JP4384060B2 - 軌道制御装置 - Google Patents

軌道制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4384060B2
JP4384060B2 JP2005025377A JP2005025377A JP4384060B2 JP 4384060 B2 JP4384060 B2 JP 4384060B2 JP 2005025377 A JP2005025377 A JP 2005025377A JP 2005025377 A JP2005025377 A JP 2005025377A JP 4384060 B2 JP4384060 B2 JP 4384060B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
trajectory
error
value
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005025377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006213089A (ja
Inventor
岳宏 西山
章二 吉河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005025377A priority Critical patent/JP4384060B2/ja
Publication of JP2006213089A publication Critical patent/JP2006213089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4384060B2 publication Critical patent/JP4384060B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

この発明は、中心天体のまわりを周回する人工衛星等の飛翔体の軌道制御装置に関するものである。
人工衛星の軌道は、地球の偏平性や他の天体からの引力などの外乱を受けることにより目標軌道からずれていく。そのため、この誤差を補正し、軌道を保持するための軌道保持制御が必要となる。
一般に、衛星の軌道は複数の軌道要素パラメータによって表される。例えば静止衛星の軌道は、南北方向および東西方向の軌道要素パラメータで表され、静止衛星の位置を所望の範囲内に保持するためには、南北方向および東西方向の制御を定期的に行う必要がある。
このように、衛星の軌道を保持するためには、各軌道要素パラメータの目標値からの誤差が、ある範囲内にとどまるように制御する必要がある。そこで、軌道要素パラメータごとにそれぞれ誤差許容値を設定し、誤差が許容値を超える場合には軌道制御を行うことにより誤差を相殺するという方法がとられる。
しかし、軌道保持のための制御量が大きくなると、限りある推薬を大量に消費し、衛星のミッション寿命を減少させることから、制御量はなるべく小さく抑えることが重要である。また、衛星のミッションへの影響や運用負荷等を考えると軌道制御を頻繁に行うことは望ましくなく、ミッション期間を通じて制御頻度はなるべく少なく抑える必要がある。
人工衛星の軌道制御装置における制御量を削減するための技術の例として、特許文献1に開示された従来の軌道制御装置は、複数の軌道要素の誤差に基づいて、全ての軌道要素の誤差を相殺するような軌道制御量および軌道制御時刻を算出し、軌道制御を行う。
特開平11−139400号公報
しかし、特許文献1に開示された従来の人工衛星の軌道制御装置は、全ての軌道要素の誤差を相殺するように制御量を算出するため、誤差の比較的小さい軌道要素まで制御することになり、制御量と制御頻度が増大するという問題点がある。また、制御時刻は誤差に応じて変化するため、軌道上で制御を実施できる時刻に制限がある場合には、制御不可能となる可能性がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、軌道制御量と制御頻度を小さく抑えることができる軌道制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る軌道制御装置は、軌道を表現する複数の軌道要素パラメータの実測値と各々の目標値との差分を取り、各軌道要素パラメータの誤差を算出する軌道誤差算出部と、各々の軌道要素パラメータについて、予め与えられた誤差許容値以下の任意の値を制御要否の閾値として設定する閾値設定部と、誤差が、誤差許容値以上となる軌道要素パラメータが存在する場合に、誤差が閾値以上となる軌道要素パラメータを制御対象として選択する制御対象選択部と、制御対象選択部によって選択された制御対象の軌道要素パラメータの誤差を、誤差許容値内の値に補正するための制御時刻と制御量を算出する制御量算出部を備えたものである。
