JP4390178B2

JP4390178B2 - Water-soluble solid drawing material

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Publication number: JP4390178B2
Application number: JP2003148456A
Authority: JP
Inventors: 直石井
Original assignee: Pilot Corp KK
Current assignee: Pilot Corp KK
Priority date: 2003-05-27
Filing date: 2003-05-27
Publication date: 2009-12-24
Anticipated expiration: 2023-05-27
Also published as: JP2004352734A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス、プラスチック、金属などの平滑面上において良好な消去性を有する水溶性固形描画材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ガラスなどの平滑面上に描画する水溶性固形描画材として種々検討されており、その構成としては一般的に顔料などの着色材、ワックス、界面活性剤、樹脂などが用いられている（特許文献１参照）（特許文献２参照）（特許文献３参照）（特許文献４参照）。ここでワックスは、描画材中において形成材、滑材としての役割を有し、塗布性が向上するなど主材として使用され、また界面活性剤は、乳化剤としてワックスと他成分との相溶性を向上させ、さらに固形描画材を水溶化するために使用されている。
【０００３】
【特許文献１】
特開昭５７−９２０６９号公報
【特許文献２】
特開昭６２−１２１７７８号公報
【特許文献３】
特開平６−２８７５０１号公報
【特許文献４】
特開平９−１４３４１８号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ガラスやプラスチック、金属などの平滑面上に描画したときには、容易に消去できることが肝要であり、その点界面活性剤は水との相溶性がよく、水を含んだ布などで容易に消去できるが、ワックスは一般的に塗布性はよいものの消去性に問題があり、またワックス特有のねばりのある重い書き味になり易い。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題に鑑み、ワックスを用いずに良好な水溶性固形描画材を提供するもので、少なくとも着色材と界面活性剤とからなる水溶性固形描画材であって、融点５５℃未満の界面活性剤および融点５５℃以上の界面活性剤をそれぞれ１種以上組み合わせて２種以上、より好ましくは３種以上用いることを特徴とし、また界面活性剤として非イオン性界面活性剤が好適で、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテル系が好ましく、さらに非イオン性界面活性剤として、少なくともポリオキシエチレンステアリルエーテルとポリオキシエチレンミリスチルエーテルとポリオキシエチレンモノステアレートの３種を用い、前記ポリオキシエチレンステアリルエーテルとポリオキシエチレンミリスチルエーテルとポリオキシエチレンモノステアレートの少なくとも１種は融点５５℃未満とすると共に、残りの２種の内少なくとも１種は融点５５℃以上とすることを特徴とし、上記構成とすることにより、ガラスなどの平滑面上において書き味がよく、消去性の良好な水溶性固形描画材となるのである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる着色材としては、従来公知の顔料であればいずれも用いることができ、例えば無機顔料、有機顔料、白色顔料、パール顔料、金属顔料、蛍光顔料などが挙げられ、単独もしくは組み合わせて用いる。具体的には無機顔料としてはカーボンブラック、鉄黒、群青、紺青、弁柄などが、また有機顔料としてはアゾ系顔料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、チオインジゴ系顔料などが挙げられる。白色顔料としては酸化チタン、酸化亜鉛、亜鉛華などが挙げられる。着色材の含有量は、水溶性固形描画材全量に対し１〜５０重量％が好ましい。
【０００７】
本発明に用いられる界面活性剤としては、融点が５５℃未満の界面活性剤と融点が５５℃以上の界面活性剤とをそれぞれ１種以上組み合わせて２種以上、より好ましくは３種以上用いる。融点が５５℃未満の界面活性剤と５５℃以上の界面活性剤とを組み合わせることにより、ワックスを用いないで良好な水溶性固形描画材が得られるのである。即ち、融点が５５℃未満の界面活性剤を用いた固形描画材では、固体としての維持が困難となったり、固体状を維持しても軟らかくなって強度が低下したり、温度が高くなると溶け易くなるなどの問題が生じ、また５５℃以上のものを用いた場合には、溶けにくくなるものの逆に硬くなり、特にフィラーが入ると描画材自体が硬くなってガラスなどの平滑面上では、すべったりして描画できなくなる。ところが、５５℃未満と５５℃以上の界面活性剤をそれぞれ１種以上づつ組み合わせて２種以上用いることにより、融点と硬さとが適度にバランスのとれた固形描画材となり、５５℃以上の高温にさらされても溶けることなく、またガラスなどの平滑面上に描画できるようになる。さらに好ましくは、例えば５５℃未満のものを１種以上、５５℃以上のものを２種以上というように、３種以上の異なった融点のものを組み合わせることにより性能のバランスが取れ易くなり、より一層適度な硬さと書き味および消去性を有する水溶性固形描画材となるのである。なお、融点が８０℃以上の界面活性剤は、融点が５５℃未満の界面活性剤と組み合わせても、書き味およびのり具合において良好なものが得られ難く好ましくない。ここでのり具合とは、固形描画材が摩耗されて平滑面上に載置される程度をいう。
【０００８】
