JP4373572B2

JP4373572B2 - Transferer

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Publication number: JP4373572B2
Application number: JP2000099126A
Authority: JP
Inventors: 浩小須田; 忠夫結城; 文彦水谷; 洋一高橋; 紀之北岡
Original assignee: Yamase Kougyou Co., Ltd.; Aisin Seiki Co Ltd; Aisin Corp
Current assignee: Yamase Kougyou Co., Ltd.; Aisin Corp
Priority date: 2000-03-31
Filing date: 2000-03-31
Publication date: 2009-11-25
Anticipated expiration: 2020-03-31
Also published as: JP2001276139A

Description

【０００１】
【技術分野】
本発明は，寝たきりもしくは歩行困難な高齢者や障害者等を乗せて移動する移乗器に関する。
【０００２】
【従来技術】
従来より，寝たきりもしくは歩行困難な高齢者や障害者等の利用者を乗せて室内を移動する移乗器として，特公平３−６６８９８号公報（従来技術１）及び特開平０８−２４３１２３号公報（従来技術２）等に開示されたものがある。
これらの移乗器は，上記利用者を着座させるシート部と，該シート部の後方に配された背もたれ部と，利用者を支えることができる強度のあるフレーム部と，移動可能な移動用車輪を有するベース部とを有しており，利用者を室内の任意の場所に移動させることができる。
【０００３】
また，これらの移乗器においては，上記シート部及び背もたれ部は，上記フレーム部に対して着脱可能に取り付けられている。そして，介助者は，利用者を移乗器とベッド等との間で乗降させるときには，シート部及び背もたれ部を着脱して，移乗器を移動させることにより利用者を乗降させることができる。
【０００４】
【解決しようとする課題】
ところで，上記従来技術１においては，背もたれ部は，左右一対に配置されたフレーム部の間に取り付けられている。しかし，この背もたれ部は，左右両辺の端部をフレーム部に係合するように取り付けられているため，着脱に手間がかかる。
また，上記従来技術２においては，背もたれ部はシート部と一体的に構成されている。そのため，必要に応じて背もたれ部のみを取り外すことはできない。また，そのため，着脱に手間がかかる。
【０００５】
本発明は，かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので，背もたれ部の着脱が容易で，利用者の後方を開放して該利用者を容易に乗降させることができる移乗器を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題の解決手段】
請求項１に記載の発明は，移動用車輪を有するベース部と，該ベース部から立設された左右一対のサイドフレーム部と，該サイドフレーム部の間に着脱可能に配されたシート部と，該シート部の後方に配された背もたれ部とを有する移乗器であって，
上記背もたれ部は，背もたれ可能な本体部と，該本体部の左右両端から突出した挿入棒と，上記シート部の後方を支持するための後方支持棒とを有しており，一方，上記サイドフレーム部の後方には，上記背もたれ部を支承する一対の後方立設部が設けてあると共に，該後方立設部は，上記挿入棒と係合する切欠き部を有しており，
かつ，上記背もたれ部は，上記後方立設部の後方より着脱可能に設けてあることを特徴とする移乗器にある。
【０００７】
本発明において最も注目すべきことは，上記背もたれ部は，上記本体部と上記挿入棒とを有しており，一方，上記サイドフレーム部の後方には，上記後方立設部が設けてあると共に，該後方立設部は上記切欠き部を有しており，かつ，上記背もたれ部は，上記後方立設部の後方より着脱可能に設けてあることである。
【０００８】
次に，本発明の作用効果につき説明する。
本発明においては，上記背もたれ部は，上記後方立設部の後方より着脱可能に設けてある。そのため，例えば，利用者を移乗器とベッド等との間で乗降させる場合，上記背もたれ部を取り外すことによって，移乗器の後方を開放することができる。そのため，利用者を移乗器とベッド等との間で容易に乗降させることができる。
【０００９】
また，上記背もたれ部は挿入棒を有しており，上記後方立設部は切欠き部を有している。そして，挿入棒を切欠き部に係合させることにより背もたれ部を上記サイドフレーム部に取り付けることができる。この係合は，後方立設部において部分的に形成された切欠き部に挿入棒を係合することにより行われている。そのため，背もたれ部をサイドフレーム部との間で容易に着脱することができる。
【００１０】
ところで，利用者を移乗器に乗せる際には，上記シート部にまず利用者を座らせた後，背もたれ部を取り付ける。そのとき，移乗器のシート部には利用者が着座している。そのため，利用者が背もたれ部を取り付ける際の障害となる。しかし，上記のごとく，移乗器の後方より挿入棒を切欠き部に容易に係合させることができる。そのため，背もたれ部をサイドフレーム部に取り付ける際に利用者が障害にならない。そのため，背もたれ部を容易にサイドフレーム部に取り付けることができる。
【００１１】
また，利用者を移乗器から降ろす際には，上記シート部に利用者が座っている状態で背もたれ部を取り外す。そのとき，移乗器のシート部には利用者が着座している。そのため，利用者が背もたれ部を取り外す際の障害となる。しかし，上記のごとく，利用者の後方より挿入棒を切欠き部より容易に取り外すことができる。そのため，背もたれ部をサイドフレーム部から取り外す際に利用者が障害にならない。そのため，背もたれ部を容易にサイドフレーム部から取り外すことができる。それ故，背もたれ部の着脱が容易である。
【００１２】
なお，上記挿入棒と切欠き部とは，それぞれ背もたれ部と後方立設部との間で逆に設けられていてもよい。即ち，挿入棒を後方立設部に設け，切欠き部を背もたれ部に設けてもよい。
【００１３】
以上，本発明によれば，背もたれ部の着脱が容易で，利用者の後方を開放して該利用者を容易に乗降させることができる移乗器を提供することができる。
【００１４】
次に，請求項２に記載の発明のように，上記切欠き部は，後方上方に上記挿入棒を挿入するための開口部を有すると共に，該開口部よりも下方に位置する収納部を有していることが好ましい。
【００１５】
上記開口部により，移乗器の後方から挿入棒を容易に挿入することができる。また，上記収納部は開口部よりも下方に位置しているため，挿入棒を開口部から挿入した後，挿入棒は収納部によって支承される。そのため，挿入棒が不用意に収納部から外れて，背もたれ部がサイドフレーム部から外れることを防止することができる。
また，背もたれ部を取り外すときには，該背もたれ部を斜め上方に持ち上げることによって，挿入棒と切欠き部との係合を容易に外すことができる。そのため，一層容易に背もたれ部をサイドフレーム部との間で着脱することができる。
【００１６】
なお，上記のごとく，挿入棒が後方立設部に設けてあり，切欠き部が背もたれ部に設けてあってもよい。このとき，背もたれ部において開口部が設けられることになるが，収納部はその開口部の上方に位置することになる（図１６参照）。
【００１７】
次に，請求項３に記載の発明のように，上記挿入棒及び上記切欠き部はそれぞれ左右両側に複数設けてあることが好ましい。
