JP4389698B2 - ノイズ除去回路 - Google Patents
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Description
そして、チョークコイル10の各外部電極10b,10cが、各信号配線2の左右の電極パターン3a,3b間を跨ぐようにして配置接続されており、このような構成により、各信号配線2を流れるノイズ電流がチョークコイル10によって除去される。
図13はLCフィルタの斜視図、図14はこのLCフィルタの等価回路図であり、ここではT型のLCフィルタを示している。図15はこのLCフィルタを回路基板に形成されている各信号配線に実装した状態の平面図、図16は図15のD−D線に沿う断面図である。
なお、ここではLCフィルタ20としてT型のものを示したが、その他、π型やL型のものが使用される場合もある。
しかしながら、LCフィルタ20は、外部電極20dを接地する必要があるため、LCフィルタ20が実装される回路基板1には、接地用電極パターン5a,5bを形成することが不可欠となる。このため、回路基板1の配線の自由度が制限されるという問題点がある。
回路基板上に形成された複数の信号配線を流れるノイズを除去するためのノイズ除去回路であって、
2つのインダクタと1つのコンデンサとが誘電体内に一体的に配設されてなるT型LCフィルタを有し、このT型LCフィルタが前記各信号配線に対応して設けられており、
前記回路基板上には、前記各信号配線に対応して当該信号配線の一部を構成する左右の電極パターンが互いに所定の間隔を存して配設され、また、前記信号配線の形成面と同じ面上には、前記信号配線に接触せずに前記両電極パターン間の隙間を通過し、かつ、大地に対して非接続の状態で還流用電極パターンが形成される一方、
前記所定の間隔を存して配設された両電極パターン間を跨ぐように前記T型LCフィルタが実装され、
前記T型LCフィルタを構成する2つのインダクタ同士が互いに電気的に接続されるとともに、前記両インダクタ相互間の電気的接続点に前記コンデンサの一方の電極が接続され、該コンデンサの他方の電極が前記還流用電極パターンに共通に接続されていること
を特徴としている。
複数個の前記T型LCフィルタが一体化されてアレイタイプの一つのフィルタとして構成され、このアレイタイプのフィルタは、前記各T型LCフィルタに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ前記所定の間隔を存して配設された両電極パターン間をそれぞれ跨ぐように実装されていることを特徴としている。
回路基板上に形成された複数の信号配線を流れるノイズを除去するためのノイズ除去回路であって、
2つのチョークコイルと1つのコンデンサとが前記各信号配線に対応して設けられており、
前記回路基板上には、前記各信号配線に対応して当該信号配線の一部を構成する左右の電極パターンの間に、2つの電極パターンが、当該電極パターンおよび前記左右の電極パターンと互いに所定の間隔を存して配線方向に沿って順次配設され、また、前記信号配線の形成面と同じ面上には、前記信号配線に接触せずに前記2つの電極パターン間の隙間を通過し、かつ、大地に対して非接続の状態で還流用電極パターンが形成される一方、
前記2つのチョークコイル間に前記コンデンサが位置し、かつ前記コンデンサは前記2つの各電極パターン間を跨ぐように、また、前記各チョークコイルは前記2つの電極パターンの一方側の電極パターンと、これに隣接する前記左右の電極パターンの一方側の電極パターンとの間を跨ぐように、それぞれ実装され、
前記2つのチョークコイル同士が互いに電気的に接続されるとともに、前記両チョークコイル相互間の電気的接続点に前記コンデンサの一方の電極が接続され、該コンデンサの他方の電極が前記還流用電極パターンに共通に接続されていること
を特徴としている。
複数個の前記コンデンサが一体化されてアレイタイプの一つのコンデンサとして、また、これと同じ複数個のチョークコイルが一体化されてアレイタイプの一つのチョークコイルとして、それぞれ構成され、
前記アレイタイプのコンデンサは、前記複数個の各コンデンサに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ互いに隣接する前記2つの各電極パターン間を跨ぐように実装され、
前記アレイタイプのチョークコイルは、前記複数個の各チョークコイルに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ互いに隣接する2つの電極パターンの一方側の電極パターンと、これに隣接する前記左右の電極パターンの一方側の電極パターンとの間を跨ぐようにそれぞれ実装されていること
を特徴としている。
したがって、本願発明のノイズ除去回路を用いることにより、例えば携帯電話のノイズ対策を有効に行うことが可能になる。また、急峻なカットオフ特性をもつため、信号波形に及ぼす影響を小さく抑えることが可能になる。
しかも、回路基板には接地用電極パターンを形成する必要がないため、回路基板の配線の自由度を向上させることが可能になるとともに、回路基板の内部に大面積の接地用電極パターンを形成することが不要になるため、回路基板のコストダウンを図ることが可能になる。
図1〜図3に示すノイズ除去回路について、4本の信号配線2のうち、1本の信号配線2についての挿入損失(IL)の周波数依存特性(以下、IL特性という)を調べた。この場合、クロストークの影響によりIL特性に差が生じることを防止するため、残り3本分の信号配線2については、その左右端を50Ωで終端して測定を行った。その際、特性比較のために、LCフィルタ20の外部電極20dを電気的に切り離している場合(すなわち、コンデンサCを還流用電極パターン7に接続せず、かつ接地もしない場合)、および、外部電極20dを接地した図15の従来構成のノイズ除去回路について、それぞれ1本の信号配線2についてのIL特性を調べた。その結果を図4に示す。
一方、コンデンサCを還流用電極パターン7に接続せず、かつ接地もしない場合には、インダクタLの特性のみとなるので、高減衰の得られる周波数範囲は狭くなる。
