JP4391253B2 - 米の生産方法 - Google Patents

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本発明は、斑点玄米の含有が少ない玄米を効率よく生産するための米の生産方法に関する。
水田の畦畔にはカメムシが生息し易く、カメムシによる被害が発生すると、玄米に斑点が生じる(所謂、斑点米となる)。カメムシによる斑点は、カメムシ類が出穂した稲の籾に口針を突き刺し、吸汁加害することにより生じ、このような痕が褐色に変質して斑点模様となり、このような斑点を有する玄米が斑点玄米と呼ばれている。一般に、斑点玄米は着色粒に分類され、米の等級検査において米1000粒中に着色粒が所定数以上(現検査では1粒以上)含まれていると、等級が1等米から2等米へ落ちてしまい、米の商品価値が下がり、その価格も下がる。
斑点玄米の原因となるカメムシ類としては、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、トゲシラホシカメムシ、アカスジカスミカメ及びアカヒゲホソミドリカスミカメなどが知られている(以下、これらを「斑点米カメムシ類」という。)。特に、近年の気温上昇の影響に伴い、斑点米カメムシ類の発生が増加しており、このため斑点米カメムシ類の被害が増大し、斑点米カメムシ類を防除するための技術確立が急がれている。
斑点米カメムシ類による斑点玄米の被害は、次のような要因で発生することが分かっている。まず、生態的主要因としては、斑点米カメムシ類の成虫及び幼虫が発生するピークが8月から9月であり、これと稲の出穂時期とが重複していることが挙げられる。また、環境的要因としては、畦畔にイネ科の雑草が生えることが挙げられる。斑点米カメムシ類は、同じイネ科でも水田の稲の穂よりも畦畔に生えたノビエ、エノコログサ類、メヒシバ類などの雑草の穂を好む傾向があり、最初から水田の稲の穂に付くのではなく、まず畦畔に生えたイネ科雑草の穂に付き、その後、水田の稲が出穂するとその稲穂に付くという行動をとる。そして、水田の稲の穂と畦畔のイネ科雑草の穂との間を往復しながら移動し、稲穂に付いたときにその汁を吸って被害を与え、その被害が斑点玄米となる。従って、畦畔に生えたイネ科雑草を放置しておくことが、斑点米カメムシ類がこれらのイネ科雑草を経由して水田の稲の穂に付くことを助長し、斑点玄米の被害を大きくすることになる。
このような斑点玄米被害を起こす斑点米カメムシ類を水田から防除するために、従来から水田に化学合成農薬を散布する方法が行われている。この化学合成農薬は、一般的に、斑点米カメムシ類の発生が予想される時期である稲の出穂期、乳熟期又は黄熟期にかけて散布器や航空機によって散布されているが、散布時期が稲の収穫期に近く、また人家の近くに散布するため、人間に対して安全な接触剤的なものが使用されている。このようなことから、カメムシ予防に用いられる化学合成農薬は防除する能力が弱く、1回の散布では長期間斑点米カメムシ類を防除することができず、斑点米カメムシ類を完全に防除するためには、化学合成農薬を2〜3回散布する必要がある。また、この化学合成農薬の散布は、散布時に作業者が薬剤を過度に浴びたり、水田以外の環境へ悪影響を与えたりするなどの問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、化学合成農薬を水田の水面に施用する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、浸透移行性を有し、かつカメムシ類に吸汁阻害作用を示す化合物を含有する殺虫剤を水田の水面に施用するものである。
特開2002−104906号公報
カメムシ類による上述した被害原因から考察すると、斑点玄米被害が発生するのを回避するには、斑点米カメムシ類が最初に寄ってくる畦畔に生えたイネ科雑草を刈払うことが有効であると考えられる。しかしながら、無計画に雑草刈払いりするのは効率が悪く無駄な人手や費用がかかり、特に水田の面積が広くなれば畦畔の面積も広くなり、その人手や費用がさらにかさむという問題がある。
