JP4385983B2 - 光可変減衰器 - Google Patents
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Description
従来、半導体製造技術によって半導体基板上に作製する光可変減衰器が、特許文献1に開示されている。この従来の光可変減衰器は、2つの光導波路が狭ギャップを隔てて対向配置されて半導体基板上に固定され、静電力または熱応力によって光導波路の一端の少なくとも一方を変位させ、光結合効率を制御するようにしたものである。
この発明の実施の形態1による光可変減衰器は、ベース体としてのポリマーシート内に溝の空隙を介して線状に延びる光導波路と、空隙に対応する位置に開口を有するポリマーシートの押さえ板と、可変手段としてのアクチュエータとを備え、アクチュエータが開口を通じてポリマーシートを押圧して変形させることにより、空隙における放射光の結合量が増加するようにしたので、大きな減衰を与えるようにしても、平均寿命が低下しないものを得ることできる。
図2において、8はポリマーシート1を押し上げるためのボールであり、9はピエゾなどのアクチュエータであり、これらにより可変手段が構成される。そして、開口2c、2dで溝4を避けるようにして押さえ板2a,2bでポリマーシート1を挟み込んだ構造をしている。
図3において、ポリマーシート1上に溝4の側面として対向するようにコア3aの出射端面4aと、コア3bの入射端面4bとが形成されており、光信号は図2における左側から入力光5として入力し、コア3aを伝搬し、溝4で一旦中間放射光7として空間に出射する。中間放射光7はガウスビームとして広がり、その一部がコア3bに入射し、出力光6として出力する。
θ2=sin−1(n1・sinθ1)−θ1 (式1)
光線の軌跡は可逆であることから、コア3b側への結合効率を最大にするには(式1)で算出された入射角絶対値で入射させればよい。すなわち、図3の溝4近傍の拡大図に示す光軸A方向に入射させることで最大の結合効率を得られる。換言すれば、光軸Bに沿って進む中間出射光7は角度2×θ2ずれていることになる。
アクチュエータ9が非動作の場合、ポリマーシート1の弾性によってコア3a,3bが直線的に配置されている。アクチュエータ9によってボール8を上に移動させると溝4近傍のポリマーシート1を押し上げることになる。ポリマーが塑性変形しない条件の範囲内では前記θ1とθ2の角度関係は維持されることになり、押し上げによる導波路の水平に対する角度θ3(初期値はゼロ)が大きくなっていくと、(式2)に示す角度ずれdθが生じることになる。
dθ=2×θ2−2×θ3 (式2)
また、ポリマーシート内に線状に延びる光導波路に溝を形成して空隙として構成しているので、入力用光導波路の出射端面と出力用光導波路の入射端面との精密な位置調整のような手間のかかる組立工程を必要とせず、安価な有機ポリマー材料を用いて、ディップコーティングのような容易な製造方法で、大量に安価に製造することができ、集積化にも好適である。これにより、量産に適する簡単な構成で、安価なものを得ることできる。
また、溝の空隙を介する放射光の結合量を制御するようにしたが、溝は空隙でなく、屈折率の異なる材料が充填されるように構成することもでき、また、溝形状に限られることもなく、例えば穴形状としても良い。
この発明の実施の形態2による光可変減衰器は、ポリマーシートよりも高い屈折率を有し、溝の空隙における放射光のうちの光導波路に結合されない迷光を閉じ込める光学バッファ層をポリマーシートと押さえ板との間に設けたものである。
図7において、1〜9は実施の形態1による図2に示すものと同じであり、10はポリマーシート1よりも屈折率が高い光学バッファ層である。
光可変減衰器としての動作は実施の形態1と同様であるが、実施の形態1による光可変減衰器の場合、比較的大きな角度がついてコア3bの入射端面4bに中間放射光7が入射し、コア3bに結合しなかった迷光が押さえ板2bとの境界面で反射して再びコア3bに結合すると、所望の減衰量が得られないだけでなく、時間遅延を有した信号成分となり、信号品質の低下を引き起こす場合が考えられる。一方、図7に示す実施の形態2による光可変減衰器においては、光学バッファ層10があることによって迷光が光学バッファ層10に閉じ込められるため、出力光6に結合しないようにすることで、さらに精度の高い減衰量制御が可能となる。
この発明の実施の形態3による光可変減衰器は、溝の空隙における放射光のうちの光導波路に結合されない迷光を吸収する光学吸収層をポリマーシートと押さえ板との間に設けたものである。
図8において、1〜9は実施の形態1による図2に示すものと同じであり、11は吸収係数の高い光学吸収層である。
光可変減衰器としての動作は実施の形態1と同様であるが、実施の形態1による光可変減衰器の場合、比較的大きな角度がついてコア3bの入射端面4bに中間放射光7が入射し、コア3bに結合しなかった迷光が押さえ板2bとの境界面で反射して再びコア3bに結合すると、所望の減衰量が得られないだけでなく、時間遅延を有した信号成分となり、信号品質の低下を引き起こす場合が考えられる。一方、図8に示す実施の形態3による光可変減衰器においては、光学吸収層11があることによって迷光が光学吸収層11を伝搬し、不要な迷光を減衰させることができるため、出力光6に結合しないようにすることで、さらに精度の高い減衰量制御が可能となる。
2a、2b 押さえ板
2c、2d 開口
3a、3b コア
4a 出射端面
4b 入射端面
7 中間放射光
8 ボール
9 アクチュエータ
10 光学バッファ層
11 光学吸収層
Claims (6)
- 出射端面を有する入力用光導波路と、
前記入力用光導波路の出射端面からの放射光が入射する入射端面を有する出力用光導波路と、
前記入力用光導波路の出射端面と前記出力用光導波路の入射端面との相対関係を変化させる可変手段とを備え、
前記可変手段が前記相対関係を変化させていないときの前記出射端面と前記入射端面とのなす角度は、この角度を前記可変手段により増加させると前記出力用光導波路への前記放射光の結合量が増加するように設定されたことを特徴とする光可変減衰器。 - 前記入力用光導波路と前記出力用光導波路とは、ベース体に一体形成されたことを特徴とする請求項1に記載の光可変減衰器。
- 前記ベース体の少なくとも一方の表面を保持し、前記入力用光導波路の出射端面と前記出力用光導波路の入射端面とに対応する位置に開口を有する押さえ板を備え、
前記可変手段は、前記押さえ板の開口を通じて前記ベース体を押圧することによって、前記入力用光導波路の出射端面と前記出力用光導波路の入射端面との相対関係を変化させることを特徴とする請求項2に記載の光可変減衰器。 - 前記ベース体の材料がポリイミドであり、前記入力用光導波路における光導波方向の直交面と前記出射端面とのなす角度が18度以上20度以下であり、前記出力用光導波路における光導波方向の直交面と前記入射端面とのなす角度が18度以上20度以下であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光可変減衰器。
- 前記ベース体の表面に接し、前記ベース体よりも高い屈折率を有し、前記入射端面に入射した前記放射光のうち前記出力用光導波路に結合されない迷光を閉じ込める光学バッファ層を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の光可変減衰器。
- 前記ベース体の表面に接し、前記入射端面に入射した前記放射光のうち前記出力用光導波路に結合されない迷光を吸収する光学吸収層を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の光可変減衰器。
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