JP4392711B2 - Heavy duty pneumatic radial tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏平率が70%以下である場合に好適な重荷重用空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、ビード部の耐久性を向上するようにした重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいては、カーカス層の巻き上げ端部に応力が集中し、その巻き上げ端部を起点としてセパレーション故障を生じることがある。このようなセパレーション故障を防止するために、従来より、ビードフィラーのゲージを厚くしたり、ビード部に埋設されるナイロン補強層の枚数を増やすことにより、ビード部の歪みを抑制することが行われている。
【0003】
しかしながら、これら手法では、サイド部の剛性増加に伴ってベルト層のエッジへの負担が大きくなるため、トレッド部においてセパレーション故障を生じ易くなる。特に、偏平率が小さくサイド部の撓み領域が少ないタイヤは、サイド部の剛性増加による影響が顕著になる。また、ビードフィラーのゲージを厚くしたり、ナイロン補強層の枚数を増やすと、カーカスラインを変更する必要性を生じたり、タイヤの質量が増加するなどの不都合もある。
【0004】
一方、ビード部のセパレーション故障を防止するために、カーカス層の巻き上げ端部を低モジュラスのゴム層と高モジュラスのゴム層とで被覆することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このようにカーカス層の巻き上げ端部を被覆するゴム層の物性を特定することにより、カーカス層の巻き上げ端部を起点とするセパレーション故障を抑制することができる。しかしながら、この場合であっても、セパレーション故障の抑制効果は必ずしも十分ではなく、特に偏平率が小さい重荷重用空気入りラジアルタイヤについては更なる改善が要求されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−175122号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、カーカス層の巻き上げ端部を起点とするセパレーション故障を効果的に抑制し、ビード部の耐久性を向上することを可能にした重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、各ビード部に埋設されたビードコアの廻りに前記カーカス層を巻き上げた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記カーカス層の巻き上げ端部を独立気泡を有する発泡ゴム層で包み込み、更に該発泡ゴム層の外側全体を該発泡ゴム層よりもヤング率が高くかつ隣接する周辺ゴム層よりもヤング率が高いカバーゴム層で覆うようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
このようにカーカス層の巻き上げ端部を発泡ゴム層で包み込み、更に該発泡ゴム層の外側全体を高ヤング率のカバーゴム層で覆うことにより、カーカス層の巻き上げ端部での亀裂の発生を効果的に防止し、かつ亀裂の成長を効果的に防止することができる。従って、カーカス層の巻き上げ端部を起点とするセパレーション故障を効果的に抑制し、ビード部の耐久性を向上することができる。
【0009】
本発明において、発泡ゴム層の発泡率は3〜50%であることが好ましく、また発泡ゴム層の独立気泡の直径は20〜1000μmであることが好ましい。このように規定される発泡ゴム層は、セパレーション故障を防止する上で有効である。
【0010】
本発明は、特にサイド部の補強が制限される偏平率70%以下の重荷重用空気入りラジアルタイヤに好適である。つまり、本発明を偏平率70%以下の重荷重用空気入りラジアルタイヤに適用した場合、サイド部の剛性を過度に大きくする必要がないので、ベルト層の端部への負担を軽減し、トレッド部におけるセパレーション故障の発生をより確実に回避することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。
【0013】
図1に示すように、左右一対のビード部3,3間には、複数本のスチールコードをタイヤ径方向に配列してなるカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、各ビード部3に埋設されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。ビード部3には、複数本のスチールコードを引き揃えてなるスチール補強層6がカーカス層4に沿って埋設されている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、複数本の補強コードを引き揃えてなる複数のベルト層7が埋設されている。
