JP4392923B2 - Bus duct connection - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はオフィスビル等で電気幹線路を形成するバスダクトの接続部に係り、バスダクト導体端部相互の電気的接続を良好にし、且つその状態を長期に亘って維持することができるバスダクト接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オフィスビル等で電気幹線路を形成する場合にバスダクトが使用されており、バスダクトの端部相互はバスダクト接続部で接続される。そして、バスダクト接続部に関する技術として例えば実開昭55−25794号のバスダクト接続部が開示され、このバスダクト接続部では、接続すべきバスダクトの導体端部相互を重ね合わせ面又は突き合わせ面の少なくとも一部で溶接して電気的に接続している。
【0003】
また、他のバスダクト接続部として特公昭53−32874号には、重ね合わせによるバスダクトの接続部に関し、円形の皿バネワッシャーからなるバネ部材を介してボルトにより締め付け、前記バネ部材の締付荷重によってバスダクト端部相互の電気的接続を行うものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実開昭55−25794号によるバスダクトの接続では、バスダクトの導体端部相互の接続強度は増加するが、施工現場での溶接作業及び仕上作業が必要となって施工作業が煩雑になると共に、施工コスト等が高価になってしまうという不具合を生じていた。
【0005】
また、特公昭53−32874号によるバスダクトの接続では、バネ部材である円形の皿バネワッシャーを使用して直接ダクト側板継板に締付されている構造のため、重ね合わせによるバスダクトの接続の場合は良いが、近年多く行われている接続すべきバスダクトの導体端部相互を突き合わせで接続する場合には、前記バネ部材による押圧力が電気的に接続される接触面以外に掛かり、バスダクト接続部が変形する等の不具合が生ずる。
【0006】
本発明は上記不具合を解消するためになされたものであって、施工作業が容易で且つ施工コスト等が安価であると共に、バスダクトの接続をする際の締着具による押圧力を効率よく必要な箇所に掛けることにより、電気的に接続する接触面の押圧力を維持し、長期に亘って高い安全性を確保しながら使用できるバスダクト接続部を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のバスダクト接続部は、絶縁セパレータ間に挿入される接続すべきバスダクト導体端部相互を電気的に接続可能であり、外側に押さえ部材を介して締着されるバスダクト接続部に於いて、該押さえ部材が該導体端部の電気的接続面を該締着に伴い強勢を置いて押圧可能であることを特徴とする。
【0008】
上記押圧は、前記押さえ部材に押さえ凸部を形成し、前記電気的接続面を該押さえ凸部が前記締着に伴って押圧することで行う、或いは押さえ部材を緩やかな略W形とすることで行う等による。
【0009】
例えば、接続すべきバスダクト導体端部が挿入されるように配設されている複数の絶縁セパレータと、該絶縁セパレータを両外側から狭持するダクト側板継板と、該絶縁セパレータ及び該ダクト側板継板を両外側から狭持する押さえ部材と、該絶縁セパレータ、該ダクト側板継板及び該押さえ部材を一括締着する締着具を有し、該押さえ部材の該ダクト側板継板との接触面に押さえ凸部が形成され、該導体端部の電気的接続面を該押さえ凸部が該締着具の締め付けに伴って押圧可能なバスダクト接続部である。前記電気的接続面は、例えば絶縁セパレータ間に導体端部相互を電気的に接続できるように配設されている導電性接続部材と前記導体端部との接触面、或いは前記導体端部相互の接触面等である。
【0010】
さらに上記バスダクト接続部に於いて、前記押さえ凸部が、前記押さえ部材の接続すべきバスダクトの導体長さ方向両端部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバスダクト接続部。
【0011】
