JP4384328B2

JP4384328B2 - Camera lens hood equipment

Info

Publication number: JP4384328B2
Application number: JP2000078732A
Authority: JP
Inventors: 崇岡村
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 2000-03-21
Filing date: 2000-03-21
Publication date: 2009-12-16
Anticipated expiration: 2020-03-21
Also published as: JP2001264852A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ画角以外からの有害光を遮蔽するために、有害光遮蔽用のレンズフードを、カメラの撮影レンズ鏡筒の先端部位に対して着脱自在に装着可能としたカメラのレンズフード装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
カメラで撮影を行なう際、正規のレンズ画角以外の領域に、たとえば太陽や蛍光ランプなどの光源が存在すると、これらの光源からの光が有害光として撮影レンズから侵入し、撮影画像にゴーストやフレアを生じさせる原因となる。
【０００３】
このようなレンズ画角以外からの有害光を遮蔽するために、撮影レンズ鏡筒の先端部位には、必要に応じて有害光遮蔽用のレンズフードが装着される。
【０００４】
上記レンズフードの中には、前記有害光のみを遮断し、撮影に必要な光は十分に取り込めるように、フード先端部位を花びら形に形成した花びら形レンズフードがある。（特開平１１―０４４９０４号公報参照）
一方、レンズフードをカメラにおける撮影レンズ鏡筒の先端部位に対して着脱自在に装着する手段として、いわゆるバヨネット機構が多用されている。このバヨネット機構は、基本的には、撮影レンズ鏡筒の先端部外周面に円周方向へ所定間隔で配設した複数の係合部たとえば係合爪と、この係合爪と係合可能な如く、レンズフードの基端部内周面に円周方向へ所定間隔で配設した複数の係合部たとえば係合溝とを備えている。（特開平０６−１３０４６６号公報参照）
従って、レンズフードを着脱操作するには、撮影レンズ鏡筒に対し、レンズフードを次の如く直進操作および回動操作を行なうだけでよい。すなわち、レンズフードを撮影レンズ鏡筒に装着する場合には、レンズフードを撮影レンズ鏡筒の光軸に沿って前進させ、その基端部を撮影レンズ鏡筒の先端部に対して嵌め込み操作し、しかる後、右方向または左方向へ回動操作することにより、係合爪と係合溝とを係合させる。またレンズフードを取り外す場合には、レンズフードを左方向または右方向へ回動操作して係合爪と係合溝との係合を解き、しかる後、レンズフードを撮影レンズの光軸に沿って後退させることにより取り外す。
【０００５】
かくして、レンズフードの着脱操作を行なうに際しては、撮影レンズ鏡筒の光軸方向への直進操作と同光軸を中心とする円周方向への回動操作との組み合わせ操作を行なうことによって、係合爪と係合溝との係合または離脱を行なわせ、これにより撮影レンズ鏡筒に対するレンズフードの着脱操作を簡単に行なうことができる。
【０００６】
ところで上記バヨネット機構は、レンズフードを先端部と後端部とを逆にして撮影レンズ鏡筒の外周面に嵌め込んで収納状態とする場合のレンズフード装着においても共通に使用される。すなわち、一般に上記バヨネット機構は、レンズフードの使用時および収納時のいずれにおいても、レンズフードを撮影レンズ鏡筒に対して装着可能な如く構成されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
レンズフードの使用時および収納時において、レンズフードを、共通のバヨネット機構を用いて撮影レンズ鏡筒に対して装着するように構成されたものでは、レンズフードの使用時の装着態様（回転角）と収納時の装着態様（回転角）とが一義的に決定されてしまう。このためレンズフードとして、前述した先端部位が花びら形をなすように形成された花びら形レンズフードを採用した場合には次のような問題が生じる。
【０００８】
すなわち、レンズフードを撮影レンズ鏡筒の外周面上に収納状態とした場合において、花びら部片とりわけ横長の画面に対応する如く幅および長さのサイズを比較的大きく設定された方の一対の花びら部片と、例えばカメラに内蔵されている内蔵ストロボ等とが干渉し合い、安定な収納状態が得られない場合が生じる。また上記サイズが比較的大きい方の一対の花びら部片が、撮影レンズ鏡筒の外周面上の左右両側に位置するように収納された場合、ズーム操作がしづらいものとなる。
【０００９】
このような不具合を解決する手段として、第１のフード環と第２のフード環とを相対的に回転自在な如く同軸的に結合し、一方のフード環を内蔵ストロボ等に干渉しない回転角で装着した状態において、他方のフード環を回転操作することにより、装着を完了するように構成されたものがある。（特開平７―１４０５２２号公報参照）
しかしながら上記手段を講じると、レンズフードを二重構造とする必要があるため、構成が複雑になり、コスト高となる難点がある。
【００１０】
本発明の目的は、下記のような利点を有するカメラのレンズフード装置を提供することにある。
【００１１】
（ａ）レンズフードの非使用時において、当該レンズフードを、撮影レンズ鏡筒に対しカメラの型式等に応じた最適な態様（回転角）で取り付けて収納状態とすることが可能となる。
【００１２】
（ｂ）レンズフード等の構成が複雑化することを回避でき、低コストで製作可能である。
【００１３】
（ｃ）レンズフードの使用時において、当該レンズフードを、撮影レンズ鏡筒に対し、予め設定された所定の態様（回転角）で装着して使用することが可能となる。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のカメラのレンズフード装置は下記の如く構成されている。
【００１５】
（１）本発明のカメラのレンズフード装置は、
レンズフードをカメラにおける撮影レンズ鏡筒に対しバヨネット機構を介して着脱自在に装着可能な如く設けられたカメラのレンズフード装置であって、
前記バヨネット機構は、
前記撮影レンズ鏡筒の先端部位に円周方向に沿って形成された複数の鏡筒側係合部と、
前記撮影レンズ鏡筒に対し前記レンズフードを基端側から装着したとき、前記鏡筒側係合部とそれぞれ係合可能な如く、前記レンズフードの基端部位に円周方向に沿って形成された複数のフード側係合部を含む第１のフード側係合部列と、
この第１のフード側係合部列と平行に、かつ前記撮影レンズ鏡筒の光軸方向へ仕切り壁を隔てて独立的に設けられ、前記撮影レンズ鏡筒に対し前記レンズフードを先端側から装着したとき、前記鏡筒側係合部とそれぞれ係合可能な如く、前記レンズフードの基端部位に円周方向に沿って形成された複数のフード側係合部を含む第２のフード側係合部列と、
を備え、
互いに緊密に係合し合う、前記第１のフード側係合部列における前記フード側係合部と前記鏡筒側係合部とのペアのうち、一つのペアにおける前記撮影レンズの光軸方向の係合寸法が、他のペアにおける当該光軸方向の係合寸法とは異なる値に設定されている、
ことを特徴としている。
【００１６】
（２）本発明のカメラのレンズフード装置は、前記（１）に記載のレンズフード装置であって、
前記レンズフードは、基端部位が円筒形をなし先端部位が花びら形をなす花びら形レンズフードであることを特徴とする。
【００１９】
（３）本発明のカメラのレンズフード装置は、前記（１）又は（２）に記載のレンズフード装置であって、
前記鏡筒側係合部と前記フード側係合部とのペアは、係合爪と係合溝との組み合わせにより構成されていることを特徴としている。
【００２０】
（４）本発明のカメラのレンズフード装置は、前記（１）乃至（３）のいずれか１つに記載のレンズフード装置であって、
前記鏡筒側係合部と前記フード側係合部との間に、クリック機構が設けられていることを特徴としている。
【００２１】
（５）本発明のカメラのレンズフード装置は、前記（１）乃至（４）のいずれか１つに記載のレンズフード装置であって、
前記レンズフードにおける花びら形をなす先端部位の端面にエッジ部が形成され、このエッジ部を境界として前記レンズフードの外周面側に外装用塗装が施され内周面側に艶消し塗装が施されていることを特徴としている。
【００２２】
（６）本発明のカメラのレンズフード装置は、前記（５）に記載のレンズフード装置であって、
前記エッジ部は、尖鋭部が前記レンズフードの内周面上に位置する如く、前記端面を傾斜面としたものであることを特徴としている。
