JP4375532B2

JP4375532B2 - Equipment management system

Info

Publication number: JP4375532B2
Application number: JP2003179841A
Authority: JP
Inventors: 恒行吉田
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 2003-06-24
Filing date: 2003-06-24
Publication date: 2009-12-02
Anticipated expiration: 2023-06-24
Also published as: JP2005018254A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば焼却残渣からなる被処理物に重金属固定剤を添加して安定化処理する処理設備の運用状態を的確にモニタし、該処理設備の運用を支援するに好適な設備管理システムに関する。
【０００２】
【関連する背景技術】
都市ゴミや産業廃棄物等の焼却処理によって生じる焼却残渣（灰）には、鉛等の重金属が含まれることが多い。そこでこの種の焼却残渣に含まれる重金属等を固定して安定化するべく、焼却残渣に重金属固定剤を添加することが行われる。しかしながら同じ焼却設備からの焼却残渣（灰）であっても、重金属等の含有量や溶出量は日々変動するので、上記焼却残渣の安定処理化に必要な重金属固定剤の必要添加量も変動する。
【０００３】
このような変動に対処して処理設備を効率的に運用するには、例えば焼却残渣を分析してその安定化に必要な重金属固定剤の必要添加量を求めたり、重金属固定剤を添加して安定化処理した処理物の重金属溶出性を調べてその処理効果を判定することが必要である。しかしながら焼却残渣や処理物の重金属溶出性を分析するには大掛かりな分析装置を必要とする上手間が掛かる。
【０００４】
そこで焼却残渣（被処理物）および／またはその処理物の酸化還元電位（ＯＲＰ）や酸性・アルカリ度に着目し、これらの測定結果から重金属固定剤の大まかな必要添加量（処理条件）や、重金属固定剤添加による処理効果を判定する簡易型の判定装置が用いられる。ちなみに酸化還元電位（ＯＲＰ）に着目した判定装置は、概略的には所定量の焼却残渣に対して重金属固定剤を滴定したときの液性をＯＲＰ計で調べて重金属固定の滴定量からその適正添加量を求めたり、その処理効果を判定するように構成される（例えば特許文献１を参照）。
【０００５】
しかしながらこの種の簡易型の判定装置における上述したＯＲＰ値や酸性・アルカリ度に基づく判定処理の仕組みは一般に非常に複雑である。これ故、その測定値や処理効果の判定結果を把握（理解）したり、その妥当性を判断するには専門的な知識が必要となることが否めない。しかも処理装置の稼動状態を管理して効率的な運用を図るには、その測定値や処理効果と処理装置の稼動状態との関連性を正確に把握することが必要となり、その管理者（運転員）に多大な負担が掛かることが否めない。
【０００６】
一方、水処理設備等の稼動状態を遠隔的に管理し、そのメンテナンスに必要な情報を設備側に提示する設備管理システムが提唱されている。この設備監視システムは、監視対象とする処理設備に設けられた各種のセンサを介して求められる上記処理設備の稼動状態を通信回線を介して管理センタに収集し、管理センタにおいて上記処理設備の稼動状態を総合的に判定すると共に、データベースに予め登録されている情報を参照してメンテナンス情報を作成し、これを設備側に提示するものである（例えば特許文献２を参照）。
【０００７】
【特許文献１】
特開２００１−２６５４２６号公報
【特許文献２】
特開２０００−７０９０２号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの種の設備管理システムを適用するにしても、前述した焼却残渣の処理装置においては、専ら、人手により該処理装置から焼却残渣（被処理物またはその処理物）をサンプリング（採取）し、前述した判定装置を用いてその分析を行って重金属固定剤の添加量の調整等を行っているだけなので、管理センタにおいて処理装置の稼動状態を自動的に管理するには限度がある。しかも判定装置を用いた焼却残渣（被処理物またはその処理物）に対する判定処理が正確に且つ迅速に、しかも信頼性良く行われたか否か判断することも困難である。
【０００９】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、例えば焼却残渣からなる被処理物に重金属固定剤を添加して安定化処理する処理設備に付随して設けられた簡易型の判定装置によるＯＲＰ値等の計測値や処理効果の判定結果から上記処理装置の稼動状態を的確にモニタし、上記処理設備の運用を効果的に支援することのできる設備管理システムを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明に係る設備管理システムは、焼却残渣に重金属固定剤を添加して該焼却残渣に含まれる重金属を安定化する処理設備の稼働を管理するものであって、