これにより，背もたれ部を安定してサイドフレーム部に取り付けることができる。そのため，背もたれ部の取り付けの強度が大きくなる。そのため，利用者は背もたれ部に安定してもたれることができる。
【００１８】
次に，請求項４に記載の発明のように，上記背もたれ部は，その前後が対称に製作してあり，上記後方立設部に対して前後を逆にして取付けが可能になっていることが好ましい。
上記背もたれ部を前後を替えてサイドフレーム部に取り付けることによって，利用者は前後２つの背もたれ面に対してもたれることができるようになる。そのため，該背もたれ面の消耗を通常の約半分にすることができる。
【００１９】
次に，上述したように，上記背もたれ部には，上記シート部の後方を支持するための後方支持棒が設けてある。
これにより，背もたれ部にシート部を支えるフレームの役割を持たせることができる。そのため，背もたれ部を着脱することにより，シート部の後方に位置する上記後方支持棒を容易に着脱することができる。そのため，シート部を安定して支えることができると共に，背もたれ部を取り外すことによって，利用者を移乗器の後方より容易に乗降させることができる。
【００２０】
次に，請求項６に記載の発明のように，上記後方支持棒は，上記背もたれ部における左右のいずれか一方の端部に片持ち支持されていることが好ましい。
これにより，上記シート部を後方支持棒に容易に係合させることができる。
【００２１】
【発明の実施の形態】
実施形態例
本発明の実施形態例にかかる移乗器につき，図１〜図１７を用いて説明する。
図１に示すごとく，本例における移乗器１は，移動用車輪２１を有するベース部２と，該ベース部２から立設された左右一対のサイドフレーム部３と，該サイドフレーム部３の間に着脱可能に配されたシート部４と，該シート部４の後方に配された背もたれ部５とを有している。
【００２２】
図５に示すごとく，上記背もたれ部５は，背もたれ可能な本体部５０と，該本体部５０の左右両端から突出した挿入棒５３とを有している（図９参照）。一方，上記サイドフレーム部３の後方には，背もたれ部５を支承する一対の後方立設部３４が設けてある。この後方立設部３４は，上記挿入棒５３と係合する切欠き部３４１を有している。
また，背もたれ部５は，後方立設部３４の後方より着脱可能に設けてある。
【００２３】
以下に，これを詳説する。
図１，図４（ｂ）に示すごとく，本例における移乗器１は，その下部の架台となるベース部２を有している。該ベース部２は，前方部２２，左側部２３及び右側部２４よりなり，後方部が開放されたコの字型に形成されている。また，ベース部２は，その四方に任意の場所に移動するための移動用車輪２１を有している。この移動用車輪２１には，キャスターが用いられており，前側車輪２１１と後側車輪２１２とがある。
【００２４】
同図に示すごとく，上記ベース部２は，上記左側部２３と上記右側部２４との間に架け渡して設けられたティッピングバー７を有している。このティッピングバー７は介助者が踏込み可能な踏込み部７１を有している。そして，踏込み部７１は，上記後側車輪２１２よりも後方に位置する踏込み位置７１１と，上記ベース部２における上記後方部を開放する退避位置７１２との間を移動ができるようになっている。
【００２５】
上記ティッピングバー７は，上記踏込み部７１の両端に一対の延長部７２を有するコの字型に形成されている。
また，上記ベース部２における左側部２３及び右側部２４の後方部分には，踏込み部７１を踏込み位置７１１に移動させたときに，上記延長部７２が当接する踏込みストッパー２５が設けられている。
【００２６】
また，図１，図２に示すごとく，移乗器１は，左右一対の上記サイドフレーム部３を有している。該サイドフレーム部３は，上記ベース部２から立設された立設部３２と，上記シート部４の上方において後方へ向けて屈曲した後方屈曲部３３とを有している。
上記立設部３２は，上記シート部４を所定の高さに昇降させるための昇降機構と，シート部４の所定の昇降位置をロックするロック機構とを内蔵している。
【００２７】
また，立設部３２の下方においては，上記ロック機構のロック解除を行うロック解除レバー３２３が設けられている。このロック解除レバー３２３は，上記踏込み部７１を上記退避位置７１２にしたとき，上記延長部７２に係合する。そして，退避位置７１２にある踏込み部７１を踏み込むと，ロック解除レバー３２３が解除され，上記昇降機構の昇降ができるようになる。
また，上記後方屈曲部３３の先端部には，背もたれ部５を取り付けてそれを支持する後方立設部３４が設けられている。そして，後方立設部３４には，上記背もたれ部５における挿入棒５３を挿入するための切欠き部３４１が設けてある。
【００２８】
また，上記後方立設部３４の後方には，介助者が把持して移乗器１を移動させるための手持ちバー３５が設けられている。
また，上記立設部３２の前方には，上記シート部４を係合するためのサイド支持板３１が設けられている。このサイド支持板３１は，後述するハンドル部６を支持するブラケットをも兼ねており，その後方部が上記サイドフレーム部３における上記立設部３２に固定されて支持されている。
【００２９】
図１，図４（ａ）に示すごとく，上記サイドフレーム部３の間には，着脱可能に設けられた上記シート部４を有している。シート部４は，その前方に固定帯４４を有しており，該固定帯４４の先端には上記サイド支持板３１に係合するサイド係合部４４１を有している。
また，シート部４は，上記背もたれ部５に設けられた後述する後方支持棒５１に係合する後方係合部４２を有している。また，シート部４は，その中央部分に排泄用の排泄穴４３を有している。
そして，上記シート部４は，一対の上記サイド係合部４４１と上記後方係合部４２との３箇所により移乗器１に取り付けられている。
【００３０】
図１，図３に示すごとく，上記背もたれ部５は，上記サイドフレーム部３に着脱可能に設けられており，上記シート部４の後方係合部４２を係合する後方支持棒５１を有している。後方支持棒５１は，上記背もたれ部５における片側の端部に片持ち支持されている。また，背もたれ部５は，上記サイドフレーム部３における上記切欠き部３４１に挿入される挿入棒５３を有している。そして，背もたれ部５は，上記挿入棒５３が切欠き部３４１に挿入されていることによって，上記サイドフレーム部３に取り付けられている。
【００３１】
図１〜図３に示すごとく，上記サイドフレーム部３の前方には，サイドフレーム部３の間隔を一定に保つように架け渡されたハンドル部６が設けてある。ハンドル部６は把持可能な把持部６１を有している。そして，把持部６１は，利用位置６１１と開放位置６１２との間を移動ができるようになっている。
また，上記ハンドル部６は，上記利用位置６１１において固定する掛止機構６２０を有しており，上記把持部６１の両端に一対の支柱部６２を有するコの字型に形成されている。
【００３２】
次に，上記後方立設部３４及び上記背もたれ部５について詳説する。
図８に示すごとく，上記切欠き部３４１は，左右一対の後方立設部３４において，上下にそれぞれ２箇所形成されている。切欠き部３４１は，後方上方に上記挿入棒５３を挿入するための開口部３４２を有すると共に，該開口部３４２よりも下方に位置する収納部３４３を有している。
【００３３】
上記開口部３４２は，挿入棒５３の直径よりも若干大きい幅を持っており，挿入棒５３を容易に挿入できるようになっている。また，開口部３４２は，後方を開放して形成されている。また，上記収納部３４３は，開口部３４２から連続して形成されており，開口部３４２から挿入棒５３を挿入した後，挿入棒５３はこの収納部３４３に収まるようになっている。そして，背もたれ部５は，挿入棒５３が収納部３４３に支承されて，サイドフレーム部３に取り付けられている。
【００３４】