【００２３】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
「構成」
図１の（ａ）（ｂ）は本発明の一実施形態に係るレンズフード装置を備えた電子カメラの外観を示す図で、（ａ）はレンズフード使用時においてレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に装着された状態を示す斜視図であり、（ｂ）はレンズフード非使用時においてレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒の外周面上に収納された状態を示す斜視図である。
【００２４】
図２の（ａ）（ｂ）は本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるバヨネット機構ＢＹの概略的構成を示す図で、（ａ）はレンズフード使用時においてレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に装着された状態を示す要部断面図であり、（ｂ）はレンズフード非使用時においてレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に逆向きに収納された状態を示す示す要部断面図である。
【００２５】
図１の（ａ）において、１はカメラ本体であり、レリーズボタン２，ポップアップストロボ３などを備えている。カメラ本体１の前面には撮影レンズ鏡筒１０が取付けられている。この撮影レンズ鏡筒１０は撮影レンズ１１，フォーカスリング１２，ズームリング１３などを備えている。この撮影レンズ鏡筒１０の先端部位１０ａには、後述するバヨネット機構ＢＹを介してレンズフード２０が着脱自在に装着されている。このレンズフード２０は例えば合成樹脂等で一体成形されたものであり、先端部位２０ａが花びら形をなし、基端部位２０ｂが円筒形をなしている。上記レンズフード２０およびバヨネット機構ＢＹは、本発明のレンズフード装置を構成している。
【００２６】
図１の（ａ）および図２の（ａ）に示すように、レンズフード使用時においては、レンズフード２０は撮影レンズ鏡筒１０に対して基端側から嵌め込まれる。このとき撮影レンズ鏡筒１０における先端部位１０ａの外周面に設けてある後述する鏡筒側係合部列Ｋ０（係合爪１５，１６，１７）に対し、レンズフード２０における基端部位２０ｂの内周面に設けてある後述する第１のフード側係合部列Ｋ１（係合溝２５，２６，２７）が係合する。
【００２７】
図１の（ｂ）および図２の（ｂ）に示すように、レンズフード非使用時においては、レンズフード２０は撮影レンズ鏡筒１０に対して先端側から嵌め込まれる。このとき撮影レンズ鏡筒１０における先端部位１０ａの外周面に設けてある後述する鏡筒側係合部列Ｋ０（係合爪１５，１６，１７）に対し、レンズフード２０における基端部位２０ｂの内周面に設けてある後述する第２のフード側係合部列Ｋ２（係合溝２５，２６，２７）が係合する。
【００２８】
なお図２の（ａ）（ｂ）に示すように、第１のフード側係合部列Ｋ１と第２のフード側係合部列Ｋ２との間を仕切っている仕切り壁Ｒの端面と、撮影レンズ鏡筒１０における先端部位１０ａの外周面との間には、クリアランスＣＡが設けられている。このクリアランスＣＡは、後述するクリック機構の動作時において上記先端部位１０ａの弾性変形を許容するためのものである。
【００２９】
図３はレンズフード２０の具体的構造を示す図で、図３の（ａ）は図中上方の一部を破断して示す正面図であり、図３の（ｂ）は上記（ａ）を矢印Ｂの方向から見た図であって図中左半面を切断して示す側面図である。
【００３０】
図４はレンズフード２０の具体的構造を示す図で、図４の（ａ）は図３の（ａ）を矢印Ａの方向から見た図であって図中上半面を切断して示す側面図であり、図４の（ｂ）は図４の（ａ）の一部を切欠し且つ拡大して示す断面図である。
【００３１】
図３の（ａ）（ｂ）及び図４の（ａ）（ｂ）に示すように、レンズフード２０は、前記撮影レンズ１１を含む光学系を介して得られる横長の画面に対応する効率のよい遮光領域が得られるように、同一形状を有する上下一対の花びら部片２１，２２と、同一形状を有する左右一対の花びら部片２３，２４との形状およびサイズが、大きく異なったものとなっている。
【００３２】
すなわち上下に対向して形成された一対の花びら部片２１，２２は、比較的広い範囲の遮光領域が得られるように、その長さＬａおよび幅Ｗａが比較的大きく設定されている。これに対し左右に対向して形成された一対の花びら部片２３，２４は、比較的狭い範囲の遮光領域が得られるように、その長さＬｂおよび幅Ｗｂが比較的小さく設定されている。
【００３３】
前記レンズフード２０における花びら部片２１，２２，２３，２４の端面にはエッジ部Ｅが形成されている。このエッジ部Ｅは、図４の（ｂ）に示す如く、例えばレンズフード２０の外周面側の面取り加工のみを行うことにより、尖鋭部Ｐが前記レンズフード２０の内周面Ｉの近傍に位置するように、前記花びら部片２１，２２，２３，２４の端面を傾斜面Ｔとしたものである。
【００３４】
このエッジ部Ｅを境界として、図４の（ａ）（ｂ）に示す如く、前記レンズフード２０の外周面側には外面処理層ＴＡが形成されており、内周面側には内面処理層ＴＢが形成されている。上記外面処理層ＴＡは、フード外周面に適した例えば滑らかな表面加工を行なった上に、所要の光沢および色彩を有する塗料を用いて外装用塗装を施したものである。また上記内面処理層ＴＢは、フード内周面に適した艶消し加工（例えば波状の凹凸加工）を行なった上に、艶消し用の塗料を用いて艶消し塗装を施したものである。
【００３５】
したがって、前記外面処理層ＴＡにおける外装用塗料と内面処理層ＴＢにおける艶消し用の塗料とは、エッジ部Ｅの尖鋭部Ｐによって分離され、塗料どうしの重なり合いが防止される。このため、塗装むらなどの発生を最小限に抑制することができる。しかも尖鋭部Ｐがレンズフード２０の内周面Ｉ上に位置するように設けられていることから、エッジ部Ｅの存在によってレンズフード２０の遮光機能が損なわれる等のおそれはない。
【００３６】
図３の（ａ）（ｂ）及び図４の（ａ）に示すように、レンズフード２０の基端部位２０ｂの内周面上には、バヨネット機構ＢＹの一方の構成要素である第１のフード側係合部列Ｋ１及び第２のフード側係合部列Ｋ２とが隣接して平行に設けられている。上記第１のフード側係合部列Ｋ１及び第２のフード側係合部列Ｋ２を構成する各係合溝は、図３の（ａ）に示すように、クリック機構ＣＬの構成要素である突起Ｍ，係合の深さを制限するためのストッパーＳＴ，終端部を延長して形成したスペーサＳＰをそれぞれ有している。これらにつき以下詳述する。
【００３７】
図５の（ａ）（ｂ）はバヨネット機構ＢＹの構成を示す図で、（ａ）は第１のフード側係合部列Ｋ１及び第２のフード側係合部列Ｋ２と、鏡筒側係合部列Ｋ０との関係を示す展開図であり、（ｂ）はフード側係合部である係合溝の一つ２７と鏡筒側係合部である係合爪の一つ１７とが互いに係合し合った状態を正面側からみた部分断面図である。
【００３８】
図５の（ａ）（ｂ）に示すように、前記撮影レンズ鏡筒１０の先端部位１０ａの外周面には円周方向に沿って鏡筒側係合部列Ｋ０の構成要素である長さＶの複数（本実施形態では３個）の係合爪１５，１６，１７が１２０°間隔で形成されている。これらの係合爪１５，１６，１７とそれぞれ係合可能な如く、前記レンズフード２０の基端部位２０ｂの内周面には円周方向に沿って第１のフード側係合部列Ｋ１の構成要素である複数（本実施形態では３個）の係合溝２５，２６，２７が１２０°間隔で形成されている。これら係合溝２５，２６，２７の相互間には長さＳの空きスペースが存在している。
【００３９】
仕切り壁Ｒを隔てた反対側には、第１のフード側係合部列Ｋ１と全く同じ構造に形成された第２のフード側係合部列Ｋ２が、上記Ｋ１とは点対称な位置に設けられている。したがってレンズフード２０の前後の向きを１８０°反転させればＫ１とＫ２とが入れ替わった状態を呈する。なお説明を簡単化するために、以下の係合溝２５，２６，２７に関する説明では、専らＫ１に例を取って説明することにする。
【００４０】
互いに緊密に係合し合う係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７とのペアのうちの一つのペア、例えば係合爪１７と係合溝２７のペアにおける撮影レンズ鏡筒１０の光軸方向の係合寸法ｔ１（図５の（ａ）では係合爪１７の厚み寸法を図示）が、他のペアにおける当該光軸方向の係合寸法ｔ２（図５の（ａ）では係合爪１６の厚み寸法を図示）とは異なる値に設定されている。図５の例では、ｔ１＜ｔ２に設定されている。
【００４１】
