過去一定期間の最大値や平均値であっても良い。
次に、実消費電力を注目中コンポーネントであるプロセッサの上限閾値と比較する(S103)。上限閾値としては、電力制限値テーブル122に記憶されているプロセッサ111の現在の電力制限値WCPUの例えば9割の値に設定される。若し、実消費電力が上限閾値を超えていれば(S103でYES)、プロセッサ111の現在の電力制限値が既に最大になっているかどうかを性能対電力テーブル123を参照して調べる(S104)。既に最大になっていれば、これ以上の電力の追加は行えないので、処理をステップS109に進める。未だ最大になっていなければ、性能対電力テーブル123を参照して現在の電力制限値より1段階上の電力制限値を取得し、この取得した電力制限値を一時保存テーブル124のプロセッサ111に対応する新たな電力制限値の欄に記憶すると共に、この新たな電力制限値と現在の電力制限値との差を不足電力として、一時保存テーブル124のプロセッサ111に対応する過不足電力の欄に記憶する(S105)。そして、処理をステップS109に進める。
また、プロセッサ111の実消費電力が上限閾値を超えていなければ(S103でNO)、実消費電力を注目中コンポーネントであるプロセッサの下限閾値と比較する(S106)。下限閾値としては、電力制限値テーブル122に記憶されているプロセッサ111の現在の電力制限値WCPUの例えば7割の値に設定される。若し、実消費電力が下限閾値を下回っていれば(S106でYES)、プロセッサ111の現在の電力制限値が既に最小になっているかどうかを性能対電力テーブル123を参照して調べる(S107)。既に最小になっていれば、これ以上の電力の開放は行えないので、処理をステップS109に進める。未だ最小になっていなければ、性能対電力テーブル123を参照して現在の電力制限値より1段階下の電力制限値を取得し、この取得した電力制限値を一時保存テーブル124のプロセッサ111に対応する新たな電力制限値の欄に記憶すると共に、現在の電力制限値と新たな電力制限値との差を過剰電力として、一時保存テーブル124のプロセッサ111に対応する過不足電力の欄に記憶する(S108)。そして、処理をステップS109に進める。
また、ステップS106の判定結果がNOの場合、つまりプロセッサ111の実消費電力が下限閾値と上限閾値の間にある場合には、プロセッサ111に対する電力制限値の変更は不要と判断し、処理をステップS109に進める。
ステップS109においては、次の1つの電力調節対象コンポーネント、例えばメモリ112に注目を移し、ステップS102〜S108の処理を繰り返す。同様に、残りの電力調節対象コンポーネントであるチップセット113およびディスクドライブ114についても、ステップS102〜S108の処理を繰り返す。そして、電力調節対象コンポーネントの全てについての処理を終えると(S110でYES)、一時保存テーブル124に新たな電力制限値が少なくとも1つ登録されているか否かを判定し(S111)、新たな電力制限値が1つも登録されていなければ今回の監視処理を終え、登録されていれば図10の処理へと進む。
図10の処理においては、まず制御装置115は、一時保存テーブル124に登録された過不足電力の総和を計算する(S112)。余剰電力は正の値、不足電力は負の値とすると、総和が正の値であれば全体として電力が余っていることになり、総和が負の値であれば全体として電力が不足することになり、総和が0であれば相殺できていることになる。
電力が不足する場合(S113でYES)、制御装置115は、追加電力要求量314に不足している電力値を設定した電力要求通信データ311を通信装置118により管理装置201へ送信する(S114)。そして、管理装置201から電力要求応答通信データ321を受信すると、その通信データ321中の追加電力要求量314を調べ、0より大きければ許可応答、0であれば否定応答と判断する(S115)。
許可応答の場合(S115でYES)、制御装置115は、まず確保電力値121を確保許可電力量324だけ増大させる(S116)。次に、電力要求通信データ311で要求した追加電力要求量314と電力要求応答通信データ321で通知された確保許可電力量324を比較し、確保許可電力量324が追加電力要求量314より小さければ(S117でYES)、一時保存テーブル124に記憶された新電力制限値の総和が、追加電力要求量314と確保許可電力量324の差だけ少なくなるように新電力制限値を修正する(S118)。このとき一時保存テーブル124に複数の電力調節対象コンポーネントの新電力制限値が記憶されている場合に、どの新電力制限値を修正するかは任意であり、全てを同じだけ修正しても良いし、予め定められたコンポーネント間の優先度に基づいて優先度の低いコンポーネントの新電力制限値を優先的に修正するようにしても良い。そして、処理をステップS122へ進める。
また否定応答の場合(S115でNO)、制御装置115は、一時保存テーブル124の新たな電力制限値および過不足電力の欄を空にクリアし(S123)、今回の監視処理を終える。
他方、電力が過剰の場合(S119でYES)、制御装置115は、電力開放量334に過剰分の電力値を設定した電力開放通知通信データ331を通信装置118により管理装置201へ送信する(S120)。そして、確保電力値121を電力開放量334だけ削減し(S121)、処理をステップS122へ進める。
また、電力に不足も過剰もなく過不足電圧が相殺されている場合(S119でNO)、処理をステップS122へ進める。
ステップS122においては、制御装置115は、一時保存テーブル124に従って、電力調節装置116による電力調節対象コンポーネントの電力制限値を変更する。例えば、一時保存テーブル124に、プロセッサの新たな電力制限値としてWNCPUが記憶されており、メモリ、チップセットおよびディスクドライブに対応する新たな電力制限値の欄は空であった場合、制御装置115は、電力制限値テーブル122におけるプロセッサの電力制限値WCPUを新たな電力制限値WNCPUで書き換え、プロセッサ111の電力制限値を変更した旨を電力調節装置116に対して通知する。電力調節装置116は、電力制限値テーブル122からプロセッサ111の新たな電力制限値WNCPUを読み出し、その電力制限値WNCPUに対応する性能情報を性能対電力テーブル123から読み出し、この読み出した性能情報に合致するようにプロセッサ111の動作周波数を調整する。
制御装置115は、一時保存テーブル124に従った電力制限値の変更処理を完了すると、一時保存テーブル124の新たな電力制限値および過不足電力の欄を空にクリアし(S123)、今回の監視処理を終える。
サーバ101−1以外のサーバ101−2〜101−nも、サーバ101−1と同様に定期的に図9、図10に示される監視処理を実行している。
次に、図10のステップS120においてサーバ101−1から送信された電力開放通知通信データ331を受信した管理装置201の処理について説明する。
図11を参照すると、管理装置201の制御装置211は、サーバ101−1から送信された電力開放通知通信データ331を通信装置214から受信すると、通信データ331を解析し、識別子333の解析結果から電力開放通知であること、ヘッダ332中の通信元の情報から電力開放元がサーバ101−1であること、電力開放量334から開放された電力量をそれぞれ認識する(S201)。
次に制御装置211は、確保電力テーブル223からサーバ101−1の現在の確保電力を読み出し、この読み出した値に今回開放された電力量を加算し、この加算結果をサーバ101−1の確保電力として確保電力テーブル223に書き戻す(S202)。そして、電力開放通知通信データ331を受信処理した旨を応答する通信データをサーバ101−1へ送信し(S203)、処理を終える。
次に、図10のステップS114においてサーバ101−1から送信された電力要求通信データ311を受信した管理装置201の処理について説明する。
