JP4386604B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷信号に対応してインク滴を吐出する記録ヘッドにカートリッジからインクの供給を受けるインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録ヘッドを備えたキャリッジに着脱して記録ヘッドにインクを供給するインク容器は、インク貯蔵室に連通し、かつ記録装置のインク供給針の挿通が可能なインク供給口が形成されている。
このため、インク容器の交換のために記録装置からインク容器を引き抜く際にインク供給口から不用意にインクが漏れ出したり、また記録装置に装着されている状態であってもインク供給針との係合に緩みが生じて徐々に漏れ出す虞がある。
【0003】
一方、インクジェット記録ヘッドは、ユニットとして構成されていて駆動信号を伝送するフレキシブルケーブルにコネクタを介して接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、インク容器のインク供給口から漏れ出してコネクタに流れ込むと、記録ヘッドに駆動信号が正常に供給されなくなり、印刷不良を起こすなどの問題が生じる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、インク供給針に挿抜可能なインクカートリッジからのインクの漏れ出しによる電気的障害を確実に防止することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために本発明においては、インクカートリッジを挿抜可能に収容し、当該インクカートリッジの記憶手段と接触する電極が配置されたキャリッジを構成する基台と、前記基台の上面に形成され、前記インクカートリッジのインク供給口と係合するインク導入部材と、前記インク導入部材を介してインクの供給を受けるとともに、前記基台の裏面に固定された電気接続部材にフレキシブルケーブルを介して接続されたインクジェット記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、前記基台の上面に前記インク導入部材を取囲むように形成された垂直壁と前記インク導入部材に対して前記電極とは反対側の前記垂直壁の、前記電気接続部材から離れた位置に形成されたインク排出口と、前記基台の上面の前記電気接続部材から離れた領域を開放口とするように前記インク排出口の出口側を囲んで前記開放口にインクを誘導するように前記基台の上面に形成されたリブとを備えている。
【0006】
【作用】
インクカートリッジから漏れ出したインクは、垂直壁に囲まれた領域に収容される。収容し切れないインクは、インク排出口からリブに囲まれた領域に流れ出す。インクはリブにより電気接続部材から離れた領域に導かれる。
【0007】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1(イ)、(ロ)、及び図2(イ)乃至(ニ)は、それぞれ本発明のインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジの一例を示すものであって、カートリッジ1は、一方の面が開口した扁平な矩形状の有底箱型の容器本体2と、この開口を封止する蓋体3とを主体として構成されている。挿入方向の先端側、この実施例では底面の、長手方向の一方に偏するようにインク供給口4が、上部の側方にはそれぞれ係止部材5、6が容器本体2と一体に形成されている。
【0008】
インク供給口側に偏して位置する係止部材5は、挿入方向の先端側、この実施例では下端側を回動支点5bとし、かつ上部が外側に拡開可能に形成されている。
【0009】
またインク供給口側の係止部材5の下部には記憶手段7が設けられ、他方の係止部材6の下部にはバルブ収容室8が形成されている。インク供給口4の近傍で、かつ容器の中央領域側にはカートリッジの挿抜方向に延び、かつ少なくとも先端側が開口したスリット部9が形成されている。
【0010】
一方、インクカートリッジが装着される本発明の記録装置を構成するキャリッジ100は、図3に示したように底面に記録ヘッド101を設けるとともに、記録ヘッド101に連通するインク供給針102を設けて構成されている。インク供給針102が設けられている領域から離れた領域には押圧部材、この実施例では板バネ103が設けられ、またインク供給針102との間に位置決め用の凸片104がインクカートリッジの挿抜方向に延出形成されている。また、インク供給針102の側の側壁105には電極106が配置され、その上部に係止部材5の突起5aと係合する凹部107が形成されている。
【0011】
このような構造を採ることにより、図4(I)に示したようにインク供給口4を奥側として挿入し、板バネ103に抗して押え込むと、スリット部9が凸片104に規制されるため、一方に偏して設けられた板バネ103によりインク供給口4の側が下方となるように回転力(図中、矢印A)を受けるとしても、姿勢が規定の挿抜方向、この実施例では上下方向に平行となるように規制される。