さらに上記バスダクト接続部に於いて、前記押さえ部材に外向きの補強片が設けられていることを特徴とする。例えば前記補強片は、前記押さえ部材周辺の少なくとも一部を外方に向かって折り返した屈曲部により形成し、又前記押さえ部材の接続すべきバスダクトの導体幅方向両端部に設けると好適である。また、本発明のバスダクト接続部は、上記バスダクト接続部に於いて、前記押さえ部材と前記絶縁セパレータとの間に、板状体で、その中央部に導体幅方向に延びる凹溝を有するダクト側板継板が設けられ、前記押さえ部材が、該凹溝内に設けられることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明のバスダクト接続部は、例えば絶縁セパレータ、ダクト側板継板、押さえ部材を締着具で一括締着され、押さえ部材のダクト側板継板との接触面、即ち押さえ部材の内側面に押さえ凸部が形成され、前記押さえ凸部の押圧力が接続すべきバスダクトの導体端部相互を電気的に接続するための接触面に掛かるようになっている。その際、接続すべきバスダクトの同相の導体端部相互を突き合わせて、これらに導電性接続部材を添わせて電気的に接続する場合は、各導体端部と前記導電性接続部材との接触面に、接続すべきバスダクトの導体端部相互を重ね合わせて電気的に接続する場合は、各導体端部同士の重なる箇所である接触面に、押さえ部材に設けられた押さえ凸部の押圧力が掛かるようにする。これにより、長期に亘って高い安全性を確保しながら使用できる。
【0013】
さらに、前記押さえ凸部を接続すべきバスダクトの導体長さ方向両端部に設けることにより、必要最小限箇所のみに押さえ凸部の押圧力を掛けて突き合わせ方式の接続等に良好に対応でき、且つ押さえ凸部による押圧力がバスダクト接続部内の導体長さ方向の離れた位置で少なくとも二点で掛かるため、より安定したバスダクトの接続が可能になる。この押さえ凸部は導体長さ方向両端縁部に於いて導体幅方向に細長く形成すると、押圧力を点で掛けるよりも少なくとも線で広範囲に、例えば導体幅全体に押圧力を掛けることが可能になり、一層安定したバスダクトの接続ができて好適である。
【0014】
そして、前記押さえ部材に外方に向かって補強片を設けることにより、押さえ部材自体の強度が増し、押さえ凸部にかかる外側への力に対しての押さえ部材の変形を未然に防ぐことができる。さらに、押さえ部材の周辺に設けられた外方に向かって折り返された屈曲部を前記補強片にすると、押さえ部材自体の製造単価が安価で済み、全体的に安価なバスダクト接続部を提供することが可能となる。また、接続すべきバスダクトの導体幅方向両端部に前記補強片を設けると、押さえ凸部にかかる外方に向かう力に対して有効に作用して好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバスダクト接続部を図に於ける具体的な実施形態に基づいて説明する。図1は本発明のバスダクト接続部及び突き合わせ接続するバスダクトの分離状態を示す斜視図、図2はその正面図、図3はバスダクト接続部の斜視図、図8は本発明のバスダクト接続部及び突き合わせ接続するバスダクトの接続状態を示す正面図、図9は図8の一部断面平面図、図10は本発明のバスダクト接続部の一部断面側面図である。
【0016】
図1乃至図3と図8乃至図10に於いてバスダクト接続部1には、所定間隔を空けて板形の絶縁セパレータ2が4つ配設され、両外側に位置する絶縁セパレータ2・2の外側にはダクト側板継板3・3が配設されており、第一と第二の絶縁セパレータ2a・2b間、第二と第三の絶縁セパレータ2b・2c間、第三と第四の絶縁セパレータ2c、2d間にはそれぞれ絶縁セパレータ2に添って二枚の導電性接続部材4・4が設けられている。導電性接続部材4の枚数は二枚に限らず一枚など適宜である。
【0017】
なお本実施形態の絶縁セパレータ2は、平面視略方形で面積の大きい絶縁セパレータ2mが六枚と、面積の小さい絶縁セパレータ2nが四枚で構成され(図10参照)、両外側の絶縁セパレータ2は面積の大きい絶縁セパレータ2m一枚と面積の小さい絶縁セパレータ2n一枚により一つの絶縁セパレータ2として形成され、中側の絶縁セパレータ2は面積の大きい二枚の絶縁セパレータ2m間に面積の小さい絶縁セパレータ2nを介在し、計三枚で一つの絶縁セパレータ2として形成されている。これは沿面距離を確保するためのもので、バスダクト接続部1内の絶縁セパレータ2は4つとなる。以下では結合された各絶縁セパレータ2を一つの絶縁セパレータとして扱う。
【0018】
ダクト側板継板3は平面視略方形の板状体で、接続すべきバスダクト8の導体長さ方向の両端縁を略直角に外方に向かって屈曲する第一屈曲片32aと、第一屈曲片32aの端部をさらに導体長さ方向に屈曲する第二屈曲片32bが形成され、その中央部に導体幅方向に延びる凹溝を有する形状を成している。前記凹溝の幅は後述する押さえ部材5の幅よりも広ければ適宜であるが、押さえ部材5よりも僅かに広く形成するなど押さえ部材5が嵌り込む程度の大きさにすると好適である。これにより、ボルト71の締め付けによる押さえ部材5の共回りを防止でき、更にはバスダクト接続部1でバスダクト8・8相互を接続する際に、バスダクト側板81がダクト側板継板3に内接しながら第一屈曲片32aまで挿入できると共に、押さえ部材5の押さえ凸部53を良好な位置に配設することが可能で、バスダクト8・8の接続の施工性を向上でき且つその接続状態も良好になる。
【0019】
そして、ダクト側板継板3・3の両外側には一対の押さえ部材5・5が設けられ、押さえ部材5・5によって絶縁セパレータ2、導電性接続部材4、ダクト側板継板3が狭持されている。
