JP4394369B2 - Manufacturing method of gloves with sleeves - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、袖付手袋の製造方法、及び袖付手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、着脱の多い作業において使用される手袋には、袖部にリングを取り付けたり(例えば、特許文献1参照。)、別部材としてスカート状に形成した袖部を、手の形状に形成した手袋本体部に縫いつけたりして(例えば、特許文献2参照。)、袖口が開口しやすいようにしたものがあり、このように袖口を開口しやすくすることによって、手袋の着脱が容易に行えるようにしていた。
【0003】
特に、後者のように別部材として設けておいた袖部を手袋本体部に縫いつける場合には、袖部は手袋本体部と袖部との縫合箇所で支持されて折れにくくなり、袖口が開口しやすくなっていた。
【0004】
【特許文献1】
実開昭60−152619号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−212812号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の袖付手袋においては、リングを取付けたり、手袋本体部と袖部とを別々に形成した後に両者を縫合したりしなければならないので、製造工程が複雑になりコストが高くなってしまっていた。
【0007】
しかも、後者のように袖部と手袋本体部とを縫合する場合には、縫合者の違いによって袖付手袋の形状にもばらつきが生じてしまい、不良品が発生しやすかった。また、手袋を装着した際に手袋本体部と袖部との縫合部が手に触り、装着性が悪くなっていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)そこで、請求項1記載の本発明では、基本糸により、小指部、薬指部、中指部、人差指部を順に編み、これら4つの指部に連続して四本胴部を編み、次いで、親指部を編んで、同親指部と前記四本胴部と連続するように五本胴部を編み、この後、溶着糸を用いて前記五本胴部に連続して袖部を編む編み工程と、前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有することにした。
(2)請求項2記載の本発明では、基本糸により、手袋本体部を成す部分の生地を編み、次いで、基本糸で生地を編みながら所定間隔ごとに溶着糸を追加して、基本糸により編まれた箇所と、溶着糸が追加された箇所とが一定間隔で交互に現れるように、前記手袋本体部を成す部分の生地に連続して袖部の生地を編み、その後、同生地を予め掌部用と甲部用に裁断した後、両者を縫合する編み工程と、前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有することにした。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る袖付手袋は、基本糸により、小指部、薬指部、中指部、人差指部を順に編み、これら4つの指部に連続して四本胴部を編み、次いで、親指部を編んで、同親指部と前記四本胴部と連続するように五本胴部を編み、この後、溶着糸を用いて前記五本胴部に連続して袖部を編む編み工程と、前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程とを経て製造している。
【0010】
このように、編み工程において袖部に溶着糸を用いて形成した袖付手袋を、型装着工程において袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着し、熱処理工程において加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより袖付手袋を製造するようにしたので、溶着糸により袖部を硬化・補強して、袖部の形状を前記成形型に沿った所定の形状に成形することができると共に、同形状を保形して袖部を折れにくくすることができ、着脱のし易い袖付手袋を製造することができる。
【0011】
また、上述の如く溶着糸により袖部を硬化・補強しているので、袖部を構成する糸が切れたり解れたりするのを防止することもでき、袖付手袋の耐久性を高めることができると共に、本袖付手袋を装着した際には、袖部で装着者の手首を保護することができる。
【0012】
しかも、溶着糸で袖部を硬化・補強することにより袖部の形状を保形するので、強度のある別部材で袖部を形成しなくても袖部の形状を保形することができ、編み工程において手袋本体部と袖部とを連続して編むことができる。従って、手袋本体部と袖部とを別々に製造して両者を縫合する手間を省いて、製造コストを削減することができる。
【0013】
また、手袋本体部と袖部とを連続して編むことにより、手袋本体部と袖部との間に縫合箇所が発生しないので、同縫合箇所から糸が解けたり、縫合者の違いによって縫合された袖付手袋の品質にばらつきが生じたり、或いは袖付手袋を着脱する際に縫合箇所が手に触って装着性が低下したりすることがなく、耐久性が高く装着性の良い袖付手袋を歩留まり良く製造することができる。
【0014】
なお、編み行程において溶着糸を用いるに際しては、袖部に溶着糸を用いるようにすれば、袖部から溶着糸を用い始めても、手袋本体部から溶着糸を用い始めてそのまま連続して袖部に溶着糸を用いるようにしてもよい。しかも、成形型に即した形状に袖部を保形できるのであれば、袖部全体に溶着糸を用いるのみならず、袖部の中途から溶着糸を用い始めたり、或いは、袖部の中途まで溶着糸を用いたりして、袖部の一部にだけ溶着糸を用いるようにしてもよい。
【0015】
また、袖部に溶着糸を用いる際には、溶着糸を袖部の全コースに用いたり、数コース毎に用いたりと、溶着糸を用いる間隔を選択することもできる。前者のように溶着糸を袖部の全コースに用いた場合には、袖部の溶着をより強固なものとして、袖部の強度を高めることができる。一方、後者のように溶着糸を数コース毎に用いた場合には、溶着糸の使用量を減らして、コストを削減することができると共に、袖部の柔らかさを適度に調整することができる。
【0016】
また、袖部には溶着糸だけでなく例えばゴム糸のような弾性糸も用いることができ、このように弾性糸を用いるようにすれば、弾性糸により袖部に厚みを出して、袖部の強度をさらに向上させることができる。しかも、型装着工程においては、弾性糸の弾力により袖部を成形型に密着させることができるので、袖部をより確実に成形型に沿った形状に保形することができる。