図12を参照すると、管理装置201の制御装置211は、サーバ101−1から送信された電力要求通信データ311を通信装置214を通じて受信すると、通信データ311を解析し、識別子313の解析結果から電力要求であること、ヘッダ312中の通信元の情報から電力要求元がサーバ101−1であること、追加電力要求量314から要求された電力量をそれぞれ認識する(S211)。
次に制御装置211は、確保電力テーブル223に記録されている各サーバ101−1〜101−nの現在の確保電力の総和を電力上限設定値221から減算して、現在の余剰電力を算出し(S212)、要求電力と比較する(S213)。余剰電力が要求電力以上あれば(S213でYES)、余剰電力から充当可能なので、確保電力テーブル223からサーバ101−1の現在の確保電力を読み出し、この読み出した値に今回要求された電力量を加算し、この加算結果をサーバ101−1の確保電力として確保電力テーブル223に書き戻す(S214)。そして、確保許可電力量324に今回要求された電力量を記載した電力要求応答通信データ321を通信装置214を通じてサーバ101−1へ送信し(S215)、処理を終える。
他方、余剰電力が要求電力に満たない場合(S213でNO)、制御装置211は、電力要求元のサーバ101−1の現在の確保電力と電力保証値とを確保電力テーブル224および電力保証値テーブル222から読み出して比較し(S216)、確保電力が電力保証値以上であれば、余剰電力に余裕がない状況の下ではそれ以上の電力の追加を保証する必要がないので、確保許可電力量324に0を記載した電力要求応答通信データ321を通信装置214を通じてサーバ101−1へ送信し(S217)、処理を終える。
しかし、電力要求元のサーバ101−1の現在の確保電力が電力保証値より小さければ(S216でNO)、電力保証値までの電力を保証するために制御装置211は以下の処理を実行する。
まず制御装置211は、サーバ101−1の要求電力を、サーバ101−1の電力保証値から確保電力を差し引いた残りの電力まで削減する(S218)。次に、削減後の要求電力とサーバグループ全体の余剰電力とを比較し(S219)、余剰電力が要求電力以上あれば(S219でYES)、余剰電力から充当可能なので、確保電力テーブル223中のサーバ101−1の現在の確保電力を要求電力分だけ加算し(S214)、確保許可電力量324に確保許可電力量を記載した電力要求応答通信データ321を通信装置214を通じてサーバ101−1へ送信し(S215)、処理を終える。
余剰電力が要求電力より少なければ(S219でNO)、制御装置115は、電力保証値を超える確保電力を確保している他サーバを電力保証値テーブル222および確保電力テーブル223から検索する(S220)。次に、この検索で見つかった他サーバから余剰電力で足りない分の電力を新たに確保するために、電力削減要求通信データ341により電力削減要求を出す(S221)。複数の他サーバが発見された場合に、どの他サーバにどれだけの電力の削減要求を出すかについては、各種の方法が考えられる。例えば、発見された全ての他サーバに電力削減要求を出すようにしても良い。この場合、各サーバの電力削減要求量を等しくしても良いし、確保電力と電力保証値との差が大きいサーバほど電力削減要求量を大きくしても良い。また、各サーバに付与された優先度を考慮して、電力削減要求の有無および削減量を制御するようにしても良い。次に、電力削減要求を出した他サーバについて、確保電力を削減要求量だけ削減する(S222)。具体的には、確保電力テーブル223から電力削減要求を出したサーバの現在の確保電力を読み出し、この読み出した値から今回削減を要求した電力量を減算し、この減算結果をサーバの確保電力として確保電力テーブル223に書き戻す。そして、ステップS214の処理に進み、確保電力テーブル223中のサーバ101−1の現在の確保電力を要求電力分だけ加算する。そして、確保許可電力量324に確保許可電力量を記載した電力要求応答通信データ321を通信装置214を通じてサーバ101−1へ送信し(S215)、処理を終える。
次に、図12のステップS221で出された電力削減要求通信データ341を受信したサーバ101−1〜101−nの動作を、サーバ101−1を例に挙げて説明する。
図13を参照すると、サーバ101−1の制御装置115は、管理装置201から送信された電力削減要求通信データ341を通信装置118を通じて受信すると、通信データ341を解析し、識別子343の解析結果から電力削減要求であること、電力削減要求量344から要求された電力削減量をそれぞれ認識する(S231)。
次に制御装置115は、記憶装置117から確保電力値121を読み出し、この読み出した値から今回要求された電力削減量を減算し、この減算結果を新たな確保電力値121として記憶装置117に書き戻す(S232)。
次に制御装置115は、今回の電力削減量に従って、電力調節装置116による電力調節対象コンポーネントの電力制限値を変更する(S233)。具体的には、電力削減後の確保電力値121をWMAX1とすると、前述した方法と同様に、制御装置115は、プロセッサ111の最大許容電力WCPU、メモリ112の最大許容電力WMEM、チップセット113の最大許容電力WCIP、ディスクドライブ114の最大許容電力WDISKの総和が、(WMAX1−WO)以下になるように、WCPU、WMEM、WCIP、WDISKを決定する。電力調節対象コンポーネントの電力制限値を変更した旨は制御装置115から電力調節装置116に対して通知され、電力調節装置116は、電力制限値テーブル122から各電力調節対象コンポーネントの新たな電力制限値を読み出し、その電力制限値に対応する性能情報を性能対電力テーブル123から読み出し、この読み出した性能情報に合致するように各電力調節対象コンポーネントの性能を調整する。最後に、制御装置115は、電力削減要求通信データに対する応答である通信データを管理装置201へ送信し(S234)、処理を終える。
次に、サーバ101−1〜101−nの台数を3(つまりn=3)とし、各サーバの確保電力の推移を示す図14を参照して、本実施の形態の動作を説明する。ここで、前提として、サーバ101−1〜101−3の電力保証値WMIN1、WMIN2、WMIN3の総和が電力上限設定値221と等しいものとする。
図14を参照すると、時刻t1においては、各サーバ101−1〜サーバ101−3に電力保証値WMIN1、WMIN2、WMIN3に等しい確保電力WMAX1、WMAX2、WMAX3が確保されている。この状況の下で、サーバ101−1が余った電力の一部を開放した場合、時刻t2に示されるように、サーバ101−1の確保電力WMAX1が削減され、削減分がサーバグループ102の余剰電力として管理される。
次に時刻t2の状況の下で、サーバ101−3から電力の要求が行われると、余剰電力から充当され、時刻t3に示されるように、サーバ101−3の確保電力WMAX3が要求分だけ増加する。同様にサーバ101−2からも電力の要求が行われると、余剰電力から充当され、時刻t4に示されるように、サーバ101−2の確保電力WMAX2が要求分だけ増加する。この時点で、余剰電力が0になっている。
その後、サーバ101−1で電力の不足が生じたことにより、時刻t4に示される状況の下で、サーバ101−1から電力要求が出されたとする。この場合、余剰電力が0であるため、余剰電力から充当することはできない。しかし、サーバ101−1の現在の確保電力WMAX1は電力保証値WMIN1より小さいため、他のサーバ101−2、101−3から電力を奪ってまで電力保証値WMIN1を保証する必要がある。
