JP4383631B2 - Soluble composition of silicon compound - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化学工業、機械工業、電気工業、建築、エネルギー工業などの種々の産業分野において保護膜、絶縁膜などの用途に使用されているシリコン化合物を溶解し除去するための溶解剤組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
シリコン化合物は、化学産業、機械産業、電気産業、建築産業、エネルギー産業などの幅広い分野で利用されている。これは、シリコン化合物が耐熱性、耐酸化安定性、耐候性、低温柔軟性、無毒性、電気特性などの点で、他の樹脂と比較して優れた点を有しているからである。
【０００３】
このような有用性のあるシリコン化合物が各工業分野で様々な利用に供するためには、シリコン化合物を取り扱うための手段が必要である。例えば、電子部品等の保護用膜や絶縁用膜としてシリコン化合物が使用される場合には、劣化試験、製品修理、部品交換の際や、回路の信頼性試験の際などにおいてこれらの膜を溶解除去する必要がある。また、硬化したシリコン化合物の処理では、従来、焼却または埋立等により廃棄されていたが、これも、回収あるいは再資源化のためには溶解する必要がある。
【０００４】
そこで登場したのが、これらシリコン化合物の溶解剤である（特開平４−３１８０７５号公報）。この溶解剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸（ＣｎＨ２ｎ＋１−Ｃ６Ｈ４−ＳＯ３Ｈ：ｎ＝10〜14）を主成分としたものである。ドデシルベンゼンスルホン酸は、アルキルベンゼンスルホン酸に属する物質の１つで、毒性も少なく環境にやさしいことから、現在、家庭用洗剤の主成分として主に使用されていた。ただし、ドデシルベンゼンスルホン酸自体、他のアルキルベンゼンスルホン酸と並んで、家庭用洗剤としての用途以外に、他の用途は考えられておらず、また、家庭用洗剤で使用される場合には、人体等に影響を及ぼさないように中和剤が混入されて中性化されてその溶解力が弱められていたことから、その溶解力についてはほとんど注目さなかった。このような中、ドデシルベンゼンスルホン酸に、シリコン化合物を溶解除去する能力があることが知見された。ドデシルベンゼンスルホン酸は、シリコン化合物が浸されてから１０分〜２０分経過後、シリコン化合物を溶解しはじめ、それから所定の時間をかけてシリコン化合物を完全溶解する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなシリコン化合物の溶解剤には次のような問題があった。すなわち、主成分であるドデシルベンゼンスルホン酸は引火性があって可燃物であるとともに、これに希釈剤として混合される有機溶剤もすべて可燃物であるため、シリコン化合物の溶解剤自体、危険物に該当し、保管上または使用上において様々な法的規制があった。このため、取り扱いがきわめて困難で、非常に使用し難かった。
【０００６】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、引火性がなく危険物に該当しない取扱性の良好なシリコン化合物の溶解剤組成物を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物は、（ａ）ドデシルベンゼンスルホン酸と、（ｂ）イソプロピルブロマイドおよびノルマルプロピルブロマイドのうちの少なくともいずれか一方とを含有する構成とした。
【０００８】
イソプロピルブロマイド（別名：臭化イソプロピル、２−ブロモプロパン）およびノルマルプロピルブロマイド（別名：ｎ−臭化プロピル、１−ブロモプロパン）は、引火性がなく不燃である上、オゾン破壊係数や温暖化係数がきわめて小さく、環境に対しやさしいクリーンな溶剤である。これらＩＰＢおよび／またはＮＰＢをシリコン化合物の溶解剤組成物に混合することで、これを不燃化することができるとともに、環境に対し与える影響を可及的に小さくすることができる。
【０００９】
しかしながら、ドデシルベンゼンスルホン酸は、非常に粘性が高く、流動性が悪い。このため、作業をスムーズに進められないなどの様々な問題が発生する虞がある。この問題は、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイドを混合することにより解消できるが、これらイソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイドはきわめて高価であることから、これらをあまり大量に使用するのは好ましくない。そこで、１種または２種以上の有機溶剤を希釈剤として併せて混合するのが好ましい。ここで、希釈剤としては、引火点２０℃以上のものを混合する。引火点２０℃以上の希釈剤を使用するのは、希釈剤の引火点が低すぎると、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイドで全体を非引火物にするのは困難であるからである。
【００１０】
このような条件を満たすシリコン化合物の溶解剤組成物を得るためには、前述した各成分を次のような割合で混合する。
