JP4367068B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置および照明装置 - Google Patents
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Description
(請求項1)
陰極と陽極との間に有機層を少なくとも1層有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記有機層の少なくとも1層に、コア化合物が発光性化合物であり下記一般式(1)で表される繰り返し単位を少なくとも第2世代以上で有し、ボロン誘導体、シロール誘導体、フェナントロリン誘導体、アザカルバゾール誘導体、スチリル誘導体、フッ素置換トリアリールアミン誘導体から選ばれる少なくとも一つの部分構造を分子内に有する多重分岐構造化合物を含有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項2)
前記発光性化合物が蛍光性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項3)
前記発光性化合物がリン光性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項4)
前記リン光性化合物が有機金属錯体であることを特徴とする請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項5)
前記有機金属錯体が下記一般式(2)〜(5)のいずれかで表される部分構造を有することを特徴とする請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
一般式(3)において、Z1、Z2は、各々独立に、炭素原子、窒素原子とともに芳香環を形成するのに必要な原子群を表す。M2は、金属原子を表す。
一般式(4)において、R43〜R48は、各々独立に、水素原子、結合手、又は置換基を表し、R43〜R48の隣接する基同士で結合して環を形成していてもよい。M3は、金属原子を表す。
一般式(5)において、Yは2価の連結基を表し、R49〜R56は、各々独立に、水素原子、結合手、又は置換基を表し、R49〜R56の隣接する基同士で結合して環を形成していてもよい。M4は、金属原子を表す。〕
(請求項6)
前記一般式(1)のAr1は環数が4以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項7)
前記一般式(1)で表される繰り返し単位を第2世代〜第5世代で有する多重分岐構造化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項8)
白色に発光することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
(請求項9)
請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする表示装置。
(請求項10)
請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする照明装置。
(請求項11)
請求項10に記載の照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
クロロビス(1,3,5−トリメチルフェニル)ボラン3.4g(12mmol)を無水THF50mlに溶解し、反応容器内を窒素置換し、0℃まで冷却した。別途常法に従って、無水THF(15ml)中で4−ブロモフェノール1.7g(10mmol)とn−ブチルリチウム・n−ヘキサン溶液14ml(1.6M,22mmol)より調整したリチオ化体のTHF溶液をゆっくりと滴下した。1時間撹拌した後、ゆっくりと反応溶液を室温まで戻し、蒸留水20mlを加え反応を停止した。有機層を分離した後、水層をTHFで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去した後、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/トルエン=50/50)により分離精製を行い、前駆体1を収率70%(2.4g)で得た。次に、3,5−ジブロモアニソールより常法に従って別途調整したボロン酸試薬0.4g(1.8mmol)、前駆体1 1.4g(4.0mmol)、酢酸銅(II)0.7g(4.0mmol)、および1gの0.4nmのモレキュラーシーブスを100mlの塩化メチレン中に加え、さらに撹拌しながら、トリエチルアミン1.0g(10mmol)を加えた。室温で24h反応を行った後、2N−塩酸5mlを加え、トルエンを用いて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、減圧乾燥を行った。窒素雰囲気下、反応混合物を20mlの塩化メチレンに溶解し、−78℃まで冷却した。ここに1N−臭化ホウ素・塩化メチレン溶液(5.0ml)を滴下し、さらに−25℃で2時間撹拌した。反応溶液をゆっくり室温まで戻し、蒸留水20mlを加え反応を停止した。有機層を分離した後、水層をTHFで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、Sephadex−G25(アルドリッチ社製)を充填したカラム(溶離液:HFIP)を用いて分離・精製を行った。最初の留分から前駆体2を収率61%(0.8g)で得た。窒素気流下、前駆体2 0.5g(0.8mmol)とジブロモ−N,N’−ジメチルキナクリドン0.16g(0.33mmol)をジメチルアセトアミド20mlに溶解し、炭酸カリウム0.8g(6.0mmol)を加えて加熱還流を40h行った。反応終了後、150mlの蒸留水と50mlのTHFを加え、抽出を行った。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去し、Sephadex−G25(アルドリッチ社製)を充填したカラム(溶離液:HFIP)を用いて分離・精製を行った。最初の留分から目的のHB−1を収率21%(0.13g)で得た。
