JP4390958B2 - 音声誘導自動販売機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータの発する音声を利用して商品購買を誘導するジュース等の自動販売機に関し、更に詳細には、障害者や、高齢者、外国人、子供等でも迷うことなく、適格なコンピュータの音声による誘導で商品を簡便に購買することのできる自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動販売機の購買は、商品選択のボタンが上の方に並んで、購買者が商品名等から直接ボタンを押して選択する方法が採られている。
しかしこれでは、全盲、弱視、白内障などの視覚障害者の人は、商品が分からないため、買って飲むまで商品が分からず、又、車いす、歩行器、杖、ストレッチャーの人及び体に麻痺を持っている人は、上の段ボタンが高くて押せず、更に、子供、妊婦等も、コインの投入口は低いが、やはり商品ボタンが高くて押せない等の問題があった。
一方、自動販売機に音声を用いたものはあるが、それは単に、「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました。」等を発するだけのものでしかなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで発明者は、コンピューターの発達に伴う音声を用いた技術に着目し、当初、商品選択を音声で行う方法を検討したが、しかし、障害者の中には、自らの発生する音声が明確にならないものも多く、音声による返答は実用化が困難であることが判明した。
そこで本発明は、誘導側はコンピューターの音声によるが、それに対する受け手としては音声認識によらず選択ハンドルとし、両者の相関関係から商品選択を可能とするよう工夫したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動販売機に投入された商品群から、当該商品を種類、品質等の特性に従って階層的に項分けし、その項分けされた特性に従って購買者が望む特性であるか否かをコンピュータの音声によって選択を促す手段と、該音声によって促される商品の特性に関する選択への対応に対し、「YES」,「NO」の2種類の答えを備えた選択手段とを有し、該音声による誘導手段と選択手段による返答から、コンピュータの木構造探索によって商品群の中から一の望む商品を選択することを特徴として構成される。
【0005】
このとき、木構造探索にあって、レベル2が温と冷を選択する温冷群で、レベル3が商品の種類を選択する商品カテゴリー群で、レベル4が商品の第一の品質を選択する品質群で、レベル5が商品の第二の品質を選択する品質群であるのが好ましい。
【0006】
又、レベル2にあって、夏期には「冷」を優先順位とし、冬季には「温」を優先させ、レベル3〜レベル5にあっては、その自動販売機が過去に売り上げた頻度の最も高い種類の商品及び品質の商品を最優先順位としするのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、コンピュータから音声を発することによって誘導を行う音声ガイドと、その音声ガイドに対して自ら望む商品を選択して行く選択操作側と、該音声ガイド側と選択操作側との間に入って適格な操作を促す相関ソフト側とから成る。
【0008】
音声ガイドとは、自動販売機に投入された商品群から、当該商品を種類、品質等の特性に従って階層的に項分けし、その項分けされた特性に従って購買者が望む特性であるか否かをコンピュータの音声によって選択を促す手段をいい、通常の合成音声が利用できる。
例えば、ジュース、コーヒー等の飲料物の自動販売機にあっては、先ず、冷たい飲み物を望むのか、温かい飲み物とするのかの選択を促し、具体的には、コンピュータから、「冷たい飲み物ですか」、「温かい飲み物ですか」と選択を促す音声を流す。
【0009】
一方、選択操作側とは、上記音声ガイドによって促される商品の特性に関する選択への対応に対し、少なくとも「YES」,「NO」の2種類の答えを備えた選択手段をいい、例えば図5の如きハンドル型の操作手段とし、そのハンドルを右側に倒すと「YES」であり、左側に倒すと「NO」の返答とする。そしてこれに、上側に倒すと「戻」を意味するハンドルを設けることができる。但し、このハンドルは、ボタン又はその他の機構としても良い。
【0010】
さて、上記音声による誘導手段と選択手段による返答から、望む商品を選択するコンピュータのソフトを介在させる。
このコンピュータのソフトには、上記の如く商品群を階層化させ、それをレベルを深めることで探索を重ねる木構造探索を行うが(図1参照)、具体的には、上記の如く「YES」,「NO」の返答によって進める2分探索木による等価変換で進めることができる(図2参照)。
【0011】
例えば、上記「冷たい飲み物ですか」−に対し、ハンドルを左に倒せば「NO」を意味し、次に「温かい飲み物ですか」に移る。そして、ハンドルを右に倒せば「YES」を意味し、ここで温かい飲み物を選ぶべく次のレベルに移る(図3参照)。
【0012】
次に、上記レベルで冷温のいずれかが選択されたら、次いで、商品のカテゴリー(種類)の選別に移る(図4参照)。
カテゴリーの選択とは、コーヒー、お茶、炭酸水、ジュース等販売機の収納された商品をその種類毎に項分けし、望む商品の種類を選択することをいう。
具体的には、「お茶ですか」とコンピュータから音声を発し、それに対して操作ハンドルで、ハンドルを右又は左に倒して、「YES」,「NO」を選択する。
