[第1の実施の形態]
以下に、本発明に係る第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、生成した文章データに基づいて表示部に表示させた文章の所定の単語や単文あるいは「顔文字」や「絵文字」などに関連付けられた所定の音を音声出力部に出力させる情報伝達装置を例示して説明するがこれに限られない。なお、以下において、単語や単文あるいは「顔文字」や「絵文字」などをまとめて表現する際には、これらを単語などと適宜称して説明する。また、所定の単語などに関連付けられた所定の音を効果音と適宜称して説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る情報伝達装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、情報伝達装置を構成する記憶手段の概略構成を示すブロック図である。図3は、効果音候補情報におけるデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図4は、文章データにおけるデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図5は、情報伝達装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。図6は、文章データ生成処理における文章表示画面を示す模式図である。
〔情報伝達装置の構成〕
図1において、100はデータ出力装置、データ生成装置、および、データ処理装置としての情報伝達装置である。この情報伝達装置100は、文章データを生成して、この文章データに基づいて表示部に文章を表示させる。そして、利用者が凝視している所定の単語などに関連付けられた効果音データに基づいて、音声出力部に効果音を出力させる装置である。この情報伝達装置100としては、例えばPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、パーソナルコンピュータなどが例示できる。そして、情報伝達装置100は、入力部110と、文字出力手段、表示手段、および、報知手段としての表示部120と、効果出力手段としての音声出力部130と、メモリ140と、記憶手段150と、文字特定手段としての視点認識手段160と、処理部170と、などを備えている。
入力部110は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作キーなどを有している。この操作キーの入力操作としては、後述する文章データ60を生成する操作や、文章データ60に後述する効果音特定情報73mを組み込むか否かの設定、文章データ60の読解処理の設定などの各種設定事項などである。そして、入力部110は、設定事項の入力操作により、所定の処理信号Sinを処理部170へ適宜出力して設定させる。なお、この入力部110としては、操作キーなどの操作に限らず、例えば表示部120に設けられたタッチパネルによる入力操作や音声による入力操作などにより、各種設定事項を設定入力する構成としてもよい。
表示部120は、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどである。この表示部120は、処理部170にて制御され処理部170からの処理信号Sdpを受信する。そして、この受信した処理信号Sdpに記載された画像データを表示する。この表示する画像データとしては、文章データ60に基づいて表示される単語、入力部110による各種設定事項の設定入力を促す表示画面などが例示できる。
音声出力部130は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有する。この音声出力部130は、処理部170にて制御され、処理部170からの音声データである効果音データなどの処理信号Sadを発音手段から音として出力する。なお、発音手段は、例えばTV受信機で受信したTV音声データや光ディスクや磁気ディスクなどに記録された音声データなどをも適宜出力可能である。
メモリ140は、入力部110で入力操作される設定事項などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ140は、情報伝達装置100全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。なお、メモリ140としては、HDや光磁気ディスクなどの記録媒体に読み取り可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
記憶手段150は、図2に示すように、効果データ記憶手段としての音データ記憶領域151と、関連情報記憶領域152と、文章データ記憶領域153と、を備えている。なお、ここでは、記憶手段150が上述した3つの記憶領域を備えた構成について例示したが、これに限らず例えば記憶手段150に上述した記憶領域を備えない構成や、さらに他の記憶領域を備えた構成などとしてもよい。また、記憶手段150としては、HD(Hard Disk)、DVD(Digital Versatile Disc)、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などが例示できる。
音データ記憶領域151は、音声出力部130に効果音を出力させるための、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格の効果データとしての音声データである図示しない効果音データを、この効果音データのファイル名とともに適宜読み出し可能に記憶する。なお、ここでは、効果音データをMIDI規格のデータとした構成について例示したが、これに限らず音声出力部130に効果音を出力させることができるいずれの規格のデータとしてもよい。また、効果音データとしては、例えば図示しない効果音データ生成装置にて生成されたデータや、例えば海岸で録音した波音のデータなど、いかなる方法で生成されたデータをも用いることができる。
関連情報記憶領域152は、図3に示すような効果音候補情報10を適宜読み出し可能に記憶する。この効果音候補情報10は、複数の候補データ20k(kは自然数)が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造の情報である。そして、この候補データ20kは、関連文字データとしてのキーワード情報21k(kは自然数)と、効果出力情報としての効果特定情報である効果音特定情報22k(kは自然数)と、を1つのレコードとして組み込んだテーブル構造のデータベースとして構成されている。
効果音特定情報22kは、音データ記憶領域151に記憶された効果音データのうちの少なくともいずれか1つの効果音データを特定するための情報である。具体的には、効果音特定情報22kは、効果音データのファイル名や、効果音データが記憶されている例えばディレクトリ名などである。
キーワード情報21kは、表示部120に例えば単語などのキーワードを表示させるための情報である。このキーワード情報21kにより表示されるキーワードは、このキーワード情報21kと同じレコードの効果音特定情報22kにて特定される効果音データにより出力される効果音に関連付けられている。例えば、「小さな波」というキーワードを表示させるためのキーワード情報215と同じレコードには、小さな波が立っている海の波音を出力させるための効果音データを特定する効果音特定情報225が組み込まれている。
文章データ記憶領域153は、図4に示すような文章データ60を適宜読み出し可能に記憶する。この文章データ60は、表示部120に文章を表示させるためのデータである。そして、この文章データ60は、複数の単語情報70m(mは自然数)が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造のテキストデータである。
単語情報70mは、表示部120に単語や単文あるいは「顔文字」や「絵文字」を表示させるための情報である。これらの単語情報70mのうちの所定の単語などを表示部120に表示させるための単語情報70mは、文字データ71m(mは自然数)と、フラグ情報72m(mは自然数)と、効果出力情報としての効果特定情報である効果音特定情報73m(mは自然数)と、が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造である。また、所定の単語など以外の単語などを表示部120に表示させるための単語情報70mは、文字データ71mと、フラグ情報72mと、が1つのデータ構造として構成されたテーブル構造である。
文字データ71mは、表示部120に単語などを表示させるためのデータである。例えば、文字データ712は「波」の単語を表示部120に表示させるためのデータである。
フラグ情報72mは、このフラグ情報72mが組み込まれた単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを示す情報である。具体的には、このフラグ情報72mに例えば「1」の情報が組み込まれている場合には、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれていることを示し、例えば「0」の情報が組み込まれている場合には、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれていないことを示す。
効果音特定情報73mは、音声出力部130に効果音を出力させるための効果音データを特定するためのデータである。この効果音特定情報73mは、効果音候補情報10に組み込まれた効果音特定情報22kのうちのいずれか1つと同一の情報である。
視点認識手段160は、例えば表示部120に近接して配設されている。この視点認識手段160は、表示部120に表示され、情報伝達装置100の利用者が凝視している単語などを認識する。ここで、利用者が凝視している単語などを認識する方法としては、例えば利用者の眼球の動作を認識し、この眼球の動作から利用者が凝視している単語などを認識する方法などが例示できるがこれに限られない。そして、視点認識手段160は、利用者が凝視している単語などの位置を特定する凝視位置情報を生成し、この生成した凝視位置情報を処理信号Sskに適宜変換して、処理部170に適宜出力する。
処理部170は、図示しない各種入出力ポート、例えば入力部110が接続されるキー入力ポート、表示部120が接続される表示制御ポート、音声出力部130が接続される音声制御ポート、メモリ140が接続されるメモリポート、記憶手段150が接続される記憶ポート、視点認識手段160が接続される視点認識ポートなどを有する。そして、処理部170は、各種プログラムとして、図5に示すように、候補表示制御手段および未取得報知制御手段としても機能する文字データ取得手段、関連付け手段、および、文章データ生成手段としての文章生成手段171と、候補表示制御手段および未取得報知制御手段としても機能する文章出力制御手段としての表示制御手段172と、読解制御手段173と、効果出力制御手段としての効果音制御手段174と、などを備えている。
文章生成手段171は、文章データ60を生成する旨を要求する設定入力を認識すると、複数の単語情報70mを有する文章データ60を生成する。具体的には、文章生成手段171は、利用者の入力部110の入力操作により入力された例えば単語の例えば漢字への変換を要求する旨の設定入力を認識した場合、この入力された単語に対する複数の変換候補の単語を利用者に提供する。この後、利用者により1つの変換候補の単語が選択されたことを認識すると、この選択された変換候補の単語を表示部120に表示させるための確定後単語データを生成する。なお、以下において、利用者により入力された単語を確定前単語と適宜称して説明する。また、利用者により選択された変換候補の単語を確定後単語と適宜称して説明する。
そして、文章生成手段171は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する関連付け要求信号としての組込要求信号の設定入力を認識すると、記憶手段150に記憶された効果音候補情報10から、確定後単語を含むキーワードを表示部120に表示させるためのキーワード情報21kを検索する。そして、表示制御手段172を制御して、この検索したキーワード情報21kに基づいて、図6に示すように、例えば複数のキーワードとともに、これらのキーワードのうちのいずれか1つを囲むカーソル80Aなどが表示された候補表示画面80を表示部120に表示させる。そして、利用者のカーソル80Aの操作により、いずれか1つのキーワードが選択された旨の関連文字選択情報としてのキーワード選択情報を認識すると、記憶手段150の効果音候補情報10から、利用者により選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す。この後、効果音特定情報73mが組み込まれていることを示す「1」のフラグ情報を生成する。そして、確定後単語データを文字データ71mとして、フラグ情報「1」をフラグ情報72mとして、読み出した効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