図９（ａ），（ｂ）に示すごとく，上記背もたれ部５は，その骨格形状をパイプ状のフレームにより形成した骨格部５２を有している。上記後方支持棒５１は，骨格部５２の片側の端部より突出して形成されている。骨格部５２の左右両側のフレームからは，上記挿入棒５３が上下にそれぞれ２箇所形成されている。また，この上下の挿入棒５３は強度を上げるためにバーにより連結されている。
また，上記骨格部５２を覆うようにして，衝撃等を吸収するクッション材５４が取り付けられている。このクッション５４は，上記背もたれ部５の前後に対称に設けられている。つまり，背もたれ部５は，その前後が対称に製作してあり，上記後方立設部３４に対して前後を逆にして取付けが可能となっている。
【００３５】
図５，７に示すごとく，上記シート部４における上記後方係合部４２は，上記後方支持棒５１を挿入することができる筒形状を有している。この後方係合部４２は，合成繊維製のシート材を筒状に縫い合わせることにより形成されている。
また，図６に示すごとく，上記背もたれ部５が上記サイドフレーム部３に取り付けられた状態において，後方支持棒５１は，上記サイド支持板３１が配置されている高さよりも高い位置に配置されている。
【００３６】
次に，背もたれ部５の着脱方法について説明する。
ここでは，背もたれ部５をサイドフレーム部３に取り付ける方法について説明する。なお，背もたれ部５をサイドフレーム部３から取り外す方法については，取り付ける方法と逆の順序で行えばよい。
【００３７】
まずは，図１０（ａ）に示すごとく，シ−ト部４を，その固定帯４４を上記ブラケット３１の固定部分３１５（図６参照）に固定することにより，サイドフレーム部３に取り付ける。
次に，図１０（ｂ）に示すごとく，背もたれ部５を，その後方支持棒５１をシート部４の後方係合部４２に係合する。このとき，後方支持棒５１は，背もたれ部５の本体部５０の片側より片持ち支持されているため，容易に係合することができる。また，背もたれ部５は，前後が対称に製作してあるため，背もたれ部５の前後を逆にすることにより，シート部４の左右どちら側からでも係合することができる。
【００３８】
次に，図１１（ａ）に示すごとく，背もたれ部５における挿入棒５３を後方立設部３４における切欠き部３４１の開口部３４２に挿入する。その後，図１１（ｂ）に示すごとく，背もたれ部５を，その挿入棒５３が切欠き部３４１における収納部３４３に収納されるように，下方にスライドさせる。こうして，背もたれ部５をサイドフレーム部３に取り付けることができる。
【００３９】
次に，移乗器１の使用方法，特に利用者の乗降方法について例示する。
本例の移乗器１を使用する利用者は，主に寝たきりの老人，もしくは自力で起き上がることができない障害者である。そのため，これらの利用者は，通常ベッド８１の上に寝ていることが多い。そのため，ここでは，ベッド８１と移乗器１との間で利用者を乗降させる方法について説明する。
【００４０】
以下に，利用者をベッド８１から移乗器１に乗せる場合について説明する。
まずは，図１２（ａ）に示すごとく，上記利用者が座っているあるいは寝ているベッド８１の上に利用者が居る場所を避けて，シート部４を敷く。そして，図１２（ｂ）に示すごとく，上記シート部４の上に利用者を座らせるあるいは寝かせる。
ここで，上記シート部４の上に利用者を乗せるのではなく，ベッド８１の上に座っているあるいは寝ている利用者の下に上記シート部４を差し込んでもよい。
【００４１】
次に，図１２（ｃ）に示すごとく，介助者は，上記移乗器１をその後方を上記ベッド８１に対して向けるように配置する。そして，上記ベース部２における上記立設部３２よりも後方の部分がベッド８１の下に潜り込むようにして，移乗器１を後退させる。このとき，上記ハンドル部６を上記利用位置６１１に固定して用いることができる。
【００４２】
次に，図１３（ａ）に示すごとく，上記シート部４における上記サイド係合部４４１を上記サイド支持板３１に設けられた固定部分３１５に固定させる（図６参照）。
そして，上記背もたれ部５に設けられた上記後方支持棒５１を上記シート部４の後方係合部４２に係合する。また，上記背もたれ部５を，その上記挿入棒５３が上記後方立設部３４に設けられた上記切欠き部３４１に挿入されるように，上記サイドフレーム部３に取り付ける（図６参照）。
【００４３】
次に，図１３（ｂ）に示すごとく，介助者は，利用者の体を少し浮かせて，利用者がシート部４にかける荷重を軽減させながら，上記ティッピングバー７の踏込み部７１を踏み込む（図１，図４（ｂ）参照）。このとき，ティッピングバー７はロック解除レバー３２３に係合しているので，ロック解除レバー３２３が解除され，上記昇降機構のロック状態が解除される。そのため，上記サイドフレーム部３が上方に伸びて，上記シート部４が上昇する。
【００４４】
そして，移乗器１を前進させてベッド８１から離す。このときも，上記ハンドル部６を上記利用位置６１１に固定して用いることができる。
その後，介助者はサイドフレーム部３の後方に設けられた上記手持ちバー３５（図６参照）を握って任意の場所へ利用者を移動させる。
【００４５】
以下に，利用者を移乗器１からベッド８１に降ろす場合について簡単に説明する。基本的には，上記のベッド８１から移乗器１に乗せる場合の方法と逆の順序を行えばよい。
【００４６】
まず，図１４（ａ）に示すごとく，介助者は，上記ベース部２における上記立設部３２よりも後方の部分がベッド８１の下に潜り込むようにして，移乗器１を後退させる。
次に，図１４（ｂ）に示すごとく，介助者は，上記ティッピングバー７の踏込み部７１を踏み込む（図１，図４（ｂ）参照）。そのため，上記サイドフレーム部３が下方に縮んで，上記シート部４が下降する。
【００４７】
次に，図１５（ａ）に示すごとく，上記背もたれ部５を，上記挿入棒５３を上記切欠き部３４１から外した後，上記後方支持棒５１を上記後方係合部４２から抜き出して，上記サイドフレーム部３から取り外す（図６参照）。
次に，上記シート部４における上記サイド係合部４４１を上記固定部分３１５（図６参照）から外す。
【００４８】
そして，移乗器１を前進させてベッド８１から離す。このとき，図１５（ｂ）に示すごとく，シート部４の上には利用者の体重がかかっているので，利用者とシート部４はベッド８１の上に乗ったままの状態になる。
その後，利用者を移動させてベッド８１の上に寝かせる。
【００４９】
次に，本例の作用効果につき説明する。
本例においては，上記背もたれ部５は，上記後方立設部３４の後方より着脱可能に設けてある。そのため，例えば，利用者を移乗器１とベッド８１等との間で乗降させる場合，上記背もたれ部５を取り外すことによって，移乗器１の後方を開放することができる。そのため，利用者を移乗器１とベッド８１等との間で容易に乗降させることができる。
【００５０】
また，上記背もたれ部５は挿入棒５３を有しており，後方立設部３４は切欠き部３４１を有している。そして，挿入棒５３を切欠き部３４１に係合させることにより背もたれ部５を上記サイドフレーム部３に取り付けることができる。この係合は，後方立設部３４において部分的に形成された切欠き部３４１に挿入棒５３を係合することにより行われている。そのため，背もたれ部５をサイドフレーム部３との間で容易に着脱することができる。
【００５１】
ところで，利用者を移乗器１に乗せる際には，上記シート部４にまず利用者を座らせた後，背もたれ部５を取り付ける。そのとき，移乗器１のシート部４には利用者が着座している。そのため，利用者が背もたれ部５を取り付ける際の障害となる。しかし，上記のごとく，移乗器１の後方より挿入棒５３を切欠き部３４１に容易に係合させることができる。そのため，背もたれ部５をサイドフレーム部３に取り付ける際に利用者が障害にならない。そのため，背もたれ部５を容易にサイドフレーム部３に取り付けることができる。