界面活性剤としては、非イオン性、陽イオン性、陰イオン性などの界面活性剤が挙げられ、例えば非イオン性としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル系などが挙げられ、陽イオン性としてはアルキルトリメチルアンモニウム塩系、ジアルキルジメチルアンモニウム塩系などが、また陰イオン性としては高級脂肪酸系、アルキル硫酸エステル系、αオレフィンスルホン酸塩系などが挙げられ、いずれを用いてもよく、この中から融点５５℃未満および５５℃以上のものをそれぞれ１種以上組み合わせて２種以上とするが、良好な描画性（書き味およびのり具合）が得られるという点では非イオン性界面活性剤を用いるのが好ましく、さらにはポリオキシエチレンアルキルエーテル系を用いた水溶性固形描画材が、多湿下においても水分を吸湿しにくく、経時的に変化が少ないという点で好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテル系としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンアラキニルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンカルナウビルエーテル、ポリオキシエチレンセリルエーテル、ポリオキシエチレンモンタニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンミリシルエーテルなどが挙げられ、各々の融点に従って任意の組み合わせが可能となり、適宜設定すればよいが、特には少なくともポリオキシエチレンステアリルエーテル（融点２８℃）とポリオキシエチレンミリスチルエーテル（融点５８℃）とポリオキシエチレンモノステアレート（融点６１℃）との組み合わせが良好であり、この３種の異なった融点を有する非イオン性界面活性剤を用いることにより、水溶性固形描画材として好適な硬さを有し、書き味もよく、消去性も好ましいものとなる。界面活性剤の含有量は、水溶性固形描画材全量に対し１０〜６０％が好ましい。１０重量％以下では水溶性に劣り、また成形性も十分ではなく、また６０重量％以上では描画材表面にベトツキが生じて好ましくない。
【０００９】
上記成分以外に、必要に応じて体質材、粘着剤を添加してもよい。体質材は、増量材、充填材としての役割を有し、例えばマイカ、クレー、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。粘着剤は、平滑面上への定着性を向上する役割を有し、例えば合成樹脂、天然樹脂が用いられ、具体的にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアマイド、テルペン、ロジンエステルなどが挙げられる。なお、本発明では水溶性の界面活性剤を主体として用いるが、必要に応じて耐湿性の向上のために油溶性の界面活性剤を添加してもよい。具体的には、グリセリンの脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【００１０】
本発明の水溶性固形描画材の製造方法としては、融点の異なる２種以上の界面活性剤と顔料および必要に応じて体質材、粘着剤などを添加し、ニーダーで加熱混練して界面活性剤を溶融させ、得られた混練物を押出成形もしくは射出成形して水溶性固形描画材とする。次に、実施例を示す。なお、「部」は「重量部」である。
【００１１】
【実施例】
（実施例１）
ポリオキシエチレンミリスチルエーテル（融点５８℃）１５部
ポリオキシエチレンモノステアレート（融点６１℃）１５部
ポリオキシエチレンステアリルエーテル（融点２８℃）１０部
顔料（アゾ系顔料・黄色）５部
顔料（キナクリドン系顔料・マゼンタ色）１０部
タルク４０部
ロジンエステル５部
上記材料を混合し、ニーダーで１００℃にて加熱し、３種の非イオン性界面活性剤およびロジンエステルを溶融させて混練した。次に得られた混練物を押出成形して外径２ｍｍの赤色の水溶性固形描画材とした。得られた水溶性固形描画材は、ガラス上においてのり具合がよく、書き味も滑らかで、消去性も優れたものとなった。
【００１２】
（参考例１）
実施例１の３種の非イオン性界面活性剤の代わりに、ポリオキシエチレンモノステアレート２５部とポリオキシエチレンステアリルエーテル１５部の２種を用い、あとは実施例１と同様の材料、配合を用いて混合し、実施例１と同様の工程にて水溶性固形描画材を作製した。得られた水溶性固形描画材は、ガラス上においても十分描画でき、消去性も優れたものとなった。ただ実施例１と比べると、描画性において若干劣り、描画材自体の融点も低い。
【００１３】
（参考例２）
実施例１の３種の非イオン性界面活性剤の代わりに、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル３０部とポリオキシエチレンステアリルエーテル１０部の２種を用い、あとは実施例１と同様の材料、配合を用いて混合し、実施例１と同様の工程にて水溶性固形描画材を作製した。得られた水溶性固形描画材は、ガラス上において十分描画でき、消去性も優れたものとなった。ただ実施例１と比べると、描画性において若干劣り、書き味も若干重くなる。
【００１４】
（比較例１）
実施例１の３種の非イオン性界面活性剤の代わりに、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル２０部とポリオキシエチレンモノステアレート２０部の２種を用い、あとは実施例１と同様の材料、配合を用いて混合し、実施例１と同様の工程にて水溶性固形描画材を作製した。得られた水溶性固形描画材はきわめて硬く、ガラス上において描画面がかすれてしまう。
【００１５】
（比較例２）
実施例１の３種の非イオン性界面活性剤の代わりに、ポリオキシエチレンモノステアレート４０部を１種用い、あとは実施例１と同様の材料、配合を用いて混合し、実施例１と同様の工程にて水溶性固形描画材を作製した。得られた水溶性固形描画材はきわめて硬く、ガラス上に描画できなかった。
【００１６】
（比較例３）
実施例１の３種の非イオン性界面活性剤の代わりに、ポリオキシエチレンステアリルエーテル４０部を１種用い、あとは実施例１と同様の材料、配合を用いて混合し、実施例１と同様の工程にて水溶性固形描画材を作製した。得られた水溶性固形描画材は、描画材自体が軟らかく、かろうじてガラス上に描画できるものの、固体状に保つのが困難となった。
【００１７】
（比較例４）
群青９部
モンタンワックス１８部
木ろう１５部
ポリオキシエチレンオレイルエーテル１０部
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル１０部
ヒドロキシプロピルセルロース１０部
クレー２８部