従って係合爪と係合溝とのペアを、１５と２５、１６と２６，１７と２７との組み合わせにしたときに限り、係合爪と係合溝とは係合可能となる。このためレンズフード２０が正しい姿勢で装着されたときにのみ、上記の如く係合が可能となるように予め係合寸法を設定しておけば、レンズフード２０は、常に正しい態様で撮影レンズ鏡筒１０に装着されることになる。なおこの点に関しては動作説明の項でさらに詳しく説明する。
【００４２】
前記係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７との間には、クリック機構ＣＬが設けられている。このクリック機構ＣＬは、図５の（ｂ）に示されているように撮影レンズ鏡筒１０の係合爪１５，１６，１７の側に窪みＮを設け、レンズフード２０の係合溝２５，２６，２７の側に突起Ｍを設けたものである。かくして、係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７とが係合完了したとき、突起Ｍが窪みＮに対し衝撃的に「カチッ」と嵌まり込むことになる。このためユーザは係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７とが係止状態となったことを確認できる。また係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７との係合が解除されるときは、突起Ｍが窪みＮから衝撃的に離脱することになる。このためユーザは、係合爪１５，１６，１７と係合溝２５，２６，２７との係合解除が開始されたことを確認できる。
【００４３】
「動作」
まずレンズフード２０を使用するために、レンズフード２０をカメラの撮影レンズ鏡筒１０に装着する場合の動作を説明する。レンズフード２０の花びら部片２１，２２が上下に対向する角度よりも所定角度だけ左回転させた状態で、基端部位２０ｂを撮影レンズ鏡筒１０の先端部位１０ａに対向させ、図５の（ａ）に実線矢印ａで示すようにレンズ光軸方向Ｏに沿ってカメラ本体側（図中下方側）へ押し進める。そうすると、レンズフード２０の基端部位２０ｂに設けられている第１のフード側係合部列Ｋ１における各係合溝２５，２６，２７の相互間に存在している長さＳの空きスペースが、撮影レンズ鏡筒１０の鏡筒側係合部列Ｋ０における長さＶ（Ｓ＞Ｖ）の各係合爪１５，１６，１７に嵌り込む。そこでレンズフード２０を右回転させて係合溝と係合爪との係合を試みる。
【００４４】
このとき図６の（ａ）におけるケースＸに示すように、係合溝２５と係合爪１５とが対応し、係合溝２６と係合爪１６とが対応し、係合溝２７と係合爪１７とが対応している場合には、各ペアとも係合寸法が一致しているため、全ペアが係合可能である。
【００４５】
しかるに図６の（ａ）におけるケースＹに示すように、係合溝２５，２６，２７がケースＸの場合に比べて図中右方へ１２０°ずれた状態になっている場合、すなわち係合溝２７と係合爪１５とが対応し、係合溝２５と係合爪１６とが対応し、係合溝２６と係合爪１７とが対応している場合には、図中中央のペアは係合寸法が一致しており、図中右端のペアは係合寸法そのものは不一致であるが、係合溝側が大きいためそれぞれ係合可能である。しかし図中左端のペアは係合寸法が不一致で且つ係合溝側が小さいため係合不能である。したがって、このケースＹではレンズフード２０を撮影レンズ鏡筒１０に装着することはできない。換言すればケースＹのような態様での装着は禁止される。
【００４６】
また図６の（ａ）におけるケースＺに示すように、係合溝２５，２６，２７がケースＹの場合に比べて更に１２０°図中右方へずれた状態になっている場合、すなわち係合溝２６と係合爪１５とが対応し、係合溝２７と係合爪１６とが対応し、係合溝２５と係合爪１７とが対応している場合には、図中左端のペアは係合寸法が一致しており、図中右端のペアは係合寸法そのものは不一致であるが、係合溝側が大きいためそれぞれ係合可能である。しかし図中中央のペアは係合寸法が不一致で且つ係合溝側が小さいため係合不能である。したがって、このケースＺではレンズフード２０を撮影レンズ鏡筒１０に装着することはできない。換言すればケースＺのような態様での装着は禁止される。
【００４７】
なお図６の（ａ）のように、複数のペアのうち特定の１ペア（本例では２７−１７の組み合わせ）のみの係合寸法を小さく設定した場合には、ケースＹ，Ｚで示したように、係合寸法の小さい係合溝（本例では２７）が係合を禁止する要素（符号＊で表示）として働く。
【００４８】
図６の（ｂ）は、複数のペアのうち特定の１ペア（本例では２５−１５の組み合わせ）のみの係合寸法を大きく設定した場合を示している。この場合にはケースｙ，ｚで示すように、係合寸法の大きな係合爪（本例では１５）が係合を禁止する要素（符号＊で表示）として働く。この点以外は図６の（ａ）の場合と同様であるので詳しい説明は省略する。
【００４９】
かくして図５の（ａ）の場合においては、実線矢印ｂで示すように、第１のフード側係合部列Ｋ１の各係合溝２５，２６，２７が、鏡筒側係合部列Ｋ０の各係合爪１５，１６，１７に係合することになる。相対的には、図５の（ａ）に波線矢印で示すように、鏡筒側係合部列Ｋ０の各係合爪１５，１６，１７が、第１のフード側係合部列Ｋ１の各係合溝２５，２６，２７の内部に挿入され、爪の先端（図中左端）が溝内のストッパＳＴに突き当たったところで停止する。かくして各係合爪１５，１６，１７と各係合溝２５，２６，２７とは、図中破断斜線で示す如く係合状態となる。各係合爪１５，１６，１７と各係合溝２５，２６，２７とが係合完了すると、クリック機構Ｍが働く。このためユーザは係合が完了したことを確認できる。
【００５０】
なお突起Ｍが窪みＮに陥入するまでの間、撮影レンズ鏡筒１０とレンズフード２０との間には突起Ｍの高さに対応する変形歪が生じる。この変形歪は、第１のフード側係合部列Ｋ１と第２のフード側係合部列Ｋ２との間を仕切っている仕切壁Ｒの端面と、撮影レンズ鏡筒１０の外周面との間に存在しているクリアランスＣＡにより、レンズフード２０の弾性変形が許容されることによって実質的に吸収される。
【００５１】
次に、レンズフード２０の使用が終了したのに伴い、レンズフード２０を撮影レンズ鏡筒１０から取り外す場合の動作を説明する。装着状態となっているレンズフード２０を左回転させると、各係合溝２５，２６，２７は、図５の（ａ）に実線矢印ｂで示す方向とは反対の方向へ回動する。このため係合爪１５，１６，１７との係合解除が開始される。各係合爪１５，１６，１７と各係合溝２５，２６，２７との係合解除が始まると同時にクリック機構Ｍが働く。このためユーザは係合解除が開始されたことを確認できる。
【００５２】
第１のフード側係合部列Ｋ１における各係合溝２５，２６，２７の間に存在している空きスペースが、撮影レンズ鏡筒１０の鏡筒側係合部列Ｋ０における各係合爪１５，１６，１７の位置にほぼ一致したところで、図５の（ａ）において実線矢印ａで示す方向とは反対の方向へ、レンズ光軸方向Ｏに沿ってレンズフード２０をカメラ本体から離れる方向へ引っ張って後退させる。こうすることによりレンズフード２０の基端部位２０ｂは、撮影レンズ鏡筒１０の先端部位１０ａから離脱する。
【００５３】
レンズフード２０を撮影レンズ鏡筒１０の外周面に対して嵌め込んで収納状態となすためには、レンズフード２０の前後の向きを使用時とは逆向きにして撮影レンズ鏡筒１０に対し基端側から装着する。この場合は、図１の（ｂ）および図２の（ｂ）に示す如く、レンズフード２０の第２のフード側係合部列Ｋ２が撮影レンズ鏡筒１０の鏡筒側係合部列Ｋ０と係合することになる。なおこの場合の基本的な動作は、前述した動作と全く同じである。したがってその説明は省くことにする。
【００５４】
図５に示した例では、第１のフード側係合部列Ｋ１と第２のフード側係合部列Ｋ２とは、点対称な状態を呈する如く、全く同一の構造に形成されている。しかし第２のフード側係合部列Ｋ２を、第１のフード側係合部列Ｋ１と点対称な状態に設ける必要はなく、また第１のフード側係合部列Ｋ１と全く同一構造に形成する必要もない。
【００５５】
ところで本実施形態においては、上記レンズフード２０の収納時において用いられる第２のフード側係合部列Ｋ２は、第１のフード側係合部列Ｋ１とは仕切り壁Ｒを隔てて全く別個に独立して設けられている。このため各係合溝２５，２６，２７の形成位置及び係合寸法（レンズ光軸方向の厚み寸法）は、第１のフード側係合部列Ｋ１における各係合溝２５，２６，２７の形成状況等による制約を全く受けない。
【００５６】
かくして、カメラの型式等に基づくカメラ本体１の形状やその他の条件に応じて、レンズフード２０の収納時の回転角を所望の角度に設定することが可能となる。したがって、レンズフードとして花びら形レンズフード２０を用いた場合においても、花びら部片２１〜２４が内蔵ストロボ等と干渉することを回避可能である。したがって非使用時において、花びら形レンズフード２０を撮影レンズ鏡筒１０の外周面に安定かつ確実に嵌め込んで収納することが可能となる。