前述の前駆体2 3.9g(5.0mmol)と3−(2−ピリジル)フェニルボロン酸0.8g(2.0mmol)、酢酸銅(II)0.9g(5.0mmol)、および1gの0.4nmのモレキュラーシーブスを100mlの塩化メチレン中に加え、さらに撹拌しながら、トリエチルアミン5.0g(50mmol)を加えた。室温で24h反応を行った後、2N−塩酸15mlを加え、トルエンを用いて抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、Sephadex−G25(アルドリッチ社製)を充填したカラム(溶離液:HFIP)を用いて分離・精製を行った。最初の留分から前駆体3を収率80%(1.5g)で得た。さらに、反応容器にグリセロール25mlを入れ、窒素バブリングしながら140℃で2時間攪拌した。加熱を止め、100℃まで放冷した後、前駆体3 1.4g(1.5mmol)とイリジウム(III)アセチルアセトネ−ト0.12g(0.25mmol)を入れ、窒素気流下220℃で8h反応を行った。室温まで冷却した後、1N−塩酸100mlを加え、沈殿物をろ別・水洗し、HFIPに溶かして不溶物を濾去した。この溶液をSephadex−G25(アルドリッチ社製)を充填したカラム(溶離液:HFIP)を用いて分離・精製を行った。最初の留分から目的のIr錯体(HB−5)を収率29%(0.22g)で得ることができた。
また、前駆体2およびHB−5合成方法と同様にして、前駆体3より収率15%(0.17g)でIr錯体(HB−7)を得ることができた。
1,3,5−トリブロモベンゼン6.2g(20mmol)、4,4’−ビフェノール7.4g(40mmol)を20mlのトルエンに溶解し、激しく撹拌させた6Mの水酸化ナトリウム水溶液10mlの中に加えた。1分ほどそのまま激しく撹拌させた後、テトラブチルアンモニウムヒドロスルファート0.047g(0.14mmol)を加え、室温で5h反応を行った。続いて、2−(3−ヒドロキシフェニル)ピリジン3.4g(20mmol)を加えさらに室温で5時間反応させた。所定時間経過後、有機層を分離し、この有機層を蒸留水で洗浄した後、再び有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/トルエン=1/1)により精製を行い、前駆体4を収率71%(8.8g)で得た。次に無水トルエン100ml中に2−メチル−8−キノリノール2.0g(10mmol)と、アルミニウムイソプロポキシド2.0g(10mmol)を加え、加熱、撹拌を行った。次いで、無水トルエン100mlに2−メチル−8−キノリノール2.0g(10mmol)と前述の前駆体4 3.1g(5mmol)を溶解し、これを前記反応溶液に加えた。6時間加熱還流を行った後、室温まで冷却し、沈殿物を濾別した。この固体をエタノールで洗浄した後、減圧下乾燥を行い、前駆体5を62%(4.3g)で得た。さらに、反応容器にグリセロール25mlを入れ、窒素バブリングしながら140℃で2時間攪拌した。加熱を止め、100℃まで放冷した後、前駆体6 3.9g(3.0mmol)とイリジウム(III)アセチルアセトネート0.24g(0.5mmol)を入れ、窒素気流下220℃で8h反応を行った。室温まで冷却した後、1N−塩酸150mlを加え、沈殿物をろ別・水洗し、HFIPに溶かして不溶物を濾去した。この溶液をSephadex−G25(アルドリッチ社製)を充填したカラム(溶離液:HFIP)を用いて分離・精製を行った。最初の留分から目的のIr錯体(HB−13)を収率9%(0.18g)で得ることができた。
窒素気流下、1,3,5−トリスクロロメチルベンゼン3.4g(15mmol)をTHF100mlに溶解し、−25℃の冷却した。ここに、常法に従い4−ブロモフェニルアザカルバゾール10.7g(33mmol)より調整したリチウム試薬をゆっくりと滴下し、さらに−25℃で2時間撹拌した。反応溶液をゆっくり室温まで戻し、蒸留水50mlを加え反応を停止した。有機層を分離した後、水層をTHFで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/トルエン=70/30)により分離精製を行い、前駆体6を収率76%(7.3g)で得た。
本発明の有機EL素子の構成層について説明する。
(1)陽極/発光層/陰極
(2)陽極/発光層/陰極バッファー層/陰極
(3)陽極/陽極バッファー層/発光層/陰極バッファー層/陰極
(4)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(5)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(6)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(7)陽極/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/電子輸送層/陰極
(8)陽極/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(9)陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/電子阻止層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極