そこで、まずサーバ101−2、101−3に対して電力削減要求を出すことにより、電力保証値WMIN2、WMIN3を超える電力分を開放させる。これにより、時刻t5に示されるように余剰電力が確保される。次に、この余剰電力からサーバ101−1に対して追加の電力が分配される。この結果、時刻t6に示されるように、サーバ101−1の確保電力WMAX1は電力保証値WMIN1まで速やかに回復し、最低の性能が保証される。また、サーバ101−2、101−3も電力保証値WMIN2、WMIN3以下まで確保電力WMAX2、WMAX3が削減されることはないので、最低の性能が保証される。図15に、サーバ101−1で負荷が増大し新たな電力が必要になってから、追加の電力を確保して電力制限を緩和するまでに、サーバ101−1〜101−3と管理装置201との間のやりとりされる要求等のシーケンスを示す。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、限られた電力を複数のサーバ101−1〜101−nで共有するコンピュータシステムにおいて、余剰電力の有効利用を図ることができる。その理由は、個々のサーバ101−1〜101−nに現在設定した確保電力(最大許容電力)のうち余っている電力を回収して余剰電力として管理し、追加の電力を要求するサーバに対して余剰電力から電力を分配するためである。
また本実施の形態によれば、限られた電力を複数のサーバ101−1〜101−nで共有するコンピュータシステムにおいて、余剰電力の有効利用と性能保証の両立を実現することができる。その理由は、電力保証値の総和が電力上限設定値221以下となるように各サーバ101−1〜101−nのそれぞれに電力保証値が設定されており、管理装置201の制御装置211は、余剰電力に余裕がなければ、追加の電力を要求するサーバの現在の確保電力(最大許容電力)がそのサーバに保証された電力保証値より少ないことを条件に、電力保証値以上の電力を確保電力(最大許容電力)として確保している他のサーバから電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に余剰電力として回収した後に、追加の電力を要求するコンピュータに電力を分配するため、特許文献1に見られるように性能を保証するために電力を予め確保しておく必要がないためである。
なお、本実施の形態では、サーバ101−1〜101−n内の電力調節対象コンポーネントをプロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114の4コンポーネントとしたが、電力調整対象コンポーネントの種類は少なくとも1つあれば良く、例えばプロセッサ111だけを電力調節対象コンポーネントとした実施の形態も考えられる。
また、本実施の形態では管理装置201が1台であったが、他の実施の形態として、管理装置に冗長性を持たせるために管理装置201を複数備えるようにしても良い。この場合、一つの管理装置が動作不能になっても他の管理装置がその機能を補うことでシステムとしての動作が継続される。また他の実施の形態として、各サーバ101−1〜101−nの一台を選んで、管理装置としても動作させるという構成もありうる。この場合、管理装置として選ばれたサーバは自サーバも含めたサーバグループの電力管理を行う。
『第3の実施の形態』
図16を参照すると、本発明の第3の実施の形態に係るコンピュータシステムは、複数のサーバコンピュータ401−1〜401−nがLANなどのネットワーク301を通じて相互に通信可能に接続されており、図2に示される第2の実施の形態におけるような管理装置201は存在しない。
サーバ401−1は、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113、ディスクドライブ114、制御装置415、電力調節装置116、記憶装置117および通信装置118を備えている。ここで、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114は、コンピュータに一般的に備わるコンポーネントである。他方、制御装置415、電力調節装置116、記憶装置117および通信装置118は、サーバ401−1およびサーバグループ402全体の電力を他のサーバ401−2〜401−nと連携して管理するために設けられている。また、プロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114のそれぞれには、実電力を測定するための電力センサ111a〜114aが取り付けられている。他のサーバ401−2〜401−nも、サーバ401−1と同じ構成と機能を有する。
記憶装置117には、確保電力値121、電力制限値テーブル122、性能対電力テーブル123、一時保存テーブル124、電力保証値425および保持電力値426が記憶されている。記憶装置117は、電力調節装置116から参照が可能であり、制御装置415から参照および更新が可能である。
保持電力値426は、サーバグループ402全体の電力上限設定値を定める値である。具体的には、各サーバ401−1〜401−nの保持電力値426の総和がサーバグループ402全体の電力上限設定値WGMAXに一致する。
確保電力値121は、自サーバ401−1に現在割り当てられている確保電力(最大許容電力)の値を示す。保持電力値426から確保電力値121を差し引いた残りの電力は、どのサーバ401−1〜401−nにも割り当てられていない余剰電力として、自サーバ401−1で管理される。他のサーバ401−1〜401−nも同様の余剰電力を管理しており、全てのサーバ401−1〜401−nで管理される余剰電力の総和がサーバグループ402全体の余剰電力となる。
電力制限値テーブル122、性能対電力テーブル123および一時保存テーブル124は、図2で示される第2の実施の形態におけるサーバ101−1における同一符号のテーブルと同じものである。
電力調節装置116は、性能対電力テーブル123を参照して、電力調節可能なコンポーネントの最大電力が電力制限値テーブル122に設定された電力制限値を超えないように各コンポーネントの性能を調整する装置であり、第2の実施の形態における同一符号の電力調節装置116と同じものである。
通信装置118は、自サーバ401−1と他サーバ401−2〜401−nとの間でネットワーク301を通じて通信するための装置である。サーバ401−1〜401−n間で授受される主要な通信データのフォーマット例を図17に示す。
図17を参照すると、電力要求通信データ351は、追加の電力が必要になったサーバ401−1〜401−nから他のサーバ401−1〜401−nへ送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ352と、通信種別が電力要求であることを識別するための識別子353と、要求する電力量354とから構成される。
電力要求応答通信データ361は、電力要求通信データ351に対する応答として送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ362と、通信種別が電力要求応答であることを識別するための識別子363と、提供する電力量364とから構成される。ここで、提供電力量364が値0の場合、当該電力要求応答通信データ361は拒否応答となり、値0以外の場合、許可応答となる。
電力状況問い合わせ通信データ371は、サーバ401−1〜401−nが他のサーバ401−1〜401−nの電力状況を問い合わせるための通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ372と、通信種別が電力状況の問い合わせであることを識別するための識別子373とから構成される。
電力状況回答通信データ381は、電力状況問い合わせ通信データ371に対する応答として送信される通信データであり、通信元アドレスや通信相手アドレス等を含む通信ヘッダ382と、通信種別が電力状況の回答であることを識別するための識別子383と、通信元サーバにおける保持電力値384、確保電力値385および電力保証値386とから構成される。
制御装置415は、自サーバ401−1およびサーバグループ402全体の電力管理を他サーバの制御装置と連携して行う装置であり、電力センサ111a〜114a、電力調節装置116、通信装置118および記憶装置117に接続されている。制御装置415は、自サーバ401−1の最大消費電力が確保電力値121を超えないように電力調節装置116を用いて各コンポーネント111〜114の最大電力を調整する機能を有する。また制御装置415は、電力センサ111a〜114aで測定された実電力に基づいて各コンポーネント111〜114の電力の過不足状態を判定し、電力が余っている場合には、自サーバ401−1で確保している確保電力の一部を余剰電力として開放する機能と、逆に電力が不足する場合には、電力要求通信データ351を用いて他のサーバ401−2〜401−nに対して不足分の電力を要求する機能とを有する。逆に、他のサーバ401−2〜401−nから電力要求通信データ351を受信した場合には、余剰電力を提供する機能を有する。