【００５２】
また，利用者を移乗器１から降ろす際には，上記シート部４に利用者が座っている状態で背もたれ部５を取り外す。そのとき，移乗器１のシート部４には利用者が着座している。そのため，利用者が背もたれ部５を取り外す際の障害となる。しかし，上記のごとく，利用者の後方より挿入棒５３を切欠き部３４１より容易に取り外すことができる。そのため，背もたれ部５をサイドフレーム部３から取り外す際に利用者が障害にならない。そのため，背もたれ部５を容易にサイドフレーム部３から取り外すことができる。それ故，背もたれ部５の着脱が容易である。
【００５３】
また，背もたれ部５は，上記骨格部５２を有している。そのため，背もたれ部５は，一対のサイドフレーム部３の後方において，その間に架け渡された移乗器１の強度保持用のフレームとして作用する。そのため，利用者が移乗器１に着座することによって発生するサイドフレーム部３の間のたわみを抑制することができる。それ故，移乗器１の剛性を高めることができる。
【００５４】
また，上記切欠き部３４１は上記開口部３４２を有しているため，該開口部３４２により，移乗器１の後方から挿入棒５３を容易に挿入することができる。
また，上記切欠き部３４１は上記収納部３４３を有している。この収納部３４３は開口部３４２よりも下方に位置しているため，挿入棒５３を開口部３４２から挿入した後，挿入棒５３は収納部３４３によって支承される。そのため，挿入棒５３が不用意に収納部３４３から外れて，背もたれ部５がサイドフレーム部３から外れることを防止することができる。
また，背もたれ部５を取り外すときには，背もたれ部５を斜め上方に持ち上げることによって，挿入棒５３と切欠き部３４１との係合を容易に外すことができる。そのため，容易に背もたれ部５をサイドフレーム部３との間で着脱することができる。
【００５５】
また，上記挿入棒５３及び上記切欠き部３４１はそれぞれ左右両側に２箇所設けてある。そのため，背もたれ部５を安定してサイドフレーム部３に取り付けることができる。そのため，背もたれ部５の取り付けの強度が大きくなり，利用者は背もたれ部５に安定してもたれることができる。
【００５６】
また，背もたれ部５は，その前後が対称に製作してあり，その左右いずれかの端部に後方支持棒５１を有している。そのため，後方支持棒５１をシート部４の左右どちら側からでも，上記後方係合部４２に係合させることができる。
また，そのため，背もたれ部５の前後を替えてサイドフレーム部３に取り付けることによって，利用者は前後２つの背もたれ面５４１（図９（ｂ）参照）に対してもたれることができるようになる。そのため，該背もたれ面５４１の消耗を通常の約半分にすることができる。
【００５７】
なお，図１６に示すごとく，上記挿入棒５３と切欠き部３４１とは，それぞれ背もたれ部５と後方立設部３４との間で逆に設けられていてもよい。即ち，挿入棒５３を後方立設部３４に設け，切欠き部３４１を背もたれ部５に設けてもよい。このとき，背もたれ部５において開口部３４２が設けられることになるが，収納部３４３は開口部３４２の上方に位置することになる。
【００５８】
また，図１７（ａ）に示すごとく，上記切欠き部３４１における開口部３４２は，後方立設部３４の上方を開放して形成されていてもよい。
また，図１７（ｂ）に示すごとく，切欠き部３４１の形状は，開口部３４２と収納部３４３とが一体的に形成されていてもよい。このとき，切欠き部３４１は後方が開放されることになる。そのため，挿入棒５３を切欠き部３４１に挿入した後で後方が閉じられるように，例えばバネ等を用いた外れ防止機構３４５を設けてもよい。
【００５９】
【発明の効果】
上述のごとく，本発明によれば，背もたれ部の着脱が容易で，利用者の後方を開放して該利用者を容易に乗降させることができる移乗器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態例における，移乗器を示す斜視図。
【図２】実施形態例における，移乗器を示す側面図。
【図３】実施形態例における，移乗器を示す正面図。
【図４】実施形態例における，移乗器を示す図で，（ａ）上側を示す平面図，（ｂ）ベース部を示す平面図。
【図５】実施形態例における，シート部及び背もたれ部を示す斜視図。
【図６】実施形態例における，シート部及び背もたれ部を示す側面図。
【図７】実施形態例における，シート部及び背もたれ部を示す正面図。
【図８】実施形態例における，後方立設部を示す平面図。
【図９】実施形態例における，背もたれ部を示す図で，（ａ）正面図，（ｂ）側面図。
【図１０】実施形態例における，背もたれ部の着脱方法を示す図で，（ａ）シート部を取り付けた状態，（ｂ）後方支持棒を後方係合部に係合している状態を示す説明図。
【図１１】実施形態例における，背もたれ部の着脱方法を示す図で，（ａ）挿入棒を開口部に挿入した状態，（ｂ）背もたれ部を取り付けた状態を示す説明図。
【図１２】実施形態例における，利用者をベッドから移乗器に乗せる方法を示す図で，（ａ）ベッドの上にシート部を敷いた状態，（ｂ）シート部の上に利用者を座らせた状態，（ｃ）移乗器を後退させている状態を示す説明図。
【図１３】実施形態例における，利用者をベッドから移乗器に乗せる方法を示す図で，（ａ）シート部及び背もたれ部を取り付けた状態，（ｂ）シート部を上昇させた状態を示す説明図。
【図１４】実施形態例における，利用者を移乗器からベッドに降ろす方法を示す図で，（ａ）移乗器を後退させた状態，（ｂ）シート部を下降させた状態を示す説明図。
【図１５】実施形態例における，利用者を移乗器からベッドに降ろす方法を示す図で，（ａ）移乗器から背もたれ部を取り外して，移乗器を前進させている状態，（ｂ）移乗器をベッドから遠ざけた状態を示す説明図。
【図１６】実施形態例における，挿入棒を後方立設部に設け，切欠き部を背もたれ部に設けた場合の図で，（ａ）正面図，（ｂ）側面図。
【図１７】実施形態例における，他の後方立設部を示す図で，（ａ）開口部を後方立設部の上方を開放して形成した場合，（ｂ）開口部と収納部とを一体的に形成した場合を示す説明図。
【符号の説明】
１．．．移乗器，
２．．．ベース部，
２１．．．移動用車輪，
３．．．サイドフレーム部，
３４．．．後方立設部，
３４１．．．切欠き部，
３４２．．．開口部，
３４３．．．収納部，
４．．．シート部，
５．．．背もたれ部，
５０．．．本体部，
５１．．．後方支持棒，
５３．．．挿入棒，[0001]
【Technical field】
The present invention relates to a transfer device that moves on an elderly person or a disabled person who is bedridden or has difficulty walking.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, Japanese Patent Publication No. 3-66898 (Prior Art 1) and Japanese Patent Application Laid-Open No. 08-243123 (Prior Art) have been proposed as transfer devices for moving a room such as an elderly person or a handicapped person who is bedridden or difficult to walk. Some are disclosed in Technology 2).