《陽極》
有機EL素子における陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としてはAu等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。また、IDIXO(In2O3−ZnO)等非晶質で透明導電膜を作製可能な材料を用いてもよい。陽極は、これらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、薄膜を形成させ、フォトリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成してもよく、あるいはパターン精度をあまり必要としない場合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。この陽極より発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましく、また、陽極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましい。さらに膜厚は材料にもよるが、通常10〜1000nm、好ましくは10〜200nmの範囲で選ばれる。
一方、陰極としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。これらの中で、電子注入性および酸化等に対する耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、例えばマグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム等が好適である。陰極は、これらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、薄膜を形成させることにより、作製することができる。また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10nm〜1000nm、好ましくは50nm〜200nmの範囲で選ばれる。なお、発光を透過させるため、有機EL素子の陽極または陰極のいずれか一方が、透明または半透明であれば発光輝度が向上し好都合である。
バッファー層は、必要に応じて設け、陰極バッファー層、陽極バッファー層があり、上記のごとく陽極と発光層または正孔輸送層の間、及び陰極と発光層または電子輸送層との間に存在させてもよい。
正孔阻止層とは広い意味では電子輸送層であり、電子を輸送する機能を有しつつ正孔を輸送する能力が著しく小さい材料からなり、電子を輸送しつつ正孔を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。
本発明に係る発光層は、電極または電子輸送層、正孔輸送層等から注入されてくる電子及び正孔が再結合して発光する層であり、発光する部分は発光層の層内であっても発光層と隣接層との界面であってもよい。
正孔輸送層とは正孔を輸送する機能を有する材料からなり、広い意味で正孔注入層、電子阻止層も正孔輸送層に含まれる。正孔輸送層、電子輸送層は単層もしくは複数層設けることができる。
電子輸送層とは電子を輸送する機能を有する材料からなり、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は単層もしくは複数層設けることができる。
本発明の有機EL素子に係る基体としては、ガラス、プラスチック等の種類には特に限定はなく、また、透明のものであれば特に制限はないが、好ましく用いられる基板としては例えばガラス、石英、光透過性樹脂フィルムを挙げることができる。特に好ましい基体は、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能な樹脂フィルムである。
本発明の有機EL素子の作製方法の一例として、陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極からなる有機EL素子の作製法について説明する。
<有機EL素子1−1〜1−6の作製>
(1)有機EL素子1−1の作製
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm製膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行った。この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、一方、モリブデン製抵抗加熱ボートにNPDを200mg入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにCBPを200mg入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにIr−1を100mg入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにバソキュプロイン(BCP)を200mg入れ、真空蒸着装置に取り付けた。
なお、蒸着時の基板温度は室温であった。
得られた有機EL素子1−1〜1−6について下記に示す評価を行った。
作製した有機EL素子について、23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で2.5mA/cm2定電流を印加した時の外部取り出し量子効率(%)を測定した。なお測定には同様に分光放射輝度計CS−1000(ミノルタ製)を用いた。