また、文章生成手段171は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力のみを認識している場合、効果音特定情報73mが組み込まれていないことを示す「0」のフラグ情報を生成する。この後、確定後単語データを文字データ71mとして、フラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
そして、文章生成手段171は、これら生成した複数の単語情報70mを文章データ60としてメモリ信号Smeに適宜変換し、この文章データ60のファイル名とともに記憶手段150の文章データ記憶領域153に適宜読み出し可能に記憶させる。
表示制御手段172は、確定後単語データに基づいて、例えば単語に点線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。具体的には、確定後単語データに基づいて、図6に示すように、「風」の単語に点線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。
また、表示制御手段172は、効果音特定情報73mが組み込まれている単語情報70mに基づいて、例えば単語の右側に音符マーク「♪」を付加するとともに、この単語および音符マーク「♪」に実線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。具体的には、単語情報702の文字データ712に基づいて、図6に示すように、「波」の単語の右側に音符マーク「♪」を付加するとともに、「波」の単語および音符マーク「♪」に実線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。
さらに、表示制御手段172は、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mに基づいて、例えば単語のみを表示する表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。具体的には、単語情報701の文字データ711に基づいて、図6に示すように、「ラスカゾーネの海の」の複数の単語のみを表示する表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。
さらに、表示制御手段172は、例えば上述したような候補表示画面80や、入力部110による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面や、確定前単語に対する変換候補の単語を表示する候補表示画面などをも表示制御する。なお、表示制御手段172にて表示させる確定後単語や候補表示画面80の表示形態は、上述したものに限られず適宜他の表示形態などとしてもよい。
読解制御手段173は、任意の文章の読解を開始する旨を要求する設定入力を認識すると、例えばこの要求と同時に設定入力された任意の文章を表示部120に表示させるための文章データ60のファイル名を認識する。そして、この認識したファイル名に基づいて、前記文章データ60を記憶手段150から検索してメモリ信号Smeとして読み出す。この後、表示制御手段172を制御して、この読み出した文章データ60に基づいて、表示部120に単語などを表示させる。また、読解制御手段173は、文章の読解を中止する旨を要求する設定入力を認識すると、表示制御手段172を制御して、表示部120に単語など表示させる処理を中止させる。
効果音制御手段174は、候補表示画面80に表示されるカーソル80Aにより囲まれたキーワードに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。具体的には、効果音制御手段174は、記憶手段150の関連情報記憶領域152に記憶された効果音候補情報10から、カーソル80Aにより囲まれたキーワードを表示させるためのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す。そして、記憶手段150の音データ記憶領域151から、この読み出した効果音特定情報22kにより特定される効果音データを検索して読み出す。この後、この読み出した効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる。なお、例えば利用者の入力部110の操作によりカーソル80Aが移動された場合、効果音制御手段174は、上述した処理を実施し、新たにカーソル80Aにより囲まれたキーワードに関連付けられた効果音を適宜出力させる。
また、効果音制御手段174は、利用者が凝視している所定の単語などに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。具体的には、効果音制御手段174は、視点認識手段160から入力される処理信号Sskに基づいて、この処理信号Sskに記載された凝視位置情報を認識する。そして、この凝視位置情報に基づいて、利用者が凝視している単語などを認識し、この認識した単語などに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。なお、効果音制御手段174にて、利用者が凝視している任意の単語などに関連付けられた効果音を出力させる処理の詳細については後述する。
〔情報伝達装置の動作〕
次に、情報伝達装置100の動作を図面に基づいて説明する。
(文章データ生成処理)
まず、情報伝達装置100の動作として、利用者の設定入力に基づいて文章データ60を生成する処理である文章データ生成処理について図7に基づいて説明する。図7は、文章データ生成処理を示すフローチャートである。
まず、図7に示すように、情報伝達装置100は、処理部170の文章生成手段171にて、利用者により文章データ60を生成する旨が設定入力されたことを認識すると(ステップS101)、表示制御手段172にて、確定前単語の入力を促す表示画面を表示部120に表示させる。
処理部170は、表示制御手段172にて、利用者の入力部110の入力操作により入力された確定前単語を表示部120に表示させる。そして、処理部170は、文章生成手段171にて、確定前単語の漢字などへの変換を要求する旨の設定入力を認識すると(ステップS102)、例えば以下のような処理を実施する。すなわち、処理部170は、表示制御手段172にて、確定前単語に対する複数の変換候補とともに、これらの変換候補のうちのいずれか1つを選択する旨を促す候補表示画面を、例えばこの確定前単語の近傍に表示させる。ここで、利用者が確定前単語の変換を要求する旨を設定入力する方法としては、例えば確定前単語を入力した後に、入力部110の「スペース」キーを押圧する方法が例示できるがこれに限られない。
そして、処理部170は、文章生成手段171にて、前記変換候補のうちのいずれか1つが選択されたことを認識すると、この選択された変換候補の単語を表示部120に表示させるための確定後単語データを生成する(ステップS103)。そして、処理部170は、表示制御手段172にて、変換候補などを表示させた候補表示画面を閉じる処理を実施する。
この後、文章生成手段171は、確定前単語の変換要求とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨の組込要求信号が設定入力されているか否かを判断する(ステップS104)。ここで、利用者が確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号を設定入力する方法としては、例えば以下のような方法が例示できる。すなわち、確定前単語を入力した後に、この確定前単語の変換を要求する「スペース」キーと、効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する例えば「S」キーとを同時に押圧する方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS104において、文章生成手段171にて、確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号が設定入力されていないと判断した場合、効果音特定情報73mが組み込まれていないことを示す「0」のフラグ情報を生成する(ステップS105)。そして、文章生成手段171は、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する(ステップS106)。この後、処理部170は、表示制御手段172にて、表示部120に表示された確定前単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいて、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS104において、文章生成手段171にて、確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号が設定入力されていると判断した場合、処理部170は、表示制御手段172にて、表示部120に表示された確定前単語を、ステップS103において生成した確定後単語データに基づいた表示形態の確定後単語に置き換える。ここで、この確定後単語データに基づいた確定後単語の表示形態は、上述したように単語に点線の下線が付加された表示形態となる。そして、処理部170は、文章生成手段171にて、記憶手段150に記憶された効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードを表示させるためのキーワード情報21kが組み込まれているか否かを判断する(ステップS107)。
ステップS107において、処理部170は、文章生成手段171にて、効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kが組み込まれていないと判断した場合、例えば「効果音データなし」の文字が表示された表示画面を例えば前記確定後単語の近傍に表示させる(ステップS108)。そして、文章生成手段171は、ステップS107における判断に基づいて、効果音特定情報73mを組み込むことができないと判断する。そして、ステップS105に進み、効果音特定情報73mが組み込まれていないことを示す「0」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部170は、表示制御手段172にて、表示部120に表示された点線の下線が付与された確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいて、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS107において、処理部170は、文章生成手段171にて、効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kが組み込まれていると判断した場合、表示制御手段172にて、前記確定後単語を含むキーワードの一覧が表示された候補表示画面80を例えば前記確定後単語の近傍に表示させる(ステップS109)。具体的には、例えば前記確定後単語が「風」の場合、図6に示すように、この「風」を含む「そよ風」、「波風」、「突風」などのキーワードとともに、これらキーワードのうちのいずれか1つを囲むカーソル80Aを表示させた候補表示画面80を、「風」の単語の近傍に表示させる。そして、処理部170は、効果音制御手段174にて、記憶手段150から、カーソル80Aにより囲まれたキーワードに関連付けられた効果音データを検索して読み出す。この後、この読み出した効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる。例えば、カーソル80Aにより「突風」が囲まれた場合、効果音制御手段174は、記憶手段150の効果音候補情報10から、「突風」のキーワード情報214と同じレコードに組み込まれた効果音特定情報224により特定される効果音データを検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データに基づいて、突風を連想させる効果音を音声出力部130に出力させる。また、カーソル80Aが「波風」を囲むように移動された場合、効果音制御手段174は、波風を連想させる効果音を出力させる。
この後、処理部170は、文章生成手段171にて、ステップS109において候補表示画面80に表示させたキーワードのうちのいずれか1つが選択されたか否かを判断する(ステップS110)。ここで、利用者がいずれか1つのキーワードを選択する方法としては、入力部110の操作により、所望のキーワードを囲むようにカーソル80Aを移動させ、例えば入力部110の「Enter」キーを押圧する方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS110において、文章生成手段171にて、キーワードのうちのいずれか1つが選択されていないと判断した場合、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨の要求が取り消されたか否かを判断する(ステップS111)。ここで、利用者が前記要求を取り消す方法としては、例えば入力部110の「Esc(Escape)」キーを押圧する方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS111において、文章生成手段171は、前記要求が取り消されていないと判断した場合、ステップS110に戻る。