These transfer devices include a seat portion for seating the user, a backrest portion disposed behind the seat portion, a strong frame portion capable of supporting the user, and a movable moving wheel. And a user can move the user to any place in the room.
[0003]
In these transfer devices, the seat part and the backrest part are detachably attached to the frame part. Then, when the user gets on and off the user between the transfer device and the bed or the like, the user can get on and off the user by detaching the seat portion and the backrest portion and moving the transfer device.
[0004]
[Problems to be solved]
By the way, in the said prior art 1, the backrest part is attached between the frame parts arrange | positioned at right and left pair. However, since this backrest part is attached so that the ends of the left and right sides are engaged with the frame part, it takes time to attach and detach.
Moreover, in the said prior art 2, the backrest part is comprised integrally with the seat part. Therefore, only the backrest part cannot be removed if necessary. For this reason, it takes time to attach and detach.
[0005]
The present invention has been made in view of such conventional problems, and an attempt is made to provide a transfer device in which the backrest portion can be easily attached and detached, and the user can easily get on and off by opening the back of the user. To do.
[0006]
[Means for solving problems]
  The invention according to claim 1 includes a base portion having a moving wheel, a pair of left and right side frame portions erected from the base portion, and a seat portion detachably disposed between the side frame portions, , A transfer device having a backrest portion disposed behind the seat portion,
  The backrest includes a main body that can be backrested, and an insertion rod that protrudes from the left and right ends of the main body.A rear support bar for supporting the rear of the seat part;On the other hand, a pair of rear standing portions for supporting the backrest portion are provided behind the side frame portions, and the rear standing portions are cut off to engage with the insertion rod. Has a notch,
  And the said backrest part exists in the transfer device characterized by being provided so that attachment or detachment is possible from the back of the said back standing part.
[0007]
The most notable aspect of the present invention is that the backrest portion has the main body portion and the insertion rod, while the rear standing portion is provided behind the side frame portion. The rear standing part has the notch part, and the backrest part is detachably provided from the rear side of the rear standing part.
[0008]
Next, the effects of the present invention will be described.
In this invention, the said backrest part is provided so that attachment or detachment is possible from the back of the said back standing part. Therefore, for example, when a user gets on and off between a transfer device and a bed or the like, the rear portion of the transfer device can be opened by removing the backrest portion. Therefore, the user can easily get on and off between the transfer device and the bed.
[0009]
The backrest portion has an insertion rod, and the rear standing portion has a notch. And a backrest part can be attached to the said side frame part by engaging an insertion rod with a notch part. This engagement is performed by engaging an insertion rod with a notch part formed partially in the rear standing part. Therefore, the backrest part can be easily attached to and detached from the side frame part.
[0010]
By the way, when the user is put on the transfer device, first the user is seated on the seat portion, and then the backrest portion is attached. At that time, the user is seated on the seat of the transfer device. Therefore, it becomes an obstacle when the user attaches the backrest. However, as described above, the insertion rod can be easily engaged with the notch from the rear of the transfer device. Therefore, the user does not become an obstacle when attaching the backrest part to the side frame part. Therefore, the backrest portion can be easily attached to the side frame portion.
[0011]
Further, when the user is lowered from the transfer device, the backrest portion is removed while the user is sitting on the seat portion. At that time, the user is seated on the seat of the transfer device. Therefore, it becomes an obstacle when the user removes the backrest. However, as described above, the insertion rod can be easily removed from the notch from the back of the user. Therefore, the user does not become an obstacle when removing the backrest part from the side frame part. Therefore, the backrest part can be easily detached from the side frame part. Therefore, the backrest can be easily attached and detached.
[0012]
Note that the insertion rod and the cutout portion may be provided oppositely between the backrest portion and the rear standing portion, respectively. That is, the insertion rod may be provided in the rear standing part and the notch part may be provided in the backrest part.
[0013]
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a transfer device in which the backrest portion can be easily attached and detached, and the user can easily get on and off by opening the back of the user.
[0014]
Next, as in the second aspect of the invention, the notch has an opening for inserting the insertion rod in the rear upper part and a storage part positioned below the opening. It is preferable.
[0015]
With the opening, the insertion rod can be easily inserted from the rear of the transfer device. Further, since the storage portion is located below the opening, the insertion rod is supported by the storage after the insertion rod is inserted from the opening. Therefore, it is possible to prevent the insertion rod from being carelessly removed from the storage portion and the backrest portion from being removed from the side frame portion.
Further, when removing the backrest, the engagement between the insertion rod and the notch can be easily removed by lifting the backrest diagonally upward. Therefore, the backrest part can be attached to and detached from the side frame part more easily.
[0016]
As described above, the insertion rod may be provided in the rear standing part, and the notch part may be provided in the backrest part. At this time, an opening is provided in the backrest portion, but the storage portion is located above the opening (see FIG. 16).
[0017]
Next, as in the invention described in claim 3, it is preferable that a plurality of the insertion rods and the notch portions are provided on both the left and right sides.
Thereby, a backrest part can be stably attached to a side frame part. Therefore, the strength of mounting the backrest is increased. Therefore, the user can lean on the backrest even if it is stable.
[0018]
Next, as in the invention described in claim 4, the backrest portion is manufactured symmetrically in the front and rear, and can be attached to the rear standing portion upside down. Is preferred.
By attaching the backrest portion to the side frame portion by changing the front and back, the user can lean against the two backrest surfaces. Therefore, the wear of the backrest surface can be reduced to about half of the usual amount.
[0019]
  next,As mentioned aboveThe backrest part is provided with a rear support bar for supporting the rear part of the seat part..
  As a result, the backrest portion can have the role of a frame that supports the seat portion. Therefore, the said back support bar located in the back of a seat part can be easily attached or detached by attaching or detaching a backrest part. Therefore, while being able to support a seat part stably, a user can be easily got on and off from the back of a transfer device by removing a backrest part.