【0017】
また、前記成形型は、袖部の端部の開口面積が前記手袋本体部と前記袖部との境界部における断面積よりも大となるように形成するのが望ましく、かかる形状とすれば、袖部の端部の開口面積が前記手袋本体部と前記袖部との境界部における断面積よりも大となるように袖付手袋の袖部を形成して、袖部開口端が広がった一層着脱のし易い袖付手袋を製造することができる。
【0018】
なお、上記袖部の端部の開口面積が前記手袋本体部と前記袖部との境界部における断面積よりも大となる形状としては、例えば、境界部から袖部開口端に向かって末広がり状に拡開した形状や、境界部から袖部を段状に突出させて、そのまま袖部開口端へと円筒状に伸延させた形状や、袖部の中途部を膨出させて略提灯状に形成し、袖部開口端側を境界部側よりも大きく開口させた形状等が考えられる。
【0019】
特に、1番目に述べたように、成形型の袖部に対応する箇所を末広がり状に形成して、袖付手袋の袖部を袖部開口端に向かって末広がり状に形成した場合には、袖部から手袋本体部にかけて凹凸のない傾斜面を形成することができ、袖部に沿って手をスライドさせていくことによりそのまま手袋本体部まで円滑に手を挿入することができる。従って、袖付手袋の装着性を一層向上させることができる。
【0020】
また、2番目に述べたように、袖部を円筒状に形成した場合には、装着者の衣服の袖口に袖部を沿わせることができ、袖口の厚い衣服を着用した状態であっても容易に装着可能な袖付手袋とすることができる。
【0021】
また、3番目に述べたように、袖部を略提灯状に形成した場合には、空気中に飛散した異物を膨出部で受け止めて、同異物が袖口から手袋内部へと進入するのを防止することができる。例えば、清掃作業中であれば、塵等の異物が手袋内部へと進入するのを防止することができる。
【0022】
また、袖付手袋には、溶着性のあるゴム素材や合成樹脂素材等を用いてコーティングを施すこともでき、その場合には、型装着工程と熱処理工程との間に、前述したゴム素材や合成樹脂素材の如きコーティング材を付着させるコーティング工程を設ける。
【0023】
前記ゴム素材としては、例えば、天然ゴムやニトリルゴムやクロロプレンゴムを用いることができ、前記合成樹脂素材としては、例えば、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂やウレタン樹脂を用いることができる。また、コーティング材を袖付手袋に付着させるコーティング方法としては、浸漬法やシャワー法やスプレー法やカーテンフロー法や塗り法や張り付け法等を適宜採用することができる。
【0024】
このように、コーティング工程を設けることにより、袖付手袋をコーティング材によって補強して、袖付手袋の耐久性を向上させることができる。しかも、袖部にまでコーティングを施せば、袖部を溶着糸とコーティング材とで二重に補強することができるので、袖部の形状をより確実に保形することができる。
【0025】
また、コーティング工程は、型装着工程と熱処理工程との間に設けるようにしているので、袖部における溶着糸の溶着と、コーティング材の溶着とを一度の加熱処理で同時に行うことができ、溶着糸の溶着とコーティング材の溶着とをそれぞれ別々に加熱処理する手間を省いて、製造コストを削減することができる。
【0026】
また、前記編み工程において、手袋本体部と袖部とを連続して編むと共に袖部に溶着糸を用いる方法としては、以下の2つの方法が考えられる。
【0027】
第1の方法は、手袋本体部から同手袋本体部に連接する袖部にかけて連続して袋状に編むと共に、前記袖部を編む際に溶着糸を追加して編んでいく方法である。或いは、手袋本体部から同手袋本体部に連接する袖部にかけて連続して袋状に編みつつ、前記袖部を編む際に編み糸を溶着糸に変えることもできる。
【0028】
このように手袋本体部と袖部とを連続して袋状に編むようにすれば、全体にわたって縫合箇所のない袖付手袋を製造することができ、袖付手袋の装着性を一層向上させることができる。
【0029】
しかも、上述の如く縫合箇所がないことにより、袖付手袋表面にコーティング材を付着させる際には、袖付手袋全体にわたって凹凸なく均一にコーティング材を付着させることができ、コーティング材により全体を均一に保護することができると共に、外観的も滑らかで美しいコーティングとすることができ、袖付手袋の品質を向上させることができる。
【0030】
また、袖付手袋全体を連続して編むので、別々に形成した部材を継ぎ合わせる手間が全くなく、一層製造コストを抑えることができる。
【0031】
第2の方法は、手袋本体部を成す部分と袖部を成す部分とを連続して編むと共に、前記袖部を編む際に溶着糸を追加して編んだ生地をまず製造し、次に、前記手袋本体部を成す部分と袖部を成す部分とを連続して編んだ生地を掌部用と甲部用に裁断し、その後、両者を縫合する方法である。なお、前記生地は、手袋本体部を成す部分と袖部を成す部分とを連続して編みつつ、前記袖部を成す部分を編む際に編み糸を溶着糸に変えることにより製造することも可能である。
【0032】
このように、手袋本体部と袖部とが連続して編まれた生地から袖付手袋を製造するようにすれば、前記生地を成形型に沿った形状に裁断・縫合し、予め成形型に沿った形状に袖付手袋を形成した後に加熱処理を行うことができる。従って、成形型がどのような形状であったとしても、無理なく袖付手袋を成形型に装着することができ、袖部の形状を成形型に沿った形状に保形することができる。そのため、成形型の形状を様々に変化させて、袖部の形状を自由に変化させることができる。
【0033】
また、掌部用と甲部用とで生地の種類を変えることもできるので、使用目的に応じて掌部用の生地と甲部用の生地とを使い分けて、袖付手袋の機能性を高上させることができる。例えば、ケブラー(登録商標)のように硬く切れにくい編み糸で編んだ生地と、ナイロンのように柔らかい編み糸で編んだ生地とを用意して、掌部用と甲部用とで両生地を使い分けるようにすれば、前者の生地を用いた側においては保護性を高めることができる一方、後者の生地を用いた側においては柔軟性を高めることができる。
【0034】
さらに、掌部用に裁断した生地と甲部用に裁断した生地とを縫合する際に、完全に両者を縫合してしまうのではなく、袖部側に縫合されていない箇所を残して、袖付手袋の袖部側に1個或いは2個のスリットを簡単に設けることができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明に係る袖付手袋の一実施例を図面に基づき説明する。