一方、最近の農作物に対する消費者の嗜好は、化学合成農薬を使わないで生産された有機農作物を好んで購入する傾向にある。従って、斑点米カメムシ類を水田から防除するのに化学合成農薬を頻繁に使用することは、消費者の嗜好に合わず、米自体の価値が下がる傾向にある。そのために、化学合成農薬の使用量が少量で環境や人体に優しい農作物が好まれ、消費者は化学合成農薬を使用しないで生産された玄米があればそれを購入するのが現実であり、化学合成農薬を使用しないで斑点米カメムシ類による被害の少ない米の生産方法の確立が強く望まれている。
本発明の目的は、化学合成農薬を使用せずに斑点米カメムシ類を水田から防除し、しかも斑点玄米被害を防いで等級の高い米を無駄なく生産することができる米の生産方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載の米の生産方法では、畦畔に生えた雑草を刈払いする雑草刈払い工程と、出穂した稲を稲刈りして収穫する収穫工程と、前記収穫工程によって得られた玄米から斑点を有する斑点玄米を色彩選別機によって色彩選別する色彩選別工程と、を有する米の生産方法において、
前記雑草刈払い工程においては、前記水田の稲の前記出穂期前28〜14日に第1回目の雑草刈払いが行われ、前記第1回目の雑草刈払いから14〜28日経過後に第2回目の雑草刈払いが行われ、
前記収穫工程においては、畦畔に隣接する水田の外周部である第1領域と、この第1領域の内側である第2領域とに区分され、前記第1及び前記2領域における稲がそれぞれ別個に稲刈り収穫され、
前記色彩選別工程においては、前記第1領域において稲刈り収穫された玄米から前記色彩選別機によって前記斑点玄米が色彩選別され、前記色彩選別工程により前記斑点玄米が除かれた玄米と前記第2領域おける稲が稲刈り収穫された玄米とが混合されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法では、前記雑草刈払い工程においては、前記第1回目の雑草刈払いが前記出穂期前23〜19日に行われ、前記第2回目の雑草刈払いが前記第1回目の雑草刈払いの後19〜23日に行われることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法では、前記第1領域は、前記水田の外周部に帯状に設けられ、前記帯状領域の幅が2〜5mであることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法では、前記色彩選別工程においては、前記第1領域において稲刈り収穫された玄米からカメムシ被害による前記斑点玄米が色彩選別されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の米の生産方法によれば、畦畔の雑草を刈取る雑草刈払い工程と、稲刈りして収穫する収穫工程と、この収穫工程によって得られた玄米を色彩選別機によって色彩選別する色彩選別工程とを含んでいる。雑草刈払い工程では、稲の出穂期の前後所定期間、例えば6〜7週間において少なくとも2回の雑草刈払いが行われ、この刈払いによって、畦畔に生えたノビエ、エノコログサ類、メヒシバ類などのイネ科雑草が刈り取られる。この雑草刈払い工程によって、稲の出穂期前後の所定期間において、これらイネ科雑草が成長して出穂することを極力抑制し、これによって、斑点米カメムシ類の生息環境が悪くなり、このカメムシ類がイネ科雑草の穂に付き、畦畔と水田の稲の穂との間を往復移動することを防ぐことができる。
特に、この雑草刈払い工程においては、稲の出穂期前28〜14日に第1回目の雑草刈払いが行われ、この第1回目の刈払いから14〜28日経過後に第2回目の雑草刈払いが行われるので、稲の出穂期の前後約5〜7週間にわたって畦畔にイネ科雑草の穂が少ない状態をつくることができる。従って、斑点米カメムシ類が畦畔のイネ科雑草に集まることを防ぐことができ、これによって、畦畔のイネ科雑草の穂と水田の稲の穂との間を斑点米カメムシ類が往復移動することを防止し、化学合成農薬を用いることなく、斑点米カメムシ類による被害を少なくすることができる。