【0012】
さらにカートリッジ1をバネ103に抗して押し込むと、図4(II)に示したように係止部材5の突起5aが、係止部材5の全体の弾性に抗して凹部107に落ち込んで係合する。これにより係止部材5を把持している指に明確なクリック感が伝わり、ユーザは、カートリッジがキャリッジ100に確実に装着されたことを判定できる。
【0013】
装着された状態では、カートリッジ1の記憶手段7が設けられている面が、係止部材5の突起5aにより挿抜方向の位置を規制されてバネ103による付勢力(図中、矢印Aの力)によりキャリッジ100の電極106に押し付けられているため、印刷時の振動に関わりなく、確実にコンタクトを維持する。
【0014】
一方、交換等によりインクカートリッジ1をキャリッジ100から取り外す場合には、係止部材5を容器本体2側に弾圧すると、係止部材5の突起5aが凹部107から離れるからカートリッジ1は、バネ103の付勢力によりガイド片104にガイドされてインク供給針102に平行に移動し、インク供給針4に曲げ力などを作用させることなく取り外される。
【0015】
図5、図6は、同上インクカートリッジを構成する容器本体2に形成された流路の一実施例を示すものであって、容器本体2は、略水平方向、より詳細にはインク供給口4の側が若干下方となるように延びる壁10により上下に分割されている。
下部領域には第1インク収容室11が、また上部は、壁10を底面とするように容器本体2の壁12と一定の間隙を持たせて大気連通路13を形成するように枠部14により区画されている。枠部14は、底部に連通口15aが形成された垂直な壁15により分割され、一方の領域を第2インク収容室16として、また他方の領域を負圧発生手段収容部を兼ねる第3インク収容室17として形成されている。
【0016】
第2インク収容室16に対向する領域には、第2インク収容室16と容器本体2の底面2aとを接続する吸い上げ流路18が形成されている。吸い上げ流路18は、記録ヘッドでのインク消費量に対応できる程度の断面積に形成され、その下端に第1インク収容室11に開口し、かつ毛細管力によりインクを保持できる吸い込み口18aが、また上端が第2インク収容室16の底部に連通するように流出口18bが開口するように形成されている。
【0017】
吸い上げ流路18の下部に連通口19a、19bを備えた壁19が形成されている。またこの吸い上げ流路18に対向する箇所には容器本体2に外部からインクの注入のための複数の開口20、21が形成されている。この吸い上げ流路18は、容器本体2の表面に凹部18c(図7)を形成し、この凹部18cを遮気性のフィルムにより封止することにより構成されている。
【0018】
第3インク収容室17は、枠部14の上面14aと一定の間隙を隔てて壁22により、また第4インク収容室23は壁26により区画されている。壁22に連続して差圧弁25(図8)とフィルタ55を収容する領域が壁24により区画され、さらに厚み方向の一方の側に差圧弁収容室33(図7)を、また他方の側にフィルタ室34を形成するように壁25により区画されている。壁25にはフィルタを通過したインクをフィルタ室34と背腹関係に形成された差圧弁収容室33に導く貫通穴25aが設けられている。
【0019】
壁24の下部には壁10との間に連通口26aを備えた区画壁26が、また枠部14との間には下部に連通口27aを備えた区画壁27を設けてインク流路28が形成されている。インク流路28の上部は、貫通穴29を介してカートリッジ1の表面側に連通している。
【0020】
この貫通穴29は、図6に示したように壁27に連続するように形成された壁30により分離され、図7に示したようにその凹部30aを介してフィルタ室34の上部に連通されている。より詳細には、貫通穴29は凹部30aを介して壁30、24、22により区画された領域31に連通し、フィルタ室34を区画する壁24の上部の連通口24aを介してフィルタ室34の上部に連通されている。
【0021】
差圧弁収容室33の下部とインク供給口4とは、図7に示したように表面に形成された凹部35と、この凹部35を覆う遮気性フィルムとからなる流路により接続されている。なお、図中符号35aは、インク供給口側に入り込んだ深部を示す。
【0022】
また、容器本体2の表面には、可及的に流路抵抗が高くなるように蛇行する細溝36と、これの周囲に幅広の溝37と、第2インク収容室16に対向する領域に矩形状の凹部38が形成されている。矩形状の凹部38にはさらに一段下がった位置に枠部39とリブ40が形成され、これらに撥インク性と通気性とを備えた通気性フィルムを張設して大気通気室が区画形成されている。凹部38の底面には貫通穴41が形成され、第2インク収容室16の壁42で区画された細長い領域43(図5)に連通されている。また凹部38の、通気性フィルムよりも表面側の領域で細溝36が連通されている。領域43の他端は貫通穴44、連通用の溝45、及び貫通穴46を介してバルブ収容室8に連通されている。図7(ロ)に示したように領域43の他端は貫通穴44、連通用の溝45、及び貫通穴46を介してバルブ収容室8に連通されている。
