JP4373054B2 - Aqueous suspension pesticide composition - Google Patents

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JP4373054B2 JP2002192926A JP2002192926A JP4373054B2 JP 4373054 B2 JP4373054 B2 JP 4373054B2 JP 2002192926 A JP2002192926 A JP 2002192926A JP 2002192926 A JP2002192926 A JP 2002192926A JP 4373054 B2 JP4373054 B2 JP 4373054B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定に分散懸濁された水難溶性の農薬成分と水中解離性の水溶性農薬成分とを含む水性懸濁農薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、農薬の効力増強において2種以上の農薬成分を配合した懸濁形態の農薬組成物、例えば水溶性農薬成分と水難溶性農薬成分とを含む懸濁形態の農薬組成物の研究開発が行われている。しかしながら、水溶性農薬成分の水中解離性が高い場合には、水難溶性農薬成分が塩析により農薬組成物中で凝集現象を起こす傾向がある。また、上記の農薬組成物は水に希釈して散布するため、散布液が標的とする生物に対して展着できるように濃縮状態の組成物中にノニオン界面活性剤(例えば、ノニルフェノール系界面活性剤、オクチルフェノール系界面活性剤、ラウリル系又はオレイル系等の脂肪族界面活性剤、あるいはソルビタン系ノニオン界面活性剤等)を配合することが望ましいが、ノニオン界面活性剤を添加した場合には農薬組成物から散布液を調製する際の水希釈性に問題が生じる場合があり、このような農薬組成物は懸濁分散性にも劣るため強制攪拌が必要になるという問題がある。さらに、所望の希釈液を調製しても、時間経過により懸垂性が維持されずに容器底部に疎水性農薬成分の沈降や凝集沈殿が生じることがあり、濃縮状態の農薬組成物においても経時による粒子成長が速く、品質及び効力に問題が生じる場合もある。このような問題を解決するためには、ノニオン系界面活性剤添加量を低減化させ、分散性に優れたアニオン界面活性剤を添加することが望まれるが、それでは展着性及び生物効果に劣る農薬組成物となってしまう。
【0003】
一般に、水性懸濁農薬組成物では、少量の添加で効率的にチキソトロピー性を付与できる有機高分子増粘剤(例えばキサンタンガム等のアニオン性高分子)を添加することにより、製剤中の分散粒子の沈降を抑制している。しかしながら、水解離性の農薬成分を含む農薬組成物を製造する場合には、充分量の水解離性農薬成分を添加すると増粘剤により付与されたチキソトロピー性が阻害され、組成物の懸濁安定性が損われてしまうという問題がある。また、農薬の有効性を高めるために市販の除草剤に配合されている三級アミン系界面活性剤やカチオン界面活性剤を上記の組成物に充分量添加した場合には、これらの成分がアニオン性高分子と化学的反応を起こし、増粘剤としての作用がほとんど消失するという問題もある。さらに、カチオン界面活性剤を添加して安定な水性懸濁農薬組成物を得たとしても、この組成物を水で希釈して散布液とした場合には、懸濁された農薬成分が時間とともに塩析又は凝集し、懸濁安定性が低下して沈降や凝集沈澱などを生じてしまうという問題もある。このような場合、散布液の含量偏析による散布むらや、沈降凝集物によるスプレーの閉塞を起こしかねない。
【0004】
一方、2種以上の異なる農薬成分あるいは2種以上の形態の農薬成分を含む懸濁状の農薬組成物に関する技術が多数報告されている。例えば、特開昭63−310801号公報には、アルキルエーテルサルフェートとエトキシル化脂肪アルコール及びスルホコハク酸半エステルとの組合わせを含有する水性混合農薬組成物が開示されており、界面活性剤としてアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との組み合わせが開示されている。特開昭63−22002号公報には、芳香族系有機溶媒、水、及び界面活性剤を含む組成物が開示されている。この組成物は、界面活性剤としてフェニルスルホネート塩、エトキシル化アルキル(またはポリアリール)フォスフェート、エトキシル化酸性燐酸エステル及びアルキルフェノールポリグリコールエーテル誘導体を必須成分とする油中水型乳濁混合農薬組成物であり、この公報にはアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との組み合わせが開示されている。特開平2−17104号公報には、シマジン、ジウロン、又はグリホサートから選ばれる農薬成分、及びブロックポリマー、スパン、エトキシル化脂肪族アミンであるノニオン界面活性剤を含有する農薬組成物が開示されている。
【0005】
特開平2−295907号公報には、溶媒として有機溶媒又は水性有機溶媒を用いた油性懸濁形態の農薬組成物が開示されているが、この組成物には有機溶媒が必須成分として数十%含まれている。また、水溶性の農薬成分は溶媒中で不溶形態を取っており、組成物には硝酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等の無機アンモニウム塩が配合されている。特開平3−34901には、アルキルジアミンタイプの3級アミン系界面活性剤、及び上記特開平2−295907号公報に開示されたものと同様の無機アンモニウム塩を含む水溶液からなる液体除草剤組成物が開示されている。特開平3−24004号公報には、特定の水難溶性農薬成分、及び界面活性剤として硫酸塩、硫酸エステル塩系のアニオン界面活性剤を含む農薬組成物が開示されている。特開平3−501846号公報には、分散相にラテックスを含有する混合懸濁農薬組成物が開示されている。特開平4−288002号公報には、有機溶媒を使用した水中油型混合懸濁農薬組成物が開示されている。特開平5−502444号公報には、硫酸エステル系アニオン界面活性剤を含む農薬組成物が開示されている。
【0006】
特開平5−201815号公報、特開平7−242510号公報、及び特開平11−292717号公報には、ノニオン界面活性剤を使用した懸濁農薬組成物が開示されている。特公平4−4282号公報には、低融点(例えば40℃程度)の農薬成分を有機溶媒と混合した水中油型懸濁農薬組成物が開示されている。特開平9−241111号公報及び特開平9−124421号公報には、水難溶性農薬成分を配合した水性エマルション型懸濁農薬組成物が開示されており、乳化剤としてノニオン界面活性剤の使用が開示されている。特開平7−89817号公報、10−147501号公報、及び特公平6−2647号公報には、ノニオン性界面活性剤あるいはアニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とを使用した水中懸濁型除草剤が開示されている。この組成物では、カチオン界面活性剤は組成物の物理化学的性質を調整するために添加されており、しかも添加量は1%に満たない僅かな量であり、生物効力を増強させるために用いられたものではない。また、この組成物では、チキソトロピー付与剤としてキサンタンガムなどの有機高分子電解質が用いられている。
【0007】
特開平8−333204号公報には、ノニオン界面活性剤を添加することにより農薬の効力を増強させる技術が開示されている。特開2001−122705号公報には、ヒュームドシリカとクレーまたはポリサッカライドガムとの混合物を増粘剤として含む除草剤組成物が開示されている。特開2001-328902号公報には、水難溶性除草活性成分、水易溶性除草活性成分、及びアニオン性水溶性高分子を含有し、水難溶性除草活性成分が固体微粒子として組成物中に懸濁された水性懸濁状除草剤組成物が開示されている。特開2001-328907号公報には、アニオン性水溶性高分子を含む水性除草剤組成物が開示されており、アニオン性水溶性高分子としては、例えばアラビアガム、ザンサンガム、ローカストガム、アルギン酸、アルギン酸の塩、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースの塩またはリグニンスルホン酸塩などが開示されている。特表2001−524496号公報は農薬成分の安定な液体配合物の製造を可能にする界面活性剤系に関する技術が開示されている。この界面活性剤系は、塩基性共界面活性剤及び酸性リン酸エステルから選ばれるアニオン界面活性剤の混合物からなり、液体水性又は水性有機配合物であって、好ましくはマイクロエマルジションの形態の有機及び水性の相からなる配合物の製造に用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、2種の形態の農薬成分を同一組成物中に含む物理化学的な安定性に優れた農薬組成物であって、標的とする生物に対して最大の効果を発揮することができるようにカチオン界面活性剤を充分量加えることができる組成物を提供することにある。より具体的には、2種の形態の農薬成分を含む懸濁状の組成物において生じる農薬成分の凝集や、水希釈液の調製時における水希釈性、分散性、及び懸垂性の悪化などの問題、あるいは組成物中での経時による粒子成長の問題を解決した農薬組成物を提供することが本発明の課題である。本発明の上記課題のひとつは、水希釈時の分散性及び懸濁安定性に優れ、組成物のチキソトロピー性及び水希釈液の生物体に対する展着性及び有効性に優れた農薬組成物を提供することであり、他の課題は、疎水性農薬成分の分散粒子の成長が抑制されており、高温時における分散粒子の凝集の問題のない水性懸濁農薬組成物を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、2種の形態の農薬成分を含む組成物においてチキソトロピー性を付与する物質として無機鉱物、好適にはベントナイト、特に精製ナトリウムベントナイトなどが優れた効果を有していること、及び増粘剤として無機鉱物を用い、例えばポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ゼラチン、酵素変性デキストリン、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、化工澱粉、又はニカワなどの水溶性高分子を組成物に配合することにより、上記の望ましい特性を備えた農薬組成物を提供できることを見出した。本発明は上記の知見を基にして完成されたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、水性懸濁農薬組成物であって、下記の成分:
(a)水への溶解度が20℃において5w/w%以上である塩の形態の1又は2以上の第一農薬成分;
(b)水への溶解度が20℃において1w/w%以下であり、最大粒子径が20ミクロン未満である1又は2以上の第二農薬成分;
(c)無機鉱物からなる群から選ばれる1又は2以上の増粘剤;
(d)1又は2以上の水溶性高分子;及び
(e)組成物100質量部に対して0.1〜5質量部の1又は2以上のアニオン界面活性剤
を含み、
(f)20℃における組成物の粘度が回転数30rpmで200〜850mPa・sである農薬組成物を提供するものである。この水性懸濁農薬組成物は殺菌、除草、及び/又は殺虫用の農薬組成物として用いることができる。
【0011】
本発明の好ましい態様によれば、上記増粘剤がベントナイト、サポナイト、セピオライト、スメクタイト、及びラポナイトからなる群から選ばれる1又は2以上の増粘剤である上記の農薬組成物;水溶性高分子がポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースからなる群から選ばれる1又は2以上の水溶性高分子である上記の農薬組成物;組成物100質量部に対して0.1〜15質量部の割合でさらに1又は2以上のカチオン界面活性剤を含む上記の農薬組成物;第一農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合で含み、かつ第二農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合で含む上記の水性懸濁農薬組成物;増粘剤を組成物100質量部に対して0.1〜1.0質量部の割合で含む上記の水性懸濁農薬組成物;及び水溶性高分子を組成物100質量部に対して0.1〜2.0質量部の割合で含む上記の水性懸濁農薬組成物が提供される。
【0012】
さらに好ましい態様によれば、増粘剤がベントナイト、より好ましくはナトリウムベントナイトである上記の水性懸濁農薬組成物;水溶性高分子がポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、及びセラチンからなる群から選ばれる1又は2以上の水溶性高分子である上記の水性懸濁農薬組成物;第一農薬成分が、エンドタールの塩、MCPBの塩、グリホサートの塩、ビアラホスの塩、マレイン酸ヒドラジドの塩、パラコートの塩、2、4−ジクロロフェノキシ酢酸の塩、フルプロパネート塩、ヒドロキシイソキサゾール塩、及び亜リン酸の塩からなる群から選ばれる農薬成分である上記の水性懸濁農薬組成物;組成物100質量部に対して10質量部以下の割合のプロピレングリコールを含む上記の水性懸濁農薬組成物;組成物100質量部に対して0.1〜1.0質量部の割合のシリコン系消泡剤及び/又はアセチレンジオール系消泡剤を含む上記の水性懸濁農薬組成物が提供される。上記の各水性懸濁農薬組成物は、好ましくは、該水性懸濁農薬組成物2gを3°硬水500mlに加えて1分間に30回激しく倒立して振り混ぜた後の懸垂度試験器による沈降量が2時間経過においても0.3ml以下であるように調製される。
【0013】
本発明の特に好ましい態様によれば、水性懸濁農薬組成物であって、下記の成分:
(1)水への溶解度が20℃において10w/w質量%以上である塩の形態の1又は2以上の第一農薬成分;
(2)水への溶解度が20℃において0.5w/w質量%以下である1又は2以上の第二農薬成分;
(3)組成物100質量部に対して0.1〜1.0質量部の割合のナトリウムベントナイトである増粘剤;
(4)組成物100質量部に対して0.1〜2.0質量部の割合のポリビニルアルコール、ゼラチン、及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1又は2以上の水溶性高分子;
(5)組成物100質量部に対して0.1〜4.0質量部のアニオン界面活性剤;
(6)組成物100質量部に対して5.0〜15.0質量部のカチオン界面活性剤;及び
(7)水
を含み、
(8)20℃における組成物の粘度が回転数30rpmで200〜850mPa・sである農薬組成物が提供される。この農薬組成物は好ましくは除草用の農薬組成物として提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
第一農薬成分は、水中で解離することができる塩型の形態を有しており、かつ20℃における水溶解度が5w/w%以上である農薬成分から選ばれるが、上記の性質を満足する限り、その種類は特に限定されない。除草剤としては、例えば、グリホサート塩、グルホシネート塩、ビアラホス塩、テトラピオン塩、MCPB酸塩、エンドタール塩、ベンタゾン塩、ジカンバ塩、ビアラホス塩、ジクワット塩、パラコート塩、アシュラム塩、マレイン酸ヒドラジド塩、アシフルオルフェン塩、2、4−ジクロロフェノキシ酢酸塩、2、4−DB塩、ダラポン塩、ジクロルプロプ−P塩、ピクロラム塩、メコプロプ塩、アンモニウムスルファメイト、ビスピリバック塩、ボラックス、クロルメコートクロライド、クロロ酢酸塩、クロキシフォナック塩、ジメチルアルシニックアシッド塩、ジクワット塩、硫酸銅、フルカルバゾン塩、ホサミン塩、インドスルフロンメチル塩、MCPA塩、メコプロップ塩、メピコートクロライド、メチルアルドニックアシッド塩、ナプタラム塩、ピリミノバックメチル塩、ピリチオバックメチル塩、ソディウムクロレートなどを挙げることができる。殺菌剤としては、例えば、カルシウムポリスルファイド、硫酸銅、ジクロロプロップ塩、ジフェンゾクワットメチルヅスルファイド、ジフェニルアミン塩、ドディン塩、ホセチルアルミニウム、グラザチン塩、GY−81塩、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、ヒメキサゾール塩、イミノクタジン塩、カスガマイシン塩酸塩、メタマム塩、ミルディオマイシン塩、ナバム、2−フェニルフェノール塩、プロパモカルブハイドロクロライド、ストレプトマイシン塩などを挙げることができる。殺虫剤としては、例えば、スルコフロン塩を挙げることができる。もっとも第一農薬成分は上記に具体例を示したものに限定されることはない。第一農薬成分としては単独の農薬成分を用いてもよいが、2種以上を混合して用いることもできる。2種以上の農薬第一成分を用いる場合には混合比は任意に選択することができる。