前記処理設備に付随して設けられて該処理設備にて処理される焼却残渣または処理された処理物の電気的または化学的性状を調べ、その計測データに基づいて前記処理設備における処理条件の適否または前記処理設備での処理効果の合否を判定する判定装置と、
前記処理設備にて処理される焼却残渣または処理された処理物を採取して分析センタに提供すると共に、該分析センタにて前記焼却残渣または処理物からの溶出成分を分析して求められた分析結果を前記分析センタから取得し、この分析結果に基づいて前記判定装置が正常に機能しているか否かを解析する解析手段と、
この解析手段により前記判定装置が正常に機能していないことが解析されたとき、前記分析結果と前記判定装置が判定に用いた計測データとに基づいて、予めデータベースに登録された情報を参照して、前記処理設備を稼動するに有用な情報を作成して前記処理設備側に提示する情報提示手段と
を具備したことを特徴としている。
【００１１】
ちなみに前記判定装置は、焼却残渣または処理物の酸化還元電位（ＯＲＰ）または酸・アルカリ度の測定結果に基づいて前記焼却残渣に添加される重金属固定剤の添加量の適否、または前記焼却残渣への重金属固定剤の添加による処理効果の良否を判定する簡易型の装置からなる。
このように構成された設備管理システムによれば、判定装置を用いて判定された処理物の判定結果を収集し、その判定結果の経時的な推移等から処理装置の稼動状態を推定すると共に、被処理物および／または前記処理設備により処理された処理物の分析結果を分析センタから入手して前記判定装置による判定結果を解析するので、判定装置の動作信頼性を確認しながら前記処理装置の稼動状態を的確にモニタすることが可能となる。その上でデータベースに予め登録された情報を参照して処理設備を稼動するに有用な情報、例えば被処理物の含有物の変動状態や処理設備による被処理物の処理の仕方や、処理設備のメンテナンスに対するアドバイス情報等を処理設備側に提示するので、処理設備の運用者においては専門的な知識を要することなく処理設備を効率的に運用することが可能となる。
【００１２】
また、例えば処理設備の運用者においては、処理設備から定期的に焼却残渣（被処理物またはその処理物）をサンプリングして分析センタに提供し、一方、判定装置を用いてその判定処理を実行するだけで、その処理効果や焼却残渣を処理するに必要な重金属添加剤の添加量や処理設備のメンテナンス法等が管理センタ（設備管理システム）側より提示されるので、専門的知識の下で判定装置による判定結果を解析することなく処理設備を効率的に運用することができる。従ってその処理負担を大幅に軽減することが可能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る設備管理システムについて説明する。
図１はこの設備管理システムの概略構成図であり、１ａ,１ｂは都市ゴミや産業廃棄物等を焼却処理し、更にその焼却残渣（焼却飛灰）に、例えば重金属固定剤であるキレート剤を添加して安定化処理する処理設備である。これらの処理設備１ａ,１ｂは、所定のゴミ収集地域毎に設けられる。これらの処理設備１ａ,１ｂにそれぞれ付随して設けられた判定装置２ａ,２ｂは、被処理物（処理前の焼却残渣）や各処理設備１ａ,１ｂによりそれぞれ処理された処理物（焼却残渣）を採取してその処理条件や処理効果を判定する役割を担う。
【００１４】
これらの判定装置２ａ,２ｂは、特許文献１等に詳しく紹介されるものであるが、概略的には図２に示すように溶解槽３に投入されて水に溶解・分散させた焼却残渣スラリの酸化還元電位（ＯＲＰ）をＯＲＰ電極４を用いて計測しながら、該焼却残渣スラリにシリンジ５を介して薬剤（キレート剤）を滴定し、そのときのＯＲＰ値またはその変化から焼却残渣の安定化処理に必要な薬剤量（キレート剤添加量）や、薬剤（キレート剤）の添加による処理効果を判定する機能を備えたものである。
【００１５】
特に判定装置２ａ,２ｂに組み込まれたデータ処理装置６は、所定量（例えば３０００ｍl）の水を蓄えた溶解槽３に所定量（例えば５〜７ｇ）の焼却飛灰（原灰または処理灰）Ａを投入し、これを所定時間に亘って撹拌して一様に溶解・分散させた状態において、先ず図３に示すように初期状態でのＯＲＰの値ＯＲＰ₁を計測し、次いで所定量のキレート剤を滴定したときのＯＲＰの値ＯＲＰ₂（最小値）を計測した後、所定時間ｔが経過した後のＯＲＰの値ＯＲＰ₃を再度計測することで、その変化量Δ（戻り量）を求めるように構成される。このようして３回に亘って計測されるＯＲＰ値は、例えばＲＯＭ化されてデータ処理装置６に組み込まれたテーブル（図示せず）と照合されて必要薬剤量（処理条件）や処理効果の判定結果等が求められる。そしてこのようにして求められる必要薬剤量や処理効果の判定結果は、数値化される等して判定装置２ａ,２ｂに組み込まれた表示部７に表示される。
【００１６】