【0014】
図2は上記重荷重用空気入りラジアルタイヤのビード部を拡大して示すものである。図2において、11は下側ビードフィラー、12は上側ビードフィラー、13はリムクッションゴム層である。上記重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、カーカス層4の巻き上げ端部4aは発泡ゴム層8で包み込まれ、更に発泡ゴム層8の外側がカバーゴム層9で覆われている。
【0015】
発泡ゴム層8は、多数の独立気泡を有している。そのため、通常は圧縮変形しないゴム材料であっても、独立気泡が潰れることで圧縮変形が可能である。これにより、発泡ゴム層8は変形に対して優れた追従性を発揮し、カーカス層4の巻き上げ端部4aにおける亀裂の発生を効果的に防止する。また、カーカス層4の巻き上げ端部4aで発泡ゴム層8に亀裂が生じた場合、その亀裂の成長が各独立気泡に到達する度に一時停止することになる。そのため、発泡ゴム層8は亀裂の成長を効果的に防止する。
【0016】
ここで、発泡ゴム層8の発泡率は3〜50%であると良い。この発泡率が3%未満であると変形に対する追従性が低下し、逆に50%を超えると操縦安定性等のタイヤ性能を損なう恐れがある。但し、発泡率とは発泡ゴム層8の見かけの体積に対する独立気泡の総体積の比率である。また、発泡ゴム層8における独立気泡の直径は20〜1000μmであると良い。独立気泡の直径が20μm未満であると亀裂の成長を停止させる効果が不足し、逆に1000μmを超えると操縦安定性等のタイヤ性能を損なう恐れがある。
【0017】
カバーゴム層9は、発泡ゴム層8よりもヤング率(100%モジュラス)が高く、かつ上側ビードフィラー12及びリムクッションゴム層13などの隣接する周辺ゴム層よりもヤング率(100%モジュラス)が高い。そのため、発泡ゴム層8に生じた亀裂がカバーゴム層9に到達したとしても、発泡ゴム層8とカバーゴム層9との間に剛性差が存在するので、その亀裂はカバーゴム層9に対して垂直に進展するのではなく発泡ゴム層8とカバーゴム層9との界面に沿って進展することになる。つまり、亀裂はカバーゴム層9の外部に拡散することなくカバーゴム層9の内部で処理される。従って、カバーゴム層9は亀裂の成長を効果的に防止する。
【0018】
発泡ゴム層8の100%モジュラスは0.5〜2.0MPaとし、カバーゴム層9の100%モジュラスは4〜20MPaにすると良い。但し、100%モジュラスはJIS K6251に準拠して測定されるものである。カバーゴム層9の厚さは0.5〜3.0mmであれば良い。
【0019】
上記重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、カーカス層4の巻き上げ端部4aを発泡ゴム層8で包み込み、更に発泡ゴム層8の外側を高ヤング率のカバーゴム層9で覆っているので、カーカス層4の巻き上げ端部4aでの亀裂の発生を効果的に防止し、かつ亀裂の成長を効果的に防止することができる。従って、カーカス層4の巻き上げ端部4aを起点とするセパレーション故障を効果的に抑制し、ビード部の耐久性を向上することができる。
【0020】
図3〜図4はそれぞれ本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤにおけるビード部の変形例を示すものである。図3において、発泡ゴム層8はタイヤ子午線断面において楕円形をなし、その長径がタイヤ径方向に配置されている。図4において、カバーゴム層9はタイヤ幅方向内側の内層9aと外側の外層9bとから構成されている。
【0021】
【実施例】
タイヤサイズ275/70R22.5の重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、ビード部の補強構造を下記のように種々異ならせた標準例、従来例1〜3、実施例及び比較例をそれぞれ製作した。
【0022】
標準例:
図6に示すように、ビード部3にナイロン補強層21を挿入したタイヤである。但し、ビードフィラー12の100%モジュラスは2.8MPaとし、リムクッションゴム層13の100%モジュラスは3.2MPaとした。
【0023】
従来例1:
図7に示すように、カーカス層の巻き上げ端部におけるビードフィラー12のゲージtを増やしたこと以外は、標準例と同じ構造を有するタイヤである。
【0024】
従来例2:
図8に示すように、ナイロン補強層21の枚数を増やしたこと以外は、標準例と同じ構造を有するタイヤである。
【0025】
従来例3:
図9に示すように、ナイロン補強層を設けずに、カーカス層4の巻き上げ端部4aを非発泡ゴム層22(100%モジュラス:1MPa)で被覆し、更にその外側をカバーゴム層23(100%モジュラス:14MPa)で被覆したこと以外は、標準例と同じ構造を有するタイヤである。
【0026】
実施例:
図2に示すように、ナイロン補強層を設けずに、カーカス層4の巻き上げ端部4aを発泡ゴム層8(100%モジュラス:1MPa)で被覆し、更にその外側をカバーゴム層9(100%モジュラス:14MPa)で被覆したこと以外は、標準例と同じ構造を有するタイヤである。
【0027】
比較例:
図5に示すように、ナイロン補強層を設けずに、カーカス層4の巻き上げ端部4aを発泡ゴム層8(100%モジュラス:1MPa)で被覆したこと以外は、標準例と同じ構造を有するタイヤである。
【0028】
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、カーカス層の巻き上げ端部における亀裂発生率及び亀裂長さを測定し、耐トレッドセパレーション性を評価し、更にタイヤ質量を測定し、その結果を表1に示した。
【0029】
亀裂発生率及び亀裂長さ:
試験タイヤを実車に装着して10万km走行後、ビード部の内部解析を行った。亀裂発生率については、左右のビード部をそれぞれ周上8分割して亀裂の発生状況を確認し、16点の確認箇所における亀裂発生箇所の比率(%)を求めた。また、亀裂長さについては、16点の確認箇所で測定された亀裂の総長さを求め、標準例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど亀裂が多いことを意味する。
【0030】
耐トレッドセパレーション性:
試験タイヤを実車に装着して10万km走行後、ベルトエッジ部の内部解析を行った。具体的には、カーカス層側から数えて2番目と3番目のベルト層の左右のエッジ部をそれぞれ周上8分割して亀裂の発生状況を確認し、32点の確認箇所における亀裂発生箇所の比率(%)を求めた。評価結果は、前記比率の逆数を用い、標準例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐トレッドセパレーション性が優れていることを意味する。
【0031】
タイヤ質量:
試験タイヤの質量を測定した。評価結果は、標準例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど質量が大きいことを意味する。
【0032】
【表1】
【0033】
この表1から判るように、従来例1,2のタイヤは、ビード部の耐久性は良好であるが、ビード部の補強に伴ってトレッド部の耐久性が低下しており、実用上、好ましい補強構造ではなかった。従来例3及び比較例のタイヤは、トレッド部の耐久性については問題ないものの、ビード部の耐久性の改善効果が不十分であった。これに対して、実施例のタイヤは、トレッド部の耐久性を損なうことなく、ビード部の耐久性を効果的に改善することができた。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、各ビード部に埋設されたビードコアの廻りに前記カーカス層を巻き上げた重荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、カーカス層の巻き上げ端部を独立気泡を有する発泡ゴム層で包み込み、更に該発泡ゴム層の外側全体を該発泡ゴム層よりもヤング率が高くかつ隣接する周辺ゴム層よりもヤング率が高いカバーゴム層で覆うようにしたから、カーカス層の巻き上げ端部を起点とするセパレーション故障を効果的に抑制し、ビード部の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤを示す子午線半断面図である。
【図2】本発明の実施形態からなる重荷重用空気入りラジアルタイヤのビード部を示す断面図である。
【図3】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤにおけるビード部の変形例を示す断面図である。
【図4】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤにおけるビード部の変形例を示す断面図である。
【図5】比較例のビード部を示す断面図である。
【図6】標準例のビード部を示す断面図である。
【図7】従来例1のビード部を示す断面図である。
【図8】従来例2のビード部を示す断面図である。
【図9】従来例3のビード部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
4a 巻き上げ端部
5 ビードコア
6 スチール補強層
7 ベルト層
8 発泡ゴム層
9 カバーゴム層
11 下側ビードフィラー
12 上側ビードフィラー
13 リムクッションゴム層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heavy-duty pneumatic radial tire suitable for a flatness ratio of 70% or less, and more particularly to a heavy-duty pneumatic radial tire in which durability of a bead portion is improved.