【0036】
図1に示すように、本実施例における袖付手袋Aは、指部1と掌部2と甲部3とからなる手袋本体部4と、同手袋本体部4に連続して編まれた袖部5とからなる。
【0037】
前記指部1は、小指部1aと、薬指部1bと、中指部1cと、人差指部1dと、親指部1eとからなり、前記掌部2と甲部3は、それぞれ前記指部1の小指部1aと薬指部1bと中指部1cと人差指部1dとに連接する四本胴部6と、同四本胴部6と前記指部1の親指部1eに連接する五本胴部7とからなる(図2参照)。
【0038】
次に、上記袖付手袋Aの製造方法を(i)〜(iv)の工程に沿って説明する。
【0039】
(i)編み工程
図2に示すように、まず、手袋本体部4と袖部5とを自動編機により連続して編む。
【0040】
すなわち、小指部1a、薬指部1b、中指部1c、人差指部1dを、袖付手袋Aの基本糸で順に編み(図2(a)〜(d))、これら4つの指部1に連続して四本胴部6を編む(図2(e))。次に、親指部1eを編んで(図2(f))、同親指部1eと前記四本胴部6と連続するように五本胴部7を編む(図2(g))。五本胴部7が編み終わったところで、これまで編んできた基本糸を例えば編機の転換機能を利用して溶着糸に切り替え、五本胴部7に連続して袖部5を編み(図2(h))、編み工程を終了する。さらに、袖口をオーバーロック糸でかがって袖口かがり部8を形成する(図2(i))。
【0041】
なお、図2(h)の袖部5を編む工程においては、五本胴部7を編み終わったところでこれまで編んできた基本糸に溶着糸及びゴム糸を追加し、基本糸と溶着糸とゴム糸とで五本胴部7に連続して袖部5を編むようにすることもできる。或いは、袖部5の一部分を溶着糸に切り替えて編むこともできる。
【0042】
上述のようにして編まれた袖付手袋Aは、手袋本体部4から同手袋本体部4に連接する袖部5にかけて連続して袋状に編まれており、且つ、袖部5には、全体に溶着糸が編まれている。
【0043】
図3には、上記編み工程の他実施例として、手袋本体部4を成す部分と袖部5を成す部分とを連続して編んだ生地9を掌部2用と甲部3用に裁断し、その後、両者を縫合することにより袖付手袋Aを形成する方法を示している。
【0044】
上記他実施例においては、図3(a)に示すように、まず、袖付手袋Aを形成するための生地9を、基本糸と溶着糸とで編む。すなわち、基本糸で生地9を編みながら、所定間隔ごとに編み糸を溶着糸に切り換えて、基本糸により編まれた箇所と、溶着糸により編まれた箇所とが一定間隔で交互に現れた生地9を作る。
【0045】
或いは、基本糸で生地9を編みながら、所定間隔ごとに溶着糸を追加して、基本糸により編まれた箇所と、溶着糸が追加された箇所とが一定間隔で交互に現れた生地9を作ってもよい。
【0046】
次に、図3(b)に示すように、上記生地9を袖付手袋Aの形状に裁断する。すなわち、上記生地9において、基本糸により編まれた箇所が手袋本体部4となり、溶着糸により編まれた箇所(或いは溶着糸が追加された箇所)が袖部5となるように、生地9を掌部用と甲部用に裁断する。そして、裁断した掌部2用と甲部3用の生地9を縫い合わせて、編み工程を終了する。
【0047】
このように、袖付手袋Aは、手袋本体部4と袖部5とが連続して編まれた生地9から製造することもできる。
【0048】
(ii)型装着工程
次に、上記編み工程において形成した袖付手袋Aを、熱処理用に設けた成形型10に装着する。この成形型10は、熱処理後の袖付手袋Aの形状を決定するものであり、図4に示すように、手の形状に形成した型本体部11と、同型本体部11に連続する末広がり状に形成した型胴部12とを具備する。そして、編み工程において製造した袖付手袋Aを成形型10に装着する場合には、型本体部11に手袋本体部4を装着すると共に、型胴部12に袖部5を装着する。
【0049】
このように、本実施例では、袖付手袋Aの袖部5に対応する箇所となる成形型10の型胴部12の形状を末広がり状に形成しており、袖付手袋Aを成形型10に装着した際には、袖部5が成形型10に沿って末広がり状に広がるようにしている。しかも、このように成形型10に装着した状態の袖付手袋Aは、袖部5の端部5aの開口面積が、手袋本体部4と袖部5との境界部bにおける断面積よりも大となる。
【0050】
なお、成形型10の型胴部12の形状は、前記図4に示すように、型本体部11と型胴部12とを一体形成しながら末広がり状になるようにしてもよいし、図5に示すように、コーティングを施すために従来より使用されている型胴部12が円筒状に形成された成形型10'に、末広がり状に形成したスカート体13を後付けすることによって、末広がり状となるようにしてもよい。
【0051】
また、型胴部12の先端縁には、図6(a)に示すように、型胴部12の周面から外側に突出させた先端凸部14を形成したり、図6(b)に示すように、型胴部12の周面から内側に窪ませた先端凹部15を形成したりすることができる。
【0052】
前者のように先端凸部14を設けた場合には、成形型10に装着した袖付手袋Aの袖部開口端5bは、前記先端凸部14に沿って外側に反ることとなり、後述する熱処理工程において加熱処理した後には、その外側に向かって反った状態で袖部開口端5bの形状が保形される。従って、袖付手袋Aの袖口をより手を挿入しやすい形状とすることができる。
【0053】
一方、後者のように先端凹部15を設けた場合には、成形型10に装着した袖付手袋Aの袖部開口端5bは、前記先端凹部15に沿って内側に陥入することとなり、後述する熱処理工程において加熱処理した後には、その内側に入り込んだ状態で袖部開口端5bの形状が保形される。
【0054】
従って、本実施例のように、袖部開口端5bに袖口かがり部8を形成していて袖部開口端5bが膨らんでいる場合には、前記先端凹部15で袖口かがり部8の膨らみを吸収して、袖部5の外表面全体を平坦な状態にすることができ、袖付手袋Aの外観を良好なものとすることができる。
【0055】
(iii)コーティング工程
次に、上記型装着工程において成形型10に装着した袖付手袋Aに、溶着性のコーティング材16を付着させる。
【0056】
すなわち、図7に示すように、成形型10ごと袖付手袋Aを傾倒させて、溶着性のコーティング材16を収容した浸漬槽17に手袋本体部4の掌部2側を浸漬し、手袋本体部4の掌部2側表面にコーティング材16を付着させる。