一方で、ステップS111において、前記要求が取り消されていると判断した場合、ステップS105に進み、効果音特定情報73mが組み込まれていないことを示す「0」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部170は、表示制御手段172にて、表示部120に表示された点線の下線が付加された表示形態の確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいて、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS110において、キーワードのうちのいずれか1つが選択されたと判断した場合、処理部170は、効果音制御手段174を制御して、効果音を出力させる処理を中止させる。そして、処理部170は、文章生成手段171にて、効果音候補情報10から前記選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す(ステップS112)。
そして、文章生成手段171は、ステップS105に進み、利用者により選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを読み出すことができたので、効果音特定情報73mを組み込むことができると判断して「1」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「1」をフラグ情報72mとして、ステップS112において読み出した効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部170は、表示制御手段172にて、表示部120に表示された点線の下線が付加された表示形態の確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいて、下線および音符マーク「♪」が付加された表示形態の確定後単語に置き換える。
そして、文章生成手段171は、文章データ60の生成を中止する旨が要求されているか否かを判断する(ステップS113)。
ステップS113において、前記要求がされていないと判断した場合、ステップS102に戻る。
一方で、ステップS113において、前記要求がされていると判断した場合、ステップS102ないしステップS112を処理することにより生成された複数の単語情報70mを文章データ60として、この文章データ60のファイル名とともに記憶手段150の文章データ記憶領域153に記憶させる。そして、文章データ60の生成処理を終了する。
(効果音出力処理)
次に、情報伝達装置100の動作として、利用者が表示部120に表示された文章中の所定の単語などを凝視した際に、この所定の単語に関連付けられた効果音を音声出力部130に出力させる処理である効果音出力処理について図8および図9に基づいて説明する。図8は、効果音出力処理を示すフローチャートである。図9は、効果音出力処理における文章表示画面を示す模式図である。
まず、図8に示すように、情報伝達装置100は、処理部170の読解制御手段173にて、利用者により任意の文章の読解を開始する旨の要求が設定入力されたことを認識すると(ステップS201)、記憶手段150からこの文章を表示部120に表示させるための文章データ60を検索して読み出す(ステップS202)。そして、処理部170は、表示制御手段172にて、この読み出した文章データ60の単語情報70mに基づいて、図9に示すように、表示部120に文章を表示させる(ステップS203)。この後、利用者は、表示部120に表示された文章を適宜読解する。
情報伝達装置100は、視点認識手段160にて、利用者が表示部120に表示された文章の単語などを凝視していることを認識すると、この凝視されている単語などを認識する(ステップS204)。そして、視点認識手段160は、凝視されている単語などの位置を特定する凝視位置情報を生成し、この生成した凝視位置情報を処理部170に適宜出力する。
処理部170は、視点認識手段160より凝視位置情報を取得すると、効果音制御手段174にて、この凝視位置情報に基づいて利用者が凝視している単語などを認識する。そして、ステップS202において読み出した文章データ60から、前記認識した単語などを表示部120に表示させるための文字データ71mが組み込まれた単語情報70mを検索して特定する(ステップS205)。
この後、効果音制御手段174は、ステップS205において特定した単語情報70mのフラグ情報72mが「1」であるか否かを判断する(ステップS206)。
ステップS206において、前記単語情報70mのフラグ情報72mが「0」であると判断した場合、特に処理を実施しない。例えば、利用者が凝視している単語が文字データ711により表示される「ラスカゾーネの海の」である場合、この文字データ711が組み込まれた単語情報701のフラグ情報721は「0」なので、特に処理を実施しない。そして、処理部170は、読解制御手段173にて、文章の読解を中止する旨が要求されているか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207において、前記要求がされていると判断した場合、読解制御手段173は、表示制御手段172を制御して、表示部120に単語などを表示させる処理を中止させ、効果音出力処理を終了する。
一方で、ステップS207において、前記要求がされていないと判断した場合、ステップS204に戻る。
また、ステップS206において、前記単語情報70mのフラグ情報72mが「1」であると判断した場合、この単語情報70mの効果音特定情報73mにより特定される効果音データを、記憶手段150の音データ記憶領域151から検索して読み出す(ステップS208)。そして、効果音制御手段174は、読み出した効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる(ステップS209)。例えば、利用者が凝視している単語が文字データ712により表示される「波」である場合、この文字データ712が組み込まれた単語情報702のフラグ情報722は「1」なので、単語情報702の効果音特定情報732により特定される、ファイル名が「chinami.mid」の効果音データを記憶手段150の音データ記憶領域151から検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データに基づいて、例えば小さな波が立っている海の波音を音声出力部130から出力させる。そして、処理部170は、読解制御手段173にて、ステップS207の処理を実施する。
〔第1の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第1の実施の形態では、情報伝達装置100は、表示制御手段172にて、複数の文字データ71mを有する文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させる。そして、視点認識手段160にて、利用者の視点が表示部120に表示された所定の単語などに位置したことを認識すると、効果音制御手段174にて、音声出力部130に前記所定の単語に関連付けられた音声データに基づいて効果音を出力させる。このため、利用者に、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記所定の単語に関する情報を提供することができる。したがって、利用者に文章内容に応じた状況をより的確に伝達できる。
表示制御手段172は、所定の単語と、この所定の単語以外の単語と、を異なる表示形態で表示部120に表示させている。このため、音声出力部130から効果音が出力されている際に、前記効果音が表示部120に表示されている単語のうちの、どの単語に関連付けられたものなのかを、利用者に容易に認識させることができる。したがって、利用者は、例えば効果音が出力された際に文章の読解を中止して、効果音および表示部120に表示された文字により、所定の単語により表される状況の余韻に浸ることができる。
また、本実施の形態の文字出力手段を文章データ60に基づいて文章を表示する表示部120としている。このため、一般的に少ない情報量で情報を伝達できる文章を用いて情報を伝達するので、文章データ60の情報量を少なくできる。したがって、表示部120に文章を表示させる処理や、文章データ60を生成する処理の効率をより向上させることができる。また、文章データ60を記憶する記憶手段150の容量を小さくできる。さらに、表示部120に文字で情報を表示させているので、利用者に情報をより的確に伝達できる。
表示部120に所定の単語などを表示させるための文字データ71mは、音声出力部130に効果音を出力させるための効果音特定情報73mとともに、文章データ60の単語情報70mに組み込まれている。そして、効果音制御手段174は、視点認識手段160にて、利用者の視点が任意の単語に位置したことを認識すると、文章データ60から視点が位置した単語を表示させている文字データ71mを検索して特定する。この後、効果音制御手段174は、この特定した文字データ71mが組み込まれた単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断し、組み込まれていると判断した場合に、この効果音特定情報73mに基づいて音声出力部130に効果音を出力させる。このため、文章データ60の単語情報70mに、文字データ71mおよび効果音特定情報73mを組み込むだけでの簡単な構成で、音声出力部130に効果音を出力させることができる。したがって、文章データ60の情報量を必要最小限に抑えることができ、文章データ60を記憶する記憶手段150の容量を小さくできる。
単語情報70mには、効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを示すフラグ情報72mが組み込まれている。このため、効果音制御手段174は、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断する場合に、単語情報70mのフラグ情報72mを参照するだけの簡単な方法で判断できる。したがって、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断する処理を迅速にでき、音声出力部130から効果音を出力する処理の効率を向上させることができる。
また、上述したように、単語情報70mに音声出力部130に効果音を出力させるための効果音データを特定する効果音特定情報73mを組み込んでいる。そして、効果音制御手段174は、効果音特定情報73mに基づいて、効果音データを取得し、この取得した効果音データに基づいて音声出力部130に効果音を出力させる。このため、単語情報70mに、一般的に効果音データよりも情報量が少ない効果音特定情報73mを組み込むだけで、音声出力部130に効果音を出力させることができる。したがって、単語情報70mの情報量をより少なくできるので、文章データ60の情報量をより少なくでき、この文章データ60を記憶する記憶手段150の容量をより小さくできる。また、情報伝達装置100の構成を簡略化できるので、製造性向上やコスト削減あるいは小型化を図ることができる。
記憶手段150に、効果音データを記憶する音データ記憶領域151を設けている。そして、効果音制御手段174は、効果音特定情報73mに基づいて、音データ記憶領域151から効果音データを検索して取得する。このため、効果音制御手段174は、情報伝達装置100に設けられた音データ記憶領域151から効果音データを取得できるので、効果音データを取得する処理をより迅速にできる。このため、文章データ60の生成処理や音声出力部130から効果音を出力する処理の効率を向上させることができる。
情報伝達装置100に、複数の文字データ71mを有する文章データ60を生成する文章生成手段171を設けている。ここで、上述したように、表示部120に所定の単語などを表示させるための文字データ71mは、効果音特定情報73mとともに文章データ60の単語情報70mに組み込まれている。そして、文章生成手段171は、生成した文章データ60を出力して、記憶手段150の文章データ記憶領域153に適宜読み出し可能に記憶させる。