また、収穫工程においては、畦畔に隣接する水田の外周部である第1領域と、この第1領域の内側である第2領域とに区分され、第1領域に耕作された稲と第2領域に耕作された稲とが別個に稲刈り収穫され、第1及び第2領域の玄米が別個に貯蔵タンクに納められる。水田の外周部においては畦畔に隣接するために斑点米カメムシ類の被害を受けやすく、従って、斑点玄米が多く含まれ易い。一方、水田の第2領域では畦畔から離れているので斑点米カメムシ類の被害を受けることがほとんどなく、従って、斑点玄米がほとんど含まれることがない。このようなことから、第1及び第2領域から収穫された玄米が別個に貯蔵管理される。
そして、色彩選別工程において、斑点玄米を多く含んだ第1領域から収穫された玄米について色彩選別機による色彩選別が行われ、この色彩選別機により選別された無斑点玄米(斑点がついていない玄米)が第2領域から収穫された玄米と混合され、この混合された玄米が生産米として出荷される。
水田全体から収穫された玄米を区別することなく出荷すると、生産玄米中に含まれる斑点玄米が多く、玄米全体の品質が低下し、玄米の商品的価値が下がる。そこで、この玄米の品質を上げるために色彩選別機により色彩選別すると、色彩選別すべき玄米の量が非常に多くなり、多数台の色彩選別機が必要となるとともに、色彩選別のための時間も多く必要とし、そのためのコストが高くなるとともに、その色彩選別作業が非常に非効率的となる。これに対して、このように区別して収穫し、第1領域から収穫された玄米だけを色彩選別機により色彩選別し、この色彩選別した玄米と第2領域から収穫された玄米とを混合して出荷米とすることによって、出荷米自体の品質を保つことができる。また、色彩選別機による色彩選別すべき玄米の量が少なく、従って、斑点玄米を非常に効率良く色彩選別て除くことができ、その作業時間も短くすることができる。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法によれば、第1回目の雑草刈払いは稲の出穂期前23〜19日の間に行われ、第2回目の雑草刈払いが第1回目の雑草刈払い後19〜23日経過後に行われるので、稲の出穂期前後約6週間の間にわたって畦畔にイネ科雑草の穂がない状態をつくることができ、斑点米カメムシ類による被害を最小限に抑えることができる。第1回目の雑草刈払いと第2回目の雑草刈払いとの間を19〜23日としたのは、畦畔のイネ科雑草を1回草刈りした後、再びこれらの雑草が成長して出穂するまでには上述した期間を要するからであり、このように雑草刈払いをすることによって、水田の稲の出穂期と畦畔のイネ科雑草の出穂期とが重複することがなくなり、斑点米カメムシ類により被害を最小限にすることができる。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法によれば、第1領域は水田の外周部に帯状に設けられ、その幅が2〜5mに設定され、この第1領域の内側領域が第2領域となる。斑点米カメムシ類は畦畔のイネ科雑草の穂と水田の稲の穂との間を飛ぶので、水田の外周部の所定範囲の部分に斑点米カメムシ類が付いて斑点玄米が発生しやすいが、水田の内側部分まで飛ぶことは少なく、この領域(第2領域)では斑点玄米が発生することがほとんどない。この斑点米カメムシ類が飛び動く範囲が第1領域の幅に対応し、第1領域の幅が2〜5mに設定される。
また、本発明の請求項に記載の米の生産方法によれば、第1領域において収穫された玄米か斑点米カメムシ類による被害を受けた斑点玄米が色彩選別され、このように色彩選別することによって、斑点米カメムシ類の被害を受けた玄米を除き、カメムシ類の被害のない玄米を出荷することができる。
以下、図1及び図2を参照して、本発明を実施するための米の生産方法の最良の実施形態について説明する。図1は、一実施形態の米の生産方法が行われる水田の一区画を簡略的に示す平面図であり、図2は、本発明に従う米の生産方法の流れを示すフローチャートである。
図1において、図示の水田2は、その外周部である第1領域4と、この第1領域2の内側である第2領域6とに区分され、この水田2の周囲には、隣接する水田(図示せず)との境となる畦畔8が設けられている。第1領域4は畦畔8に隣接する水田2の外周部であり、第2領域6はこの第1領域4に囲まれた中央部分である。水田2には、田植えをしてその全域(第1及び第2領域4,6)に稲が植えられ、畦畔8にはノビエ、エノコログサ類、メヒシバ類などのイネ科雑草16が自然に生える。