またこの設備管理システムにおいては、判定処理装置２ａ,２ｂに通信装置８が組み込まれている。そして前述した如く３回に亘って計測されるＯＲＰ値はその分析処理の実行日時の情報等と共に、上記通信装置８を介して後述する管理センタに通知されるようになっている。尚、上述した如くＯＲＰ値の計測に供された焼却残渣は、その計測終了後に溶解槽３から排出される。この結果、判定装置２ａ,２ｂは次の判定処理に備えて待機することになる。
【００１７】
一方、上述した処理設備１ａ,１ｂ側の各判定装置２ａ,２ｂから、その測定結果等を収集する管理センタ２０は、その収集データを順次蓄積するメモリ２１を備えると共に、上記収集データに従って処理装置１ａ,１ｂの稼動状態等を推定するデータ処理部２２を備えている。特にデータ処理部２２は、判定装置２ａ,２ｂによる判定結果（測定データ）を収集して各処理設備１ａ,１ｂの稼働状態をそれぞれ推定する稼動状態監視機能２３と、所定の分析センタ３０にて分析された焼却残渣の溶出成分等からなる分析結果を入手して前記判定装置２ａ,２ｂによる判定結果を解析する解析機能２４とを備える。
【００１８】
ちなみに分析センタ３０による焼却残渣の分析は、処理設備１ａ,１ｂにおいて採取したサンプル（焼却飛灰やその処理灰）に対して、例えば環境庁告示１３号に基づく溶出試験を実行することで、その溶出成分等を詳細に求める処理からなる。この処理結果（分析結果）は、分析結果レポート等として管理センタ２０に与えられる。
【００１９】
解析機能２４はこのような分析結果と、判定装置２ａ,２ｂから収集した計測データ中の同じサンプルについての計測データとを比較照合することで、判定装置２ａ,２ｂによる判定処理が正常に実行されているか否かを判定している。換言すれば解析機能２４は、判定装置２ａ,２ｂの計測データとして示される処理効果の判定結果等が、分析センタ３０における分析結果として求められる分析値と一致するか否かを判定することで、上記判定装置２ａ,２ｂが正常に機能しており、その計測データが信頼性の高いものであるか否かを検証している。そして稼動状態監視機能２３は、判定装置２ａ,２ｂが正常に機能していることを条件として、判定装置２ａ,２ｂから収集した計測データを、特に処理灰に対する判定結果からキレート剤の添加による被処理物の安定化処理が十分効果的に行われているか否かを、つまり処理装置１ａ,１ｂの稼動状態を判定している。
【００２０】
そして情報提示機能２５は、判定装置２ａ,２ｂから収集した計測データを一覧表形式でまとめると共に、上述した判定結果を加えて、例えば図４に示すような型式の管理レポートを作成し、これを処理設備側に提示している。この際、情報提示機能２５においては、データベース２６に予め蓄積されている各種情報を参照して、前述した判定結果から処理設備１ａ,１ｂの運転に有用な情報を抽出し、これを処理設備側に提供するものとなっている。
【００２１】
この処理設備１ａ,１ｂの運転に有用な情報は、例えば前述したキレート剤の滴定の下で実行される３回のＯＲＰ値の計測データに変化が見られない場合、『判定処理に用いるキレート剤がなくなっている』、『シリンジの動作に異常があり滴定が正常に行われていない』等の情報からなる。またキレート剤の添加による処理効果が十分に確認できないような場合には、『焼却残渣に含まれる重金属の量が多量であり、残渣スラリに添加するキレート剤の量が不足している』、『残渣スラリにキレート剤を注入するポンプが異常である』等の情報からなる。これらの情報は、例えば判定装置２ａ,２ｂから収集した計測データの経時的な変化の傾向を解析したり、更には計測データの特異値を求める等して処理装置１ａ,１ｂの稼動状態を推定し、その推定結果に応じて求められる。
【００２２】
ここで判定装置２ａ,２ｂから管理センタ２０に対して通知される計測データ等の情報と、これらの計測データに基づいて管理センタ２０が作成する図４に示す管理レポートの型式について簡単に説明する。
処理設備１ａ,１ｂにおいては、その運転者によってほぼ毎日、判定装置２ａ,２ｂを用いた測定作業が実行される。この測定作業は、焼却飛灰原灰に対するキレート剤の必要容量の測定と、処理灰の処理効果の確認とからなり、焼却飛灰原灰または処理灰を所定量採取し、これを判定装置２ａ,２ｂに投入して該判定装置２ａ,２ｂの測定スタートスイッチをオンすることによってなされる。この場合、測定対象が焼却飛灰原灰であるか、或いは処理灰であるかを指示するセレクトスイッチを切り換える。
【００２３】
すると判定装置２ａ,２ｂにおいては、前述した手順に従ってそのサンプル（灰）を一様に溶解・分散させたスラリを作成し、この残渣スラリに対して所定量のキレート剤を滴定してそのＯＲＰ値を計測する。そして前述した初期値・最低値・戻り量からなる計測値を、その計測時刻の情報およびセレクトスイッチの情報と共に管理センタ２０に対して通信する。このとき判定装置２ａ,２ｂ（処理装置１ａ,１ｂ）を特定する管理ＩＤも同時に送信する。
【００２４】
一方、このような情報を受信した管理センタ２０においては、管理ＩＤに従って受信データを分類し、セレクトスイッチ情報に従ってその情報種別を判定しながらその計測データを順次集計する。また計測データとして示されるＯＲＰ値に従って原灰に対するキレート剤の必要量（wt％対原灰）を求め、また処理灰に対してはその処理効果を数値化して求める。例えば処理効果が十分である場合にはその数値を［０］とし、それ以外の場合には［効果不良］、特に数値が大きい場合には［要注意］を表すものとして数値化する。