このため、情報伝達装置100に、以下のような処理を実施させることができる。すなわち、読解制御手段173にて文章生成手段171において生成され記憶手段150に記憶された文章データ60を読み出させ、表示制御手段172にて前記取得した文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させる。そして、視点認識手段160にて、利用者の視点が表示部120に表示された任意の単語などに位置したことを認識した場合に、効果音制御手段174にて、文章データ60から前記任意の単語を表示させている文字データ71mを検索させて特定させる。この後、効果音制御手段174にて、この特定させた文字データ71mが組み込まれた単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれている場合に、この効果音特定情報73mに基づいて音声出力部130に所定の単語に関連付けられた効果音を出力させる。したがって、情報伝達装置100に、利用者に対して、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記所定の単語に関する情報を提供させることができる。よって、情報伝達装置100に、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理を容易に実施させることができる。
文章生成手段171は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識した場合に、利用者により選択された確定前単語の変換候補の単語を表示部120に表示させるための確定後単語データを生成するとともに、この確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得する。この後、確定後単語データを文字データ71mとして、効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。このため、所望の単語に関連付けられた効果音を音声出力部130に出力させることが可能な文章データ60の情報量を最小限に抑えることができ、文章データ60を記憶する記憶手段150の容量を小さくできる。また、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力により、効果音を出力させることが可能な文章データ60を生成できるので、文章データ60の生成処理の効率を向上させることができる。
また、文章生成手段171に、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識した後、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mを生成する機能を設けている。このため、文章生成手段171は、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できない場合には、確定後単語データに基づいて効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mを自動的に生成できる。したがって、文章データ60の生成処理の効率を向上させることができる。
記憶手段150に、キーワードを表示部120に表示させるためのキーワード情報21kと、前記キーワードに関連付けられた効果音を出力させるための効果音特定情報22kと、が1つのデータ構造として構成された効果音候補情報10を記憶する関連情報記憶領域152を設けている。文章生成手段171は、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識すると、関連情報記憶領域152の効果音候補情報10から確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kを検索する。そして、検索した例えば複数のキーワードとともに、これらのキーワードのうちのいずれか1つを囲むカーソル80Aなどが表示された候補表示画面80を表示部120に表示させる。この後、文章生成手段171は、いずれかのキーワードが選択された旨のキーワード選択情報を認識すると、関連情報記憶領域152の効果音候補情報10から、この選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを取得する。そして、確定後単語データを文字データ71mとして、効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
このため、文章生成手段171は、確定後単語を含む例えば複数のキーワードなどを表示部120に表示させ、利用者により選択されたキーワードに関連付けられた効果音を出力させるための効果音特定情報22kを単語情報70mに組み込むことができる。したがって、利用者は、表示部120に表示され確定後単語に関連付けられた複数のキーワードに基づいて、所望の効果音を適宜選択できる。よって、利用者の所望の効果音を出力させることが可能な文章データ60を生成でき、情報伝達装置100に、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理をより容易に実施させることができる。
さらに、文章生成手段171に、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識した後、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、表示部120に効果音特定情報22kを取得できない旨を表示させる機能を設けている。このため、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できるか否かを利用者に容易に認識させることができる。したがって、情報伝達装置100の汎用性を高めることができる。
さらに、文章生成手段171は、単語情報70mに、効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを示すフラグ情報72mをそれぞれ組み込む。このため、情報伝達装置100に、任意の単語を表示させている文字データ71mが組み込まれた単語情報70mに、効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断させる際に、フラグ情報72mを参照させるだけの簡単な方法で判断させることができる。このため、情報伝達装置100に、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断させる処理を迅速にさせることができる。したがって、情報伝達装置100に、音声出力部130から効果音を出力させる処理をより迅速にさせることができる。
文章生成手段171は、単語情報70mに一般的に効果音データよりも情報量が少ない効果音特定情報73mを組み込むので、単語情報70mを生成する処理を迅速にできる。このため、文章データ60を生成する処理をより迅速にできる。また、文章データ60の情報量を少なくできるので、記憶手段150の容量をより小さくできる。さらに、情報伝達装置100の構成を簡略化できるので、製造性向上やコスト削減あるいは小型化を図ることができる。
また、文章生成手段171にて、表示部120に候補表示画面80を表示させた際に、カーソル80Aに囲まれたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音候補情報10に基づいて、音声出力部130から効果音を出力させる構成としている。このため、利用者は、各キーワードに関連付けられた効果音を適宜選択的に聞いた後に所望の効果音を選択できる。したがって、利用者の所望の効果音を確実に出力させることが可能な文章データ60をより容易に生成でき、情報伝達装置100に、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理をより容易に実施させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、任意の情報伝達装置にて生成した文章データに基づいて、他の情報伝達装置の表示部に文章を表示させ、この表示部に表示された所定の単語などに関連付けられた効果音を音声出力部に出力させる情報伝達システムを例示して説明するがこれに限られない。
図10は、第2の実施の形態に係る情報伝達システムの概略構成を示すブロック図である。図11は、情報伝達装置の概略構成を示すブロック図である。図12は、情報伝達装置を構成する記憶手段の概略構成を示すブロック図である。図13は、情報伝達装置を構成する処理部の概略構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態の構成と略同一の構成については、同一の名称および同一の符号を付して説明を簡略化する。
〔情報伝達システムの構成〕
図10において、200はデータ出力システムおよびデータ処理システムとしての情報伝達システムであって、この情報伝達システム200は、任意の情報伝達装置にて文章データを生成して、ネットワークを介して他の情報伝達装置に送信する。そして、他の情報伝達装置にて、受信した文章データに基づいて表示部に文章を表示させ、表示部に表示された所定の単語などに関連付けられた効果音データに基づいて、音声出力部に効果音を出力させるシステムである。そして、情報伝達システム200は、ネットワーク300と、データ出力装置、データ生成装置、および、データ処理装置としての第1の情報伝達装置400Aと、データ出力装置、データ生成装置、および、データ処理装置としての第2の情報伝達装置400Bと、を備えている。なお、ここでは、情報伝達システム200が、各情報伝達装置400A,400Bの2台の装置を備えている構成について例示するが、これに限らず1台または3台以上の装置を備えた構成などとしてもよい。
ネットワーク300には、第1の情報伝達装置400Aと、第2の情報伝達装置400Bと、が接続されている。そして、ネットワーク300は、第1の情報伝達装置400Aと、第2の情報伝達装置400Bと、を各種情報の送受信が可能な状態に接続する。このネットワーク300は、例えば図示しないサーバ装置を備えTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの汎用のプロトコルに基づくイントラネット、エクストラネット、イーサネット(登録商標)などのLAN(Local Area Network)や、無線媒体により各種情報が送受信可能な複数の図示しない基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などを備えている。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。そして、このネットワーク300に備えられたサーバ装置や基地局は、図示しない、サーバ記憶手段と、サーバ検索手段およびサーバ送信手段としての配信制御手段と、などを備えている。
サーバ記憶手段は、例えばMIDI規格の効果データとしての効果音データを、この効果音データのファイル名とともに適宜読み出し可能に記憶する。
配信制御手段は、各情報伝達装置400A,400Bから端末信号Staを受信可能である。この配信制御手段は、端末信号Staを取得すると、この端末信号Staに記載された、任意の効果音データの配信を要求する旨の効果データ要求情報としての効果音配信要求情報を認識する。この後、配信制御手段は、この効果音配信要求情報に記載された効果音特定情報22kにより特定される効果音データをサーバ記憶手段から検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データを端末信号Staに適宜変換して、効果音配信要求情報に記載された例えば装置固有情報により特定される例えば第1の情報伝達装置400Aに配信する。
第1の情報伝達装置400Aは、第1の実施の形態の情報伝達装置100と同様に、例えばPDA、携帯電話、PHS、パーソナルコンピュータなどが例示できる。この第1の情報伝達装置400Aは、ネットワーク300を介して、第2の情報伝達装置400Bと各種情報が送受信可能に接続されている。そして、第1の情報伝達装置400Aは、図11に示すように、送受信器410と、入力部110と、文字出力手段、表示手段、および、報知手段としての表示部120と、効果出力手段としての音声出力部130と、メモリ140と、記憶手段420と、文字特定手段としての視点認識手段160と、処理部430と、などを備えている。なお、入力部110および処理部430にて、本実施の形態の効果データ要求生成手段が構成されている。また、第1の情報伝達装置400Aおよび第2の情報伝達装置400Bは、略同一の構成を有しているため、以下において、第1の情報伝達装置400Aについて説明する。
送受信器410は、ネットワーク300を介して第2の情報伝達装置400Bに接続されるとともに、処理部430に接続されている。そして、送受信器410は、ネットワーク300を介して第2の情報伝達装置400Bから、または、ネットワーク300から端末信号Staを受信可能で、この端末信号Staの取得により予め設定されている入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号Sttを処理部430に出力する。また、送受信器410は、処理部430からの処理端末信号Sttの取得により予め設定されている出力インターフェース処理を実施し、端末信号Staとしてネットワーク300を介して第2の情報伝達装置400Bに、または、ネットワーク300に送信する。