この水田2の稲作は、例えば、次のようにして行われる。5月頃に田植えが行われ、水田2に植えられた苗は成長して7月下旬頃から出穂し始め、8月から9月にかけてほとんどの稲が出穂期を迎える。また、畦畔8には、一年中雑草が生えるが、これらの雑草の種類は季節毎に入れ替わっている。この雑草は、大きく分けて春雑草と夏雑草に分けられ、斑点米カメムシ類が生息しやすいノビエ、エノコログサ類、メヒシバ類などのイネ科雑草は夏雑草で、これらイネ科雑草16の出穂期は6月中旬から10月であり、水田2の稲の出穂期と重複するようになる。
斑点玄米の被害を加える斑点米カメムシ類は、その成虫が5月頃から、幼虫が6月頃から発生し始め、成虫と幼虫とを合わせた斑点米カメムシ類の発生は8月から9月にかけてピークを迎え、この時期も稲の出穂期と重複するようになる。
水田2の稲の出穂期、イネ科雑草の出穂期及び斑点米カメムシ類の発生時期は上述したように重なるので、何も行わずに放置しておくと、8月から9月にかけてイネ科雑草及び稲が出穂し、このように出穂したときに斑点米カメムシ類が発生し、斑点米カメムシ類がイネ科雑草に集まってきてイネ科雑草の穂とイネの穂との間を飛んで往復移動し、稲の穂に付いて吸汁加害を加え、これが原因となって斑点玄米が発生するようになる。
この米の生産方法では、次のように行って斑点米カメムシ類の被害が少なくなるようにするとともに、次のようにして効率良く色彩選別して玄米の品質を高め、出荷米の品質維持を図っている。
次に、図1とともに図2を参照して、この実施形態における米の生産方法について説明する。5月頃に田植えを行って水田2に苗を植える(ステップS1)。このように植えた苗は7月末〜8月初め頃に出穂期を向かえるようになる(ステップS2)。
稲の出穂期に近くなると、畦畔8に斑点米カメムシ類が生息しやすいイネ科雑草が伸びて出穂するようになる。そこで、この稲の出穂期前28〜14日の間、好ましくは出穂前19〜23日の間、例えば出穂期前21日前後において、畦畔8のイネ科雑草の第1回目の雑草刈払いを草刈り機などを用いて行う(第1雑草刈払い工程)(ステップS11)。水田2に植えた稲の出穂期は、田植えの時期、稲の種類などによっても異なるので、田植えの時期、植えた稲の種類を考慮して、また稲の生長を観察して雑草刈払いを行うことが必要がある。例えば、コシヒカリやキヌヒカリなどの稲は、一般的に7月下旬に出穂し始め、日本晴の穂は8月中旬に出穂し始めるので、これらの稲が出穂し始める例えば21日前後に畦畔8のイネ科雑草を刈払いする。尚、水田2の面積が広くなると、畦畔8も広くなるので、雑草刈払いは大勢で短期間で行う方がよい。
次に、第1回目の雑草刈払い後14〜28日後、好ましくは19〜23日後、例えば21日前後の後に第2回目の雑草刈払いを第1回目と同様に行う(第2雑草刈払い工程)(ステップS12)。これは、イネ科雑草が刈払い後約3週間程度で再び出穂するからであり、出穂すると斑点米カメムシ類が畦畔8に集まってきて生息し、水田2の稲の穂について斑点被害を発生するからである。従って、イネ科雑草が出穂する前に第2回目の雑草刈払いを行うようになる。斑点米カメムシ類のうちの例えばホソハリカメムシは、餌が無い状態では、その幼虫は5日後に餓死し、成虫は9〜12日後に餓死する。従って、第1回目の雑草刈払い後イネ科雑草が出穂するまでの約3週間の間に、イネ科雑草に生息していた成虫は餌を求めて他の場所へ移動し、幼虫は飢餓と乾燥で大多数が死滅してしまう。また、このホソハリカメムシの卵は、10〜15日で孵化するので、雑草刈払い時に卵であったものも、第2回目の雑草刈払いまでの期間に孵化し、餓死してしまう。
このように一定期間の間隔をおいて雑草刈払いを2回行うことによって、稲の出穂期前後約42日間(約6週間)にわたって、畦畔8にイネ科雑草の穂が無い状態を維持することができ、畦畔8に斑点米カメムシ類が集まってくるのを防ぐとともに、生息していた斑点米カメムシ類を排除することができ、これによって、水田2の稲の斑点被害をほとんどない状態まで少なくすることができる。