【0057】
このように、型装着工程と熱処理工程との間に、コーティング工程を挿入することにより、後述する熱処理工程において、袖部5の溶着糸の溶着と、コーティング材16の溶着とを一度に行うことができる。
【0058】
なお、図1に示すように、本実施例では、通気性を良くすべく手袋本体部4の掌部2側にのみコーティングを施しているが、これに限らず、図8(a)に示すように、手袋本体部4全体を前記浸漬槽17のコーティング材16に浸漬して、手袋本体部4全体にコーティングを施したり、図8(b)に示すように、袖付手袋A全体を前記浸漬槽17のコーティング材16に浸漬して、袖付手袋A全体にコーティングを施したりしてもよい。
【0059】
(iv)熱処理工程
次に、上記コーティング工程においてコーティング材16を付着させた袖付手袋Aを加熱処理する。すなわち、図9に示すように、コーティング材16を付着させた袖付手袋Aを成形型10ごと加熱炉18に挿入し、袖部5の溶着糸と手袋本体部4のコーティング材16とをそれぞれ袖付手袋Aに溶着させる。
【0060】
このように、成形型10に装着した状態で加熱処理することにより、袖部5の形状は、成形型10の型胴部12の形状に沿って、袖部開口端5bに向かって末広がり状に広がった形状に保形され、手袋本体部4の形状は、成形型10の型先端部の形状に沿って、立体的な手の形状に保形される。
【0061】
以上のようにして、(i)〜(iv)の工程に沿って製造した袖付手袋Aは、袖部5全体が硬化・補強されて、袖部開口端5bに向かって末広がり状に保形されているので、着脱がしやすく、頻繁に手袋の着脱を行う清掃作業等において良好に用いることができる。しかも、袖部5全体が硬化・補強されているので、同袖部5で装着者の手首を保護することができる。さらに、手袋本体部4と袖部5とが連続して編まれているので、装着性も良好である。
【0062】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、請求項1記載の本発明では、基本糸により、小指部、薬指部、中指部、人差指部を順に編み、これら4つの指部に連続して四本胴部を編み、次いで、親指部を編んで、同親指部と前記四本胴部と連続するように五本胴部を編み、この後、溶着糸を用いて前記五本胴部に連続して袖部を編む編み工程と、前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有する。これにより、溶着糸により少なくとも袖部を硬化・補強して、袖部の形状を前記成形型に沿った所定の形状に成形することができると共に、同形状を保形して袖部を折れにくくすることができ、着脱のし易い袖付手袋を製造することができる。しかも、袖付手袋は、手袋本体部と袖部とが連続して編まれているので、手袋本体部と袖部とを別々に両者を縫合する手間を省くことができ、製造コストを削減することができる。また、請求項2記載の本発明では、基本糸により、手袋本体部を成す部分の生地を編み、次いで、基本糸で生地を編みながら所定間隔ごとに溶着糸を追加して、基本糸により編まれた箇所と、溶着糸が追加された箇所とが一定間隔で交互に現れるように、前記手袋本体部を成す部分の生地に連続して袖部の生地を編み、その後、同生地を予め掌部用と甲部用に裁断した後、両者を縫合する編み工程と、前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有する。すなわち、まずは「生地」の状態で、小指部、薬指部、中指部、人差し指部、四本胴部、親指部、五本胴部の手袋本体部を成す部分を編み、それに連続して袖部を生地として編むに際し、基本糸に一定間隔ごとに溶着糸を追加して、一定間隔で基本糸と溶着糸が交互に現れるようにし、溶着糸により少なくとも袖部を硬化・補強して、袖部の形状を前記成形型に沿った所定の形状に成形することができると共に、同形状を保形して袖部を折れにくくすることができ、着脱のし易い袖付手袋を製造することができる。しかも、袖付手袋は、手袋本体部と袖部とが連続して編まれているので、手袋本体部と袖部とを別々に製造して、両者を縫合する手間を省くことができ、製造コストを削減することができる。また、このように手袋本体部と袖部との間に縫合箇所がないことにより、袖付手袋を着脱する際に縫合箇所が手に触って装着性が低下したりすることがなく、装着性の良い袖付手袋を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る袖付手袋の一実施例の正面図である。
【図2】編み工程の説明図である。
【図3】他実施例としての編み工程の説明図である。
【図4】型装着工程の説明図である。
【図5】他実施例としての成形型の説明図である。
【図6】他実施例としての成形型の部分説明図である。
【図7】コーティング工程の説明図である。
【図8】コーティング工程の説明図である。
【図9】熱処理工程の説明図である。
【符号の説明】
A 袖付手袋
b 境界部
1 指部
2 掌部
3 甲部
4 手袋本体部
5 袖部
5b 袖部開口端
5a 端部
16 コーティング材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a glove with a sleeve and a glove with a sleeve.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, gloves used in work that is frequently attached and detached include a ring attached to a sleeve part (see, for example, Patent Document 1), or a glove having a sleeve part formed in a skirt shape as a separate member in the shape of a hand. Some of them are sewn on the main body (see, for example, Patent Document 2) so that the cuffs can be easily opened. In this way, the cuffs can be easily opened so that the gloves can be attached and detached easily. It was.