23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で2.5mA/cm2の一定電流で駆動したときに、輝度が発光開始直後の輝度(初期輝度)の半分に低下するのに要した時間を測定し、これを半減寿命時間(τ0.5)として寿命の指標とした。なお測定には分光放射輝度計CS−1000(ミノルタ製)を用いた。
<有機EL素子2−1〜2−12の作製>
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm成膜した基板(NHテクノグラス社製NA−45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。この透明支持基板上にポリビニルカルバゾール(PVK)30mgとIr−1を1.8mgとをジクロロベンゼン1mlに溶解させ、1000rpm、5secの条件下、スピンコートし(膜厚約100nm)、60度で1時間真空乾燥し、発光層とした。
得られた有機EL素子2−1〜2−12について実施例1と同じ評価を行った。有機EL素子2−1、2−3〜2−9の外部取り出し量子効率、発光寿命の測定結果は、有機EL素子2−1を100とした時の相対値で表5に示した。有機EL素子2−2、2−10〜2−12の外部取り出し量子効率、発光寿命の測定結果は、有機EL素子2−2を100とした時の相対値で表6に示した。
〈フルカラー表示装置〉
(青色発光有機EL素子)
実施例2で作製した有機EL素子2−6において、発光層に用いたHB−8をHB−14に変更した以外は有機EL素子2−6と同様の方法で作製した有機EL素子2−6Bを用いた。
実施例2で作製した有機EL素子2−6を用いた。
実施例2で作製した有機EL素子2−6において、発光層に用いたHB−8をHB−15に変更した以外は有機EL素子2−6と同様の方法で作製した有機EL素子2−6Rを用いた。
実施例2で作製した有機EL素子2−6において、発光層に用いたHB−8を、HB−8、HB−14、HB−15の混合物に変更した以外は有機EL素子2−6と同様の方法で作製した有機EL素子2−10Wを用いた。有機EL素子2−6Wの非発光面をガラスケースで覆い、照明装置とした。照明装置は、発光効率が高く発光寿命の長い白色光を発する薄型の照明装置として使用することができた。図5は照明装置の概略図で、図6は照明装置の断面図である。有機EL素子101をガラスカバー102で覆い、電源線(陽極)103と、電源線(陰極)104で接続している。105は陰極で106は有機EL層である。なおガラスカバー102内には窒素ガス108が充填され、補水剤109が設けられている。
3 画素
5 走査線
6 データ線
7 電源ライン
10 有機EL素子
11 スイッチングトランジスタ
12 駆動トランジスタ
13 コンデンサ
A 表示部
B 制御部
102 ガラスカバー
103 電源線(陽極)
104 電源線(陰極)
105 陰極
106 有機EL層
107 透明電極付きガラス基板
108 窒素ガス
109 捕水剤
Claims (11)
- 陰極と陽極との間に有機層を少なくとも1層有する有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記有機層の少なくとも1層に、コア化合物が発光性化合物であり下記一般式(1)で表される繰り返し単位を少なくとも第2世代以上で有し、ボロン誘導体、シロール誘導体、フェナントロリン誘導体、アザカルバゾール誘導体、スチリル誘導体、フッ素置換トリアリールアミン誘導体から選ばれる少なくとも一つの部分構造を分子内に有する多重分岐構造化合物を含有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記発光性化合物が蛍光性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記発光性化合物がリン光性化合物であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記リン光性化合物が有機金属錯体であることを特徴とする請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記有機金属錯体が下記一般式(2)〜(5)のいずれかで表される部分構造を有することを特徴とする請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
一般式(3)において、Z1、Z2は、各々独立に、炭素原子、窒素原子とともに芳香環を形成するのに必要な原子群を表す。M2は、金属原子を表す。
一般式(4)において、R43〜R48は、各々独立に、水素原子、結合手、又は置換基を表し、R43〜R48の隣接する基同士で結合して環を形成していてもよい。M3は、金属原子を表す。
一般式(5)において、Yは2価の連結基を表し、R49〜R56は、各々独立に、水素原子、結合手、又は置換基を表し、R49〜R56の隣接する基同士で結合して環を形成していてもよい。M4は、金属原子を表す。〕 - 前記一般式(1)のAr1は環数が4以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記一般式(1)で表される繰り返し単位を第2世代〜第5世代で有する多重分岐構造化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 白色に発光することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする表示装置。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする照明装置。
- 請求項10に記載の照明装置と、表示手段として液晶素子と、を備えたことを特徴とする表示装置。
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