[0002]
[Prior art]
In a heavy-duty pneumatic radial tire, stress concentrates on the winding end of the carcass layer, and a separation failure may occur starting from the winding end. In order to prevent such a separation failure, conventionally, distortion of the bead portion is suppressed by increasing the thickness of the bead filler gauge or increasing the number of nylon reinforcing layers embedded in the bead portion. ing.
[0003]
However, in these methods, since the burden on the edge of the belt layer increases as the rigidity of the side portion increases, a separation failure is likely to occur in the tread portion. In particular, a tire with a small flatness ratio and a small side portion bending region is significantly affected by an increase in side portion rigidity. In addition, when the bead filler gauge is increased or the number of nylon reinforcing layers is increased, there is a problem in that it is necessary to change the carcass line or the tire mass is increased.
[0004]
On the other hand, in order to prevent a separation failure of the bead portion, it has been proposed to cover the rolled-up end portion of the carcass layer with a low modulus rubber layer and a high modulus rubber layer (see, for example, Patent Document 1). . By specifying the physical properties of the rubber layer covering the rolled-up end portion of the carcass layer in this way, it is possible to suppress separation failure starting from the rolled-up end portion of the carcass layer. However, even in this case, the effect of suppressing the separation failure is not always sufficient, and further improvement is required particularly for heavy-duty pneumatic radial tires having a small flatness ratio.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-9-175122 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a heavy-duty pneumatic radial tire capable of effectively suppressing a separation failure starting from a winding end of a carcass layer and improving the durability of a bead portion. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a heavy-duty pneumatic radial tire according to the present invention is a heavy load in which a carcass layer is mounted between a pair of left and right bead portions, and the carcass layer is wound around a bead core embedded in each bead portion. In a heavy duty pneumatic radial tire, the wound end of the carcass layer is wrapped with a foamed rubber layer having closed cells, and the entire outer periphery of the foamed rubber layer has a higher Young's modulus than the foamed rubber layer and is adjacent to the peripheral rubber layer It is characterized by being covered with a cover rubber layer having a higher Young's modulus.
[0008]
In this way, the rolled-up end of the carcass layer is wrapped with a foamed rubber layer, and the entire outside of the foamed rubber layer is covered with a cover rubber layer having a high Young's modulus, thereby effectively generating cracks at the rolled-up end of the carcass layer. And crack growth can be effectively prevented. Therefore, it is possible to effectively suppress a separation failure starting from the rolled-up end portion of the carcass layer and improve the durability of the bead portion.
[0009]
In the present invention, the foaming rate of the foamed rubber layer is preferably 3 to 50%, and the diameter of closed cells in the foamed rubber layer is preferably 20 to 1000 μm. The foamed rubber layer thus defined is effective in preventing a separation failure.
[0010]
The present invention is particularly suitable for a heavy-duty pneumatic radial tire with a flatness ratio of 70% or less in which side portion reinforcement is restricted. That is, when the present invention is applied to a heavy-duty pneumatic radial tire with a flatness ratio of 70% or less, it is not necessary to excessively increase the rigidity of the side portion, so the burden on the end portion of the belt layer is reduced and the tread portion is reduced. Occurrence of a separation failure in can be more reliably avoided.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0012]
FIG. 1 shows a heavy-duty pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, 1 is a tread portion, 2 is a sidewall portion, and 3 is a bead portion.
[0013]
As shown in FIG. 1, a
[0014]
FIG. 2 is an enlarged view of the bead portion of the heavy duty pneumatic radial tire. In FIG. 2, 11 is a lower bead filler, 12 is an upper bead filler, and 13 is a rim cushion rubber layer. In the heavy-duty pneumatic radial tire, the rolled-up
[0015]
The
[0016]
Here, the foaming rate of the
[0017]
The cover rubber layer 9 has a higher Young's modulus (100% modulus) than the foamed
[0018]
The 100% modulus of the foamed
[0019]
In the heavy-duty pneumatic radial tire, the rolled-up
[0020]
3 to 4 each show a modification of the bead portion in the heavy duty pneumatic radial tire of the present invention. In FIG. 3, the foamed
[0021]
【Example】
In the heavy-duty pneumatic radial tire of tire size 275 / 70R22.5, standard examples, conventional examples 1 to 3, examples and comparative examples in which the reinforcement structure of the bead portion was varied as described below were manufactured.