上記材料を１３０℃で加熱混合し、粉砕してペレット化したのち押出成形して、外径２ｍｍの青色の水溶性固形描画材とした。ここで使用されている非イオン性界面活性剤は、水溶性化とともに、ワックスと他成分とを相溶させるための乳化剤としての役割を有している。得られた水溶性固形描画材は、消去性が十分ではなく、書き味も重いものとなった。
【００１８】
実施例１および参考例１〜２、比較例１〜３、さらにワックス系である比較例４の水溶性固形描画材について、それぞれ表１に性能を示した。消去性は、水を含んだ雑巾で消去したときの目視による状態、書き味とガラス上へののり具合は、いずれもガラス上に描画したときの状態を観察し、さらに固形描画材としたときの成形体の硬軟を観察した。
【００１９】
【表１】

【００２０】
【発明の効果】
本発明の水溶性固形描画材は、ガラス、金属などの平滑面上において、優れた消去性と滑らかな書き味を有し、しかものり具合がよく、さらに経時的にも安定した品質を有するものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-soluble solid drawing material having good erasability on a smooth surface such as glass, plastic or metal.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various studies have been made as a water-soluble solid drawing material for drawing on a smooth surface such as glass, and as its structure, coloring materials such as pigments, waxes, surfactants, resins, etc. are generally used ( (Refer patent document 1) (refer patent document 2) (refer patent document 3) (refer patent document 4) . Here, the wax has a role as a forming material and a lubricant in the drawing material, and is used as a main material such as an improved coating property. The surfactant has an compatibility between the wax and other components as an emulsifier. It is used to improve and further solubilize solid drawing materials.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 57-92069 A [Patent Document 2]
JP 62-121778 A [Patent Document 3]
JP-A-6-287501 [Patent Document 4]
JP-A-9-143418 [0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when drawing on a smooth surface such as glass, plastic, or metal, it is important that it can be easily erased. In that respect, surfactants have good compatibility with water and can be easily erased with a cloth containing water. Although wax is generally good in coatability, it has a problem in erasability and tends to be heavy with a stickiness peculiar to wax.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present invention provides a good water-soluble solid drawing material without using wax, and is a water-soluble solid drawing material comprising at least a coloring material and a surfactant, and has a melting point of less than 55 ° C. One or more surfactants and a surfactant having a melting point of 55 ° C. or more are used in combination of two or more, more preferably three or more, and a nonionic surfactant is suitable as the surfactant. Polyoxyethylene alkyl ether type is preferable as the nonionic surfactant, and at least three kinds of polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene myristyl ether and polyoxyethylene monostearate are used as the nonionic surfactant, The polyoxyethylene stearyl ether, the polyoxyethylene myristyl ether and the polyol At least one of the polyethylene monostearates has a melting point of less than 55 ° C., and at least one of the remaining two types has a melting point of 55 ° C. or more. This is a water-soluble solid drawing material with good writing on the surface and good erasability.