ユーザインタフェース413は、入力装置431および表示装置432から構成される利用者入出力装置からの操作に応答して、記憶装置117に記憶されている保持電力値426、電力保証値425および確保電力値121の内容を表示装置432に表示し、また保持電力値426および電力保証値425の設定変更を行う。ここで、保持電力値426の設定変更に際しては、各サーバ401−1〜401−nの保持電力値426の総和が予め設定されたサーバグループ402全体の電力上限設定値に一致するように入力が制限され、また電力保証値425の設定変更に際しては、各サーバの電力保証値425の総和がサーバグループ402全体の電力上限設定値以下となるように入力の制限が行われる。
なお、サーバ401−1のユーザインタフェース413に接続された利用者入出力装置から他のサーバ401−2〜401−nにおける保持電力値や電力保証値などの設定変更を行うようにすることもできる。また、ネットワーク301に接続した利用者入出力装置から任意のサーバ401−1〜401−nのユーザインタフェース413を通じて記憶装置117の参照更新を行うように構成することも可能である。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、個々のサーバ401−1〜401−nの最大消費電力がそのサーバに設定された確保電力値121を超えないように制御する動作は、第2の実施の形態と同じである。そして、各サーバ401−1〜401−nの確保電力値121の総和はサーバグループ402全体の電力上限設定値を超えないため、サーバグループ402全体の最大消費電力がサーバグループ402全体の電力上限設置値の範囲に抑えられる。
次に、運用中のサーバ401−1〜401−nの実電力を監視し、その監視結果に基づいて各サーバの一部の電力の開放あるいはサーバへの電力の追加を動的に行う動作について説明する。
サーバ401−1の制御装置415は定期的に図18に示される監視処理を実行する。まず、図9のステップS101〜S110と同様の処理を実行する(S401)。つまり、自サーバ401−1の電力調節対象コンポーネントであるプロセッサ111、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114の実電力を上限閾値および下限閾値と比較することにより、それらのコンポーネントにおける電力の不足状態や過剰状態を検出し、電力制限値を変更する必要のあるコンポーネントについて一時保存テーブル124に新たな電力制限値および過不足電力を記録する。
次に制御装置415は、一時保存テーブル124に新たな電力制限値が少なくとも1つ登録されているか否かを判定し(S402)、新たな電力制限値が1つも登録されていなければ今回の監視処理を終え、登録されていれば以下の処理を実行する。
まず制御装置415は、一時保存テーブル124に登録された過不足電力の総和を計算する(S403)。計算の結果、電力が不足する場合(S404でYES)、制御装置415は後述する電力確保処理を行って不足する電力の確保を試みる(S405)。そして、不足電力の確保に成功した場合には(S406でYES)、確保電力値121を確保した不足電力分だけ増大させる(S407)。次に、確保した電力と不足電力とを比較し、確保電力が不足電力より小さければ(S410でYES)、一時保存テーブル124に記憶された新電力制限値の総和が、不足電力と確保電力の差だけ少なくなるように新電力制限値を修正する(S411)。このとき一時保存テーブル124に複数の電力調節対象コンポーネントの新電力制限値が記憶されている場合に、どの新電力制限値を修正するかは任意であり、全てを同じだけ修正しても良いし、予め定められたコンポーネント間の優先度に基づいて優先度の低いコンポーネントの新電力制限値を優先的に修正するようにしても良い。そして、処理をステップS412へ進める。
他方、不足電力の確保に失敗した場合には(S406でNO)、制御装置415は、一時保存テーブル124の新たな電力制限値および過不足電力の欄を空にクリアして今回の監視処理を終える(S413)。
また、電力が過剰の場合(S408でYES)、制御装置415は、自サーバ401−1の確保電力値121を過剰電力分だけ削減し(S409)、処理をステップS412へ進める。ここで、前述したように、サーバ401−1で管理される余剰電力は、保持電力値426から確保電力値121を差し引いた残りの電力であるから、確保電力値121を過剰電力分だけ削減すると、サーバ401−1で管理される余剰電力が過剰電力分だけ増加することになる。
また、電力に不足も過剰もなく過不足電力が相殺されている場合(S408でNO)、処理をステップS412へ進める。
ステップS412においては、制御装置415は、第2の実施の形態における図10のステップS122と同様に、一時保存テーブル124に従って、電力調節装置116による電力調節対象コンポーネントの電力制限値を変更する。このとき電力調節装置116は変更後の電力制限値に応じて電力調節対象コンポーネントの性能を調整する。
制御装置415は、一時保存テーブル124に従った電力制限値の変更処理を完了すると、一時保存テーブル124の新たな電力制限値および過不足電力の欄を空にクリアし(S413)、今回の監視処理を終える。
サーバ401−1以外のサーバ401−2〜401−nも、サーバ401−1と同様に定期的に図18に示される監視処理を実行している。
次に、図18のステップS405の電力確保処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
まず、サーバ401−1の制御装置415は、保持電力値426から確保電力値121を差し引いた残りの電力である余剰電力と不足電力とを比較し、自サーバ401−1で管理している余剰電力から不足電力が充当できるかどうかを判定する(S421)。不足電力が余剰電力以下であり充当可能な場合(S421でYES)、電力確保成功の処理結果を生成し(S429)、電力確保処理を終える。
不足電力が余剰電力より大きく自サーバ401−1の余剰電力では賄いきれない場合(S421でNO)、サーバグループ402全体の余剰電力などの電力状況を調査する(S422)。具体的には、まず電力状況問い合わせ通信データ371を同報通信などによって自サーバ401−1から他の全てのサーバ401−2〜401−nに対して送信する。電力状況問い合わせ通信データ371を受信した他のサーバ401−2〜401−nの制御装置415は、自サーバの保持電力値426、確保電力値121および電力保証値425をそれぞれ保持電力値384、確保電力値385および電力保証値386に設定した電力状況回答通信データ381をサーバ401−1へ送信する。サーバ401−1の制御装置415は、受信した電力状況回答通信データ381を解析し、例えば図20に示されるような内部テーブル427に、他サーバ401−2〜401−nの保持電力値、確保電力値および電力保証値を記憶する。また、各サーバ毎の現在の余剰電力と生成可能な余剰電力とを計算して内部テーブル427に記録する。ここで、生成可能な余剰電力は、確保電力値から電力保証値を差し引いた残りの電力として計算される。
