JP4366964B2 - Pachinko machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の遊技盤には遊技状態を検知したり、或いはそれに基づいて遊技状態を種々変化させることを目的として電子部品が取り付けられる。これら電子部品は電子部品本体、電子部品本体を保護するためのホルダ、接続用のハーネス(電子部品本体に固定されている)を主体として構成される。これら電子部品は遊技盤を前後に貫通して取り付けられるとともに、遊技盤の裏面側にハーネスが引き出されるようになっている(特許文献1)。
電子部品を備えた遊技盤の製造手順は一般的には、遊技盤をまず表向き(上向き)にして生産ライン上に流し、遊技盤の表面側から電子部品及び遊技球を案内する誘導釘等の組み付けが行なわれ、その後、ライン上において遊技盤を表裏反転させ、今度は、遊技盤の裏面側を表に向けた状態で電気系統の接続、すなわち引き出されたハーネスの接続作業等を行うことにより製造される。
このように、遊技盤は表面側、裏面側の双方において組み付け作業を行うから遊技盤を表裏逆にする工程が必要となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平13−269447号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造によると、電子部品本体のハーネスは遊技盤の裏面側に配されるが、何ら拘束手段を持たないため遊技盤を表裏反転させる作業の際に遊んでしまう。そのため、反転作業中(遊技盤の裏面側を表に向けた状態)には、その位置が定まらず、場合によっては隣接する遊技盤のハーネス同士が絡み合ったり、また、他の部品を組み付けるためのスペースに被ってしまい、そこから、ハーネスを避けるための作業を行っていた。以上のことからパチンコ機の製造効率の低下を招く要因の一つとなっていた。
そこで対策案として、予めハーネスを輪ゴム等で拘束しておき、接続作業を行う際に輪ゴムを取り外すといった措置が考えられるが、このような場合であっても、輪ゴムの取り外しに時間がかかってしまうし、取り外した輪ゴムが散乱し作業の邪魔となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハーネスの拘束を行った上で、組み付け作業性に優れるパチンコ機用電子部品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記の目的を達成するための有効な手段とその作用効果を以下に示す。
手段1.本発明のパチンコ機は、表面側に遊技球が流下する遊技領域が形成された遊技盤と、該遊技盤の裏面側に配置される制御基板と、該制御基板と電気的に接続されるハーネスを有する電子部品と、該電子部品が装着される部品であって、前記遊技盤に形成された取り付け孔に対して前記遊技盤の表面側から取り付けられるホルダと、該ホルダに一体的に形成され、U字型に曲げた前記ハーネスの少なくとも一部を囲んで内部に収容することにより前記ハーネスをU字型に曲げた状態に仮保持する収容部と、を備えてなる。このような構成とすれば、ハーネスを仮保持しておくことができるから、ハーネスが周辺作業の邪魔になることがない。また、保持部が一体的に取り付けられた構成であることから、組付け作業時にホルダより外されて組付けライン上に散乱することもない。
【0006】
【0007】
【0008】
手段2.手段1のものにおいて、前記収容部は前記ハーネスを前記取り付け孔の貫通方向に沿う向きに仮保持する構成である。このような構成とすれば、仮保持状態において、ハーネスが遊技盤の奥行き方向に引き出されることとなるから、取り付け孔を小さく設定することが出来る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
手段3.手段1又は手段2のものにおいて、前記ホルダには前記電子部品を保護するための保護壁が設けられるとともに、前記電子部品の側面と前記保護壁の壁面との間の隙間によって前記収容部が形成された構成である。
このような構成とすれば、ホルダに電子部品の側面と対面するような保護壁を設けておけば、両部品を組み付けることで収容部が形成される。従って、収容部全体をホルダに設定する形式と比較して、ホルダの加工が容易である。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図7によって説明する。
本実施形態は本発明に係るパチンコ機用電子部品をパチンコ機用通過チャッカー25(以下、単に通過チャッカー25とする)に適用したものである。
図1は遊技盤10の正面図を示すものであって、遊技盤10の表面10A側には普通入賞口11、可変入賞装置12、作動口13、可変表示装置15、内レール16、外レール17、誘導釘18等が配設されている。ここで、内レール16及び外レール17は遊技球発射装置(図示せず)により発射された遊技球19を遊技盤10の上部に案内するためのガイド部材である。遊技球19は遊技盤10に上部に案内された後、遊技盤10の面に沿って落下する。このとき、前記普通入賞口11、作動口13に遊技球19が入賞することにより遊技者に対して所定数の景品球が払い出される。
【0021】
可変入賞装置12は、通常、遊技球19が入賞出来ない状態又は、入賞し難い状態になっている。より詳しくは、作動口13に対して遊技球19が入賞することに基づいて、遊技盤10の中央部に配設された可変表示装置15の図柄がランダムに変動する。そして、停止した図柄が特定の組み合わせであることを必要条件に可変入賞装置12が所定時間、所定回数だけ開いて、遊技球19が入賞しやすい状態となるように構成されている。
【0022】
可変表示装置15の左右両側には遊技盤10を前後に貫通する一対の取り付け孔14が設けられており、そこには、通過チャッカー25が取り付けられている。遊技球19が通過チャッカー25を通過するとそれに応じて、可変表示装置15の上部に設けられた普通図柄変動装置15Aが作動する構成となっている。本実施形態においては、普通図柄変動装置15Aは「0」から「9」までの数字を可変表示するように構成されており、所定の数字(本実施形態では「7」)で停止した場合に、作動口13の開閉羽根13Aを一定時間開放させる。
【0023】