【００２５】
そしてこの解析結果と共にその判定結果を、図４において表Ａに示すように所定の管理期間に亘って［測定日］毎に一覧表形式でまとめる。またこの解析結果を、図４においてグラフＢに示すようにプロットし、その変化傾向をグラフ化する。更にはその所見をコメントＣに示すように文章化して提示すると共に、グラフＤに示すように実際に必要なキレート剤量とその測定結果との対応関係をグラフ化し、またグラフＥに示すように分析センタ３０で実行された分析結果と判定装置２ａ,２による判定結果との対応関係をグラフ化して提示する。
【００２６】
このようなグラフ化による情報提示（グラフＢ,Ｄ,Ｅ）と文章化されて提示される所見（コメントＣ）とにより、処理装置１ａ,１ｂの運転者に対してその運転に有用な情報が提供され、その効率的な運転が支援されることになる。従って運転者にとっては、ＯＲＰ値に対する専門的な知識を持ち合わせなくても、この管理センタ２０から提示される管理レポートに従って飛灰処理状況を的確に把握して処理装置１ａ,１ｂを効率的に運転し、その稼動を管理することが可能となる。
【００２７】
またこのようにして各処理設備１ａ,１ｂの稼動状態を監視する管理センタ２０においては、各処理設備１ａ,１ｂがそれぞれ取り扱っている都市ゴミや産業廃棄物の内容物（種別）の違いやその変化を把握することが可能となるので、例えば各処理設備１ａ,１ｂにそれぞれ特有な運転支援情報をコメントとして与えることも可能となる。
【００２８】
このように本発明に係る設備管理システムによれば、処理設備１ａ,１ｂにおいてその運転を管理するに際して、簡易型の判定装置２ａ,２ｂを用いて焼却残渣を処理するに必要な重金属添加剤の添加量を求めたり、或いはその処理効果を確認するだけであっても、上記判定装置２ａ,２ｂによる計測結果から処理設備１ａ,１ｂの稼動状態を効果的に推定し、また判定装置２ａ,２ｂの動作信頼性を判定して前記処理設備１ａ,１ｂを効率的に運転するに有用な情報を与えることが可能となる。この結果、処理設備１ａ,１ｂの運転管理者に対する処理負担を大幅に軽減しながら、処理設備１ａ,１ｂの運転を効率的に支援することができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【００２９】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。ここでは焼却残渣（飛灰）にキレート剤を添加して安定化処理する処理設備を例に説明したが、リン酸等のｐＨ調整剤を添加して被処理物を安定化処理する設備に対しても同様に適用することができる。この場合には、判定装置にてｐＨ値を計測するようにすれば良い。また管理レポートの通知については、所定の代理店や営業部等を通して書面形式で連絡するようにしても良い。このようにすれば代理店や営業部においても処理設備１ａ,１ｂの稼動状態を把握することが可能となるので、代理店や営業部による処理設備のメンテナンスを迅速に、しかも効率的に行うことが可能となる等の効果も奏せられる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各種の処理設備にその運転を管理し、またその処理効果を確認するための簡易型の判定装置しか設けられていない場合であっても、判定装置による計測結果に従って処理設備の運転に有用な情報を提示することができるので、処理設備の効率的な運転を効果的に支援することができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る設備管理システムの概略構成図。
【図２】判定装置の概要とその概略構成を示す図。
【図３】焼却残渣スラリへのキレート剤の滴定によるＯＲＰ値の変化と、その計測作用を説明するための図。
【図４】処理設備に報告する管理レポートの例を示す図。
【符号の説明】
１ａ,１ｂ処理設備
２ａ,２ｂ判定装置
３溶解槽
４ＯＲＰ電極
５シリンジ（キレート剤の滴定用）
６データ処理装置
８通信装置
２０管理センタ
２２稼動状態監視機能
２３解析機能
２４情報提示機能
２６データベース
３０分析センタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a facility management system suitable for supporting the operation of a processing facility by accurately monitoring the operation state of a processing facility for stabilizing the treatment by adding a heavy metal fixing agent to a workpiece made of incineration residue, for example. .