【0015】
第二農薬成分は、水に対する溶解度が1w/w%以下の農薬成分から選択されるが、上記の溶解度を満足する限り、その種類は特に限定されない。第二農薬成分は水に分散可能な農薬成分であることが好ましい。除草剤としては、例えば、アセトクロル、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アラクロル、アメトリン、アミカルバゾン、アミドスルフロン、アンシミドール、アニロホス、アシュラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンフルナリン、ベンフレセート、ベノクサコール、ベンスルフロンメチル、ベンスライド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、6−ベンジルアミノプノプリン、ビフェノックス、ビラナフォス、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミフォス、ブトラリン、ブトロキシジン、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カフェントラゾンエチル、クロランベン、クロルブロムロン、クロルフルレノールメチル、クロリダゾン、クロリムロンエチル、クロロトルロン、クロロプロファム、クロルスルフロン、クロルタールジメチル、クロルチアミド、シニドンエチル、シンメスリン、シノスルフロン、クレソジン、クロディナホッププロパギル、クロフェンセット、クロマゾン、クロメクロップ、クロプロップ、クロピラリド、クロキントセットメチル、クロランスラムメチル、クミルロン、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジン、シハロホップブチル、ダイムロン、デスメヂファム、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルミド、ジクロロプロップP、ジクロルホップメチル、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロル、ジメタメスリン、ジメテナミド、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジチオピル、ジウロン、DNOC、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラニン、エタメットスルフロンメチル、エトフメセート、エトキシスルフロン、エトベンザニド、フェノキサプロップPエチル、フェントラザアミド、フェニュロン、フラムプロップM、フラザスルフロン、フロラスラム、フルアジホップブチル、フルアジホップPブチル、フルアゾレート、フルクロラリン、フルフェナセット、フルメツラム、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルメチュロン、フルオロギルコフェンエチル、フルラゾール、フルレノール、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルピリミドール、フルタモン、フルチアセットメチル、フルキソフェニム、ホメサフェン、ハロスルフロンメチル、ハロキシホップ、ヘキサジノン、イマザメタベンズメチル、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、イナベンフィド、インダノファン、イオキシニル、イソプロチュロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPAチオエチル、MCPBエチル、メフェナセット、メフェンピルジエチル、メソトリオン、メタミトロン、メタラザクロル、メタベンズチアズロン、メチルダイムロン、メトベンズロン、メトブロムロン、メトラクロル、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メツルフロンメチル、モリネート、ナプロアニリド、ナプロパミド、ネブロン、ニコスルフロン、ノルフラゾン、オルベンカルブ、オリザリン、オキサベントリニル、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキシフルオルフェン、ペブレート、ペンディメタリン、ペンタクロロフェノール、ペンタノクロール、ペントキサゾン、フェンメディファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピペロフォス、プレチラクロル、ピリミスルフロンメチル、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニルプロキザホップP、プロパジン、プロファム、プロピソクロル、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラフルフェンエチル、ピラゾニレート、ピラゾスルフロンエチル、ピラゾキシフェン、ピリベンゾキシジン、ピリブチカルブ、ピリデート、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、リムスルフロン、セトキシジン、シヅロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルフォメチュロンメチル、スルホスルフロン、テブタム、テブチウロン、テプラロキシジム、テブラシル、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テニルクロール、チアゾピル、チフェンスルフロンメチル、チオベンカルブ、チオカルバジル、トラルコキシジム、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロンメチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフルラニン、トリフルスルロンメチル、ベルノレートなどを挙げることができる。
【0016】
第二農薬成分として用いられる殺菌剤としては、例えば、アザコナゾール、アゾキシストロビン、バシルスサブティルス、バナラキシル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラスティシシディンS、ブロムコナゾール、ブピリメイト、カプタフォール、カプタン、カルベンダジン、カルボキン、カルプロパミド、キノメチノナット、クロロタロニル、クロゾリネート、コッパーハイドロオキサイド、コッパーオクタノエート、コッパーオキシクロライド、酸化銅、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロッディニル、ジクロフラニド、ジクロロフェン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフルメトリン、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジノブトン、ジノカップ、ジチアノン、ドデモルフ、エディフェンフォス、エピコナゾール、エタボキサム、エチリモール、エトキシクイン、エトリジアゾール、フェモキサゾン、フェナミドン、フェナミモール、フェブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェピクロニル、フェンプロパスリン、フェンプロピモルフ、ファーバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルディオキソニル、フルオロイミド、フルキンコナゾール、フルジラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、ホルペット、フベリダゾール、フララキシリル、フラメトピル、ヘキサクロルベンゼン、ヘキサコナゾール、シアゾファミド、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、イプロベンフォス、イプロディオン、イプロバリカルブ、イソプロチオレイン、クレゾキシンメチル、マンコゼブ、マネブ、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メタコナゾール、メタスルフロカルブ、メチラム、メトミノストロビン、ミクロブタニル、ニトロタールイソプロピル、ニュアリモル、オフレイス、オキサジキシル、オキシンコッパー、オキシポコナゾールフマレート、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、フタリド、ピコキシストロビン、ピペラリン、プロベナゾール、プロクロラッズ、プロシミドン、プロジアミン、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾフォス、ピリフェノックス、ピリメタニル、キノキシフェン、シルチオファム、シプロキサミン、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネートメチル、チラム、トルクロフォスメチル、トニルフルアニド、トリアジメフォン、トリアジメノール、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリフォリン、トリチコナゾール、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミドを挙げることができる。
【0017】
第二農薬成分として用いられる殺虫剤としては、例えば、アバメクチン、ミルベメクチン、アセタミプリド、アクリナスリン、アラニカルブ、アルディカルブ、アレスリン、アミトラズ、アザディラキチン、アザメチオホス、アジンホスメチル、アジンホスエチル、バシルススファエリカス、バシルスチューリンゲンシス、バンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベノミル、ベンスルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、ブトカルボキシン、ブトキシカルボキシン、カデュサフォス、カルバリル、カルボスルフラン、カルボスルファン、カルタップ、クロルデイン、クロレトキシホス、クロルフェナプリル、クロルフェンビフォス、クロルフルアズロン、クロルメフォス、クロルピリホス、クロマフェノジド、クロルピリフォスメチル、クロチアニジン、コウマフォス、シアノフォス、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、サイパーメスリン、シフェノトリン、シロマジン、デルタメスリン、デメトンSメチル、ヂアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトフォス、ジシクラニル、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンフォス、ジスルフォトン、エマメクチン、エンペントリン、エンドスルファン、EPN、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトプロフォス、エトフェンプロックス、ファンファール、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパスリン、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロニル、フルシクロクスロン、フルシスリネート、フルフェノクスロン、フルメスリン、フルメトラニン、フルバリネート、ホルメタネート、ホスチアゼート、フラチオカルブ、フリラゾール、ハロフェノジド、ヘプタクロル、ヘプテノフォス、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、ヒドロプレン、イミダクロプリド、イミプロスリン、インドキサカルブ、イソフェンフォス、イソプロカルブ、イソキサチオン、キノプレン、ルフェヌロン、マラチオン、メカルバム、メタミドフォス、メチダチオン、メチオカルブ、メソプレン、メトキシクロル、メトキシフェノジド、メトルカルブ、メビンフォス、モノクロトフォス、ナレッド、ニコチン、ニテンピラム、ノバルロン、オメトエート、オキシデメトンメチル、パラチオン、パラチオンメチル、パーメスリン、フェノトリン、フェンゾエート、フォレート、フォサロン、フォスメット、フォスファミドン、フォキシミン、ピリミカルブ、ピリミフォスメチル、プロフェンフォス、プロパフォス、プロペタムフォス、プロチオフォス、ピメトロジン、ピラクロフォス、ピレスリン、ピリダベン、ピリダフェノチオン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルフォス、レスメスリン、ロテノン、シラフルオフェン、スピノサッド、スルフルラミド、スルフォテップ、スルプロフォス、テブフェノジド、テブピリムフォス、テフルベンズロン、テフルスリン、テメフォス、テルブフォス、テトラクロルビンフォス、テトラメスリン、チアメトキサム、チオディカルブ、ティファノックス、チオメトン、トルフェンピラド、トラロメスリン、トランスフルスリン、トリアザメイト、トリアゾフォス、トリフルムロン、トリメタカルブ、XMC,キシリルカルブを挙げることができる。もっとも、第二農薬成分として用いられる農薬成分は上記に例示したものに限定されることはない。第二農薬成分としては単独の農薬成分を用いてもよいが、2種以上を混合して用いることもできる。2種以上の農薬第二成分を用いる場合には混合比は任意に選択することができる。
【0018】
本発明の農薬組成物における第一農薬活性成分と第二農薬活性成分との組み合わせの質量比は特に限定されず、農薬成分の種類により適宜選択することができる。例えば、第一農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合とし、第二農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合とすることができ、両農薬成分の合計質量は組成物100重量部に対して0.2〜60質量部の範囲であることが好ましい。また、本発明の組成物は農薬成分としては肥料成分を含んでいてもよい。例えば、無機リン酸塩、亜リン酸塩、カリウム塩、硫酸アンモニウム等を含んでいてもよい。これらの肥料成分は単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いることもできる。2種以上の肥料成分を用いる場合には、混合比は任意に選択することができる。
【0019】
増粘剤は農薬組成物にチキソトロピー性を付与する作用を有しており、無機鉱物からなる群から選択することができる。好ましくは、ベントナイト、サポナイト、セピオライト、スメクタイト、及びラポナイトからなる群から選ばれる増粘剤を用いることができる。ベントナイトとしては精製ベントナイトを用いることができ、ナトリウムベントナイトが好ましく、特に好ましいのは精製ナトリウムベントナイトである。本発明の農薬組成物は、20℃における組成物の粘度が回転数30rpmで200〜850mPa・s(本明細書において「〜」で示される数値範囲は下限及び上限の数値を含む)となるように調製される。
【0020】
水溶性高分子は、電解質である疎水コロイドを含む懸濁物を分散安定化する作用を有するものであればその種類は特に限定されないが、一般的には有機性及び非解離性の水溶性高分子を用いることができる。例えば、天然の水溶性高分子としては、馬鈴薯澱粉、甘藷澱粉、タピオカ澱粉、小麦澱粉、若しくはコーンスターチ等の澱粉類、蒟蒻、グアガム、若しくはローカストビーンガム等のマンナン類、フノリ、寒天等の海草類、トラガントガム、アラビアガム等の植物粘質物、デキストラン、レバン等の微生物粘質物、膠、ゼラチン、カゼイン、若しくはコラーゲン等の蛋白を用いることができる。半合成物である水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、又は可溶性澱粉、カルボキシメチル澱粉、若しくはカチオン化澱粉等の澱粉誘導体などを用いることができ、合成物である水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、又はメトキシエチレン無水マレイン酸共重合体などを用いることができる。通常は、固体状態の水溶性高分子を用いることができる。好ましい水溶性高分子として、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースセルロースからなる群から選ばれる水溶性高分子を用いることができる。水溶性高分子は1種を単独で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】