[0003]
In particular, when the sleeve provided as a separate member, such as the latter, is sewn to the glove body, the sleeve is supported at the stitched portion between the glove body and the sleeve and is not easily broken, and the cuff is opened. It was easy.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Utility Model Publication No. 60-152619 [0005]
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-211281
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional gloves with sleeves, since the ring must be attached or the glove body part and the sleeve part must be formed separately and then sewn together, the manufacturing process becomes complicated and the cost increases. I was sorry.
[0007]
Moreover, when the sleeve part and the glove body part are stitched as in the latter case, the shape of the glove with the sleeve also varies depending on the sutured person, and defective products tend to occur. In addition, when a glove is worn, the stitched portion between the glove body and the sleeve touches the hand, and the wearability is poor.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) Therefore, in the present invention described in claim 1, with the basic thread, the little finger part, the ring finger part, the middle finger part, and the index finger part are knitted in order, and the four torso parts are knitted in succession to these four finger parts, Knitting the thumb part, knitting the five body parts so as to be continuous with the thumb part and the four body parts, and then knitting the sleeve part continuously with the five body parts using a welding thread. A step of attaching a mold corresponding to the sleeve portion to a molding die formed in a predetermined shape, and a heat treatment in a state where the sleeve portion is attached to the molding die in order to form the sleeve portion into a predetermined shape. Then, the welded yarn is welded to the sleeve, and the sleeve is cured and reinforced with the welded yarn, so that the shape of the sleeve is retained to make the sleeve difficult to break, and the heat treatment is molded so that it can be easily attached and detached. And decided to have a process.
(2) In the present invention described in
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The glove with a sleeve according to the present invention is knitted with a basic thread in order of a little finger part, a ring finger part, a middle finger part, and an index finger part, knitting four torso parts continuously to these four finger parts, and then knitting a thumb part. A knitting step of knitting a five barrel part so as to be continuous with the thumb part and the four barrel part, and then knitting a sleeve part continuously to the five trunk part using a welding thread; and the sleeve part A mold mounting step for mounting the portion corresponding to the shape of the molding die formed into a predetermined shape, and in order to mold the sleeve portion into a predetermined shape, heat treatment is performed in a state of being mounted on the molding die, and the welded yarn is sleeved It is manufactured through a heat treatment process that hardens and reinforces the sleeve part with welded yarn by welding to the part, keeps the shape of the sleeve part, making the sleeve part difficult to break, and forming it so that it can be easily attached and detached. ing.
[0010]
In this way, the gloves with sleeves formed using the welded yarn on the sleeve portion in the knitting process are mounted on a mold having a predetermined shape corresponding to the sleeve portion in the mold mounting process, and heat-treated in the heat treatment process. Since the welded yarn is welded to the sleeve portion to manufacture the sleeve-attached glove, the sleeve portion is cured and reinforced by the weld yarn, and the shape of the sleeve portion is formed into a predetermined shape along the mold. In addition, the sleeve can be made difficult to break by maintaining the same shape, and a glove with a sleeve that can be easily attached and detached can be manufactured.
[0011]
Furthermore, since the curing and reinforcing sleeves by welding yarn as described above, can also be prevented or loosening or broken yarn constituting the sleeve portion, it is possible to increase the durability of the armhole glove When a glove with a sleeve is worn, the wrist of the wearer can be protected by the sleeve.
[0012]
Moreover, since the shape of the sleeve portion is retained by hardening and reinforcing the sleeve portion with the welding thread, the shape of the sleeve portion can be retained without forming the sleeve portion with a strong separate member. In the knitting process, the glove body and the sleeve can be continuously knitted. Accordingly, it is possible to reduce the manufacturing cost by eliminating the trouble of separately manufacturing the glove body and the sleeve and sewing them together.
[0013]
In addition, by continuously knitting the glove body part and the sleeve part, no stitched part is generated between the glove body part and the sleeve part, so that the thread can be unwound from the stitched part or stitched by the difference of the sutured person. The quality of sleeved gloves does not vary, or when attaching or detaching sleeved gloves, the stitched part touches the hand and the wearing property does not deteriorate. Can be manufactured.