入力部110は、例えばキーボードやマウスなどで、入力操作される図示しない各種操作キーなどを有している。この操作キーの入力操作としては、文章データ60を生成する操作やネットワーク300を介して送信する操作、文章データ60に効果音特定情報73mを組み込むか否かの設定、文章データ60の読解処理の設定などの各種設定事項などである。そして、入力部110は、設定事項の入力操作により、所定の処理信号Sinを処理部430へ適宜出力して設定させる。
表示部120は、処理部430にて制御され処理部430からの処理信号Sdpを受信する。そして、この受信した処理信号Sdpに記載された画像データを表示する。
音声出力部130は、処理部430にて制御され、処理部430からの音声データである効果音データなどの処理信号Sadを発音手段から音として出力する。
メモリ140は、効果音データや入力部110で入力操作される設定事項などを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ140は、第1の情報伝達装置400A全体を動作制御するOS上に展開される各種プログラムなどを記憶している。
記憶手段420は、図12に示すように、関連情報記憶領域421と、文章データ記憶領域422と、を備えている。なお、ここでは、記憶手段420が上述した2つの記憶領域を備えた構成について例示したが、これに限らず例えば記憶手段420に上述した記憶領域を備えない構成や、さらに他の記憶領域を備えた構成などとしてもよい。また、記憶手段420としては、HD、DVD、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成などが例示できる。
関連情報記憶領域421は、図3に示すような効果音候補情報10を適宜読み出し可能に記憶する。
文章データ記憶領域422は、図4に示すような文章データ60を適宜読み出し可能に記憶する。
視点認識手段160は、例えば表示部120に近接して配設されている。この視点認識手段160は、利用者が凝視している単語などの位置を特定する凝視位置情報を生成し、この生成した凝視位置情報を処理信号Sskに適宜変換して、処理部430に適宜出力する。
処理部430は、図示しない各種入出力ポート、例えば送受信器410が接続される通信ポート、入力部110が接続されるキー入力ポート、表示部120が接続される表示制御ポート、音声出力部130が接続される音声制御ポート、メモリ140が接続されるメモリポート、記憶手段420が接続される記憶ポート、視点認識手段160が接続される視点認識ポートなどを有する。そして、処理部430は、各種プログラムとして、図13に示すように、候補表示制御手段および未取得報知制御手段としても機能する文字データ取得手段、関連付け手段、および、文章データ生成手段としての文章生成手段431と、候補表示制御手段および未取得報知制御手段としても機能する文章出力制御手段としての表示制御手段432と、読解制御手段173と、効果出力制御手段としての効果音制御手段433と、文章送受信手段434と、などを備えている。
文章生成手段431は、文章データ60を生成する旨を要求する設定入力を認識すると、第1の実施の形態の文章生成手段171と同様の処理を実施して、複数の単語情報70mを有する文章データ60を生成する。具体的には、文章生成手段431は、まず、確定後単語を表示部120に表示させるための確定後単語データを生成する。
そして、文章生成手段431は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する組込要求信号の設定入力を認識している場合、記憶手段420に記憶された効果音候補情報10から、確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kを検索する。この後、表示制御手段432を制御して、この検索したキーワード情報21kに基づいて、図6に示すような候補表示画面80を表示部120に表示させる。そして、利用者により、いずれか1つのキーワードが選択された旨のキーワード選択情報を認識すると、前記選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す。そして、確定後単語データを文字データ71mとして、フラグ情報「1」をフラグ情報72mとして、読み出した効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
また、文章生成手段431は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力のみを認識している場合、確定後単語データを文字データ71mとして、フラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
そして、文章生成手段431は、これら生成した複数の単語情報70mを文章データ60としてメモリ信号Smeに適宜変換し、この文章データ60のファイル名とともに記憶手段420の文章データ記憶領域422に適宜読み出し可能に記憶させる。
表示制御手段432は、第1の実施の形態の表示制御手段172と同様に、表示部120を適宜制御して各種情報を表示部120に表示させる。具体的には、表示制御手段432は、確定後単語データに基づいて、例えば単語に点線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。また、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mに基づいて、例えば単語のみを表示する表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。さらに、効果音特定情報73mが組み込まれている単語情報70mに基づいて、例えば単語の右側に音符マーク「♪」を付加するとともに、この単語および音符マーク「♪」に実線の下線を付加した表示形態の確定後単語を表示部120に表示させる。
また、表示制御手段432は、例えば候補表示画面80や、入力部110による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面や、確定前単語に対する変換候補の単語を表示する候補表示画面などをも表示制御する。なお、表示制御手段432にて表示させる確定後単語や候補表示画面80の表示形態は、上述したものに限られず適宜他の表示形態などとしてもよい。
読解制御手段173は、任意の文章の読解を開始する旨を要求する設定入力を認識すると、前記任意の文章を表示部120に表示させるための文章データ60を記憶手段420から検索してメモリ信号Smeとして読み出す。この後、表示制御手段432を制御して、この読み出した文章データ60に基づいて、表示部120に単語などを表示させる。また、読解制御手段173は、文章の読解を中止する旨を要求する設定入力を認識すると、表示制御手段432を制御して、表示部120に単語など表示させる処理を中止させる。
効果音制御手段433は、カーソル80Aにより囲まれたキーワードに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。具体的には、効果音制御手段433は、記憶手段420の関連情報記憶領域421に記憶された効果音候補情報10から、カーソル80Aにより囲まれたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す。そして、この読み出した効果音特定情報22kおよび第1の情報伝達装置400Aを特定する装置固有情報などを記載した効果音配信要求情報を生成する。この後、この生成した効果音配信要求情報を処理端末信号Sttに適宜変換して、送受信器410に適宜出力する。そして、効果音制御手段433は、送受信器410から処理端末信号Sttを取得すると、この処理端末信号Sttに記載された効果音データをメモリ信号Sneに適宜変換して、メモリ140に適宜読み出し可能に記憶させる。この後、メモリ140に記憶させた効果音データをメモリ信号Sneとして読み出し、この読み出した効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる。そして、効果音データに基づく効果音の出力終了後に、効果音データをメモリ140から適宜削除する。なお、例えば利用者の入力部110の操作によりカーソル80Aが移動された場合、効果音制御手段433は、上述した処理を実施し、新たにカーソル80Aにより囲まれたキーワードに関連付けられた効果音を適宜出力させる。
また、効果音制御手段433は、利用者が凝視している任意の単語などに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。具体的には、効果音制御手段433は、視点認識手段160から入力される処理信号Sskに基づいて、この処理信号Sskに記載された凝視位置情報を認識する。そして、この凝視位置情報に基づいて、利用者が凝視している単語などを認識し、この認識した単語などに関連付けられた効果音を音声出力部130に適宜出力させる。そして、効果音データに基づく効果音の出力終了後に、効果音データをメモリ140から適宜削除する。なお、効果音制御手段433にて、利用者が凝視している任意の単語などに関連付けられた効果音を出力させる処理の詳細については後述する。
文章送受信手段434は、記憶手段420に記憶された文章データ60を、ネットワーク300を介して、例えば第2の情報伝達装置400Bに適宜送信する。具体的には、文章送受信手段434は、利用者による設定入力に基づいて、記憶手段420の文章データ記憶領域422に記憶された任意の文章データ60をメモリ信号Smeとして適宜読み出す。そして、この読み出した文章データ60を処理端末信号Sttに変換し、この変換した処理端末信号Sttを送受信器410に適宜出力する。
また、文章送受信手段434は、ネットワーク300を介して例えば第2の情報伝達装置400Bから送信される文章データ60を、記憶手段420に適宜読み出し可能に記憶させる。具体的には、文章送受信手段434は、送受信器410から入力される処理端末信号Sttに基づいて、この処理端末信号Sttに記載された文章データ60を認識する。そして、この認識した文章データ60をメモリ信号Smeに適宜変換して、記憶手段420の文章データ記憶領域422に適宜読み出し可能に記憶させる。
〔情報伝達システムの動作〕
次に、情報伝達システム200の動作を図面に基づいて説明する。
(文章データ生成処理)
まず、情報伝達システム200の第1の情報伝達装置400Aの動作として、利用者の設定入力に基づいて文章データ60を生成する処理である文章データ生成処理について図7に基づいて説明する。なお、ここでは、第1の情報伝達装置400Aの動作を例示して説明するが、第2の情報伝達装置400Bにおける文章データ生成処理も同様に実施される。また、第1の実施の形態における文章データ生成処理と略同一の処理については、その説明を簡略化する。
まず、図7に示すように、第1の情報伝達装置400Aは、処理部430の文章生成手段431にて、利用者により文章データ60を生成する旨が設定入力されたことを認識すると(ステップS101)、表示制御手段432にて、確定前単語の入力を促す表示画面を表示部120に表示させる。
処理部430は、表示制御手段432にて、利用者により入力された確定前単語を表示部120に表示させる。そして、処理部430は、文章生成手段431にて、確定前単語の漢字などへの変換を要求する旨の設定入力を認識すると(ステップS102)、例えば以下のような処理を実施する。すなわち、処理部430は、表示制御手段432にて、確定前単語に対する複数の変換候補とともに、これらの変換候補のうちのいずれか1つを選択する旨を促す表示画面を表示させる。ここで、利用者が確定前単語の変換を要求する旨を設定入力する方法としては、例えば第1の実施の形態と同様の方法が例示できるがこれに限られない。
そして、処理部430は、文章生成手段431にて、前記変換候補のうちのいずれか1つが選択されたことを認識すると、確定後単語データを生成する(ステップS103)。そして、処理部430は、表示制御手段432にて、変換候補などを表示させた候補表示画面を閉じる処理を実施する。