稲が上述したように出穂して10月頃になると穂が実り、稲の刈取り収穫が行われる(収穫工程)(ステップS3、ステップS4)。稲の種類にもよるが、稲は7月下旬から出穂し始め、8月から9月にかけてほとんどの稲が出穂期を迎え、10月頃に穂が実る。稲の刈取り収穫は、水田2を第1領域4と第2領域6に区分して行われる。第1領域4に植えられた稲は、第1領域4の稲として収穫されて例えば第1貯蔵タンク(図示せず)に貯蔵される(ステップS3)。一方、第2領域6に植えられた稲は、第2領域6の稲として収穫されて例えば第2貯蔵タンク(図示せず)に貯蔵され(ステップS4)、第1及び第2領域4,6の稲が区別されて管理される。
この実施形態では、水田2は長方形であり、水田2の四辺がそれぞれ畦畔8a,8b,8c,8d(図1において、上辺、右辺、下辺及び左辺)に囲まれている。第1領域4は、水田2の外周部、つまり畦畔8に隣接する帯状部分であり、畦畔8a〜8dに対応して、それぞれ、畦畔8a〜8dに隣接する第1領域4a,4b,4c,4dが位置する。第1領域4a〜4dは水田2の外周部に所定の幅Wa,Wb,Wc,Wdを有し、所謂額縁状になっている。第2領域6は、第1領域4(4a〜4d)の内側に位置している。
帯状の第1領域4a〜4dは、畦畔8a〜8dから0〜2mの範囲又は0〜5mの範囲、即ち幅Wa〜Wdは2〜5m程度であり、斑点米カメムシ類による斑点被害の程度によって総合的に判断される。斑点米カメムシ類による斑点玄米被害の程度は、畦畔8の雑草の種類、水田2に隣接する他の水田の稲の出穂状態、畑に植えられた農作物の種類、状態など種々の要素によって変わる。
第1領域4(4a〜4d)の幅Wa〜Wdは、例えば、第1領域4a〜4dに生息する斑点米カメムシ類の数量が同程度であり、第1領域4の稲の斑点玄米被害も同程度であれば、第1領域4a〜4dの幅Wa〜Wdは、畦畔8a〜8dから例えば8条(約2.6m)とされ、この範囲が第1領域4とされ、この範囲の稲10が第1領域4の稲として刈取り収穫される。
また、例えば、第1領域4a,4b(図1において右上領域)よりも第1領域4c,4d(図1において左下領域)に生息する斑点米カメムシ類の数量が多く、第1領域4a,4bの稲よりも第1領域4c,4dの稲の斑点被害が大きい場合には、第1領域4a,4bの幅Wa,Wbは畦畔8a,8bから例えば8条(約2.6m)とされ、第1領域4c,4dの幅Wc,Wdは畦畔8c,8dから例えば12条(約3.7m)とされる。このようにして、第1領域4a〜4dの幅Wa〜Wdを適宜変更することによって、第1領域4から収穫された玄米には斑点玄米が多く含まれるが、第2領域6から収穫された玄米には斑点玄米がほとんど含むことはない。
尚、第1領域4の幅を必要以上に大きくすると、斑点玄米をほとんど含まない玄米が第1領域4の玄米に含まれ、後述する色彩選別が非効率的となる。また、第1領域4の幅を必要以上に小さくすると、斑点玄米を多く含む玄米が第2領域6の玄米に含まれ、出荷する玄米全体の品質が悪くなる。
上述した収穫工程の後に、色彩選別機(図示せず)による色彩選別が行われる。色彩選別機自体はそれ自体周知のものが用いられ、玄米表面の色彩を見てきれいな玄米か斑点玄米かを選別し、第1領域4から収穫された玄米がこの色彩選別機により色彩選別される(色彩選別工程)(ステップS5)。斑点玄米を多く含む第1領域4の玄米が色彩選別工程にかけられ、色彩選別機は、主として斑点米カメムシ類が稲の籾を吸汁加害した痕にできる褐色の斑点模様の有無を選別するように調整され、表面に斑点が付いた斑点玄米とこれいな玄米とに選別される。そして、斑点玄米は斑点米として管理され(ステップS6)、出荷されることはない。一方、選別された斑点のない玄米は出荷用のきれいな玄米として管理され、このきれいな玄米と第2領域6から収穫された玄米(ほとんど斑点玄米が含まれていない)とが混合され(混合工程9(ステップS8))、この混合された玄米がきれいな生産米として出荷される(ステップS9)。このようにして生産された玄米は、化学合成農薬を用いてなくても斑点米カメムシ類による被害をほとんど受けることがなく、等級が高い1等米として販売することが可能となり、出荷玄米の品質を高く維持することができる。
[実施例及び比較例]