（ａ）ドデシルベンゼンスルホン酸 ………… １０〜６０重量％
（ｂ）イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイド
………… ４０〜９０重量％
（ｃ）１種または２種以上の有機溶剤からなる引火点２０℃以上の希釈剤
………… ０〜８０重量％
なお、希釈剤については、混合されていてもされていなくてもどちらでもかまわない。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物の実施の形態について説明する。本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物は、（ａ）ドデシルベンゼンスルホン酸と、（ｂ）イソプロピルブロマイド（以下ＩＰＢともいう）および／またはノルマルプロピルブロマイド（以下ＮＰＢともいう）と含有する。また、これら（ａ）の成分および（ｂ）の成分に対し、（ｃ）１種または２種以上の有機溶剤からなる引火点２０℃以上の希釈剤を混合してもよい。
【００１２】
ドデシルベンゼンスルホン酸（ＣｎＨ２ｎ＋１−Ｃ６Ｈ４−ＳＯ３Ｈ：ｎ＝10〜14）としては、直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸（以下省略してＩ．ＤＭＳともいう）または分枝型ドデシルベンゼンスルホン酸（以下省略してＮ．ＤＭＳともいう）のどちらを使用してもかまわない。もちろん両方とも使用してもかまわないが、どちらかというと、分枝型ドデシルベンゼンスルホン酸に比べ、水分解性に優れ、水洗したときに被洗浄物から落ちやすく使い勝手のよい直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸を使用するのが好ましい。
【００１３】
ＩＰＢおよびＮＰＢについては、どちらか一方が混合されていればよく、もちろん両方混合されていてもよい。どちらかいうと、毒性の少ないＮＰＢを使用するのが好ましい。なお、これらＩＰＢおよび／またはＮＰＢを混合する場合には、安定剤として、ニトロアルカン類、エーテル類、エポキシド類及びアミン類からなる群から選ばれる少なくとも１種の物質も併せて添加するのが好ましい。ＩＰＢおよびＮＰＢは、アルミニウム等の金属と反応しやすいため、これを防止するために安定剤を混合する必要がある。また、これらＩＰＢおよびＮＰＢは、不快な臭いを発する。そこで、ＩＰＢまたはＮＰＢの臭いを和らげるために、リモネン等の香料を添加するのが好ましい。
【００１４】
また、希釈剤として混合する有機溶剤としては、炭化水素系溶剤や臭素系溶剤等を使用するのが好ましい。なお、希釈剤は、引火点２０℃以上になるように炭化水素系溶剤や臭素系溶剤等の中から適宜選択する。また、その中でも特に沸点の高い有機溶剤が好ましい。沸点の低い有機溶剤は、時間が経過するにつれて次々に揮発してしまい、流動性の悪化を招く虞があるからである。沸点の高い有機溶剤を使用することで、そのまま常温で放置しても揮発し難く、流動性が損なわれることはないからである。特に有機溶剤の中でも危険物第２類石油類、第３石油類，第４石油類に属するものが好ましい。具体的には、炭素数が１０以上の飽和脂肪族炭化水素が好ましい。炭素数９以下の飽和脂肪族炭化水素では、引火点が４０℃以下となり、十分な難燃性を発現させるために、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイドを大量に混合する必要が生じる。
【００１５】
本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物の溶解対象となるシリコン化合物を具体的に次に挙げる。シリコンオイル、シリコングリス、シリコンレジン、シリコンワニス、シリコン系接着剤、シリコンゴム、シリコンシランなどを溶解することができる。シリコン系接着剤については、硬化状態、未硬化状態どちらも溶解することができる。本発明にかかる溶解剤は、シリコン化合物を常温で浸漬させると、浸漬開始直後から溶解し始めるのではなく、浸漬が開始してからおよそ１５〜３０分経過した後に、シリコン化合物を溶解し始める。そして、最終的にシリコン化合物は完全に溶解される。金型等に付着しているシリコン樹脂や部材どうしを接合しているシリコン接着剤等は確実に溶解される。この他、本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物にあっては、布材に付着したシリコン樹脂等に対しても十分な溶解能力を発揮する。
【００１６】
本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物については、何回でもシリコン化合物を溶解し得る能力を有している。また、本シリコン化合物の溶解剤組成物の収容容器については、ポリエチレン製またはポリプロピレン製の容器を使用するとよい。これは、金属製の収容容器を用いると、水を含むと酸性になり腐食させる虞があるからである。また、本シリコン化合物の溶解剤組成物にあっては、スプレー缶等の適当な噴霧容器に封入して、適宜噴霧して使用するとより簡便に利用することができる。この他、刷毛等を使って塗布して使用するようにしてもかまわない。
【００１７】
《ＮＰＢ・ＩＰＢ混合試験》