[0020]
Next, as in the sixth aspect of the present invention, it is preferable that the rear support rod is cantilevered at one of the left and right ends of the backrest.
Thereby, the said seat part can be easily engaged with a back support bar.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Example embodiment
A transfer device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, the transfer device 1 in this example includes a base portion 2 having moving wheels 21, a pair of left and right side frame portions 3 erected from the base portion 2, and the side frame portions 3. The seat portion 4 is detachably attached to the seat portion 4 and the backrest portion 5 is disposed behind the seat portion 4.
[0022]
As shown in FIG. 5, the backrest 5 includes a main body 50 that can be backrested and insertion rods 53 that protrude from the left and right ends of the main body 50 (see FIG. 9). On the other hand, a pair of rear standing portions 34 for supporting the backrest portion 5 is provided behind the side frame portion 3. The rear standing portion 34 has a notch portion 341 that engages with the insertion rod 53.
Moreover, the backrest part 5 is provided so that attachment or detachment is possible from the back of the back standing part 34. FIG.
[0023]
This is described in detail below.
As shown in FIGS. 1 and 4B, the transfer device 1 in this example has a base portion 2 that serves as a gantry below the transfer device 1. The base portion 2 includes a front portion 22, a left portion 23, and a right portion 24, and is formed in a U-shape with the rear portion open. Moreover, the base part 2 has the wheel 21 for a movement for moving to arbitrary places in the four directions. A caster is used for the moving wheel 21, and there are a front wheel 211 and a rear wheel 212.
[0024]
As shown in the figure, the base portion 2 has a tipping bar 7 provided between the left side portion 23 and the right side portion 24. The tipping bar 7 has a stepping portion 71 that can be stepped on by an assistant. The stepping portion 71 can move between a stepping position 711 located behind the rear wheel 212 and a retreating position 712 that opens the rear portion of the base portion 2.
[0025]
The tipping bar 7 is formed in a U shape having a pair of extension portions 72 at both ends of the stepping portion 71.
Further, on the rear portion of the left side portion 23 and the right side portion 24 in the base portion 2, a stepping stopper 25 is provided to which the extension portion 72 contacts when the stepping portion 71 is moved to the stepping position 711.
[0026]
Moreover, as shown in FIGS. 1 and 2, the transfer device 1 has a pair of left and right side frame portions 3. The side frame portion 3 has a standing portion 32 that is erected from the base portion 2 and a rear bent portion 33 that is bent rearward above the seat portion 4.
The upright portion 32 incorporates an elevating mechanism for elevating the seat portion 4 to a predetermined height and a lock mechanism for locking a predetermined elevating position of the seat portion 4.
[0027]
Further, below the standing portion 32, a lock release lever 323 for releasing the lock mechanism is provided. The lock release lever 323 engages with the extension 72 when the stepping portion 71 is in the retracted position 712. Then, when the stepping portion 71 at the retracted position 712 is stepped on, the lock release lever 323 is released, and the lifting mechanism can be raised and lowered.
In addition, a rear standing portion 34 is provided at the tip of the rear bent portion 33 to attach the backrest portion 5 and support it. The rear standing part 34 is provided with a notch part 341 for inserting the insertion rod 53 in the backrest part 5.
[0028]
In addition, a hand-held bar 35 is provided behind the rear standing portion 34 to be held by an assistant to move the transfer device 1.
Further, a side support plate 31 for engaging the seat portion 4 is provided in front of the standing portion 32. The side support plate 31 also serves as a bracket for supporting a handle portion 6 described later, and a rear portion thereof is fixed and supported by the standing portion 32 in the side frame portion 3.
[0029]
As shown in FIGS. 1 and 4A, the seat portion 4 is provided between the side frame portions 3 so as to be detachable. The seat portion 4 has a fixing band 44 in front of it, and has a side engaging portion 441 that engages with the side support plate 31 at the tip of the fixing band 44.
Further, the seat portion 4 has a rear engagement portion 42 that engages with a rear support rod 51 (described later) provided on the backrest portion 5. Moreover, the sheet | seat part 4 has the excretion hole 43 for excretion in the center part.
The seat portion 4 is attached to the transfer device 1 at three locations including the pair of side engaging portions 441 and the rear engaging portion 42.
[0030]
As shown in FIGS. 1 and 3, the backrest portion 5 is detachably provided on the side frame portion 3, and has a rear support rod 51 that engages the rear engagement portion 42 of the seat portion 4. ing. The rear support bar 51 is cantilevered at one end of the backrest 5. The backrest 5 has an insertion rod 53 that is inserted into the notch 341 in the side frame 3. The backrest 5 is attached to the side frame 3 by inserting the insertion rod 53 into the notch 341.
[0031]
As shown in FIGS. 1 to 3, a handle portion 6 is provided in front of the side frame portion 3 so as to be kept at a constant interval between the side frame portions 3. The handle portion 6 has a gripping portion 61 that can be gripped. The gripper 61 can move between the use position 611 and the open position 612.
The handle portion 6 has a latching mechanism 620 that is fixed at the use position 611 and is formed in a U-shape having a pair of support columns 62 at both ends of the grip portion 61.
[0032]
Next, the rear standing part 34 and the backrest part 5 will be described in detail.
As shown in FIG. 8, the notch portion 341 is formed at two locations on the upper and lower sides in the pair of left and right rear standing portions 34. The notch 341 has an opening 342 for inserting the insertion rod 53 in the rear upper part, and a storage part 343 positioned below the opening 342.
[0033]
The opening 342 has a width slightly larger than the diameter of the insertion rod 53, so that the insertion rod 53 can be easily inserted. Further, the opening 342 is formed with the rear opened. The storage portion 343 is formed continuously from the opening 342, and after the insertion rod 53 is inserted from the opening 342, the insertion rod 53 is accommodated in the storage portion 343. The backrest part 5 is attached to the side frame part 3 with the insertion rod 53 supported by the storage part 343.
[0034]
As shown in FIGS. 9A and 9B, the backrest 5 has a skeleton 52 in which the skeleton is formed by a pipe-shaped frame. The rear support rod 51 is formed so as to protrude from one end portion of the skeleton portion 52. Two insertion bars 53 are formed on the left and right frames of the skeleton part 52 in the vertical direction. The upper and lower insertion bars 53 are connected by a bar to increase the strength.
In addition, a cushion material 54 that absorbs an impact or the like is attached so as to cover the skeleton 52. The cushions 54 are provided symmetrically before and after the backrest 5. That is, the backrest part 5 is manufactured symmetrically in the front and rear, and can be attached to the rear standing part 34 with the front and back reversed.
[0035]
As shown in FIGS. 5 and 7, the rear engagement portion 42 in the seat portion 4 has a cylindrical shape into which the rear support rod 51 can be inserted. The rear engagement portion 42 is formed by sewing a synthetic fiber sheet material into a cylindrical shape.