次に、実施例として雑草刈払いを2回行った場合の畦畔のイネ科雑草(メヒシバ類、ノビエ、エノコログサ類)の畦畔1m当たりの穂数、畦畔及び水田内の斑点米カメムシ類(アカスジカスミカメ、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ及びその他カメムシ類)の総個体数及び水田の稲への斑点玄米の混入率と、雑草刈払いを1回しか行わなかった場合のものとを調べた。耕作した稲の種類はコシヒカリであった。
イネ科雑草の出穂状況について、畦畔のイネ科雑草の雑草刈払いを2回行った場合について調べた。7月9日に第1回目の雑草刈払いを行った。この時期に刈払いを行うと、7月21日を過ぎた辺りでイネ科雑草の穂数が増え始め、7月31日ではイネ科雑草の総穂数が畦畔1m当たり約20本確認された。尚、稲の出穂は、7月24日であった。第2回目の雑草刈払いは7月31日に行った。この第2回目の雑草刈払い後、8月15日頃まではイネ科雑草の穂数は確認されず、8月20日を過ぎた辺りから再び穂数が確認された。一方、草刈りを1回だけ行った場合、7月9日に雑草刈払いを行い、その後雑草刈払いを行わないと、7月31日から8月10日辺りにかけてイネ科雑草の総穂数が急激に増えた。イネ科雑草の総穂数は、8月10日で1m当たり約150本、8月20日では約220本確認された。イネ科雑草の総穂数のうち約3分の2は、斑点米カメムシ類が好むメヒシバであった。この結果から、雑草刈払いを少なくとも2回行うことで、稲の出穂期前後所定期間(約6週間)において畦畔にイネ科雑草の穂が無い状態を維持することができることが確認できた。
また、畦畔及び水田内の斑点米カメムシ類の総個体数について、雑草刈払いを2回行った場合について調べた。第1回目の雑草刈払いを7月9日に、第2回目の雑草刈払いを7月31日に行った。斑点米カメムシ類の総個体数は、すくい取り法(50回振り)を用いて行った。その結果、畦畔及び水田内(畦畔から2〜8条の範囲)のいずれにおいても、第1回目の雑草刈払い後8月15日頃まで斑点米カメムシ類はほとんど確認されなかった。
一方、雑草刈払いが1回だけの場合、同様に7月9日に草刈りを行った。畦畔では、7月31日頃までは斑点米カメムシ類は確認されなかったが、それ以降増え始め、8月15日では約140頭が確認された。水田内(畦畔から2〜8条の範囲)では、畦畔と同じく7月31日を過ぎて増え始め、8月15日では19頭が確認された。この結果から、草刈りを2回行うことで、畦畔から斑点米カメムシ類をほとんど排除することができることが確認された。
次に、畦畔のイネ科雑草を2回雑草刈払いした(上述した通りに2回刈払いを行った)畦畔に隣接する水田(以下、「2回雑草刈払い区」という。)の稲と、1回雑草刈払いした(上述した通りに1回刈払いを行った)畦畔に隣接する水田(以下、「1回雑草刈払い区」という。)の稲への斑点玄米混入率について調べた。斑点玄米混入率は、畦畔から水田中央にかけて、第1〜第4条目(畦畔から約1.4mの幅)の第1区分、第5〜第8条目(畦畔から約1.4m〜約2.6mの幅)の第2区分、第9〜第12条目(畦畔から約2.6m〜約3.7mの幅)の第3区分及び第12条目より水田中央部分の第4区分に分けて、それぞれの区分に斑点玄米が混入している個数から混入率を計算した。2回雑草刈払い区の稲への斑点米混入率は、第1区分が約0.10%、第2区分が約0.07%、第3区分が約0.08%、第4区分が約0.03%であった。一方、1回雑草刈払い区の稲への斑点米混入率は、第1区分が約0.32%、第2区分が約0.45%、第3区分が約0.50%、第4区分が約0.12%であった。これらの結果から、2回雑草刈払い区では、1回雑草刈払い区よりも斑点米混入率を1/3〜1/5程度に抑えることができることが分かり、2回雑草刈払いが、斑点米被害を抑制するのに効果的であることが確認できた。