[0002]
[Related background]
Incineration residues (ash) generated by incineration of municipal waste, industrial waste, etc. often contain heavy metals such as lead. Therefore, in order to fix and stabilize heavy metals contained in this type of incineration residue, a heavy metal fixing agent is added to the incineration residue. However, even with incineration residue (ash) from the same incineration facility, the content and elution amount of heavy metals, etc. vary from day to day, so the required addition amount of heavy metal fixing agent necessary for stabilizing the incineration residue also varies. .
[0003]
In order to cope with such fluctuations and operate the processing equipment efficiently, for example, the incineration residue is analyzed to determine the necessary amount of heavy metal fixing agent required for stabilization, or the heavy metal fixing agent is added. It is necessary to determine the treatment effect by examining the heavy metal elution properties of the stabilized treatment. However, in order to analyze the heavy metal elution properties of incineration residues and processed materials, it takes time and effort to require a large analyzer.
[0004]
Therefore, paying attention to the incineration residue (object to be treated) and / or the redox potential (ORP) and the acidity / alkalinity of the treated substance, from these measurement results, the rough required addition amount (treatment conditions) of the heavy metal fixing agent, A simple type determination device for determining the treatment effect by adding the heavy metal fixing agent is used. By the way, the determination device that pays attention to the oxidation-reduction potential (ORP) is roughly determined by examining the liquidity when a heavy metal fixing agent is titrated against a predetermined amount of incineration residue with an ORP meter and determining the appropriateness from the titration of heavy metal fixation. It is comprised so that the addition amount may be calculated | required or the processing effect may be determined (for example, refer patent document 1).
[0005]
However, the above-described determination processing mechanism based on the ORP value and the acidity / alkaline degree in this type of simple determination device is generally very complicated. Therefore, it cannot be denied that specialized knowledge is required to grasp (understand) the determination value of the measured value and the processing effect and to judge the validity thereof. Moreover, in order to manage the operating status of the processing equipment and achieve efficient operation, it is necessary to accurately grasp the relationship between the measured values and processing effects and the operating status of the processing equipment. It is undeniable that a great burden is placed on the staff.
[0006]
On the other hand, an equipment management system that remotely manages the operating state of water treatment equipment and presents information necessary for the maintenance to the equipment side has been proposed. This equipment monitoring system collects the operating status of the processing equipment obtained through various sensors provided in the processing equipment to be monitored to the management center via a communication line, and the operation of the processing equipment is performed in the management center. The state is comprehensively determined, and maintenance information is created by referring to information registered in advance in the database, and this is presented to the facility side (see, for example, Patent Document 2).
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-265426 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-70902
[Problems to be solved by the invention]
However, even if this kind of equipment management system is applied, in the incineration residue treatment apparatus described above, the incineration residue (the object to be treated or its treatment object) is exclusively sampled (collected) from the treatment apparatus by hand, Since only the adjustment of the amount of heavy metal fixing agent is performed by performing the analysis using the above-described determination apparatus, there is a limit to automatically managing the operation state of the processing apparatus in the management center. In addition, it is also difficult to determine whether or not the determination process for the incineration residue (the object to be processed or its processed object) using the determination device has been performed accurately, quickly, and reliably.
[0009]
The present invention has been made in consideration of such circumstances, and the object thereof is, for example, a simple provided in association with a processing facility for stabilizing by adding a heavy metal fixing agent to an object to be processed consisting of incineration residue. Provided is an equipment management system capable of accurately monitoring the operating state of the processing apparatus from the measured values such as the ORP value by the type determination apparatus and the determination result of the processing effect and effectively supporting the operation of the processing equipment. There is.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the facility management system according to the present invention is for managing the operation of a processing facility for stabilizing heavy metals contained in the incineration residue by adding a heavy metal fixing agent to the incineration residue ,
Check the electrical or chemical properties of the incineration residue or the processed product that is attached to the processing facility and processed in the processing facility, and whether or not the processing conditions in the processing facility are appropriate based on the measurement data Or a determination device for determining whether the processing effect is acceptable or not at the processing facility ;
The incineration residue processed by the processing facility or the processed product is collected and provided to the analysis center, and the analysis center is used to analyze the elution components from the incineration residue or the processed product. An analysis means for obtaining a result from the analysis center and analyzing whether the determination device is functioning normally based on the analysis result;
When it is analyzed by the analyzing means that the determination device is not functioning normally, the information registered in the database in advance is referred to based on the analysis result and the measurement data used for the determination by the determination device. And information presenting means for creating and presenting information useful for operating the processing equipment to the processing equipment side .