尚、本実施形態では、遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機の遊技状態を検出すべく、遊技盤10には種々の検出スイッチ(後述する通過検出スイッチ27も含まれる)が取り付けられている。これら検出スイッチにより、遊技球19の作動口13への入賞、或いは通過チャッカー25の通過等が検出されるようになっている。また、遊技盤10の裏面10B側には平板状をなす集合板22を介して制御基板21が複数取り付けられている(図7参照)。この制御基板21は各検出スイッチの検出結果に基づき可変入賞装置12、可変表示装置15等を駆動させるものであり、読み出し専用メモリ(ROM)、中央演算装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えてなる。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って、各種演算処理を実行する。
【0024】
次に通過チャッカー25について説明する。
図2、図3に示すように、通過チャッカー25は遊技球19の通過の有無を検出する通過検出スイッチ27(本発明の電子部品を構成)と、通過検出スイッチ27の端部に取り付けられるハーネス45(本発明の電子部品を構成)と、通過検出スイッチ27を取り囲んで保護するためのホルダ30とを主体として構成されている。
【0025】
ホルダ30は遊技盤10の表面10A側に当接する座面部35を有してなる。本実施形態において座面部35は横長に形成されるとともに、その輪郭は魚をあしらった形状をなす。座面部35の中央部分には通過検出スイッチ27を後方より挿通させるための挿通孔35Aが前後に貫通して設けられている。
【0026】
座面部35の表面側(図2の左側)にはコの状に形成されたカバー部31が一体に形成されている。カバー部31は上下方向に貫通しており、遊技球19を挿通可能としている。また、カバー部31の内面側には内方に開口し、通過検出スイッチ27を差し込み可能なコの字状の支持溝32を設けている。
一方、座面部35の裏面側には一対の支持アーム36、37が形成されている。両支持アーム36、37間の間隔は通過検出スイッチ27とほぼ同幅に形成されている。これら支持アーム36、37及びカバー部31は互いに連通するように形成されており、支持アーム36、37側より挿通孔35Aを通じてカバー部31の支持溝32に通過検出スイッチ27を差し込むことが出来るようになっている。
【0027】
続いて、支持アーム36、37について説明すると、その基端側は上縁同士が保護壁41によって架設されるとともに、両支持アーム36、37の下縁には内向きに屈曲するガイド壁38が形成されている。このうち、保護壁41は通過検出スイッチ27の上面27A側を覆って保護するためのものであり、ガイド壁38は通過検出スイッチ27を取り付ける際の案内となるものである。
【0028】
一方、通過検出スイッチ27の長さ寸法は丁度ホルダ30に収容される大きさに形成されている。すなわち、通過検出スイッチ27がホルダ30に組み付けられた状態(カバー部31へ差し込まれた状態)において、通過検出スイッチ27の後端部分と支持アーム36、37の後端部分とが整合するようになっており、更に、この組み付け状態において、通過検出スイッチ27はホルダ30の支持アーム36(同図において右側の支持アーム)によって抜止めされるようになっている。より具体的に説明すると、左側の支持アーム37にはその全長に亘ってガイド壁38が形成されているが、右側の支持アーム36は、基端側において下縁部分が切りかかれている。そのため、ガイド壁38が基端寄りの位置で途切れており、通過検出スイッチ27の右端面27Bに沿う縦壁部分のみが後方に延出している。この縦壁部分は弾性的に拡開可能とされ、その先端部分には内向きのロック爪39が形成されている。この右側の支持アーム36は通過検出スイッチ27をホルダ30に対して取り付ける際には水平方向外側に弾性的に変位して通過検出スイッチ27の差し込み動作を許容し、通過検出スイッチ27がホルダ30内に収容された時には復帰して通過検出スイッチ27の後端に係止する。
【0029】
通過検出スイッチ27は前記したホルダ30のカバー部31に差し込まれる部分(遊技盤10の表面10A側に突き出る部分)に、遊技球19を通過させる検知孔28を開口している。この通過検出スイッチ27は通過型の近接スイッチを構成しており、遊技球19が検知孔28を通過するとそれを電気信号として検出するようになっている。検出方法については、例えば、検知孔28に電流を流しておき、遊技球19の通過による磁界変動を測定する方法や、通過する遊技球19による光遮蔽を光センサーによって検知する方法、或いはマイクロスイッチを用いる方法等があるが、いずれの方法をも採用し得る。
【0030】
ハーネス45は両端にそれぞれコネクタ46、47を備えており、コネクタ46が通過検出スイッチ27の後端に抜止めされた状態で差し込まれている。そして、通過チャッカー25が遊技盤10に対して取り付けられる際に、ハーネス45は通過検出スイッチ27と共に遊技盤10の取り付け孔14に差し込まれ、遊技盤10の裏面10B側に引き出されるようになっている。
【0031】
ところで、前記ホルダ30には、通過チャッカー25を遊技盤10に取り付ける前の状態において、ハーネス45を短く折り返した状態に仮保持しておくための収容部43が形成されている。具体的に説明すると、図3に示すように、ホルダ30に形成された保護壁41と、組み付けられた通過検出スイッチ27の上面27Aとの間には隙間が設定されており、この通過検出スイッチ27の上面27Aと保護壁41の内壁とによってハーネス45を挟持可能な収容部43が形成されている。収容部43は前後に貫通し、座面部35の後方からカバー部31側に向かってハーネス45を差し込むことが出来るようになっている。
【0032】