Further, as shown in FIG. 6, in the state where the backrest 5 is attached to the side frame 3, the rear support bar 51 is disposed at a position higher than the height at which the side support plate 31 is disposed. Yes.
[0036]
Next, a method for attaching and detaching the backrest 5 will be described.
Here, a method of attaching the backrest 5 to the side frame 3 will be described. In addition, what is necessary is just to perform in the reverse order to the method of attaching about the method of removing the backrest part 5 from the side frame part 3. FIG.
[0037]
First, as shown in FIG. 10A, the seat portion 4 is attached to the side frame portion 3 by fixing the fixing band 44 to the fixing portion 315 (see FIG. 6) of the bracket 31.
Next, as shown in FIG. 10 (b), the backrest portion 5 and the rear support bar 51 thereof are engaged with the rear engagement portion 42 of the seat portion 4. At this time, the rear support bar 51 is cantilevered from one side of the main body 50 of the backrest 5 and can be easily engaged. Further, since the backrest 5 is manufactured symmetrically in the front and back, it can be engaged from either the left or right side of the seat 4 by reversing the front or back of the backrest 5.
[0038]
Next, as shown in FIG. 11A, the insertion rod 53 in the backrest 5 is inserted into the opening 342 of the notch 341 in the rear standing part 34. Thereafter, as shown in FIG. 11 (b), the backrest 5 is slid downward so that the insertion rod 53 is accommodated in the accommodating portion 343 in the notch 341. Thus, the backrest part 5 can be attached to the side frame part 3.
[0039]
Next, the usage method of the transfer device 1, especially the user's getting on and off method will be exemplified.
The user who uses the transfer device 1 of the present example is mainly a bedridden elderly person or a disabled person who cannot get up by himself. Therefore, these users usually sleep on the bed 81 in many cases. Therefore, here, a method of getting on and off the user between the bed 81 and the transfer device 1 will be described.
[0040]
Hereinafter, a case where a user is placed on the transfer device 1 from the bed 81 will be described.
First, as shown in FIG. 12A, the seat 4 is laid avoiding the place where the user is on the bed 81 where the user is sitting or sleeping. And as shown in FIG.12 (b), a user is made to sit on the said seat part 4 or to sleep.
Here, instead of placing the user on the seat portion 4, the seat portion 4 may be inserted under the user sitting on the bed 81 or sleeping.
[0041]
Next, as shown in FIG. 12 (c), the assistant places the transfer device 1 with its rear facing the bed 81. Then, the transfer device 1 is moved backward so that a portion of the base portion 2 behind the upright portion 32 sinks under the bed 81. At this time, the handle portion 6 can be fixed to the use position 611.
[0042]
Next, as shown in FIG. 13A, the side engaging portion 441 in the seat portion 4 is fixed to a fixing portion 315 provided on the side support plate 31 (see FIG. 6).
Then, the rear support bar 51 provided on the backrest portion 5 is engaged with the rear engagement portion 42 of the seat portion 4. Further, the backrest part 5 is attached to the side frame part 3 so that the insertion rod 53 is inserted into the notch part 341 provided in the rear standing part 34 (see FIG. 6).
[0043]
Next, as shown in FIG. 13B, the assistant steps on the stepping portion 71 of the tipping bar 7 while slightly lifting the user's body and reducing the load applied to the seat portion 4 by the user ( 1 and 4 (b)). At this time, since the tipping bar 7 is engaged with the lock release lever 323, the lock release lever 323 is released, and the lift mechanism is unlocked. Therefore, the side frame portion 3 extends upward and the seat portion 4 rises.
[0044]
Then, the transfer device 1 is moved forward and separated from the bed 81. Also at this time, the handle portion 6 can be fixed to the use position 611 and used.
Thereafter, the assistant moves the user to an arbitrary place by holding the hand-held bar 35 (see FIG. 6) provided behind the side frame portion 3.
[0045]
Hereinafter, a case where the user is lowered from the transfer device 1 to the bed 81 will be briefly described. Basically, the reverse order of the method for placing the transfer device 1 from the bed 81 may be performed.
[0046]
First, as shown in FIG. 14A, the assistant moves the transfer device 1 backward such that a portion of the base portion 2 behind the upright portion 32 sinks under the bed 81.
Next, as shown in FIG. 14B, the assistant steps on the stepping portion 71 of the tipping bar 7 (see FIGS. 1 and 4B). Therefore, the side frame portion 3 is contracted downward, and the seat portion 4 is lowered.
[0047]
Next, as shown in FIG. 15 (a), after the backrest 5 is removed from the insertion bar 53 from the notch 341, the rear support bar 51 is extracted from the rear engagement part 42, It removes from the side frame part 3 (refer FIG. 6).
Next, the side engaging portion 441 in the seat portion 4 is removed from the fixed portion 315 (see FIG. 6).
[0048]
Then, the transfer device 1 is moved forward and separated from the bed 81. At this time, as shown in FIG. 15B, since the weight of the user is on the seat portion 4, the user and the seat portion 4 remain on the bed 81.
Thereafter, the user is moved to sleep on the bed 81.
[0049]
Next, the effect of this example will be described.
In this example, the backrest 5 is detachable from the rear of the rear standing portion 34. Therefore, for example, when a user gets on and off between the transfer device 1 and the bed 81 or the like, the rear portion of the transfer device 1 can be opened by removing the backrest portion 5. Therefore, the user can easily get on and off between the transfer device 1 and the bed 81 or the like.
[0050]
Further, the backrest 5 has an insertion rod 53, and the rear standing part 34 has a notch 341. The backrest 5 can be attached to the side frame 3 by engaging the insertion rod 53 with the notch 341. This engagement is performed by engaging the insertion rod 53 with a notch 341 partially formed in the rear standing portion 34. Therefore, the backrest part 5 can be easily attached to and detached from the side frame part 3.
[0051]
By the way, when the user is put on the transfer device 1, first the user is seated on the seat portion 4, and then the backrest portion 5 is attached. At that time, a user is seated on the seat portion 4 of the transfer device 1. Therefore, it becomes an obstacle when the user attaches the backrest part 5. However, as described above, the insertion rod 53 can be easily engaged with the notch 341 from the rear of the transfer device 1. Therefore, when attaching the backrest part 5 to the side frame part 3, a user does not become an obstacle. Therefore, the backrest part 5 can be easily attached to the side frame part 3.
[0052]
When the user is lowered from the transfer device 1, the backrest 5 is removed while the user is sitting on the seat 4. At that time, a user is seated on the seat portion 4 of the transfer device 1. Therefore, it becomes an obstacle when the user removes the backrest 5. However, as described above, the insertion rod 53 can be easily removed from the notch 341 from the rear of the user. Therefore, when removing the backrest part 5 from the side frame part 3, a user does not become an obstacle. Therefore, the backrest part 5 can be easily detached from the side frame part 3. Therefore, the backrest 5 can be easily attached and detached.
[0053]
Further, the backrest part 5 has the skeleton part 52. Therefore, the backrest part 5 acts as a frame for maintaining the strength of the transfer device 1 spanned between the pair of side frame parts 3 behind the pair of side frame parts 3. Therefore, it is possible to suppress the deflection between the side frame portions 3 that occurs when the user is seated on the transfer device 1. Therefore, the rigidity of the transfer device 1 can be increased.