【0023】
バルブ収容室8の、カートリッジ挿入側の先端、この実施例では図6に示したように下部に窓8aが形成されて開放されていて、記録装置本体のキャリッジ100に設けられた複数の識別片110、111、112(図3)及びバルブ作動杆が進入可能な後述する識別ブロックが装着されている。
【0024】
図8は、前述の第3インク収容室17の断面構造を示すものであって、差圧弁収容室33には、バネ50とエラストマー等の弾性変形可能な材料により構成され、中心に貫通穴51を備えた膜弁52が収容されている。膜弁52はその周囲を環状の厚肉部52aと、この厚肉部52aと一体的に形成された枠部54とを備え、この枠部54を介してカートリッジ本体に固定され、またバネ50は、一端を膜弁52のバネ受け部52bに、他端を収容室の蓋体53のバネ受け部53aに支持されている。
【0025】
なお、図中符号55はフィルタ室34に設けられたフィルタを、また符号56、57は、容器本体2の表面、及び開口面側に貼付された遮気性フィルムをそれぞれ示す。フィルム56は、図6における枠部10、14、壁15、22、24、26、27、30、及び42に溶着等により接着されている。
【0026】
このような構成により、フィルタ55を通過したインクは、インク流通口25aを通過して膜弁52に阻止される。この状態でインク供給口4の圧力が低下すると、膜弁52がバネ50の付勢力に抗して弁座部25bから離れるため、貫通穴51を通過し、凹部35により形成された流路を経由してインク供給口4に流れ込む。
【0027】
インク供給口4のインク圧力が所定の値に上昇すると、膜弁52がバネ50の付勢力に負けて弁座部25bに弾接され、インクの流通が遮断される。このような動作を繰返すことにより一定の負圧を維持しながらインクをインク供給口4に排出することができる。
【0028】
図9は、大気連通用のバルブ収容室8の断面構造を示すものであって、バルブ収容室8を区画する壁には貫通穴60が穿設され、ここにゴム等の弾性部材により構成された押圧部材61がその周囲を容器本体2に支持されて移動可能に挿入されている。押圧部材61の進入側の先端には、下端を突起63により固定され、中央部を突起64により規制された板バネなどの弾性部材62に支持され、貫通穴60に常時付勢された弁体65が配置されている。
【0029】
また押圧部材61の他面には図10に示したような識別ブロック70が位置するように装着されている。
識別ブロック70は、爪70a、70bによりカートリッジの凹部80(図7)に固定される基体に、カートリッジの挿入方向に平行で、かつカートリッジの一定の幅をもった複数、この実施例では3本の溝71、72、73を形成し、また1つの溝72にはインクカートリッジの挿入方向側、この実施例では下端が押圧部材61を押圧するためのアーム74を形成して構成されている。各溝71、72、73は、その奥行きを複数の識別片の挿通が可能な程度に設定されていている。
【0030】
アーム74は、若干内側に位置するように回動支点74aにより回動可能で、かつ引き抜き側、この実施例では上部側が作動杆113(図13)の進入路に斜めに突出するように構成されている。
また、それぞれの溝71乃至73には、キャリッジ100の識別片110、111、112の先端に対向するように突出部71a、72a,73aが形成されている。
【0031】
このような構成により、アーム74の位置を一定とする一方、これら突出部71a、72a、73aの位置を図11(イ)(イ’)乃至(ヘ)(ヘ’)に示したように、また対応して識別片110、111、112の先端の位置を、カートリッジのインクの種類に対応させて設定するすることにより、カートリッジの誤装着を防止することができる。これら突出部71a、72a、73aの位置は、カートリッジの挿抜方向だけではなく、カートリッジの厚み方向の位置を変えることにより、3次元的な配列構造を採ることが可能となり、識別領域形成面積の拡大を招くことなく多くのインク種を識別することができる。
【0032】
図12、図13は、本発明の記録装置を構成するキャリッジの一実施例を示すものであって、複数個、この実施例ではブラック、及びカラーインク用のカートリッジが装着可能に構成されている。
すなわち、一側側に若干幅広の第1の装着領域120を設け、これに隣り合うように同一幅の第2乃至第4の装着領域121乃至123が、両端のリブ124〜126、リブ127〜129により区画されている。
【0033】
各カートリッジの装着領域には、図3に基づいて説明したように、記録ヘッド101に連通するインク供給針102が設けられ、インク供給針102が設けられている領域から離れた領域には押圧部材、この実施例では板バネ103が設けられ、またインク供給針102との間に位置決め用の凸片104がカートリッジの挿抜方向に延出形成されている。
【0034】
また、インク供給針102の側の側壁105には電極106が配置され、その上部には係止部材5の突起5aと係合すると係合する凹部107が形成されている。特に電極106が配置された側の壁には、係止部材5の両側の側面と係合してカートリッジの挿入時のガイド部材の機能を果たす凹部107’が形成されている。