【００５７】
（実施形態における特徴点）
［１］実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、
レンズフード２０をカメラにおける撮影レンズ鏡筒１０に対しバヨネット機構ＢＹを介して着脱自在に装着可能な如く設けられたカメラのレンズフード装置であって、
前記バヨネット機構ＢＹは、
前記撮影レンズ鏡筒１０の先端部位１０ａに円周方向に沿って形成された複数の鏡筒側係合部１５，１６，１７と、
前記撮影レンズ鏡筒１０に対し前記レンズフード２０を基端側から装着したとき、前記鏡筒側係合部１５，１６，１７とそれぞれ係合可能な如く、前記レンズフード２０の基端部位２０ｂに円周方向に沿って形成された複数のフード側係合部２５，２６，２７を含む第１のフード側係合部列Ｋ１と、
この第１のフード側係合部列Ｋ１と平行に、かつ前記撮影レンズ鏡筒１０の光軸方向Ｏへ仕切り壁Ｒを隔てて独立的に設けられ、前記撮影レンズ鏡筒１０に対し前記レンズフード２０を先端側から装着したとき、前記鏡筒側係合部１５，１６，１７とそれぞれ係合可能な如く、前記レンズフード２０の基端部位２０ｂに円周方向に沿って形成された複数のフード側係合部２５，２６，２７を含む第２のフード側係合部列Ｋ２と、
を備えたことを特徴としている。
【００５８】
［２］実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［１］に記載のレンズフード装置であって、
前記レンズフードは、基端部位２０ｂが円筒形をなし先端部位２０ａが花びら形をなす花びら形レンズフード２０であることを特徴とする。
【００５９】
［３］前記実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［２］に記載のレンズフード装置であって、
互いに緊密に係合し合う、前記第１のフード側係合部列Ｋ１における前記フード側係合部２５，２６，２７と前記鏡筒側係合部１５，１６，１７とのペアのうち、一つのペアにおける前記撮影レンズの光軸方向の係合寸法ｔ１が、他のペアにおける当該光軸方向の係合寸法ｔ２とは異なる値に設定されていることを特徴としている。
【００６０】
［４］実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［１］又は［２］又は［３］に記載のレンズフード装置であって、
前記鏡筒側係合部１５，１６，１７と前記フード側係合部２５，２６，２７とのペアは、係合爪と係合溝との組み合わせにより構成されていることを特徴としている。
【００６１】
［５］実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［１］又は［２］又は［３］又は［４］に記載のレンズフード装置であって、
前記鏡筒側係合部１５，１６，１７と前記フード側係合部２５，２６，２７との間に、クリック機構ＣＬが設けられていることを特徴としている。
【００６２】
［６］実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［１］又は［２］又は［３］又は［４］又は［５］に記載のレンズフード装置であって、
前記レンズフード２０における花びら形をなす先端部位２０ａの端面にエッジ部Ｅが形成され、このエッジ部Ｅを境界として前記レンズフード２０の外周面側に外装用塗装（ＴＡ）が施され内周面側に艶消し塗装（ＴＢ）が施されていることを特徴としている。
【００６３】
［７］前記実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、前記［６］に記載のレンズフード装置であって、
前記エッジ部Ｅは、尖鋭部Ｐが前記レンズフード２０の内周面Ｉ上に位置する如く、前記端面を傾斜面Ｔとしたものであることを特徴としている。
【００６４】
（変形例）
前述の一実施形態に示されたカメラのレンズフード装置は、下記の変形例を含んでいる。
【００６５】
・鏡筒側係合部を係合溝とし, フード側係合部を係合爪としたもの。
【００６６】
・レンズフードを合成樹脂以外の材料たとえば軽金属等で形成したもの。
【００６７】
【発明の効果】
本発明によれば、下記のような利点を有するカメラのレンズフード装置を提供できる。
【００６８】
（ａ）レンズフードの非使用時において、当該レンズフードを、撮影レンズ鏡筒に対しカメラの型式等に応じた最適な態様（回転角）で取り付けて収納状態とすることが可能となる。
【００６９】
（ｂ）レンズフード等の構成が複雑化することを回避でき、低コストで製作可能である。
【００７０】
（ｃ）レンズフードの使用時において、当該レンズフードを、撮影レンズ鏡筒に対し、予め設定された所定の態様（回転角）で装着して使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置を備えた電子カメラの外観を示す図で、（ａ）はレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に装着された状態を示す斜視図、（ｂ）はレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒の外周面上に収納された状態を示す斜視図。
【図２】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるバヨネット機構ＢＹの概略的構成を示す図で、（ａ）はレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に装着された状態を示す要部断面図、（ｂ）はレンズフードが電子カメラの撮影レンズ鏡筒に逆向きに収納された状態を示す示す要部断面図。
【図３】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるレンズフードの具体的構造を示す図で、（ａ）は図中上方の一部を破断して示す正面図、（ｂ）は上記（ａ）を矢印Ｂの方向から見た図であって図中左半面を切断して示す側面図。
【図４】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるレンズフードの具体的構造を示す図で、（ａ）は図３の（ａ）を矢印Ａの方向から見た図であって図中上半面を切断して示す側面図、（ｂ）は図４の（ａ）の一部を切欠し且つ拡大して示す断面図である。
【図５】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるバヨネット機構の構成を示す図で、（ａ）は第１のフード側係合部列及び第２のフード側係合部列と、鏡筒側係合部との関係を示す展開図、（ｂ）はフード側係合部である係合溝の一つと鏡筒側係合部である係合爪の一つとが互いに係合し合った状態を正面からみた部分断面図。
【図６】本発明の一実施形態に係るレンズフード装置におけるバヨネット機構の作用説明図で、（ａ）は係合溝と係合爪とからなる複数のペアのうち、特定の１ペアのみの係合寸法を小さく設定した場合の例を示す図、（ｂ）は係合溝と係合爪とからなる複数のペアのうち、特定の１ペアのみの係合寸法を大きく設定した場合の例を示す図。
【符号の説明】
１…カメラ本体
１０…撮影レンズ鏡筒
１５，１６，１７…係合爪
２０…レンズフード
２０ａ…レンズフードの先端部位
２０ｂ…レンズフードの基端部位
２１，２２，２３，２４…花びら部片
２５，２６，２７…係合溝
ＢＹ…バヨネット機構
Ｋ０…鏡筒側係合部列
Ｋ１，Ｋ２…第１，第２のフード側係合部列
Ｒ…仕切り壁
ＣＬ…クリック機構
Ｍ…突起
Ｎ…窪み
ＳＴ…ストッパ
ＳＰ…スペーサ
ＴＡ…外面処理層
ＴＢ…内面処理層
Ｅ…エッジ部
Ｐ…尖鋭部
Ｔ…傾斜面
Ｏ…撮影レンズ光軸
Ｖ…係合爪の長さ
Ｓ…空きスペースの長さ
ｔ１，ｔ２…係合爪の厚み寸法（係合寸法）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lens hood for a camera in which a lens hood for shielding harmful light can be detachably attached to a tip portion of a photographing lens barrel of the camera in order to shield harmful light from other than a lens angle of view. Relates to the device.