直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｉ．ＤＭＳ）または分枝型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｎ．ＤＭＳ）に対して、ＮＰＢまたはＩＰＢを混合したときの引火性、粘性およびシリコン溶解力を調べる試験を行った。なお、引火性についてはタグ密閉方式により調べた。また、粘性およびシリコン溶解力については、悪いものについては×、良好なものについては○、非常に良好なものには◎を付した。次の表１はその結果をまとめたものである。
【００１８】
【表１】
これらから分かるように、直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｎ．ＤＢＳ）に対して、ＮＰＢ（ノルマルプロピルブロマイド）またはＩＰＢ（イソプロピルブロマイド）を混合する割合を徐々に増やしてゆくと、直鎖型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｎ．ＤＢＳ）が９０重量％、ＮＰＢまたはＩＰＢが１０重量％のときに、当該シリコン溶解剤自体の引火性が無くなり、非引火物となる。さらに、ＮＰＢまたはＩＰＢを混合する割合が増え、Ｎ．ＤＢＳ６０重量％に対して、ＮＰＢまたはＩＰＢが４０重量％以上になると、当該シリコン溶解剤全体の粘性が良好となり、十分な作業性が確保できる。ただし、ＮＰＢまたはＩＰＢの混合量が増えすぎると、シリコン溶解力が低下し、好ましくない。Ｎ．ＤＢＳ５重量％に対して、ＮＰＢまたはＩＰＢの混合量が９５重量％以上になると、シリコン化合物を十分に溶解処理することはできない。なお、Ｎ．ＤＢＳが３０重量％〜６０重量％、並びにＮＰＢまたはＩＰＢが４０重量％〜７０重量％の範囲内で、当該シリコン溶解剤自体の溶解力が、きわめてアップしていることが確認できた。これは、ＮＰＢまたはＩＰＢの混合によって非常に流動性が良くなって、シリコン溶解力が増したものと考えられる。
【００２０】
次に、分岐型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｉ．ＤＢＳ）に対して、ＮＰＢまたはＩＰＢを混合した場合についても前述同様に調べた。その結果を表２にまとめる。
【００２１】
【表２】
このことから、分岐型ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｉ．ＤＢＳ）に対して、ＮＰＢまたはＩＰＢを混合した場合でも、同様な結果が得られることがわかった。
【００２３】
以上の試験結果から、ドデシルベンゼンスルホン酸（Ｎ．ＤＢＳ，Ｉ．ＤＢＳ）と、ＮＰＢまたはＩＰＢとの混合量については次の範囲が好ましいことが判明した。
（ａ）ドデシルベンゼンスルホン酸：１０重量％〜６０重量％
（ｂ）ＮＰＢまたはＩＰＢ ：４０重量％〜９０重量％
《希釈試験》
次に、ＮＰＢまたはＩＰＢは非常に高価な溶剤である。できる限り、これらＮＰＢまたはＩＰＢの利用を最小限に抑えるのが好ましい。そこで、これらＮＰＢまたはＩＰＢの代わり希釈剤として有機溶剤を混合していったときの各特性（引火性、粘性、シリコン溶解力）を調べる試験を行った。希釈剤である有機溶剤の最大許容混合量を調べるために、ドデシルベンゼンスルホン酸に対するＮＰＢまたはＩＰＢの混合量がもっとも多い、ドデシルベンゼンスルホン酸が１０重量％、ＮＰＢまたはＩＰＢが９０重量％配合される場合を基準に、ＮＰＢやＩＰＢの代わりに希釈剤の混合量を徐々に増やしたときの特性について調べた。なお、希釈剤としては、Ｎ・デカン（引火点５３℃）を使用した。引火性についてはタグ密閉方式により調べ、粘性およびシリコン溶解力については、悪いものについては×、良好なものについては○、非常に良好なものには◎を付した。次の表３および表４はその結果をまとめたものである。
【００２４】
【表３】
【表４】
これらの結果から、希釈剤を混合し過ぎると、ＮＰＢまたはＩＰＢが混合されていても、引火性が生じることがわかる。このことから、希釈剤の混合量としては次の範囲が好ましいことが判明した。
（ｃ）１種または２種以上の有機溶剤からなる希釈剤：０重量％〜８０重量％
【発明の効果】
本発明にかかるシリコン化合物の溶解剤組成物にあっては、ドデシルベンゼンスルホン酸に、イソプロピルブロマイドおよび／またはノルマルプロピルブロマイドを添加することで、引火性がなく危険物に該当しない安全で取扱性の良好な組成物にすることができる。これによって、保管上または使用上において、様々な法的規制の適用から免れることができ、非常に簡単かつ便利に使用することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a solubilizer composition for dissolving and removing silicon compounds used in applications such as protective films and insulating films in various industrial fields such as chemical industry, mechanical industry, electrical industry, architecture, and energy industry. About.