【0013】
そして、「NO」であった場合には、次のステップに移り、「コーヒーですか」とコンピュータの声を発し、同様にハンドルで「YES」,「NO」を選択する。
そして、「YES」であれば、次のレベルに移り、「NO」であれば、次の「炭酸飲料」に移項する。
【0014】
ここで、「戻」操作について説明する。上記の例で、一旦、「お茶ですか」に対し「NO」の答えを出したが、その後はやはりお茶を飲みたいと考え直した場合には、ハンドルを上側に倒して「戻」を指定し、前のステップに戻る操作を行う。
戻る操作を行うと、先の誘導が再度繰り返され、これは何度おこなっても良い。
【0015】
上記の例で、コーヒーに「YES」の答えを出したら、次のレベルに移り、コーヒーの第一の品質の選択を行う。
具体的には、コンピュータに「ブレンドコーヒーですか」の音声を流し、「YES」,「NO」の選択を促し、「NO」であれば次の選択に移り、「プレミアムコーヒーですか」の音声を流す。
ここで、「YES」の選択が得られれば、第二の品質の選択に移り、「キリマンジャロですか」、「モカですか」、「グァテマラですか」として、例えば「グァテマラ」が選択されたら最終的な商品の選択が決定したことになる。
【0016】
商品が決定されたら、確認を行うと共に、商品の価格を音声で流し、お金の投入を促す。
「グァテマラコーヒーは120円です、下のコイン投入口からお金を入れてください」と音声で流す。
商品が出ると、「ありがとうございました、商品をお取り下さい」、おつりが出ると、「おつりをお取り下さい」と音声で対応する。
【0017】
上記木構造探索のレベルにあって、処理の最適な処方を探求する為、レベル2では、夏期には「冷」を優先させ、冬季には「温」を優先させるのが望ましい。何故なら、夏期には冷たいものの需要が予想されるので、それを優先させることで探索回数を少なくすることができ、逆に冬季には温かいものの需要が予想されるからである。
又、レベル3〜5にあっては、その自動販売機の過去の売り上げ実績を記憶する手段を備え、過去に売り上げた頻度の最も高い種類の商品及び品質の商品を最優先順位とする。これによって、個別の自動販売機の特性にそって最も売り上げ頻度の高いものを最優先で誘導でき、同様に探索回数を少なくすることができるからである。
【0018】
又、個人を識別できる手段−IDカード、個人の指紋、眼の光彩等−を付加すれば、その個人の特有の過去の購買実績を記憶させ、その実績に従って、頻度の高い順に音声誘導するのが望ましい。
【0019】
更に、例えば、一度「グァテマラコーヒー」が選択されたら、それを指定するカードを発行し、そのカードを投入すれば、直ちに「グァテマラコーヒーですか」と音声を流し、選択ハンドルが「YES」であればそのまま「グァテマラコーヒー」を購入させることもでき、又、「NO」であれば、上記音声誘導による選択とすることもできる。
【0020】
尚、本発明は、音声誘導を主体とするが、従来の選択ボタンによる選択をも併用させた形態とすることも自由である。又、ジュース類の自動販売機を例に説明したが、その他タバコ等の自動販売機にも応用が可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上の構成及び作用に基づき本発明は、全盲、弱視、白内障などの視覚障害者の人、又、車いす、歩行器、杖、ストレッチャーの人及び体に麻痺を持っている人等が、音声による誘導とその選択手段とによって、望みの商品を選択することができるという画期的効果を奏する。このとき、自動販売機に投入された商品群を階層的に項分けし、それを木構造探索によって望む商品を選択でき、且つ、夏期及び冬季の温冷の優先順位設定、及び記憶手段による優先順位の設定等によって探索回数を減じて効率的に行うことができる等の効果も備える優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動販売機の木構造探索を示す表図。
【図2】上記木構造探索を2分探索木で等価変換させた場合の表図。
【図3】本発明自動販売機のソフトのフローチャート図。
【図4】同上フローチャート図。
【図5】選択ハンドルを示す斜視図。
Claims (2)
- 自動販売機に投入された商品群から、当該商品を種類、品質等の特性に従って階層的に項分けし、その項分けされた特性に従って購買者が望む特性であるか否かをコンピュータの音声によって選択を促す手段と、
該音声によって促される商品の特性に関する選択への対応に対し、「YES」,「NO」の2種類の答えを備えた選択手段とを有し、
該音声による誘導手段と選択手段による返答から、コンピュータの木構造探索によって商品群の中から一の望む商品を選択する自動販売機において、
該コンピュータの木構造探索にあって、レベル2が温と冷を選択する温冷群で、レベル3が商品の種類を選択する商品カテゴリー群で、レベル4が商品の第一の品質を選択する品質群で、レベル5が商品の第二の品質を選択する品質群であって、
上記コンピュータの木構造探索のレベル2において、夏期には「冷」を優先順位とし、冬季には「温」を優先させ、レベル3〜レベル5においては、その自動販売機が過去に売り上げた頻度の最も高い種類の商品及び品質の商品を最優先順位としたことを特徴とする自動販売機。 - 選択手段に、「YES」、「NO」に加えて、操作を以前に戻す「戻」の手段を加えた請求項1記載の自動販売機。
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