【0035】
この実施例では、位置決め用の凸片104は、図14(イ)に示したようにカートリッジの表面に平行に延びる側部104aが形成され、位置決めの確実性と、薄くて長い凸片104の強度を確保するように構成されている。これに対応するようにインクカートリッジのスリット部9は、カートリッジの挿入方向の先端が、図14(ロ)に示したように少なくとも側部104aに対向する領域に凹部9aが形成されていて表面側に延出されている。
【0036】
インク供給針102の周囲には、インクカートリッジのインク供給口4を挟むように形成された断面「コ」の字状のリブ4a、4aと係合するリブ102aが形成されていて、これらリブによりインク供給口4にインク供給針102が挿通された状態に保持することができる。
【0037】
ところで、幅広とされた装着領域120に装填されるインクカートリッジは、基本的には図2乃至図9に示した第2及び第4の装着領域に装填されるインクカートリッジと同様の構造に構成されるものではあるが、容器本体2’は、開口面の形状は同一で、その深さWだけ大きくなるように構成されている。これにより、容器本体2’の深さWを変更するだけで収容可能なインク量を増加することができる。
【0038】
そして、インク供給口4’、記憶手段7’は、その配列中心が、他のカートリッジと同様に容器本体2の表面、つまり底から一定の位置W1となるように設定されている。なお、識別ブロック70’は、容器本体2’の表面側に装着されているから、当然に同一の位置に配置されることになる。
【0039】
また、係止部材5’、6’は、装填時にインク供給口4’に確実に押圧力が作用するように、インク供給口4’と同様に容器本体2’の側に偏して配置されている。
また、容器本体2に貼付される装飾用フィルム130(図16(イ))のインク注入口20、21’に対向する領域に舌部130aを形成し、図16(ロ)に示したように舌部130aをインク吸入口20’、21’を封止してもよい。
【0040】
図17、図18は、上述したキャリッジを構成するインク供給針近傍の底部を構成する基台139の一実施例を示すものであって、キャリッジ100のカートリッジ収容領域の底面にはインク供給針102’、102、及びフィルタ140’、140が装填される凹部141’、141が形成されている。
またキャリッジの裏面には連結部材148、回路基板151、ヘッドケース155、記録ヘッドを構成する流路ユニット156を順番に積層し、窓157aを備えた導電材料、例えば金属をプレス加工した枠体157を填めてネジ158によりキャリッジ100に固定されている。
【0041】
連結部材148は、耐インク性を備えたゴム等のシート状弾性部材に、インク流路142’、142の先端と気密的に係合する貫通孔を有するテーパ状凸部143’、143を形成して構成されている。
回路基板151は、凸部143’、143を露出させる貫通孔145’、145、FPC144を引出す窓146が設けられ、コネクタ147、150を固定して構成されている。
ヘッドケース155は、フレキシブルケーブル144により回路基板151に接続される圧電振動子ユニット152を収容室153に収容するととともに、流路ユニット156にインクを供給するインク流路154’、154を形成して構成されている。
【0042】
図19(イ)、(ロ)は、上述の基台139を拡大して示すものであって、インク供給針102’、102の装着用の凹部141’、141の周囲を取囲むように壁160が形成され、これの外側には一端が回路基板151のコネクタ147、150とは反対側に遠ざかるように延長された「L」字状のリブ161が形成されている。
【0043】
リブ161に取囲まれた側の壁160には、最も深い位置まで延びる窓、または切欠き162が、また壁160の他の面にはこの切欠き162これよりも浅い切欠き163が形成されている。
またリブ161の先端161aに隣接するように段差部165が形成され、環状のリブ166により取囲まれた貫通孔167が穿設されている。この貫通孔167は、基台139の裏面でリブ168により取囲まれ、図示しないインク収容部材に連通される。
【0044】
このような構成により、インクカートリッジの引き抜き等によりインクが大量に漏れ出した場合には、壁160により外部への流出が防止される。それでも収容し切れないインクは、最も深い凹部162の位置から漏れ出す。凹部162から漏れ出したインクはリブ161により形成された流路を流れ、コネクタ147、150から最も離れた貫通孔167の位置に漏れ出したインクが導かれる。貫通孔167を出たインクは、リブ168により他の領域への広がりを阻止され、確実にインク収容部材に流れ込む。これにより、電気接続部を構成するコネクタ147、150へのインクの流れ込みを確実に防止して、短絡や、また腐食等による印刷不能といった事故を防止することができる。
【0045】
なお、上述の実施例においては、負圧発生手段として差圧弁を使用したインクカートリッジを装着する場合について説明したが、スポンジ等の多孔質材にインクを含浸させ、細孔の毛細管力により負圧を維持するインクカートリッジを使用する場合にでも同様の作用を奏することは明らかである。