[0002]
[Prior art]
Silicon compounds are used in a wide range of fields such as the chemical industry, mechanical industry, electrical industry, construction industry, and energy industry. This is because the silicon compound is superior to other resins in terms of heat resistance, oxidation stability, weather resistance, low temperature flexibility, non-toxicity, electrical characteristics, and the like.
[0003]
In order for such a useful silicon compound to be used in various fields in various industrial fields, means for handling the silicon compound is necessary. For example, when silicon compounds are used as protective films or insulating films for electronic parts, etc., these films are dissolved during deterioration tests, product repairs, parts replacement, circuit reliability tests, etc. Need to be removed. Further, in the treatment of the cured silicon compound, conventionally, it has been discarded by incineration or landfill, but this also needs to be dissolved for recovery or recycling.
[0004]
Therefore, a solubilizer for these silicon compounds has appeared (Japanese Patent Laid-Open No. 4-318075). The solubilizer, dodecylbenzenesulfonic acid (C n H 2n + 1 -C 6 H 4 -SO 3 H: n = 10~14) are those composed mainly of. Dodecyl benzene sulfonic acid is one of the substances belonging to alkyl benzene sulfonic acid, and since it is less toxic and environmentally friendly, it is currently mainly used as a main component of household detergents. However, dodecyl benzene sulfonic acid itself, along with other alkyl benzene sulfonic acids, are not considered for other uses other than as a household detergent, and when used in household detergents, Since the neutralizing agent was mixed and neutralized so as not to affect the etc., and the dissolving power was weakened, little attention was paid to the dissolving power. Under such circumstances, it has been found that dodecylbenzenesulfonic acid has the ability to dissolve and remove silicon compounds. Dodecylbenzenesulfonic acid begins to dissolve the silicon compound 10 to 20 minutes after the silicon compound is immersed, and then completely dissolves the silicon compound over a predetermined time.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, such silicon compound solubilizers have the following problems. That is, dodecylbenzenesulfonic acid, which is the main component, is flammable and combustible, and all organic solvents mixed with it as a diluent are combustible. Applicable and there were various legal restrictions on storage or use. For this reason, handling was very difficult and it was very difficult to use.
[0006]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a silicon compound solubilizer composition that is not flammable and does not correspond to a dangerous substance and has good handleability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, a silicon compound solubilizer composition according to the present invention contains (a) dodecylbenzenesulfonic acid and (b) at least one of isopropyl bromide and normal propyl bromide. It was set as the structure to do.
[0008]
Isopropyl bromide (also known as isopropyl bromide, 2-bromopropane) and normal propyl bromide (also known as n-propyl bromide, 1-bromopropane) are nonflammable and nonflammable, and have an ozone depletion potential and a warming potential. Is a very small and environmentally friendly clean solvent. By mixing these IPB and / or NPB into a solubilizing composition of a silicon compound, it can be made incombustible and the influence on the environment can be minimized.
[0009]
However, dodecylbenzene sulfonic acid is very viscous and poor in fluidity. For this reason, there is a possibility that various problems such as inability to proceed smoothly can occur. This problem can be solved by mixing isopropyl bromide and / or normal propyl bromide. However, since these isopropyl bromide and / or normal propyl bromide are very expensive, it is not preferable to use them in a large amount. Therefore, it is preferable to mix one or more organic solvents together as a diluent. Here, a diluent having a flash point of 20 ° C. or higher is mixed. A diluent having a flash point of 20 ° C. or higher is used because if the flash point of the diluent is too low, it is difficult to make the whole non-flammable with isopropyl bromide and / or normal propyl bromide.