水溶性高分子の分子量は特に限定されないが、例えば、水溶性高分子としてポリビニルアルコールを用いる場合には、ケン化度が70〜100%、重合度が500〜2,000程度のものを用いることが好ましい。水溶性高分子としてポリビニルピロリドンを用いる場合には分子量が10,000〜400,000程度のものを用いることが好ましい。水溶性高分子は一般的に増粘剤としての作用を有する必要はなく、電解質である疎水コロイドを含む懸濁物の分散安定化に寄与できるものであればよい。本発明の農薬組成物において、水溶性高分子は、例えば水に対する溶解度が20℃で100ppm程度の農薬成分を懸濁状態で含む組成物を高温、例えば40〜54℃で保存した場合に生ずる粒子成長を抑制する作用を有する。また、農薬組成物の製造の際には、懸濁すべき農薬成分を添加するにあたり、予め水溶性高分子の水溶液を容器内に配置しておくことにより、第一農薬成分の添加時に生ずる懸濁物の凝集の問題を回避し、攪拌のみによって良好な物理化学的性質を有する組成物を製造することができる。
【0022】
本発明の農薬組成物に含まれるアニオン界面活性剤の種類は特に限定されないが、例えば、硫酸塩誘導体又はリン酸塩誘導体などを用いることができ、より具体的には、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、メチルタウリン酸塩、エーテルスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物塩、フェノールスルホン酸塩ホルマリン縮合物塩、エチレンオキサイド付加型アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、エチレンオキサイド付加型アルキルエーテル硫酸エステル塩、エチレンオキサイド付加型多環フェニルエーテル硫酸エステル塩、エチレンオキサイド付加アルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩、エチレンオキサイド付加ジスチリルフェニル燐酸エステル塩、エチレンオキサイド付加トリスチリルフェニル燐酸エステル塩、エチレンオキサイド付加アルキルエーテル燐酸エステル塩、エチレンオキサイド付加アルキルアリールエーテル燐酸エステル塩等などを用いることができる。エチレンオキサイド付加モル数は、例えば0〜5の範囲であり、塩としてはアンモニウム塩、イソプロピルアンモニウム塩、ナトリウム塩、又はカリウム塩などが好ましい。アニオン界面活性剤の添加量は特に限定されないが、例えば、農薬組成物の製造工程において、水難溶性の第二農薬成分を湿式粉砕で微細化する際の粉砕助剤として作用する量で用いることが好ましい。また、アニオン界面活性剤は、農薬組成物における分散性安定性及び水希釈液の分散性安定性を達成できる量で添加されていることが望ましい。
【0023】
本発明の農薬組成物には必要に応じてカチオン界面活性剤を添加することができる。カチオン界面活性剤としては、第1級アミン類、第2級アミン類、又は第3級アミン類である脂肪族アミン類が酸中和されたカチオン界面活性剤、エチレンオキサイド付加型脂肪族アミン類が酸中和されたカチオン界面活性剤、アルキルジアミン類が酸中和されたカチオン界面活性剤、エチレンオキサイドプロピレンオキサイド付加型アルキルアミン類が酸中和されたカチオン界面活性剤などを好ましく用いることができる。これらのアミン誘導体の酸中和に用いられる酸としては、例えば、スルホン酸、リン酸、若しくは塩酸などの無機酸、又はグルコン酸、乳酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、若しくはプロピオン酸等の低分子量の有機酸を用いることができる。これらの酸により予め中和処理を施されたカチオン界面活性剤が好ましい。また、第4級アミン類としてモノアルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライド、エチレンオキサイド付加型アルキルアンモニウムクロライドの添加も望ましい。疎水性部分としてヤシ油、牛脂、大豆油、硬化牛脂由来の疎水性基、あるいはカプリル基、ステアリル基、ラウリル基、オレイル基、ミリスチル基、ステアリル基、又はセチル基等の炭素数6〜20の疎水基が好ましい。また、カチオン界面活性剤に付加されているエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイドの付加モル数は0〜30であることが好ましい。本発明の農薬組成物に用いられるカチオン界面活性剤の添加量は特に限定されないが、農薬組成物の物理化学的安定性を改善することができ、かつ農薬組成物から調製される水希釈液が標的生物体に充分に展着でき、農薬作用を高めることができるような量で添加されていることが望ましい。例えば、カチオン界面活性剤は組成物100質量部に対して15質量部までの範囲で添加できる。
【0024】
本発明の農薬組成物には、上記の成分に加えて、必要に応じて組成物の物理化学的性質を最適化させるために用いられる1又は2種以上の成分を添加することができる。このような成分としては、例えば、ノニオン界面活性剤を挙げることができる。より具体的には、糖エステル系、脂肪酸エステル系、植物油系、アルコール系、アルキルフェノール系、ブロックポリマー系、ビスフェノール系、多芳香族系、シリコン系、又はフッ素系のノニオン界面活性剤を挙げることができ、さらに具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルキルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、アルキルフェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーエーテル、ポリオキシビスフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンエーテル型シリコン系界面活性剤、ポリオキシエチレンエステル型シリコン系界面活性剤等を挙げることができる。また、その他の配合可能な成分としては、例えば、プロピレングリコール、エチレングリコール、又はグリセリン等の凍結防止剤、あるいはシリコン系又はアセチレンジオール系の消泡剤などを挙げることができる。もっとも、本発明の農薬組成物に配合可能な成分はこれらの具体例に限定されることはない。
【0025】
本発明の農薬組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、以下のようにして製造できる。まず、アニオン界面活性剤と必要に応じて消泡剤とを添加した水系に疎水性の第二農薬成分を添加し、アトライター、ビーズミル、ヒスコトロン、ホモゲナイザー、マイクロフルイダイザー等の湿式粉砕機により微細化する。この際、得られるスラリーの粒子は微細であることが望ましく、最終的に得られる水性懸濁農薬組成物を水希釈液として調製する場合の懸濁安定性の観点から、第二農薬成分の粒子の最大粒子径が20ミクロン以下となるように調製される。次に、湿式粉砕により得られた第二農薬成分の粒子を含むスラリーに増粘剤を加えて攪拌し、均一な懸濁物を得る。次いで、保護コロイド作用を有する水溶性高分子の水溶液を加え、攪拌を継続して懸濁物を均一化させる。次いで、水溶性の第一農薬成分の水溶液を加えて攪拌により懸濁物を均一化させ、最後にカチオン界面活性剤を添加して攪拌する。あるいは、アニオン界面活性剤、水溶性高分子、及び必要に応じて消泡剤を添加した水系に第二農薬成分を添加し、前述と同様な方法によりスラリーを調製した後、増粘剤、水溶性の第一農薬成分、及び最後にカチオン界面活性剤を順次添加することにより農薬組成物を得ることもできる。
【0026】
本発明の農薬組成物の施用方法は特に限定されないが、通常は本発明の農薬組成物を上記のようにして調製した後、スプレーによる散布などに適した適宜の水希釈液を調製し、それを土壌や植物体に施用すればよい。水希釈液の調製方法は特に限定されず、希釈液として用いる適宜の量の水に対して農薬組成物を添加して適宜の手段で混合すればよい。希釈液に含まれる分散粒子の最大粒子径は好ましくは20ミクロン以下である。希釈の程度も特に限定されず、施用すべき土壌や植物体の面積や除草などの農薬適用の目的などに応じて、農薬成分が散布後に適宜の濃度で土壌や植物体に接触するように水希釈液の濃度を決定することができる。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。以下の実施例において特に言及しない場合には数値は質量部を示す。
実施例1
水(33.0質量部)にアニオン界面活性剤(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩100%品、ディスロールSH、日本乳化剤株式会社、5.0質量部)を加えて水溶液とし、シメコナゾール(97.0%、62.0質量部)を添加してスリーワンモーターにより攪拌した。得られた懸濁液を湿式粉砕機(アトライター、三井鉱産株式会社)により微粉砕化した。シメコナゾールスラリーの粒子サイズは平均粒径2.13ミクロン(最大粒子径が10ミクロン)であった。別途、精製ナトリウムベントナイト(クニピアF、クニミネ化学工業株式会社、4.0質量部)をプロピレングリコール(33.33質量部)に懸濁させ、攪拌しながら水(62.67質量部)を加えて均一なペーストにして増粘剤組成物を調製した。また、K−30C(ポリビニルピロリドン、第一工業製薬株式会社、12.5質量部)をプロピレングリコール(66.7質量部)に懸濁させ、攪拌しながら水(20.8質量部)を加え、完全溶解させて水溶性高分子の水溶液を調製した。上記で得られたシメコナゾールスラリー(20.0質量部)に対して増粘剤組成物(15.0質量部)を添加して均一になるまで攪拌した。次いで水溶性高分子溶液(6.0質量部)を添加し、均一になるまで攪拌した。均一になった後、ヒドロキシイソキサゾールアンモニウム塩40%液(43.61質量部)を添加し、攪拌して均一化した後、TP−1311(ヤシアミンエチレンオキサイド15モル付加物・乳酸中和物100%、日本乳化剤株式会社、7.0質量部)を加えて攪拌し、アサヒシリコンAF−128(シリコン系消泡剤、旭化学工業株式会社、0.05質量部)を加え、組成物全体が100質量部となるように残量の水を加えて水性懸濁農薬組成物を得た。
【0028】
実施例2
実施例1に記載の方法で得られたシコナゾールスラリー(25質量部)と実施例1に記載の方法で得られた増粘剤組成物(15.0質量部)に対して、SokalanHP50(ポリビニルピロリドン、BASF、18.75質量部)及び水(81.25質量部)より調製した溶液(4質量部)を加え、ヒドロキシイソキサゾールアンモニウム塩40%液(50.0質量部)を添加した。この混合物を攪拌して均一化した後、TP−1316(ヤシアンモニウムクロライドエチレンオキサイド15モル付加物、4.0質量部)を加えて攪拌し、シリコン系消泡剤(0.05質量部)を加え、組成物全体が100質量部となるように残量の水を加えて水性懸濁農薬組成物を得た。
【0029】
実施例3
水(33.0質量部)にアニオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホスフェートアミン塩25%品、デスロールFL−40、日本乳化剤株式会社、5.0質量部)を加えて水溶液を調製し、この水溶液にシマジン(96.0%、62.0質量部)を添加してスリーワンモーターにより攪拌した。得られた懸濁液をアトライターにより微粉砕化した。得られたシマジンスラリーの粒子サイズは平均粒径が1.98ミクロン(最大粒子径は11.25ミクロン)であった。このシマジンスラリー(20.0質量部)に対して実施例1に記載された方法で調製した増粘剤(15.0質量部)を添加し、均一になるまで攪拌した。次いで、実施例1に記載の方法で調製した水溶性高分子水溶液(6.0質量部)を添加し、均一になるまで攪拌した。混合物が均一になった後、グリホサートイソプロピルアミン塩62%液(43.61質量部)を添加し、シリコン系消泡剤(0.05質量部)を加え、組成物全体が100質量部となるように残量の水を加えて水性懸濁農薬組成物を得た。
【0030】
実施例4
TP−1312(ヤシアミンエチレンオキサイド15モル付加物・グリオキシル酸中和物100%、日本乳化剤株式会社、10.0質量部)を最後に加えた以外は実施例3と同様にして水性懸濁農薬組成物を得た。
【0031】
実施例5
実施例3に記載の方法で調製したシマジンスラリー(20.0質量部)に対して最終的に100質量部となるように残量の水を添加し、さらにディスロールFL−40(2.0質量部)を添加した後に、クニピアF(2.42質量部)、プロピレングリコール(18.18質量部)、及び水(79.4質量部)より予備調製された増粘剤組成物(33.0質量部)を添加して攪拌した。次いで、K−30C(15.0質量部)、プロピレングリコール(30.0質量部)、及び水(55.0質量部)より調製された高分子水溶液を加えて攪拌した後、グリホサートイソプロピルアミン62%液(21.0質量部)を添加した。その後、TP−1312(9.0質量部)及びTP-1316(2.0質量部)を添加し、最後にシリコン系消泡剤(0.1質量部)を加えて水性懸濁農薬組成物を得た。
【0032】
実施例6
水溶性高分子溶液としてポリエースA−520G(ポリビニルアルコール20%水溶液、大成化薬株式会社、5.0質量部)を添加した以外は、実施例3と同様にして水性懸濁農薬組成物を得た。
【0033】
実施例7
水溶性高分子溶液としてゼラチン15%水溶液(ゼラチンNo.2、新田ゼラシン株式会社、5.0質量部)を添加した以外は、実施例3と同様にして水性懸濁農薬組成物を得た。
【0034】
実施例8
水(32.0質量部)、アニオン界面活性剤(特殊ポリカルボン酸型界面活性剤混合物、デモールEP、花王株式会社、6.0質量部)、ジクロメジン(95.0%、62.0質量部)をアトライターにより微粉砕化した。得られたスラリー(21.0質量部)を用い、実施例1と同様にしてジクロメジンとヒドロキシイソキサゾールを含む水性懸濁農薬組成物を得た。
【0035】
比較例1
精製ナトリウムベントナイト(4.0質量部)の替わりにキサンタンガム(アニオン性高分子、2.0質量部)を用い、実施例1と同様にして水性懸濁農薬組成物を調製した。
比較例2
ポリビニルピロリドンを用いずに、実施例1と同様にして水性懸濁農薬組成物を調製した。
比較例3
カチオン界面活性剤(TP−1311)の替わりにノニオン界面活性剤(ツイン20)を加えた以外は実施例1と同様にして水性懸濁農薬組成物を得た。
比較例4
シマジンを乾式粉砕(ジェットオーマイザー)により微粉化して得たシマジン粉体(12.0質量部)を水を懸濁させたものをシマジンスラリーの替わりに用いた以外は、実施例2と同様にしてアニオン界面活性剤無添加の水性懸濁農薬組成物を得た。
【0036】
比較例5
実施例3より調製したシマジンスラリー(20.0質量部)に最終的に100質量部となる残量の水を添加し、さらにディスロールFL−40(2.0質量部)を添加した後に、クニピアF(2.42質量部)、プロピレングリコール(18.18質量部)、及び水(79.4質量部)より予備調製された増粘剤組成物(33.0質量部)を添加して攪拌した。その後、グリホサートイソプロピルアミン62%液(21.0質量部)を添加し、TP−1312(9.0質量部)、TP-1316(ヤシアンモニウムクロライドエチレンオキサイド15モル付加物、2.0質量部)を添加し、最後にシリコン系消泡剤(0.1質量部)を加えて、水性懸濁農薬組成物を得た。
【0037】
比較例6
水(41.8質量部)にアニオン界面活性剤(KP−1436、花王株式会社、7.0質量部)を加えて水溶液を調製した。この水溶液にシマジン(96.0%、44.2質量部)及び含水非晶質二酸化ケイ素(ニップシールNS、日本シリカ株式会社、7.0質量部)を加えて攪拌し、得られた懸濁液をアトライターにより微粉砕化した。得られたシマジンスラリー(28.23質量部)に対して最終的に100質量部となる残量の水、KP−1436(2.0質量部)、TP−1312(8.0質量部)を攪拌下に添加し、次いでクニピアF(1.1質量部)、プロピレングリコール(4.0質量部)、及び水(14.9質量部)より調製された増粘剤組成物(20.0質量部)を添加した。その後、グリホサートイソプロピルアミン塩62%液(33.0質量部)を加えて攪拌し、ノニオン界面活性剤(ニューコール1110、日本乳化剤株式会社、4.0質量部)を加え、最終的にシリコン系消泡剤(0.1質量部)を加えて水性懸濁農薬組成物を得た。
【0038】
比較例7
シマジンスラリーの粒子サイズを平均粒径3.54ミクロン(最大粒子径は45ミクロン)とした以外は、実施例4と同様にして水性懸濁農薬組成物を得た。
【0039】