【0020】
ここで押さえ部材5について詳細に説明する。図4は本発明に於ける押さえ部材の斜視図、図5は本発明に於ける押さえ部材の正面図、図6は図5の一部断面左側面図、図7は図5の一部断面底面図、図11はバスダクト導体端部と導電性接続部材との接触面を示す斜視図である。
【0021】
図4乃至図7に於いて押さえ部材5は平面視略方形で、上下両端縁には折り返された屈曲部で形成された補強片52が設けられ、左右両端部には導体幅方向に長い略楕円形の押さえ凸部53が絞り成形で形成されている。押さえ部材5の略中央部には締着具挿通孔51が穿設され、締着具7であるボルト71が挿入されるようになっている。また図5の二点鎖線は締着具7である皿バネ73が接する場所を示し、ボルト71とナット72の締め付けで押さえ部材5全体に締付力が掛かる程度の大きさを有している。
【0022】
押さえ凸部53の位置は、同相のバスダクト8・8の導体端部80a・80aを電気的に接続するための接触面、例えば図11に示すように導電性接続部材4と導体端部80aとの接触面に押圧力が掛かる位置にすると良好である。即ち、導体長さ方向を中心に線対称の略楕円形でなる押さえ凸部53・53は複数の導体端部80aの両外側に位置し、両外側の押さえ凸部53・53同士を結ぶ線上に前記接触面が存在することになるので、押さえ凸部53による押圧力がそのまま前記接触面に掛かることになる。そして、左右両端部の押さえ凸部53・53は、接続すべきバスダクト8と導電性接続部材4との接触面で、且つ締着具7を中心に導体長さ方向に出来るだけ離反した位置に設けることによって、より強固且つ安定したバスダクト8・8相互の接続を可能にする。
【0023】
なお本実施形態の押さえ凸部53は、突き合わせ方式等によるバスダクト8の接続に対応するため、押さえ部材5のバスダクト導体80の長さ方向両端部に形成されているが、重ね合わせ方式等のバスダクトの接続では別の場所でもよく、又片側の押さえ部材5にのみ押さえ凸部53を形成して押圧する構成にすることも可能であり、押さえ凸部53で接触面が押圧される構成であれば、押さえ凸部53の位置、形状、大きさは適宜である。
【0024】
加えて押さえ凸部53を導体長さ方向両端部に形成する場合等には、押さえ凸部53によってダクト側板継板3と押さえ部材5間に非接触面が存在すると共に、締着具7で締着力が押さえ凸部53に掛かり、締着具7による締着力で押さえ部材5の中心がへこむ等の変形が発生する可能性があるので、上記のように適宜箇所に補強片を設けるとよい。例えば押さえ凸部53を導体長さ方向両端部に形成された押さえ部材5の場合等には、押さえ部材5の導体幅方向両端縁に補強片52を形成すると好適であり、更には外方に向かって折り返して形成した屈曲部を補強片52にすることで、安価に押さえ部材5を形成することが可能になって一層良好である。
【0025】
そして、絶縁セパレータ2及び導電性接続部材4の略中央には略方形の挿通孔21、41がそれぞれ形成され、前記挿通孔21、41には絶縁スリーブ6が挿通されている。さらにダクト側板継板3、押さえ部材5及び絶縁スリーブ6の略中心には締着具挿通孔31、51、61が形成され、ボルト71、ナット72及び皿バネ73からなる締着具7のボルト71が挿通されている。バスダクト接続部1は、絶縁セパレータ2、ダクト側板継板3、導電性接続部材4、押さえ部材5は、絶縁スリーブ6の締着具挿通孔61にボルト71を挿通するなど、ボルト71やナット72で予め仮締着され、バスダクト8を接続していない場合にも仮組されたユニットになっている。
【0026】
上記バスダクト接続部1によるバスダクト8・8の接続は、以下のように行われる。
【0027】
まず、接続すべきバスダクト8の端部には絶縁被覆された導体80が導かれ、所定間隔で板状の導体端部80aが3つ等複数設けられ、導体端部80aの両外側には接続作業を容易にするために内向きの段部81aが形成されたバスダクト側板81が配設されている。
【0028】
そして、対向するバスダクト8・8相互は、各導体端部80aを各絶縁セパレータ2・2間に配設されている二枚の導電性接続部材4・4間に絶縁スリーブ6近傍まで挿入され、同相の導体端部80a・80a同士は導電性接続部材4を介して電気的に接続されると共に、両バスダクト側板81・81は両ダクト側板継板3・3の内側面に接触するように位置し、ダクト側板継板3及びバスダクト側板81に設けられた孔にビス82を挿入されビス止め等で固定される。このとき絶縁セパレータ2によって異相の導体端部80a・80a間及び最外側の導体端部80aとダクト側板継板3との間は絶縁される。そして、ダクト側板継板3を押さえ部材5で押すように皿バネ73を設け、皿バネ73を介して締着具挿通孔51等にボルト71を挿入し、ナット72を締め付けてバスダクト接続部1を一括本締着してバスダクト8・8相互を接続する構成である。