この後、文章生成手段431は、確定前単語の変換要求とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨の組込要求信号が設定入力されているか否かを判断する(ステップS104)。ここで、利用者が確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号を設定入力する方法としては、例えば第1の実施の形態と同様の方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS104において、文章生成手段431にて、確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号が設定入力されていないと判断した場合、「0」のフラグ情報を生成する(ステップS105)。そして、文章生成手段431は、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する(ステップS106)。この後、処理部430は、表示制御手段432にて、表示部120に表示された確定前単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいた表示形態、すなわち、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS104において、文章生成手段431にて、確定前単語の変換要求とともに、組込要求信号が設定入力されていると判断した場合、処理部430は、表示制御手段432にて、表示部120に表示された確定前単語を、ステップS103において生成した確定後単語データに基づいた表示形態、すなわち、点線の下線が付加された表示形態の確定後単語に置き換える。そして、処理部430は、文章生成手段431にて、記憶手段420に記憶された効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードを表示させるためのキーワード情報21kが組み込まれているか否かを判断する(ステップS107)。
ステップS107において、処理部430は、文章生成手段431にて、効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kが組み込まれていないと判断した場合、例えば「効果音データなし」の文字が表示された表示画面を表示させる(ステップS108)。そして、文章生成手段431は、ステップS105に進み、「0」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部430は、表示制御手段432にて、表示部120に表示された点線の下線が付与された確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいた表示形態、すなわち、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS107において、処理部430は、文章生成手段431にて、効果音候補情報10に前記確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kが組み込まれていると判断した場合、表示制御手段432にて、図6に示すように、前記確定後単語を含むキーワードの一覧が表示された候補表示画面80を表示させる(ステップS109)。そして、処理部430は、効果音制御手段433にて、記憶手段420から、カーソル80Aにより囲まれたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kと、装置固有情報となどを記載した効果音配信要求情報を生成する。この後、この生成した効果音配信要求情報を、ネットワーク300に送信する。
ネットワーク300は、配信制御手段にて、効果音配信要求情報を受信すると、サーバ記憶手段から、効果音配信要求情報に記載された効果音特定情報22kにより特定される効果音データを検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データを、効果音配信要求情報に記載された装置固有情報に基づいて、第1の情報伝達装置400Aに配信する。
第1の情報伝達装置400Aは、効果音制御手段433にて、ネットワーク300から配信された効果音データを取得すると、この効果音データをメモリ140に適宜読み出し可能に記憶させる。そして、この記憶させた効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる。例えば、カーソル80Aにより「突風」が囲まれた場合、効果音制御手段433は上述したような処理を実施し、突風を連想させる効果音を出力させ、カーソル80Aが「波風」を囲むように移動された場合、波風を連想させる効果音を出力させる。この後、効果音データに基づく効果音の出力終了後に、効果音データをメモリ140から適宜削除する。
そして、処理部430は、文章生成手段431にて、ステップS109において候補表示画面80に表示させたキーワードのうちのいずれか1つが選択されたか否かを判断する(ステップS110)。ここで、利用者がいずれか1つのキーワードを選択する方法としては、例えば第1の実施の形態と同様の方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS110において、文章生成手段431にて、キーワードのうちのいずれか1つが選択されていないと判断した場合、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨の要求が取り消されたか否かを判断する(ステップS111)。ここで、利用者が前記要求を取り消す方法としては、例えば第1の実施の形態と同様の方法が例示できるがこれに限られない。
ステップS111において、文章生成手段431は、前記要求が取り消されていないと判断した場合、ステップS110に戻る。
一方で、ステップS111において、前記要求が取り消されていると判断した場合、ステップS105に進み、「0」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「0」をフラグ情報72mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部430は、表示制御手段432にて、表示部120に表示された点線の下線が付加された表示形態の確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいた表示形態、すなわち、下線および音符マーク「♪」が付加されない表示形態の確定後単語に置き換える。
一方で、ステップS110において、キーワードのうちのいずれか1つが選択されたと判断した場合、処理部430は、効果音制御手段433を制御して、効果音を出力させる処理を中止させる。そして、処理部430は、文章生成手段431にて、効果音候補情報10から前記選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音特定情報22kを検索して読み出す(ステップS112)。
そして、文章生成手段431は、ステップS105に進み、「1」のフラグ情報を生成する。この後、ステップS106に進み、ステップS103において生成した確定後単語データを文字データ71mとして、ステップS105において生成したフラグ情報「1」をフラグ情報72mとして、ステップS112において読み出した効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。そして、処理部430は、表示制御手段432にて、表示部120に表示された点線の下線が付加された表示形態の確定後単語を、ステップS106において生成した単語情報70mに基づいた表示形態、すなわち、下線および音符マーク「♪」が付加された表示形態の確定後単語に置き換える。
そして、文章生成手段431は、文章データ60の生成を中止する旨が要求されているか否かを判断する(ステップS113)。
ステップS113において、前記要求がされていないと判断した場合、ステップS102に戻る。
一方で、ステップS113において、前記要求がされていると判断した場合、ステップS102ないしステップS112を処理することにより生成された複数の単語情報70mを文章データ60として、この文章データ60のファイル名とともに記憶手段420の文章データ記憶領域422に記憶させる。そして、文章データ60の生成処理を終了する。
この後、第1の情報伝達装置400Aは、文章送受信手段434にて、利用者により、任意の文章データ60の例えば第2の情報伝達装置400Bへの送信を要求する旨が設定入力されたことを認識すると、記憶手段420からこの文章データ60を読み出す。そして、ネットワーク300を介して第2の情報伝達装置400Bに送信する。
第2の情報伝達装置400Bは、第1の情報伝達装置400Aから文章データ60を受信すると、この受信した文章データ60を記憶手段420の文章データ記憶領域422に適宜読み出し可能に記憶させる。
(効果音出力処理)
次に、情報伝達システム200の第2の情報伝達装置400Bの動作として、利用者が表示部120に表示された文章中の所定の単語などを凝視した際に、この所定の単語に関連付けられた効果音を音声出力部130に出力させる処理である効果音出力処理について図8および図9に基づいて説明する。なお、ここでは、第2の情報伝達装置400Bの動作を例示して説明するが、第1の情報伝達装置400Aにおける効果音出力処理も同様に実施される。また、第1の実施の形態における効果音出力処理と略同一の処理については、その説明を簡略化する。
まず、図8に示すように、第2の情報伝達装置400Bは、処理部430の読解制御手段173にて、利用者により任意の文章の読解を開始する旨の要求が設定入力されたことを認識すると(ステップS201)、記憶手段420から前記文章を表示させるための文章データ60を検索して読み出す(ステップS202)。そして、処理部430は、表示制御手段432にて、この読み出した文章データ60の単語情報70mに基づいて、図9に示すように、表示部120に文章を表示させる(ステップS203)。この後、利用者は、表示部120に表示された文章を適宜読解する。
第2の情報伝達装置400Bは、視点認識手段160にて、利用者が文章の単語などを凝視していることを認識すると、この凝視されている単語などを認識する(ステップS204)。そして、視点認識手段160は、凝視位置情報を生成し、この生成した凝視位置情報を処理部430に適宜出力する。
処理部430は、視点認識手段160より凝視位置情報を取得すると、効果音制御手段433にて、この凝視位置情報に基づいて利用者が凝視している単語などを認識する。そして、ステップS202において読み出した文章データ60から、前記認識した単語などを表示させるための文字データ71mが組み込まれた単語情報70mを検索して特定する(ステップS205)。
この後、効果音制御手段433は、ステップS205において特定した単語情報70mのフラグ情報72mが「1」であるか否かを判断する(ステップS206)。
ステップS206において、前記単語情報70mのフラグ情報72mが「0」であると判断した場合、特に処理を実施しない。そして、処理部430は、読解制御手段173にて、文章の読解を中止する旨が要求されているか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207において、前記要求がされていると判断した場合、読解制御手段173は、表示制御手段432を制御して、表示部120に単語などを表示させる処理を中止させ、効果音出力処理を終了する。
一方で、ステップS207において、前記要求がされていないと判断した場合、ステップS204に戻る。
また、ステップS206において、前記単語情報70mのフラグ情報72mが「1」であると判断した場合、この単語情報70mの効果音特定情報73mと、第2の情報伝達装置400Bを特定する装置固有情報となどを記載した効果音配信要求情報を生成する。この後、この生成した効果音配信要求情報を、ネットワーク300に送信する。
ネットワーク300は、配信制御手段にて、効果音配信要求情報を受信すると、サーバ記憶手段から、効果音配信要求情報に記載された効果音特定情報73mにより特定される効果音データを検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データを、効果音配信要求情報に記載された装置固有情報に基づいて、第2の情報伝達装置400Bに配信する。
第2の情報伝達装置400Bは、効果音制御手段433にて、ネットワーク300から配信された効果音データを取得すると、この効果音データをメモリ140に適宜読み出し可能に記憶させる。そして、この記憶させた効果音データを読み出し(ステップS208)、この読み出した効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させる(ステップS209)。この後、効果音データに基づく効果音の出力終了後に、効果音データをメモリ140から適宜削除する。そして、処理部430は、読解制御手段173にて、ステップS207の処理を実施する。
〔第2の実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記第2の実施の形態では、情報伝達システム200の例えば第1の情報伝達装置400Aは、文章生成手段431にて、複数の文字データ71mを有する文章データ60を生成する。ここで、表示部120に所定の単語などを表示させるための文字データ71mは、効果音特定情報73mとともに文章データ60の単語情報70mに組み込まれている。そして、この生成した文章データ60を、ネットワーク300を介して、例えば第2の情報伝達装置400Bに送信する。第2の情報伝達装置400Bは、表示制御手段432にて、第1の情報伝達装置400Aから送信された文章データ60に基づいて、表示部120に文章を表示させる。そして、視点認識手段160にて、利用者の視点が表示部120に表示された任意の単語などに位置したことを認識すると、効果音制御手段433にて、前記任意の単語などを表示させている文字データ71mを特定する。この後、この特定した文字データ71mが組み込まれた単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断し、組み込まれていると判断した場合に、効果音特定情報73mなどが記載された効果音配信要求情報を生成する。そして、この効果音配信要求情報を、ネットワーク300に送信する。ネットワーク300は、図示しない配信制御手段にて、効果音配信要求情報を受信すると、この効果音配信要求情報の効果音特定情報73mに基づいて、図示しないサーバ記憶手段から効果音データを検索して読み出す。そして、この読み出した効果音データを第2の情報伝達装置400Bに配信する。第2の情報伝達装置400Bは、効果音制御手段433にて、効果音データを取得すると、この取得した効果音データに基づいて音声出力部130から前記任意の単語に関連付けられた効果音を出力させる。