この発明によれば、各々の軌道要素パラメータについて、予め与えられた誤差許容値以下の任意の値を制御要否の閾値として設定し、誤差が閾値以上となる軌道要素パラメータを制御対象とするようにしたので、軌道制御量と制御頻度を小さく抑えることができる。
以下、この発明の実施の様々な形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による、人工衛星200の軌道制御装置100の構成を示すブロック図である。図に示すように、軌道制御装置100は、閾値設定部101、制御対象選択部102、制御量算出部103、スラスタ104及び軌道誤差算出部105を備えている。
ここでは、地球を周回する人工衛星200の軌道を、軌道長半径a、離心率e、軌道傾斜角i、昇交点赤経Ω及び近地点引数ωの5つの軌道要素パラメータを用いて表現する。なお、軌道要素パラメータには他のものを用いてもよい。例えば、軌道長半径aの代わりに、半直弦p(p=a×(1−e×e))を用いることができる。また、軌道要素パラメータは、軌道面の向きを定めるパラメータである軌道面外成分と、軌道面内での軌道の形状を定めるパラメータである軌道面内成分とに分けられるが、前記5つの軌道要素パラメータの場合、i、Ωの2つが軌道面外成分であり、a、e、ωの3つが軌道面内成分である。
次に、動作について説明する。
実施の形態1では、人工衛星200の各軌道要素パラメータについて、その目標値からの誤差許容値が予め与えられており、軌道制御装置100は、全ての軌道要素パラメータの誤差が誤差許容値内に維持されるように軌道制御を行う。以下、軌道制御装置100による軌道制御動作の概要を説明する。
軌道誤差算出部105において、各軌道要素パラメータの目標値と、人工衛星200から得られる現在の各軌道要素パラメータの値の差分を取り、軌道要素パラメータ毎の軌道誤差が算出される。
閾値設定部101は、軌道誤差算出部105から出力される各軌道要素パラメータの誤差と予め与えられている誤差許容値に基づいて、制御対象となる軌道要素の選択のための閾値を決定する。閾値設定部101の動作の詳細については後述する。
制御対象選択部102は、軌道誤差算出部105から出力される各軌道要素パラメータの誤差と、閾値設定部101から出力される閾値に基づいて、制御対象となる軌道要素を選択する。制御対象選択部102の動作の詳細については後述する。
制御量算出部103は、軌道誤差算出部105から出力される各軌道要素の誤差と、制御対象選択部102から出力される制御対象軌道要素の選択結果に基づいて、選択された各々の軌道要素の誤差を補正するための制御時刻及び制御量を算出する。ここで、制御時刻とは、スラスタ104を駆動して軌道制御を行う、軌道上のタイミングを指定するものである。
制御時刻と制御量の決定方法としては、例えば制御時刻は予め降交点及び近地点とし、それらの制御時刻で一連の制御動作を実行した場合に、制御対象の全軌道要素の誤差が0となるように、各制御時刻での制御量を決定する方法が考えられる。
制御量とそれにともなう軌道要素パラメータの変化は線形の関係にあり、その算出方法は公知である(例えば、冨田信之:宇宙システム入門、第10章、東京大学出版会(1993))。すなわち、制御量をベクトルΔV、制御による軌道要素パラメータの変化をベクトルδEとすると、δE=A×ΔVという関係がある。ここで、Aは行列であり、その各要素は軌道要素パラメータの値によって決まる。制御量の算出においては、一連の制御によるδEの総和が、補正すべき軌道要素パラメータの誤差の符号を反転させたものと一致することが条件となる。さらに、消費推薬量を最小にするためには、この条件のもとで各時刻の制御量絶対値の総和を最小にすればよい。これは、一般に線形計画問題として汎用的なソフトウェアを用いて解くことが可能である。
また、制御可能な時刻が固定されない場合には、特許文献1に記載の手法を用いることもできる。その他にも衛星のミッションに応じて適切な手法を選択することができる。
制御量算出部103は、算出した制御時刻と制御量をスラスタ104に供給する。スラスタ104は、供給された制御時刻と制御量に応じて人工衛星200に推進力を与え、軌道制御を実行する。
次に、閾値設定部101の詳細な動作について説明する。
閾値設定部101では、各軌道要素パラメータの誤差許容値に0以上1以下の係数を乗じることにより、各軌道要素パラメータの閾値を決定する。
すなわち、ある軌道要素パラメータE(E={a、e、i、Ω、ω})の誤差許容値ΔELMTに対し、予め定められた係数kE(0≦kE≦1)を乗じた値ΔETH=kE×ΔELMTを、軌道要素パラメータEに対する閾値とする。係数kEの値は、軌道誤差算出部105から出力される各軌道要素パラメータの誤差ΔEの変化率等を考慮して決めることができる。例えば、ある軌道要素パラメータの誤差の変化が比較的緩やかである場合には、その軌道要素パラメータに対しては係数kEに大きめの値を設定するとよい。また、係数kEを一定値とせず、軌道に加わる外乱の大きさによって変化する値としてもよい。