[0014]
In addition, when using the welding yarn in the knitting process, if the welding yarn is used in the sleeve portion , even if it starts using the welding yarn from the sleeve portion, it starts using the welding yarn from the glove body portion and continues to the sleeve portion as it is. You may make it use a welding thread | yarn. Moreover, if the sleeve can be retained in a shape that matches the mold, not only the welded yarn is used for the entire sleeve, but also the welding thread can be used from the middle of the sleeve, or until the middle of the sleeve. A welding thread may be used, or the welding thread may be used only for a part of the sleeve portion.
[0015]
Moreover, when using a welding thread | yarn for a sleeve part, the space | interval which uses a welding thread | yarn can also be selected, for example, using a welding thread | yarn for all the courses of a sleeve part, or every several courses. When the welding yarn is used for the entire course of the sleeve portion as in the former case, the strength of the sleeve portion can be increased by making the welding of the sleeve portion stronger. On the other hand, when the welded yarn is used every few courses as in the latter case, the amount of the welded yarn can be reduced, the cost can be reduced, and the softness of the sleeve portion can be adjusted appropriately. .
[0016]
In addition, not only welded yarn but also elastic yarn such as rubber yarn can be used for the sleeve portion. If the elastic yarn is used in this way, the sleeve portion is thickened by the elastic yarn, and the sleeve portion The strength of can be further improved. In addition, in the mold mounting step, the sleeve portion can be brought into close contact with the molding die by the elasticity of the elastic yarn, so that the sleeve portion can be more reliably held in a shape along the molding die.
[0017]
In addition, the mold is preferably formed so that the opening area of the end of the sleeve portion is larger than the cross-sectional area at the boundary between the glove body portion and the sleeve portion. The sleeve part of the sleeved glove is formed so that the opening area of the end part of the sleeve part is larger than the cross-sectional area at the boundary part between the glove body part and the sleeve part, and the sleeve part opening end is further removed. Gloves with sleeves that are easy to wear can be manufactured.
[0018]
In addition, as the shape in which the opening area of the end portion of the sleeve portion is larger than the cross-sectional area at the boundary portion between the glove body portion and the sleeve portion, for example, a shape that widens toward the sleeve opening end from the boundary portion The shape of the sleeve part is projected in a stepped shape from the boundary part, and the sleeve part is extended in a cylindrical shape to the open end of the sleeve part, or the middle part of the sleeve part is bulged into a substantially lantern shape. The shape etc. which formed and opened the sleeve part opening end side larger than the boundary part side etc. can be considered.
[0019]
In particular, as described first, when the portion corresponding to the sleeve portion of the mold is formed in a divergent shape and the sleeve portion of the sleeved glove is formed in a divergent shape toward the open end of the sleeve portion, An inclined surface without unevenness can be formed from the part to the glove body part, and the hand can be smoothly inserted into the glove body part as it is by sliding the hand along the sleeve part. Therefore, it is possible to further improve the wearability of the sleeve gloves.
[0020]
In addition, as described second, when the sleeve is formed in a cylindrical shape, the sleeve can be placed along the cuff of the wearer's clothing, It can be a glove with a sleeve that can be easily worn.
[0021]
In addition, as described in the third item, when the sleeve is formed in the shape of a lantern, the foreign matter scattered in the air is received by the bulging portion, and the foreign matter enters the glove from the cuff. Can be prevented. For example, during a cleaning operation, foreign matter such as dust can be prevented from entering the inside of the glove.
[0022]
In addition, the sleeve gloves can be coated with a weldable rubber material or synthetic resin material. In that case, the rubber material or synthetic material described above is used between the mold mounting process and the heat treatment process. A coating process for attaching a coating material such as a resin material is provided.
[0023]
For example, natural rubber, nitrile rubber, or chloroprene rubber can be used as the rubber material, and for example, vinyl chloride resin, acrylic resin, or urethane resin can be used as the synthetic resin material. Moreover, as a coating method for attaching the coating material to the sleeve gloves, a dipping method, a shower method, a spray method, a curtain flow method, a coating method, a pasting method, or the like can be appropriately employed.
[0024]
Thus, by providing a coating process, a sleeve glove can be reinforced with a coating material and durability of a sleeve glove can be improved. In addition, if the sleeve part is coated, the sleeve part can be double reinforced with the welded yarn and the coating material, so that the shape of the sleeve part can be more reliably maintained.
[0025]
In addition, since the coating process is provided between the mold mounting process and the heat treatment process, the welding yarn can be welded to the sleeve portion and the coating material can be welded simultaneously by a single heat treatment. Manufacturing costs can be reduced by eliminating the need for separate heat treatments for yarn welding and coating material welding.
[0026]
In the knitting step, the following two methods are conceivable as methods for continuously knitting the glove body and the sleeve and using the welded yarn for the sleeve.
[0027]
The first method is a method in which a knitted bag is continuously knitted from a glove body part to a sleeve part connected to the glove body part, and a welding yarn is added when knitting the sleeve part. Alternatively, the knitting yarn can be changed to a welding yarn when the sleeve is knitted while continuously knitting in a bag shape from the glove body to the sleeve connected to the glove body.
[0028]
Thus, if the glove body and the sleeve are continuously knitted into a bag shape, a glove with a sleeve having no stitched portion can be manufactured as a whole, and the wearability of the glove with a sleeve can be further improved.