そのため、同図に示すように、ハーネス45を予め細長いループ状に束ねておき、その状態でハーネス45を収容部43内に押し込むと、ハーネス45は、その先端側が収容部43、座面部35の挿通孔35Aを通過してカバー部31の内側壁31Aに当接する位置まで差し込まれる。このとき、ハーネス45は自身の弾性によって幅方向に広がりながら差し込まれるが、ある程度広がったところでハーネス45の外周部分が収容部43の内側壁に当接し、その状態で位置規制される。従って、作業者が手を離しても、ハーネス45はホルダ30に差し込まれた部分が収容部43の左右内側壁及び、カバー部31の左右内側壁31Aに沿った姿勢に保持されるとともに、ホルダ30より突出する部分についても、収容部43の左右両側からほぼ平行に伸び、かつその幅寸法が収容部43の幅寸法内に収まるような形態に矯正させる。これにて、ハーネス45は遊技盤10の奥行き方向、すなわち、取り付け孔14への挿入方向に沿う向きに仮保持される。
【0033】
この収容部43は、正規接続作業が開始されるまでの間、ハーネス45を仮保持させることを目的としており、ハーネス45の仮保持を解く場合には、コネクタ47を摘んでハーネス45全体を収容部43より引き出してやればよい。尚、収容部43の後側の開口43Aが本発明の出入り口に相当するものである。
また、ホルダ30の座面部35の左右両側にはホルダ固定用のねじ孔35Bが穿設されるとともに、同じく座面部35の左右両側には内向きに一対の位置決め突起35Cが突出形成される一方、遊技盤10にはホルダ30の位置決め突起35Cと嵌合する位置決め孔14Aがそれぞれ設けられている。
【0034】
次に、上記した通過チャッカー25を遊技盤10に対して取り付ける作業手順について図4ないし図7を参照して説明する。
まず、通過チャッカー25自体の組み付けを行うには、ロック爪39が設けられた側の支持アーム36を水平方向外側に拡開させるとともに、通過検出スイッチ27をホルダ30のガイド壁38に宛ってカバー部31内へ押し込む。押された通過検出スイッチ27はガイド壁38に案内されカバー部31側へ進入してゆき、やがて、通過検出スイッチ27の後端が右側の支持アーム36のロック爪39を通過すると、右側の支持アーム36が弾性復帰して通過検出スイッチ27の後端に係止し、ホルダ30に対して通過検出スイッチ27を抜止め状態に保持するようになっている。この状態において、通過検出スイッチ27の検知孔28はカバー部31の開口部分と整合するようになっており、遊技球19を上下に挿通させることが出来る。
【0035】
続いて、通過検出スイッチ27の後端に接続されたハーネス45を細長いループ状に束ねておき、コネクタ47がその先端部分に位置するようにしておく。
そして、ハーネス45を通過検出スイッチ27の上面27Aに沿わせ、その状態から、上面27Aとホルダ30の保護壁41との間の隙間、すなわち収容部43に後方から差し込む。そして、ハーネス45の先端部分がカバー部31の先端にほぼ当接する位置まで差し込まれれば、通過検出スイッチ27の組み付けが完了する。
【0036】
この状態において、差し込まれたハーネス45は収容部43内に広がってハーネス45の外周が収容部43の内壁に当接する。これにより、図4に示すように、ハーネス45全体が位置規制され遊技盤10の取り付け孔14への挿入方向に沿う向きに仮保持される。また、この仮保持状態において、コネクタ47は収容部43内には位置せず、収容部43からひきだされた先端側に位置している。
このようにして通過チャッカー25の組み付け作業が行われるが、これらは、遊技盤10に対する通過チャッカー25の組み付けと別の工程で行われるため、通過チャッカー25はまとまった数量が生産されると、一括されて遊技盤10の生産ラインに送られる。
【0037】
次に、パチンコ機の製造工程(遊技盤10に対する通過チャッカー25の組み付け工程)について説明する。
遊技盤10は、生産ライン上を複数の遊技盤10が同時に流されて各工程毎に作業者が個別の組み付け作業を行う流れ作業によって製造される。
まず、遊技盤10は、図4に示すように生産ラインに表面10A側を上に向けて流され、表面10A側の組み付け作業が行われる。すなわち、誘導釘18が植設されたり、あるいは、可変入賞装置12及び可変表示装置15等の各装置が取り付けられる。これら装置の組み付け工程の中で、通過チャッカー25の取り付けも行われる。
【0038】
通過チャッカー25の取り付けを行うには、一括された状態にある通過チャッカー25を取り出した後、遊技盤10の取り付け孔14に対して正対させ、ホルダ30の位置決め突起35Cが遊技盤10の位置決め孔14Aと合うように位置を合わせを行う。この組み付け前の状態において、ハーネス45は短く折り返され、かつ遊技盤10の奥行き方向に向きに仮保持されている。
【0039】
従って、この状態から、通過検出スイッチ27を遊技盤10の表面10A側より取り付け孔14に差込んでやれば、ハーネス45は取り付け孔14に干渉することなく差し込まれてゆく。そして、ホルダ30の座面部35が遊技盤10の表面10A側に当接したら、今度は、ホルダ30をねじ止めしてやれば、通過チャッカー25全体を遊技盤10に固定することが出来る。図5は通過チャッカー25の組み付け状態を示すものであるが、通過検出スイッチ27の後端側は遊技盤10の取り付け孔14内に収容された状態にあり、遊技盤10の裏面10B側には束ねられたハーネス45の先端側(コネクタ47)が突出するようになっている。
【0040】
遊技盤10の表面10A側の取り付け作業が完了したら、次に、遊技盤10の裏面10B側において制御基板21の取り付け及びその配線等の接続作業(本発明の正規接続作業に相当する)を行う。それには、生産ライン上で遊技盤10を表裏反転させ、図6に示すように、今度は、裏面10B側を表に向けた状態で生産ライン上に遊技盤10を流す。そして、制御基板21等が取り付けられた集合板22等の取り付けを行い、その後、装置側と制御基板21との間を信号線等によって接続する。通過チャッカー25を制御基板21に対して接続するには、遊技盤10の裏面10Bに引き出された状態にあるコネクタ47を手で掴んで真っ直ぐ引っ張ってやる。そうすると、収容部43よりハーネス45全体が引き出されるからハーネス45の仮保持が解かれる。その後は、図7に示すように、コネクタ47を制御基板21側の相手側コネクタ21Aに対して差し込んでやれば、配線作業が完了する。
【0041】
このように、本実施形態によれば、通過チャッカー25には収容部43が設けられており正規接続作業が開始されるまでの間、ハーネス45を仮保持しておくことができるから、遊技盤10を反転させても隣接する遊技盤10同士のハーネス45が絡み合うことがなく、また、ハーネスが周辺の作業の邪魔になることがない。更に、保持部が一体的に取り付けられた構成であることから、組付け作業時にホルダより外されて組付けライン上に散乱することもない。