[0002]
[Prior art]
When shooting with a camera, if there is a light source such as the sun or a fluorescent lamp in an area other than the normal lens angle of view, light from these light sources will enter the shooting lens as harmful light, causing ghost or Causes flare.
[0003]
In order to shield such harmful light from other than the angle of view of the lens, a lens hood for shielding harmful light is attached to the distal end portion of the photographing lens barrel as necessary.
[0004]
Among the lens hoods, there is a petal-shaped lens hood having a hood tip portion formed in a petal shape so as to block only the harmful light and sufficiently capture light necessary for photographing. (See JP-A-11-0449904)
On the other hand, a so-called bayonet mechanism is frequently used as a means for detachably attaching the lens hood to the tip portion of the photographing lens barrel in the camera. The bayonet mechanism basically has a plurality of engaging portions, for example, engaging claws disposed at predetermined intervals in the circumferential direction on the outer peripheral surface of the distal end portion of the photographing lens barrel, and can engage with the engaging claws. As described above, a plurality of engaging portions, for example, engaging grooves, are provided on the inner peripheral surface of the base end portion of the lens hood at predetermined intervals in the circumferential direction. (See Japanese Patent Laid-Open No. 06-130466)
Therefore, in order to attach and detach the lens hood, it is only necessary to perform a linear operation and a rotation operation of the lens hood as follows with respect to the photographing lens barrel. In other words, when the lens hood is attached to the photographic lens barrel, the lens hood is moved forward along the optical axis of the photographic lens barrel, and its base end is fitted into the distal end of the photographic lens barrel. Thereafter, the engaging claw and the engaging groove are engaged by rotating to the right or left. When removing the lens hood, the lens hood is rotated leftward or rightward to disengage the engaging claw from the engaging groove, and then the lens hood is moved along the optical axis of the photographing lens. Remove by retracting.
[0005]
Thus, when the lens hood is attached / detached, the combination of the straight movement operation of the photographing lens barrel in the optical axis direction and the rotation operation in the circumferential direction around the optical axis is performed. Engagement or disengagement of the engaging claw and the engaging groove is performed, so that the lens hood can be easily attached to and detached from the taking lens barrel.
[0006]
By the way, the bayonet mechanism is also commonly used in lens hood mounting in the case where the lens hood is fitted in the outer peripheral surface of the photographing lens barrel with the front end portion and the rear end portion reversed. In other words, the bayonet mechanism is generally configured such that the lens hood can be attached to the photographing lens barrel when the lens hood is used and stored.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
When the lens hood is configured to be mounted on the taking lens barrel using a common bayonet mechanism when the lens hood is used and stored, the mounting mode (rotation angle) when the lens hood is used And the mounting mode (rotation angle) at the time of storage are uniquely determined. For this reason, when the petal-shaped lens hood formed so that the above-mentioned tip portion forms a petal shape as the lens hood, the following problems occur.
[0008]
That is, when the lens hood is stored on the outer peripheral surface of the taking lens barrel, the petal pieces, particularly the pair of petals whose width and length are set relatively large so as to correspond to a horizontally long screen. There may be a case where a stable storage state cannot be obtained due to interference between the piece and a built-in flash built in the camera, for example. In addition, when the pair of petal pieces having a relatively large size are housed so as to be positioned on both the left and right sides on the outer peripheral surface of the photographing lens barrel, it is difficult to perform a zoom operation.
[0009]
As a means for solving such a problem, the first hood ring and the second hood ring are coaxially coupled so as to be relatively rotatable, and one hood ring is rotated at a rotation angle that does not interfere with the built-in strobe. There is one configured to complete the mounting by rotating the other hood ring in the mounted state. (See JP 7-140522 A)
However, if the above measures are taken, the lens hood needs to have a double structure, so that the configuration becomes complicated and the cost is high.
[0010]
An object of the present invention is to provide a lens hood device for a camera having the following advantages.
[0011]
(A) When the lens hood is not used, the lens hood can be attached to the photographing lens barrel in an optimal state (rotation angle) according to the camera type and the like to be in the housed state.
[0012]
(B) The configuration of the lens hood and the like can be prevented from becoming complicated, and can be manufactured at a low cost.
[0013]
(C) When the lens hood is used, the lens hood can be attached to the photographing lens barrel in a predetermined mode (rotation angle) set in advance.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems and achieve the object, the lens hood device of the camera of the present invention is configured as follows.
[0015]
(1) The lens hood device of the camera of the present invention is
A lens hood device for a camera provided so that the lens hood can be detachably attached to a photographing lens barrel in the camera via a bayonet mechanism,
The bayonet mechanism is
A plurality of lens barrel side engaging portions formed along the circumferential direction at the distal end portion of the photographing lens barrel;
When the lens hood is attached to the photographing lens barrel from the base end side, it is formed along the circumferential direction at the base end portion of the lens hood so as to be engageable with the lens barrel side engaging portion. A first hood side engagement portion row including a plurality of hood side engagement portions;
Parallel to the first hood side engaging portion row and provided independently with a partition wall in the optical axis direction of the photographic lens barrel, the lens hood from the front end side with respect to the photographic lens barrel A second hood side including a plurality of hood side engaging portions formed along a circumferential direction at a proximal end portion of the lens hood so that the lens hood can be engaged with the lens barrel side engaging portions when mounted. An engaging section row;
With
The optical axis direction of the photographing lens in one pair among the pair of the hood side engaging portion and the lens barrel side engaging portion in the first hood side engaging portion row that are closely engaged with each other. Is set to a value different from the engagement dimension in the optical axis direction in the other pair,
It is characterized by that.
[0016]
(2) The lens hood device of the camera of the present invention is the lens hood device according to (1),
The lens hood is a petal-shaped lens hood in which a base end portion has a cylindrical shape and a tip end portion forms a petal shape.
[0019]
( 3 ) The lens hood device of the camera of the present invention is the lens hood device according to (1) or (2) ,
The pair of the lens barrel side engaging portion and the hood side engaging portion is constituted by a combination of an engaging claw and an engaging groove.
[0020]
(4) the camera lens hood apparatus of the present invention is a lens hood apparatus according to any one of (1) to (3),
A click mechanism is provided between the lens barrel side engaging portion and the hood side engaging portion.
[0021]
(5) the camera lens hood apparatus of the present invention is a lens hood apparatus according to any one of (1) to (4),
An edge portion is formed on the end surface of the tip portion that forms a petal shape in the lens hood, and an exterior coating is applied to the outer peripheral surface side of the lens hood with this edge portion as a boundary, and a matte coating is applied to the inner peripheral surface side. It is characterized by having.
[0022]
( 6 ) The lens hood device of the camera of the present invention is the lens hood device according to the above ( 5 ),
The edge portion is characterized in that the end surface is an inclined surface so that the sharp portion is located on the inner peripheral surface of the lens hood.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
"Constitution"
FIGS. 1A and 1B are views showing the external appearance of an electronic camera equipped with a lens hood device according to an embodiment of the present invention. FIG. 1A is a photographic lens in which the lens hood is an electronic camera when the lens hood is used. It is a perspective view which shows the state with which the lens barrel was mounted | worn, (b) is a perspective view which shows the state in which the lens hood was accommodated on the outer peripheral surface of the imaging lens barrel of an electronic camera at the time of non-use of a lens hood.
[0024]
FIGS. 2A and 2B are diagrams showing a schematic configuration of the bayonet mechanism BY in the lens hood apparatus according to the embodiment of the present invention, and FIG. 2A is a photograph of an electronic camera when the lens hood is used. It is principal part sectional drawing which shows the state with which the lens barrel was mounted | worn, (b) is a principal part which shows the state in which the lens hood was accommodated in the reverse direction in the imaging lens barrel of the electronic camera when the lens hood is not used. It is sectional drawing.
[0025]
In FIG. 1A, reference numeral 1 denotes a camera body, which includes a release button 2, a pop-up flash 3, and the like. A photographing lens barrel 10 is attached to the front surface of the camera body 1. The photographing lens barrel 10 includes a photographing lens 11, a focus ring 12, a zoom ring 13, and the like. A lens hood 20 is detachably attached to the distal end portion 10a of the photographing lens barrel 10 via a bayonet mechanism BY described later. The lens hood 20 is integrally formed of, for example, a synthetic resin, and the distal end portion 20a has a petal shape and the proximal end portion 20b has a cylindrical shape. The lens hood 20 and the bayonet mechanism BY constitute the lens hood device of the present invention.