[0029]
In addition, as described above, since there is no stitched portion, when the coating material is attached to the surface of the sleeve glove, the coating material can be uniformly applied over the entire sleeve glove without any unevenness, and the whole is uniformly protected by the coating material. In addition, the coating can be made smooth and beautiful in appearance, and the quality of sleeve gloves can be improved.
[0030]
Moreover, since the entire glove with a sleeve is continuously knitted, there is no need to join the members formed separately, and the manufacturing cost can be further reduced.
[0031]
In the second method, the glove body part and the sleeve part are continuously knitted, and a knitted fabric is first produced by adding a welding thread when knitting the sleeve part, This is a method in which a fabric formed by continuously knitting a portion forming the glove body and a portion forming a sleeve is cut into a palm portion and an upper portion, and then both are stitched together. The fabric may be manufactured by continuously knitting the glove body portion and the sleeve portion while changing the knitting yarn into a welded yarn when knitting the sleeve portion. It is.
[0032]
In this way, if a glove with a sleeve is manufactured from a fabric in which the glove body portion and the sleeve portion are continuously knitted, the fabric is cut and sewn into a shape along the molding die, and is preliminarily along the molding die. The heat treatment can be performed after forming the sleeved gloves in a different shape. Therefore, regardless of the shape of the mold, the gloves with sleeves can be attached to the mold without difficulty, and the shape of the sleeve portion can be maintained in a shape along the mold. Therefore, the shape of the sleeve can be freely changed by changing the shape of the mold.
[0033]
In addition, since the type of fabric can be changed for the palm and upper, the functionality of sleeve gloves can be enhanced by using the palm fabric and the upper fabric properly according to the purpose of use. Can be made. For example, prepare a fabric knitted with hard knitting yarn such as Kevlar (registered trademark) and a fabric knitted with soft knitting yarn such as nylon, and use both fabric for palm and upper If used properly, the protective property can be enhanced on the side using the former fabric, while the flexibility can be enhanced on the side using the latter fabric.
[0034]
In addition, when sewing the fabric cut for the palm and the fabric cut for the upper part, it does not completely sew both together, leaving a part that is not stitched on the sleeve side, One or two slits can be easily provided on the sleeve side of the glove.
[0035]
【Example】
Hereinafter, one example of a glove with a sleeve concerning the present invention is described based on a drawing.
[0036]
As shown in FIG. 1, a sleeve-equipped glove A in this embodiment includes a
[0037]
The finger part 1 includes a
[0038]
Next, the manufacturing method of the glove A with a sleeve will be described along the steps (i) to (iv).
[0039]
(i) Knitting process As shown in FIG. 2, first, the
[0040]
That is, the
[0041]
In addition, in the process of knitting the
[0042]
The glove A with a sleeve knitted as described above is continuously knitted in a bag shape from the
[0043]
In FIG. 3, as another embodiment of the knitting process, a fabric 9 knitted continuously with a portion forming a
[0044]
In the other embodiment described above, as shown in FIG. 3 (a), first, the fabric 9 for forming the glove A with sleeves is knitted with the basic yarn and the welding yarn. That is, while the fabric 9 is knitted with the basic yarn, the knitting yarn is switched to the welding yarn at predetermined intervals, and the fabric knitted with the basic yarn and the location knitted with the welding yarn appear alternately at regular intervals. Make 9.
[0045]
Alternatively, while the fabric 9 is knitted with the basic yarn, the welding yarn is added at every predetermined interval, and the fabric 9 in which the locations knitted with the basic yarn and the locations where the welding yarn is added appears alternately at regular intervals. You can make it.
[0046]
Next, as shown in FIG. 3 (b), the fabric 9 is cut into the shape of a sleeve-glove A. That is, in the fabric 9, the fabric 9 is formed so that the portion knitted with the basic yarn becomes the
[0047]
Thus, the glove A with a sleeve can also be manufactured from the fabric 9 in which the
[0048]
(ii) Mold mounting step Next, the sleeve-equipped gloves A formed in the knitting step are mounted on the molding die 10 provided for heat treatment. The
[0049]
As described above, in this embodiment, the shape of the
[0050]
As shown in FIG. 4, the shape of the
[0051]
Further, as shown in FIG. 6 (a), a tip
[0052]
When the tip
[0053]
On the other hand, when the
[0054]
Therefore, as in the present embodiment, when the
[0055]
(iii) Coating process Next, the
[0056]
That is, as shown in FIG. 7, the glove A with sleeves is tilted together with the
[0057]
Thus, by inserting the coating process between the mold mounting process and the heat treatment process, the welding yarn of the
[0058]
As shown in FIG. 1, in this embodiment, the coating is applied only to the
[0059]
(iv) Heat treatment step Next, the sleeve-glove A to which the
[0060]
As described above, the heat treatment is performed in a state of being attached to the
[0061]
As described above, the sleeve-attached gloves A manufactured according to the steps (i) to (iv) are hardened and reinforced, and the shape of the sleeve-shaped glove A is expanded toward the
[0062]
【The invention's effect】