加えて、構造が簡便であるからホルダ30の形状が既存の構造と比べて特に複雑化されることがなく、コストアップの要因とならない。
【0042】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図8ないし図11を参照して説明する。
第1実施形態では、ハーネス45を仮保持するための保持部(収容部)を、保護壁41と通過検出スイッチ27との隙間により設定したが、第2実施形態ではホルダ30に壁体50を設けるとともに、この壁体50に対して直接収容部51を形成している。その他の構成については第1実施形態と同様であるため、同一部品には同一の符号を付し重複した説明を省略するものとする。
【0043】
図9、図10において、壁体50は通過検出スイッチ27の上面27Aに沿って形成されるとともに、壁体50の後端面(図9)、或いは壁体50の左端面(図10)にそれぞれ開口を設けて、ハーネス45を遊技盤10の奥行き方向(図9)、或いは遊技盤10の左右方向(図10)に仮保持するものである。
一方、図11は、壁体50を通過検出スイッチ27にほぼ直交する向きに設定するとともに、壁体50の上端面に開口を設けて、ハーネス45を遊技盤10の上下方向に沿う向きに仮保持するものである。
【0044】
このように、ホルダ30に対して壁体50を設けるとともに、そこに収容部51を形成する構成としておけば、ハーネス45を遊技盤10の奥行き方向のみならず、遊技盤10の裏面10Bに沿う方向、すなわち遊技盤10の左右方向、遊技盤10の上下方向に仮保持することが出来る。ハーネス45をこのような形態に仮保持することによって、遊技盤10に通過チャッカー25を取り付けた際に、遊技盤10の裏面側へ突き出るハーネス45の突出量を少なく設定することが出来る。
また、図10に示すように、座面部35の裏面側であって通過検出スイッチ27の側方には、取り付け座54が設けられている。この取り付け座54は、例えばLED等を取り付けた回路基板(図示せず)を装着するためのものであるが、同図に示すように、ハーネス45をこれら取り付け座54に沿って引き出す形態としておけば、収容部51からの引き出し量が大きい場合であってもハーネス45の支持が安定する。
【0045】
<参考例1>
次に、参考例1を図12ないし図15を参照して説明する。
第1、2実施形態では、ハーネス45を仮保持するための保持部をハーネス45を収容可能な収容部43によって形成したが、この参考例1では、弾性片63により形成している。その他の構成については第1実施形態と同様であるため、同一部品には同一の符号を付し重複した説明を省略するものとする。
【0046】
図12に示すように、ホルダ30の両支持アーム36、37の上方には、支持アーム36、37の上端面(手段11の基部に相当する)36A、37Aとの間に、ハーネス45を仮保持可能な係止溝61を保有する片持ちの弾性片63が一体的に形成されている。
弾性片63は支持アーム36、37の上端面36A、37Aに沿って水平に形成されるとともに、その一端側が支持アーム36、37の基端側に接続され固定端とされている。一方、他端側は自由端とされ、弾性片63は上下方向に弾性変位可能とされている。
【0047】
弾性片63の自由端における下面側には、下向きに抜止め突起64が突設されている。この抜止め突起64の先端は上端面36A、37Aに近接しており、抜止め突起64の先端と上端面36A、37Aとの間の隙間はハーネス45が抜け出ないような隙間に設定(係止溝61をほぼ閉止する設定)されている。かくして、弾性片63は常には、水平な姿勢にあってハーネス45を係止溝61内に仮保持する。一方、この状態から弾性片63を上方に弾性変位させてやれば、抜止め突起64が支持アーム36、37の上端面36A、37Aから離間して係止溝61を解放し、これにて、ハーネス45の仮保持が解かれるように設定されている。
【0048】
また、座面部35の裏面であって支持アーム36の側方には、弾性片63とほぼ同じ高さ位置に棒状の支柱40が形成されている。
従って、図13に示すように、ハーネス45は通過検出スイッチ27の端部から弾性片63の基端側に引き込まれた後、弾性片63の上方を通過して左方に方向転換し、その後、支柱40で180度折り返されるとともに、係止溝61に差し込まれる。その後、更に、弾性片63の上面側に180°折り返され、再び、支柱40に巻かれる。このように、ハーネス45は支柱40と弾性片63に交互に巻かれて、遊技盤10の左右方向に沿った横向きの姿勢に仮保持される。
尚、この状態が本発明の弾性片を巻き込むように回曲され、かつその一端側が係止溝に差し込まれた状態に相当する。
また、支柱40については、ハーネス45の仮保持状態における配索方向を安定させることを目的とするものであるため、支持アーム36の幅寸法、或いは弾性片63の幅寸法(同図に示すA寸法)を十分に確保することができれば、必ずしも設ける必要はない。
【0049】
また、弾性片63の上面の先端側には上向きの外れ止め突起65が形成されている。この外れ止め突起65は、弾性片63の上面側に位置するハーネス45に当接して、抜止め突起64と共に係止溝61に対するハーネス45の抜止めを図っている。従って、外れ止め突起65は必須の構成要件ではないが、設定しておけば、ハーネス45が二重に抜止めされるから仮保持が安定する。
【0050】
また、参考例1において、弾性片63、支柱40は左右一対設けられている。このような構成としておけば、図14に示すように、ハーネス45を同図の右側へも引き出すことが出来る。従って、使用状況、すなわち、図1に示すように通過チャッカー25の間に、可変表示装置15等の大きな装置が配される場合には、これら装置を避けて各通過チャッカー25のハーネス45をそれぞれを逆方向(例えば、一方側を右方向、他方側を左方向)に仮保持しておく必要がある。従って、配索方向を選択可能な構成とすることで、これら要請に対応できる。
【0051】
更に、弾性片63は支持アーム36、37に一体的に形成されているが、弾性片63は上下方向に撓み、支持アーム36は水平方向に拡開し、両部材36、37、63の動作方向がほぼ直交する設定となっている。