また、米の等級基準において、1等米は、着色粒混入率が0.1%未満であることから、1等米を得るためには、1回雑草刈払い区では、全ての玄米を色彩選別工程にかける必要があるが、2回雑草刈払い区では、第1区分から採れた玄米だけを第1領域から収穫された玄米とし、第2〜第4区分から採れた玄米を第2領域から収穫された玄米として別個に貯蔵管理し、この第1領域からの収穫玄米のみを色彩選別工程にかけて色彩選別すればよく、この色彩選別されたきれいな玄米と第2領域から収穫された玄米とを混合することによって、精算された米全体がきれいな玄米になることが分かった。従って、雑草刈払いを2回行い、第1領域の玄米のみを色彩選別することによって、玄米の無駄をなくすとともに、非常に効率のよい色彩選別でもってきれいな出荷用1等米を得ることができる。
以上、本発明に従う米の生産方法の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、稲の出穂期前後に雑草刈払いを2回行っているが、これに限定されず、この出穂期前後に3回以上行うようにしてもよく、畦畔に雑草が常に無い状態を維持することが斑点米カメムシ類による斑点被害を防ぐのに効果的であるからである。
斑点米が少ない米を生産する方法であって、畦畔に生えた雑草をイネの出穂期前後の所定期間において少なくとも2回雑草刈払いを行い、斑点玄米を多く含む第1領域から収穫された玄米と斑点玄米をほとんど含まない第2領域から収穫された玄米と区分して貯蔵し、第1領域から得られた玄米のみを色彩選別し、この色彩選別したきれいな玄米と第2領域から得られた玄米とを混合して生産米として出荷するものである。畦畔に生えた雑草を稲の出穂期前後所定期間において雑草刈払いを2回行うので、斑点米カメムシ類の生息を抑え、化学合成農薬を使用しないで斑点米被害を少なくすることができ、人、環境に優しい米を生産することができる。また、斑点玄米を多く含む第1領域と斑点玄米をほとんど含まない第2領域とに分けて収穫し、第1領域から収穫された玄米のみを色彩選別工程にかけるので、色彩選別する玄米の量を減らすことができ、効率的に色彩選別することができる。更に、色彩選別したきれいな玄米(第1領域のきれいな玄米)を第2領域の玄米に混合して出荷するので、第1領域の玄米も無駄なく等級が高い生産米として出荷することができ、米生産者の所得増大にもつながる。
一実施形態の米の生産方法が行われる水田を簡略的に示す平面図である。 図1の米の生産方法の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
2 水田
4 第1領域
6 第2領域
8 畦畔

Claims (4)

  1. 畦畔に生えた雑草を刈払いする雑草刈払い工程と、出穂した稲を稲刈りして収穫する収穫工程と、前記収穫工程によって得られた玄米から斑点を有する斑点玄米を色彩選別機によって色彩選別する色彩選別工程と、を有する米の生産方法において、
    前記雑草刈払い工程においては、前記水田の稲の前記出穂期前28〜14日に第1回目の雑草刈払いが行われ、前記第1回目の雑草刈払いから14〜28日経過後に第2回目の雑草刈払いが行われ、
    前記収穫工程においては、畦畔に隣接する水田の外周部である第1領域と、この第1領域の内側である第2領域とに区分され、前記第1及び前記2領域における稲がそれぞれ別個に稲刈り収穫され、
    前記色彩選別工程においては、前記第1領域において稲刈り収穫された玄米から前記色彩選別機によって前記斑点玄米が色彩選別され、前記色彩選別工程により前記斑点玄米が除かれた玄米と前記第2領域おける稲が稲刈り収穫された玄米とが混合されることを特徴とする米の生産方法。
  2. 前記雑草刈払い工程においては、前記第1回目の雑草刈払いが前記出穂期前23〜19日に行われ、前記第2回目の雑草刈払いが前記第1回目の雑草刈払いの後19〜23日に行われることを特徴とする請求項に記載の米の生産方法。
  3. 前記第1領域は、前記水田の外周部に帯状に設けられ、前記帯状領域の幅が2〜5mであることを特徴とする請求項1又は2に記載の米の生産方法。
  4. 前記色彩選別工程においては、前記第1領域において稲刈り収穫された玄米からカメムシ被害による前記斑点玄米が色彩選別されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の米の生産方法。
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