[0011]
Incidentally, the determination device determines whether or not the amount of heavy metal fixing agent added to the incineration residue is appropriate based on the measurement result of the redox potential (ORP) or acid / alkaline degree of the incineration residue or the treated product , or to the incineration residue. It consists of a simple type device that determines the quality of the treatment effect by adding the heavy metal fixing agent .
According to the equipment management system configured as described above, the determination result of the processed material determined using the determination device is collected, and the operation state of the processing device is estimated from the transition of the determination result over time, and the like. Since the analysis result of the processing object and / or the processing object processed by the processing facility is obtained from the analysis center and the determination result by the determination device is analyzed, the operation of the processing device is confirmed while confirming the operation reliability of the determination device. It is possible to accurately monitor the operating state. In addition, information useful for operating the processing equipment by referring to information registered in advance in the database, for example, the fluctuation state of the contents of the processing object, how to process the processing object by the processing equipment, Since the advice information for the maintenance is presented to the processing facility side, the processing facility operator can efficiently operate the processing facility without requiring specialized knowledge.
[0012]
In addition, for example, an operator of a processing facility samples the incineration residue (processing object or its processed material) from the processing facility and provides it to the analysis center, while executing the determination process using a determination device. The management center (equipment management system) will present the treatment effect, the amount of heavy metal additive required to treat the incineration residue, and the maintenance method for the treatment equipment. The processing facility can be efficiently operated without analyzing the determination result by the determination device. Therefore, the processing load can be greatly reduced.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an equipment management system according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of this equipment management system. 1a and 1b incinerate municipal waste and industrial waste, and further add a chelating agent, for example, a heavy metal fixing agent, to the incineration residue (incineration fly ash). It is a processing facility that is added and stabilized. These processing facilities 1a and 1b are provided for each predetermined garbage collection area. The determination devices 2a and 2b provided in association with the processing facilities 1a and 1b are respectively processed objects (incineration residues before processing) and processed products (incineration residues) processed by the processing facilities 1a and 1b. It takes a role to collect processing conditions and determine processing conditions and processing effects.
[0014]
These determination devices 2a and 2b are introduced in detail in Patent Document 1 and the like, but roughly, as shown in FIG. 2, an incineration residue slurry which is introduced into the dissolution tank 3 and dissolved and dispersed in water. While measuring the oxidation-reduction potential (ORP) of the sample using the ORP electrode 4, the incineration residue slurry is titrated with a drug (chelating agent) via the syringe 5, and the incineration residue is stabilized from the ORP value or the change at that time. It has a function of determining the amount of drug necessary for the chemical treatment (the amount of chelating agent added) and the effect of processing due to the addition of the drug (chelating agent).
[0015]
In particular, the data processing device 6 incorporated in the determination devices 2a and 2b has a predetermined amount (for example, 5 to 7 g) of incineration fly ash (raw ash or treated ash) in the dissolution tank 3 that stores a predetermined amount (for example, 3000 ml) of water. In the state in which A is added and stirred and dispersed uniformly for a predetermined time, first, the ORP value ORP ₁ in the initial state is measured as shown in FIG. After measuring the ORP value ORP ₂ (minimum value) when the chelating agent is titrated, by measuring again the ORP value ORP ₃ after a predetermined time t has elapsed, the amount of change Δ (return amount) is obtained. Configured to seek. Thus, the ORP value measured three times is collated with, for example, a table (not shown) stored in the ROM and incorporated in the data processing device 6 to determine the required drug amount (processing conditions) and processing effect. A determination result or the like is obtained. The determination result of the required drug amount and the processing effect obtained in this way is displayed on the display unit 7 incorporated in the determination devices 2a and 2b, for example, by being digitized.
[0016]
In this facility management system, the communication device 8 is incorporated in the determination processing devices 2a and 2b. As described above, the ORP value measured three times is notified to the management center, which will be described later, via the communication device 8 together with information on the execution date and time of the analysis process. In addition, the incineration residue provided for the measurement of the ORP value as described above is discharged from the dissolution tank 3 after the measurement is completed. As a result, the determination devices 2a and 2b stand by for the next determination process.
[0017]
On the other hand, the management center 20 that collects the measurement results and the like from the determination devices 2a and 2b on the processing facilities 1a and 1b described above includes a memory 21 that sequentially accumulates the collected data, and the processing device according to the collected data. A data processing unit 22 is provided for estimating the operating states 1a and 1b. In particular, the data processing unit 22 collects the determination results (measurement data) by the determination devices 2a and 2b and estimates the operating states of the processing facilities 1a and 1b, respectively, and a predetermined analysis center 30. And an analysis function 24 for obtaining an analysis result composed of the analyzed elution components of the incineration residue and analyzing the determination result by the determination devices 2a and 2b.