そのため、ハーネス45の仮保持解除動作、すなわち、弾性片63を撓ませる動作を行っても、それに伴って支持アーム36が拡開することはない。従って、ハーネス45の仮保持解除作業中に、誤って、通過検出スイッチ27が脱落する虞がなく、通過検出スイッチ27の支持の信頼性が高まる。
【0052】
<参考例2>
次に、参考例2を図16、図17を参照して説明する。
参考例1では、ハーネス45を仮保持するための係止溝61を、弾性片63と支持アーム36、37の上端面36A、37Aとの間に形成したが、参考例2においては係止溝71を、弾性片72と通過検出スイッチ27の上面27Aとの間に設定し、仮保持状態において複数個の弾性片72によりハーネス45を仮保持している。図16に示すように、支持アーム36の上端面36A(支持アーム37側であってもよい)には、遊技盤10の左右方向に沿う向きに弾性片72が前後一対設けられている。これら各弾性片72の自由端側には下向きに抜止め突起73が設けられている。この抜止め突起73の先端は通過検出スイッチ27の上面27Aに近接しており、弾性片72と通過検出スイッチ27の上面27Aとによってハーネス45を仮保持可能な係止溝71が形成されている。
【0053】
これら弾性片72は遊技盤10の奥行き方向に並んでいるため、ハーネス45は両弾性片72に巻かれた状態で2箇所を抜止めされ、遊技盤10の奥行き方向に沿う向きに仮保持される。このように、ハーネス45の複数箇所を支持(抜止め)する構成としておけば、仮保持状態におけるハーネス45の支持が安定する。その他の構成については第1実施形態と同様であるため、同一部品には同一の符号を付し重複した説明を省略するものとする。
【0054】
<参考例3>
参考例3を図18ないし図20を参照して説明する。
第1、第2実施形態、参考例1、2において、ホルダ30は通過検出スイッチ27を覆うカバー部31と、通過検出スイッチ27を保持するための支持アーム36とを一体に形成するものであったが、参考例3では、これらを別体にて構成(ホルダ81をホルダ本体82、スイッチホルダ86より構成)し、更に、ハーネス45を保持する保持部を鉤型係止爪91により構成するものである。
【0055】
このようにホルダ81を別体の構成とするのは、機種の異なるパチンコ機や、或いは同種であってもデザインの異なるパチンコ機においては、遊技盤10の表面のデザインに合わせてホルダ30のデザインを変更する場合がある。この場合において、ホルダ81をホルダ本体82とスイッチホルダ86よりなる構成としておき、各パチンコ機のバリエーションに合わせて外観のみ異なるホルダ本体82のみを新設しておけば、スイッチホルダ86を共用することが出来る。すなわち、パチンコ機のバリエーション毎にホルダ全体を新設する場合に比較して、ホルダの型費を安価に押さえることが可能となる。
【0056】
ホルダ81の具体的な構造について説明すると、ホルダ本体82は遊技球19を挿通させるためのカバー部84と遊技盤10に当接可能な座面部83を一体に形成してなる。カバー部84はコの字状に形成されるともに上下方向に貫通し、遊技球19を挿通可能としている。一方、座面部83の中央部分にはカバー部84に連通する挿通孔83Aが設けられており、ここより、次述するスイッチホルダ86、ひいては通過検出スイッチ27をカバー部84内に挿通させるようになっている。
【0057】
スイッチホルダ86は、通過検出スイッチ27が嵌合し得る角筒状の嵌合筒87を有するとともにその前部側には同図の奥側に伸びる一対のロックアーム88、及び後端側には同じく一対の支持アーム89を形成している。このうち、支持アーム89はその先端側に内向きのロック爪89Aを設けているが、これは、嵌合筒87の内部に差し込まれる通過検出スイッチ27を抜止め状態に保持するためのものである。
【0058】
一方、ロックアーム88はその先端側に外向きのロック爪88Aを設けている。このロック爪88Aはホルダ本体82側に係止するためのものであり、ホルダ本体82のカバー部84の内壁にはこのロック爪88Aと形成可能な受け溝84Aが設けられている。そのため、図19に示すように、スイッチホルダ86を座面部83の挿通孔83Aからカバー部84に向けて差し込むと、ロックアーム88のロック爪88Aがカバー部84の受け溝84Aに係止するようになっている。これにて、スイッチホルダ86、ひいては通過検出スイッチ27をホルダ本体82に固定することが出来る。
【0059】
ところで、スイッチホルダ86にはハーネス45を短く折り返した状態に保持しておくための保持部、すなわち鉤型係止爪91が設けられている。より具体的に説明すると、右側の支持アーム89の上方には、支持アーム89に沿うようにして伸びる平板状のアーム部92が配されておりその基端が嵌合筒87の端面に接続されている。このアーム部92の先端側には鉤型のフック部93が内向きに設けられており、アーム全体がハーネス45を保持可能な鉤型係止爪91を構成している。すなわち、図19に示すように、ハーネス45は、アーム部92を上下に巻き込むようにして取り付けられるとともに、アーム部92に巻き付いた回曲部分がフック部93内に差し込まれることによって、仮保持されるようになっている。
その他の構成については、第1実施形態と同様であるため、重複した説明については省略する。
【0060】
<参考例4>
参考例4を図20ないし図22を参照して説明する。
第1、第2実施形態ないし参考例1〜参考例3において、仮保持はハーネス45自体を拘束する形式としたが、参考例4はハーネス45の先端に設けられたコネクタ47を支持するものである。コネクタ47を支持する構造としては、例えば、図21に示すように、コネクタ47に係止片47Aを設ける一方、ホルダ30の支持アーム36に係止片47Aと嵌合可能な受け部94を設けておき、係止片47Aを受け部94に差し込むことでコネクタ47を支持させる構成としておけばよい。
こうした構成としておけば、ハーネス45を支持する形式と比べて支持部分が安定するし、ハーネス45を解除方向に引っ張ってやれば解除出来るから、作業性にも優れる。
【0061】
<参考例5>
参考例5を図23ないし図25を参照して説明する。