このため、情報伝達システム200は、例えば第2の情報伝達装置400Bにて、利用者に、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記任意の単語に関する情報を提供できる。したがって、利用者に文章内容に応じた状況をより的確に伝達できる。
また、例えば第2の情報伝達装置400Bは、ネットワーク300のサーバ記憶手段から効果音データを適宜取得して、この取得した効果音データに基づいて、音声出力部130から効果音を出力させるので、記憶手段420に効果音データを記憶させる必要がなくなる。このため、記憶手段420の容量を小さくできる。したがって、例えば第2の情報伝達装置400Bの構成を簡略化でき、製造性向上やコスト削減あるいは小型化を図ることができる。
さらに、ネットワーク300のサーバ記憶手段に効果音データを記憶させたので、各情報伝達装置400A,400Bに同一の効果音データを適宜配信できる。このため、効果音データの共有化が可能な汎用性が高い情報伝達システム200を提供できる。
各情報伝達装置400A,400Bの表示制御手段432は、所定の単語と、この所定の単語以外の単語と、を異なる表示形態で表示部120に表示させている。これにより、音声出力部130から効果音が出力されている際に、利用者に、前記効果音が表示部120に表示されている単語のうちの、どの単語に関連付けられたものなのかを容易に認識させることができる。したがって、利用者は、例えば効果音が出力された際に文章の読解を中止して、効果音および表示部120に表示された文字により、所定の単語により表される状況の余韻に浸ることができる。
本実施の形態の各情報伝達装置400A,400Bの文字出力手段を文章データ60に基づいて文章を表示する表示部120としている。このため、一般的に少ない情報量で情報を伝達できる文章を用いて情報を伝達するので、文章データ60の情報量を少なくできる。したがって、例えば第2の情報伝達装置400Bの表示部120に文章を表示させる処理や、例えば第1の情報伝達装置400Aにて文章データ60を生成する処理、あるいは、ネットワーク300を介して文章データ60を送受信する処理の効率をより向上させることができる。また、文章データ60を記憶する例えば第2の情報伝達装置400Bの記憶手段420の容量を小さくできる。さらに、例えば第2の情報伝達装置400Bの表示部120に文字で情報を表示させているので、利用者に情報をより的確に伝達できる。
また、例えば第1の情報伝達装置400Aの文章生成手段431は、確定前単語の変換を要求する旨の設定入力とともに、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識すると、確定後単語データを生成するとともに、この確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得する。この後、確定後単語データを文字データ71mとして、効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。このため、文章データ60の情報量を最小限に抑えることができ、文章データ60を記憶する記憶手段150の容量を小さくできる。また、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力により、効果音を出力させることが可能な文章データ60を生成できるので、文章データ60の生成処理の効率を向上させることができる。
単語情報70mには、効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを示すフラグ情報72mが組み込まれている。このため、効果音制御手段433は、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断する場合に、単語情報70mのフラグ情報72mを参照するだけの簡単な方法で判断できる。したがって、単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを判断する処理を迅速にでき、音声出力部130から効果音を出力する処理の効率を向上させることができる。
単語情報70mに、一般的に効果音データよりも情報量が少ない効果音特定情報73mを組み込んでいるので、単語情報70mの情報量をより少なくできる。このため、文章データ60の情報量をより少なくでき、この文章データ60を記憶する記憶手段420の容量をより小さくできる。また、文章データ60の情報量をより少なくできるので、ネットワーク300を介して文章データ60を送受信する処理をより迅速にでき、通信費を削減できる。
例えば第1の情報伝達装置400Aの文章生成手段431に、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識した後、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mを生成する機能を設けている。このため、文章生成手段431は、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できない場合には、確定後単語データに基づいて効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mを自動的に生成でき、文章データ60の生成処理の効率を向上させることができる。
例えば第1の情報伝達装置400Aの記憶手段420に、キーワード情報21kと、このキーワード情報21kのキーワードに関連付けられた効果音の効果音特定情報22kと、が1つのデータ構造として構成された効果音候補情報10を記憶する関連情報記憶領域421を設けている。文章生成手段431は、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識すると、効果音候補情報10から確定後単語を含むキーワードのキーワード情報21kを検索する。そして、検索した例えば複数のキーワードとともに、カーソル80Aなどが表示された候補表示画面80を表示部120に表示させる。この後、文章生成手段431は、キーワードが選択された旨のキーワード選択情報を認識すると、関連情報記憶領域152の効果音候補情報10から、この選択されたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードの効果音特定情報22kを取得する。そして、確定後単語データを文字データ71mとして、効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する。
このため、文章生成手段431は、確定後単語を含む例えば複数のキーワードなどを表示部120に表示させ、利用者により選択されたキーワードに関連付けられた効果音を出力させるための効果音特定情報22kを単語情報70mに組み込むことができる。したがって、利用者は、表示部120に表示され確定後単語に関連付けられた複数のキーワードに基づいて、所望の効果音を適宜選択できる。よって、利用者の所望の効果音を出力させることが可能な文章データ60を生成でき、例えば第2の情報伝達装置400Bに、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理をより容易に実施させることができる。
さらに、例えば第1の情報伝達装置400Aの文章生成手段431に、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む旨を要求する設定入力を認識した後、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、表示部120に効果音特定情報22kを取得できない旨を表示させる機能を設けている。このため、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できるか否かを利用者に容易に認識させることができる。したがって、例えば第1の情報伝達装置400Aの汎用性を高めることができる。
また、例えば第1の情報伝達装置400Aの文章生成手段431にて、表示部120に候補表示画面80を表示させた際に、カーソル80Aに囲まれたキーワードのキーワード情報21kと同じレコードに組み込まれた効果音候補情報10に基づいて、音声出力部130から効果音を出力させる構成としている。このため、利用者は、各キーワードに関連付けられた効果音を適宜選択的に聞いた後に所望の効果音を選択できる。したがって、利用者の所望の効果音を確実に出力させることが可能な文章データ60をより容易に生成でき、例えば第1の情報伝達装置400Aに、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理をより容易に実施させることができる。
ネットワーク300から取得した効果音データを、効果音の出力終了後にメモリ140から適宜削除する構成としているので、メモリ140の容量を小さくでき、各情報伝達装置400A,400Bの構成を簡略化できる。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、各実施の形態において、表示制御手段172,432にて、表示部120に所定の単語と、この所定の単語以外の単語と、を異なる表示形態で表示させる構成について例示したが、これに限らず同じ表示形態で表示させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、表示部120に表示させる単語の表示形態を適宜変更させる処理を省略できるので、表示部120に文章を表示させる処理をより迅速にできる。
また、各実施の形態、および、上述した実施の形態の変形の構成において、文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させ、利用者の視点やカーソルが表示部120にされた所定の単語などに位置したことを認識した場合に、音声出力部130から効果音を出力させる構成について例示したが、例えば以下のような構成などとしてもよい。
すなわち、文章データ60の単語情報70mを発音手段に単語を発音させるためのデータとする。なお、この文章データ60としては、各実施の形態に例示したテキストデータの他に、音声データなど発音手段に単語を発音させることが可能ないかなる形式のデータをも適用できる。そして、情報伝達装置100,400A,400Bに、単語を発音する発音手段と、文章データ60に基づいて発音手段に単語を発音させる発音制御手段と、などを設ける。さらに、視点認識手段160の代わりに、発音手段にて発音された単語を認識する文字特定手段としての発音認識手段を設ける。また、効果音制御手段174,433に、発音認識手段にて発音手段において所定の単語が発音されたことを認識すると、音声出力部130に前記所定の単語に関連付けられた効果音を出力させる機能を設ける構成などとしてもよい。このような構成にすれば、利用者に、発音手段から発音される音に加え、音声出力部130から出力される効果音でも所定の単語に関する情報を提供することができる。このため、利用者に文章内容に応じた状況をより的確に伝達できる。また、単語を発音手段にて発音させる構成としているので、各実施の形態のように表示部120に単語などを表示させる構成と比べて、一度に多くの人に情報を容易に提供できる。このため、汎用性がより高い情報伝達装置100、情報伝達システム200を提供できる。なお、このような構成において、音声出力部130を発音手段としてもよい。
各実施の形態において、視点認識手段160にて視点が所定の単語に位置したことを認識した場合に、効果音制御手段174,433にて音声出力部130から効果音を出力させる構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、視点認識手段160にて視点が所定の単語に位置したことを認識した場合に、前記所定の単語に関連付けられた効果データとしての画像データに基づいて、画像および映像のうちの少なくともいずれか一方を表示部120に表示させる効果出力手段としての画像表示制御手段を設けた構成などとしてもよい。この画像表示制御手段にて、画像や映像を表示部120に表示させる構成としては、表示された文章に重ならない位置に画像や映像を表示させる構成や、表示された文章の背景として画像や映像を表示させる構成などが例示できるがこれに限られない。このような構成にすれば、利用者に、表示部120に表示された文字に加えて、表示部120に表示された画像や映像でも前記所定の単語に関する情報を提供することができる。このため、利用者に文章内容に応じた状況をより的確に伝達できる。また、表示部120に文字よりも多くの情報を伝達できる画像や映像を表示させるので、利用者に状況をより的確に伝達できる。