【0029】
なお接続すべきバスダクト8の導体端部80a間で且つ導電性接続部材4間には、分岐用ボックス等のプラグイン分岐用端子が挿入できるように受入接続部として分岐用空隙10が形成され(図10参照)、分岐用空隙10に挿入されたプラグ分岐用端子は両側に位置する導電性接続部材4・4で狭持され分岐されることになる。分岐用空隙10は、本実施形態のように導電性接続部材4の幅を導体端部80aの幅より広く設けることで、導体端部80aの上方で且つ導電性接続部材4・4間に形成されるようにしてもよく、分岐用端子の挿入可能数を増やすことが可能になる。
【0030】
さらに対向するバスダクト8・8相互を接続したバスダクト接続部1には、受入接続部が位置する分岐に対応した開放面に塵埃などの侵入を防止するためのカバー部材11が設けられる。カバー部材11は断面略コ字形に形成され、そのほぼ中央部には少なくとも分岐用ボックス等のプラグイン分岐用端子が挿入可能な大きさのプラグイン開口部11aが形成されている。カバー部材11は受入接続部のダクト側板継板3の外側から嵌められ、カバー部材11の外方からバスダクト8へビス9等をねじ込んで固定されることになる。
【0031】
次に、本発明に於ける押さえ部材の別の実施例について説明する。図13は第2実施例の押さえ部材を示す斜視図、図14は第3実施例の押さえ部材を示す斜視図、図15は第4実施例の押さえ部材を示す斜視図である。
【0032】
図13に於ける押さえ部材5は略中心に締着具挿通孔51が穿設され、左右両端部に細長い押さえ凸部53・53が形成されているもので、補強片を有しないものである。この場合、押さえ部材5自体の強度を増すために、押さえ部材5の肉厚を厚くすると良好である。
【0033】
図14に於ける押さえ部材5は略中心に締着具挿通孔51が穿設され、押さえ凸部53が導体長さ方向両端部の上下に1つずつ設けられており、上下両端縁に補強片52・52が形成されている。本実施例では補強片52は上下両端縁に形成したが、押さえ凸部53を導体長さ方向両端部の上下に1つずつ設ける場合等には、押さえ部材5の変形を一層防止するため、補強片52を押さえ部材5の上下両端縁及び左右両端縁の全周に周設すると好適である。
【0034】
図15に於ける押さえ部材5は略中心に締着具挿通孔51が穿設され、左右両端部に細長い押さえ凸部53・53が形成されており、別部材の補強片52・52が上下両端部に溶接等で取り付けられている。また別部材の押さえ凸部53が溶接等で取り付けられる構成としてもよい。
【0035】
なお押さえ凸部53は押さえ部材5のダクト側板継板3との接触面等に形成され、バスダクト8の導体端部80aの電気的接続面を押圧可能なものであれば本発明に含まれる。
【0036】
次に、重ね合わせ方式によってバスダクトの接続が行われる場合に於ける本発明のバスダクト接続部の実施形態について説明する。図12は本発明のバスダクト接続部及び重ね合わせ接続するバスダクトの接続状態を示す一部断面平面図である。
【0037】
図12に於けるバスダクト接続部1は上述した突き合わせ方式によるバスダクト接続部1の構成とほぼ同様であるが、重ね合わせ方式の場合には、接続すべきバスダクト8の各導体端部80aに導体幅方向略中央位置に導体長さ方向の凹部80bが形成されており、各導体端部80aが絶縁セパレータ2・2間に挿入されて重ね合った状態で接続される際に、各凹部80bは導体端部80a挿入時に邪魔になる絶縁スリーブ6に嵌め込まれた状態になる。
【0038】
そして、バスダクト接続部1内で導体端部80a・80aは相互に重なり合って電気的に接続され、押さえ部材5の押さえ凸部53は、重なり合った導体端部80a・80aの接触面に押圧力が掛かるように設けられている。前記接触面に押圧力が掛かる構成であれば前記押さえ凸部53の位置、形状、数等は適宜であるが、押さえ凸部53を複数個所設ける場合には、押さえ凸部53のうち接触面と重ならない部分を形成すると、その部分がへこんでダクト側板継板3自体が変形する恐れがあるので、全ての押さえ凸部53が接触面と重なり合うようにすることが望ましい。また、1つの押さえ凸部53全体が接触面を押圧する必要はなく、押さえ凸部53の一部分のみが接触面を押圧するように構成してもよい。
【0039】
以上、本発明のバスダクト接続部の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張及び変形をすることができる。
【0040】
上記実施形態では三線式のバスダクト8のバスダクト接続部1について説明したが、これに限定されるものではなく、二線式又は四線式以上のバスダクトに関しても、押さえ凸部を有する押さえ部材を設け、押さえ凸部による押圧力が電気的に接続する接触面に掛かるものであれば本発明に含まれる。
【0041】