次に制御装置415は、他サーバ401−2〜401−nの余剰電力の総和に自サーバ401−1の余剰電力を加えて計算されるサーバグループ全体の余剰電力と自サーバ401−1の不足電力とを比較し、サーバグループ全体の余剰電力から不足電力が充当できるかどうかを判定する(S423)。不足電力がサーバグループ全体の余剰電力以下であり充当可能な場合(S423でYES)、電力要求通信データ351を用いて余剰電力のある他サーバに対して電力を要求する(S424)。ここで要求する電力は、不足電力から自サーバ401−1の余剰電力を差し引いた残りの電力である。また複数の余剰電力のある他サーバが存在する場合に、どの他サーバにどれだけの電力を要求するかについては、各種の方法が考えられる。例えば、余剰電力のある全ての他サーバに電力要求を出すようにしても良い。この場合、各サーバの要求電力量354を等しくしても良いし、余剰電力が大きいサーバほど要求電力量を大きくしても良い。また、各サーバに付与された優先度を考慮して、電力要求の有無および要求電力量を制御するようにしても良い。サーバ401−1の制御装置415は、電力要求通信データ351を送信した他サーバの全てから肯定応答の電力要求応答通信データ361を受信すると、自サーバ401−1の保持電力値426を要求電力分だけ増大させ(S425)、電力確保成功の処理結果を生成して(S431)、電力確保処理を終える。
他方、不足電力がサーバグループ全体の余剰電力を超えている場合(S423でNO)、サーバ401−1の制御装置415は、自サーバ401−1の確保電力値121が電力保証値425以上であれば(S426でYES)、余剰電力に余裕がない状況の下ではそれ以上の電力の追加は保証されないので、電力確保失敗の処理結果を生成し(S427)、電力確保処理を終える。
しかし、自サーバ401−1の確保電力値121が電力保証値425より小さければ(S426でNO)、電力保証値425までの電力を確保するために制御装置415は、以下の処理を実行する。
まず制御装置415は、自サーバ401−1の不足電力を、自サーバ401−1の電力保証値425から確保電力値121を差し引いた残りの電力まで削減する(S428)。次に、削減後の不足電力とサーバグループの余剰電力とを比較し(S429)、余剰電力が不足電力以上あれば(S429でYES)、余剰電力から充当可能なので、電力要求通信データ351を用いて余剰電力のある他サーバに対して電力を要求し(S424)、電力要求通信データ351を送信した他サーバの全てから肯定応答の電力要求応答通信データ361が帰ってくるのを待って、自サーバ401−1の保持電力値426を要求電力分だけ増大させ(S425)、電力確保成功の処理結果を生成して(S429)、電力確保処理を終える。
他方、サーバグループの余剰電力が不足電力より少なければ(S429でNO)、制御装置415は、余剰電力のあるサーバおよび(確保電力>電力保証値)のサーバに対して、電力要求通信データ351を用いて電力を要求する。ここで要求する電力は、自サーバ401−1の電力保証値425から確保電力値121と自サーバ401−1の余剰電力とを差し引いた残りの電力である。具体的には、まず余剰電力のある他サーバからその余剰電力の全てを要求する電力要求通信データ351を作成する。次に、(不足電力−余剰電力)分の電力を(確保電力>電力保証値)のサーバから確保するための電力要求通信データ351を作成する。(確保電力>電力保証値)のサーバが複数存在する場合に、どの他サーバにどれだけの電力を要求するかについては、第2の実施の形態で説明したような各種の方法が考えられる。最後に、前記作成した電力要求通信データ351のうち、要求先のサーバが同じ複数の通信データは、電力要求量354を加算した1つの通信データに統合する。そして、これらの電力要求通信データ351を通信装置118を通じて他サーバへ送信する。その後、電力要求通信データ351を送信した他サーバの全てから肯定応答の電力要求応答通信データ361が帰ってくるのを待って、自サーバ401−1の保持電力値426を要求電力分だけ増大させ(S425)、電力確保成功の処理結果を生成して(S429)、電力確保処理を終える。
次に、図19のステップS424およびS430で出された電力要求通信データ351を受信したサーバ401−1〜401−nの動作を、サーバ401−1を例に挙げて説明する。
図21を参照すると、サーバ401−1の制御装置415は、他のサーバ401−2〜401−nから送信された電力要求通信データ351を通信装置118を通じて受信すると、その通信データ351を解析し、識別子353の解析結果から電力要求であること、電力要求量354から要求された電力量をそれぞれ認識する(S441)。
次に制御装置415は、保持電力値426から確保電力値121を差し引いた残りの電力である余剰電力と要求電力とを比較し、自サーバ401−1で管理している余剰電力から要求電力が充当できるかどうかを判定する(S442)。要求電力が余剰電力以下であり充当可能な場合(S442でYES)、保持電力値426を要求電力分だけ削減し(S443)、提供電力量364に要求電力分の電力を記載した電力要求応答通信データ361を電力要求元のサーバに対して送信し(S444)、処理を終える。
他方、要求電力が自サーバ401−1の余剰電力を超えている場合(S442でNO)、制御装置415は、自サーバ401−1の確保電力を最低保証の電力保証値とした場合に確保できる余剰電力の最大値である(保持電力値426−電力保証値425)と、要求電力とを比較する(S445)。そして、要求電力が(保持電力値426−電力保証値425)を超えていれば、電力要求を拒否するために、提供電力量364を値0にした電力要求応答通信データ361を電力要求元のサーバに対して送信し(S446)、処理を終える。
要求電力が(保持電力値426−電力保証値425)を超えていなければ(S445でNO)、要求電力から自サーバの余剰電力を差し引いた残りの電力分だけ確保電力値121を削減する(S447)。次に、制御装置415は、図13のステップS233と同様の方法で、確保電力値121の削減に応じて、電力調節装置116による電力調節対象コンポーネントの電力制限値を変更する(S448)。次に、保持電力値426の値が確保電力値121の値と等しくなるように修正する(S449)。そして、提供電力量364に要求電力分の電力を記載した電力要求応答通信データ361を電力要求元のサーバに対して送信し(S444)、処理を終える。例えば、サーバ401−1の保持電力値426が150W、確保電力値121が120W、電力保証値425が100Wであり、40Wの電力要求があった場合、ステップS445の判定はNOとなり、ステップS447で確保電力値121が110Wに更新され、ステップS448で電力調節対象コンポーネントの電力制限値が変更された後、ステップS449で保持電力値426が110Wに更新され、ステップS444で提供電力量364に40Wが設定された電力要求応答通信データ361が送信される。この結果、40Wの電力要求を受ける直前に30Wあった余剰電力が0Wになり、さらに足りない10Wが確保電力値121から削減される。
次に本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態によれば、限られた電力を複数のサーバ401−1〜401−nで共有するコンピュータシステムにおいて、余剰電力の有効利用を図ることができる。その理由は、個々のサーバ401−1〜401−nに現在設定した確保電力(最大許容電力)のうち余っている電力を回収して各サーバ毎にどのサーバでも使用できる余剰電力として管理し、追加の電力を要求するサーバに対して余剰電力から電力を分配するためである。
また本実施の形態によれば、限られた電力を複数のサーバ401−1〜401−nで共有するコンピュータシステムにおいて、余剰電力の有効利用と性能保証の両立を実現することができる。その理由は、電力保証値の総和がサーバグループ全体の電力上限設定値以下となるように各サーバ401−1〜401−nのそれぞれに電力保証値が設定されており、追加の電力が必要となった各サーバ401−1〜401−nは、自サーバで管理する余剰電力に余裕がなければ、現在の確保電力(最大許容電力)が電力保証値より少ないことを条件に、電力保証値以上の電力を確保電力(最大許容電力)として確保している他のサーバから電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に余剰電力として回収するため、特許文献1に見られるように性能を保証するために電力を予め確保しておく必要がないためである。