試験例1
得られた組成物(製造直後)及び40℃で90日間保存した後の組成物の性状を目視により観察した。結果を表1に示す(表中、組成物中の懸濁成分凝集の有無を「有」又は「無」で示した)。水溶性高分子を添加した本発明の農薬組成物(実施例1〜7)では組成物の調製時、調製直後、及び保存後のいずれの時点においても懸濁農薬成分の凝集は認められなかった(表1)。一方、無機系鉱物増粘剤に替えて汎用の増粘剤を用いた組成物(比較例1)、水溶性高分子を添加していない組成物(比較例2)、及びカチオン界面活性剤を全く添加していない組成物(比較例3)では組成物の調製時に懸濁農薬成分の凝集が認められ、組成物の調製が困難であった(表1)。また、アニオン界面活性剤を添加していない組成物(比較例4)及び水溶性高分子を添加していない組成物(比較例5)では、強制攪拌により凝集がいったんクリアーされても目視による判断では凝集粒子の完全な消滅には至らなかった(表1)。含水非晶質二酸化ケイ素を添加した組成物(比較例6)では、懸濁農薬成分の沈降の程度は改善されていたが、組成物の調製時にハードケーキ状となり組成物の調製が困難であった。
【0040】
【表1】

Figure 0004373054
【0041】
試験例2
得られた組成物の粒子平均粒径(μm)を粒度測定機(LA-700、堀場製作所(株)製)により測定した。測定方法は、組成物2.0gを0.2%ネオゲンパウダー液100mlに分散させ、超音波を3分かけて均一に分散させた後、LA-700により透過率72〜75%にて5分インキュベートし、粒子のメジアン径と最大粒子径を測定した。結果を表2に示す(数値単位はμmである)。本発明の農薬組成物(実施例1〜7)では粒子成長はほとんど認められなかったのに対して、アニオン界面活性剤を添加していない組成物(比較例4)、水溶性高分子を添加していない組成物(比較例5)、及び含水非晶質二酸化ケイ素を添加した組成物(比較例6)では粒子成長が認められた。
【0042】
【表2】
Figure 0004373054
【0043】
試験例3
得られた組成物の粘度を粘度計(Blook Field、TOKIMEC INC製)により測定した。測定は、組成物液温20℃、回転数30rpm、ローターNo.2を用いて行った。また、組成物5gを水500mLに分散させたときの水希釈性を目視にて確認した。結果を表3に示す(数値単位はmPa・sである)。本発明の農薬組成物(実施例1〜7)はいずれも良好な粘度を有していたが、無機系鉱物増粘剤に替えて汎用の増粘剤を用いた組成物(比較例1)では十分な粘性が得られなかった。また、粘度が850mPa・s以上の組成物(比較例4及び6)では水希釈時に分散不良が生じた。
【0044】
【表3】
Figure 0004373054
【0045】
試験例4
得られた組成物2gを3°硬水500mlに加えて1分間に30回激しく倒立して振り混ぜた後、15分、1時間、及び2時間放置したときの沈降量を懸垂度試験器により測定した。結果を表4に示す(数値単位はmLである)。本発明の農薬組成物(実施例1〜7)ではいずれも沈降量が少なかったのに対して、アニオン界面活性剤を添加していない組成物(比較例4)、水溶性高分子を添加していない組成物(比較例5)、及び含水非晶質二酸化ケイ素を添加した組成物(比較例6)では本発明の組成物に比べて沈降量が多かった。また、第二農薬成分の最大粒子径が20ミクロンを超える組成物(比較例7)でも本発明の組成物に比べて沈降量が多かった。
【0046】
【表4】
Figure 0004373054
【0047】
試験例5
17cm×12cm×7cmのプラスチックポット内のブラックグラス、イヌビエ、メヒシバ、アキノエノコログサ、セイバンモロコシ、オオクサキビ、カラスムギ、キハマスゲ、ショキヨウカヤツリ、セイヨウカラシナ、アメリカアサガオのイネ科雑草、及び同ポット内のオナモミ、シロバナチョウセンアサガオ、シロザ、アサガオ、ノハラガラシ、イヌホオズキ、アオゲイトウ、アメリカキンゴジカ、ブタクサ、イチビの広葉雑草に対し、実施例4及び5により得られた組成物を処理薬量150g/10aの割合で処理し、2週間後の効果を確認した。この時の除草指数として、除草指数10と0を
10:完全枯死。
0 :除草効果全く認められず。雑草は健全に生育している。
と定義して、0から10の間の指数で表した。指数が大きいほど除草活性が高いことを示す。結果を表5に示す。本発明の農薬組成物はカチオン界面活性剤を添加しない場合においても高い除草作用を発揮したが、カチオン界面活性剤を充分量含む農薬組成物(実施例4)ではさらにすぐれた除草作用を発揮できることが確認された。
【0048】
【表5】
Figure 0004373054
【0049】
【発明の効果】
本発明の農薬組成物は物理化学的安定性に優れた農薬組成物として提供され、組成物中での粒子の成長や沈降などを生じることがなく、また分散安定性と保存安定性に優れた水希釈液を容易に調製できるという特徴がある。また、本発明の農薬組成物では、標的生物体への水希釈液の展着性を増強させることができるような充分量のカチオン界面活性剤を添加した場合にも組成物の物理化学的性状が損なわれることがなく、水希釈時の希釈容易性や希釈液の分散安定性も維持されるという特徴がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an aqueous suspension pesticide composition comprising a hardly water-soluble pesticide component that is stably dispersed and suspended and a water-soluble pesticide component that is dissociable in water.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, research and development of suspension-type agricultural chemical compositions containing two or more types of agricultural chemical ingredients, for example, suspension-type agricultural chemical compositions containing a water-soluble agricultural chemical ingredient and a poorly water-soluble agricultural chemical ingredient, have been conducted in order to enhance the effectiveness of agricultural chemicals. ing. However, when the water-soluble pesticide component is highly dissociable in water, the poorly water-soluble pesticide component tends to cause an aggregation phenomenon in the pesticide composition due to salting out. In addition, since the above agricultural chemical composition is diluted in water and sprayed, the nonionic surfactant (for example, nonylphenol surfactant) is contained in the concentrated composition so that the spray liquid can spread on the target organism. , An octylphenol surfactant, an aliphatic surfactant such as lauryl or oleyl, or a sorbitan nonionic surfactant) is desirable, but when a nonionic surfactant is added, an agrochemical composition There is a case where a problem arises in the water dilutability when preparing the spray liquid from the product, and such an agrochemical composition is inferior in suspension dispersibility, so that there is a problem that forced stirring is required. Furthermore, even if the desired dilution is prepared, the suspension may not be maintained over time, and the precipitation or aggregation of the hydrophobic agricultural chemical component may occur at the bottom of the container. Even in the concentrated agricultural chemical composition, In some cases, particle growth is fast and problems with quality and efficacy occur. In order to solve such a problem, it is desired to reduce the addition amount of the nonionic surfactant and add an anionic surfactant having excellent dispersibility, but this is inferior in spreadability and biological effect. It becomes a pesticide composition.
[0003]
In general, in an aqueous suspension agricultural chemical composition, by adding an organic polymer thickener (for example, an anionic polymer such as xanthan gum) that can efficiently impart thixotropic properties with a small amount of addition, Sedimentation is suppressed. However, when producing a pesticide composition containing a water-dissociable pesticide component, the addition of a sufficient amount of the water-dissociable pesticide component inhibits the thixotropy imparted by the thickener and stabilizes the suspension of the composition. There is a problem that the property is impaired. In addition, when sufficient amounts of tertiary amine surfactants and cationic surfactants blended in commercially available herbicides to increase the effectiveness of agricultural chemicals are added to the above composition, these components are anionic. There is also a problem that a chemical reaction occurs with the functional polymer and the action as a thickener is almost lost. Furthermore, even if a cationic surfactant is added to obtain a stable aqueous suspension pesticide composition, when the composition is diluted with water to form a spray solution, There is also a problem that salting out or aggregation occurs, suspension stability is lowered, and sedimentation or aggregation precipitation occurs. In such a case, spraying unevenness due to segregation of the content of sprayed liquid or spray clogging due to sedimented aggregates may occur.
[0004]
On the other hand, a number of techniques relating to a suspended agricultural chemical composition containing two or more different agricultural chemical ingredients or two or more forms of agricultural chemical ingredients have been reported. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-310801 discloses an aqueous mixed agricultural chemical composition containing a combination of an alkyl ether sulfate, an ethoxylated fatty alcohol and a sulfosuccinic acid half ester, and an anionic interface as a surfactant. A combination of an activator and a nonionic surfactant is disclosed. Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-22002 discloses a composition containing an aromatic organic solvent, water, and a surfactant. This composition is a water-in-oil emulsion mixed pesticide composition containing, as surfactants, phenyl sulfonate salt, ethoxylated alkyl (or polyaryl) phosphate, ethoxylated acidic phosphate ester and alkylphenol polyglycol ether derivative as essential components. Yes, this publication discloses a combination of an anionic surfactant and a nonionic surfactant. JP-A-2-17104 discloses an agrochemical composition containing an agrochemical component selected from simazine, diuron, or glyphosate, and a nonionic surfactant that is a block polymer, a span, or an ethoxylated aliphatic amine. .