また、上記実施形態では押さえ部材5の形状を平面視略方形に形成するように説明したが、押さえ部材の形状、大きさ、個数等は上記実施形態に限定されるものではなく、大容量のバスダクトの場合などは個数を増やす等してもよい。さらに押さえ凸部、補強片の形状、大きさ、個数、形成場所等や、バスダクト、バスダクト接続部の形状、構成、接続方法等は、上記実施形態に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】
本発明のバスダクト接続部は上記構成であるから、施工作業が容易で且つ施工コスト等が安価であると共に、バスダクトの接続をする際の締着具による押圧力を効率よく必要な箇所に掛けることにより、電気的に接続する接触面の押圧力を維持し、長期に亘って高い安全性を確保しながら使用することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバスダクト接続部及び突き合わせ接続するバスダクトの分離状態を示す斜視図。
【図2】本発明のバスダクト接続部及び突き合わせ接続するバスダクトの分離状態を示す正面図。
【図3】本発明のバスダクト接続部の斜視図。
【図4】本発明に於ける押さえ部材の斜視図。
【図5】本発明に於ける押さえ部材の正面図。
【図6】図5の一部断面左側面図。
【図7】図5の一部断面底面図。
【図8】本発明のバスダクト接続部及び突き合わせ接続するバスダクトの接続状態を示す正面図。
【図9】図8の一部断面平面図。
【図10】本発明のバスダクト接続部の一部断面側面図。
【図11】バスダクト導体端部と導電性接続部材との接触面を示す斜視図。
【図12】本発明のバスダクト接続部及び重ね合わせ接続するバスダクトの接続状態を示す一部断面平面図。
【図13】本発明に於ける第2実施例の押さえ部材を示す斜視図。
【図14】本発明に於ける第3実施例の押さえ部材を示す斜視図。
【図15】本発明に於ける第4実施例の押さえ部材を示す斜視図。
【符号の説明】
1 バスダクト接続部
2、2a、2b、2c、2d、2m、2n 絶縁セパレータ
3 ダクト側板継板
4 導電性接続部材
5 押さえ部材
52 補強片
53 押さえ凸部
7 締着具
8 バスダクト
80a 導体端部
81 バスダクト側板
11 カバー部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bus duct connection portion that forms an electric trunk line in an office building or the like, and relates to a bus duct connection portion that can improve electrical connection between bus duct conductor ends and can maintain the state for a long period of time. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a bus duct is used when an electric trunk line is formed in an office building or the like, and ends of the bus duct are connected to each other by a bus duct connecting portion. For example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 55-25794 discloses a bus duct connecting portion as a technology related to the bus duct connecting portion. In this bus duct connecting portion, conductor end portions of the bus duct to be connected are overlapped with each other at least a part of the overlapping surface or the butting surface. Are welded and electrically connected.
[0003]