また本実施の形態によれば、第2の実施の形態におけるような管理装置201が不要であるため、システムのコストを下げることができる。また、管理装置201の機能が各サーバに分散するため、何れかのサーバに障害が起きても機能を継続することが可能となり、耐障害性が向上する。
『第4の実施の形態』
図22を参照すると、本発明の第4の実施の形態に係るコンピュータシステムは、図2に示される第2の実施の形態と比較して、各サーバ101−1〜101−nが制御装置115の代わりに制御装置515を備えている点、負荷監視装置501および電力過不足判定閾値テーブル502を新たに備えている点、電力センサ111a〜114aが設けられていない点で相違する。
第2の実施の形態では電力調整対象コンポーネント111〜114の実電力を電力センサ111a〜114aで検出し、そのコンポーネント111〜114に現在設定されている電力制限値の例えば9割を上限閾値、例えば7割を下限閾値とし、実電力を上限閾値、下限閾値と比較することにより、各コンポーネント111〜114における電力の過不足を判断した。これに対して本実施の形態では、各コンポーネント111〜114の現在の負荷を電力過不足判定閾値テーブル502に記憶された上限閾値および下限閾値と比較することで、各コンポーネント111〜114における電力の過不足を判断する。
負荷監視装置501は、各コンポーネント111〜114の負荷を監視し、監視結果を制御装置515に通知する。監視する負荷の種類は、例えばプロセッサ111の場合はプロセッサの使用率、メモリ112の場合はそのアクセスレート(転送レート)、チップセットの場合は例えばフロントサイドバスのアクセスレート、ディスクドライブ114の場合はそのアクセスレートである。通知する負荷は瞬間的な負荷であっても良いし、過去一定期間の最大値や平均負荷であっても良い。
電力過不足判定閾値テーブル502には、図23に示されるように、各コンポーネント111〜114毎の上限閾値および下限閾値が記憶されている。例えば、プロセッサ111の場合、上限閾値としてたとえばCPU使用率90%、下限閾値としてたとえばCPU使用率70%が電力過不足判定閾値テーブル502に記憶されている。また、メモリ112、チップセット113およびディスクドライブ114の場合、アクセスレートの最大値は現在の電力制限値によって変化するため、上限閾値および下限閾値は各電力制限値毎に設定されている。
制御装置515は、各コンポーネント111〜114毎に、負荷監視装置501から通知された現在の負荷を電力過不足判定閾値テーブル502に記憶された上限閾値および下限閾値と比較する。コンポーネントの現在の負荷が上限閾値を超えるほど高い場合には、電力が性能の律速要素になっているため電力不足と判断し、反対に下限閾値を超えるほど低い場合には、より低い性能にしても良いため電力が過剰と判断する。
その他の構成および動作は第2の実施の形態と同じである。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様の効果が得られると共に、電力センサを不要にすることができる。
なお、本実施の形態は第2の実施の形態を前提としたが、第3の実施の形態を前提とした実施の形態も考えられる。また、複数の電力調節可能なコンポーネントの一部は電力センサによる監視を行い、残りのコンポーネントは負荷監視を行うといった実施の形態も考えられる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、本発明をブレードサーバシステムの電力管理に適用する場合、第2の実施の形態における管理装置の機能をブレードサーバシステムの筐体管理モジュールが担うことで、筐体内の電力上限制御が可能となる。また、ブレードサーバ筐体を一つのサーバとみなしてネットワークで複数接続し、第3の実施の形態のような構成で運用することで、複数筐体にまたがった電力上限制御を管理装置なしで行うことができる。さらに、前述した各実施の形態におけるサーバ内の電力調節装置と制御装置、および管理装置内の制御装置は、ハードウェアで実現できる以外に、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態におけるサーバ内の電力調節装置および制御装置、または管理装置の制御装置として機能させる。
本発明の第1の実施の形態のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する電力保証値テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する確保電力テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する通信データの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する電力制限値テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する性能対電力テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態で使用する一時保存テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるサーバの制御装置が行う監視処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるサーバの制御装置が行う監視処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における管理装置がサーバから電力開放通知を受信した際に行う処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における管理装置がサーバに対して行う電力確保処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるサーバが管理装置から電力削減要求を受信した際に行う処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における各サーバの確保電力の推移を示す図である。 本発明の第2の実施の形態において、或るサーバで負荷が増大し新たな電力が必要になってから、追加の電力を確保して電力制限を緩和するまでに、各サーバと管理装置との間のやりとりされる要求等のシーケンスを示す図である。 本発明の第3の実施の形態のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態で使用する通信データの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるサーバの制御装置が行う監視処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるサーバの制御装置が行う電力確保処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態におけるサーバが使用する内部テーブルの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるサーバが他のサーバから電力要求を受けた際に行う処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態のブロック図である。 本発明の第4の実施の形態におけるサーバが使用する電力過不足判定閾値テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
C1〜Cn…コンピュータ
CONT…制御手段
101−1〜101−n…サーバコンピュータ
102…サーバグループ
111…プロセッサ
112…メモリ
113…チップセット
114…ディスクドライブ
111a〜114a…電力センサ
115…制御装置
116…電力調節装置
117…記憶装置