第1、第2実施形態ないし参考例1〜参考例4において、保持部はハーネス45を正規接続作業が開始される前の時点において仮保持する形式であったが、参考例5においては、正規接続作業が完了した後においても、保持部がハーネス45の一部を補助的に保持(一部保持)するものである。
【0062】
図23に示すように、保持部は支持アーム37の先端側に形成された片持ちの弾性片75よりなる。弾性片75はハーネス45を保持(仮保持及び一部保持)可能な係止溝77を間に保有して一対設けられるとともに、両弾性片75の先端部分には内向きに抜止め突起75Aが設けられており、係止溝77を閉止するようになっている。尚、この場合、弾性片75が手段11の基部を構成している。
【0063】
同図に示すように、遊技盤10に対して取り付けられる前に状態において、ハーネス45は通過検出スイッチ27の端部から弾性片75の基端側に引き込まれた後、係止溝77を通されて同図の左側へ引き出される。その後、180度折り返されて方向転換するとともに弾性片75の下側を通されつつ再び180度折り返される。そして、係止溝77内を通されて同図の左側へ引き出される。これを数回繰り返すことでハーネス45は短く折り返されホルダ30の長さ方向に沿った状態に仮保持される。
【0064】
そして、この状態で遊技盤10に対する組み付けが行われる。図24は遊技盤10に対する組み付けが完了した状態を示す断面図であるが、ハーネス45は遊技盤10の裏面上を沿うようにして配置(本実施形態では遊技盤の左右方向に沿う向きとなる)されている。尚、本参考例5において仮保持されたハーネスの全長寸法(同図のL寸法)が遊技盤10の取り付け孔14より広くなっているが、ハーネス45を遊技盤10に対して取り付ける際にはコネクタ47及びハーネス45のうち取り付け孔14からはみ出した部分を予め取り付け孔14に沿う向きに手で矯正させておき、その状態で取り付けを行えばよい。
【0065】
遊技盤10に対する組み付けが完了した後には、ハーネス45の正規接続作業が行われる。この参考例においては、正規接続作業を行うに際して、仮保持状態にあるハーネス45の一部だけ仮保持を解き(例えば、仮保持状態の際に弾性片75に5回巻かれた状態にあれば3巻き分だけ仮保持を解く)、残った他の一部(2巻き分)のハーネス45については引き続いてハーネス45を仮保持させたままの状態にしておき、その状態でコネクタ47を制御基板21側の相手側コネクタ21Aに対して差込んでやる。このように、正規接続作業が完了した後においても、保持部を用いてハーネス45の一部を保持(一部保持)しておく構成としておけば、以下の効果が得られる。すなわち、他のパチンコ機と通過チャッカー25を共通使用する場合には、ハーネスの長さ寸法を最も長い仕様のものにあわせておく必要があるが、この場合、短い仕様のものにおいては、本来必要なハーネス45の長さより現実のハーネス45の長さの方が長くなる。そのため、制御基板21への接続が完了したのちハーネス45に遊びが出来てしまう場合があり、更に、こうした遊び部分が他の部品の取り付けスペースに被って組み付けの邪魔となることがある。しかし、保持部(弾性片75)によって、ハーネス45を一部保持しておく構成としておけば、正規接続作業が完了した後において、常にハーネス45を適度な長さ寸法となるように束ねておくことが出来る。
【0066】
尚、前述したように弾性片75の先端には抜止め突起75Aが設けられているが、この抜止め突起75Aは必須の構成ではない。すなわち、係止溝77の幅寸法をハーネス45の線径とほぼ同一か、或いは幾らか小さく設定しておき、係止溝77内のハーネス45を両弾性片75によって挟持する構成としておけば、抜止め突起75Aを設けることなくハーネス45を保持することが出来る。また、このような構成(内向きの突起75Aを設けない構成)とすることで、ホルダ30を製造する金型の構造(型抜き)が容易となるから製造コストが安価となる。
【0067】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0068】
尚、参考例1、参考例2、参考例5では弾性片63、72を支持アーム36、37に設定したが、弾性片75の設置部位は支持アーム36、37に限定されるものでなく、例えば、図26に示すように弾性片98を両支持アーム36、37を架設する保護壁99に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における遊技盤の正面図
【図2】 通過チャッカーの分解斜視図
【図3】 通過チャッカーの斜視図
【図4】 通過チャッカーの組み付け前の状態を表す断面図
【図5】 通過チャッカーが遊技盤に組み付けられた状態を表す断面図
【図6】 遊技盤の裏面側を表に向けた状態を表す断面図
【図7】 通過チャッカーのコネクタの配線作業が完了した状態を表す断面図
【図8】 第2実施形態におけるホルダの斜視図
【図9】 通過チャッカーが組み付けられた状態を表す斜視図
【図10】 ホルダの斜視図
【図11】 ホルダの斜視図
【図12】 参考例1に適用されたホルダの斜視図
【図13】 通過チャッカーが組み付けられた状態を示す斜視図
【図14】 ハーネスを前方に引き出した状態を表す斜視図
【図15】 通過チャッカーを遊技盤に取り付け状態を表す断面図
【図16】 参考例2におけるホルダの斜視図
【図17】 通過検出チャッカーを取り付けた状態を表す斜視図
【図18】 参考例3における通過チャッカーの分解斜視図
【図19】 通過チャッカーを取り付けた状態を表す断面図
【図20】 参考例4におけるホルダの斜視図
【図21】 通過検出チャッカーが組み付けられた状態を表す斜視図
【図22】 遊技盤に取り付けられた状態を表す断面図
【図23】 参考例5における通過チャッカーの斜視図
【図24】 ハーネスの仮保持状態を表す断面図
【図25】 ハーネスの一部保持状態を表す断面図
【図26】 他の参考例における通過チャッカーの斜視図
【符号の説明】
10…遊技盤
25…通過チャッカー
27…通過検出スイッチ(電子部品)
27A…上面
30…ホルダ
31…カバー部
35…座面部
36…支持アーム
37…保護壁
43…収容部(保持部)
45…ハーネス(電子部品) [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present inventionRelated to pachinko machines.