各実施の形態において、単語情報70mに、効果音特定情報73mが組み込まれているか否かを示すフラグ情報72mを組み込まない構成としてもよい。このような構成にすれば、単語情報70mの情報量を少なくできる。また、文章データ60を生成する処理においてフラグ情報を生成する必要がなくなるので、ステップS105の処理を省略でき、文章データを生成する処理時間を短縮できる。そして、特に第2の実施の形態においては、単語情報70mの情報量を少なくできるので、ネットワーク300を介して文章データ60を送受信する処理などをより迅速にできる。
各実施の形態において、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込んだ構成について例示したが、これに限らず例えば単語情報70mに効果音データを直接的に組み込んでもよい。このような構成にすれば、例えば各実施の形態の視点認識手段160にて、視点が所定の単語に位置したことを認識すると、文章データ60から前記所定の単語を表示させている文字データ71mを検索して特定する。そして、この特定した文字データ71mが組み込まれている単語情報70mの効果音データに基づいて、音声出力部130に効果音を出力させることができる。このため、第1の実施の形態においては、前記特定した文字データ71mに基づいて記憶手段150から効果音データを検索して取得する処理などを省略でき、音声出力部130に効果音を出力させる処理をより迅速にできる。また、第2の実施の形態においては、前記特定した文字データ71mに基づいてネットワーク300から効果音データを取得する処理などを省略でき、音声出力部130に効果音を出力させる処理をより迅速にできる。さらに、第2の実施の形態においては、ネットワーク300に、ネットワーク記憶領域および配信制御手段を設ける必要がなくなるので、ネットワーク300の構成を簡略化できる。
各実施の形態において、文章生成手段171,431に、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、表示部120に効果音特定情報22kを取得できない旨を表示させる機能を設けた構成について例示したが、このような機能を設けない構成としてもよい。このような場合、各情報伝達装置100,400A,400Bは、ステップS107の処理を実施して効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、ステップS105の処理を実施して、フラグ情報を生成する。このため、ステップS108の処理を省略でき、文章データ60を生成する処理時間を短縮できる。
各実施の形態において、文章生成手段171,431に、確定後単語データに関連付けられた効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mを生成する機能を設けた構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、効果音特定情報22kを取得できないと判断した場合に、例えば確定後単語の再設定を要求する旨を表示部120に表示させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、例えば利用者により確定後単語が誤って設定された場合には、この誤って設定された確定後単語に基づいて単語情報70mが生成されることがない。このため、文章データ60を正確に生成可能な情報伝達装置100,400A,400Bを提供できる。
各実施の形態において、情報伝達装置100,400A,400Bに、文字出力手段を備えた端末装置および効果出力手段としての発音装置を接続して、端末装置に文章を表示させ、発音装置に効果音を出力させる構成としてもよい。このような構成にすれば、情報伝達装置100,400A,400Bに、表示部120、音声出力部130を設ける必要がなくなるので、情報伝達装置100,400A,400Bの構成を簡略化でき、製造性向上やコスト削減あるいは小型化を図ることができる。
第2の実施の形態において、ネットワーク300から取得した効果音データを効果音の出力終了後にメモリ140から適宜削除する構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、ネットワーク300から取得した効果音データをメモリ140や記憶手段420に記憶させ、効果音の出力終了後にも削除しない構成とする。そして、効果音制御手段433にて効果音を出力させる処理を実施する際に、所定の単語の単語情報70mの効果音特定情報73mに基づいて、まずメモリ140や記憶手段420から検索し、検索できなかった場合に効果音配信要求情報を生成する構成などとしてもよい。このような構成にすれば、効果音を出力するたびにネットワーク300に接続する必要がなくなるので、通信費を削減できる。
各実施の形態において、文章データ60を生成する処理の際に、単語情報70mに効果音特定情報73mを組み込む構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、まず、効果音特定情報73mが組み込まれていない単語情報70mのみを有する文章データ60を生成する。そして、この生成した文章データ60の所望の単語情報70mに効果音特定情報73mを適宜組み込む構成などとしてもよい。このような構成にすれば、例えば他人が作成した文章データ60にも効果音を適宜付加することができ、汎用性を高めることができる。
第2の実施の形態において、第1の情報伝達装置400Aと、第2の情報伝達装置400Bとを、ネットワーク300を介さずに直接的に各種情報を送受信可能に接続する構成としてもよい。このような構成にすれば、情報伝達システム200の構成を簡略化できる。また、ネットワーク300を介さず文章データ60を送受信できるので、前記送受信処理をより迅速にできる。ここで、各情報伝達装置400A,400Bを直接的に接続する場合、ケーブルなどの有線媒体や電波、光、音波、電磁波などの無線媒体などを用いることができるがこれに限られない。
また、各実施の形態、および、上述した実施の形態の変形の構成において、文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させ、視点認識手段160にて利用者の視点が表示部120にされた所定の単語に位置したことを認識した場合に、音声出力部130から効果音を出力させる構成について例示したが、例えば以下のような構成などとしてもよい。
すなわち、表示部120に表示された例えば任意の文字の下に、入力部110の設定入力により所定速度で一定方向に移動を開始するカーソルを表示させる。そして、視点認識手段160の代わりに、カーソルの位置を認識する文字特定手段としてのカーソル認識手段を設ける。また、効果音制御手段174,433に、カーソル認識手段にてカーソルが所定の単語などの下まで移動したことを認識すると、音声出力部130に前記所定の単語などに関連付けられた効果音を出力させる機能を設ける構成などとしてもよい。このような構成にしても、利用者に対して、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記所定の単語に関する情報を提供させることができる。このため、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理を容易に実施させることができる。また、所定速度で移動するカーソルが所定の単語などの下まで移動したことを認識して効果音を出力させる構成としているので、例えば表示部120の表示領域を大きくすれば、一度に多くの人に情報を容易に提供できる。このため、汎用性がより高い情報伝達装置100、情報伝達システム200を提供できる。さらに、1度の入力部110の設定入力によりカーソルを所定速度で移動させ、このカーソルの移動に伴い効果音を適宜出力させることができる。このため、1度の入力部110の設定入力を実施するだけの簡単な操作で、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理を実施させることができる。したがって、汎用性がより高い情報伝達装置100、情報伝達システム200を提供できる。
例えば、以下のような構成などとしてもよい。すなわち、例えば第1の実施の形態において、情報伝達装置100に、ネットワークを介して各種情報を送受信可能にサーバ装置を接続する。サーバ装置に、効果音候補情報10を記憶するサーバ記憶手段と、効果音候補情報10の効果音特定情報22kの送信を要求する旨の効果要求情報を取得し、この取得した効果要求情報に基づいてサーバ記憶手段から効果音特定情報22kを検索するサーバ検索手段と、このサーバ検索手段にて検索した効果音特定情報22kを情報伝達装置100に送信するサーバ送信手段と、を設ける。また、情報伝達装置100に、効果要求情報を生成してサーバ装置に送信する効果要求生成手段を備える。そして、情報伝達装置100の文章生成手段171に、サーバ装置から送信される効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する機能を設けて、データ生成システムを構成してもよい。このような構成にすれば、情報伝達装置100は、単語情報70mに組み込む効果音特定情報73mをサーバ装置から取得できる。このため、情報伝達装置100の記憶手段150に効果音候補情報10を記憶させる必要がなくなるので、記憶手段150の容量を小さくでき、情報伝達装置100の構成を簡略化できる。
また、第2の実施の形態において、ネットワーク300に備えられたサーバ装置のサーバ記憶手段に効果音候補情報10を記憶させる。また、各情報伝達装置400A,400Bに、効果要求情報を生成してサーバ装置に送信する効果要求生成手段を備える。そして、各情報伝達装置400A,400Bの文章生成手段171に、サーバ装置から送信される効果音特定情報22kを効果音特定情報73mとして組み込んだ単語情報70mを生成する機能を設けた構成としてもよい。このような構成にすれば、各情報伝達装置400A,400Bは、単語情報70mに組み込む効果音特定情報73mをサーバ装置から取得できる。このため、各情報伝達装置400A,400Bの記憶手段150に効果音候補情報10を記憶させる必要がなくなるので、記憶手段420の容量を小さくでき、各情報伝達装置400A,400Bの構成を簡略化できる。
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、情報伝達装置100は、表示制御手段172にて、複数の文字データ71mを有する文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させる。そして、視点認識手段160にて、利用者の視点が表示部120に表示された所定の単語などに位置したことを認識すると、効果音制御手段174にて、音声出力部130に前記所定の単語に関連付けられた効果音を出力させる。このため、利用者に、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記所定の単語に関する情報を提供することができる。したがって、利用者に文章内容に応じた状況をより的確に伝達できる。
また、情報伝達装置100に、複数の文字データ71mを有する文章データ60を生成する文章生成手段171を設けている。ここで、表示部120に所定の単語などを表示させるための文字データ71mは、効果音特定情報73mとともに文章データ60の単語情報70mに組み込まれている。そして、文章生成手段171は、生成した文章データ60を出力して、記憶手段150の文章データ記憶領域153に適宜読み出し可能に記憶させる。
このため、情報伝達装置100に、以下のような処理を実施させることができる。すなわち、読解制御手段173にて文章生成手段171において生成された文章データ60に基づいて表示部120に文章を表示させる。そして、視点認識手段160にて、利用者の視点が表示部120に表示された任意の単語などに位置したことを認識した場合に、効果音制御手段174にて、文章データ60から前記任意の単語を表示させている文字データ71mを検索させて特定させる。この後、効果音制御手段174にて、この特定させた文字データ71mが組み込まれた単語情報70mに効果音特定情報73mが組み込まれている場合に、この効果音特定情報73mに基づいて音声出力部130に所定の単語に関連付けられた効果音を出力させる。したがって、情報伝達装置100に、利用者に対して、表示部120に表示された文字に加えて、音声出力部130から出力される効果音でも前記所定の単語に関する情報を提供させることができる。よって、情報伝達装置100に、利用者に対して文章内容に応じた状況をより的確に伝達する処理を容易に実施させることができる。