118…通信装置
121…確保電力値
122…電力制限値テーブル
123…性能対電力テーブル
124…一時保存テーブル
201…管理装置
211…制御装置
212…記憶装置
213…ユーザインタフェース
214…通信装置
221…電力上限設定値
222…電力保証値テーブル
223…確保電力テーブル
301…ネットワーク

Claims (17)

  1. 複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、個々のコンピュータの消費電力がそのコンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、個々の前記コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っている前記コンピュータの最大許容電力は削減し、電力が足りない前記コンピュータの最大許容電力は個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に増大させる制御手段とを備え、
    前記制御手段は、電力が足りない前記コンピュータの最大許容電力がそのコンピュータに保証された電力保証値より少なく且つ電力保証値まで最大許容電力を増大させるならば最大許容電力の総和が前記電力上限設定値を超えてしまう場合、電力保証値以上の最大許容電力が設定されている他のコンピュータの最大許容電力のうち電力保証値を超える電力の全部または一部を削減して前記増大に必要な余剰電力を確保することを特徴とする電力管理システム。
  2. 前記電力調節手段は、前記コンピュータを構成する電力調節可能なコンポーネントの最大電力が前記コンピュータの最大許容電力から定まる電力制限値を超えないように制限することを特徴とする請求項1記載の電力管理システム。
  3. 前記制御手段は、前記コンポーネントの実電力を前記電力制限値から定まる上限閾値および下限閾値と比較することにより電力の過不足を判定することを特徴とする請求項2記載の電力管理システム。
  4. 前記制御手段は、前記コンポーネントの負荷を予め定められた上限閾値および下限閾値と比較することにより電力の過不足を判定することを特徴とする請求項2記載の電力管理システム。
  5. 前記制御手段は、電力調節可能なコンポーネントが複数存在する場合、個々の前記コンポーネント毎の過不足電力を足し合わせて前記コンピュータ全体の電力の過不足状態を判定することを特徴とする請求項3または4記載の電力管理システム。
  6. 複数のコンピュータと前記複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続された管理装置とから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、
    個々の前記コンピュータに、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を前記管理装置へ通知し、電力が足りなければ前記管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させるコンピュータ側制御手段とを備え、
    前記管理装置に、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、削減した電力量の通知を前記コンピュータから受信したときに、前記記憶手段に記憶された通知元の前記コンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求を前記コンピュータから受信したときに、個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元の前記コンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元の前記コンピュータへ通知する管理装置側制御手段とを備えることを特徴とする電力管理システム。
  7. 個々の前記コンピュータの電力保証値を前記管理装置の前記記憶手段に保持し、前記管理装置側制御手段は、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力がそのコンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させたならば最大許容電力の総和が前記電力上限設定値を超えてしまう場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータの最大許容電力のうち電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に削減することにより、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力を電力保証値まで増大させるのに必要な電力を確保することを特徴とする請求項6記載の電力管理システム。
  8. ネットワークを通じて相互に通信可能に接続された複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理システムであって、
    個々の前記コンピュータに、
    保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するように各々の前記コンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値と、自コンピュータの電力保証値とを保持する記憶手段と、
    自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、
    制御手段とを備え、
    前記制御手段は、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させ、
    さらに前記制御手段は、自コンピュータの最大許容電力が自コンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させるにはコンピュータシステム全体の余剰電力では足りない場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータにそのコンピュータの電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に余剰電力として放出させた後に移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させることを特徴とする電力管理システム。
  9. 複数のコンピュータから構成されるコンピュータシステムにおける電力管理方法であって、
    a)個々のコンピュータの消費電力がそのコンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するステップと、
    b)個々の前記コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っている前記コンピュータの最大許容電力は削減し、電力が足りない前記コンピュータの最大許容電力は個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に増大させるステップと、
    c)電力が足りない前記コンピュータの最大許容電力がそのコンピュータに保証された電力保証値より少なく且つ電力保証値まで最大許容電力を増大させるならば最大許容電力の総和が前記電力上限設定値を超えてしまう場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータの最大許容電力のうち電力保証値を超える電力の全部または一部を削減することにより、前記増大に必要な電力を確保するステップとを含むことを特徴とする電力管理方法。