[0005]
JP-A-2-295907 discloses an agrochemical composition in the form of an oily suspension using an organic solvent or an aqueous organic solvent as a solvent. In this composition, an organic solvent is several tens of percent as an essential component. include. In addition, the water-soluble agricultural chemical component is in an insoluble form in a solvent, and the composition contains an inorganic ammonium salt such as ammonium nitrate, ammonium phosphate, ammonium sulfamate, ammonium thiocyanate, or ammonium sulfate. JP-A-3-34901 discloses a liquid herbicide composition comprising an alkyldiamine type tertiary amine surfactant and an aqueous solution containing the same inorganic ammonium salt as disclosed in JP-A-2-295907. Is disclosed. JP-A-3-24004 discloses a pesticide composition comprising a specific poorly water-soluble pesticide component and a sulfate or sulfate ester anionic surfactant as a surfactant. Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-501846 discloses a mixed suspension agricultural chemical composition containing latex in a dispersed phase. Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-288002 discloses an oil-in-water mixed suspension agricultural chemical composition using an organic solvent. JP-A-5-502444 discloses an agrochemical composition containing a sulfate anionic surfactant.
[0006]
JP-A-5-201815, JP-A-7-242510, and JP-A-11-292717 disclose suspended agrochemical compositions using a nonionic surfactant. Japanese Examined Patent Publication No. 4-4282 discloses an oil-in-water suspension agricultural chemical composition in which an agricultural chemical component having a low melting point (for example, about 40 ° C.) is mixed with an organic solvent. JP-A-9-241111 and JP-A-9-124421 disclose aqueous emulsion-type suspension agricultural chemical compositions containing a poorly water-soluble agricultural chemical ingredient, and the use of a nonionic surfactant as an emulsifier is disclosed. ing. Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 7-89817, 10-147501 and 6-2647 disclose a non-ionic surfactant or a herbicide suspended in water using an anionic surfactant and a cationic surfactant. Is disclosed. In this composition, the cationic surfactant is added to adjust the physicochemical properties of the composition, and the addition amount is a small amount of less than 1% and is used to enhance the biological efficacy. It is not what was given. In this composition, an organic polymer electrolyte such as xanthan gum is used as a thixotropic agent.
[0007]
JP-A-8-333204 discloses a technique for enhancing the efficacy of agricultural chemicals by adding a nonionic surfactant. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-122705 discloses a herbicidal composition containing a mixture of fumed silica and clay or polysaccharide gum as a thickener. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-328902 includes a poorly water-soluble herbicidal active ingredient, a readily water-soluble herbicidal active ingredient, and an anionic water-soluble polymer, and the poorly water-soluble herbicidal active ingredient is suspended in the composition as solid fine particles. An aqueous suspension herbicidal composition is disclosed. JP-A-2001-328907 discloses an aqueous herbicidal composition containing an anionic water-soluble polymer, and examples of the anionic water-soluble polymer include gum arabic, xanthan gum, locust gum, alginic acid, and alginic acid. Salt, carboxymethylcellulose, carboxymethylcellulose salt or lignin sulfonate. Japanese Patent Application Publication No. 2001-52496 discloses a technique related to a surfactant system that enables the production of a stable liquid formulation of an agrochemical component. This surfactant system consists of a mixture of anionic surfactants selected from basic co-surfactants and acidic phosphate esters, which are liquid aqueous or aqueous organic formulations, preferably organic in the form of microemulsion. And in the preparation of formulations consisting of an aqueous phase.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is an agricultural chemical composition excellent in physicochemical stability containing two types of agricultural chemical ingredients in the same composition, and exhibiting the maximum effect on a target organism. It is an object to provide a composition to which a sufficient amount of a cationic surfactant can be added. More specifically, agglomeration of agricultural chemical components generated in a suspension-like composition containing two types of agricultural chemical components, deterioration of water dilutability, dispersibility, and suspension during preparation of a water dilution solution, etc. It is an object of the present invention to provide an agrochemical composition that solves the problem or the problem of particle growth over time in the composition. One of the above-mentioned problems of the present invention is to provide an agrochemical composition that is excellent in dispersibility and suspension stability when diluted with water, excellent in thixotropy of the composition, and spreadability and effectiveness of the diluted water in organisms. Another problem is to provide an aqueous suspension agricultural chemical composition in which the growth of dispersed particles of the hydrophobic agricultural chemical component is suppressed and there is no problem of aggregation of the dispersed particles at high temperatures.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors have made an inorganic mineral, preferably bentonite, particularly purified sodium bentonite as a substance that imparts thixotropic properties in a composition containing two types of agricultural chemical components. Have an excellent effect and use an inorganic mineral as a thickener, such as polyvinyl alcohol, cellulose derivatives, gelatin, enzyme-modified dextrin, polyvinylpyrrolidone, methoxyethylene maleic anhydride copolymer, modified starch, Or it discovered that the agrochemical composition provided with said desired characteristic can be provided by mix | blending water-soluble polymers, such as Nika ,, with a composition. The present invention has been completed based on the above findings.
[0010]
That is, the present invention is an aqueous suspension agricultural chemical composition comprising the following components:
(a) one or more first pesticide ingredients in the form of a salt having a solubility in water of 5 w / w% or more at 20 ° C .;
(b) one or more second agricultural chemical ingredients having a water solubility of 1 w / w% or less at 20 ° C. and a maximum particle size of less than 20 microns;
(c) one or more thickeners selected from the group consisting of inorganic minerals;
(d) one or more water-soluble polymers; and
(e) 0.1 to 5 parts by weight of one or more anionic surfactants per 100 parts by weight of the composition
Including
(f) An agricultural chemical composition having a viscosity of 200 to 850 mPa · s at a rotation speed of 30 rpm at 20 ° C. is provided. This aqueous suspension pesticide composition can be used as a pesticide composition for bactericidal, herbicidal and / or insecticidal purposes.
[0011]
According to a preferred embodiment of the present invention, the thickener is one or more thickeners selected from the group consisting of bentonite, saponite, sepiolite, smectite, and laponite; Said pesticide wherein is one or more water-soluble polymers selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, gelatin, polyvinylpyrrolidone, methoxyethylene maleic anhydride copolymer, methylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxypropylcellulose, and carboxymethylcellulose Composition: Said agricultural chemical composition which further contains 1 or 2 or more cationic surfactant in the ratio of 0.1-15 mass parts with respect to 100 mass parts of compositions; 1st agricultural chemical component in 100 mass parts of compositions Containing 0.1 to 40 parts by weight of the second agrochemical component The aqueous suspension pesticide composition containing 0.1 to 40 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition; 0.1 to 1.0 parts by mass of the thickener with respect to 100 parts by mass of the composition Provided is the above-mentioned aqueous suspension agricultural chemical composition comprising the above-mentioned aqueous suspension agricultural chemical composition; and the above-mentioned aqueous suspension agricultural chemical composition comprising 0.1 to 2.0 parts by mass of the water-soluble polymer with respect to 100 parts by mass of the composition The
[0012]
According to a further preferred embodiment, the aqueous suspension pesticide composition as described above, wherein the thickener is bentonite, more preferably sodium bentonite; 1 or selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, polyvinylpyrrolidone, and ceratin as the water-soluble polymer The above-mentioned aqueous suspension pesticide composition comprising two or more water-soluble polymers; the first pesticide component is an endtal salt, MCPB salt, glyphosate salt, bialaphos salt, maleic hydrazide salt, paraquat salt The aqueous suspension pesticide composition described above, which is an agrochemical component selected from the group consisting of 2,4-dichlorophenoxyacetic acid salt, flupropanate salt, hydroxyisoxazole salt, and phosphorous acid salt; Composition 100 The aqueous suspension agricultural chemical composition comprising propylene glycol in a proportion of 10 parts by mass or less relative to parts by mass; Composition 100 The above aqueous suspension agricultural chemical composition comprising a silicon-based ratio of 0.1 to 1.0 parts by weight defoaming agent and / or acetylenic diol-based antifoaming agent relative to the amount portion is provided. Each aqueous suspension pesticide composition described above is preferably settled by a suspension tester after 2 g of the aqueous suspension pesticide composition is added to 500 ml of 3 ° hard water and shaken by shaking upside down 30 times per minute. The amount is adjusted to be 0.3 ml or less even after 2 hours.
[0013]
According to a particularly preferred embodiment of the present invention is an aqueous suspension pesticide composition comprising the following components:
(1) 1 or 2 or more 1st pesticide components of the salt form whose solubility in water is 10 w / w mass% or more in 20 degreeC;
(2) 1 or 2 or more 2nd agricultural chemical components whose solubility to water is 0.5 w / w mass% or less in 20 degreeC;
(3) A thickener that is sodium bentonite at a ratio of 0.1 to 1.0 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition;
(4) One or two or more water-soluble polymers selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, gelatin, and polyvinylpyrrolidone in a proportion of 0.1 to 2.0 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition;
(5) 0.1 to 4.0 parts by weight of an anionic surfactant with respect to 100 parts by weight of the composition;
(6) 5.0 to 15.0 parts by weight of a cationic surfactant with respect to 100 parts by weight of the composition; and
(7) Water
Including
(8) An agrochemical composition having a viscosity of 200 to 850 mPa · s at a rotation speed of 30 rpm at 20 ° C. is provided. This agrochemical composition is preferably provided as a herbicidal agrochemical composition.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The first pesticidal component has a salt form that can be dissociated in water, and is selected from pesticidal components having a water solubility of 5 w / w% or more at 20 ° C., but satisfies the above properties. As long as the type is not particularly limited. As herbicides, for example, glyphosate salt, glufosinate salt, bialaphos salt, tetrapion salt, MCPB salt, endtal salt, bentazone salt, dicamba salt, bialaphos salt, diquat salt, paraquat salt, ashram salt, maleic acid hydrazide salt, Acifluorfen salt, 2,4-dichlorophenoxyacetate salt, 2,4-DB salt, dalapon salt, dichloroprop-P salt, picloram salt, mecoprop salt, ammonium sulfamate, bispyrivac salt, borax, chlormequat chloride, Chloroacetate, cloxiphonac salt, dimethyl arsic acid salt, diquat salt, copper sulfate, furcarbazone salt, fosamine salt, indosulfuron methyl salt, MCPA salt, mecoprop salt, mepiquat chloride, methylaldonic acid salt Naptalam salt, pyriminobac-methyl salt, pyridinium thio back methyl salts, and the like Soddy um chlorate. Examples of fungicides include calcium polysulfide, copper sulfate, dichloroprop salt, diphenzoquat methyl sulfite, diphenylamine salt, dodine salt, fosetyl aluminum, grazatine salt, GY-81 salt, 8-hydroxyquinoline sulfate. Examples thereof include salts, hymexazole salts, iminotadine salts, kasugamycin hydrochloride, metamum salts, mildiomycin salts, nabam, 2-phenylphenol salts, propamocarb hydrochloride, and streptomycin salts. Examples of the insecticide include sulcofuron salt. However, the first agrochemical component is not limited to those shown in the above specific examples. A single agrochemical component may be used as the first agrochemical component, but two or more types may be mixed and used. In the case of using two or more kinds of first agricultural chemical components, the mixing ratio can be arbitrarily selected.