[0054]
Further, since the notch 341 has the opening 342, the insertion rod 53 can be easily inserted from the rear of the transfer device 1 through the opening 342.
The notch 341 has the storage part 343. Since the storage portion 343 is located below the opening 342, the insertion rod 53 is supported by the storage portion 343 after the insertion rod 53 is inserted from the opening 342. Therefore, it is possible to prevent the insertion rod 53 from being carelessly detached from the storage portion 343 and the backrest portion 5 from being detached from the side frame portion 3.
When the backrest 5 is removed, the engagement between the insertion rod 53 and the notch 341 can be easily removed by lifting the backrest 5 obliquely upward. Therefore, the backrest part 5 can be easily attached to and detached from the side frame part 3.
[0055]
Further, the insertion rod 53 and the notch 341 are provided at two positions on the left and right sides, respectively. Therefore, the backrest part 5 can be stably attached to the side frame part 3. Therefore, the strength of the attachment of the backrest part 5 is increased, and the user can lean on the backrest part 5 even if it is stable.
[0056]
Moreover, the backrest part 5 is manufactured symmetrically at the front and back, and has a rear support bar 51 at either the left or right end. Therefore, the rear support bar 51 can be engaged with the rear engagement portion 42 from either the left or right side of the seat portion 4.
For this reason, the user can lean against the two backrest surfaces 541 (see FIG. 9B) by changing the front and back of the backrest 5 and attaching it to the side frame 3. Therefore, the consumption of the backrest surface 541 can be reduced to about half of the normal amount.
[0057]
As shown in FIG. 16, the insertion rod 53 and the notch portion 341 may be provided reversely between the backrest portion 5 and the rear standing portion 34, respectively. That is, the insertion rod 53 may be provided in the rear standing part 34 and the notch part 341 may be provided in the backrest part 5. At this time, the opening portion 342 is provided in the backrest portion 5, but the storage portion 343 is positioned above the opening portion 342.
[0058]
As shown in FIG. 17A, the opening 342 in the notch 341 may be formed by opening the upper part of the rear standing part 34.
In addition, as shown in FIG. 17B, the shape of the notch 341 may be that the opening 342 and the storage portion 343 are integrally formed. At this time, the rear of the notch 341 is opened. Therefore, a detachment prevention mechanism 345 using, for example, a spring may be provided so that the rear side is closed after the insertion rod 53 is inserted into the notch 341.
[0059]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a transfer device in which the backrest portion can be easily attached and detached, and the user can easily get on and off by opening the back of the user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a transfer device in an embodiment.
FIG. 2 is a side view showing a transfer device in the embodiment.
FIG. 3 is a front view showing a transfer device in the embodiment.
4A and 4B are diagrams showing a transfer device in the embodiment, where FIG. 4A is a plan view showing an upper side, and FIG. 4B is a plan view showing a base portion.
FIG. 5 is a perspective view showing a seat portion and a backrest portion in the embodiment.
FIG. 6 is a side view showing a seat portion and a backrest portion in the embodiment.
FIG. 7 is a front view showing a seat portion and a backrest portion in the embodiment.
FIG. 8 is a plan view showing a rear standing portion in the embodiment.
FIGS. 9A and 9B are diagrams showing a backrest portion in the embodiment, and FIG. 9A is a front view, and FIG. 9B is a side view.
FIGS. 10A and 10B are diagrams showing a method for attaching and detaching a backrest part in an embodiment, and FIG. 10A shows a state where a seat part is attached, and FIG. 10B shows a state where a rear support bar is engaged with a rear engagement part. Figure.
11A and 11B are diagrams showing a method for attaching and detaching a backrest part in an embodiment, and FIG. 11A is an explanatory diagram showing a state in which an insertion rod is inserted into an opening, and FIG.
FIGS. 12A and 12B are diagrams showing a method for placing a user on a transfer device from a bed in the embodiment, where (a) a seat portion is laid on the bed, and (b) a user is seated on the seat portion. (C) Explanatory drawing which shows the state which is moving back the transfer device.
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing a method for putting a user on a transfer device from a bed in the embodiment, where (a) a seat part and a backrest part are attached, and (b) a state where the seat part is raised. Figure.
FIGS. 14A and 14B are diagrams illustrating a method for lowering a user from a transfer device to a bed in the embodiment, where (a) the transfer device is retracted, and (b) the seat portion is lowered.
FIGS. 15A and 15B are diagrams showing a method of lowering a user from a transfer device to a bed in the embodiment, wherein (a) the backrest portion is removed from the transfer device and the transfer device is advanced; and (b) the transfer device. Explanatory drawing which shows the state which left | separated from the bed.
16A is a front view and FIG. 16B is a side view when the insertion rod is provided in the rear standing portion and the notch portion is provided in the backrest portion in the embodiment.
FIG. 17 is a diagram showing another rear erection part in the embodiment, and (a) when the opening is formed by opening the upper part of the rear erection part, (b) the opening and the storage part are Explanatory drawing which shows the case where it forms integrally.
[Explanation of symbols]
1. . . Transfer,
2. . . Base part,
21. . . Moving wheels,
3. . . Side frame,
34. . . Rear standing part,
341. . . Notch,
342. . . Aperture,
343. . . Storage section,
4). . . Seat part,
5). . . Backrest,
50. . . Body part,
51. . . Back support rod,
53. . . Insertion rod,

Claims

A base portion having a wheel for movement, a pair of left and right side frame portions erected from the base portion, a seat portion detachably disposed between the side frame portions, and a rear portion of the seat portion; A transfer with a backrest,
The backrest portion includes a body portion that can be rested, an insertion rod that protrudes from both left and right ends of the body portion, and a rear support rod that supports the rear of the seat portion , while the side frame A pair of rear standing parts for supporting the backrest part is provided at the rear of the part, and the rear standing part has a notch for engaging with the insertion rod,
And the said backrest part is provided so that attachment or detachment is possible from the back of the said back standing part, The transfer device characterized by the above-mentioned.

2. The transfer according to claim 1, wherein the notch has an opening for inserting the insertion rod in a rear upper part and a storage part located below the opening. vessel.

3. A transfer device according to claim 1, wherein a plurality of said insertion rods and said notches are provided on both the left and right sides.

The backrest part according to any one of claims 1 to 3, wherein the backrest part is manufactured symmetrically in front and back, and can be attached to the rear standing part with the front and back reversed. A transfer device.

A base portion having a wheel for movement, a pair of left and right side frame portions erected from the base portion, a seat portion detachably disposed between the side frame portions, and a rear portion of the seat portion; A transfer with a backrest,
The front part of the seat part is supported by the side frame part, and the rear part thereof is supported by a rear support bar provided on the backrest part,
The transfer device according to claim 1, wherein the backrest portion is detachably provided on the side frame portion.

The transfer device according to any one of claims 1 to 5, wherein the rear support bar is cantilevered at one of left and right ends of the backrest.