[0002]
[Prior art]
Electronic components are attached to the game board of the pachinko machine for the purpose of detecting the game state or changing the game state based on the game state. These electronic components are mainly composed of an electronic component main body, a holder for protecting the electronic component main body, and a harness for connection (fixed to the electronic component main body). These electronic components are attached so as to penetrate the game board back and forth, and a harness is drawn out to the back side of the game board (Patent Document 1).
The procedure for manufacturing a game board equipped with electronic parts is generally such that the game board is first face up (upward) and then flowed on the production line, and guide nails or the like that guide the electronic parts and game balls from the surface side of the game board. After the assembly is done, the game board is turned upside down on the line, and this time by connecting the electrical system with the back side of the game board facing the front, that is, connecting the drawn harness etc. Manufactured.
As described above, since the game board performs the assembling work on both the front side and the back side, a process of turning the game board upside down is necessary.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 13-269447
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
According to the above structure, the harness of the electronic component main body is arranged on the back side of the game board, but since it does not have any restraining means, it plays when the game board is turned upside down. Therefore, during the reversing work (the state where the back side of the game board faces the front), the position is not fixed, and in some cases, the harnesses of adjacent game boards may be entangled with each other, or other parts may be assembled. It was covered with space, and from there, work was done to avoid the harness. From the above, it has become one of the factors that cause a decrease in the manufacturing efficiency of pachinko machines.
Therefore, as a countermeasure, it is possible to constrain the harness in advance with a rubber band and remove the rubber band when performing connection work. However, even in such a case, it takes time to remove the rubber band. However, the removed rubber band is scattered and interferes with the work.
The present invention has been completed based on the above circumstances, and an object thereof is to provide an electronic component for a pachinko machine that is excellent in assembling workability after restraining a harness.
[0005]
[Means for solving the problems and actions / effects]
Effective means for achieving the above object and the effects thereof are shown below.
Means 1.A pachinko machine according to the present invention includes a game board in which a game area in which a game ball flows down is formed on the front side, a control board disposed on the back side of the game board, and a harness electrically connected to the control board An electronic component, a component to which the electronic component is mounted, and a holder that is attached to a mounting hole formed in the game board from the surface side of the game board, and is formed integrally with the holder. And an accommodating portion that temporarily holds the harness bent in a U-shape by enclosing at least a part of the harness bent in a U-shape.With this configuration, the harnessProvisionalBecause it can be held, the harness does not interfere with the peripheral work. Moreover, since it is the structure by which the holding | maintenance part was attached integrally, it is removed from a holder at the time of an assembly operation, and it does not scatter on an assembly line.
[0006]
[0007]
[0008]
means2. means1SaidContainmentIs the harness of the mounting holeThrough directionIt is the structure temporarily hold | maintained in the direction in alignment with. With such a configuration, since the harness is pulled out in the depth direction of the game board in the temporary holding state, the mounting hole can be set small.
[0009]
[0010]
[0011]
[0012]
[0013]
[0014]
With such a configuration, the electronic part is mounted on the holder.GoodsIf a protective wall that faces the side surface is provided, the housing part is formed by assembling both parts. Therefore, the holder can be easily processed as compared with the type in which the entire accommodating portion is set in the holder.
[0015]
[0016]
[0017]
[0018]
[0019]
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<First Embodiment>
A first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the present embodiment, the pachinko machine electronic component according to the present invention is applied to a pachinko machine passage chucker 25 (hereinafter simply referred to as a passage chucker 25).
FIG. 1 shows a front view of the
[0021]
The variable winning
[0022]
A pair of mounting
[0023]
In the present embodiment, various detection switches (including a
[0024]
Next, the
As shown in FIGS. 2 and 3, the
[0025]
The
[0026]
A
On the other hand, a pair of
[0027]
Next, the
[0028]
On the other hand, the length dimension of the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
By the way, in the state before attaching the passing
[0032]
Therefore, as shown in the figure, when the
[0033]
The
Further, screw holes 35B for fixing the holder are formed on the left and right sides of the
[0034]
Next, an operation procedure for attaching the passing
First, in order to assemble the
[0035]
Subsequently, the
Then, the
[0036]
In this state, the inserted
In this way, the assembly work of the passing
[0037]
Next, a manufacturing process of the pachinko machine (an assembly process of the passing
The
First, as shown in FIG. 4, the
[0038]
In order to attach the passing
[0039]
Therefore, if the
[0040]
When the mounting work on the
[0041]
Thus, according to the present embodiment, the
In addition, since the structure is simple, the shape of the
[0042]
Second Embodiment
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the first embodiment, the holding portion (accommodating portion) for temporarily holding the
[0043]
9 and 10, the
On the other hand, in FIG. 11, the
[0044]
As described above, when the
Further, as shown in FIG. 10, a mounting
[0045]
<Reference Example 1>
next,Reference example 1Will be described with reference to FIGS.