[0018]
By the way, the analysis of the incineration residue by the analysis center 30 is performed by performing an elution test based on, for example, Environment Agency Notification No. 13 on the samples (incineration fly ash and its treated ash) collected in the processing facilities 1a and 1b. It consists of processing for obtaining eluting components and the like in detail. This processing result (analysis result) is given to the management center 20 as an analysis result report or the like.
[0019]
The analysis function 24 compares such an analysis result with the measurement data for the same sample in the measurement data collected from the determination devices 2a and 2b, so that the determination processing by the determination devices 2a and 2b is executed normally. It is determined whether or not. In other words, the analysis function 24 determines whether or not the determination result of the processing effect indicated as the measurement data of the determination devices 2a and 2b matches the analysis value obtained as the analysis result in the analysis center 30. It is verified whether or not the determination devices 2a and 2b are functioning normally and the measurement data is highly reliable. Then, the operating state monitoring function 23 provides the measurement data collected from the determination devices 2a and 2b on the condition that the determination devices 2a and 2b are functioning normally. It is determined whether or not the treatment stabilization process is sufficiently effective, that is, the operating state of the processing apparatuses 1a and 1b.
[0020]
The information presentation function 25 summarizes the measurement data collected from the determination devices 2a and 2b in a list format, adds the above-described determination results, and creates a management report of the type shown in FIG. 4, for example. Presented to the processing facility. At this time, the information presentation function 25 refers to various kinds of information stored in advance in the database 26, extracts information useful for the operation of the processing facilities 1a and 1b from the above-described determination results, and extracts this information from the processing facility side. It is intended to provide.
[0021]
Information useful for the operation of the processing equipment 1a, 1b is, for example, when there is no change in the measurement data of the three ORP values executed under the above-described chelating agent titration, "Is missing", "Syringe operation is abnormal, and titration is not performed normally". If the treatment effect due to the addition of a chelating agent cannot be sufficiently confirmed, “the amount of heavy metals contained in the incineration residue is large and the amount of the chelating agent added to the residual slurry is insufficient”, “ "The pump for injecting the chelating agent into the residual slurry is abnormal." For example, this information is used to analyze the tendency of the measurement data collected from the determination devices 2a and 2b over time, or to obtain the singular values of the measurement data and to estimate the operating state of the processing devices 1a and 1b. And obtained according to the estimation result.
[0022]
Here, information such as measurement data notified from the determination devices 2a and 2b to the management center 20 and the type of management report shown in FIG. 4 created by the management center 20 based on these measurement data will be briefly described. .
In the processing facilities 1a and 1b, measurement operations using the determination devices 2a and 2b are performed almost daily by the driver. This measurement work consists of measuring the required capacity of the chelating agent for the incinerated fly ash raw ash and confirming the treatment effect of the treated ash, collecting a predetermined amount of the incinerated fly ash original ash or treated ash, and using this to determine the determination device 2a , 2b and turning on the measurement start switch of the determination devices 2a, 2b. In this case, the selector switch for instructing whether the measurement object is incineration fly ash raw ash or treated ash is switched.
[0023]
Then, in the determination devices 2a and 2b, a slurry in which the sample (ash) is uniformly dissolved and dispersed is prepared according to the procedure described above, and a predetermined amount of chelating agent is titrated against the residual slurry, and the ORP value is obtained. Measure. Then, the measurement value including the initial value, the minimum value, and the return amount described above is communicated to the management center 20 together with information on the measurement time and information on the select switch. At this time, the management ID that identifies the determination devices 2a and 2b (processing devices 1a and 1b) is also transmitted at the same time.
[0024]
On the other hand, the management center 20 that has received such information classifies the received data according to the management ID, and sequentially counts the measured data while determining the information type according to the select switch information. Further, the necessary amount of the chelating agent (wt% vs. raw ash) for the raw ash is obtained according to the ORP value shown as measurement data, and the treatment effect is obtained by quantifying the treatment ash. For example, when the processing effect is sufficient, the numerical value is set to [0], otherwise it is expressed as [effect failure], and particularly when the numerical value is large, it is expressed as a value indicating [caution].
[0025]
Then, the determination result together with the analysis result is summarized in a list form for each [measurement date] over a predetermined management period as shown in Table A in FIG. Further, the analysis result is plotted as shown in a graph B in FIG. 4, and the change tendency is graphed. In addition, the findings are presented in text as shown in Comment C, and the correspondence between the amount of chelating agent actually required and the measurement result is graphed as shown in Graph D, and as shown in Graph E. The correspondence between the analysis result executed in the analysis center 30 and the determination result by the determination devices 2a and 2 is presented as a graph.