Japanese Patent Publication No. 53-32874 discloses another bus duct connecting portion, which is a superposed bus duct connecting portion, which is tightened with a bolt via a spring member made up of a circular disc spring washer, and according to the tightening load of the spring member. An electrical connection between the bus duct ends is disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the connection of the bus duct according to Japanese Utility Model Publication No. 55-25794, the connection strength between the conductor ends of the bus duct increases, but the welding work and finishing work at the construction site become necessary and the construction work becomes complicated. There was a problem that the construction cost became expensive.
[0005]
In addition, in the connection of the bus duct according to Japanese Examined Patent Publication No. 53-32874, it is a structure in which a circular disc spring washer, which is a spring member, is directly fastened to the duct side plate joint plate. However, when the conductor ends of bus ducts to be connected, which have been widely used in recent years, are connected to each other by butt contact, the pressing force by the spring member is applied to a portion other than the contact surface to be electrically connected. This causes problems such as deformation.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and the construction work is easy and the construction cost is low, and the pressing force by the fastening tool when connecting the bus duct is required efficiently. An object of the present invention is to provide a bus duct connecting portion that can be used while being kept high in safety by maintaining a pressing force of a contact surface to be electrically connected by being hooked on a portion.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The bus duct connection portion of the present invention is capable of electrically connecting the bus duct conductor end portions to be connected inserted between the insulating separators, and in the bus duct connection portion fastened to the outside via a pressing member. The pressing member is capable of pressing the electrical connection surface of the end portion of the conductor with a force with the fastening.