In the first and second embodiments, the holding portion for temporarily holding the
[0046]
As shown in FIG. 12, a
The
[0047]
On the lower surface side of the free end of the
[0048]
Further, on the back surface of the
Accordingly, as shown in FIG. 13, the
This state corresponds to a state in which the elastic piece of the present invention is bent so as to be wound and one end side thereof is inserted into the locking groove.
Moreover, since the support |
[0049]
Further, an
[0050]
In Reference Example 1,A pair of left and right
[0051]
Further, the
Therefore, even if the temporary holding release operation of the
[0052]
<Reference Example 2>
next,Reference example 2Will be described with reference to FIGS.
Reference example 1Then, the locking
[0053]
Since these
[0054]
<Reference example 3>
Reference Example 3 will be described with reference to FIGS.
In the first and second embodiments and reference examples 1 and 2,The
[0055]
In this way, the
[0056]
The specific structure of the
[0057]
The
[0058]
On the other hand, the
[0059]
Incidentally, the
Since other configurations are the same as those in the first embodiment, the duplicate description is omitted.
[0060]
<Reference example 4>
Reference example 4Will be described with reference to FIGS.
In the first and second embodiments or reference examples 1 to 3,Temporary holding is a form of restraining the
With such a configuration, the supporting portion is stabilized as compared with the type that supports the
[0061]
<Reference Example 5>
Reference Example 5Will be described with reference to FIGS.
In the first and second embodiments or the reference examples 1 to 4.The holding part was a form that temporarily holds the
[0062]
As shown in FIG. 23, the holding portion is composed of a cantilevered
[0063]
As shown in the figure, in a state before being attached to the
[0064]
In this state, the
[0065]
After the assembly with respect to the
[0066]
As described above, the retaining
[0067]
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
[0068]
Reference Example 1, Reference Example 2, Reference Example 5In FIG. 26, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a game board according to a first embodiment.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the passing chucker.
FIG. 3 is a perspective view of a passing chucker.
FIG. 4 is a sectional view showing a state before the passing chucker is assembled.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state where the passing chucker is assembled to the game board.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a state where the back side of the game board is faced up.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a state where the wiring work of the connector of the passing chucker is completed.
FIG. 8 is a perspective view of a holder in the second embodiment.
FIG. 9 is a perspective view showing a state in which the passing chucker is assembled.
FIG. 10 is a perspective view of a holder.
FIG. 11 is a perspective view of a holder.
FIG.Reference example 1Perspective view of holder applied to
FIG. 13 is a perspective view showing a state in which the passing chucker is assembled.
FIG. 14 is a perspective view showing a state in which the harness is pulled out forward.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing a state where the passing chucker is attached to the game board
FIG. 16Reference example 2Perspective view of holder in
FIG. 17 is a perspective view showing a state in which a passage detection chucker is attached.
FIG. 18Reference example 3Exploded perspective view of the passage chucker
FIG. 19 is a cross-sectional view showing a state in which a passing chucker is attached.
FIG. 20Reference example 4Perspective view of holder in
FIG. 21 is a perspective view showing a state where the passage detection chucker is assembled.
FIG. 22 is a cross-sectional view showing a state attached to a game board
FIG. 23Reference Example 5Perspective view of passing chucker in
FIG. 24 is a cross-sectional view showing a temporary holding state of the harness
FIG. 25 is a cross-sectional view showing a state in which the harness is partially held
FIG. 26Reference examplePerspective view of passing chucker in
[Explanation of symbols]
10 ... Game board
25 ... Passing chucker
27 ... Pass detection switch(Electronic parts)
27A ... Upper surface
30 ... Holder
31 ... Cover part
35 ... Seating surface
36 ... Support arm
37 ... Protective wall
43 ... Accommodating part (holding part)
45 ... harness(Electronic parts)
Claims (3)
該遊技盤の裏面側に配置される制御基板と、 A control board disposed on the back side of the game board;
該制御基板と電気的に接続されるハーネスを有する電子部品と、 An electronic component having a harness electrically connected to the control board;
該電子部品が装着される部品であって、前記遊技盤に形成された取り付け孔に対して前記遊技盤の表面側から取り付けられるホルダと、 A holder to which the electronic component is mounted, the holder being attached from the surface side of the game board to an attachment hole formed in the game board;
該ホルダに一体的に形成され、U字型に曲げた前記ハーネスの少なくとも一部を囲んで内部に収容することにより前記ハーネスをU字型に曲げた状態に仮保持する収容部と、を備えてなることを特徴とするパチンコ機。 An accommodating portion that is integrally formed with the holder and encloses at least a portion of the harness bent into a U-shape and accommodates the harness in a bent state in a U-shape. A pachinko machine characterized by
前記収容部は前記ハーネスを前記取り付け孔の貫通方向に沿う向きに仮保持する構成であることを特徴とするパチンコ機。 The pachinko machine according to claim 1,
The pachinko machine according to claim 1, wherein the housing portion is configured to temporarily hold the harness in a direction along a penetration direction of the attachment hole .
前記ホルダには前記電子部品を保護するための保護壁が設けられるとともに、前記電子部品の側面と前記保護壁の壁面との間の隙間によって前記収容部が形成されていることを特徴とするパチンコ機。 The holder is provided with a protective wall for protecting the electronic component, and the accommodating portion is formed by a gap between a side surface of the electronic component and a wall surface of the protective wall. Machine.
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