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As the colorant used in the present invention, any conventionally known pigment can be used, and examples thereof include inorganic pigments, organic pigments, white pigments, pearl pigments, metal pigments, fluorescent pigments, and the like alone or in combination. Use. Specifically, inorganic pigments include carbon black, iron black, ultramarine blue, bitumen, and petal, and organic pigments include azo pigments, indigo pigments, phthalocyanine pigments, quinacridone pigments, and thioindigo pigments. It is done. Examples of white pigments include titanium oxide, zinc oxide, and zinc white. The content of the coloring material is preferably 1 to 50% by weight based on the total amount of the water-soluble solid drawing material.
[0007]
As the surfactant used in the present invention, two or more, more preferably three or more of a combination of one or more surfactants having a melting point of less than 55 ° C. and one or more surfactants having a melting point of 55 ° C. or more are used. By combining a surfactant having a melting point of less than 55 ° C. with a surfactant having a melting point of 55 ° C. or more, a good water-soluble solid drawing material can be obtained without using a wax. In other words, solid drawing materials using a surfactant having a melting point of less than 55 ° C. are difficult to maintain as a solid, soften even when maintained in a solid state, become weak in strength, or dissolve when the temperature rises. When using a material of 55 ° C. or higher, it becomes difficult to melt, but it becomes hard, especially when a filler enters, the drawing material itself becomes hard and on a smooth surface such as glass, I cannot slide and draw. However, a combination of one or more surfactants of less than 55 ° C. and 55 ° C. or more is used in combination of two or more, so that a solid drawing material in which the melting point and the hardness are appropriately balanced becomes a high temperature of 55 ° C. or more. Even if exposed, it does not melt and can be drawn on a smooth surface such as glass. More preferably, it becomes easier to balance the performance by combining three or more different melting points, such as one or more of those below 55 ° C., two or more of 55 ° C. or more, and more. It becomes a water-soluble solid drawing material having a more appropriate hardness, writing quality and erasability. A surfactant having a melting point of 80 ° C. or higher is not preferable because even when combined with a surfactant having a melting point of less than 55 ° C., it is difficult to obtain a good writing quality and paste. Here, the term “paste” refers to the degree to which the solid drawing material is worn and placed on a smooth surface.