[0008]
The pressing is performed by forming a pressing convex portion on the pressing member and pressing the electrical connection surface with the pressing convex portion along with the fastening, or making the pressing member into a gentle substantially W shape. Etc.
[0009]
For example, a plurality of insulating separators arranged so that end portions of bus duct conductors to be connected are inserted, a duct side plate joining plate that sandwiches the insulating separator from both outsides, the insulating separator and the duct side plate joining unit. A pressing member for holding the plate from both outer sides, the insulating separator, the duct side plate joining plate, and a fastener for fastening the holding member together, the contact surface of the pressing member with the duct side plate joining plate A pressing convex portion is formed on the conductor end portion, and the pressing convex portion is a bus duct connecting portion capable of pressing the electrical connection surface of the conductor end portion as the fastener is tightened. The electrical connection surface is, for example, a contact surface between a conductive connection member and the conductor end portion arranged so as to be able to electrically connect the conductor end portions between insulating separators, or between the conductor end portions. Such as a contact surface.
[0010]
2. The bus duct connection portion according to
[0011]
Further, in the bus duct connecting portion, an outward reinforcing piece is provided on the pressing member. For example, it is preferable that the reinforcing piece is formed by a bent portion in which at least a part of the periphery of the pressing member is folded outward, and provided at both ends in the conductor width direction of the bus duct to which the pressing member is to be connected. Further, the bus duct connecting portion of the present invention is a duct side plate having a concave body extending in the conductor width direction at the center portion between the pressing member and the insulating separator in the bus duct connecting portion. A connecting plate is provided, and the pressing member is provided in the concave groove .
[0012]
[Action]
The bus duct connecting portion of the present invention has, for example, an insulating separator, a duct side plate joint plate, and a pressing member that are fastened together by a fastener, and a pressing protrusion on the contact surface of the pressing member with the duct side plate connecting plate, that is, the inner surface of the pressing member. A portion is formed, and the pressing force of the pressing convex portion is applied to the contact surface for electrically connecting the conductor end portions of the bus duct to be connected. At that time, in the case where the conductor ends of the same phase of the bus duct to be connected are abutted and electrically connected by attaching a conductive connecting member thereto, the contact surface between each conductor end and the conductive connecting member In addition, when the conductor ends of the bus duct to be connected are overlapped and electrically connected to each other, the pressing force of the pressing convex portion provided on the pressing member is applied to the contact surface where each conductor end overlaps. Try to hang it. Thereby, it can be used while ensuring high safety over a long period of time.
[0013]
Furthermore, by providing the pressing convex portions at both ends of the conductor length direction of the bus duct to be connected, the pressing force of the pressing convex portions can be applied only to the minimum necessary portions, and the connection of the butting method can be handled well, and Since the pressing force by the pressing convex portion is applied at at least two points at positions away from each other in the conductor length direction in the bus duct connecting portion, it is possible to connect the bus duct more stably. If the pressing projections are elongated in the conductor width direction at both ends in the conductor length direction, it is possible to apply the pressing force over a wide area at least in a line, for example, the entire conductor width, rather than applying a pressing force with a point. Therefore, the bus duct can be connected more stably.
[0014]
Further, by providing the reinforcing member outwardly on the pressing member, the strength of the pressing member itself is increased, and deformation of the pressing member against an outward force applied to the pressing convex portion can be prevented in advance. . Furthermore, when the bent portion that is turned back outwardly provided around the pressing member is used as the reinforcing piece, the manufacturing cost of the pressing member itself can be reduced, and an inexpensive bus duct connecting portion is provided as a whole. Is possible. In addition, it is preferable to provide the reinforcing pieces at both ends of the bus duct to be connected in the conductor width direction, because it effectively acts against the outward force applied to the pressing projection.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the bus duct connecting portion of the present invention will be described based on specific embodiments in the drawings. 1 is a perspective view showing a separated state of a bus duct connecting portion and a bus duct to be butt connected, FIG. 2 is a front view thereof, FIG. 3 is a perspective view of the bus duct connecting portion, and FIG. 8 is a bus duct connecting portion and a butt of the present invention. FIG. 9 is a partially sectional plan view of FIG. 8, and FIG. 10 is a partially sectional side view of the bus duct connecting portion of the present invention.