[0015]
The second agrochemical component is selected from agrochemical components having a solubility in water of 1 w / w% or less, but the type is not particularly limited as long as the above solubility is satisfied. The second agrochemical component is preferably an agrochemical component dispersible in water. As herbicides, for example, acetochlor, acifluorfen, aclonifen, alachlor, amethrin, amicarbazone, amidosulfuron, ansimidol, anilofos, ashram, atrazine, azaphenidin, azimusulfuron, beflubutamide, benazoline, benflunaline, benfluxate, benoxacol, Bensulfuron methyl, Benslide, Bentazone, Benzozone, Benzobicyclone, Benzophenop, 6-Benzylaminopunopurine, Biphenox, Vilanafos, Bromacil, Bromobutide, Bromoxinyl, Butachlor, Butaphenacyl, Butamifos, Butralin, Butroxidine, Butyrate, Caventhol, Carbetamid, Caffeantrazone ethyl, chloramben, chlorbromulone, chlorfulre L-methyl, chloridazone, chlorimuronethyl, chlorotolulone, chloropropham, chlorsulfuron, chlortardimethyl, chlorthiamid, sinidoneethyl, cinmesulin, sinosulfurone, cresodine, clodinahoppropargyl, clofenset, clomazone, clomecrop, cloprop , Clopyralide, croquintoset methyl, chloranthrammethyl, cumyluron, cyanazine, cycloate, cyclosulfamuron, cycloxidine, cihalohop butyl, dimeron, desmedifam, dicamba, diclobenl, dichlormid, dichloroprop P, dichlorohop methyl, Diclosram, Diflufenican, Diflufenzopyr, Dimeflon, Dimepiperate, Dimetachlor, Dimetamesulin, Dimethena , Dinitramine, dinoterb, diphenamide, dithiopyr, diuron, DNOC, EPTC, eprocarb, etalfluranin, etametsulfuron methyl, etofumesate, ethoxysulfuron, ettobenzanide, phenoxaprop Pethyl, fentrazaamide, phenuron, framprop M, Flazasulfuron, fluroslam, fluazifop butyl, fluazifop P butyl, fluazolate, fluchlorarine, fluphenacet, flumetram, flumicrolacpentyl, flumioxazin, flumethuron, fluorogylcofenethyl, flurazole, flulenol, fluridone, flurochloridone, Fluroxypyr, flupirimidol, flutamon, fluthiaset methyl, fluxofenim, fomesafen , Halosulfuronmethyl, haloxyhop, hexazinone, imazametabenzmethyl, imazamox, imazapic, imazapyr, imazaquin, imazetapyr, imazosulfuron, inabenfide, indanophan, ioxinyl, isoproturon, isouron, isoxaben, isoxaflutol, lactofen, Linuron, MCPA thioethyl, MCPB ethyl, mefenacet, mefenpyr diethyl, mesotrione, metamitron, metalazachlor, metabenzthiazulone, methyl dimrone, methbenzuron, metrobromron, metolachlor, metoslam, methoxuron, metribuzin, methurofuron methyl, molinate, naproanilide Napropamide, nebulon, nicosulfuron, norfrazone, orbenka Bu, oryzalin, oxabentrinyl, oxadiargyl, oxadiazone, oxasulfuron, oxasulfuron, oxadichromemephone, oxyfluorfen, pebrate, pendimethalin, pentachlorophenol, pentanochlor, pentoxazone, fenmedifam, picloram, Picolinafene, Piperophos, Pretilachlor, Pyrisulfuron methyl, Prometone, Promethrin, Propacrol, Propanyl Proxahop P, Propazine, Profam, Propisochlor, Propizzamid, Prosulfocarb, Prosulfuron, Pyraflufenethyl, Pyrazonilate, Pyrazosulfuron Ethyl, pyrazoxifene, pyribenzoxidine, pyributicalbu, pyridate, quinclolac, quinmelac, quinocura , Quizalofop, rimsulfuron, cetulidine, citron, simazine, cimethrin, sulcotrione, sulfentrazone, sulfometuron methyl, sulfosulfuron, tebutam, tebuthiuron, tepraxidim, tebral, terbumetone, terbutyrazine, terbutridine, tenylchlor , Thiazopyr, thifensulfuronmethyl, thiobencarb, thiocarbazyl, tolalkoxydim, trisulfuron, triadifram, tribenuronmethyl, triclopyr, trietadine, triflurane, triflusulfuronmethyl, vernolate and the like.
[0016]
As the fungicide used as the second agricultural chemical component, for example, azaconazole, azoxystrobin, bacillus subtilus, vanaraxil, biphenyl, viteltanol, blasticidin S, bromconazole, bupilimate, captafall, captan, carbendazine, Carboquine, carpropamide, quinometinonut, chlorothalonil, clozolinate, copper hydroxide, copper octanoate, copper oxychloride, copper oxide, simoxanyl, cyproconazole, cyprodinil, diclofuranide, dichlorophene, diclocimet, diclomedin, dichlorfane, ditofencocarbol , Dimethomorph, diniconazole, dinobutone, dinocup, dithianon, dodemol , Edifenphos, epiconazole, ethaboxam, etilimol, ethoxyquin, etridiazole, femoxazone, fenamidon, phenamimol, febuconazole, fenfram, fenhexamide, fepiclonil, fenpropathrin, fenpropimorph, farbum, ferrimzone, fluazinam, fludinum Oxonyl, fluoroimide, fluquinconazole, fludiazole, fursulfilamide, flutolanil, flutriahol, holpet, fuberidazole, furalaxylyl, furametopyl, hexachlorobenzene, hexaconazole, cyazofamide, imazalyl, imibenconazole, ipconazole, iprobenfos, Iprodion, iprovalircarb, isoprothiolein, crezoxinmethi , Mancozeb, maneb, mepanipyrim, mepronil, metalaxyl, metaconazole, metasulfurocarb, methylam, metminostrobin, microbutanyl, nitrotarisopropyl, nuarimol, offlace, oxadixyl, oxine copper, oxipoconazole fumarate, oxycarboxyl, pefazoate , Penconazole, pencyclon, phthalide, picoxystrobin, piperalin, probenazole, prochlorads, procymidone, prodiamine, propiconazole, propineb, pyrazophos, pyrifenox, pyrimethanil, quinoxyphene, silthiofam, cyproxamine, cimeconazole, teconazole , Thiabendazole, tifluzamide, thiophanate methyl, thiram, Mention may be made of luclophosmethyl, tonyl fluanide, triadimethone, triadimenol, triazoxide, tricyclazole, tridemorph, trifloxystrobin, triflumizole, trifoline, triticonazole, vinclozolin, dineb, diram, zoxamide.
[0017]
Examples of insecticides used as the second agrochemical component include abamectin, milbemectin, acetamiprid, acrinasulin, alanikalb, aldicarb, allethrin, amitraz, azadilakitin, azamethiophos, azinphosmethyl, azinphosethyl, bacillus sphaericus, bacillus thuringiensis , Bangiocarb, Benfuracarb, Benomyl, Bensultap, Bifenthrin, Buprofezin, Butocaxin, Butoxycarboxin, Cadusafoss, Carbaryl, Carbosulfuran, Carbosulfan, Cartap, Chlordein, Chloretoxifos, Chlorfenapril, Chlorfenbifos, Chlorflu Azulone, chlormefos, chlorpyrifos, chromafenozide, chlorpyrifos methyl, Thianidin, Komafos, Cyanophos, Cycloproton, Cyfluthrin, Cyhalothrin, Cypermethrin, Ciphenothrin, Cyromazine, Deltamethrin, Demeton S-methyl, Diafenthiuron, Diazinon, Dichlorvos, Dicrotophos, Dicyclanil, Diflubenzuron, Dimethofothine, Dimethofothine Emamectin, empentrin, endosulfan, EPN, esfenvalerate, etiophencarb, ethion, etofolphos, etofenprox, fanfarl, fenitrothion, fenobucarb, phenoxycarb, fenpropathrin, fenthion, fenvalerate, fipronil, flucycloxuron, flucislinate, Flufenoxuron, flumethrin, Lumetranine, fulvalinate, formethanate, phosphate thiazate, furthiocarb, furirazole, halofenozide, heptachlor, heptenofos, hexaflumuron, hydramethylnon, hydroprene, imidacloprid, imiprosulin, indoxacarb, isofenfos, isoprocarbone, quinoprene, quinoprene , Mecarbam, methamidophos, methidathione, methiocarb, mesoprene, methoxychlor, methoxyphenozide, metorcarb, mevinfos, monocrotophos, nared, nicotine, nitenpyram, novallon, ometoate, oxydemetonmethyl, parathion, parathion methyl, permethrin, phenothrin, phenothrin , Fosaron, fosme , Phosfamidone, Foximine, Pirimicarb, Pirimiphos Methyl, Profenfos, Propafos, Propetamfos, Prothiofos, Pymetrozine, Pyracrofos, Pyrethrosin, Pyridaben, Pyridaphenothione, Pyrimidifen, Pyriproxyfen, Quinalfos, Resmessrin , Rotenone, silafluophene, spinosad, sulfluramide, sulfotep, sulprofos, tebufenozide, tebupyrimfos, teflubenzuron, teflusulin, temefos, terbufos, tetrachlorvinfos, tetramethrin, thiamethoxam, thiodicarin, thiophantoline, thiomethortoline, thiomethortoline , Triazophos, triflumuron, tri Takarubu, mention may be made of XMC, the xylylcarb. But the agrochemical component used as a 2nd agrochemical component is not limited to what was illustrated above. A single agrochemical component may be used as the second agrochemical component, but two or more types may be mixed and used. When using 2 or more types of agrochemical 2nd components, a mixing ratio can be selected arbitrarily.
[0018]
The mass ratio of the combination of the first agrochemical active ingredient and the second agrochemical active ingredient in the agrochemical composition of the present invention is not particularly limited, and can be appropriately selected depending on the type of the agrochemical ingredient. For example, a 1st agricultural chemical component shall be the ratio of 0.1-40 mass parts with respect to 100 mass parts of compositions, and a 2nd agricultural chemical component shall be the ratio of 0.1-40 mass parts with respect to 100 mass parts of compositions. The total mass of both agrochemical components is preferably in the range of 0.2 to 60 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition. Moreover, the composition of this invention may contain the fertilizer component as an agrochemical component. For example, inorganic phosphate, phosphite, potassium salt, ammonium sulfate and the like may be included. These fertilizer components may be used alone or in combination of two or more. When two or more fertilizer components are used, the mixing ratio can be arbitrarily selected.
[0019]
The thickener has an action of imparting thixotropic properties to the agrochemical composition, and can be selected from the group consisting of inorganic minerals. Preferably, a thickener selected from the group consisting of bentonite, saponite, sepiolite, smectite, and laponite can be used. As bentonite, purified bentonite can be used, and sodium bentonite is preferable, and purified sodium bentonite is particularly preferable. In the agricultural chemical composition of the present invention, the viscosity of the composition at 20 ° C. is 200 to 850 mPa · s at a rotation speed of 30 rpm (the numerical range indicated by “to” in this specification includes the lower limit and the upper limit). To be prepared.
[0020]
The type of water-soluble polymer is not particularly limited as long as it has an action of dispersing and stabilizing a suspension containing a hydrophobic colloid that is an electrolyte, but generally it is an organic and non-dissociable water-soluble polymer. Molecules can be used. For example, natural water-soluble polymers include starches such as potato starch, sweet potato starch, tapioca starch, wheat starch, or corn starch, mannans such as salmon, guar gum, or locust bean gum, seaweeds such as funori and agar, Plant mucilages such as tragacanth gum and gum arabic, microbial mucilages such as dextran and levan, proteins such as glue, gelatin, casein, and collagen can be used. As the water-soluble polymer that is a semi-synthetic product, for example, cellulose derivatives such as methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, or carboxymethyl cellulose, or starch derivatives such as soluble starch, carboxymethyl starch, or cationized starch are used. As the water-soluble polymer that is a synthetic product, for example, polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, polyethylene oxide, polyacrylamide, or a methoxyethylene maleic anhydride copolymer can be used. Usually, a water-soluble polymer in a solid state can be used. As a preferable water-soluble polymer, a water-soluble polymer selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, gelatin, polyvinyl pyrrolidone, methoxyethylene maleic anhydride copolymer, methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, and carboxymethyl cellulose cellulose is used. Can do. One type of water-soluble polymer may be used alone, or two or more types may be used in combination.
[0021]
The molecular weight of the water-soluble polymer is not particularly limited. For example, when polyvinyl alcohol is used as the water-soluble polymer, a saponification degree of 70 to 100% and a polymerization degree of about 500 to 2,000 should be used. Is preferred. When polyvinylpyrrolidone is used as the water-soluble polymer, it is preferable to use one having a molecular weight of about 10,000 to 400,000. The water-soluble polymer generally does not need to have a function as a thickening agent, and any water-soluble polymer may be used as long as it can contribute to the dispersion stabilization of a suspension containing a hydrophobic colloid as an electrolyte. In the agrochemical composition of the present invention, the water-soluble polymer is, for example, particles generated when a composition containing an agrochemical component having a solubility in water of about 100 ppm at 20 ° C. in a suspended state is stored at a high temperature, for example, 40 to 54 ° C. Has the effect of suppressing growth. In addition, in the production of the agrochemical composition, when adding the agrochemical component to be suspended, an aqueous solution of a water-soluble polymer is placed in a container in advance, so that the suspension generated when the first agrochemical component is added. A composition having good physicochemical properties can be produced only by stirring.
[0022]
Although the kind of anionic surfactant contained in the agrochemical composition of the present invention is not particularly limited, for example, a sulfate derivative or a phosphate derivative can be used, and more specifically, an alpha olefin sulfonate, Alkylbenzene sulfonic acid and its salt, alkyl sulfate ester salt, alkyl ether sulfate ester salt, alkyl phenyl ether sulfate ester salt, methyl taurate, ether sulfonate, alkyl diphenyl ether sulfonate, naphthalene sulfonate formalin condensate salt, Phenolsulfonate formalin condensate salt, ethylene oxide addition type alkyl phenyl ether sulfate salt, ethylene oxide addition type alkyl ether sulfate ester salt, ethylene oxide addition type polycyclic phenyl ether sulfate salt, Len oxide addition alkyl phenyl ether phosphate salt, ethylene oxide addition distyryl phenyl phosphate salt, ethylene oxide addition tristyryl phenyl phosphate salt, ethylene oxide addition alkyl ether phosphate salt, ethylene oxide addition alkyl aryl ether phosphate salt, etc. Can be used. The number of moles of ethylene oxide added is, for example, in the range of 0 to 5, and the salt is preferably an ammonium salt, isopropyl ammonium salt, sodium salt, or potassium salt. The addition amount of the anionic surfactant is not particularly limited. For example, in the production process of the agrochemical composition, the anionic surfactant may be used in an amount that acts as a grinding aid when the poorly water-soluble second agricultural chemical component is refined by wet grinding. preferable. The anionic surfactant is preferably added in an amount that can achieve the dispersibility stability in the agrochemical composition and the dispersibility stability of the water dilution.