次に、制御対象選択部102の詳細な動作について説明する。図2は、実施の形態1による制御対象選択部102の動作のフローチャートである。
ステップST101で、制御対象選択部102は、軌道誤差算出部105から出力される各軌道要素パラメータEの誤差ΔEと誤差許容値ΔELMTを比較し、ΔE≧ΔELMTとなる軌道要素Eが存在するか否かを判定する。
ΔE≧ΔELMTとなる軌道要素パラメータが存在しない場合には、軌道制御の必要はないのでステップST102へ進み処理を終了する。ΔE≧ΔELMTとなる軌道要素が存在する場合にはステップST103へ進む。
ステップST103で、制御対象選択部102は、誤差ΔEが閾値設定部101から出力された閾値ΔETH以上になる軌道要素の全てを制御対象として選択する。
以上のように実施の形態1によれば、目標値からの誤差ΔEが、誤差許容値ΔELMT以上となる軌道要素パラメータEが存在する場合には、その軌道要素パラメータの誤差が誤差許容値内になるように軌道修正される。同時に、ΔE≧ΔETHとなる軌道要素パラメータについても制御対象とするようにした。
全ての軌道要素パラメータを制御対象とすると、誤差の小さい軌道要素に対してまで無駄な制御を行うことになる。また、誤差ΔEが、誤差許容値ΔELMT以上となる軌道要素のみを制御対象にすると、そのようなパラメータが検出される度に軌道制御を行うことになるため、制御頻度の増加につながる。
しかし、実施の形態1によれば、制御量と制御頻度をともに削減することが可能となり、効率的な軌道保持制御が実現され、衛星の軽量化やミッション寿命の増加が可能となる。また、実施の形態1による軌道制御は、軌道要素パラメータの選択により、任意の軌道に対して適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態2による軌道制御装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
実施の形態1では、5つの軌道要素パラメータ全てについて、閾値設定部101による閾値の設定と制御対象選択部102による判定を行った。
軌道制御において、一部の軌道要素パラメータの制御により他の軌道要素パラメータが変化し、誤差を増加させることがある。そのため、実施の形態1では、制御量算出部103において、制御対象ではないパラメータが変化しないように制御量を算出する必要があり、計算が複雑になる。
軌道面内成分{a、e、ω}と軌道面外成分{i、Ω}を、それぞれ軌道面内、軌道面外方向のスラスタ104により制御する場合、軌道面外のスラスタ104によって軌道面内成分に変化を及ぼす可能性はあるが、軌道面内のスラスタ104により軌道面外成分が変化することはない。
そこで、実施の形態2では、軌道要素のうち、軌道面内成分であるa、e、ωについては常に制御対象とし、軌道面外成分である軌道傾斜角iと昇交点赤経Ωについてのみ、制御対象とするか否か判断する。
実施の形態2による軌道制御装置100の動作について説明する。
閾値設定部101は、軌道面外成分i、Ωに対してのみ、実施の形態1と同様にして閾値ΔETHを決定する。
図3は、実施の形態2による、制御対象選択部102の動作のフローチャートである。
ステップST101で、実施の形態1と同様にΔE≧ΔELMTとなる軌道要素Eが存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップST104へ進む。
ステップST104では、軌道面内成分(E={a、e、ω})を全て制御対象とする。
次に、ステップST105で、昇交点赤経Ωについて、ΔΩが閾値設定部101から出力された閾値ΔΩTH以上か否かを判定する。
ステップST105でΔΩ≧ΔΩTHとなると判定された場合には、軌道要素Ωを制御対象とする(ステップST106)。
次に、ステップST107で、軌道傾斜角iについて、Δiが閾値設定部101から出力された閾値ΔiTH以上か否かを判定する。
ステップST107でΔi≧ΔiTHとなると判定された場合には、軌道要素iを制御対象とする(ステップST108)。
以上のように実施の形態2では、誤差が許容値以上となる軌道要素がある場合に、軌道面内成分については全て制御対象とし、軌道面外成分については誤差が閾値以上となる場合にのみ制御対象とするようにした。このため、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、制御対象としない軌道要素パラメータの変化については考慮する必要がなく、制御量および制御時刻の算出処理をより単純にすることができる。
実施の形態3.