[0016]
In FIG. 1 to FIG. 3 and FIG. 8 to FIG. 10, the bus
[0017]
The insulating
[0018]
The duct side plate
[0019]
A pair of pressing
[0020]
Here, the pressing
[0021]
4 to 7, the pressing
[0022]
The position of the
[0023]
Note that the
[0024]
In addition, when the pressing
[0025]
Then, substantially rectangular insertion holes 21 and 41 are formed at substantially the center of the insulating
[0026]
The
[0027]
First, an insulating
[0028]
The opposing
[0029]
Note that a branching
[0030]
Further, the bus
[0031]
Next, another embodiment of the pressing member in the present invention will be described. FIG. 13 is a perspective view showing the pressing member of the second embodiment, FIG. 14 is a perspective view showing the pressing member of the third embodiment, and FIG. 15 is a perspective view showing the pressing member of the fourth embodiment.
[0032]
The
[0033]
In FIG. 14, the pressing
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
Next, an embodiment of the bus duct connecting portion of the present invention when the bus ducts are connected by the superposition method will be described. FIG. 12 is a partial cross-sectional plan view showing a connection state of the bus duct connecting portion and the bus duct to be overlap-connected according to the present invention.
[0037]
The bus
[0038]
The
[0039]
As mentioned above, although embodiment of the bus duct connection part of this invention was described, this invention is not limited to the said embodiment, The following expansion and deformation | transformation can be carried out.
[0040]
In the above embodiment, the bus
[0041]
In the embodiment described above, the shape of the
[0042]
【The invention's effect】
Since the bus duct connecting portion of the present invention has the above-described configuration, the construction work is easy and the construction cost is low, and the pressing force by the fastening tool when connecting the bus duct is efficiently applied to the necessary place. Thus, there is an effect that the pressing force of the contact surface to be electrically connected is maintained and the contact surface can be used while ensuring high safety over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a separated state of a bus duct connecting portion and a bus duct to be butt-connected according to the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a separated state of a bus duct connecting portion of the present invention and a bus duct to be butt-connected.
FIG. 3 is a perspective view of a bus duct connecting portion according to the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of a pressing member in the present invention.
FIG. 5 is a front view of a pressing member according to the present invention.
6 is a partial cross-sectional left side view of FIG. 5;
7 is a partially sectional bottom view of FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a front view showing a connection state of the bus duct connecting portion of the present invention and the bus duct to be butt-connected.
9 is a partial sectional plan view of FIG. 8;
FIG. 10 is a partial cross-sectional side view of the bus duct connecting portion of the present invention.
FIG. 11 is a perspective view showing a contact surface between a bus duct conductor end and a conductive connecting member.
FIG. 12 is a partial cross-sectional plan view showing the connection state of the bus duct connection portion and the bus duct to be overlap-connected according to the present invention.
FIG. 13 is a perspective view showing a pressing member according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a perspective view showing a pressing member according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a perspective view showing a pressing member according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
外側に押さえ部材を介して締着されるバスダクト接続部に於いて、
該押さえ部材に押さえ凸部が形成され、
該導体端部の電気的接続面を該押さえ凸部が該締着に伴って押圧することを特徴とするバスダクト接続部。The bus duct conductor ends to be connected inserted between the insulating separators can be electrically connected to each other,
In the bus duct connection part that is fastened to the outside via a holding member,
A pressing projection is formed on the pressing member,
The bus duct connecting portion, wherein the pressing convex portion presses the electrical connecting surface of the conductor end portion with the fastening .
前記押さえ部材が、該凹溝内に設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のバスダクト接続部。 Between the pressing member and the insulating separator, a duct side plate joint plate having a concave groove extending in the conductor width direction is provided at the center portion in a plate-like body,
The bus duct connecting portion according to claim 1, wherein the pressing member is provided in the concave groove .
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