  10. 複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続された管理装置であって、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、削減した電力量の通知を現在電力が余っている前記コンピュータから受信したときに、前記記憶手段に記憶された通知元の前記コンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求を現在電力が不足している前記コンピュータから受信したときに、個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元の前記コンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元の前記コンピュータへ通知する制御手段とを備えることを特徴とする管理装置。
  11. 個々の前記コンピュータの電力保証値を前記記憶手段に保持し、前記制御手段は、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力がそのコンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させたならば最大許容電力の総和が前記電力上限設定値を超えてしまう場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータの最大許容電力のうち電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に削減することにより、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力を電力保証値まで増大させるのに必要な電力を確保することを特徴とする請求項10記載の管理装置。
  12. 管理装置とネットワークを通じて通信可能に接続されたコンピュータであって、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段と、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を前記管理装置へ通知し、電力が足りなければ前記管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段とを備えることを特徴とするコンピュータ。
  13. 他のコンピュータとネットワークを通じて相互に通信可能に接続されたコンピュータであって、
    保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するように前記コンピュータシステムを構成する各々の前記コンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値と、自コンピュータの電力保証値とを保持する記憶手段と、
    自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、
    制御手段とを備え、
    前記制御手段は、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させ、
    さらに、前記制御手段は、自コンピュータの最大許容電力が自コンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させるにはコンピュータシステム全体の余剰電力では足りない場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータにそのコンピュータの電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に余剰電力として放出させた後に移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させることを特徴とするコンピュータ。
  14. 複数のコンピュータにネットワークを通じて通信可能に接続され、コンピュータシステム全体の電力上限設定値および個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段を備えた管理装置を構成するコンピュータを、削減した電力量の通知を現在電力が余っている前記コンピュータから受信したときに、前記記憶手段に記憶された通知元の前記コンピュータの最大許容電力の値を更新し、追加の電力の要求を現在電力が不足している前記コンピュータから受信したときに、個々の前記コンピュータに設定された最大許容電力の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値を超えないことを条件に要求元の前記コンピュータの最大許容電力を増大させて追加した電力量を要求元の前記コンピュータへ通知する制御手段として機能させるためのプログラム。
  15. 個々の前記コンピュータの電力保証値を前記記憶手段に保持し、前記制御手段は、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力がそのコンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させたならば最大許容電力の総和が前記電力上限設定値を超えてしまう場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータの最大許容電力のうち電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に削減することにより、追加の電力を要求した前記コンピュータの最大許容電力を電力保証値まで増大させるのに必要な電力を確保することを特徴とする請求項14記載のプログラム。
  16. 管理装置とネットワークを通じて通信可能に接続され、自コンピュータに設定された最大許容電力の値を保持する記憶手段を備えたコンピュータを、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減して、削減した電力量を前記管理装置へ通知し、電力が足りなければ前記管理装置へ追加の電力を要求して、追加された電力量だけ自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段として機能させるためのプログラム。
  17. 他のコンピュータとネットワークを通じて相互に通信可能に接続され、保持電力値の総和がコンピュータシステム全体の電力上限設定値に一致するように前記コンピュータシステムを構成する各々の前記コンピュータに設定された保持電力値のうち自コンピュータに設定された保持電力値と、自コンピュータに設定された保持電力値のうちの実際に自コンピュータに割り当てられている最大許容電力の値と、自コンピュータの電力保証値とを保持する記憶手段を備えたコンピュータを、自コンピュータの消費電力が自コンピュータに設定された最大許容電力を超えないように調節するための電力調節手段と、自コンピュータの現在の電力の過不足状態を監視し、電力が余っていれば自コンピュータの最大許容電力を削減し、自コンピュータの電力が足りなければ、まず自コンピュータの余剰電力から確保を試み、確保不可能ならば他コンピュータの余剰電力を調査してコンピュータシステム全体の余剰電力から確保可能かどうかを調査し、確保可能ならば他コンピュータから余剰電力の移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させ、さらに、自コンピュータの最大許容電力が自コンピュータに保証された電力保証値より少なく且つその電力保証値まで最大許容電力を増大させるにはコンピュータシステム全体の余剰電力では足りない場合、電力保証値以上の最大許容電力に設定されている他のコンピュータにそのコンピュータの電力保証値を超える電力の全部または一部を強制的に余剰電力として放出させた後に移譲を受けて自コンピュータの最大許容電力を増大させる制御手段として機能させるためのプログラム。
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