実施の形態3による軌道制御装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
実施の形態3も実施の形態2と同様に、軌道面内成分a、e、ωについては常に制御対象とする。一方、軌道面外成分である軌道傾斜角iと昇交点赤経Ωについては、実施の形態2と異なる方法により制御対象とするか否か判断する。
軌道面外方向のスラスタ104による制御量をΔV、制御による軌道要素パラメータEの変化量をΔEとすると、ΔE=AE×ΔVと表すことができる。AEは、軌道上の位置によって変化するが、軌道傾斜角iと昇交点赤経Ωでは、位相が90度ずれている。このため、制御位置を適切に選択すれば、iとΩは独立して制御することが可能である。しかし、軌道上で制御可能な位置に制約があり、iとΩを独立して制御できない場合には、やはり片方の制御によるもう一方の変化を考慮して制御量を算出する必要がある。
そこで、実施の形態3では、軌道面外成分iとΩのうちいずれかが制御対象となる場合には、常に両方を同時に制御する。
実施の形態3による軌道制御装置100の動作について説明する。
閾値設定部101は、軌道面外成分i、Ωに対してのみ、実施の形態1と同様にして閾値ΔETHを決定する。
図4は、実施の形態3による、制御対象選択部102の動作のフローチャートである。
ステップST101で、ΔE≧ΔELMTとなる軌道要素Eが存在するか否かを判定し、存在する場合にはステップST104へ進み、実施の形態2と同様に軌道面内成分(E={a、e、ω})を全て制御対象とする。
次に、ステップST109で、昇交点赤経Ω及び軌道傾斜角iについて、ΔΩが閾値設定部101から出力された閾値ΔΩTH以上か否か、またはΔiが閾値設定部101から出力された閾値ΔiTH以上か否か判定する。
ステップST109で、ΔΩ≧ΔΩTHまたはΔi≧ΔiTHとなると判定された場合には、軌道要素Ω及び軌道要素iを共に制御対象とする(ステップST110)。
以上のように実施の形態3では、軌道面外成分である軌道傾斜角iと昇交点赤経Ωを常に同時に制御対象とする。これにより、例えば軌道上で制御可能な範囲が限られていて、iとΩを分離して制御できないような場合にも、実施の形態2と同様の効果が得られ、さらにそのための制御量および制御時刻の計算をより単純にすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4による軌道制御装置の構成は、図1に示す実施の形態1と同様である。
制御量算出部103による制御時刻と制御量の決定方法としては、制御対象となる全ての軌道要素パラメータの誤差が軌道制御完了後に0となるように制御量と制御時刻を決定する方法が考えられる。
しかし、通常1回の制御で可能な制御量は、スラスタ104の噴射可能時間等により制限されているため、常にそのような制御が可能であるとは限らない。実施の形態4では、制御量算出部103において、予め定められた上限値を超えない範囲で制御量を算出する。
図5は、実施の形態4による制御量算出部103の動作のフローチャートである。
まず、制御量算出部103は、軌道誤差算出部105から出力された軌道要素パラメータ毎の軌道要素誤差ΔEに基づいて、制御による補正量目標値ΔEDを決定する(ステップST201)。補正量目標値ΔEDの初期値には、軌道要素誤差ΔEそのものを設定する。
次に、ステップST201で決定した補正量目標値ΔEDを実現するための制御量及び制御時刻を算出する(ステップST202)。
次に、ステップST203で、ステップST202で算出した制御量と、予め与えられた1回あたりの制御量上限値ΔVLMTを比較する。制御量が上限値ΔVLMTを超える場合には、ステップST201に戻り、補正量目標値ΔEDをより少なく設定する。
2回目以降の処理では、1サイクル前のステップST202で得られた1回あたりの制御量の最大値をΔVMAXとすると、補正量目標値ΔEDには、1サイクル前のステップST201での補正量目標値ΔEDにΔVMAX/ΔVLMTを乗じた値を設定する。
これにより、制御量上限値ΔVLMTを超えない補正量目標値ΔEDが設定できる。
次に、ステップST202で、決定した補正量目標値ΔEDを実現するための制御量と制御時刻を算出し、ステップST203で、ステップST202で算出した制御量と、制御量上限値ΔVLMTを比較する。
以上のように、ステップST203で制御量が上限値以下と判断されるまでステップST201〜ステップST203を繰り返す。
なお、補正量目標値ΔEDの調整は、軌道面内成分と軌道面外成分を分けて行うとより効果的である。すなわち、軌道面内成分{a、e、ω}については、ΔED=ΔED×ΔVMAXX/ΔVLMTX、軌道面外成分{i、Ω}については、ΔED=ΔED×ΔVMAXY/ΔVLMTYと別々に調整する。ここで、ΔVLMTX、ΔVLMTYは、それぞれ軌道面内成分、軌道面外成分の1回あたりの制御量の上限値、ΔVMAXX、ΔVMAXYはそれぞれ1つ前のサイクルにおいて求められた1回あたりの制御量の軌道面内成分及び軌道面外成分の最大値を表す。
なお、補正量目標値を実現するための制御量と制御時刻は、実施の形態1と同様の方法で求めることができる。
なお、実施の形態4では、1回あたりの制御量上限値を満たすために、繰返し計算によって補正量目標値を調整しているが、予め、制御量上限値が十分満たされるような補正量目標値の上限値を与えておき、繰返し計算を省略するようにしてもよい。