[0023]
A cationic surfactant can be added to the agricultural chemical composition of the present invention as necessary. Examples of cationic surfactants include cationic surfactants obtained by acid neutralization of aliphatic amines that are primary amines, secondary amines, or tertiary amines, and ethylene oxide-added aliphatic amines. It is preferable to use a cationic surfactant obtained by acid neutralization, a cationic surfactant obtained by acid neutralization of alkyl diamines, a cationic surfactant obtained by acid neutralization of ethylene oxide propylene oxide addition type alkyl amines, and the like. it can. Examples of the acid used for acid neutralization of these amine derivatives include inorganic acids such as sulfonic acid, phosphoric acid, and hydrochloric acid, and low acids such as gluconic acid, lactic acid, acetic acid, citric acid, succinic acid, and propionic acid. Molecular weight organic acids can be used. Cationic surfactants that have been previously neutralized with these acids are preferred. Further, addition of monoalkyl ammonium chloride, dialkyl ammonium chloride, or ethylene oxide addition type alkyl ammonium chloride as a quaternary amine is also desirable. Hydrophobic group having 6 to 20 carbon atoms such as coconut oil, beef tallow, soybean oil, hydrogenated beef tallow, or capryl group, stearyl group, lauryl group, oleyl group, myristyl group, stearyl group, cetyl group, etc. Hydrophobic groups are preferred. The number of moles of ethylene oxide or propylene oxide added to the cationic surfactant is preferably 0-30. The addition amount of the cationic surfactant used in the agrochemical composition of the present invention is not particularly limited, but the water-diluted solution prepared from the agrochemical composition can improve the physicochemical stability of the agrochemical composition. It is desirable that it is added in such an amount that it can be sufficiently spread on the target organism and can enhance the agricultural chemical action. For example, the cationic surfactant can be added in a range of up to 15 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition.
[0024]
In addition to the above components, one or more components used for optimizing the physicochemical properties of the composition can be added to the agrochemical composition of the present invention as necessary. Examples of such components include nonionic surfactants. More specifically, examples include sugar ester-based, fatty acid ester-based, vegetable oil-based, alcohol-based, alkylphenol-based, block polymer-based, bisphenol-based, polyaromatic-based, silicon-based, or fluorine-based nonionic surfactants. More specifically, sorbitan fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene resin acid ester, polyoxyethylene fatty acid diester, polyoxyethylene castor oil, polyoxyethylene hydrogenated castor oil, polyoxyethylene fatty acid ester Oxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene dialkyl phenyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether formalin condensate, polyoxyethylene polyoxypropylene block Polymer, alkyl polyoxyethylene polyoxypropylene block polymer ether, alkylphenyl polyoxyethylene polyoxypropylene block polymer ether, polyoxybisphenyl ether, polyoxyalkylene styryl phenyl ether, polyoxyalkylene benzyl phenyl ether, polyoxyethylene ether type Examples thereof include silicon surfactants and polyoxyethylene ester type silicon surfactants. Examples of other components that can be blended include anti-freezing agents such as propylene glycol, ethylene glycol, and glycerin, and silicon-based or acetylenic diol-based antifoaming agents. But the component which can be mix | blended with the agrochemical composition of this invention is not limited to these specific examples.
[0025]
Although the manufacturing method of the agrochemical composition of this invention is not specifically limited, For example, it can manufacture as follows. First, a hydrophobic second agricultural chemical component is added to an aqueous system to which an anionic surfactant and, if necessary, an antifoaming agent are added. Turn into. At this time, the particles of the obtained slurry are desirably fine. From the viewpoint of suspension stability when the finally obtained aqueous suspension pesticide composition is prepared as a water dilution, the particles of the second pesticide component are used. The maximum particle size is adjusted to 20 microns or less. Next, a thickener is added to the slurry containing the particles of the second agrochemical component obtained by wet pulverization and stirred to obtain a uniform suspension. Next, an aqueous solution of a water-soluble polymer having a protective colloid action is added, and stirring is continued to homogenize the suspension. Next, an aqueous solution of a water-soluble first agricultural chemical component is added and the suspension is homogenized by stirring. Finally, a cationic surfactant is added and stirred. Alternatively, the second agrochemical component is added to an aqueous system to which an anionic surfactant, a water-soluble polymer and, if necessary, an antifoaming agent are added, and a slurry is prepared by the same method as described above, and then a thickener, It is also possible to obtain an agrochemical composition by sequentially adding a functional first agrochemical component and finally a cationic surfactant.
[0026]
The application method of the agrochemical composition of the present invention is not particularly limited, but usually, after preparing the agrochemical composition of the present invention as described above, an appropriate water dilution suitable for spraying and the like is prepared. Can be applied to soil and plants. The method for preparing the water dilution is not particularly limited, and the agrochemical composition may be added to an appropriate amount of water used as the dilution and mixed by an appropriate means. The maximum particle size of the dispersed particles contained in the diluent is preferably 20 microns or less. The degree of dilution is not particularly limited, depending on the area of the soil to be applied, the area of the plant, the purpose of applying the pesticide such as weeding, etc. The concentration of the diluent can be determined.
[0027]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further more concretely, the scope of the present invention is not limited to the following Example. In the following examples, unless otherwise specified, the numerical values indicate parts by mass.
Example 1
An anionic surfactant (Naphthalene sulfonic acid formalin condensate 100% product, Disroles SH, Nippon Emulsifier Co., Ltd., 5.0 parts by mass) was added to water (33.0 parts by mass) to give an aqueous solution, and cimeconazole (97 0.0%, 62.0 parts by mass) was added and stirred with a three-one motor. The obtained suspension was pulverized with a wet pulverizer (Attritor, Mitsui & Co., Ltd.). The particle size of the cimeconazole slurry was an average particle size of 2.13 microns (maximum particle size of 10 microns). Separately, purified sodium bentonite (Kunipia F, Kunimine Chemical Co., Ltd., 4.0 parts by mass) was suspended in propylene glycol (33.33 parts by mass), and water (62.67 parts by mass) was added while stirring. A thickener composition was prepared by making a uniform paste. K-30C (polyvinylpyrrolidone, Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd., 12.5 parts by mass) is suspended in propylene glycol (66.7 parts by mass), and water (20.8 parts by mass) is added while stirring. Then, it was completely dissolved to prepare an aqueous solution of a water-soluble polymer. The thickener composition (15.0 parts by mass) was added to the cimeconazole slurry (20.0 parts by mass) obtained above and stirred until uniform. Next, a water-soluble polymer solution (6.0 parts by mass) was added and stirred until uniform. After homogenization, a 40% solution of hydroxyisoxazole ammonium salt (43.61 parts by mass) was added, and the mixture was stirred and homogenized. Then, TP-1311 (coconut amine ethylene oxide 15 mol adduct / lactic acid neutralization) Product 100%, Nippon Emulsifier Co., Ltd., 7.0 parts by mass) and stirring, Asahi Silicon AF-128 (silicone defoaming agent, Asahi Chemical Industry Co., Ltd., 0.05 parts by mass) was added, and the composition The remaining amount of water was added so that the whole became 100 parts by mass to obtain an aqueous suspended agricultural chemical composition.
[0028]
Example 2
Sokalan HP50 (polyvinyl chloride) with respect to the ciconazole slurry (25 parts by mass) obtained by the method described in Example 1 and the thickener composition (15.0 parts by mass) obtained by the method described in Example 1. A solution (4 parts by mass) prepared from pyrrolidone, BASF, 18.75 parts by mass) and water (81.25 parts by mass) was added, and a 40% hydroxyisoxazole ammonium salt solution (50.0 parts by mass) was added. . After stirring and homogenizing this mixture, TP-1316 (15 mol adduct of cocoammonium chloride ethylene oxide, 4.0 parts by mass) was added and stirred, and a silicon-based antifoaming agent (0.05 parts by mass) was added. In addition, an aqueous suspension pesticide composition was obtained by adding the remaining amount of water so that the total composition was 100 parts by mass.
[0029]
Example 3
An aqueous solution was prepared by adding an anionic surfactant (polyoxyethylene alkylphenyl ether phosphate amine salt 25% product, Desrol FL-40, Nippon Emulsifier Co., Ltd., 5.0 parts by mass) to water (33.0 parts by mass). Simazine (96.0%, 62.0 parts by mass) was added to this aqueous solution and stirred with a three-one motor. The resulting suspension was pulverized with an attritor. The average particle size of the obtained simazine slurry was 1.98 microns (maximum particle size was 11.25 microns). The thickener (15.0 parts by mass) prepared by the method described in Example 1 was added to this simazine slurry (20.0 parts by mass) and stirred until uniform. Next, a water-soluble polymer aqueous solution (6.0 parts by mass) prepared by the method described in Example 1 was added and stirred until uniform. After the mixture becomes uniform, 62% glyphosate isopropylamine salt solution (43.61 parts by mass) is added, and a silicon-based antifoaming agent (0.05 parts by mass) is added, so that the total composition becomes 100 parts by mass. Thus, the remaining amount of water was added to obtain an aqueous suspension pesticide composition.
[0030]
Example 4
Aqueous suspension pesticide in the same manner as in Example 3 except that TP-1312 (coconut amine ethylene oxide 15 mol adduct / glyoxylic acid neutralized product 100%, Nippon Emulsifier Co., Ltd., 10.0 parts by mass) was added last. A composition was obtained.
[0031]
Example 5
The remaining amount of water was added to the simazine slurry (20.0 parts by mass) prepared by the method described in Example 3 so that the final amount was 100 parts by mass, and further Dislop FL-40 (2.0 Thickener composition (33. parts by weight) pre-prepared from Kunipia F (2.42 parts by weight), propylene glycol (18.18 parts by weight), and water (79.4 parts by weight). 0 parts by mass) was added and stirred. Subsequently, after adding and stirring the polymer aqueous solution prepared from K-30C (15.0 mass parts), propylene glycol (30.0 mass parts), and water (55.0 mass parts), glyphosate isopropylamine 62 % Solution (21.0 parts by mass) was added. Thereafter, TP-1312 (9.0 parts by mass) and TP-1316 (2.0 parts by mass) are added, and finally, a silicon-based antifoaming agent (0.1 parts by mass) is added to the aqueous suspension agricultural chemical composition. Got.
[0032]
Example 6
An aqueous suspension pesticide composition is obtained in the same manner as in Example 3 except that Polyace A-520G (20% aqueous solution of polyvinyl alcohol, Taisei Kayaku Co., Ltd., 5.0 parts by mass) is added as a water-soluble polymer solution. It was.
[0033]
Example 7
An aqueous suspended agricultural chemical composition was obtained in the same manner as in Example 3 except that a 15% aqueous gelatin solution (gelatin No. 2, Nitta Zelasin Co., Ltd., 5.0 parts by mass) was added as the water-soluble polymer solution. .
[0034]
Example 8
Water (32.0 parts by mass), anionic surfactant (special polycarboxylic acid type surfactant mixture, Demol EP, Kao Corporation, 6.0 parts by mass), dichromedin (95.0%, 62.0 parts by mass) ) Was pulverized with an attritor. Using the obtained slurry (21.0 parts by mass), an aqueous suspended agricultural chemical composition containing dichromedin and hydroxyisoxazole was obtained in the same manner as in Example 1.
[0035]
Comparative Example 1
An aqueous suspended agricultural chemical composition was prepared in the same manner as in Example 1, except that xanthan gum (anionic polymer, 2.0 parts by mass) was used instead of purified sodium bentonite (4.0 parts by mass).
Comparative Example 2
An aqueous suspension pesticide composition was prepared in the same manner as in Example 1 without using polyvinylpyrrolidone.
Comparative Example 3
An aqueous suspended agricultural chemical composition was obtained in the same manner as in Example 1 except that the nonionic surfactant (Twin 20) was added instead of the cationic surfactant (TP-1311).
Comparative Example 4
Except that simazine powder (12.0 parts by mass) obtained by pulverizing simazine by dry pulverization (jet omizer) was used in place of simazine slurry, the same procedure as in Example 2 was used. Thus, an aqueous suspension pesticide composition without an anionic surfactant was obtained.
[0036]
Comparative Example 5
After adding the remaining amount of water finally becoming 100 parts by mass to the simazine slurry (20.0 parts by mass) prepared from Example 3, and further adding Dislop FL-40 (2.0 parts by mass), Add a thickener composition (33.0 parts by mass) pre-prepared from Kunipia F (2.42 parts by mass), propylene glycol (18.18 parts by mass), and water (79.4 parts by mass) Stir. Then, glyphosate isopropylamine 62% solution (21.0 parts by mass) was added, and TP-1312 (9.0 parts by mass), TP-1316 (15 mol adduct of cocoammonium chloride ethylene oxide, 2.0 parts by mass). And finally, a silicon-based antifoaming agent (0.1 part by mass) was added to obtain an aqueous suspended agricultural chemical composition.