[0026]
Information that is useful for driving to the drivers of the processing devices 1a and 1b is obtained by such information presentation by graphs (graphs B, D, and E) and observations that are presented in text (comments C). Will be provided and will support its efficient operation. Therefore, for the driver, the processing apparatus 1a, 1b can be efficiently operated by accurately grasping the fly ash processing status according to the management report presented from the management center 20 without having specialized knowledge about the ORP value. It is possible to manage the operation.
[0027]
In addition, in the management center 20 that monitors the operating state of each processing facility 1a, 1b in this way, the difference in the contents (types) of municipal waste and industrial waste handled by each processing facility 1a, 1b, and Since it becomes possible to grasp the change, for example, it is possible to give specific driving support information as a comment to each of the processing facilities 1a and 1b.
[0028]
As described above, according to the facility management system according to the present invention, when managing the operation of the treatment facilities 1a and 1b, the heavy metal additive necessary for treating the incineration residue using the simple determination devices 2a and 2b is used. Even if the addition amount is obtained or only the processing effect is confirmed, the operating state of the processing equipment 1a, 1b is effectively estimated from the measurement results of the determination devices 2a, 2b, and the determination devices 2a, 2b It is possible to provide information useful for efficiently operating the processing equipment 1a, 1b by determining the operational reliability of the processing equipment 1a, 1b. As a result, it is possible to achieve a great practical effect such as being able to efficiently support the operation of the processing facilities 1a and 1b while greatly reducing the processing burden on the operation manager of the processing facilities 1a and 1b.
[0029]
The present invention is not limited to the embodiment described above. Here, the processing equipment that adds a chelating agent to the incineration residue (fly ash) and stabilizes it was explained as an example, but for equipment that stabilizes the object to be processed by adding a pH adjuster such as phosphoric acid. However, the same can be applied. In this case, the pH value may be measured by the determination device. The management report may be notified in a written form through a predetermined agent or sales department. This makes it possible for the agency and the sales department to grasp the operating state of the processing facilities 1a and 1b, so that the maintenance of the processing equipment by the agency and the sales department can be performed quickly and efficiently. The effect that it becomes possible is also show | played. In addition, the present invention can be variously modified and implemented without departing from the scope of the invention.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even if only a simple determination device for managing the operation of various processing facilities and confirming the processing effect is provided, the determination device Information useful for the operation of the processing facility can be presented according to the measurement result, so that practically significant effects such as effective support for the efficient operation of the processing facility can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an equipment management system according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an outline of a determination device and a schematic configuration thereof.
FIG. 3 is a diagram for explaining a change in ORP value due to titration of a chelating agent to an incineration residue slurry and a measurement action thereof.
FIG. 4 is a diagram showing an example of a management report reported to a processing facility.
[Explanation of symbols]
1a, 1b Processing equipment 2a, 2b Determination device 3 Dissolution tank 4 ORP electrode 5 Syringe (for titration of chelating agent)
6 Data processing device 8 Communication device 20 Management center 22 Operating state monitoring function 23 Analysis function 24 Information presentation function 26 Database 30 Analysis center

Claims

A facility management system for managing the operation of a processing facility for stabilizing heavy metals contained in the incineration residue by adding a heavy metal fixing agent to the incineration residue ,
Check the electrical or chemical properties of the incineration residue or the processed product that is attached to the processing facility and processed in the processing facility, and whether or not the processing conditions in the processing facility are appropriate based on the measurement data Or a determination device for determining whether the processing effect is acceptable or not at the processing facility ;
The incineration residue processed by the processing facility or the processed product is collected and provided to the analysis center, and the analysis center is used to analyze the elution components from the incineration residue or the processed product. An analysis means for obtaining a result from the analysis center and analyzing whether the determination device is functioning normally based on the analysis result;
When it is analyzed by the analyzing means that the determination device is not functioning normally, the information registered in the database in advance is referred to based on the analysis result and the measurement data used for the determination by the determination device. And an information presentation unit that creates information useful for operating the processing facility and presents the information to the processing facility side .

The determination system redox potential of incineration residues or treated (ORP), or the addition amount of the appropriateness of the heavy metal fixatives is added to said incineration residues based on the acid-alkalinity measurements or to the incineration residue, The equipment management system according to claim 1, wherein the quality of the treatment effect by adding the heavy metal fixing agent is determined.

Information useful for operating the processing equipment presented by the information presenting means includes information graphing the correspondence between the determination result by the determination means and the analysis result by the analysis means, and the determination result and the analysis result. The equipment management system according to claim 1, wherein the equipment management system includes information related to an operation status of the processing equipment obtained from the database based on the database .