[0026]
As shown in FIGS. 1A and 2A, when the lens hood is used, the lens hood 20 is fitted into the photographing lens barrel 10 from the base end side. At this time, the base end portion 20b of the lens hood 20 is opposed to a later-described lens barrel side engaging portion row K0 (engaging claws 15, 16, 17) provided on the outer peripheral surface of the distal end portion 10a of the photographing lens barrel 10. A first hood side engaging portion row K1 (engaging grooves 25, 26, 27) described later provided on the inner peripheral surface engages.
[0027]
As shown in FIGS. 1B and 2B, when the lens hood is not used, the lens hood 20 is fitted into the photographing lens barrel 10 from the front end side. At this time, the base end portion 20b of the lens hood 20 is opposed to a later-described lens barrel side engaging portion row K0 (engaging claws 15, 16, 17) provided on the outer peripheral surface of the distal end portion 10a of the photographing lens barrel 10. A second hood side engaging portion row K2 (engaging grooves 25, 26, 27), which will be described later, provided on the inner peripheral surface is engaged.
[0028]
As shown in FIGS. 2A and 2B, the end face of the partition wall R partitioning the first hood side engaging part row K1 and the second hood side engaging part row K2, A clearance CA is provided between the photographing lens barrel 10 and the outer peripheral surface of the distal end portion 10a. This clearance CA is for allowing elastic deformation of the distal end portion 10a during the operation of the click mechanism described later.
[0029]
FIG. 3 is a diagram showing a specific structure of the lens hood 20. FIG. 3A is a front view showing a part of the upper part in the figure, and FIG. 3B is a front view. It is the figure seen from the direction of arrow B, Comprising: It is a side view which cut | disconnects and shows the left half surface in a figure.
[0030]
FIG. 4 is a view showing a specific structure of the lens hood 20, and FIG. 4A is a view of FIG. 3A viewed from the direction of the arrow A, and is a side view showing the upper half of the figure cut away. FIG. 4B is a cross-sectional view showing a part of FIG. 4A cut away and enlarged.
[0031]
As shown in FIGS. 3A and 3B and FIGS. 4A and 4B, the lens hood 20 has an efficiency corresponding to a horizontally long screen obtained through the optical system including the photographing lens 11. The shape and size of the pair of upper and lower petal pieces 21 and 22 having the same shape and the pair of left and right petal pieces 23 and 24 having the same shape are greatly different so that a good light-shielding region can be obtained. ing.
[0032]
That is, the length La and the width Wa of the pair of petal pieces 21 and 22 formed to face each other are set to be relatively large so that a relatively wide light-shielding region can be obtained. On the other hand, the length Lb and the width Wb of the pair of petal pieces 23 and 24 formed facing the left and right are set to be relatively small so that a relatively narrow light-shielding region can be obtained.
[0033]
Edge portions E are formed on the end faces of the petal pieces 21, 22, 23, 24 in the lens hood 20. As shown in FIG. 4B, the edge portion E is positioned near the inner peripheral surface I of the lens hood 20 by, for example, performing only chamfering on the outer peripheral surface side of the lens hood 20. As described above, the end surfaces of the petal pieces 21, 22, 23, 24 are inclined surfaces T.
[0034]
With this edge E as a boundary, as shown in FIGS. 4A and 4B, an outer surface treatment layer TA is formed on the outer peripheral surface side of the lens hood 20, and an inner surface treatment layer is formed on the inner peripheral surface side. TB is formed. The outer surface treatment layer TA is obtained by performing, for example, smooth surface processing suitable for the outer peripheral surface of the hood, and applying exterior coating using a paint having required gloss and color. Further, the inner surface treatment layer TB is obtained by performing a matte process (for example, a wavy uneven process) suitable for the inner peripheral surface of the hood and applying a matte paint using a matting paint.
[0035]
Accordingly, the exterior paint in the outer surface treatment layer TA and the matte paint in the inner surface treatment layer TB are separated by the sharp portion P of the edge portion E, thereby preventing the paints from overlapping each other. For this reason, generation | occurrence | production of the coating nonuniformity etc. can be suppressed to the minimum. Moreover, since the sharp portion P is provided so as to be positioned on the inner peripheral surface I of the lens hood 20, there is no possibility that the light shielding function of the lens hood 20 is impaired by the presence of the edge portion E.
[0036]
As shown in FIGS. 3A and 3B and FIG. 4A, on the inner peripheral surface of the base end portion 20b of the lens hood 20, the first component which is one component of the bayonet mechanism BY is provided. The hood side engaging part row K1 and the second hood side engaging part row K2 are adjacently provided in parallel. Each engagement groove constituting the first hood side engagement portion row K1 and the second hood side engagement portion row K2 is a component of the click mechanism CL, as shown in FIG. It has a protrusion M, a stopper ST for limiting the depth of engagement, and a spacer SP formed by extending the terminal portion. These are described in detail below.
[0037]
FIGS. 5A and 5B are diagrams showing the configuration of the bayonet mechanism BY, and FIG. 5A shows the first hood side engaging portion row K1, the second hood side engaging portion row K2, and the lens barrel side. FIG. 4B is a development view showing the relationship with the engaging portion row K0, and FIG. 5B shows one engaging groove 27 which is a hood side engaging portion and one engaging claw 17 which is a lens barrel side engaging portion. It is the fragmentary sectional view which looked at the state where mutually engaged mutually from the front side.
[0038]
As shown in FIGS. 5A and 5B, the outer peripheral surface of the distal end portion 10a of the photographing lens barrel 10 is a length that is a constituent element of the barrel-side engaging portion row K0 along the circumferential direction. A plurality of (three in this embodiment) engagement claws 15, 16, 17 of V are formed at intervals of 120 °. The first hood-side engaging portion row K1 is arranged along the circumferential direction on the inner peripheral surface of the base end portion 20b of the lens hood 20 so as to be able to engage with the engaging claws 15, 16, 17 respectively. A plurality of (three in this embodiment) engaging grooves 25, 26, and 27, which are constituent elements, are formed at intervals of 120 °. An empty space having a length S exists between the engagement grooves 25, 26, and 27.
[0039]
On the opposite side across the partition wall R, a second hood side engagement portion row K2 formed in the same structure as the first hood side engagement portion row K1 is in a point-symmetrical position with respect to K1. Is provided. Therefore, if the front and rear directions of the lens hood 20 are reversed by 180 °, a state in which K1 and K2 are interchanged is exhibited. In order to simplify the description, the following description of the engagement grooves 25, 26, and 27 will be described by taking an example of K1 exclusively.
[0040]
An imaging lens mirror in one of the pairs of engagement claws 15, 16, 17 and engagement grooves 25, 26, 27 that closely engage each other, for example, the pair of engagement claws 17 and engagement grooves 27 The engagement dimension t1 of the cylinder 10 in the optical axis direction (the thickness dimension of the engagement claw 17 is shown in FIG. 5A) is the engagement dimension t2 of the other pair in the optical axis direction (FIG. ) Is set to a value different from that shown in FIG. In the example of FIG. 5, t1 <t2.
[0041]
Therefore, the engagement claw and the engagement groove can be engaged only when the pair of the engagement claw and the engagement groove is a combination of 15 and 25, 16 and 26, and 17 and 27. For this reason, if the engagement dimensions are set in advance so that the engagement is possible as described above only when the lens hood 20 is mounted in the correct posture, the lens hood 20 is always in the correct manner in the photographing lens mirror. It will be attached to the cylinder 10. This point will be described in more detail in the section on operation description.
[0042]
A click mechanism CL is provided between the engagement claws 15, 16, 17 and the engagement grooves 25, 26, 27. As shown in FIG. 5 (b), the click mechanism CL is provided with a recess N on the side of the engaging claws 15, 16, 17 of the photographing lens barrel 10, and the engaging groove 25, Protrusions M are provided on the 26 and 27 sides. Thus, when the engaging claws 15, 16, 17 and the engaging grooves 25, 26, 27 are completely engaged, the projection M is impacted into the recess N in a “click” manner. Therefore, the user can confirm that the engaging claws 15, 16, 17 and the engaging grooves 25, 26, 27 are in the locked state. Further, when the engagement between the engagement claws 15, 16, 17 and the engagement grooves 25, 26, 27 is released, the projection M is shockedly detached from the depression N. Therefore, the user can confirm that the disengagement between the engagement claws 15, 16, 17 and the engagement grooves 25, 26, 27 has started.