[0008]
Examples of the surfactant include nonionic, cationic and anionic surfactants. Examples of the nonionic surfactant include polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, and polyoxyethylene. Sorbitan fatty acid ester type, polyoxyethylene fatty acid ester type, etc. are mentioned. As the cationic property, alkyltrimethylammonium salt type, dialkyldimethylammonium salt type, etc., and as anionic property, higher fatty acid type, alkyl sulfate ester type, α-olefin sulfonates and the like may be used, and any of them may be used, and one or more of those having melting points of less than 55 ° C. and 55 ° C. or more are combined to make two or more. (Non-ionic in terms of writing quality and paste) It is preferred to use surfactants, more polyoxyethylene alkyl ether-based water-soluble solid drawing material using the found hardly hygroscopic moisture even under humid, preferable because less change over time. Examples of the polyoxyethylene alkyl ether type include polyoxyethylene lauryl ether, polyoxyethylene cetyl ether, polyoxyethylene oleyl ether, polyoxyethylene myristyl ether, polyoxyethylene arakinyl ether, polyoxyethylene behenyl ether, polyoxyethylene Examples include monostearate, polyoxyethylene carnauvyl ether, polyoxyethylene seryl ether, polyoxyethylene montanyl ether, polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene myristyl ether, and any combination according to each melting point. It can be set as appropriate, and in particular, at least polyoxyethylene stearyl ether (melting point: 28 ° C.) and polyoxyethylene milliliter A combination of chill ether (melting point: 58 ° C.) and polyoxyethylene monostearate (melting point: 61 ° C.) is good, and by using these three kinds of nonionic surfactants having different melting points, water-soluble solid drawing It has suitable hardness as a material, has good writing quality, and has good erasability. The content of the surfactant is preferably 10 to 60% with respect to the total amount of the water-soluble solid drawing material. If it is 10% by weight or less, the water-solubility is inferior and the moldability is not sufficient, and if it is 60% by weight or more, stickiness is generated on the surface of the drawing material.
[0009]
In addition to the above components, a constitutional material and an adhesive may be added as necessary. The extender has a role as an extender and a filler, and examples thereof include mica, clay, kaolin, talc, calcium carbonate, and barium sulfate. The pressure-sensitive adhesive has a role of improving fixability on a smooth surface, for example, a synthetic resin or a natural resin is used. Specifically, polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, polyvinyl alcohol, polyacrylamide, terpene, Examples include rosin esters. In the present invention, a water-soluble surfactant is mainly used, but if necessary, an oil-soluble surfactant may be added to improve moisture resistance. Specific examples include fatty acid esters of glycerin.
[0010]
As a method for producing the water-soluble solid drawing material of the present invention, two or more kinds of surfactants having different melting points, pigments and, if necessary, extenders, pressure-sensitive adhesives and the like are added, and the surfactant is heated and kneaded with a kneader The obtained kneaded material is extruded or injection molded to obtain a water-soluble solid drawing material. Next, an example is shown. “Parts” is “parts by weight”.
[0011]
【Example】
Example 1
15 parts polyoxyethylene monostearate (melting point 61 ° C.) 15 parts polyoxyethylene stearyl ether (melting point 28 ° C.) 10 parts pigment (azo pigment yellow) 5 parts pigment (quinacridone) 10 parts talc 40 parts rosin ester 5 parts The above materials were mixed and heated with a kneader at 100 ° C to melt and knead the three nonionic surfactants and rosin ester. Next, the obtained kneaded material was extruded to obtain a red water-soluble solid drawing material having an outer diameter of 2 mm. The obtained water-soluble solid drawing material had good paste on the glass, smooth writing, and excellent erasability.