[0022]
Standard example:
As shown in FIG. 6 , the tire has a
[0023]
Conventional example 1:
As shown in FIG. 7 , the tire has the same structure as that of the standard example except that the gauge t of the
[0024]
Conventional example 2:
As shown in FIG. 8 , the tire has the same structure as the standard example except that the number of
[0025]
Conventional example 3:
As shown in FIG. 9 , without providing a nylon reinforcing layer, the rolled-up
[0026]
Example:
As shown in FIG. 2, without providing a nylon reinforcing layer, the rolled-up
[0027]
Comparative example:
As shown in FIG. 5 , a tire having the same structure as the standard example except that the rolled-up
[0028]
For these test tires, the crack generation rate and crack length at the rolled-up end of the carcass layer were measured by the following test method, the tread separation resistance was evaluated, the tire mass was further measured, and the results are shown in Table 1. It was.
[0029]
Crack generation rate and crack length:
After the test tire was mounted on a real vehicle and traveled 100,000 km, internal analysis of the bead portion was performed. As for the crack occurrence rate, the left and right bead portions were divided into eight on the circumference, and the crack occurrence status was confirmed, and the ratio (%) of the crack occurrence locations in the 16 confirmed locations was determined. Moreover, about the crack length, the total length of the crack measured in the 16 confirmation points was calculated | required, and it showed with the index | exponent which sets a standard example to 100. A larger index value means more cracks.
[0030]
Tread separation resistance:
The test tire was mounted on an actual vehicle, and after traveling 100,000 km, internal analysis of the belt edge portion was performed. Specifically, the left and right edge portions of the second and third belt layers counted from the carcass layer side are each divided into eight on the circumference to check the crack occurrence status, and the crack occurrence locations at the 32 check locations are confirmed. The ratio (%) was determined. The evaluation results are shown as an index using the reciprocal of the ratio as a standard example. A larger index value means better tread separation resistance.
[0031]
Tire mass:
The mass of the test tire was measured. The evaluation results are shown as an index with the standard example being 100. It means that mass is so large that this index value is large.
[0032]
[Table 1]
[0033]
As can be seen from Table 1, in the tires of Conventional Examples 1 and 2, the durability of the bead portion is good, but the durability of the tread portion is reduced with reinforcement of the bead portion, which is preferable in practice. It was not a reinforced structure. The tires of Conventional Example 3 and Comparative Example had no problem with respect to the durability of the tread portion, but the effect of improving the durability of the bead portion was insufficient. In contrast, the tires of the examples were able to effectively improve the durability of the bead part without impairing the durability of the tread part.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a heavy-duty pneumatic radial tire in which a carcass layer is mounted between a pair of left and right bead portions, and the carcass layer is wound around a bead core embedded in each bead portion, A cover rubber in which the rolled-up end of the carcass layer is wrapped with a foamed rubber layer having closed cells, and the entire outside of the foamed rubber layer has a higher Young's modulus than the foamed rubber layer and a higher Young's modulus than the adjacent peripheral rubber layer Since it is covered with the layer, the separation failure starting from the winding end of the carcass layer can be effectively suppressed, and the durability of the bead portion can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a meridian half sectional view showing a heavy duty pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a bead portion of a heavy-duty pneumatic radial tire according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a modified example of the bead portion in the heavy duty pneumatic radial tire of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a modified example of the bead portion in the heavy duty pneumatic radial tire of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a bead portion of a comparative example.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a bead portion of a standard example.
7 is a cross-sectional view showing a bead portion of Conventional Example 1. FIG.
8 is a cross-sectional view showing a bead portion of Conventional Example 2. FIG.
9 is a cross-sectional view showing a bead portion of Conventional Example 3. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Tread part 2 Side wall part 3
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