[0010]
In order to obtain a silicon compound solubilizer composition that satisfies such conditions, the above-described components are mixed in the following proportions.
(A) Dodecylbenzenesulfonic acid 10 to 60% by weight
(B) Isopropyl bromide and / or normal propyl bromide: 40 to 90% by weight
(C) Diluent with a flash point of 20 ° C. or higher composed of one or more organic solvents.
In addition, about a diluent, it does not matter even if it is mixed.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a silicon compound solubilizer composition according to the present invention will be described below. The silicon compound solubilizer composition according to the present invention contains (a) dodecylbenzenesulfonic acid and (b) isopropyl bromide (hereinafter also referred to as IPB) and / or normal propyl bromide (hereinafter also referred to as NPB). Moreover, you may mix the diluent with a flash point of 20 degreeC or more which consists of (c) 1 type, or 2 or more types of organic solvent with respect to the component of (a) and (b).
[0012]
Dodecylbenzenesulfonic acid (C n H 2n + 1 -C 6 H 4 -SO 3 H: n = 10~14) The (also called I.DMS omitted hereinafter) linear dodecylbenzenesulfonate or branched Either dodecylbenzenesulfonic acid (hereinafter abbreviated as N.DMS) may be used. Of course, both may be used, but rather, it is superior in water decomposability compared to branched dodecyl benzene sulfonic acid, and is easy to use and easy to fall off when washed with water. It is preferred to use sulfonic acids.
[0013]
About IPB and NPB, either one should just be mixed and of course both may be mixed. In any case, it is preferable to use NPB having low toxicity. When mixing these IPB and / or NPB, it is preferable to add at least one substance selected from the group consisting of nitroalkanes, ethers, epoxides and amines as a stabilizer. . Since IPB and NPB easily react with metals such as aluminum, it is necessary to mix a stabilizer to prevent this. Moreover, these IPB and NPB emit an unpleasant odor. Therefore, it is preferable to add a fragrance such as limonene in order to relieve the smell of IPB or NPB.
[0014]
Moreover, it is preferable to use a hydrocarbon solvent, a bromine solvent, etc. as an organic solvent mixed as a diluent. The diluent is appropriately selected from hydrocarbon solvents and bromine solvents so that the flash point is 20 ° C. or higher. Of these, organic solvents having a particularly high boiling point are preferred. This is because an organic solvent having a low boiling point volatilizes one after another as time elapses, possibly resulting in deterioration of fluidity. This is because by using an organic solvent having a high boiling point, even if it is left as it is at room temperature, it is difficult to volatilize and the fluidity is not impaired. In particular, among organic solvents, those belonging to the hazardous materials Class 2 petroleum, Class 3 petroleum, and Class 4 petroleum are preferable. Specifically, a saturated aliphatic hydrocarbon having 10 or more carbon atoms is preferable. A saturated aliphatic hydrocarbon having 9 or less carbon atoms has a flash point of 40 ° C. or less, and a large amount of isopropyl bromide and / or normal propyl bromide needs to be mixed in order to develop sufficient flame retardancy.
[0015]
Specific examples of silicon compounds to be dissolved by the silicon compound solubilizer composition according to the present invention are listed below. Silicon oil, silicon grease, silicon resin, silicon varnish, silicon-based adhesive, silicon rubber, silicon silane and the like can be dissolved. About a silicon-type adhesive agent, both a hardening state and an unhardened state can be melt | dissolved. When the silicon compound is immersed at room temperature, the dissolving agent according to the present invention does not start to dissolve immediately after the start of immersion, but starts to dissolve the silicon compound after approximately 15 to 30 minutes have elapsed since the start of immersion. Finally, the silicon compound is completely dissolved. The silicon resin adhering to the mold or the like, the silicon adhesive that joins the members, and the like are surely dissolved. In addition, the silicon compound solubilizer composition according to the present invention exhibits a sufficient dissolving ability for a silicon resin or the like adhering to the cloth material.