[0012]
(Reference Example 1)
Instead of the three nonionic surfactants of Example 1, 25 parts of polyoxyethylene monostearate and 15 parts of polyoxyethylene stearyl ether were used, and the same materials and blends as in Example 1 were used. Were mixed in the same manner as in Example 1 to prepare a water-soluble solid drawing material. The obtained water-soluble solid drawing material was able to be drawn sufficiently on glass and had excellent erasability. However, compared with Example 1, the drawing property is slightly inferior and the melting point of the drawing material itself is also low.
[0013]
(Reference Example 2)
Instead of the three nonionic surfactants of Example 1, 30 parts of polyoxyethylene myristyl ether and 10 parts of polyoxyethylene stearyl ether were used, and the same materials and blends as in Example 1 were used. A water-soluble solid drawing material was produced in the same process as in Example 1. The obtained water-soluble solid drawing material was able to be drawn sufficiently on glass and had excellent erasability. However, as compared with Example 1, the drawability is slightly inferior and the writing quality is slightly heavier.
[0014]
(Comparative Example 1)
Instead of the three nonionic surfactants of Example 1, 20 parts of polyoxyethylene myristyl ether and 20 parts of polyoxyethylene monostearate were used, and the same materials and blends as in Example 1 were used. Were mixed in the same manner as in Example 1 to prepare a water-soluble solid drawing material. The obtained water-soluble solid drawing material is extremely hard, and the drawing surface is faint on the glass.
[0015]
(Comparative Example 2)
Instead of the three types of nonionic surfactants of Example 1, 40 parts of polyoxyethylene monostearate was used, and the rest were mixed using the same materials and blends as in Example 1. A water-soluble solid drawing material was prepared in the same process as in Example 1. The obtained water-soluble solid drawing material was extremely hard and could not be drawn on glass.
[0016]
(Comparative Example 3)
Instead of the three types of nonionic surfactants of Example 1, 40 parts of polyoxyethylene stearyl ether was used, and then the same materials and blends as in Example 1 were used. A water-soluble solid drawing material was produced in the same process. The obtained water-soluble solid drawing material was soft in drawing material itself and barely drawn on glass, but it was difficult to keep it in a solid state.
[0017]
(Comparative Example 4)
Ultramarine 9 parts Montan wax 18 parts Wood wax 15 parts Polyoxyethylene oleyl ether 10 parts Polyoxyethylene behenyl ether 10 parts Hydroxypropyl cellulose 10 parts Clay 28 parts The above materials are heated and mixed at 130 ° C, and then pelletized. Extruded to obtain a blue water-soluble solid drawing material having an outer diameter of 2 mm. The nonionic surfactant used here has a role as an emulsifier for making the wax compatible with other components as well as making it water-soluble. The obtained water-soluble solid drawing material was not sufficiently erasable and heavy in writing.
[0018]
Table 1 shows the performance of the water-soluble solid drawing material of Example 1 and Reference Examples 1 and 2, Comparative Examples 1 to 3, and Comparative Example 4 which is a wax system. Erasability is the state when visually erased with a rag containing water, the writing quality and the state of paste on the glass are both observed when drawn on the glass, and when a solid drawing material is used. The hardness of the molded product was observed.
[0019]
[Table 1]

[0020]
【The invention's effect】
The water-soluble solid drawing material of the present invention has excellent erasability and smooth writing on a smooth surface such as glass or metal, has a good crispness, and has stable quality over time. It is.

Claims

A water-soluble solid drawing material comprising at least a colorant and a nonionic surfactant, wherein the nonionic surfactant includes at least polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene myristyl ether, and polyoxyethylene monostearate And at least one of the polyoxyethylene stearyl ether, polyoxyethylene myristyl ether and polyoxyethylene monostearate has a melting point of less than 55 ° C., and at least one of the remaining two types has a melting point of 55 A water-soluble solid drawing material characterized by having a temperature of not lower than ° C.