[0037]
Comparative Example 6
An aqueous solution was prepared by adding an anionic surfactant (KP-1436, Kao Corporation, 7.0 parts by mass) to water (41.8 parts by mass). To this aqueous solution, simazine (96.0%, 44.2 parts by mass) and hydrous amorphous silicon dioxide (Nip Seal NS, Nippon Silica Co., Ltd., 7.0 parts by mass) were added and stirred, and the resulting suspension was obtained. Was pulverized with an attritor. The remaining amount of water, KP-1436 (2.0 parts by mass), TP-1312 (8.0 parts by mass), which finally becomes 100 parts by mass with respect to the obtained simazine slurry (28.23 parts by mass). A thickener composition (20.0 parts by mass) prepared under stirring and then prepared from Kunipia F (1.1 parts by mass), propylene glycol (4.0 parts by mass), and water (14.9 parts by mass). Part) was added. Thereafter, a 62% glyphosate isopropylamine salt solution (33.0 parts by mass) was added and stirred, and a nonionic surfactant (New Coal 1110, Nippon Emulsifier Co., Ltd., 4.0 parts by mass) was added. An antifoaming agent (0.1 part by mass) was added to obtain an aqueous suspended agricultural chemical composition.
[0038]
Comparative Example 7
An aqueous suspended agricultural chemical composition was obtained in the same manner as in Example 4 except that the particle size of the simazine slurry was changed to an average particle size of 3.54 microns (the maximum particle size was 45 microns).
[0039]
Test example 1
The properties of the obtained composition (immediately after production) and the composition after being stored at 40 ° C. for 90 days were visually observed. The results are shown in Table 1 (in the table, the presence or absence of aggregation of suspended components in the composition was indicated as “present” or “absent”). In the agrochemical composition of the present invention to which a water-soluble polymer was added (Examples 1 to 7), aggregation of suspended agrochemical components was not observed at any time during preparation of the composition, immediately after preparation, or after storage. (Table 1). On the other hand, a composition using a general-purpose thickener in place of an inorganic mineral thickener (Comparative Example 1), a composition not containing a water-soluble polymer (Comparative Example 2), and a cationic surfactant In the composition not added at all (Comparative Example 3), aggregation of suspended agricultural chemical components was observed during the preparation of the composition, making it difficult to prepare the composition (Table 1). Further, in the composition to which no anionic surfactant was added (Comparative Example 4) and the composition to which no water-soluble polymer was added (Comparative Example 5), even if aggregation was once cleared by forced stirring, visual judgment was made. However, the agglomerated particles did not completely disappear (Table 1). In the composition to which hydrous amorphous silicon dioxide was added (Comparative Example 6), the degree of sedimentation of the suspended agricultural chemical component was improved, but it became a hard cake during the preparation of the composition, making it difficult to prepare the composition. It was.
[0040]
[Table 1]
Figure 0004373054
[0041]
Test example 2
The average particle size (μm) of the obtained composition was measured with a particle size measuring device (LA-700, manufactured by Horiba, Ltd.). The measurement method was as follows: 2.0 g of the composition was dispersed in 100 ml of 0.2% neogen powder solution, ultrasonic waves were uniformly dispersed over 3 minutes, and then LA-700 was used at a transmittance of 72 to 75%. After incubating, the median diameter and maximum particle diameter of the particles were measured. The results are shown in Table 2 (the numerical unit is μm). In the agrochemical composition of the present invention (Examples 1 to 7), almost no particle growth was observed, whereas a composition not added with an anionic surfactant (Comparative Example 4) and a water-soluble polymer were added. Particle growth was observed in the composition (Comparative Example 5) that was not added and the composition (Comparative Example 6) to which water-containing amorphous silicon dioxide was added.
[0042]
[Table 2]
Figure 0004373054
[0043]
Test example 3
The viscosity of the obtained composition was measured with a viscometer (Blook Field, manufactured by TOKIMEC INC). The measurement was performed using a composition liquid temperature of 20 ° C., a rotation speed of 30 rpm, and rotor No. 2. In addition, the water dilutability when 5 g of the composition was dispersed in 500 mL of water was visually confirmed. The results are shown in Table 3 (the numerical unit is mPa · s). All of the agricultural chemical compositions (Examples 1 to 7) of the present invention had good viscosity, but a composition using a general-purpose thickener instead of the inorganic mineral thickener (Comparative Example 1). However, sufficient viscosity could not be obtained. Moreover, in the compositions (Comparative Examples 4 and 6) having a viscosity of 850 mPa · s or more, poor dispersion occurred when diluted with water.
[0044]
[Table 3]
Figure 0004373054
[0045]
Test example 4
After adding 2 g of the obtained composition to 500 ml of 3 ° hard water and shaking it vigorously by inversion 30 times per minute, the amount of sedimentation when left for 15 minutes, 1 hour, and 2 hours was measured with a suspension tester. did. The results are shown in Table 4 (the numerical unit is mL). In the agrochemical compositions of the present invention (Examples 1 to 7), the amount of sedimentation was small, whereas a composition not added with an anionic surfactant (Comparative Example 4) and a water-soluble polymer were added. The composition (Comparative Example 5) that was not added and the composition to which the hydrated amorphous silicon dioxide was added (Comparative Example 6) had a larger amount of sedimentation than the composition of the present invention. Further, the composition (Comparative Example 7) in which the maximum particle size of the second agrochemical component exceeded 20 microns had a larger amount of sedimentation than the composition of the present invention.
[0046]
[Table 4]
Figure 0004373054
[0047]
Test Example 5
Black grass in a 17cm x 12cm x 7cm plastic pot, Inobie, Baran, Akinoenokorogusa, Seiban Morokoshi, Okisakuki, Oomumugi, Kiyamasuge, Oyster Katsuryi, Japanese mustard, Japanese morning glory weeds, White fir in the pot The composition obtained in Examples 4 and 5 is treated at a rate of a treatment dose of 150 g / 10a with respect to broadleaf weeds of datura, white-eye, morning glory, black-tailed hawk, blue-necked owl, blue-legged stag, ragweed, ragweed, and litter. The effect after 2 weeks was confirmed. As weeding index at this time, weeding index 10 and 0
10: Completely dead.
0: No herbicidal effect is observed. Weeds grow healthy.
And expressed as an index between 0 and 10. A larger index indicates higher herbicidal activity. The results are shown in Table 5. The agrochemical composition of the present invention exhibited a high herbicidal action even when no cationic surfactant was added, but the agrochemical composition containing a sufficient amount of a cationic surfactant (Example 4) can exhibit a superior herbicidal action. Was confirmed.
[0048]
[Table 5]
Figure 0004373054
[0049]
【The invention's effect】
The agrochemical composition of the present invention is provided as an agrochemical composition excellent in physicochemical stability, does not cause particle growth or sedimentation in the composition, and is excellent in dispersion stability and storage stability. There is a feature that a water dilution can be easily prepared. In addition, in the agricultural chemical composition of the present invention, the physicochemical properties of the composition can be obtained even when a sufficient amount of a cationic surfactant is added so as to enhance the spreadability of the water dilution to the target organism. Is not impaired, and it is characterized in that the ease of dilution at the time of dilution with water and the dispersion stability of the diluted solution are maintained.

Claims (9)

水性懸濁農薬組成物であって、下記の成分:
(a)水への溶解度が20℃において5w/w%以上である塩の形態の1又は2以上の第一農薬成分;
(b)水への溶解度が20℃において1w/w%以下であり、最大粒子径が20ミクロン未満である1又は2以上の第二農薬成分;
(c)無機鉱物からなる群から選ばれる1又は2以上の増粘剤;
(d)1又は2以上の水溶性高分子;
(e)組成物100質量部に対して0.1〜5質量部の1又は2以上のアニオン界面活性剤;及び
(f)組成物100質量部に対して0.1〜15質量部の1又は2以上のカチオン界面活性剤
を含み、
(g)20℃における組成物の粘度が回転数30rpmで200〜850mPa・sである農薬組成物。
An aqueous suspension pesticide composition comprising the following ingredients:
(a) one or more first pesticide ingredients in the form of a salt having a solubility in water of 5 w / w% or more at 20 ° C .;
(b) one or more second agricultural chemical ingredients having a water solubility of 1 w / w% or less at 20 ° C. and a maximum particle size of less than 20 microns;
(c) one or more thickeners selected from the group consisting of inorganic minerals;
(d) one or more water-soluble polymers;
(e) 0.1 to 5 parts by weight of one or more anionic surfactants per 100 parts by weight of the composition ; and
(f) 0.1 to 15 parts by weight of one or more cationic surfactants per 100 parts by weight of the composition ;
( g ) An agrochemical composition in which the viscosity of the composition at 20 ° C. is 200 to 850 mPa · s at a rotation speed of 30 rpm.
殺菌、除草、及び/又は殺虫用の農薬組成物である請求項1に記載の農薬組成物。  The agrochemical composition according to claim 1, which is an agrochemical composition for sterilization, weeding, and / or insecticide. 増粘剤がベントナイト、サポナイト、セピオライト、スメクタイト、及びラポナイトからなる群から選ばれる1又は2以上の増粘剤である請求項1又は2に記載の農薬組成物。  The agricultural chemical composition according to claim 1 or 2, wherein the thickener is one or more thickeners selected from the group consisting of bentonite, saponite, sepiolite, smectite, and laponite. 水溶性高分子がポリビニルアルコール、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースからなる群から選ばれる1又は2以上の水溶性高分子である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の農薬組成物。  The water-soluble polymer is one or more water-soluble polymers selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, gelatin, polyvinyl pyrrolidone, methoxyethylene maleic anhydride copolymer, methyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose, and carboxymethyl cellulose. The agrochemical composition according to any one of claims 1 to 3. 第一農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合で含み、かつ第二農薬成分を組成物100質量部に対して0.1〜40質量部の割合で含む請求項1ないしのいずれか1項に記載の農薬組成物。The first agrochemical component is included at a ratio of 0.1 to 40 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition, and the second agrochemical component is included at a ratio of 0.1 to 40 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition. The agrochemical composition according to any one of claims 1 to 4 . 増粘剤を組成物100質量部に対して0.1〜1.0質量部の割合で含む請求項1ないしのいずれか1項に記載の農薬組成物。The agrochemical composition according to any one of claims 1 to 5 , comprising a thickener at a ratio of 0.1 to 1.0 part by mass with respect to 100 parts by mass of the composition. 水溶性高分子を組成物100質量部に対して0.1〜2.0質量部の割合で含む請求項1ないしのいずれか1項に記載の農薬組成物。
が提供される。
The agrochemical composition according to any one of claims 1 to 6 , comprising a water-soluble polymer in a proportion of 0.1 to 2.0 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition.
Is provided.
水性懸濁農薬組成物であって、下記の成分:
(1)水への溶解度が20℃において10w/w質量%以上である塩の形態の1又は2以上の第一農薬成分;
(2)水への溶解度が20℃において0.5w/w質量%以下である1又は2以上の第二農薬成分;
(3)組成物100質量部に対して0.1〜1.0質量部の割合のナトリウムベントナイトである増粘剤;
(4)組成物100質量部に対して0.1〜2.0質量部の割合のポリビニルアルコール、ゼラチン、及びポリビニルピロリドンからなる群から選ばれる1又は2以上の水溶性高分子;
(5)組成物100質量部に対して0.1〜4.0質量部のアニオン界面活性剤;
(6)組成物100質量部に対して5.0〜15.0質量部のカチオン界面活性剤;及び
(7)水
を含み、
(8)20℃における組成物の粘度が回転数30rpmで200〜850mPa・sである農薬組成物。
An aqueous suspension pesticide composition comprising the following ingredients:
(1) 1 or 2 or more 1st pesticide components of the salt form whose solubility in water is 10 w / w mass% or more in 20 degreeC;
(2) 1 or 2 or more 2nd agricultural chemical components whose solubility to water is 0.5 w / w mass% or less in 20 degreeC;
(3) A thickener that is sodium bentonite at a ratio of 0.1 to 1.0 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition;
(4) One or two or more water-soluble polymers selected from the group consisting of polyvinyl alcohol, gelatin, and polyvinylpyrrolidone in a proportion of 0.1 to 2.0 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the composition;
(5) 0.1 to 4.0 parts by weight of an anionic surfactant with respect to 100 parts by weight of the composition;
(6) 5.0 to 15.0 parts by weight of a cationic surfactant with respect to 100 parts by weight of the composition; and
(7) including water,
(8) An agrochemical composition in which the viscosity of the composition at 20 ° C. is 200 to 850 mPa · s at a rotation speed of 30 rpm.
除草用組成物である請求項に記載の農薬組成物。The agrochemical composition according to claim 8 , which is a herbicidal composition.
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