以上のように実施の形態4によれば、制御量算出部103は、1回の制御で可能な制御量上限値の範囲内でのみ軌道制御を行うようにしたので、制御頻度を過度に増大させることなく制御量上限値の制限内で軌道制御を行うことができる。
従来は、誤差を誤差許容値以内に補正するために必要な制御量が1回の制御量上限値を超えていた場合、軌道数周回に分けて制御を行うのが一般的であった。このため、誤差が大きい場合には制御頻度が過度に増大していた。本発明の実施の形態4では、制御量上限値内で補正を行い、残りの誤差は次回の制御まで放置しておくので、制御頻度を減少させることができる。また、放置した誤差は、逆向きの外乱が加わることにより自然に小さくなることもある。
さらに、制御により補正する誤差の割合が適切に設定されることで、他の軌道要素パラメータへの影響が大きくなり過ぎないよう抑えることができるという効果もある。
この発明の実施の形態1による、人工衛星の軌道制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による、制御対象選択部の動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態2による、制御対象選択部の動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態3による、制御対象選択部の動作のフローチャートである。 実施の形態4による制御量算出部の動作のフローチャートである。
符号の説明
100 軌道制御装置、101 閾値設定部、102 制御対象選択部、103 制御量算出部、104 スラスタ、105 軌道誤差算出部、200 人工衛星。

Claims (5)

  1. 中心天体の周りを周回する飛翔体の軌道を制御する軌道制御装置であって、
    上記軌道を表現する複数の軌道要素パラメータの実測値と各々の目標値との差分を取り、各軌道要素パラメータの誤差を算出する軌道誤差算出部と、
    各々の軌道要素パラメータについて、予め与えられた誤差許容値以下の任意の値を制御要否の閾値として設定する閾値設定部と、
    上記誤差が、上記誤差許容値以上となる軌道要素パラメータが存在する場合に、上記誤差が上記閾値以上となる軌道要素パラメータを制御対象として選択する制御対象選択部と、
    上記制御対象選択部によって選択された制御対象の軌道要素パラメータの誤差を、上記誤差許容値内の値に補正するための制御時刻と制御量を算出する制御量算出部を備えたことを特徴とする軌道制御装置。
  2. 閾値設定部は、軌道要素パラメータの誤差の値の変化量に基づいて閾値を設定することを特徴とする請求項1記載の軌道制御装置。
  3. 閾値設定部は、軌道要素パラメータのうち軌道面外成分について閾値を設定し、
    制御対象選択部は、誤差が誤差許容値以上となる軌道要素パラメータが存在する場合に、軌道要素パラメータのうち軌道面内成分は全て制御対象とし、軌道面外成分については、誤差が上記閾値以上となるものを制御対象とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の軌道制御装置。
  4. 閾値設定部は、軌道要素パラメータのうち軌道面外成分について閾値を設定し、
    制御対象選択部は、誤差が誤差許容値以上となる軌道要素パラメータが存在する場合に、軌道要素パラメータのうち軌道面内成分は全て制御対象とし、軌道面外成分については、誤差が上記閾値以上となる軌道面外成分が存在する場合に、全ての軌道面外成分を制御対象とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の軌道制御装置。
  5. 制御量算出部は、1回の制御で可能な制御量上限値の範囲内で補正可能な誤差のみを補正するように、制御時刻と制御量を算出することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の軌道制御装置。
JP2005025377A 2005-02-01 2005-02-01 軌道制御装置 Active JP4384060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005025377A JP4384060B2 (ja) 2005-02-01 2005-02-01 軌道制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005025377A JP4384060B2 (ja) 2005-02-01 2005-02-01 軌道制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006213089A JP2006213089A (ja) 2006-08-17
JP4384060B2 true JP4384060B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=36976675

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005025377A Active JP4384060B2 (ja) 2005-02-01 2005-02-01 軌道制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4384060B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5004681B2 (ja) * 2007-06-07 2012-08-22 三菱電機株式会社 宇宙機の軌道制御計画装置