信号配線2の本数によるIL特性の変化を調べるために、回路基板に1本〜4本までの信号配線2をそれぞれ形成した場合の各IL特性を測定した。その結果を図5に示す。
なお、複数の信号配線2を形成している場合には、クロストークの影響によりIL特性に差が生じることを防止するため、1つの信号配線についてのIL特性のみを調べ、残りの信号配線については各左右端を50Ωで終端して測定を行った。
また、一対のチョークコイル10は、図10に示したものと同じ構成であって、図6,図7に示すように、各信号配線2において、貫通コンデンサ30の両側、すなわち、貫通コンデンサ30の入力側と出力側において、誘電体10aの左右端に形成されている外部電極10b,10cが各信号配線2の左右の電極パターン3a,3c、および3d,3b間をそれぞれ跨ぐように配置接続されている。
この実施例3のノイズ除去回路では、回路基板1上に8本の信号配線2が設けられており、4本の信号配線2ごとにノイズ除去回路が設けられている。
この実施例4のノイズ除去回路では、回路基板1上に8本の信号配線2が設けられており、4本の信号配線2ごとにノイズ除去回路が設けられている。
しかも、この実施例4の除去回路では、図1および図2に示した実施例1の場合のように各信号配線2のそれぞれにLCフィルタ20を実装する場合と比較して、部品点数を削減することが可能になる。そのため、回路基板1上への実装工程を簡略化することが可能になるとともに、実装スペースを削減することが可能になる。
したがって、本願発明は、例えば携帯電話のノイズ除去などの用途に好適に用いることが可能であり、さらに、携帯電話のノイズ除去以外の、他の高周波回路のノイズ除去を行う際にも利用することが可能である。
2 信号配線
3a,3b,3c,3d 電極パターン
7 還流用電極パターン
10 チョークコイル
10a 誘電体
10b,10c 外部電極
11 アレイタイプのチョークコイル
20 LCフィルタ(T型LCフィルタ)
20a 誘電体
20b,20c,20d 外部電極
21 アレイタイプのT型LCフィルタ
21d 外部電極
30 貫通コンデンサ
30a 誘電体
30b,30c,30d 外部電極
31 アレイタイプの貫通コンデンサ
31d 外部電極
L インダクタ
C コンデンサ
Claims (4)
- 回路基板上に形成された複数の信号配線を流れるノイズを除去するためのノイズ除去回路であって、
2つのインダクタと1つのコンデンサとが誘電体内に一体的に配設されてなるT型LCフィルタを有し、このT型LCフィルタが前記各信号配線に対応して設けられており、
前記回路基板上には、前記各信号配線に対応して当該信号配線の一部を構成する左右の電極パターンが互いに所定の間隔を存して配設され、また、前記信号配線の形成面と同じ面上には、前記信号配線に接触せずに前記両電極パターン間の隙間を通過し、かつ、大地に対して非接続の状態で還流用電極パターンが形成される一方、
前記所定の間隔を存して配設された両電極パターン間を跨ぐように前記T型LCフィルタが実装され、
前記T型LCフィルタを構成する2つのインダクタ同士が互いに電気的に接続されるとともに、前記両インダクタ相互間の電気的接続点に前記コンデンサの一方の電極が接続され、該コンデンサの他方の電極が前記還流用電極パターンに共通に接続されていること
を特徴とするノイズ除去回路。 - 複数個の前記T型LCフィルタが一体化されてアレイタイプの一つのフィルタとして構成され、このアレイタイプのフィルタは、前記各T型LCフィルタに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ前記所定の間隔を存して配設された両電極パターン間をそれぞれ跨ぐように実装されていること
を特徴とする請求項1記載のノイズ除去回路。 - 回路基板上に形成された複数の信号配線を流れるノイズを除去するためのノイズ除去回路であって、
2つのチョークコイルと1つのコンデンサとが前記各信号配線に対応して設けられており、
前記回路基板上には、前記各信号配線に対応して当該信号配線の一部を構成する左右の電極パターンの間に、2つの電極パターンが、当該電極パターンおよび前記左右の電極パターンと互いに所定の間隔を存して配線方向に沿って順次配設され、また、前記信号配線の形成面と同じ面上には、前記信号配線に接触せずに前記2つの電極パターン間の隙間を通過し、かつ、大地に対して非接続の状態で還流用電極パターンが形成される一方、
前記2つのチョークコイル間に前記コンデンサが位置し、かつ前記コンデンサは前記2つの各電極パターン間を跨ぐように、また、前記各チョークコイルは前記2つの電極パターンの一方側の電極パターンと、これに隣接する前記左右の電極パターンの一方側の電極パターンとの間を跨ぐように、それぞれ実装され、
前記2つのチョークコイル同士が互いに電気的に接続されるとともに、前記両チョークコイル相互間の電気的接続点に前記コンデンサの一方の電極が接続され、該コンデンサの他方の電極が前記還流用電極パターンに共通に接続されていること
を特徴とするノイズ除去回路。 - 複数個の前記コンデンサが一体化されてアレイタイプの一つのコンデンサとして、また、これと同じ複数個のチョークコイルが一体化されてアレイタイプの一つのチョークコイルとして、それぞれ構成され、
前記アレイタイプのコンデンサは、前記複数個の各コンデンサに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ互いに隣接する前記2つの各電極パターン間を跨ぐように実装され、
前記アレイタイプのチョークコイルは、前記複数個の各チョークコイルに対応する前記各信号配線間全てをわたる長さを有し、かつ互いに隣接する2つの電極パターンの一方側の電極パターンと、これに隣接する前記左右の電極パターンの一方側の電極パターンとの間を跨ぐようにそれぞれ実装されていること
を特徴とする請求項3記載のノイズ除去回路。
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