[0016]
The silicon compound solubilizer composition according to the present invention has the ability to dissolve the silicon compound any number of times. Moreover, it is good to use the container made from polyethylene or a polypropylene about the storage container of the melt | dissolution agent composition of this silicon compound. This is because if a metal container is used, it may become acidic and corrode if it contains water. In addition, the present silicon compound solubilizer composition can be used more conveniently if it is sealed in an appropriate spray container such as a spray can and sprayed as appropriate. In addition, it may be applied by using a brush or the like.
[0017]
<< NPB / IPB mixed test >>
Tests were conducted to examine flammability, viscosity, and silicon dissolving power when NPB or IPB was mixed with linear dodecylbenzenesulfonic acid (I.DMS) or branched dodecylbenzenesulfonic acid (N.DMS). It was. The flammability was examined by a tag sealing method. In addition, the viscosity and silicon dissolving power are marked with x for bad, ◯ for good, and ◎ for very good. The following Table 1 summarizes the results.
[0018]
[Table 1]
As can be seen from these results, when the ratio of NPB (normal propyl bromide) or IPB (isopropyl bromide) is gradually increased with respect to linear dodecylbenzenesulfonic acid (N.DBS), linear dodecyl is increased. When benzenesulfonic acid (N.DBS) is 90% by weight and NPB or IPB is 10% by weight, the silicon dissolving agent itself is not flammable and becomes non-flammable. Further, the ratio of mixing NPB or IPB increases, When NPB or IPB is 40% by weight or more with respect to 60% by weight of DBS, the viscosity of the entire silicon dissolving agent becomes good, and sufficient workability can be secured. However, if the amount of NPB or IPB is excessively increased, the silicon dissolving power is lowered, which is not preferable. N. When the mixed amount of NPB or IPB is 95% by weight or more with respect to 5% by weight of DBS, the silicon compound cannot be sufficiently dissolved. Note that N. It was confirmed that the dissolving power of the silicon solubilizer itself was extremely improved within the range of 30% to 60% by weight of DBS and 40% to 70% by weight of NPB or IPB. This is considered to be due to the fact that the fluidity is very improved by the mixing of NPB or IPB, and the silicon dissolving power is increased.
[0020]
Next, the case where NPB or IPB was mixed with branched dodecylbenzenesulfonic acid (I.DBS) was also examined in the same manner as described above. The results are summarized in Table 2.
[0021]
[Table 2]
From this, it was found that similar results were obtained even when NPB or IPB was mixed with branched dodecylbenzenesulfonic acid (I.DBS).
[0023]
From the above test results, it was found that the following range is preferable for the mixing amount of dodecylbenzenesulfonic acid (N.DBS, I.DBS) and NPB or IPB.
(A) Dodecylbenzenesulfonic acid: 10% to 60% by weight
(B) NPB or IPB: 40% by weight to 90% by weight
<Dilution test>
Second, NPB or IPB is a very expensive solvent. It is preferable to minimize the use of these NPBs or IPBs as much as possible. Therefore, a test for examining each characteristic (flammability, viscosity, silicon dissolving power) when an organic solvent was mixed as a diluent instead of NPB or IPB was conducted. In order to examine the maximum allowable mixing amount of the organic solvent as the diluent, the mixing amount of NPB or IPB to dodecylbenzenesulfonic acid is the largest, 10% by weight of dodecylbenzenesulfonic acid and 90% by weight of NPB or IPB are blended Based on the case, the characteristics when gradually increasing the amount of diluent mixed instead of NPB or IPB were examined. Note that N · decane (flash point 53 ° C.) was used as a diluent. The flammability was investigated by a tag sealing method, and the viscosity and silicon dissolving power were marked with x for bad, ◯ for good, and ◎ for very good. The following Table 3 and Table 4 summarize the results.
[0024]
[Table 3]
[Table 4]
From these results, it can be seen that if the diluent is mixed too much, flammability occurs even if NPB or IPB is mixed. From this, it was found that the following range is preferable as the mixing amount of the diluent.
(C) Diluent consisting of one or more organic solvents: 0% to 80% by weight
【The invention's effect】
In the solubilizing composition of the silicon compound according to the present invention, by adding isopropyl bromide and / or normal propyl bromide to dodecylbenzenesulfonic acid, there is no flammability and it is safe and easy to handle. A good composition can be obtained. Accordingly, it is possible to avoid various legal regulations in storage or use, and it can be used very easily and conveniently.
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