JP2009227019A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Fujitsu Ltd 準天頂衛星の制御計画生成プログラム、方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006213089A (ja) 2006-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6237876B1 (en) Methods for using satellite state vector prediction to provide three-axis satellite attitude control
US8930048B1 (en) Enhanced compound steering law for general low thrust mission
US8457810B1 (en) Compound steering law for efficient low thrust transfer orbit trajectory
EP3170752B1 (fr) Procede de transfert orbital d'un vaisseau spatial utilisant une poussee continue ou quasi-continue et systeme embarque de pilotage pour la mise en uvre d'un tel procede
JP3244717B2 (ja) モーメンタムバイアス宇宙船の傾斜軌道姿勢制御を行うための方法及び装置
CN102424116B (zh) 一种静止轨道卫星变轨策略优化方法
Gao Near-optimal very low-thrust earth-orbit transfers and guidance schemes
US6253125B1 (en) Method and apparatus for generating orbital data
CN107850900A (zh) 用于小型卫星的快速转动和安置系统
EP3854698B1 (en) Orientation control device, satellite, orientation control method, and program
US7376496B1 (en) Spacecraft magnetic momentum control system
US4916622A (en) Attitude control system
Sugimura et al. Attitude determination and control system for nadir pointing using magnetorquer and magnetometer
ITRM990019A1 (it) Sistema semplificato di controllo di assetto di bordo basato sulla localizzazione delle stelle.
US6439507B1 (en) Closed-loop spacecraft orbit control
US6681159B2 (en) Spacecraft methods and structures with enhanced attitude control that facilitates gyroscope substitutions
JP4384060B2 (ja) 軌道制御装置
CN110816897A (zh) 一种基于cmg系统的多模式转换控制方法
JP6541880B2 (ja) 人工衛星および推力バランス調整方法
CN108614575A (zh) 一种卫星静止轨道定点位置调整方法
US6908064B2 (en) High-efficiency REA optimized stationkeeping
JP5004681B2 (ja) 宇宙機の軌道制御計画装置
US20140138491A1 (en) Spacecraft Momentum Unload and Station-keeping Techniques
US6340138B1 (en) Stationkeeping method utilizing open-loop thruster pulses and closed-loop authority limited momentum storage devices
JP2004196289A (ja) 大型の反射器の長い持続期間の展開における太陽タックモーメント保守のための方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070109

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071010

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4384060

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250