The present invention is carried out in the form as described above. In the present invention according to claim 1 , the little finger part, the ring finger part, the middle finger part, and the index finger part are knitted in order with the basic thread, and the four finger parts are continuously connected. Knitting the four barrels, then knitting the thumb, knitting the five barrels so that the thumb and the four barrels are continuous, and then using the welding thread In order to form the sleeve portion into a predetermined shape, a knitting step of knitting the sleeve portion continuously to the portion, a mold attachment step of attaching the portion corresponding to the sleeve portion to a molding die formed in a predetermined shape, By heat-treating the welded yarn to the sleeve part while being attached to the mold, the sleeve part is cured and reinforced with the welded yarn, the shape of the sleeve part is maintained and the sleeve part is not easily broken. In addition, a heat treatment step for forming so as to be easily attached and detached . This makes it possible to harden and reinforce at least the sleeve part with the welded yarn, and to form the sleeve part into a predetermined shape along the mold, and to keep the same shape and make the sleeve part difficult to break. It is possible to manufacture gloves with sleeves that can be easily attached and detached. Moreover, since the glove body and sleeve are knitted continuously, the gloves with sleeves can save the labor of sewing the glove body and sleeve separately, and reduce manufacturing costs. Can do. According to the second aspect of the present invention, the base portion of the glove body is knitted with the basic yarn, then the base yarn is knitted with the weld yarn added at predetermined intervals while the base yarn is knitted. The fabric of the sleeve portion is knitted continuously with the fabric of the portion constituting the glove body so that the portion where the welded yarn is added and the portion where the welded yarn is added alternately appear, and then the fabric is held in advance. A knitting process of stitching both parts after being cut into a part and an upper part, a mold attaching process of attaching to a molding die in which a portion corresponding to the sleeve part is formed in a predetermined shape, and the sleeve part in a predetermined shape In order to form the sleeve, the heat treatment is carried out in a state where it is mounted on the mold, and the welded yarn is welded to the sleeve portion, so that the sleeve portion is cured and reinforced with the welded yarn, and the shape of the sleeve portion is retained. A heat treatment step that makes the sleeve part difficult to break and is shaped so that it is easy to attach and detach, A. That is, first, in the “fabric” state, the little finger part, ring finger part, middle finger part, index finger part, four torso part, thumb part, and five torso part of the glove body part are knitted, and then the sleeve part When weaving as a fabric, welding yarn is added to the basic yarn at regular intervals so that the basic yarn and welding yarn appear alternately at regular intervals, and at least the sleeve is cured and reinforced with the welding yarn, and the sleeve Can be formed into a predetermined shape along the mold, and the sleeve can be made difficult to break by maintaining the same shape, and a glove with a sleeve that can be easily attached and detached can be manufactured. Moreover, since the glove body and sleeve are knitted continuously, the gloves with sleeves can be manufactured separately, and the labor of sewing the glove body and sleeve separately can be saved. Can be reduced. In addition, since there is no stitching portion between the glove body and the sleeve portion in this way, when the gloves with sleeves are attached or detached, the stitching portion does not touch the hand and the wearability is not lowered. Good sleeved gloves can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an embodiment of a glove with a sleeve according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a knitting process.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a knitting process as another embodiment.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a mold mounting process.
FIG. 5 is an explanatory view of a mold as another embodiment.
FIG. 6 is a partial explanatory view of a molding die as another embodiment.
FIG. 7 is an explanatory diagram of a coating process.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a coating process.
FIG. 9 is an explanatory diagram of a heat treatment step.
[Explanation of symbols]
A Glove with sleeve b Boundary part 1
5b Open end of sleeve
5a end
16 Coating material
Claims (2)
この後、溶着糸を用いて前記五本胴部に連続して袖部を編む編み工程と、
前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、
前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有することを特徴とする袖付手袋の製造方法。 Using the basic thread, the little finger, ring finger, middle finger, and index finger are knitted in order, and the four torso are knitted in succession to these four fingers, then the thumb is knitted, and the thumb and the four Knit five torso to be continuous with the torso,
After this, a knitting step of knitting a sleeve continuously to the five barrels using a welding yarn ,
A mold mounting step of mounting on a molding die formed in a predetermined shape at a location corresponding to the sleeve portion;
In order to form the sleeve portion into a predetermined shape, the sleeve portion is cured and reinforced with the welded yarn by heat-treating the sleeve with the forming die and welding the welded yarn to the sleeve portion. And a heat treatment step of forming the sleeve portion so as to be easy to attach and detach, while maintaining the shape of the sleeve.
次いで、基本糸で生地を編みながら所定間隔ごとに溶着糸を追加して、基本糸により編まれた箇所と、溶着糸が追加された箇所とが一定間隔で交互に現れるように、前記手袋本体部を成す部分の生地に連続して袖部の生地を編み、 Then, the glove body is knitted with the basic yarn while adding the welding yarn at predetermined intervals, so that the portions knitted with the basic yarn and the portions added with the welding yarn appear alternately at regular intervals. The fabric of the sleeve is knitted continuously to the fabric of the part that forms the part,
その後、同生地を予め掌部用と甲部用に裁断した後、両者を縫合する編み工程と、 Then, after cutting the fabric in advance for the palm part and for the upper part,
前記袖部に対応する箇所を所定の形状に形成した成形型に装着する型装着工程と、 A mold mounting step of mounting a portion corresponding to the sleeve portion on a molding die formed into a predetermined shape;
前記袖部を所定の形状に成形するために、前記成形型に装着した状態で加熱処理して溶着糸を袖部に溶着させることにより、袖部を溶着糸により硬化・補強して、袖部の形状を保形して袖部を折れにくくすると共に、着脱し易いように成形する熱処理工程と、を有することを特徴とする袖付手袋の製造方法。 In order to form the sleeve portion into a predetermined shape, the sleeve portion is cured and reinforced with the welded yarn by heat-treating the sleeve with the forming die and welding the welded yarn to the sleeve portion. And a heat treatment step of forming the sleeve portion so that the sleeve portion is not easily broken and is easy to attach and detach.
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