[0043]
"Operation"
First, in order to use the lens hood 20, the operation when the lens hood 20 is attached to the taking lens barrel 10 of the camera will be described. In a state in which the petal pieces 21 and 22 of the lens hood 20 are rotated counterclockwise by a predetermined angle from the angle at which the lens hood 20 faces vertically, the base end part 20b is made to face the tip part 10a of the photographing lens barrel 10, and As shown by a solid line arrow a in FIG. 4a, the lens is pushed along the optical axis direction O of the lens toward the camera body (lower side in the figure). Then, there is an empty space having a length S that exists between the engagement grooves 25, 26, and 27 in the first hood side engagement portion row K 1 provided in the proximal end portion 20 b of the lens hood 20. Each of the engaging claws 15, 16, and 17 of the length V (S> V) in the lens barrel side engaging portion row K0 of the photographing lens barrel 10 is fitted. Therefore, the lens hood 20 is rotated clockwise to try to engage the engagement groove with the engagement claw.
[0044]
At this time, as shown in case X in FIG. 6A, the engagement groove 25 and the engagement claw 15 correspond, the engagement groove 26 and the engagement claw 16 correspond, and the engagement groove 27 and the engagement groove 27. When the pawls 17 correspond to each other, the engagement dimensions of the respective pairs coincide with each other, so that all the pairs can be engaged.
[0045]
However, as shown in the case Y in FIG. 6A, when the engagement grooves 25, 26, 27 are shifted by 120 ° to the right in the drawing as compared to the case X, that is, the engagement. When the groove 27 and the engagement claw 15 correspond, the engagement groove 25 and the engagement claw 16 correspond, and the engagement groove 26 and the engagement claw 17 correspond, Have the same engagement dimension. The pair at the right end in the figure does not have the same engagement dimension, but can be engaged because the engagement groove side is large. However, the pair at the left end in the figure cannot be engaged because the engagement dimensions are not coincident and the engagement groove side is small. Therefore, in this case Y, the lens hood 20 cannot be attached to the photographing lens barrel 10. In other words, wearing in a manner like the case Y is prohibited.
[0046]
Further, as shown in case Z in FIG. 6A, when the engagement grooves 25, 26, 27 are further shifted to the right in the drawing by 120 ° compared to the case Y, that is, When the engaging groove 26 and the engaging claw 15 correspond, the engaging groove 27 and the engaging claw 16 correspond, and the engaging groove 25 and the engaging claw 17 correspond, The pair has the same engagement dimension, and the pair at the right end in the figure does not have the same engagement dimension, but can be engaged because the engagement groove side is large. However, the center pair in the figure cannot be engaged because the engagement dimensions are not coincident and the engagement groove side is small. Therefore, in this case Z, the lens hood 20 cannot be attached to the photographing lens barrel 10. In other words, mounting in a manner like the case Z is prohibited.
[0047]
As shown in FIG. 6 (a), when the engagement dimension of only one specific pair (a combination of 27-17 in this example) is set small among the plurality of pairs, cases Y and Z are shown. As described above, the engagement groove (27 in this example) having a small engagement dimension serves as an element (indicated by a symbol *) that prohibits engagement.
[0048]
FIG. 6B shows a case where the engagement dimension of only one specific pair (a combination of 25-15 in this example) among a plurality of pairs is set large. In this case, as shown by cases y and z, the engaging claw having a large engaging dimension (15 in this example) serves as an element (indicated by a symbol *) that prohibits engagement. Except this point, it is the same as the case of FIG.
[0049]
Thus, in the case of FIG. 5A, the engagement grooves 25, 26, and 27 of the first hood side engagement portion row K1 are formed by the lens barrel side engagement portion row K0 as shown by the solid line arrow b. The engaging claws 15, 16 and 17 are engaged. Relatively, as indicated by the wavy arrow in FIG. 5A, the engaging claws 15, 16, and 17 of the lens barrel side engaging portion row K0 are connected to the first hood side engaging portion row K1. It is inserted into each engagement groove 25, 26, 27, and stops when the tip of the claw (left end in the figure) hits the stopper ST in the groove. Thus, the engaging claws 15, 16, 17 and the engaging grooves 25, 26, 27 are in an engaged state as indicated by broken diagonal lines in the figure. When the engagement claws 15, 16, 17 and the engagement grooves 25, 26, 27 are completely engaged, the click mechanism M is activated. For this reason, the user can confirm that the engagement is completed.
[0050]
Until the projection M enters the recess N, deformation distortion corresponding to the height of the projection M occurs between the photographing lens barrel 10 and the lens hood 20. This deformation distortion is caused between the end face of the partition wall R partitioning the first hood side engaging part row K1 and the second hood side engaging part row K2 and the outer peripheral face of the photographing lens barrel 10. Due to the clearance CA existing between them, the elastic deformation of the lens hood 20 is allowed to be substantially absorbed.
[0051]
Next, the operation when the lens hood 20 is removed from the photographing lens barrel 10 as the use of the lens hood 20 is completed will be described. When the lens hood 20 in the mounted state is rotated counterclockwise, the engagement grooves 25, 26, and 27 are rotated in a direction opposite to the direction indicated by the solid line arrow b in FIG. For this reason, disengagement with the engaging claws 15, 16, 17 is started. The click mechanism M is activated at the same time when the engagement between the engagement claws 15, 16, 17 and the engagement grooves 25, 26, 27 is released. For this reason, the user can confirm that the disengagement has started.
[0052]
The empty spaces existing between the engagement grooves 25, 26, 27 in the first hood side engagement portion row K1 are the engagement claws in the barrel side engagement portion row K0 of the taking lens barrel 10. The direction in which the lens hood 20 is separated from the camera body along the lens optical axis direction O in a direction opposite to the direction indicated by the solid line arrow a in FIG. Pull back to retreat. By doing so, the base end portion 20 b of the lens hood 20 is detached from the tip end portion 10 a of the photographing lens barrel 10.
[0053]
In order to fit the lens hood 20 into the outer peripheral surface of the photographic lens barrel 10 so as to be in the retracted state, the front and rear directions of the lens hood 20 are opposite to those in use, and the hood 20 is in the base. Install from the end. In this case, as shown in FIGS. 1B and 2B, the second hood-side engaging portion row K2 of the lens hood 20 is the lens-side engaging portion row K0 of the photographing lens barrel 10. Will be engaged. The basic operation in this case is exactly the same as the operation described above. Therefore, the explanation is omitted.
[0054]
In the example shown in FIG. 5, the first hood side engaging portion row K1 and the second hood side engaging portion row K2 are formed in exactly the same structure so as to exhibit a point-symmetric state. However, it is not necessary to provide the second hood side engaging portion row K2 in a state of point symmetry with respect to the first hood side engaging portion row K1, and it has the same structure as the first hood side engaging portion row K1. There is no need to form.
[0055]
By the way, in the present embodiment, the second hood side engaging portion row K2 used when the lens hood 20 is stored is completely separated from the first hood side engaging portion row K1 with the partition wall R therebetween. It is provided independently. For this reason, the formation position and the engagement dimension (thickness dimension in the lens optical axis direction) of each engagement groove 25, 26, 27 are the same as each engagement groove 25, 26, 27 in the first hood side engagement portion row K1. It is not subject to any restrictions due to the status of formation.
[0056]
Thus, the rotation angle when the lens hood 20 is housed can be set to a desired angle according to the shape of the camera body 1 based on the camera model and other conditions. Therefore, even when the petal-shaped lens hood 20 is used as the lens hood, it is possible to avoid the petal pieces 21 to 24 from interfering with the built-in strobe. Therefore, when not in use, the petal-shaped lens hood 20 can be securely and securely fitted into the outer peripheral surface of the taking lens barrel 10 and stored.
[0057]
(Feature points in the embodiment)
[1] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is
A lens hood device for a camera provided so that the lens hood 20 can be detachably attached to a photographing lens barrel 10 in the camera via a bayonet mechanism BY.