また上述の実施例においては、単一のキャリッジに複数のインクカートリッジを収容する場合について説明したが、単一のインクカートリッジを収容するキャリッジに適用しても同様の作用を奏することは明らかである。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、インクカートリッジから漏れ出したインクを垂直壁に囲まれた領域に収容する一方、収容し切れないインクは、インク排出口からリブに囲まれた領域に流れ出すが、電気接続部材から離れた領域に導いて電気接続部材に流れ込むのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明のインクジェット記録装置に装着されるインクカートリッジの一実施例の表裏の外観を示す図である。
【図2】図(イ)乃至(ニ)は、それぞれ同上インクカートリッジの上面図、正面図、底面図、及び側面図である。
【図3】同上インクカートリッジが装着されるキャリッジの一実施例を示す断面図である。
【図4】図(I)、(II)は、それぞれインクカートリッジをキャリッジに装着する過程を示す図である。
【図5】同上インクカートリッジを構成する容器本体の底面の構造を示す斜視図である。
【図6】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上インクカートリッジを構成する容器本体の開口面の構造を示す正面図である。
【図7】図(イ)は同上インクカートリッジを構成する容器本体の表面の構造を示す斜視図であり、また図(ロ)は、連通用の溝に形成された貫通孔を示す図である。
【図8】負圧発生手段収容室の断面構造を拡大して示す図である。
【図9】大気連通用のバルブ収容室の断面構造を拡大して示す図である。
【図10】図(イ)、(ロ)は、それぞれ識別用ブロックの一実施例を示す斜視図と正面図である。
【図11】図(イ)(イ’)乃至(ヘ)(ヘ’)は、それぞれ識別ブロックによる識別可能な凸部の形態を示す斜視図と正面図である。
【図12】複数のインクカートリッジを収容できるように構成されたキャリッジの一実施例を示す斜視図である。
【図13】同上キャリッジの向きを変えて示す斜視図である。
【図14】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上キャリッジのインク供給針の近傍、及びインクカートリッジのインク供給口の近傍を拡大して示す図である。
【図15】図(イ)乃至(ハ)は、それぞれ同上インクカートリッジの他の実施例を示す斜視図と底面図である。
【図16】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上インクカートリッジのインク注入口の構造を示す図である。
【図17】本発明の記録装置を構成するキャリッジの一実施例を示す組立斜視図である。
【図18】同上キャリッジを構成する基体に記録ヘッドを取り付けた状態での裏面の構造を示す図である。
【図19】図(イ)、(ロ)は、それぞれ同上基体の表裏の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ
4、4’ インク供給口
5、6、5’、6’ 係止部材
100 キャリッジ
101 記録ヘッド
102、102’ インク供給針
121〜123 装着領域
139 基台
147、150 コネクタ
148 連結部材
151 回路基板
152 圧電振動子ユニット
155 ヘッドケース
156 流路ユニット
157 枠体
160 壁
161 リブ
162〜164 切欠き
165 段差部
166 リブ
167 貫通孔

Claims (1)

  1. インクカートリッジを挿抜可能に収容し、当該インクカートリッジの記憶手段と接触する電極が配置されたキャリッジを構成する基台と、前記基台の上面に形成され、前記インクカートリッジのインク供給口と係合するインク導入部材と、前記インク導入部材を介してインクの供給を受けるとともに、前記基台の裏面に固定された電気接続部材にフレキシブルケーブルを介して接続されたインクジェット記録ヘッドとを備えたインクジェット記録装置において、
    前記基台の上面に前記インク導入部材を取囲むように形成された垂直壁と
    前記インク導入部材に対して前記電極とは反対側の前記垂直壁の、前記電気接続部材から離れた位置に形成されたインク排出口と、
    前記基台の上面の前記電気接続部材から離れた領域を開放口とするように前記インク排出口の出口側を囲んで前記開放口にインクを誘導するように前記基台の上面に形成されたリブと、
    を備えたインクジェット記録装置。
JP2001320197A 2001-04-03 2001-10-18 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4386604B2 (ja)

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