The bayonet mechanism BY is
A plurality of lens barrel side engaging portions 15, 16, 17 formed on the distal end portion 10 a of the photographing lens barrel 10 along the circumferential direction;
When the lens hood 20 is attached to the photographing lens barrel 10 from the base end side, the base end portion 20b of the lens hood 20 is engageable with the lens barrel side engaging portions 15, 16, and 17, respectively. A first hood side engaging portion row K1 including a plurality of hood side engaging portions 25, 26, 27 formed along the circumferential direction;
The first hood-side engaging portion row K1 is provided in parallel with the partition wall R in the optical axis direction O of the photographic lens barrel 10 and is provided independently with respect to the photographic lens barrel 10. When the hood 20 is mounted from the distal end side, a plurality of portions formed along the circumferential direction on the proximal end portion 20b of the lens hood 20 so as to be able to engage with the lens barrel side engaging portions 15, 16, 17 respectively. A second hood side engaging portion row K2 including the hood side engaging portions 25, 26, 27;
It is characterized by having.
[0058]
[2] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [1],
The lens hood is a petal-shaped lens hood 20 in which a proximal end portion 20b has a cylindrical shape and a distal end portion 20a has a petal shape.
[0059]
[3] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [2],
Of the pair of the hood side engaging portions 25, 26, 27 and the lens barrel side engaging portions 15, 16, 17 in the first hood side engaging portion row K 1 that are closely engaged with each other, The engagement dimension t1 in the optical axis direction of the photographing lens in one pair is set to a value different from the engagement dimension t2 in the optical axis direction in the other pair.
[0060]
[4] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [1], [2], or [3],
The pair of the lens barrel side engaging portions 15, 16, 17 and the hood side engaging portions 25, 26, 27 is constituted by a combination of an engaging claw and an engaging groove.
[0061]
[5] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [1] or [2] or [3] or [4],
A click mechanism CL is provided between the lens barrel side engaging portions 15, 16, 17 and the hood side engaging portions 25, 26, 27.
[0062]
[6] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [1] or [2] or [3] or [4] or [5],
An edge portion E is formed on the end surface of the tip portion 20a having a petal shape in the lens hood 20, and an exterior coating (TA) is applied to the outer peripheral surface side of the lens hood 20 with the edge portion E as a boundary. It is characterized by matte coating (TB) on the side.
[0063]
[7] The lens hood device of the camera shown in the embodiment is the lens hood device according to [6],
The edge portion E is characterized in that the end surface is an inclined surface T so that the sharp portion P is located on the inner peripheral surface I of the lens hood 20.
[0064]
(Modification)
The lens hood device for a camera shown in the above-described embodiment includes the following modifications.
[0065]
-The lens barrel side engaging part is an engaging groove and the hood side engaging part is an engaging claw.
[0066]
• A lens hood made of a material other than synthetic resin, such as light metal.
[0067]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the lens hood apparatus of the camera which has the following advantages can be provided.
[0068]
(A) When the lens hood is not used, the lens hood can be attached to the photographing lens barrel in an optimal state (rotation angle) according to the camera type and the like to be in the housed state.
[0069]
(B) The configuration of the lens hood and the like can be prevented from becoming complicated, and can be manufactured at a low cost.
[0070]
(C) When the lens hood is used, the lens hood can be attached to the photographing lens barrel in a predetermined mode (rotation angle) set in advance.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are views showing an external appearance of an electronic camera provided with a lens hood device according to an embodiment of the present invention, and FIG. (B) is a perspective view which shows the state by which the lens hood was accommodated on the outer peripheral surface of the imaging lens barrel of an electronic camera.
2A and 2B are diagrams showing a schematic configuration of a bayonet mechanism BY in a lens hood apparatus according to an embodiment of the present invention, in which FIG. FIG. 4B is a cross-sectional view of the main part showing a state in which the lens hood is housed in the reverse direction in the taking lens barrel of the electronic camera.
FIGS. 3A and 3B are diagrams showing a specific structure of a lens hood in a lens hood apparatus according to an embodiment of the present invention, in which FIG. 3A is a front view showing a partially broken upper part in the drawing, and FIG. The side view which is the figure which looked at (a) from the direction of arrow B, and cut | disconnects the left half surface in the figure.
4 is a diagram showing a specific structure of a lens hood in a lens hood device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 4 (a) is a diagram of FIG. FIG. 4B is a side view showing the middle and upper half surfaces cut away, and FIG. 4B is a cross-sectional view showing a part of FIG.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of a bayonet mechanism in a lens hood apparatus according to an embodiment of the present invention, in which (a) is a first hood side engaging portion row and a second hood side engaging portion row; FIG. 4B is a development view showing a relationship with the lens barrel side engaging portion, and FIG. 5B shows that one of the engaging grooves as the hood side engaging portion and one of the engaging claws as the lens barrel side engaging portion are engaged with each other. The fragmentary sectional view which looked at the combined state from the front.
FIG. 6 is an explanatory view of the operation of the bayonet mechanism in the lens hood apparatus according to the embodiment of the present invention, in which (a) shows only one specific pair among a plurality of pairs formed of an engagement groove and an engagement claw. The figure which shows the example at the time of setting an engagement dimension small, (b) is an example at the time of setting the engagement dimension of only one specific pair large among several pairs which consist of an engagement groove | channel and an engagement nail | claw. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Camera body 10 ... Shooting lens-barrel 15, 16, 17 ... Engagement claw 20 ... Lens hood 20a ... Lens hood tip part 20b ... Lens hood base end part 21, 22, 23, 24 ... Petal part 25 , 26, 27 ... engaging groove BY ... bayonet mechanism K0 ... lens barrel side engaging part row K1, K2 ... first and second hood side engaging part row R ... partition wall CL ... click mechanism M ... projection N ... Indentation ST ... Stopper SP ... Spacer TA ... Outer surface treatment layer TB ... Inner surface treatment layer E ... Edge portion P ... Sharp portion T ... Inclined surface O ... Photographing lens optical axis V ... engagement claw length S ... empty space length t1, t2 ... thickness dimension of the engaging claw (engaging dimension)

Claims

A lens hood device for a camera provided so that the lens hood can be detachably attached to a photographing lens barrel in the camera via a bayonet mechanism,
The bayonet mechanism is
A plurality of lens barrel side engaging portions formed along the circumferential direction at the distal end portion of the photographing lens barrel;
When the lens hood is attached to the photographing lens barrel from the base end side, it is formed along the circumferential direction at the base end portion of the lens hood so as to be engageable with the lens barrel side engaging portion. A first hood side engaging portion row including a plurality of hood side engaging portions;
Parallel to the first hood side engaging portion row and provided independently with a partition wall in the optical axis direction of the photographic lens barrel, the lens hood from the front end side with respect to the photographic lens barrel A second hood side including a plurality of hood side engaging portions formed along a circumferential direction at a proximal end portion of the lens hood so that the lens hood can be engaged with the lens barrel side engaging portions when mounted. An engaging section row;
Equipped with a,
The optical axis direction of the photographing lens in one pair among the pair of the hood side engaging portion and the lens barrel side engaging portion in the first hood side engaging portion row that are closely engaged with each other. The engagement dimension is set to a value different from the engagement dimension in the optical axis direction in the other pairs.
A lens hood device for a camera.

2. The lens hood device for a camera according to claim 1, wherein the lens hood is a petal-shaped lens hood having a base end portion formed in a cylindrical shape and a tip end portion formed in a petal shape.

Pair and said barrel-side engagement portion and the hood-side engagement portion, a camera lens according to claim 1 or 2, characterized in that it is constituted by a combination of the engaging claw and the engaging groove Food equipment.

Camera lens hood apparatus according to, any one of claims 1 to 3, characterized in that the click mechanism is provided between said barrel-side engagement portion and the hood-side engaging portion.

An edge portion is formed on the end face of the tip portion that forms a petal shape in the lens hood, and an exterior coating is applied to the outer peripheral surface side of the lens hood with the edge portion as a boundary, and a matte coating is applied to the inner peripheral surface side. and that it camera lens hood apparatus according to any one of claims 1 to 4, characterized in.

6. The lens hood apparatus for a camera according to claim 5 , wherein the edge portion has an inclined end surface so that a sharp portion is located on an inner peripheral surface of the lens hood.